2010年9月19日

また雨の日にカクレガで 12

さて、そろそろメインイベントを始めましょう。
私は、カズキくんの手でイかせてもらうことに決めていました。

「ねえ、カズキくん。今度は交代しよう」
「交代?」
「うん。今度は、お姉さんが先生」
「じゃあ、ボクが患者さん?・・・なお子お姉さんならボク、いいけど・・・」
「ううん。そうじゃなくて、お医者さんごっこじゃなくて、今度は、学校ごっこ」
「?」
「お姉さんが学校の先生で、カズキくんが生徒で」
「?」
「なお子先生がカズキくんに、女の人のからだのことを教えてあげるの。やる?」
「やるっーー!」
カズキくんが、まっすぐに右手をあげて叫びました。

「それじゃあ、その上着、貸して」
カズキくんから男物のワイシャツをもらい羽織ってみます。
私が着ると、シャツの裾が膝上2センチくらい。
かなりだぶだぶ。
ざっくりしたワンピースみたい。
おへそのあたりのボタンだけ、一つ留めました。
からだを動かすと、胸がはだけたり、腿がはだけたり、肩が落ちたり。
左の乳首が覗いたと思うと、ワレメがチラっと見えたり。
えっちエロくていい感じ。
カズキくんは、最初は、えっ?服着ちゃうの?って感じに、がっかりめでした。
でも、私がいろいろ動いて、チラリ具合を試しているのを見て、また目が輝き始めました。
男の人のチラリズム好きって、本能なんでしょうね。

ワイシャツの両袖を七分くらいまでまくりあげてから、用意を始めました。
さっきの、子供用ベッドのところまで行って、観察します。
ベッドの寝るところは、ただの板一枚なので、このままこの上に寝るのは辛そう。
しかたないので、私の汗とお汁をたっぷり吸い込んだ、あのバスタオルを、広げて敷くことにします。
枕側には、私のスクールバッグ。
もちろん枕にするためです。
そしてさっき、お医者さんごっこで使ってた机を、道具は置いたまま、ベッドの枕側に置きました。
こんなもんかな。
机には、バッグから取り出した大きめのフェイスタオル二枚と、ウエットティッシュの容器も置きました。
ついでに、駅から神社に来るときまでかけていた、赤いセル縁の素通しメガネもかけて、女教師っぽくしてみます。
カズキくんが座る用の椅子をベッドサイドに置いて、準備完了です。

「はいはい~」
私は、ベッドの脇に立って、パンパンと軽く手を叩いてから宣言します。
「それでは、授業を始めます。席に着いてくださーい」
それまで、ぼーっと、私の準備を立ったまま見ていたカズキくんは、あれっ、どうしよう、ってなった後に、ベッド前に椅子があるのをみつけ、そこに座りました。
私は、ゆっくりベッドの板に敷いた、バスタオルの上に腰かけます。
マットレスの乗っていないベッド板の高さは、カズキくんが座っている椅子より20センチくらい低いので、目線はだいたい同じ。
私は、私の膝位置より低い板に腰かけているので、腰より両膝のほうが高くなって、下半身全体、M字開脚気味。
それをカズキくんが、見下ろしている格好。

「はい。それでは出席をとります」
出席簿を開くようなフリをしてから一呼吸置いて、
「サトナカカズキくん?」
「はいっ!」
カズキくんが右手をまっすぐ上にあげて、元気よく答えます。
私たちったら、ノリノリです。

「それでは、今日は、なお子先生と一緒に、女の人のからだについて、お勉強します」
「女の人のからだのこと、知りたいですか?」
「はいっ!」
またまっすぐ手を上げたカズキくん。
「それでは、授業を始めましょう。まず最初に」
言いながら私は、シャツの前をはだけて、左のおっぱいを露出させます。
「これはなんですか?」
「はいっ!」
またまっすぐ手をあげてカズキくん。
「カズキくん。もう手は上げなくていいです。なお子先生が聞いたら、答えてください」
「はいっ。おっぱいです」
「よくできました」
「じゃあ、ここは」
私は、自分の乳首をつまんで、聞きます。
「おっぱいが出るところ?」
「そうですけど、名前は?」
「うーん?」
「ちくび、と言います」
「ちくび?」
「そう。ちくび」
「ちくび」
「はい。覚えましたか?」
「はーい。ちくびです」

「女の人は、おっぱいを、どうされると気持ちいいですか?」
「はい。もみもみしたり。ちゅうちゅう吸うと、気持ちいいです」
「はい。かずきくんはおりこうですねえ。じゃあ、なお子先生にやってみてください」

私は、ワイシャツの一つだけはめていたボタンをはずしながら、言いました。
ワイシャツを両肩から抜いてはだけ、両方のおっぱいをカズキくんのほうに突き出します。
ワイシャツは、両袖の部分だけ、私のからだにくっついています。
それから、M字気味の膝をカズキくんの胴が入れるくらい、ゆっくりと広げました。

「そうだ、カズキくん。女の人は、おっぱいをいじられると、苦しそうな声を出しますが、それは本当は?」
「気持ちいいんですっ!」
「カズキくんは、本当ににおりこうさんですね。なお子先生が大きな声を出しても、怖くないですね?」
「はい。だいじょうぶです」
「じゃあ、カズキくん・・・来て」
私は、シャツのまとわり付いた腕を頭の後ろで組み、服従のポーズ。

さっきと同じ格好で、カズキくんは私の上半身に飛び込んできました。
左手は背中、顔は右おっぱい、右手は左乳首。
今回違うのは、私がスカートを穿いていなくて、開いた裸の腿と腿の間に、カズキくんの半ズボンから出た生足があること。
低い位置にある私の生アソコに、半ズボンのカズキくんの生腿や生膝がガンガン当たること。

「あっ、あーーん!」
「うーーん~う~ん」
「ああっん、あっあっあっあーーーっ!」

カズキくんたら、今度は、乳首吸いも左右両方のおっぱいに、交互に仕掛けてきて、右手と左手も随時交代して、あらゆる責めをしてきます。
やだっ!この子、学習能力高い・・・
乳首は、吸われたり、舐められたり、ひっぱられたり、噛まれたり。
おっぱいは、もまれたり、つままれたり、軽くパチンと叩かれたり。
その間にも、腋の下から脇腹まで、縦横無尽に撫で回されます。
背中の背骨の線も忘れていません。

その上、私の裸の下半身にも責めが加わりました。
生アソコに、カズキくんの右の生太腿がずっと押しつけられたまんま。
アソコは、かなり熱くなっているし、ぬるぬるな感触もカズキくんは感じているはずなんですが、ぜんぜん関係ないみたい。
たまに、カズキくんがつんのめるように動いて、カズキくんの右足が上がることがあります。
そうすると、カズキくんの生右膝頭が、私の生土手近辺を、軽く蹴り上げるように直撃するんです。
そのたびに、
「あっっ、あ~~~~んっっーーー!」
大きな声が出てしまいます。
カズキくんも、やがて、そのパターンに気がついたらしく、ひんぱんに膝を使ってくるようになりました。
カズキくんの生膝が、私の、ぬるぬるな生土手を、ぎゅうぎゅう押してきます。
大きく膨れ上がったクリトリスを押し潰すように膝頭をねじ込んできます。
「あ、ああああああ、あっ、あ~んっ!んんんん!!」
やがて、カズキくんの右脚は宙に浮いたまま、生膝でぐいぐいと、私の生アソコを押しまくる展開になりました。
上半身への責めもスピードアップしています。

「あんあんあんあんあん・・・」
「あっあっあっあっあっあっ・・・」
「んんーんんーんんーんんー」
「あ、いーいーいいー、のーー・・・」
「はんっ、はんっ、はんっ、あはんっ~~!!!」
なお子お姉さん、もうだめです、イッてしまいそうですうー。

で、でも、やっぱり最後は、イくなら・・・さっき思いついた、あの格好で・・・。
真っ白くなりそうな頭に必死でブレーキをかけて、喘ぎ喘ぎの声でカズキくんに問いかけます。

「あ、あんっ、は、はい、カ、カズキくんんんっ、あ、ありがとうぅぅぅ・・・」
「んん・・・、ね、ねえ、カズ、キ・・ひっ・・・あんあんっ、く、くぅーん・・・」
「ちょ、ちょっと、手を、てを止めて、止めてええぇぇ・・・」

私のからだを責めることに夢中になっていたカズキくんに、やっと私の必死の呼びかけが届いたようです。
カズキくんは、はっ、と気がついたように硬直すると、からだ全体の動きを止めました。
「は、はーーい・・・カズキくん・・・ありがとうございました・・・はあはあはあ・・・」
「や、やっぱりカズキくんは・・・喜ばせるの・・・じょ、じょーずねえー・・・・」

私は、かろじて両袖でひっかかっているワイシャツを直しもせずに、よろよろと立ち上がりました。
上気した汗でズリ落ちてしまい、レンズも曇ってしまったメガネは、はずして机に置きました。
そして、ベッドに敷いていたバスタオルを取って、まだところどころヒクヒクしている私の汗びっしょりなからだを拭きました。
それから、なるべくタオルのきれいなところを探して、ぼーっとつっ立っているカズキくんの足元に跪き、私のすけべ汁でびちゃびちゃになってしまった、その膝や腿も丁寧に拭いてあげました。


また雨の日にカクレガで 13

2010年9月18日

また雨の日にカクレガで 11

「カズキ先生?」
「はい?」
「なお子、ここのところも痛くなっちゃたんです」
スカートのお尻右側に手をやります。
「そうなんですか?それはいけないですねえ・・・」
「今、スカートを脱ぎますから、シンサツしてくれますか?」
「はい。みてみましょう」
カズキくんの目がまた爛々と輝いてきます。

「カズキ先生?」
「なんですか?」
「カズキ先生は、お尻には、どんなシンサツをなさるんですか?」
「えーと・・・お注射をします」
「そうですか。わかりました」
お浣腸は、知っているのかな?

私は、椅子から立ち上がり、カズキくんの真正面にまっすぐ立ちました。
ラップスカートのボタンとホックをはずして、ゆっくりと腰から布をはずしていきます。
カズキくんの視線は、私のからだの上下を落ち着きなく行き来しています。
お尻のほうからはずしていき、アソコが最後まで見えないようにスカートを前に広げて、カズキくんを見て、思わせぶりに目配せをしてから、スカートをフワっと軽く後ろに放り投げました。
そして、両手を後ろにまわし、休め、の姿勢でまっすぐカズキくんを見つめます。
カズキくんの視線が一瞬スカートを追い、また私のからだに戻り、上下の移動を再開します。

ついに、小学3年生の男の子の目の前で全裸になってしまいました。
正確に言うと、腕時計とサンダルとシュシュだけ身に着けています。
あとは、全裸。
アソコにも毛が無くてつるっつるの丸見え。
雨がそぼ降る、今まで来たことも無かった雑木林の小屋の中で、自分から服を脱いで全裸を晒しています。
アソコがヒクヒクっと盛大に動きました。

この雨ですし、この場所ですし、99パーセント、人は来ないと思います。
でも、もし来てしまったら・・・
私は、どんな言い訳をするのでしょうか?
小3の男の子と高3の全裸の女。
どんな言い訳も思いつきません。
もう一度、アソコがヒクっと動きました。
おシルがツツーっと内腿を滑り落ちていきます。

そのままの姿勢で10秒くらい、カズキくんに楽しんでもらった後、私は放り投げたスカートを拾いに行きました。
スカートの形を整えてシミになっているところをバスタオルで丁寧に拭い、もう一つのハンガーに掛けてブラウスの隣に吊るしました。
吊るすとき、入口の外に出て、表の木々たちにも私の全裸を見てもらいました。
雨は相変わらず、木の葉を強い音で叩きながら降りつづいています。

「先生。お待たせしました。それでは、シンサツをしてください」
カズキくんの前に全裸で立って、私は、深々と頭を下げました。
おっぱいが、ぷるん、と揺れます。
「は、はい、それでは、そこのベッドにうつぶせになってください」
カズキくんは、そう言って、例の子供用ベッドを指さしました。

そのベッドは、スチール枠以外は木製で、全長1メートル30センチくらい。
幅は、普通の大人用のシングルベッドくらいはあります。
枕側と足側に高さ50センチくらいの、合板製らしい柵が付いているので、私が足を伸ばして寝そべることはできません。
でも、そのベッドを見て、一つ、ある自虐的なアイデアを思いつきました。
腕時計を見ると、今4時20分前。
お尻責めは、短めにきりあげることにしました。

「先生。なお子には、このベッドは小さくて、寝られません」
そう言いいながら、立ったまま、カズキくんにお尻を向けました。
そして、ゆっくりと自分の上半身を折り曲げていきます。
「こういう格好になりますから、先生、なお子のお尻を診察してください」
私は、足をまっすぐ伸ばしたまま、上半身だけを屈め、両手で自分の両足首を掴みました。
そして、両脚を肩幅くらい開きます。
私、バレエをやっているので、からだは柔らかいんです。
これも私の好きなポーズです。
題して『マゾのお仕置き』 ポーズ。
家でオナニーするとき、よくこのポーズをとって姿身に映しています。
足を少し開くと、お尻の穴とアソコの穴がこっそりという感じに開いてすごく卑猥なんです。
カズキくんの目の前に今、それが見えているはずです。

「先生。なお子のお尻は、どうですか?」
「は、はい。白くてキレイです」
「早く、お注射をしてください」
「あ。は、はい」
カズキくんがあわてて机のとこまで駆け寄りました。

どこに来るかな?ひょっとしてお尻の穴に来るかなあ?
まさか、いきなりアソコにズブッと、とか・・・
ワクワクしながらお尻を突き出していると、お尻右側に何か触った感触が5秒くらいしました。
「はい。これでだいじょうぶです」
小さな手で、その部分をさすりながら、カズキくんが告げます。
まったくもうっ。

「先生。なお子は、お尻全体が痛いので、おっぱいのときのように、やさしくもんでみてください」
そのままの姿勢で、媚びるような声でお願いしてしまいます。
ぺたっ、とお尻の左右に小さな手が貼りついた感触がして、やがて、ワサワサともみ始めました。
「あはーんっ!」
「やっぱり、カズキ先生は、もむのがじょうずですねー。お尻のいろんなところも、もんでください」
カズキくんの両手が移動を始めますが、お尻の穴周辺と、その下には近づきません。
二つの穴がヒクヒクているのも、見えているはずなのになあ・・・
子供にはウンチの穴は、やっぱりキタナイのかなあ・・・
作戦を変更します。

「カズキ先生」
「はい?」
「さっき、おっぱいのシンサツのとき、びっくりさせて、ごめんなさい」
「えっ?ううん。ボク気にしてないよ」
カズキくんが素に戻ってしまいました。
「なお子は悪い子でした」
「ううん、ボクお姉さん大好きだよ」
「だから、罰として、なお子のお尻を、20回、ぶってください。お仕置きしてください」
「・・・」
返事が返ってきません。

「お願いします。カズキ先生」
「本当にいいの?」
「なお子お姉さんは、カズキくんにぶたれたいの。なお子、痛いのが気持ちいいの。お願い、カズキくん」
私も素になって、お願いします。
「本当にいいの?」
「お願いっ、お願いします」
私は、突き出したお尻をクネクネ揺らしながら、淫らに懇願してしまいます。
「じ、じゃあ・・・やるよ?・・・」
「うん。お願いします。カズキ先生」

ペチン。
お尻の右側を軽ーくたたかれました。
「もっと強く、お願いしますぅ」
パチン。
さっきより、強め。
「もっと強くぅ」
バチン。
普通に痛い感じ。
「そう、その感じで、もっと強くぅ」
バッチン。
手首にスナップが効いてて、いい感じ。
「ああーん。そう、もっともっと強くぅ」
バッチーン。
そう、そのくらい。
「あんあーんっ!カズキ先生うまいぃー」
バーッチーン。
「そう、そう、その感じぃ。反対側もーっ」
バーッチーーン。
あーーーん。
バーッチーーン。
あーーーんっ!。
バーッチーーン。
ひーーーーっ!!!
バーッチーーン。
バーッチーーン。
バーッチーーン。
・・・・・・

22回ぶたれました。
お尻全体がすごい熱を持って、ヒリヒリしています。
アソコからは、もう蜜がとめどなくどろどろと流れ落ちて、足首をつかんでいる私の目の前を幾筋もが通過していきました。

「はあ、はあ、はあ、はあ・・・」
ポーズを解いた私は、痛みの快感にクラクラでフラフラしながらバスタオルのところに行き、お尻にあてがってから椅子にペタンと座りこみました。
「なお子お姉さん、だいじょうぶ?お尻、まっ赤になっちゃってたよ」
カズキくんが心配そうに近寄ってきます。
「う、うん、だ、だいじょうぶ。カズキくん、お仕置きうまいから、なお子、すっごく気持ち良くって・・・」
「でもボク、途中でお姉さんがかわいそうになっちゃって、ちょっと泣きそうになっちゃった・・・」
「そうなんだ。ありがと。カズキくん、本当にやさしいんだね」

私は、カズキくんの背中を両腕で抱き寄せて、私の汗まみれの裸のからだに、カズキくんの小さなからだを押し付けました。
カズキくんの腰のあたりが、座っている私の開いた太腿の間に挟まれ、顔は、おっぱいの谷間に埋まっています。
背中にまわした腕に少しずつ力を入れて、カズキくんが痛くならないように、ぎゅーっと抱きしめました。
カズキくんの短い両腕は、ウエストから私の背中にまわされて、私を抱きしめてくれています。

私が手を離しても、しばらくカズキくんはそのままの姿勢でいました。
「なお子お姉さんて、いいにおいがするね」
おっぱいに埋もれた、くぐもった声がしました。
もうーーーっ、どこまでこの子は、カワイイのでしょう。
私は、カズキくんの頭をやんわり撫でています。
火照ったお尻にひんやり湿ったバスタオルが気持ちいい。
でも、お尻を冷やしている水分は、私の汗と、アソコのおシルなんですけどね・・・


また雨の日にカクレガで 12

また雨の日にカクレガで 10

「先生、お待たせしました」
「・・・は、はい・・・」
カズキくんがツバを飲み込むゴクンという音が聞こえました。
チラっと見えている右乳首を、射るような視線で見つめてきます。
私もその視線にジンジン感じてきてしまいます。

「そ、それじゃあ、見ますから、そ、その手をどけて・・・どけてください」
「でも、なお子、おっぱい見られるの、恥ずかしいです・・・」
恥ずかしい台詞を言うとき、自分の名前を主語にすると恥ずかしさが倍増するのを私は知っています。

「ど、どけてくれないと、シンサツできません・・・」
「わ、わかりました・・・」
私は、じらすようにゆーっくりと、交差していた両腕を下におろしました。
カズキくんは、両目をこれ以上ムリっていうくらい大きく見開いて、私の生おっぱいをまじまじと見つめてきます。
下乳がちょっとぽってりしてて、大き目の乳首がツンと上向きな、私のおっぱい。

おずおずと聴診器を今度は迷うことなく、私の左の生おっぱいの乳首ちょっと下あたりにあてました。
ぷにゅっとおっぱいの肌がかすかにへこみます。
「あはんっ!」
また、ためいき。
しばらくの間、聴診器が左右の生おっぱいの上をさまよいます。

カズキくんは、この後どう展開すればわからないようなので、私がリードすることにします。
「先生。なお子のおっぱい、ちょっとかゆいところがあるので、その刷毛で撫ぜてくれますか?」
カズキくんは、そうだった、って顔になって、刷毛を手に取り、右のおっぱいの正面を上から下へ、つるんと撫ぜました。
私の尖った乳首がぷるんと揺れます。
「ああんっ!。先生、じょうず。そのまま行ったり来たりしてください」
刷毛が、乳首を中心におっぱいの上下をやさしく撫でてきます。
「先生、左のおっぱいも・・・」
カズキくんは、言われた通り、刷毛を左に移動します。
乳首と乳暈をさわさわと上下する刷毛の感触は、くすぐったくて、少しだけチクチクもして、何とも言えないまどろっこしさのある気持ち良さ。
私の乳首は、その快感により一層背伸びして、痛いくらいになっています。

「もうちょっと早く・・・して・・・んんんっ~」
刷毛の動きが早くなります。
「あああん、カズキくんうまいわ。じょうず、先生ぇ、じょうずぅ」
カズキくんは、褒められて一層、刷毛さばきが早くなってきました。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ・・・」
刷毛の動きと同じリズムで喘ぎ声が出てしまいます。

私は、いつのまにか両腕を頭の後ろに組んでいました。
おっぱいと腋の下が無防備になった、私が大好きな『服従のマゾ』 のポーズ。
「カズキ先生、なお子の腋の下もーっ!」
言われた通りに刷毛が移動してきます。
腕を上げた状態での腋の下から横おっぱいにかけては、私のお気に入りの性感帯なんです。
皮膚が薄くなっているここを撫でられると、からだ中がゾクゾクしちゃいます。
「あんっあんっあんっあんっ!」
「いいぃ、いいぃ、いいのー!」
思わず大きな声が出てしまいますが、カズキくんはおかまいなしです。

腕が疲れてきたのか、カズキくんの刷毛さばきが鈍くなってきました。
私はポーズを解いて、やんわりとカズキくんの刷毛に手をかけました。
「カズキ先生がシンサツとってもうまいから、なお子、ちょっと疲れちゃった。ちょっと休憩ね」
「えーー?」
カズキくんは不満そう。
そんなカズキくんの手を取って、私の左のおっぱいに誘導して軽くさわらせながら、こう言いました。
「カズキ先生が上手だったご褒美に、なお子のおっぱい、吸ってもいいよ。それとも、いらない?」
「いるっー!」
カズキくんは、目を輝かせて大きく叫びました。
「それじゃあ、ちょっと待っててね」

私は立ち上がり、またバスタオルのところまで行って汗ばんだからだを拭きました。
左右の乳首が弾けそうなほど、尖っています。
下半身がムズムズして、今すぐにでもアソコに指を突っ込みたいほどです。

「カズキくんも、もう一回、ウエットティッシュでお手て、きれいにしてね」
振り向かずにそう言うと、
「はーい」
という答えの後に、がさごそする音が聞こえてきました。
その隙に私は、スカートの裾をちょこっとまくり、太腿の付け根にバスタオルを、中にのめりこませるように押しつけました。
数秒間押しつけてから、バスタオルのその部分をみると、べっちょりと濡れていました。

おとなしく座って待つカズキくんのところへ戻ると、二人の間にある机を壁際にどかして、直に向き合うように座り直しました。
「カズキ先生。なお子の胸の、このへんが痛いんです」
お医者さんごっこ再開です。

カズキくんの手を取って、さっきみたいに左のおっぱいをさわらせます。
「ちょっと、もんでみてください」
「はい」
ためらいがちにカズキくんの右手のひらが、やんわりと動き始めます。
カズキくんの左手も私の手で右のおっぱいに誘導。
椅子から立って中腰の姿勢になっていたカズキくんは、完全に立ち上がって距離を詰めました。
私のスカートの膝を割るように目の前に立ち、小さな両手がわたしのおっぱいを真剣にニギニギしてきます。
自分の手でもむのとは、ぜんぜん違う不思議な感覚。
じわじわと官能の炎が広がりはじめます。
「カズキ先生。なお子のおっぱいのいろんなところを、もっともみもみしてください。強くしたり、弱くしたりしてください」

小さな手のひらが縦横無尽にわたしのおっぱいを這い回り始めます。
下から、上から、もんでみたり、押してみたり、強く握ってみたり、軽くつねってみたりして蹂躙してきます。
ときどき乳首もつままれます。
「ああん、んんんーっ!」
「うまい、うまいです先生、もっとー、もっとー」
「あん、あん、あんっーっ!」
私は、いつのまにかまた服従ポーズ。
小さな手のひらは、私の裸の上半身のいたるところを撫で回し、もみつづけます。
「ああん、せ、先生ぃ・・・」
「なお子のおっぱいを吸ってください、先生、チュウチュウ吸ってくださいぃ・・・」
その言葉を待っていたように、私の右のおっぱいに顔をうずめる気配と共に、乳首がやわらかくて生温かいものに包まれる感触。
「ああんっ!」
強い力でチュウチュウと吸われます。
小さな舌でレロレロされます。
ときどき軽く歯が当てられます。
「あっあっあん、先生うまいーっ!」
「左も、左のおっぱいもーっ!」

カズキくんの左手は、私のウエストから背中に回され、座っている私をしっかり抱き寄せています。
その左手が、ときどき私の背中を背骨に沿って、爪を立てて軽くツツツーッと撫ぜるんです。
「あっは~んっ!」
私、そこも超弱いんです。
なんで?なんでそんなこと知ってるんだろ?この子・・・
カズキくんの顔は、私の右おっぱいにうずまり、乳首をその小さな唇で蹂躙しています。
右手は、左側の乳首が気に入ったらしく、ずっと、つまんだり、ひっぱったり、爪を立てたりしています。

気持ち良すぎて、死にそうです。
「ああーん、あんあんあんあーんっ!」
「ぬんんんん、ひいーいーいーーいーーーー」
スカートの中で裸のアソコが落ち着き無くヒクヒク動いてるのがわかります。
自然と両膝が開いてきてしまいます。
綴目が開いて、びしょ濡れの中身がポタポタお尻のほうに垂れています。
これはちょっと、マズイなー・・・

そのとき、右の乳首をキュッと強く噛まれました。
私の全身を秒速で快感が駆け巡りました。
「うっーん!ああ~~~~~んんんっ!」
かなり大きな声が出てしまいました。

その瞬間、カズキくんの動きがピタっと止まりました。
少しして、おずおずと私のからだから、後ずさりして離れていきます。
私は、ハアハアとしばらく肩で息をしてから、よろよろ立ち上がりました。
内腿をつたって、いやらしい液体が幾筋もかかとまですべり落ちていくのがわかります。

「ご、ごめんなさい・・・」
恐る恐るカズキくんが私の顔を見上げてきます。
「う~ん、えっ?なんで?なんでカズキくん、あやまるのー?」
私の声は、快感の余韻で気だるい感じになっています。
「だ、だって、痛かったでしょ?なお子お姉さん、すごく大きな声出したから」
「ううん。すごく気持ちいいいから、声が出ちゃったの」
「そ、そうかな、ってボク思ったけど・・・ボク、すごく強く噛んじゃったから・・・」
「だいじょうぶ。なお子お姉さんは、あんなのくらい平気なの。カズキくんは、女の子を喜ばせるの、とってもうまいねっ」
「そっかー、よかったー」

「カズキくんは、なお子お姉さんのあんな声、怖くなかった?」
「ちょ、ちょっと怖かったけど・・・」
カズキくんは、一瞬うつむいてから、またすぐ顔を上げて、
「でもね、これは、なお子お姉さんがよろこんでいるんだ、って思って、がんばったっ!」
もう!抱きしめたくなっちゃいます。
「だから、最後のほうは、なおこお姉さんに、もっと声を出してもらおうと思って、もっとがんばったっ!」
末恐ろしい子。
「そうなんだー。ありがとう。なお子、カズキくんのこと、大好きよっ!」
私は、カズキくんと目線が合う高さまで膝を折ってから、カズキくんの頭をゆっくり撫で撫でしてあげました。
嬉しそうに笑うカズキくんにウインクしてから、またバスタオルのところに、全身汗まみれになっている自分のからだを拭きに行きます。

今度はスカートが脱ぎたくて、たまりません。
私が裸見せたがりのヘンタイゆえ、ってこともありますが、もっと差し迫った理由がありました。
さっきのようにスカートを穿いたまま、座ったまま責められると、アソコが洪水になって決壊してスカートのお尻部分の布地を派手に汚しちゃうんです・・・
今スカートさわってみたら、すでに大きく恥ずかしいシミができています。
これは早く脱いでおかないと、帰るときに、町行く人たちに恥ずかしいにおいを撒き散らしてしまいます。

からだを拭きながら次の展開を考えます。
考えをまとめた私は、汗で重くなったタオルをきれいにたたんで机に置いてから、カズキくんのところへ戻りました。


また雨の日にカクレガで 11

2010年9月12日

また雨の日にカクレガで 09

「ねえ、カズキくん。お医者さんごっこする前の最後の質問なんだけど、ここって電気点いてたら、神社のほうから、ここに誰かいるってわかっちゃうんじゃないかな?」 
二人、立ったままスポーツドリンクとオレンジジュースを飲みながら、入口の脇の壁に寄りかかってお話ししています。
もしも電気がマズイようだったら、消しちゃって、薄暗い中でやるのも淫靡で良いかもしれませんが。

「えーとね。それはね、この前、えーと5月の、いっぱいお休みがつづく、最初の日にね、けんちゃんがお父さんと、ボクんちに遊びに来てね、言ってたの」 
「パパとけんちゃんのお父さんが、お酒飲みながらお話してたのね。前は、ここに誰か来て電気つけると、神社のほうからすぐわかったんだって。でもね。今は、木の葉っぱがたくさんになっちゃて、見えなくなっちゃたんだって。木の葉っぱを切るのにもたくさんお金がかかるから、とうぶんこのままだって」
「そしたらママが、それってなんだか危ないんじゃない?って言ったの。そしたら、けんちゃんのお父さんは、わはは、って笑って、みんないい子だから、心配しなくてもだいじょうぶだって。最近の子供は、お空が暗い日にはバクダン山に入らなくなちゃったから、もし、そんな子がいたら、その子はおおものだって」 
「ねえ、お姉さん、おおものってなあに?」 
「勇気がある、っていう意味かなあ?」 
「そっかー。じゃあボクたち、勇者だね」

ちょっとまだ蒸し蒸ししてますが、だいぶこの空間にからだも慣れてきたようです。
すっかり安心した私は、おどけた感じで宣言します。

「それじゃあ、お医者さんごっこを始めまーす。お医者さんの先生をやりたい人はー?」
「はいっ!」 
間髪入れずに、カズキくんが高く手を上げました。
「じゃあお姉さんは、患者さんね。恥ずかしいなあ。でもしょうがないねえ・・・」
私は、胸の前で腕を交差して隠すようにしながらモジモジしてみます。
カズキくんの目が爛々と輝いてきます。
「じゃあ決まりだね。準備しよう」

カズキくんは、まっしぐらって感じで箪笥に取りついて、いろんな段の引き出しを開けて、必要な用具を取り出しています。
私は、学校机一つを真ん中に置いて、椅子を2脚、対面するように置きました。
もう一つの机は、入口近くに置いて、自分の物置場にします。
カズキくんが、箪笥からひっぱり出してきたのは、おもちゃの聴診器、おもちゃの注射器、ピンセット、壁塗りに使うような刷毛一本、白衣、これはたぶん誰かのパパの古着な白ワイシャツでしょう、と、ノートとエンピツでした。

刷毛は斬新です。
私の頃には、これはなかったなあ。
カズキくんにどうやって、これで責めてもらおうか?
淫らに考えてしまいます。

で、実はこのとき私は、肌にベットリ貼りついているブラウスを一刻も早く脱ぎたくて仕方ありませんでした。
こまかい雨や林の葉っぱの水滴にしっとり濡れてしまったブラウスは、蒸し暑さも手伝ってムレムレで気持ち悪いことこの上ありません。
下に着けている水色のブラも完スケで、カズキクンの視線が頻繁にそこに泳いでいるのも、気づいていました。
そのブラもジットリ湿っていて、気持ち悪いし・・・
そんな感じだったので、お医者さんごっこの出だしは、ちょっと情緒に欠けてしまいました。

カズキクンは、白ワイシャツを羽織って椅子に座っています。
机の上にお道具を並べ、片手にノート、片手にエンピツを持って、患者さんを待っている先生の演技を始めています。

「ねえ、カズキくん。ごめん。たんま」
私は、とりあえずの不安を取り除いておこうと、たんまをかけます。
さっきまでお医者さんだったカズキクンの表情が素に戻ります。
「ごめんね。せっかく、お医者さんになってたのに・・・」 
「あ。うん。別にいいよ。なあに?」 
「その箪笥の中に、ハンガーあるかなあ?あ、ハンガーって、お洋服を掛けるやつね」 
「たぶん、あった」 
カズキくんは、箪笥に駆け寄って、いろんな段を開けたり閉めたり、がさごそした後、無事ワイヤー製のハンガーを二つみつけてくれました。

その間に私は、自分のカバンから大きめのバスタオルとウエットティッシュの袋を取り出して、自分の机に置きました。
「ごめんね、カズキくん。これでもう準備おっけえだから」
雨がまた強くなってきたようで、天井の布をパタパタパタと激しく叩いています。
幸いなことに、開け放した入口とは違う方向に風が吹いているようで、雨が吹き込んで来ることはないみたい。
その代わり、だいぶ蒸し暑さが上がって、じっとしてても額や首筋から汗がポタポタ垂れてきます。
時折ちょっと強い風が吹くと、天井からぶら下がった裸電球もぶらぶらゆれて、私とカズキくんの影がゆらめきます。

私は、ウエットティッシュを四、五枚抜いて、カズキくんに渡しました。
「これでよーくお手てを拭いてね。拭き終わったら、今度こそ、お医者さんごっこの始まりよ」
カズキくんは、渡されたウエットティッシュ二枚を使って、丁寧に両手の指と手のひらを無言で拭いました。
そして、あらためて片手にノート、片手にエンピツを持ちます。

「それとね、カズキくん?」
私は、すごくえっちな顔になっていると思います。
「カズキくんがお医者さんになって、お姉さんのからだをさわると、きっと、お姉さんは苦しそうな声を出すと思うの」
「でもそれは、苦しいんじゃないの?わかる?」
「うん。知ってるよ。楽しいいんだよね。さとしにーちゃんが言ってた」
「そう。気持ちいいと、女の人はヘンな声が出ちゃうの。びっくりしないでね」
「うん。ボク、だいじょうぶ」

私は、カクレガの入り口に立って架空のドアをノックするフリをします。
「コンコン」
「どうぞー」 
とカズキくん。
ドアの開け閉めのフリをしながら、
「失礼します」
と軽くお辞儀をして、カズキくんのほうへ歩いていき、机をはさんだ正面の椅子に座りました。

「今日はどうしました?」
カズキくんが、お芝居がかった声で聞いてきます。
わー、懐かしいなあ。
私たちの頃から、この台詞も変わらないんだなあ。
ちょっとノスタルジー。

「このへんがちょっと痛くて・・・」
私は、濡れたブラウスから透けている水色ブラの右カップを、軽く右手で押さえました。
「それはいけませんねえ。お名前は?」
カズキくんがノートにエンピツを走らせるフリをしながら聞きます。
「なお子です」
「それじゃあ、なお子お姉さん。ちょっと見てみましょう。それを取ってください」
カズキくんの小さな指が、私のブラウスを指さします。
あーーーん!
なんだかどきどき、ワクワクです。

私は、ブラウスのボタンを一つずつゆっくりはずし、全部はずしてから、すごく恥ずかしそうな演技でおずおずとブラウスをはだけました。
そして、両手を胸の前に交差して胸を隠すポーズでうつむきます。
ブラが全体に湿っていて、早くはずしたい・・・
カズキくんは、一部始終を食い入るように見ていましたが、思い出したように、おもちゃの聴診器を耳につけました。

「では、見てみますから、手をどけてください」
「でも・・・恥ずかしいですう」
そう言いながらも、ゆっくり腕を開きました。
カズキくんは、しばらくじーっと、私のブラの胸の谷間を見つめてから、恐る恐る聴診器を持った手を私の肌に近づけてきました。

聴診器がブラの布地右下の肌にまず、あたりました。
金属のヒンヤリした感触が気持ちいい。
そして聴診器は、ブラより下の肌を右左にさまよった後、今度はブラより上の肌を、首筋あたりまでさまよい、最後に、おずおずとブラの上から、左のおっぱいに押し付けられました。
「あはんっ!」
小さくためいきが漏れてしまいます。

「先生。これ、じゃまですか?」
私は、自分のブラを指さして聞きます。
「は、はい。そーですね」
カズキくんが真剣にうなずきます。
「ちょっと待っててください・・・」
私は、席を立って入口のそばまで行きました。

本当は、カズキくんにブラのホックをはずして脱がせてもらいたかったのですが、濡れたブラの感触がどうにも耐え難かったので、さっさと自分で脱ぐことにしました。
せっかく、フロントホックだったのにな・・・
なんて考えながら、カズキくんに背中を向けて、まずブラウスを取り、ハンガーに掛けて、風通しの良い入口のところに吊るします。
ちょっと蚊取り線香臭くなっちゃいそうだけど、しょうがありません。

次に前ホックをはずしてブラを取り、バスタオルを裸のおっぱいに押し付けて隠しながら、ブラウスを掛けたハンガーにブラも吊るしに行きました。
わざとカズキくんには、裸の背中しか見えないようにして、丁寧に上半身をバスタオルで拭きました。
かなり汗ばんでいたので、拭いただけでもすごく気持ちいい。
その間中カズキくんの視線を、背中にビンビン感じていました。
そして、今度は裸のおっぱいを両腕を交差して隠しながら、カズキくんの前の椅子に戻りました。
尖った右乳首だけチラっと見えるようにわざとビミョーに腕をずらしているのは、もちろんお約束です。


また雨の日にカクレガで 10

また雨の日にカクレガで 08

最初にカズキくんに私のアソコを見てもらっていたとき、『キモチワルイ』 じゃなかったら、きっと言われるだろうと期待していた言葉がやっと聞けました。

でも、ここでもたもたしていると、せっかくのお医者さんごっこの時間が減ってしまいます。
「カズキくんなら、さわってくれてもぜんぜんいいんだけど、お姉さん、早くお医者さんごっこがしたいなあ。カズキくん、お医者さんになって、お姉さんのこと、いっぱいいっぱいさわるんでしょ?」 
カズキくんに媚びるような口調になっています。
ドMです。

カズキくんは、一瞬、はっ、としてから、そうだった!みたいな顔になりました。
「うん。ボクも早くやりたいっ。行こう、行こう」
雨は、私がカズキくんにアソコを見せている間に、また少し小降りになっていました。

カズキくんと私。
私の傘に相合傘で手をつないで、建物の軒先を出ました。
カズキくんが、こっち、こっち、と言う通りに、神社の建物をぐるっと回るような感じで雑木林の入口に向かいます。
カズキくんの手は、ちっちゃくてやわらかくて・・・
この手で私のからだをあちこちさわってくれるんだなあ、と思うと私のワクワクは止まりません。

社務所のはずれに公衆トイレがありました。
「お姉さん、ちょっとオシッコしたくなっちゃったから、待っててね」 
私が言うと、
「ボクも」

カズキくんを男子トイレの入り口まで送っていき、しゃがんで目線を合わせて言い聞かせます。
「オシッコが終わったら、よーくお手て洗ってね。これからお姉さんをシンサツするんだから、きれいきれいなお手てにしてくれないとだめ」 
「うん、わかった」 
「ハンカチ持ってる?」 
カズキくんがウエストポーチから、洗濯したてらしい、なんかのアニメのメカの絵が描かれているハンカチを引っ張り出します。
「よしっ」 
「お姉さん、ちょっと時間かかるかもしれないけど、いい子で待っててね」
「うん」

私は、トイレの個室に入ると、そそくさとスカートをまくりあげ、まずテイッシュでアソコのぬめりを拭き取ります。
さっきまでの一連の出来事で、私のクリトリスがテラテラと大きく充血しています。
触れるたびに、
「あはんっ!」
小さく声が出てしまいます。
軽くオナニーしたいところですが、ぐっとがまんします。
テイッシュをけっこう使って、刺激を与えないように慎重に拭いながら、気を落ち着かせます。
それから、和式便器にしゃがんでオシッコをしました。
長いオシッコでした。
備え付けのトイペで拭いた後、いつも携行しているウエットティッシュをバッグから取り出し、アソコと、いやらしいおシルがつたっていった両内腿を丁寧に拭います。
カズキくんにいっぱい弄ってもらうんだから、キレイにしなくちゃね。
クリちゃんも少しだけ落ち着いてきました。
お医者さんごっこが始まったら、またすぐ暴れだすんだろうけど・・・

なんだかんだで私は、10分くらい女子トイレ個室にこもってしまいました。
表に出るとカズキくんは、洗面所の水道を出しっぱなしにして、ずっと手をゴシゴシしていたようです。
ウエストポーチに入っていたのでしょう、いつのまにか黄色いビニールのレインコートを着ています。
私が戻って来たのをみつけると、ハンカチを使いながら寄ってきました。
「ママに言われてるの。雨の日はお外では、かならずこれを着なさいって」
フードをかぶると、まんま、黄色いてるてる坊主です。
「よく似合ってるよ」 
私が言うと、カズキくんは黙って、左手で私の右手を握りました。
カズキくんの左手は、全体がふやけていました。
言いつけを守ってくれたのね、うふっ、カワイイっ。

トイレのそばにあった自動販売機で、スポーツドリンクと水とオレンジジュースのペットボトルを買い、バッグに詰め込んでから、先を急ぎました。

「ここ」
雑木林を隔てるフェンス沿いにしばらく歩くと、『関係者以外立入禁止』 と赤いペンキで書かれた鉄製の扉がありました。
カズキくんが手馴れた感じで鍵をさしこみます。
カチャっと音がしました。

「カクレガではよく遊ぶの?」 
「今はつゆで雨ばっかりだから、来てなかった。こないだ来たのは、学校の創立記念日の日だったかな?とおるくんとけんちゃんと一緒に」
それがいつのことなのか、私にはわかりません。
鉄製の扉を押して雑木林に入ると、カズキくんは、そおっと扉を閉めて、内鍵をカチャンと回しました。
これで、このバクダン山には、カズキくんと私の二人きりのはずです。

扉の位置から、雑草を踏み倒して作られたと思われる、人一人がやっと通れるくらいの道なき道、獣道みたいなのが林の奥へつづいています。
カズキくんは、自分の黄色い傘をさして、もう片方の手で私の手を引いて、ゆっくり林の奥へ歩いていきます。
私は、バッグを肩にかけて、自分の傘をさしてゆっくりと、黄色い傘の黄色いてるてる坊主を追いかけます。
林の中は、木の葉が幾重にも生い茂っていて、思っていた以上に薄暗いです。
羽虫みたいのがときどき、ひらひらと目の前を横切ります。
草が踏み固められているせいでしょうか、雨天でも意外と足元はゆるんでいません。
でも、ときどきツルッとすべります。
そのたびに私は、カズキくんの手をギュッと握りしめます。
そのたびにカズキくんは、立ち止まって私のほうを振り向いて、だいじょうぶ?、って声をかけてくれます。
「ボクも雨の日に来るのは初めてなんだ。でもだいじょうぶだよ。ボクにまかせて」
おお、小学3年生のクセに頼もしいー。

道は、けっこう角度のある登り坂になっているので、慎重にゆっくり歩いていても少し息がきれてきます。
ちょっとこのへんで休憩したいなあー、と言おうとしたとき、ふいに木の葉の傘が途切れて明るい場所に出ました。
坂がなだらかになって、雨も小降りになっていました。
そこからは、普通の土の道が三叉路に分かれています。
すぐに草を踏み分けた獣道に戻ってしまう道が左右に。
一つだけ、大きなベニヤ板が何枚も道なりに敷かれていて、もう少しまっすぐ奥までつづいている道があります。
カズキくんは迷うことなく、そのベニヤ板の上を歩いていきます。

これじゃあ、カクレガでもなんでもないですよね。
私がクスっと笑うと、カズキクンが振り返り、
「どうしたの?」 
「なんでもない」 
そう言って私は、小走りに黄色いてるてる坊主の横に並んで私の傘をさしかけました。

たどりついたその場所は、どう見ても大人の手で作られた、立派なカクレガでした。
コンクリートブロックが高さ3メートルくらい、広さ八帖くらいに、林のほうを背にして『コ』 の字型に積まれ、天井は木枠で組まれた上からテントみたいな素材の布で覆われています。
コの字が開いたほう、つまり入り口の側面も天井と同じような布で仕切られていますが、大きく『田』 の字型に透明ビニールの窓が開いていて、外の光がちゃんと届くようになっています。
床は、地上約30センチくらいの高床式。
お風呂場のスノコみたいな素材でできていました。
その上にベニヤ板を並べて、その上にゴザみたいのが敷き詰めてあります。
予想していたよりジメジメしてなくて、意外と清潔な感じです。

「靴は脱がなくていいから、土足で入って。でも靴の泥は、そこのマットでよく拭いてね」
カズキくんが言って、黄色いレインコートを脱ぎながら手慣れた感じで中にずかずかと入っていきました。
私も、おじゃましまーす、と小声で言ってから、マットにサンダルの底をこすりつけて中に入りました。
中に入った瞬間、蒸し暑い熱気にクラクラしましたが、入口の垂れ幕を上げておけば、いい具合に風が入ってきます。
今日は雨も降っていて曇り空だから、ちょっと薄暗いのかなあ、と思っていると、パチンと音がして明るくなりました。
裸電球が灯っています。
「ここって、電気通ってるの?」 
「うーん、わかんない」
こうして電気が点くんですから、通ってるはず。
どこから引いてるのでしょうか?
カズキくんは、電球から伸びているコードの二股に電気式の虫除け器のコンセントも二つ差しました。

明るくなったので、部屋内をあらためて見回しました。
部屋にあるのは、学校で使ってるような机と椅子が二つずつ。
公園に置いてあるような木製のベンチが二つ。
布団もマットも敷いてなくて、木の板がむきだしになった子供用のスチール枠ベッド、もし私が寝たら膝から下がはみだしちゃうくらいの大きさの、が一つ。
私が見たこともないマンガ本がぎっしり詰まった本棚が一つ。
何が入ってるのかわからない箪笥みたいのが一つ。
それだけでした。
それらが、それぞれ間隔を置いて、壁際にきっちり並べられています。

「カズキくんはこのカクレガにくると、いつも何して遊ぶの?」
カズキくんにオレンジジュースのボトルを渡して、私はスポーツドリンクのキャップをひねりながら聞きます。
「あっ、ありがとう。うーんとね。おしゃべりしてるのが多いけど・・・先生とか友達の悪口とか、あと、猫と遊んだり、マンガ読んだり、宿題写したり・・・あと、木の実拾ってパチンコでセンソウごっことかもやる。ここがシレーブになるんだ」 
「夏の夜には、パパたちと来て、お星様見たりもするよ。すっごくキレイなんだ。花火もできるし。今度お姉さんも一緒に来ようよ」
そう言いながらカズキくんは、机の上に置いてあった蚊取り線香にマッチで火をつけて容器に入れてから、紐で入口にぶら下げました 

「あとはねえ、んーと・・・」 
考え込んでしまったカズキくんにイジワルく言ってしまいます。
「お医者さんごっこ?」
カズキクンが赤くなって、うつむいちゃいました。


また雨の日にカクレガで 09

2010年9月11日

また雨の日にカクレガで 07

それから、カズキくんが興奮しながら一生懸命に説明してくれたお話を要約すると・・・

その雑木林や周辺の林は、全部この神社の持ち物で、神社の今の神主さんとカズキくんのパパと、あと何人かのパパが同世代の地元民で、同じ小学校に通っていて、彼らが最初にその場所にカクレガを作りました。
先代の神主さん、つまり今の神主さんのお父さんがそれを黙認して以来、地元の小中学生数世代に渡って限られた子供たちだけ、そのカクレガで遊ぶことが許されて、他の子たちには本当に知られていないそうです。
大きい子からのイジメがおきないように、年齢別にそれぞれ離れた3つの林にそれぞれのカクレガが作られて、大きくなったら絶対、小さい子のカクレガには行ってはいけない、というルールがいつしか確立されました。
もし行ったのがばれたら、神主さんのパンチがとんでくるそうです。
あと、お酒やタバコも絶対だめ。
バレたら強力パンチ5連発だそうです。

話を聞いてみると、カズキくんのパパたちの、家の中でゲームばっかりしてる子供にならないで、森に入って元気に遊べ、ってメッセージが込められている、ほほえましいシキタリに思えます。
なかなかステキな風習です。
カズキくんのパパや神主さんたちの、子供たちへの愛情がヒシヒシ伝わってきます。

ただ、それだと普通に考えて、一番バクダン山に入って来る可能性があるのは、強力パンチな神主さんなんですが・・・

「けんちゃんたちは、昨日の夜から家族みんなで旅行に行ってるよ。だから、今日と明日は、神社お休み」
そう言われれば、神社の入り口に、そんな張り紙があったような。 
私はだんだん、だいじょうぶそうな気がしてきて、最後の疑問を聞いてみました。
「でも、あの雑木林、バクダン山だっけ?すごい高い柵の中だよ?どうやって入るの?」
雑木林は、5メートルくらいの高さの、網のこまかい鉄の柵でしっかりガッチリ囲われています。
よじ登るなんて、とてもできそうもないのですが・・・

「だいじょうぶだよ」
カズキくんは、腰に巻いている青いウエストポーチを開けて、何か取り出しました。
「鍵あるもん」
世界中で大人気な青いネコ型ロボットのフィギュアが付いたキーホルダーに、その鍵はぶら下がっていました。
入口の鍵、持たされているんだ。

またまた詳しく話を聞くと、地主である神主さんに選ばれた子たちにだけ鍵が渡されていて、カズキくんの代なら3人だけ。
鍵を持たされている子と一緒なら、年長の子も小さな子のカクレガで遊んでいいそうです。
鍵を持っている子がその年代のカクレガから卒業する年齢になると、次にその鍵を譲る年下の子を、それまで鍵を持たされていた子が選んでいいというルール。
もちろん、新しく持たされる子は、神主さんの面接を受けなければなりませんが。
「ボクは、みさこちゃんに渡すつもり・・・」
カズキくんが照れながら教えてくれました。
そこまで管理されているなら、他の子たちや通りすがりのヘンな人とかが入って来る心配は、ほとんど無さそうです。
私は、やっと覚悟を決めました。

「それじゃあ、カクレガ行って、お医者さんごっこ、やろっか?」
そこで私、どんなシンサツをされちゃうんだろう?
って私ったら、最初から患者さんになる気しかありません。
期待と不安にドキドキしながら立ち上がり、スカートのシワを直してから、バッグが置いてある、猫さんと戯れたところまで戻りました。
雨がまた少し激しくなっていました。

私が傘とバッグを持って軒下から出ようとすると、背後から、
「・・・お姉さん?・・・」 
カズキくんが小さな声で呼び止めました。
「なあに?」 
予想もしていなかったことのなりゆきにワクワクな私は、はずんだ声を出しています。
「お願いがあるんだけど・・・」 
「なあに?」 
「カクレガに行く前に・・・」 
「うん?」 
「もっかい、お姉さんのアソコ、見せて・・・」

テレテレになったカズキくんがすごくカワイクて、イジワルしたくなりました。
「アソコ?」 
「・・・」 
「なんていう名前だっけ?」
「・・・」 
「忘れちゃったの?」 
「・・・言ってもいいの?」 
「お姉さんになら、ね」 
「オマ・・・」 
「えっ?」 
「オマンコ・・・」
つぶやくような小さな声がしました。

イジワルな私が心にもない台詞を吐きます。
「でも、お姉さん、恥ずかしいなあ・・・」 
「・・・」 
「でも、いいよ。カズキくんになら、ね?」 
「・・・」 
「さっきはちょっと暗かったから、こっちの明るいところへ、おいで」

大胆になっている私は、建物の外に出っ張っている庇の下まで出てきました。
見える範囲に私たち以外、人がいる気配はありません。
雨粒がトタンの庇を叩くトンタントンタンという音だけがリズミカルに聞こえてきます。

私は、神社の裏庭を背に、軒下のほうを向き、指でカズキくんに私の正面に来るように指示します。
両脚は、休め、の姿勢くらいに開きました。
カズキくんは、私の膝の前にしゃがみ込んで、私を見上げています。

「いい?」
私は、スカートの裾を右手でつまみ、ゆっくりと自分でまくり上げていきます。
スカートがまくり上がるにつれて、カズキくんの頭も同じ速度で、伸び上がってきます。
やがてカズキくんの頭は、ある高さで動きを止めました。
その視線の真正面、20センチくらい先には、私のツルツルなアソコが晒されています。
私は、つまみあげた裾をスカートのウエストのおへそのあたりに挟み込みます。
私のスカートは前方をまくり上げられたまま、固定されました。
そして、両腕を背中にまわし、右手首を左手でがっちり握ります。
私の妄想では、両腕は後ろ手に縄でキツク縛り上げられています。
「いやんっ」
思わず小さく声が漏れてしまいましたが、カズキくんは、微動だにせず一点を見つめています。
これなら、もしここに誰か来ても、庇の下で、後ろ手組んで雨宿りしている女の子の後姿にしか見えないでしょう。
でも、その女の子の本当の姿は・・・

真っ昼間の屋外で後ろ手に縛られ、ノーパンのスカートをまくり上げられたまま固定され、無毛のオマンコを無垢な小学生の男の子に晒さなければならなくなった女・・・
死ぬほど恥ずかしいくせに、子供の好奇心一杯な目で視姦されて喜んでいる、どすけべヘンタイ女・・・
私の被虐羞恥メーターが振り切れるくらいの言い知れぬ快感が、下半身にゆっくりと押し寄せてきました。

見て・・・
もっとよく見て・・・
お願いします・・・
カズキくん・・・
カズキさま・・・

「ねえ・・・」
カズキくんが頭を動かさずに発した小さな声に、私の淫らな妄想がジャマされました。
「お姉さん、オモラシしちゃったの?」
言葉責めの追い討ちをかけてくるカズキくん。

確かに今の妄想で、奥が盛大にヌルるっときて中が溢れかえり、同時にワレメもヒクっときて、重力に耐え切れなくなったいやらしいおシルが出口をみつけて一筋、右の内腿をつたっていく感触がありました。
私のは上付き気味なので、真正面から見つめていたカズキくんには、そのとき、ピクピクッと動いたラビアやクリちゃんも確認できたかもしれません。

私は、羞恥に震え悶えながら弁明します。
「そ、それはね、オシッコじゃないのよ。女の人がうれしいときに出ちゃう、おツユなのね。お、お姉さんは、カズキくんにソコ・・・オ、オマンコを見てもらってスゴクうれしいから、そうなっちゃったのね。そ、そう、うれし涙みたいなものかな・・・」 
「ふーん」
私のヘンな理屈に、納得したのかしてないのか、カズキくんの頭は微動だにしません。
なんだか、顕微鏡を覗いている化学者みたいなたたずまいです。
自分で言った恥ずかしい台詞にまた感じてしまい、ワレメのお尻側の綴目に溜まっていたおシルがまた一滴、ツツーっと糸を引きながら地面にポタリと落ちました。

「そ、そろそろ行こうか?」
顔を真っ赤にした私が言いかけたとき、かぶせるようにカズキくんがまた、
「ねえ」 
と呼びかけてきました。

「ここ、さわってみてもいい?」 
「あ・・・」
カズキくんがゆっくりと頭を動かして、私の顔を見上げました。


また雨の日にカクレガで 08

また雨の日にカクレガで 06

「カ、カズキくん?」 
私は、思わず口をはさみます。
いろいろ突っ込みどころ満載の性知識ですが、それよりも、必要最低限のクギはさしておかなきゃと、にわかに大人としての自覚と責任感が芽生えます。

私は、できるだけやさしい声で言いました。
「あのね、カズキくん。いろいろ知っているのはいいことだけれど、えっちなことって、あんまりむやみにしゃべっちゃ、いけないの」 
「お姉さんにならいいけれど、他の人には言っちゃだめ。今のパパとママのこととか、オネーチャンのこととかね」
「あと、セックスっていう言葉と、オマンコっていう言葉も使っちゃだめ。とくに女の人の前ではね。その言葉を使うと、カズキくん、カッコワルイって思われちゃうよ」

カズキくんは、叱られた、と思ったのか、またシュンとしてしまいました。
しばらくして、おずおずと口を開きます。
「でもねでもね。こんなことしゃべったの、お姉さんにだけだよ。今まで誰にもしゃべってないよ・・・」 
「ボク、お姉さんなら聞いてくれると思ったんだ。お姉さんならやさしいから・・・それに・・・なんかえっちだし」
断言されてしまいました。
「うん。お姉さんにならいいの。でも、みんなお姉さんみたいにえっちじゃないの。だから他の人にはゼッタイだめ。わかった?」 
「わかった・・・」

「ねえ、お姉さん?」
カズキくんが甘えるような声を出してきます。
「さっきボク、オマ・・って言っちゃったでしょ?」 
「うん?」 
「お姉さんもボクのこと、カッコワルイって思った?」 
「なんでそう思うの?」 
「だってさっきお姉さんが、そういう言葉を言うと、女の人にカッコワルイって思われるって・・・」 
「そうだよ。だからカズキくんがちゃんと大人になるまで、そういう言葉は使っちゃだめ」
「でもね、お姉さんにだけならいいよ。お姉さんはえっちだし、カズキくんのこと好きだから」
カズキくんは、ホっとしたって感じで嬉しそうに笑いました。
もう!カワイイなあ!

「カズキくんには、女の子のお友達はいないの?」 
なんとなくな話の流れで聞いてみます。
「いるよっ」
カズキくんが明るく答えます。
「みさこちゃんでしょ。かずみねーちゃんでしょ。ゆいちゃんでしょ・・・」 
「カズキくん、もてもてじゃーん」
照れるカズキくん。

「ボクね、お友達の中だと、みさこちゃんが一番かわいいと思う」
「ふーん」 
「みさこちゃんはね、ボクより一つ下の2年生。おうちも近所だよ」 
「でもね、みさこちゃん、お医者さんごっこで患者さんになると、いっつも泣いちゃうんだ。それがちょっとね・・・」 
「あらー。カズキくん、お医者さんごっこなんてやってるんだ?」
カズキくんは、しまった!って顔をして口を押さえます。
「ご、ごめんなさい・・・」 
「別にあやまらなくてもいいよ」
笑いながら私が言います。
「だ、だって、ボク、またえっちなこと言っちゃった・・・さっき、お姉さんに、そういうことは言っちゃだめって言われたのに・・・」
カズキくんは、本当にすまなそうで、すがるように私を見ています。
「だからー、お姉さんにならいいの。そういうお話は、お姉さんとだけにしなさいね、ってこと」
「うん。わかったっ!」
カズキくんは、安心したようです。
わかりやすくて、カワイイなーもう。

「何人くらいでやってるの?お医者さんごっこ」 
「ボクでしょ、みさこちゃんでしょ、かずみねーちゃんでしょ、けんちゃんでしょ、とおるくんでしょ、あとたまに、みきねーちゃんと、しげにーちゃん。みんな近所のお友達だよ。この人たちとしかやらない」 
「女の子と一緒にかあ。やっぱり女の子が患者さんになるの?」 
「まさかあ。女の子のほうが強いし、みさこちゃんは泣いちゃうから。あ、でも、みきねーちゃんがいると、いつも患者さんやってくれる。みきねーちゃんは患者さんになるの、好きみたい」
なるほど。
みきねーちゃんが昔の私のポジションか。

「だから、ボクが患者さんになるの多いかな。男の中ではボクが一番小さいから・・・」 
「あらあら。カズキくんは患者さんになるの好き?」 
「やだよ。恥ずかしいもん。お尻とか見られるの・・・。やっぱりお医者さんがいいなあ」 
「あ、でもね、いつもやってるわけじゃないよ。たまに、誰かんちがパパやママおでかけしてて、ボクたちだけになる時・・・」
私たちもそうだったなあ。
いつの時代も子供が思いつくことは同じみたい。
「あと、お外でやったこともある」 
と言ってから、カズキくんは何か思い出したみたいです。

「そうだ、お姉さん。ボクとお医者さんごっこしようよ」
また、とんでもない提案をしてきました。
うーん、ワクワクするアイデアだけど・・・
「お医者さんごっこって、ここで?誰か来たらお姉さん困っちゃうよ?」 
「ここでじゃないよ。絶対にみつからないカクレガがあるのっ!」

カクレガ、はいいんですが、カズキくんと会ってから、かれこれもう一時間以上は過ぎています。
腕時計を見るともう2時半近く。
「カズキくんは、おうちに帰らなくていいの?オネーチャン心配してるんじゃない?」 
「心配なんかしてないよ。きっといまごろゲームやってると思う。3時から見たい番組があるのに・・・ボクにテレビ見せてくれないんだ・・・だから学校でも、その番組のお話だとボクはまざれないんだ・・・オネーチャンはきっとボクがじゃまなんだよ・・・」
なんだか、今更ながら、カズキくんがすごくかわいそうに思えてきました。

「そっか。カズキくんは何時までに帰ればいいのかな?」 
「ママが帰ってくるのが6時くらいだから、5時までに帰ればいいかな?ううん、5時半まででだいじょーぶ」
5時までに帰すとして、あと約2時間半くらいあります。
「そう。じゃあ、お姉さんとお医者さんごっこ、やろっか?」 
「やったー」
元気良く返事するカズキくん。

「で、そのカクレガは、どこにあるの?」 
「あっちー」
カズキくんが指さしたのは、神社の裏に広がる雑木林でした。
「あのバクダン山の中にあるの。ボクたちしか知らないの。ちゃんと屋根もあるから雨でも濡れないよ」
おそらく、子供たちがあの雑木林の中に、ひそかに作った『ひみつきち』 みたいなものでしょうか。

私が小学生のときも、そんなのを作って仲間内でニヤニヤしている男子がいたっけなあ。
でも、たいていの場合、その子たちは誰にも知られていないと思っていても、近所の大人たちは知っていて、あえて知らないフリしてるケースも多いものです。
それに雨の日とはいえ、学校がお休みの土曜日です。
地元のやんちゃな中学生たちが先にいて、タバコとか吸っているかもしれません。
人様の土地にしのびこむっていうのも、ちょっとリスキーかなあ?
私は、かなり及び腰になって聞きました。

「でも、そのカクレガを知っているのはカズキくんだけじゃないんでしょう?カズキくんのお友達が来たり、大きいおにいさんたちが来たりしない?」 
「ううん。ぜったいだいじょぶなの。カクレガを知っている子たちは・・・」 
カズキくんは、指を折々数えていましたが、もう一回だいじょうぶ、みたいに頷いて、つづけます。
「今日は塾に行ってたり、あとの子はぜったいおうちであの番組見てる」
さっき、カズキくんが見たがっていた、3時からのテレビ番組のようです。
小学生をそこまでひきつける番組って、いったい?・・・

「大きな子たちもぜったい来ない。5年生より上の子たちと中学生には、また別のカクレガがあるの。それで、大きい子は小さな子のカクレガには絶対行っちゃいけないの。それがシキタリなの」 
「シキタリ?」 
「うん。シキタリ」 
「そんなこと、誰が言ってたの?」 
「パパっ!」


また雨の日にカクレガで 07

2010年9月5日

また雨の日にカクレガで 05

このあと、私に予想できる展開は二つ。

一つは・・・
やっぱり『キモチワルイ』 になっちゃったの?
それじゃあ、そろそろ帰ろうか。
もうここには来れないな。
カズキくんのご両親さん、ごめんなさいっ!

もう一つの展開は・・・
私の頭がその対処の方法と、その後の展開を妄想してめまぐるしく回転します。
こっちが私の希望ルートです。

ふいに、スカートの布地が太腿に戻る感触がしました。

やっぱり『キモチワルイ』 のほうだった?
後悔の気持ちが、むくむくわきあがってきます。

無意識のうちにギュっとつぶっていた目を恐る恐る開けてみると、カズキくんは、私が予想していたどっちの言葉も言わずに、真剣な顔をして私を見上げていました。
両手の指と指を組合わせて固く握ったまま、両腕を精一杯頭上に伸ばしている私を。
私の妄想の中では、今の私は、両手を頭上に上げたまま縛られて恥ずかしい場所を隠すことができずに耐えている、晒し者マゾ女=直子、なのですが・・・

「どーしたのっ?」
私は思わず、語尾上がりの、なじるような声を上げてしまいました。
一気に緊張が抜けてしまい、上げていた両腕の力も抜けて、からだ全体がヘナヘナと地面にへたりこみます。
両膝が開いて、その拍子に、私のアソコにたまってたいやらしいおシルが、一滴、二滴、内腿をすべり落ちて足元の玉砂利にしたたり落ちたみたい。

「ねえ?・・・」 
カズキくんは、同じ目線までしゃがみ込んでしまった私に、もう一度問いかけてきます。
何か不思議なものを見て、興味シンシンという顔つきでした。

「お姉さんは、なんでココに毛がないの?」
「えっ?」
そっち・・・ですか?・・・

思いがけない展開です。
『キモチワルイ』 ルートは、完全に回避されたみたい。
とりあえず、私の覚悟は間違っていなかったようです。
ちゃらららっちゃっちゃ、ちゃっちゃちゃー!
頭の中でレベルアップのファンファーレ!
言葉責めターンは、まだまだつづきそうです。

「カズキくんは、女の人のココに、普通は毛が生えていることを知ってるの?」
「あたりまえだよ。だってボク、いつもママと一緒にお風呂入ってるもんっ!」
「ママもちゃんと生えてるよ。でも、たまに切ってるみたい。多かったり少なかったりするもの」

そうですよね。
このくらいの年なら、まだお母さんとお風呂、入ってますよね。
カズキくんが得意気につづけます。
「前にママに聞いてみたの。なんでママのソコの毛、少なくなっちゃったの?抜けちゃったの?って」
「そしたらママは、カズくんが床屋さんに行くみたいに、ここの毛もときどき切ってもらわなきゃいけないの、って言ってた」
カズキくんちのパパとママ、ご円満のようです。

カズキくんの家庭暴露話は、まだつづきます。
「オネーチャンがね、なんでか、ぜんぜんボクと一緒にお風呂に入ってくれなくなっちゃたのね」
「ボクが一緒に入ろう、って言うと、ゼッタイイヤっ!って怒るんだ。なんであんなにすぐ怒るんだろう・・・」
カズキくんたら、またちょっとインブルー。

「でもね・・・」
急に声をひそめて、私の耳に小さな唇を寄せてきます。
「ボク、聞いちゃったんだ。ママとオネーチャンがテレビのお部屋でお話してるの」
「オネーチャン、ソコに毛が生えてきたんだって。それで、ちょっと泣いてるの、恥ずかしいって」
「それでママがね、それはね、大人になったショーコだって。ぜんぜんヘンじゃないし恥ずかしいことでもないんだって。大人はみんな生えてるんだって、オネーチャンの頭なぜなぜしながら言ってた」

「カズキくんのオネーチャンて今、何年生?」
「中1」 
中1かあ・・・懐かしいなあ、私は小6の終わりだったっけなあ・・・
思い出に耽っていると、
「お姉さんは、大人だよね?」 
カズキくんが問いかけてきます。 
「何年生?」 
「えっ?私?私は高三」 
「じゃあ大人だよね?なんで毛がないの?」
カズキくんたら、言葉責めのセンスいい。
私の被虐心を的確にヒットしてくれます。

「う~ん・・・とねえ・・・」
「お、お姉さんもカズキくんのママみたいにお手入れしてるの。でもね、お姉さん、ここの毛があんまり多くないの。多くないとちょっとね、カッコ悪いでしょ?」
「ハゲな男の人でも、中途はんぱに髪の毛残ってる人より、丸坊主の人のほうがカッコイイでしょう?だから剃っちゃったの」
カズキくんには、ハゲ、という言葉がヒットしたみたいで、私の話の途中で、きゃはは、ってカワイク笑って、なんとなく納得してくれたみたい。
「それにね・・・」
私は、調子にのってつづけます。
「毛がないほうが、カズキくんによーく見てもらえるでしょ?お姉さんのココ、どうだった?」 
「つるつるで、キレイだった」 
「好き?」 
「好き!」 
私は、幼い子供に何を言わせているんでしょうか。

「でも、カズキくんっていろんなこと、いっぱい知ってるんだねえ」 
「うん。ボク本当は、えっちなこと、もっと知ってるんだ。せっくすも知ってるよ」
カズキくんはさらっと、もの凄いことを言いました。
「セックス?」 

「せっくすってね、男の人のオチンチンを女の人のアソコに入れるの。それで、その男の人と女の人が両想いだったら、赤ちゃんが生まれるの」 
「せっくすのときはね、女の人は苦しいみたいな大きな声を出すんだって。でもそれは苦しいんじゃなくて、楽しいんだって。ヘンだよね?」
最近の小学生って、こうなの?

私はちょっと、引き気味になって聞いてみます。
「それもママに教えてもらったの?」
「ううん。さとしにーちゃん」 
「さとしにーちゃん?」
「サッカークラブの6年生。ボク、町内会のこどもサッカークラブに今年入団したの」 
「さとしにーちゃんは、えっちなこと大好きで、ボクよりなんでも知ってるんだ」
「女の子のアソコはオマンコっていう名前で、オチンチンは大人になると時々大きくなることがあって、大きくなるとオチンポになるんだよね?」

ろくでもない先輩がいるようです。

「ボクのオチンチンはまだ大きくなったりはしないんだ。ムズムズすることはあるけど・・・。今もちょっと、ムズムズしてる」
カズキくんは、誰かに聞いて欲しくてたまらなかった、って感じでつづけます。

「でね、ボク、パパとママがせっくすしてるのも聞いちゃったんだ」
「夜にね、寝てたらのどがかわいたから、ジュースが飲みたくなって、テレビのあるお部屋に行こうとしたら、お部屋が暗くなってて、なんか、ガサゴソ音がしてたの」
「ボク、怖くなったけど、パパとママみたいな声がしてて、ヒソヒソなんか話してる声も聞こえたの」 
「ボクは、テレビのお部屋に入ろうかどうか迷ってたのね。そしたら、ママがなんか苦しそうな声出したの」
「ボク、ビクっとした。そしたらパパが、気持ちいいのか?ってママに聞いてたの」
「ボク、すぐ自分のベッドに戻った。さとしにーちゃんの言ってたのは、ほんとなんだなあ、って思った。パパとママはせっくすしてたんだよねえ?」

私は、何も言えません。
私が黙っていると、また話し始めます。

「ボクはね、パパとママがせっくすするのは、なんかイヤだなあ、とも思った・・・」
「でもパパとママが両想いだから、ボクが生まれたんだよね?・・・」 
「それからね、男の人がイヤがってる女の人にむりやりせっくすしようとするのは、ラペっていってね・・・」 


また雨の日にカクレガで 06

また雨の日にカクレガで 04

私は、呼吸を整えながら無理に笑顔を作り、平静を装って答えます。
「な、なんでそう思うの?」 
ちょっと声が掠れてしまいました。

「だって、だってさっきボク見てたんだ。お姉さんが猫と遊んでるの。お姉さんしゃがんでたから・・・でも遠かったから、ちゃんとは見えなかったんだけど・・・パンツ、はいてないみたいだったんだもんっ・・・」 
男の子は、そう早口で言った後に、なぜだか自分が悪いみたいに、
「ごめんなさいっ!」 
と大きな声で言って、うなだれています。
私は、なんだか自分が男の子を苛めてしまったような気がして、あわてて付け加えました。
「ボクがあやまることはないんだけれど・・・」
さあ、どうしましょう?

「ボクの見まちがいだよー」
そう言って、強引におさめることもできそうです。
でも、
「じゃあ、証拠見せて・・・」
そんな展開になってしまったら、私はどうするんでしょう?
怒って帰ることもできるけど、その選択は、さっき消しました。
「えへへ。ごめんねー。お姉さん、嘘ついちゃったー」
と、自らスカートまくる被虐羞恥な展開もいいかな?・・・

みたいなことを、混乱した頭で5秒くらいの間にアレコレ考えていました。

「キ、キミが穿いてないように見えたんなら、お姉さんはきっと、アナタの見たまんま、穿いていないんじゃないっ?かな?」
なんだか典型的な大人の言い訳を、ちょっと強い口調で言ってしまいました。
自分でも笑ってしまうくらい、支離滅裂な言い訳。
男の子のことも、キミだとかアナタだとか・・・ぐだぐだ。
私のマゾ性が、男の子の言葉責めに屈しました。

私は、覚悟を決めました。
この男の子の要求にとりあえず、逆らわないことにします。
私が今日ここに来たのは、この男の子に苛めてもらうため、だったのでしょう。

意味なくしょげている男の子と目線が合うように膝を折って、できる限りやさしく言いました。

「ねえボク?お名前は?」 
「サトナカカズキですっ!」 
なんだかやけくそ気味に叫ぶのが、すごくカワイイ。
「お姉さんの名前は、やましたなおこ」 
ちょっと嘘言ってます。

「ごめんね。カズキくん。さっきお姉さん、絶対怒らないって、お約束したのに・・・」
覚悟を決めた私は、自分の性癖に素直になっています。
「お詫びに、カズキくんが聞きたいこと、なんでも答えてあげる。ね?」
カズキくんは、おずおずと顔を上げ、私の顔をうかがっています。
・・・だいじょうぶ。私はキミの言いなりだよ・・・
心の中で問いかけながら、その頭をやんわりと撫でてニッコリ笑いかけました。
「えへへ・・・」 
カズキくんがやっと嬉しそうに笑ってくれました。

「じゃあお姉さん、やっぱりパンツ、はいてないんだ?」 
復活したカズキくんが興味シンシンな顔で聞いてきます。
「・・・うん」 
「なんで?」 
「なんでかなあ?」 
「寒くない?」 
「うーん、ちょっと寒いかなあ・・・」
私は、極力フレンドリーに答えます。

「でも、スカートまくりされたら、見られちゃうよ?」 
「そうだねー。カズキくんもスカートまくりとかするの?」 
「うん。たまにだけど・・・学校でやると、すぐ女子が先生に言いつけに行くから学校では最近あんまりやんない」
無邪気になったカズキくんは、子供らしく饒舌です。
「オネーチャンにむかつくと、たまにやっちゃうけど・・・ママが叱るのは、いつもボクばっかりなんだ・・・」
カズキくん、また自分の世界へ。

「そっかー。カズキくん、かわいそうだね。お姉さんは、カズキくんに見られるなら、ウレシイ、かな?」 
私も絶好調。
「ほんとっ!?」
カズキくんのHPが大きく復活したようです。

「お姉さんの、見たい?」 
「うんっ!」
ちょっとイジワルしたくなって、聞いてみます
「なんで?」 
「だって・・・」 
「カズキくん、えっちなの?」 
「ボク・・・。えっちじゃない!・・・けど・・・」 
「じゃあ、なんで見たいの?」 
「うーーんと。見たいから見たいのっ!」
思わずまた、ぷっ、と吹き出してしまいます。

外は、少し雨が強くなったようです。
こんな雨なら、この場所に近づいてくる人も、たぶん、いないでしょう。
私は、完全に覚悟を決めました。

「そっかー。じゃあ、お姉さんのスカート、めくって、見ていいよ・・・」
念のため、じりじりと軒先から奥のほうに移動しながら言いました。
あんまり奥に入っちゃうと今度は暗すぎでつまらなそうなので、猫さんをいじっていた場所から2メートルくらい奥へ。
カズキくんも、たぶん自分でも無意識のうちに、じりじりついてきてます。

「さっき、カズキくんを怒っちゃった罰だから、お姉さん、カズキくんの邪魔しないように両手を上に上げてるね・・・」 
私の大好きな『囚われのマゾ』 のポーズ。
両手を組んで精一杯上に伸ばすと、手の先がちょうど軒下の天井に届きました。

「うん・・・」 
言われた意味がわかっているのかいないのか、カズキクンの視線は、私のスカートの裾に釘付けです。
「でもね・・・」
やっぱり、言っておいたほうがいい、と思って言葉をつづけました。
「カズキくん、がっかりしちゃうかもしれないよ・・・」
カズキくんは、何も答えずに私のスカートだけをじーっと見つめています。

「じゃあ、カズキくん。お姉さんのスカート、めくって・・・」
言ったとたんに、私のからだ中をしびれるような快感が駆け巡りました。
なんて、はしたない言葉・・・

カズキくんは、私のスカートの裾をおそるおそるな感じで両手でつかみ、そろそろとめくり上げていきます。
カズキくんの背丈は、私の胸のちょっと下くらいなので、カズキくんが中腰になってスカートの裾をつまんだ両手を私のおへそくらいまで上げると、ちょうど私のアソコがカズキくんの目線の位置になります。
スカートを頭にかぶるような格好でカズキくんが動かなくなりました。

上から見おろす形になっているので、私にはよくわかりませんが、きっとカズキくんは、薄暗がりの中、目を爛々と輝かせて私のアソコを食い入るように見ているのでしょう。
ちょっと上付き気味な私の無毛のアソコ。
さっきからの展開で充分に潤ってしまい、今にもしたたり落ちそうな私のいやらしいおシルのにおいも、カズキくんの鼻腔をくすぐっているはずです。
カズキくんは、どう思っているのでしょうか?
万が一、『キモチワルイ』 と感じていたら、私は、この素直そうな幼い男の子の、この先の人生を狂わせてしまうかもしれません・・・

私は、ヘンタイです。
さっきは、猫さんの前でノーパンの股間を開いて喜び、今は、幼い男の子にスカートをめくらせてノーパンのアソコを見てもらってコーフンしている、恥ずかしいことをするのが、されるのが大好きなドMのヘンタイです・・・
そして今、行なっている行為は、おそらくハンザイです。
一般的には、チカンとかヘンシツシャと呼ばれる、ハンザイ・・・

カズキくんがこの状況を喜んでいてくれるのなら、誰も傷つかない、ツミの無いハンザイ行為で終わりますが、もしも『キモチワルイ』 になってしまったら・・・
私は、自分が昔されてトラウマになってしまったようなことを、性別は逆ですが、カズキくんにしてしまったことになるのです。

私の理性が怖気づいて、もうおしまいにしようね、と言おうとしたとき、ふいに、
「ねえ?・・・」 
私のスカートをかぶったままのカズキくんから、くぐもった声がかかりました。
私は、ピクンと小さく震えます。


また雨の日にカクレガで 05

2010年9月4日

また雨の日にカクレガで 03

その小さな影は、小学校低学年くらいの子供のようです。
右手で黄色い傘をさして、私と同じようにしゃがんで、私のほうをじーっと見ています。
男の子かな?
私は、ホっとしました。
見たところ小学校2、3年生くらい?
そのくらいの子供なら、男性でも怖くはありません。
それに私は、たとえば親戚で集まったときとか、小さな子供たちになぜだか慕われるほうなんです。

しゃがんだまま、
「こんにちはー」 
と声をかけてみました。
その男の子は、ちょっと驚いたみたいで、瞬間、固まっていましたが、かわいらしいソプラノ声で、
「こんにちわー」 
と返してくれました。
「まだ雨降ってるの?」 
と私。
見ればわかります。
「うん」 
と男の子。

これからこっそり野外思い出しオナニー、と意気込んでいたのをジャマされて、ちょっと脱力気味な私ですが、猫さんで癒された後だから、ちょうどいい暇つぶし相手かもしれません。
「じゃあ、こっちに来て雨宿りすれば?」 
私は、ゆっくりと立ち上がりながら誘ってみました。
男の子は、ちょっと迷ったみたいですが、すぐに、たったったっ、と小走りで軒下に入ってきました。

「こんにちは」 
「こんにちわー」
男の子は傘をたたんでから、私を見上げました。
「ボクは何年生?」
中腰になってそう聞くと、 
「3年生ですっ」 
と元気良く答えます。
「ボクひとりなの?」 
「うん」
「お母さんは?」 
「ママは6時まで帰ってきませんっ。パートに行ってますっ」
無理にハキハキ答えようとしているところが、ほほえましくてかわいいなー。
俗に言う『カギっ子』 くんなのかな?

「じゃあ、おうちには誰もいないのかあ。おにいちゃんとか、いもうとさんとかは、いないの?」 
男の子は、少しもじもじしてから、
「さっき、オネーチャンとケンカしたの。ボクは悪くないのに・・・それで一緒にいたくないから雨だけどお外に出てきたの」 
しょげた感じで打ち明けてくれます。
「ふーん。そうなんだあ」 
「ボク、オネーチャンきらいっ。いっつもボクのせいにするし、えばってるし・・・」
男の子は、しばし自分の世界にこもっちゃったようです。

私は、そんな男の子をなるべく怯えさせないように、えくぼを作りながら黙って見ていました。
しばらく私の顔をじっと見ていた男の子は、沈黙が耐え切れなかったみたいで、私に聞いてきます。
「お姉さんはここで、なにしてるの?」 
「うん?雨宿り、かな?」 
「なんで?」 
「うん?雨が降ってるから、かな?」 
「ふーん」
またしばし沈黙。

もじもじしたままの男の子がなんだかかわいそうになったので、私から話題を振ってみます。
「ボクのおうちは、この近くなの?」 
「うん。あっちの踏み切りを渡って、ちょっと行ったところ」
このへんの地理をぜんぜん知らないので、そこがどこなのか私には、ぜんぜんわかりません。
「お姉さんのおうちは?」 
男の子の口調が心持ちやわらかくなってきました。
だんだんと慣れてきてくれてるみたいです。
「私はねえ、ちょっと遠いの。ここの駅から電車に乗って、7つめかな」 
「じゃあ、なんでここにいるの?」 
「うん?なんでかなあ?ここが好きだから、かなあ?」
「ふーん。ヘンなの」 
「ヘンかな?」 
「ヘンじゃない?」 
「ヘンじゃないよ」 
「・・・そうだね。じゃあヘンじゃないっ!」 

私と男の子は、お友達になれたみたいです。
経験上わかります。
たぶんこの子はこの後、お友達口調になります。
私は、メガネをはずしてバッグにしまいました。

男の子の顔をじーっと観察してみます。
目が大きくてキラキラ、赤みを帯びたほっぺがプクっな坊ちゃん刈り。
なんだかとっても素直に育った子みたいです。
と言っても私、子供を顔で判断できるほどの経験は持っていないのですが、なんとなーくね、いい子じゃないかと・・・
私は、完全にリラックスしていました。

「なんでオネーチャンとけんかしちゃったの?」 
「あのね、ボクがひとりで、お父さんが買ってくれた○○戦隊○○レンジャーのDVD見てたの。そしたらオネーチャンが入ってきて、勝手にテレビに変えちゃったんだ。この時間は、あたしがテレビを見るの。そう決まっているの。って・・・そんな法律ないのに・・・」
ぷっ、と思わず吹き出してしまいます。
なにそれ?ほほえましいなー。

「それはオネーチャンが悪いよねえ」 
私は、男の子の目線までしゃがんで頭を軽く撫でながら言いました。
「そうだよねっ?ボク悪くないよねっ?」
「ボク、オンナって大きらいだ。うるさいし、勝手だし・・・」 
男の子は、本気で憤慨しています。
ちょっとイジワルしたくなっちゃいました。
「そうなんだ、残念だなあ。お姉さんのことも?」 
男の子は一瞬、あっ、いけね、みたいな顔をしてから、あわてて言いました。
「ううん。お姉さんは、ボク好きだよ。キレイだし、やさしそうだし・・・」 

うわー、なんか嬉しいー。
考えてみると私、面と向かって男性から、キレイ、と言われたの生まれて初めて?
でも、子供の頃はいくらカワイラシクても、男の子は大人になったら、アレがアレになっちゃうんですよね・・・

「お姉さんもボクのこと好きだよ。とってもカワイイから」
私は、心の中で騒ぎ始めた複雑な気持ちを抑えつけながら、安っぽいドラマの誘拐犯みたいなことを言ってしまいました。
男の子は、照れくさそうに私の顔を見上げてから、視線を下に落としました。
やっぱり、カワイイなあ。

また、しばし沈黙。

「・・・ねえ・・・」
しばらく二人、降る雨を眺めるとも無く眺めてたら、男の子は、これ聞いていいのかな?みたいな感じで、おずおずと口を開きました。
「なあに?」 
「お姉さんに聞きたいことがあるの・・・」 
「なあに?」 
「・・・怒らない?」 
「なにを?」 
「絶対、怒らない?」 

私は、ふいに気がつきました。
そっちだったの?
私に近づいてきたのは、それだったのか・・・
すっかり忘れてました。
ノーパンのこと。

私は、かなり動揺していたと思います。
こんな小さな子に、何をどう説明したらいいのでしょう?
でも、ここであんまり恥ずかしがるのもヘンですし、怒って帰るのも大人気ない上にかわいそうだし・・・
私は、自分の心が落ち着くのを待つために、顔を上に向けて少し考えるフリをしてから、つとめて明るい声で、
「うん。絶対怒らない」 
と答えました。
「絶対の絶対?」 
男の子はしつこいです。
「うん。絶対の絶対。もしお姉さんが嘘ついたら、ボクの言うこと、なんでもきいてあげる」
うわっ。
なんかマゾっぽいこと、言ってしまいました。

私は、男の子から何を聞かれるか100パーセントわかっていました。
そして、その状況にからだ全体がゾクゾクしていました。
今日ここに来たのは、こういう状況な妄想を求めてのことなんですが、なにしろ相手が相手です。
私は、まだ決めかねてました。

覚悟を決めたように、男の子が口を開きました。
「お姉さん、パンツ、はいてないの?」 
内緒話みたいに、私の耳に口を寄せて、ひそめた声で聞いてきました。
ゾクゾクゾクーっ!!!
私の被虐スイッチがバチッと音をたてて、入ってしまいました。
小学生男子からの言葉責め・・・
アソコの奥が派手にヌルっときました。


また雨の日にカクレガで 04

また雨の日にカクレガで 02

こまかい雨が降ったりやんだりという空模様の学校お休みな土曜日。
蒸し暑いお昼過ぎ。
そろそろ梅雨も終わってくれるかな?

ムラムラ期を迎えていた私は、受験勉強の息抜きに小さな冒険をしちゃおうと思い、その町に降り立ちました。
ネイビーブルーのノースリワンピースと素足にヒール低めな白いサンダル。
手に持ったスクールバッグには、あえて、えっちなおもちゃとかは入れてきてなくて、いつも持ち歩いているバスタオルやウエットティッシュなんかと一緒に、ムラムラ期対応な着替えが詰め込んであります。

駅のトイレの個室で着替えます。
ワンピースの前ボタンを開いて両腕を抜いてから、足元に落としました。
水色レースでお揃いのブラとショーツ姿で、バッグの中から用意してきた服をガサゴソと取り出します。
地味め膝丈のヒラヒラに細かいプリーツが入った紺色ラップスカートと、白のコットン半袖ブラウス。
この服装は、この駅近くにある公立高校の女子の制服によく似ています。
万が一、私のえっちな姿をこの町で誰かに目撃されたとき、その高校の女子生徒だろうと思わせるための、私の浅薄な自己防衛です。

ブラウスだけ先に着てから、便器に座ってショーツを下ろしてオシッコをした後、そのままショーツを脱ぎました。
オシッコをビデでよく洗い流してトイペで拭い、しばらく下半身裸のまま立ちつくします。
この瞬間が、いつもたまらなく好きです。
更に今日は、昨夜お風呂に入りながら、久しぶりにアソコの毛を全部剃り落としてきました。
なので、今の私のアソコは隠すものが何も無い、つるっつる状態。
久しぶりの丸見えな土手ちゃんが私の羞恥心をいつもに増して煽ります。
個室の外では、用を足す人たちが出たり入ったりしているみたい。
私は、すでに少し熱を帯びているアソコの中の湿りを確認して、軽くティッシュで拭ってから、ショーツは穿かずにゆっくりとラップスカートを巻きました。
それから、後ろ髪をまとめてパープルのシュシュで留め、赤いセル縁の素通しメガネをかけます。

私の露出願望は、お外で、町中で、こっそりといやらしいことをしている、っていう恥ずかしさの自虐感に自分が酔い痴れたい、というだけの極めて自己満足的なものです。
もしも、信頼するパートナーがその場にいるなら、その人にだけ見て欲しい。
知らない他人や日常で顔見知りの知人には、むしろ、絶対見られたくない。
そんな臆病なヘンタイ性癖。
ですから、人知れずノーパンになって町中を歩き回るだけでも、充分刺激的で、とても気持ちいいんです。
後で家に帰ってから、妄想の材料になってくれればそれで満足。
今日の冒険も、一通り雨の町をブラついた後、初めて野外露出をやった思い出の場所に行って、運良く誰もいなければ、こっそりスカートまくり上げてみようかな、くらいの計画でした。

トイレの洗面鏡でもう一度、自分の姿をチェックして、ドキドキしながら改札を出ました。

雨は、降っているのかいないのか、ちょっと見ではわからないくらい。
一応傘をさして、思い出の町を気の向くままにブラつきます。
ノーパンで歩いているということだけで、自分がすごくいやらしい女の子に思えて、顔が上気してしまいます。

突然強い風が吹いて、スカートがまくれちゃったらどうしよう・・・
足を滑らせて転んじゃったらどうしよう・・・
感じすぎて、いやらしいおツユが内腿からしたたっちゃったらどうしよう・・・
人とすれちがうたびに、ドキドキきゅんきゅんしてしまいます。

去年の今頃この町で、大好きなバレエの先生やそのお友達と行なったさまざまなヘンタイ的行為を思い出しては、頬を火照らせながら、あの神社へと自然に足が向いていました。

長い石の階段をバッグでお尻を隠しながらゆっくり上がります。
見覚えのある駐車場が見えてきました。
この神社の本殿裏手には、高床式の大きな建物があります。
そこの軒先で約一年前、私は、生まれて初めて野外でイきました。

あの日と同じように、まわりに人影は皆無です。
チャンス。
ここで、こっそり思い出しオナニーしちゃおうかな?

建物の軒先に入って傘をたたみ、そんなことを考えていると、トコトコトコって、どこからかちょっぴり太めな三毛猫さんが私の足元にすり寄ってきました。
そして、自分の雨に濡れたからだを私のふくらはぎや脛あたりにスリスリしながら、私の両脚を軸にして、私のまわりをグルグルまわり始めました。
くすぐったくて、気持ちいい。

「あらあ。濡れちゃったの?キミ、どこからきたの?」
私の足元を八周くらいして、スリスリには一応満足したらしく、私の正面にちょこんと座り込んだ猫さんに話しかけながら、私もゆっくりとその場にしゃがみました。
猫さんの顎の下をしばらく撫ぜてあげてたら、猫さんは、また急に起き上がって、今度はしゃがみ込んでる私のまわりをグルグルと、濡れたからだを私のスカートに押しつけながらまわりはじめました。
しっぽがぴゅんと立って、にゅるにゅる動いています。
首輪をしてないから、人懐っこい野良猫さんのようです。
猫さんは、私のスカートにからだをなすりつけるようにまわっているので、スカートのプリーツがその動きにひっぱられて、だんだんまくれてきています。
しゃがみ込んだときには膝まで隠していたスカートが今は、膝の上までたくし上げられちゃっています。
そう言えば私、今ノーパンでした。

両膝を閉じてしゃがんでいる私。
猫さんの目線の高さは、私のノーパンのアソコの真正面。
グルグルに飽きたのか、また私の目の前に座りこんで、撫でれ、と目線を送ってくる猫さんの顎の下をうりうりしながら、
「キミなら、いくらでも見ていいよ」
声に出して言ってみました。
そして、ゆっくりと両膝を左右に開きます。
猫さんは、顎へのうりうりがよっぽど気持ちいいらしく、目を細めていて、私のアソコには興味無さそう。

そう言えば三毛猫って、メスがほとんどでオスはすごく珍しいんでしたよね。
じゃあキミもきっと女の子だね。
なんて考えながら、うりうりしてる手をいったん止めて顎からはずし、私のアソコの前で、手のひらをヒラヒラさせてみます。
つられて下がる猫さんの視線。
「どう?私のツルツルなアソコ」
猫さんに聞くと、みゃあ、と答えて、ヒラヒラしている私の手のひらに左前肢で軽く猫ぱんち。
「あはは。わかった、わかった」
私の右手は、猫さんの顎をうりうりする仕事に戻ります。

ふと気配を感じて、猫さんから視線を上げると、猫さんの10メートルくらい向こうに小さな影が見えました。
私はあわてて、ほとんど真横まで広げていた両膝をピタっと閉じます。
猫さんも一緒にビクっとして起き上がり、私の顔を見上げた後、影のほうを振り向くなり、ぴゅーん、と矢のようなスピードでどこかへ逃げて行ってしまいました。


また雨の日にカクレガで 03

2010年8月30日

また雨の日にカクレガで 01

私は、雨の日が好きです。
なぜ好きになったのか、という、きっかけのお話から始めます。

あれは、中学三年生のとき。
このあとに、つづいて読んでいただく、忘れられない出来事を私が体験した日と同じような初夏の午後。
蒸し暑い日々がつづく、半袖ブラウスな季節のことです。

その日は朝から空模様が悪く、蒸し暑い曇り空でした。
今にも雨が降り出しそうですが、なんとか午後まで持ちこたえていました。
私が学校を出るときも、まだ降っていませんでした。
片手がふさがるのもイヤだし、持ってきた傘をロッカーに置いたまま下校しました。

学校から私の家までは、徒歩で約15分。
意地悪な雨は、私が5分くらい歩いた頃にぽつぽつ降り始めました。
もしも雨が強くなったら、商店街のコンビニでビニール傘を買おう・・・
そう決めて、小走りに急ぎました。

住宅街を抜けて、商店街を通り抜けて、また住宅街。
それが学校から私の家までの道のりです。
もうそろそろ商店街、というところで急に雨が強くなりました。
大粒の雨が容赦なく私の半袖ブラウスを叩きます。
運良く近くにバス停があったので、その屋根の下に逃げ込み、雨宿りしていくことにしました。
幸い、あまり濡れずにすみました。
私の後からも何人か傘を持っていない同じ中学の子や、降られてしまった大人たちが、そこに避難してきます。
5分くらい待ちましたが、雨足は弱まりません。

そこへ、同じ中学の下級生らしい女の子たちが、三人駆け込んできました。
バス停の端のほうで、ワイワイキャーキャー言っています。
あったくもう、とか、ざけんなよっ、とか。
そのうちに、こんな声が聞こえてきました。

「うわっ。みーこ、濡れてスケスケじゃん!」
「えっ?!あっ!やだー」
「そういうゆかりんだってー」
「うわー!てか、うちら、なんか、エロくね?」
そんなことを言いながら、キャハハハーって笑ってます。
バス停にいる大人たちは苦笑い。
うちの中学の男子たちは皆黙ってうつむいています。

ぴくん!
スケスケ、エロくね、という言葉に、一昨日からムラムラ発情期を迎えていた私の下半身が敏感に反応しました。

雨足は弱まりませんが、その女の子たちは、
「行くよっ!」  
の言葉を残して、雨の中を元気に駆け出していきました。

私は、腕時計を見て、あらあら、もうこんな時間?みたいなお芝居をしてから、髪の毛を後ろに束ねて髪留めゴムでくくりました。
そして、彼女たちを追うように、雨の中に飛び出しました。

商店街の最初に目についた、軒先に屋根が出ているお店まで一気に、激しく降る雨の中を駆け抜けました。
はあ、はあ、はあー。
100メートルくらい全力で走ったので、下を向いて大きく肩で息をしています。

呼吸が落ち着いてから、ゆっくりと視線を自分のブラウスの胸元に向けてみます。
ほぼ、びしょ濡れ。
白いブラウスが濡れて、素肌と、私が今日している水色のレースのブラが、ブラウスにベットリ貼りついて透けていて、確かにこれはエロいです。

私は、学校では『良い子』 にしていたので、ブラウスの裾はスカートにちゃんと入れていました。
なので、ブラのバストトップが左右共ブラウスにこれみよがしに貼りついてしまって、スケスケなんてレベルじゃありません。
「このまま帰ると、道行く人みんなに、私のブラスケ姿を見られちゃうんだ・・・」
一人興奮してると、ふいに声がかかりました。

「あらまあ、お嬢ちゃん。びしょ濡れだねえ。傘貸して上げようか?」
私が逃げ込んだのは、お肉屋さんの店先でした。
人の良さそうなお肉屋さんのおばさまが、私の姿を心配そうに見ています。
「あっ、だいじょうぶです。ありがとうございます」
そう言って、顔を上げると、私から一メートルくらい向こうに、雨宿りの先客がいました。
ポロシャツを着た中年のおじさま二人でした。
私とお肉屋さんのおばさまとの会話を、タバコを吸いながら聞いていたようです。

私と目が合うと、さっと顔をそむけましたが、なんだか顔がニヤついています。
横目でチラチラと私の肌に貼りついたブラウスを見ているようです。
「あんたたちっ!そんなスケベそうな目して、このお嬢ちゃんのこと、見るんじゃないよっ!」
お肉屋さんのおばさまが怒鳴りつけてくれます。
どうやらみんな顔見知りのようです。
おじさま二人は、肩をすくめながらもまだニヤニヤ笑っています。

私は、かーっと頭に血が上ってしまい、何も言わずにまた雨の中へ飛び出しました。
胸を左手でかばうように隠して走っている私は、かえって目立ってしまっているようで、道行く人がみんな振り返ります。
私は、恥ずかしさにジンジン感じながら、そのまま家まで走って帰りました。

「あらあ。なおちゃん、びしょ濡れじゃない。傘は持ってなかったの?」
迎えに出てきた母が玄関口で大きな声を出します。
「はあ、はあ、はあ・・・、学校出るときは、まだ降ってなかったの」
「とにかく早く濡れたお洋服脱いで、シャワー浴びなさい。カゼひいちゃうわよ」
私もそのつもりでした。

そのままバスルームの脱衣所に入って、鏡を見ました。
ブラウスは完全に肌に貼りついて、素肌もブラも丸見えです。
私、こんな姿で町中を走ってきたんだ・・・
いてもたってもいられなくなって、服と下着を全部脱ぎ捨てました。
乳首がツンツンに勃っています。
アソコもすでにヌルヌルです。
シャワーを強くして全身に浴びながら、アソコに指を突っ込んで、でも声は殺して盛大にオナニーしました。

実は、この少し前に、二年生のときに同じクラスだった女の子が露出遊びをしている現場を見てしまったことがありました。
その子とはお友達になって、あれこれとえっちな遊びもしたのですが、私が抱えている性癖をすべて教えることはしませんでした。
その後も何度か、彼女の露出遊びに目撃者の役でつきあいました。
そして私は、町中や誰かに見られそうな場所でこっそりとおっぱいやアソコを晒すその子が、羨ましくてたまりませんでした。
でも、臆病な私には、そんなこと絶対に無理だということもわかっていました。
だから、この不可抗力的な、雨の中のスケ下着露出、が、すごく刺激的だったんです。

その快感が忘れられず、それから、雨が降りそうな日にワザと傘を持たずに出かけるようになりました。
でも、運良くびしょ濡れになれるのは一年に1回か2回くらい。
そのたびに母に叱られていました。

その後、高校二年のときに、私は初めて本格的な野外露出を体験しました。
そのときエスコートしてくれたのは、中学一年のときに始めたバレエのレッスン講師だった女性の先生でした。
そして、その日も雨が降っていました。

その先生のことが私は大好きでしたが、その先生は、ご自身の都合で東京に引越してしまいました。
その後たまに、その先生が住んでいたマンションのある町を訪れて、一人でプチ露出をすることが何度かありました。
これからお話しするのも、そんなプチ露出をやろうと訪れたある日のその町での出来事です。


また雨の日にカクレガで 02

2010年8月29日

お医者さんごっこと私 09

「そ、それなら、これから三人でお風呂入ろうっ!」

「えっ?!」

 由美ちゃんと弓子ちゃんがまた同時に、驚きの声をあげました。

「私ね、今日みんなでお風呂入ったら楽しいかな、って思って用意しておいたの」
「みんな、お医者さんごっこで裸になるんだから、ついでに洗いっことかもしたいなって」
「弓子ちゃんもお風呂なら裸になるの、恥ずかしくないでしょ?」

 弓子ちゃんを見つめながら、ゆっくりとやさしく説明しました。
 我が家では毎日、お風呂の準備をするのは私の係りになっていたので、やり方は知っていました。
 と言っても、お風呂場にあるスイッチを押すだけなんですけれど。

「面白そう!入ろう、入ろう」

 由美ちゃんが大きな声で賛成してくれました。

「それって、思い出になるよね?なおちゃんとの」

 由美ちゃんがそう言いながら弓子ちゃんの顔を覗き込みます。

「…うっ、うんっ…」

 弓子ちゃんはそう答えながらも、もじもじしていてまだ決断できないみたいです。

 由美ちゃんは、おフロ~おフロ~ってヘンな歌を歌いながらソックスとワイシャツも脱いでしまい、早くも丸裸になっていました。
 私もスリップとハイソックスを脱いで丸裸になります。
 そんな二人を頬を染めて見つめている弓子ちゃんに、私は右手を差し出しました。

「弓子ちゃんは、お風呂場で脱げばいいからね。行こう?」

 弓子ちゃんは、ちょっとためらっていましたが、やがて、私の右手をぎゅっと握ってくれました。

 お風呂場は廊下の突き当たりにあります。
 暖かいリビングから廊下に出ると、肌寒い空気が襲ってきました。

「お風呂場は、その突き当りの左側ね」

 私が教えると由美ちゃんは、丸裸のままタッタッタと駆け出しました。
 私と弓子ちゃんも手をつないだまま、小走りにつづきます。
 脱衣所に入ると、廊下よりはぜんぜん暖かくてホっとしました。

「弓子ちゃんは、いつもお母さんとお風呂に入るの?」

 弓子ちゃんにリラックスしてもらおうと話しかけました。

「うーんとね、お父さんとのほうが多いかな。ときどき兄ちゃんと」

「お兄ちゃんとも入るんだ?」

「うん。兄ちゃん、最近オチンチンとこに毛が生えてきたんだよ。この前見せてくれた」

「へー。じゃあ弓子ちゃん、男の人のオチンチンいつも見てるんだ」

「うん。いつもじゃないけど。なんかカワイイよね、アレ」

 弓子ちゃんが嬉しそうに笑います。

 浴室のドアを開けてバスタブのふたを開けました。
 大きなバスタブではありませんが、子供三人なら充分肩を並べて浸かれます。

「由美ちゃん、髪の毛濡らしちゃうと後でメンドクサイから、上にまとめたほうがいいよ」

 私も髪をまとめながら、由美ちゃんに忠告します。
 弓子ちゃんはおだんごだからだいじょうぶでしょう。
 由美ちゃんはゴムで髪の毛を上にまとめて、パイナップルみたいな髪型になってから、ザブンと湯船に浸かりました。

「あったかーい!気持ちいいーー!」

 私はまた弓子ちゃんに話しかけます。

「お風呂、一人で入ったことある?」

「ううん、まだない。だってひとりだと、なんだか怖いでしょ?入るのは夜だし…」

「私はときどき一人でも入るよ。ママがいないときとか。でもやっぱりなんか寂しいよね?」

 弓子ちゃんは私をじっと見つめています。

「だから、弓子ちゃんや由美ちゃんみたいに兄弟がいるの、すごく羨ましいの」
「だから弓子ちゃん?今日は私の妹になって、一緒にお風呂に入って、ね?」

 弓子ちゃんもやっと決心がついたようで、私を見つめて、

「うんっ!」

 と元気良く言ってくれました。

「じゃあ、弓子ちゃん、バンザイして」

 弓子ちゃんが素直にバンザイしてくれます。
 弓子ちゃんのスリップの裾を持って、丁寧にまくり上げて脱がせました。

「右足上げて」

 右のソックスを脱がせます。

「左足上げて」

 左のソックスを脱がせます。
「パンツは?」

「…脱がせて…」

「弓子ちゃんは甘えん坊さんだねえ」

 笑いながら弓子ちゃんのショーツのゴムに手をかけて、ゆっくりずり下げました。

 ついに弓子ちゃんのオールヌードを見ることができました。
 肌が全体に真っ白で、ちょっとだけお腹の辺りがポッチャリしていてカワイイ。
 弓子ちゃんは別に恥じらう素振りも見せず、ニコニコ私を見上げています。
 やっぱりお風呂場だと、裸になる恥ずかしさが無くなるのでしょうか?

 そのまま手をつないで、由美ちゃんが浸かっているバスタブに向かいます。

「あ、ちょっと待って」

 湯船に浸かっていた由美ちゃんが立ち上がって、洗い場に出てきました。

「三人でここに立とう」

 洗面の鏡の前に弓子ちゃんを真ん中にして立ちました。
 桶でお湯を掛けて、湯気で曇った鏡を直します。

「ほら?やっぱりチユちゃんのも、ちょっと違う」

 アソコのスジのことです。
 鏡に映った三人のアソコを較べてみると…

 弓子ちゃんのが一番見えているスジが長くて、次が私。
 由美ちゃんのが一番短い。
 弓子ちゃんのは、正面から見るとくっきりと4センチくらい、まっすぐなスジが見ていました。

「弓子ちゃんのスジ、クッキリしていてキレイだねえ」

 由美ちゃんがしゃがんで、まじまじとソコを見つめると弓子ちゃんは、えへへ、と笑って少し頬を染めました。

 三人でゆっくり湯船に浸かった後、軽く背中の洗いっこをして、また湯船に浸かりました。
 私が真ん中で、左右の手で由美ちゃんと弓子ちゃんの手をしっかり握っています。

「わたしたちが大人になったら、また三人で集まって裸の見せっこ、しようね」

 由美ちゃんがしみじみと言いました。
 私と弓子ちゃんは、同時にコクンと頷きました。

 お風呂から出ると4時少し前でした。
 バスタオルでお互いの裸を拭きっこして、それがやがてくすぐりっこになって、三人丸裸のまま笑い転げながらリビングに入りました。

 リビングに入ると、また急に裸でいることが恥ずかしくなってくるから不思議です。
 弓子ちゃんが胸と股間を手で隠して、頬を染めてもじもじしています。
 私は脱衣所に戻って弓子ちゃんの下着類を持ってきて、着せてあげました。
 由美ちゃんと私も身繕いします。

 由美ちゃんと弓子ちゃんは、いったんお家に戻って今度は5時半に由美ちゃんちに集合ということにしました。
 二人を玄関まで見送ってから私は、満ち足りた気持ちでリビングやお風呂場の後片付けをしました。
 そして今日のお楽しみはまだまだ終わらないんだな、と思うと、すっごくシアワセでした。

 その日の夜の由美ちゃんちでのパーティもすごく楽しかったこと。
 その後、お引越しが近くなってから我が家で同じメンバーを招いて開いたパーティもすっごく楽しかったのだけれど、最後に私がワンワン泣いてしまったこと。
 お引越しの日にお見送りに来てくれた由美ちゃん弓子ちゃんはもちろん、ヒロくんや弓子ちゃんのお兄さんまでがポロポロ泣いてくれたこと。
 それらはこのお話とは直接関係ないので詳しく書きません。

 今思うと、この小学校3年生のときの由美ちゃんと弓子ちゃん、そしてヒロくんとのちょっとえっちな思い出が、私の露出癖の原点だった気がします。

 日常生活の中に『裸』 という非日常を持ってくることで『恥ずかしさ』 という感覚にすごくコーフンしてしまう性癖…
 その扉を開いてしまったのが幼少時に体験した『お医者さんごっこ』という遊びでした。

 ひょっとすると由美ちゃんと弓子ちゃんも、そんな性癖を持ったまま大人になっているかもしれません。
 それとももう忘れてしまったかな?

 この約10年後、とある状況に置かれて今度は大人になったからだで、再びお医者さんごっこを体験することになるのですが、由美ちゃんと弓子ちゃんに抱きついてワンワン泣いていた当時の私には、もちろん知る由もありませんでした。


第二次性徴期と私 01

お医者さんごっこと私 08

「それじゃあ次は、わたしがお医者さんね」

 言いながら由美ちゃんがソファーの上に裸のまま無防備に起き上がりました。
 それぞれ赤く火照った顔を、それぞれ三人で見合わせています。

「チユちゃん?白衣貸して。次の患者さんは、なおちゃん…」

 言い終わらないうちに弓子ちゃんが、勢い良く手をまっすぐに挙げました。

「はいっ!次はワタシが患者さんやりますっ!」

 だぼだぼワイシャツを脱いで由美ちゃんに手渡しながら、弓子ちゃんがつづけます。

「それで、今日は、大きいお注射もやります。ワタシ、今日はそう決めてきたのっ!」

 弓子ちゃんが私の顔を見つめて、ニコニコしながら言いました。

「弓子ちゃん、だいじょうぶなの?」

 私はちょっとビックリして、弓子ちゃんに聞きました。

「うん。だって、なおちゃんとお医者さんごっこできるの、たぶん今日が最後でしょ?」
「だから最後に、なおちゃんにユミコのお尻、ちゃんと見てもらっておきたい、って思ったの…」
「今まで何回も、なおちゃんのお尻、見せてもらったから…」
「すっごく恥ずかしいけど、ワタシ、がんばる…」

「それにね、このあいだカゼひいたときにお医者さんで、本当にお尻にお注射もらったの」
「そのとき、すっごく痛かったけど、ユミコ、泣かないようにがんばって、がまんしたの」

「そしたらお母さんが、すっごくえらかった、って、たくさん誉めてくれたの」
「新しいぬいぐるみまで買ってくれたの」
「すっごく嬉しかった…だからワタシ、もうお尻のおチューシャ、ヘーキなのっ!」

 弓子ちゃんが私の顔をまっすぐに見て、すごくカワイク笑いました。

「弓子ちゃん…ありがとうね…」

 ちょっとウルウルしながら、弓子ちゃんの右手を両手で握りしめました。
 お別れの日まで、もう絶対に二人の前では泣かない、って一人でひそかに決めていたので一生懸命涙をがまんしました。
 由美ちゃんは素肌にワイシャツを羽織りながら、そんな二人をじっと見つめていました。

「お洋服、シワになっちゃうとイヤだから、先に脱いじゃうね」

 弓子ちゃんがそう言って、ワンピースの前ボタンを外し始めました。
 由美ちゃんと立てた計画とは少し違ってきてしまいましたが、弓子ちゃんが自分から脱いでくれるのは嬉しい誤算です。
 
 ひょっとすると私のアイデアを実行しなくても、弓子ちゃんのソコのスジが見れるかもしれません。
 どんどんワクワクしてきました。

「それなら私も脱いじゃおうっと」

 弓子ちゃんが脱いだワンピースをハンガーにかけながら私も明るく言って、自分のワンピースを手早く脱ぎました。

 由美ちゃんは素肌にワイシャツと水玉ソックスで、お医者さん。
 弓子ちゃんは白のスリップに白のショーツと赤いソックスで、患者さん。
 私はベージュのスリップとショーツに白のハイソックスで、また看護婦さん。
 三人、そんな姿になりました。

 上半身のシンサツのとき弓子ちゃんもスリップ脱いでくれるかなあ、と少し期待したけれど、まくりあげるだけでした。
 でも弓子ちゃんの白くて薄い胸とプックリした乳首がまた見られて、とてもシアワセでした。
 弓子ちゃんは胸やお腹をさわられるたびに、ヤンッとかウフッとか小声で反応して、すっごくカワイかった。

 そしていよいよ、お尻へのお注射のときがきました。
 スリップ姿の弓子ちゃんの手を取って、ソファーへ誘導します。

「でもね、さっきユミねえがしたみたいな、あーゆー格好はワタシ、恥ずかしくて、できないの…」

 弓子ちゃんがちょっと怯えている感じで、私と由美ちゃんの顔をうかがってきます。

「わかってるって。ふつうにうつぶせでだいじょうぶ」

 由美ちゃんが明るくフォロー。

「下着はどうする?自分で脱ぐ?」

 と私。

 弓子ちゃんはうつむいたままソファーに上がり、うつぶせに寝転んでから、

「なおちゃん?脱がせて…」

 小さな声でつぶやくように言いました。

 その可愛さにドキンと震えた私は、あたふたと弓子ちゃんのお尻のところにまわり、ショーツのゴムに手をかけます。
 すっごくドキドキしています。

 弓子ちゃんのお尻をじっくりと見るのは、プールのときの着替えでチラチラみたことはありますが、初めてです。
 ゆううっくりと、ショーツを膝のところまで下げました。

 一気に全部脱がせてしまおうか?…
 一瞬迷いましたが、やっぱりなんだかかわいそうに思い、そのままにしました。

 弓子ちゃんのお尻はパン屋さんだからというワケではないでしょうけれど、スポンジケーキみたいにフワフワ柔らかそうにこんもりしていて、クリームみたいになめらかスベスベそうで、すごく美味しそうな感じでした。
 お尻の左側の山の真ん中へんに、星みたいな形をした小さなホクロがありました。

 そおっと手を伸ばして、そのホクロのあたりに濡れタオルをあてがいます。

「ひゃん!」

 弓子ちゃんが小さな悲鳴を上げました。
 やっぱり柔らかフワフワな感触で、タオル越しにさわってるだけでもいい気持ち。

 タオルを弓子ちゃんのお尻から離すと、それまで爛々と目を輝かせて弓子ちゃんのお尻を見つめていた由美ちゃんが注射器を持って、入れ替わりました。
 私は弓子ちゃんの顔のほうに移動します。

 弓子ちゃんは頬を真っ赤に染めて、タオルを両手で握りしめて、目をぎゅっとつぶっていました。
 私は弓子ちゃんの顔のところにしゃがみ込んで、

「だいじょうぶですからねえ。痛くないですよー」

 なんて言いながら、弓子ちゃんの前髪を左手でやさしく撫で撫でしてあげました。
 弓子ちゃんが目を開いて、私をじっと見つめてから左手を伸ばして私の右手を掴んできました。

 二人、ぎゅっと手を握り合います。
 もう、弓子ちゃんたら、めちゃくちゃ可愛いです。

「由美ちゃん先生?それでは、お願いします」

 弓子ちゃんの頭を左手で撫ぜながら私がそう言うと、由美ちゃんの上半身が弓子ちゃんのお尻に覆いかぶさりました。
 一際強く私の右手を握ってきたときが、たぶん注射器がお尻に触れたときだったのでしょう。
 しばらくぎゅーーと握られてから、フっと握る力が抜けました。

「はい、終わりです。チユちゃん、泣かないで、エラかったですね」

 由美ちゃんが大きな声でやさしく言いました。
 弓子ちゃんはホッとしたように笑って、

「あー恥ずかしかったぁーっ!」

 って照れながら、うつぶせに寝たまま両手でショーツを素早くずり上げました。
 それからソファーに起き上がって正座して、大役を果たしたような顔でニコニコしています。
 私たちは少しガッカリ。

 さて、次は私の番。
 どうやって恥ずかしい格好になろうか?
 と考えていたら、由美ちゃんが弓子ちゃんの前に立って言いました。

「ねえ、チユちゃん?知ってる?」

 弓子ちゃんが由美ちゃんに顔を向けます。

「女の子のココって…」

 言いながら左手でワイシャツの裾をまくって、あらわになった自分の股間を右手で指さします。

「ここのスジって、女の子でも少しずつ違うみたいなのね」

 裾をまくって股間を弓子ちゃんに晒したまま、由美ちゃんが私の顔を見ます。
 どうやら由美ちゃんは、真正面から攻めていくことにしたようです。

「こないだ、なおちゃんと二人でココの見せっこしたのね…」
「そしたら…」

 そう言いながら、赤くなった顔で私に後を促してきます。
 私も立ち上がって由美ちゃんと並びました。

 それから思い切って両手でショーツを足元まで一気にずり下げました。
 スリップの裾が両腿の付け根より5センチくらい長いので、私も左手でスリップの裾をピラっとめくり上げます。

「ほら?正面から見ると、なおちゃんのほうがちょっとだけスジが長いでしょ?」

 由美ちゃんと私はソファーに座った弓子ちゃんの目の前で、おのおの自ら裾をまくり上げて弓子ちゃんにアソコを見てもらっています。
 弓子ちゃんも至近距離から食い入るように二人のアソコを見比べています。

「ほんとだ…なおちゃんのほうが少し長い…」

 頬を染めた弓子ちゃんが、そう小さな声でつぶやきました。

「…チユちゃんのはさ?…どう?…」

 由美ちゃんが真っ赤になりながら、弓子ちゃんの目を見つめて訴えかけます。

「…チユちゃんのも…見せて…」

「えっ!?…でもでも…ここじゃ…は、恥ずかしいし…」

 弓子ちゃんの瞳に、怯えの色が戻ってきてしまいました。

「でもさあ…」

 由美ちゃんがちょっと強い口調で何か言おうとしています。

 マズイです。
 自分のアイデアを実行するなら今しかない、と思い切って二人に問いかけました。


お医者さんごっこと私 09

2010年8月28日

お医者さんごっこと私 07

「なおちゃんとわたしが先に裸ん坊になっちゃえば、弓子ちゃんもなりやすいんじゃないかなあ?」

 由美ちゃんのそんな提案で、その日のお医者さんごっこの段取りを二人で詳しく決めました。

 それとは別に、私もあるアイデアを思いついていました。
 でも当日ビックリさせちゃおうと思い、それは由美ちゃんにも言わないでおきました。

 結局その日は、由美ちゃんのお母さんが気を遣ってくれて、夕方から弓子ちゃんのご家族も由美ちゃんちに来て、私たち家族のさよならパーティみたいなことをやることになりました。

 その日はよく晴れた、2月中旬にしては暖かい日でした。
 母からは、くれぐれも戸締りと火の始末に気をつけるように、由美ちゃんのお母さんにご迷惑をおかけしないように、としつこく言われ、朝の9時頃に父と一緒に家を出て行きました。

 今日はお昼ご飯を食べた後に、由美ちゃんと弓子ちゃんが私の家にやって来る予定です。
 私はお気に入りのピンクのワンピースに着替えて、思いついたアイデアの準備をしてから、一人で母が作っておいてくれた昼食を温めて食べました。

 1時15分くらいに弓子ちゃんがやって来ました。
 真っ赤な厚手のステキなワンピースにピンクのショールを巻いています。
 髪の毛は可愛くおだんごに結ってあります。

「これ、お母さんがお土産にって…」

 ケーキの箱らしいものを手渡してくれます。

「ありがとう」

 弓子ちゃんをリビングに案内しました。
 今日のお医者さんごっこは私のお部屋ではなくて、せっかくだからリビングでやろうと決めていました。
 
 リビングのエアコンを調整して、裸ん坊になっても寒くないくらいの温度になっています。
 窓はすりガラスなので外から見えちゃう心配はありません。
 せっかくの晴れの日だし、カーテンは開けたままにしておきました。

 二人で並んでソファーに座っておしゃべりしていると5分くらい後に、由美ちゃんもやって来ました。
 淡いグリーンのサロペットの下に淡いピンクのブラウスと、その上に白い毛糸のカーディガンを着ています。
 髪はオールバックにして黄色いカチューシャで留めています。
 大き目の布製のバッグを肩にかけてニコニコ笑いながら登場しました。

 冷蔵庫からフルーツジュースを出してきて、弓子ちゃんのお土産のケーキを三人で食べました。
 一息ついてから、

「そろそろ、始めよっか?」

 由美ちゃんが言って、バッグの中からお医者さんごっこのおもちゃを取り出しました。

「今日は、最初にわたしが患者さんをやらせてね。チユちゃんがお医者さんで、なおちゃんは看護婦さん」

 バッグの中から取り出した白衣代わりのワイシャツを弓子ちゃんに渡しながら、由美ちゃんが言います。

 由美ちゃんは、三人で遊ぶときは由美ちゃんと弓子ちゃんの名前が似ていて紛らわしいので、弓子ちゃんのことを『小さいほうのユミちゃん』 という意味で『チユちゃん』 と呼んでいました。

 リビングに隣接したダイニングのテーブルが今日はお医者さんの机です。
 椅子だけを向かい合うように置いてワイシャツを羽織った弓子ちゃんとカーディガンを脱いだ由美ちゃんが向き合いました。
 私は二人の傍らに立っています。

 いつもは家族でご飯を食べている私んちのダイニングで、これから由美ちゃんが裸になります。
 そして、その後には私も…

 外の陽射しとお部屋の電気のせいでダイニングもリビングもとても明るいです。
 私の胸は、早くもドキドキしてきました。

 弓子ちゃんの、

「今日はどうしました?」

 の言葉で、お医者さんごっこが始まりました。

 由美ちゃんは上半身のシンサツのとき、サロペットの肩紐を両方はずして胸当てを下げてから、ブラウスのボタンを全部はずして腕も抜いて完全に脱いでしまいました。
 脱いだブラウスを看護婦さん役の私が受け取り、ハンガーに掛けます。

 それから、そろそろと由美ちゃんがスリップの裾をまくり上げます。
 由美ちゃんの白くてきれいな胸が露になりました。

 由美ちゃんは、おっぱいの乳首の上のところまでまくり上げたスリップの裾を両手でつかんだまま弓子ちゃんに丸出しな胸を突き出しています。
 弓子ちゃんが聴診器をペタペタと由美ちゃんの素肌に押し付けます。
 由美ちゃんは気持ち良さそうに目をつぶって、その感触を楽しんでいるようです。

「それでは、背中を向けてください」

 弓子ちゃんがそう言うと、その言葉を待っていたかのように、

「ねえ、チユちゃん?わたし、スリップずっとまくっているの疲れちゃうから、脱いじゃうね?」

 返事も待たずに由美ちゃんが立ち上がり、バンザイの形をしてスルスルっとスリップを頭から抜きました。
 また私が受け取ってハンガーにかけます。

 由美ちゃんが上半身裸になりました。
 恥ずかしそうに腕を胸の前で交差して隠しながら、また弓子ちゃんと対面します。
 弓子ちゃんにとっては初めての展開です。

 弓子ちゃんは由美ちゃんの上半身裸を間近で見て、まぶしそうに、ちょっと照れたように頬を染めています。
 由美ちゃんが胸を隠したままからだを回転させ、弓子ちゃんに背中を向けました。
 気を取り直したように弓子ちゃんが由美ちゃんの背中に聴診器を這わせていきます。

「はい。それではお注射を一本しておきましょうか」

 ひさしぶりのお医者さんごっこで楽しそうな弓子ちゃんがそう言うと、由美ちゃんは、弓子ちゃんのほうに向き直って、胸を隠していた両腕をはずしました。
 由美ちゃんの小さな乳首を弓子ちゃんがマジマジと見つめています。

「先生?わたしお腹が痛いので、お尻のほうに大きなお注射をしてください」

 由美ちゃんがワケのわからない理由を言って、お尻へのお注射をおねだりします。

「そ、そうですね…ではお尻にお注射しましょう」

「弓子先生、ベッドはこっちです」

 私の誘導で三人がリビングへ移動しました。

 さっき座っていたソファーの背もたれを倒して平らにして、大きいバスタオルを敷いておきました。

「そこのベッドにうつぶせに寝てくださいね?あ、おズボンは脱いでください」

 看護婦役の私がリードします。
 由美ちゃんは私たちに背を向けてから腰をかがめて、サロペットの下半身を脱ぎ始めました。

 脱いだサロペットを私に渡すと由美ちゃんは、ピンクのショーツと水玉のソックスだけの裸ん坊になりました。
 リビングにあるサイドボードのガラスに自分の姿が映っているのに由美ちゃんが気づいたらしく、顔を真っ赤に染めて、また両腕で胸を隠しました。

「では、ベッドに寝てください」

 私は大きな注射器を弓子ちゃんに手渡し、濡らしたハンドタオルを手に持ちました。
 うつぶせになった由美ちゃんの腰のところにかがんで、ショーツに手をかけます。
 由美ちゃんのショーツを私の手で脱がすのは、これで二度目です。

 なんだかすごくワクワクして、ドキドキして、顔が火照ってしまいます。
 ゴムのところを少し伸ばして、ショーツをいったん膝まで下ろします。
 由美ちゃんもお腹を浮かせて協力してくれます。
 白くてまあるい由美ちゃんのお尻が明るいお部屋の中であらわになりました。

 それを見つめていたら、このあいだのことを思い出して急にちょっとイジワルがしたくなってしまい、付け加えました。

「寝たままだとちょっと、先生がお注射しづらいので四つん這いになってくれますか?」

「えっ?!」

 由美ちゃんと弓子ちゃんが同時に声をあげます。

 由美ちゃんとの打ち合わせでは、とにかく二人とも先に丸裸になってしまおう、ということと、二人ができるだけ恥ずかしい格好をすれば弓子ちゃんの恥じらいが和らいで見せやすくなるだろうから、二人が患者さんのときは、そういう指示をしよう、と決めていました。

 由美ちゃんが、やっぱりそれは恥ずかしい、みたいな顔をして私を一瞬見ましたが、すぐに覚悟を決めたように、おずおずと肘と膝を立てて四つん這いになりました。
 顔が真っ赤です。
 そのあいだに私は由美ちゃんのショーツを両脚から抜き取って、由美ちゃんの枕元に置きました。

 とうとう由美ちゃんは、私の家のリビングでソックスだけの丸裸になりました。
 その上、お尻を突き出した四つん這いの恥ずかしい格好で、弓子先生のお注射をプルプル震えながら待っています。

 私は由美ちゃんのお尻全体を濡れたタオルで優しく拭いてから、お尻の穴近く右側の柔らかいお肉を入念にタオルでスリスリしました。

「先生、ここにお注射してあげてください」

 弓子ちゃんも、由美ちゃんのお尻を至近距離でしげしげと見つめ、顔を真っ赤にしています。
 由美ちゃんのお尻の穴とアソコのスジが丸見えです。
 弓子ちゃんの目が爛々と光って興味シンシンっていう感じです。

 弓子ちゃんがおそるおそる注射器をかまえて、私が指示した由美ちゃんのお尻の穴近くに持っていきます。
 注射器の先端が肌に触れたとき、由美ちゃんは、

「はうんっ!」

 って、小さなため息をつきました。

 弓子ちゃんが注射器のピストンをゆっくり押してから、注射器を肌から離しました。
 そのあいだも弓子ちゃんの目は由美ちゃんのお尻の穴とスジに釘付けです。

 それから弓子ちゃんは、またおそるおそるという感じで由美ちゃんのお尻に両手を近づけていき、今お注射したあたりの肌を頬を染めたすごく嬉しそうな顔で、やさしくニギニギ、モミモミしています。

 また由美ちゃんが、

「はふんっ!」

 と小さく啼きました。


お医者さんごっこと私 08

お医者さんごっこと私 06

「ねえ?なおちゃん?」

 由美ちゃんが視線を落としたままポツリと言いました。

「弓子ちゃんのスジも見てみたいね…」

 私もそう思っていました。
 でも、それはたぶん無理。

「でも弓子ちゃん、大きなお注射だってイヤがるでしょ?お尻見せるのもイヤなんだから、前のほうはもっと無理なんじゃ…」
「無理矢理脱がせるのはかわいそうだし、第一、泣かせちゃったりしたら、あのお兄さんに叱られちゃうよ?」

「お兄さんに嫌われるのはやだなー」

 由美ちゃんが真剣に言います。

「弓子ちゃんて、パン屋さんの子だよねえ?」

「ヒロも何度も会ったことあるでしょ?確か一年生のときは同じ組だったんじゃない?」

「ボク、一年生のときはあまり学校行かなかったから…でも知ってるよ。運動会の練習のとき、一緒になったし」
「あの子、カワイイよね。ボクもあの子の裸、見たいなあ…」

「ぜーーったい、ダメ!同じ学校の男子になんか、わたしたちの裸、見せるもんですか」

「だって、ボクも男子だよ?」

「あんたは弟じゃん」

「それじゃあ、直子お姉ちゃんの裸は?」

「あっ!」

 私はまた急に恥ずかしくなってしまい、胸と股間を隠してしまいます。

「こら、ヒロ、あんた学校行って、なおちゃんの裸見たー、とか言いふらしちゃダメだからね!もしそんなことしたら…」

 由美ちゃんがビンタのバックスイングポーズで威嚇します。

「ボ、ボク、そんなことしないよ?直子お姉ちゃんも可愛くてキレイだから、大好きだもん」

 私はまたまた違う恥ずかしさに火照ってしまいます。

「ゆみーーっ、ひろゆきぃーーっ、いるのぉ?----っ」

 突然、階下から大きな声がしました。

「あーーっ、ママが帰ってきちゃった!?」

 時計を見ると4時55分でした。

「ほら、ヒロユキ、早くパンツとズボン穿いて、下に降りてって、ママが上がって来ないように食い止めて!」

 由美ちゃんが素早く立ち上がって、私にお洋服のかかったハンガーを渡しながらヒロくんに指示します。

「うん!わかった。まかせてっ!」

 ヒロくんも素早く立ち上がり、さっき由美ちゃんにパンツごと脱がされた半ズボンを目にも止まらぬ早さでパンツごと穿いて、

「ママァーー、おかえりぃーーー」

 と大きな声を出しながら、バタバタと階段を駆け下りていきました。

「今ねぇー、直子お姉ちゃんが来てるのぉーっ。三人でトランプしてたのぉーっ…」

 ヒロくんがワザとらしいくらい大きな声をあげています。

 私もあわてて机の上のショーツを取って穿いてから、スリップ、ブラウス、ジーンズの順に大急ぎで身に着けました。
 由美ちゃんはとりあえず裸の上にワンピースをかぶって、お医者さんごっこのお道具とワイシャツを片付けてからトランプを床の上にばら撒きました。
 姉弟のコンビネーション、バッチリのようです。

 それから由美ちゃんがゆっくりとショーツを穿こうとしたときに、ドアがバタンと開きました。
 由美ちゃんはショーツをあわててワンピースのポケットに突っ込みます。

「あら、直子ちゃん、いらっしゃい」

「こんばんはー。おじゃましてまーす」

 私は床にペタリと座り込んだまま、ペコリと頭を下げます。

「さっき駅前のスーパーで直子ちゃんのママに会ったわよ。まだ帰らなくていいの?」

「はい。5時半までには帰ることになっています」

 由美ちゃんは顔を伏せたまま、床に散らばったトランプを集めています。

「そう。じゃあこれ飲んでって。もうお夕食近いからジュースだけね」

「ありがとうございます。ごちそうになります」

「あら由美?裸足で寒くないの?」

 由美ちゃんのお母さんがトランプを切っている由美ちゃんに目を向けて聞きます。

「うん。このお部屋暖かいし、勝負が白熱してるから、だいじょうぶ」

 由美ちゃんが顔をあげてニコっと笑いました。

「そう。ならいいけど。じゃあ直子ちゃん、ごゆっくりね」

 そう言って由美ちゃんのお母さんは、お部屋を出て行きます。
 お母さんの後ろからついてきたヒロくんがペタンと床に座ります。
 ドアがパタンと閉じた瞬間、私たち三人は同時に顔を見合わせてニターって笑いました。

 私はその日、お家に帰ってからもいろいろと思い出しては、その日にした、させられた恥ずかしさに興奮してしまい、なかなか眠れなくて困りました。

 それからしばらくのあいだは、お医者さんごっこをやるチャンスがありませんでした。
 由美ちゃんちなら一度チャンスがあったのですが、ヒロくんも家にいるので話が別です。

 一応、弓子ちゃんに、

「明日、由美ちゃんち誰もいないんだけど、お医者さんごっこ、やる?」

 って聞いてみました。

 弓子ちゃんは、しばらくやっていなかったので嬉しそうに、

「うん」

 て答えました。
「でも、弟がいるかもしれないんだよね…」

 由美ちゃんが言いにくそうに付け加えました。

「弟って、ヒロユキくん?」

 弓子ちゃんが不安そうに聞き返します。

「それだと…ちょっと、イヤかな…見られたら恥ずかしいし…」

「そうだよね。じゃあ普通に遊ぼうか」

「うん」

 結局その日は四人でトランプとゲームで遊びました。
 ヒロくんは本気で弓子ちゃんのことが好きみたいで、照れながらもすごく嬉しそうでした。

 相変わらず三人で誰かの家に集まっては遊んでいましたが、季節も冬になって、寒くて厚着になっていましたし、お医者さんごっこを是が非でもやりたいという雰囲気は薄れていました。
 それでも、由美ちゃんと私のあいだでは、弓子ちゃんのスジを見よう計画、をことあるごとに練っていました。

 実行場所は私の家。
 それだけは決まっていました。
 三人だけの秘密にするには、かわいそうだけれどヒロくんは邪魔者です。
 
 問題は、どうやって弓子ちゃんが自分から脱ぐようにしむけるか、です。
 いいアイデアが浮かばないまま二学期の終業式を終えて、年が変わっていました。

 1月に入って始業式から帰ったとき、私の4年生進級に合わせて、遠くへ引越すことになった、と母から告げられました。
 
 ショックでした。
 私はずーっと由美ちゃんと弓子ちゃんと一緒に遊べると思い込んでいたから…
 さんざん泣いて両親を困らせました。

 しばらくは誰にも言わずに、落ち込んだ日々を過ごしていました。
 由美ちゃんと弓子ちゃんだけには、早めに言わなくちゃ、と思っていると、由美ちゃんのほうから聞かれてしまいました。

「なおちゃん、3月に引越しちゃうんだって?」

「うん。そうなんだけど、なんで知ってるの?」

「うちのママが言ってた…残念だねえ…」

 母親ルートを忘れていました。

「私、悲しくて…」

「うん。でもしょうがないよ。親の都合だもん…」

「私、由美ちゃんと弓子ちゃんと、ずっと一緒に遊んでいたい…」

「わたしももちろんそうなんだけどさ…」

 由美ちゃんがうつむいてちょっと泣きそうな顔になりましたが、顔を上げて無理に明るく大きな声で言いました。

「でもさ、悲しんでてももったいないよ?これから3月まで、絶対三人で毎日遊ぼうよ」
「いっぱい思い出作れば、きっと大人になったとき、また会えるよ」

「うん…そうだよね?…」

 由美ちゃんに抱きついてワンワン泣いてしまいました。

 それから本当にほとんど毎日、三人の誰かの家で遊びました。
 トランプをやっていても、ゲームをやっていても、楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。
 そうこうしているうちに、お医者さんごっこをやる絶好のチャンスが訪れました。

 2月の真ん中へんの土曜日、私の両親がお引越しの関係で遠くへ出かけなければならなくなりました。
 私も連れて行くつもりだったらしいのですが、私が由美ちゃん弓子ちゃんと遊ぶために頑として、イヤ、と言いはったので、私を残して行くことになりました。

 その日は、夕方になったら由美ちゃんちに行ってお夕食をご馳走になり、夜の9時過ぎくらいに母が迎えに来る、ということになりました。
 ということは、その日の日中は誰もいない私の家で遊べる、ということです。

 早速、由美ちゃんと計画を練りました。


お医者さんごっこと私 07

2010年8月21日

お医者さんごっこと私 05

「すごくお腹が痛くなって、ママに言ったら、近所のお医者さんに連れていかれたのね」
「そしたら、さっきやったシンサツみたいのをされて、丸裸にされて、お浣腸されたの」

「…でもね、その病院でされたときは、もっと恥ずかしい格好をさせられたの」
「ベッドの上でね、仰向けに寝てね、両脚を上に大きく上げてね…」
「なんか、赤ちゃんがオムツ代えるときみたいな格好にされたの」
「…やってみるね…」

 由美ちゃんが私に足先を向け、その場に仰向けに寝そべります。
 両脚を揃えて上に大きく上げてから少し頭のほうに反らし、お尻を私のほうに突き出してきました。

 なんだか、でんぐり返しの途中みたいな格好。
 お尻の穴だけではなくて、オシッコのところのスジも正面から丸見え。
 確かに見ているだけでもすごく恥ずかしいです。

「私の脚を看護婦さんが押さえててね、おじいちゃんなお医者さんが私のお尻にチューブみたいのを挿して、なんか水みたいのをお尻に入れるの」

 由美ちゃんはそのままの格好でそこまで言ってから、起き上がりました。
 由美ちゃんの頬がほんのり赤くなっています。

「それでね、お浣腸すると、しばらくするとすごくウンチがしたくなるの」
「お腹がゴロゴロ鳴ってね、すごく痛くなってきて、わたし、すぐおトイレに入って…」

「お医者さんもついてきて、お医者さんの目の前でウンチしなきゃならないんだよ…」
「わたし、恥ずかしいからがまんしたんだけど、しきれなくって…」

「すっごくたくさん出たよ…はじめ出すときちょっと痛かったけど、すっごく気持ち良くって…なんかスッキリしちゃった」

 由美ちゃんがうっとりした顔になりました。

「その日は、お家に帰ったのね。わたしはベンピっていう病気だったらしいの」
「パパが帰ってきたら、なんだかママがすごい勢いでパパに怒っていてさ。いまどき、小学生の女の子にあんな格好させてお浣腸する医者はいない、って」
「あのオイボレヤブイシャはロリコンのヘンタイだ、ってワケわかんないこと言ってた…もう二度と行かない、って」

「それで、一応ちゃんと検査をしておこうって、次の日からパパの勤めている病院に入院して調べてもらったのね」
「そこでも一回お浣腸されたんだけど、横向きに寝てお尻だけ出せばよかったから、あんまり恥ずかしくなかった」
「結局、少しベンピがちだから、ウンチが2日くらい出なかったら、お浣腸するようにすれば自然に治るでしょう、って言われて退院したの」

 私とヒロくんは、体育座りの格好で熱心に聞いています。
 ときどき私の視線は、ヒロくんと由美ちゃんの股間に泳ぎます。
 ヒロくんも、私と由美ちゃんのソコをときどきチラチラ見ています。

「それで、帰ってきた次の日に、今度はママにお浣腸してもらったのね」
「ママは看護婦さんだったから、そういうのうまいのよ」

 由美ちゃんは、ちょっと得意そうです。

「お風呂入る前にしちゃいましょう、って、ママたちのベッドで裸ん坊になってね。ママたちの寝室はおトイレに近いから」
「そのときは四つん這いになったの。横向きだとちょっとやりずらい、ってママが言ったから。わたしも最初のときのオムツポーズよりかは、ぜんぜん恥ずかしくなかったしね」

「家にあるお浣腸の道具は、本当にこの大きい注射器みたいなやつなの」
「なんかのお水みたいのをチューって吸ってね、お尻にあててピストンとこ押して、またチューってお尻に入れるの」

「空気だけ入れるお浣腸も本当にあるんだって。でもアブナイから絶対やっちゃダメって言われた。やったらオナラが止まらなくなるんだって」
「それでヒロと二人でママのいないときに、こっそり練習したの」
「ヒロがヘマして、わたしに少し空気入れちゃったのよ。そしたら本当にオナラ出ちゃった」

 由美ちゃんは、えへへと笑って、ヒロくんの頭を軽くこずきました。

「そんなふうにいろいろケンキューしてから今日、なおちゃんをシンサツしたのよ」
「なおちゃんにいきなりオムツポーズしてもらうのは無理だろうなあ、って思って、四つん這いポーズにしたの」

 あのとき、オムツポーズを要求されたら…私は、従ったでしょうか?
 さすがの私も無理だったような気がします。
 きっと本気で泣き出しちゃったことでしょう。

「由美ちゃんとヒロくんは、二人でもお医者さんごっこよくやってるの?」

 さっきから気になってたことを素直に口にしてみました。
 ヒロくんは少し赤くなってうつむいちゃったので、由美ちゃんが答えます。

「夏休み終わってから弓子ちゃんと三人でやったじゃない?あのときヒロ、隣の部屋に寝てて聞こえていていたらしいのね、わたしたちのセリフとか」
「それで、ボクもやってみたいって言い出して」
「ヒロも夏休みにゆっくり入院したおかげで、その後は体調いいみたいだから、わたしがつきあってあげたの」

「最初は、お尻見せっこ、だったよね?」

 ヒロくんが、ようやく口を開きました。

「お尻見せっこ?」

 と私。

「うん。二人で1メートルくらい離れて背中合わせに立って前屈みになってから、いっせーのせ、で自分でパンツ下ろして振り向いて、相手のお尻を見るの。5秒間」

「へー。なんだか面白そう」

 私はそう答えながら、やっぱり弟妹がいるのっていいなあ、って羨ましくなります。

「それから、おもちゃ使ってお医者さんごっこもやるようになったのよね。ヒロ、病院行きなれてるから、お医者さん役うまいのよ。難しい言葉とかもよく知ってるし。私が先生のときに、それ違うよ、とかナマイキ言ったりもするのよ」

 そう言って、由美ちゃんはヒロくんのオチンチンをピンっと指で弾きました。

「いったいなあ」

「あははは」

「そうだっ!」

 由美ちゃんが大きな声をあげました。

「せっかく三人裸ん坊なんだから、三人でオムツポーズしようよっ!」

「えーっ!?私、は、恥ずかしい…」

 今更ながら胸と股間を両腕で隠して恥らう私。
 内心ではドキドキし始めて、やってもいいかな、って思っています。

「いいじゃん。わたしはさっきやったんだから、なおちゃんもやらないとズルいよー」

 由美ちゃんがちょっとだけ命令っぽく強い口調で言います。
 私は真っ赤になりながらコクンと頷いてしまいます。

「じゃ、じゃあ、一回だけなら…」

 またドキドキが最高潮に達して、それがとっても気持ち良くて…

「それじゃあ、ここに輪になって座って」

 由美ちゃんの命令で、三人がつま先をつきあわすように体育座りで輪になりました。

「いっせーのせ、で後ろに寝転んで両脚を上に上げるのね。お尻は突き出すようにして。5つ数えたら終わりね」

 私のドキドキは、自分でも聞こえるくらい高鳴っています。

「いっせーの」

 由美ちゃんの声に、三人が同時に仰向けにゴロンと寝転びます。

「せっ!」

 由美ちゃんとヒロくんの号令で、三人の両脚が上にスッと伸びました。
 私は仰向けのまま顔だけ上げて、由美ちゃんのソコのスジを見ます。

「いーち」

 由美ちゃんも数を数えながら顔を上げて、私のソコをジーっと見ています。
 ヒロくんの視線も私のソコに注がれています。

「にー」

 私は視線を動かしてヒロくんのソコを見てみました。
 タマタマの小さな袋の裏側がプクっとふくらんでいて、カワイイのだけれどあんまり面白くはありません。

 二人の視線はずーっと私のソコに釘づけです。
 そう、二人はいつも見せ合っている仲だから、今日は私に集中するのはあたりまえです。
 ずるい…恥ずかしい…

「さーん」

 私はまた由美ちゃんのソコに視線を動かしました。
 由美ちゃんは疲れてきたのか、両脚が少し開き気味になっています。
 
 おかげで、ワレメの綴目が少し開いちゃっています。
 中のピンクがちょびっとだけ見えちゃっています。
 ヒロくんの視線も由美ちゃんのほうに動きました。

 私もワザと少しだけ両脚を開きました。

「よーん」

 ヒロくんの視線がまた私に戻っています。
 由美ちゃんは私のを見て気がついたのか、両脚に力を入れてピタっと閉じるように努力しているようです。

 私はまたワザともう少し両脚を開きました。
 きっと中がかなり見えちゃっていると思います。
 恥ずかしさに、ぎゅーっ、と目をつぶってしまいます。

「ごっ」

 最後のカウントを終えて、由美ちゃんは一回両脚を大きく広げてから、上体を起こして体育座りに戻りました。
 由美ちゃんが両脚を開いた瞬間、私は由美ちゃんの中のピンクの部分をしっかり見ました。

 ヒロくんはとっくに起き上がっていて、由美ちゃんの動きを追った後、私の少し開いているソコを食い入るように見つめています。

 私は一テンポ遅れて、由美ちゃんと同じように一回両脚を大きく広げてから、起き上がりました。
 私の両脚が大きく開いたとき二人の顔が、まるで二匹の猫が目の前で振られているネコじゃらしの動きを追ってるときみたいに、二人とも同じ動きで動いておかしかったです。
 とにかく私の中は、バッチリ二人に見られてしまったことでしょう。

「あー疲れた。あの姿勢はけっこう疲れるね、なおちゃん?」

 三人とも顔が真っ赤です。
 ヘンな姿勢に疲れたせいもありますが、すごく恥ずかしいことをしたせいのほうが大きいと思います。

 しばらく三人は、顔の火照りを冷ますように無言でいました。
 由美ちゃんは、まだ私のソコのスジのあたりをジーっと見つめています。
 私は、裸でいることに少し慣れてきていたのですが、その視線に気がついてしまいいつまでたっても火照りが引きません。


お医者さんごっこと私 06

お医者さんごっこと私 04

 耳たぶがすごく熱くって、火がついて燃えてしまいそうです。

 由美ちゃんが再度大きいお注射を私のお尻の穴にあてがったとき、私はとうとう力尽きて持ち上げていた腰の力が抜けてしまい、ベッドに横向けに崩れ落ちました。
 恥ずかしさで真っ赤になった顔を両手で覆い、イヤイヤをするように顔を振っていると勢い余ってもう半回転して、仰向けになってしまいました。

「あー。直子お姉ちゃんのワレメちゃん、ユミねえのよりスジが長く見える」

 ヒロくんが小さな声でそう言うと、私のオシッコのところのスジを土手の上から下へスルスルっと指で撫ぜました。

「きゃーんっ!」

 ゾクゾクっとする感覚が私のからだをつらぬきます。
一瞬ピクッと震えてから、私はあわてて右手を伸ばしてそこを隠しました。
 左手はまだ顔を覆ったまま、ギュッと目をつぶっています。
 つぶった目から涙が溢れてきました。

「あれ?直子お姉ちゃん、泣いちゃってるみたいだよ」

 ヒロくんが由美ちゃんに心配そうに言っています。
 由美ちゃんがあわてて私の枕元に来て、私に覆いかぶさるように顔を近づけてきました。

「なおちゃん、ごめんね。ひょっとして痛かった?わたし、痛くしないようにやったつもりなんだけど…」
「ごめんね、本当にごめんね。痛かったのならごめんね…」
「あと、ヒロにさわられるのもイヤだった?わたしたち、いつも二人でお医者さんごっこやっているから…」

 おたおたした声で、真剣に謝ってきます。

 私は顔から左手を外し、胸を隠してから目を開けて由美ちゃんの顔を見ました。
 自分でも、なんで涙が出てきたのかわかっていませんでした。

「ほら、ヒロも謝りなさい…」

「ごめんなさい…」

 ヒロくんも謝ってきます。
 私の顔を真剣に、心配そうに見つめてきます。
 やっぱりヒロくんのお顔は、すごく可愛いです。

「そうだ!次はなおちゃん、お医者さんの役していいから。わたし患者さんになるから」

 由美ちゃんは、無理に元気な声でそう言うと、羽織っていたワイシャツを脱いで私の素肌にフワっとかけてくれました。
 それから、茶色のワンピースをスルスルっと脱いでハンガーにかけ、スリップと靴下も脱いでショーツ一枚になりました。

「わたしが今度はベッドに寝るから、なおちゃん、お医者さんね。わたしにお浣腸して」
「ヒロ、なおちゃんにやり方教えてあげなね」

「うんっ」

「私のほうこそなんかごめんなさい…なんかドキドキしすぎちゃって…つづけよっか?」

 ゆっくりベッドの上で起き上がった私は、だぶだぶのワイシャツに袖を通して前のボタンを一番上を除いて全部留めました。
 裾が私の膝下まで来ています。
 袖もすごく余るので何重にもまくりました。

 ようやく丸裸をヒロくんに見られた恥ずかしさは鎮まってきましたが、だぶだぶワイシャツの下は下着もつけていない素肌なので、また違う恥ずかしさを感じてきました。

 私がベッドから降りると入れ替わりに由美ちゃんがベッドに上がり、四つん這いの格好になりました。

「直子お姉ちゃん、こっちに来て」

 ヒロくんが私の手を取って由美ちゃんのお尻のほうに二人で移動します。

「最初にね、ユミねえのお腹に手をあててさすってから、パンツを脱がせて、お尻の穴をこの綿を濡らしてショードクするの」
「それから、このカンチョーキをお尻の穴にあてて、ちょこっとだけここを押すの」
「たくさん押しちゃうと、お尻に空気が入っちゃって、後でオナラがたくさん出ちゃうのね。えへへ。ボク、ユミねえのオナラ聞いちゃった」

「こら、ヒロ。余計なことは言わないのっ!」

 由美ちゃんが四つん這いのまま、大きな声で怒鳴りました。

 私はヒロくんに教えてもらった通りに、由美ちゃんをシンサツしました。
 由美ちゃんのショーツを脱がせるときは、すごくドキドキしてしまいました。

 やがて目の前に現れた由美ちゃんの丸出しなお尻の穴とアソコ。
 誰かのその部分をこんな間近でまじまじと見たのは、生まれて初めてでした。
 由美ちゃんのお尻は真っ白で、ところどころにホクロがあって、とてもキレイでした。

 由美ちゃんのお尻の穴を脱脂綿越しにスリスリしたときと、大きな注射器をあてがったときに、由美ちゃんは小さな声で、

「あはんっ」

 と言いました。
 私にはその声がすごくカワイク聞こえて、ますます由美ちゃんのことが好きになりました。

 シンサツが終わると、由美ちゃんはベッドの上で丸裸のまま上体を起こしました。

「ねえ、由美ちゃん?」

「なあに?」

「由美ちゃんのソコ、よく見ていい?」

「い、いいけど、なんで?」

「さっきヒロくんが…」

「ああ、なおちゃんのほうがスジが長いって言ってたっけね」

 私と由美ちゃんでベッドに上がり、隣り合って両脚を揃えたまま前に投げ出して座りました。
 私はそろそろとシャツの裾をまくり上げます。

 お互いに自分の股間と相手の股間を見比べます。
 確かに私のほうが見えているスジが由美ちゃんより1センチくらい長いみたいです。
 ヒロくんが私たちの正面から、二人のソコをジーーっと見つめています。

 今度は二人とも立ち上がって、お部屋にある鏡台の鏡の前に二人並んで立ってみました。
 また私はワイシャツをまくりあげます。
 やっぱり私のほうが由美ちゃんより1センチくらい長いです。

「へー、女の子でもちょっとずつ違うんだねー」

 由美ちゃんが感心したように言いました。

 鏡に映った丸裸の由美ちゃんとシャツを自分でまくりあげて下半身だけ見せている私。
 それをじっと見ているヒロくん。
 私はまた違う種類の恥ずかしさを感じて、顔が赤くなってきてしまいます。

「わたしたちが裸になっているのに、ヒロだけ見せないのはズルいよね?」

 私に同意を求めるように由美ちゃんが言うと、丸裸のままヒロくんに襲いかかり、手馴れた感じでパンツごと半ズボンを下ろしてしまいました。

「やめてよユミねえ、恥ずかしいよー」

 下半身だけ裸にされたヒロくんは、裸の由美ちゃんに後ろから羽交い絞めにされています。

「ほら、なおちゃん?男の子のオチンチン。見たことないでしょ?」

 確かに、こんな間近でそれを見たのも生まれて初めてでした。
 もっと小さい頃に父と何回か一緒にお風呂に入った記憶はあるけれど、その部分に関しては何も覚えていませんでした。

 それは両脚の付け根からぴょこんと飛び出したように小さく付いていて、女性の私から見ると、なんだか余計なモノ、に見えました。
 でも、ちょっとカワイラシイ感じもしました。

「さわってみてもいいよ。オシッコ出るところだからキタナイかもしれないけど」

 由美ちゃんが笑いながら言います。

「だから、やめてよユミねえ、恥ずかしいからー」

 ヒロくんが顔を真っ赤にしてジタバタしています。

 私は勇気を出して、指の先でちょこんと棒の真ん中あたりをつついてみました。
 なんだかふにゃっとした感触でした。

「もうーボク怒ったからねーっ!」

 首から上がすっかり真っ赤になったヒロくんが大きな声でそう言うと、羽交い絞めされた両手を器用に曲げて、由美ちゃんの裸の腋の下へんをくすぐり始めました。

「ひゃはははー」

 由美ちゃんが大きな笑い声を上げてヒロくんを解放し私に抱きついてきて、そのまま二人でベッドに倒れこみました。
 その上からヒロくんがのしかかってきて、三人でくすぐりっこが始まりました。

 三人がベッドの上でかたまりになって、腕を伸ばして触れた誰かの肌を手あたりしだい、くすぐり合います。
 誰のどこをくすぐっているのかもわからないまま、三人とも狂ったように笑いながらくんずほぐれつしていました。
 私が羽織っていたワイシャツは、ボタンがいつのまにか全部はずれてしまっていました。
 からだのいろんなところをさわられて、いろんなところをさわりました。

「きゃははははー」
「やめて、やめてー」
「くすぐったいーー」
「だめ、だめ、だめーーっ」
「しんじゃう、しんじゃうーー」

 しばらく盛大に騒いだ後に、三人ともハアハア息をきらして目尻に涙を溜めて、ベッドに仰向けにひっくりかえりました。
 私のワイシャツはとっくに脱がされて部屋の隅のほうに投げ捨てられています。

「あーーっ面白かったーー!」

 由美ちゃんが大きな声で言って、上体を起こしました。

 三人ともベッドを降りて、フローリングの床に輪になってペタンと座り込みます。
 私はハイソックスだけの裸、由美ちゃんは丸裸、ヒロくんは下半身だけ裸です。

「わたし、このあいだ学校お休みしたとき、本当のお浣腸されたんだ…」

 由美ちゃんが突然語り始めました。


お医者さんごっこと私 05

2010年8月16日

お医者さんごっこと私 03

「うーーん。これは大変かもしれません。そのおズボンも脱いでベッドに来てください」

 由美ちゃんがすごく深刻そうな顔をして私に言います。

「ええーっ!?」

 この上、ジーンズまで脱げという要求です。

「ねえ由美ちゃん?お母さんとか、絶対入って来ないよね?」

 私は念を押しました。

「だいじょうぶ。まだ3時半だし、この家には私たちしかいないもの」

 由美ちゃんが素に戻って答えます。

 私は観念して、恥ずかしさにドキドキしながらジーンズをソロソロと脱ぎました。
 また由美ちゃんがハンガーにかけてくれます。
 私はとうとうショーツ一枚と白いハイソックスだけの裸になってしまいました。

「ではこのベッドにうつぶせに寝てください」

 由美ちゃんは座っていた椅子をベッド脇までひっぱっていき、ベッド脇に腰掛けました。
 私は言われた通りに、由美ちゃんが普段寝ているのであろうベッドに上がり、うつぶせになりました。

 立ち上がった由美ちゃんが、私の裸の背中からショーツのゴムのあたりまでを右手でペタペタと撫ぜています。
 そして左手をベッドのシーツと私のお腹の間にすべりこませ、またグイグイとお腹を押してきました。
 しばらくそうした後、左手を抜いて私の枕元にしゃがみこみ、言いました。

「やっぱりそうですね。でも安心してください。この病気は、お浣腸をすれば治ります」

「えっ!?」

 お浣腸、っていうのがどういう行為なのか知らなかった私は、どう反応していいのかわからずドギマギしていました。
 そのあいだに由美ちゃんは、私のショーツのゴムに手をかけてスルスルっと脱がせてしまいました。

「えーーっ!?あ、あの由美ちゃん!?やだーーーーっ!」

 あまりにも当然のように脱がされたので、呆気にとられて抗議の声を出すだけ。
 私はとうとう丸裸にされてしまいました。
 身に着けているのは白いハイソックスだけです。
 脱がされたショーツは、勉強机の上に置かれました。

 もっと怒ったり、抵抗したり、泣いたりもできたはずです。
 でも、なぜだかそういう気持ちにはなりませんでした。

 遊びに来たお友達のお部屋で夕方、着てきた服を全部脱いで丸裸になっている私。
 お友達がジーっと見ている前で、お友達のベッドの上で裸のお尻を晒している私。
 普通ならそんなこと絶対ありえないのに、そうなってしまった私。

 そんな私がとてもみじめで、かわいそうで、死にそうなくらい恥ずかしくて…
 でも、そんな私をドキドキしながら見ているもう一人の自分がいて…
 
 そっちの自分には、この恥ずかしさがとても気持ち良かったんです。
 真赤に火照った顔をシーツにうずめて、からだをピクピクさせながら言いようのない恥ずかしさに耐えていました。

「それでは、そこで四つん這いになってください」

 由美ちゃんがまた、信じられないくらい恥ずかしい要求を口にしました。

「そ、そんなぁ…」

 でも私は、その要求にも素直に応じる気です。
 ブルブルと震えながら、お尻を持ち上げてベッドに膝を付きます。
 同時に両手をベッドについて踏ん張り、背中を上げて行きます。
 隠していた火照った顔も由美ちゃんに見られてしまいます。

「もう少しお尻を上にあげてください」

 由美ちゃんが容赦なく追い討ちをかけてきます。

「は、はい…」

 操られているように素直に従ってしまう私。
 上半身を支えていた両手を両肘に切り替えて落とし、お尻だけををグイっと突き上げる格好になりました。
 まるで、伏せ、を命令されている大きなワンちゃんみたいな格好です。
 これだと由美ちゃんにお尻の穴もオシッコのところも、丸見えになっていることでしょう。

 恥ずかしいのに、断りたいのに…
 だんだんと自分をもっともっとイジメたい気持ちになっていました。

 ねえ由美ちゃん、直子のこの恥ずかしい格好、もっとよく見て…
 直子のお尻の穴とオシッコのところ、どう?…
 直子、恥ずかしいことするの、とても好きみたいなの…
 直子にもっと恥ずかしい格好、させて…

 そう言いたくてたまらない気持ちになっていました。

 由美ちゃんは私のお尻にペタンと両手をついて、軽くモミモミしていました。
 それから右手を伸ばして椅子の上に置いてあったピンセットで脱脂綿をつまみ、コップの水に浸してから、私のお尻のほうにソロソロと持っていきます。
 水のしずくがポトポトと私のお尻を濡らします。

「ひゃんっ!」

 思わず大きな声が出てしまいました。

 濡れた脱脂綿がお尻の穴のところにあてがわれました。

「ひーんっ」

 冷たい感触がお尻の穴を包みます。
 由美ちゃんは、脱脂綿の上から指をあてて、お尻の穴をやんわりとスリスリしてきます。

「あんっ、ちょ、ちょっと由美ちゃん?そ、そこは、キ、キタナイよ?…」

「だいじょうぶです。安心しててくださいね」

 由美ちゃんは、大人の人のような落ち着いた声で、私に答えました。

 不意に脱脂綿がお尻の穴から離れました。
 外気に晒されてお尻の穴周辺が湿っていることが、自分でもわかります。

「それでは、力を抜いていてください」

 由美ちゃんはそう言って、私のお尻の穴の両脇のお肉をグイっと左右に押し開きました。

「いやーんっ!」

 お尻の穴が広がる感覚に身悶えするほどの恥ずかしさが全身を駆け巡ります。
 右頬をシーツ越しのお布団に押し付け、両手でシーツをギューっとつかんで、お尻は大きく上に上げたままこの屈辱的な状況の恥ずかしさを必死に耐えました。

「それでは、やりますよ、お尻の力を抜いてくださいね」

 由美ちゃんの声が聞こえて、お尻の穴に何か冷たいものが押しあてられました。
 たぶん、あの大きな注射器です。
 先っぽの丸まったところが、私のお尻の穴に少しだけめりこんでいるみたい。

「あーんっ、いやーっ!」

 由美ちゃんは、そのまま注射器のピストンのとこをゆっくりと少しずつ押しているようで、お尻の穴からからだの中にちょっとだけど空気が入ってくるような感じもしています。

「だめだめだめーっ!」

 そのとき、お部屋のドアがバタリと開く音がしました。
 私はあんまりビックリしすぎて固まってしまいました。

「あ、ヒロユキ。おかえりー」

 由美ちゃんが手を止めて、ドアのほうを振り返りながら言います。

 ヒロくんは、由美ちゃんの弟くんです。
 この1、2年病気がちなので、由美ちゃんちに遊びに来てもあまり顔を合わすことはありませんでした。

「ちょうどよかった。今なおちゃんとお医者さんごっこやってるの。ヒロもまざる?」

「やるーっ!」

「じゃあ、ヒロは患者さんのお尻を支える係りね。こっちに来て」

 二人はそれがさも当然のように、丸裸の私をはさんで普通に会話をしています。
 私は思いもよらない展開に裸を隠すことにも頭がまわらず、そのままの格好で恥ずかしさにプルプル震えていました。

「なおちゃん?ヒロユキもまざるって。ヒロ、ずっと入院してたから、なおちゃんが会うのも久しぶりだよね」

 ベッドのシーツにうずめていた顔をおそるおそる上げて、その男の子の顔を見ました。

 えーーーーっ!!!?

 あの、運動会のときに私が見つけた可愛い男の子がヒロくんでした。
 私がヒロくんに最後に会ったのは、確か私が3年生に進級したとき。
 ヒロくんの頭は坊主刈りで、由美ちゃんと弓子ちゃんと四人で由美ちゃんちでトランプしたとき以来のはずです。

 そんなことを考えているあいだにヒロくんはベッドに上がって来て、私の裸のお尻を両手でペタリとさわり、私のお尻の穴を広げてきます。

 まさか、私が毎日校庭で姿を探していた、あの憧れの男の子が、今まで何度も会ったことのある由美ちゃんの弟くんだったなんて…
 その憧れの男の子の前で、今の私の格好ときたら…
 丸裸にされて、お尻の穴を広げられて…

 どうして、なんで、私がこんな目にあわなきゃいけないの?…
 そんな自分がすごくかわいそうで、みじめで、でもそれがなぜだか気持ち良くて…

 私の恥ずかしさが頂点に達していました。


お医者さんごっこと私 04

2010年8月15日

お医者さんごっこと私 02

 イケナイコトをするのですから、時と場所を選ばなければなりません。
 母親や家族には絶対みつからないように、お医者さんごっこをやるためには、

『家族がみんな出かけて家にいなくて、いつごろ帰ってくるかだいたいわかっている時』

 という条件が必要です。

 弓子ちゃんちはお店屋さんなので、ご両親がいないことはめったにありません。
 必然的に私の家か由美ちゃんちになります。

 私の家では、おもちゃや遊び用具がたくさんあったためか、あまりお医者さんごっこはしなかったように記憶しています。
 なので、普通に遊んでいる時に由美ちゃんが、

「あさっては、うち誰もいないんだ」 

 って言うと、私と弓子ちゃんに何か特別な用事がない限り、その日は確実に三人でお医者さんごっこをすることになります。

 患者さん役は、最初のうちは一応三人でかわりばんこにやるルールだったはずでした。
 でも、由美ちゃんはお医者さん役が一番やりたいみたいで、弓子ちゃんは患者さん役をいつもすごく恥ずかしがり、大きいお注射のハンデもあったので、いつのまにか私ばかり患者さん役になるようになっていました。

 私ももちろん、胸やお尻を出すのはすごく恥ずかしいんですが、その恥ずかしさで得られるドキドキ感が気持ちいいことに、いつしか気づいてしまったみたいです。
 私が患者さんをやれば、三人でいつまでもお医者さんごっこがつづけられる…
 そんな変な使命感まで持っていたみたい。

 弓子ちゃんも看護婦さん役ばかりではやっぱりつまらないらしく、いつの間にか、まず弓子ちゃんが患者さんになって胸をはだけて小さいお注射をもらった後、今度は私が患者さんになって、小さいお注射と大きいお注射をしてもらう、というルーティーンが1セットになっていました。

 と言ってもそんなに毎日できるわけじゃなくて、1カ月に一、二回くらいだったかな?
 確か初めてやったのが5月のお休みの後だったと思います。

 夏の間はプールに一緒に行っていたりしたので、お互い裸になり慣れていたせいか、あまりやりませんでした。
 
 9月に入って久しぶりに由美ちゃんちでやったときは、由美ちゃんも患者さんをやりたがりました。
 ルーティーン1セットの後に、今度は弓子ちゃんがお医者さんで、由美ちゃんが患者さんていう組合わせが追加されました。

 お互いが日に焼けていて、水着で隠れていた肌のとこだけ白くて妙に艶かしくも生々しくて…
 それをシャワー室とかお風呂場ではなくて、由美ちゃんちのお部屋の蛍光灯の下で見てる、見られている、っていう非日常感にすごく興奮したことを覚えています。

 そんな日々の中、10月の運動会で、私はすごく可愛い男の子を見つけました。
 徒競走のとき一生懸命走っていたその男の子は、背中のゼッケンから2年3組の子だとわかりました。

 まっすぐな髪のぼっちゃん刈りで、華奢で小さくて、目が大きくて女の子みたいな顔をした大人しそうな子でした。
 
 あんな弟がいたらなあ…毎日可愛がるのになあ…
 運動会の間中、その男の子の姿ばかりを目で追っていました。
 私の初めての恋、だったかもしれません。

 もちろん誰にも言わずに、教室の窓から下級生の体育の授業が見えるとその子を探す、くらいの恋でしたが…
 この頃が一番、私が母に弟妹をねだって困らせていた時期だと思います。

 11月の始め、由美ちゃんが何かの病気で2、3日欠席したことがありました。
 幸いたいしたことはなくて、次の週には学校に元気に顔を出しました。
 その日、一緒に下校した私は、

「後でわたしの家に来て。二人でお医者さんごっこやろう」

 と由美ちゃんに誘われました。

「弓子ちゃんは?呼ばなくていいの?」

「うん。ちょっと新しいシンサツをしてみたいの」

 由美ちゃんは、これは内緒よ、という感じで私の耳に口を近づけて囁きました。
 私は、なんだかゾクゾクっとしてしまいました。

 寒い日だったので、スリップの上にブラウスを着て、ジーンズを穿き、カーディガンも着てきました。
 由美ちゃんのお部屋は二階で、六畳間の洋室。
 勉強机とベッド、本棚と鏡台がきちんと整頓されていました。

 由美ちゃんが持ってきてくれたお菓子とジュースでしばらくは、クラスの他の子の噂やテレビ番組のお話をしていました。
 今日はご両親は、5時までは絶対帰って来ないそうです。

「そろそろ、お医者さんごっこ、始めようよ」

 由美ちゃんが嬉しそうに言いました。

 由美ちゃんは、かわいい茶色のワンピースの上にお父さんのものらしい白いだぶだぶのワイシャツを羽織って、すっかりお医者さんの先生に変身しています。
 勉強机の上には、いつものお医者さんごっこセットの他に、ピンセットや脱脂綿、お水の入ったコップなど、見慣れないものも置いてあります。

 私はもう一つの椅子に腰掛けて、由美ちゃんと対面しています。
 由美ちゃんの部屋はエアコンが効いて暖かかったので、カーディガンはもう脱いでいてハンガーにかけてありました。

「今日はどうされました?」

いつものように由美ちゃん先生が聞いてきます。

「このへんがちょっと痛くて…」

私は適当にお腹のあたりを押さえて答えます。

「それはいけませんねえ。ちょっと見てみましょう。お腹を出してください」

 ブラウスのボタンを全部外してはだけてから、スリップを胸の上くらいまでまくりあげます。
 このまくりあげる瞬間の恥ずかしさが、私は大好きでした。

 由美ちゃんがいつものように、耳にかけたおもちゃの聴診器をペタペタと私のお腹や胸に押し付けてきます。
 聴診器のからだにあてる部分は、おもちゃと言えどもアルミみたいな金属でできていました。
 ヒンヤリとした感触が心地いいです。

「背中を向けてください」

 私が椅子を回転させると、由美ちゃんは自分で私のブラウスとスリップをまくり上げて、露わになった背中に聴診器を押し当ててきます。

「はい。それではこっちを向いてください」

 いつもならここで小さいお注射を打つことになるのですが、由美ちゃんは下を向いて考え込んでいます。

「シンサツしずらいので、上を全部取ってください」

「えっ!?」

 今までのお医者さんごっこでは、胸をはだけてもブラウスや下着を脱ぐことはありませんでした。
 今日の由美ちゃんは、ブラウスとスリップを完全に脱ぐように要求しています。

 私はちょっと迷いましたが、やがてドキドキしながらブラウスの袖を腕から抜きました。
 脱いだブラウスを持ったまま、スリップの裾をジーンズから出して上にまくりあげて脱ぎました。

 私の上半身が完全に裸になりました。
 胸をかばうように持っているブラウスとスリップをどうしようか?とキョロキョロしていると、由美ちゃんが受け取ってハンガーにかけてくれました。
 私は両腕を胸の前で交差して隠しながら、赤くなってうつむいています。

「それではもう一度、シンサツしてみます」

 胸を隠している私の両腕をどかしながら由美ちゃんはそう言うと、今度は聴診器ではなく自分の右手で私の裸の上半身をさわってきます。
 肩からだんだんと手が下がってきて、胸、あばら、おへそとやさしく撫でています。

「あーーん、由美ちゃん、くすぐったーいー」

 私はワザとおどけて言ってみますが、由美ちゃんの顔はいたって真剣です。
 お腹のあたりに手のひらをあてると、力を入れてグイグイ押してきます。

「それではまた、背中を向けてください」

 今度は背中をやさしく撫でられました。
 背骨のあたりを撫でられたとき、ゾクゾクゾクっとくすぐったい気持ち良さがからだに走りました。

 再び由美ちゃんと向かい合いました。
 私はもう胸を隠すことはしませんでした。
 由美ちゃんに裸の胸をジーッと見られることが、なんだか嬉しかったんです。


お医者さんごっこと私 03

お医者さんごっこと私 01

 小学校3年生の頃、私たち一家は父の会社が用意してくれた一軒家二階建ての借家に住んでいました。
 とある地方都市のベッドタウンに位置する町です。

 私がものごころついて、幼稚園から小学校3年生の終わりまでその町にいました。
 まわりにはまだ自然も多くて、住宅街を少し離れるとのどかな田園風景が広がるのんびりした町でした。

 ご近所には同年齢くらいの子供を持っている家族が多く住んでいたので、私は毎日その子たちと元気に遊んでいました。
 その中でもとくに仲良し幼馴染な遊び友達の女の子が二人いました。

 同い年で小学校3年のときはクラスも一緒だった由美ちゃんと、一つ年下の弓子ちゃん。
 母親同士も仲が良くお互いのお家も近かったので、母親ぐるみでよく行き来していました。
 お誕生日的に年長さんな由美ちゃんがリーダーシップをとって学校から帰った後、誰かのお家に集まっては三人で仲良く遊んでいました。

 由美ちゃんのお父さんは、お医者さんでした。
 と言っても開業医ではなくて、その町から一番近い大きな駅の駅前にある総合病院に勤めていました。
 
 お母さんも元看護婦さんだそうです。
 一つ違いの弟くんが一人いて、やっぱりお姉ちゃん気質というか今思えば何かと仕切りたがる性格でした。

 弓子ちゃんちはパン屋さんで、遊びに行くといつもキレイなお母さんが甘い菓子パンとジュースを出してくれて嬉しかった。
 弓子ちゃんには、4つ上の当時小6になるカッコイイお兄さんがいて、そのお兄さんが弓子ちゃんのことをすごく可愛がっていました。

 弓子ちゃんが学校で男の子に泣かされて帰ってきたりするとお兄さんがすぐに、その泣かせた子をとっちめに行っていました。
 弓子ちゃんは背が小さくて甘えん坊ですっごく可愛いのだけれど、わがままが過ぎたりちょっとテンポがずれているところもあったので、そのへんが男の子としてはイジメ甲斐があったのかな?

 その三人の中では、私だけ一人っ子。
 家に帰っても遊び相手がいる二人が羨ましくて、当時、兄弟姉妹が欲しくてたまりませんでした。

 兄や姉はもう無理だとわかっていたので、弟か妹が欲しい、とずいぶん母にねだった記憶があります。
 
 母はいつも、

「なおちゃんがいい子にしていれば、来てくれるかもしれないわねえ」

って笑っていました。

 その数年後には赤ちゃんが生まれるまでの過程のことを知ってしまい、恥ずかしくなってパッタリ言わなくなりましたが…

 学校でも、窓際の席になったとき、校庭で下級生が体育の授業をしていると、可愛らしい子はいないかなあ、みたいな感じでじーっとお外を眺めていて先生によく叱られた記憶があります。
 可愛い子をみつけると、あの子が私の妹だったら弟だったら、こんなふうにして遊ぶのになあ、なんて空想して。

 どっちかって言うと妹が欲しかったな。
 そんな感じだったので私は、弓子ちゃんのことを妹のように可愛がっていました。

 由美ちゃんと弓子ちゃんと何して遊んでいたか思い出してみると、おままごとやお人形遊び、なわとび、トランプやゲームなど、その年頃の女の子が普通に好んでする遊びばかりだったと思います。
 弓子ちゃんちで遊ぶときは、トランプやゲームのときに、たまに弓子ちゃんのカッコイイお兄さんもまざってくれて一段と楽しかった。
 私もそうでしたが、由美ちゃんはすごく弓子ちゃんのお兄さんのこと、好きだったんじゃないかな?

 で、きっかけは忘れてしまったけれど私が小学3年生のとき、お医者さんごっこ、が仲良し3人組の遊びのレパートリーに加わりました。

 今思うと、由美ちゃんのお父さんがお医者さんだったことや、由美ちゃんが大きくなったら看護婦さんになりたい、っていつも言っていたからかもしれません。
 それと、由美ちゃんが 『お医者さんセット』のおもちゃを持っていたから。
 おもちゃの聴診器や注射器、お薬の袋なんかがセットになってるやつです。

 お医者さんごっこ、と言っても女の子三人で、です。
 一人がお医者さん、一人が看護婦さん、一人が患者さんの役。

 お医者さん役が、

「今日はどうしました?」 
「はい、それじゃあ見せてください」 

 みたいなことを言って、患者さん役がブラウスやシャツをまくってお腹や胸を出すと、おもちゃの聴診器をあてて診察のフリをします。

 ひとしきりさわった後、

「では、お注射をしておきましょう」

 お医者さん役が言って、看護婦さん役が濡らしたハンカチかなんかで腕の脈のところとか二の腕を拭きます。
 その後、お医者さん役がおもちゃの注射器を拭いた場所に突き立てます。

 由美ちゃんが持っていた『お医者さんセット』 には、小さな注射器と大きな注射器が入っていました。
 大きな注射器は、お尻用、ってなぜだか決まっていました。

お医者さんが、

「これはちょっと悪いですね。大きなお注射をしておきましょう」

 て言うと、患者さんは、その場にうつぶせになって、お尻を出さなければいけません。

 お尻の柔らかいところにおもちゃの注射器をあてて、

「ちょっと痛いですけど、がまんしてくださいね」 

 みたいな台詞を言いながら押し付けて、終わるとお尻をモミモミしてくれます。

 看護婦さん役はお注射の場所を拭く以外は、そういうお道具を先生に渡したり、診察が終わった後、患者さんの名前を呼んでお薬の袋を渡すのがお仕事です。

 看護婦さんがお薬を渡すと、その日のお医者さんごっこは終了して、なにごとも無かったようにまたいつものお人形遊びとかに戻りました。

 今思えば他愛もないものです。
 でもそれが私はなぜだかすごく好きだったんです。

 女の子は小さいときから、人前で裸の胸を見せてはいけない、と躾けられます。
 プールのときとか男の子は下半身だけを覆う海パンなのに、女の子はワンピースの水着で、ふくらんでもいない胸も隠します。
 私も普通に、胸とお尻とオシッコのところを誰かに見られるのはすごく恥ずかしいこと、と刷り込まれて育ちました。

 なので、トイレやお風呂以外で裸になることやお友達同士で恥ずかしいところを見せ合う遊びは、すごくイケナイコト、って子供なりに感じていました。
 でも、イケナイコトをするのって楽しいんです。

 そして私は、由美ちゃんや弓子ちゃんに胸をはだけて見せたり、お尻を見せたりすることが好きでした。
 すごく恥ずかしいくせに、好きでした。
 由美ちゃんや弓子ちゃんの裸を見るのも好きでした。

 由美ちゃんもたぶん私と同じだったと思います。
 弓子ちゃんは患者さん役になると、ものすごく恥ずかしがりました。
 とくに大きなお注射だけは本気でイヤがるので、弓子ちゃんが患者さんのときは、小さなお注射だけ、って暗黙の了解ができていました。

 でもお医者さんごっこ自体をイヤだと弓子ちゃんが言ったことは、一度もありませんでした。
 今思うと、イケナイコトをしているというスリルとそれを共有しているという三人の共犯者意識と言うか仲間意識が、子供心を大きくくすぐっていたのでしょう。


お医者さんごっこと私 02

2010年8月14日

グノシエンヌなトルコ石 43

「それでねママ。今日ね、百合草先生とお話してて、決めたの。私、ピアノ習う。それで幼稚園の先生になる」
「へえー。なおちゃん小学校まで習ってたよね。それじゃあピアノ買わなきゃね。ピアノの先生ならママのお友達にうまい人いるから、任せて」

「そうなの。なおちゃん、百合草先生とそんな将来のお話をしてたの・・・」
「百合草先生。何から何まで本当にありがとうございます。直子の将来の相談相手にまでなっていただいて。それに、直子がこんなにキレイなプロポーションに育ったのも先生のレッスンのおかけですし」
「いえいえ。森下さんがこんなに素直で賢くて、ものわかりのよいお嬢さんにお育ちになったのは、こんなステキなご家庭で、奥様の愛情をたっぷりお受けになったからですわ」

ちょ、ちょっと、その本人を前にして、くすぐったくなるような誉め殺し合戦はやめて欲しい・・・

「だ、だからね、私、百合草先生にこれ、プレゼントするの」
私は、二人の会話に強引に割り込んで、ポケットからイヤリングの箱を取り出して、やよい先生の手に押しつけました。
やよい先生がそーっとふたを開けます。
「わあー、綺麗。なおちゃん、本当にもらっていいの?」
言ってから、やよい先生は、いけない、って顔をして口を押さえました。
「なおちゃんは、百合草先生にも、なおちゃん、て呼ばれてるのねえ。良かったねえ」

「あらー。このイヤリングを差し上げるの?」
「うん。百合草先生と私、お誕生日、5日違いなの」
「あらー。それなら、百合草先生もターコイズがお誕生石なのね。ちょっと待っててね」
母が席を立って、自分の部屋のほうに向かいました。

やよい先生は、その間にイヤリングを自分の耳に着けてくれます。
「どう?似合う?」
トルコ石と金の鎖がキラキラ光ってすごくキレイです。
「なお子。ありがとうね」
やよい先生が席を立って、私のおでこにチュっとしてくれました。

「そのイヤリングなら、このネックレスが合うと思うわ」
大きな声で言いながら、母がリビングに戻ってきました。
やよい先生は、あわてて自分のソファーに戻ります。

母が持ってきたのは、細い3重の金の鎖に、小さなトルコ石と白い石が交互にいくつもぶら下がった綺麗なネックレスでした。
全体にキラキラしていて、本当にキレイです。

「奥様、こんなにお高そうなもの、いけません」
やよい先生が真剣な顔で辞退しています。
「いえいえ。受け取ってくださいな。直子を5年間も見守ってくれたのですもの。森下家からの心ばかりの贈り物と思って。私も2、3回着けたことがあるので、新品ではなくて心苦しいのですけれど」
「そうですよ。先生、受け取ってください。先生ならとっても似合うと思うよ」
「だ、だってなおちゃん、こっちの白いほうの石はダイヤモンドだよ・・・」
「へー。これ、ダイヤモンドなんだ。キラキラしてキレイー」

母は、そのネックレスを手にとって、やよい先生の後ろにまわり、やよい先生の首にかけてあげました。
やよい先生は、今はタンガリーシャツなので、今一ミスマッチですが、キレイなことには変わりありません。
やよい先生もそう思ったのか、シャツのボタンを3つめまで開けて、ネックレス全体がじかに肌に触れるようにしました。
そのおかげで、やよい先生の胸の谷間も半分くらい見えるようになりました。
「ほらー。やっぱりお似合いになるわー。ステキですわー」

「そ、それでは、奥様。遠慮なくいただきます。ありがとうございます」
やよい先生が深くお辞儀したので、シャツの隙間からノーブラのおっぱいがこぼれ落ちそうでハラハラしてしまいます。
「はい。それじゃあ、ね?」
そう言って、母はやよい先生に顔を突き出しています。
「あら?私にはチュっ、はしてくれないの?」
やよい先生は顔を真っ赤にして、母のおでこに軽く唇をあてました。
私も顔が真っ赤になっています。
母は、嬉しそうにきゃっきゃと笑っています。

「それで、百合草先生は、東京でお店をお始めになるのね?」
「はい」
やよい先生は、持ってきたビニール袋から菓子折りみたいのを取り出しました。
「これ、つまらないものですが、開店のお知らせの粗品です。お受け取りください」
熨斗紙には、『BAR 百合草』 と書いてあります。

「それは、やっぱり旦那様とご一緒に?それともお友達と?」
やよい先生は、返答に困っているようです。
「あら。私、不躾なことをお聞きしてしまいましたわね。先生は、ご結婚されてなかったのでしたっけ?」
やよい先生は、しばらく母の目をじっと見つめてから、私に視線を向けて、決心したように一度頷いて、口を開きました。
「お店は、あたしのパートナーとやるんです」
そこで一度言葉を切ってから、一呼吸置いてつづけました。
「あたしは、名前の通り、女性のほうが好きなんです。お店は新宿2丁目に開きます」
私は、えっ?言ってしまっていいの?って、ドキドキし始めます。

母は、一瞬きょとんとしていましたが、すぐにいつもの調子で、
「あらー。それはますますステキねえー」
と答えました。

「私も、もう少し若ければ先生のお相手になれたかしら?先生とだったらそういう関係にもなってみたかったわー」
あっさりと大胆なことをカミングアウトする私の母です。
「いえいえ。奥様でしたら、今でも充分に魅力的ですしー」
「あらー。それなら今度お願いしようかしらー」
二人であはははーと笑っています。
私は、かなりドキドキしていましたが、二人が笑っているのを見て、また幸せな気持ちが戻ってきました。

「長々とお邪魔しちゃって、すいません。そろそろおいとましないと・・・」
時計は6時半を示していました。
「あらー。8時までにお戻りになれば良いのでしょう?まだゆっくりしていってくださいな」
「ええ。でも道が混むといけないので・・・」
「7時にここを出ればだいじょうぶよね?それなら最後に3人で記念撮影しましょう」
母はそう言うと、ソファーを立って、また自分の部屋に戻っていきました。

「なおちゃんのお母様って、さばけた人ねえー」
やよい先生がまたヒソヒソ声を出してきます。
「あたし気に入っちゃった。いや、別にそういう意味ではなくてね。ああいうお母様だから、なおちゃんみたいなステキな子になったのねー」
「なお子。あなた、お母様大事にしなさいよ。お母様泣かせるようなことしたら、あたしが絶対許さないからねっ!」
最後にお説教までされてしまいました。

「お待たせー」
母がデジカメと三脚を持って戻ってきました。
「ここがいいかな?」
母は、リビングの壁にかかっている大きなロートレックの絵の前に三脚を立てています。
すごくウキウキしていて、プリクラを撮るときの私とお友達のようです。
「構図を決めるから、お二人ともその絵の前に立って」
母は、ファインダーを覗いては、三脚ごと前に行ったり、後ろに下がったりしています。

「こんな感じかなー。ウエストから上の構図だから、そのつもりでねー」
母は、三脚から離れて、私たちのところに戻ってきました。
「先生が真ん中で、なおちゃんは右、私は左ね。一枚目は一番いい笑顔よ」
そう言うと、またカメラのところに戻ってタイマーをセットしました。
「あのカメラが3、2、1ってカウントダウンしてくれるから、そしたら一番いい笑顔ねー」
母が戻って来て、やよい先生の左側に立ちました。
私は、右手をやよい先生の背中に回して右のウエストを軽く掴み、母は左手で同じことをしています。
やよい先生は、両腕を左右に広げて、母と私のウエストに手をやっています。
カメラが本当に英語で3、2、1と言って、私たちは、いっせいにニッコリ微笑みました。
パシャっとシャッターの音と同時にフラッシュが光りました。

母がまたカメラのところに行って、今撮った写真をモニターで見ています。
「うん。いい感じに撮れてるわ。次は一番セクシーな顔ねー」
私は、帰り際にユマさんたちと撮った写真のことを思い出して、クスっと笑ってしまいます。
あのときみたいな顔を母にも見せていいのかな?
やっぱりちょっとマズイと思い、パチンとウインクすることにしました。

「三枚めー。ラストはなおちゃんは右から、私は左から、先生のほっぺにチュウね」
やよい先生がまた真っ赤になって、テレテレになっています。
あの、苛め上手なやよい先生をここまで動揺させる、私の母ってスゴイ・・・

「先生。この写真大きくプリントして、先生の新居に送ってあげるねー」
「うん。ありがとう、なおちゃん。楽しみにしてる」
ガレージまで母とお見送りに出て、やよい先生が車に乗り込む前に、みんなでそれぞれとハグしました。

「奥様。ごちそうさまでした。本当に今日はこんな高価なものまでいただいてしまって。なおちゃんのイヤリングとセットで、一生大切にします」
「東京に出て来られることがあれば、ぜひ寄ってやってくださいね」
母はニコニコ笑って、うんうんって頷いています。
「なおちゃんも一生懸命お勉強して、東京の大学においでね。あたしがまたいろいろ、遊んであげるから」
やよい先生がパチンとウインクしました。
「百合草先生。お気をつけて行ってらっしゃい。またお逢いできる日を楽しみにしていますわ」
母は、そう言うと、やよい先生のおでこにチュッとキスをしました。

やよい先生が車に乗り込み、ゆっくりとバックで道路に出ました。
母と私も道に出て、やよい先生の車が曲がって見えなくなるまで手を振っていました。
曲がり角を曲がる直前に停止して、車のお尻のライトを5回点滅させました。

「あら、なおちゃん。あれ、何のお歌だったっけ?あれ、サインなのよね?」
「うん。確かお歌だと、アイシテルだったっけかな?コンニチワ?」
私はとぼけます。
「アリガトウ、かもしれないわね。それともサヨウナラ?」
母もとぼけたことを言っています。

「あー、今日は楽しかった。先生って本当にステキねー。なおちゃん、百合草先生にめぐり逢えて良かったねー」
お庭を歩いて、玄関に戻りながら母がしみじみと言います。
私と母は手をつないでいます。
「うん。私、やよい先生大好き」
私もしみじみ答えます。

たぶん、母はこの二日間、私たちが何をしていたか、うすうす勘付いていると思います。
ただ、あんなにヘンタイなことまでやっていたとは夢にも思っていないでしょうけど・・・
母の目は、何度もしっかりとやよい先生の肌に残るキスマークを見ていました。
それでも、私には何も言わず、やよい先生のことをステキだと言い切ってしまう母のほうこそ、もっとステキだと私はあらためて思いました。

「さ、早くお風呂に入っちゃいなさい。なおちゃん、少しだけ汗くさいわよ」
母が意味ありげに笑いながら、私の背中を軽くパチンと叩きました。


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