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2013年7月28日

独り暮らしと私 20

 そんなふうにして私の全裸日常生活は、その後5日間つづきました。
 思いついた日から数えてちょうど一週間。
 5日で途切れてしまった理由は、ムラムラが治まってしまったのでも、飽きてしまったのでもありません。
 夏休みの最後の一週間は、実家で過ごすことを以前から母と約束していたから。
 このお約束が無ければ、もっともっとつづけていたことでしょう。
 そのくらい、すっかり気に入っていました。

 その5日間のあいだに、今までに経験したえっちな遊びのほとんどを復習しました。
 やよい先生から教えていただいた、コブの出来たロープにまたがっての股間責めや、輪っかの器具で秘部を広げたままスースーするお薬を塗ってのまんぐり返し放置。
 シーナさまに教わった、アイスタイマーによるセルフ拘束長時間イカセっぱ責め。
 お久しぶりな本格的お浣腸プレイ、などなど・・・
 普段だと準備が面倒だったり、後片付けが億劫だったりなプレイを、ここぞとばかりにやりまくりました。

 ミイコさま主演の自縛ビデオを見直して、縛り方もひと通りおさらいしましたし、今まで撮っていただいたり課題でセルフ撮りした、自分の恥ずかしい写真や映像もすべて見直しました。
 それらの合間にも、洗濯機さまに犯され、強力シャワーにつらぬかれ、赤いローソクで彩られ・・・
 世の中が朝だろうが真昼間だろうがおかまいなしに、ひたすら本能の赴くままに自分のからだへの快感を追求しつづけました。

 ただ、3日目くらいから、全裸でいること、に慣れてきちゃったようにも思い始めていました。
 お部屋で、自分の裸が鏡やガラスに映っても、最初の頃に感じたような恥ずかしさやコーフンを、さほど感じなくなっている自分に気づいたのです。
 裸でいるのが普通な日常となり、非日常、と感じられなくなってきたのでしょう。
 常に全裸でいなければならないのは、妄想の女主さまからのご命令で、その妄想に埋没しているあいだは、裸を強制されているという被虐感に羞恥も覚えるのですが、素の状態になったとき、裸がただのラクな格好になりつつあったのだと思います。

 全裸での日常生活は、性的刺激の意味合いをオミットしたとしても、なんて言うか、開放的で気楽で、過ごしやすいと感じ始めていました。
 それまでずっと、お部屋でもそれなりにきちんとした格好で過ごしてきた私にとって、一日中、下着のゴムやカップやワイヤーに束縛されない乳房や下腹部が、下着を着けているときよりも自然でのびのびしているようで、からだにも心にも良い影響があるように思えました。
 でも一方では、裸でいることに慣れ過ぎて羞恥心が薄れてしまったり、気楽過ぎてだらしなくなっちゃうのは良くないな、とも思っていました。

 3日目の夕方。
 全裸、にこだわることをいったん置いて、薄れてきた恥ずかしさを取り戻すためにも、自分にとっての、全裸よりもっとはしたなく恥ずかしい格好、を真剣に考えてみることにしました。
 私の大好きな、非日常、を常に感じさせてくれるような、そんな普遍的にいやらしい格好。

 たとえば、ロープでぎっちりと亀甲縛りのまま暮らせば、これはどう見てもヘンタイさんそのものな信じられない格好ですが、ずっと縛ったままだと、絶対からだを悪くしちゃうでしょう。
 下着だけ、とか、レオタードや水着、えっちぽいコスプレなんかで過ごしても、遅かれ早かれ、いずれ慣れちゃうだろうし。
 ゆうこ先生が着ていたような、ピンポイントに隠せるだけの超大胆なマイクロビキニなら、かなり理想に近い、非日常的着衣、な気がしますが、生憎持っていないし・・・

 いろいろごちゃごちゃ考えた末、何か身に着けるなら上半身だけ、っていうのが、一番非日常的かな、っていう結論になりました。
 ブラだけ、Tシャツだけ、ブラウスだけ、何を着ても、いいえ、着ているのに、下半身は常にすっぽんぽんの丸出し状態。
 
 どうしてこんな結論になったのか、というと・・・
 普段暮らしていて、そんな姿になるのは?・・・そう、トイレのときだけなんです。
 全裸なら、誰かと一緒にお風呂に入ったりして見られることはあるけれど、トイレでの姿って、私みたいな見せたがりーのヘンタイさんは除いて、普通の人なら、第三者に見せることはまず無いでしょう。

 そんなトイレのときそのままの格好で日常生活をしている人。
 これはすっごくいやらしく非日常的だなと思ったんです。
 だって常に性器が剥き出しなんですから。
 
 全裸っていうのは、ある意味、人として自然な姿。
 でも、お洋服は着ているのに下半身だけ裸となると、途端にヘンタイじみてきます。
 ノーパンにスカートというのとも違う、ソコを隠すことを最初からまったく放棄している丸出しの下半身。
 トップレスはありえるけど、ボトムレスってありえないです。

 早速、短めのひらひら半袖ブラウスに袖を通して、ボタンを上まできっちり嵌めてみました。
 ブラウスにしたのは、たぶん上半身の服装がきっちりしていればしているほど、いやらしさが増すと思ったから。
 胸元のリボンもちゃんと結びました。

 鏡に映すと、上半身はリボンがカワイイよそいきブラウスに身を包んだ、普通の女の子。
 でも、視線を下に落とすと、おへその少し下から下腹部、そしてパイパン性器まで剥き出しの裸。
 思った通り、言いようも無い恥ずかしさが全身を駆け抜けました。
 この格好ってつまり、ソコを視てもらいたい、っていう願望があからさまに出ている気がしました。

 その格好でリビングに掃除機をかけました。
 ガラスや鏡に自分の姿が映ります。
 上半身はいたって普通なのに、お尻とアソコは丸出し。

「あなた、なんでそんな格好で掃除しているの?」
「いっそ丸裸になっちゃえばいいのに。中途半端なとこがかえっていやらしい」
「つまり、それを見せびらかしたいのね?」
「そんなに、そのいやらしいパイパンオマンコやお尻の穴を、視て欲しいいんだ?」
 頭の中で妄想が広がり、誰かの蔑み声が響き渡ります。

 ブラウスの布を乳首が突き上げ、急激にぬるんできたアソコがムズムズ疼いてきます。
 掃除機の先端を床に滑らせながら、ホースをまたぎ、細かい段々でジャバラになったホースにアソコを擦りつけます。
「ああん」
 両脚の間から伸びているホースを両腿で挟み込むようにしつつ、前へ前へと移動するホースの動きに合わせて腰が前後にクイクイ揺れてしまいます。
「ううー。私はヘンタイなんですぅ。いつでもここを弄れるように、下は穿かないことにしているんですぅ」
 実際に声に出して言ったら、もうがまん出来なくなってしまいました。

 掃除機オナニーは、実家にいる頃からたまにしていました。
 だって、あんなに勢い良く吸い込む力を見たら、ちょっといろいろ吸い込まれてみたくもなるじゃないですか。
 アダプター、っていうのかな?
 吸い込み口の先っちょに付けるやつ。
 狭い隙間のお掃除用の細長くなってるやつを、わざわざホームセンターで買って、それ専用に自分の机の抽斗にキープしていました。

 掃除機をいったん止めて、先っちょを細いのに交換します。
 今使っている掃除機は、実家のよりも断然吸引力が強いので、最初は戸惑いました。
 強、で肌に当てたら、痛いほどの吸引力で太股のお肉がズズズッと吸い込まれてしまいました。
 内出血みたくうっすら痣になるほど。
 それからいろいろ慎重に試して、中、が一番いい感じなことがわかりました。
 あと、吸い込み口をぴったり塞ぐように当ててしまうと、掃除機の吸い込んでいる空気の逃げ場がなくなり、本体がガタガタ暴れだしちゃうんです。
 だから、吸い込み口を全部塞がないようにギリギリに近づけて吸ってもらうようにするのがコツです。

 ホースにまたがって立ったまま、掃除機のスイッチを入れ直します。
 ブオーっていう音がして、手のひらを吸い込み口に近づけるとスゴイ勢いで吸いついてきます。
 そうそう、掃除機ってけっこう音がうるさいんですよね。
 だから実家にいるときは、家族が留守のときにしかやらなかったっけ。
 そんなことを思い出しつつ、そろそろと胸に近づけます。

 べべべっと音がして、ブラウスの布ごと左の乳首が吸い込まれました。
「ああーっ」
 乳首の先は吸い込み口に入り込み、根元の皮膚もグイグイ引っ張られます。
「ああー、ちぎれちゃうー」
 固く敏感になっている乳首にジンジンと電流みたいのが走ります。
「いやーいやー」
 すごい力で吸いついてくる吸い込み口を強引に引き剥がし、今度は右乳首へ。
「あーーん、だめぇー」
 乳首を吸われながら、股の間を通るホースにアソコをグイグイ押し付けてしまいます。
 この時点でもう、アソコはグショグショ。

 しばらくそうしてからスイッチを切り、荒くなった呼吸を整えます。
 膝を曲げて腰を落とすと、ちょうど掃除機の本体に腰を下ろすような形になりました。
 熱を持った掃除機が私の裸のお尻を生温く包み、その温度さえ妙に艶かしい。

 私はすでに、この掃除機さまの威力を充分に知っています。
 アソコに近づけたら最後、おそらく私は一分ももたないでしょう。
 暴力的なまでの吸引力で陰唇を吸われ、蜜をすすられ、そして肉の芽が飲み込まれて・・・

 ほんの数十秒後にやってくるであろう、めくるめく快楽に想いを馳せ、ゆっくりと掃除機のスイッチを押しました。

 と、そんな具合で、この、下半身のみ裸、を思いついてからは、全裸にこだわるのはやめて、状況に応じたよりいやらしい格好、を心がけるようになりました。
 全裸に慣れてきたな、と思ったら上に何か着て、そして再び全裸になると、恥ずかしさも復活するようでした。

 もうひとつ、すっごく気に入っちゃった格好が、いわゆる裸エプロン。
 かんたんなお料理やお掃除をするとき、気分転換にやってみたらハマってしまいました。
 もちろん、普通にしてても面白くないので、よりマゾっぽくアレンジしました。

 薄くて軽めエプロンを普通にした後、胸当て布地の上から大きめ強めの洗濯バサミで、左右の勃起した乳首を布地ごと挟みます。
 それから首とウエストの紐をほどいてしまうのです。
 エプロンを支えているのは乳首の洗濯バサミ2つだけ。
 乳首に噛みついて、エプロンを落とすまいと必死にぶら下がる洗濯バサミ。
 軽めとは言えエプロンの重さも加わり、私の敏感になっている大きな乳首を容赦なく下へと引っ張りつづけます。
 痛い・・・でも、気持ちいい・・・
 このみじめな格好で洗い物や窓拭きをしていると、自分が本当に可哀相な奴隷家政婦になったみたいな気になって、キュンキュン感じてきちゃうんです。

 そんなこんなだった7日間の全裸家政婦生活、あっ、正確に言えば、後半3日くらいは必ずしも常時全裸ではありませんでしたが、下半身だけはずーっと剥き出しのままでしたから、許してくださいね、は、私にとって、やって良かったと思える、とっても充実した日々でしたし、その後の私の私生活にもいろいろとえっちなお土産を残してくれました。

 ムラムラ期に大学へ行くときは、ノーパンジーンズで出かけるようになりました。
 自宅では下着をほとんど着けないようになり、ムラムラ期になれば、玄関先で裸になるルールが今でも採用されています。
 お洗濯もお掃除も、めんどくさいと思わなくなり、むしろ愉しみにするようになりました。
 洗濯バサミ付き裸エプロンも、ずっと愛用しています。

 その他に、この期間中に思いついて、その後、お部屋の中をあれこれえっちに改造したお話もあるのですが、それは追ってまたお話し出来る機会もあると思います。

 全裸家政婦生活をひとまず終えた8日目の朝。
 私は、ところどころに赤黒い小さな痣や縄目の痕が残る自分のからだを、丸一週間ぶりに清潔な下着の上下で包みました。
 二の腕にかすかに残る2日前の縄目痕を隠すため、いまだ残暑が居座る晴天のお日様の下、七分袖のフラウスを上半身に纏い、生理の予感がする下半身をスリムジーンズで覆って、久しぶりの外気にクラクラしながら、ボストンバッグを手に駅への道を急いだのでした。


コートを脱いで昼食を 01


2013年7月22日

独り暮らしと私 19

 自分の両手で左右のおっぱいをロウもろともぎゅーっと掴み、揺さぶるように荒々しく揉みしだきます。
 両手の動きに合わせて、乳房に貼りついていたロウがボロボロ剥がれていきます。
「ああんーっ」
 
 この、ロウが肌から剥がれていく感触、も気持ちいいものでした。
 子供の頃によくやった、日焼けしてシワシワに剥けかけの皮膚を剥いたり、怪我して出来たカサブタを剥がすときの感覚に、よく似ている気がします。
 それまで肌に感じていた違和感が解消されていく快感。
 おっぱいからお腹の辺りまで、両手をむちゃくちゃに滑らせました。

 やよい先生たちとしたときは、からだについたロウに鞭を浴びせられて、剥がされました。
 あれもすっごく、気持ちよかった。
 四つん這いになった私のお尻を、バラ鞭っていう、柄の先端の鞭の部分が何本にも分かれている、お掃除で使うハタキが派手になったみたいな形の鞭で叩かれました。
 
 鞭がヒュンと鳴って、私のお尻にバラバラっと複数の鞭が当たる感触。
 痛いっ、て感じると同時に、お尻に貼りついていたロウが鞭に弾かれて剥がれていくのがわかりました。
 鞭自体の効果は、普通の一本鞭に比べたら、それほど痛くないソフトめな感じ。
 それでも、何発も叩かれていると、ロウがどんどん剥がれて鞭が直接お尻の皮膚に当たるようになり、お尻全体がジンジンと熱くなってきました。
 何よりも、四つん這いという、マゾらしいみじめな格好でお尻を突き出して鞭をいただいている、ひとり遊びでは絶対に出来ないその被虐的なシチュエーションが嬉しくて、盛大にアンアン喘いでしまいました。

 おっぱいもバラ鞭でキレイにしていただきました。
 このときはマゾの服従ポーズ。
 鞭が当たるたびにおっぱいがプルプル揺れて、剥がれたロウがあたり一面に飛び散っていました。
 私はゾクゾク感じながらも、確かにこんなに飛び散ったら後片付けが大変そうだなー、なんて、現実的なことも考えていました。
 出来れば今日も、自分で鞭をふるってロウを落としたかったのですが、生憎バラ鞭は持っていなかったのであきらめました。

 一度ゴム手袋を取り、ロウがあらかた剥がれた自分のからだにもう一度ボディローションを塗り直します。
 今回はとくに下半身に入念に。

 レジャーシートにお尻をペタンとついて体育座り。
 ローションをおへその下、下腹部に直接トロリと垂らし、土手からアソコへと手のひらで伸ばします。
「あふんっ」
 手のひらがヌルッとアソコを撫ぜ、その淫靡な感触に思わず声が洩れちゃいます。
 少し両脚を開くと唇が割れ、私のえっちなおツユとローションが交じり合ってもうトロトロのテラテラ。
 手のひらに尖った突起が当たり、中指が難なく中に潜り込んじゃいますが、掻き回すのはがまんがまん。
「もっとスゴイ刺激をあげるから、ちょっとだけ待っててね・・・」
 自分のアソコにそう語りかけながら、お尻の穴のほうまで満遍なくローションまみれにしました。

 初めて、アソコに直接ロウを垂らされたときの、あのスゴイ快感はたぶん一生忘れられません。
 あのときは、ホテルに備え付けの拘束具付き椅子に座らされていました。
 背もたれは120度くらいに倒され、手首と足首を拘束具で固められたほぼ大の字の仰向け磔状態。
 ミイコさまが私のおっぱいを赤く染めている間、やよい先生は私の下半身をローションまみれにしていました。
 ミイコさまのローソク責めとやよい先生のやさしい愛撫に、動かない手足をビクビクさせて悶えまくる私。
 やがてミイコさまがローソクをやよい先生に渡しました。

 最初の一滴は、左の内腿。
「あんっ!」
 他の人からローソク責めをされる場合、ロウをいつ、どこへ落とされるのかがわからない、その不安と期待のゾクゾク感が、いっそうマゾな被虐心を煽ってくれます。
 それから、土手にボタボタと5、6滴。
「ああーんっ」
 ぎりぎり、裂け始めには届いていません。
 その痛熱い刺激にアソコの奥がキュンキュン感じています。
 そして右内腿。
「うう、ううんっ」
 腰がモゾモゾ淫らに動いてしまいます。

「なお子、毛が無くてよかったねー。マン毛あると、後でロウ剥がすの大変なんだよー」
 やよい先生が一呼吸置いて、嬉しそうに笑いながら私の顔を覗き込んできます。
「ああんっ、いやん」
「いやんて、じゃあもうやめようか?」
 やよい先生のイジワルなお顔。
「あっ、いいえ、やめないでくださいぃ、もっと、もっと虐めてくださいぃ」
「オマンコに直接、垂らしてもいいのね?なお子、怖くないの?」
「怖いけど・・・やって欲しいんです・・・きっと、きっと気持ちいいから・・・」
「そっか、後で後悔しても知らないよ?」
 言いながらまた、土手のところにポタポタとロウを垂らしてきます。
「ああんっ」

 ロウの痛熱い刺激がだんだんと陰の唇のほうに近づいてきます。
 外周をなぞるようにロウを垂らされ、落ちるたびにピクピクからだを震わせる私。
 中にも早く垂らして欲しいような、でもやっぱり怖いような、その言いようのないもどかしさに性的興奮がぐんぐん高まり、アソコの奥からジワジワジワジワ、とめどなくおツユが滲み出ているのが自分で分かるほど。

「なお子のパイパンオマンコがだんだん赤く染まってきたねー」
「ああ・・・もっと、もっと、中に、中にもくださいぃ」
 イヤイヤするように首を振って懇願する私・・・

 あの日のやよい先生のやりかたを思い出しつつ、自分の手で忠実に再現して今、私の性器の周りは真っ赤に染まっていました。
 ここまでで、全身汗みずく。
 ローションと汗とで、からだ中がヌラヌラ。
 ハアハアハアと肩で息をしています。
 ローソクプレイって、ロウが落ちるたびにギュッとからだを強張らせちゃうので、かなり体力を使うんです。
 でも愉しい、気持ちいい。

 そして、いよいよメインイベント。
 頭の中に、やよい先生よりイジワルな女主さまを呼び出します。

「さてと、それじゃあそろそろ、そのふしだらな穴を塞いじゃいましょうか?」
 女主さまがニヤリと笑います。
「あ、でもその前に、こっちのもう一つの穴も塞いどきましょう」
「オマンコにロウを垂らし始めたら、スケベなあなたがうるさいくらいアンアン悦んじゃうのは、わかりきってることだからね」
「ご近所迷惑になるといけないから、あらかじめそっちの口も塞いでおくことにするわ」
 そう言うなり、私の口に末細りの赤いローソクを突っ込んできました。
「んぐぅっ!」
 間髪を入れずライターで芯に着火。

「しっかり咥えてなさいよ?落っこどしたりしたら火事になっちゃうからね」
 すぐにポタポタと赤いロウが垂れ始めました。
 ローソクの長さは20センチくらい。
 顎を引くと、ちょうど乳首の上辺りにロウが垂れてきます。
「むぅぅ!」
「そのローソクを咥えている限り、あなたのおっぱいは絶えず熱いロウ責めに苛まれるってわけ、どう?気に入った?」
 これも、やよい先生とのときにしていただいたプレイでした。
「ほら、自分で首振って、垂らしたいとこに垂らしなさい。右のおっぱいも虐めて欲しがってるわよ?」

 ローソクの芯と肌の間は、最大で20センチくらい。
 首を手前に傾けると、もっと近くなってしまいます。
 近い位置からのロウは、さっきより幾分熱く、それもひっきりなしに垂れてくるので、どんどん狂おしい気持ちになってきました。
 首を振って左右の乳房に満遍なく垂らします。
 ローソクを咥えた唇の端からは、よだれもダラダラ垂れ始めました。

 その状態で、右手に持ったローソクをアソコに近づけていきます。
 背中を少し後ろに反らし、開き気味の股の間にロウを垂らします。
 アソコの周りは、すでに冷えて固まったロウで守られているので、新たにロウが垂れてもあまり感じません。
 無防備なのはその内側。
 ローションと愛液とでテラテラぬめるピンク色の部分。
 思い切って、ローソクを少し内側に移動します。
 その途端に・・・

「んんんんむううぅうーーーっ!」
 ポタポタポタポタと、永遠につづくかのような熱いローソクの雨だれが粘膜部分に付着しては固まっていきました。
 ローソクを咥えた喉の奥から歓喜の嗚咽がほとばしります。
 
 私のアソコがみるみる真っ赤に染まっていきます。
「むぅう、むぅう、むぅうーーん」
 ローソクで塞がれた口の代わりに、荒々しく呼吸する鼻息の音が響き、お腹が激しく上下しています。
 ああん、いやいやいや、だめだめだめーっ!
 声に出来ない心の叫び。
 そうしている間も、咥えたローソクが執拗に乳房を虐め、手に持ったローソクで性器が塗り固められていきます。
 少し腰を浮かせ、お尻の穴周辺にも集中砲火。
 お尻の穴も、あっという間にロウで塞がりました。

 ただし、一番敏感な肉の芽周辺だけは、わざと避けて垂らしていました。
 そこに垂らせばその瞬間に、この遊びは終わってしまうから。
 アソコを中心に内腿やお腹にロウを垂らし、ぐんぐん昂ぶりながらタイミングを見計らっていました。
 ううう、イきたいぃ・・・でももっと愉しみたい、でもイきたい、ううう・・・
 私のアソコの中は、得体の知れない異物感に満たされ、やんわり蹂躙されていました。
 からだ中がどうしようもなく疼いて、更なる刺激を強烈に求めていました。
 もう、もうがまん出来ない・・・

 手に持ったローソクを垂直に立て、少しの間を置きます。
 炎が揺れる芯の周りに、半透明な赤い液体状のロウが溜まっていきます。
 頃合を見計らって、ツヤツヤと膨らんでいる肉の芽をめがけて、ローソクを一気に傾けました。
「んぅんぅんふぅんふぅぐぅぬぅーーーーーっ!!!」
 
 頭の中で火花が何発もスパークし、腰がガクンガクンと何度も跳ねました。
 鼻息で咥えていたローソクの火が消えました。
「むぅぅぅ・・・」
 すさまじい快感で腰が抜けちゃったみたい。

 手に持ったローソクを息で消したのは覚えているのですが、その後は放心状態。
 ハアハア肩を震わせたまま、しばらくその場を動けませんでした。

 十数分くらい経ってからでしょうか、やっと我に返り、のろのろと後片付けを始めました。
 咥えていたローソクには、かなり深めにクッキリと、私の歯型がついていました。
 からだについたロウをちまちまと剥がしていきます。
 さっきみたいに荒々しくでは無く、なるべく崩さず大きく、形が残るように。

 右おっぱいのを剥がすと、尖った乳首もそのままな流線型で、立体的な型が取れました。
 これに粘土でも流し込めば、私の右おっぱいのレプリカが作れるはず。
 お尻の穴の部分のも、よく見るとシワシワまで刻まれたリアルな型。
 アソコも私のの形そのまんま。
 こういうのをしげしげと見ていると、たまらない恥ずかしさがこみ上げて来ます。

 本当に気持ち良かったなー・・・
 快感を反芻するように思い出しつつ、剥がしたロウをコンビニ袋に回収していたら、またもやすっごく眠たくなってきちゃいました。
 
 からだにはまだ、ところどころにロウがついていますし汗とローションも残っていますが、これは明日、丁寧に洗うことにしましょう。
 レジャーシートも明日、キレイに片付けよう。
 今さっき味わったすさまじいオーガズムに満足しきったのか、心からもからだからも、一気にすべての力が抜けて、欠伸ばかりが出るようになっていました。
 時計はまだ10時前。
 でももう、今日はこれで充分満足です。
 
 フラつく足取りでベッドルームに入り、そのままシーツに倒れ込みました。


独り暮らしと私 20


2013年7月15日

独り暮らしと私 18

 その遊びを心地よく愉しむためには、いろいろとややこしい準備をしなければならないことは、やよい先生から聞かされていました。
 5月にやよい先生のお宅へお泊りで伺ったとき、私のために特別に、その遊びをしてくださることになりました。
 そのときは、やよい先生とパートナーのミイコさま、あ、今までずっとミーチャンさんて呼んでいた人と同じ人ですが、お会いして遊んでいただいたのを機会に、こう呼ばせていただくことにしました、と、ご一緒して、やよい先生の愛車でわざわざホテルまで行ったのでした。

「やっているときは愉しいんだけどさ、後片付けとかいろいろ面倒なのよね」
「エネマプレイと同じくらい、後始末で萎えちゃう」
「フローリングに垂れちゃったりすると剥がすの一苦労だし、掃除機で吸い込んでも飛び散った数が多いと詰まっちゃうしね」
 やよい先生が運転中に笑いながらおっしゃっていました。
「だから、お金かかっちゃうけれど、ホテル使ったほうが気がラクなのよ」

 そういうホテルに入ったのは、私にとってその日が生まれて初めてでした。
 そういうホテルにもいろいろ種類があるらしく、その日に入ったのはSM専用のお部屋のようでした。
 壁に磔に出来るような拘束具があったり、両脚が大きく広げられちゃう椅子があったり、鎖が天井からぶら下がっていたり。
 なんともおどろおどろしい雰囲気で、そのお部屋に入って器具を見た瞬間に、ゾクゾク感じてしまいました。

「慣れていない人は、うっかりお風呂場でシャワーとかで流しちゃうのよね、終わった後に」
「でもあれって、水に溶けるもんじゃないからさ。詰まっちゃうのはあたりまえよね」
「あたしの知り合いのカップルが、自宅のお風呂でそれやって、詰まらせちゃってさ。排水口」
「あわてて業者呼んだら、排水パイプから溶けた赤色のロウがびっしり出てきて」
「今アロマキャンドル作りに凝っていて、なんて苦しい言い訳したらしいけれど、バレバレよね?かなり恥ずかしかったらしいわ」
 フロントでお借りしたらしいシートを敷きながらの、やよい先生の愉快そうなお声を思い出します。

 あのホテルのお部屋で味わった、狂おしいほどの苦痛の果ての快楽は、私に強烈なインパクトを残しました。
 やよい先生とミイコさまの責め方がお上手だったのはもちろんなのでしょうけれど、私は本当にあられもなく身悶えしまくっちゃいました。
 あんな刺激をもう一回、味わいたい。
「うーん・・・ひとりでやるのは、けっこう危険だよね。つまりは火遊びだしさ」
 そう言って渋いお顔をされるやよい先生に頼み込んで、注意点を細かくお聞きして絶対守ることをお約束して、ようやくひとり遊びをするお許しをいただいたのでした。

 すでにお片付け済みのリビングルーム中央に、三帖分くらいの大きなレジャーシートを敷きます。
「普通のビニールのだと、やっぱ燃えやすいからさ。表面がアルミの銀色のやつなら、万が一のときでも幾分燃え移りにくいと思うよ」
 そう教えてくださったやよい先生が、そのお泊りの2週間位後に、わざわざ宅配便で送ってきてくれたものでした。
 その他には、太くて赤いローソクが3本と、お皿に釘が突き出ているようなキャンドル立て3つ。
 ローソクは、2本が直径5センチくらいの寸胴、もう1本は先細り、じゃなくて先太りな形で、細いほうの直径が3センチくらい。
 これらのローソクは、そういう遊び用に作られたもので、低い温度でロウが溶けやすくなっているのだそうです。

 そう。
 私はこれから、このローソクを自分の肌に垂らして愉しむつもりなんです。

 深めのバスボウル二つにお水を張り、レジャーシートの端に置きました。
 もちろんこれは、万が一のため。
 花火のときにバケツにお水を汲んでおくのと同じ備えです。
「あんまり悶えすぎて足で蹴ったりして、床にこぼさないようにね」
 って、やよい先生が笑いながら忠告してくれました。

 リビングの電気を薄暗く調整します。
 これからキャンドルを灯すのですから、雰囲気が大事。
 銀色にピカピカしているレジャーシートの中央付近にお尻ペッタリで座り込んで、裸の全身にボディローションを塗りつけます。
 こうしておくと後で、肌についたロウが剝がしやすいのだそうです。
 ヌルヌルのローションを素肌になすりつけていると、それだけでいやらしい気持ちがどんどん高ぶってきます。
 首から下に満遍なくローションを垂らし、自分のからだをサワサワ撫ぜ回します。
 髪はじゃまにならないよう、アップにして上にまとめています。

 薄暗い照明にローションがテラテラ反射している全身ヌルヌルな私の姿が、レジャーシートの端に置いた大きな姿見にぼんやり映っています。
 銀色のシートが何かのステージのようで、なんだか艶かしいショーの一場面みたい。
 低く流れているサティのオジーブの厳かな旋律とも相俟って、何か妖しい儀式が始まりそうな雰囲気でもあります。
 私はこれから、耐え難い苦痛と恥辱を浴びせられる哀れな生贄、可哀相な人身御供。
 アソコの中は充分にぬるみ、乳首の先が痛いくらいに尖ってきています。

 ひとりローソクプレイをするにあたって、どんな格好でするか、については、ずいぶん悩みました。
 希望としては、両手両脚をぎっちり縛られての、逃げ出しようの無い拘束姿で、に勝るものはありません。
 やよい先生たちにされたときも、そういう感じでした。
 両手を後ろ手に縛られ、おっぱいは絞り出すように縛られ、両膝もM字に固定され、まず四つん這いにさせられてお尻に垂らされ、それから仰向けにされておっぱいからだんだんと下へ・・・
 今思い出しただけでも、からだの奥から疼いてきてしまいます。

 だけど、これからするのはひとり遊び。
 両手を拘束してしまったら、自分のからだにロウを垂らすことが出来ません。
 それに火を扱うわけですから、もしもの事態になったとき身動きしづらい状態だと大変なことになってしまいます。
 いろいろ考えた末、今回は、ひとりでやるのが初めてでもあるし、まったく拘束しないことにしました。
 胸を縛ったりローターとかを挿れたりもなし。
 純粋にローソクの刺激だけで、どのくらい気持ち良くなれるかを試してみることにしました。

 手のひらについたローションをタオルで拭ってから、お医者さまがするような凄く薄いゴム手袋だけ、両手に嵌めました。
 この手袋をして自分のからだをまさぐると、触れる手も触れられる肌も、なんだか他の人のもののように感じられ、その違和感みたいなのが、実家にいた頃からの私のお気に入りなんです。
 午前中のお洗濯のとき、全裸にピンクのゴム手袋だけ嵌めた自分の姿のフェチなエロさを見て、ローソクのときは絶対こうしようと決めていました。

 太くて赤いローソクを1本左手に持ちます。
 右手のライターで火を点けるとすぐに、ローソク独特の懐かしいような匂いがかすかに漂い始めます。
 薄暗闇の中で一際明るく、ゆらゆら揺れる悩ましげな炎。
 ローソクを右手に持ち替えました。
 火を点けて10秒も経たないうちに、半透明な赤い液体がローソクの芯のまわりに溜まり始めています。
 体育座りのまま左腕を前に出し、右手のローソクをそっと傾けました。

「んっ!」
 手首と肘の間、真ん中あたりに最初の一滴がポタリと垂れました。
 すごく鋭い針でツンと刺されたような刺激。
 痛い、熱い、と思う間もなくロウが冷めて固まり、その部分の肌をかすかにひきつらせます。
「あんっ」
 最初の一滴の後は、あとからあとからポタポタと、最初に着地した周辺に溶けたロウが重なっていきます。
「あん、あんっ」
 そのたびにチクチク肌を刺す熱さの刺激。
「いやんっ」
 からだをひねった拍子にローソクを持った右手が少し揺れ、左腕をすり抜けたロウが左内腿に着地しました。
 このあたりは肌が薄いので、刺激も倍増。
「あ、あん、あ、あんっ」
 腿にポタポタ垂れるロウに、いちいちいやらしい声が出てしまいます。

 そのままゆっくり右腕を右側に引いていきます。
 左手は後ろに突いて上半身を少し後ろにのけぞらし、太腿からお腹のあたり、そして、もっと上のほうへとロウを垂らしていきます。
「ん、ぅうんっ、はぁーんっ」
 白い肌に転々と飛び散る赤い斑点。

「あぁっ、いやんっ!」
 近い距離から熱いロウが左の乳首を直撃しました。
 精一杯敏感になっている乳首の先に、喩えようの無い甘美な熱刺激が走り、全身がビクンと震えてしまいました。
「うっうーんっ」
 快感の余韻に浸る暇も無く、ポタポタポタポタ、熱い愛撫が肌を染めていきます。
 右腕を上下に動かして、ローソクをおっぱいに近づけては離し、自分の乳房を真っ赤に染め上げます。
「ああんっ、だめぇっ」
 ローソクを右に移動して、今度は右おっぱい。
 乳房のカーブがどんどん赤い飛沫に覆われていきます。
「あっ、あっ、ゆるして、ゆるしてぇ」
 薄闇に浮かぶ炎と白手袋。
 許しを乞いながらも、その先から垂れる雫の行方を真剣に目で追ってしまいます。

 ローソクの刺激って本当に不思議です。
 ポタポタ次から次へと垂れている最中は、いや、いや、もうだめ、やめてやめて、って泣きそうなくらいに身悶えして逃れようとしてしまうのに、垂れてこなくなると、なんで?はやく、もっとください、お願いです、って心の底からその刺激を渇望してしまうのです。
 一度ロウが垂れたところに重なって落ちるロウは、熱さの刺激は弱まっていますが、幾重ものロウの層が固まりながら肌をひきつらせる範囲をジワジワと広げていって、その部分を誰かに掴まれているような感触になってきます。
 おっぱい全体をまーるく赤く染め上げていくうちに、おっぱいの皮膚全体がロウで固められあちこちでひきつり、まるでおっぱいを誰かの手のひらでやんわり包まれているような感覚になってくるのです。

 左右のおっぱいからおへそあたりまでを一通り真っ赤に染めてから、一度ローソクを消しました。
 ローソクの消えたリビングは再び薄暗がり。
 消したとき、ローソク独特のあの匂いがいっそう強くなり、それと競うように手に嵌めているゴム手袋のケミカルな匂いも際立って、両方が混じり合いながら鼻腔をくすぐりました。
 薄暗闇に非日常的な匂い。
 本当に妖しい儀式の最中みたい。
 赤いロウに染まった自分の上半身が、遠くの鏡にぼんやり幻想的に映っています。
 ここまで下半身は、左太腿以外まだ無傷です。

 可哀相な生贄の直子。
 このまま、下半身が白いまま、儀式が終わるはずはありません。
 マゾな被虐心が急激にムラムラ昂ぶってきていました。

「さて、それじゃあ、そろそろ本格的に、お仕置きを始めましょうか」
 頭の中に、冷たい声が投げつけられました。
 女主の設定は、そのまんま、やよい先生。
 やっぱりこの遊びだと、春にお相手をしてくれたやよい先生の印象が強烈なので、迷わずそうなりました。
 だけどこの女主は、実際のやよい先生よりもっとイジワルで冷酷でサディストです。

「あたしの言いつけは覚えてるでしょ?あたしが戻るまでオナニーは禁止のはずだったわよね?」
「それなのに、今日一日であなた、何十回イったのよ?」
「まったくどうしようもないドスケベ淫乱女なんだから」
 呆れたようなお声とは裏腹に、女主さまがニヤリと笑って傍らのローソクに目をやりました。

「そんなオマンコは、もう使えなくしちゃいましょう」
「いやらしい穴は塞いで固めて一生使用不可。言いつけを破ったんだから、それくらい当然よね?」
 これから何をされるのか、一瞬のうちに理解した私は、怖くて声も出せません

「覚悟はいい?」
 女主さまがそう言いながら、赤いロウでコーティングされた私の乳房を両手でむんずと掴みました。


独り暮らしと私 19


2013年7月7日

独り暮らしと私 17

 現実の私は、四つん這いでバスルームに入った後、脳内で進行するストーリーに従い、可哀想なマゾ子を忠実に演じていました。
 
 自分のからだをまさぐっては寸止めで焦らし、お尻を自分の手で何度もたたき、恥ずかしい言葉をあけすけに声に出し、鏡の前で秘部を大きく広げて見せつけ、おっぱいをペチペチたたいて真っ赤にし、乳首をちぎれるほど引っ張りながら放尿し、シャワーを頭から浴びてびしょ濡れになり、そして今、スコートだけ脱いで最後の準備を始めました

 シャワーを使った水圧オナニーは、以前にもやったことがありました。
 お家のバスルームのシャワーが水圧調整出来ることに偶然気がついたのは、梅雨が始まる頃だったかな。
 本当にびっくりするくらい勢いのある水流が飛び出すんです。
 そのときの私は恐々、50センチくらい手前からアソコに当て、ほんの数分でイってしまいました。
 すっごく気持ち良かった。
 今回は出来る限りアソコに近づけて、イキそうになったらはずしてをくりかえし、脳内のヨシノさまたちに罵られながらイクつもりです。

 シャワーヘッドをひねって水圧を最強まで上げます。
 凄い勢いの水流が一直線にほとばしりました。
 試しに30センチくらい間を空けて、太股に当ててみます。
「ううううう・・・」
 強烈なマッサージ器を当てているような激しい振動が間断無く太股を揺らし、水しぶきが派手に飛び散ります。
 その水圧は、一点に当てているだけで、太股全体のお肉が広範囲にプルプル震えてしまうほど。
 ああん、やっぱり気持ちいい。

 いったんシャワーを止めて、シャワーヘッドを床に置き、上向きにお水が出るよう固定します。
 もちろん鏡の前。
 水量や温度を調節する装置とオン/オフのコックが鏡脇にあるので、これなら行為中もお水の温度や水圧をコントロール出来そう。
 水流の振動で床に置いたシャワーヘッドが暴れないよう、お水を入れた2リットルのペットボトルを重石にしました。

 そんな作業をしている間も、鏡に映っている自分の姿にチラチラ視線がいってしまいます。
 ずぶ濡れの乱れ髪で上半身だけ白いウェアを素肌に貼りつかせ、下半身はスッポンポンな姿は、妙に扇情的。
 オールヌードより、だらしなくて卑猥な感じです。

 用意を整えて、試しにシャワーのコックをひねってみました。
 ピューっと勢い良く飛び出したお水がズズンバシャンとすごい音をたて、瞬く間も無くバスルームの高めな天井を直撃しました。
 遊園地とかでよくある噴水のショーみたい。
 すごいスピード、すごい勢い。
 この水流が私のアソコを下からつらぬくのです。
 ちょっぴり尻込みしてしまう心とは裏腹、ずぶ濡れなのにからだ全体がカッと熱くなり、コーフンでゾクゾクしてきました。

 シャワーヘッドに跨るようにしゃがみ込みます。
 鏡に映った私は、ヨシノさまに言われた通り、まさに和式トイレでオシッコする姿。
 両膝を120度くらい開くとワレメのスジが少し開きました。
 手始めにシャワーのコックを半分くらいひねってみます。

「ああんっ!」
 勢いのある水流がお尻の穴を直撃しました。
 おトイレのお尻洗浄装置の強力版という感じ。
 腰を少し引いて、もう少し前に当たるように調節します。
「あああーっ」
 少し開いたワレメへ潜り込むように、冷たいお水が浸入してきました。
 一直線となったお水の束が、中で重なり合う唇をプルプル洗い、尖った剥き出しのおマメをジョロジョロくすぐってきます。
「うっうぅーん」
 当たり具合は、これでいい感じです。

 いったんコックをひねってお水を止めました。
 次にひねるときは全開です。
 私のアソコはこれから、お水の束に奥まで陵辱されるのです。
 怖い・・・でも、やってみたい・・・

 よしっ!
 覚悟を決めました。
 これから味わえるであろう未知の快感に思いを馳せて目をつぶり、シャワーのコックにかけた右手を思い切りひねりました。

「あーーんっ!」
 さっきまでとは比べものにならないほど強烈な水圧が私の中に侵入してきました。
「いやーっ、だめだめーっ!」
 ワレメを強引に押し開き、中の唇と粘膜を激しく蹂躙してくる凶暴なお水。
 思わず腰をくねらせると、水流が腰からはずれ、真下から私の喉元を叩いてきました。
 顔面に激しい水しぶきが炸裂します。
「あああーいやーっ!」
 あわてて腰を前に出すとクリトリスを直撃、出し過ぎるとお尻の穴までこじ開けてきます。
「いや、いやん、だめだめぇーーっ!」
 しゃがんだ格好から膝を伸ばして中腰になってまたしゃがみ、水圧に緩急をつけてみます。
 腰を前後左右に動かして、アソコ、お尻の穴、クリトリスと満遍なく虐めてもらいます。
「あっ、あっ、あーんっ!」

 それからはもう無我夢中。
 クネクネと腰をくねらせ、中腰になったり、シャワー口を塞ぐようにベッタリしゃがみ込んだり。
 ウェアの上からおっぱいを両手でめちゃくちゃに揉みしだきながら、盛大に身悶えてしまいました。

「ほらほら、自分の気持ちいいところに当たるように腰を振るんだよ」
「うわー、いやらしい腰つき。悶えまくりじゃん」
「あたしがイっていい、って言うまでイクんじゃないよ?無断でイったら、素っ裸のまま縛ってみんなの見世物にするからね」
「こんだけ洗い流しても、まだマンコからはスケベ汁が滲み出てるんだろうね、この淫乱女は」
 ヨシノさまたちの蔑みのお声が頭の中に響きます。

「ああんっ、お願いですぅ、イカせてくださいぃ」
「もうだめ、もうだめ、イっちゃう、イっちゃうーんっ!」
「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」

 一番気持ちいいのは、どうやら中とクリちゃんを交互に虐めてもらうことみたい。
 もはや、シャワーヘッドの上にべったり尻餅を突いて塞いでいるような状態で、腰を前後に動かします。
 一瞬で天井にまで届くほどの水圧が、ほんの3センチくらいの至近距離から、私のアソコを襲っていました。
「ああんっ、いいっ、いいっ、いいのーっ!」

 上半身が身悶え過ぎて前屈みになり、からだを支えようと鏡のほうに手を伸ばしたら、シャワーの温度調節のダイアルに片手が触れて、ダイアルが動いてしまったようでした。
 私の中を暴力的に陵辱している冷たいお水が、勢いはそのまま、だんだんと生温かくなってきました。
「あああああーっ!」
 お水の温度が人肌くらいになったとき不意に、今まで私の中に指を潜り込ませたことのある人たち、相原さんややよい先生、シ-ナさまやゆうこ先生たちのお顔が頭に浮かび、彼女たちとしたえっちな思い出と共に、めまぐるしいフラッシュバックが始まりました。
「あーっ、いい、いい、いい、---っ!」
 懐かしさと、幸福感と、喪失感と、あとは何だか分からないじれったい感情と共に、全身にすさまじい快感が駆け抜けました。
「あっあー、いいいーーーっくぅううっっ、うーっ!!!」
 私のアソコに無数の指が突っ込まれているイメージの中で、私は幸せに果てました。

「ハァハァ・・・ああ、気持ち良かったぁ・・・」
 バスルームの床にだらしなくうつぶせに這いつくばって、しばし休憩。
 イった後、最後の力を振り絞って手を伸ばし、緩めたシャワーのコック。
 さっきの勢いが嘘だったかのような、力ない水流がまだチョロチョロとシャワーヘッドから漏れて、内腿を愛撫してくれています。

 よろよろと上半身を起こすと、びしょ濡れのテニスウェアがまたいつの間にか、おっぱいの上までまくれ上がっていました。
 まくれたウェアの裾が乳首にひっかっかっている姿が鏡に映っています。
 あらあら、だらしない、はしたない・・・
 そう思うのですが、からだ全体がものすごくだるくて、そこで思考が止まってしまいます。
 さすがの私も、かなり疲れちゃったみたい。
 それはそうでしょう。
 今日起きてから、これでイったの何度目?
 そう考えるだけで、とても数える気にはなれません。

 これではいけない。
 よいしょっ、と立ち上がり、ウェアを脱いで全裸になり、もう一度ぬるめのシャワーを浴びました。
 手と足の指先が満遍なくふやけてフニャフニャ。
 髪をオールバックにして上を向き、しばらく無心でゆるーいシャワーに身を委ねました。

 今何時頃だろう?
 お洗濯物を取り込んで、リビングもざっとお掃除しとかなきゃ。
 あと、お夕食の支度も・・・

 濡れた髪に乾いたタオルを巻き、バスタオルでからだを拭きながらいろいろ考えるのですが、それらを覆い隠す勢いで、強烈な睡魔が襲ってきていました。
 ふわぁーっ。
 大きな欠伸がひとつ。
 もうだめ。
 ちょっと一瞬、横になろう。
 寝て起きたら、きっとまた元気が戻っているはず。
 全裸のままフラフラと自分のお部屋に戻り、エアコンをおやすみタイマーにしてからタオルケットをからだに巻きつけ、崩れるようにベッドに倒れ込みました。

 あまりの暑さに目が覚めました。
 覚めた瞬間、自分が今どこにいるのかわからなくなっていました。
 なぜ頭にタオルを巻いているのか、なぜ全裸なのかも。
 そのくらいふかーい眠りについていたみたいです。
 夢もまったく見なかったし。
 だんだんと覚醒してきた意識が、寝る前の状況を徐々に思い出させてくれました。

 からだに巻いていたはずのタオルケットは床に落ち、シーツの上に全裸のからだを横向きにして丸まっていました。
 それにしても暑すぎ。
 からだ中汗びっしょり。
 シーツが私のからだの形に湿っています。
 急いでエアコンを点けました。

 どのくらい眠ったのだろう?
 エアコンのおやすみタイマーは一時間のはずだから、この汗の感じだとその後も暑さに負けずがんばって、けっこう長く眠っていたのかな?
 でもまだ窓の外は少し薄暗くなったかな、っていうくらい。
 時計を見たら、夕方の6時ちょっと前でした。
 2時間ちょっと、寝てたみたいです。

 仮眠をとったおかげで、眠気は跡形も無く消え去っていました。
 からだの疲れも、ほぼ抜けたみたい。
 喉が渇いたので、ダイニングに冷たい飲み物を取りに行こうとしたとき、普段の習慣で何か羽織るものを探している自分に、だめよ、あなたは全裸家政婦なんだから、と、眠る前のことを完全に思い出したもうひとりの自分が嗜めました。
 そんな自分の脳内お芝居に、機敏に反応して性懲りも無く尖ってくる私の乳首。
 ムラムラ期の私の性欲は、枯れることの無い泉のようです。

 昨夜考えた予定では、今夜は、私がひとりで本格的にするのは初めてな、とある遊びを実行することになっていました。
 主さまがお仕置きのひとつとして私に施す、ある強烈なプレイ。
 さっき眠りに落ちる前、この感じだと、このままぐっすり寝入ってしまって、今夜はあの遊び、出来ないかな?なんて頭の片隅で思っていたのですが、私のからだはやっぱりどうしても今夜、それをやりたいようです。

 それから夜までは、比較的健全に過ごしました。
 もう一度軽くシャワーを浴びて、髪をゆっくり乾かし、ボディケアも念入りにやりました。
 お洗濯物を取り込んで、しまうものはしまい、アイロンをかけるべきものを分けました。
 お夕食は、パスタにレトルトのミートソース、それとサラダで簡単に済ませました。
 リビングに軽く掃除機をかけて、ソファーを移動、中央に広いスペースを作りました。

 そうこうしているうちに時計は7時を過ぎ、今夜私がやるべきことは、ひとつしか残っていない状況になりました。


独り暮らしと私 18


2013年6月30日

独り暮らしと私 16

「すごい格好ね。奥まで丸見えで露出狂そのものって感じ。それも自分で広げて見せてるんだから。マゾ子、恥ずかしくないの?」
「そ、それは・・・恥ずかしいです・・・すごく・・・」
「でもヘンタイだから、視られてるって思うとビンビン感じちゃうんでしょ?」
「は、はい・・・」
「後から後からスケベ汁が滴ってるもんね。悦んでるのモロばれ。ホントいやらしい女」
 ヨシノさまたち3人は、その場にしゃがみ込み、私が自ら押し広げている性器の中をニヤニヤ覗き込んでいます。

「他人のマンコの中、こんなにまじまじ見るのって、初めてだよー」
「ほんと、よくこんな格好できるよね。それにこいつのクリ、でかすぎ。小指の先くらいあるんじゃない?」
「いつも弄ってるから、どんどんおっきくなっちゃったんだよきっと。オナニーばっかしててさ」
「たまに中がヒクヒク動くよね。うちらの言葉に反応してるみたい」
「年下にここまでバカにされて、悔しくないのかね?マゾってわかんないわー」
「でも、マンコの中ってちょっと見グロいけど、ずっと見てるとなんかキレイにも思えてくるねー」
「うん。ピンク色が濡れてツヤツヤ光ってて、神秘的な感じもする」
「うち帰ったら、鏡で自分の、見てみようかな・・・」

 私の性器に対する批評がひとしきりつづいた後、ヨシノさまが立ち上がり、私を見下ろして聞きました。
「ねえ?マゾ子って大学生?」
「あ、いいえ。中退して、今は家政婦をしています・・・住み込みの・・・」
「へー。そっかー、住み込み家政婦かー。ふーん。なるほどねー」
 ヨシノさま、すごく納得いった、みたいな満足げな表情。
「つまりは、その雇い主のスケベおやじに、毎日いろいろ調教されてるってワケだ?マン毛剃られたりとか」
「あ、は、はい・・・だけど・・・」
「だからそんなにドマゾぶりが板についてるんだねー。なるほどねー」

「毎晩そのパイパンマンコに、ご主人様のブッ太いのをブチ込まれてるんでしょ?」
「えっと、あ、主さまは女性のかたです・・・」
「えーーっ!?」
 3人から大げさな驚きの声。
「雇い主は女で、その女がマゾ子をマゾ調教してるってこと?」
「はい・・・そうです・・・」
「うひゃー。ひょっとしてマゾ子って、レズなの?」
「はい・・・私は、男性にはまったく興味が無いんです・・・」
「おおおおっ!」
 男性が苦手とか怖いとか余計なことを言うと、その線でいじられてしまうと思ったので、わざとあっさり答えました。

「マゾで、露出狂で、おまけにレズかあ。マゾ子ってアブノーマルのかたまりだね」
「それで、その調教はイヤイヤされてるの?それともマゾ子も望んでるの?」
「そ、それは・・・」
「ま、今のマゾ子見れば、わかるか。イヤならさっさと逃げればいいんだしさ」
「するとつまりひょっとして、今うちらに虐められているこの状況も、マゾ子にとっては、普通に、と言うか、かなり嬉しいことなんじゃない?」
「は、はい・・・同性のかたに虐められていると、それはみじめで恥ずかしいことなのだけれど、とても興奮もしてしまいます・・・」

「うわっ。ちょっとキモくなってきたわ」
「つまり、うちらが辱めれば辱めるほど、マゾ子は悦んじゃうってワケかよ?」
 ヨシノさまが盛大に眉をひそめ、私の顔を睨みつけます。
「ふーん。だったら、思い切り悦ばせてあげようじゃない?あたし、なんだか無性にムカムカしてきたわ」

「で、その女主人は、マゾ子をどんなふうに虐めるのよ?」
 もはや完全に侮蔑しか感じられないヨシノさまの冷めたお声。
 その視線が、めくり上げたウェアから露出してピンと上向きに尖っている私の乳首を凝視しています。
「はい・・・えっと、縄で縛ったり、鞭で打ったり、恥ずかしい服装でお外へ連れ出したり・・・」
「SMフルコースってわけね。それなら痛いのも好物のはずだね?」
「はい・・・でも、あんまり痛いのは・・・」

 バッチ-ン!
 いきなり右のおっぱいを横からビンタするみたいに思いっきり平手で叩かれました。
「あうっ!」
 不意を突く痛みに、思わず性器を広げていた腕をはずし、胸をかばってしまいます。
「さっき教えたばっかりでしょ!ドレイに、でも、の言葉は無いって!もう忘れたの?」
「それに手もそこじゃないっ!あたしがいつマンコ閉じていいって言った?ちゃんと淫乱マンコ広げてなっ!」

 憎悪剥き出しのお顔になったヨシノさまが、その指先に爪が白くなるほどの力を込めて、私の右乳首を潰しながら引っ張ります。
「ああんっ、いたいですぅー、ごめんなさいぃ、ごめんなさいひぃ・・・」
 私は喘ぎながらお許しを乞い、お言いつけ通り両手を内腿に戻し、さっきよりいっそう広げてしまいます。
「痛くても気持ちいいんでしょ?女に虐められるのが大好きなヘンタイドマゾなんだからっ!」
「あうっぅぅーーーっ!」
 内腿の両手が腿をさするみたいに無意識に動き、アソコの穴がお魚の口みたいにパクパクしています。

 ようやく乳首が開放されたと思ったら、左右のおっぱいに怒涛のような往復ビンタ連発が始まりました。
 バチン、バチン、バチン、バチン・・・
「ほらほらほら、ドスケベおっぱいをこんなに悦ばせてやってるんだから、お礼を言いな、お礼をっ!」
 明らかに性的に興奮されているヨシノさまの紅潮されたお顔に、私もどんどん昂ぶっていきます。
「ああん、ありがとうございますぅ・・・あうっ!いたいですぅ、いたいですぅ・・・」

 おっぱいを延々とはたかれて、その痛さに目尻から涙が滲んできます。
 左右のおっぱいが赤く腫れて熱を持ち、ジンジンしてきてますます敏感になっています。
 おっぱいに痛みが走るたびに、自分で広げている洞窟からポタポタよだれが垂れています。
「ああっ、うぅぅぅ・・・」
 脳内ドーパミンか何かで快感に変換されつつある苦痛が、下腹部をモヤモヤと刺激してきます。
 そのモヤモヤは、性的な高まりと一緒に予想外な欲求をも連れて来ていました。
 イキそう、イキそう、と身悶えている下腹部を、猛烈な尿意が同時に襲っていました。
 さっきまでそんな感じはぜんぜんしていなかったのに、もはや待ったなしの状態にまで差し迫っていました。

「ああっうぅ・・・」
 乳房嬲りはまだつづいていました。
 両乳首をつままれてブンブン引っ張られます。
「ほら、イキなよ?痛いのに気持ちいいんだろ?ドスケベ乳首がコリコリじゃん?さっさとイけよっ!」
「ああああーっ、いいですぅ、でもだめだめだめぇ・・・」
 もうがまんの限界でした。
「ああん、でちゃうでちゃうでちゃうぅぅぅ」
「あ、だめだめみないでみないででちゃうぅぅぅーーっ。いやーーーーっ!!!」
 ジョボジョボジョボジョー・・・

「うわっ!こいつオシッコ漏らしやがった!」
 3人がいっせいに後ろへ飛び退きました。
「うっひゃー。きたねーなー。いい年して人前で失禁かよ?」
「ほんとにしょーもない女だなー」
 私は、性的な快感に放尿の爽快感も加わり、えもいわれぬ陶酔を感じる一方で、人前で放尿してしまったそのあまりの恥ずかしさに顔が上げられません。

 ツカツカと私の汚い水溜りを器用に避けながら足が近づいてきます。
 あのシューズはたぶんヨシノさま、と思う間もなく、ジャーッと強烈な水流が私を頭上から襲いました。
「ひゃっ!つめたいーっ!」
 勢いのある冷たい水流に、たちまち私は全身びしょ濡れ。
「まったくホントに汚らしい女だな?掃除しろって言われてるのに自分で汚してちゃ世話無いわ!」
 ヨシノさまが片手にシャワーのノズルを持ち、もう一方の手で私の髪を掴み、私の顔面にシャワーを浴びせかけてきます。
 至近距離からの強い水圧に。私の顔面でバチバチ音がしています。
「いやいやっ、やめて、やめれくらひゃーひいっ!」
 口の中にまで勢いの良い水流が飛び込んできて、呂律が回りません。
「何がいやーだよっ!?マゾ子が汚した床を洗い流してやってんだろ?ついでにその汚いマンコも洗ってやるよ!」
 ヨシノさまは、ご自分のからだが濡れるのもおかまいなく、至近距離から私の全身に強いシャワーを浴びせかけてきました。

 めくり上げていたテニスウェアは、水圧で元通りになり、おっぱいは隠されました。
でも、びっしょり濡れたウェアがボディコンみたいにピッタリ肌に貼りつき、乳首はおろか乳房の丸みまで丸わかり。
「おおお。マゾ子濡れ透けでセクシーじゃん」
 ヨシノさまの薄ら笑い。
 まとめていた髪は解け、ぺったんこになって額や頬に張りついています。
「ドマゾなマゾ子はずぶ濡れ姿が良く似合うねー。川に落ちた犬みたい。みじめさが滲み出てるよー」
 全身をひとしきり水責めされて、シャワーが止まりました。

「マゾ子、椅子をはずして、和式便所でオシッコするときみたいにしゃがみな」
「えっ?」
「いいから、しゃがめって言ってるの。あ、スコートは脱げ」
「えっ?」
「だから、えっ?じゃないの。言われた通りにするしかないって、まだわからないの?」
「は、はい・・・」
 スコートのホックをはずし、下半身だけ裸になってその場にしゃがみ込みます。
「膝は開いてパイパンマンコがよく見えるようにしときなよ。これからあたしがマゾ子を犯してイカせてやるんだから」
 ヨシノさまがニヤリと笑います。

「マゾ子みたいな汚い淫乱マンコには、清浄な水でのお清めが必要だと思わない?」
 ヨシノさまが他のおふたりに問いかけます。
「だけど、マゾ子は根っからの淫乱ドスケベだから、きれいな水にさえ喘ぎ声出しちゃうんだろうけどね」
 ニヤッと笑って再度シャワーのコックをひねりました。
 勢いよくお水が飛び出します。
「意外と知られてないんだけどさ、ここのシャワーって水圧調整出来るんだよ」
「もっとも、一番水圧をきつくするとシャワーじゃなくて一直線の水流になっちゃうんだけどさ」
「要は庭の水撒きホースとかの原理と一緒だね」
 言いながら、シャワーヘッドの先っちょ部分をひねりました。
 放射状に出ていたお水が一本の線状になりました。
 同時にしゃがんでいる私のバストめがけてお水が勢い良く跳びかかって来ました。

「ああんっ!」
 一瞬、痛い、と思うほどのすごい水圧。
 お水が当たっている部分の肌がへこんでしまうほど、おっぱい全体が揺れてしまうほど強い水圧です。
「いやあっーん」
 乳首に当たると、布の上からでも乳首が肌にのめりこみ、斜めに傾いてしまいます。
「あんっあんっあんっ」
 まるで強力なマッサージ器を押し当てられているような激しい振動。
 こんなのをアソコに直に当てられたら・・・

「ほらね、やっぱり喘いでるでしょ?」
 ヨシノさまが愉快そうに言います。
「ねえ、マゾ子、気持ちいいの?」
「は、はいぃ。気持ちいいですぅ」
「このままおっぱいだけでイっちゃう?」
「ああんっ、出来ればこちらに当てていただけるとぉ・・・」
 そう言って、私はしゃがみ込んだ両膝をM字に大きく開きます。
「えっ、こちらって、どこ?わかんない」
「マゾ子の、恥ずかしいところ、ですぅ」
「恥ずかしいとこ、って、マゾ子は存在自体が恥ずかしいじゃん」
「だ、だから、マゾ子の、お、オマンコにですぅ」
「マゾ子の小汚いドスケベマンコでしょ?」
「はいぃ、マゾ子の薄汚い淫乱ドスケベオマンコにくださいぃ」
 キャハハハと、3人の愉しそうな笑い声が響きます。
 
 そして・・・


独り暮らしと私 17


2013年6月22日

独り暮らしと私 15

「おっけ。それじゃあヨシノにまかせるわ」
 他のふたりがうなずいて一歩後ろへ下がり、ヨシノと呼ばれた女の子が私の前に立ちました。

「マゾ子、本当にうちらが来る前、ここでオナニーしてたの?」
「ご、ごめんなさい・・・」
「さっきの試合でめいっぱい辱められて、からだに火が点いちゃったんでしょう?マゾ子って露出狂ぽいもんね?」
「・・・」
「疼いちゃったんでしょ?マゾだからしょうがないわね。で、イったの?」
「あ、いえ、いいえ・・・」
「イク前にうちらが邪魔しちゃったってワケか?悪いことしちゃったね」
 ヨシノさん、唇に薄い笑いを浮かべつつ、妙にやさしい口調。

「じゃあさ、つづき、やっていいよ」
「えっ?・・・えっと・・・」
「だから、つづき。うちらが見ててあげるからさ。イっちゃいなよ」
「・・・今、ここで、ですか?」
「そう」
「で、でも・・・」
 ヨシノさんの目がスーッと細くなって眉根が寄りました。

「あのね、ドレイには、でも、とか、だって、とかの言葉は許されないの!」
「マゾ子、さっき教えてやったでしょ?あたしの言葉は全部命令!マゾ子は絶対服従!」
「うちらが来る前にやってた通りに、すればいいだけ。簡単じゃん」

「わ、わかりました・・・」
 ヨシノさんの迫力に気圧されて、観念しました。
 私の恥ずかしい水溜りがあるシャワーブースに再び入り、奥の壁にもたれ、左手はウェアの上からバストに、右手はスコートの中へ潜らせます。
「やるからには、ちゃんとイキなさいよ?手を抜いてフリとかしたらまたお尻ひっぱたくからね」
「は、はい・・・」

 もぞもぞと両手を動かしてみますが、なかなか集中出来ません。
 誰かに視られている、という状況自体は、私の性癖にとって嬉しいことなのですが、ヨシノさんたちが、このまますんなり最後まで大人しく私のオナニーを見物しているだけ、とは到底思えないので、その後どうされちゃうのか、そんな不気味さのほうが勝ってしまっています。
 3人は、それぞれブースの壁にもたれて、ジーッと私を見つめています。

「へー、意外と普通なやり方なんだ。でもちょっとスコートじゃま。マンコが見えない」
「さっきの試合のときみたく、めくりっぱにしなさい。裾挟んで」
 ヨシノさんのご命令口調。
「早いとこマッパにしちゃえばいいじゃん」
 ひとりが笑いながら言うと、すかさずヨシノさんが、
「のんのんのーとるだむ。わかってないねー。中途半端にだらしなく服着てるとこが萌えるんじゃん。隠せるのに隠せない、みたいな。ね?マゾ子?」
 私に同意を求めてきます。
「あ、はい・・・」
 私は、いったん指を抜いて、スコートの前と後ろをウエストに挟み込みました。

「へー。言われなくても後ろもめくるとこなんか、よくわかってるじゃん」
「ホント見事にいやらしいパイパンだよねー。ドスケベさが滲み出てる、って感じ」
「あっ、マゾ子みたいな女は、嘲笑われたり罵られるとキュンキュン感じちゃうはずだから、ふたりともどんどん思ったこと言っちゃっていいよ」
 他のおふたりがケラケラ笑ってうなずき、私の全身を舐めるように見つめてきます。

「しっかし人前でオナニーなんて、よく出来るよねー」
「だってこいつはヘンタイ露出狂だもん。そんな恥ずかしさがマゾには超気持ちいいんでしょうよ」
「うわっ、マンコがグチュグチュいってるよー」
「腰をクイクイ動かしちゃって、まさにサカッてる犬みたい!」
「見てよ、あのうれしそうなアヘ顔。しかもこっちにマンコ突き出してきてるし」

 今の私の様子を、耳を塞ぎたくなるようなお下品なお言葉で形容され、そのお言葉のひとつひとつに敏感に反応してしまうドマゾな心とからだ。
 最初のうちこそぎこちなかった指の動きも、さっきと同じくらいの熱心さになってきました。
「んーっぅぅぅ」
 気を抜いたら途端に洩れてしまう悦びの嗚咽を、真一文字に唇を結んで懸命にこらえます。
 心のどこかにまだ、こんな恥ずかしいことを好き好んでやっているのではない、と年下の彼女たちに思わせたい気持ちがあるのでしょう。
 マゾでも露出狂でもなく、ご命令だから仕方なく従って、強制的にオナニーさせられている可哀想な私・・・

「ほら、マゾ子、遠慮しないで声もどんどん出していいよ」
 私の心を見透かしているかのように、ヨシノさんがニヤニヤ笑いで言いました。
「マゾ子のいやらしいアヘ声、聞かせなさい」
 そのお言葉を聞いた途端、さっきまでのがまんはどこへやら、私の唇から堰を切ったように淫ら声が溢れ出てきました。
「ああああーっん、んっんっんっーー」
「ううーんっ、ぅぅぅぅ・・・」
「あっ、いいっ、いいっ、ぃいぃーーっ!」
 自分のおっぱいを激しく揉みしだき、指の抽挿もテンポアップ。
 ぐんぐん昂ぶっていきます。

「うわー。いやらしい声!今度は、春先のサカった猫だね」
「ちょっと、マゾ子、超マジじゃん。うちらに見られててもおかまいなしかよ?」
「よだれまで垂らして、顔がどピンク。マジイキだよ?信じらんなーい!」

「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
 快楽のゴールはすぐそこ。
 腰がピクピク痙攣し始めます。
「ちょっとマゾ子、イクときはちゃんと言いなさいよ。マゾ子イきまーす、って大きな声で!」
 ヨシノさまが私にもう一歩近づいて来ました。
「あんっっ、あんっ、あ、は、はいぃぃ」
 両手の動きは止めず、身悶えしながらなんとか答えます。

「それから、目は絶対つぶっちゃだめ。うちら全員をちゃんと見ながらイクこと。わかった?」
「あっ、はぃっ、はぃぃーーっ!いっ、いっ・・・」
 快感に埋没したくてつぶっていた目をご命令通り開けると、目の前にヨシノさまのお顔がありました。
 笑いを含んだ、思い切り私を見下しているサディスティックな瞳。
 その瞳と目が合ったとき、私の絶頂への最後の扉がゆっくりと開き始めました。

「あっ、あっ、いっ、いっ、ィき、ィきまっ、まぞっ、いきまーっ、あっ!」
 大波がゾゾゾッと爪先から駆け上がり始めた瞬間、激しく動いていた私の両手首ががっちりと掴まれました。
「いやっ!」
 行為を続行しようとからだをくねらせますが、両手首を掴んだ力はとても強く、そのまま私のからだから引き剥がされてしまいました、
「はい、そこまでー。おしまーい」
 心の底から愉しそうなヨシノさまのお声。
 私の両手首を掴んだまま強引に左右に広げ、磔みたいな形で私を壁に押し付けてニヤニヤ笑っています。
 必然的にふたりのからだは、抱き合うかのように接近し、私の眼前すぐにヨシノさまのお顔。
 少し首を動かせば、ヨシノさまの唇にキス出来そうなほど。

「まさかそのまますんなり、イかせてもらえるなんて思ってたの?」
「なワケないじゃん?マゾ子が気持ち良くなったところで、うちらぜんぜん面白くないし」
「うちらはあんたをイジメに来たんだからさ。そういうの、好きなんでしょ?」
 私は、イヤイヤするように首を振ります。
 あともう一歩でめくるめく快感にたどり着けたはずの全身が、ピクピクピクピクあちこちで抗議の痙攣をくりかえしています。

「何、その恨めしそうな目つき。ドレイの分際でっ!」
 私の剥き出しな土手に、ヨシノさまの右膝が、膝蹴りするみたいに押し当てられました。
「ああんっ!」
「うわっ、こんなとこまですんごく熱くなってる。それに本気汁でベチョベチョだし。きったねーなー」
「マゾ子はこの膝を、もっと下にあてて欲しいんでしょ?」
 ヨシノさまの瞳をすがる思いで見つめて、コクコクうなずく私。
「だが断る。こんな汚い淫乱マンコに、さわりたくもないね」
 そのまま下腹部をお膝でグリグリ押されます。
「ああーーっ、いたいですぅ」
 そう言いながらも、私は懸命に背伸びをして、ヨシノさまのお膝が私の土手より下にあたるよう誘導を試みます。
 その行為を嘲笑うかのように、ヨシノさまのお膝は上へと逃げていきます。
 弄って欲しいところへ微妙に届かない、もどかし過ぎる蹂躙に、イけなかったからだが猛烈に疼いてしまいます。

「こんなふうになったら、もうこいつは、イかせてもらう為だったら、何でもやるはずだよ。どんなみっともないことでも、恥ずかしいことでもさ、ね、マゾ子?」
 ヨシノさまが私の手首を離し、おふたりのほうに向いてそう説明してから、再び私に同意を求めます。
 私は、自発的に磔の形をキープしながらも、自分の秘部に手を伸ばしたくてウズウズが飽和状態。
「はいっ、どんなことでも、何でもしますから。だからどうか、どうかマゾ子をイかせてくださいぃ」
 とうとう自分で言ってしまいました。

「うひゃーっ。自分でマゾ子って言っちゃってるよー。底無しのドヘンタイ女だなー」
「ちょっとひいちゃうよね。でもお望みなんだから、何かさせたいねー」
「マッパでテニスコートに放り出そうか?でも、コートじゃ生ぬるいかー。いっそ街中に連れてく?」
「その様子をビデオで撮ってネットで売ったら、金儲け出来そうだねー」
 はしゃぎながら言い合うおふたりを笑って見ていたヨシノさまが、私のほうに向き直りました。

「何してもらうかはまた後で考えるとしてさ。あたし、マゾ子のこと、もっとよく知りたいんだよね」
「マゾ子がどのくらいヘンタイなのか、ちょっとインタビューするからさ。正直に答えなさいよ?」
「マゾ子はそこに座って」
 ヨシノさまが、各ブースに一個づつ置いてあるプラスティックぽい椅子、お風呂場に良く置いてある丸っこくて腰掛けるだけのやつ、を私の前に置きました。

「は、はい・・・」
 壁に預けていた背中を離し、おずおずとそこに腰掛けます。
 スコートの裾は前後ともめくれ上がったまま、裸のお尻をピンク色の合成樹脂っぽい表面に直に乗せました。
 椅子の高さは40センチほどなので、腰が膝より少し沈むくらい。
 もちろん左右の膝頭はピタッとくっつけて座りました。

「もう少し浅く座って」
 言われた通りに腰を少し前へずらします。
「両膝を広げて」
「えっ?」
「早く!」
「は、はい」
 両手で股間を隠してから、ゆっくり膝を左右に広げます。
「何をいまさらぶりっ子してんの?手は後ろっ!」
「はい・・・」
「もっと広げて、がばーっと」
「もっと」
「もっと」
「あああ・・・」
 言われるままに、私の両膝はほぼ180度にまで開いています。
 両手は組んで背中に。
 ワレメのスジがぱっくり開いて中身が丸見えのはず。

「意外とからだやわらかいのね。何かスポーツ、やってたの?」
「あっ、いえ・・・」
 バレエをしてたなんて言ったら、もっとひどい格好をさせられそうなので嘘をつきます。
「そうでしょうね。テニス、下手くそだったもんね。まあどうでもいいや。おっぱいも出しなさい」
「えっ?」
「さっきみたいにウェアまくり上げて、そのいやらしいおっぱいも見せなさい、って言ってるの」
 ヨシノさまがデッキブラシの柄で、私のウェアの裾をつつきます。
「は、はい・・・」

 ウェアを裾から巻き上げながら折りたたむようにして、乳房の上までまくり上げました。
「留めておく洗濯バサミとかないから、ずれ落ちちゃうかな?でもまあ、そのいやらしく尖ってる乳首にひっかかるから大丈夫そうね」
「それじゃあ、最後の仕上げ」
「自分の両手で、マンコをもっと押し広げなさい」
「えっ!?」
「あたしは、マゾ子のその、イきそびれたいやらしいマンコの奥をじっくり見ながらインタビューしたいの。だから早く広げなさい」
「ただし、広げる以外は、何一つしちゃダメだからね。ただビラビラを左右に広げて奥を見せるだけ。さあ早く!」

 自分の手がワレメの一番外側の唇に触れたとき、ビクンとからだが震えました。
 出来ることなら、このまま指を突っ込んで掻き回しちゃいたい。
 これ見よがしに飛び出している肉の芽をひねりつぶしてイっちゃいたい。
 でも、それが出来るようになるには、まだまだ耐え難い恥辱を受けなければいけないようです。
 左右の内腿の皮膚を外側へ集めるように、ゆっくりと両手でその部分を押し広げます。
 溜まっていた蜜がトロリと肛門のほうへしたたり、ヨシノさまたち3人の興味シンシンな視線が私の性器に突き刺さりました。


独り暮らしと私 16

2013年6月15日

独り暮らしと私 14

 マッチポイントは、あきらかに狙われていたのだと思います。
 ゆるいボレーとドロップショットでネット際におびき出された私のからだめがけて、鋭いスマッシュが飛んできました。
 咄嗟にからだを開いてかわそうとしたのですが一瞬遅く、矢のようなボールが左の乳房を横からかすめ、乳首の洗濯バサミが左右2本とも、ものの見事にキレイに弾き跳ばされました。
「あぁっうぅぅーんっ!」
 乳首をひきちぎるような、その甘美な激痛に堪らず大きく喘いで、その場にうずくまってしまう私。
 内腿をドクドクとえっちなおツユがしたたっていきます。

 ざわついていた観衆が束の間しんと静まり返り、すぐに弾けたような大歓声と拍手が広がりました。
「あの子、コートでマジでイっちゃったんじゃない?」
「本当に気持ち良さそうな声だったよねー」
「信じられなーい!ドヘンタイ!」

 大騒ぎな観衆をたしなめるように、試合終了を告げるホイッスルが響き、私はよろよろと立ち上がり、コーチの前にお相手とふたり、並びます。
 シーナさま似のコーチは、苦笑いのようなものを浮かべて私のウェアを上下とも直してくださり、私からラケットを取り上げて代わりにデッキブラシとモップを渡されました。
 そして、まず無言で私のサイドのコートを指差し、次にシャワールームへつづく通用口を指差しました。
 あなたが汚したコートの床をキレイに拭いて、それからシャワールームを掃除してきなさい。
 そういう意味でしょう。

 あまりの恥ずかしさとみじめさにうつむいて、モップの先だけを見つめて床を拭いていると、さっきまで見物人だった人たちがゾロゾロとコートに集まってきました。
 どうやらこれから、通常のレッスンが始まるようです。
 
 モップをせっせと滑らせている私を遠巻きにして、てんでにストレッチや屈伸運動を始めています。
 からかいや蔑みの言葉がかけられるでも無い、衣擦れだけが聞こえる静寂の中、ただただ好奇と侮蔑に満ちたたくさんの不躾な視線が、私の全身に浴びせられていました。
 逃げるように通用口へと駆け出す私・・・

 試合終了のとき、リビングルームの鏡の中の私は、ラケットのグリップを左乳首の洗濯バサミに横からあてがい、勢い良く右へと滑らせました。
 乳房が右側へプルルンと派手にひしゃげながら歪み、ふたつの洗濯バサミがバチバチッと一気に右方向へ弾け跳びました。
「ああーーーっつぅーーうーんんっ!!!」
 両膝が崩れ落ち、その場にへたりこみます。
 乳首発の激痛は、全身を駆け巡るうちに大きな快感に変わって両腿の付け根に集積され、悦びの液体となって太ももをヌルリと滑り落ちました。
 腰全体がビクンビクンと何度も波打ちます。
 ああんっ、イっちゃった・・・

 快感の余韻に、ヒクつく私のからだ。
 頭の半分でその余韻に浸りながらも、もう半分では、更なる恥辱へとストーリーが淡々と進んでいました。
 進んでいく脳内妄想に急き立てられるように、膝立ちの四つん這いでよろよろとバスルームへ向かいました。

 このスポーツクラブのシャワールームは、中央にタイル張りの広めな通路を挟んで、扉付きのシャワーブースが左右に5つずつ並んでいる構造。
 今は誰も使っていないので、各シャワーブースの扉がすべて内側に開かれている状態。
 ここのお掃除は、これまでレッスン生全員の当番制だったので、体験済みでした。
 通路の突き当たりにある洗面台の蛇口にホースを繋ぎ、お水を床に撒きながらデッキブラシで通路と各ブース内部をゴシゴシ。
 これからは毎週、私がこの格好で、やらなければいけないのです。

 あんなにも手ひどい辱めを受けたのに、いいえ、受けたからこそなのですが、私のからだはムラムラでオーバーヒート寸前でした。
 からだ全体が強烈に、もっともっと直接的、物理的に虐めて欲しがっていました。
 誰もいないのだから、ここでちょこっと自分を弄って慰めて、落ち着いてからゆっくりお掃除をしよう。
 そう考えるのは当然です。

 一番奥のシャワーブースに入り、扉は開けたまま壁にもたれます。
 デッキブラシは傍らに立てかけ、空いた右手をスコートの中に潜り込ませます。
「あふんっ」
 指二本がツルンと難なく這入ってしまいます。
 左手はウェアの上から右おっぱいを鷲づかみ。
「ああんっ」
 そのまま腰を前後に揺らし始めます。
 人差し指と中指を迎え入れては追い出す私のアソコ。
 チュプチュプチュプ・・・
「うぅーんっ、うっうーん」
 更なる刺激を渇望していたからだは、いとも簡単に登りつめていきます。
「あーんっ、いーーっ、いーくぅーーっ!」

 ガチャン!
 もうすぐてっぺん、というそのとき、シャワールームのドアが開く音がしました。
 つづいてパタパタという複数の足音。
 私はあわてて秘部から指を抜き、着衣を直してデッキブラシを手にしました。

「あれー?誰もいないよ?」
「逃げちゃったのかな?あいつ」
「あそこまで恥さらしちゃったら、そりゃあ逃げたくもなるわよねー」
 愉快そうに弾んだお声に、ビクンとからだがすくみます。

 私は、さもさっきからずっとお掃除をしていたフリで、デッキブラシの先をシャワーブースの外に滑らせます。
「あっ、あそこにいるみたい」
 ひとりが言って、バタバタと足音が近づいてきました。

「ああ、いたいた。マゾ子ちゃん」
「うちら、あんたがちゃんと掃除しているか見てきて、ってコーチに言われたのよ」
 私はまだ動揺していて、彼女たちに視線が向けられません。
「あっ、そ、そうなのですか。ご苦労様です」
 うつむいたままお礼を言っていそいそ、お掃除に集中しているフリをします。

「本当に面白いショーだったわよね。あんな恥さらしなマネ、あたしには死んでも出来ないわー」
「マゾ子ちゃんのおっぱい、きれーだったよ。ねえ、もっかい見せてよ?」
「ねえ、マッチポイントのあれ、やっぱ本当にイっちゃったの?ねえ?ねえ?」
 楽しくて仕方ない、という感じ丸出しのはしゃいだお声は、なんだかまだ幼さが残る若々しさ。
 意を決して視線を上げました。

 私を監視に来たのは3人。
 スクールのレッスンでは、お顔を合わせたことの無い人たちでした。
 3人お揃いで羽織っているスウェットパーカーに校章のようなものが入っているから、まだ高校生?
 それが無くても、遠慮の一切無いなれなれしいしゃべりかたや、好奇心満々のキラキラした瞳を見れば、明らかに3人とも私より年下。
 似たような茶髪で塗り過ぎなメイク、見るからにイジワルそうに見下したお顔で、3人が私をニヤニヤ見ていました。

「ねえ、うちらさっきから質問してんだよ?何シカトしてんのよ?」
 リーダー格らしい、一番イジワルそうな子が私の肩を指でグイッと押しました。
「あっ、ごめんなさい。何でしたっけ?」
 この子たちは、これから私をどうする気なのだろう?
 期待と不安で胸がドキドキ。

「何でしたっけ、じゃないわよ。試合前にコーチが言ってたでしょ?」
「あの試合に負けたほうは、このスクールの一番下になって、服従とご奉仕が義務になるって」
「つまり、あんたはうちらみんなの、言わばドレイになったのよ。すべてに服従して、絶対逆らえないってワケ」
「だから早速うちらが遊んであげようと思って来てやったのに、その態度は何?」
「あっ、ごめんなさい。失礼いたしました・・・」
 すがるような目で彼女たちを見つめてしまいます。
 私のマゾっ気がみるみるうちに心を支配して、ゾクゾク感じてきています。

「やだ、こいつ目をウルウルさせちゃって、マジでドマゾなんだ」
「今日からあんたの名前はマゾ子になったから。うれしいでしょ?」
「コーチもみんなもそう呼ぶってさ。よかったね、マゾ子?」

 この年代の、とくにこういうタイプの女の子たちは、一度嫌ったり軽蔑したり見下した同性に対しては、とことん残酷になれるものです。
 女子同士のイジメほど陰湿なものはない、とはよく言われること。
 スクール公認で私というおもちゃを手に入れた彼女たちは、私をいたぶることしか考えていない様子。
 私は、逆らわないことに決めました。

「ほら、うれしいか、って聞いてんだよっ?」
 ひとりが私のテニスウェアの胸倉を掴み、お顔を寄せてきました。
「は、はい。嬉しいです・・・」
「キャハハハ!うれしいだってー。さすがマゾだねー」
「素直でいいじゃん。最初っからそうしてればいいんだよー」
 3人が笑い転げます。

「じゃあさ、マゾ子はなんで、マンコに毛が無いの?」
「そ、それは、私、もともと薄いから・・・」
「嘘つけ。どうせどっかのヘンタイ男にでも剃られちゃったんだろ?マゾ子、スケベそうだもんねー」
「まあ、マゾだからお似合いって言やーお似合いじゃん」
「でもよくそんなもん、人前に晒せるよねー。恥ずかしい女!」

「だいたいドレイのくせに、デッキブラシなんて贅沢なもの使っていいワケ?ドレイはドレイらしく四つん這いで雑巾がけだろ?」
 デッキブラシを奪い取られ、代わりに濡れ雑巾を投げつけられました。
「ほら、もう一回、通路からやり直し!」
 シャワーブースから追い立てられ、通路に出たところで背中を押さえ付けられ、タイルの上に正座させられました。

「マゾ子がサボらないように、うちら向こうとこっちで見張ってるから、一生懸命、心を込めて雑巾がけしなさいよっ?」
 ひとりがドアのところまで行って、こちらを向いて立ちました。
「はい、それじゃあ雑巾がけ、はじめっ!」
 私は、意を決して四つん這いになり、ドアのほう目がけて雑巾を滑らせました。
 スコートの短い裾は、高く上げた腰のために引力に従って背中のほうへとめくれ上がり、まったく用を成していません。

「うひゃー!お尻丸出しー」
「って言うか、マンコもコーモンも丸見えじゃん。ミットモネー、カッコワリー」
「なんだか本当に犬みたいだよね。マゾ女のことをよくメス犬って呼ぶの、初めて実感できたよー」
 3人が大きな声で言い合いながらゲラゲラ笑っています。
「ほらほらー、もっとおケツを突き上げなさい、マゾ子ちゃーん」

「まだまだ半分も終わってないわよっ!」
 ドアのところにいる子が笑いながら、私が奥へと戻るときに体勢を変えて向けた丸出しのお尻を、突然バチンと平手ではたきました。
「あはーんっ!」
 予期せぬ刺激に、自然と淫ら声が出てしまいます。
「やだーっ。あはーんって何よ、あはーんって。マゾ子、こんな状況でもサカってるの?」
「あたりまえじゃん。それがマゾだもん。うちらが虐めるほど悦んじゃうのよ」
 それから、私が方向転換をするたびに、思い切りお尻をぶたれるようになりました。
 そのたびに喘いでしまう私。

「マゾ子のお尻、まっかっかー」
「すごい熱持ってそうだよね。見てるほうが痒くなっちゃう」
「ああされてもまだ、悦んでるのよねー。マゾってマジすごいわー」

 もうすぐ通路の雑巾がけは終わり、という頃に、ひとりの子が言い出しました。
「ところでさー、さっきから不思議だったんだけど、マゾ子、掃除してたはずなのに、ホースが出てなくね?通路も濡れてなかったしさ」
「そう言えばそうね。ちょっとマゾ子!」
 再び奥のシャワーブースの前で3人に囲まれます。

「うちらが来るまでに30分くらいあったわよね?マゾ子、その間、何してたの?」
「し、試合で疲れてしまったので、ちょっと休憩してから・・・お、お掃除を・・・」
「さ、最初は乾拭きがいいかな、って・・・」
「うちらが来たとき、マゾ子はそのブースから出てきたわよね?デッキブラシ持って」
 ひとりが指差したブースをもうひとりが覗き込みました。
「あーーーっ!」
 覗き込んだ子が大声をあげ、指差す方向を見ると・・・
 ちょうど私がもたれていた壁の足元にあたる床に、見るからに粘液性な白濁液の大きめな水溜りが出来ていました。

「あれって、スケベ汁じゃない?」
「ちょっとマゾ子、どういうこと?」
「掃除もしないで優雅にひとりエッチかよ」
 3人が呆れたお声で私に詰め寄ります。

「ご、ごめんなさいっ!」
 私は、バレてしまった恥ずかしさと、彼女たちがこれからもっと残酷になっていくであろうという予感に打ち震え、身悶えしたいほど感じながらも、ただただうつむいています。

「ねえ、こっから先は、あたしに仕切らせてくれない?」
 3人のうち、一番普通っぽい感じだった子が、他のふたりに突然の提案。
「マゾ子見てたら、あたしもガマン出来なくなっちゃった」
 さっきドアのほうで、私のお尻を最初に叩いた子です。

「実は、あたしもけっこうSM好きでさ。って言ってもあたしは根っからのSなんだけどね」
「その手の小説やマンガ読み耽って、あこがれててさ。一度でいいから、可愛い子ぶった年上の女を徹底的に恥まみれにして、泣くまで虐めてみたかったんだよね」
「ゆくゆくは、ノーマルなイケメン男を、あたしだけのマゾ奴隷に調教するのが夢なんだけどね」
「まずは同性を虐めるところから始めてみようか、って思ってたんだ」
「マゾ子くらいドヘンタイ女なら、あたしも手加減無しで、思ってたこといろいろ試せそうだしさ」
 そう言いながら、その子は私の全身を舐めるように見て、ニヤリと笑いました。


独り暮らしと私 15


2013年6月8日

独り暮らしと私 13

 テニスウェアは上下とも、完全に乾いていました。
 洗濯したてなので、スコートのプリーツが少しヨレヨレシワシワなのは仕方ないこと。
 下着を着けるかどうか、ちょっと迷いましたが、午前中に決めた2着だけルールを思い出して、そのまま素肌に着ることにしました。

 かぶりのテニスウェアは、普通のポロシャツタイプですから、ノーブラが一目で露骨にわかっちゃうほどぴったりフィットではありません。
 でも、ブラをして着ているときよりバストの頂点が二か所、妙に尖って目立っていて、あれっ?って人目を惹く感じ。

 その恰好でリビングに戻りました。
 上半身は、久しぶりの布と素肌とが擦れる感覚に敏感に反応しつつも戸惑い気味、下半身は、衣服を着ているはずなのに妙にスースーして落ち着きません。
 ソファーなどの位置をずらし、大きな姿見の前に素振りをしても危なくないだけの広めなスペースを作りました。

 ラケットを握り、実際に試合に臨むように腰を落として前傾姿勢に構え、エアテニスを始めてみます。
 フォアハンド、バックハンド、ボレー、スマッシュ・・・
 ステップを踏み、からだを大きく動かすたびに、太ももの四分の一も隠していない短いスコートの裾がキワドクひるがえります。
 素振りをしながら、視線がどうしても鏡の中の自分の下半身を追ってしまいます。

 あっ見えた。
 いやん、恥ずかしい!
 抑えてくれるものがないおっぱいも、ウェアの下で派手にプルプル暴れています。
 やっぱりこれ、すっごくえろい。

 最近やっと、狙ったところへ打てるようになってきたサーブのフォーム。
 伸び上がりながらからだを後ろに反らして大きく振りかぶると、スコートの裾がフワッと舞って、隠すものが何も無いアソコに直に空気が当たるのがわかります。
 打ち終わった体勢を後ろから見ている人がいたら、突き出した裸のお尻が丸見えのはず。
 こんなの恥ずかし過ぎです。

 もしも本当にこんな格好で、大勢の人が見ている前で試合をやらされることになったら・・・
 テニスウェアの下でおっぱいを盛大に揺らし、アソコもお尻も丸見えでコートを右往左往する私。
 それをニヤニヤ視ている観客たち。
 まさに恥辱という言葉がふさわしい、晒し者状態。

 鏡の中で素振りをくりかえす自分の扇情的な姿を、お友達と行ったスポーツクラブのテニスコートの中に置いてみました。
 途端に、自分でも呆れる位スラスラと、いやらしい妄想が頭の中に溢れ出てきました。

 全裸家政婦の私は、ずっとお家にいるだけだと運動不足になってしまうので、週に一回、テニススクールに通うよう命じられます。
 サディストな主が決めたことですから、どんなにひどいところなんだろう、と怯えていたのですが、行ってみたらいたって普通のテニススクール。
 主の車で送り迎えされていたので、どこにあるかはわからないけれど、東京郊外っぽい駅のそばのお洒落なスポーツクラブ。
 屋内コートが2面ある大きな倉庫のような造りの練習場で、若い女性ばかり10人以上がレッスンを受けています。
 ご指導してくれるコーチ役のインストラクターも全員妙齢の女性。
 技量に合わせて、基本からしっかり教えてくれます。

 ようやくテニスらしく打ち合いが出来るようになって試合形式のレッスンが増えた頃、そのテニススクールが本性を現しました。
 
 ある日のレッスン。
 コートに出ると、レッスン生が私を含めて二人しかいません。
 コーチの女性、どことなくシーナさまに似た感じの人、が私たちに告げます。

「これまであなたたちの練習振りをずっと見てきたのだけれど、とくにあなたたちふたりは、勝負に対する真剣さが足りないわ」
「絶対に勝つんだ、っていう執念を感じられないの。それがないとこの先もっとうまくはなれない」
「だから少し荒っぽいけれど、あることをしてもらうことにしたわ」
 言い終えてニヤリと笑います。

 そして告げられたのが、アヤさんに教えてもらったのとほぼ同じルールでのストリップテニス。
 ただひとつ違っていたのは、7セットマッチで4セット先取なこと。
 つまり、3つ負けてノーブラノーパンになった後も、更にコートで試合をつづけなければならないのです。

「試合の途中で下着を脱がなくちゃいけないなんて、すごく恥ずかしいことよね?」
「でもそんな恥ずかしい思いをしなくてすむ方法がひとつだけあるわ。とても簡単なこと」
「勝てばいいのよ」

 これは絶対、私の偏見と言うか思い込みだとわかっているので、聞き流して欲しいのですが、テニスが強い人って、Sっぽい雰囲気の人が多いような気がします。
 別の言い方をすると、S度が強い人ほど、うまくて強い印象。
 打ち返せないような場所を狙って意地悪くボールを返し、相手が疲れたところで強烈なスマッシュ。
 テニスというスポーツ自体に、SMチックな要素が大いにある気がするのです。

 実際、テニス授業でコーチから右へ左へとボールを散らされるのを、必死になって追いかけていると、いたぶられている、という言葉が頭に浮かび、私のマゾっ気がチクチク刺激されてしまいます。
「ほらほら、追いつけるはずよー」
 なんて言いながら、もう一歩、という微妙なところにボールを返してくるコーチの嬉しそうなお顔には、私を虐めているときのシーナさまややよい先生と同じ、サディスティックな笑みが浮かんでいるように見えて仕方ありませんでした。
 パコーン、パコーンっていう音も、なんだかお尻をぶたれているみたいだし。
 
 マゾな私は心の中で、ああもうお許しください、これ以上虐めないで、と被虐心全開にしつつ、縋りつくようにボールを追いかけます。
 その翻弄されている感じは、けっこう私にとって気持ちのいいことで、そういう意味でテニスというスポーツが大好きになりました。

 真面目にテニスに取り組んでいる人にとっては、不純過ぎますよね。
 どうか忘れてください。

 私の対戦相手に指名された人は、確かにいつも無表情で、それゆえにやる気が無さそうにも見える、そう、私にアンスコのことを教えてくれた小宮さんみたいなタイプの人でした。
 ただ、彼女は外見上、無気力に見えるだけで、テニスの技量的には私よりぜんぜん上なのは今までのレッスンでわかっていました。
 私にはほとんど勝ち目が無い試合。
 やる前から絶望的な気持ちになっていると、さらに追い討ちをかける事態が待っていました。

 他のレッスン生やコーチたちがぞろぞろとコートの回りに集まってきたのです。
 みんな一様にニヤニヤ笑いを浮かべて私たちを見ています。
 見も知らぬ人たちに混じって主の顔も見えます。
 全部で30人くらい。
 完全な見世物状態です。

 この試合に負けたほうは・・・
 次のリベンジ試合まで、毎週のレッスンもノーブラノーパンで受けなくてはいけないこと。
 施設のトイレとシャワールームの清掃をひとりで、もちろんその格好でしなければいけないこと。
 このテニススクールの最下層レッスン生としての自覚を持ち、他のレッスン生すべての人たちに服従し、ご奉仕しなければいけないこと。
 を約束させられて、試合が始まりました。

 私のサーブで始まった試合は、予想通り一方的。
 あれよあれよという間に、第一セットを落とします。
 アンダースコートを脱いで自前のショーツ丸出し。
 これだけでもかなり恥ずかしいのに、こんなの序の口に過ぎません。

 第二セットもあっさり負け。
 ベースラインのところで、コソコソと腕を抜いてブラをはずそうとしていると、コーチから叱責の声が飛びます。
「なにをもたもたしているの!?時間が無いのだからさっさと脱ぎなさい!」
 別のコーチがふたり駆けてきて私は彼女たちにがっちり押さえつけられ、バンザイさせられて強引にウェアを脱がされます。
 ブラを剥ぎ取られてようやく開放。
 みんなの前でおっぱい丸出しで、再びウェアをかぶりました。

 第三セットはノーブラ状態。
 恥ずかしくてみじめで仕方ないのに、私の乳首はどんどん尖ってウェアを内側から突き破りそう。
 その刺激が股間をぬるませ、ウズウズモヤモヤしてしまい、いっそう足が動きません。
 1ゲームも取れずに敗れた私は、観念して自らショーツをずり下げました。

 ノーブラノーパンの第四セット。
 サーブがまともに入りません。
 スコートがひるがえり、私の股間が露になると、観客席にどよめきが広がりました。
「・・・毛がない?・・・パイパン?・・・・全剃り?・・・ヘンタイ?・・・」
 そんなささやきがザワザワと聞こえてきます。

 コートチェンジするたびに、観客たちはゾロゾロと私のサイドに集まってきます。
 写真を撮っている人もいます。
 ヒソヒソ声だったおしゃべりも、だんだん普通の声になってガヤガヤ、やがては大きな声で野次られ始めました。

「まじめにやんなさいよー」
「ほらー、もっとお尻振ってー」
「がんばってーパイパンちゃーん」
「お尻の穴まで丸見えよー」

 驚いて、呆れて、やがて侮蔑と嘲笑へと移行していく、冷ややかな同性たちの視線。
 私がミスすするたびに拍手と笑い声が上がります。

 第四セットの1ゲームを落としたところで、コーチに怒ったお顔で呼ばれ、審判台の近くに駆け寄りました。

「ちょっとあなた?ひょっとして嬉しがってない?」
「見なさい。コートがあなたのサイドだけ、ヘンなおツユでベトベトよ!」
「こんな格好で大恥かかされているのに、なんで下半身からダラダラよだれ垂らしてるのよ?」
「あなたって、視姦られて悦ぶヘンタイだったのね?」
「こんな試合、やっても意味無かったわね。それなら、もっとお望み通りにしてあげるわ」

 ウェアの前を胸元、おっぱいの上まで捲り上げられ、戻らないよう肩のところに洗濯バサミで止められてしまいました。
「ついでにここにもふたつ、あげましょう」
 尖りきった左右の乳首に、洗濯バサミが挟まれました。
「あら?こんなもので挟まれても痛いとも言わずがまん出来るのね?ずいぶん年季の入ったヘンタイぶりだこと」
「もういっそ、こっちもこうしちゃいましょう」
 スコートの裾をつままれてめくり上げられ、裾部分をウエストに挟み込まれてしまいました。
 前も、後ろも。
「さあ、さっさと負けて、こんなふざけた試合、とっとと終わらせちゃいなさい!」
 本気で怒っているらしいお声と共に、裸のお尻をパチーンとはたかれ、開放されました。

 私がコートに戻ると、盛大な拍手が起こります。
 わざわざウェアを捲り上げておっぱい丸出しにしている私。
 スコートの裾を前後ともウエストに挟み込んで、アソコもお尻も丸出しの私。
 もはやあまり役に立っていなかったウェアとは言え、せっかく一応隠されていた恥ずかしい箇所を、誇示するみたいに不自然な状態で露にしている私の姿は、まさしくヘンタイ露出狂そのもの。
 それだけでもかなり異様なのに、その両乳首には洗濯バサミまでぶら下げています。

「やだーっ、なにあれー!?」
「うわー!ヘンタイ丸出しって感じぃ」
「露出狂マゾってほんとにいるんだねー」
「わたし、あんな姿を見られるくらいなら、死んだほうがましだわー」

 自分の脳内でくりひろげられる破廉恥すぎるテニス試合を、鏡の前のエアテニスで忠実に再現しながら、私はどんどんコーフンしていきました。

「だめっ、いやっ、見ないでーっ」
「そんなひどいこと、言わないでっ!」
「こんなに股を広げたら・・・ああんっ」
「視られてる・・・恥ずかしい・・・おっぱいも、お尻も、オマンコも、視姦られちゃってるぅ・・・」
 からだを激しく動かしながら、ときどき声に出してつぶやきます。

 自分の肌や秘部には一切触れず、テニスの動きをしているだけなのに、からだがどんどん熱くなってムラムラウズウズが高まってきます。
 私のアソコから滴り落ちたはしたない液体が、フローリングに小さな水溜りをいくつも作っていました。

 第四セットに入り、自らウェアとスコートをめくり上げ、乳首に洗濯バサミを噛ませたとき、からだの疼きが一気にピークに達し、一刻も早く自分のからだを滅茶苦茶に弄り回したくて仕方なくなっていました。


独り暮らしと私 14


2013年6月2日

独り暮らしと私 12

 毎週の体育の授業は、お昼前の時間帯だったので、終わった後、着替えてから学食でランチをとります。
 そのときにたまたま相席になった同じ授業の人たちと、ポツポツ言葉を交わしているうちにいつしか親しくなって、体育の時間の仲良しグループみたいなものが出来ました。
 夏休み前までには、気軽におしゃべりするお友達が10人くらい出来、スポーツクラブに誘ってくれたのも、そのグループのお友達でした。

 私を含めて6人で、3時間ほどコートで汗をかき、その後は近くのファミレスでスイーツ&おしゃべりタイム。
 その席で、私にとってひどく刺激的で、興味深いお話を聞かされました。

「アヤさんて、テニスかなりうまいけど、高校のときからやってらしたの?」
 そう問いかけられた彼女は、水上綾乃さんといって、このグループのリーダー的存在な人でした。
 栗毛がかったベリーショートで、いかにもスポーツウーマンらしい、しなやかでスラッとしたからだつき。
 それでいて、よく冗談言って笑わせてくれる明るくて面倒見の良い姉御肌な性格なので、みんなから慕われていました。

 アヤさん以外の5人は、最近やっとテニスらしく打ち合いが出来る程度には上達していました。
 私も、アヤさんがお相手なら、いつまでもラリーをつづけることが出来るくらいにはなっていました。

「うまいって言われても、このグループの中でなら、っていう程度だけれどねー」
 そんな風に笑わせてくれてから、そのお話が始まりました。

「中学のときに、軟式はやっていたんだ」
「それで高校に入って、硬式をやってみようってテニス部に入ったんだけどさ」
「うちの高校、県内ではけっこうテニスで有名な学校でね。新入部員がすごい数なの」
 確かアヤさんは、東京と名古屋の中間くらいにある地方都市のご出身でした。
「うまい人はもう、最初からうまいんだ、これが。だから早々とあきらめてやめちゃった」
「それで、高校のときは、ずっと剣道部。うちの祖父が道場してたからそっちは子供の頃からやってて、なりゆきでね」

 うわーカッコイイ、とか、似合ってるーとかひとしきり大騒ぎ。
 おさまるのを待ってから、アヤさんがお芝居っぽく声をひそめてつづけました。

「それでね・・・」
「うちの高校のテニス部の妙な噂を聞いたことがあるんだ」
「何だと思う?」
 意味深そうにアヤさんが聞いてきます。

「八百長とか?」
「ドーピング?」
「部室に幽霊が出るとか」
 アヤさんは何も言わずに笑っています。
 みんな、うーん、って首をかしげて思案顔。

「聞きたい?」
 一斉にうんうんうなずく私たち。

「それがね、どうもこっそりと、ストリップテニス、っていうのをやっていたらしいの」
「えーっ!?」
「なにそれー?」
「テニスしながら、服脱いでいくわけ?」
「信じられなーい」
 と、またまた大騒ぎ。

「わたしも実際に見たわけじゃなくて、人から聞いた話なんだけれどね」
「教えてくれた人の話が妙に具体的で細かくて、ひょっとしたら本当なのかなー、とも思ったり」
「初めは、ノリのいい先輩たちが冗談ぽく始めたらしいのだけれど、それがだんだん上級生から下級生へのパワハラっぽく伝統化していったらしくて・・・」

 その後、アヤさんが説明してくれたお話を要約すると、こんな感じでした。

 ルールは、3ゲーム1セットの5セットマッチ。
 だから1セットで3ゲーム取れば、そのセットは勝ち。
 1セット負けるごとに、着ている服を一枚、脱がなくちゃならない。
 5セットマッチだから、3セット先に取ったほうが勝ち。
 つまり、そのマッチに負けた人は、三枚の着衣を脱いでいる状態になるわけです。

「だけど、いくらなんでも学校のグラウンドでもろに裸にしちゃうのはまずいでしょ?だから考えたらしいのね」
「普通なら、ウェアの下に三枚着ているじゃない?ブラとショーツ、それにアンスコ」
「それを負けるたびに一枚ずつ脱いでいくことにしたのね」
「だから正確に言えば、ノーブラノーパンテニスマッチ、ね」

「最初は誰でもアンスコを脱ぐわよね」
「2セット負けちゃうと、ノーブラかノーパン、どちらかで次のゲームに臨まなければならないわけ」
「ここは思案のしどころでさ。下ならその場でスルスルって脱げるけれど、でもその格好でゲームするのは・・・ねえ」
「上の場合だと、ウェアってたいていかぶりだから、脱がないでブラはずすのは大変よね。両腕袖から抜いて中でガサゴソ」
「たまたまかぶりのスポーツブラとかしていたら、もうしょうがない」
「そこにいる全員に囲まれた輪の中で、いったん上半身裸になってから、またウェアをかぶり直すことになるわけ」
「その頃、外国の女子選手がけっこうノーブラで試合してて話題にもなっていたから、やっぱりブラを先に取る子が多かったって」

 そのお話をアヤさんにしてくれたのは、中学の軟式テニス部時代のお友達で、アヤさんとは別の高校に進み、その高校の硬式テニス部に入って部の先輩から聞いた、ということなので、けっこう信憑性のあるお話と思う、とアヤさんは言っていました。
 アヤさんから一通りのご説明が終わると、次々に疑問点が投げかけられました。

「でもそんなこと部活の時間にしていたら、速攻で他の生徒や先生にみつかっちゃうんじゃない?」
「だからたぶん、夏休み中の練習のときとか合宿中とか、人の目が少ないときにやっていたんじゃないかな、って」
「うちの高校は、高い塀がめぐらされててグラウンド全体、外部からはぜんぜん見えなかったけれど、テニスコートは校舎の2階以上からなら丸見えだったから、一番警戒するのは学内の目のはず」

「それをやらされて、先生にチクった人とかいないのかな?」
「運動部の上下関係は、マジでやばいからねー。チクったりしたら後で何されるか、っていうのはあるよね」
「あと、そういうことやってたのは、大会とかには出れない、テニス一途ではない一部の人たちだと思うから、ノリのいい子だけ選んで、意外と楽しんでいたのかも」

「脱いじゃったらそこで終わりだったの?それからその格好で何かされるとかは?」
「負けた人たちは、その姿で玉拾いとか素振り、コートの後片付けとかをやらされたらしいわね。あと部室の掃除とか」
「ほら、ウェアのスコートって超短いじゃない。プリーツ入ってひらひらだしさ」
「だからちょっと動くとひるがえっちゃって、ワカメちゃんもオシリーナも全開、みたいな」
「それを、みんなでニヤニヤ見ていたらしいわよ」

「実際、いろんな人がいたみたい。絶対脱ぐもんかって勝負にマジになる人もいれば、対戦相手見て戦わずにギブして、その場で全部脱いじゃうあきらめのいい人」
「2敗目で下脱いでノーパンでコートを駆ける子もいたし、本当は強いはずなのにワザと負けて脱ぎたがる人とかもいたらしいよ」
「マゾっていうのかな?辱めを受けたがる人っているらしいじゃない」
「まあ、男子の目が無い女子校だからね。その手の恥じらいの概念が薄くなっちゃうのは確かだよね」

「ああ、やっぱり女子校だったのね、よかったぁー」
 グループの中で一番おっとりした性格なお友達が、心底良かったー、っていう感じでつぶやきました。
「なあに?ナナちゃん、男子も一緒だと思ってたの!?」
「男がいたら、そんなんじゃ終わらないよねー。て言うか、共学だったらありえないよー」
「ナナちゃんたら、聞きながらどんな想像してたのよー?」
 みんなに冷やかされて、ナナちゃんが真っ赤になっています。

 私も顔が赤くなっているはずです。
 ストリップテニス、という言葉が出たときから、お話を一言も聞き漏らすまいと真剣に聞いていました。

 その頃の私は、シーナさまからいただいたチョーカーを失くしてしまったショックから抜けきれてなく、ムラムラ感も相変わらず皆無でした。
 だけど、普段普通な会話ばかりしている学校のお友達から、この手のお話を聞かされるとは夢にも思っていなかった分、新鮮な驚きとともに痴的探究心がむくむく湧き上がりました。
 これは絶対、次のムラムラが来たときに役立つはず。
 そう思い、ワクワクドキドキしながら聞いていました。

 もしもこのお話を、私がムラムラ全盛期のときに聞かされていたら・・・
 お話にコーフンしすぎて、この場の全員に私のヘンタイ性癖を何らかの形でご披露してしまっていたかもしれません。

「ねえ?アヤさんも、ひょっとしたらそれがイヤでテニス部やめちゃったの?」
「ううん。最初に言ったみたいに、単純に見込みがなさそうだったから。夏休み前にはやめちゃってたわね」
「今でもそんなこと、やってるのかしら?」
「さあねー。在学中に校内でそんなウワサは一度も聞いたこと無かったし、テニス部つづけてた友達もいたけど、聞いたこと無かったな」
「たぶん、けっこう尾ひれが付いちゃって、都市伝説化してるとは思うけれど、テニス部の歴史の中で、そういうことをやってた時期があった、っていうのは本当なんじゃないかなー、って思うんだ。いろいろ具体的すぎるもの」

「なんか面白そうだから、うちらもやってみよっか?」
「えーーっ!?恥ずかしいよー」
「どこでやるのよ?」
「どっかペンションとか行ってさー」
「うちら大学生なんだから、男も呼んじゃう?」
「やだーっ、えっちーー」
「ただしイケメンに限るっ!」
「そう言えばプロのテニス選手で、つけ乳首してるってウワサになった人いなかったっけ?」
「あったあったー。いみねーって思った」
「そんなにちっこかったのかな?でもおっきくしたからってどーよ?って話よねー」
「いやいやいや、ツッコむところ、ソコじゃないから」
 私とナナちゃんを除いたみんなが、キャイキャイ盛り上がっています。

「ほらほら、アヤさんたちがお下品な話ばっかりするもんだから、ウブっ子なお姫がお困りよっ」
「ほんとだー。直子とナナちゃん、顔真っ赤ー」
 4人から盛大に冷やかされます。

 私の顔が赤いのは、照れているのではなく、ひそかにコーフンしているから。
 とくにさっき、アヤさんの口から、マゾ、という単語が発せられたとき、からだの奥がピクンと震えてしまいました。
 普通のお友達からそんな言葉を発せられると、なんだか自分が言葉責めされているように感じてしまいます。

 彼女たちからは、それまでに何度か合コンのお誘いもいただいていました。
 そのたびに私は、のらりくらりとお断りしていました。
 私、男の人、苦手だから・・・
 それがお断りの決まり文句で、私としては、いろいろな意味で本心なのですが、彼女たちはそれを、女子校育ちのお嬢様→恋愛経験が無い→男性が怖い→ウブ、と捉えているようで、いつもその線でいじられていました。
 男性がだめなら女性がいいの?って聞いてくれる人がいないことが、幸せなのか不幸なのか・・・

 その日、お家に帰ってから、早速ノーブラノーパンでテニスウェアを着てみました。
 リビングの鏡の前でラケットの素振りをしてみます。
 スイングするたびにウェアに乳首が擦れ、スコートの裾が大きくひるがえって、鏡の中で自分の無毛なアソコがチラチラと見え隠れしていました。
 うわーっ、本当にいやらしい姿・・・

 ムラムラ期の私なら即座に妄想がほとばしり、そのまま長時間オナニーへ突入していたことでしょう。
 でもその夜は、なんとなくそんな気になれず、アヤさんからお聞きしたお話を忘れないよう、パソコンに要点をメモしてから、シャワーを浴びて早々と眠ってしまいました。
 久しぶりに本気で運動して、からだが疲れきっていたこともあるのでしょうが、チョーカーがまだみつかっていない不安感からくるショック状態からも、まだまだ脱しきれていなかったのだと思います。

 その後、生理をはさんで、さも当然のようにムラムラが日に日にからだを満たし始め、今回の全裸生活スタートにつながったというわけです。
 
 あの夜ほとばしることのなかった妄想を、これから存分に味わっちゃおう。
 右手を伸ばして、テニスウェアをハンガーからはずしました。


独り暮らしと私 13


2013年6月1日

独り暮らしと私 11

 やっぱりTシャツとかかなあ?
 スープボウルを流しで洗いながら、何を着てびしょ濡れになるかを考えています。

 やわらかめな生地のぴっちりTシャツをノーブラで着て、それが濡れて肌にぴったりくっついた様子は、とてもえっちだと思います。
 乳房の丸みも、もちろん乳首も丸わかりになっちゃって恥ずかしさ満点。
 午前中のお買いものときにTシャツを選んじゃったことにして、汗で濡れ透けしちゃった妄想を楽しむのもいいかな。
 そう言えば、異国美人さまもTシャツノーブラだったっけ。
 濡れてはいなかったけれど。

 一方で、びしょ濡れっていうシチュエーションにこだわるなら、そういったもともと肉感的ボディコンシャスな衣類ではなく、もっと日常的な、ごく普通のお洋服姿でなったほうが理不尽さが増して、被虐感がいっぱい出るようにも思います。
 たとえば大人しめのワンピースとか、学校の制服とか、パンツスーツとか。
 服装がきっちりしていればしているほど、びしょ濡れ姿にありえない感が出て、哀れさが強調される、みたいな。
 そう思うのは、今まで私がびしょ濡れになったのが、制服を着ていたときが多かったからだけなのかもしれませんが。

 高校の時の制服はブラウスまで一式、クリーニングに出してからビニールのままクロゼットに保管してあります。
 あれを引っ張り出してくるって、ずいぶん大げさになっちゃうなー。

 あれこれ考えつつふと手元を見たら、無意識のうちにスポンジでキュッキュッと鎖を擦っていました。
 夏の昼下がりにキッチンで全裸で、自分の股に巻いて汚した鎖を洗っている女の子って、世界中で私だけだろうなー。
 ひとりで苦笑いしてしまいました。

 大学からの帰りに降られちゃったことにして、通学で着ているブラウスに下も普段着スカートでいいかな。
 リネンのブラウスだと、濡れちゃうと驚くくらい見事に透けちゃって、ぴったり肌に貼りついちゃうんだよね。
 今日お洗濯した中にも確かあったはず。
 せっかくそろそろ乾く頃なのにまた濡らしちゃうのもなんだかなー、って思うけれど、どうせ明日もお洗濯するんだし・・・
 そんな思考の流れで、これから着るお洋服は、今日洗ったお洗濯物の中から選ぶことにしました。

 洗い終えた鎖や手錠をベッドルームの所定の場所に戻した後、サンルームに寄りました。
 いくつかのお洗濯物に触れてみたら、2回目のお洗濯物まではだいたい乾いているようでした。

 サンルームいっぱいに吊り下がった、たくさんの衣類を見て回ります。
 下着の数がすごい。
 やっぱり下着まできっちり着けたほうがリアルさが増して、妄想しやすいかも。
 そんなの着けていたら風邪をひいてしまうわよ?なんて言われてやさしく脱がされて・・・とか。
 いろいろ考えながらサンルームの窓際まで来て、一番最初にお洗濯したものを干した一角で、とあるお洋服に視線が釘付けになりました。

 そうだった!
 これがあったんだ。
 そのお洋服を見た途端、私の頭の中に、これから私が受ける恥辱のイメージが滾々と湧き出てきました。

 そのお洋服は、テニスウェア。
 お盆の頃に、大学のお友達に誘われて数人で、都内のスポーツクラブの室内コートで遊んだときに着用したものでした。
 ということは私ったら、2週間位ずっと、お洗濯していなかったんだ。

 大学の体育の授業で、なんとなく選択したテニス。
 高校のとき、ほんのお遊び程度に数回、お友達にお借りしたラケットを振ったことはありましたが、まったくの初心者。
 ウェアがかわいい着てみたい、っていう理由だけで選んだようなものでした。
 大学での体育の授業は、出席さえしていればそれでいい、みたいな感じって、母ややよい先生に聞いていたので安易に選んじゃいました。
 あわよくば、ちょっとでもテニスが上手になったらいいなー、なんて思いながら。

 実際の授業では、そこそこ出来る人たちと初心者グループに自然に二分され、出来る人たちはコートで試合形式、初心者グループは講師の先生のご指導を受けて素振りから、みたいな形になって、それぞれそれなりにキャイキャイ楽しんでいました。

 ラケットやシューズ、ウェアなど一揃いは、ネットでざっと検索して目星をつけてから、ひとりで繁華街のスポーツショップに買いに行きました。
 初心者なのですけれど・・・って売り場のお姉さんに告げたら、その感じのいいお姉さんがとても親切にご相談にのってくださり、ネットで見ていいなと思ったもので揃えることが出来ました。

 ウェアは、胸元が大きめに開いたタンクトップタイプのものにもすっごく惹かれたのですが、私の性格上、それを着た途端にヘンなスイッチが入ってしまう予感もあり、オーソドックスなポロシャツタイプのものにしました。
 テニスのときはスカート、じゃなくてスコートって呼ぶのでしたね、の下に、見られることが前提の下着、アンダースコートっていうのを穿く、ということは知っていました。
 なので、スコートは思い切って、かなり丈が短めのにしちゃいました。
 プリーツがたくさん入ったヒラヒラでかわいいやつ。
 私の持っているスカート類の中では、だんとつの短さ。
 アンダースコートも、お尻にフリルがたくさん付いた、ちょっと派手過ぎかもだけれど超かわいいの、に決めました。
 上下とも全部真っ白。
 ネットで見て一目で気に入った、とあるカッコイイ日本の女子プロテニスプレイヤーのかたのお写真をお姉さんにお見せして、お姉さんのアドバイスも参考に選びました。

 初めてのテニス授業の日。
 スコート短すぎて悪目立ちしちゃったらどうしよう、って着替えるのがドキドキだったのですが、やっぱりみんなお年頃な女子大生。
 男性の目が無い安心感もあってか、胸の谷間を見せつけている人、私のよりも短そうなワンピスタイルのウェアの人、からだの線が丸わかりなピチピチデザインのウェアの人とか少なからずいて、ドキドキは杞憂に終わりました。
 もうちょっと大胆にしてもよかったかな、なんて思ったりもして。

 このテニス授業を受け始めてからしばらくの間、私はひとつ、恥ずかしすぎる勘違いをずっとしていました。

 テニスウェアに着替えるとき、スカートを穿いたままショーツを脱いで小さくたたんでからバッグの奥深くにしまい、代わりにアンダースコートを穿いた後にスカートをはずしてスコートを着けていました。
 だから体育の授業がある日はいつも、長めのスカートを穿いていくことにしていました。
 その頃、私のアソコは常時パイパン状態と言ってもいいくらい、まめにお手入れをしていたので、万が一でも着替えのとき、誰かに無毛地帯を目撃されないように、と考えての防衛策でした。

 女性しかいない更衣室だし、誰かに見て欲しい気持ちも無いことはなかったのですが、その事実を知ったとき、みんなが私にどんなレッテルを貼るか、が、すっごく不安でした。
 まだ入ったばっかりで、これからも通わなければならない学校ですから、一時の衝動で動いてヘマをして、とりかえしのつかないことになる可能性を考えると、極力、私の特異な性癖は隠して普通に過ごすべきだと考えていました。

 テニスを始めてひと月経った4度目の授業のとき。
 更衣室でいつものように着替えていると、背中をツンツンとつつかれました。
 ちょうどアンダースコートを膝くらいまで上げたときでした。
 ドキンと胸が波打って、うろたえ気味に振り向きました。
「それ、下着の上に穿くもの」
 知らない女性が私の顔を見ながら小さな声で言いました。

 正確に言えば、まったく知らないわけではなく、このテニスの授業や他の講義のいくつかでご一緒していた人でした。
 お顔は知っていたけれど、まだお話したことがなくお名前も知らない同学年の人。
 前髪だけ長めなショートカットで、お化粧っ気の無い小さなお顔。
 小柄でスレンダーなからだにいつもモノトーンのお洋服を着て、お教室の後ろのほうで文庫本を読んでいる印象。
 無気力そうで、つかみどころのない不思議ちゃんタイプの女性。
 そのアンニュイな独特の存在感で、ある意味目立っていた人でした。

「えっ?」
 私は、言われた言葉の意味がとっさにはわからず、屈んでアンダースコートに両手をかけたまま固まっていました。
「アンスコは下着を隠すためのもの。だから下着は脱がなくていい」
 私の顔を前髪越しにじっと見つめたまま、その人は無表情に、そう言いました。

「あっ!」
 言われている意味をやっと理解した私は、たちまち全身が熱くなってきました。
「あっ、あっ、そ、そうなのっ?}
 自分の顔がみるみる真っ赤に染まっていくのが見えなくてもわかります。
 膝のアンダースコートを上げるべきか下げるべきか、迷っています。
 恥ずかしい・・・
 なぜだか目元までウルウルしてきてしまいました。

「そ、そうなんだ、教えてくれてありがとう」
 いたたまれない恥ずかしさに、出来ることならすぐにこの場から逃げ去りたい、と思いながらも、なんとか小さな声でお礼が言えました。
 そんな私を、彼女はまだじーっと見つめてきます。
 その視線に吸い寄せられるように見つめ返すと、前髪の隙間から覗く彼女の瞳は大きくて、白くて小さなお顔立ちとも相俟って、まるでフランス人形みたい。

「でも、したくてしているなら、それでもいいと思う」
 彼女の唇の両端が微かに上がったような気がしました。
 微笑んだのかな?
 考えているうちに彼女はクルッと背中を向け、ラケット片手に更衣室を出て行きました。
 とりあえず私は、ちょっと迷ってから、そのままアンダースコートを穿きました。
 授業の間中、自分の下半身が気になって気になって、ずっとそわそわしっぱなしでした。

 見せるための下着、という言葉をそのまま受け取っていた私は、アンダースコートも下着の一種だと思い込んでいました。
 だから、テニスのときには通常の下着を脱いだ上でその下着を着ける、と解釈して穿き替えていました。
 でも実際はみんな、下着の上にアンスコを穿き、本物の下着が見えちゃうのをカバーしているわけです。
 ということは、下着を取ってアンスコを直穿きしている私は、隠すべき下着が無いわけですから、理論上はアンスコが下着ということになって、つまりは下着を盛大に露出しながらテニスの授業を受けている、っていうことになるのかな?
 でも見ている人は、それをアンスコだと思って見ているのだから、別にヘンなこととは受け取らないだろうし。
 だけど私にとってそれは下着姿なわけで・・・

 考えているうちに、何がなにやらわけが分からなくなってしまいました。
 でもとにかく私が、かなり恥ずかしいことを知らずにしていた、という思いだけは残りました。

 たぶん彼女は、私が下着を脱いでアンダースコートを穿く、という一連の動作をずっと見ていたのでしょう。
 ひょっとすると今回が初めてではなく、以前から見ていて、教えるタイミングを探していたのかもしれません。
 少なくとも彼女だけは、知らずとは言え、私が実質上の下着丸出しで大学のグラウンドを跳ね回っていたことを知っていたわけです。
 彼女に対する恥ずかしさに胸が張り裂けそうでした。
 同時に不思議な雰囲気の彼女に興味も抱きました。

 テニス授業の後、仲の良いお友達に彼女のことを尋ねてみました。
「ああ。あのオタクっぽい子?群れるのが好きじゃない、ってタイプだよね」
「腐女子なのかな?でも服のセンスとかいいんだよね。何気にいいもの着てるし。テニスもそこそここなしてる」
「無口だよね。しゃべってるの見たこと無いかも」
「語学で一緒になったとき、ちょっとしゃべったことがある。確か、小宮さん、じゃなかったかな?」
「なあに?何かあったの?」

「ううん別に、ちょっとね・・・」
 って、その場は適当にごまかし、午後の講義で小宮さんと一緒になったとき、最後方の席で文庫本を読んでいた彼女に、あらためて、さっきは教えてくれてありがとう、ってお礼を言いに行きました。
 なぜだかどうしてももう一度、ちゃんとお礼を言いたかったのです。

「うん」
 お顔を少し上げた彼女がポツンとそう言って、また唇の端を微かに上げてくれた後、再び文庫本の世界に戻っていって、それっきりでした。


独り暮らしと私 12


2013年5月25日

独り暮らしと私 10

「お願いです、もうがまん出来ません。イかせてくださいぃ」
 仰向けの私を見下ろしている異国美人さまに、ホイッパーをアソコに擦りつけて身悶えながら懇願しました。
「オゥ、ソウリィ。ゴホウビアゲルノ、 ワスレテタ」
 異国美人さまがゴーヤを手に取りました。
「オマエガホシイノハ、コレカ?」
「はいぃ」
「コレハ、ダイジナタベモノ。プッシーデツカッタアト、チャントタベロ」
「はいぃ」
「ホラ」
 私のお腹の上にゴーヤをポンと投げてきました。
「ハンドカフモ、トッテヤル。ビターメロントクリームデ、スキナダケシロ」

 上半身を起こし、右手の指で左手首の手錠のマジックテープを剥がします。
 バリバリバリッと派手な音をたてて、左手が自由になりました。
 右手のもはずし、すっかり緩んでしまった鎖ふんどしもはずしました。

 トレイの上に転がっているゴーヤを右手で掴みます。
 濃い緑色の無数のイボイボ突起が荒々しくつらなる葉巻型物体。
 ある意味グロテスクなそのルックス。
 全長25センチくらい。
 ラグビーボールのように真ん中が一番膨らんでいて、その部分の直径は7~8センチくらい。

 もちろん、これが丸々全部、私の中に入るとは思ってもいません。
 先っちょから入るだけ挿れてみて、そのザラザラを味わってみたいと思っただけでした。
 ダメだったとき用の代役として、皮ごとのバナナも1本用意してありました。

 いざ手に取って挿れてみようとなると、ゴツゴツした手触りやずっしりした重さ、その特異なルックスと相俟って、やっぱり尻込みしてしまいます。
 とにかく太すぎ。
 私の、裂けちゃったらどうしよう・・・
 けれども、イボイボに対する好奇心にはあがらえません。
 こんなものを挿れてみようと思う女・・・
 自分がつくづくはしたないヘンタイなのだと、今さらながら思い知ります。

「ナニシテル?ハヤクソレデオマンコシェイクシテ、オーガズムニナレ!」
 頭の中で異国美人さまのお声が聞こえ、私は決心しました。
 お尻を床についた形で両膝を左右に大きくM字に広げ、受け入れる準備。
 右手に持ったゴーヤの先を、左手の指で思い切り押し開いたピンク色の入口にそーっと近づけていきます。

「ああんっ!」
 入口の唇を揺らして、緑色の宇宙船がドッキングを開始。
「あああーーっ」
 突起がズリズリと乱暴に壁を擦りながら、ゆっくりと奥へ進んでいきます。
「いやーーんっ」
 私の蜜とクリームが入り混じった白濁色の液体が、入口からヌルヌル溢れ出てきました。
「あっ、あっ、あーんっ!」
 やだなにこれ、気持ちいい。
 無数のイボイボ突起が、荒々しく膣壁を擦り上げ、やわらかな粘膜がヒクヒク戸惑っています。
「あーーっ!」

 ゴーヤ全長の四分の一くらいが隠れたところで、私の入口はいっぱいいっぱい。
 私の中に先細りなゴーヤが5、6センチほど、入っている計算です。
 押し広げられた圧迫がちょっと痛い感じ。
 これ以上進むと、ゴーヤの直径がグングン太くなっていきます。

 その状態でとりあえず、右手に持ったゴーヤをゆっくりと前後に動かしてみます。
「あんっ、あんっ、あんっ」
 私の中でイボイボが前後に擦れ、ピンク色のヒダヒダが、この物体をもっと迎え入れようか追い出そうか、あわただしくさざめいています。
「んーーっ、ああーんっ」
 奥まった花ビラを擦られるのがすっごく気持ちいい。
 ゴーヤをいったん完全に外に出してから、再び挿入するのが一番いい感じぽいです。
 ゴーヤを持った腕のストロークが大きくなり、反復のピッチも上がりました。
「んっ、んっ、んーーっ」

 左手で持ったホイッパーをクリームまみれのおっぱいになすりつけ、左右の乳首をビンビン弾きます。
 ホイッパーのクリームを舐めては、また乳首へ。
 右腕はずっと、かなりのスピードで前後に動いています。
 出ては入りをくりかえすゴーヤの、三分の一くらいまでが隠れちゃうくらい、奥へ奥へと侵攻されていました。
 少しの痛さも快感に変換されています。
「あんっ、いやっ、だめっ、やんっ」
 背中がのけぞり、左右に激しく揺れてしまいます。
 ゴーヤが出て行くときに腰が跳ねて、イボイボがもろに、真っ赤に熟しきったクリトリスをその凸凹でザラザラッと踏みにじっていきました。
「あーーーぃーーーっ!」
 全身にゾゾゾーッと快感が走り抜けました。

 より刺激的な快楽の発見にすぐさま反応した右腕は、ストロークのフォームを水平ではなく斜め上気味、土手から擦りつけるように穴へ挿れ、裂唇上部から土手へと擦りつけるように出す、に変更しました。
 常時イボイボに蹂躙されるようになってしまった私の一番敏感な芽。
 効果はすぐにあらわれ、急速に昂ぶってきました。
「あーーっ、いいいいいいーーっ、いいいっ!!」

 ゴーヤ軍のキャタピラに踏まれ、擦られ、叩かれ、弾かれ、潰され、それでも精一杯背伸びして尖立することをやめない私のクリトリス。
 そんな勇敢だった戦いもそろそろ終焉のようです。
「あああだめーいい、いくいくいく、うううんんんぅ!!!」
 ビクンビクンと全身がのたうち、頭の中には真っ白な旗が翻っていました。

「ハァハァ・・・ああ、気持ち良かったぁ・・・」
 バスルームの床に仰向けに寝そべったまましばし休憩。
 ホイップクリームと私の体液でヌルヌルになったタイルでも、上気した全身には冷たい感触がそこそこ気持ちいい。

 寝そべったまま目だけ動かして周りを見ると、床や私のからだはもちろん、浴槽の側面にまでホイップクリームの白い飛沫が飛び散っていました。
 ずいぶん汚しちゃった。
 やっぱりバスルームにして正解だったな。
 よーし、このままお風呂掃除をしちゃおう。
 右手に握ったままのゴーヤから手を離し、上半身をゆっくりと起こします。

「あーーっ!」
 鏡に映った自分の首を見て、思わず大声が出ちゃいました。
 大切なチョーカーにまで、白いクリームがベットリついちゃってました。
 あわててはずそうとして、自分の両手もヌルヌルベチョベチョなことに気づき、そそくさと立ち上がって蛇口のところへ行き、まず両手をキレイに洗いました。
 
 はずしたチョーカーを濡れタオルに包んで丁寧にぬぐってから、もう一枚乾いたタオルで、細かい細工の隙間についたクリームを慎重に拭き取ります。
 濡れ染みが残っちゃうかなー?
 革って、濡らしちゃったら陰干しだったよね。
 早く干さなきゃ。
 チョーカーをひとまず脱衣所に避難させます。
 
 ぬるめのシャワーでからだのあちこちについたクリームをざっと洗い流し、バスタオルでからだを拭くのもそこそこ、ベッドルームのお勉強机の上に乾いたタオルを敷いてチョーカーを安置しました。
「ふーっ、これでよしっ。やれやれ・・・」

 細かい作業をあわただしくしたことでムラムラが落ち着いたのか、その後すぐ、真面目にお風呂掃除を始めました。
 ブラシで壁を磨き、スポンジで浴槽を磨き、デッキブラシで床を磨き、排水溝のゴミを取り除き・・・
 裸ですからどんなに水しぶきが跳んでもへっちゃら。
 ときどきシャワーで洗剤を流しつつ、しばらく夢中で働きました。

 だけどやがて、こんなことを考え始めてしまうのが私です。

 それにしてもさっきのゴーヤはスゴかったなー。
 あの感触は病みつきになっちゃいそう。
 今度は、もう少し細めのゴーヤを買って、もっと奥まで挿れてみたいな。
 あ、でも私、ゴーヤを使ったお料理って、チャンプルーくらいしか知らないや。
 今、お豆腐無いから作れないな。
 お掃除終わったらネットで、ゴーヤを使ったお料理、検索してみよう。

 えっちな遊びで野菜や果物を使ったら、無駄にせずに必ずお料理して食べること、っていうのは、やよい先生と交わしたお約束でした。
 食べ物を粗末にするのは良くない、っていうのは私も同じ意見なので、今までも必ずそうしていました。

 きゅうり、バナナ、茄子、ニンジン、長ネギ・・・
 あと何挿れたことあったっけ?
 ダイコンは太すぎて、ちょっと辛そうだな。
 あ、山芋がスゴイって何かで読んだっけ。
 皮剥いて挿れると、アソコが痒くなっちゃって、それがたまらないって。

 そんないやらしいことを考えながら、四つん這いで床を磨いていても、からだに発情の反応はありません。
 さすがの私のムラムラも、こうたてつづけだと疲れちゃったのかな?
 お風呂掃除が終わったら、ちょっと横になって休憩しよう。
 あともうちょっとだから、がんばろう。

 大きな鏡を濡れタオルと乾いたタオルで交互にピカピカに磨きます。
 鏡に私の全裸が等身大で映っています。
 それを見て、ふと思い当たりました。

 そっか。
 考えてみれば、バスルームに全裸でいるのは、いたって普通のこと。
 て言うか、日常生活で全裸になるもっともポピュラーな場所がバスルーム。
 だからここでは、裸でいても違和感を感じないから、さほど欲情を催さないのかもしれないな。
 浴場で欲情。
 あ、シャレになってる。

 バスルームでは、子供の頃から数え切れないほど、オナニーをしてきました。
 とくに中学、高校くらいの頃は、裸になることが当然な入浴タイムは、絶好のオナニータイムでした。
 
 バスルームでのオナニー。
 最初のうちは単純に、全裸のからだ中をまさぐるだけでしたが、やがてシャワーをアソコに当てたり、それに強弱をつけたり、浴槽の縁に跨って擦りつけたり、ブラシの柄を挿れてみたり・・・
 家族といる頃は、シャワーを全開にして派手な音をたてつつ、声を押し殺して、していました。
 独り暮らしになって声をひそめる必要はなくなったのに、その最中にシャワーを全開で流しっぱにする習慣だけ、しばらく残っていました。
 無意識のうちに身についてしまった習性って、不思議ですよね。
 バスルームでの裸を恥ずかしいと思わないのも、そんな習性のひとつかもしれません。

 バスルームで全裸はあたりまえ。
 だからそこでオナニーもあたりまえ。
 バスルーム以外、普通、裸にはならないはずの場所で、はしたなく裸になって気持ち良くなりたい・・・
 それが、実家にいた頃の私の一番の願望だったのかもしれません。

 お家に家族がいると、自分のお部屋でも、全裸になっての自慰行為は、とても勇気がいりました。
 万が一、その最中に両親が入ってきたら・・・
 だからお部屋では、たとえ真夜中でも、スカート穿いたままショーツだけずらして、とか、素肌にパジャマだけ着て、とか、思い切って全裸になっても、すぐさまお布団に潜り込めるように耳を澄ませてビクビクしながらがせいぜい。
 家族に不意に襲来されたとき、絶対言い逃れ出来る状態でコソコソ行なうのが常でした。

 たまに、私以外家族全員お出かけでお家に誰もいなくなり、いつ頃戻るかわかっているときがあればビッグチャンス到来。
 ここぞとばかりに、全裸になってお家中を、恥ずかしがりながら歩き回ったものでした。
 結局私って、ちっちゃな頃からお家で裸になりたくって仕方なかったんだな。
 我がことながら、なんだか苦笑いです。

 そこまで考えて、はたと気がつきました。
 裸でいるのが当然の場所なら、あえてそこでお洋服を着たら、どうだろう?

 私の数あるヘンタイ性癖のひとつに、びしょ濡れ願望、というのがあります。
 
 中学の頃、不意のしのつく雨に打たれ、制服のブラウスがびしょ濡れになって、くっきり透けたブラジャー姿を町の見知らぬ人たちに視られて、アソコも濡らしてしまった私。
 自然気象がもたらした突発的な野外露出行為。
 そのとき体験した恥辱的刺激の虜になった私は、その後、雨の日にわざとずぶ濡れになることを何度かしていました。

 お洋服を着たまま全身びしょ濡れになってしまった理不尽な自分の姿の、何とも形容し難いみじめさと言うか不幸さと言うか負け犬ぽさと言うか、が、私の被虐心を強烈にくすぐりました。
 生地が肌に貼りつく感触、水分を吸った衣服の重さ、ぺちゃんこになった髪の毛、そして、普段隠されている部分まで透けて晒されてしまう羞恥。
 それらすべてが私の官能を激しく疼かせるのです。

 お洋服を着たままびしょ濡れ、という事態も、普通に暮らしていればありえないこと=非日常的行為のひとつと言えるでしょう。
 そういうのが大好物な私。

 最後に雨でずぶ濡れになったのは、いつだったっけ?
 そうだ、やよい先生との思い出の日、ユマさんと私の母校の前でだった。
 あのときは、薄っぺらいレインコート着てて、それもやよい先生に脱がされて、最後は全裸だったな。
 ユマさんの指で、当時通っていた学校の裏門の前でイかされちゃったっけ・・・

 あ、違う。
 一年ちょっと前。
 やよい先生が住んでいた町にある小さな山のカクレガ。
 あのときも全裸だったな。
 あの子、元気かな・・・

 いろいろ懐かしく思い出すうちに、ぜひとももう一度、あの感覚を味わいたくなりました。
 お風呂掃除もあとはお水であちこち流すだけ。
 バスルームで、全裸でずぶ濡れになっても、それは普通のこと。
 ここは、あえてお洋服を着て、濡れるのもかまわず、いいえ、積極的にずぶ濡れになって、スケスケエロエロになっちゃおう。
 そう決めて、そそくさとトレイにスープボウルとゴーヤや鎖などを載せ、ひとまずキッチンに戻りました。


独り暮らしと私 11


2013年5月19日

独り暮らしと私 09


 ここはまだ宇宙船の中。
 一回目の人体実験が終わって、宇宙人さんからお食事をふるまわれることになりました。
 ただし、たとえお食事タイムと言えども、その最中にも私に羞恥オーガズムオーラを出させたいと考える、ご自分の健康増進に貪欲な宇宙人さん。
 そのためにセッティングされた、恥辱のランチタイム。

 キッチンに戻った私は、午前中にスーパーで買ったゴーヤを1本のままよーく水洗いしてから水を切り、トレイに載せました。
 それから、余ったホイップクリームが入ったボウルと、皮を剥いていないバナナもよく洗って1本トレイに載せてベッドルームへ移動。
 シーナさまのオモチャ箱から選りすぐって別に保管している、お気に入りグッズ袋を漁り、重め太めな鎖と手錠を一つ、同じトレイに載せました。

 そのトレイをおっぱいの下くらいに両手で持って、しずしずとバスルームへ。
 トレイに載っているものたちを見ているだけで、下半身が期待で熱を帯びてきました。

 スープボウルの脇にトレイをそのまま置いて準備完了。
 鏡に映っているエンジ色の首輪の私を、もうひとりの私が淫らな瞳で見つめています。

「ショクジダヨ、スケベマゾオンナ!」

 宇宙船内の別のお部屋。
 湿気のある少しジメジメした大理石風タイル張りのお部屋に放り込まれた私の首には、いつの間にか首輪みたいなものが巻かれていました。
 宇宙人が私の意識をコントロールするための器具かもしれません。

 お部屋には、これもいつの間にか、あの異国美人さんが一緒でした。
 私の教育係として呼び寄せられたらしい彼女も、転送されてきたのでもちろんオールヌード。
 どこかのえっち漫画家さんが精魂込めて描き上げたような、見事なボンキュッボンのプロポーション。
 ほんのり日焼けした素肌のバストと下半身にだけ、細く紐状に残るかすかな日焼け跡がすっごく卑猥です。

「ナニジロジロミテル?ホントニスケベオンナダナ」
 お尻をバチンとぶたれます。
「ああんっ!」
 さっきとうって変わって、異国美人さんの言葉遣いがずいぶんぞんざいになっています。

「オマエハスケベマゾオンナダカラ、ランチモ、ドッグスタイルデ、レイダウンシテタベル。テヲツカウ、ダメネ」
 右手の人差し指をクイッと曲げて、そばに来るように、のジェスチャー。
 恐る恐る近づきます。
 手に持った鎖をジャラジャラ言わせて、邪悪な笑みを見せつける異国美人さん。

 私は鏡の前に立ち、股縄をする要領で鎖を下半身に巻きつけ始めました。
 お腹から背中のほうへとウエストに巻きつけから、背中側で鎖が交差するお尻のスジ上あたりで結び目を作って鎖の向きを変え、垂直に垂れ下がる鎖をそのまま両腿の間を通して前へ戻し、おへそのあたりを横に通る鎖に再度くぐらせました。
 鎖の余った部分がアソコの前に垂れ下がる形。
 鉄鎖ふんどしの出来上がりです。

 それから、まず左手首に赤いエナメル手錠の片方を嵌めました。
 その左手で股間に垂れ下がっている鎖の真ん中へんを持った後、両手をお腹の前で合わせ、手錠のもう片方を右手首に嵌めました。
 左右の手錠を繋いでいるチェーンは5センチくらい。
 そのチェーンに余った鎖の端のほうをでたらめにグルグル巻きつけます。
 これで、手錠と鎖が繋がった状態になりました。

 ただ、今嵌めたエナメル手錠は、手首に巻きつけてマジックテープで留める式のものなので、その気になれば自分でバリバリッと容易にはずすことが出来ちゃう代物。
 お手軽に拘束感を味わいたいとき、よく使っているものでした。

「ユー、ビッチスレイヴ、ハンズアップ!」
 ご命令通りに両手を挙げた全裸の私の腰に、異国美人さんが手馴れた手つきで太い鎖をふんどしみたいに巻きつけました。
「オマエハドッグダカラ、チェインデツナイデ、ニゲラレナイニスル」
 余った鎖の端を持ってクイッと引っ張る彼女。
「ああんっ!」
 私のおへそからアソコを通過してお尻に至る冷たい鎖が、陰の唇をこじ開けてグイグイ食い込んできます。
「ああん、いやんっ・・・」
「ハハッ。コレハ、オマエノシタノクチノゴチソウダ。ウレシイダロ?」
 鎖をクイクイしながら、上に挙げていた私の両腕を乱暴に掴んで下ろし、瞬く間に手錠をかけられました。

「サア、タベロ。シッダウン!イータァップ!」
 背中を押されて、よろめくようにスープボウルの前にひざまずきます。
 今まで見たことも無い不思議な食べ物。
「ゼンブノコザズタベタラ、コッチノクチニモ、モットイイモノヤル。ゴホウビダ」
 私の股間を這う鎖をクイクイ引っ張りつつ、彼女の視線がトレイの上のゴーヤを捉えていました。

 スープボウルの手前、バスルームの冷たいタイルの上に正座している私。
 その向こうには、私の姿を映す大きな鏡。
 両手は手錠で拘束され、その手錠から伸びた鎖が股間へとつづいています。
 腕を胸の前くらいまで上げると、たわんでいた鎖がピンと張って、股間の唇に食い込んできます。

「いただきます」
 小さく言ってから、スープボウルに顔を近づけようと、膝立ちで上体だけ前へ傾けていきます。
 前のめりの上半身を腹筋だけでは支えきれなくなってバランスが崩れ、まず拘束された両手がスープボウルのすぐ左隣に腕から着地しました。
 四つん這いでお尻だけ高く突き上げた、いやらしい格好。
 手錠と股間との距離が今までに無く開き、その間を繋ぐ鎖が張りつめて股間に食い込み、閉じていたワレメを強引に押し開きました。
「ああーーっ!」
 閉じ気味だった両膝が知らずに大きく開き、鎖がますます深くめり込んできます。

 幸い、溢れるほどの蜜が潤滑剤となり、鎖が擦れてもたいして痛くはなかったのですが、小さな唇もこじ開けられ、粘膜に直接当たっているのがわかりました。
 それどころか、熟しきって外へ飛び出していたつぶらな果実が、ちょっと動くたびに、鎖のデコボコにズリズリ翻弄されちゃっています。
「あんっあん、だめぇーん」
 こんなんじゃ、お食事どころじゃありません。
 両手を手前に引き寄せ、鎖の張力を緩めました。
 とりあえずはまず、食べるほうが優先です。

 こんもり盛られたホイップクリームを、舌を思い切り伸ばしてペロリとすくい上げました。
 はあんっ、おいしー。
 甘くって、フワフワやわらかくて。
 やっぱりちゃんと、お腹へってたみたい。
 最初は恐々だったのですが、やがてスープボウルに顔を突っ込むように、しばらく夢中でクリームだけベロベロ舐め上げました。

 クリームを舐め、スープボウルの縁を舐め、立っているバナナの側面を舐め、自分の口の周りを舐め。
 そうしているうちになんだかどんどん、狂おしい気持ちになってきました。
 四つん這いになって、手を使わずに食べるお食事。
 何て言ったらいいのか、野性的な感情?
 性的なコーフンにも似ているような、動物的な昂ぶり。

 上目遣いで鏡を見ると、床にひれ伏した自分の顔のあちこちに白いクリームがついています。
 ほっぺ、鼻のアタマ、あご、おでこ、髪の毛にも・・・
 顔が汚れるのもおかまいなしに、口だけでものを食べる自分の姿。
 お尻だけ高く突き出して、これって後ろから見たら絶対、広がったアソコも肛門も丸見えのはず。
 そんな自分のあさましく恥ずかしい姿に、もっと辱めて欲しい、むちゃくちゃにして欲しい、っていうマゾの性分がいっそう駆り立てられます。
 同時に、感情がどんどん野生的になってきて、ウガーッって、意味も無く吼えてみたい気分。
 夢中で舐めていたらいつの間にかピチャピチャピチャ、舌がミルクに届くようになっていました。

 ミルクを舌だけで飲むのって、すっごくまどろっこしいんです。
 一度で口の中に入る量はごくわずか。
 何度も何度も舌ですくい上げなくてはなりません。
 その行為に段々イライラしてきて、わざともっと大きな音が出るように舌を鳴らして舐めつづけます。
 そしてまた、このピチャピチャというお下品な音が、凶暴な感情をさらに煽ってくるのです。

 私はただのケモノ。
 食欲も性欲も、したいときにしたいようにしたいだけ。
 もはや理性は、遠い宇宙の彼方へ完全に消え去っていました。
 気持ちの昂ぶりがはっきりと、性欲にも繋がっていました。

 ミルクをピチャピチャ舐め上げながら、拘束された両手をジリジリと前へ滑らせて鎖の張力を復活させます。
 アソコに食い込んでくる鎖をより奥へと迎え入れるように、上下左右に腰を振り始めてしまいます。
 冷ややかな鎖に粘膜とつぶらな果実を蹂躙されながら、お皿をベロベロ舐め回し、立っているバナナをあんぐりと咥え込み、そのままムシャムシャと歯を立て、ゴックンと喉を鳴らして咀嚼します。
 一つ食べたらすかさず次の獲物へ。
 バナナが全部なくなったらスープボウルに顔を突っ込み、キスするみたいに尖らせた唇でふやけたシリアルもろとも、残りのミルクをチュルチュルと音をたててすすりこみます。

 シリアルの最後の一かけらまでキレイに舐め上げて、スープボウルが洗い立てみたく真っ白のツルツルになったとき、食欲は消え失せ、私のからだは、性欲だけの塊となっていました。
 高く突き上げた腰を絶え間なく上下に動かし、お尻の割れスジに沿って張りつめている鎖をヌルヌル滑らせます。
 上半身も床を擦り、へばりついたおっぱいがタイルを磨き、尖った乳首が刺激してもらおうとタイルの境目を探していました。
「ふーんっ、ぅふーんっ」
 ああーんもう・・・早くイっちゃいたい・・・
 身悶えしながら目を閉じて、異国美人さまのごほうびを待ちわびます。

「ユー、クレイジービッチ!オオサワギシテ、ホントニドッグミタイダナ。ハズカシイオンナダ」
 うすら笑いの異国美人さまに鎖をグイグイ引っ張られ、私はそれに合わせてワンちゃんみたいに、しっぽならぬお尻を激しく振っています。
「ホラ、ゴホウビダ。コレガホシイカ?」
 目の前でプラプラ、ゴーヤを振られます。
「コノビターメロン、オマエノシェイヴドプッシーデタベロ。オンザバック!」
 異国美人さまのしなやかな素足に腰の辺りを軽く蹴られ、私は仰向けになりました。

「デモ、コレハビターダカラ、スコシスイートニシテアゲルヨ」
 異国美人さまは、いったんゴーヤをトレイに戻し、代わりにクリームの入ったボウルを手にしました。
 ボウルに残ったホイップクリームをホイッパーですくい、仰向けの私のからだにポタポタ垂らし始める彼女。
 私のおっぱいがみるみる、白く染まっていきます。
 ホイッパーごとクリームを肌になすりつけられ、ホイッパーのワイヤーが固くなった乳首をピンピン弾きます。
「ああん、やめてくださいぃ、いたいですぅー・・・」

 バスルームのタイルに仰向けになった私は、手錠の両手でボウルをつかみ、自分のからだにトロトロとホイップクリームを垂らしました。
 おっぱい、おへそ、お腹、土手・・・
 ボウルが空になったらホイッパーで、肌にクリームをでたらめになすりつけます。

 バルーン状のワイヤーが私の肌をヌルヌル滑り、その無機質な感触にからだがビクンビクン反応してしまいます。
 おっぱいの頂上をシャカシャカすると、乳首が弾力のあるワイヤーにプルプル弾かれてどんどん尖ります。
 土手のクリームをホイッパーですくい取り、鎖をずらしてホイッパーの頂上部をアソコの入口に直に押し付けます。
 私の蜜とクリームが混ざり合ってヌルヌルベトベト。
 直径5センチくらいのホイッパーがツルっとアソコに入っちゃいそう。
 もちろん、萼から飛び出たつぶらな果実はワイヤーの餌食。
 横殴りに蹂躙するとすっごく気持ちいい。
「あんっ、あんっ、あんっ!」

 手錠で両手を拘束されているので、一度に一箇所しか責められないもどかしさ。
 異国美人さまにおねだりして、そろそろフィニッシュを迎えさせてもらおう。
 私の蜜とクリームとのブレンド味がついたホイッパーをペロペロ舐めながら、目をつぶりました。


独り暮らしと私 10


2013年5月12日

独り暮らしと私 08


 最初にキッチンの水切り棚の上にバターナイフとアイストングを発見。
 ベッドルーム兼お勉強部屋の机の上で50センチ定規とルレット、アイマスクを発見。
 バスルームの鏡横の棚に電動歯ブラシ2本発見。

 刑事さんが洗面所であきらめてくれて良かった。
 電動歯ブラシは、お揃いのデザインのブルーと赤で、もし彼女がこれをみつけたら、あらぬカレシ疑惑が確定しちゃうところでした。

 今までの発見場所を見ると、どうも私は、本来それがあるべき場所、に置いてごまかそうとしているようです。
 木は森に隠せ、というやつですね。
 それならって、サンルームに行ったらやっぱり、洗濯バサミ入れのバスケットの一番上に、私がお洗濯物には絶対使わない、おびただしい数の木製洗濯バサミがこんもりと山になって溢れ出ていました。

 そう言えば洗面所から戻るときにひとりがこれを見て、
「わー、木の洗濯バサミって、珍しいよね今時」
 って言われてドキンとしたことを思い出しました。
「うん。形が可愛いな、と思って通販で思わず買っちゃった」
 って、ごまかしました。

 本来あるべき場所が無いものたち=見られたら言い訳出来ない恥ずかしいオモチャたち、は、ウォークインクロゼットに吊るされたいろんなお洋服のポケットから続々と出てきました。
 リモコンローター3つ、クリットローター、コントローラー、ほぼ円錐形バイブレーター、鎖付きの手枷足枷・・・
 麻のロープと長い鎖はまとめて、台に乗らなければ届かないクロゼットの一番上の棚に突っ込まれていました。

 でもこの隠し場所は、今考えると危なかったかもしれません。
 女子同士は、ねえクロゼット見せて、みたいな展開になることもありますから。
 それで、ちょっと着てみていい?ってなったら・・・
 もっとも、このときのお友達はアニメやマンガのお話で趣味が合って意気投合したお友達で、ファッション関係のお話はほとんどしていませんでしたから、たぶん大丈夫って思ったのでしょう。

 そして、最後までみつからなかったのが、シーナさまからいただいたばっかりのチョーカーでした。

 これまでの隠し場所パターンから言って一番可能性ありそうなクロゼット内の、全部のお洋服の全部のポケットを探ってみてもありませんでした。
 まだ捜索していなかったバルコニーも隅から隅まで探し、アクセサリー入れの中身を全部ぶちまけ、家中の戸棚や収納をすべて開けて探し、納戸の奥深くに隠してある私とシーナさまのオモチャ箱の中身もそれぞれ総点検し、トイレもバスルームも、家具と壁の隙間も全部探ったけれどみつかりませんでした。
 チョーカーが入っていた立派なケースだけは、空のまま私の机の鍵がかかる抽斗に保管されていました。

 素敵なチョーカーが失くなってしまった事はもちろんショックでしたが、何よりもプレゼントしていただいたシーナさまに申し訳ない気持ちで一杯でした。
 お気を悪くされて、私とはもう遊んでくれなくなっちゃうかもしれない・・・
 そんなふうにウジウジ考えて、あんなに旺盛だったムラムラも嘘のように萎んでしまいました。

 不幸中の幸いは、シーナさまがしばらくお忙しくて、このマンションにいらっしゃらないこと。
 このお部屋中のどこかに絶対あるはずだから、シーナさまがお戻りになるまでに絶対みつけよう。
 みつからないうちにシーナさまに聞かれたら、全部正直にお話しよう。
 そう覚悟を決めて、ヒマがあればいろいろ探していたのですが、なぜだかこの洗濯バサミのバスケットだけは、探し直していなかったのでした。
 早々と木製洗濯バサミがみつかったことで、無意識のうちに捜索範囲から除外してしまったようでした。
 
 だけど、何故チョーカーだけ、洗濯バサミバスケットの奥深くに押し込んだのだろう?
 自分の行動なのに、その理由がまったく思いつきません。
 ま、いっか。

 そんないわくつきのチョーカーがみつかって、私は心の底からホッとしていました。
 これがみつかっただけでも、がんばってお洗濯した甲斐があったというもの。
 全裸家政婦生活することを決めて良かったー。
 ホッとしたせいなのか、なんだか少しお腹が空いてきた気がしました。

 私は、ムラムラの強いときはあまり空腹を感じない性質なのですが、今日は朝からいろいろやって体力もたくさん使ったし、このへんで栄養補給をしておいたほうがいい気もします。
 時計は、すでに午後の1時を回っていました。
 4回目の洗濯機さまのお仕事が終わっていたので、そのお洗濯物を干してから軽くランチをとることにしました。

 ほぼ1ヶ月ぶりに再会出来た、シーナさまにいただいたチョーカー。
 着けた途端に私のマゾ気質が目に見える形で顕われてしまうという、おそろしいアクセサリー。
 バスケットの底から取り出そうとチョーカーに触れたらもう、一刻も早くそれを首に嵌めたいという願望にあがらうことは出来ませんでした。
 そして嵌めた途端、私のからだがムズムズ疼き始めました。

 全裸にチョーカーだけ着けて4回目のお洗濯物を干しながら、ランチタイムもマゾっぽくするべきだな、って考えていました。
 首輪を着けたらからには、やっぱりワンちゃんスタイルということになるでしょう。
 そう、SMの写真でよく見る、四つん這いになって手は使わず、お口だけで食べ物を摂取しなくてはいけない、屈辱的なお食事作法。
 これも、やってみたかったけれどまだやったことがないこと、の一つでした。

 お献立は当然ドッグフード?
 でも、私はワンちゃんを飼っていないので、そんなものお家に置いてありません。
 ていうか、あれって人間が食べても大丈夫なのかな?
 そういうビデオで女優さんがお口に入れているの観たことあるけれど。
 見た目は美味しそうにはとても見えないな。

 ふと頭の中に、猫さんがうずくまってミルクをピチャピチャ舐めている絵が浮かびました。
 そうだ、ミルクがいいかな。
 ミルクにシリアルを浸して、あと、さっき買ってきたバナナを・・・
 なんとなくイメージが湧いてきました。
 メス犬じゃなくてメス猫になっちゃうけれど。

 猫さんて、マゾっていうイメージではないな。
 やっぱりワンちゃんのほうが、ご主人様には従順だからマゾっぽい。
 どうでもいいことを考えながらお洗濯物を干し終え、すぐにキッチンに向かいました。

 大きめのスープボウルを食器棚から出しました。
 この大きさならバナナ2本でも大丈夫そう。
 それから冷蔵庫を開けてホイップクリームの素を取り出し、別のボウルにあけてミルクを注ぎました。
 何本かのワイヤーがまあるくバルーン状になっているホイッパーでシャカシャカシャカ。
 シャカシャカすると、剥き出しのおっぱいがプルプル揺れちゃいます。

 ホイップクリームが出来たので、次はバナナを剥きます。
 2本剥いてそれぞれ真ん中で半分に切り、まあるいスープボウルの四隅に断面を下にして立てて置きました。
 こうしておけば咥えて食べやすいはず。
 スープボウルにミルクを半分くらいの深さまで注ぎ、お気に入りのあんまり甘くないチョコ味のシリアルをひとつかみ、バナナに囲まれた真ん中に投入。
 仕上げに、さっき作ったホイップクリームを絞り出す用のビニールに入れて、全体に満遍なくニュルニュルニュル。
 シリアルはすっかり隠れ、バナナも先っちょがちょっと見えるくらいになっちゃいました。
 あらら、それでもまだけっこうクリーム、余っちゃった。

 スープボウルにこんもり盛られたまっ白いクリームの山。
 これをお顔で迎えにいったら、顔中クリームだらけになるでしょう。
 コメディのテレビ番組でたまに見かける、パイ投げの犠牲者、みたいな自分の絵が頭に浮かびました。
 うん、マゾっぽい。

 さて、これをどこで食べましょう?
 絶対に床を汚しちゃうことはわかっています。
 どうせこの後お掃除もする予定だし、リビングでもいいかな。
 でも、せっかくだから何の気兼ねも無く、とことんはしたなくなってみたい気もしています。
 余ってしまったクリームを見て、思いついたこともあるし・・・

 となると、後片付けが一番ラクそうな場所、床にお水が流せるバスルームということになります。
 よーし、ランチの後はバスルームを先にお掃除することにしよう。
 まだ手をつけていないお洗濯物も少しだけ残っていましたが、洗濯バサミも干すスペースも足りなそうなので、明日にすればいいや。
 そうすれば明日も、洗濯機さまと遊べるし。

 今作ったバナナ&ショコラミルクのクリーム添えマゾナオコ風をトレイに載せ、しずしずとバスルームまで運びました。
 洗い場の大理石風な冷たいタイルの上に、スープボウルを直に置きました。
 もちろん、食べている姿が壁に嵌めこまれた等身大の鏡に映って、それが自分でよく見える位置にです。
 見慣れたバスルームに食べ物を置いただけで、なんだか非日常的な空間に変わったように感じられます。
 ここで四つん這いになって、ミルクをピチャピチャ舐めるのか・・・
 そう考えると、じわじわ感じてきてしまいます。

 メニューは猫さん用ですが、あくまでメス犬マゾペットにこだわるためにも、首輪に付ける引き綱、リードが欲しいところ。
 数週間前からシーナさまが置きっ放しにしている、シーナさまのオモチャ箱。
 中身は自由に使っていいとお許しをいただいているので、チョーカーをいただいた日の夜に、確か鎖が入っていたはず、と探しました。
 2メートルくらいの鎖が入ってはいたのですが、それはけっこう本格的な重め太めの鎖で、チョーカーに繋いだら華奢なチョーカーのほうが壊れちゃいそうな感じでした。
 チョーカーに繋ぐのはあきらめましたが、私は、その鎖のえっちな別の使い道をすでに編み出していました。

 バスルームからキッチンへといったん引き返す間に、屈辱のランチタイム妄想の方針が決まりました。


独り暮らしと私 09


2013年5月11日

独り暮らしと私 07


 チョーカーをケースからおずおずとはずします。
 意外に重い。
 金具の装飾がたくさん付いているから、そのせいでしょうか?
 腕時計より幾分重たい感じ。
 ビーズとパール周辺の細工模様がすごく細かくて刻んであって、確かに高級品ぽい。

「あっ、ベルトみたく巻きつけるんじゃないんだ」
 ケースの台に隠れていて見えなかったのですが、着脱の方法はネックレスのように背中側の金属製の留め具でした。
 デザインがベルト風で長さ調節の穴まで空いていたので、てっきり首に巻きつける方式と思い込んでいました。
 留め具をはずして、肩にかかる髪を軽く払ってから、恐る恐るチョーカーを首にあてがいました。

「やってあげる」
 シーナさまが席を立ち、私の隣の席に移動してきました。
 二人並んで座る格好。
「背中を向けて」

 座ったまま上半身だけをひねって言われた通りにすると、窓の外に顔を向けることになります。
 窓の外はデパートのグルメフロア通路。
 まばらですが、お買い物やお食事を楽しむ人たちが行き来しています。
 ガラスにはうすーく、首に何かを巻かれている私の姿も映っています。
 私は、目を伏せては上目で通路をチラッと見て、をくりかえして落ち着きません。
 いまのところ私に目を留める人はいないみたいだけれど・・・
 マゾの首輪を嵌められている私の姿。
 心臓のドキドキが止まりません。

「出来た。サイズもあつらえたみたいにピッタリね。こっち向いて」
「はい・・・」
 ゆっくりとシーナさまのほうへ向き直りました。

 目が合うと、シーナさまが瞬間、息を呑んだように見えました。
 それからしばらく、ふたりして無言で見つめ合っていました。

 首輪をされる、ということを想像していたときに予想したほど、きつくも苦しくも無かったのですが、やっぱり首周りに形容し難い奇妙な圧迫感を感じていました。
 マフラーやショールを巻いたときには感じたことの無い、異物感と言うか拘束感と言うか・・・

「あ、あの・・・どう、どうですか?似合ってますか?」
 シーナさまがずっと何もおっしゃらないので、沈黙に耐え切れなくなって私のほうから聞いてしまいました。
「あ、うん。どう、って言うか・・・」
 シーナさまは、私から目をそらして宙を見るようにしてから目を閉じ、返す言葉を探しているようでした。
 なんだか少し動揺されているみたい。

「どう、って言う次元じゃないわ。あなた、似合い過ぎよっ」
 小さく吐き捨てるように言って、再び私を見つめてくるシーナさまのお顔は、なぜだか怒っているみたい。
 私を睨みつけるようにまっすぐに見ながら言葉をつづけます。
「さっき、わたしのほうに振り向いたときの、あのうっとりした顔は何?もう、マゾ丸出しじゃない」
「なんでこんなもの着けただけで、そんなにいやらしくなっちゃうの?呆れちゃう」
 決して乱暴な調子ではなく、突き放すような冷ややかな口調。
 数週間前に、このお声にたくさん虐められました。
 この口調のときのシーナさまは、完全にSになっています。

「直子、今、濡らしてるでしょ?」
 イジワルく私の顔を覗き込んできます。
「あっ、え、は、はい・・・」
 さっきチョーカーを自分で首にあてた途端にキュンときて、シーナさまにうなじをさわられている間、ジワジワ溢れ出ていました。

「やっぱりね。わたしはまだまだ直子のこと、甘く見ていたみたいね」
「さっきあなたが振り向いたとき、わたし、この後の仕事キャンセルしようかって、一瞬本気で考えたもの」
「このまま直子をどっかのホテルに連れ込んで、思いっきり虐めて虐めて虐め抜きたいって」
「それくらいすごいドマゾオーラが出てた」

 思いもよらないシーナさまのお言葉にびっくりすると同時に、それを言葉責めと捉えて疼きだすからだ。
 ああんっ、たぶん私、今もどんどん、マゾオーラを出しちゃってる。

「だから、それはもうはずしなさい」
「えっ?」

「えっ、てさあ?そんなもの着けてマゾ全開の直子を一人で街に放り出せるわけないじゃない?」
「本当はこの後、ここでパンツでも脱がせて、首輪にノーパンでさよならまたねマゾっ娘なおちゃん、なんて別れようかと思ってたけど、そんなこと出来っこないわよ、今の直子見たら」
「今、直子の頭の中、いやらしいことで一杯でしょう?」
「それしている間中、気になって気になって、妄想しつづけちゃうに決まってるわ」
「それ着けたまま、そんなマゾオーラを街中に振りまきながら帰ってごらんなさい、ここは池袋だし、家に着くまでに何人のバカな男からちょっかい出されることか」
「それで直子の身に何かあったら、わたし、ゆりさまに顔向け出来なくなっちゃうわよ」

 もう一度背中を向けて、チョーカーをはずしてもらいます。

 窓ガラス越しの視界右端に、おかあさまらしい女性に手を引かれた幼稚園児くらいのフリフリドレスを着た可愛いらしい女の子が現われました。
 私が気づいたときには、その子はもう私を見ていました。
 珍しいものを見る興味津々のまなざしで、歩きながらずっと私の喉元を凝視していました。
 私の目の前を通り過ぎたときは、バッチリ目が合ったので、私がうつむいて目をそらしました。
 左端のほうへ消え去るときも、お顔だけこっちに向けてまだ見ていました。
 視界から消え去る寸前、こちらを指差して女性に何か言ったようでした。

 シーナさまがチョーカーを元通りケースに収め、パチンと金具を留めました。
「そろそろ時間だからわたしは行くけれど、直子はもう少しここにいて気持ちを落ち着けなさい」
「えっちなことを考えちゃだめよ、いい?」
「ここを出たらトイレに行って、アソコをビデで丁寧に洗って、お化粧を念入りに直してから帰りなさい。わかった?」
「・・・はい」

「それと、そのチョーカーは、わたしかゆりさまが一緒じゃないときは、絶対着けて外出しないこと。着けていいのは当分直子の家の中でだけ。いい?これも命令だからね」
「今晩電話するから」
 そう言って立ち上がり、私の頭を軽く撫ぜるとパッと伝票を取って、スタスタ歩いて行ってしまいました。

 シーナさまに言われた通りの手順をちゃんと踏んで、デパートを後にしました。
 音の出ていない携帯音楽プレイヤーのイヤホーンを両耳に突っ込んで、うつむいて足早に繁華街の雑踏を抜けました。

 お家について、すぐにでももう一度チョーカーを着けてみたかったのですが、着けたら最後、歯止めが効かなくなってしまうのがわかっていたのでグッとがまん。
 学校の課題やお夕食を手早く済ませ、あとはもう寝るだけとなった夜の7時過ぎ、さっきの服装のままリビングの鏡の前で着けてみました。
 チョーカーの留め具を喉のところで留めて、それからグルッと後ろに回しても大丈夫なくらいの余裕が、チョーカーと首の間にありました。

 着けた途端に私から発せられるというドマゾオーラ。
 自分で見てもよくわからないけれど、鏡の中の私はなんとなく普段より従順そうに見えなくもない、かな?
 でもそれって、首輪を着けたから囚われの人っぽくなったていう、イメージからくる連想ですよね。

 いずれにせよ着けた途端に、さっきのティーラウンジのときと同じように、私のからだが疼き始めたのは事実でした。
 このリングに乳首を挟んだりラビアを挟む鎖が付けられる、って言ってたっけ・・・

 その夜私は、久しぶりに自分のからだを本格的にロープでギッチリ縛っての、緊縛自虐オナニーに長時間耽りました。

 夜の9時過ぎに携帯電話が震えて、着信を見るとシーナさまでした。
 手錠で繋がれた不自由な両手でなんとか出ました。
 出先かららしく、電話の向こうに街のざわめきが聞こえました。
 何をしてるのかと聞かれたので、正直に、チョーカーを着けて緊縛オナニーをしています、と答えました。
「わたし、今夜からしばらく、そっちに帰れそうにないのよね」
 シーナさまが電話の向こうで、本当に悔しそうにおっしゃいました。

 それから数日後。

 夏休み前最後の登校日。
 学校帰りに、ゼミで仲の良いお友達ふたりと連れ立って池袋で映画を観ました。

 観終わって、イタリアンのお店でおしゃべりしていたら成り行きで、おふたりがこれから私のお部屋に来る、ということになってしまいました。
「いいじゃなーい、ここから近いんだしー」
「うわー。なおっちの私生活って、チョー興味あるぅ。楽しみぃー」
 さあ大変。

 シーナさまからチョーカーをいただいた日以来毎晩、そのチョーカーを着けての自分虐めに精を出していました。
 昨夜も、妄想の中のシーナさまにリビングでたくさん虐められてイキ疲れたように眠り、今朝は、シャワーなどをしていたら時間が無くなって、昨夜の後片付けをちゃんと出来ずに登校してしまったのでした。

「今すっごく散らかってて恥ずかしいから、ざっと片付けるまで悪いけれどちょっと待っててね」
 4階の我が家のドアの鍵を開けながら早口でそう言って、返事も待たずに自分だけササッとドアの内側に滑り込み、ガチャンとドアを閉じてカシャンと鍵をかけました。
 さあ、急げー。

 リビングの床に転がっていたのは、ローター数個、洗濯バサミたくさん、ロープ、ルレット、チョーカー、アイストング、電動ハブラシ、長い定規、バスタオル、etc、etc・・・

 5分間くらい家中をドタバタしてから、やっと玄関の鍵をカシャンとはずすと、
「ケーサツだ!動かないで!家宅捜索します」
 まだ私がドアを開かないうちに向こうからグイッと開かれ、学生証を高くかざしたお友達がお芝居声で言って、はしゃぎながらおふたりが玄関になだれ込んできました。

「ひゅーひゅーひゅー!なおっちもスミにおけないねえ」
「なあに?ゆうべ男でも来てたの?通い夫?」
「別に隠さなくてもいいのにぃ。あたしたちの仲じゃない」
 ニヤニヤ笑いで盛大に冷やかされます。

「ううん。そんなんじゃなくて、本当にすごく散らかってたから・・・」
「まあまあまあ。わたくしに任せれば、一発で犯人の嘘を暴いてやりますよ」
「へー、ここがなおっちの部屋かー。広いねー。セレブじゃん」
「うわーテレビでけー」
 異様にテンションの高いおふたり。
 リビングのあちこちを、もの珍しそうに見て回っています。
 しまい忘れたものがないか・・・私は気が気ではありません。

「ところで奥さん、洗面所に案内していただけますか?」
 さっきから刑事さん気取りのひとりが、またお芝居声で聞いてきました。
 洗面所にお連れすると、
「ふーむ。歯ブラシはピンクのが一本だけ。おお、カミソリが!ああでもこれは女性用ですな」

 それからキッチンの食器棚の中と冷蔵庫の中とランドリールームを見られました。
「おっかしーなー。男が出入りしてれば、このうちのどっかに痕跡があるはずなのになー」
「だから、散らかってただけなんだってー」
「まあ、いいや。今日のところは、そういうことにしておきましょう」
 刑事さんがあきらめてくれたみたいです。

 その後、デパ地下で買ってきたお惣菜やスイーツをつまみながらDVDを見たりゲームをしたり、ガールズトーク花盛り。
 本当はいけないことなのですが、来る途中にコンビニで買ってきた甘いカクテルで異常に盛り上がってしまい、最後はいつの間にかリビングのソファーで各自眠りこけていました。

 翌朝早くにおふたりが帰り、私はカクテルのせいか頭が痛くて、自分のベッドで本格的に就寝。
 起きたら夕方近くになっていました。

 まだ少しズキズキする頭で昨夜の宴の残骸を片付けていたら、その宴が始まる前にも、私一人で急いでリビングのお片付けをしたことを唐突に思い出しました。
 ただ、何をどこにどう隠したのか、まったく思い出せません。
 思い出そうとすると頭がズキズキ痛みます。

 その日はそんな調子なのであきらめてゆっくり休み、翌日朝から、本格的な捜索に取りかかりました。


2013年5月5日

独り暮らしと私 06

「ハァハァ・・・ああ、気持ち良かったぁ・・・」
 ランドリールームの床に横座りになって、洗濯機にもたれたまましばし休憩。
 すっかり大人しくなった洗濯機のまっ白い外装が、火照ったからだの余韻を冷ますように、ひんやり肌を包んでくれます。

 ようやく息も落ち着いてきて、立ち上がろうと洗濯機の側面に手をついたらヌルリと滑りました。
 おっと危ない。
 よろけた体勢を立て直しながらあらためて洗濯機を見ると、アソコを押し付けていた角を中心に、その左右の側面がベットリ私の愛液まみれ。
 床には、見るからにトロリとした白濁液の水溜りまで出来ていました。
 うわー、恥ずかしー。

「すぐにお拭きしますのでお許しください、洗濯機さま」
 深々と礼をしてタオルを取りに走る私は、もうすっかり洗濯機さまの虜です。

 自分のからだも乾いたタオルでざっと拭いて、ンーッって一回大きく伸びをしたら、なんだかからだが軽やかで気分もスッキリ、労働意欲も湧いてきました。
 よーし、お洗濯をちゃっちゃと終わらせちゃおう。

 それからしばらく、真面目にお洗濯に取り組みました。
 2回目のお洗濯物を干す間に3回目を回し、3回目が終わったらすぐ4回目。

 ただ、真面目とは言っても全裸生活中の私ですから、えっちなことはチラチラ考えてしまいます。
 2回目のお洗濯物を干しながら、さっき洗濯機さまから責められていたときに浮かんだ宇宙人の妄想を思い出していたら、スーパーでの異国美人さんとの妄想とつなげられるストーリーが浮かびました。

 スーパーの女子トイレで、全裸のまま取り残され途方に暮れていた私を、突然、淡い不思議な光が包みます。
 フワッっとからだが浮く感覚がしたと思うと意識が途切れ、気がつけば宇宙船の中。
 そして、さっきの洗濯機型ロボットによる人体実験をさせられたのでした。

 宇宙人からテレパシーで教えてもらったところによると、彼らの星では、地球人を密かにさらってきて飼うのが流行していたのですが、虐待が絶えないため星の権力者から全面的に禁止されてしまい、仕方なく地球まで出張してきて、宇宙船内で楽しんでいるのだそうです。
 何故そんなことをするのかと言うと、地球人が性的に興奮してオーガズムやエクスタシーに達するときに発せられるオーラみたいなパワーが、彼ら宇宙人の健康にとても良いらしいのです。
 地球人が森林浴をするようなものだ、と言っていました。
 中でもマゾな女性の羞恥を多く含んだオーガズムを浴びるのが一番良いそうで、私はずいぶん気に入られてしまい、必ずまた近いうちにさらうから、と約束までされてしまいました。
 
 あの異国美人さんも宇宙人に気に入られちゃった一人で、今では宇宙人の手先になって、それっぽい女性を見つけると誘い込んで裸にしてから宇宙人に連絡する、というブローカーみたいなことをしているのだそう。
 ということは、異国美人さんも本性はマゾなんだ。
 全裸にするのは、服を着ていると宇宙船への転送を失敗しちゃう恐れがあるからで、虐めかたは、地球上のコンピューターネットワークから各国のアダルトビデオをハッキングしていろいろ研究している・・・

 そんなストーリーでした。

 今こうして文章にしたら、失笑しちゃうほど拙いご都合主義な設定ですが、そのときの私は、自分の考えたお話がうまくつながった、って悦に入って大満足でした。

 そうこうしているうちに3回目のお洗濯も終わり、六帖くらいあるサンルームが、竿とロープとハンガーに吊り下げられた色とりどりのお洗濯物でびっしりになってきました。
 こういうのを何て呼ぶのだっけ?・・・万国旗、じゃなくて・・・満艦飾?だったっけ?
 私が中学の頃、母と一緒に聞いたCDの中に、ランドリーゲートのなんとか、っていう曲があったな・・・あれはいい曲だったな・・・誰が歌っていたのだっけかな?

 お洗濯にまつわるとりとめのないことを考えながら、お洗濯物を干していきます。
 わりと深めな籐製バスケットの中にギッシリ詰まっていたプラスティック洗濯バサミも、残り少なくなってきました。
 バスケットに手を突っ込むと、もう底についちゃうくらい。
 あらら、足りるかな?
 そう思ってバスケットを覗き込んだら、まばらになった洗濯バサミの隙間から思いがけないものを発見しました。

「ああー!ここにあったんだー!」
 思わず大きな声を出しちゃうくらい、ずっとずっと探しつづけていたものでした。

 あれは7月の下旬。
 その日、学校が早く終わって午後3時頃には池袋に戻り、なんとなくプラプラとデパートのブランドショップをウインドウショッピングしていたら偶然、シーナさまとお逢いしたのでした。

 数週間前に初めてシーナさまと遊んで以来、その後も何度かお逢いしていました。
 ただ、シーナさまがいろいろとお忙しいため、まとまった時間が持てず、差し入れを持って私のお部屋にいらして普通にお食事とおしゃべりをするくらいのもので、えっちな遊びはあまりしていませんでした。
 おしゃべりの合間にリモコンローターで遊ばれたり、一緒にお風呂に入ったり、鞭の扱いかたを教えてもらったり、そんな程度。
 私のムラムラが大人しい時期だったこともありますが、何よりシーナさまとふたりでおしゃべりするのが楽しくて嬉しくて、充分満足していました。

「なんてステキな偶然!」
 明るいベージュのパンツスーツ姿のシーナさまが満面の笑顔で近づいてきました。
 聞けば、次のお仕事のお約束までの時間潰しでプラプラしていたそう。
 まだ1時間ちょっとは余裕があるとのことなので、上のティーラウンジでお茶することになりました。

 半端な時間帯だったのでティーラウンジはガラガラ、グルメフロアの通路に面した窓際の席に向かい合わせで座りました。
 その頃ふたりとも、同じケータイゲームにハマっていたから話題には事欠きません。
 あーだこーだと夢中でおしゃべり。
「それで、あそこで出てくる犬がさあ・・・」
 そこまで言って、シーナさまがハッとしたお顔をされました。

「いけないいけない。肝心なことを忘れちゃうところだった」
 シーナさまが意味ありげな笑顔を向けてきます。
「さっき、ステキな偶然、って言ったのは、あまりにタイミング良く直子が現われたからなのよ」
 シーナさまは、いつの間にか私を、直子、と呼び捨てにするようになっていました。
 私にはそれがなんだか、同年代のお友達同士、ぽく思えて、とても嬉しく感じていました。

「今日のわたしは、すごくいいものを持ってるの。もちろん、直子にとっていいもの、よ」
 フフフンッ、て、ちょっと得意気に笑います。
「直子、犬の首輪、欲しがってたわよね?」
 突然、話題がアダルティになりました。

 SMの定番、メス犬マゾペットの必需品とも言っていいワンちゃんの首輪。
 確かに、欲しいけれど買うのは恥ずかしい、みたいなことをシーナさまに言った覚えはあります。
 でも、平日午後のデパートの明るく健全なティーラウンジで口にするような話題ではありません。
 あわてて周りを見回してしまいましたが、相変わらずお店は閑散としていて、離れた席で中年のおじさまがひとり、ケータイを見つめているだけでした。

「え、えっと・・・」
 私が答えられずにいるのにはおかまいなく、シーナさまはご自分のバッグをガサゴソやっています。
 えっ?ここで出しちゃうつもりなの?
「ジャジャジャーン!」
 お口での効果音と共に、テーブルの上にネックレスケースみたいなビロード地の立派な箱が置かれました。
 ゴールドの金具をはずしてパッカンと開けると・・・

「見てわかるとは思うけれど、犬用の首輪じゃないわよ?ちゃんとしたブランド品の人間様用チョーカーだから」
「革もパールもいいものを使っているし、手造りで仕上げもしっかりしてる。その分お値段もそこそこするけれど」

「わあ、綺麗・・・」
 濃い赤色と言うより、むしろエンジ色と言うべき艶のあるなめし革にゴールドの金具。
 革全体にビーズとパールの細工飾りがいくつも付いていてキラキラ光っています。
 太さは、男性用の腕時計のベルトくらい?
 着けたら正面に来るであろうところに、直径3センチくらいのゴールドのリングがぶら下がっています。

「これのいいところはね、そのゴールドのリングに、チョーカーとおそろいのビーズやパールを使ったニップルチェーンやラビアチェーンをオプションで付けることか出来るの。ニップルチェーンってわかる?」
「え?えっと・・・」
 ニップルは乳首、チェーンは鎖・・・

「簡単に言えば、乳首にクリップで留めるチェーンアクセね。直子そういうの好きでしょう?欲しかったら都合してあげる。クリットチェーンなんていうのもあるわよ?」
 シーナさまのいたずらっ子な笑顔。

「まあ、チョーカーだけならアクセとして普段使いも出来るデザインだし、ゴシック系の服だとすっごく合うわね」
「そんなオプションまで作るくらいだから、メーカーはボンデージマニア向けのアクセとして作っているのは間違いないけれどもね」
「今度機会があったら、欧米でのパーティとかの画像や映像で、イブニングドレスにネックチョーカーを合わせている映画女優とかセレブのご婦人をよーく観察してごらんなさい」
「チョーカーからチェーンが垂れて、その先がドレスの中に隠れていたり、チョーカー以外胸元にアクセしていないのに背中にチェーンが見えたら、乳首かアソコにクリップ付けてるマゾッ子婦人だと思って間違いないわ」
「チェーンを短かめに調節すると、一足歩くたびに乳首が引っ張られたり、ラビアがパクパクしたり、たまらないらしいわよ?」
 シーナさまったら、この場に似つかわしくないアダルティワード、炸裂です。

「今日、撮影見本で貸し出していたのがちょうど返ってきたの」
「わたしも、貸し出したことさえすっかり忘れていたのだけれど、現物見たらパッと直子の顔が浮かんでさ」
「これは直子にあげよう、って決めてたの」
「そしたら、よりによってその日に出会っちゃうのだもの。直子、あなた超ラッキーよ」
 シーナさま、なんだか楽しそう。

「これを・・・くださるのですか?」
「そう。嬉しいでしょ?」
「でも、お高いのでしょ?」
「ああ、それは気にしないでいいの。お高いっていうのは上代、あ、お店で売るときの値段ね。わたしはサンプルとしてもらったようなものだから」
「それにこれ、意外に売れてて、もうけっこう儲けさせてもらっているし」
「そうそう、あの人も買ってくれたらしいのよ、オプションチェーン全部付きで・・・」
 シーナさまは、かなり有名な日本の若手美人女優さんの名前を挙げました。

 シーナさまのお仕事は、ご本人にちゃんと聞いたことはまだ無いのですが、これまでにしたいろいろな会話の断片を組み合わせると、輸入雑貨の仕入れと卸しを個人的にやっていらっしゃる、ということみたいです。
 その手のものにとてもお詳しいし、今日みたいに会話にもよく出てきます。
 海外へ買い付けにも頻繁に行ってらっしゃるみたい。
 だからシーナさまは、ご自分のお仕事のことを隠しているのではなく、ただ単に説明するのがめんどくさいだけなのかもしれません。
 でも、以前やよい先生にもはぐらかされた、やよい先生のお手伝い、がシーナさまのお仕事とどうつながるのか?という謎は、まだ残されたままでした。

「タダでもらうのがどうしても心苦しいって言うのなら、ここのお茶代で手を打つわ」
 シーナさまがケースごとチョーカーを私の前に滑らせました。
「さあ、早速着けてみて」
「えっ?ここでですか?」
「そうよ。ただのよくあるアクセサリーだもの、別に恥ずかしがることはないでしょう?」
「直子の今日の服なら、むしろピッタリよ。なんだか、これを着けるために選んできたような色だもの。そういうのも含めて今日の直子は超ラッキー」

 確かに私が今着ているお洋服、今日は曇り空で、そんなに暑くなかったので薄手のボートネックな半袖ニットを着ていました。
 その色は、目の前にあるチョーカーとほとんど同じようなエンジ色でした。
「で、でも・・・」
 私は再び、あたりを見回してしまいます。

 シーナさまはアクセサリーとおっしゃいますが、その形も、その色艶も、前にぶら下がるリング=リードを付けて引き回す、からしても、私にはどうしても、メス犬マゾペットの首輪、にしか思えませんでした。
 ここでこれを着けるということは、私はマゾです、と世間の皆様に宣言するのと同じ、って感じていました。
 これは、シーナさまお得意の羞恥プレイ?
 なんだかからだが火照ってきました。

「そ、それは・・・ご命令ですか?」
 上目遣いにシーナさまを見て、すがるみたいに聞きました。
「そう。命令よ。ここで着けられないのなら、あなたにこれはあげられないわ」
 数週間前のあの日みたいな冷たい口調になったシーナさまの瞳が、半分Sになりかかっていました。
「・・・わかりました」
 マゾな私は、シーナさまのご命令には絶対逆らえないのです。


独り暮らしと私 07



2013年5月3日

独り暮らしと私 05


「ハァハァ・・・ああ、気持ち良かったぁ・・・」
 浴室の壁にもたれたまましばし休憩。
 弱いシャワーの水滴が火照ったからだの余韻を鎮めるように、やさしく肌を撫ぜてくれます。

 バスタオルで丁寧にからだを拭いたら、全裸のままリビングへ。
 時計を見ると午前11時半を少し過ぎたところ。
 お腹もまだ空いていないしムラムラも少し落ち着いたので、ランチ前にハウスキーパーのお仕事を何か一つ済ませてしまおう。
 こんな晴天だし、まずはお洗濯かな。

 私にノーパンでジーンズを気づかせてくれたお洗濯物の山。
 あらためて見るとうんざりですが、ここでひるんだら先に進みません。
 よしっ、やっちゃおう!

 真夏の陽射しが燦々と差し込むサンルームの床にバスタオルを敷き、裸のお尻でペタンと座ってお洗濯物を選別し始めました。
 色もの、手洗いするもの、ネットに入れる小さいもの、かさばるもの・・・
 ずいぶん溜めちゃったなあ。
 確実に3回は回さないとだめみたい。
 下手すると4回、5回。
 よしっ、こうなったらとことん、今使っているシーツも枕カバーも全部洗っちゃおう。

 まず一回目。
 洗濯機にお洗濯物を入れてタイマーをセット。
 乾燥までやってくれる洗濯機ですが、せっかくの真夏日なのでサンルームに干して、お日様の光でゆっくり乾かすことにします。
 スタートスイッチを押すと、洗濯機の中でウィーンと音がして何かガサゴソやった後、低くヴーンと唸り始めます。
 洗濯機の側面を手のひらでそっと撫ぜてみました。

 洗濯機さんが働いている間、バスルームで手洗いが必要なものを洗ったり漂白剤に漬けたり。
 全裸で作業しているから、水しぶきが跳んでもへっちゃら。
 これはこれで効率的です。
 しゃがんでゴシゴシすると、おっぱいがぷるぷる揺れています。
 ただ、漂白剤のときは、からだにしぶきが跳ねないように、かなり慎重にやりました。
 全裸にピンクのゴム手袋だけ、という姿は、鏡で見たらなんだかシュールで、フェティッシュなエロさを感じました。

 そろそろ終わり、という頃にタイミングよく1回目のお洗濯完了のチャイムが聞こえてきました。
 洗い立てのお洗濯物をカゴに移した後、次のお洗濯物を入れてタイマーをセット。
 スタートスイッチは入れずそのままにして、今終わったお洗濯物のカゴを持ってサンルームへ移動。

 我が家のサンルームは、リビングとドア一つ隔てた隣のお部屋、マンションの建物的には玄関に対して裏手にあります。
 リビングから出られるバルコニーとお外で地つづきになっていて、陽の当たる側面は全面ガラス張り。
 バルコニー部分に出窓のように突き出た温室みたいな構造です。
 
 バルコニーの向かいが広めな駐車場なので、陽射しを遮る建物が近くには無く陽当りは最高、熱気がこもって室内がけっこう暑くなるくらいなので、普段はブラインドで日光を遮っています。
 今はエアコンのおかげで適温なのでブラインドはたたみ、ガラスの向こうの視界は全開、まぶしいくらいの明るさで、晴れ渡った街並みが見渡せます。

 サンルームの窓ガラスはすべて、いわゆるマジックミラーになっていて、お外から見ても鏡になってルーム内は覗けません。
 だから私も安心して、こんなふうに全裸でウロウロ出来るのです。
 ただ、この仕様には盲点がありました。

 夜になって、サンルームに灯りを点けると逆転して、こちら側が鏡になります。
 そのことに気づいた当初は深く考えず、窓ガラスすべてが鏡の空間というもの珍しさに楽しくなって、わざわざレオタードに着替えてバレエの練習をしたりしていました。
 ある夜、やよい先生とお電話しているとき、なにかの拍子でそのことを言ったら、
「でも、直ちゃん、室内が鏡になってたら、外からは丸見えってことだよ?」
 と言われて、頭がパニック。
 だって・・・
 そう、お察しの通り、そこでオナニーとかも、もちろんしていたのです。

 翌日早速、マンションの裏手に回り、我が家のバルコニーがお外からどう見えるのか確認しました。
 道路からだと、真下ではもちろん、遠くに行ってもバルコニーのフェンスと奥行きの関係で、サンルーム内までは見えないようでした。
 いろいろ場所を移動してみたけれど大丈夫。
 ただ、付近の4階以上のお部屋からだと・・・
 幸い駐車場が間にあるので、4、50メートル周辺にはそういった建物はないのですが、遠くには、ここより高いマンションや高層ビルが立ち並んでいました。
 まあでも、そこからもし見えたとしても、ちっちゃな人影みたいなものだろう・・・
 そう自分に言い聞かせました。

 夜のバレエレッスンを始めてから、それはまずいと気がつくまで3週間位。
 梅雨に入る前の頃だったかな。
 その間にそこでオナニーは・・・5、6回はしたでしょう。

 鏡に映った自分を見ながらの行為でしたから当然、鏡のそばで鏡に向かって、つまり窓際でお外に向いた格好で行為に励んでいました。
 アソコを自分の指で広げたまま、いやらしい顔をして鏡のすぐそばまで寄っていくこともあったでしょう。
 
 もしもそのときバルコニー内に誰かいたら・・・
 その人は、夜の闇に煌々と浮かび上がるガラス張りの見世物小屋の特等席で、世にも淫靡な自虐オナニーショーを見物することが出来たことでしょう。
 ロープや卑猥なお道具を手に、濡れそぼった性器や洗濯バサミに噛まれた乳首、蕩けきった淫乱な表情をその人に見せつけるようにしながら、痴態の限りを尽くして身悶える私の自慰姿を。

 もちろんその日を境に、サンルームでの夜の遊びは一切やめて、夜は必ずブラインドを下ろすようにしました。

 そんなサンルームに洗い立ての洗濯物を干していきます。
 こうして見ると、私の下着って淡いブルーかピンクばっかりだな・・・
 なんて思いながら、洗濯バサミも本来の使い方で正しく使って、エアコンを除湿に切り替えたらお洗濯第一弾は完了です。
 バスルーム横のランドリールームに戻った私は、新しいタオルを水に濡らして絞り、洗濯機の外装にあてがいました。
 きれいにしとかなくちゃ、ね?

 実は、昨夜リストアップした、やってみたいこと一覧、の中に、この洗濯機を使った遊びも含まれていました。
 思いついてはいたけれど、まだやったことのない遊び。
 私のおへそくらいの高さな洗濯機の前にひざまづき、その真っ白な側面を濡れたタオルで愛おしく愛撫するように拭いていると、未知なる行為への期待に胸がどんどん高鳴ってきて、その証がみるみる乳首に顕われました。
 満遍なく拭き終えてから立ち上がり、すでにセットしておいた洗濯設定を再チェック、期待を込めてスタートボタンを押しました。

 ヴーンという低い音ともに洗濯機が運転を開始します。
 その音を確認した私は、長方形な洗濯機の側面の角、やわらかく曲線を描く丸みのある角に、立ったまま自分の剥き出しな下半身をギュッと押し付けました。
 両脚を少し開いて上体だけ少し後ろに反らし、左右の内腿で洗濯機の二つの側面を挟むような格好です。

 両内腿がひんやりした無機質な感触に包まれ、その内腿が交わる私の敏感な部分が洗濯機の丸みを帯びた角に直接当たりました。
 懸命に働いている洗濯機さんが奏でる緩やかな振動が、下半身全体を震わせて私の奥に伝わってきます。
 ああ、やっぱり思っていた通り・・・気持ちいい・・・

 丸みを帯びていると言っても角は角。
 強く押し付けていると角の出っ張った部分が、私の陰の唇を左右に強引にこじ開けてきます。
 無機質な何かがソコに食い込んで押し開かれた感触がして、中のもっと敏感な唇や一番敏感な突起にも振動が直に響いてきました。
「あーーんっ、いやーんっ」
 膝をゆっくり上下して、丸みに沿って唇を滑らせながら擦り付けます。
 唇からはたっぷりなヨダレが溢れているので、ヌルヌル滑らかに動きます。
 クリトリスが押しつぶされたまま上下するのがわかります。
「あんっ、いいっ、いいーっ」

 洗濯機さまったら、焦らすように突然振動を止めてウィーウィー言ってたかと思うと、また突然震え始めたりしてなかなかのテクニシャン。
 今回は、これをやることに決めていたので洗濯時間も長く設定してあります。
 ああん、いっぱい愉しませてぇ・・・
 腰を思い切り前に突き出して角に密着させ、膝の屈伸で激しく上下しながら、いつの間にか両手で左右のおっぱいを掴み、揉みしだいていました。
「あっ、あっ、あっ、あーんっ」

 普段からバターナイフでクリトリスを虐めたり、アイストングでおっぱいを掴んだり、金属的で無機質な感触にからだを弄られるのがお気に入りの無機質フェチな私にとって、この洗濯機さまとのプレイは見事にツボにはまりました。

 下半身に密着する硬くて冷たいメタリックな感触。
 加えて、ときどき聞こえてくるウイーンという機械音やピロピロ鳴る電子音。
 目をつぶると、SFチックな妄想に放り込まれました。

 突然、謎の宇宙人に誘拐され、彼らの宇宙船内に連れ込まれた私。
 ピコピコ光るフクザツそうな装置に囲まれたお部屋の中央に、真っ白で四角い、まるで地球の洗濯機のような形のロボット。
 丸裸にされた私は、そのロボットの前に立つように言われます。
 宇宙人の姿は目に見えないけれど、テレパシーみたいなので命令してくるんです。

 ロボットに近づいた途端、見えない力で私の下半身とロボットが密着し、もうどんなにあがいても離れなくなってしまいました。
 対地球人人体実験データー収集用洗濯機型ロボットから、ねちっこく蹂躙される私のからだ。
 地球人のからだのどの部分にどんな刺激を与えたらどんな反応をするか、という、いやらしい実験の被験体に選ばれてしまったのです。

「あっ、許してっ、そんなのだめだめっ、いやーーっ」
 声に出してそう言いながらも、からだはもっともっと、って腰をグイグイ押し付けてしまいます。
 下半身への振動と自分の手でのおっぱい乳首虐めを、ロボットからの無慈悲な陵辱に脳内変換して、盛大に抵抗しながら身悶えました。
「あーんっ、そこはだめっ!そんなに捻ったらいたい、いたいーっ!」

 かなり昂ぶってきてもうすぐ、っていうときにまた、洗濯機さまが小休止に入りました。
 ああんっ、もう!
 絶妙な焦らしのタイミングに焦れったさ爆発でちょっとキレ気味、前にも増して思い切り股間を押し付け闇雲に上下させます。
 その直後。
 突然、それまでとは比べものにならない激しい振動が始まりました。

 脱水に移ったのでしょう。

「んんーーっ、んんーーーっ!」
 凄まじい快感の波が押し寄せてきました。
 激しい振動に合わせてからだ中がプルプル震えてしまいます。
「いいいいーーっ、いいいいいーーーっ・・・」
「ああーーっいやーーいやーーいやーーーんっ!!!」
 性急な振動と同じリズムで全身が激しくビクンビクンビクン!
 振動が変わってほんの数秒で、呆気なくイっちゃいました。

 それでもまだ、えっち宇宙人開発の洗濯機型ロボットは許してくれません。
 押し付けたままの股間に休む暇も与えず、より激しい振動を絶え間なく送ってきます。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ・・・」
 もはや腰がズルズルと崩れ落ち、がに股の中腰、頭が洗濯機さまと同じ高さまで落ちていました。
 両手を大きく左右に広げ、洗濯機さまの側面にしがみつくように抱きつく私。
 角が二つのおっぱいを左右に分け、洗濯機のそれぞれの側面にへばりついたおっぱいも、激しい振動に包まれます。
 私のからだ全体が洗濯機さまと一緒に振動していました。

 それは、もしも傍から見ていたら、あまりに異様で滑稽な光景だったことでしょう。
 素っ裸の女が不様ながに股で、まっ白い洗濯機にしがみついているんです。
 悦びの声をあげながら切なげに目を閉じて、洗濯機の白い外装に愛おしげに頬ずりまでしているんです。
 洗濯機に犯される女・・・

 私は、本当にこのままロープか鎖で洗濯機にグルグル巻きに縛り付けて欲しいと思っていました。
 ずっとずっとこの荒々しい振動を感じていたい。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ・・・」
 喘ぎ声が止まらなくなっています。

 一度イって敏感になっているからだは貪欲に、性急に昂ぶりを蓄積していきました。
「あーん、いいっ、いいっ、もっとーもっとーっ!」
 下半身は性器を擦り付けるために上下に激しく動き、上半身は乳房を擦り付けるために左右に動くという不思議なダンス。
 洗濯機さまをお相手にそんな淫靡なダンスを器用に踊りながら、私のからだはどんどん新たな高みへと登りつめていきます。

「ああーーああーーいいいいぃぃぃ・・・」
 イったと思ったら更に高く、イったと思ったら更に高く・・・
「あぁあぁあぁーーーーっ!!!」
 もうこれ以上はイけない、それくらいの快感が全身をつらぬいたと同時に、
「ピロロロロロ~~~ン!」
 軽やかな上昇和音の電子音と共に洗濯機さまが脱水を終え、お洗濯完了のお歌を高らかに歌い上げた後、停止しました。

 それはまるで、洗濯機さまが私と一緒にイったかのような、絶妙なタイミングでした。


独り暮らしと私 06

2013年4月27日

独り暮らしと私 04


 重いものはトートバッグに入れて肩に提げ、レジ袋2つに入りきらなかったものを詰めて両手に提げて、スーパーを後にしました。
 お外は相変わらず、茹だるような暑さ。
 ただでさえ重たい荷物が、暑さのおかげで二割増し位ズッシリ感じます。

 暑さと重さを少しでも忘れるために、帰り道はひたすら異国美人さんのことを考えながら歩きました。

 彼女あのまま、ジッパー全開のまま、この通りを歩いて帰ったのかな?
 ラフな服装から考えてたぶん、スーパーのごくご近所に住んでらっしゃるのだろうけれど、それにしても大胆。
 彼女の姿に気がついた街行く男性は誰もが、ラッキー!と思っただろうな・・・

 外国人で、あれほどの美人さんがああいう恰好をしていると、いやらしい、って感じるよりも、セクシーでカッコイイ、っていう印象のほうが勝っちゃうのは何故なんだろう?
 やっぱり、自分の美貌に自信を待っているから、見られるのがあたりまえで、むしろ、さあ見なさい、って堂々としているからかなのだろうな。
 外国人の女性、とくに西洋顔の美人さんだと、ノーブラとかシースルーとかセクシーな服装やキワドイ仕草をしても、淫靡とか猥褻な感じにはならないで、何て言うか、オトナの健康的なお色気、みたいな枠に収まって、世間的に許されちゃう気がする。
 ヘンに恥ずかしがらずに、あっけらかんとしているからだろうな。
 私には絶対無理・・・

 そうだ。
 今回の全裸生活の主の設定、彼女にしてみようかな。
 カタコトの日本語で責められるのって、なんだか萌えそう・・・

 でも、外国人のSMって、すっごくハードそうなイメージがあるな。
 お尻を叩くにしても、大きな手で力いっぱいバッチーン、バッチーンて血が滲むまで、みたいな。
 縄じゃなくて鎖、革製の手枷と足枷、一本鞭、十字架磔、人体実験。
 お仕置き、っていうより、折檻、拷問っていう感じ。
 ちょっと怖いけどゾクゾクしちゃう・・・

 ジーンズでノーパンは当たりだったな。
 ワンピやチュニックを上に着れば、スカートのときほど心配しなくてもドキドキ感が味わえるし。
 そう言えば、今もジッパー全開だったんだ。
 いっそ思い切って、ゆうこ先生が穿いていたみたいな、土手まで見えちゃうえっちなローライズ、買っちゃおうかな・・・

 穿いたら、すっごく恥ずかしいだろうな。
 それ以前に買うのだって恥ずかしいな。
 だいたい売っているお店を見たことない気がする。
 きっとシーナさまならそういうお店、知っているのだろうけれど、シーナさまにお買物おつきあいしてもらったら100パーセント、お店の中で羞恥プレイが始まっちゃうだろうな・・・

 そんなふうに、無闇にえっちなことを必死に考えて気を紛らわし、暑さと重さを忘れようとしていたのですが、もはや限界でした。
 肩に提げたトートバッグが重みでワンピのショルダーごとずり落ち、肩がはだけそうになること数回。
 そのたびにバッグを提げ直し、レジ袋を持ち替えて、全身汗みずく。
 それに加えて、このあたりは坂道が多く、お家に帰るときは上り坂ばかりなんです。

 住宅街の路地に入ってからは、もはや何も考えられず、ひたすら涼しい我が家のことだけを想い、息をきらして懸命に歩きました。
 傍から見ていたらヨロヨロのヨレヨレだったでしょうけれど。
 マンションの入口がやっと見えたときの嬉しさといったら。

「あらあら直子ちゃん。こんな早くからお買物?」
 エントランスのロビーで一息ついていたら、奥から声がかかりました。
 このマンションの管理人の柏木のおばさまでした。

 おばさまのご一家は、このマンションの土地の元地主さんで、このあたり一帯に多くの土地を所有している資産家さんらしいです。
 このマンションも1階と2階のお部屋の権利をお持ちで、今は、お知り合いに賃貸されているそう。
 私の母の実家と柏木さんご一家が曽祖父の時代からずっと懇意にしていた関係で、このマンションが建ったとき母の実家が一フロア、娘、つまり母のために譲ってもらったのだそうです。

 柏木のおばさまは、母が住んでいた頃からここの管理人さんを務められていて、確か母より十いくつか上のお年。
 その年代のかたにしては背が高く細身でシュッとされているので、ぜんぜんお若く見えます。
 メタルフレームのメガネがよくお似合いな、学校の先生みたいな雰囲気のかた。
 一見、気難しそうなお顔をされていますが、お話してみると気取りがなくて細やかで、何かと私のことを気にかけてくださいます。
 資産家さんだから別に働かなくてもいいと思うのですが、いろいろお世話を焼くのがお好きなのだそうです。
 居住まいや言葉遣いに品があって、いろいろ気遣いしてくれるのにサッパリしていて、さすがにずっと東京に住んでいる人はカッコイイな、って、こっちに来て私が最初に思った人でした。

「あっ、おばさま。おはようございます」
 雑巾を片手に、手ぬぐいを姉さま被りにした柏木のおばさまが、奥から出てきました。
 どうやら、エントランスのお掃除をされていたよう。
「今日も暑いわねー」
 エプロン姿のおばさまが私のほうへ近づいてきます。
 私は、あわてて緩んでいた襟元をかき寄せ、だらけていた表情を引き締め、ソファーから立ち上がって笑みを作りました。

「あらー、すごい荷物ね。今日は特売か何か?」
 私がソファーに置いた荷物を見て、おばさまが目を丸くしています。
「あ、いえ、えっと、学校の夏休みの課題を一気に終わらせちゃおうと思って、今日からしばらく、お部屋に引きこもろうかな、って食料を・・・」
 おばさまに嘘をつくのは心苦しいですが、まさか本当のことなんて言えません。
「そう。学生さんもいろいろ大変なのね。がんばってね」
「あ、はい。ありがとうございます」

 おばさまの目が、私の服装をチェックするみたいに、上から下へと動きました。
「直子ちゃんは、こんなに暑くてもきちんとおズボン、穿いているのね。えらいわー」
「街に出ると今時は、若い女の子がおへそとか出して、裸みたいな格好で平気で歩いているじゃない?いくら暑いからって、おばさん、ああいうのは感心しないのよ」
「そこいくと直子ちゃんは、いつもきちんとしているから。素子さんがちゃんとご教育されたのね。おばさんも我がことのように嬉しいわ」
 実は、そのおズボンのジッパーをワザと全開にしているんです・・・なんて死んでも言えません。

「でも直子ちゃん、汗びっしょりじゃない?早くお部屋に戻ってお着替えしたほうがいいわよ。そんなまんまじゃ風邪ひいちゃうから」
「あ。はい。それでは失礼します」
 ペコリとお辞儀して、荷物を持ってエレベーターに向かいました。
「何か困ったことあったら、いつでも言ってちょうだいね」
 私の背中に、おばさまが声をかけてくれました。

 ああ緊張した。
 おばさまは、すっごくいい人なのだけれど、自分がやましいことをしているときに、あのまっすぐさは眩し過ぎるな。
 もしも私がお部屋でやっているようなこと、おばさまにバレたら、すっごい蔑みの目で見られちゃうのだろうな。
 当然、母にも即効で報告がいっちゃうだろうし。
 絶対バレないように気をつけなくちゃ・・・

 お外ほどではないけれど、エレベーターの中もエレベータホールや廊下もムンムンムシムシしていたので、4階の我が家の玄関ドアを開けて、涼しい空気がそよそよっと流れてきたときには、心底ホッとしました。
 エアコン点けっぱなしで行って、よかったー。

 そう言えば、シーナさまもあのおばさまの面接受けたのかな?
 居住者に新しく同居人が出来たときとかも、おばさまの簡単な面接を受けて、それにパスしないとここには出入り出来ないって聞いたけれど。
 まあ、シーナさまなら如才ないから、そのへんは上手にやったのだろうな。
 最上階のペントハウスでときどき、キワドイ水着やオールヌードでパーティやっているなんて、夢にも思っていないだろうなあ。
 シーナさまがときどき私のお部屋に来て、ふたりでえっちな遊びをしていることも・・・

 そんなことを考えながら、いつものようにお部屋に上がろうとして、ハッと思い出しました。
 いけないいけない。
 昨日から私は、ここで服を全部脱がなきゃいけないんだった。

 汗でよれよれのワンピースを裾からまくり上げ、頭から脱ぎました。
 服を脱がなきゃいけない、って今さっき考えた自分のマゾな言葉に反応したのか、乳首に血が集まってくるのがわかります。
 ジーンズの前ボタンをはずしただけで、両腿の付け根を起点に布地が左右にハラリと分かれました。
 そのまま下ろしていくと、ジーンズの股の所の布地と私のアソコの間を透明な糸が幾筋かツツーッと伸びていきました。
 うわー、こんなに濡らしちゃってる・・・

 一刻も早く冷たいシャワーを浴びながら自分のからだをまさぐりたいところですが、お買い物の中に冷凍食品とかもあるので、グッとがまん。
 バスタオルでからだを軽く拭いた後、手早くドタドタと、買ってきたものをキッチンの所定の場所にしまいました。

 それからバスルームへ一目散。
 髪は濡らさないように、首から下に冷たいシャワー全開。
 勢いある水滴が絶え間なく私の肌を打ちつけてきます。
 ああん、気持ちいい・・・
 お水の流れに沿っては逆らい、おっぱいからお腹へと自然に両手が上下します。
 固くなった乳首に手のひらがひっかかり、さっきの異国美人さんのおっぱいの感触がよみがえります。
 うーん、もうがまん出来ない・・・
 シャワーの勢いを緩め、人肌くらいの温度に調節して目をつぶり、妄想の世界へ突入です。

 私の手を自分のバストに導いた異国美人さんが、自分の手も私の胸に。
「オゥノゥ。アナタ、カップツイタフクデスネ。ツマラナイ」
「アナタノオッパイモ、サワリタイデス」
「で、でも、こんなところじゃ・・・」
 いくら人影が無いとはいえ、ここはスーパーのフルーツ売り場。

「ソレナラ、コッチデス」
 ふたりの買い物カゴはその場に置き去りに、腕をひっぱられて連れ込まれたのは狭い女子トイレ。
 タイル貼りの冷たい壁に背中を押し付けられたと思ったら、胸元のボタンを下まで手早くはずされ、両ショルダーを左右に払われて、ワンピが足元に落ちました。
「オゥ、ビューリィフォー!エッチナオッパイデスネー」
 間髪を入れず両手で鷲づかみされ、乱暴に揉みしだかれます。
「ああんっ、だめぇん・・・」
 私の淫らな声が彼女の柔らかい唇で塞がれます。

 彼女の左手が私のお腹を滑り、ジーンズのボタンをはずして中へ。
「ワオ!ヤッパリアナタモノーパンティデシタネー」
 彼女の唇が離れ、ニヤニヤ笑いで私を見つめてきます。

 一呼吸置いて、彼女の手がジッパーを下げつつ奥へ奥へともぐりこみ始めます。
「ソレニアナタ、ケガナイネー。オマンコツルツルデース」
 彼女の指先は、もはや私の裂け始めまでたどりついています。
「ああんっ」

「ワタシシッテマス。オマンコノケヲシェイヴドシテルオンナハ、ミンナスケベデス」
 手の甲で器用に私のジーンズを下へと降ろしつつ、私のアソコ周辺をお尻の穴のほうまで、ゴシゴシ擦るように愛撫してきます。
「ああん、だ、だめですぅ、こんなところでぇっ」
 
 まだ個室にも入っていない、ドアを開けてすぐの洗面所のところでいきなり始まったこの行為。
 私はワンピを足元に落とされ、ジーンズも膝まで下げられたほぼ全裸。
「だめぇ、だ、誰かが入ってきたら・・・」
 言葉とは裏腹。
 立ったまま背中を壁に押し付けられた形の私は、自発的に両手を頭の後ろで組んで両脚を軽く広げたマゾの服従ポーズ。
 彼女の乱暴な愛撫にクネクネ身悶えます。
「ダイボージ。ワタシウマイカラ、アナタ、スグニオーガズムデス。シンパイナイ」

 彼女の長い指が私の中にズブリと突き挿さりました。
「あーーんっ!!」
「オゥノゥ。オオキナコエハダメネ。ガマンシナサイ」
「アナタガコエダシテダレカキタラ、ソレ、アナタワルイデス」
 言いながら、彼女の指が私の中を勢いよくかき回してきます。
 チュプチュプビチャビチャと卑猥な音が女子トイレに響きます。

「ワタシ、アナタミタトキ、スグワカッタネ。エッチナオンナッテ」
「ユーアーノゥティーマゾヒスティックガール、アーンチュウ?」
「ワタシ、スケベマゾオンナ、イジメルノダイスキネ」
「イマダレカココニキテ、アナタ、ハダカミラレタラ、ソレ、アナタノセイ。アナタガスケベマゾオンナダカラ」

 彼女の手が私の乳首をひねり、膣壁をひっかき、お尻の穴を広げ、クリトリスを潰します。
「んぅーんっ、ふーんっ・・」
 必死に声を押し殺して、歯を食いしばって快感の波に耐える私。

 やがて彼女の右手が細かく激しく、私のヌルヌルな秘部を出入りし始めました。
3本の長い指が陰唇から膣の奥まで、出ては入り出ては入りをくりかえし、そのたびに彼女の手のひらが私の土手に当たり、ペチペチと拍手みたいな音が響きます。
 ペチペチペチ・・・
 チュプチュプチュプ・・・
「あっ、あっ、あっ・・・」
 そのリズミカルな音に合わせて、押し殺しきれない私の喘ぎ声がワンテンポ遅れで追いかけます。
 淫らなポリリズム。

「あっあっあっあっ・・・」
 拍手のテンポがどんどん上がって、私の声は追いつけなくなり、代わって上半身がイヤイヤするみたいに左右に揺れ始めました。
 私のおっぱいがゆらゆら揺れて、ニヤリとほくそ笑む異国美人さん。
 私のからだは、どんどん宙高く舞い上がり、あとはあきらめて快楽の渦に身を投げるだけ。
「あっあっ・・・あっーーっ・・あーーっ・・・」
「・・・あっ、あっ・・・あーーーーんっ!!!」

 気がついたときには、女子トイレの冷たい床にへたりこんでいて、異国美人さんの姿は消えていました。
 私のワンピとジーンズと共に。
 丸裸の私だけが置き去りでした。
 
「えーっ!?そんな・・・私ここから、どうやって帰ればいいの!?」


独り暮らしと私 05