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2025年10月13日

我慢と免許と脅迫状 02

 リンコさまミサさま、そしてほのかさま。
 好奇に満ちた六つのねぶるような視線が私の裸身に注がれます。
 服従ポーズな私の秘唇の奥がジワリと潤み始めます。

「ちょっとそのチョーカー外してみてよ」

 リンコさまが私の首を指さされ私はギクリ…
 でもご指示に逆らうことなんてできませんので、頭の後ろにやっていた両手をおずおずと首の後ろに下ろします。

「うわっ、そこだけ見事に、首輪の形通りに真っ白じゃん」

 私が外したチョーカーを受け取られたリンコさまが嬉しそうに大きなお声を出されます。

「炎天下の野外を首輪ひとつの素っ裸で過ごしつづけていたんだろうね。まさに露出マゾの刻印って感じ」

 ミサさまが薄い笑いを浮かべられ蔑むようにおっしゃいます。
 ほのかさまは唖然としたお顔で私の首を凝視しておられます。

「もう直子は首輪もチョーカーもする必要ないね。天然の首輪で四六時中、私はマゾですの、って世間一般にアピール出来るから」

 リンコさまが笑いながらおっしゃってから、ふと何か閃いたようなお顔になり、こうつづけられました。

「これだけ満遍なく陽焼けしていたらゴールドのアクセが映えるよね。よし、今日の直子のユニフォームが決まったわ」

 おっしゃるなりデザインルームのほうへ駆け出されるリンコさま。
 服従ポーズに戻った私は、まだ呆気にとられたお顔をされているほのかさまと見つめ合っています。
 小さなショッパーを手にされたリンコさまがすぐに戻ってこられました。

「夏休み前にイメビのメーカーに頼まれていくつか作ったんだけれど、作ってるうちに楽しくなっちゃってさ。材料がずいぶん余っちゃったから直子用にもオフィスで着けさせようって作っておいたんだ」

 おっしゃりつつショッパーからリンコさまが取り出されたキラキラしたゴールドチェーンの束を見た途端、私はピンときてしまいます。
 社内ではヌーディティジュエリーと呼んでいる素肌を艶かしく飾るチェーンアクセサリー。
 入社前の面接ごっこでお姉さまからいきなり装着され、お姉さまの目前でそれだけ身に纏ったオールヌードのオナニー姿を履歴書用の写真として撮影された思い出深い装飾具。

「イメビの小道具だから18金とはいかず金メッキだけどさ、太さも重さも自由自在だからマゾ苛めアクセに特化した工夫するのが愉しくなっちゃった」

 チェーンの束を手にされたリンコさまが服従ポーズな私の背後に回られます。
最初は普通のネックレスのように私の首周りにチェーンが巻かれ、首後ろでフックが留められます。
 私の胸元にはいろいろごちゃごちゃしたチェーンが私の膝小僧近くまで垂れ下がりました。
 確かにチェーンの輪っかひとつひとつが今まで着けたことのあるものより全体に太くて重い感じがします。

「まずはニップルね」

 リンコさまが私の正面に戻られ、無造作に私の右おっぱいをむんずと掴まれました。

「あんっ!」

「おうおう、乳首カッチコチに固く尖らせちゃって、相変わらず直子は直子だねぇ」

 リンコさまが笑いながらおっしゃって私の大きく突起した右乳首をなお引っ張るようにつままれます。

「はうっ!」

 乳首上部に何かが当たり、すぐにキュッと乳首全体が絞られます。

「はうんっ!」

 お姉さまとの面接ごっこのときと同じようにテグスで乳首根本を絞るタイプの装飾具のようです。
 リンコさまの手がおっぱいから離れたと思った瞬間、右乳首がグイッと下に引っ張られます。

「ああんっ!」

 見ると右乳首を絞るテグスからぶら下がる細いチェーンの先に幅4センチくらいの大きなゴールドハートのチャーム。
 このチャームがずいぶん重いみたいで、ツンと尖立した私の左乳首がうつむいてしまうくらいの重力を感じます。

 太めなゴールドネックレスは私の胸の谷間辺りで星型のゴールドチャームによって三方向に枝分かれしています。
 そのうち私から見て右方向に別れるチェーンがリンコさまによって私の右乳首に繋がれました。
 
 残ったのはお腹の下へと一直線に走るチェーンと、その左側にチャームを添えてぶら下がる短かいチェーン。
 その左側のチェーンをお手に取られたリンコさまは、そそくさと私の左おっぱいを鷲掴まれます。

「あうぅっ!」

 慣れた手付きで左乳首も締め付けられ、すぐにチャームによる荷重で左乳首もうつむきます。
 最後に残った真ん中のチェーンは途中でチェーンが何本かに枝分かれしているみたいで、私の股間、休めの形に広げた両内腿のあいだまで一直線にぶら下がっています。

「今度はオマンコさわるから、も少し脚開いて」

 リンコさまの身も蓋もないご命令にキュンとしてヌルリ。
 おずおずと休めの足幅を開いていくその前にリンコさまがしゃがみ込まれます。

 リンコさまの目の前にある私のクリトリスは、両乳首への締め付けと荷重ですっかり充血、萼も半脱げのテラテラ状態。
 その萼も無造作に脱がされズル剥けなクリットの根本にもテグスの輪があてがわられます。

「うっうーん!!」

 リンコさまの指先が私の剥き出しなクリット表皮をコソッと擦り、痺れるような快感がからだをつらぬきます。
 充血しきった肉の芽の根本が絞られる感覚は、痛いのと気持ちいいのがないまぜとなって、ちょっとした空気の動きにもビクンとしてしまうくらい敏感になってしまいます。

「おーけー。ちょっと後ろに仰け反ってみてよ」

 クリトリスへの装着を終えられたニヤニヤ顔なリンコさまのご指示に従う私。

「あっ!んぅーーんっ!!」

 撓んでいたチェーンがピンと張り詰め、絞られた肉の芽がグイッと上向きに引っ張られます。
 痛みと一緒にゾクゾクっと背筋をせり上がる性的陶酔感。

 おっぱいの谷間からおへそを通ってクリトリスへと繋がったチェーンは普通にまっすぐ立って少しだけ撓むくらいの感じ。
 なので、ちょっと背筋を伸ばして仰け反ったりしたらチェーンは肌に密着してピンと張り詰め、クリトリスがキュッと上に引っ張られてしまうのです。

「イキたくなったらそんなふうに仰け反ればいいの。お手軽でしょ?」

 リンコさまのイジワルな笑顔。

「あとはこいつらでラビアを抉じ開ければ完成」

 快感を感じつつ仰け反りから体勢を直しハアハアしている私に、ご容赦なく追い討ちをかけてくださるリンコさま。
 おマメへの戒めを施したチェーンの左右で揺れる短かめのチェーンに手を伸ばされます。
 その先端には見覚えのない留め具。

「挟む部分も最近流行っているノンホールピアスのに変えて見たんだ。これで従来の所謂クリップよりも肌への負担が軽減するし見た目もスッキリすると思う」

 おっしゃりながら私の右ラビア、右の大陰唇真ん中を引っ張らられます。

「あーんっ!」

 私の膣口の片側がこっそり開き、溜まっていた愛液が今にも滴りそう。
 皮膚に装着された留め具は確かに今までの、挟まれた、という感覚なクリップよりは幾分ソフトです。
 そんなことを考えているあいだにリンコさまの手は私の左陰唇にまで及んでいます。

「あんっ、いやぁーっ!」

 ラビアが押し広げられる感覚とともに粘膜に空気が当たるのがわかります。
 服従ポーズのまま頭を下げ、自分のソコに視線を遣ると…
 大陰唇の左右それぞれほぼ中央が留め具によって固定され、私のマゾマンコが見事な菱形に抉じ開けられ、膣口から溢れ出た愛液が左右の内腿を伝っています。

「ほい完成。直子は今日一日その姿で仕事すること。乳首やクリットが萎んだらその都度調節してね」

 リンコさまが笑いながらおっしゃって私のお尻をパチンと叩きました。

「確かにドマゾ全開で直子らしい恰好なんだけどさ、そんなふうにマンコ全開にしちゃうとフロア中にマン汁垂れ流しでビチャビチャになりそう」

 ミサさまがニヤニヤ笑いながら恥ずかしいご指摘。
 事実私の足下にはすでに小さな水溜りが出来ています。

「それもそうだね。じゃあタンポンでも突っ込んどくか。ちょと待ってて」

 再びデザインルームへと駆け出されたリンコさまがすぐに戻られます。

「これでいくらかはマシになるでしょう」

 おっしゃるなり私の膣口へ無造作にアプリケーターを突っ込まれたリンコさま。
 膣奥までタンポンが侵入してくる感触。
 リンコさまがアプリケーターを引き抜くと私のマゾマンコから膣外にぶら下がる短い紐。
 溢れるほどの愛液を吸い取っているのでしょう、タンポンがみるみる膣内で膨らんでいる感触。

 リンコさまがご自分のスマホを私に向けられたので、私はマゾの服従ポーズに戻り自ら恥ずかしい被写体となります。
 カシャカシャとつづけてシャッターを押されたリンコさまがスマホを下ろされると同時にギョッとしたお顔に変わられました。

「うわっ、もうこんな時間!アタシら、こんなことしている場合じゃなかったんだよな。ちょっとイジるつもりが愉しくなってペース配分狂っちゃった」

 雅さまのデスクに置いていた大量のお荷物を慌てて掻き集めつつなリンコさまのお声。

「アタシら昼過ぎまでデザインルームに籠もるから、直子はずっとその格好で仕事すること。お昼前にはチーフもちょっと顔を出すって昨日連絡あったから」

 それだけ言い残すとミサさまとおふたりで転げるようにデザインルームへと駆け込まれました。

「あ、わたしもプレゼンの資料を整理しなきゃ」

 私たちのやり取りを終始ご興味津々で視ていらっしゃったほのかさまもご自分のデスクにお戻りになられ、私もポーズを解いてお久しぶりの社長室へ。
 さぞかし郵便物とかお仕事が溜まっているのだろうなと覚悟していたのですが、経理関係以外はどなたか、おそらくほのかさまが日々片付けてくださっていたようで、出金伝票や請求書類が整理されて少しだけ私のデスクに置かれているだけでした。

 バスタオルを敷いた椅子に座ってデスクのパソコンに向かうほぼ全裸な私。
 座ったおかげでおマメに繋がれたチェーンは緩んで撓み、少しラクにはなったのですが、押し広げっ放しな膣穴がヘンな感じ。
 タンポンのおかげではしたないおツユはまだ決壊していません。
 自分の恥ずかしい格好が気になって仕方ないのは事実ですが、リンコさまたちの監視カメラで見張られていることもわかっているので、まずはお仕事に集中することにします。

 パソコンに向かい小一時間ほど集中作業して一段落のホッと一息。
 前屈みな姿勢に疲れて両手を挙げてんーっと背もたれに仰け反ったとき。
 集中して忘れかけていたあの仕組みが作動し、クリトリスがギューッと引っ張られました。

「んーーっふぅぅーっ!!」

 思わずいやらしい声をあげてしまうほど不意打ちの快感。
 ひと仕事終えたことだし、このまま何度かくりかえしてイッてしまおうか…と考えていたら不意にお部屋のドアが開きました。

「あらあら、お休み明け早々、すごい格好にさせられちゃっているのね」

 少し呆れたお声を出されながら入ってこられたのは明るいグレーのパンツスーツ姿なお姉さま。
 大きめなお荷物をご自分のデスクにドサッとお置きになり、ジャケットを脱ぎつつ私に視線をくださります。
 ジャケットの下は淡いベージュのシフォンブラウス。
 私は椅子から立ち上がり服従ポーズでお姉さまをお出迎え。

「リンコたちの仕業ね。ふーん、ここを繋いでもらって、こっちは広げてタンポン挿れてもらったんだ」

 私の素肌正面に走るチェーンを指先でクイッと引っ張られるお姉さま。
 張り詰めたチェーンにおマメがグイッと引っ張られ私はあふんっ。

「そんな格好でも仕事はちゃんとやってるんでしょうね?まさかずっとムラムラオナニー三昧とか…」

「…は、はい!お休み中に溜まっていた伝票を今パソコンに入力し終えたところです…リンコさまたちもパターンの仕上げだとかおっしゃってデザインルームに籠もりきりでっす…あ、うんっ!」

 怖いお顔でおっしゃるお姉さま、あ、いえチーフですが、おマメに繋いだチェーンをもてあそぶ指先も動かしつづけてくださっているので、その緩急にどんどん昂ぶってしまう私。
 このままこのままいい感じ…と思った瞬間、チーフの指がチェーンから離れました。

「あたしも出張のための資料取りに来ただけでゆっくりしていられないのよね、12時までに空港へ行かないと。ミサたちに渡したいものがあるのだけれど彼女らも忙しそうね」

 チーフが私の傍からそそくさと離れ、ご自分のデスクをガサガサされながらおっしゃいます。
 すると社長室のドアをコンコンとノックする音が響き、失礼しまーす、と入って来られたのはリンコさまとミサさま。
 おそらく監視カメラで音声も聞かれていたのでしょう。

「おかえりなさいチーフ。あれ、チーフはあんまり焼けてないね」

 リンコさまがおどけたお声でおっしゃいます。

「あたしは紫外線対策バッチリだもの。あ、さっきたまほのにバカンスのお土産とランチのお弁当預けたから、お昼にでもみんなで食べて」

 タイミングよく現われたリンコさまたちをチーフは不思議には思っていないご様子でご機嫌良くお話されています。

「あとこれ。バカンス中の直子を撮った動画や写真。撮っているあいだは気にしてなかったのだけれど結構凄い量になっちゃった」

 お姉さまの私物なバーキンから取り出された夥しい数のSDカードとUSBメモリ。
 あの中に私がしでかした破廉恥な痴態が赤裸々に詰まっているんだ、と思うそばから裸身が火照り始めます。

「ナンバリングするために昨日冒頭だけひと通り見てみたのだけれど、どれも凄くいやらしくてイヤになるくらい。全部見るのに丸2日くらいかかるんじゃないかしら」

 お三かたとは一歩引いたところで服従ポーズをしている私をニヤニヤ視ながらなお姉さま、いえチーフのご説明。

「これをミサたちに預けるからいつもみたいにいい具合に、そうね、二時間くらいの総集編にしてほしいの。直子の性長日記夏のバカンス編としてね」

 私から目を離されたチーフがSDカードUSBメモリをごっそり大きめな不織布ポーチに入れ、ミサさまに手渡します。

「もちろん今は超繁忙期ってわかっているから急いでとは言わないわ。お仕事が一区切りついて落ち着いたらということで。とにかく今は今週末のバイヤー向けコンベンションに向けて全力を出し切りましょう」

 最後は企業のチーフらしいお一言で締めくくられ、ご自分のデスクに向き直られるチーフ。
 はいっ!と元気よくお返事されたリンコさまミサさまも嬉しそうにポーチを抱いて無言でデザインルームに戻られました。
 チーフともその後は会話のないままご自分のデスクでパソコンに向かわれ、数分後にはバーキンと大きなカートを携われてオフィスを後にされました。
 行ってらっしゃいませと裸身で頭を下げる私にニッコリと一瞥だけくださって。

 それからの数日間、私はオフィスでほとんどひとりのお留守番、電話番状態。
 リンコさまミサさまがいらっしゃるときは出社するといやらしい格好、たとえばレザーハーネスやマイクロビキニ、逆バニーなどになるようにご命令はくださるのですがその後はずっと放置。
 オフィスに少しお顔を出されてもすぐに出ていかれる早乙女部長さま、雅さま、ほのかさまは、そんな私の姿を見て驚かれニヤニヤはされるもののそれ以上かまってはくださらずお忙しそうにされていました。

 9月になっても残暑は厳しく裸に近い格好でも寒く感じないのは幸いでしたが、どなたにもかまっていただけないのは寂しいものです。
 いつしかリンコさまミサさまもいらっしゃらないときにも自らの命令で全裸となり、自らの命令で羞恥プレイを妄想するようになっていました。

 中でも気に入ってしまったのは、バカンス明け初日に施されたゴールドボディチェーンによる三点責めプラス陰唇抉じ開け。
 タンポンの代わりにリンコさまたちが開発されたバイブやディルドを股縄で装着。
 
 自らチェーンを引っ張ってはアンアン喘いでジュブジュブ出し挿れ。
 お電話やFAXは頻繁に届くのでそれの対応もしつつ、ひとりきりのオフィスでの妄想オナニーをこっそりくりかえす日々でした。


2025年5月24日

我慢と免許と脅迫状 01

 バカンス明けの月曜日、出社するまでかなり落ち着きませんでした。

 土曜日深夜に自宅に着き、そのまま着替えもせずシャワーも浴びず、首輪もしたままベッドに倒れ込み爆睡して目覚めた日曜日お昼前。
 暑さと尿意で目覚めてとりあえずシャワーを浴びようと裸になったとき、自分の裸身を見てあらためて愕然としました。

 全身くまなく、それこそ乳頭の先っちょから無毛なマゾマンコの外陰唇まで、こんがり小麦色に陽焼けしていました。
 そしてただ一箇所、マゾの刻印である首輪をずっと着けていた首周りだけが、幅2~3センチくらい、くっきりと青白く焼け残っています。
 まるで天然の首輪かチョーカーを嵌めているかのように。

 シャワーから出てすぐ、バスタオルでからだを拭いつつ全裸のままパソコンに向かい、日焼け後のお手入れの仕方を検索し始めます。
 早く色が抜ける方法をいろいろ調べ、とりあえず旅行前に通ったタンニングサロンでいただいた保湿ローションを全身に、とくに首周りは念入りに、塗りたくりました。
 ビタミンCの補給が必要ということも書いてあったので、買い置きしてあったオレンジジュースとトーストでまったり遅いブランチ。

 そのあいだもずっとハダカのまま。
 なぜだか下着をつけようという考えが湧いてこない私は、この数日間の旅行での悪習にすっかり毒されてしまったようです。

 お食事も終えて一息ついたとき、思いを馳せるのもあの別荘での開放感溢れる日々のこと。
 一日中全裸で、思いもがけない方向から次々と辱めに遭いまくる、恥ずかしくも充実しためくるめく毎日。
 ほんの昨日までのことなのに、何か遠い昔に起きたことのような気もします。

 今頃、倉島さまはあるじさまから、ご無体なご調教を受けていらっしゃるのだろうな…
 あの禍々しい地下室の拷問部屋とも言うべき空間で、倉島さまはどんなことをされているのだろう…
 あの磔台、分娩台、三角木馬、鉄格子の檻…
 考えただけで私の右手が自然と下半身へと伸びてしまいます…

 帰りのお車でのことも一応ご報告しておきます。

 本宮さまから服を脱ぐようにご命令され、はい、と素直に答えた私はシャツワンピの前ボタンを外し始めます。
 直前に拝見した、寺田さまが扇情的にイキまくられるお姿が脳裏に焼き付いていますので、私のムラムラも準備万端。

 ボタンをすっかり外し終えたシャツワンピから両袖を抜き、そのクタッとした布片をお尻の下に敷いたまま準備完了。
 お尻の下に敷いたままにしたのは、出来るだけお姉さまのお車の助手席の座面を私のはしたないおツユで汚さないため。

 固く屹立している両乳首、萼を脱ぎ捨ててテラテラ膨らんでいる陰核。
 街路灯など一本もなく、満点のお星さまの煌めきと前方を照らし出すヘッドライトだけが頼りな山道を快調に進まれる本宮さまの運転。
 ダッシュボードの機器類の淡い光が私の淫らな裸を薄暗く照らし出しています。

「まず手始めに乳房だけでイキなさい。両方の乳首をそんなに尖らせているあなたならたやすいことでしょう?ドライブはまだ始まったばかりだし、あなたの見せたがりなマゾっぷりをゆっくりじっくり間近で視させてもらうから」

 真っ直ぐ前をお向きになられたまま本宮さまが冷ややかなお声でおっしゃいます。

 本宮さまに夜、お家まで送っていただくのはこれで二度目。
 一度目は初夏の頃、絵理奈さまの快気祝いの流れでやよいママさまのお店に行き痴態の限りを晒した後の新宿から、明け方近い帰り道。
 あのときはお車の後部座席に押し込められたときから意識も朦朧で、お家に着いて起こされるまで眠りこけていましたから、本宮さまと会話した記憶もありませんでした。

 今、私の右隣でハンドルを握られている本宮さまは、そのプロフェッショナルな接客態度は崩されず、でもお言葉のニュアンスにエス的な嗜虐性が滲み出ていて、端正なその横顔をチラチラ横目で盗み見ながら被虐感がゾクゾク高まっていきました。

 ご命令通りシートベルトがパイスラ状に谷間を通る剥き出しのおっぱいをひとつづつ両手に握り、やんわりとまさぐり始めます。
 固くシコった乳首は人差し指と中指のあいだに逃がし、おっぱいを揉みしだきつつ挟んだ指で乳首も絞ります。
 目を閉じて頭の中を先程の寺田さまの色っぽくもいやらしい悶え顔でいっぱいにして弄くっていると、マゾマンコの奥のほうがキュンキュンと疼いてきます。

「んーーっ、うっふぅーん、あんっ、あぁーんっ…」

 抑え切れない淫声がだらしない声帯から漏れ出てしまいます。

「そんなに大きなヨガリ声をあげると、あなたの愛するお姉さまの安眠を妨げてしまうのではなくて?」

 からかうようなお声で本宮さまにいさめられ、慌てて口をつぐむ私。
 でも両手はすでに左右の乳首をギュッとつまんだり引っ張ったり、本格的なチクニー態勢。
 胸から伝わる快感のさざ波が着実に下半身に蓄積されていきます。

 快調に走るお車はまだ街路灯一つ無い山道の中。
 お車の中で全裸とは言え、どなたにも視られる心配はないという安心感に集中力も高まります。

「んーっ…んぐぅーっ…ぬぅーーん…」

 必死につぐんでいるにもかかわらず喉奥から漏れ出してしまう悦楽の呻き。
 やがてそのときは訪れて頭の中に白い火花が舞い散り、全身が硬直するほどの深いエクスタシー。
 マゾマンコの奥がヒクヒクと引き攣っているのがわかります。

「…ハァ、ハァ、ハァ…」

 うつむいて荒い息を吐きながら瞑っていた目を開けると、眼前には自分の剥き出しな下半身。
 股間はしとどに濡れ、お尻に敷いたシャツワンピの水色が内腿のあいだだけ濃いめのブルーに変色しています。

「ちゃんとイッたみたいね。さすがにシーナさまが目をかけるだけあるスケベなヘンタイっぷり」

 含み笑いを浮かべられた本宮さまの呆れたようなお声。
 ふと窓の外を見るとお車はいつの間にか、舗装された一般道路を走っていました。
 快調に飛ばしてはいますが、暗闇に現われては消え去る街路灯、時折すれ違う対向車のヘッドライト…
 いやんっ、一気に理性がよみがえり胸元を庇うように両手で隠してしまいます。

「そんなにあわてなくても大丈夫よ。今日はスイスイ走っているし、この辺りはめったに信号もありませんから、うつむきがちにしていればハダカだなんてバレません」

 本宮さまの相変わらずからかうようなおやさしい声音。
 お車は緩いカーブをくりかえしながら、どうやら別のお山を登っているようで、街路灯だけの山道を順調に進んでいるみたい。

「この後に乗る高速もETCでノンストップで通過できるはずですから、あなたがハダカを隠すことは一切禁止します」

 一転して冷ややかなご口調に変わられる本宮さま。
 つづけてこんなご指示が下されます。

「うつむいたついでに今度はあなたの指で、そのこれみよがしにおっ勃っているテラテラのおマメちゃんとヨダレまみれなメス穴を弄くって、ド淫乱なあなたの女性自身を慰めてお上げなさい」

 クールな本宮さまのあえてお下品なお言葉選びにズキュン。
 背筋をツツーっと撫ぜられるような挑発的ご命令口調にゾクゾク感じてしまう私。
 確かに周りはどこもかしこも暗闇だし、お車は止まる気配なく走るつづけるばかり。
 この感じならまだまだハダカでいても大丈夫な気もします。

 恥辱まみれな肌色バカンスのフィナーレとして、その秘めたエス度を垣間見せてくださった本宮さまに横目で視姦られながらの自慰行為を最後の思い出にしよう…
 そう考えた途端に右手が股間に伸びていました。

「んぷっ、んふぅぅっ…」

 物理的刺激を渇望していた私のマゾマンコは、いともあっさりと私の中指と薬指を迎え挿れ、溢れ出た愛液でシャツワンピのシミがますます広がります。
 お外に出ている親指の腹が外気に触れている剥き出しな肉の芽を擦り上げ、膣内に埋まった指はより奥へとウネウネ蠢きます。
 グングン昂ぶる甘美な快感でみるみる広がる気持ちいい波紋。

「もちろん乳房も肛門も、好きなようにもてあそんでいいですから。あなたが心ゆくまで浅ましい自慰行為に耽りなさい」

 本宮さまの冷ややかなお声が私には強いご命令口調に聞こえています。

「んーふぅー、んーーふぅー、んーーぐぅぅっ…」

 つぐもうと努力しても喉奥から絞り出てしまう淫声。
 さざ波がどんどん高波となり、波に飲み込まれて、もうだめ、と思った刹那、より高い波が襲いかかってくるオーガズムの連鎖。
 うつむいたまま右手は股間に、左手で乳首を苛めたり口を押さえたり、ひっきりなしに昇りつめていきます。

 静かなエンジン音に紛れて低く流れるジャズピアノの調べ。
 私、一般道を走るお車の中で全裸でオナニーしているんだ…
 夜中とは言え、お外には他のお車も建物の灯りも見えているというのに…
 お隣には運転手さまと、後ろではお姉さまが安らかにお寝みになっているのに…

 そんなことを考えながらも指技は止まることがありません。
 助手席で丸出しのお股を大きく広げ、漏れ出そうになる淫声を必死に押し殺し、うつむいたまま何度もイキつづけました…

 でもその後の記憶がプッツリ、思い出せません。
 起こされたときには私の自宅マンション前に着いていて、ちゃんとシャツワンピを羽織り、ボタンは2つだけ留められていました。
 下半身の周辺は盛大に湿っていましたけれど。
 どうやら私は何度目かにイキ果てた後、そのまま力尽きて眠りこけてしまったようでした。

 起こされてまだ寝ぼけまなこな私をマンションの自室まで抱きかかえて送ってくださった本宮さまが去り際に、可愛かったわよ、と耳元で囁いてくださったことだけがぼんやり思い出せます。

 月曜日の朝は、まだまだ残暑厳しい早朝から真夏日でした。
 何日かぶりに下着をちゃんと上下身につけ、いろいろ迷った挙げ句、濃茶のキュロットな半袖コンビネゾンを着ていくことにしました。
 これは、会社のみなさまと久しぶりに会えば、早い段階で脱がされちゃうであろうことを見越した選択。
 オールインワンなら着脱は早いですから。

 首にはお洋服と同系統色で中央に小さなハートのチャームが付いたチョーカー。
 お姉さまからいただいたたくさんのチョーカーのうちのひとつです。

 六月のファッションショーでのカミングアウト以来、連日チョーカーを着けて出勤していましたから、人前でのチョーカー姿にはもはや慣れているはずなのですが、今回は日焼け跡隠しという側面もあり、それに至った過程が過程ですのでなんだか気恥ずかしい…

 通勤用のトートバッグを肩に提げお外に出るとネットリとした熱風の洗礼。
 オフィスまでは徒歩で10分かからないくらいですが、そのあいだにも全身に汗がにじみ出てきてしまいます。
 それよりも驚いたのが通勤路で行き交う人と車の多さ。

 旅行中、決まった方々にしか出会わない、ある意味淡白な日々を過ごしていたので、ちょっとした浦島太郎さん状態。
 バカンス中のショッピングモールでは見知らぬ人たちにも、あられのない痴態をお見せしてしまったわけですが、避暑地のモールよりも平日の池袋のほうが圧倒的に人口密度が高い感じ。
 あらためて首のチョーカーを気にしつつ少しおどおどしながらオフィスビルのエレベーターに押し込まれたとき、ああ、いつもの日常に戻ってきてしまったのだな、としみじみ想いました。

 お休み明けなので少し頑張って八時少し前に出社。
 当然どなたもいらっしゃっていませんが、オフィスの清掃やみなさまのデスクを拭いたりして浮かれたバカンス気分を切り替えようという私なりの魂胆です。

 うちの社の始業時間は一応午前九時なのですが、お仕事の性格上有って無いようなもの。
 お姉さまや部長さまがたは出張が多いですし、営業職のほのかさまは直行直帰もざら、現場のリンコさまミサさまに至っては、修羅場では泊まり込みでお仕事されています。
 そんなワケで、今日のみなさまのスケジュールを確認するため、休暇中一度も開かなかった会社のSNSを見ようと自分のスマホを取り出すと…

「うわっ!」

 すっかり忘れていました。
 旅行初日にお姉さまが設定してくださった、あの恥ずかし過ぎる待受画像。
 すぐさま変えなきゃ、と設定画面を呼び出そうとしますが、ことの発端を考えてみたらこれはお仕置きで、お姉さまから変えていいというお赦しは出ていません。
 一応ご確認を得てからということにして、恥ずかしいけれどこのままにしておくことにします。

 でも音声のほうは勤務中という意味でもマナーモードに切り替えさせていただきました。
 どなたかお客様のいる中であんな音声が鳴り響いたら恥ずかし過ぎますもの。

 ということで、あらためてSNSを見ると…
 お姉さまと綾音部長さまは午前中お得意さまに寄られ、午後出社、後にそれぞれ出張先へ。
 雅部長さまは営業先へ直行、リンコさまミサさまは記載なし。
 定時出勤されるのはほのかさまだけで、ほのかさまも午後から営業先へ。

 バカンスボケですっかり失念していましたが、この時期のうちの社は九月中旬から十月上旬にかけてコンベンションや展示会、相談会が各地で目白押しで、一番忙しない時期なのです。
 来春から夏場にかけての新アイテム、六月のショーのような振り切ったアイテムではなく、いわゆるアパレル全般の一般的な小売アイテムを問屋さまや小売店さま、バイヤーさまに売り込む、うちの社の屋台骨とも言うべき経営上重要な時期なのでした。

 入社してまだ半年にも満たない私に任せられている業務は、上がってくる各種伝票を整理したり日々の金銭出納やお使い、電話番等まだまだ雑用扱いなので、この時期がどれほど重要なのか今一ピンときていませんが、みなさまが気分良くお仕事出来るように陰ながらがんばりたいなあ、とか思っていたりもしています。

 ほのかさまのデスクをウェットシートで丁寧に拭きながら、ほのかさまが出勤されてきたときに私が全裸でお掃除をしていたら、ほのかさま、びっくりされるだろうな、とか不埒なことを考えたり。
 でも、どなたかに直接ご命令されて、そのかたやたまたま居合わせた周りのかたの目前で自ら脱いでいくほうがマゾ的に萌えるのでやらないですけれど。

 そんな調子でモップをかけたり窓拭きしたり。
 清掃用具を片付け終わり、今日は来られないであろう雅さまの何も置かれていないピカピカのデスクで一息ついていた九時ちょっと前、おはようございまーす、の可愛らしいお声と共にほのかさまがご出社されました。

「あっ、おはようございます」

 雅さまのお席からあわてて立ち上がり元気よくご挨拶。
 ほのかさまはこの暑いのに、おそらくリネン素材であろうラテ色のパンツスーツをきっちり着こなされています。
 さすが営業職。
 
「直子さん!ずいぶん久しぶりな気がするわね?すっかり陽焼けしちゃって」

 小走りに私に駆け寄ってきて両手を握り合い約一週間ぶりの再会のご挨拶。
 さすがにお近くで見るとうっすら汗ばんでいらっしゃいます。
 でもフローラルないい匂いがする。

「そんなに焼けちゃったならお休み、満喫されたようね?チーフとの別荘お泊り、楽しかった?」

「はいっ!とっても愉しかったですっ!」

 そんな会話を交わしているあいだに再びドアが開き、今度はリンコさまとミサさまがご登場。
 こちらはいたってカジュアルな装いで、リンコさまは外国のロックバンドのロゴをあしらった赤いビッグTシャツで下はデニムの短パンにビーチサンダル履き。
 ミサさまは鮮やかなピンクのノースリーブカットソーに下はブルーのレギンス、プラス、ウエッジサンダルという、なんだかおからだのラインが艶めかしい出で立ち。
 おふたりともなんとなく覇気の無い感じで幾分うなだれ気味にオフィスに入ってこられました。

「おはよー。あ、直子帰ってきたんだ。おはよー」

 リンコさまが大小の筒が刺さった大きなバッグを雅さまのデスクの上にどっこいしょっと置いてから、思い出したように私の顔をまじまじと見つめておっしゃいました。

「あーっ、直子すごい陽焼けしてる。さては連日連夜、炎天下で全裸露出三昧だったんでしょう?」

 そのときだけリンコさまの覇気が少し戻ったみたい。

「えーと、確かにそうだったんですけれど、リンコさまたちはなんだかすごくお疲れなご様子ですね?」

 キタキターと思いながらもリンコさまたちにおもねって、時間稼ぎなお愛想をまず返してしまう私。
 リンコさまがまたうんざりされたお顔に戻られお応えくださいます。

「今日の昼までに仕上げなきゃいけないパターンが鬼ほどあったんだよ。だからこの土日もオフィスと部室の往復で自宅には帰ってない。なんとか見通しはついたけれど、これからお昼までに最終チェックしなくちゃ…」

 リンコさまの覇気が急降下。
 それを引き取るように今までおひと言も発していらっしゃらなかったミサさまがドスの効いた低いお声でおっしゃいました。

「ボクたちには時間がないんだから直子はさっさとハダカになって、バカンスを満喫してきたスケベなカラダをボクたちに曝け出しなさい」

「…はい…」

 内心では、キタキター、と思いながらも、羞じらいながらコンビネゾンのボタンに手を遣る私。
 おヘソ辺りまでのボタンを外してから、両袖の腕を抜きます。
 両肩から布地を外した途端、ストンと足元に落ちるキュロットパンツなコンビネゾン。
 これで私はフロントホックブラと片腿を紐で結ぶ式ショーツだけの下着姿。

 ためらうような素振りをしつつフロントホックを外し、右腿の結び目を解きます。
 ハラっと外れストンと落ちた下着類が床に落ちれば、私は首のチョーカーと焦げ茶のローファーだけを身に着けた生まれたままの姿。
 もちろん、見せる子ちゃん、ですから秘部を隠すようなことはしません。

「うわー、見事に満遍なく陽焼けしちゃって。乳首の先からパイパンマンコの割れ際まで満遍なく見事にこんがりじゃん」

 また少しだけ覇気が戻られたリンコさまの呆れたような嘲罵のお声。
 自然とマゾの服従ポーズとなった私は、お屋敷での体験も凄かったけれど、オフィスでのこの扱いのされ方にも、本来の居場所に戻ってきたような久しぶりの心地良さを感じていました。