2024年8月25日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 11

「直ちゃん、ちょこっと勘弁ね、そこに仰向けに寝そべってくれる?」

 石畳から少し外れた芝生部分にふんわり柔らかそうな大きめのバスタオルを敷いてくださった全裸の寺田さまが小声でエクスキューズしながら私におっしゃいます。
 リードが外されご命令通りに寝そべると、寺田さまはまず私のソックスを履いた右足首をやおら私の顔側にグイッと引き寄せます。
 持ち上がるお尻、開く股間。

 頭側に持ってこられた右脚の膝裏を私の右腕で上から押さえ込むように固定しつつ、くの字に曲がった右脚の足首を右手首と交差させ、麻縄で手際良く一括りにされました。
 頭方向へ引き寄せられた右腿を右腕で押さえ付ける状態となり、私の股間の右半分が半開状態。
 左足をどんなに動かしても隠すことは出来ません。

 いきなりとんでもない格好にされちゃったのですが、近づかれたときに寺田さまのおからだからほのかに立ち昇るフローラルの甘美な香り。
 間近で拝見する少し小麦色に焼けたキメ細かく滑らかそうな素肌。
 前屈みになられた寺田さまの豊満なおムネが眼前でユサユサ揺れて、このままギュッと抱きすくめられたい、と思ってしまいます。

 そんなしょうもないことを考えているうちに左脚も同じように持ち上げられ、あれよという間に私の股間は180度以上に全開。
 右腕と右足首、左腕と左足首を大股開き全開で縛られ、あられもなくマゾマンコがお天道様と直撃です。
 自分の両腕で自分の両脚を押さえ付ける、いわゆるマングリ返しの格好で身動き取れない状態のまま、見事に拘束されてしまいました。

「このM女はバレエ経験者でからだが柔らかいという情報がありましたので、僭越ながら達磨縛りにしてみました」

 全裸の寺田さまがあるじさまへ事務的なご口調でご報告。

「ふふ、無様な格好ね。いいじゃない寺田。絵面にインパクトがあるよ」

 あるじさまが私に近づいてこられ、私の少し持ち上がっている左尻たぶを雪駄のおみ足で軽く蹴られます。
 私のからだ全体が右側へとごろんと傾きますが、すぐに元通り。
 どんなにぞんざいに扱われても文字通り手も足も出せない、まさに肉達磨状態。

 そんな私の痴態を小さなデジカメでいろいろな角度からパシャカシャ撮影されるあるじさま。
 私はどうすることも出来ず、媚びるようにあるじさまと全裸の寺田さまを見上げるばかり。
 地面から見上げる寺田さまの裸身の凹凸も迫力満点です。

「あら、こんなに恥ずかしい格好にされているのに、もうマンコからよだれ垂らしているじゃないか?ケツ穴までグッショリ濡らして」

 あるじさまがレンズを向けつつ、イジワルク私をお言葉責めしてくださいます。

「こんなマンコおっ広げの格好にされたのに感じているんだ?オナ子、恥ずかしくないのかい?」

「…あんっ、とっても恥ずかしい…です…」

「ふん、恥ずかしいのにマンコはこんなに濡れちゃうんだ?本当は恥ずかしいのが気持ちいいのだろう?」

「いえっ、そういうことではなくて、おツユが多いのはただの体質で…」

 こんな小芝居がいつまでもつづけばいいと、敢えてあるじさまのお言葉に反論してしまう私。

「はん、体質が聞いて呆れるよ。ただのドスケベ淫乱ドマゾのクセにっ!」

 寺田さまから手渡された乗馬鞭で右の尻タブをバチンと打擲されます。

「…あうぅっ、あんっ、あるじさまぁ…」

「何媚びた声を上げているんだい。寺田、こいつに鼻フックをかませなさい。こんな無様な肉達磨には不細工な豚っ鼻がお似合いだ」

 寺田さまがすぐに傍らのショッパーから取り出され、私の鼻先にぶら下げられる見覚えのある器具。
 数ヶ月前にうちのショップを訪ねられた女子大生のかたたちにセルフボンデージのレクチャーをさせていただいたとき、最後の記念撮影で生まれて初めて施されたノーズフック。
 その写真も見せられたのですが、確かに凄く不細工な豚っ鼻に成り果てていました。
 あのときはボールギャグも噛ませられていたっけ…

 豚さんで思い出したのですが、そう言えば大好きなあるじさまと寺田さまが揃っているのにジョセフィーヌさまのお姿がありません。
 暑い盛りですからどこかの木陰でゆっくりお昼寝でもされているのでしょうか。
 大好きな寺田さまのオールヌードが視れるせっかくのチャンスなのに…

 そんなことをとりとめもなく考えているうちに鉤状の突起ふたつが私の鼻の穴ふたつを的確に捉え、紐状のベルトが私のおでこから後頭部を張り詰めて通り、首輪の後ろにカッチリ取り付けられます。

「あーーっ、いやーーっ!…」

 私の鼻の穴ふたつが強く上方に引っ張り上げられ、つられて上唇まで軽く引っ張り上げられてしまいます。
 相変わらずパシャカシャ写真を撮られるあるじさま。
 ちゃんと処理はしているつもりだけれど、鼻毛とか出ていないといいのですが…

「ますますオナ子にお似合いの姿になったじゃないか。でも、豚ヅラになってもまだ可愛いのがなんだか腹立たしいね」

 素直に喜んでいいのか困るご感想を述べられるあるじさま。
 その顔を知っている私にとっては、恥ずかしさと屈辱感が倍増なのですが。

「おや、マンコからのスケベ汁もどんどん溢れて洪水のようだね。まったくど淫乱なメス豚だ」

 呆れたようなお声のあるじさまが、今度はさっきより強く私の左尻たぶを蹴飛ばします。
 仰向けだった姿勢が転がされ半身になったところをなおも足で押され、半回転してうつぶせに。
 バスタオルからは完全にはみ出して全身が芝生の上。
 もちろん手足は緊縛されて動かせませんから、顔面支点で両脚の膝が地面を突き、お尻だけ高く上げた四つん這い、いえ、三つん這いです。

「ほう、ずいぶんメス豚らしい格好になったじゃないか。家畜奴隷のおまえには四つ足のほうがお似合いだ」

 左頬を芝生に埋めている私の眼前にしゃがみ込まれたあるじさま。
 私の顎に指を添え、無理矢理正面を向かされ顔を覗き込まれます。
 おっぱいは地面にべったり押し付けられ、両手両足拘束で膝立ちのお尻だけ持ち上がる、かなり苦しい体勢です。

「ほら、豚らしくブヒブヒ鳴いてみな」

 私の顎に指を添えて上を向かせ、別の手のカメラで私の顔のアップをパシャパシャお撮りになるあるじさま。
 その背後から全裸の寺田さまがあるじさまに日傘を差し掛けていらっしゃいます。

「…ぶ、ブヒ…ブヒブヒ…」

 ご命令通りに口に出した途端、得も言われぬ屈辱感が全身に広がります。

「うまいうまい。もっと大きな声で」

「ブ、ブヒブヒー、ブヒブヒブヒー…」

 バチバチーンッ!

「ああんっ!」

 鳴いている最中にあるじさまからの強烈な往復ビンタ。
 私の両頬と全身がカッと萌え立ちます。

「ひっぱたかれて何うっとりした顔をしてるんだい、気持ち悪いやつだね。でもまあ、うまく鳴けたご褒美はやろう」
「寺田、こいつの牝穴にずいきをぶち込んでおやり。ドロドロだから乾いたままでも難なく咥え込むだろう」

 あるじさまが立ち上がられ、呼応するように寺田さまのおみ足も私の視界から消えました。
 視線のずっと先は建物の正門、お尻を向けているのは玄関前の石段です。
 程なく私のマゾマンコにいきなり何か固いものが捩じ込むように乱暴に侵入してきました。

「あぁーーーーっ!」

 予期はしていたとは言え唐突だったので、自分でもびっくりするほど大きな声が出てしまいました。
 始めこそゴツゴツしていましたが、膣に溜まっていたおツユと徐々に馴染んでしんなりフィットしてくるこの感覚。
 紛れもなく肥後ずいきさまです。
 ずいきさまはすぐに、私の中でゆっくりとしたピストン運動を始められます。

「これがオナ子の好物なのだろう?この数日で三本も四本も味わい尽くしたそうじゃないか。これは餞別だ。存分に味わえ」

 あるじさまのお声がお尻のほうから聞こえ、ときどき乗馬鞭でお尻をピシッと叩かれます。
 そのあいだもずいきさまのピストン運動はつづいてますから、ずいきさまを動かしていらっしゃるのは寺田さまでしょう。

「あ、うごかさないでっ、んんーっ、いいぃーーっ、あんっ、あーーんっ、もっとぉー、もっとおくまでぇーっ!」
「ああぁーっ、いいっ、いいっのっ、おまんこいいっ、やだっ、いいっ、いっちゃうっ、いっちゃうーっ!!」

 唐突に始まったご褒美展開に私の性感帯は瞬く間に全開となり、喘ぎ声の暴走が止まりません。
 辛い姿勢で地べたに投げ出され身動きもままならない境遇に、被虐感もどんどん高まります。
 私の視界にはどなたのお姿もありませんので目を瞑り、下半身から押し寄せる甘美な快感に任せて心ゆくまで身悶えます。

 グングン昂ぶる性感と共に私のお尻のほうが騒がしくなっていることに気がつきました。
 私の奔放な淫ら声が聞こえちゃったのでしょうか、お屋敷の中からみなさま出てきちゃったみたい。

「あー寺っち、素っ裸になってあたしのペットに何しているのよー、なーんてね。あたしはネトラレらしいから、ぜんぜんかまわないけど。どんどんやって」

 お道化たお声はお姉さま。

「ある意味、寺っちって直子の上位互換かもね。先生のご命令とは言え人前で真っ裸になっても全然恥じ入ることなく、むしろ、さあ視なさい、って感じ。確かにボンキュッボンでナイスプロポーションだからそれもわかるんだけど、なんかムカつく」

 ご冷静に分析されるのは五十嵐さま。
 寺田さまって私と同類の、見せる子ちゃん、じゃないかとのご見解に、勝手に寺田さまに親近感を抱いている私。

 わざわざ私の顔のほうまでやって来られて、喘ぎ悶える私の顔を覗き込まれるのは中村さまと角田さま。

「へー、豚っ鼻にしてもらってるんだー」

 と中村さまが笑うと、

「でもこれはこれで可愛いじゃん。とても直子らしい」

 とまたまたリアクションに困るご感想を述べられる角田さま。

「なに人間様の言葉で喘いでいるんだい?おまえに許されているのは豚の鳴き声だけだよ。喘ぐならブヒブヒ喘ぎなさい」

 乗馬鞭で私のお尻を強烈に叩かれつつ、苦笑い交じりでおっしゃったあるじさまの叱責がお尻のほうから聞こえました。
 一斉にドッと沸かれるみなさま。
 ご命令にすぐさま素直に従う私。

「んーーっ、ぶひぃーんっ、ブヒブヒブヒーーンッ!あっ、あっ、ヒイーーンッ!!」

 寺田さまであろうおかたが出し挿れされているずいきさまは、浅く深く、的確に私の膣壁を蹂躙し、絶頂への階段を着実に昇り詰めつつあります。
 乗馬鞭による打擲も、左右の尻たぶ満遍なく、ときに弱くときに強く、ベロの部分でスーッと恥丘を撫でられたりと、完璧なアシスト。

「ブヒ、ブヒブヒーーン、ブヒブヒブヒっ、あんっ、ブヒブヒブヒブヒーーんッ!!」

「鞭を振るうの疲れちゃった。どなたか代わってくださらない?」

 あるじさまがお尋ねされるとすぐにご反応されたお声は五十嵐さま。

「はい、はい、うちがやりまーす」

 少しのあいだ鞭が止み、すぐに強烈な一発が右尻たぶに炸裂。

「ブヒィーんっ!!」

「本当に無様で浅ましいメス豚っぷりだこと」

 あるじさまの落ち着いたお声が聞こえます。

「もしも本当にこんな格好のM女を屋外に一晩放置したら、どんなことになってしまうだろうかね…」

 お独り言っぽくあるじさまがつづけられます。

「…時代物だったら宿場町の旅籠や女郎街の大店の軒先とか、現代ものだったらラブホ街の暗がりとかホームレスがたむろする公園の中…」
「大きな声は出せないように猿轡、目隠しもしたほうがいいね。拉致られないような工夫も必要だな…」
「暗がりに乗じて不埒な輩が列を作って肉棒が次から次へとブチ込まれる、M女も気が可怪しくなるくらい大満足して身も心もイキ果てる…」

 恐ろし過ぎる妄想を淡々と口にされるあるじさま。
 でも私はずいきさまがくださるめくるめく快感でもはや天国一歩手前、何も考えられません。

「ヒィーッ、ブヒィィーーっ!!」

「イメージがいい感じに固まってきた。達磨縛りの肉便器か。寺田、執筆に戻ります。あとはよしなに」

 あるじさまの力強いお声が聞こえ、スタスタと少し遠のかれたのでしょう、距離を感じる張りのあるお声がすぐにつづきます。

「それで寺田、オナ子は今日で最後だからしっかり存分にイカせてやりなさい。それが終わり次第裸のままわたくしのもとに戻ってくること。まだまだやってもらいたいことはあるからね」

「はいっ、先生!」

 忠誠心溢れる寺田さまのお答えが聞こえたかと思うと、すぐに、うふふ、と意味深な含み笑い。

「お許しが出ちゃったから本気出すわよ。直ちゃん、覚悟はいい?」

 寺田さまの弾んだお声が合図となって、ずいきさまの動きが一変します。
 それまで膣壁をねっとりねぶるように動いていたずいきさまが、ずっぽり奥深くまで潜り込まれます。
 それから膣粘膜の行き止まりをコツコツ細かく叩くような小刻みなストロークが始まりました。

「あっ、あっ、あっ、そこっ、だめっ、いやっ、ブヒッ、ブヒッ、ブヒィーぃぃぃっ!!」

 豚さんの鳴き声をしなくちゃと思うのですが、思うより先に淫声が湧き出てしまいます。
 女性器全体を震わせてくるような小刻みな振動に、ずいきさま特有の甘痒いような疼きが満遍なく行き渡り、腟内の粘膜がゼリーとなって蕩け出ちゃいそう。

「ああんっ、イッちゃうぅっ、ブヒィ、ヒィィーっ、そこっ、もっとぉっ、んんんーっ!!」

 クリットやお尻の穴もどなたかが弄られているようですが、もう何がなんだかわかりません。
 小さく何度もイキながら、より大きなオーガズムが待ち構えている感じ。
 もうどなたのことも気にならず、ずいきさまがくださる快感だけに集中していました。

「あーーーっ!!イッちゃうっ!!イッちゃいます!!ごめんなさいっ!!いぃぃぃーーーっ!!!!!!」

 からだが粉々に弾け飛ぶような波紋状の膨大な快感に翻弄されて、なぜだか謝りながら、私は意識を手放したようでした。

 …

 口中に甘苦く刺激的な何かが侵入してきてぼんやりと目が覚めます。
 わけもわからずその何かが喉を通り過ぎて胃の腑に落ち、カッとからだが燃え上がって完全に意識が戻ります。

「ブランデーよ。直子、また気絶しちゃっていたの」

 私の顔のところにしゃがみ込まれたお姉さまが、お優しくおっしゃってくださいます。
 私は最初に寝そべったふわふわバスタオルの上に仰向けの立膝で寝かされていました。
 手足を縛っていた縄は解かれ、両脚のあいだにグズグズに濡れそぼったずいきさまがポツンと置いてありました。

「まったく、応接に暇がない、っていうのはこのことね。直子のいくところに陵辱あり、って感じ。戻ってきてからシャワーもまだなんでしょ?」

「はい…」

 お姉さまの傍らには五十嵐さまと角田さまがいらっしゃり、他の方々のお姿は見えません。
 相変わらず燦々な陽射しですが、少し陰った感じも。

「もう三時過ぎたし帰る準備もしなくちゃだから、早くシャワーを浴びていらっしゃい。立てる?」

 お姉さまのお優しいお言葉に、そっと上体を起こしてみます。
 視界が仰ぎ見から水平に移ったとき、なんとなく鼻の辺りに違和感が…

「あはは、なんかしっくりきていたから忘れていたわ。鼻フックも外してあげなきゃね」

 お姉さまが笑いながら私の顔にお手を伸ばしかけられたとき、正面に聳えるお屋敷の門から、静かなエンジン音と共に一台の乗用車が侵入してきました。
 思わずお手が止まるお姉さま。
 反射的におっぱいを両手で庇う私。

 その乗用車は石畳をゆっくりと徐行しながら、こちらに近づいてきます。
 ピカピカに磨かれた大きくて黒塗りの厳かな外見、こんなお車、どこかで見覚えがあったな、と思う間もなく、私たちの2メートル先くらいで静かに停車しました。

 運転席側のドアが開き、長身細身なシルエットが現われます。
 襟元を広めに開いた白いブラウスに黒のパンツ。
 ショートめなウルフカットのシャープなお顔立ちで丁寧にお辞儀されるそのかたは、何度かお世話になったことのあるハイヤー運転手、本宮さまでした。

 唖然としている私たちにキッチリお辞儀をされた本宮さまは、キビキビとした動作で後部座席左側のドアへと向かわれ、優雅にドアを開けられます。

 ドアから降り立ったのは、外国のバンドらしいロゴが描かれただっぷりとしたTシャツにショーパン、サンダル、サングラス姿のリゾート感とオフモード感が満開な女性、うちの会社の通販及びショップ担当な愛川里美さまでした。
 その右手にはどなたかの手が握られているようで、もうおひとりいるみたい。

「段差になるから気をつけてね。一歩一歩確認しながらゆっくり降りなさい」

 里美さまのお優しげなお声が聞こえ、もうおひとかたを誘導されています。
 最初に白いサンダルの素足が覗き、やがておからだが現われるにつれて、そのかたがどうやら裸であることがわかりました。


2024年8月15日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 10

 それからは、私の膣口にこけしさまが挿入されては去りが何度もくり返され、そのたびに私はビチャビチャと潮を撒き散らしていました。

「あーあ、こうなっちゃうとこの子は、もう何をやっても制御不能なのよ。ずっとイキっぱだから最後にあなたたちに、人間ってこんなになっちゃうんだっていうくらい、強烈なオーガズムを見せてあげる。直子が気絶しちゃわなければ、の話だけれどね」

「えっ?大丈夫なのですか?」

「うん、直子はずっとシアワセの真っ只中だから、たぶん大丈夫」

 朦朧とした頭にお姉さまとどなたかとの会話が聞こえてきます。
 細かいことは理解出来ないけれど、お姉さまが私を更に悦ばせようとされているニュアンスは感じています。
 それを私はすっごくシアワセに感じています。

「それじゃあ今度はあなたがこけしを担当して。それであなたはこの無駄にやらしく目立っている三点、お豆と乳首を虐めてあげて。潰しても捻ってもひっぱたいても、何しても大丈夫だから」

 お姉さまのお声が聞こえ、担当替えがあったみたい。
 クリットにズキンという刺激を感じたので洗濯バサミが外されたのでしょう。
 こけしさまもすこしのあいだ膣の中でスンと休んでおられたのですが、またすぐにソロリソロリと動き始められます。

 今度のこけしさまの動きは激しさが影を潜め、膣壁全体を満遍なくねぶるようなねっとりとした動き。
 対称的にクリットのほうは無造作にむんずと摘まれギュッと捻られたりグイッと引っ張られたり。
 いずれにしても私の快感はとどまるところを知らず、苦痛も恥辱もすべて快楽へと変換され、より高く昇り詰めるだけ。

「あっ、そこっだめっ、もっとっ、もっとつよくぅ、あんっ、またイクっ、またイクぅぅっ!!!…」

 絶え間ない甘美なオーガズムの波に翻弄される私。
 からだ全体が性感帯になっちゃっています。

「あらあら、クリちゃん虐めに夢中で乳首まで手が回らないみたいだから、おっぱいはあたしが担当してあげましょう…」

 お姉さまのお声がどこかから聞こえたと思ったら、ブリッジ状態でぼんやり見えている地面と草むらに割り込むように、お姉さまのスリムジーンズから伸びる華奢でスッとお綺麗な生足首と白いスニーカーが現われます。
 首を必死に曲げて見上げると、見下ろすお姉さまと視線が合いました。

「気持ち良さそうに喘いでいるけれど、腕が落ちてブリッジが低くなっちゃっているわよ?腕をしっかり伸ばして綺麗にアーチを描かなきゃ駄目じゃない。手伝ってあげる」

 おっしゃったと同時に左右の乳首が同時にギュッと摘まれます。
 ってお姉さま、さっきまでビデオカメラをお持ちだったはずのに、なんで両手が使えるのですか?

「あなたもクリトリス摘んでね。イチニのサンでグイッと上に引っ張り上げるから」

 お姉さまのお言葉が終わるか終わらないかのうちに私のクリトリスをもてあそんでいるどなたかの指先にギューッと力が入ります。
 すかさずお姉さまのお声でイチニのサン!

「いやぁーーっ!いたぃぃぃーーっ!!いいぃぃーーっ、んんーーーぅぅぅっ!!!」

 左右の乳首とクリトリスが二等辺三角形を描いて凄い力で上に引っ張られ、敏感な恥部三点を襲う激痛が喩えようの無い快感に変わりイキ果てます。
 胸から下腹部にかけてが上方へと引っ張り上げられ、地面に突いていた両腕が伸び、結果、ブリッジのアーチが見事に復活します。

「うん、綺麗なブリッジ。まだまだがんばれるじゃん。そんな直子にはご褒美を上げましょう」

 両乳首を引っ張る激痛は去っていましたが、相変わらずの疼痛がジンジン両乳首を覆っています。
 お姉さまの足首も視界から消えたし、と首を持ち上げると、両乳首にはしっかりそれぞれ洗濯バサミが噛み付いていました。
 膣内とクリットを蹂躙する刺激は休むことを知らず、快楽の大波小波が相変わらず寄せては返しています。

「あんっ、いいっ、またイクっ、またいきますっ!いやっ、だめっ!!んんんぅぅぅぅーー!!!」

「あなたたちも気になってるでしょ?オマンコの下にある手つかずなもうひとつの穴…」

 ハアハア息も絶えだえな私の耳に、お姉さまのお声が今度は私の下半身のほうから聞こえてきました。

「さっきはあなたたちにはまだ早いかな、って言ったけど、この際だから見せてあげる。浅ましすぎるドマゾ女のお下劣なイキザマ」

 お姉さまの弾んだお声が聞こえてきます。

「もっともこんなふうになった直子だと、どこ触っても感じまくっちゃうトランス状態なんだけどね。でもまあ話のネタにはなるはずよ。絵面のお下品さがかなりインパクトがあるから」

 含み笑い混じりにおっしゃったお姉さま、おふたりが虐めている手にストップをかけたようです。
 膣からこけしさまが引き抜かれ、クリットへの愛撫も止まりましたが、私は余韻でまだビクンビクンと小イキ状態。

 束の間放置されて徐々に呼吸も落ち着き、もっと刺激が欲しいなと性懲りもなく思ったとき…
 お尻の穴をスッと撫ぜられました。

「はうんっ!」

 すぐに、多分私の愛液であろうヌルヌルした粘液を纏った細い指先が私のアヌスに侵入してきます。

「あんっ、あーーっ、そこはだめーーっ!」

「うわっ、ズッポリ…」

 驚愕満点なおふたりのお声がユニゾンで聞こえます。

「ほら、この子はこんなところ弄られても感じまくっちゃうの。お尻の穴に指突っ込まれて悦んじゃうのよ」

 お姉さまのご愉快そうなお声とともに私の肛門をお姉さまの指が出たり入ったり。

「ぬぅっ、うーーんっ、あんっ、あはーんっ、ぬふぅーんっ…」

 膣穴とはまた異なる恥辱感強めな背徳感溢れる快感。
 こんなところを弄られて感じちゃうなんて…でも気持ち良いのだからしょうがない…ああんっ、気持ちいいっ…

 お尻の穴がムズムズ疼き、何か余計なものまで出てしまいそうな不安。
 そのうち出入りする指の感触が落ち着き、そのまま指が奥へ奥へと潜り込んでくる感触。

「うわっ、二本も…」

 というどなたかのお声が聞こえたので、お姉さまの人差し指に中指も加わったのでしょう。
 深く挿入された指先が粘膜を介した膣側に折り曲げられ、腸壁越しの膣壁がトントントンとリズミカルに刺激されます。
 その瞬間、今までとは桁違いの凄まじい快感が下腹部から全身へと広がりました。

「あっ、あっあんっ、いいっ、いいっ、そこっ、あっ、あーんっ!!」
「いやっ、いやいやいやっ、いくぅ、いっちゃうっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁーーっ!!!」
「んっ、んんーーーーっ、うぬぅぅぅーーーーっ、んぐぅぅぅーー、うっ、うぅぅぅっーーっ!!!」

 ブリッジの両腕を必死に踏ん張ったまま、あられもなく悶え乱れ暴れます。
 何度も何度も大小の快楽の波が寄せては返し、為す術なく翻弄されます。
 蓄積された快感は、やがて大きなうねりとなって終わらないオーガズムが訪れます。
 腸壁への愛撫とともにお尻をペチペチと叩かれる、そのリズムと同期して何度も何度もイキ果てました。

「…凄かったでしょ?これがケツマンコの威力。お尻側からのGスポット責め。あーあ、こんなにシオ撒き散らしちゃって…」

 手放しかけた意識の向こう側からお姉さまのお声が聞こえてきました。
 うるさいほどハアハアいっているのは自分の呼吸、全身あちこちの皮膚が意志とは関係なくヒクヒク引き攣っています。
 ブリッジはいつの間にか崩れ、膝から下の両脚だけ鉄棒の支柱に縛られたまま、地面に仰向けにだらしなく寝そべっていました。

 ヘンタイ過ぎる、信じられない、というお姉さま以外のご興奮気味なお声が耳に届いていますが、私には意味を成さず、五感すべてが放心してしまっています。
 寝そべったまままどろむように再び意識を手放しかけたとき、お姉さまの一際大きなお声が私の鼓膜を揺らしました。

「あら大変!あなたたち、もう2時を過ぎちゃってるわよ、部活、大丈夫?」

「えーーっ!?ちょっ、やばいぃーっ!」

 それからドタドタと走り去る音がして、そのあいだにお姉さまが私の足元にしゃがまれて支柱から解いてくださいます。
 両脚が開放されて私がよろよろ立ち上がる頃、おふたりがそれぞれバッグを提げてお姉さまの傍に駆け出してこられます。
 メガネの彼女さまがおもむろに小さな紙片を差し出されます。

「これ、わたしのケータイ番号ですっ。写真、必ず送ってくださいねっ!」

 息せき切られて投げつけるようにおっしゃられたかと思うと、踵を返されておふたりとも校門のほうへと猛ダッシュ。

「自転車、気をつけて事故らないように行きなさいねーっ、今日はありがとーっ」

 お姉さまが笑いながらおっしゃられたお礼も聞こえたかどうか。
 校門前の自転車にそれぞれ飛び乗るように跨り、瞬く間にお姿が見えなくなりました。

「やれやれ、想定外のハプニングだったわね。直子は充分愉しめたようだけれど」

 少しお疲れ気味っぽいお姉さまが苦笑交じりで汗みずくな私に広げたバスタオルをそっと掛けてくださいます。
 汗をザッと拭ったところでクーラーボックスにまだ残っていたスポーツドリンクを手渡してくださり、私はゴクゴクとそれを飲み干します。

「でもギャラリーがいなくなっちゃうと一段落ついちゃった気がして、一段落つくとこんな炎天下の暑さに耐えられなくなっちゃう」

 お姉さまがお独り言っぽくボソッとつぶやかれます。

「あたしたちもそろそろ戻ろうか。お迎えももうそろそろ着く頃だろうし」

 お姉さまのご提案で私たちもお屋敷に戻ることにします。
 私は敢えて服を着直すようなこともせず、首輪と愛液でベトベトなソックスにサンダルの全裸で、助手席にバスタオルを敷いてお車に乗り込みます。
 お車のクーラーが効いてきた途端、生き返る気分。

 お車の中では、お姉さまが運転されながらギャラリーになってくださったおふたりのご印象を、楽しそうにお話してくださいました。

「彼女たちと話していて、背の高いほう、髪を後ろで束ねてたほうね、の彼女はかなりウブなように感じたのよね。まあ、いわゆる下ネタ的な意味で」

 お姉さまがおっしゃるのはポニーテイルの彼女さまのことでしょう。

「人当たりは良いけれど、まあ普通の優等生っていう感じで、つまり奥手」
「たぶんあまりオナニーとかしていないんじゃないかな。だからあんまりヘンタイ的なことするとすぐ逃げちゃいそうだと思ってさ」
「だから早々と撮影係に任命したの。責任感はありそうだったし、役目を与えていればそうそう逃げ出せないでしょう」

「メガネの彼女のほうは、大人しそうな顔していたけれど相当なむっつりさんね。夜な夜な独りで性的快楽を追及するタイプの耳年増」
「直子を裸にしたときからすっごく嬉しそうにしていたし、縛ったりお尻叩いたりにも過剰に反応してたから、エスッ気もまあある感じ」
「ふたりとも男性経験はまだみたいね。レズッ気も感じなかったけど、メガネのほうはマゾ虐めは好物みたい」

 お姉さまのご感想をお聞きして、私も行為の最中に感じたことをお話ししました。

「ブリッジのときに、最初にこけしさまを突っ込まれたのがポニーテイルさま、交代されてメガネの彼女さまと思ったのですが…」

 ブリッジのときはみなさまのご様子が見えなかったので、それまでいろいろされた感触から私はこう予想していました。
 当たりよ、とお姉さまがお答えくださいます。

「ポニーテイルの彼女さまのほうは、からだの触り方に慣れていないっていうか、からだへの扱いがぞんざいな感じがしていました。だからこのかた、ひょっとしてご自分で慰めたことがまだないのかな?なんて。クリトリスも思いっきり潰してきたし…」
「逆にメガネの彼女さまのほうは、愛撫がいちいちねっとりしていて触り慣れているていうか、きっとご自分のからだでいろいろ試しているのだろうな、絶対オナニー知っているな、なんて思っていました」

「ふーん、直子もそんなこと考えていたんだ。まああたしらの予想が的外れだったとしても、あの子たちにとって青天の霹靂みたいな光景が目の前で繰り広げられたのは事実よね。直子のケツマンコ爆イキ大量シオ撒き散らしまで見ちゃったんだから。この先の人生がヘンな方向に向かわないことを祈るばかりだわ」

 お姉さまがお芝居っぽく両手を合わせてお祈りのポーズ。
 うふふとふたりで笑います。

「それでお姉さまはおふたりに、本当に私の恥ずかしい写真を送られるつもりなのですか?」

 別れ際に手渡された白い紙片のことをふと思い出し、尋ねてみます。

「ああ、まあ、あたしから言い出したことだし約束は守るべきよね。彼女たちだったら約束通りネットに拡散とかもしなさそうだし、オナニーのオカズにしてもらえたら直子も嬉しいでしょ?」

 イタズラっぽくおっしゃるお姉さまを見て、確かにそれも悪くないなと思います。
 お名前もついぞ聞きそびれたままの彼女さまたちですが。
 涼しい車内で心地良い疲れを感じつつ、そんな他愛も無い話題に興じているうちにもお車は順調に進み、お屋敷の一画が見えてきました。

 門を抜けて石畳を徐行して駐車場へ。
 出てきたときと同じ場所に静かに駐車しました。

「とりあえず軽くシャワーを浴びてから大広間に来なさい。その後お部屋に戻って帰る準備をするから」

 エンジンはまだ止めず冷房の効いた車内で、女子学生風編込みカチューシャな私の髪を解いてくださるお姉さま。
 お車の時計を確認すると午後二時四十分。
 ポニーテイルとメガネの彼女さまたちは無事に部活に間に合ったかしら、とふと思います。

 それからエンジンを止め荷物を降ろし、全裸の私にはトートバッグだけを持たせて正面玄関へと向かいます。
 もう今日でこのお屋敷ともお別れなのだなと思うと感傷的な気分。
 あと一週間は居たい感じです。

 玄関扉下の石階段前まで来てお姉さまが私からトートバッグを取り上げられ、トートバッグからバスタオルだけ取り出され、私に手渡してくださいます。

「はい。さっさとシャワーして、終わったら裸で大広間にね」

 それだけおっしゃって私の裸の背中をパチンとはたいたお姉さまが石階段を上がられ、玄関扉の向こうへ消えたのを確認してから、私は木陰のほうへと足を向けます。
 木陰を超えた芝生の端っこにあるシースルーなバスルーム。
 そこを使うのもこれが最後でしょう。

 今日までにここでやらかした破廉恥な行為の数々を次々に思い出し、赤面と共にセンチな気分に浸りつつ、ふと目を上げると、芝生脇の名塚先生のお仕事部屋和室のガラス戸が大きく開いているのが見えました。
 おやっ?あそこの引き戸が開いているのは珍しいな、と思い足を止めて見ていると、すぐに中から人影が出てきました。

 最初に出こられたのは名塚先生。
 涼しげなえんじ色の作務衣姿で、よく芸能人のかたがしているような縁が大きくて茶系のセレブサングラスをかけていらっしゃいます。
 その手には大きめなショッパーがおふたつ。

 その後ろから白い日傘を差しかけるようにつづかれる大柄な肌色の人影。
 遠目ながらギャングの人がしているような黒サングラス以外、どう見ても全裸の女性です。
 芝生に降り立った名塚先生の背後に日傘を差しかけつつスクッとお立ちになったそのボン・キュッ・ボンなお姿は…
 なんと寺田さまでした。

 芝生の上をご姿勢良く、スッスッと歩いてこられるおふたりの人影が、やがて芝生の端で呆然と立ち尽くす私の姿を見つけられたようでした。

「あら、あなた、お戻りになっていたのね。だったらちょうどいいわ。あなたのほうが適任だから」

 謎なことをおっしゃりながら私の目前まで来られた名塚先生と全裸の寺田さま。
 間近で見る寺田さまの、全裸であることをまるで恥ずかしがる素振りもないままスクッと立っているその立ち姿の美しさといったら。

 乳房は丸みを帯びてボリュウミーながら両乳首は上向きにツンと尖り、キュッとくびれたウエスト、下敷きみたいにまっすぐな下腹部に美しい縦長のおへそ。
 ヒップは逆ハート型にボンとせり出し、恥丘の上で狭い逆三角形に刈り揃えられた薄めの陰毛。
 背中とVゾーンがら空きのレースクイーンレオタード型にうっすら残る日焼け跡が、均整とれ過ぎな裸身をいっそうエロティックに引き立てています。

「さんざんもてあそばれたマゾ女が見せしめのために恥ずかしい姿で玄関外に放置される、っていうシチュの描写なんだけど、なんか、これだ、っていうイメージが湧いてこなくて」
「それで寺田にモデルをお願いして実際に外でいろいろやってみようとしていたところなの。でもオナ子がいるなら、オナ子のほうがイメージが湧きそう。寺田はやっぱり年増だしグラマー過ぎるから」

 なんだかとんでもない場面に出くわしてしまったみたい。
 どうやらシャワーどころのお話では無さそうです。

「今のマゾ子なら、視た感じいい感じに薄汚れているし、脚には縄痕まであって、どこに行ったのかはしらないけれど、ずいぶんお愉しみだったようね」
「今だって寺田の裸をやらしいまなざしでジロジロ視ていたし、わたくしが知る中でも稀にみる好色ドスケベ娘のようだから、わたくしも虐め甲斐があるよ」

 名塚先生の瞳がどんどん嗜虐色に染まっていきます。
 先生に例のスイッチが入っちゃったみたい。

「寺田はそのままわたくしの助手をしなさい。ああそうだ、緊縛放置されたオナ子が通りすがりのヘンタイ女に更にもっとひどい目にあわされるっていうのも面白いかしらね」

「はい先生。仰せのままに」

 寺田さまが初めてお声を出されました。
 濃いサングラスはされていますが、そのお綺麗なお顔にはずっと薄い笑顔が浮かんでいます。

 名塚先生、いえ、あるじさまとお呼びするべきべきでしょうか、がショッパーの中から古びたリードを出され、そのリードが寺田さまの手によって私の首輪に繋がれ、全裸の寺田さまにリードを引かれてお屋敷の表玄関前にたどりつきます。

「まずは寺田、がに股縛りね」

 あるじさまが寺田さまにご指示され、全裸の寺田さまが、あるじさまが地面に置かれたショッパーから麻縄を何束か取り出されました。


2024年7月28日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 09

「その鉄棒の向こう側に回って、こっちを向いて立ちなさい」

 お姉さまに促され一番低い鉄棒の金網側に回り、みなさまのほうを向いて握り棒の真ん中辺りにまっすぐ立ちます。
 握り棒は私のおへそちょっと下の位置、この高さで前転したら頭が地面に着いてしまいそう。

「本当はジャングルジムを檻みたいに使って、大股開きのありえない格好に縛り付けてじっくりいたぶってあげたいんだけどね。もう一時半回ってるし、サクッと縛ってイかせるほうに時間を割いたほうがあなたたちが愉しめるかなと思ってさ」

 お姉さまがおふたりにご説明されながら、三脚ごとビデオカメラも私が映るように移動されてから、麻縄を片手に私に近づいてこられました。
 おふたりは少し離れたところから、次は何が起こるのだろう、というお顔つきで全裸の私を眺めています。
 お姉さまが私の傍らにしゃがみ込まれ、私の左足首に麻縄の輪が掛けられます。

「あっ!」

「直子はしっかり鉄棒掴んで、倒されないようにしていなさい」

 足下からお姉さまのお声が聞こえ、何?何?と慌てる間もなく、左足首が強引に引っ張られます。

「あんっ、いやんっ…」

 逆らえる術もなく、左足首が今度は鉄棒の支柱左側の地面に縛り付けられてしまいます。
つづいてもう一本の麻縄で右足首が右の支柱に。
 あれよという間に私の両足が鉄棒の幅の長さ、一メートルちょっとくらい?に広げられてしまいました。
 支柱に足首もろとも結び付けられた麻縄は、左右とも随分余っています。

「もう一度脚を引っ張るから、しっかり鉄棒に掴まっていなさいね」

 お姉さまから念を押され、改めてしっかり鉄棒を掴むと、お姉さまは地面に這っていた余りの麻縄を拾い上げ私に近づいて来られます。
 支柱に縛り付けられた左脚近くにしゃがみ込まれ、今度は左膝の裏側に麻縄を通されました。
 麻縄がギュッと引っ張られると左脚の膝下部分が支柱のほうへと寄せられて、左脛が支柱に沿ってまっすぐ縛り付けられました。

「あんっ、お、お姉さま?…」

 思わず戸惑いの声を上げますがお姉さまは何処吹く風。
 同じように右脚も膝から引っ張られ、右の脛が右側の支柱に括りつけられます。
 あれよという間に、腰を落としたガニ股大股開きで鉄棒に拘束されてしまいました。
 大股開きですからマゾマンコの割れスジもパックリ開いてしまっています。

「まあこんなものかな。直子、鉄棒を握ったまま両腕をまっすぐ伸ばして上体を後ろに倒しなさい」

 お姉さまのご命令で、握り棒にしがみついていた両腕を恐る恐る伸ばしていくと、両足は膝から固定されていますから背中が地面に近づき仰け反るような格好となります。
 そうすることによりガニ股のままマゾマンコをより前に突き出すような姿勢となり、まるでみなさまに、ご自由にイタズラしてください、と差し出しているみたい。

「ふふん、これもなかなかに浅ましい格好でしょ?これ見よがしにその部分を見せびらかしているみたいで」

 私の股間部分に近づいてこられたお姉さまが腕を伸ばされ、指先が私の剥き出しな大陰唇を沿うようにツツーと滑ります。

「あんっ!」

「ご自由に弄ってくださいと言わんばかりの生け贄状態ね。今度はこの中を重点的に可愛がってあげる」

 おっしゃりながら左手に隠し持たれていた何かを右手に持ち替えられ、割れ始めの先端部分、未だ大きく腫れ上がっている肉の芽に触れました。

「ああんっ!」

 さっきまでは私の乳首を苛んでいた木製洗濯バサミが、今度は私のクリトリスに噛みつきました。
 その下の穴を邪魔しないように持ち手を上にしてお豆を押し潰してきます。
 少しは治まっていた肉の芽が刺激に反発するように再び腫れ始め、ジンジンする疼痛が下腹部に広がります。

「ほら、今、穴の奥のほうのビラビラがヒクヒク蠢いたの見えた?本当に感度が良すぎるんだから」

 からかうようにご説明されながら、お姉さまの指が私のマゾマンコをもてあそんできます。
 大陰唇の際をなぞられ、ラビアが引っ張られたと思うと膣穴が拡げられ…
 膣奥から愛液がとめどなく滲み出て地面にポタポタ垂れています。

「あ、あんっ、だめっ、ああんっ、そんなっ、弄られたらっ、ううんっ…」

「どう?見えた?弄るたびに奥のほうがウネウネ波打っているでしょう?」

 その場にしゃがみ込まれ、私の秘部を至近距離から食い入るように視つめられているおふたり。
 お姉さまのお問いかけに頷かれるように首が揺れます。

「どう?あなたたちも弄ってみる?」

「えっ!」

 からかうようなお姉さまのご提案に、おふたり同時にユニゾンで困惑のお声。
 アイコンタクトするように呆然と見つめ合ったお二人のお顔から、引き気味な、ちょっと遠慮したいというニュアンスがありありと読み取れます。

「まあ、それもそうね。こんなにビチャビチャよだれみたいに濡れ散らかしているマゾマンコ触るのは躊躇しちゃうかもね」

 おっしゃりながら畳んだバスタオルを私の秘部に押し付けてグリグリ擦ってくださるお姉さま。

「あんっ、ああんっ!」

「でもね、直子のおツユはとても美味なのよ。しょっぱ苦い中に適度な甘みもあって、いくらでも舐められるほど」

 嬉しいことをおっしゃってくださるお姉さまですが、おふたりに私たちの営みを露骨にご説明されているようにも感じて気恥ずかしさも少し。

「ほら、これだけ拭ってあれば気持ち悪さも減って触れるでしょう?真正マゾ女のオマンコ弄るなんて経験、滅多にできないんだから、さっきも言ったけれど演劇部なら何事も経験して役作りに活かさなきゃ」

 おっしゃっていることは思いっ切り破廉恥なのに、部活で励ます先輩みたいにさわやかにおっしゃるお姉さま。
 メガネの彼女さまが真剣なお顔で頷かれているのをご確認されてから、お姉さまが私にダメ押し的なご命令。

「ほら、直子からもお願いしなさい。触って欲しいのでしょう?触ってほしいからそんなにソコを突き出しているのでしょう?」

 詰るようにおっしゃりながらクリットに挟んだ洗濯バサミを指でピンと弾かれます。

「あうっ!は、はいっ…ど、どうか直子のマゾマンコを弄ってくださいぃ…どんなことをされても、わ、私はマゾなので大丈夫ですからぁ…」

 もはや本心がダダ漏れな、心の奥底からの真剣なおねだり。
 好奇のご表情が一層強くなられるメガネの彼女さま。
 驚愕から唖然を経て、軽蔑から侮蔑の色がより濃くなられているようなポニーテイルの彼女さま。
 メガネの彼女さまが意を決されたようにつぶやかれます。

「わたし、触ってみます」

「お、いいねいいね。遠慮なく触ってやって。ビラビラ引っ張ったり穴に指突っ込んだり、何してもいいから」

 私のマゾマンコを弄っていた指を引っ込められ、メガネの彼女さまに場所を譲られたお姉さま。
 メガネの彼女さまとお姉さまは私から見て右側のほうで地面に完全にしゃがみ込まれ、ポニーテイルの彼女さまは左側から中腰になられて、そして真正面には三脚のビデオカメラが、四者四様でそれぞれ私の剥き出しマゾマンコを凝視されています。

「弄っているとまたおツユが溢れ出してきちゃうと思うけれど、直子はただ濡れやすいドスケベヘンタイっていうだけで、ヘンな病気とかは一切持って無いっていつも舐めているあたしが保証するわ」

 ご冗談めかして舌なめずりをされたお姉さまに、クスクス笑われるおふたり。
 メガネの彼女さまの右手がおずおずと私の恥丘に伸びてきます。
 触れるか触れないかのところで一瞬止まったかと思うと、不意に左大陰唇真ん中辺に指先の感触。

「うわっ、熱い…」

 思わずお口をついてしまったという感じでメガネの彼女さまが、今までにない大きなお声でつぶやかれました。

「この人のここ、すっごく熱持ってますね?これってつまり、それだけ興奮してるってことなんですか?」

 メガネの彼女さまがお姉さまに問いかけます。
 私のソコに触れる指は恐る恐るふうにぎこちない優しい愛撫なのですが、大陰唇を形に沿うように一通りなぞってから内側に外れ、小陰唇のより敏感なラビアを執拗に撫ぜてくださっています。
 当然のことながら我慢し切れない私の淫声が喉奥から洩れてしまいます。

「んっ…あっ、あーんっ…」

「そうね、直子はドスケベでとくに感じやすいから、すぐにオマンコ全体に血が集まって熱くなっちゃうのね。ついさっきクリイキもしてたし、こうなるともう手をつけられないのよ」

 お姉さまがご愉快そうにお応えくださるあいだも、メガネの彼女さまの愛撫は止まりません。
 小陰唇の襞の凹凸をご確認されるかのように念入りな愛撫。
 それでも洗濯バサミに挟まれた陰核や、すぐ下にある膣奥には決して指を伸ばされず、おやさしく慈しむような愛撫がつづいています。

「あんっ、ああんっ、んーっ、うぅーんっ…」

「うわっ、奥からみるみるおツユが溢れ出してきた。滑りが良くなってネットリしてるのにツルツルしてヘンな感じ。それに襞がヒクヒク蠢いて穴に誘っているみたい」

 メガネの彼女さまの的確に恥ずかし過ぎる実況中継。
 私は目を瞑り、グングン昂ぶる性感に身を任せるだけ。

「ほら、ちいちゃんも触ってみ、面白いよ。指を少し動かすだけでこの人がアンアン悶えるの。それにつれておツユもどんどん滲み出てくる」

 マゾマンコへの愛撫が突然途絶えて目を開けると、メガネの彼女さまがポニーテイルの彼女さまを笑顔で見つめています。
 メガネの彼女さまのお誘いに逡巡気味なポニーテイルの彼女さまは、メガネの彼女さまから視線を外すと仰け反った私の顔を見下ろして視線を合わせてきます。

 ポニーテイルの彼女さまの瞳がスッと細くなられたと思ったら意を決せられたらしく、その場にしゃがみ込まれ私の秘部におずおずと片手を伸ばされます。
 右手の人差指が真っ直ぐ伸びているな、と確認する間もなくズボッ!

「あうっ!」

 いきなり膣穴の奥深くまで乱暴に挿入されました。
 それもすんなり受け挿れる私のマゾマンコ。
 膣中で遠慮がちにウネウネと膣壁を擦るポニーテイルの彼女さまの右手人差し指。
 でも数秒ですぐに引き抜かれてしまいました。

「なんか本当に奥へ誘い込むように粘膜がウネウネ吸い付いてきた…」

 驚愕のご表情でご自分の濡れた人差し指を見つめられるポニーテイルの彼女さま。
 そんなご様子をご満足そうに眺められていたお姉さまが立ち上がられ、ご自分のバッグのほうへ。
 何かを取り出されて後ろ手に隠しつつ、おふたりに向き合います。

「すごいでしょ。これが直子のオマンコ。百戦錬磨で鍛えられたスケベなことにはとことん貪欲な名器中の名器なのよ」

 嬉しさと恥ずかしさ半分半分なお姉さまから私への剥き出しマゾマンコへの賛辞。
 膣穴が刺激の名残を惜しんで未だヒクヒク痙攣しています。

「いい感じにほぐれてきたみたいだから、これでさっさとイかせちゃいましょう。この感じならものの数分で、怒涛のオーガズムラッシュが視れるはずよ」

 お姉さまが後ろ手を前に回され、みなさまにお見せになられたのは…

「これもね、さっき言った温泉宿の若女将さんからプレゼントされたものなの。それも着いてすぐによ。直子がよっぽどスケベそうに見えたんでしょうね」

 お姉さまが円柱形な胴体の先っちょのところを持たれ、球形な頭をブラブラ揺らされています。

「それって、こけし、ですよね?」

「そうよ」

「それを、アソコに挿れるのですか?」

「そうよ」

「そんなに太いのを、ですか?」

「直子ならラクショーよ。頭のほうからズッポリ」

 お姉さまとメガネの彼女さまとの会話です。
 数日前、露天風呂や宴会場で味わったこけしさまの快感を思い出した私は、マゾマンコからのよだれが止まりません。

「本当は避妊ゴム、いわゆるコンドームとかを被せたほうが衛生上良かったり、ゴムに付いているジェルで滑りが良くなったりするのだけれど、直子は天然のローションが枯れずに湧き出てくるからこのまま突っ込んでぜんぜんおーけー」

 お姉さまが持たれたこけしさまの頭が私の陰部になすり付けられ、みるみる愛液まみれになっていきます。
 粘膜を擦られ、あんあん、と身悶えてはしまいますが、いつまでたっても穴のほうへ下りてきてはくださいません。

「このままこのこけしを直子のマゾ穴に突っ込んで4、5回も出し挿れすれば、すぐに直子はイキ果てちゃうと思うんだけれど、それだと直子だけ気持ち良くなるだけで、なんかズルイわよね?直子にも何かしら辛い思いをしてもらわないと」

 お姉さまからおふたりに向けてのご提案にうんうん頷かれるおふたり。
 ポニーテイルの彼女さまのほうがより力を込められ深く頷かれている感じ。

「それじゃあ直子、鉄棒から両手を離して、そのまま地面に背中から倒れ込みなさい」

「えっ?えーっ!?それってどういう…」

「つべこべ言わずに言われた通りにすればいいのっ!倒れたら両手を地面に突いてお腹を持ち上げる。つまりブリッジの格好よ」

 お尻をバチンと叩かれ、両手を握り棒から強引に剥がされます。
 両足は膝から下が鉄棒の支柱にガニ股状態で固定されていますから、膝を立てた状態でお尻から崩れ落ちました。

「ほら、なに悠長に寝そべってんのよ。頭の横に両手を突いてお腹持ち上げてオマンコ突き出しなさい」

 お姉さまに叱責され慌ててご命令通りの動作を取ります。
 倒れ込んだからだを地面に突いた両手に力を込めて両腕で持ち上げると、お腹と一緒におっぱいも誇示するかのような姿勢。
 尖り切った乳首が脂肪の山のてっぺんで天を衝いています。

 そこまでは視えるのですが下半身の状態はわかりません。
 ガニ股で突き出した下腹部を誇示していることは体感的にわかるのですが、そこに何をされても自分では目視出来ません。
 先程お姉さまもおっしゃっていた、ご自由にどうぞの生け贄状態。

 そんなふうに考えていたら唐突に、マゾマンコに何かが押し当てられ、膣穴をこじ開けるようにヌプっと挿入されました。

「はうんっ!」

 思わず洩れる私の淫声。
 この感触は、太さや凹凸の具合から言って、カッパさまを模したこけしさまのまあるい頭部分でしょう。
 ただ、潜り込んだきりで動かしてはくださいません。

「それじゃあ始めるけど、いい直子?いくらでもイッていいけれど、絶対そのブリッジの形を崩しては駄目よ。もし崩れたらこの動画を直子の顔にもモザイクかけずにインターネットに放流するからね」

 いつの間にかビデオカメラを再び手持ちにされレンズをこちらに向けられたお姉さまが、ブリッジ状態の私の顔のほうまで来られてレンズを私に向けながら恐いお顔でおっしゃいます。

「は、はい…」

 ブリッジ状態は結構苦しいですが、両脚が支柱に固定されているので足から崩れる心配が無いのは救い。
 両手だけならなんとか踏ん張れそう。

「それじゃあ、あなた、この部分を持ってこけしを動かしてみて。前後に動かしたり掻き回すようにしたり。そのたびに直子はあんあん喘ぐはずだから面白いわよ」

 私の下半身のほうに舞い戻られたお姉さまがどなたかに語りかけられています。
 少しの静寂の後、私に挿入されたこけしさまに手が添えられた気配がしました。

 始めはぎこちなく恐る恐るな感じがこけしさまから伝わっていたのですが、すぐに大きく乱暴な前後のストロークに変わっていきました。
 当然、私の興奮もダダ上がりです。

「あっ、あんっ、あんあんっ、あーーっ、いやーっ、あっ、あっ、いいっ、だめぇーっ、やめないでやめないでぇ、もっとぉ、もっとつよくぅーっ!!…」

 腟内が乱暴に掻き回されています。
 カッパさまの頭のお皿やくちばしの凹凸が粘膜を滅茶苦茶に蹂躙して、あっという間に昂ります。
 乱暴過ぎる抽送運動はどんどん奥まで侵入し、より深い場所まで刺激してきます。
 崩れまいと両腕に力を込めるごとに、下腹部の快感が大きくなっていきます。

「ぁあんっ、もうイキますっ、みなさまっ、イッてもいいですかっ、イカせてくださいぃぃっ、イッてもよろしでっ、うっ、くぅっ、ふぅんっ、いぃぃくぅぅぅっ!!!」

「今よ!こけしを完全に穴から抜いてから、またすぐに挿すの、それをくりかえすと呆気なく潮を吹くから面白いわよ。あ、でも潮はオマンコ正面に飛んでくるから上手く避けてね」

 朦朧としている頭にお姉さまのご愉快そうなお声が聞こえて、膣内から異物が去っていく感覚。
 粘膜が空虚に取り残された寂寥感の後、でも、またすぐに去っていった異物が奥まで潜り込んでこられる感触が膣壁に戻り、同時にすさまじい高揚感と多幸感が訪れます。

 次に異物が去っていくとき、一緒に気持ちのいい開放感に全身が包まれます。
 目視は出来ませんでしたが、何かの液体が体外に排出される感覚、そしてビチャビチャと何か液体が撒き散らされた音は聞こえました。
 
 たしかに私は晴天の屋外の空の下で、勢い良くマゾマンコから潮を吹いていました。


2024年7月7日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 08

「長時間血行を阻害しちゃうとからだに良くないからね。このご褒美もいったんリセット」

 お姉さまが弾け飛んだ洗濯バサミを拾い上げつつ、心底ご愉快そうにおっしゃいます。
 おふたりは唖然とされたお顔つきでニヤニヤ笑いのお姉さまと苦痛の余韻で歪む私の顔とを交互に見遣っています。

「あら直子、今の強烈な痛みでまたイッちゃったみたい。見て、オマンコから白く濁ったおツユがだらだら」

 確かに私の太腿をだらだらと滑り落ちる粘液に白濁した雫が混ざっています。
 もはや私は更なる辱めを受けたくてどうしようもない状態です。

「レクチャーするには直子の剥き出しマゾマンコをもっと至近距離で観察する必要があるわよね?」

 おふたりにご同意を求められ、うんうんと頷かれるメガネの彼女さま。
 ポニーテイルの彼女さまはレンズを私に向けてじっとモニターを覗かれています。

「じゃあ直子、今度はあの鉄棒の前に行きなさい」

 お姉さまが雲梯の右隣にある鉄棒を指さされました。
 はい、とお返事してしずしずとそちらへ向かう私。

 その鉄棒は三基並んでいて、それぞれの幅は一メートルちょっとくらい。
 支柱はそれぞれ共有のため全部で4本、向かって左側のほうから低い順に並びますが、小学校の鉄棒ですから私がちゃんと両足まで浮かせてぶら下がれるような高さのものはありません。
 三基の内一番低いのは私のおへそくらい、2番目がおっぱいの下くらい、一番高いのでも私の肩の位置の高さです。

「そうね、それじゃあその真中の鉄棒、それに掴まって」

 みなさまと対面したほうが良いかと考え、金網側に回って握り棒に両手を置きます。
 最近でも遊ぶ人がいるのかどなたかがお手入れされているのか、握り棒にサビなどは一切無くピカピカ銀色に光っています。
 
 両手で握るとひんやりした感触が気持ちいい。
 握り棒に掴まった姿勢で下乳が棒に触れるか触れないかくらいの高さです。

「まずは前転ね、前回り。超イージーモード。それこそ小学一年生でも出来る技よね」

 お姉さまがおふたりにご冗談ぽくおっしゃり、おふたりもクスクス笑っていらっしゃいます。
 私も何かもっと凄いこと、例えば片脚かけ上がり、とかをご命令されるかもとヒヤヒヤワクワクしていたのですが、なんだか拍子抜け。
 それでもご命令ですから、まず鉄棒を握った両腕を踏ん張ってからだ全体を引き上げました。

 からだを引き上げたときに気が付きます。
 そう言えば全裸で鉄棒をするなんて生まれて初めての経験。
 それも複数のギャラリーさまが見守っている人前で。

 前転ですから上半身を前に傾け始めたとき、わたしの理性という臆病なストッパーが働き始めます。
 なるべく脚を真っ直ぐ揃えて余計なものが見えないように…
 なるべく早く回転して恥ずかしい姿がすぐ終わるように…

 くるり。
 おっぱいがブルンと揺れ、地面とお空が一瞬逆転して元に戻りました。
 着地したとき、もう一度おっぱいが大きく暴れます。

 全裸とは言え、普通に鉄棒で前転しただけですからリアクションに戸惑われ、困惑気味なおふたり。
 対照的に何か考え込まれているようなお姉さまのお独り言。

「…そっか、あっち側だと反対向きになっちゃって…それじゃつまんないもんね…」

 すぐにお姉さまからご命令が下されます。

「直子、そっちじゃなくてこっち側にいらっしゃい。あたしたちにお尻を向ける位置に」

 理由もわからず粛々とお姉さまのご命令に従う私。
 握り棒をくぐり抜け、みなさまにお尻をお見せしつつ再び鉄棒に掴まりました。

「今度は逆上がり。これも直子ならラクショーだろうけれど」

 お姉さまがおやさしくおっしゃってくださり、そういうことならと今度は逆手で握り棒を握り直します。
 背中を向けたのでみなさまのご表情はわかりません。

 逆上がりの一般的なやりかたは助走っぽく地面を蹴って勢いで回るものですが、私は上体を引き上げて反動をつけて腕の力だけで回ることも可能でした。
 先程の前転があまりに普通だったので、少しくらいお見せしちゃうのもいいかな、という自虐の気持ちで地面を蹴るほうを選択します。
 両脚を大きめに開き、剥き出しのスジが少し開くのを意識しながら地面を蹴ります。

 くるり。
 おっぱいがブルンと揺れ、地面とお空が一瞬逆転して元に戻りました。
 着地したとき、もう一度おっぱいが大きく暴れますが、背中を向けているのでみなさまには見えていないでしょう。

 パチパチパチとお愛想程度の拍手が聞こえます。
 背中越しなのでよくはわかりませんが、なんだか空気がビミョーな感じ。

「おっけー。じゃあ今度はもう少しゆっくり、もう一度逆上がりして。直子なら助走無しで腕の力だけでも回れるはずよね?」

 お姉さまの嬉しそうなお声が背後から聞こえ、何やらガサガサする音も聞こえてきました。
 ギャラリーのみなさまがたのご様子がわからない私は、お姉さまのお言葉に従うのみです。

 握り棒を今度は順手で掴み、懸垂の要領で上体を引き上げてお腹を鉄棒に密着させてから、両脚を揃えて前後に揺らし反動をつけてくるりと回ります。

「上手い上手い、今度はそのままゆっくり前転」

 回り終えた後も懸垂状態で鉄棒を握って浮いている私に、お姉さまから今更なご指示。
 訝しみつつもゆっくりと上体を前に傾け始めたとき…

「ストップ!」

 突然お声がして、どなたかに背中を押さえつけられます。
 私のお尻が天を衝き、下腹部を境にして上半身は逆さ吊り、下半身は宙ぶらりん。
 ちょうど物干しに干したお布団のような状態で握り棒にぶら下がっている状態。
 おっぱいが下向きな私の顔のほうへと垂れ下がり、がんばれば腫れた乳首まで舌が届きそう。

「ほら、この格好、なかなかイイ感じに恥ずかしいでしょう?」

 お姉さまの弾んだお声が聞こえます。
 逆さ吊り状態ながらみなさまと対面はしているので、みなさまのご動向もわかります。

 至近距離まで近づいてこられるみなさま。
 見下ろしたその真正面に私のお尻側の両腿の付け根。
 両脚をピッタリ閉じてはいましたが、30センチにも満たない距離にお尻の穴、そのすぐ下に私のアソコがあるはずでした。

「いい?そのままの格好で動いちゃだめよ」

 お姉さまがバッグから取り出されたのでしょう、麻縄の束を片手に近づいてこられます。
 手慣れた手つきで短かめの麻縄を二重にされ、出来た輪っか部分を私の左足首にソックスを避けて引っ掛けられてグイっとそのまま左側に引っ張ります。

「あんっ、いやんっ…」

 ピッタリ閉じていた両脚が強引に抉じ開けられ、左脚が40度くらい開いた状態となり、余った麻縄が鉄棒左側の支柱の高い位置に括り付けられました。
 左側のラビアがひっぱられ、少し口を開けたのがわかります。

 このままで終わるはずもなく当然右足も同じようにもう一本の麻縄で引っ張られ、右側の支柱に括り付けられます。
 かくして私の両腿は160度くらいに大きく開かされ固定されてしまいました。

 当然、お尻の穴際の皮膚もラビア周辺のお肉も左右水平方向に引っ張られ、ポッカリお口を開けています。
 最後に握り棒と私のお腹の皮膚とのあいだに真っ白なバスタオルを畳んで挟んでくださったお姉さま。

「鉄棒でお腹が擦れちゃうと可哀想だからね。長丁場になりそうだし」

 なんて、おやさし気なことをおっしゃりながら。
 私は二つ折りの宙吊り大股開き状態で、みなさまにお尻を向けたまま鉄棒に固定されてしまいました。
 両足が高い位置で縛り付けられているので下半身の身動きは一切取れず、唯一自由になる両手も必死に握り棒を掴むだけ。

「うわっ、なんだかSMって感じになりましたね」

 メガネの彼女さまらしき弾んだお声が上から聞こえます。
 逆さまになっている頭を首から曲げて見上げると、みなさま覗き込むように私の丸出しな恥ずかしい部分を間近から見下ろしておられます。
 私とみなさまの目が合ってしまいます。

「誰かのお尻の穴、こんなにドアップで見るの初めて。本当にお尻のほうにも全然毛が生えてないんだ。丸出し過ぎてすっごく生々しい」

 ご興奮気味なメガネの彼女さまのお声と一緒に、吐息が私の秘部に直接当たります。
 それだけお顔を近づけられているということでしょう。
 私のヌルヌルに濡れそぼって大きく口を開いたマゾマンコと肛門に。

「そっちの穴でも気持ち良くなれるんだけれど、あなたたちの年齢じゃ少し早いかな?」

 お姉さまの愉しそうなお声が聞こえます。

「まずきちんとオマンコでイクことをマスターしないとね。マスターベーションっていうくらいだし。ほら、そっちの彼女も撮影ご苦労さま。もう直子も動けないし、あとは三脚立ててフィクスで撮影するから、あなたも間近でじっくり観察するといいわ」

 軽口を叩かれながらポニーテイルの彼女さまからビデオカメラを受け取り、私を斜めから狙う感じの場所に三脚を立ててビデオカメラを固定されるお姉さま。
 そのあいだにポニーテイルの彼女さまも私に近づかれ、今度は肉眼で私の開けっぴろげな恥部を覗き込んでこられます。

「はい、お待たせー。これが直子自慢の剥き出しマゾマンコね。今日はよく晴れているから陽射しを浴びてスケベなおツユがキラキラきらめいているわね」
「閉じているときは柏餅みたいにふっくら地味なんだけれど、いざ開いちゃうとお豆ちゃんとか中身のビラビラとか意外と派手なのよ」

 カメラを設置し終えたお姉さまが、私の左尻たぶを軽くツンツンつつきながら愉しそうにおっしゃいます。
 お姉さまは左尻たぶ側に、おふたりは右尻たぶ側に別れ、私のその部分もちゃんとフィクスのビデオカメラに映るようにご配慮されたお立ち位置です。

「あなたたち、自分のオマンコだってこんな間近でまじまじと視たことないでしょう?滅多に無い機会なんだから思う存分視姦してやって」

 私のスマホでその部分を撮影されながら、お姉さまがおっしゃいます。
 数回シャッター音がした後スマホはバッグに仕舞われ、お姉さまがおふたりに語りかけられます。

「まず、手っ取り早く気持ち良くなれるのはこの部分、割れ始めに覗いているお豆、クリトリスね」

 ご説明のお声と一緒に、パンパンに腫れ上がった私の肉芽が当然のようにお姉さまの指でつままれます。

「あ、あんっ!」

 不意に訪れた物理的快感に思わず洩れる私の淫ら声。
 そんな声など意にも介されないご様子なお姉さまがお話をつづけられます。

「普段は皮の下に隠れていて、性的に興奮してくると充血して大きくなるのね。そのときに皮が完全に脱げちゃう人もいるし先っちょだけ少しって人もいるの。慣れないうちは直だと刺激が強過ぎて触っても痛いと感じるだけかもしれないけれど、やさしく皮の上から愛撫するだけでも充分気持ち良くなれるはずよ」
「直子の場合は、小学生の頃からひとりえっちで弄りまくっているから、こんなにやらしく肥大化しちゃって皮もすぐに脱げちゃうんだけれどね」

「あっ、あっ、あんっ、だめっ、あんっ、いやっ、あっそこっ、あっ、あーっ…」

 お話されているあいだ中、お姉さまの指が私の剥き出しクリットをもてあそんでいます。
 撫でられ、擦られ、潰され、引っ張られ、爪を立てられ…
 みるみる昂ぶる私の性感。
 逆さ吊りの頭には血が集まってきてボーッと気持ち良く何も考えられなくなっています。

「なんかアソコ全体がヒクヒク蠢いていない?」

「うん。愛液?も増えて溢れて腿から滴っちゃってるし」

 おふたりがヒソヒソと私のソコの状態を見たままに実況報告されているあいだもお姉さまのイタズラは止まりません。
 腫れた肉芽を根本から絞り込むように擦り潰してくる快感が溜まりに溜まってもう暴発寸前。

「あんっ、もうだめっ、もうだめですぅ、イッちゃいますぅ、お、お姉さま、みなさまぁ、イッても、イッてもよろしいでしょうかっ!…ああんっ、イキそうですっ、イッちゃいますっ、イカせてくだいぃっ、みなさまぁぁっ!!…」

「あれ?何かヘンタイマゾ女があたしたちにお願いしているみたいよね?イキたいんだって、どうする?聞いてあげる?」

 お姉さまがおふたりに向けて尋ねられているのでしょう、ご愉快そうにお芝居じみたお声が聞こえます。
 おふたりのリアクションは宙吊りな私の位置からはわかりません。

「ふたりともやさしいからイッてもいいってさ。ただし、ただイッてもつまんないから、こう言いつづけながらイキなさい」

 私のクリトリスを蹂躙するお姉さまの指がふと止まり、昇り詰め寸前の快感が寸止めで焦らされます。

「やらしいヘンタイマゾ女が浅ましくイキ果てる姿を、どうかじっくりご覧ください、ってね」

 お姉さまの蔑み切った冷たいお声が私のマゾマンコの辺りから聞こえます。
 中断された陵辱を一刻も早く再開して欲しくて、お姉さまのお声が終わるか終わらないかのうちに、私の懇願の声が重なります。

「やらしいヘンタイマゾ女が浅ましくイキ果てる姿を、どうかじっくりご覧くださいぃ…やらしいヘンタイマゾ女直子が、あ、浅ましくイキ果てる姿をどうかじっくりご覧ください…いやらしいヘンタイマゾ女直子が浅ましくイキ果てる姿を、どうかじっくり視てやってください…ああんっ、やらしいヘンタイマゾ女直子が浅ましくイキ果てる姿を、あっ、あっ、どうかじっくりご覧くださいっ…」

 懇願の呪文を三回ほどくりかえしたところでお姉さまの指が戻り、前にも増した活発さで再度、私のクリトリスがもてあそばれ始めます。
 停滞していた快感が一気に戻り、スピードアップした摩擦としごきの蹂躙で一気に快楽が駆け上がっていきます。

「ああんっ、い、いやらしいヘンタイマゾ女、な、直子が、あんっ、あさっ、浅ましくぅ、うっ、そう、そこっ、浅ましくっ、イキっ、イキっ、イキ果てるすがっ、ああんっ、姿をっ、いやんっ、イクぅ、イッちゃうっ…」

「あなたたち、気をつけたほうがいいわよ、潮吹くかもしれないから。直子のオマンコの正面に立っていると浴びせられちゃうかも」

 お姉さまがおふたりに笑いながらアドバイスされているようですが私には関係ありません。
 グングン昂ぶるクリットへの快感に全神経を全集中してオーガズムに達したい一心です。

「どうかっ、どうかっ、どうかじっくりぃぃいいっ、ご覧っ、ごらんっ、ごらんっ、視てっ、視て視てっ、ああっ、いいっ!いいっ!視てやって視てやってっ、ああっ、くださいぃぃぃ、いいっ!!いいのっ!!いっぃぃくぅぅぅっっ!!!」

 目眩く快感の大きなうねりが二つ折りの全身をつらぬきました。
 自分がどこで何をしているのか生きてるのかいないのか、それさえわからなくなるほどの深い陶酔感。
 逆さ吊りにされているせいか、ギュッと目を瞑った脳内をいつもより鮮明で強烈な無数の火花が埋め尽くしました。

 ハアハアという呼吸音が自分の耳にフェードインしてきて、少しうるさいな、と訝しんでいたら自分が発している荒い吐息でした。
 全身のアチコチがまだ勝手にヒクヒク蠢き、口からはよだれが垂れています。
 虚ろな目で眼前を見ると地面はさほど濡れてなく、潮はそんなに吹かなかったみたい。

 とにかく未だ快感の余韻に翻弄されている感じで、正常な思考が出来ません。
 それほど強烈なオーガズムでした。

「こんな感じでドスケベドマゾな直子でも、ものの数分で淫らにイキ果てちゃうくらい気持ちいいのがクリトリス、所謂クリイキね。見て、まだ膣の粘膜がヒクヒク蠢いて、何か誘っているみたいじゃない?」

 お姉さまが私のマゾマンコを指さして呆れたように笑われます。
 おふたりもクスクス笑いながら私のマゾマンコと逆さまになった私のイキ直後顔を交互に見比べておられます。

「こんな感じで今まで乳首イキ、クリイキと視てもらったんだけど、あと残るのは中イキ、ズバリ、オマンコの穴に何か異物を挿入して膣壁を摩擦しながらエクスタシーに至る方法ね」

 お姉さまがご説明しながら鉄棒の支柱に縛り付けた私の足首を、まず左足から解いて開放してくださっています。

「あたしたちはレズビアンだから異物って言ったけれど、男女の恋愛関係だったら挿入するのは男性器ってことになるわね。男性がオマンコ内に射精して精子が子宮に着床したら妊娠して赤ちゃん誕生っていう一連の流れ」

 お姉さまが右足も開放してくださり久々に着地が許され、逆さ吊りからも開放されます。
 頭に昇っていた血が戻るのと、まだ残っている強烈な快感の余韻で全身がクラクラしています。

「長時間逆立ち状態だと命が危ないって言うからね。逆にこれくらいの宙吊りなら血の巡りが良くなって美容と健康にもいいらしいわよ」

 鉄棒から外したバスタオルで汗みずくな私のからだを軽く拭ってくださりながら、お姉さまがイタズラっぽく微笑まれます。
 敏感になっている皮膚にバスタオルのザラザラが心地よく、ぐったりされるがままの私。

「それじゃあ次はいよいよ直子の淫らな中イキ姿をご披露するのだけれど、直子としてはやっぱり何か普通じゃない恥ずかしい格好になって、より直子らしい姿を視てもらいたいわよね?」

 選択肢を委ねているようにも聞こえますが、実質ご命令なお姉さまのお言葉責め。

「は、はい…」

 小さな声でお答えした私に呆れ顔なポニーテイルの彼女さま、ニヤニヤ笑いのメガネの彼女さま。
 おふたりともすっかり、この淫靡な見世物に馴染まれてしまったご様子。

「どうしよっかなー」

 お姉さまがグルっと辺りを見回され、私を辱める算段を模索されているのでしょう。

「あんまり時間もかけられないからそんなに凝らなくてもいいか。じゃあ直子、今度はそこに立ちなさい」

 お姉さまが指さされたのは、さっきの鉄棒のお隣、私のおへそくらいな高さの一番低い鉄棒でした。

*肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 09へ

2024年6月16日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 07

 お姉さまが指さされたのは遊具のある一画でした。
 ブランコが三基と高さの違う鉄棒が三台、大人には少し低すぎるような雲梯とジャングルジムにすべり台が連結したような遊具が見えます。
 確かにどれも私に恥ずかしい格好をさせるにはうってつけの遊具類のような気もします。

 先頭はお姉さまとメガネの彼女さまで何やらにこやかに談笑されながら進まれ、そのすぐ後ろをポニーテイルの彼女さまが振り向かれての横歩きで、そのまた後ろを歩く人物の姿を撮影されながらつづかれます。
 
 その被写体は私。
 スカートは捲り上げっ放し、セーラー服は両肩剥き出しの肩脱ぎで、秘部ギリギリの下腹部と紐ビキニからはみ出た両乳首を露わにし、妄想の後ろ手錠でトボトボ着いていく私。

 あちこち破れている金網の際はまばらな木立になっていて、その傍らに遊具類が並んでいます。
 金網の向こうは草伸び放題な荒れ地の先にさっきお車で走ってきた道路、その向こうはこれまた草の生い茂る空き地。
 普通なら人やお車がたまに行き交いそうですが、ここは私有地なので人っ子ひとりなく、しんと静まり返っています。
 雲梯の前に立たされて、その周りをお姉さまとおふたりが囲みます。

「じゃあまずはここでストリップね。インナーまで全部脱いで、そのやらしい裸体を隅々までじっくり視ていただきなさい」

 お姉さまがにこやかにご宣言。
 おふたりは驚かれたお顔を見合わせて見つめ合われた後、憐れむような蔑むような、好奇満開なワクワク顔に変わられていきます。

「セーラー、スカート、ブラ、ショーツの順ね。せいぜい色っぽくセクシーに脱ぎなさい。あと、靴下は脱がなくていいわ。裸靴下ってそこはかとなくエロいから」

 お姉さまがご愉快そうにおっしゃり、おふたりは完全にご期待のまなざし。
 私は妄想の後ろ手錠を解き、開ききったセーラー服の前立てに両手を伸ばします。
 
 せいぜい色っぽくとのご注文ですが、どうしていいのか何も思い浮かばない私はひとつひとつの動作をややゆっくりめにして、まずセーラー服を脱ぎました。
 脱いだ衣服はお姉さまが回収してくださいます。

 次にスカート。
 捲り上げっぱに留めていたふたつの洗濯バサミを外してからホックを外しジッパーも下げると、そのままストンとスカートが足元に落ちました。
 踏まないように気をつけて足下から回収し、洗濯バサミと一緒にお姉さまに手渡します。
 これで私は紐ビキニと極狭ローライズショーツのインナー姿。

 ブラのほうはもうすでに乳首までご披露済みですから、からだから取り去ってもさほど恥ずかしさは感じません。
 問題はショーツです。

 極狭でほとんど用をなしていないショーツでも、脱ぎ去ってしまえば私の無毛な秘部が白日の下、みなさまの眼前にさらけ出されてしまいます。
 それもさっき知り合ったばかりの名前も知らない年下の女子高校生おふたりの好奇のまなざしが待ち受ける中で。
 そして全裸となった私に、お姉さまが何をさせようと企まれているのか。
 まだ見ぬ恥辱に思いを馳せただけで、膣奥の粘膜がいっそう潤んでしまいます。

 ショーツの縁に指をかけ、ゆっくりとズリ下ろしていきました。
 ショーツの裏布地と私の秘部のあいだを粘質でか細い糸が何本も引いては途切れます。
 それだけでもう逃げ出したいほど恥ずかしいのですが、頭の中のSな自分が、急いじゃ駄目、ゆっくりじっくりお見せして充分に恥辱を味わいなさい、と囁きます。
 もちろんポニーテイルの彼女さまが構えられたレンズに、そんな痴態の一部始終が記録されているはずです。

 足下まで下ろしたショーツを膝を曲げて跨ぎ、回収したショーツの端を持ってお姉さまに手渡します。
 お姉さまはわさわざショーツを裏返しで広げられ、ベトベトに濡れそぼったクロッチにあたる部分をおふたりにお見せして笑っています。
 脱ぎ終えた私は両手を重ねて後頭部にあて、自然とマゾの服従ポーズになっていました。

 恥ずかしいショーツから私の裸身へと視線を動かされたおふたりとレンズ。
 頭の天辺から爪先まで、舐めるように視姦された後にメガネの彼女さまがポツリとつぶやかれます。

「本当にぜんぜん毛が生えていないんだ…」

「それについては直子から説明があるはずよ。直子、なぜあなたのオマンコには陰毛が一本も生えていないのかしら?答えなさい」

 お姉さまが女性器の品の無い俗称を初めてはっきりとお口に出され、おふたりがお姉さまのお顔を見つめて唖然とされています。

「は、はい…私がマゾだからです」

 マゾの服従ポーズで眼前のみなさまをまっすぐ見つめて宣言します。
 どうぞ存分に辱めてください、という願いを込めて。
 休めの幅に広げた両足のあいだからまた一筋、雫が滑り落ちていきました。

「どうしてマゾだとオマンコをパイパンにしなきゃいけないのかしら?」

 お姉さまがご愉快そうに四文字言葉を連発されます。

「マゾなので、はしたない性器を隅から隅までよーくご覧いただきたくて、邪魔な毛はすべて失くしてツルツルにしました」

「誰かさんがそういうのにピッタリなニックネームを付けていたわよね?」

「はい…お姉さまに、な、直子の剥き出しマゾマンコ…という呼び名を付けていただきました…」

 お応えした途端に膣奥がヒクヒク蠢き、恥ずかしいおツユが更に一筋、内腿を滑り落ちます。

「そういうことなのよ。あたしと出逢ったときにはすでにこの状態。あたしの前の飼い主がエステに連れて行ってマン毛を全部永久脱毛しちゃったらしいの。まだ直子が大学生だった頃によ。まあ、高二の頃から自分で剃り落としたりもしてパイパンマンコを愉しんでたっていうから、筋金入りの変態マゾ娘なのよ」

 笑顔なお姉さまの品の無いご説明にお顔を赤らめられるも、視線は私のその部分に釘付けのままリアクションに困られているおふたり。
 やがてポニーテイルの彼女さまが気を取り直されるように、お姉さまに向けてこんなご質問を投げかけられました。

「でもこの人、脚は細いけれど太腿やお腹に薄っすら筋肉が浮いている感じで、立っている姿もとてもキレイなんですけど、何かスポーツとかやってます?」

「あら、ユニークな着眼点ね。筋肉とかそういうことに詳しいタイプなの?」

 笑顔でご質問返しをされたお姉さまを眩しそうに見つめながら、ポニーテイルの彼女さまが幾分早口でおっしゃいます。

「いえ、ただ演劇やってると体幹トレーニングで講師の先生からそういうことをよく言われるので。この人の立ち姿は軸がブレてないでキレイだなと…」

 レンズは私に向けたまま、お顔だけお姉さまに向けて恥ずかしそうにご説明。
 私も面と向かってキレイと言われて少し恥ずかしいです。

「直子はね、中学生の頃からずっとクラシックバレエを習っていたんだって。そのときのバレエの先生が直子をこんなにしちゃった張本人なんだけどね。もちろんその先生も女性よ」

 お姉さまがご愉快そうに笑いながらおっしゃいます。

「直子の体幹がしっかりしているのはきっとそのおかげ。それにからだが凄くやわらかくて、両脚も180度以上広がるし、前屈だって手のひらまでべたーっ」

 そこで一度お言葉を切られたお姉さまが、イタズラっぽいお顔に変わられてつづけられます。

「だからどんな体位も自由自在。直子ならマンぐり返しで自分のオマンコ、舐められるんじゃないかしら」

 どうしてもお話を下ネタのほうに持っていきたがるお姉さま。
 私も以前、自分で試したことがありますが無理です、さすがに背骨がそんなには曲がりません。

「だったらY字バランスなんてラクショーですね」

 しばらくお話の成り行きを見守られ沈黙を保っておられたメガネの彼女さまが、ワクワクなお顔でお姉さまに尋ねられます。
 それから私のほうを見られ、意味ありげにお鼻にシワをお寄せになりました。
 きっと私がその姿勢になったときのことをご想像されているのでしょう。

「そんなの朝飯前。直子ならI字バランスだってラクショーよ。直子、せっかくだからこのかたたちに見ていただきなさい」

 お姉さまの思惑通りにメガネの彼女さまがノッてこられ、たちまち卑猥なショー、お姉さまがおっしゃるところの見世物の始まりとなってしまいます。
 は、はい、と一応お返事して服従ポーズを解いた私の心臓はドキドキ。
 
 こんな格好でY字バランスの姿勢になったら、普通に立っていたら見えないところまですべて丸見えとなってしまうのは明らか。
 でも、お姉さまからの恥辱を掻き立てるご命令が私の頭の芯を痺れさせ、恥ずかしくなりたい、という欲求がどうにも抑えられなくなってしまうのです。

「太腿の付け根がよーく視えるようにこっちに向けて、不安定だったら左手は雲梯に掴まってもいいから。あ、それと…」

 お姉さまがそこまでおっしゃってから、ご自身の右腕を私のほうへと伸ばしてこられます。

「これはあたしからのプレゼント。直子が好きなように使っていいわ」

 差し出されたのは先程スカートから外した木製洗濯バサミふたつ。
 ありがとうございます、とお礼を述べた後それを受け取り、躊躇なく尖り切ったそれぞれの乳首に噛ませました。

「あふんっ!」

「わ、乳首を挟んじゃうんだ、痛そう…」

 ポニーテイルの彼女さまが驚かれたようにつぶやかれます。
 メガネの彼女さまも一瞬驚かれたようなお顔になられましたが、すぐ見下したようなニヤニヤ笑いに。

「そりゃあ普通に痛いわよ。あたしも直子があんまり気持ち良さそうだからひとりのときにちょっと試したことあるけど、二秒と保たなかった」
「でも慣れればマゾにはその痛みが快感らしいのよね。だから直子にとってはこれもご褒美なの」

 笑いながらおっしゃるお姉さま。
 お姉さまもそんなことをされることがあるんだ、と私にとっては初耳でした。
 なんだか嬉しい。

 ご命令通り、これから上げる脚の付け根がみなさまのほうを向くように少し全身を斜めにして、右脚を伸ばしたままゆっくりとからだの右側面へと近づけていきます。
 左脚を軸にして右腕で右太腿を抱え込むように抱き、左手はソックスを穿いた右足の裏に添えています。
 両乳首を噛んだ木製洗濯バサミがプラプラ揺れ、両脚の距離が開くにつれて閉じていた両腿の付け根の陰唇が少しづつ開いていくのを感じています。

「いい眺めね。ほら、ここまで真っ直ぐだとY字っていうよりI字でしょ。そのままあたしがいいって言うまで、そのポーズをキープね」

 全裸でのY字バランスは、お家の鏡張りのお部屋でのひとり遊びでもよくやっていましたので、第三者からどんなふうに見えているのかはよく知っています。
 みなさまの眼前に私の180度に開き切った太腿の付け根が小さく口を開けて、淫靡に息吹いているはずです。

「うわ、スジが開いちゃって中身のピンク色まで見えちゃってる。毛がないと本当に生々しいですね」

 メガネの彼女さまが感嘆のお声をあげられます。

「あなたたちってイマドキの女子高生にしては珍しくケータイとかスマホを出してこないのね?こういうの見たら真っ先に取り出すのかと思ってたけれど」

 お姉さまが相変わらずの笑顔でご質問。

「あ、わたしたちの学校、休日の部活にケータイ類の持ち込み、NGなんです。普通の日でも家族との連絡以外は一切使用禁止。本当、訳わからないルールですよね?」

 ポニーテイルの彼女さまが少し憤られたように語気を荒くされ、メガネの彼女さまもうんうんと頷かれています。

「ふーん、ずいぶん時代錯誤的な規則よね。あなたたちも良い子だから、一応従っているんだ?」

 からかうようにおっしゃったお姉さまがイタズラっぽくつづけます。

「だったらさ、もし今あなたたちの手元にスマホとかがあれば、直子の写真、撮影してる?」

 お姉さまのお尋ねにおふたり、お口を揃えて、もちろんです、と綺麗なユニゾン。

「じゃああたしが代わりに写真を撮っといてあげる。どちらかのケータイ番号を教えてくれたら、後からショートメールで連絡とってその写真を送ることも出来るじゃん」

 お姉さまがご自分のバッグに手を入れながら愉しそうにおっしゃいます。

「あ、でもその写真はあなたたちふたりだけで共有してね。お友達に見せるくらいならいいけれど、他の人に写真送ったりネットで拡散は絶対NG。直子にもバレたくない身内はいるから」

 なぜだか嬉しそうに注意事項を告げられるお姉さま。
 取り出されたのは私のスマホでした。

「ほら、これが直子のスマホの待受。この旅行中は絶対にこの待受を変えてはいけなくて、レストランとかでも常にテーブルの上に表向きに置いておかなければいけないルールなの」

 おふたりに私のスマホの待受画面をお見せになるお姉さま。
 あの全裸M字大開脚の秘部を更に自分の両手で押し広げて、悩ましげにカメラレンズを見つめている写真。
 恥ずかし過ぎてずっとY字バランスな私の姿勢が少しグラつき、乳首の洗濯バサミがプルプル震えます。

「うわっ、凄い格好。自分でアソコを広げちゃってる」

 メガネの彼女さまが見た通りのことを率直にお声に出されます。

「やらしいでしょ?これは数日前にこっちに向かうときの急行列車の個室で撮ったの。それでこれが着信音声。これも撮影しながら同時に録ったのよ」

 お姉さまが私のスマホを何やら操作され、やがて大きな音で流れ出す私の恥ずかし過ぎる着信淫ら声。

 …これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです……

 何度も何度もエンドレスに響く私の破廉恥な懇願が高い青空に吸い込まれていきます。
 さすがの私もあまりに恥ずかし過ぎる状況に動揺してしまい、真っ直ぐに上げた右脚がグラグラ揺れてしまいます。

「ほら、これから彼女たちのために写真撮影するのだから、ポーズを崩しちゃ駄目じゃない。でもまあ疲れるだろうし準備もあるから、今はいったん下ろしていいわ。あたしがスマホを構えたらすぐにまたI字バランスね」

 お優しいお姉さまからお許しが出て、いったんポーズを解きます。
 息が上がってハアハア荒い呼吸をしているのはポーズが辛かっただけではありません。
 恥ずかしい待受を視られ、恥ずかしい着信音を聞かれ、これから恥ずかしい写真を撮られてそれをおふたりに共有されるというご無体この上ない状況に興奮して、マゾ性が一気に発情しています。

 一度は鳴り止んだ恥ずかしい着信音ですが、お姉さまが少しのあいだスマホを弄っていると思ったらまた、さっきよりももっと大きな音量で鳴り始めました。

 …これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子の……

 静まり返った晴天ののどかな校庭に私の淫ら声だけが鳴り響いています。
 どういう操作をされたのか、そのままスマホを私に向けてくるお姉さま。

「ほら、さっさとI字バランス。この声が直子の本心なのだから、流しっ放しにしたほうが恥ずかし過ぎてより興奮出来るでしょ?さっさと自慢のオマンコをみなさんに見せなさい」

 再び右腿を抱え込んでゆっくり脚を上げていく私。
 自分の大きな淫ら声が、自分の本心を吐露している恥辱音声が鳴り響く中で。
 その音声と同じ台詞をいつの間にか私も心の中で唱和しています。
 全身がカァーっと熱く滾り、膣奥が盛大に潤んできます。

「そう、顔はこっちに向けてそのまま動かないで」

 お姉さまがたてつづけにスマホのシャッター音をカシャカシャ鳴らしています。
 その音が聞こえるたびに私の心臓もドクンドクンと波打ちます。
 そんな風景をお姉さまごと、ポニーテイルの彼女さまのレンズが記録しています。

「その姿勢なら空いている左手でラビアを開くことも出来るわね。どうせなら直子の本心通り奥の奥まで視ていただきましょう。俗に言う、くぱぁ、っていうやつね」

 お姉さまからのご容赦ないご命令で、右足に添えていた左腕をおずおずと下ろし、その手を下腹に伸ばして股間部分へ。
 人差し指と中指で作ったチョキの形を、腫れた肉芽に触れないよう慎重に大陰唇左右に配置して、チョキの指間隔をグイッと広げます。

「んうっ…」

 たちまち濡れそぼる人差し指と中指に、思わず淫ら声が洩れてしまいます。
 粘液に満たされた膣粘膜の空気に当たる面積が確実により大きく広がった感覚がして、居ても立っても居られない羞恥心が更に膨れ上がります。
 今すぐにでも膣奥に指を何本も潜り込ませたくて堪りません。

「うん、いい感じ。そのままじっとしてて。うつむかないで顔は絶対カメラに向けていなさい。オマンコももっと開いて。うん、エロっぽくていい感じよ」

 お姉さまがシャッターを切りながらニヤニヤ顔で私を見つめてくださいます。
 メガネの彼女さまは覗き込むように私が自分で押し広げている秘部を凝視され、ポニーテイルの彼女さまのレンズもそこに釘付けです。

「じゃあ最後に、流れているこの着信音に合わせて、直子の偽り無い本心を実際に口に出してあたしたちにお願いしなさい。ちゃんと心を込めて、とくにこのおふたりにお願いしなくちゃ駄目よ。あたしがいいと言うまで何度でも」

 あまりに屈辱的でお情けご容赦ないご無体なご命令に、脳内はクラクラ真っ白となり、全身がグラリと揺れて秘部に添えていた指がズレてしまいます。
 瞬間、目力を強められ睨むように刺さるお姉さまのドエスなお顔にビクンと慄き、慌てて体勢を再度整え、マゾマンコに添えた指もより大きく開いてしまう私。

 …奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで…

 相変わらず晴天の校庭に鳴り響いている自分の淫声にタイミングを合わせ、恐る恐る自分の声を重ねていきます。

「これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…」

「そんなちっちゃな声じゃぜんぜんその気になれないわよ?直子は本当に視てもらいたいのでしょう?だったらもっと真剣に、マゾらしく憐れっぽくお願いしなきゃ」

 お姉さまにお鼻で笑われながら叱責され、私も覚悟を決めてマゾ性全開となり、おふたりに向けて声もより大きくして真剣に懇願させていただきます。

「これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てやってください…これが直子の剥き出しマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで、ゆっくりじっくり、ご覧ください…これが直子のパイパン剥き出しマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで、じっくりご覧になって蔑んでください…」
 
 言っているうちにどんどん興奮してきて、マゾマンコに添えた指はどんどん開き、軸足は震えて伸ばした脚も揺れて、それでも顔はおふたりに向けて媚びるように何度も懇願していました。
 
 いつの間にかガイドだった着信音声も途絶え、私の肉声だけが校庭に響いていました。
 憐れっぽくおもねるように懇願するドマゾ声の肉声。
 呼応するように膣奥がビクンヒクンと何度も震えています。

「これが直子の淫乱剥き出しマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで隅の隅まで、じっくりご覧いただいて蔑んでください、虐めてください、辱めてください…これが直子の変態剥き出し濡れ濡れマゾマンコです…」

「おーけー、まあ、そんなもんでしょう。直子、ポーズ解いていいわよ。こんだけたくさん写真撮れば二枚か三枚くらいはイイ感じのがあると思うから、後で送ってあげる、もちろん無修正でね」

 お姉さまからやっとお許しをいただき、I字バランスで自らくぱぁ、のポーズを解きました。
 吐息はハアハアで全身も燃えるように上気、秘部に添えていた指は溢れ滴る愛液でフニャフニャにふやけていました。
 開いた陰部の真下に当たる地面にはこんもりと粘液の水溜りが広がっています。
 恥ずかし過ぎる願望を何度も口に出して言っているうちに、どうやら何度か小さくイッてしまったようでした。

「撮影会はこのぐらいにして、今度は実際に女の子がひとりでも凄く気持ち良くなれる、そのノウハウを直子のからだを使ってレクチャーしてあげるわね」

 お姉さまがおっしゃりながら私に近づいてこられ、おもむろに伸ばされた右腕が鞭のようにしなり、私の両乳首を噛ませた木製洗濯バサミが次々と勢い良く払い落とされました。

「んふぅんーーーっ!!!」

 耐え難い苦痛と苦甘い歓喜に満ちた私の淫らな呻き声が、のどかな田舎町の校庭に響き渡りました。


2024年6月1日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 06

「じゃあ次は上半身ね。スカーフを解いてセーラーのファスナーも下げて自分の両手で前を開いて、このかたたちに直子のやらしいおっぱいも視ていただきなさい」

 お姉さまも彼女たちの側に回られ、三対一で対峙する廃校の校庭。
 明る過ぎる陽射しの中で露出魔の人みたく自らセーラー服をはだけて広げて、極小水着のおっぱいを晒せというご命令。

「スカーフ解いたら襟から抜かないで垂らしっ放しにしておきなさい。そういうだらしない格好のほうが直子にはお似合いだから」

 スカーフを解こうと結び目に手をかけた私をからかうみたいに、お姉さまから追加の晒し者指令。
 ビクッとして止まっていた指を再び動かしてハラリと解けたスカーフ。
 解いたスカーフはそのままに、ご命令された手順通りにセーラー服のファスナーを下げてからおずおずと左右に開きました。

「うわっ、エロっ、すごっ…」

 開き切った途端にお声を上げられ絶句されたのはメガネの彼女さま。

「…あ、ブラも一応着けてたんだ…」

 レンズはこちらに向けたまま驚きのご表情でお独り言のようにつぶやかれたのはポニーテイルの彼女さま。

「えっ?それってどういう意味?」

 小さなお声もお聞き逃されないお姉さまのお問いかけに、ポニーテイルの彼女さまが慌て気味にお応えされます。

「えっ、あ、いえ、ただこっちの人、服着ているときも布越しに乳首の位置が丸わかりだったから、ノーブラなのかな、と思ってたっていうだけで…」

 なぜだかご恐縮気味なポニーテイルの彼女さまに、にっこりと笑顔を返されるお姉さま。

「ああ、そういうことね。こんなインナーじゃ着けていてもいなくても大して変わらないって言うか、むしろ着けているほうが却ってそこに注目して欲しいみたいでいやらしいと思わない?」
「あなたが服越しでも乳首の位置がわかったっていうのは、この子の乳首がずっといやらしく尖りっ放しっていうことだから、それこそ直子がこの状況に興奮しっ放しっていう何よりの証拠よね」

 お姉さまのご説明にうんうん頷かれるおふたり。

「それじゃおふたりに、直子のやらしく尖らせた勃起乳首をさらけ出して直に視ていただきなさい。その紐ビキニをちょっと横にズラせばすぐに飛び出すでしょ。セーラーは肩脱ぎにして閉じないようにするのよ」

「えっ?あ、は、はい…」

 お姉さまの畳み込むようにご容赦無いご命令に私の膣奥がヒクヒクっと潤みます。
 まずセーラーの襟ぐりから両袖までの布地を背中側にはだけ、両肩を剥き出しにしました。
 これでもうセーラー服は二度と閉じてはくださいません。

 それから小さくて薄い涙型の布片を突き破るように尖らせている自分から視て右胸先っちょの突起に目を遣ってから前を向きます。
 眼前には好奇につぶらな瞳を輝かせたおふたりの視線とカメラのレンズ。
 この数日間、お外で乳首を晒すことなど日常茶飯事だったのに、やっぱり見知らぬ第三者さまからの視線があると恥ずかしさの質が格段に違います。

 乳暈までをギリギリ隠した布地から上へと伸びる細い肩紐と素肌のあいだに人差し指を滑らせ、肩紐をクイッと外側に引っ張ります。
 乳首に布地が擦れる感触がして、それこそポロリという擬音が聞こえそうなほどに勢い良く右乳首が飛び出しました。

 吸い寄せられるように視線が集まるのがわかります。
 視られたことでますます血流が集まり、ますます硬く大きく背伸びしてしまう私の右乳首。
 手持ち無沙汰となった両腕を後ろ手に回そうか、と思ったとき、お姉さまからまたもや追い打ちのご命令。

「何をもったいぶっているの?さっさと左の乳首も出して両方しっかり視ていただきなさい。お客様を待たせるんじゃないのっ」

「は、はい…ごめんなさい…」

 左の肩紐も同様にズラすと左の乳首も勢い良く飛び出し、同様にますます尖ってしまいます。
 両乳首をみなさまにさらけ出してから、両腕を後ろ手に組みました。
 隠せないように手錠を掛けられているイメージが頭の中に広がっていました。

「見てよこのえっちな勃起乳首、あなたたちに視られてまたひとまわり大きく硬く尖っちゃったみたい。視てもらえるのがよっぽど嬉しいのね」

 お姉さまがからかうようにおっしゃいます。
 スカート捲り上げっ放しで無毛な恥丘を晒し、セーラー服はだけっ放しで両乳首までお外の空気に触れさせている恥ずかし過ぎる私の姿を、顔から足元まで何度も舐めるようにご覧になっていたメガネの彼女さまが、横に立たれたお姉さまのほうへ、なぜだか不思議そうなお顔を向けられました。

「さっきから気になっていたんですけど、この人、直子さん?この人って満遍なく日焼けしてるんだけど、白い日焼け跡がどこにも無いんですよね。乳首の裾野まで綺麗に焼けてるし、下半身も……普通に日焼けしたら、水着跡とかが胸周りや腰周りに残ると思うんですけど…」

 メガネの彼女さまがお言葉を選ぶように慎重に考え考えご自分のご意見をお姉さまに伝えられました。
 それを聞かれていたお姉さまのお顔がなんとも嬉しそうにほころばれます。

「あなた、いいところに気がついたわね。その理由はね、別荘に着いてからここ数日間、直子は毎日ほとんどを全裸で過ごしているからなのよ。朝も昼も夜も、インドアでもアウトドアでも」
「全裸で早朝と夕方に近くの広場に犬とお散歩に行ったり、庭に全裸で目隠し放置されて色んな人からイタズラされたり、昨日の夜なんか庭でのバーベキューディナーでお尻に花火突っ込まれていたわ」
「あ、でも言っておくけどここらへん一帯は、この小学校跡地も含めて全部、別荘の所有者さんの私有地なのよ。だから直子も心置きなく全裸生活を愉しめてるってわけ」

「そんな感じで真っ裸の全身に毎日太陽光を浴びちゃっているから、直子のからだも満遍なく日焼けして、からだで唯一白い素肌が残っているのはいつもしているあの首輪裏の首周りだけ」
「だから今、首輪外すとそこだけまっ白な日焼け跡が鮮やかに残っているの。まるで天然の首輪でもしているみたいに」
「ここでならまあいいけれど、東京に戻って日常の社会生活に復帰したとき、どうするつもりなのかしらね」

 まるで他人事のようにご愉快そうに笑われるお姉さま。
 私の社会生活はお姉さまの会社でのお仕事なのですけれど。
 日焼けが引くまで人前に出るときはずっとチョーカーを着けて誤魔化すしか手は無いとは思いますが。

 お姉さまのお話にご興味深げにお耳を傾けられるおふたり。
 そのあいだ中もずっとポニーテイルの彼女さまが向けられるレンズが私の恥ずかしい出で立ちを撮りつづけていらっしゃいます。

「そうそう、昨日はね、この先にある有名なショッピングモールに別荘の管理人の人とかと一緒に数人で直子を連れ出したの」

 興が乗られたのか、愉しそうにお話をつづけられるお姉さま。

「さすがに街中で全裸ってわけにはいかないから薄物だけ着せてね。それでフードコートとか駐車場とか人がいっぱい集まっている場所でいろいろ恥ずかしい命令をしたの。お尻出せ、とか、おっぱい見せろ、とかね」
「この子って人目が多いほど興奮して乱れる性質だから面白かったわよ。フードコートの野外テーブルで下半身丸出しにさせたり、人がバンバン行き交っている通路なのにミニスカートのノーパンで穴の空いたポケットに突っ込んだ指でアソコを直にまさぐらせたり」
「人目があるのに性欲がどうにも抑えきれない、っていう直子の葛藤の表情がゾクゾクくるのよ。今日もここにあなたたちが居て視てくださって、とても感謝しているの。そうよね?直子?」

 唐突に振られて一瞬戸惑いましたが、お姉さまのお話で昨日の自分の行ないをあらためて客観視したら、今更ながらその破廉恥さにマゾ度が急激に上がっている今の私からは、自虐的な台詞がスラスラと口から出てしまいます。

「あ、はい。わ、私のはしたなくふしだらで、は、恥ずかしい裸を視てくださって、本当にありがとうございます…」

 言っているそばから、極狭ショーツの股のところに溜まってどうにか持ち堪えていた恥ずかしいおツユが遂に決壊し、左右の内腿を一筋二筋ツツツーっと滑り落ちていきました。
 滑り落ちる雫を目ざとく見つめられるおふたりの視線。

 驚かれたようなお顔から呆れられたような侮蔑気味のお顔に変わっていかれるのが、とくにメガネの彼女さまのご表情から読み取れます。
 この女になら何をしてもいいのかも、という空気がこの場に漂い始めているように感じています。

「へー、直子さんて本当にとんでもない変態さんなんですね。確かに直子さんのおっぱいって、下のほうがまあるくぼてっと重そうで、それなのに乳首は上向きで大きくて、全体がマシュマロみたいにやわらかそうで、思わず触りたくなっちゃいますもんね」

 すっかり積極的になられたメガネの彼女さまが、そうおっしゃってからニッと薄い笑顔をその童顔に浮かべられ、私とお姉さまを交互に見ています。
 その嗜虐を秘めた冷たい笑顔は完全にSなお顔で、Sの素質がお有りになるらしいメガネの彼女さまから私は完全に見下されたようでした。

「触ってみる?」

「いいんですか?」

 事も無げにおっしゃるお姉さまと嬉しそうなメガネの彼女さま。

「いいんですかも何も、あなたが触りたいって思うなら直子に拒む権利なんて一切無いのよ。あたしと一緒のときの直子は他に誰が何人居ても、その場で最下層の慰み者レズ便器にならなければいけない、そういうSMな間柄なんだから」
「そう言えば昨日も途中で寄った古本屋さんでご高齢の店主さんと連れのご婦人に生おっぱいをしつこく揉まれていたわよね。あれも気持ち良かったでしょう、直子?」

「あ、はい…」

「だったらこのかたたちにもお願いしなさい。直子がそのえっちなおっぱいをどうされたいのか」

「は、はい、どうか私のふしだらなおっぱいを強く乱暴に揉みしだいてもてあそんでください。乳首も捻ったり引っぱったり潰したり、ご自由に痛くしてください。私は痛いほど気持ち良くなるヘンタイですから」

 ずいぶん年下の方々から虐められると思うと、どうしようもなくからだが疼き、自分の素直な願望がすんなり口から出ていました。

「だってさ。そういうことだからご自由にどうぞ」
「あ、それから直子に、さん、なんていう敬称は一切不用だからね。年下だからって遠慮しないで呼び捨てにして。そのほうが直子も悦ぶし、さっきもいったようにこの場で直子は最下層のマゾドレイなのだから」

「そういうことなら触らせてもらおーっと」

 メガネの彼女さまが後ろ手妄想手錠な私の前に進み出て、私の左おっぱいめがけて右手を伸ばされます。
 私の顔を見てスッと細くなったまなざし、間髪を置かずその右手五本の指が私の左おっぱい肉全体にむんずとめりこみます。

「はぅんっ!」

 その強烈な刺激に思わず淫声をあげてしまう私。
 メガネの彼女さまの右手はそのまま乱暴に結んで開いてをくりかえされています。

「ちょっとヤバいって、この感触。やわらかくって超気持ちイイ。ねえ、直子ってバスト何カップ?」

 お姉さまからのお言いつけを即座に守られて呼び捨てになられるメガネの彼女さま。
 年下の高一女子さまから呼び捨てにされ、ゾクリともう一段性感が上がってしまう私。

「あーっ、あんっ、し、Cの、な、70です、んぅーぅっ!」

 左おっぱいを執拗に揉みしだかれながら息も絶え絶えにお答えします。
 カップもアンダーも低めに言ってしまったので、お姉さまが瞬間ギロリと私を睨みました。

「ほら、あなたも遠慮してないで触ってみない?」

 取り憑かれたように私の痴態を撮影されているポニーテイルの彼女さまにお姉さまがおやさしくお声をかけられます。
 一方で今の状況に夢中になられているメガネの彼女さまは、うわっ、凄く硬くて熱くなってる、とかおっしゃりながら、私の左乳首を引っ張ったり捻ったり。
 その不器用でご遠慮の無い荒々しい愛撫が私には新鮮で、グングン快感がせり上がって来ています。

「あ、いえ、わたしは…」

 ポニーテイルの彼女さまがお顔を真っ赤にされて少し後退られます。
 それでもレンズは私に向けてしっかり撮影は続行されて。

「ちぃちゃんも触らせてもらいなよ。すっごくやわらかくて、でも乳首だけはすっごく硬くて熱くてヘンな感じだから」
「それに近くで見るこの人の悶える顔と声がすっごくやらしくてえっちで面白いよ」

 ポニーテイルの彼女さまは、ちぃちゃん、て呼ばれているみたい。
 メガネの彼女さまからの援護射撃で後退られたぶんだけお戻りになり、カメラを構えられたまま今度はジリジリと私のほうへと近づいてこられるポニーテイルの彼女さま。

「こんな機会ってそうは無いから、演劇部なら何事も経験してみなきゃ」

 お姉さまの励ますようなお言葉が決定打となり、ポニーテイルの彼女さまが左手をおずおずと私の右おっぱいに伸ばされてきます。
 カメラも向けたままなので近づかれたぶん、私のおっぱいがドアップで録画されていることでしょう。

 ポニーテイルの彼女さまの左手が私のおっぱいに触るか触らないかのところでピタリと止まり、そのまま私の顔を思い詰めたようなお顔で見つめてきます。
 メガネの彼女さまが奔放に捻り潰される私の左乳首への甘美な痛みに顔を歪めながら、ポニーテイルの彼女さまを見つめ返します。

「あの、本当にこういうこと、好きでしているんですか?脅されてるとか何か弱味を握られて仕方なくとかではなくて…」

 小さなお声ですがご真剣なお顔できっぱりと尋ねられます。
 ポニーテイルの彼女さま、とても真面目でお優しく正義感の強いご性格のかたなのでしょう。
 今、眼の前でくり広げられている非常識な痴態が未だに信じられなくて、どうしても確かめずにいられなかったのでしょう。

「はい、全部私がして欲しいことなんです。それをお姉さまに頼んでしていただいているんです。だからどうぞご遠慮なさらずに直子をいろいろ辱めてください」

 私も真摯に正直にお答えしたのですが、ポニーテイルの彼女さまが生真面目過ぎるぶん、私の異常さ変態さがより鮮明に浮き彫りとなり、却って私の被虐感も増してしまいます。
 ポニーテイルの彼女さまは私のご返答に一応ご納得されたらしく、寸前で止められていた左手を私の右おっぱいに密着させてくださいました。

「わ、本当にやわらかい…」

 右手のカメラのレンズをご自身の左手下の私の右おっぱいに向け、思わず感嘆のお声をあげられたポニーテイルの彼女さま。

「でしょでしょ。揉んでると手のひらが溶け込んじゃいそうだよね」

 メガネの彼女さまのご感想に促されるように、ポニーテイルの彼女さまの左手がぎこちなく動き始めます。
 左おっぱいへの乳首をも含む乱暴な蹂躙と、右おっぱいへの遠慮がちにやわらかな愛撫。
 ふたつの異なった快感がおっぱいから全身へと駆け巡り、膣奥の粘膜にキュンキュン蓄積されていくのがわかります。

「…んんっ、んぅぅーっ、あんっ、あぁんっ、ぬぅぅーっ…」

 我慢しようとしているのにどうしようもなく漏れ出してしまう私の淫ら声。
 メガネの彼女さまが相変わらずお手を激しく動かしながら、冷たい瞳で私の顔を見つめています。

「だいぶ暖まってきたみたいだから、もうすぐね。あなたたち、悪いんだけれどちょっと重点的に乳首を虐めてやってくれない?強く引っ張ったり潰したり、指で小刻みに弾くだけでもいいから」

 お姉さまからのお願いに即座にご反応されたのはメガネの彼女さま。
 左乳首を指でギュッと摘まれ、引っ張ったと思うと乳首を摘んだままおっぱい全体が揺れるほど上下左右に揺さぶられたり。
 指と指のあいだに乳首を挟んだままおっぱいを揉みしだかれたり、急に爪を立てられて乳首の側面をカリカリひっかかれたり。

「んんぅん、あんっ、だめだめっ、それいいっ、ああぁぁーーんっ!」

 ポニーテイルの彼女さまは右乳首の側面に人差し指と中指を添えて、その指をテンポ良く交互に動かして乳首を弾きつづけています。
 まるでピアノのトリルのよう。
 絶えず転がされつづける私の右乳首はますます熱く硬く尖り、その心地良い快感におっぱい全体が包まれます。

「ああんっ、いいっ、あんあんっ、もう、もう、それ以上されたらっ、あんっ、イっちゃいそうっ…」

 はしたないのでお聞かせしたくないのにダダ漏れてしまう私の淫ら声。
 左右の乳首からの異なった快感が胸の奥でひとつに交わり、お腹を抜けて両腿の付け根付近を強烈に疼かせつづけます。
 弄られてもいない膣奥がジンジン痺れ、波のような気持ち良さが波紋のようにからだ全体へと広がります。

「あーんっ、だめだめだめーっ!んんぅぅぅ、いいぃぃぃーーーっ!!!」

 立ったままの下半身がビクンビクンと二度三度大げさに跳ねて、極狭ショーツから溢れ出た愛液がだらだらと内腿を滑り落ちています。
 私、見知らぬ女子高生おふたりに生おっぱいを弄られただけでイかされてしまいました。
 膝から崩れ落ちてしゃがみ込んでしまうような醜態は晒さずに済みましたが、凄まじい快感の余韻がからだ中を駆け巡っていました。

「これが俗に言う乳首イキね。おっぱいへの刺激だけでオーガズムに達しちゃう、上級ドマゾだけが出来ちゃう高度な変態ワザ」
「そう言えばここに来る前に寄った温泉宿でも営業中のフロントで、綺麗な若女将さんにおっぱいだけ弄られて、男女含めて数人の従業員さんの目の前で呆気なくイキ果てていたのよ、この直子っていう変態さんは」

 ご冗談めかしてご陽気におっしゃるお姉さまなのですが、私のおっぱいから手を離されたおふたりはただただ唖然。
 私から一歩二歩退いた場所で肩を寄せ合い、イッたばかりでまだハアハアしている私の顔を呆然と見つめるばかり。
 ポニーテイルの彼女さまは右手のビデオカメラの存在も忘れられてしまわれたようで、だらんと伸ばされた右手の先で土の地面を録画されているようでした。

「ひょっとしてあなたたち、女性が本気でイっちゃっている姿を見るの、初めてだった?」

 からかうようなお姉さまのお問いかけにも、おふたりはお顔を紅潮させて恥ずかしそうにうつむくばかり。

「あなたたちの年ならマスターベーション、ひとりえっちくらい経験済みでしょ?」

 いたずらっぽく微笑むお姉さまに、ますますお顔を赤らめられてうつむかれるおふたり。
 しばらく笑顔でお応えを待たれていたお姉さまでしたが、急にハッとしたお顔に変わられて慌てられたようにお言葉を足していかれました。
 
「ごめんなさいね、ノーコメントなのは無理もないわよね。今日たまたま会っただけの見知らぬ女から急に、オナニーしているのかなんて聞かれても余計なお世話で答える筋合いはさらさらないものね。これはあたしのデリカシーが欠けていたわ。本当にごめんなさい」

 深々と頭をお下げになるお姉さま。
 おふたりもまだ少し困惑されているようですが、火照ったお顔を上げてお姉さまを見ています。
 ポニーテイルの彼女さまが右手のビデオカメラの存在にあらためて気づかれたのか、慌てて私にレンズを向けてきました。

「だったら直子をさっさと素っ裸にひん剥いて、直子のからだで女の子が気持ち良くなれるノウハウをいろいろレクチャーしてあげる。でもまあ直子は特別に感じやすい変態だから、あまり参考にはならないかもしれないけれどね。でも絶対面白い見世物にはなるはずよ」

 お姉さまがフレンドリーにおっしゃると、おふたりにも笑顔が戻りました。
 チラッとご自分の腕時計を見られたお姉さま。

「もう一時前か。あなたたち二時から部活って言ってたわよね。時間は大丈夫?」

 お姉さまがお尋ねになるとお応えくださったのはメガネの彼女さま。

「あ、二時集合って言っても、いつも、とくに上級生とかはダラダラ遅刻して集まって雑談とかしているだけですから、三十分くらいは遅れても大丈夫です。ここから学校まではチャリで飛ばせば15分くらいですし」

 メガネの彼女さまのご説明をポニーテイルの彼女さまが補足されます。

「通し稽古は顧問の先生が来る三時過ぎからの予定になってたしね。それに、ここから学校まではほとんど下り坂だからチャリも飛ばせるんです。逆に来るときは上り坂で大変だったけど」

 ポニーテイルの彼女さまが明るく笑われると、メガネの彼女さまがまとめられます。

「だから二時頃にここを出れば楽勝です。わたしたちもその面白い見世物っていうのをぜひ見てみたいので、よろしくお願いします」

 今度はおふたりのほうがお姉さまに頭を下げられます。
 いつの間にか生真面目だったはずのポニーテイルの彼女さままで積極的になられているご様子。
 
「それじゃあ、あそこに直子を虐めるのにぴったりな面白そうな物があるから、あそこに移動しましょう」

 お姉さまが校庭の金網寄りの一画を指さされながら、ニヤッと笑われました。


2024年5月25日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 05

「そういうことなら、あたしたちもお弁当持ってきているからさ、みんなでランチタイムにしない?食事って大勢で食べたほうが美味しいし」

 明るく振る舞われるお姉さまのツルの一声で見知らぬ同士のお食事会があっさり決まり、庇の下のベンチ横にお姉さまご持参のシートを敷いて車座になって座り込み、ピクニックランチが始まりました。

「飲み物もたっぷりあるから、遠慮しないでどんどん飲んでね」

 お姉さまのお声にご反応されたのはポニーテイルの彼女。

「助かります。コンビニで飲み物も買ったんだけど歌うと喉乾くからじゃんじゃん飲んじゃって。菓子パンに飲み物無しはキツイなーって思ってたんです」

「あそこの水道、飲めるのかなー、なんて言ってたよね」

 すぐそばに、たぶん手洗いや校庭への水撒き用として腿くらいの高さに立っている、いかにも古そうな錆だらけの水道の蛇口を指さされて笑うのはメガネの彼女。
 笑顔になられると一層あどけなさが強調されます。

 幸いプラコップもたくさん入れておいてくださったので、まずはおのおのの好きな飲み物を入れてカンパーイ。
 私たちのお弁当は基本的に一昨日夜、名塚先生にお出ししたサンドイッチ類と具材は同じでしたが、クーラーボックスに入れていたぶんしっとりひんやりしていて、暑い陽射しの屋外で食べるといっそう美味しく感じられます。
 菓子パンふたつづつの女の子たちもご自分のを召し上がれた後、勧められるままにお手を出され、美味しい美味しいとパクつかれていました。

 そんなリラックスしたランチタイムの最中にお姉さまが巧みな話術で聞き出された情報。

 メガネの彼女が幼少期にこの近くに住んでおられ、うんと小さいときには、すでに廃校だったこの校庭でその頃のお友達と一緒に遊んでおられたそう。
 その当時は自由に出入りが出来て、別に管理されているようなご様子も無かったとのこと。
 ポニーテイルの彼女とメガネの彼女は小学校からのご学友で、メガネの彼女がここのご近所から別の町にお引越しされたのは小学校ご入学の前。
 中学では同じ学校に通ったものの三年間別々のクラスだったので徐々に疎遠になってしまったこと。

 高校ご入学で同じ部活に入られたことで再会され、急速に仲良しが復活されたこと。
 メガネの彼女がここのことをふと思い出され、ポニーテールの彼女を誘ったらすぐに乗ってこられて春以来、学校が休みの日に月2、3回はここに忍びこんでいるとのこと。
 ここに来るようになって自分たち以外の人に出会ったのは、お姉さまたちが初めてだということ、などでした。

 主にお話されているのはお姉さまとポニーテイルの彼女。
 私とメガネの彼女は相槌を打ったり、同意を求められてお返事したり程度ですが雰囲気は和気藹々としています。
 ただ、ときどき彼女たちおふたりの視線が私の首輪をチラ見してこられます。

 お姉さまとふたりだけにしては多すぎるなと思えたサンドイッチやフルーツもキレイに食べ尽くされました。
 恐るべし高校部活女子のご食欲。
 2リットル以上もあった飲み物も底が見えて、みなさまがまったりまどろむ頃。

「ごちそうさまでした。サンドイッチもメロンもすごく美味しかったです。ひょっとしてどこか有名なお店で買ってきたんですか?」

 お礼を言ってくださったのはポニーテイルの彼女。
 うんうんとメガネの彼女も頷かれています。

「ううん。あたしたちが泊まっている別荘の管理人さんの手作り。でもそんなに喜んでもらえたらあたしたちも嬉しいなあ。バッチリ伝えておくね」

 お姉さまが満面の笑みでおっしゃってから、ちょっとイタズラっぽいお顔に変わられます。

「ご馳走した代わり、って言ったらズルいけど、あなたたちの歌、もう一度聞きたいな。すっごく綺麗だったから今度は間近で」

 屈託ないお姉さまのリクエストに、えーっ!とハモられ、みるみる赤くなって照れ笑いを浮かべられるおふたり。

「あなたたち演劇部なんでしょ?だったらいずれお客さんの前で歌うことになるじゃない。場馴れしなきゃ。あたしたちが一番最初のお客さんになってあげる」

 励ますようにおやさしくおっしゃるお姉さまのお言葉に、おふたりで急遽コソコソなにやらご相談。
 まとまったみたいで、おふたりともその場に立ち上がられ、ポニーテイルの彼女がお一言。

「だったら、お礼の意味も込めて一番だけ、やります」

「おーけー」

 お姉さまが即答されパチパチパチと大きな拍手。
 もちろん私も一緒にパチパチパチ。

「んーーーー…」

 最初にソプラノのハミングで音程を取るようです。
 私の予想に反して高いほうのソプラノはメガネの彼女でした。
 そこにポニーテイルの彼女の、んーーー、という低めのハミングが綺麗にハモりました。

「ざーあいん、くなーばいん、るーすらいんしゅてぃん…」

 ハミングが途切れると唐突にお歌が始まります。
 主旋律はメガネの彼女、そのたぶん三度下をポニーテイルの彼女が綺麗にハモっていきます。
 近くで聞くとおふたりのお声それぞれに艶があり、ぴったりと寄り添って進んでいく感じ。
 知らずにまた遠くの青空に目線を走らせているうちにワンコーラスがあっさり終わってしまいました。

 パチパチパチ…
 お姉さまと私で渾身の大拍手。

「素晴らしー、バラスーシ。ねえねえあなたたちって絶対音感とか持っているの?」

 お姉さまがご興奮気味にお尋ねになります。

「あ、ふたりともそんなの無いと思いますけど…」

 照れたようにお顔を紅潮させられてお応えになるポニーティルの彼女。
 しばしの満ち足りた沈黙の後、メガネの彼女がポツンとおっしゃいました。

「お姉さんたちはモデルさんとかタレントさんだったりするんですか?」

「なんでそう思ったの?」

 お姉さまが否定も肯定もされず、逆にフレンドリーに聞き返されます。

「だっておふたりともお綺麗だし、こっちの人は首輪なんかしちゃって普通ぽくないし、そのバッグの中にビデオカメラが見えたから、後から撮影隊の人なんかも来て何かこう、そういうビデオの撮影でもするのかなー、なんて」

 メガネの彼女がときどき宙に目を泳がせられながら、考え考えお言葉を紡いでいます。

「綺麗って言われて嬉しいんだけれど、残念ながらあたしたちはタレントとかじゃもちろんなくて、近くの別荘に遊びに来ているただの観光客」
「でもここでこの子をモデルにしてビデオを撮ろうかなと思っているのは当たり。あたしが撮るんだけどね、ただのプライベートな趣味として」

 お姉さまがバッグからビデオカメラを取り出されながおっしゃいます。
 カメラのベルトを右手に嵌められてレンズを彼女たちに向けながら、唐突に大きなお声をお出しになりました。

「あー、失敗したーっ!さっきあなたたちが歌ってくれたのも撮っておけばよかった。いい旅の思い出になったのに…」

 照れ笑いを浮かべられる彼女たちを撮影しつつ、悔しそうなご表情を作られるお姉さま。

「ねえ、申し訳無いんだけど、もう一回だけ歌ってくれない?」

 本当に申し訳無さそうにビデオカメラを嵌めたままの右手と左手を合わせられ拝むような仕草。
 おふたり、しばしお顔を見合わされ戸惑ったようにされていましたが、すぐに、

「いいですよ。誰かに見られていたほうが緊張感があって練習になるし、わたしたち、人前に出てこその演劇部員ですから」

 ポニーテイルの彼女が笑いながらあっさりおーけーしてくださいました。

 もう少し明るいところで撮ろうと庇から出て青空の下、お姉さまのレンズがおふたりを真正面から狙われています。
 庇から出ると太陽燦々、校庭特有のお砂混じりな土の上に二対二で向き合います。
 さっきみたいにハミングからお歌へと入られ、美しすぎるハーモニーが青空へと消えていきます。
 さっきよりも一層お声に艶が増しているみたい、と思っているうちに一番が終わり、私たちは盛大な拍手。

「ありがとう。この夏の素敵な思い出がひとつ増えたわ」

 お姉さまはカメラを構えられたまま右腕の手首付近に左手を打ちつけて拍手されていました。
 あれだと拍手の音が大きく録音されてしまうし、手ブレもひどそう。

「あなたたちって、ハモりもピッタリ寄り添っているみたいで、歌っているときも頻繁に視線交わしててすっごく仲良さそうなんだけど、ひょっとして普段から百合なご関係なのかしら?ガールズラヴ的な意味の」

 お姉さまがカメラを下ろされ、イタズラっぽいお顔になられておふたりに尋ねられます。
 おふたりとも一瞬、虚を衝かれたようなお顔になられ、すぐにおふたりとも頬が赤く染まりました。

「ち、ちがいます!」
「そんな感じです」

 おふたりの声がほぼ同時に重なりました。
 大きなお声で、ちがいます!と言い放ったのはポニーテイルの彼女。
 普通のお声で、そんな感じです、とおっしゃったのはメガネの彼女。
 ポニーテイルの彼女のほうだけ、まだお顔が上気されています。

「あれー、意見が割れちゃったねー。でもまあ深く追求はしないであげましょう」

 お姉さまがご愉快そうにおふたりを眺められ、こうつづけられました。

「あたしたちはね、レズビアンなの。あたしとこの子はね、心もからだも深ーく愛し愛され合っているの」

 なんて嬉しいお言葉。
 でも彼女たちおふたりのお顔は、呆気に取られたような驚愕のご表情。

「あ、でも誤解の無いように言っておくと、この子はこう見えてちゃんと成人しているからね。今日のこの格好はすごく幼く見えるけれど、ここの、学校っていうシチュエーションに合わせて着せたコスプレだから。ちゃんと大人の女性同士として愛し合っているの」

 相変わらずの笑顔で明るくおっしゃるお姉さま。

「へー、そうなんですか…」

 ポニーテイルの彼女がお独り言のようにポツリと返されます。
 おふたりの私たちを見るまなざしが驚愕から好奇心の側へと徐々に移り変わられているような気がします。

 このとき私は、お姉さまがこのおふたりを巻き込まれて私を辱めるおつもりだな、と察しました。
 見知らぬ年下の女性たちの前で、という状況に、私の被虐心がムラムラ疼き始めています。

「それに加えてあたしたちはSMの関係でもあるの。あ、SMって知ってる?」

 お姉さまがお尋ねになると、メガネの彼女さまがおずおずとお応えくださいます。

「虐めたり虐められたりするえっちな関係のことですよね?…縄で縛ったり鞭でぶったりして…」

 何となく恥ずかしそうに言いづらそうにお応えくださるメガネの彼女さま。
 ポニーテイルの彼女さまのほうは、ポカンとお口をお開けになって、未だ信じられないというご表情。

「そう、正解。じゃあ、あたしとこの子、どっちがM、エムのほうがマゾっていう虐められる側なんだけど、どっちがMだと思う?」

 フレンドリーなお姉さまのお尋ねに、おふたりとも無言で私のほうを指さされました。

「だって首輪なんて着けちゃってるし」

 なんとなく上から目線を感じさせるメガネの彼女さまのつぶやき。

「正解。でもね、SMの関係には愛が必要なのよ。ただのいやがらせみたいに相手の嫌がることして虐めるのはただのイジメ。SMっていうのは相手のして欲しいことを愛情込めて察してあげて、お互いに気持ち良くなることが重要なのね」
「Mの人っていうのは、痛いのだったり恥ずかしいめに遭わせられるのが好きだったりするんだけど、それをよく理解してあげて、Mの人が自分でもコントロール出来ないどうしようもない願望を一番気持ち良く感じるような状況に追い込む感じで采配するのが、Sの人のほうの醍醐味であり快感でもあるのよ」
「そんな感じだからあたしたちは…」

 お姉さまの立板に水のご説明がふと途切れ、ビデオカメラを右手から外されたお姉さまがポニーテイルの彼女さまに近づかれて、そのカメラを手渡されます。

「あなた、センス有りそうだからこのカメラでこれからあたしたちがすることを撮影してくれない?使い方わからなくても録画ボタンはもう押してあるから、あなたの思った通りにレンズ向けるだけでいいから」

「あ、大丈夫です。わたし、よく舞台稽古も撮っているし、このカメラってママの、あ、いえ、母親が使っているのと同じメーカーみたいだから」

 突然、撮影役にご任命されたポニーテイルさまが照れ笑いされながらも、レンズをこちらに向けて液晶モニターを覗き込まれます。
 レンズが正しくこちらに向いていることをご確認され、お姉さまがやおら私を抱き寄せてくださいました。

「だからあたしたちは、こんなことも…」

 おっしゃってから私の顎に右手を添えられ、私の唇をご自分の唇で塞がれたお姉さま。
 お姉さまの長い舌が私の口腔に侵入してこられ、私の舌が捻じ伏せられます。
 同時にお姉さまの両腕に私の背中が締め付けられて、息も出来ないほど抱きすくめられます。

 数秒間の熱いくちづけが離れて、私の口からはよだれがダラダラ。
 セーラー服の白い布地を汚してしまいました。
 構わずにつづけられるお姉さま。

「それから、こんなことも出来るのよ」

 抱擁の状態から一転して、私から一歩退いたお姉さまの右手が一閃。
 パチンパチンと小気味良い音を響かせて私の左頬、右頬への往復ビンタ!
 一昨日に名塚先生からいただいた強烈ビンタほどではありませんでしたが、かなりの本気ビンタでした。

「キスもビンタも、この子がして欲しいと思っているからしてあげるの。そうよね、直子?」

 あっさり私の名前をバラしてしまわれるお姉さま。
 久々に名前を呼ばれて、なぜだかビクンと震えてしまう私。

「は、はい…」

 お姉さまに必要とされていることが嬉しくてニヤけてしまいそうな顔を無理矢理引き締めて、殊勝そうにうつむいて応える私。
 好奇心で目を爛々と輝かせているメガネの彼女さま。
 固唾を呑んで、思い詰めたようなご表情でビデオカメラの液晶モニタを覗かれているポニーテイルさま。

「あら、ちょっと引かれちゃったみたい。そんな深刻なことじゃないのよ。あたしたちはこれで愉しんでいるのだから」
「この子は甘いキスも、ほっぺたやお尻を思い切りぶたれるのも、どちらも大好きなのよ。もちろんやっているあたしもね」
「だからこの子には飴と鞭は通用しないの。飴も鞭も、辛いお仕置きだって全部がご褒美になっちゃうから」

 あくまでフレンドリーなお姉さまが、主にポニーテイルさまに向けて語りかけていらっしゃいます。

「そうだ、びっくりさせちゃったお詫びとして、あなたたちにこの子の裸、見せてあげようか?」

 今度はメガネの彼女さまに向けてニヤニヤ笑顔でご提案されるお姉さま。

「えーっ、そんなこと言って、次はわたしたちの裸も、なんて言われても嫌ですからねー」

 メガネの彼女さまがご冗談のように返されます。
 メガネの彼女さまはどんどんノッてこられたようなご様子。

「ううん、そんなこと絶対に言わないわ。なぜならこの子、あ、ちゃんと紹介していなかったわね。森下直子っていうんだけど、直子は誰かに自分の恥ずかしい姿を視られるのが大好きだから。今だって恥ずかしい格好になりたくてなりたくてウズウズしているはずよ」

「へー、露出願望もあるヘンタイさんなんだー」

 お姉さまがメガネの彼女さまのお顔を笑顔で見つめられ、うんうんと嬉しそうに頷かれています。
 お姉さまとメガネの彼女さま、すっかり意気投合されちゃったみたい。
 本名の姓までバラされて私の恥ずかしさも一段ヒートアップ。

「そうよね、直子?」

 お姉さまから同意を求められて思わず、は、はい、とお応えしてしまう私。

「だったらちゃんと自分でおふたりにお願いしなければ駄目じゃない。私の恥ずかしい姿をどうぞじっくり視てください、って」

 左頬に本気ビンタを頂きながら叱責される私。

「は、はい…よ、よろしければどうぞ、私の淫乱でだらしないからだを思う存分隅々までご覧になって、ヘンタイとさ、蔑んで笑ってください。お、お願いします…」

 いやらしくへりくだった言葉を自分で口に出しながら、マゾマンコの奥がキュンキュン疼いています。
 私、見知らぬ年下の高校一年生女子の方々の慰み者になってしまうんだ…

「淫乱てわかるよね、いやらしくてどスケベなこと。まったくこの直子は、命令しているあたしのほうが恥ずかしくなるくらいのど変態なんだから」

 苦笑いなお姉さまと、好奇のまなざしに嗜虐的な色が混ざりつつあるメガネの彼女さま。
 ポニーテイルさまはただただ食い入るように液晶モニタを覗かれています。

「それじゃあまず手始めに、自分でスカートを捲り上げて、ど淫乱な直子の下半身がどんな状態になっているのかを視ていただきなさい」

 私にご命令くださると同時におふたりにもご説明を加えられるお姉さま。

「この子のアソコってスゴイのよ。まあ視てもらえばわかると思うけど」

 お姉さまに促され、自分のプリーツスカートの裾を両手で掴み、ソロリソロリと持ち上げていく恥ずかしさ。
 やがて両手が自分のおへその上まで持ち上がると、どこから取り出されたのか木製洗濯バサミをおふたつ差し出されるお姉さま。

 これでスカートの裾をウエスト部分に留めて、捲り上げっ放しな状態にしなさい、という意味でしょう。
 ご命令通り洗濯バサミを取り付けた後、自然と私の両手が自分の後頭部にいってしまいます。

「うわっ、凄いちっちゃいパンツ…それに毛がない」

 すぐに素直なご感想をお口に出されたのはメガネの彼女さま。
 ポニーテイルさまも食い入るように液晶モニタを覗き込まれてから、お顔だけ上げられて実物と見比べていらっしゃいます。

 恥丘丸出しでかろうじて割れ始めからが隠されている私のマゾマンコ。
 もし後ろを向けばお尻の穴さえ丸出しです。
 必要最低限のお仕事しかしてくださらない水色のブーメランショーツさま。

「そうね。本当に破廉恥な下着だこと。その他に気がついた点はない?」

 お姉さまが本当に嬉しそうにメガネの彼女さまにお尋ねになられます。

「内腿の付け根のところだけパンツが大きく濡れて湿ってるみたい。ほら、布地の色がそこだけ濃くなってる」

 ズバリ的確なご指摘を突き付けてこられるメガネの彼女さま。
 好奇心丸出しなおふたりから浴びせられる熱視線に、私のだらしないマゾマンコはしとどに濡れそぼってしまっています。

「なんで濡れているのかはわかるわよね?こんなに恥ずかし過ぎることをやらされているのに、この子はそれが気持ち良くて愛液を膣奥から滴らせているの。本当にとんでもなく変態な見せる子ちゃんなのよね」

 五十嵐さまが角田さまに私を紹介されたときに付けられたニックネーム。
 お姉さまからのお言葉責めでますます広がる私の恥ずかしいシミ。
 お姉さまに呆れられ蔑まされ、性懲りも無く更にどんどん感じてしまう、私の円環の悪循環…


2024年5月18日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 04

 ここでお姉さまからハイソックスを穿くことを命じられました。
 ほとんど裸のからだを屈めてソックスを穿きます。

 ふくらはぎの三分の二くらいまで隠れる白いハイソックスを右、左と穿いていきます。
 下着というか水着というかインナーが布極小の超えっちな感じですから、白ソックスを穿くと妙にそこだけ学生度というか健全度が増して、ますます超えっちな感じになりました。

「セーラー服着るんなら靴下も三つ折りにしたほうが、より雰囲気が出るんじゃないかな?」

 お珍しく角田さまがご意見を述べられ、みなさま、それもそうだ、と即採用。
 五十嵐さまの手で足首のところまで三つ折りに折られ、女学生度がますます増して、えっちさに一層の磨きがかかります。

 卑猥なインナー姿から一転して、その上に着るのは清楚なセーラー服。
 かぶって着るものもあるようですが、そのセーラー服は前面の真ん中にファスナーが隠れていて、前開きで着る着脱が楽な仕様。

 私は中学、高校とブレザーだったので、制服としてのセーラー服を着たことはありません。
 記憶に残っているのは高校のとき、やよい先生、今はバーのママさまで当時はバレエ教室で私の担当講師だった百合草やよいママさま、としたえっちなロールプレイング遊びでコスプレしての学園調教ごっこでしたから、セーラー服イコールえっちなイメージのほうが大きい感じ。
 今回もこれからそうなりそうですけれど。

「あたし中学セーラーだったからさ。今でもまだ覚えているもんだね、三角タイ」

 膝上10センチくらいのプリーツスカートを穿いてから、スカーフはお姉さまが綺麗に結んでくださいました。
 お姉さまのセーラー服姿、ぜひ拝見したいです。

 すっかり身なりが整うとみなさま一斉に、あらかわいい、一気に幼くなったね、まあ二、三年前までは高校生だったんだし、等々ご感想の嵐。
 お姉さまが私の姿を満面の笑みで眺めながらおっしゃいます。

「ここまで可愛いと髪もいじって、もっと可憐にしてあげたくなるわね」

 椅子に座らされ、お姉さまの手が私の髪に触れてきます。

「うーん、三つ編みおさげにするにはちょっと長さが足りないかな。でもまあ上のほうから編み込んでカチューシャみたいにしたらもっと子供っぽくなってより可愛いかも」

 お姉さまが側頭部の髪の毛を弄り始め、ゴムやヘアピンを駆使されて、ものの数分で前髪ハラリの編み込みカチューシャ風が出来上がったようでした。

「確かに可愛いけどさ、一気にジェイシーまで若返ってかなりロリめでヤバくない?あんな水着を下に着せてるんだから、どうせセーラーもすぐにはだけさせちゃうんだろうし」

「見た目が幼くなった分ハンザイくささが増したよね。今だって首輪だけ違和感バリバリで、この子の不幸な結末しか見えない感じ」

 五十嵐さま中村さまの順で、半分からかうみたいに率直なご感想。
 寺田さまが笑いながら私の目前にクラシカルな装飾の施された手鏡をかざしてくださいました。

 鏡に映るのは、編み込んだ髪の毛で前頭葉の後ろめをカチューシャのように飾った軽い前髪な童顔の女子。
 首から下は可憐なセーラー服姿なのですが、首に巻かれたくすんだ赤い首輪がすべてをぶち壊していました。
 首輪をしていることでユーカイとかラチカンキン、ミセイネンインコウとかの単語がパッと頭に浮かび、ハンザイの匂いがプンプンします。

「いいのよ。どうせ誰に見られるわけでもないし、これから行くところにもぴったりな雰囲気じゃない。ご期待通りにハンザイくさい映像をたっぷり撮ってくるわ」

 お姉さまが余裕の笑顔でご意見をまとめられます。

「ここまでしたら足元も茶色のローファーで、ってなるけれど、さすがにそんなのは無いわよねぇ」

 お姉さまが笑顔のままおっしゃると、すかさずお応えになる寺田さま。

「あ、でも焦げ茶色のサンダルならあるよ、クロックス。あれなら見た目もローファーぽくない?出かけるときまでに出しといてあげる」

 いつの間にかお席を外されて厨房に通じるドアの向こうに入られていた中村さまが、大きな箱を提げて戻られます。

「はい、これがランチのお弁当。サンドイッチとフルーツだからクーラーボックスに入れといた」
「目的地も私有地内で自販機とかコンビニは無いから紅茶と緑茶の大きめなペットボトルも入れといた。少し重たいかもしれないけど」

 お姉さまのお足元に大きめなクーラーボックスが置かれます。

「それじゃあ寺ちゃん、車借りるね。イギリス車、運転するの初めてだから楽しみ」

 お姉さまがおっしゃると寺田さまが苦笑い。

「いやいや、ミニはとっくに買収されてて今はドイツ製だから」

「あ、そうなの?イギリス車だから右ハンドルじゃないの?」

「いやいや、輸出仕様車。そんなこと言ったらエミリーのドイツ車だって右ハンドルじゃない」

 おふたりで私にはワケの分からない会話をされて大笑い。

 お姉さまはボートネックでルーズフィットなスカイブルーのチュニックに黒のスリムジーンズ姿で、何やら詰め込んだ小さめなトートバッグを肩から提げられ右手にクーラーボックスを持たれ、私はスマホとローター一式だけを入れたポシェットをセーラー姿に斜めがけにして正面玄関へ。
 みなさまがぞろぞろと玄関まで見送ってくださいます。

「直ちゃんのはそれね」

 寺田さまのお言葉で足元を見ると焦げ茶色のサンダルがご用意されていました。

「確かにローファーに見えないこともないわね」

 おっしゃりながらお姉さまも裸足に真っ白なスニーカーを履かれました。

「ゆっくりふたりで愉しんでくるといいよ」
「あっちで撮った動画も楽しみにしてるから」
「さっきメールがあって、こっちに着くのは三時くらいになりそうだって」

 みなさま口々のお見送りのお言葉を背中に受けつつ快晴なお外に出ます。
 正門ではなく建物の裏手にある駐車場のほうへ。
 あらためて考えると駐車場に入るのはここに来て初めてでした。

 お車10台は優に駐められそうな長方形に舗装された一画。
 でも白線とかは引かれておらず、それでも整然とお車が前向きに並んでいます。
 お姉さまのお車、昨日乗ってきた五十嵐さまのお車、昨日の朝ジョセフィーヌさまのお散歩のときに出くわした寺田さまが運転されて名塚先生が同乗されていたお車。
 少し離れたところには、白くて可愛らしい感じのお車とスポーティな感じの大きなオートバイも駐められています。

 お姉さまは、昨日寺田さまと名塚先生が乗られていたオレンジ色で可愛い感じのお車に近づかれ、リモコンをピッ。
 お車のヘッドライトが瞬いてから後部右のドアを開けられ、お荷物を積み込みました。

「ほら、直子は助手席に乗って」

 お姉さまに促され助手席へ。
 私がシートベルトしているあいだ、お姉さまが眼前の計器類とにらめっこされていましたが、やがてどこかのボタンを押すとピッと電子音がしてブルルンとエンジンがかかりました。
 同時に何やら賑やかな音楽が耳障りではないくらいの音量で車内に流れ始めます。

「ボン・ジョビね。名塚先生、彼らの大ファンなんだって、あのお年で。この車には彼らのアルバムが全部入ってて、ドライブ中はボン・ジョビしか流れない、って寺っちが笑っていたわ」

 ボン・ジョビさまがどんな人?バンド?かまったく知らない私にとってはお役に立たない情報をお姉さまが教えてくださり、お車が滑るように走り始めます。
 半分開けた車窓から晩夏の陽射しと山間の爽やかな風。
 どうやら昨日ショッピングモールへ向かった道順と同じルートを辿るようです。

 お車内ではえっちなイタズラとかはまったくされず、今朝話題になった、先週ここを訪れたピアノのお上手なM女さま、私のピアノの先生でもあった大貫ゆうこさまに関するご質問責めでした。

 私が中学校の頃、実家のお庭で母たちと水着パーティをしたときにベージュの紐ビキニを着られて恥ずかしそうにしていたかた、高三の頃、そのかたのご自宅にレッスンで伺ったら恥丘まで見えるウルトラローライズジーンズでお出迎えしてくださったかた、とご説明すると、あ、その話なら聞いたことあった気がする、とお姉さまがおっしゃってくださいました。

 高三以降、ゆうこ先生、この呼名が一番しっくりくるので、こう呼ばせていただきます、のご印象が私の中で希薄になってしまったのには理由がありました。

 ゆうこ先生の音楽関係のお仕事がお忙しくなってしまい、東京へお引越しされて少し経った頃、確か梅雨が明けるかどうかの頃だったと思います。
 休日のリビングでまったりしていた私に夕飯のお買い物から帰ってきた母が、少し興奮気味に声をかけてきました。

「ねえねえ直ちゃん、この写真の女の人、大貫先生じゃない?」

 見せられたのは写真週刊誌の見開きページ。
 そこには、当時人気のあった男性アイドルグループのおひとりと、目のところに黒く目隠し線の入った妙齢の女性がスーパーかコンビニかで仲睦まじくお買い物する隠し撮り写真と、どこかのマンション入口へ肩寄せ合って入っていく横顔の写真がありました。

 その記事には、スクープ!人気アイドル、忍び逢うお泊り愛、なんていう見出しで、そのマンションは写真の女性作曲家が住んでいるところであり、その女性はアイドルグループの次の新曲の作編曲を手掛けることになっている、なんてことが書いてありました。

 なんでも母はお昼頃、見るともなしに点けていたテレビのワイドショーでこの記事が紹介されて興味を持ち、お買い物のときにわざわざ書店さんに寄って写真週刊誌を買ってきたそうです。

 母はなんだか自分のことのようにウキウキして、ゲーノー界はすごいわよね、なんて言ってはしゃぎ気味でしたが、私は大ショックでした。
 私も、ゆうこ先生がそのアイドルに曲を書くらしいということは学校の芸能通のお友達から聞いていたし、写真に映る女性が着られている七分袖のチュニックは私にも見覚えのあるものでした。
 写真の女性はゆうこ先生に間違いありませんでした。

 母には気落ちを悟られないように気を遣いつつ夜、自分の部屋でひとりになってから落ち込みました。
 裏切られた気持ちでした。
 東京に行った途端に、そんな芸能人とチャラチャラされて、という妬みのような反感もあったと思います。

 でも考えてみればゆうこ先生は一度は男性とも結婚されているし、レズビアン一筋というよりはバイセクシャルなのでしょう。
 ご自分でも女性に対するときはM、男性に対してはSとおっしゃっていたし。

 それでもこの仕打ちは私にとっては裏切り行為であり、とてもがっかりしました。
 ゆうこ先生とした、めくるめく夢のようなSMごっこが全部汚されたような気持ちでした。
 そんな感じで、私にとってのゆうこ先生とのあれこれは完全に過ぎた思い出と化し、私の中でゆうこ先生の存在感がどんどん希薄となっていったのです。

 たまに名塚先生の作品を読み返したときにお顔とお名前を思い出す程度。
 その頃は、その作品をどなたが書かれたかなんてことはまったく気にしていなかったのですが。

 だから今日、ゆうこ先生と立花レイカさまとのご関係がつづいていて、レイカさまのマゾペットのようなこともまだされていると知れて、すっごく嬉しくなりました。
 音楽の世界でご活躍されているようなのに、ちゃんと昔からのえっちな性癖も持続されているのが私の知っていたゆうこ先生らしくて。
 
 名塚先生の作品を教えてくださったゆうこ先生の近況を、名塚先生の別荘で聞くという偶然に、不思議なご縁を感じると共に世間て案外狭いなとも感じます。
 百合草ママさまのお店にも行かれているようなので、いつか再会出来るといいな、と思っています。
 
 そんなようなことをお姉さまにご説明していたら、お車が見覚えのあるところに出ました。

 昨日ショッピングモールへ向かう途中にあった、延々つづいていた森林が突然途切れ、草ばかり生い茂る平地。
 しばらく進むと、昨日私が、お寺か神社かな、と思った木造二階建ての大きめな建物が見えます。
 その道向かいの草ぼうぼうな空き地にお車が駐められてエンジンを切ると、ボン・ジョビさまの威勢の良い音楽もプツンと切れました。

「あの建物のところへ行くのですか?」

 お姉さまにお尋ねします。

「そう。ずいぶん前に廃校になった小学校跡なんだって」

 お姉さまがバッグの中を覗き込みながらお応えくださいます。

「なんだか廃校後に土地の権利関係とかがややこしかったらしくて、長年色々揉めた後なぜだかうやむやになって、ここらへん一帯を買い取ったったときに、学校も一緒にタダで付いてきたらしいの」

 お姉さまが笑いながらご説明してくださいます。

「校舎とか建物内の管理は新たに契約した別の人がやっているらしくて、整備してドラマや映画のロケにときどき貸し出しているらしい。アダルトビデオの撮影とかにもね」
「名塚先生はなんたって土地の所有者のおひとりだから、その関係者の敷地への出入りはもちろん自由、っていう話だったわね」

 お荷物の整理が終わったらしくトートバッグを手に取られたお姉さまがお車のドアを開けられます。

「直子のポシェットもあたしのバッグに入れといてあげるから、直子は手ぶらで着いてきなさい」
「今ちょうど12時だから、ピクニックみたく校庭でランチしてから、ふたりでゆっくり愉しみましょう。小学校跡ならブランコとか低い鉄棒とかもあるでしょうし」

 意味深なことをおっしゃいつつ、クーラーボックスを持たれて草むらをのんびり歩かれるお姉さまと手ぶらの私。
 太陽はほぼ真上に来ていますが爽やかなそよ風も吹いているので、蒸し暑さはほとんど感じない、まさにピクニック日和。

 お車で走ってきた道路を越えて、草だらけの道なき道を建物の正門らしきほうへと近づいているとき、そよ風に乗って女性のコーラスらしき可憐な歌声が小さく聞こえてきました。

「…りーすらい、りーすらい、りーすらいぅをー、りーすらい、あぉふでるはーいでん…」

 このお歌は、確かシューベルトさまの野ばら…
 でもメロディが三拍子だからウェルナーさまのほうかな…

 正門が近づくにつれてハッキリ聞こえ来る心地よいメロディ。
 伴奏なしのアカペラで、私の知っている日本語の歌詞ではなく、どうやら原語、確かドイツ語のようです。
 声量はそんなにないけれど、透き通るようにきれいなソプラノ二声のハーモニー。
 歌っているのはどうやらおふたりの女性のようです。

「…りーすらい、りーすらい、りーすらいぅをー、りーすらい、あぉふでるはーいでん」

 馴染のあるメロディの余韻が青空に溶けて、しばらく無音がつづきました。
 そのあいだも正門方向へ歩を進めていると、んーー、という綺麗なハミングが聞こえてきて、すぐに同じお歌の歌い出しのハーモニー。
 どうやらもう一度聞かせていただけるみたい。

 お姉さまがバッグからビデオカメラを取り出され、ゆっくり歩きながら撮影を始められます。
 レンズを向けているのは正門の方向。
 このメロディが流れている景色を記録として残したいと思われたのでしょう。

 綺麗…
 晴れ渡った青空に吸い込まれていくような歌声が心地よく、思わずお空を見上げてしまいます。
 いつまでも聞いていたい感じ。
 お姉さまはと見ると、カメラは正門に向けたままお顔を心持ちお空に上げられて、歌声に耳を澄まされながら目を瞑っていらっしゃいました。

「なんか先客が居るみたいね」

 私のほうを向かれたお姉さまが嬉しそうにおっしゃいます。

「女の子ふたりみたいだし、これは面白いことになるかも」

 イタズラっぽく笑われるお姉さま。
 校門と思われる閉ざされた正門までやって来るあいだ中、ずっとそのお綺麗な歌声が聞こえています。
 お姉さまはお歌の区切りのよいところでカメラを下ろされ、再びバッグにしまわれました。

 正門には錆だらけだけれどご立派な鉄製で横開きの大きな門があり、ぴったり閉ざされています。
 関係者以外立入禁止、と太字で書かれた大きめのプレートが門の中央にドーン。

 そのまわりを敷地を囲んで低めで目の粗い金網が巡らされているのですが穴だらけで、優に人ひとりが通れるくらいの穴がいくつか空いていました。
 門のものものしさの割に人の出入りに対しては寛大みたい。
 その正門の前に、学生さんが好んで乗られそうなカラフルに洒落た自転車が二台停められていました。

 お姉さまは頑丈そうな正門脇にある人ひとりが通れるくらいの通用門ぽい鉄製のドアを律儀に鍵で開けられ、小学校跡の敷地内に入られます。

「ほら、一応ここの鍵も預かってきたからさ」

 照れたように笑われるお姉さま。
 つづいて私もそのドアをくぐります。

 敷地内、たぶん校庭だったと思われる部分は、どなたかがたまにお手入れをされているらしく雑草もまばら、ちゃんと地面が見える校庭然としています。
 校庭の片隅には幾つか高さの違う鉄棒や、三基のブランコ、ひとつは片方の鎖が切れていましたが、や、ぶら下がって遊ぶ雲梯みたいな器具も見えました。
 
 自分の目線を十メートルくらい先の校舎の入口であろう庇に覆われた一画に戻すと同時に、三番まで歌われたメロディの最後の一節が青い空に吸い込まれていきました。

「あ、ここって入っちゃいけなかったですよね、ごめんなさい、すぐに帰ります」

 庇のほうから知らない女性のよく通るお声がしました。
 あらためてそちらを見遣ると庇の下に置かれたベンチから慌てて立ち上がられ、こちらへ向かって大きくお辞儀をされるふたつの人影がわかりました。
 その人影たちがタッタッタとこちらに駆け出して来られます。

「管理の人ですよね?ここ、昔よく来てて遊んでて、ふと思い出して急に来たくなって、ごめんなさい。あ、金網に穴開けたのは誓ってわたしたちじゃありません。すぐに出ていきますんで…」

 学校指定らしい、半袖で下は膝までの短パンなえんじ色のお揃いジャージを身に着けた学生さんぽい女の子おふたり。
 おひとりは、私と同じくらいの背格好で活発そうなくっきりしたお顔立ちのひっつめ髪なポニーテイル。
 もうおひとりは、ポニーテイルの子より少し背が低く、耳出しのマッシュ気味なショートヘアに淡いグレーなボストン風セルフレームのメガネがよくお似合いな、お勉強出来そうなタイプ。
 
 おふたりともお顔のタイプは違いますが小顔でお目々パッチリ、まだあどけなさも残る美人さんたち。
 私たちに焦って喋っておられるのはポニーテイルさんのほう。

「いやいや、そんなに焦らなくていいから。あたしたちは管理人でもなんでもなくて、一応ここの持ち主の許可を得てここにピクニックしにきただけだから」

 あくまでフレンドリーに見知らぬおふたりをなだめられるお姉さま。

「それよりもあなたたちの歌声、すっごくキレイだったわよ。こう、青空に透き通って透明に溶け込んでいく感じで。あなたたちって合唱部か何か?」

 おふたりに安心感を抱かせつつ、なおかつ話題を拡げていく話術。
 お姉さまってば、こういうの本当にお上手で羨ましくなります。

 あっさり打ち解けられたおふたりからお姉さまが聞き出した情報によると、おふたりは近くの高校に通う一年生で演劇部所属、次の文化祭でご披露する劇で、おふたりがアカペラで歌われるシーンがあるとのことで練習されていたとのこと。
 
 今日は土曜日で学校はお休みだけれど、午後二時から部活の通し稽古があるので、早くからここに来て練習されていたそう。
 お昼も途中のコンビニでおのおの菓子パンを買われてここで済まされる予定で、その後自転車で学校へ向かわれるつもりだった、ということを安堵したお顔でスラスラとご説明くださいました。


2024年5月11日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 03

「ほら、直子の尻尾。洩れちゃったおツユや飛沫で毛並みがだいぶ汚れちゃったから、水洗いしておくといい。この天気なら日向に干せばすぐ乾くでしょ」

 自分の世界に入り込んで絶望していた私の前に、さも汚いもののように尻尾の先っちょを指先でつまんでぶら下げられた五十嵐さまがいらっしゃいました。
 私の鼻先に尻尾の濡れそぼって少し臭うプラグ部分がブラブラ揺れています。
 いつの間にかジョセフィーヌさまも私に寄り添うように私の背中側にお座りになられ、私の背中や脇腹を舐めてくださっています。

「ジョセのうんちも埋めといたから。ジョセがうちの服引っ張って、した場所を教えてくれたんだ。本当に賢い犬だよね」

 私も同感ですが、それについては何も応えられず五十嵐さまには心の中で感謝して、濡れたプラグ部分をかまわず手に握り、五十嵐さまから尻尾プラグを受け取ります。
 なんとか堪えていた私の目尻から涙が一粒二粒、溢れました。

「これからジョセと遊んであげるんでしょ?いつまでもくよくよしていないで切り替えなさい」
「けっこう飛沫が跳ねてたから直子のお尻も洗ったほうがいいし、一度東屋の水道のところに行こう」

 五十嵐さまに右腕を引っ張られ、のっそりと立ち上がります。
 芝生の上をおふたりと一頭に遅れがちになりながら、トボトボ歩いていきます。

「凄かった。この子が悲痛な声で絶叫したときには鳥肌立った」

 お珍しく角田さまが口火を切られて五十嵐さまに話しかけられています。

「うん。うちもある意味感動したよ。すべてをさらけ出してこそのマゾだし、直子もイイ線いってるよね」
「イッちゃってるマゾヒストって人権も放棄しちゃうらしいからね、自分で奴隷誓約書とか書いちゃって」

「あんな恥ずかし過ぎること出来るのはAVの女優だけだと思ってたから、現実に眼の前で生身の見知った女子が凄いことしてて、驚いた」

「マゾヒストってたぶんそれぞれに香ばしい被虐願望を持ってるんだろうけど、たいていは頭の中で人知れず妄想するだけで、実行まで出来る人ってそうはいないよね」

 褒められているのだか、からかわれているだけなのかわからないおふたりの会話を聞きながら、水道のお水でお尻を洗います。
 冷たいお水が気持ちいい。
 尻尾プラグも丁寧に水洗いして、東屋の軒先に洗濯バサミでぶら下げました。

「凄いもの見た動揺と緊張が解けたせいか、お腹空いちゃった」

 角田さまがお独り言のようにポツリとおっしゃいました。

「ああ、もう九時近いんだ。うちらは戻って朝食にしよっか」

 五十嵐さまがご自分のスマホで時刻を確認され、角田さまにお応えされます。
 それからタオルで身体を拭っている私のほうを振り向かれます。

「そういうことで、うちらは先にお屋敷戻って朝食いただくわ。直子はまだここでジョセとゆっくり遊んでっていいから」

 さっきまで角田さまがお持ちになられ、ずっと撮影されていたお姉さまのハンディビデオカメラを差し出しながら、五十嵐さまがおっしゃいました。

「あ、はい…」

 あっさりとした引き際に幾分戸惑いながらも、お姉さまのカメラを受け取ります。
 カメラを渡していただけたなら、ひょっとして今まで録画された映像も全部消せるかもと淡い期待を胸に秘めて。

「念の為に言っておくけど、さっきまで撮影したSDカードは抜いてここに持っているから。今入っているカードは64ギガの新品」

 五十嵐さまが左手のひら上にケースに入ったSDカードをヒラヒラお見せになりながら、とてもイジワルそうにおっしゃいました。
 私の思惑は一瞬で潰えました。

「それで直子のお姉さまはこうおっしゃったの。もしも直子より先に屋敷に戻るのだったらこう命令してくれる?ジョセと遊んだ一部始終をフィックスでいいから動画で記録して、あたしに提出しなさい。今日で最後だからね。三脚はバッグの中に入れておくから、って」

 五十嵐さまがあまり似ていないお姉さまの物真似も交えて、心底愉しそうにおっしゃいました。
 お姉さまがそこまでご指示されているということは、おふたりも最初から私がお浣腸されていることまで知っていたのかも知れません。
 もはやそんなことはどうでもいいことですが。

「それじゃあまた、後でね」

 五十嵐さまが笑いながらおっしゃり、角田さまも手を小さく振ってくださって、おふたりが手をつないで仲睦まじく広場を去って行かれます。
 ジョセフィーヌさまもおふたりのお背中をユラユラ揺れる尻尾で束の間見送っていらっしゃいましたが、見えなくなると同時に私に飛びついてきます。

 バッグの中を漁ると確かにビデオカメラ用の三脚が入っています。
 いつもフリスビーを行なう一画にバッグごと持って移動、ジョセフィーヌさまは私の足元にじゃれつきながら着いてこられます。
 
 幾分遠目から、立っていても寝そべっても画面の中心に私が映るように三脚のカメラを設置して録画開始。
 私の覚悟は決まっています。

「ジョセフィーヌさま」

 あらたまってジョセフィーヌさまのお名前をハッキリとした滑舌でお呼びします。
 お名前を正しく呼ばれて、その場にきちんとお座りをされ、尻尾をパタパタさせながら私を見上げるジョセフィーヌさま。
 私もその場にしゃがみ込み、ジョセフィーヌさまと同じ目線の高さになります。

「今日は私の都合で遊ぶのが遅れてしまい、申し訳ございませんでした」

 今度は芝生に両膝を着いて土下座の姿勢となり、ジョセフィーヌさまに深々と頭を下げます。
 ジョセフィーヌさまがどうされているのかは頭を下げているのでわかりませんが、裸の背中をペロペロ舐められている感触がします。

 長い土下座の後、頭を上げてゆっくりとしゃがみの体勢に戻り、目線を合わせます。
 被虐的な気持ちが心の中に溢れ返っています。
 ジョセフィーヌさまが目の前でまたお座りの姿勢になられました。

「お詫びのしるしとして今日は、じっくり私と遊んでください。いいえ、直子のからだを心ゆくまでもてあそんでください。何でもご要望通りに従い、決して逆らったりはしませんので…」

 マゾ度全開でジョセフィーヌさまに懇願します。

 とにかく滅茶苦茶にされたい気分でした。

 ゆっくりと立ち上がり、傍らのバッグからご愛用のフリスビーを取り出します。
 ジョセフィーヌさまは尻尾をブンブン振られ、ワクワクが抑えきれないご様子。

「ジョセフィーヌさま、フェッチです」

 青いフリスビーを青空に溶け込むように投げ上げます。
 嬉々として追いかけ始められるジョセフィーヌさま。

 そのご様子を目で追いながら、おやつペーストを手に取る私。
 今日のペーストはいつものより容量が一回り大きいみたい。
 味はジョセフィーヌさまが大好きなチーズ風味です。

 右手にこんもりと盛ったペーストを最初からマゾマンコにべったりなすり付けます。
 熱を持ったマゾマンコからプーンとチーズの匂いが漂うほどに。
 ジョセフィーヌさまに存分に愉しんでいただくために。

 フリスビーを咥えられて戻られたジョセフィーヌさまからフリスビーを受け取り、代わりにマゾマンコを差し出します。
 すぐにジョセフィーヌさまの長い舌が私の無毛な恥丘の肌に伸びて、撫ぜられ、ねぶられ、潜り込まれます。
 長い舌でラビアが掻き分けられ、肉芽が転がされ、膣穴が犯されます。

「あっ、あっ、あぁーんっ、もっと、もっとぉーっ…」

 マゾの服従ポーズな上半身をのけ反らせてグイッと突き出したマゾマンコを蹂躙していただく私。
 さっきまでのお浣腸我慢という残酷な公開処刑で、私のどうしようもないマゾ性は限界近くまで燃え滾っていました。
 ジョセフィーヌさまの触手責めのように絶妙な舌の愛撫に呆気なく、一度目のオーガズムに包まれました。

 二投目のときは、おっぱいや首筋、脇腹にもペーストを塗りつけます。
 もちろんマゾマンコにもたっぷりと。

 フリスビーを受け取り、差し出されたマゾマンコに飛び付いてこられるジョセフィーヌさま。
 押し倒されるように芝生に仰向けに寝そべり、ジョセフィーヌさまを迎え入れる私。
 
 おっぱいを下乳から揺すられ、尖った乳首を転がされ、首筋や脇腹を執拗に愛撫され。
 仰向けな私のからだに覆いかぶさるようにのしかかられ、私の発情したあちこちの性感帯が丹念に舐め上げられます。
 
 そして最後には、仰向けのまま両膝を立てて拡げた私の股間にお鼻先を突っ込んでくださるジョセフィーヌさま。
 自分の乳房を激しく揉みしだきながら、ジョセフィーヌさまの舌技にあんあん喘いで二度目の絶頂を迎えます。

 ハアハア息を荒くして投げた三投目の後は、さっき醜態を晒したお尻を重点的に責めていただくつもりです。
 お尻の割れ筋に沿ってベッタリとペーストを塗りたくり、もちろんおっぱいやマゾマンコにも。

 お戻りになられたジョセフィーヌさまに対して顔面支点で両膝を大きく割り、四つん這いならぬ三つん這いとなって高く掲げたお尻を差し出します。
 ペーストは割れ筋部分に多く溜まっていますから、そこを舐めていれば当然、その下の二つの穴部分も。
 
 前肢を私の尻肉に掛けられたジョセフィーヌさまが、大きく開いてさらけ出された私の膣穴とアヌスを下から丹念に舐めてくださいます。
 舐められるたびに尻穴と膣穴がヒクヒク蠢いてしまいます。

「ああん、いいっ、そこっ、そこをもっと、もっといたぶってくださいぃ…」

 左頬を芝生に埋めた私は両腕を背中で組んで、拘束された哀れな性的生贄に成りきって、両腿を更に拡げてジョセフィーヌさまの蹂躙を受け入れます。
 ふしだらな直子をもっと汚してください、穢してください、貶してください、辱めてください…
 被虐度マックスで三度目のマゾイキを味わってからは、理性という名のタガが完全に外れていました。

 もうフリスビーそっちのけで、ひたすらペーストを寝そべったからだ中に塗りたくり、ジョセフィーヌさまの蹂躙を誘導します。
 おっぱいやマゾマンコにはたっぷり、顔にも首筋にもおへそにも太腿にも足先にも。
 ジョセフィーヌさまもハアハア息を荒げヨダレを垂らされて、私のからだにかまわず四肢をお乗せになり、あちこちのペーストを舐め取ってくださいます。

 ジョセフィーヌさまに組み伏せられたような形の私は、その重さや痛さに被虐を感じつつ、自分の指でも激しく自分を蹂躙しています。
 乳首を捻り上げ、クリトリスを擦り上げ、膣穴を指三本で奥深く責め上げ。
 
 あんあん喘いでハアハア悶えて、イク、イキます、イッちゃいます、イってもよろしいでしょうかと何度も叫びました。
 寄せては返すオーガズムの気持ち良さは、より大きく、より深いところまで私を連れて行ってくださり、遂にまばゆい奈落の底へと吸い込まれます。

 首輪を引っ張られる感触で、瞑っていた目を開きました。
 どうやら少しのあいだ意識が飛んじゃってたみたい。
 リードを引っ張っていらっしゃったのは、持ち手を咥えられたジョセフィーヌさまでした。

 心地良くぐったりしたからだに力を込めて、なんとか立ち上がります。
 今何時なんだろう?お姉さまから、10時には戻りなさい、とご指示されていたけれど…
 裸の私に時間を知る術はありません。

 ふと思いつき、録画を止めてビデオカメラの日付表示を確認します。
 9時40分過ぎ。
 今から戻ればお姉さまとのお約束は守れそうです。

 急いで戻る準備に取り掛かります。
 汚れたからだをザッと洗おうかと思いましたが、ジョセフィーヌさまの土色の肉球痕が散りばめられた自分のからだを見てやめました。
 そのほうが私らしいと思ったから。

 東屋の軒先に吊るしておいた尻尾はフワフワに乾いていて、私は躊躇なく自らの手でそれを自分の肛門に捻じ挿れました。
 ついでに使っていた洗濯ばさみも右乳首に。
 そのほうが私らしいと思ったから。

 三脚をたたんでバッグにしまい、空となったペーストチューブもゴミ袋に入れてバッグにしまい、少し斜めにズレていたネコミミカチューシャを正しく直してから、ジョセフィーヌさまが咥えられたリードに引かれて広場を後にします。
 
 右手には動画モードで自画撮りしつつのお姉さまのビデオカメラ、左肩にお散歩セットのバッグを提げ、次にジョセフィーヌさまに逢えるのはいつなのだろうと、少しセンチメンタルな気持ちになりながら。

「あらあら、からだ中にジョセの足跡付けちゃって、洗濯バサミまでぶら下げて、メス犬直ちゃんはずいぶんお愉しみだったみたいね」

 寺田さまが呆れたような笑みで私をからかいます。

「チーズの匂いプンプンさせて、またペースト全部使いきっちゃったんでしょう?」

 中村さまは完全に呆れ顔です。
 お屋敷に着いて、玄関口で出迎えてくださったのはお姉さまと寺田さま中村さまのお三かた。
 五十嵐さまと角田さまは朝食後、二度寝する、とおっしゃってお部屋に籠もられたそう。

「直子の野糞動画も見たわよ。叫んじゃって泣いちゃって、大騒ぎだったわね」

 お姉さまがニヤニヤ笑いでおっしゃいます。
 野糞っていうストレートに品の無いお言葉に、ああ、あれは客観的に見たらつまりそういう行為なんだと、あらためて赤面してしまいます。
 お姉さまのご感想を中村さまと寺田さまが引き継がれます。

「あんな恥ずかし過ぎることやらされているのに、顔は悲痛そうでも、なんだか嬉しそうにも見えるんだよね。この子って根っからのドエムなんだって思った」

「またイガちゃんの虐めかたが絶妙なのよね。直ちゃんの逃げ場をどんどん失くしていって、最後には泣かしちゃうっていう」

 一瞬、あのときの絶望感がよみがえりますが、お姉さまがたのご感想が思いの外いつも通りに明るいので、ずいぶんホッとしたものでした。
 変わらずに接していただけることが、まだ傷心気味の私には何より嬉しいことだったのです。
 
 ネコミミを外して、ビデオカメラとバッグとネコミミをお渡しし、尻尾とリードはもう一度よく洗っておきなさいとご指示を受けて、洗濯バサミは付けたまま、いつもの屋外バスルームに向かいました。

 全裸に首輪、濡れた髪をタオルで巻いてバスルームから戻ると、大広間の楕円テーブルの上にはメロンやパイナップルの乗ったフルーツサラダのお皿だけが置いてありました。
 お姉さまと寺田さま、中村さまが思い思いの席でスマホやタブレットを弄られていて、五十嵐さまと角田さまはまだお部屋なのかな。
 知らない洋楽の女声バラード曲が低く流れています。

「直子はお腹空いていると思うけれど、この後お出かけしてお昼にお弁当いただくつもりだから、今は軽くで我慢してね」

 お姉さまが私の頭のタオルを外され、私の髪をおやさしく拭ってくださいながらおっしゃいました。

「えっ?お出かけって、もう帰るのではないのですか?」

 私の髪を弄られているお姉さまを思わず振り返ってしまいます。
 食べているあいだにドライヤーかけてあげる、とお姉さまにフルーツサラダの前まで誘導され着席します。
 
「運転手が来るのは午後だもの。寺っちに敷地内に面白い場所があるって聞いたからさ」

 要領を得ないお姉さまのお応え。

「最後の日くらいスール水入らずで過ごさせてあげようと思ってね。それにピッタリの衣装も用意してあげたから…」

 寺田さまがご説明くださいますが、その後すぐにドライヤーのスイッチが入れられたのでうるさくて何も聞こえなくなりました。
 フルーツサラダはメロンもパインもマンゴーも甘くて瑞々しくてとても美味しかったです。

 フルーツも食べ終え、髪もすっかり乾いてお皿が片付けられると、入れ代わりに中村さまがビニール袋に入った衣装のようなものをお持ちくださいました。
 お姉さまが袋を次々に開けられ、中身をテーブルに並べていかれます。
 
 まず下着の上は、乳首しか隠れないくらいの薄い水色のティアドロップマイクロビキニ、下も幅2センチがほぼ一直線と言っていいくらいの同色のウルトラローライズショーツ。
 このふたつは下着ではなく水着なのかもしれません。

 衣装はごくオーソドックスな半袖セーラー服。
 白地に紺色のセーラーカラーやラインが入り、スカーフは鮮やかな赤。
 スカートは紺色のプリーツスカートで、超ミニというわけでもなく、穿いたら腿の半分くらいまでは隠れそう。
 それに白いハイソックス。

「このセーラーってコスプレ用のペラペラ生地のじゃなくて、ちゃんとした制服ぽいじゃん」

 お姉さまがどなたに尋ねるでもなくお独り言っぽくおっしゃると、中村さまがお応えになります。

「それは何年か前、名塚先生のファンて言うか崇拝者だった当時現役のジェーケーが置いてったのよ。学校卒業して淫行条例とかに触れなくなったら、それ着て名塚先生に調教してもらうんだとか言って。あれから姿現わさないけど」

「ふーん。そんな子もいるんだ。インナーとセーラーの落差がエロくていい感じね。直子、さっさと着てみなさい」

 お姉さまのご命令でまず下着から。
 本当に両方の乳首だけをギリギリ隠してくれる超紐ビキニと、穿いてもお尻の破れスジはおろか肛門さえ覆ってくださらない直線ブーメランな超ローライズショーツ。
 
 生地は薄手で肌触り良く、でも乳首の形にしっかり響いてはいますが、ストラップもしっかり縫製されている感じ。
 生地素材からするとやっぱり水着として作られているみたいです。
 実際にこんな水着を着て人前で泳ぐような人がいらっしゃるかは知りませんが。
 
 ただ、私は会社でこの手の衣装をさんざん着せられ慣れしていたので、とくにそれ以上の感想は浮かびませんでした。
 普通に恥ずかしいのは恥ずかしいですけれど。
 外野の方々は大騒ぎです。

「うわー、これって真っ裸より恥ずかしくない?視線を否応なくソコに誘導してる感じ」

「横乳、下乳も丸見えだし、土手もお尻のスジもさらけ出しちゃって、これ、陰毛生えてたら大げさにはみ出して恥ずかし過ぎて卒倒しちゃうんじゃない」

「これって水着でしょ?こんなんでプールやビーチに出たら公然猥褻待ったなしだし、プライベートビーチでも持ってなきゃ着れなそう。誰が作ってて誰が買うんだろ」

「セクシーって言うよりも卑猥って言葉のほうが絶対しっくりくるよね。まさに変態露出狂御用達って感じ」

 いつの間にか五十嵐さまと角田さまも大広間に下りて来られていて、みなさまワイワイ愉しそう。
 お姉さまだけが何もおっしゃらずにニコニコ私を見つめてくださっています。