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2010年6月14日

ランジェリーショップ 13

「あ!大事なことを忘れていたわ。これ!」

 お姉さまのお店のロゴが入ったビニール袋が差し出されました。 
「?」
「あなたにあげるって約束した、残りの下着」
「そんな悪いです。お金も5千円しか払っていないし」
「いいの。これは、あたしたちが出逢った記念のシルシよ。悪いと思ったら、今度来るとき、何か差し入れでも持って来て。ワインがいいかな?白ワイン」 
 お言葉が途切れたとき、エレベーターが到着しました。
 誰も乗っていません。

 エレベーターの扉が閉まると同時に、私はお姉さまの胸に顔をうずめました。
「それから、今渡した記念のシルシ、お家につくまで絶対開けちゃだめよ。もし途中で開けたら、あたしがおばあちゃんになっちゃうからね?」
 抱きついているお姉さまの胸に、ギューッと私の顔を押しつけました。
 不意に、エレベーターが降下し始めました。
 お姉さまがやっと、4階のボタンを押したのでしょう。

 エレベーターの中で私はずっと、お姉さまの胸に顔をうずめていました。
 私は泣いていました。
 お姉さまの胸の、どくんどくん、という音を聞いていて、なぜだかポロポロ涙がこぼれてきてしまったのです。

 4階に到着してエレベーターを降りると、お姉さまが私をやさしく抱き寄せて、私の頬をつたう涙を一つ一つ、唇で消してくれました。
 それから急に激しく私の唇を奪い、行きのエレベーターのときのように私の舌を激しく吸ってきました。
 私もそれに夢中で応えました。

 カチャン!
 扉の鍵をはずすような音がしたので、私たちはあわててからだを離しました。
 扉を開けて入ってきた若い女性は、どこかの店員さんのようでした。
 その人は、内鍵を閉めると私たちをチラッと横目で見て、この階で止まったままのエレベーターにそそくさと乗り込んでいきました。

 お姉さまが両手で、私の両手を取りました。
「それじゃあ、今日はここでさよならね。あたしは、もう一度上まで行って、鍵とか返してこなきゃいけないから・・・」
「その扉を開ければ、4階の売り場フロアね。私のお店は八時までで、サトミもいると思うから、よかったら寄ってやって・・・ま、どっちでもいいけれど・・・」
「あと、帰る前にまたトイレに寄って、髪とお化粧、直していきなさい。またひどい顔になってる・・・サングラスいる?」
「・・・うん」
 お姉さまが私の顔にかけてくださいました。
 それから、さっき店員さんがかけた鍵を、カチっとはずしました。

「あなたが出て行ったら、あたしがこっち側からまた鍵かけるから」 
「・・・また絶対逢いに来ますから!」 
 半泣きベソ声で言ってから、お姉さまの右手を私の左のおっぱいの上に誘導し、お姉さまの唇に軽く自分の唇を重ねた後、お姉さまの耳元にそっと自分の唇を寄せました。
「揉んで・・・」 
 私がささやくと、お姉さまは3回、右手を軽くニギニギしてくれました。
「ありがとぅ・・・」
 私は、もう一度お姉さまのお顔をじっと見つめてから、目をそらして鉄の扉を外へ向かって押しました。

 おトイレにもサトミさんの所にも寄らず、ファッションビルを出て、横浜の街に出ました。
 もう、あたりはすっかり薄暗くなっていました。
 数歩も歩かないうちに猛烈な疲労感が、からだ全体に襲ってきました。
 緊張が一気に解けてしまったようでした。

 それはそうでしょう。
 今日一日、いいえ正確には半日くらいで、何度イったことでしょう。
 この疲労感では、これから1時間弱電車に乗って自宅に帰りつける自信がありません。
 きっと電車の中で、だらしなく眠りこけてしまうに違いありません。
 タオルで一応拭いたけれど、からだ中がなんかベトベトしているのも、すっごく気になってきました。
 ちょうど目についたシティホテルに飛び込みました。

 シンプルなシングルルームに入ると、電気も点けずにバッタリとベッドに倒れこみました。
 しばらく、そうしていましたが、これではいけない、と思い、起き上がります。
 本当に今日は、着たり脱いだり大忙しね?ヘンタイ直子さんは・・・
 なんて思いながら、また服を脱ぎました。
 お姉さまに穿かせていただいたパンティだけは、紐が解けないように慎重に脱ぎました。
 全裸になって、シャワールームに入ります。

 ジャワーを全開にして、しばらく頭から浴びていました。
 気持ちいい。
 今日、私のからだから分泌された汗や、愛液や、よだれや、涙や、その他いろいろな液体が洗い流されていきます。
 ちょこっと元気が戻ってきたので、丁寧に髪を洗い、からだもゆっくり洗いました。

 備え付けのバスタオルでからだを拭いながら冷蔵庫を開け、アメリカ製の缶ビールを一本取り出しました。
 裸のままベッドに座り、プシュっと栓を開けてビールを喉に流し込みます。
 ごくごくごくごく・・・
 あー美味しい!
 午後中ずっと何も食べていないのに、不思議にお腹は空いていませんでした。

 髪にドライヤーをかけているうちに、酔いがまわってきたのか、また急激な眠気が襲ってきました。
 最後の力を振り絞ってドライヤーをかけ終え、髪をまとめてナイトキャップをかぶります。
 全裸のまま、冷たいシーツにもぐりこみました。
「おやすみなさい。お姉さま・・・」

 夢も見ず、グッスリ眠り込んでいたようです。
 目覚めたのは、朝の七時過ぎでした。
 一瞬、自分がどこにいるのかわからなくて、あたふたしました。
 昨日ベッドに入ったのは、確か夜の七時過ぎでしたから約12時間、一度も起きずに眠っていたことになります。

 全裸のまま歯を磨き、顔を洗い、長いオシッコをしました。
 昨日、あんなに尖りっぱなしだった乳首も今朝は極めて平常心のよう。
 クリちゃんも鞘に包まれて、ひっそりしています。

 不意に、昨日お姉さまが去り際に渡してくれた、記念のシルシ、のことを思い出しました。
「まだ、家に着いていないけれど、日付も変わっているから、いいよね?」
 独り言を言いながらベッドの上で、お店のロゴが入ったビニール袋の口を留めているテープを丁寧に剥がしました。

 袋の中には、昨日穿かせていただいたピカピカ以外の、お姉さまが見立ててくれたパンティ2着と一緒に、最初にお姉さまが持ってきてくれた、あなたには絶対似合う、お姉さまお墨付き過激なパンティ3着まで入っていました。
 おまけに、昨日試着したストラップレスブラと同じデザインで水色のブラまで。
「・・・お姉さま・・・」
 口に出した途端、なぜだかポタポタと涙がこぼれて、私の裸のおっぱいを濡らしました。

 タオルを取ってこよう、とベッドから立ち上がろうとしたら、下着の束に引っかかっていたらしい小さな紙片が、シーツの上にこぼれ落ちていたことに気がつきました。
 何だろう?
 拾ってみました

 お姉さまの名刺でした。

 カラフルでポップなデザインの名刺には、お店の名前と、
 店長 渡辺 絵美
 の文字がありました。

「絵美お姉さま・・・」
 裏返すと、手書きの文字で携帯電話の番号。
「今日は楽しかった。今度はプライベートで遊びましょ」
 という小さな文字が、綺麗な女性らしい筆跡で書かれていました。
 その上に、紙面いっぱいに口紅キスマークまで!
「絵美お姉さま!」
 もう一度、声に出して言ってみます。
 私は、泣きながら笑っていました。

 ようやくお腹も空いてきました。
 早めにここを出て、いったんお家に帰りましょう。
 途中で食材を買って、お料理しながら、夜が来るのを待ちましょう。
 夜になって、絵美お姉さまのお店が終わる頃に、自宅から電話をしてみましょう。
 電話をして、プライベートデートの日にちを決めましょう。
 そのデートのときは、絵美お姉さまが似合うはずとおっしゃった、このシルクの穴あきパンティを穿いていきましょう。

 また、私の乳首がむくむくと、元気になってきました。


ランデブー 6:42 01

ランジェリーショップ 12

「うっ、うーーんっ・・・」

 肌を撫ぜるくすぐったい感覚に、ふっと目が覚めました。
 重たいまぶたをゆっくりと開けてみると、私は、あの機械のお部屋のソファーに寝かされていているようでした。
 見上げる視線の真正面に、大好きなお姉さまのお顔がありました。
 枕になっているのはお姉さまの太腿みたい。
 お姉さまは、手のひらで私のおっぱいを、乳首に触らないようにやさしく撫ぜていました。
 洗濯バサミに噛まれた痕が、おっぱいのあちこちをピンク色に染めています。
 私は、全裸のままでした。

「ごめんなさいっ!」
 私が驚いて起き上がろうとすると、
「いいのよ。あわてないで。あと少し時間はあるから」
 とおっしゃり、私のおへそのあたりにお姉さまが手を置きました。

「私、気絶していたんですね?」 
「そう。凄かったわ。私も思わずつられてオナニーして、イっちゃったもの」
 お姉さまが照れたみたいに笑いました。
「あなた、本当にキレイな肌しているわね?」
 おへその下あたりを指ですーっと撫ぜられました。
「でも、またその気になられちゃうと困るから、さ、そろそろ服を着ましょう」
 お姉さまは、私の上体だけを起こさせ、ソファーから立ち上がりました。

「そこに、水に濡らしたキレイなタオルが二本、絞ってあるから、ざっとからだを拭きなさい」
「あなたが気絶している間に、あたしが丁寧に拭いておいたから、ざっとでいいわよ」
 私は座ったまま、ソファーのそばのテーブルに置いてあるタオルを一本手に取って広げて、まず上半身を拭きました。
 冷たくて気持ちいい。
 二本目で下半身。
 お姉さまは、私が拭き終わるのを待って、ハンガーにかかっていた私のお洋服一式を取ってくださいました。

「下着は、またあたしが着せてあげる」
 お姉さまは、上半身を起こしたもののまだボーッとしている私の背中にまわり、ストラップレスのブラを私のおっぱいにあてがい、そっと背後から私に覆いかぶさるようにフロントホックをはめてくださいました。
 あれほど尖っていた乳首も今は普通なので、ほんと、着けてないみたい。
「パンティは紐を解かずに脱いだのね?それじゃあ立って」
「はい右足あげて」
「はい左足あげて」
 お言葉通りにすると、パンティはお姉さまの手でスルスルッと両脚を登っていき、ぴったり股間におさまりました。
「はい。あとは自分でやってね」
 ブラウスとミニスカートを手渡してくださいました。

「あ、私、帰りはこれじゃないのを着て帰ります」
 来るときに着てきた地味なワンピースを着ようと思い、えーっと私のバッグは?・・・
 確か防音のお部屋だったっけ?
 思い出せずに、とりあえず防音のお部屋に戻ろうとすると、
「あなたのバッグ?それならここ」
「後片付けも、やっておいたわよ」
 私は、あわてて窓から防音のお部屋を覗き込みました。
 まっ暗になっています。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!・・・」
 何度も何度も必死にあやまりました。
「いいのよ。楽しいもの見せてもらったし。かわいかったわよ。あ・な・た・」
 お姉さまは、パチンってウインクをくださいました。

 バッグの底からワンピースを取り出して、頭からかぶりました。
 お姉さまが寄ってきてくださり、背中のジッパーを上げてくださいました。
「あなた、何着ても似合うのね。うらやましい」
「そんなことないです」
 ブラウスとミニスカートをバッグに詰め込みながらお答えしました。
「後片付けのこと、本当にごめんなさい!一人では大変でしたよね?」
「いいの。サトミにも手伝ってもらったから」
「サトミさん?」
「そう。あなたをここまで運ぶの、あたし一人じゃ無理そうだったからね」
「でもお店は?」
「5時からもう一人来たから、だいじょうぶ。でもごめんなさいね。サトミにあなたのオールヌード、ばっちり見られちゃったわよ?」
「それは、別にいいのですけれど・・・」
 ちょっぴり心臓がドキドキし始めました。
「きれいな肌、って言っていたわよ」
「あと、気絶しているあなたの性器に、指をちょこっと入れたりもしていたみたい」
 お姉さまが愉快そうに笑っています。

「私、どのくらいの時間、気絶していたんですか?」
「そうね。オナニーショータイムがジャスト30分。たいしたものよ。時間厳守。ここで終われば、予定通りだったのだけれどね。気絶タイムが延長20分。今5時42分で、ここは6時までには出なくちゃならないから、あたしたちのデートタイムは、あと15分てとこね」
「帰り支度は、全部終わった?忘れ物はない?」

「あたしたちが誰にもじゃまされない時間は、あと10分くらい、ステキなショーのご褒美に、あなたの好きなこと何でもしてあげる。でもえっちなのはだめよ。終わらなくなっちゃうから。何したい?お話?膝枕?」 
「キスしてください」
 私は即座にそう言って、お姉さまにそっと抱きつきました。
 唇を重ねてゆっくりと舌をからませます。
 そのままの状態でソファに座り、やさしくやさしく抱き合いながら、お互いのの舌をからませ、唇を吸い続けました。
 からだをまさぐったり強く抱きしめたりとかではない、おだやかでやさしく長いキスでした。

 唇を離したとき、時計は5時51分を示していました。

「じゃあ、帰りましょうか?」
 お姉さまのお言葉で、ふたり、立ち上がりました。
 私はトートバッグを肩に提げ、お姉さまはお店の名前が入ったビニール袋を一つ、手に持って部屋を出ました。
「あ、お姉さま?あのバスタオル、私、持って帰って洗濯してお返しします」
「だーめ。あれはあたしの宝物よ」
 お姉さまが艶っぽく微笑みました。

 エレベーターホールまでの道を、またふたりで手をつないで歩いて行きます。
「あ、そうだった!お姉さまのお名前とご連絡先、教えてください」
「うーん、それは今度にしましょ。お店に来てくれればいつでも逢えるし。あなたのからだのすみずみまで知ってるサトミにも、ね?」 
 お姉さまがおどけて、はぐらかされてしまいました。
「えー、でもぉ・・・」
「わかったわ。次逢ったとき必ず教えてあげる。だから絶対またお店に来なさい。あたしがびっくりするような格好で、ね?」
「はい!絶対うかがいます」 
 真剣にお答えたしたとき、エレベーターホールに着きました。


ランジェリーショップ 13

2010年6月13日

ランジェリーショップ 11

 お姉さまに私のアソコがよく見えるよう、再びM字開脚でしゃがみ込みました。

 今度はまず、両方のおっぱいに乳首を囲むようにそれぞれ三つずつ、洗濯バサミをはさんでいきました。
 肌をはさむたびにチクッと注射針で刺されたような痛みが走り、それが徐々に鈍い疼痛に変わっていきます。
 すべてはさみ終わったら、両手のひらで洗濯バサミの取っ手部分に触れて、両手を上下させてパラパラと洗濯バサミを揺すりました。
 いったん収まっていた痛みが肌を引っぱられることで、ぶり返します。
「あんっ!あ~~んっ!」

 次は乳首です。
 私が乳首に洗濯バサミをはさめるようになるまでには、長い時間がかかりました。
 痛さがハンパじゃなかったのです。
 最初にチャレンジした頃は、はさんだ瞬間のキリで刺されたような鋭い痛みと、乳首がちぎれてしまいそうな持続する痛みに3秒もつけていられず、本当に涙をこぼしてしまいました。
 洗濯バサミの噛む力を苦労して調整し、ゆるめなもので慣らしつつ、協力してくれる人も現われて、今では普通の力の洗濯バサミならだいじょうぶになりました。
 あまり努力を誇れる成長ではありませんけれど。

 右の乳首。
「んーっ!」 
 やっぱり今でも、噛まれた瞬間の鋭い痛みは強烈です。
 その痛みがやがて、しびれるようなジーンとした痛みに変わっていきます。
 左の乳首。
「むんーっ!」
 息がハアハア激しくなり、首筋からおっぱいまで汗びっしょり。
 心地良い痛みが両方の乳首を中心にジンジンと、おっぱいからからだ全体へ広がっていきます。

次はアソコです。
 タコ糸を長めに結んだ洗濯バサミを四つ、開脚したアソコの左右ラビアに、2つずつで噛ませます。
 私のラビアは地味めなので、ちょっと苦労します。
 ビラビラとまわりのお肉を、洗濯バサミを大きめに開いて一緒にはさみます。
 乳首ほどの痛みではありませんが、やっぱりジンジンした痛みが襲います。
 4つ全部はさめたら、結んであるタコ糸を左右の太腿に巻きつけて、洗濯バサミが穴を左右に大きく広げるようになるまで引っぱります。
「ああ~~んっ!」
 私の恥ずかしい場所がパックリと開いたままになるように、タコ糸を太腿に結んで固定します。
 そのまま立ち上がって両脚を広げていくと、お肉とビラビラを噛む洗濯バサミが糸に引っぱられ、 恥ずかしい穴をより大きく広げようとしてきます。
 すっごく痛くて、ひどくみじめな格好です。
「ぬん!あーんっ~~ふ~っ!」 

 そのままの格好で窓のほうを見ると、お姉さまは相変わらず左腕で頬杖ついて、私をじーっと見ていました。
 ただ、心なしかお姉さまのからだが、小刻みに動いているような気もしました。
 ひょっとするとお姉さまも、右手でご自分のアソコをまさぐっているのかもしれません。
 私は、嬉しくなりました。
 お姉さまが、私のみじめな姿を視てコーフンされているのかも・・・
 悦んでくださっているのかも・・・

 苦労して分銅みたいな形をした錘を2つ拾った私は、お姉さんによく見えるようにそれを掲げてから、右乳首の洗濯バサミの金具のところに引っ掛けてぶら下げました。
 乳首が下にグイーッと引っぱられ、激痛が走ります。
「んんんんー!うううっっ!」
 左の乳首にも。
「あんっ!あんあーんあんっ!」
 全開になっているアソコの穴からは、すけべなおシルがヌルヌルと、とめどなく流れ落ちていました。

 お姉さまがじっと視てくださっているのを確認して、今度はその場にひざまづき、そのままお姉さまのほうにお尻を向けて四つん這いになりました。
 おっぱいが重力によって真下に垂れて、乳首を噛んでいる洗濯バサミから吊り下がった錘も、今度は床に対して垂直に乳首をビローッと引っぱります。
 洗濯バサミとタコ糸によって大きく開きっぱなしなアソコの穴は、奥の奥までお姉さまに丸見えのはずです。
 バターナイフを右手に持ち、お尻の上から腕を回して開かれた穴の中に挿入して、ペタペタと撫でまわし始めました。
 金属の冷たい感触が熱くなった穴にすっごく心地いいです。

「あーーっ!お、お姉さま、いやらしい直子のオマンコを見てくださいっ!奥の奥まで見てくださいっ!」 
「お姉さまに弄られるのを想像して、ヌルヌルになっている淫乱なオマンコです!ヘンタイな直子ですぅっ!」 
「んん~っ!お姉さまぁ!お尻の穴も見てくださいぃ!痛くして感じてしまうドMな直子のはしたないコーモンですぅっ~!」

 あまりに昂ぶっている自分の欲情をお姉さまに知って欲しくて、大きな声でそう叫びながら、落としてしまったバターナイフの代わりにお尻のほうからあてがった右手全体で、全開オマンコをかきまわし始めていました。
 右手の中指以外を穴の中に潜り込ませ、ピンと立てた中指だけはクリトリスを求めて必死に伸ばしました。

 四つん這いのからだが激しく前後に揺れ、おっぱいも激しく前後に揺れて、お尻は絶えず上下していました。
 右乳首の洗濯バサミが錘の重さと振動に耐え切れず、乳首の皮膚を徐々に擦りつつ、はずれて落ちました。
 普段ならかなりの激痛のはずですが、この状況では快感のスパイスでした。
 同じように左乳首の錘と洗濯バサミもいつの間にかはずれ、枷から開放されたおっぱいは垂れ下がりながらプルンプルン前後に激しく波打っていました。

 からだを支えていた左手も力尽き、お姉さまのほうを見ようと左後ろにひねっていた顔の左頬が今はシートにベタッと貼りついて、四つん這いを支える支点となっていました。
 乳首を囲むようにおっぱいを噛んでいた洗濯バサミも、シートになすりつけられて次々にはずれていきました。
 それでもオマンコをまさぐる右手のスピードをゆるまず、高く突き上げられたお尻が円を描くようにぐるんぐるんと波打っています。
 ラビアを噛んでいた洗濯バサミたちも、その激しい動きにいつのまにか全部はずれてしまったようでした。

「お姉さま見てー!お姉さま見てー!お姉さま見てーお姉さま見てーお姉さま見てーお姉さまぁっ!」
 うわごとのようにくりかえしながら、私のからだが絶頂の高みへとのぼりつめていきます。
「お姉さまぁ見てー見てー見てー見てー見てー見てー見てー見てー見てー」
「ああんああんあんあんあんんんっーあああああーっ!!!」


ランジェリーショップ 12

ランジェリーショップ 10

 そんなことを考えていたら扉が開き、お姉さまが戻ってこられました。
 大きな袋を抱えていました。

 お姉さまが袋をガサゴソやって、いろんなものを取り出し始めました。

「まずこれね」
 最初に手渡されたのは、大きなレジャーシート。
「これを敷いて、フロアの真ん中あたりでやりなさい。これだけ大きければ床を汚すことはないでしょ?」
 次に渡されたのは、お店の試着室で使ったバスタオル。
「新しいのじゃなくてごめんね。でもいいわよね?全部あなたのおツユだし」
 お姉さまは、たまにすっごくイジワルクなるみたい。
「終わったら、そのシートを汚したおツユは、このバスタオルで拭きとって。ざっとでいいからね」
「そうだっ!あなた、タンポンはどうした?」
「まだ入っています。もう役に立っていないみたいだけれど・・・」
「じゃあ、それ抜いたら、それもこのバスタオルにちゃんと包んでおいて。この部屋に使用済みタンポンが落ちていたなんてことになったら、大変なことになっちゃうから」
 お姉さまが笑いながらおっしゃいました。

 最後に渡されたのは、何かジャラジャラ音がするものが入った紙袋。
「それは、防音の部屋の中に入ってから開けてね」
「あと、中に入ったら、照明はなるべく明るくしてね。暗くされちゃうとこっち側からよく見えないから。いやらしい姿をよーく見てもらいたいのでしょう?あなたは」
「入ってすぐ左の壁に、照明のスイッチがあるから」
「時間は30分。今4時40分くらいだから、5時10分くらいまで。延長はあなたの熱演しだいね」

「それじゃあ、いい?」
 私がコクンとうなずくと、お姉さまは私の手を取って防音のお部屋のドアのところまで見送ってくださいました。
「あなたの気が散らないように、最初のうちは、あまり覗かないから」
 お姉さまがまた、やさしいキスをくれました。
 そして、私の耳元でセクシーに囁きました。
「愉しんで。そして、あたしも愉しませて・・・」

 防音のお部屋に入り、お言いいつけ通りに照明のスイッチを全部点けました。
 スライド式になっていて、全部上げると、恥ずかしいくらい明るくなりました。
 機械のお部屋にいたときに確認した、あの窓から一番見やすそうな位置まで行き、レジャーシートを広げます。
 シートの中心に自分がくるようにシートを再調整してからサンダルを脱ぎ、シートにあがりました。

 シートの中心にしゃがみ込んで、まず、渡されたバスタオルを出します。
 やっぱり、なまぐさい臭いを放っていました。
 その臭いをかいだだけでクラクラしてしまうほど。
 次に、中で開けて、と言われた紙袋を覗き込みます。
 いろいろなものが入っているようなので、シートの上に袋からぶちまけてみました。

 中に入っていたのは・・・

 木製の洗濯バサミたくさん。
 ルレット2本。
 タコ糸とはさみ。
 洗濯バサミにぶら下げられる錘4個。
 縄手錠2組。
 バターナイフ。
 塗るとスースーする塗り薬・・・私の愛用品と同じブランドのものでした。
 アイマスク。

 これはっ!
 これってなんなんでしょう?
 私がいつも、自宅でのオナニーで使っているものばかりです。
 と言うか、使いたくないものは一つも入っていなくて、私の好きなものばかりが入っていました。
 ひょっとしたら、私の自宅オナニーを見られていたのではないか、と思えるくらい見事な一致でした。

 なぜだかとても、せつない気持ちになってしまいました。
 お姉さまは、今日お逢いしたばかりなのにすでに、私のすべてをわかってくださっている・・・

 せめてお洋服だけでもお姉さまに脱がせてもらおうと思い、ドアのところまで裸足で駆け出しました。
 でもドアは、向こう側から鍵をかけたようで、開きませんでした。
 ドアのガラス越しに見てみると、お姉さまは機械のお部屋にもいないみたいです。
 おトイレにでも行かれたのかな?と考えながら、とぼとぼ元の位置に戻りました。

 まさか、知らない人たちを大勢連れてきて、あの窓越しに見世物にされたりして・・・
 いえいえ。
 あのお姉さまが、そんなことをするはずありません。

 気を取り直します。
 素敵なお姉さまに本当の私を、いやらしいヘンタイな私を余すところなくお見せしよう、そう決心しました。
 今だったら、このお道具を使わなくても、かんたんに何回でもイケそうです。
 でも・・・

 立ち上がって、まずブラウスのボタンをはずしました。
 今日、これで何度目でしょう。
 つづいて、スカートも取りました。

 お姉さまに着けていただいたブラをはずします。
 乳首は、まだ思いっきり尖っています。
 今日は、一日中尖りっぱなしみたい。
 最後は、お姉さまに穿かせていただいたパンティです。
 お姉さまが結んでくれた紐が、両方とも解けないように、慎重にずり下げました。
 これでまた、全裸。
 お家ではない、見知らぬ場所で全裸。
 脱いだ服を全部丁寧にたたんで、シートの隅のほうに置きました。

 元の位置に戻ってしゃがみ、機械のお部屋の窓のほうを向いてゆっくりM字開脚しました。
 お姉さまの姿は見えません。
 タンポンの紐をゆっくり引っぱります。
 ぐっしょり、重さと太さが増したタンポンが徐々に、私の膣壁を擦りながら出てきました。
「んううううーー」
 声を押し殺す必要もなく、普通に出せるのが気持ちいい。
 録音スタジオって聞いたせいか、声がよく響いている気もしました。

 抜き出したタンポンは、お言いつけ通りにバスタオルのところまで行って置きました。
 機械のお部屋の窓のほうを、もう一度見てみます。
 まだ、お姉さまの姿は見えません。

 ムラムラが強いときにいつもお家でやっている手順でオナニーすることにしました。
 それを、お姉さまに視てもらいたいのです。

 しゃがんでいたお尻をシートにペタンと下ろし、両脚を大きく横に広げました。
 スースーする塗り薬を右手人差し指にたっぷり取り、背伸びしている左の乳首に擦りつけました。
 尖った乳首にジーーンと冷気が走り、股間がヌルっとゆるんできます。
 とくに今日は何をやっても、からだが異常に反応しちゃうみたい。
 次に右乳首。
「あっ、あんっ、んー!」
 自分でもびっくりするくらい、大きな声が出てしまいました。

 考えてみれば、お家でやってるときも、自然と声は抑えめにしています。
 いくらお部屋に防音が施してあると言っても、そこは日常の空間。
 なかなか思いっきりは出しません。
 こんなに自由に声を出してオナニーするのは、いつ以来だろう。

 そしてクリトリスへ。
 その前にもう一度、塗り薬の缶を取り、指の腹にたっぷり乗せました。
 そう言えば今日、自分でクリトリスにさわるのも、初めてでした。
 お姉さまにも、直には一回しかさわってもらっていませんでした。
 声を出しちゃいけない状況がつづいていたので、自分でさわるのを、がまんしていたのも事実です。
 広げた両脚をV字のまま空中に高く上げて、少し後ろに反って腰を上げ、窓のほうにお尻を突き出しました。
 クリトリスに近づけていく右腕が、ちょっこと震えていました。
 ものすごいことになりそうな予感がします。

 塗り薬を盛った右手の人差し指が、テラテラのクリトリスに触れました。
「あーーーっ!」
「あっあっあっ、うーんーっ!」
 触れた途端に頭の中がスパークして、気持ちいい電流が全身を駆け巡りました。
 腰全体がビクンビクン波打っています。
 上げていた両脚は、力無くシートにM字の形で着地していました。

 私の右手は、自分が意識するよりも先に、アソコ全体を上下に激しく擦っていました。
 中指と薬指が穴の中に潜り込んで激しく内壁をかき回しています。
「あんっあんっあんっあんっ!」
 左手全体をおっぱいに擦りつけて激しく上下させ、人差し指と中指が右の乳首をちぎれるような強さでつまんでいました。
「あうあうあうあう」
 何度も何度も強い快感がからだを駆け巡り、やがて右腕と左腕のリズムが一緒になり、快感にのけぞるに連れて、仰向けのお腹だけが段々とせり上がってきました。
 ブリッジしているみたいな格好から首だけ無理やり起こして、あの窓に目をやります。
お姉さまが頬杖ついて、こちらを眺めているのが見えたとき、今まで味わったことのない快感の波が私のからだを蹂躙しました。
「あーんんー、あっ、あーんっ、あーんっあー、んんんっ!!!」

 二本の腕の動きが段々ゆっくりになり、ついに最後は、だらんとシートに垂れました。
 私はしばらく、仰向けのまま起き上がれませんでした。
 からだ中の皮膚が、ヒクヒクうごめいていました。

 まだまだこれからよ、せっかくお姉さまが視てくださっているのだから・・・
 自分に言い聞かせてヨロヨロと立ち上がり、窓の向こうを見上げました。
 お姉さまがニッコリ笑い、小さく手を振ってくださいました。
 私もニッて笑い返してシートに座り直し、第2ラウンドの準備を始めました。


ランジェリーショップ 11

ランジェリーショップ 09

 手をつないだままお店を出て、ファッション関係のショップが並ぶ通路をゆっくりと歩いていきました。

 お姉さまは空いたほうの手に、さっき私のために使ったバスタオルを入れたビニール袋と、同じくらいの大きさの別なビニール袋を持っていました。
 日曜日なのでお買い物客もたくさん歩いていて、ときどき、その人たちを避けるために手が離れてしまいますが、またしっかりつなぎます。
 でも、おそろいのサングラスした妙齢の女性がふたり、手をつないで歩いている、って世間的にはどうなのでしょう?
 私は嬉しいけれど。

「お姉さまって、店長さんなのですね?」
 さっきから聞きたくて、うずうずしてたことを切り出しました。
「うん。そう、今はね」
「すごいですね」
「あたし、この手の仕事、けっこう長いからね。それにスタッフにも恵まれているのよ」
「サトミさん、でしたっけ?」
「うん。サトミは、とくによくできた子よ」

 ここで私は、ちょっとためらいがちな口調になります。
「あの・・・さっきみたいなことになったときって、サトミさん、どうされているのですか?」
「しっかり見張りしているわよ。さりげなくBGMの音量上げたり、うるさめの曲に変えたりなんかして・・・」
 お姉さまは、くくっ、と小さく笑いました。
 そんなことしていたんだ?
 ぜんぜん、気がつかなかった・・・

 ここで私は、またちょっと口ごもりました。
「あのう・・・。ああいうことって、私以外でもよくあるのですか?」 
 聞いてしまった・・・
 答えを聞きたくない疑問を聞いてしまった・・・

 お姉さまは、少し考えてから、
「よくある、ってわけじゃないけれど・・・いろんな子がいるし・・・サトミも最初はお客さんだったし・・・」
「・・・」
「あ。着いたわ」

 気がつくと、ファッションビルの縦長なフロアを縦断して、関係者以外立入禁止、と大きく書かれている鉄の扉の前に来ていました。
「ちょっと待ってて」
 お姉さまは、私の手を離すとワンピースのポケットから鍵の束を取り出し、手馴れた手つきで鍵穴に差込みました。
 扉を引いて中へ入り、お姉さまが内側からの鍵をカチリとまわしました。
 そして、なぜだか二人同時に、サングラスをはずしました。

 その先は、エレベーターホールになっていました。
 私はどこへ連れていかれるのだろう?
 ふたりで手をつないだまま、エレベーターが来るのを待ちました。
 ほどなくエレベーターが到着し、扉が開きます。
 誰も乗っていません。

 エレベーターの中に入ると、お姉さまは9階のボタンを押しました。
 エレベーターが上昇を始めるのを待って、
「それで・・・」
 と、私が口を開こうとした瞬間、お姉さまは持っていた荷物を床に落とし、乱暴に私を抱き寄せ、激しく唇を重ねてきました。
 お姉さまの舌が私の口にねじ込まれて、私の舌や唇を激しく吸ってきました。

 一瞬戸惑った私ですが、すぐに欲情してお姉さまの舌を激しく求めます。
 私の両腕は、お姉さまのなめらかな背中と細いウエストをしっかり抱き寄せ、絡みついていました。
 あごから、ふたりのよだれがしたたり落ちていきました。

 でもそれもつかの間。
 チーンッ!
 電子レンジのような間抜けな音がして、エレベーターは停止し、扉が開きました。
 ふたりで顔を見合わせて、お互いのあごのよだれを手で拭いながら、
「うふふ」
 って、照れ笑い。
 お姉さまが荷物を拾い、またふたり、よだれまみれの手をつないでエレベーターの外に出ました。

 そこは、会社のオフィスのような雰囲気の空間でした。
 背の高いパーテーションで仕切られた小さなお部屋が、いくつもあるようです。

 お姉さまと私は、奥へ奥へと歩いていきました。
「ここはね、このビルの事務所兼控え室みたいなところ。休憩のときとかに使うの」
「ちなみに、このフロアは女性オンリー。男性立入禁止なの」
「つまり、私はここで、つづきをやらせてもらえるのですか?」
 少し照れながら聞きました。
「そういうこと」

 でも、こんなパーテーションで仕切られただけだと、大きな声出したらフロア中に響いちゃう・・・
 心配になってきました。

 何回も曲がり角を曲がりました。
 洗濯機が3つ並んでいるところや、水道の蛇口が五つ並んでいるところがありました。
「なんでもあるわよ。シャワーもあるんのだけれど、残念ながら日曜日は使えないの。ごめんね?」
「ううん」 
 そんなことをお話しているうちに、エレベーター側から正反対のフロア隅に着いたようです。

「あそこ」
 お姉さまが指さしたほうを見ると、頑丈そうなガラスが何枚もはまっている重そうなドアのお部屋が見えました。
 お姉さまがまた、ポケットから鍵束を出して、一つを鍵穴に差し込みました。
 重い外開きのドアを引いて中へ入ると、お部屋の中には、何か見慣れない機械?装置?がたくさん並んでいました。

「ここはね、館内放送とかの素材を作るための録音スタジオ。今はほとんど使われていないのだけれどね」
「館内放送は、今はこの階の下の放送ブースでやっているし」
「前にこのビルに入っていたデパートが残していったものらしいわ」
 私がピアノを習っていた頃、こういうふうな重い扉のお部屋に入ったことはありましたが、本格的な録音スタジオなんて見るのは初めてだったので、なんだかキョロキョロしちゃいました。

「で、あなたが楽しむのは、こっちの部屋」
 ずらっと並んでいる機械?装置?の隙間にもう一枚の、これまた頑丈そうなドアがあります。
 そのドアを開くと、十二帖ほどの広さの、何一つ置いていない薄暗い空間がありました。
「完全防音。ここで楽器演奏とかしていたのでしょうね」
 床にはグレーの薄い絨毯が敷いてあって、ちょこっとカビ臭いかな?
 壁が鏡張りならバレエスタジオっぽい雰囲気もあります。
 さっきいた機械のあるお部屋に大きな窓ガラスがはまっていて、そこから、こっちのお部屋の様子を見ることが出来る、という仕組みになっているみたいです。

 機械のお部屋に戻って、お姉さまと並んでソファーに腰掛けました。
「あの部屋なら、あなたがどんなに大きなヨガリ声を出したって、平気なはずよ?」
 お姉さまがイジワルくおっしゃいます。
「だからあなたは、あの部屋で思う存分楽しんでね」 
「えっ?お姉さまは?」 
「あたしも一緒になってやっちゃったら、誰が見張り番するのよ?」
「ここの責任者もあたしのツレだから、だいじょうぶとは思うけれど、めんどくさい人にみつかっちゃうとめんどくさいことになっちゃうからね」 
「だから、残念だけれど、じゃなくて、かわいそうだけれど、あたしは手伝えないの」
「あなた一人で、楽しみなさい。あたしはそんなあなたを視て、愉しむから」 

「そんなに寂しそうな顔しないの。安心して、あなたのオナニー、録音したりしないから」 
 からかうように笑ったお姉さまはまた、私の唇に自分の唇を重ねてきました。
 今度は、ソフトでやさしく蕩けるようなキスでした。
 私は、思い切りお姉さまのからだを抱きしめてしまいます。
 互いのお洋服越しに、お姉さまのおっぱいが私のおっぱいにあたります。
 それは予想通り、ちょっと硬い感じのおっぱいでした。
 私がお姉さまの胸元に手を差し込もうか、と迷っているところで、やさしくからだを離されました。

「さあ、それでは始めていただきましょう!」
 お姉さまがおどけた感じでおっしゃいました。
「ねえ?何か道具いる?バイブとか?」
 私は少し考えてから、
「ううん。いらないです。今日なら指だけでも何回でもイけそうだから・・・」
「本当にいやらしい子・・・」
 お姉さまの目がまっすぐに私の顔を見つめてきます。
「あっ、でもあなた、愛液多いのよね?あんまり床を汚しちゃってもあれだから・・・ちょっと待ってて」 
 お姉さまが重い扉を押し開けて、機械のお部屋を出ていきました。

 今日は、なんていう日なのだろう。
 一人で残された私は考えます。
 つい数時間前からの出来事が、まるで夢のようです。
 そして、それはまだ終わりません。
 今度は、素敵なお姉さまの目の前で、私の本気オナニーをご披露するのです。

 そう言えばまだ、お姉さまのお名前、まだ聞いていなかったな・・・


ランジェリーショップ 10

ランジェリーショップ 08

「まだぜんぜん足りない、って顔をしているわね、あなた。そうよね、ここでは大きな声も出せないし、思いっ切り乱れること、出来なかったものね」 
「すごくスケベな顔になっているわよ。見る人が見たらわかっちゃう。あなた、今だったら相手、誰でもいいのじゃなくて?」
「あなたが帰り道でヘンな男に襲われでもしたら大変だし・・・」

 確かに私のからだ中に、欲求不満が渦巻いていました。
 何回かはイったのに・・・
 欲望どおりに声が出せない状況が、こんなにつらいものなのだとは知りませんでした。
 男の人と、いう選択肢は私にはありえませんが、今だったら駅のおトイレかどこかで、後先考えずに大きな声を出して本気オナニーくらいしちゃいそうです。
 なんとかお家まで、私の理性が欲望に勝てればよいのですが・・・
 
 それに、これ以上お姉さまにご迷惑をおかけしてはいけない、予想以上の良い思いが出来たのだから、感謝して、笑顔でさよならを言わなければいけない、ということも、心の底ではわかっているのですが、疼くからだの欲求が大きすぎて、言い出せずにいました。
 何よりも、素敵なお姉さまと、このままあっさりお別れしたくない、という想いが、わがままとわかっていても抑え込めませんでした。
 何も言えず深くうつむいたままの私。
 気まずい沈黙がしばらくつづきました。

「そうだっ!」
 突然、お姉さまの大きなお声が試着室に響きました。

「今日、日曜日だったわね?」
「えっ?あ、はい」
「日曜だったらあそこが使えるはず」 
 お姉さまが私の両手を取りました。
「だいじょうぶ。あなたにたっぷり声を出させて、乱れさせてあげられる」
「あたし、ちょっと準備してくるから、あたしが帰って来るまで、ここで待っていて」
 そうおっしゃってから、あらためて私の顔を覗き込んできました。

「それにしてもあなた、ひどい顔になってる」
「髪の毛もヨレヨレ。トイレでお化粧直してきなさい。ブラシとか持ってる?」 
「はい、一応・・・」
 お姉さまが私の手を取ったまま試着室のカーテンを開けて、お店のフロアに連れ出しました。

 レジの前には、来たときとは違う小柄でカワイイ感じな女の子、たぶんサトミさんという人、が立っていました。
「長い時間、お疲れさまでしたー」
 ニッコリ笑いながら明るくお声をかけてくれました。
 皮肉とかからかいのニュアンスは感じられなかったのですが、お疲れさま、という言葉が、ヘンな意味に聞こえてしまって、見透かされているようで恥ずかしい。

 店内フロアにはお客さまがちらほら。
 時計を見ると、そろそろ4時になろうとしていました。
 どれくらいの時間、試着室の中にいたのだろう?
 考えてみますが、入った時間が思い出せません。

 レジブースの奥でしばらくガサゴソやっていたお姉さまがフロアに出て来て、私にツバの広いベージュのキャスケットをかぶせ、細いセル縁で淡いピンクのサングラスを手渡してくれました。
「これつけて、このフロアの女子トイレに行って顔を直してきなさい。場所は、そっちの壁沿いを行って右に折れたところ」
 このフロアに着いたとき、私が直行した女子トイレのほうを指さしました。

 私、知っています、お姉さま。
 そのおトイレの場所。
 だってお姉さまに逢う少し前に私、そのおトイレの洗面台の鏡の前で、さっきお姉さまが脱がせてくれたピンクのパンティを膝まで下ろしていたのですもの。
 
 そう言ったら驚くだろうな・・・

「身づくろいが終わったら、ここに戻って待っていて。あんまり待たせないようにするつもりだけれど」
 お姉さまは再びレジブースへ入っていかれました。

 レジ前のベンチのところに置いておいた自分のバッグから、お化粧ポーチを取り出して、おトイレへ出かける前に、なんとなくお姉さまの姿を追ってみます。
 お姉さまはレジブースの奥で、さっき私の恥ずかしい液体をたっぷり吸い込んだバスタオルを、お店のロゴが入ったビニールのショッパーに入れているところでした。

 そう言えばあの試着室、きっとまだ匂いが残っているよね?
 今の私は、馴れてしまっているからわからないけれど、外から来た人は、牝臭さ、と言うか、何かいやらしい臭いに気づいているかも。
 淫臭・・・
 そんな言葉が浮かんで、字面の恥ずかしさに、性懲りも無く下半身を疼かせる私。
 上気してきた顔を隠すように、キャスケットを目深にかぶり直してサングラスをかけ、お店を出て女子トイレに向かいました。

 女子トイレの鏡の前で顔を洗い、薄めのお化粧で整えてパフュームをふり、入念に髪をとかしました。
 試着室でのことをなるべく思い出さないようにつとめながら鏡に向かっていると、このビルに着いてすぐのときとはうって変わって、入れ替わり立ち代り、たくさんの人がドアを開けて用を足しに来ます。
 妄想アソビのときは、本当にラッキーだったんだなあ・・・ 
 のんきなことを考えたのもつかの間、私、こんなにたくさんの知らない人が行き来するファッションビルの試着室で全裸になって、あんなことしちゃったんだ、って今更ながら思い出し、恥ずかしさがドドッとぶりかえしてきてどうにかなりそう・・・

 隣の洗面台で手を洗っていたご中年の派手な身なりのおばさまが、鏡を見るともなく頬を染めてボーッと立っている私の横顔をジロッと一瞥した後、スタスタとおトイレを出て行くのが鏡に映っていました。

 身づくろいに15分くらいかかって、お店に戻るとお姉さまはいませんでした。
 レジ前のサトミさんが、
「おかえりなさあーい」
 って笑いかけてきました。

 「これ、ありがとうございましたー」
 私も精一杯ニッコリ笑って、キャスケットとサングラスをレジカウンターの上に置きました。
 それから自分のバッグが置いてあるベンチに座り、お財布を取り出して2万円抜きました。

「お代金、お支払いしまーす」
 サトミさんに呼びかけます。
「あっ、はいはーい」 
 サトミさんの明るいお返事、机の上を何か探しています。
 みつけたメモを片手に、
「えーっと、5千円ですねー」
 とサトミさん。
「あのー、それは、困りますー」
 レジカウンターに2万円置きました。
「いいえ、チーフから言われていますからー」
 サトミさんも譲らず、1万円札を一枚取り、レジを打って5千円札とレシート、それに残った1万円札を差し出してきました。
「あの、それでは悪いですしー」
「いえいえ。チーフの命令ですからー。またぜひここにお買い物に来てくださいねー」
 サトミさんのニッコリ笑ったお顔を見ると、それ以上言えなくなり、あきらめてお札をお財布に戻しました。

 店内にお客さまはいません。
 手持ち無沙汰になったので、立ち上がって思い出の試着室のほうへ歩いてみました。
 すると、さっきまでは香っていなかった、フローラル系のパフュームのいい香りが漂っていました。
 それをかいだ途端、私はまた、カーッっと熱くなってしまいます。

 やっぱり、臭っていたんだ・・・
 淫臭・・・
 私がいなくなった後、サトミさんがパフュームをふりまいてくれたんだ・・・ 

 サトミさんがこちらを見ている気配を感じますが、恥ずかし過ぎてそちらを向けません。
 でも、いつまでもそうしていることも出来ず、恐る恐るレジのほうをうかがいました。
 サトミさんと目が合うと、サトミさんはとってもやさしげな笑顔でうなずいてくれました。

 私がとぼとぼとベンチに戻り、腰を下ろそうとしたとき、
「お待たせー」
 大きめなお声でおっしゃりながら、お姉さまが戻られました。
 さっき、私が貸していただいたのと同じデザインのサングラスをかけています。
 サトミさんがまた、
「おかえりなさーい」
 と明るく答えました。

「ごめんごめん、ちょっと準備に手間どっちゃって」 
 お姉さまは、手に持っていたペットボトルの冷たいスポーツドリンクをくださいました。
 すっごく喉が渇いていたので、すっごく嬉しかった。
「それゆっくり飲んで、一息ついたら行くからね」
「でもその前に、もう少しここでやることがあるから、もうちょっとだけ待ってて」
 そうおっしゃってお姉さまはまた、レジブースの奥に消えました。

 ドリンクを一気に半分くらいゴクゴク飲んで、一息つきます。
 美味しいーっ。
 残ったドリンクにちびちび口をつけながら、どこへ連れて行ってくれるのだろう?何をしてくれるのだろう?なんてワクワク考えていたら、いつの間にかお姉さまが目の前に立っていました。

「それじゃ行こうか?」
 お姉さまが私の右手を取って、立たせてくれました。
「忘れ物は無い?」
 自分のトートバッグを肩にして、うなずきます。
「おっと、これはしたほうがいい」
 さっきカウンターの上に戻したサングラスを取って、私の顔にかけてくださいました。
 そして、再び私の右手を取り、手をつないだままレジの前のサトミさんに、
「サトミ、あたし休憩、はいりまーすっ!」
 おどけたお声で告げました。
 サトミさんも、
「ごゆっーくりーどーぞー」 
 おどけて答えています。

 そしてお姉さまは、不意に私のほうにお顔を向け、素早くその唇を私の唇に重ねてきました。
 ごく軽く。
 私の心臓が、トクン、って大きな音を立てました。
 視界の隅に見えていたサトミさんは、相変わらずニコニコ笑っていました。


ランジェリーショップ 09

2010年6月11日

ランジェリーショップ 07

「さてと。それじゃあ、またそこにお尻をついてお座りなさい」

 私は鏡を背に、体育座りの格好で座り込みました。
 紙ショーツが入っていた紙袋をガサゴソさせていたお姉さまが、やがて何かを取り出しました。
「その格好でゆっくり脚を広げてちょうだい。あなた、がまん出来なそうだから、口は押さえておいたほうがいいかもね」
 イタズラっぽく笑っています。

 私はドキドキしながら、ゆっくり両膝を割っていきました。
 俗に言う、M字開脚の形になりました。
「そのままの格好で、お尻だけ上げなさい」
 両膝を広げたまお尻だけ浮かせると、両足裏を床にペッタリ着けてしゃがみ込んだ格好、野球のキャッチャーさんみたいな恰好になりました。
 アソコのスジがパックリ割れてしまっています。
 ピンクの中身が丸見えです。
 両手は無意識のうちにまた、頭の後ろで組んでいました。

 お姉さまが私の両膝のあいだにしゃがまれました。
 お姉さまの両膝が私の両膝をさらに押し広げるように、あてがわれます。
 お姉さまのワンピースの裾がたくし上がり、ストッキング越しに黒いパンティが覗きました。

 お姉さまは、さっき取り出した細長い何かを右手に持ち、しゃがんだまま私のアソコを覗き込んでいます。
 そして、ご自分の左手を私の口にかぶせて塞ぎながら、右手だけでゆっくりと、それを私の穴に挿入してきました。

「むんっ、うっうぅー」
 後頭部に組んだ両手で自分の頭全体をお姉さまの左手のひらに押し付けながら、必死に悦びの声を押し殺しました。
 私の穴に挿入されたのは、タンポンでした。
「これ入れておけばしばらくの間、あなたがどんなに感じちゃっても、そのはしたないオマンコが垂れ流す、スケベなおツユを吸いこんでくれるのじゃなくて?」
 わざとお下品なお言葉遣いで、薄笑いのお姉さまが私を罵ります。

「試着をつづけましょう」
 立ち上がりながらそうおっしゃると、私の手を取って引っぱり、私も立ち上がらせてくれました。
 それからチラッと、ご自分の左腕にはめた腕時計をご覧になりました。
 この試着室にふたりでこもってから、もうかれこれ一時間近くは経過していると思います。
 お姉さまも、これはちょっとマズイと思われたのかもしれません。

「でもまあ、試着しても、どうせこれは全部あなたにあげるのだし、どれもあなたに似合うことは決まっているから。なんてったって、あたしの見立てだから、ね?」
「ねえ、あなた、この中のどれを穿いて帰りたい?それをあたしが穿かせてあげるっていうのは、どう?」

 私は、ピンクのサテンぽいピカピカしたやつを選びました。
「それね?了解。じゃあまたいつものポーズになりなさい」 
 両脚を少し開き気味にして、両手を頭の後ろで組み、お姉さまの目の前に立ちました。
「そうね。でも今度は反対向きになりましょう」
 お姉さまは私の肩を軽く押して、鏡のほうに向けさせました。
「もうちょっと前に出て」
 私が一歩前に出て鏡の真正面に立ち、お姉さまは私の背後にまわりました。

 鏡に映った私の姿は、さっきとちょっとだけ違っていました。
 茂みのない両脚の付け根から、タンポンの白い紐が顔を覗かせているところです。

「そのままの姿勢でいなさい」
 鏡に映るお姉さまの一挙一動を、私はじーっと見つめていました。
 お姉さまは、これから穿かせるピカピカパンティの紐を左右ともはずして、一枚の布にされました。
 そして、背後から私の両脚の間に布を挟み込み、前とお尻にぴったりとあてがったあと、食い込ませるように上にひっぱりました。
「んーっ!」 
 私が唸るのにもかまわず慣れた手つきで、まず左の腰骨あたりにきつく紐を結びました。
「キツクない? あ、キツイほうがいいのよね?あなたは」
 鏡の中のお姉さまのイジワルな微笑。

 左腰側は固定されましたが、パンティはまだその形を成してはいません。
 アソコとお尻を半分くらい隠したピンク色のピカピカした布地が、私の下半身の前と後に、左寄りに垂れて揺れています。
 これもなんだか、中途半端な脱がされかけ、みたいで、かなりえっちな絵だと思います。

 お姉さまも私の背後でしばらく、そのえっちな絵を見つめていましたが、不意に腰を落とし、右手のひらをお尻のほうから、私の内腿のあいだに差し入れてきました。
 そして、本来布地が覆うべきデリケートな部分を包み込むように、ご自分の手のひらで覆いました。
 「あっ?!」
 それから、指、たぶん人差し指と中指のあいだに、私のはちきれんばかりに充血しきったクリトリスを挟み、ゆっくりと、10数秒間くらい、弱く、強く、ぐりぐりぐりぐり蹂躙し始めました。
 お姉さまの手のひらに私の亀裂も擦れて割れて、チュプチュプチュプチュプ音がしていました。

「んぬぐっうー!、んんうっふんふうっうっうっー!!!」

 鏡の中のお姉さまの右手が不穏な動きを始めそうな予感がした瞬間、反射的に、組んでいた両手をほどき、自分の口を塞いでいました。
 タンポンがみるみるうちに膨張していくのが、私の中ではっきりわかりました。
 その綿が吸いきれなかった雫たちが、出口を求めて次々に顔を出していました。

「これは特別サービス、ねっ?」
 鏡の中で、お姉さまがイタズラっ子みたく笑っています。
「はううぅう~ん、イジワルぅ・・・うぅ~ん」 
 肩で息をしながら、押さえた手の隙間から掠れた声で答えました。

 私のクリトリスは、欲情するとかなり大きくなっちゃいます。
 皮もすぐに剥けて鞘から飛び出してしまい、パイパンで上付きでラビアが地味ですから、少し脚を広げて普通に立っているだけでもモロ、わかっちゃうくらい目立つんです。
 私自身でさえ、鏡に映った自分の姿を見て、どうしてもそこに目がいってしまい、気になって気になって、すっごく恥ずかしかったのに、お姉さまは今まで、そのことにはまったくふれませんでした。
 
 気がついていないはずはありません。
 タイミングを計っていたのだと思います。
 私の欲情が再びピークになる頃を。
 お姉さまがすごく憎たらしくなりました。
 そしてもちろん、お姉さまをもっともっと大好きになりました。

「もうしないから、安心して」
 ニヤニヤ笑ったまま、お姉さまが右側の紐もキツク結んでくださいました。
 もうしない、というお言葉がすごく残念。
 でも、ここであれをもっとつづけられたら、私はもう湧き出る声をがまんできず、結果、大変なことになってしまうでしょうから、仕方ありません。
 ようやく、ピカピカパンティを着け終わりました。
 イカせていただいた余韻が落ち着いていくのが、とても寂しい・・・

「そうだっ」
 お姉さまが突然、少し大きな声をあげました。
「あなた、ブラジャーも変えなくちゃ。あんなブラ着けていたらだめよ?せっかくえっちなおっぱいしているのだから」
「ねえ、どんなのが欲しい?」
 お姉さまったら、イジワルなのか、おやさしいのか・・・

 私は、さっきお店の売り場で考えた、私が欲しい下着のことを隠さずにお話しました。
「あなた、そんなことを考えていたの?どこでも脱げる下着って。呆れた」
 お姉さまがお言葉通りの呆れたお声でおっしゃいました。
「正真正銘の、本当に視られたがりのヘンタイさんなのね?」
 そうおっしゃったあと、あらためてまじまじと、私の顔を見つめてきました。
 私は恥ずかしさで、いてもたってもいられないほど。
 だけどからだはまた、どんどん欲情していました。
「まっ、いいか」
 フッと笑うお姉さま。

「街中で脱ぎやすい下着、そういうコンセプトなのね?それで下が紐パン、上はストラップレスのフロントホック・・・了解っ!サイズは、っと・・・」
 私の背後からおもむろに両腕を伸ばし、私の両方のおっぱいをやんわりと揉みしだき始めました。
「んふぅんっ」
 いやらしい声が洩れてしまいます。
 両手の人差し指と中指の間に私の大きな乳首を逃がし、時々その指で軽く挟んだりしてきます。
「あんっ、ああんっ!」
 10秒くらいそうした後、
「わかったわ。しばらくそのままの格好で待っていて」
 カーテンをザザッと全開にして、フロアに出て行かれました。

 でも今回はカーテンを閉じてくれませんでした。
 全開のまま。
 えーっ!?だ、だいじょうぶ!?・・・なの?・・・かな?

 カーテンを閉じてもらえなければ、半裸の私と、ランジェリーショップの売り場フロアを仕切るものが何もありません。
 日常風景の中にパンティ一枚で取り残された私。
 お客さまなら誰でも、自由にここまで入って来れるのです。
 試着室の鏡に映る範囲を見る限り、付近に人の目は無いようですが。
 動揺で心臓がバクバクし始めます。
 
 いつ、誰がこちらへやって来てもおかしくありません。
 試着室の向かいには可愛いキャミソールがたくさん飾ってあります。
 それがお目当てのお客さまが来たら・・・
 他のお客さまが試着を希望したら・・
 私がリクエストしたブラを探すのにお姉さまが夢中になって、こちらへやって来る人を見逃したら・・・
 パンティ一枚で裸の背中をお外に向けた、服従マゾポーズの私を見られてしまいます。
 奥の鏡まで覗けば、私の顔もおっぱい丸出しで乳首尖らせている姿も全部、見られてしまうのです。

 それでも私は、姿勢を崩したり、カーテンを閉じに行ったりすることはしませんでした。
 じっとそのままの姿勢で立ち尽くしていました。
 からだの底から喘ぎだしたくなるような陶酔感が、私のからだを支配していました。
 そして、もし誰かに見られたとしても、あのお姉さまなら、その場をうまく取り繕ってくれるだろう、という根拠のない信頼と安心感も感じていました。

 それでもやっぱり臆病な私に、この現実は刺激が強すぎました。
 両脚がプルプル震えて、からだ中がじっとり汗ばんでいました。
 心の中でお姉さまに、早く帰ってきてください、と必死に哀願していました。
 怖くて怖くて仕方ないのに、感じまくっていました。
 タンポンの許容量をとっくに超えちゃっていました。

「あら?カーテン閉めてもよかったのに。閉めないで待っていてくれたの?」
 お姉さまがまたイジワルく笑っています。
「でもあなた、こういうのがお望みなのでしょう?」
すべて見透かしたようなお姉さまのお顔。
「あらあら、汗びっしょりじゃない?」
 おっしゃりながらバスタオルで全身を軽く拭ってくださいました。

 実際は3分くらいだったでしょうか?
 私にとっては永遠にも思えた晒し者放置プレイの末、お姉さまが持ってきてくださったのは、素材は違うようですが、今穿いているピンクのパンティと似た色合いのストラップレスブラでした。

 お姉さまが私の背後から、今度はブラでやさしく私のおっぱいを包んでくださいます。
「こっち向いて」
 振り返った私の胸元で、パチンとフロントホックをはめてくれました。
 今回は何もイタズラもされませんでした。
「どう?」
 お姉さまが尋ねました。

 ストラップレスブラは、肩紐の代わりに軽い締め付けで胸から落ちないようにする仕組なので、どうしても若干の窮屈感があるものですが、お姉さまが持ってきてくださったブラは、その締め付け感がすごく気持ちいいんです。
 布少なめなカップも、まるで私のおっぱいに合わせて作られたようにジャストフィット。
 今は乳首が盛大に勃っているので、若干違和感ありですが、落ち着けばまさに、着けているのを忘れそう、です。
 さすが、プロは違います。
 私のおっぱいを少しさわっただけで、最適なものを選んでくださるなんて。

 そんな感想をつたない言葉で告げました。
「そう言ってくれるとうれしいわ」 
 お姉さまがニッコリ笑ってくださいました。

「はい。これでいいわよね?長い間お疲れさまでした」
 お姉さまが試着室の中で、まるでお外の誰かに聞かせるかのように、大きめなお声でおっしゃいました。
 私には、すっごく名残惜しい気持ちになるお言葉です。
 でも、いつまでもここにいるわけにはいかないことも、わかっています。

「本当にありがとうございましたっ!」
 つとめて明るく告げて頭を下げ、ハンガーにかけてあったブラウスを取りました。
 私が身支度を整えているあいだ、お姉さまは試着室から出ずに、じーっと私の身繕いを眺めていました。
 鏡に映る私の背後に、お姉さまのお顔。
 ブラウスのボタンをはめてスカートを身に着けます。
 もちろん今度は折り返したりしないで、普通の膝上5センチ丈のままです。

 鏡の中で、私の身支度を見守ってくれていたお姉さまと視線が合いました。
 お姉さまの唇が動きました。


ランジェリーショップ 08

ランジェリーショップ 06

「そんな感じで、あなたのことはよく憶えているの。さっき、お店に入って来たあなたの顔を見たときは、まさか、と思ったけれど」
「でも、なんだかワザとらしくえっちな格好しているし、その右目の下のホクロも憶えていたし」
「で、さっき、あなたがしゃがんでいたときに見えた、その見覚えあるパンツで、確信したの」

 私がこのお店に入る前に、なんの気なしにはずしたファッショングラスも、お姉さんの記憶を呼び起こすのに一役買っちゃったみたいでした。
 やっぱりこの泣きボクロ、目立つのかなあ。

 お姉さんは、お話している間中ずっと左手で、私の右手を掴んでいました。
 私の手の汗ばんだ感触や、お話の最中にビクッとしたり、力が抜けたり、きつく握り返してきたりする反応で、私の本性、性癖は、すべて伝わってしまったことでしょう。

 そして、そんな私をお姉さんは受け入れてくれそうです。
 妄想以上の展開に、私の胸は張り裂けそうです。
 もちろん、期待、にです。

「あなたにそういう趣味があるのなら、あたしもつきあってあげるわ、キライではないほうだから」
 お姉さん、いえ、お姉さまがイタズラっぽくニヤッと笑いました。
 背筋にゾクゾクっと電流が走ります。

「それじゃあまず、その汚れたパンツを脱ぎなさい」

 カーテン一枚向こうは、ファッションビルのランジェリーショップのフロア。
 薄い板と商品ディスプレイ什器で仕切られた向こう側は、一般のお買い物客が楽しげに行き交う通路。
 そんな危うい試着室の狭い空間で、お姉さまが私の耳元に息を吹きかけながら、低いお声でささやきました。
 口調もさっきまでとは違って、冷たく変わっていました。

 私は、すがるようにお姉さまを見つめながら、はあはあ、と息遣いを荒くしていました。
 全身が羞恥と期待で盛大に火照ってきています。

「それから、大きな声やため息は出しちゃだめよ。ここがお店の中ということを忘れないで、出来る限りがまんなさい」
「あのう・・・」
 私は、さっきから気になっていることを口にしようとしました。

 もうかれこれ20分くらい、この試着室にふたりでこもっています。
 外からは、あのレジ前の女の子でしょう、いらっしゃいませえ、の声が何度か聞こえていました。
 さらに、下着の説明をしているような別のマヌカンさんらしき声や、お客さまの声も頻繁に聞こえていました。

「お店のことだったら、だいじょうぶ。ここのスタッフは、みんなあたしのチームだから。3時からはサトミも来ているし。誰もあなたを怖がらせるようなことはしないわ」

 私が聞きたかったことを、お姉さまは先回りして教えてくれました。
 意味はよくわかりませんでしたが、なんとなく安心して私がスカートに手をかけようとすると、
「スカートはまだ。まずはパンツから」
 お姉さまの冷たいお声。
 一瞬、間を置いて、
「あなた、パンツとパンティ、どっちがいい?」 
「パ、パンティ・・・です」 
「そう。じゃあパンティから・・・」

 スカートの裾から手を入れて、右の腰に結びつけてある紐をスルスルッと引っぱりました。
 私のピンクのパンティは、右側の支えを失って斜めに落下しようとしますが、アソコのヌメりにしばらく布地が貼りついて、落ちまい、と抵抗を見せていました。
 それもやがて重力に負け、よたよたと左膝を通過し、足元に落ちました。
 輪っかになっているほうだけ、左足首にひっかかっています。
 落ちたパンティ、カーテン下の隙間から丸見えなのでは・・・

「それじゃあ、両手を組んで頭の後ろにまわしなさい。あとはあたしがやってあげる」
 私の大好きなポーズです。
 両腕を後頭部まで上げて、腋からおっぱいがまるっきり無防備になるポーズ。
名付けて、マゾの服従ポーズ。

 お姉さまが私のブラウスのボタンを手馴れた感じで下からはずしていきます。
 すべてはずして、ブラウスがはだけられました。

「あら?あなた、ずいぶん小さなブラしているのね?痛くないの?」
「合わないブラしていると、乳房の形が崩れちゃうわよ?まあ、わざとなのでしょうけれど」
 イジワルそうにそうおっしゃって、フロントホックもパチンとはずされました。
 圧迫されていた私のおっぱいが、プルン、と息を吹き返します。
 両方の乳首は、痛いほど上向きに背伸びして尖っていました。

「あらあら。こんなに勃たせちゃって。今の状況がよっぽど気持ちいいのね?」 
 お姉さまがブラの締め付けで赤くなってしまった痕をなぞりながら、ふいに右の乳首を指先で強く弾きました。
「うっ!・・・んんんーっ!」
 悦びの声を押し殺すのが大変でした。
 その途端、私のアソコからえっちなおシルが、今度は右腿をつたっていきます。
 試着室の床には、早くも小さな水溜りがいくつか出来ていました。

「ふーん。感じやすいのねえ?かわいいわ。それじゃあ腕をほどいて、ブラとブラウスを自分ではずしなさい」
 私はのろのろと腕をほどき、ブラとブラウスを両腕から抜いて、ちょっと迷ってからお姉さまの横の壁にかかったハンガーに掛けました。
 左足首にひっかかって、私が左足を動かしてもついてくるパンティは、なんだかこのままにしといたほうがいいように思って、そのままにしました。

 掛け終えて、またさっきの位置に戻ります。
 鏡を背にお姉さまの前に立ち、さっきと同じように両手を頭の後ろで組みました。
「よくわかっているじゃない?」
 お姉さまが薄く微笑み、私のスカートのホックに手をやります。
「あらあら。折返してわざと短くしているのね?」
 お姉さまは、呆れたようにそうおっしゃりながら、折り返しを丁寧に戻してからスカートのホックをはずし、脇のジッパーを一気におろしました。
 今日何回目かの、ストン、という感じでスカートが足元に落ちてしまいました。

 全裸です。

「あらあらー、いい格好ねー。こんなところで真っ裸よ?まわれ右してみなさい」

 おずおずと両足を動かし、からだを回転させます。
 姿見に、正面を向いた等身大の私の全裸が映りました。

 両手を頭の後ろで組んで、頬を火照らせた全裸の女。
 首筋まで淡いピンクに染まり、うっすらと全身汗ばんでいます。
 大きめな乳首が両方とも、痛そうなほどに尖って上を向いています。
 おっぱいのところどころに、何かで締めつけられていたような赤い痕が走っています。
 おヘソからずっと下へ視線をすべらせても、あるべき茂みは見あたりません。
 少し開いた脚の付け根の先端には、今にも垂れ落ちそうになっている雫が一粒、キラキラ光っています。
 両太腿には、カタツムリさんが這って行ったような細い跡が幾筋か。
 そして片方の足首にからまっているピンクの布片・・・

 視線をもう一度自分の顔に戻します。
 そのとき、私の左肩越しで、薄く微笑んで鏡の中の私を見つめている、お姉さまの蠱惑的な視線とぶつかりました。

「自分の立場がわかったでしょう?ふふん。さ、またこちらを向いて。試着を始めましょう」

「でもその前に、ここをなんとかしなくちゃ、ねえ?」
 お姉さまの右手が、ヌルヌルを幾筋もしたたらせて口を閉じようとしない私のアソコを、遠くから指さしていました。
「あ、紙ショーツは穿かなくていいわよ。こんな状態じゃ穿くだけ無駄だし」
「あと、これ全部あなたにあげるわ。お金もいらない。もし悪いと思ったら5000円くらい置いていって、ね?」

 それは、この用意してもらったパンティ一枚分くらいの金額です。
 私が何か言おうとした瞬間、お姉さまは、紙ショーツを一枚手に取って、私の内腿のあいだを後ろから前へ、ツルン、と撫ぜました。
 思わず組んでいた腕をふりほどき、自分の口を両手で必死に押さえました。
 どちらも、目にも止まらぬ早業でした。

 かろうじて、大きな声が出るのは防ぐことが出来ました。
「んぐー、んんん、ううーっ」
 口を押さえていても喉の奥から、くぐもった低い喘ぎ声が洩れてしまいます。
 全身がヒクヒク引き攣ります。
「むぅ、むぅうううぅ~っ!!!」

 私のおっぱいが大きく上下に弾み、両脚もピクピク痙攣したのもつかの間、よたよたと膝から崩れ落ちました。
 私の両膝が床を打つ、ゴンッ! という大きな音がしました。
 私は、呆気なくイッてしまいました。

 紙ショーツ越しでしたが、私の充血しきって待ったなしなクリトリスを、お姉さまの指が直撃したんです。
 つまんで、つぶして、さすられました。
 今までの出来事で爆発寸前だった私の昂ぶりが、その一瞬の刺激に、文字通り、爆発してしまいました。
 自分の口を力いっぱい両手で押さえつけて、何度も湧き上がって来る悦びの声が洩れてしまうのを必死にがまんしました。

 全身のあちこちがまだ、ヒクヒクうねっています。
 お姉さまは私が落ちつくまで、黙って私を見下ろしていました。
 あれほど大きな音をたてたのに、試着室に人が近寄ってくる気配はありません。
 私は、口をまだ押さえたまま立ち上がろうとしました。
「立たなくていいわよ」
 お姉さまがやさしくおっしゃってくれたので、床にペタンとお尻をつき、体育座りのような形でへたりこみました。

「ちょっと待ってて」
 お姉さまがいきなり、バーッと試着室のカーテンを開けました。
 一瞬カーテンが全開になり、お姉さまが外に出て、すぐにピシャリと閉まりました。

 放心状態の私の耳に、うるさくない程度に流れている洋楽のBGMが聞こえてきます。
「あっ、この曲、何だっけ?・・・」
 イってしまった余韻の中で脈絡もなく、そんなことを考えます。
 通路側のほうからは、ショッピングを楽しむ人たちの喧騒が、相変わらずザワザワ聞こえています。

 不意にカーテンが開き、お姉さまが現れました。
 手には大きなバスタオルを持って、またピシャリとカーテンを閉じました。
「ちょっとその隅のほうに立っていて」
 よろよろと移動しました。

 お姉さまが持ってきたバスタオルを広げて試着室の床に押しつけ、私が汚してしまった恥ずかし い液体の水溜りを、タオルにしみこませています。
 しばらくそうした後、
「こちらにいらっしゃい」
 とてもやさしいお声で呼ばれました。

 ひざまづいて試着室の床にタオルを押しつけているお姉さまの前に立ちました。
 お姉さまは中腰になり、バスタオルをたたみ直してきれいな面に替えてから再びひざまづいて、私の両脚をゆっくりと優しく、下のほうから拭いてくださいました。
 私のはしたない液体がつたって筋になった跡も片脚ずつ、丁寧に拭いてくださいます。
 やがてタオルは、私の両脚の付け根のところまで到達しました。
 お姉さまは、私の両脚が交わる中心に強く押しつけるようにタオルをあてがいました。
「ああんっ!」
 アソコ全体を揉まれるようなその感触がとても気持ち良くて、また、トロトロと奥のほうから滲み出てくる気配もありますが、タオルが吸い込む量に負けているようです。

 しばらくそうしてくれた後、
「これで良さそう、ね?」 
 私の耳元で囁きました。


ランジェリーショップ 07

2010年6月7日

ランジェリーショップ 05

 するとお姉さんは、完全に予想外なことを聞いてきました。

「あなた、このパンツ、新宿の○○で買ったでしょう?」
「は?はい?」
 私は両手で頬を押さえ、ドクン、ドクンって動揺しています。
 お姉さんがようやく私のスカートから手を離してつづけました。

「やっぱりそうなのね?あたし去年の暮れは、あのお店にいたのよ。それで、そのパンツ売ったときのこと、すごくよく憶えているの」 
「あなたたち、かなり酔っぱらっていたわよね?確かあなたの他にあと3人・・・」 
「あなたが他の子たちから、そのパンツ買いなさーい、って囃されていて、あなたもまんざらじゃないような顔してて」 
「それであたしが、うちのお店は試着もできますよ、ってあなたたちに声をかけてみたの」 
「そしたらあなたたち、キャーキャー喜んじゃって、お友達があなたの背中を押して試着室に押し込めたの」
「あなたたちみんな、本当にうるさくって、まわりのお客さんたちまで、何事?って、うちのお店覗き込んでいたくらいだったわ」

 お姉さんが小さく笑いました。
 私もなんとなく思い出しました。

 さっきお姉さんから、ボトムの試着もできるから、って声をかけられたときにひっかかったのは、このときのデジャヴなのかな?
 でも私は、お姉さんのお顔をぜんぜん憶えていませんでした。
 買った経緯はおぼろげながら憶えていましたが、そのお店の雰囲気さえ思い出せませんでした。

「あのとき、あなたはジーンズだったわよね?それで、あなたが試着室でゴソゴソしだすと、お友達が試着室のカーテンを揺らしたり、ちょっと開けたりイタズラし始めたの」
「あなたはそのたびに、キャッ、とか、ヤメテー、とか、呂律のまわらない声で言ってた」 
「あたしはそれを少しうんざりしながら見ていて、紙ショーツをあなたに渡すのもあきらめた。どうせ言っても無駄だろうって」
「でも、あなたたちの傍メーワクな振る舞いを黙ってスルーしていたのは、なぜだかあたしに確信があったの。あなたを見たとき、あなたは絶対そのパンツを買って帰る、っていう確信が」 
 そこで、お姉さんは私の顔をじっと見つめました。

「しばらくみんなでキャーキャーやってたわ。お友達が、どんな感じー?、早く見せてよぉー、とか聞いていて」 
「そしたら、あなたが、開けていいよー、って明るく答えて、お友達がカーテン開けたら、あなたがそのパンツ穿いて、片脚だけ、く、 の字に曲げたポーズで気取ってた」 
「しばらくそのポーズのままで、数秒したら、モデルさんみたいにクルッと一回転して、はーいっ、おしまいーっ! って」 
「そのときあたしもあなたを見ていたの。で、気づいたの。あれっ?この子、パイパン? って」 
「あなたが試着室に入ってからの間も、お友達がカーテンをイタズラしていたおかげで、外からけっこう見えちゃっていたのよ?あなたの白いお尻とか、試着室内の鏡に映った、その反対側とかも、チラチラっと・・・」

 ショックでした。
 初めて、あの夜の真相を知りました。
 私、無防備に、私の性癖を知らない大学の友人たちの前で、そんな恥ずかしいことしていたなんて・・・
 そして、それを私がほとんど憶えていないなんて・・・

 その夜、女子会をした彼女たちとは、大学一年生のとき、語学のクラスで知り合いました。
 初対面のときから、なんだかお互い波長が合って、それからもキャンパス内では、ほとんどいつもその4人でしゃべったり、遊んだり。
 私の短大生活をとても楽しいものにしてくれた、大切で大好きなお友達たちです。

 ただ、彼女たちから、私の特殊な性癖を理解してもらえそうな雰囲気、たとえば、やよい先生やしーちゃんに感じたそれ、は感じられませんでした。
 そちらの面での彼女たちは、普通に気になる男の子を探して追いかけて、好きなお相手との好いた別れた、セックスも含めた恋愛のあれこれに一喜一憂する、極めてノーマルな女の子たちでした。
 そういう人たちの前では、私は、ごく普通の、むしろ、そういうことには奥手な女の子を演じていました。

 私が私の性癖を開放するのは、私のことをわかっていてくれる人たちがいる世界でだけ。
 もしくは、独り遊びの妄想をこっそり実行できる、誰も私の素性を知らない場所。
 だから、私がひとりでえっちな冒険をするときは、今日のように、私の日常テリトリー外の場所で、と決めていました。

 もし私の性癖を、それを理解しない、もっと言えば、嫌悪するような人に感づかれて、面白おかしく、私が日常接している人たちに言いふらされてしまったら・・・
 私は、大多数の人がノーマルと思い込んでいる世界の異端、アブノーマルのレッテルを貼られてしまうでしょう。
 それを私は、一番恐れていました。

 バレちゃっていたのかな?彼女たちに・・・

 でも、その翌日からも彼女たちは、そんなそぶりを見せず、普通に接してくれていました。
 百合な嗜好なことは、それとなく匂わせていたし、M系なのも気づかれちゃっていて、彼女たち、それを面白がっていました。
 露出好き、という性癖だけは、極力隠していたつもりです。
 ただ、みんな女子大暮らしですから、普段から肌の露出に無防備になっちゃっていたところもあったので、たぶんその夜の私の行動も、彼女たちの想定内だったのでしょう。
 もっと楽天的に考えれば、きっとお酒のせいで、彼女たちは、私がそんな下着を買ったっていうことさえ、憶えていないのかも。
 みんな、ものすごーく飲んでいたし。
 翌朝起きたとき、その現物を穿いて寝ていた私でさえ、なぜ今こんな下着を着けているのか、しばらく思い出せなかったほどでしたから。
 とりあえずそう、自分に言い聞かせました。

「それで、あなたが試着室から元のジーンズ姿で、手ぶらで出てきて、この下着買います、穿いて帰りまっす!って、嬉しそうにあたしに言ったの」 
「あたしはホッとしたわ。自分のカンも捨てたものじゃないな、って」
 お姉さんがまた小さく笑いました。
「でね、あなたたちを見送ってから、なんだかおかしいな・・・って感じたの」
 お姉さんがいっそう小声になって、お話をつづけます。

「お友達がカーテンをめくっていたときとか、あたしも気になってチラチラ見ていたのね」
「あなた、几帳面な性格よね?脱いだジーンズがきちんとハンガーに吊るされていたわ。それ見てあたしは、この子、けっこう育ち良さそう?とか思ったもの」  
「何がおかしいのか、すぐにはわからなかったけれど、ずっと考えていたら、不意に気づいたの」
「穿き替えるときに脱いだはずの、今まで穿いていたはずの下着が、試着室に見当たらなかったな、って」

 私の心臓が、ドキン!って脈打ちました。

「たいていの人は、それまで着けていた下着はハンガー掛けの下のトレイの中に置くわ。普通の目線で見れば見えるはずなのに、無かった」 
「あなたのバッグは、お友達が持っていてくれたみたいだったから、あなた手ぶらだったわよね?試着室で」
「ジーンズのポケットにでも押し込んだのかしら?とも思ったのだけれど、几帳面そうなあなただから、そんなことしなそう。帰るときもジーンズのポッケはふくらんでいなかったし・・・
「あっ、仕事柄、試着しながら万引きとか、たまにあるから、お客さんのポッケとか自然にチェックしちゃう習慣があるのね、あたし」 

「そんなふうに考えてきて、導き出されたあたしの結論。最初から穿いていなかった・・・」
「ねえ?あなた、あのとき、わざとノーパンだったんでしょう?」 

 お姉さんが私の右耳にくっつくくらい唇を寄せて、低くささやいてきました。
「・・・は、はい・・・」 
 私は、声とともに吹きかかるお姉さんの熱い吐息にゾクゾクっと感じてしまい、恥ずかしいけれど正直に、小さくお答えしました。

 お姉さんの右手が再び私のスカートの裾に伸びて、ゆっくりとめくりあげられました。
 私は、されるがまま。
 お姉さんは、少し首をかしげて私の股間を覗きこむようにしながら、お話をつづけます。

「で、あたしもいろいろ想像しちゃったのよ。パイパンでノーパン。見ためは育ちの良さそうなお嬢様風。でも酔っていると、自分の裸を見られちゃうこともあんまり気にしていないようで、って言うより、むしろ喜んでるみたいで・・・」 

「あの子、ひょっとしたら、M系な露出願望女子じゃないかな?って・・・」

 そのお言葉を聞いた途端、アソコがヒクヒクッときて、お姉さんが見ている前なのに、ヌルっとした液体がパンティのクロッチ部分から滲み出て、左内腿、左ふくらはぎを伝って裸足のかかとまで、ゆっくりと一筋、流れ落ちていきました。


ランジェリーショップ 06

2010年6月6日

ランジェリーショップ 04

「何かいいのあった?」
 ディスプレイラックの下のほうの段をしゃがみ込んだ格好であれこれ探していた私に、突然上から声が降ってきました。
「ひっ!」
 小さく悲鳴をあげて顔を上げると、あの綺麗なマヌカンのお姉さんが真後ろから私を見下ろしていました。

 探すのに夢中になってしまいすっかり忘れていたのですが、この姿勢だと、短かいスカートのお尻側の裾が盛大にたくし上がって、見下ろされたらピンクのパンティが丸見えのはずです。
 いいえ、パンティの布部分は、もうすっかりお尻の割れスジにくいこんでTバック状態になってしまっていましたから、上から見たら裸のお尻状態、すなわちノーパンに見えているかもしれません。
 期せずして、さっきの妄想が現実となってしまいました。
 私があわてて立ち上がろうとすると、彼女も私のとなりにしゃがみ込んできました。

「こんなのは、どうかしら?」
 わざわざ選んで持って来てくれたらしい下着を、しゃがんだままいくつか広げて見せてくれました。

 全部ボトムでした。
 前も後ろも紐みたいなTバックと、ストッキングみたいな布質のスケスケビキニ、あとクロッチ部分が割れているシルクのビキニでした。
「え、えっと・・・こういうのは・・・ちょっと・・・」 
 えっちな下着とマヌカンお姉さんの綺麗なお顔を交互に見ながら、ドギマギしつつ小声で言うと、
「えー、なんでー?あなたにはこういうの、絶対似合うと思うんだけどなあ」
 ニッと笑って耳元でコソっとささやくんです。
 少しハスキーがかったそのお声に、からだがゾクゾクしてしまいました。

「それなら、どういうのがお望みなの?」
 興味シンシンな感じなマヌカンお姉さん。
「えっと、ボトムでしたら、両サイドを紐で結ぶような・・・」 
 お姉さんのニットもせりあがって、ストッキング越しの絶対領域が見えそうで見えない・・・
 私のドキドキが急激に高まってきてしまい、マヌカンお姉さんのお顔から目をそらして、小さく告げました。
「了解。待ってて!」
 マヌカンお姉さんは元気よく答えて立ち上がり、再び入口近くの棚に颯爽と歩いて行きました。
 えっ?ひょっとしてあのマヌカンお姉さん、けっこうえっちぽいのかな?
 
 マヌカンお姉さんが居ないあいだに私も立ち上がり、せり上がっていたスカートの裾とパンティの食い込みをコソコソ直しました。
 なんだか期待出来そうな展開になってきちゃったみたいです。
 パンティの布地にべったり貼りついてしまったアソコがヒクヒクうごめき、おシルが今にも内腿から滑り落ちそう。

「お待たせーっ」
 楽しそうなお声を響かせて、マヌカンお姉さんが戻ってきました。
 その左手には2、3枚のボトムらしき布を握っています。
 私の横に着くや否や、右手で私の手を握り、
「さあ、試着してみようっ!」
 おどけた感じで宣言され、私は右手を引っ張られ、レジとは反対側の隅へ連れていかれました。

 試着室が設えてあるのは、お店の入り口側、すなわち通路に面した側の奥で、ディスプレイ什器で隔てられた向こう側は一般のお買い物客が行き交う通路になっていました。
 2部屋ある試着室はけっこう広めで畳二畳分くらい、薄い木目の壁で仕切られていました。
 お店フロア側には横開きの厚めなカーテンがかかり、試着室に入って正面の壁には、全身が映る大きな姿見の鏡が貼ってありました。

「あっ、ちょっと待ってて」
 マヌカンお姉さんが一人スタスタとレジの方に向かいました。
 私も、バッグからティッシュとハンカチを取ってこようと後を追いました。
 マヌカンお姉さんはレジブースの中へ入り、棚から何かを取り出しています。
 どうやら試着用の紙ショーツみたい。
 それをいくつか紙袋に詰めています。

 マヌカンお姉さんを待つでもなく、レジの前でハンカチとテイッシュを手に、どうしよう?私、本当に試着しちゃう気?って困惑気味に立ち尽くしていると、マヌカンお姉さんがまた私の手を取りました。
「はい。準備完了よ!」 
 いたずらっぽく笑いながら、少し強引な感じで試着室のほうへ引っぱられます。
 手を引かれつつレジのほうを振り返ると、レジ前に戻って来ていた童顔なマヌカンさんがニコッと笑い、
「ごゆっくりー」 
 って、右手をパーにしてこちらへ向け、小さく振ってくれました。
 今現在、お店に他のお客さまは一人もいないようです。

 マヌカンお姉さんは、私に通路側の試着室に入るよう言いました。
「それから、これは試着用の紙ショーツ。これを穿いてからパンツを合わせてみてね」

 試着を迷いながらもマヌカンお姉さんのペースに流されちゃった形の私は、覚悟を決めました。
 穿き替えたら、お姉さんにお願いして、似合っているかどうか、じっくり見てもらおう・・・
 サンダルを脱いで試着室にあがり、カーテンをピタッと閉じました。

 お姉さんが選んでくれたショーツは、3種類。
 黒いレースのちっちゃめスキャンティタイプ。
 ピンクでサテンみたいなピカピカとした材質の若干ローライズなビキニ。
 前が布少なめ、後ろはV字型の大きめな布で覆うハイレグタイプの明るいブルー。
 どれも両サイド紐式で、片方だけ、すでに結んでありました。

 へー、いろんなデザインのがあるんだなー。
 それぞれ目の前で広げて感心しつつ、スカートに手をかけ、折り返しを戻そうとした瞬間、カーテンの端がめくれました。
「どうですかあ?」 
 お姉さんがカーテン越しにお顔だけ突っ込んで、覗いてきました。
「えっ?」 
 不意を突かれて驚きすぎて絶句していると、お姉さんがハイヒールを脱ぎ始めました。

「たまーに、紙ショーツ穿かないで試すお客さんがいるのよね。だから一応チェックを入れさせてもらっているの。いいでしょう?女同士なんだから、ね?」 
 ひそめた声で言いいながら、お姉さんが試着室に入ってきました。
 それは・・・そうかな?
 私にとって、すっごく嬉しい展開になってきました。

 こんな狭い空間で、私が一目見て惹かれた魅力的なマヌカンお姉さんに、恥ずかしい姿を間近で視てもらえそうです。
 このお姉さんも見かけによらず、えっちなタイプの人だったみたい。
 お姉さんが私の前に立ち、私たちが初めて顔を合わせたときみたいに、私の全身を上から下まで舐めるように見つめてきます。
 その切れ長な瞳に、なんだか妖しい光が宿っているように感じました。
 今までに何度か出会ったことのある、官能をくすぐるまなざし。
 これから私、どうなるのだろう?
 ドキドキワクワク、胸が盛大に高鳴ってきています。
 ただ、すぐ向こう側が通路ですから、間違っても恥ずかしい声とか、出したりは出来ません。

 お姉さんの視線は、私の足元を見つめて動かなくなっていました。
 うつむいて何かを真剣に考えているようにも見えます。
 ん?どうしたのかな?
 思ったと同時に、お顔を上げたお姉さんが私の短いスカートの裾に手をかけ、おもむろにバサッと大きくまくり上げました。

「えっ!?あ、いやっ!ちょ、ちょっと?!」
 思わず声は出たものの、されるがまま。
 あまりに突然過ぎてスカートを押さえるのも忘れて立ち尽くす私には委細かまわず、お姉さんは片手で私のスカートをまくり上げたまま、私の穿いているパンティをじーっと見つめています。
「・・・やっぱり、そうだわ・・・」 
 しばしの沈黙の後、独り言みたいにつぶやくお姉さんのお声が聞こえました。

 私のピンク色パンティの両腿付け根部分は、お家を出てからずーっと発情しっ放しな私のえっちなおシルで、一目でわかるほど色濃く変色していました。
 それを少しでも拭おうと思って、さっきハンカチとティッシュを取りに行ったのに・・・
 いやんっ!恥ずかし過ぎ・・・
 全身が、カーーッっと熱くなるのを感じました。


ランジェリーショップ 05

ランジェリーショップ 03

 おめあてのランジェリーショップは、フロアのつきあたり、一番奥まったとこにありました。
 
 下着売り場ということで、なんとなくこじんまりとしたショップを想像していたのですが、パッと見た感じ、けっこう売り場面積広くて品数多そう。
 色とりどりのブラやショーツが通路側にまでたくさん並べられています。

 通路側にディスプレイされているカラフルなポップやポスターを眺めて気持ちを落ち着かせた後、なるべくさりげなくお店に入りました。
 店内にも、棚やショーケース、ラックを使って、さまざまな下着が飾られています。
 奥行きがあって広々した、余裕のあるレイアウト。
 背の高いディスプレイ什器で売り場を取り囲むようになっているので、お店の奥のほうは、通路や他の売り場からは見えないようになっていました。
 壁際の一番奥まった隅にレジがあり、その前に立っていた小柄で童顔なマヌカンさんが、いらっしゃいませえ、と迎えてくれました。

 店内には、OLさんぽい女性が一人だけ。
 その人は、レジとは反対側の壁際にハンガー吊るしで飾られているボディスーツを真剣に眺めています。
 あともう一人、20代中頃くらいに見えるマヌカンさんらしきスラッとした女の人が、OLさんのそばで平台のショーツを並べ直していました。
 
 スカートの裾をなるべく気にしないようにしながら、目の前に広がる女性下着の山を眺めました。
 ファッションビルに入っているお店だし、そんなに過激なのは無いだろう、と予想していたのですが、甘くみていたみたい。
 レジのそばに飾ってあるマネキンたちが着けているそれが強力でした。

 一体には、全体が目の粗いメッシュで、どう考えてもスケスケにならざるをえないベージュのブラとお揃いのビキニパンツ。
 もう一体には、いわゆるティアドロップ。
 ブラは最低限乳首を隠すだけのごく小さな涙型、ボトムに至っては、最低限ワレメを隠すだけなほとんど紐状、他の部分は全部透明な細い糸っていう、普通に考えれば、こんなの誰がどこでいつ着るんだろう?としか思えない黄色い下着を着せられていました。
 ティアドロップのほうは、柔らかい素材らしく、マネキンのバストに、ご丁寧にも施されている乳首の出っぱりがくっきり浮き出ていて、卑猥さに拍車をかけていました。

 私は、中学生の頃、母の知り合いの女性がこの手の水着を身に着けているのを見て、すっごいショックを受けたことがあったので、多少の免疫はありましたが、こうして明るい店内であらためて見ると、やっぱり強烈です。
 
 今日は思い切って、こういうのを買っちゃう、っていうのもアリかなあ・・・
 なんて、ぞのマネキンを見ながら考えていたら、
 「今日はどんなのをお探しですか?」
 と、声をかけられました。

 あわてて声のしたほうに顔を向けると、私のすぐ左隣にスラッとした女性が来て居ました。
 さっき、平台のショーツを並べ直していた女性です。
 近くで見ると短かめなワンレングスがよく似合う、目鼻立ちのクッキリしたオトナな感じの美人さんでした。
 背は私よりちょっと高く、からだの線にフィットとした青いニットのシンプルなワンピースがすっごく似合っています。
 ニットがたおやかに曲線を描いている胸は、綺麗だけれどちょっぴり硬そうな感じ。
 ウエストのラインはキュッと締まっていて、腰はやや細め、腰から足先までスラッとしなやか。

 なんて綺麗な人なんだろう!
 お顔も、そしてプロポーションも。
 私は、一瞬でときめいてしまいました。
 セクシーって言うよりは、いえ、じゅうぶんセクシーなんですが、何て言うか、エロティックかつクールな感じなんです。

 こういう人は男の人がほっとかないだろうなあ、なんて、その美人さんを見ながら考えていたら、彼女の唇が動きました。
「あのマネキン見てびっくりしていらしたけれど、ひょっとして、セクシーなのをお探しなの?な~に?勝負下着とか?」 
 ニッと笑いながら、そんなことを聞いてきます。
 女性にしてはいくぶん低めの、少し掠れたような艶っぽいお声。

「い、いいえ。そんなのじゃないのですが・・・でも、あの・・・今日はちょっと、えっちなやつを・・・」 
 自分でもびっくりしてしまいました。
 なんで私、こんなに正直に答えちゃったんだろう?

 彼女は、ふーーん?って、少し首をかしげてから、私と向かい合うように立ちました。
 私の全身を正面から舐めるように見つめてきます。
 切れ長の目がとっても綺麗・・・
 文字通り頭のてっぺんからつま先まで、ゆっくりと彼女の視線が動いていくのが肌で感じました。

 彼女は、視線を再び私の顔に戻し、
「だいじょうぶ。あたしのお店なら、きっとあなたが満足できるインナーがみつかるはず」
「あと、バッグとかはレジの横のあのベンチに置いておいていいわよ」
「盗まれないように、スタッフがしっかり見張っててあげるから」
 とつづけました。

「あ、はい。ありがとうございます」 
 私は、少しドギマギしながらそう答えて彼女から離れ、レジ横のベンチに向かいました。
 レジ前の童顔なマヌカンさんも、ゆっくり見ていってくださいねー、って微笑んでくれます。

 ベンチにバッグを置いて一呼吸。
 どうしよう・・・でも、そうするために来たのだし・・・
 少しの躊躇の後覚悟を決め、カーディガンをササッと脱ぎ、バッグの上に置きました。
 ああん、とうとう自ら透けブラ姿になっちゃった。
 こんな営業中のお店の中で。
 
 さっき声をかけてくれた綺麗なマヌカンさんは、さっきと同じ場所で、私の一連の行動をずっと見ていたようでした。
 彼女、私のこんな姿、どう思うだろう?

 私がゆっくりと彼女のいるところまで戻るとまた、ニッコリ笑いかけながら、
「ごゆっくり、ね?」
 と言い残し、お店の入口のほうへ歩きかけました。
 でも、すぐに私のほうを振り向き、こうつづけました。
「あたしのお店は、ボトムも試着できるから、いいのがあったら遠慮せずに言って、ね?」

 その言葉を聞いた瞬間、私の心に何かがひっかかりました。
 以前、その言葉をどこかで聞いたような、デジャヴのような、それとも違うような・・・
 それが何かはわからないのですが、ウズウズするような不思議なざわめきに、私のからだと心が囚われました。

 彼女がすっごく魅力的でしたから、そのせいで頭が混乱しているのかもしれません。
 私の脳はすでに、素敵な彼女とのえっちな妄想を紡ぎ始めていました。

 彼女に私の恥ずかしい姿をもっと見せてみたい・・・ 
 軽蔑されちゃうかもしれないけど、でも見て欲しい・・・ 
 もしも嫌われちゃったら、もうここには来なければいいだけだもの・・・
 思い切ってやってしまおうかな・・・
 このスカートでしゃがみ込んだら、お尻を見てもらえるな・・・

 妄想を膨らませつつ彼女の姿を探すと、お店の入口近くで別のお客さまのお相手をされていました。
 何か熱心にそのお客さまとお話されている彼女の姿を、なぜだか熱く見入ってしまいます。
 この時間帯は客足もまばらで、私が来てからはまだ、レジのある奥のほうまでは誰も入って来ていません。
 ときどき、お店の外に飾ってある下着を見てはしゃいでいるのか、女子学生っぽい、かん高い嬌声が聞こえていました。

 しばらく待っても綺麗なマヌカンさんが戻って来てくれる気配が無さそうなので、がっかり気味な私はとりあえず、今日ここに来た本来の目的に戻ることにしました。
 
 えっちな下着・・・
 さて、どんな下着を買おうか?
 
 さっきのメッシュやティアドロップみたいなのは、出来れば一着くらい欲しいし、あればこっそり着てコーフン出来ることは間違いありません。
 でもいざ、これ買います、って、あの綺麗なマヌカンさんに告げることを想像すると、抵抗感がありました。
 そんなキワドイ下着を購入する女。
 それはそれで私の大好きな羞恥プレイにもなるのだけれど、あの綺麗なマヌカンさんをお相手とするのは、いきなり過ぎる気がするのです。
 ついさっきまで、嫌われてもいいから恥ずかしい姿を見せてみたい、なんて妄想していたクセに、イザとなったらビビリな私。

 お相手が私にとってどうでもいいマヌカンさんであれば、そんな羞恥プレイをひとり楽しんで、蔑まれたとしても、もう二度とこのお店に来なければいい、その場だけの関係で問題無いのだけれど、あの魅力的なマヌカンさんには、下手なことをしてあっさり嫌われたくない、という気持ちが芽生えたようでした。
 
 そうなると、彼女と仲良くなるために、とりあえずあまり強烈じゃないのを探しつつ相談しながら会話して、彼女の出方を見てみるのがいいのかな。
 強烈じゃないけれどえっちぽい下着・・・
 Tバックとかはありふれているし、フリルやレースとかはいっぱい持っているし、うーん・・・と悩んでいたら、ひとつ思いつきました。

 お洋服を着たままでも脱げちゃう下着ってないかしら?
 どこかで急にムラムラして、ノーパンノーブラアソビをしたくなったとき、周囲の人に悟られず、お洋服を着たままでもはずせる下着・・・
 シャツを脱がずにはずせるブラ、ジーンズを穿いていてもはずせるパンツ・・・

 しばらく真剣に考えて閃いたのは、上はストラップレスでフロントホックのブラ。
 下は両サイドを紐で結ぶ式のパンツ。
 そういう仕様の下着は、まだ私、持っていません。
 その線で行こう!

 探す目標が決まったので、手近なレジ付近の棚から、真剣に見てまわることにしました。


ランジェリーショップ 04

ランジェリーショップ 02

 バッグからピンクのブラを取り出しました。

 下乳のほうからすくうようにおっぱいにあてがうと、サイズが小さいので乳房がカップにおさまりきらず、おっぱい全体が上のほうに押し出される形になります。
 すでに尖ってしまった硬い乳首も、カップにつぶされて窮屈そう。
 フロントホックを無理してギュッとはめると、おっぱいを押し潰される責めを受けているような気持ちになり、あーんっ! と小さく声が出てしまいました。
 胸から首にかけて、肌がどんどん火照ってきました。

 その上からシルクのブラウスを羽織りました。
 薄手の白い生地に、微妙にブラのピンクが透けています。
 下からボタンをはめていくと、上から二番目のボタンが押し出されたおっぱいのお肉に阻まれてキツキツです。
 普段の私からすれば、かなり大胆な、大冒険的ファッション。
 お家から遠く離れた場所だからこそ出来るチャレンジ。
 その日のムラムラ具合は、そのくらい強いものでした。

 もちろん、ノーブラで、尖らせた乳首を透かせながら歩いてみたい欲求もあるにはあるのですが、臆病な私には到底無理なことはわかりきっていました。
 そんな乳首は今、ブラのカップに押しつぶされても、なおも尖ろうと背伸びをして、ブラの裏地にその卑猥な突起を擦らせています。

 次は、いよいよあのパンティです。
 目の前に広げてみると、レースですから全体にかなり透け気味。

 穿く前にティッシュでアソコの湿りを拭います。
 すでにかなりに濡れている・・・
 ティッシュをスジに捻じ込むように3回拭っても、まだテイッシュが湿ります。
 て言うか、あとからあとから溢れ出てきている感じ。
 5回拭ったところであきらめて、輪っかになってるほうに左脚を通し、前面部分の布をアソコにあてがいました。
 無毛な恥丘の肌色がレース部分に薄く透けています。

 うわっ!えろい・・・

 お家でも何回かは穿いたことがあったのですが、この状況、駅の女子トイレの個室の中、だと余計に卑猥に見えます。
 思ってた以上にローライズだし、後ろの布地も小さくて、歩いているうちにお尻の溝に食い込んで、絶対Tバック状態になっちゃいそう・・・
 えっちな期待にプルプル震える指で、右側の紐を右腰骨のところにしっかりと結びました。

 こんなにコーフン状態だと、ファッションビルまで行く途中、街を歩いているときに、アソコからいやらしいおシルが溢れ出てきて、太腿をつたわっちゃうんじゃないかしら?

 それを誰かに見られたら・・・
 誰かに何か言われたら・・・
 心配になってきました。

 悪い予感を頭を振って振り切って、仕上げのミニスカートを取り出しました。
 膝上5センチくらいのやつだから、階段とかでも気をつけていれば、見えてしまうことはないと思うけれど・・・
 今のムラムラ状態だと、それがなんだかじれったいような気持ちもちょっぴり・・・
 でも、仕方ないんです。
 私、臆病なヘンタイさんなのだから。
 それに何よりも、男の人の視線は怖いし・・・

 最後に大きめなファッショングラスをかけて準備完了。
 地元ではないので変装用のウイッグは無し。
 おトイレを出て、目標のファッションビルに向かいました。
 後ろ手に持ってお尻を隠しているトートバッグには、さっき脱いだジャケットとワンピースと下着類が底のほうに入っています。
 ブラウスの上には、ピンク色のカーディガンを羽織ってボタンもキッチリ留めたので、えっちなブラ透けを心配することもなく無事、ファッションビルに到着しました。

 このビルは、ビル全体がほとんど女性向けの品を扱っているお店ばかりなので、来ているお客さまも店員さんも女性ばかり。
 たまに見かける男性は、デート中の誰かのカレシさんかダンナさんなのでしょう。
 早く帰りたい、っていうお顔をしている男性ばかり目について、なんだか可笑しいです。
 私は、とりあえず安心して、お尻を隠していたバッグをはずし、肩に提げました。

 おめあてのランジェリーショップは4階にあるので、エスカレーターで4階へ。
 まず、その階の女子トイレを探して、洗面台でお化粧を直すことにしました。

 おトイレに入り、入口そばの洗面台の鏡を覗きました。
 これからすることへの期待と興奮とで、いやらしく火照っている自分の顔が映りました。
 早速個室に入ろうと思ったのですが、ふとまわりを見回すと誰もいません。
 個室も全部空いているようです。
 急に、より大胆な気持ちが湧き起こりました。
 個室でやろうとしていた妄想ごっこを、ここでやってしまおうか?
 鏡に映る私の顔が、瞬間、更にえっちに上気しました。

 この場所でやろうと描いていた妄想ごっこは、私が濡れやすいことをご存知なドSなお姉さまとの羞恥プレイの最中、お買い物客でにぎわうデパートのおトイレに連れ込まれて、アソコを入念にチェックされる、というものでした。
 シーナさまと東京で初めて出会ったときの再現、思い出しプレイみたいな感じ。
 もちろんイジワルなお姉さま役には、シーナさまのお顔が浮かんでいました。

 それを個室に入らずに、洗面台の鏡の中で実行できるチャンスがやって来ました。
 えーい、やっちゃおう。
 見知らぬ土地であることも相俟って、いつもの臆病さが影を潜めていてくれるみたいです。

 洗面台の鏡の前に立ち、うつむいてスカート正面の裾を指でつまみ、ゆっくりとまくり上げました。
 つまんだスカートの裾をウエストのおへそのところに挟み込みます。
 鏡に、真正面を向いたパンティ丸出しの女の子が映ります。
 羞恥に潤む目でそれを確認してから、パンティの紐はほどかず、ゆっくりと両膝のところまでずり下げていきました。

 洗面台の大きな鏡に、スカートをまくり上げられ、下着までも下ろされた、恥ずかしそうなメガネの女の子の姿が、両腿の付け根辺りから顔まで、鮮明に映っていました。
 そのままその場を一歩下がってみると、その子の無毛なアソコの割れ始めスジも、両膝下ににひっかかって揺れているピンクの布きれまでが、クッキリハッキリ映し出されました。

 あなたみたいなヘンタイが個室使うなんて贅沢よ!
 ここで見てあげるから、早くパンツずり下げなさい!
 早くしないと誰か来ちゃうわよ?
 
 私の頭の中には、シーナさま似の冷たいお声なご命令が聞こえていました。

 あら?直子ったら、またオマンコ濡らしているのっ!
 それに今日は、ずいぶんいやらしい下着なのねえ?
 ・・・ご、ごめんなさい・・・ 
 ほんとにスケベな子!オマンコの中、見せたくて仕方ないんでしょう?
 毛で隠す気なんてまったくないから、いっつもパイパンなのよね!

 妄想の会話をしながら、恥ずかしくって、でも愉しくって気持ち良くって、ドキドキジュクジュク感じてしまいます。

 でも、そうしているあいだも、周りの物音には敏感に耳をそばだてていました。

 あのドアが今開いたらどうしよう?
 ささっとパンティ上げて、一番近い個室に飛び込もう・・・
 でも入ってくるのは絶対同性だし・・・ 
 何しているの?って聞かれたら、正直に言っちゃおうかな・・・ 
 運良くエスっぽい人だったら、虐めてくれるかな?
 でも、警備員さんとか、呼ばれちゃうかも・・・
 今の私の恰好、紛れもないヘンタイさんだし・・・ 
 そろそろ、急いだほうがいいよね・・・

 コーフンし過ぎて、頭の中がとっちらかっちゃっています。

 そのままの姿勢でバッグからティッシュを取り出し、濡れてるアソコにあてがって、鏡を見ながら拭いました。
 ここに来るまで、人前でおツユがしたたることは幸いありませんでしたが、膝下で引っかかっているパンティの内側を見下ろすと、ソコ周辺がグッショリ濡れて濃いピンク色に変わっていました。

「私って、ほんとにヘンタイ・・・」
 小さく声に出してみたら、その途端にまた、ヌルって・・・
「んんんーっ」

 今回もティッシュ5回であきらめ、パンティをずり上げて穿き直しました。
 色が変わっちゃった部分の布が再度アソコに当たったとき、冷んやりして気持ち良かった。
 もう一度右腰の紐を結び直し、スカートの裾を戻しました。

 まだ、ひとりもこのおトイレに入ってきません。
 とりあえず私の恥ずかしい格好は、誰にも見られずに済みました。
 良かったような、残念なような・・・

 スカートを戻していくぶんリラックスした私は、あらためて鏡を覗き、今度は両手をスカートのウエストに置きました。
 最後の仕上げです。
 今まで公然ではやったことの無い、大胆なチャレンジ。
 地元や生活圏では絶対出来ないこと。

 スカートのウエスト部分全体の布を幅2~4センチくらいで一段ずつ、内側に折り込みます。
 こうするとスカートの裾も一段ずつ上にずり上がり、太腿の露出部分が増えていきます。
 大学のお友達に教えてもらった、ミニスカを超ミニスカにしちゃう、お手軽なワザ。

 二段、三段、四段と折り込んだところで、スカートの裾から、私の脚の付け根が2センチくらい覗いてしまいました。
 いやらしいお湿りで濃いピンク色に変色してしまったパンティのクロッチ部分がモロに。

 こんなモロ出しな格好でお外を歩くのは、どう見てもヘンタイ露出狂さんです。
 私はヘンタイ露出好きなのですが、臆病なヘンタイなのでやっぱりそれは、出来ません。

 三段に戻してみましたが、これでもクロッチ先端スレスレ過ぎ。
 もう一段戻すと、股下約10センチ、ギリギリの超ミニスカって感じになりました。
 チラ見せおっけー、という感じ。
 ただ、これでも、もしもしゃがんだり、前屈みになったら、それでなくてもタイトなスカートですし、裾がせり上がってきて戻らず、お尻や前が丸見えになってしまうでしょう。

 今日は大冒険の日だし、これでいってみようか?いざとなったらすぐ直せるし、って決めたとき、おトイレのドアが突然開きました。
 私は、かなりビクンとして、小さく、ヒャツ、って叫んでしまったほどでした。

 入ってきたのは、派手なお花柄の上着を召したおばさまでした。
 彼女は、切羽詰っていたのか洗面台前の私には目もくれず、素早く個室に消えていきました。

 それを見届けた私はホッとため息をひとつ。
 洗面台に散らかしたティッシュをゴミ箱に捨て、再びカーディガンを羽織ってからもう一度手を洗い、ちょっと迷ってからファッショングラスをはずしてポーチに入れました。
 口紅やらお化粧をちょちょいと直し、髪をブラシで整えました。
 バッグを肩に提げ、今やかなり短かくなったスカートの前を軽く両手で押さえて、おトイレを出ました。


ランジェリーショップ 03

ランジェリーショップ 01

 短大の卒業式を間近に控えた3月の始め。
 この時期にしてはポカポカ暖かくて快晴の休日。
 ムラムラ期真っ只中だった私は、ふと思い立って、すっごくえっちな下着を買いに行く計画を立てました。

 えっちな下着と言っても、ネットのアダルトショップにあるような、あからさまなやつではなく、普通に街のランジェリーショップで売っている中で一番、私がえっちだと思えるようなやつ。
 うまく言えませんが、俗に言う、勝負下着、みたいなものでしょうか?
 えっ?あなた、こんなの穿いているの?とか言われちゃいそうなやつ。
 そんな感じのものをイメージしていました。

 購入場所は、心置きなくアソべるように、少し遠出してでも私の日常の行動範囲外のお店。
 ネットでいろいろ検索して、横浜にあるファッションビルに入っている、とあるお店に行くことに決めました。

 ランジェリーショップの店員さんなら、間違いなく女性ですし、店内にいるお客さまも女性ばかりでしょう。
 そういう場所でなら、たとえば下の棚のものを探してしゃがんだとき、とか、万が一試着可のお店だったとき、とかに私のえっちな性癖を晒せちゃうかもしれない、と思うとゾクゾクしてきました。

 いろいろ妄想をめぐらせて、その日一日、私の臆病な羞恥被虐願望をこのショッピングで満足させられるように計画を立てました。
 もちろんそんなに大胆なことは実行できない私ですから、想像力もフルに発揮しなければなりません。
 午前中ずっと、いろいろ考えて準備しました。

 まず、今私が持っている中で一番いやらしいと思うパンティ。
 ショーツと呼ぶよりパンティって言ったほうがピッタリなえっちぽいやつ。
 ピンクのシースルー気味なレースで、Tバックではありませんが、布部分が全体的に小さく、クロッチ部分の補強も無い、片サイドを紐で結ぶタイプのもの。

 このピンクのパンティは、去年の秋ごろ、大学の友達4人で女子会をした帰りに、友達の誰かにそそのかされて、ワイン何杯かの酔ったいきおいで買ってしまったものでした。
 このときも私はムラムラ期だったので、女子会には大胆にもノーパンで参加しました。
もちろんボトムはジーンズでしたが。

 そして、私のおっぱいにはワンサイズ小さい、パンティとお揃いのピンク色のレースブラをトートバッグの底にしまい込みました。
 あとは、薄手で丈も短かめ、ピッタリめな白のシルクブラウスにピンクのニットカーディガン、タイトめな黒のミニスカートをバッグに詰めて、お家を出たのは昼過ぎでした。

 横浜に着くと、駅ビルの女子トイレに直行しました。
 個室に入って鍵をかけ、早速、ドキドキしながら着替えを始めました。

 お家を出たときの格好は、普通の地味めな膝下丈の紺の長袖ワンピースにボレロ風の薄手のジャケットを羽織っていました。
 下着は、ごく普通の白のブラとショーツ、パンストは穿いてきませんでした。

 早速、考えてきた妄想の世界に自分の身を投じます。
 ここでの私は、コスプレイベントに参加していて、まわりは知らない女の子ばかりなのだけれど、もうみんな着替え終わっているのに私だけもたもたしていて、みんなにジロジロ注目されている、という設定です。
 もちろん、下着まで取り替えなければなりません。
 私は、みんなに自分の裸を見てもらいたいのだけれど、やっぱり恥ずかしくて・・・

 個室の中で着衣を順番に脱いでいきます。
 まずは、サンダルを脱いでトイレの冷たい床に裸足で立ちました。

 次に、ジャケットを脱ぎ、ワンピースの裾をまくり上げ、お家から穿いてきたショーツをもじもじとずり下げました。
 ショーツのクロッチ部分がすでに少し湿っています。
 その部分がよく見えるようにショーツを便座の上に置いてから、ワンピースの背中のジッパーを少しだけ下げ、ブラのホックをはずし、袖口から手を入れて苦労して両方の肩紐をはずし、またワンピ ースの裾をまくってやっとブラを取り出しました。

 裾をまくったとき、私の無毛のアソコに外気が触れて、顔が火照ってきます。

 さあ、これでこのワンピースの下は全裸です。
 私がごそごそと個室の中で下着を脱いでいる間、ひっきりなしにドアが開く音や、用を足す音、学生さんや奥様たちの話し声が聞こえてきます。
 そんな中、私はこれから全裸にならなければなりません。

 薄いドア一つ隔てた向こう側は、普通の日常の世界。
 でもこっち側には、裸を誰かに見て欲しくてたまらない、ヘンタイな私。
 
 妄想の中の、すでに着替え終わっているコスプレイヤーの子たちが、早く脱ぎなよー、って囃したててきます。

 私は、ゆっくりと背中のジッパーを一番下までおろし、両肩を抜いてストンとワンピースを足元に落としました。

 全裸で立ちつくしたまま一分くらい、陶酔感に酔い痴れていました。
 アソコがヒクヒクざわめいて、中でおツユが分泌されるのがわかります。

 このまま一回オナニーしちゃおうか、とも思いましたが、個室にあまり長居すると不審に思われて予期せぬことになる恐れもあるので、がまんして着替えをつづけることにしました。


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