「うっ、うーーんっ・・・」
肌を撫ぜるくすぐったい感覚に、ふっと目が覚めました。
重たいまぶたをゆっくりと開けてみると、私は、あの機械のお部屋のソファーに寝かされていているようでした。
見上げる視線の真正面に、大好きなお姉さまのお顔がありました。
枕になっているのはお姉さまの太腿みたい。
お姉さまは、手のひらで私のおっぱいを、乳首に触らないようにやさしく撫ぜていました。
洗濯バサミに噛まれた痕が、おっぱいのあちこちをピンク色に染めています。
私は、全裸のままでした。
「ごめんなさいっ!」
私が驚いて起き上がろうとすると、
「いいのよ。あわてないで。あと少し時間はあるから」
とおっしゃり、私のおへそのあたりにお姉さまが手を置きました。
「私、気絶していたんですね?」
「そう。凄かったわ。私も思わずつられてオナニーして、イっちゃったもの」
お姉さまが照れたみたいに笑いました。
「あなた、本当にキレイな肌しているわね?」
おへその下あたりを指ですーっと撫ぜられました。
「でも、またその気になられちゃうと困るから、さ、そろそろ服を着ましょう」
お姉さまは、私の上体だけを起こさせ、ソファーから立ち上がりました。
「そこに、水に濡らしたキレイなタオルが二本、絞ってあるから、ざっとからだを拭きなさい」
「あなたが気絶している間に、あたしが丁寧に拭いておいたから、ざっとでいいわよ」
私は座ったまま、ソファーのそばのテーブルに置いてあるタオルを一本手に取って広げて、まず上半身を拭きました。
冷たくて気持ちいい。
二本目で下半身。
お姉さまは、私が拭き終わるのを待って、ハンガーにかかっていた私のお洋服一式を取ってくださいました。
「下着は、またあたしが着せてあげる」
お姉さまは、上半身を起こしたもののまだボーッとしている私の背中にまわり、ストラップレスのブラを私のおっぱいにあてがい、そっと背後から私に覆いかぶさるようにフロントホックをはめてくださいました。
あれほど尖っていた乳首も今は普通なので、ほんと、着けてないみたい。
「パンティは紐を解かずに脱いだのね?それじゃあ立って」
「はい右足あげて」
「はい左足あげて」
お言葉通りにすると、パンティはお姉さまの手でスルスルッと両脚を登っていき、ぴったり股間におさまりました。
「はい。あとは自分でやってね」
ブラウスとミニスカートを手渡してくださいました。
「あ、私、帰りはこれじゃないのを着て帰ります」
来るときに着てきた地味なワンピースを着ようと思い、えーっと私のバッグは?・・・
確か防音のお部屋だったっけ?
思い出せずに、とりあえず防音のお部屋に戻ろうとすると、
「あなたのバッグ?それならここ」
「後片付けも、やっておいたわよ」
私は、あわてて窓から防音のお部屋を覗き込みました。
まっ暗になっています。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!・・・」
何度も何度も必死にあやまりました。
「いいのよ。楽しいもの見せてもらったし。かわいかったわよ。あ・な・た・」
お姉さまは、パチンってウインクをくださいました。
バッグの底からワンピースを取り出して、頭からかぶりました。
お姉さまが寄ってきてくださり、背中のジッパーを上げてくださいました。
「あなた、何着ても似合うのね。うらやましい」
「そんなことないです」
ブラウスとミニスカートをバッグに詰め込みながらお答えしました。
「後片付けのこと、本当にごめんなさい!一人では大変でしたよね?」
「いいの。サトミにも手伝ってもらったから」
「サトミさん?」
「そう。あなたをここまで運ぶの、あたし一人じゃ無理そうだったからね」
「でもお店は?」
「5時からもう一人来たから、だいじょうぶ。でもごめんなさいね。サトミにあなたのオールヌード、ばっちり見られちゃったわよ?」
「それは、別にいいのですけれど・・・」
ちょっぴり心臓がドキドキし始めました。
「きれいな肌、って言っていたわよ」
「あと、気絶しているあなたの性器に、指をちょこっと入れたりもしていたみたい」
お姉さまが愉快そうに笑っています。
「私、どのくらいの時間、気絶していたんですか?」
「そうね。オナニーショータイムがジャスト30分。たいしたものよ。時間厳守。ここで終われば、予定通りだったのだけれどね。気絶タイムが延長20分。今5時42分で、ここは6時までには出なくちゃならないから、あたしたちのデートタイムは、あと15分てとこね」
「帰り支度は、全部終わった?忘れ物はない?」
「あたしたちが誰にもじゃまされない時間は、あと10分くらい、ステキなショーのご褒美に、あなたの好きなこと何でもしてあげる。でもえっちなのはだめよ。終わらなくなっちゃうから。何したい?お話?膝枕?」
「キスしてください」
私は即座にそう言って、お姉さまにそっと抱きつきました。
唇を重ねてゆっくりと舌をからませます。
そのままの状態でソファに座り、やさしくやさしく抱き合いながら、お互いのの舌をからませ、唇を吸い続けました。
からだをまさぐったり強く抱きしめたりとかではない、おだやかでやさしく長いキスでした。
唇を離したとき、時計は5時51分を示していました。
「じゃあ、帰りましょうか?」
お姉さまのお言葉で、ふたり、立ち上がりました。
私はトートバッグを肩に提げ、お姉さまはお店の名前が入ったビニール袋を一つ、手に持って部屋を出ました。
「あ、お姉さま?あのバスタオル、私、持って帰って洗濯してお返しします」
「だーめ。あれはあたしの宝物よ」
お姉さまが艶っぽく微笑みました。
エレベーターホールまでの道を、またふたりで手をつないで歩いて行きます。
「あ、そうだった!お姉さまのお名前とご連絡先、教えてください」
「うーん、それは今度にしましょ。お店に来てくれればいつでも逢えるし。あなたのからだのすみずみまで知ってるサトミにも、ね?」
お姉さまがおどけて、はぐらかされてしまいました。
「えー、でもぉ・・・」
「わかったわ。次逢ったとき必ず教えてあげる。だから絶対またお店に来なさい。あたしがびっくりするような格好で、ね?」
「はい!絶対うかがいます」
真剣にお答えたしたとき、エレベーターホールに着きました。
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*ランジェリーショップ 13へ
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