ご自分のカードを抜いた後、私が左肩に提げているビニールトートに、お財布を戻されました。
そのとき、気がつきました。
さっきお姉さまが私の左肩にビニールトートを掛けてくださったとき、表に見える側をバスタオルではないほうにしちゃったみたい。
今現在、バッグのシースルーなビニール側面からは、とぐろを巻いた麻縄や鎖、えっちなお道具の数々が見えているはずです。
だけど私が勝手に提げ変えることは許されません。
お姉さまがそうされたということは、それがお姉さまのご意志であり、こう提げなさい、というご命令なのですから。
改札を抜けると、数メートル先にホームへと下りる下りエスカレーター。
そこへ向かっている途中、ちょうどホームに電車が侵入してきて、ここでも凄い風が吹き上げてきたので、ミニワンピースの裾前を手で押さえることが許されました。
「ただし、さっきの階段のときと同じように、押さえていいのは下腹部のあたりまでよ」
お姉さまの念を押すような耳打ち。
「はい。わかっています・・・」
少しでも風圧がかかれば裾の前立てがあっさり左右に割れ、はしたないおツユで濡れそぼったショーツの恥丘部分を、みなさまに見せつけながら下りることになるはずです。
「今度は先に行きなさい」
お姉さまに促され、エスカレーターのステップ左端に立ちました。
すぐ後ろにお姉さまもつづきます。
下りエスカレーターの右隣は、ホームから改札口へと向かう人たちのための上りエスカレーター。
今到着した電車に乗っていたのであろう人たちが次々と、その上りエスカレーターに乗り込んできます。
下りエスカレーターに乗っている私の前には、一番下まで誰も乗っていませんでした。
すなわち、私が先頭状態。
上りエスカレーターで上がってくる人のうち、うつむいている人以外は、その視界に否応無く、私の姿が入り込んでくるはずです。
いくつもの視線がまず私の首に貼りつき、次に股間へと移動していくのを感じていました。
自分では見えませんでしたが、ミニワンピの裾が絶えず左右に割れてはためいているのは、わかっていました。
私は、ずっとそ知らぬ顔を作り、目の焦点をどこにも合わせさず、まっすぐ眼前の宙空を見つめていました。
内心では、心臓が壊れちゃうんじゃないかと思うくらいのドキドキで、キュンキュン感じまくっていました。
「ずいぶんジロジロ注目されていたわね。すれ違った後もずーっとこっちを振り向いていたオジサンまでいたわよ」
エスカレーターを降りた途端にお姉さまに肩を叩かれ、ヒソヒソされました。
たまらず私は、お姉さまの左腕にギューッとしがみつきました。
誰かにしがみついていないとヘナヘナとへたり込んでしまいそうなほど、下半身がジンジンかつフワフワしていたのです。
お姉さまは、私がしがみついてくることについては別に何もおっしゃらず、そのままゆっくり、ホームの中央のほうへと進んでいかれました。
「なんだか狭いホームなのね。それなりに有名な駅なのに、ホームドアも無いし。混雑したら危なそうよね?」
ホームをしばらく進み、何本目かの太い円柱で足を止めたお姉さま。
私を振り向き、世間話みたいにそうおっしゃいました。
「それに、予想通りではあるけれど、人が少なすぎ。これじゃあ直子もがっかりでしょう?」
からかうように私の顔を覗き込んでくるお姉さま。
「いえ、そんなことは・・・」
少ないと言っても、エスカレーターを降りてからここまでで十数人の人たちとすれ違いましたし、そのうち半数以上の人から、首輪やバッグへの不躾な視線をいただいていました。
「次の駅行けば、もっとたくさんいるはずだから、もう少しの我慢よ」
あくまでも私が残念がっていると決めつけるお姉さま。
やがて轟音と共に電車が到着しました。
各ドアから乗る人、降りる人、ほんの数人づつ。
電車内も、都会の地下鉄にしては珍しいくらいガラガラでした。
空席のほうが目立つロングシート、プラス、これだけ席が空いていてもなぜだか立っている人がドア際にポツンポツン。
「見事にガラガラね。これじゃあ痴漢ごっこも出来やしない」
お姉さまが冗談めかしておっしゃいました。
「一駅だけだけれど、座りましょう」
「はい」
私たちが乗り込んだドアのすぐ脇のロングシートが丸々空いていたので、私がドア脇の一番端に座る形で、ふたり並んで腰掛けました。
この服装で腰掛けると裾がせり上がり、ショーツのクロッチ先端が見えっ放しになることは、車の助手席に座ったときにわかっていました。
でも、私たちが座っているシートの周辺、お姉さまから向こうにも対面側にも、誰もいませんでした。
この位置から見える人影といえば、対面側シート脇のドア際で、手摺りにもたれかかってお外を向いている男性の背中だけ。
その男性の両耳にはイヤホンが見え、まったく周囲を気にされていないご様子。
なので、私も安心して座ることが出来ました。
もちろん座ってすぐ、肩から外したトートバッグを膝の上に乗せ、剥き出しショーツを隠しました。
「エスカレーターでは失敗しちゃった。バッグを右肩に提げ直すように命令すればよかった」
お姉さまが地下鉄の騒音に負けないように私の耳に唇を近づけ、大きめヒソヒソ声でおっしゃいました。
視線はずっとビニールトートに注がれていて、私もつられて見たら、あら大変!
私ってば、無造作に麻縄や鎖が見えるほうを表側に向けていました。
あわててひっくり返そうとする手を制され、お姉さまがつづけました。
「さっきのエスカレーターって、すれ違うとき、かなりの至近距離だったでしょ。でも直子のバッグは左肩で、壁のほうに向けて提げていたから、すれ違う人に中を見てもらえなかったじゃない?」
「直子の姿を見て、このバッグの中身も見てもらえれば、直子がどんな種類の女なのか、いっそう明確にわかってもらえたと思うのよね」
お姉さまが本当に残念そうなお声でおっしゃいました。
お得意のお芝居とは思いますが。
それよりも私は、膝の上のバッグにもっと恥ずかし過ぎる事実を発見していました。
シースルーのビニールトート表面ほぼ中央左寄り、麻縄がとぐろを巻いているその上に、さっき撮った証明写真がハッキリ表向きで見えていたのです。
顔は隠しているものの、おっぱい丸出しの自分の写真。
写真が小さいので、遠目からはなんだかわからないでしょうけれど、このくらいの距離なら、えっちなおっぱい写真だとバッチリわかっちゃいます。
私、こんなもの見せびらかせたまま、駅の中を歩いてきたんだ・・・
今更手遅れなのですが、さりげなく右手をバッグの上に置き、写真の部分を隠しました。
「そう言えば、次の駅で小銭が必要なのだったわ。ちょっとバッグ貸して」
写真を隠した私を見透かしたみたいに、お姉さまの手が私の膝からバッグを奪い去りました。
再び剥き出しとなった、私のびしょ濡れショーツ先端。
周囲に人がいないのが本当に幸いです。
バッグの中をガサゴソして目的を果たされた後も、お姉さまはバッグを返してくださいません。
一度周囲を見回してから、ヒソヒソ耳打ちしてきました。
「膝小僧をぴったりくっつけちゃって、ずいぶんお行儀がいいのね?どうせ誰も見ていないのだから、もうちょっとリラックスしたら?」
「えっと、あの、やっぱり一応は、電車の中ですから・・・」
「そんなお堅いこと言っても、今だってパンティ、隠しきれていないじゃない?」
「それは、そうですけれど・・・」
「ふーん。素直じゃないわね、マゾのクセに。これならどう?」
「んふぅっ!」
ショーツの奥でローターが強烈に震え始めました。
思わず眉間にシワが寄ってしまうほど。
「うわー。エロい顔になっているわよ?そんな顔をしていたら、遠くから見た人にだって、感じているのがバレちゃうわよ?」
愉しげなヒソヒソ声が右耳をくすぐりました。
両腿をピッタリ閉じてローターを締め付けていると余計感じてしまうので、仕方なく徐々に両膝を開き始めました。
両足は揃えたまま膝だけ大きく開いたので、もしも誰かが視ていたら、すごく卑猥かつお下品な格好だったことでしょう。
股を開いて震動は幾分ラクにはなりましたが、今まで昂ぶりつづけていたところに、今回の刺激は強烈でした。
お姉さまは、まだローターを止めてくださいません。
両膝が無意識に、パクパク開け閉めの動きをしちゃっています。
私、こんな走っている地下鉄の中で、感じちゃっている・・・
他のお客様も普通に乗っている明るい車両の中で、イキそうになっちゃっている・・・
そんな背徳的な想いが被虐の炎に油を注ぎ、益々敏感に疼き悶える下半身。
感じていないフリを必死に繕いながらも、どんどん高まっていました。
間もなく次の駅に到着、というアナウンスと共にローターがピタッと止まりました。
ああんっ、もう少しでイケたのに・・・
ホッとする気持ちと残念に思う気持ちが半々の私。
髪の生え際にジンワリ汗が滲むほど火照った顔は、すごくエロくなっていたと思います。
両膝を無駄にパクパク開け閉めしちゃったせいでしょう、ワレメが割れておツユがもっと染み出してしまったようで、ショーツのクロッチは滴らんばかりのぐしょ濡れ。
事実、座っている両腿のあいだから見える紫色のシートに少し白濁した水滴が一粒、半透明な宝石のようにキラッと光っていました。
電車が減速し始めると、お姉さまがバッグを持ったまま、おもむろに立ち上がりました。
私もあわててつづきます。
立ち上がるとき、シートの水滴と私の股とのあいだに、細い糸が一本スーッと伸びて、すぐ切れたのがハッキリ見えました。
からだ中の血液が沸騰しそうでした。
入ってきたときと同じドアの手摺りに掴まり、電車が停まるのを待ちました。
お外の暗闇で鏡と化した窓ガラスに映る、赤い首輪の女。
その辛そうな顔がなんとも悩ましく淫ら過ぎて、今すぐどこかに逃げ去りたい気持ち。
鏡の奥には、そんな私を愉しそうに見つめるお姉さまのお顔もありました。
やがて窓ガラスが明るくなり、電車がホームへと滑り込みました。
駅のホームに降り立つと、お姉さまが再びビニールトートを私の左肩に提げさせました。
もちろん、タオルの側ではないほうを表に出して。
私も再び、お姉さまの左腕にしがみつきました。
広くて明るいホーム内に、聞き覚えのある日常的な雑踏と喧騒。
閑散とした電車内から一変した雰囲気に戸惑ったのか、電車内でのローター陵辱による昂ぶりの余韻が急激に引き始めたのが、少し残念でした。
「ず、ずいぶん人が多いですね・・・」
さっきの駅のホームとは打って変わって、それなりの人数の人たちが広めのホームを右へ左へ、忙しそうに歩いていました。
「ここの駅一帯に、確か五種類の地下鉄路線が乗り入れている一大乗換え駅だからね。ここからなら、池袋でも渋谷でも銀座でも浦安でも、なんなら神奈川にだって埼玉にだって一本で行けちゃうのよ」
お姉さまが人波を優雅にすり抜けながら、教えてくださいました。
「でもやっぱり、普段に比べれたらかなり少ないほうね。歩いている人種も違うし。普通の日はほとんどサラリーマンだけだもの」
確信を持った足取りで、いくつものエスカレーターや階段を上ったり下りたりしながら、歩きつづけるお姉さま。
置き去りにされないように、私もその左腕にくっついています。
絶えず誰かとすれ違い、追い越され、ときどき首輪に視線を感じました。
そして歩いているうちに、さっきみたいな空いている駅よりも、このくらい混んでいたほうが気がラクなことに気がつきました。
誰かにすれ違いざま注目されたとしても、それはほんの数秒間の出来事。
ずっと歩きつづけているので、お互い違う方向に歩き去れば、すぐに忘れてしまう。
二度見しようとしても、私の姿はすでに人混みの中に消えているでしょう。
そんな、人混みに紛れている感、が、安心感をもたらしてくれたのだと思います。
もちろんたくさん人がいる分、私の首輪や股間に気がつく人数も増えているはずですけれど。
「ずいぶん広い駅なのですね?」
優雅に歩きつづけるお姉さまにお尋ねしました。
「うん。この駅は構内で別の駅ともつながっているの。まだ改札出ていないでしょ?」
「そう言えば・・・」
「降りたのは永田町駅だったけれど、あたしが目指しているのは赤坂見附の改札。取引先がいくつかあるから、そっちから出たほうが土地勘があるのよ」
短かいエスカレーターに乗ったところで、お姉さまが教えてくださいました。
「そんなことより直子はさ、さっき電車の中でローターに感じまくっていたとき、誰かにずっと、じーっと視られていたの、気がついていた?」
エスカレーターを降り、まっすぐの通路になってお姉さまと並んだとき、ヒソヒソ耳打ちしてきました。
青天の霹靂でした。
「えーっ!?だってあのときは、前にも横にも、誰も座っていませんでしたよ?」
「そうね。座ってはいなかったわね。でもひとり、直子の斜め前くらいに、いたでしょう?」
「あっ!」
イヤホンをしてドア際に立っていた、あの男性のことのようです。
「でもでも、あの人はずっと背中を向けて、お外を見ていましたよ?窓ガラス越しに・・・」
自分で言い訳している途中に、はっ、と気がつきました
人混みの安心感から余裕が出て、せっかく装えていたお澄まし顔が、みるみる崩れてしまいました。
「やっと気がついたみたいね。さっき直子も自分の顔に見惚れていたじゃない?地下鉄って外がずっと暗いままだから、窓ガラスが鏡みたいになって、車内の様子が鮮明に映り込んじゃうのよ」
お姉さまのヒソヒソ声がすっごく愉しそう。
ゆっくりと歩きながら、お姉さまのお話がつづきました。
「あたしが見ていた感じでは、かなり早い段階で気づいていたみたいよ。あたしが直子の膝からバッグを取り上げたとき、彼の肩が一瞬、ビクンと揺れたもの」
「たぶんその前、乗り込んで座ったとき、直子のパンティが見えていることに気づいて注目していたのだと思うわ。そうじゃなくても、そんな首輪をしているのだもの、ヘンな女だなって注目しちゃうでしょうけれど」
ご自分でやらせたクセに、イジワルなことをおっしゃるお姉さま。
「後姿を見た感じ、若めで細身でスーツ姿でもあったし、害は無さそうって判断して、サービスしてあげることにしたの」
「あたしの姿も一緒に窓に映り込んでいるはずだから、あたしが彼に気づいていることに気づかれないように観察するのが大変だったかな。なるべく視線を動かさないようにしてね。でも見ていてすごく面白かったわよ、ふたりとも」
「直子が膝を広げ始めたとき、手摺りを握っている彼の右手に力が入って、白くなってたのが可笑しかったわ。きっと彼も充分愉しめたでしょうね」
「あたしたちが降りるまで一度も振り向かなかったのは偉かったわね。あんなの見せつけられたら、一度は肉眼で、生で拝みたかったでしょうに」
「降りる前にドアのところに立って確認してみたら、対面の端のシート一帯がガラスにバッチリ映っていたから間違いないはず。彼の位置から直子の挙動は、鏡状態で丸見えだったの」
「あれだけ長い時間視ていれば、直子の股間の黒いものがマン毛でないことも、だったらなぜ黒くなっているのかも、わかっちゃったでしょうね」
「それに、あたしたちがどういう関係で、直子が何をさせられていたのかだって、ちょっと知識があればわかったはずよ。あの女は露出狂マゾだって、彼が正しく理解してくれたら、直子も本望でしょう?」
「彼が交差点のオタク君たちみたいに、えっちな知識をたくさん持っていてくれることを祈るわ。降り際にやっとこっちを振り向いたのを見た感じでは、気弱そうなメガネ君だったけれど」
お姉さまが愉しげにお話されているあいだ中、私はお姉さまの腕にギューッとしがみついていました。
お話が進むごとに、いてもたってもいられなくなりました。
全部、視られていた・・・
周囲に目がないことに安心しきって、自らいやらしく開け閉めしていた股間も、ローターで感じているのを必死に取り繕う顔も、愛液がジュクジュク滲み出るショーツも、立ち上がったときに引いた糸までも・・・
知らない男性に全部、視られていた・・・
やよい先生やシーナさま、そして最近ではお姉さまにしかお見せしたことのない、マゾ女直子がイク寸前まで高まった姿、私のヘンタイな本性・・・
恥ずかしいとか、羞恥とか、そういう言葉では到底収まりきらないほどの恥辱感が、全身を駆け巡っていました。
でもその恥辱感には不思議なことに、今までに感じたことの無い甘美な開放感も少し、混ざっていたのも事実でした。
「ふう。やっと着いた。ここからが丸の内線、赤坂見附駅のホーム。それで、ここに寄りたかったの」
お姉さまからのショッキングな暴露で腑抜けのようになった私を、お姉さまが引き摺るみたいに誘導してくださいました。
通路からホームへ向かう少し広くなったスペースの片隅に、見覚えのある形がありました。
さっきの駅にあったのと同じような、証明写真機のブースでした。
「またここで、おっぱい写真を撮ってもらうおうと思ってさ」
「はい・・・」
どんなに恥ずかしいめに遭わされても、それを見知らぬ人に視られても、していただいたこと、視ていただいたことを、悦んで受け入れなければいけない・・・
だってそれは、マゾでヘンタイな私のことを想うお姉さまが、敢えてしてくださることなのだから・・・
私はそういう女なのだから・・・
そんな気持ちになっていました。
傍らを人々がひっきりなしに行き交う証明写真機ブースの前で、お姉さまと向かい合わせに見つめ合いました。
「おっぱいの出し方はさっきと同じ。ブラを下にずらす。わかるわよね?」
「はい」
「今回あたしは覗かないから、全部ひとりでやりなさい」
「はい」
「おっぱい出して、今度は顔を隠さないで写真を撮りなさい」
「はい」
「撮り終わったらおっぱいはしまわずに出したまま、ワンピのボタンだけ留めて出てきなさい」
「・・・はい」
「なんだか急に素直になっちゃったのね?ちゃんとわかってる?」
「はい。わかっています。直子はお姉さまの言いなりドレイですから、何でもお姉さまのおっしゃる通りにいたします」
「うふふ。あのメガネ君に視られちゃったと知って、開き直っちゃったみたいね。ますます愉しくなってきたわ」
お姉さまの瞳がエス色に妖しく揺れて、私のマゾ度も臨界点を突破。
今の私は心身ともにドエム一色でした。
「これ、お金ね。あと、これ」
ウェットティッシュを数枚渡されました。
「パンティから雫が今にも垂れそうよ。直子の剥き出しマゾマンコを、中でキレイに拭ってきなさい。まあどうせ、すぐにまた濡らしちゃうのでしょうけれど」
「お心遣いありがとうございます、お姉さま」
「バッグは持っていてあげるから、早くやっていらっしゃい」
「はい、お姉さま」
右手にお金、左手にウェットティッシュを握り締め、ブースの中に入りました。
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*オートクチュールのはずなのに 18へ
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