2018年7月16日

三人のミストレス 30

  私が放置されている一帯にのみ眩いライトが灯り、会場全体は薄暗くなっていました。
 恥ずかし過ぎて周囲を伏し目がちにチラチラ盗み見ることしか出来ませんが、以前にも増してピッタリ寄り添うカップルさんや着衣の乱れているかたが増えたみたい。
 パートナーさまのジーンズのウエスト部分から手を入れてガサゴソされている密着カップルさまのシルエットが、薄暗がりに見えました。

 私を囲むみなさまのお話し声は、鮮明過ぎるくらいハッキリと耳に飛び込んできます。
 それもかなりいたたまれない内容のが。

「あーあ、こんなに股おっ広げちゃって、何もかも丸見えじゃない?」
「こんな姿、ご両親がもし見たら、その場で泣き崩れちゃうでしょうね」
「目つぶって恥ずかしがっているくせに、乳首が弄って欲しそうに、こんなにとんがってる」
「拘束された途端に肌が火照りだしてたし、根っからのドマゾメスなんだろうね」

 捕らえた獲物をジワジワといたぶる心境なのでしょう。
 どなたのお声も嬉々として弾んでいらっしゃいます。

「それではお待ちかね、バトル敗者の無制限お仕置きタイムを始めたいと思いまーす!」
 私の顔のすぐ横に立たれていたミイコさまが大きなお声でご宣言されました。
 私の視界に、ガーター状のハーネスで飾られたミイコさまの形の良い生お尻が見えています。

「わたしたち百合草会の新しいレズ便器、その記念すべき最初の利用者は、今夜のバトル勝利者、牝ブタジャクリーンが上を、下は、もちろん会長の百合草ママ、ということで、会員のみなさん、異議はないですね?」
 ミイコさまのお問いかけに、一斉にイェーィッ!と応えられるお客様がた。

「それでは早速、と言いたいところなのですが、せっかくこんなにおあつらえ向きの格好をしているので、やるべきことを先に済ませちゃいたいと思います」
 おっしゃりながらミイコさまがこちらをお向きになると、ミイコさまのポストイット陰毛で飾られたプックリ土手が、ちょうど私の顔の位置でした。
 しほりさまがミイコさまに何か手渡されました。

「先ほど惜しくも負けてしまったスレイブ直子のアヌス書道ですが、わたしもママも、こちらも素晴らしい作品と思うので、軸装か額装してお店に飾るつもりです」
 丸められていた和紙を広げ、私はマゾ女、をもう一度みなさまにお見せになるミイコさま。

「ですので、作者の捺印をもらっておきたいと思います。誰か、捨てちゃってもいいような口紅、持ってません?」
 ミイコさまのお道化たおっしゃりかたにアハハと笑うみなさま。
 幾人かがお手をお挙げになるのを制するように、お姉さまの凛としたお声が響きました。

「そういうことだったら、飼い主のあたしのを使うといいわ」
 ご自分のポシェットからお洒落なフォルムのリップスティックを取り出されたお姉さま。

「あれ?これって先シーズンの新色じゃない?いいの?このブランドだとけっこうしたでしょ?」
 受け取られた口紅をしげしげと眺め、ミイコさまがお目を丸くされています。

「いいのよ。サロンで試したときは、いいかな、って思ったけれど、やっぱりあたしにはちょっと赤過ぎるし色落ちもしやすいみたいなの。だから直子にでも上げようと思って入れっぱにしたまま忘れていたやつだし」
 微妙なご表現ながら、嬉しいことをおっしゃってくださったお姉さま。

「やさしい飼い主さんだこと。それならスレイブ直子のマン拓をとるのは、飼い主さんにお任せしましょう」
 ミイコさまのからかうようなお言葉に、パチパチとまばらにおこる拍手。

「でもこんなにマン汁グショグショじゃマン拓どころじゃないわね。はいタオル。まずは拭いてあげて」
 ミイコさまが笑いながらお姉さまに白いタオルを渡されました。
 多分、私がこのお店に来るときまで素肌に巻いていたバスタオルでしょう。

 私の下半身方向へ無言でツカツカと歩み寄られたお姉さまが、左右に大きく広げられた私の両脚のあいだにお立ちになられました。
 私も少し顔を上げ、お姉さまと真正面で視線を合わせます。
 わざと作ったような冷たい視線に射すくめられます。

「あーあ、こんなにビチャビチャに濡れまくっちゃって、まったくこの子は・・・」
お独り言のようにつぶやかれ、たたんだタオルを無造作に押し付けてくださいます。

「はうぅぅ・・・」
 毛羽立ったタオル地が腫れ切った剥き出しのクリトリスを潰してきて、はしたない呻き声が零れてしまいます。

「感じているんじゃないわよ、本当にいやらしい子ね。今は直子のマン汁を拭き取ってあげているだけなんだからね?」
「しばらくのあいだ、マン汁垂らすの我慢しなさい。終わったらいくらでも溢れさせていいから」
 
 明らかに周りのお客様がたを意識されたお姉さまのお言葉責め。
 あちこちからクスクス笑いが聞こえました。

 しばらくのあいだタオルを私の股間にギューっと押し付けていたお姉さまが、おもむろにタオルを動かし始めます。
「んあーっ!」
 やっぱり零れ出てしまう私の淫ら声。

 だって、お姉さまのタオルが私の恥丘と股間と内腿をぞんざいに擦ってくるのですもの。
 粘膜と襞を乱暴に愛撫されている感じ。
 とくにタオル地で右へ左へとつづけざまに弾かれる腫れ上がりきったクリットへの刺激が、私の理性をスパークさせてしまいます。

「こんなものでいいかな。さっさと済ませちゃいましょう」
 タオルの愛撫が突然終わり、股間から離れました。

「見て。ラビアが全部、外向きに開き切って、中身が丸見え」
「ほんとだ。何か挿れて欲しくてたまんない、って感じね」
「中がヒクヒク蠢いているから、早くしないとまたよだれ垂らしちゃうんじゃない?」
 ギャラリーの方々の呆れたようなご感想が幾つも聞こえ、私のマゾマンコに視線の集中を感じています。

「ラビアにルージュ塗って、形が分かるように採ればいいのよね?」
 お姉さまが、おそらくミイコさまに向けたご質問。

「うん。出来るだけ卑猥に採ってくれると嬉しいな」
 ミイコさまのご愉快そうなご返事。
 私の股間に至近距離で群がられていた方々が場所を空け、代わりにお姉さまが私のマゾマンコの真正面に膝立ちになられました。

「んっ・・・」
 唐突に大陰唇を何か冷たいものでなぞられる感覚。
 左側、右側とマゾマンコの輪郭を楕円形になぞられた後、そのものは内側へと侵入してきます。

「んんーっ・・・」
 小陰唇のビラビラにも口紅が塗られているみたい。
「あうーっ!」
 最後に、完全に皮がめくれ切って突出している肉の芽を押しつぶすみたくグリグリさせて、そのものは去っていきました。

「こんな感じでいいかな?」
 お姉さまのお問いかけで私の股間を覗き込むミイコさま。

「ええ、上出来。でもそのルージュ、塗るとずいぶん明るく発色するのね」
「あんっ!」
 おっしゃりながらミイコさまが少し修正を加えられたみたい。
 クリット周辺とお尻の穴周辺をグリグリ撫ぜ回されました。

「それじゃあこの辺りの余白に押し付けてマン拓、お願いね。でも早くしないと、また中からおシルが溢れそうよ?」
 からかうようにおっしゃたミイコさまのお声につづいて、股間に何かが押し付けられました。

 今度はかなり薄い感じ。
 私がさっき肛門で書いた、穴書道の和紙でしょう。
 押し付けられた和紙越しに、お姉さまの手のひらのぬくもりも感じます。

 手のひらや指をもぞもぞ動かして、私のマゾマンコ全体の輪郭をなぞるお姉さま。
 そのもどかしい感覚が焦れったくてキュンキュン感じてしまう、どうしようもない私。
 でもそんな至福の時間はすぐ終わり、私の股間からお姉さまのぬくもりが去りました。

「はい。これがスレイブ直子のマン拓。股間の唇のキスマークでーす」
 早速私のマン拓をみなさまにご披露されるミイコさま。
 パチパチ沸き上がる拍手と冷やかし。

「へー、綺麗に採れるものね」
「見事に男子の落書きの形ね。毛は無いけど」
「パックリ空いた穴のところが湿っていて、破れちゃいそう」
「やだ、下の穴まで採れてるじゃん」

「ほら」
 しばらく高く掲げた後、ミイコさまが私の眼前でも広げてくださいました。

 私はマゾ女、の女という字の左横に、ボルドーレッドで卑猥な形が押印されていました。
 私の女性器そのままの形。
 それも閉じているときのではなく、大股開きしているときの形状。

 輪郭、大陰唇の肉厚、小陰唇のシワ、陰核の位置と大きさ。
 それらが見事に再現されていました。
 
 何よりも恥ずかしいのは、口紅の乗っていないパックリ開いた楕円形の真ん中部分。
 その部分は口紅ではなく白濁しているっぽい何かでネットリ濡れていました。
 多分乾いたら黄ばんじゃうはず・・・

 更にその上、楕円形の下にオマケみたいな小さな丸。
 まさに、菊門、という感じで細かいシワも鮮明に、肛門の形までもがクッキリ写し採られていました。

 こんな卑猥で恥知らずな作品がこれから先このお店に飾られつづけて、ここにはおられない見知らぬお客様がたをも含めて、大勢のかたの目に触れてしまうんだ・・・
 私が今夜ここで行ったこと、これから行われることが事実であるという、紛れもない証拠として・・・
 そんなことを考えていたら、マゾマンコの奥がヒクヒク反応してしまいました。

「あー、こいつ自分のマン拓見て感じてやんの」
「見た見た。今ピンクの粘膜がウネウネ蠢いたよね」
「ルージュの塗られたオマンコってなんかそそるもんあるね。ディープキスしたくなっちゃう」
 
 お姉さまが退かれ再び私のマゾマンコにかぶりつきになられたお客様がたの、ご容赦無い侮蔑やからかい。
 それをお聞きしてますますヒクついてしまう、どうしようもない私のマゾマンコ。

「はいはーい、それじゃあ今度こそお仕置きタイム開始ね。ジャクリーンは直子の頭のほうに来て」
 ミイコさまが私の顔を見下ろしつつおっしゃいました。
「あと、整理券1番から6番までの人はスレイブの周りに集合。他の人たちは少し下がってくれるかしら」

 ミイコさまのお声で私の周囲がザワザワ動き始めました。
 視界の左側にジャクリーンさまの裸身が見え、開いた両脚のあいだにはやよいママさまとカメラのレンズをこちらに向けた小野寺さまが見えました。
 私の左右至近距離からも人影が数人、私を見下ろしてきます。

「バトルウイナーのスレイブジャクリーンは、これからご褒美タイム。スレイブ直子の顔にまたがって、思う存分マゾマンコを気持ち良くしてもらいなさい。スレイブ直子は口と舌を使って、ジャクリーンに精一杯奉仕すること」

「整理券6番まで人たちはそのあいだ、スレイブ直子のからだを好きにイタズラしていいわよ。そこのテーブルにクリップとか電マとかバラ鞭とか、いろいろ用意してあるからね」
 そこまでおっしゃったミイコさまのお傍に、ツカツカとやよいママさまが近づいてこられました。

「それで、今夜は面白いモノも用意しておきました。ママからご紹介してもらいまーす」
 ミイコさまからマイクを手渡されたやよいママさま。

「うちのお店のご贔屓さんがお中元で送ってくださったの。そのかた九州在住で、あたしもまだ使ったことはないモノなのだけれど・・・」
 おっしゃりながら何か白っぽいものを右手で高々と掲げられたやよいママさま。

 寝そべっている私の視点からはよく見えないのですが、白っぽくて棒状で、なんだか卑猥な形をしているっぽいモノ。
 お客様がたのザワザワ声が広がります。

「ねえ、あれって・・・」
「うそ、本当にあるんだ。て言うか今でも作ってるんだ?」
「ヒゴズイキ?・・・」
「そうよね?わたしも実物は見たことないけど・・・」

「そう。その昔大奥で大流行したっていう、由緒ある性具、肥後ずいきの張り型をたくさん送ってきてくださったの」
 やよいママさまのご愉快そうなお声。

 やよいママさまが右手を下ろされたので、私もそのモノを間近で見ることが出来ました。
 何て言うか、白い麻縄みたいな藁みたいのを棒状に編み込んだような形状。
 その形は男性のアレを模しているようにも見えましたが、木彫りのこけしっぽくもあり、郷土玩具的な民芸品ぽい素朴さもあって、拒絶感はさほど感じませんでした。

「なんでもハスイモっていうおイモの成分が媚薬になって粘膜がウズウズしちゃうらしいわね。今夜はこれを使って、すごくお久しぶりなあたしの愛弟子、直子をメロメロにしちゃいたいと思います」
 やよいママさまが私に視線を合わせ、ニッコリ微笑んでくださいます。

「ダンボール箱一杯に送ってくださって、さすがに人数分はないかもだけれど、水洗いすれば何度か使えるっていうから、今夜はみなさんで直子を虐めながら、大奥気分を味わいましょう」
 やよいママさまのお呼びかけに、イェーイッ、ヒューヒューと盛り上がるお客様がた。

「それでは始めましょう」
 ミイコさまの号令とともに、場内に流れていたリズミカルなソウルミュージックの音量が一段と上がりました。

「順番待ちのみなさんも、待っているだけじゃなくて勝手にどんどん盛り上がってくださいねーっ!」
 BGMに負けじと弾んだお声でお客様がたを煽るミイコさま。

「知っての通り、ここの防音は完璧だから、どんなに大きな声を出しても平気ですからねーっ!パートナーとでも、今日知り合ったばかりでも、レッツメイキンラーヴ!」
 そう言えばここって、元はライブハウスだってどなたかがおっしゃっていたっけ。
 そのお声を最後にミイコさまもマイクを置かれたようでした。

「直子さま?失礼いたしますね?」
 私に呼びかけるお声のほうに顔を向けると、ジャクリーンさまの剥き出しな恥丘が私の顔のすぐ左横にありました。
 汗なのか愛液なのか、下腹のほうまで濡れてテラテラ光っています。

「これも決めごとですので、奴隷は逆らうことが出来ません。直子さまのお口でオーガズムをいただくように命じられています。どうかお気を悪くなされないでくださいませ」
 少し屈んで私の顔を心配そうに見下ろしてくるジャクリーンさま。
 すぐ眼の前に白くたわわおっぱいが垂れ下がり、ユラユラ揺れています。

「は、はい?・・・」
 ジャクリーンさまがあまりに恐縮されているご様子なので、私も当惑気味なお応えになってしまいます。

「これから直子さまのお顔に跨がらせていただきます。奴隷のだらしないマゾマンコですが、どうか可愛がってやってくださいませ」
「は、はい、私が負けたのですから当然の務めです。どうぞご遠慮なさらず、私をお使いください・・・」
 私も場の雰囲気に呑まれたのか被虐がぐんぐん高まり、マゾそのものなお応えがスラスラ口をついてしまいます。

「なんだかマゾ女同士で学芸会やってるよ?」
「ほら、牝ブタちゃん?さっさとまたがっちゃってよ。でないとこっちも始まらないんだからさあ」
「たっぷり虐めてあげるから、がんばってよね、直子チャン?」

 私のからだの脇に立たれているTシャツにジーンズ姿のヤンチャそうな女性おふたりが、茶化すようにはすっぱなお声を投げつけてきます。
 おふたりの手には、それぞれ洗濯バサミと電マが。

「はい、お待たせして申し訳ありません。それでは直子さま、本当に失礼をお許しください」
 ジャクリーンさまのお声が終わらないうちに、私の顔にジャクリーンさまの女性たる部分が覆いかぶさってきました。

 発情した女性特有のむせかえるような臭いが鼻腔一杯に充満し、ぬめった柔らかなお肉が唇に押し付けられました。
 ジャクリーンさまはステージを向いて私の顔に跨がられたため、視界もすべて奪われてしまいました。

 唇に押し付けられたお肉に向かって舌を突き出すと、お肉は溶けるようにすんなり割れ、もっと柔らかで弾力に富む、濡れそぼった内部へと侵入出来ました。
 目の前に見えるのは、少しシワの寄ったジャクリーンさまの日焼けした下腹部だけ。
 舌を思い切り伸ばして小陰唇を形に沿って舐め上げると、ジャクリーンさまが、ひいっ、と小さく啼かれました。

 同時に私のおっぱいが左右とも、乱暴にわしづかみされた感覚。
「んぐぅーっ!」
 ジャクリーンさまのマゾマンコの下で、喉奥からほとばしり出た悲鳴がくぐもってかき消されます。

 すぐに腿と言わず腋と言わず、からだじゅうのいたるところに何かが触れる感覚。
 お客様がたが私のからだをさわっていらっしゃるのでしょう。
 整理券6番までっておっしゃっていたから6名様、手だけでも12本。

 脇腹を撫ぜられたり、腋の下をくすぐられたり、太腿を叩かれたり。
 もちろんおっぱいは両方とも、執拗に揉まれ、つねられ、乳首を引っ張られ、捻られ。
 拘束されて無抵抗な私のからだは、お仕置きの趣旨通り、生贄の慰みものとしてみなさまのオモチャと化しているようでした。

 顔の上のジャクリーンさまは、ご自分で腰を動かし始め、私の舌を膣内へと誘導されようとなさっています。
 からだを弄られる快感に口を開くと流れ込んでくるジャクリーンさまの愛液。
 私の口の中は、しょっぱ苦く、ほのかに甘いなまぬるい粘液で一杯となり、自分のよだれと入り混じって溢れ出し、顎の方へとボタボタ垂れていきます。
 
 両乳首に慢性的な疼痛を感じるようになったので、クリップか何かを挟まれたのでしょう。
 下乳をプルプル震わせてくるのは電マかな。
 両脇腹をサワサワ撫ぜ回してくださるどなたかの手が気持ち良すぎる・・・

 そんなふうに私のからだがどんどん昂ぶる中、大きく広げた両太腿の付け根部分だけは、まだどなたも触れてくださっていませんでした。





2018年7月1日

三人のミストレス 29

 ギャラリーのみなさまがザワザワと移動する気配を感じます。
 私がお尻を正面に突き出しているミイコさまたちがいらっしゃるサイドへと、再び集まられているのでしょう。

「この子は、ここに来る前の身内のパーティでも、裸に剥かれてさんざんオモチャにされてきたんです」
 マイクに乗せてみなさまに語りかけるお姉さまのお声が、とっても愉しそう。

「うちのオフィスのそばの、街中にある普通のビストロの2階でストリップして、素っ裸でオナニーショーして、あと何やったんだっけ、直子?」
 イジワルく私に尋ねてくるお姉さま。

「あ、はい・・・あの、えっと、コブの縄で綱渡りとか、えっと、ヨガのポーズと・・・」
 一生懸命思い出してみますが、なんだか遠い昔のことのよう。

「そうそう。お店のママさんやバイトの子、最後は知らないお客さんたちまで巻き込んじゃって、お尻とマンコにワインボトル突っ込まれてイッたんだよね」
 笑いながらおっしゃったお姉さまが、私のアヌスに突っ込まれたままの書道筆をグリグリッと、押し込むみたいに動かしました。

「はうっ!」
 私の体内に埋め込まれたアナルビーズ状の書道筆の軸先が、私の一番弱い部分を正確に刺激しました。
 快楽の電流が腰から全身へピリピリとほとばしり、四つん這いを支えていた両腕が脆くも崩れ去ります。
 
 顔面と両肩でからだを支える形になった私のお尻は、より高く突き上がってしまいます。
 まるで、もっとよくみなさまご覧になってください、と誇示するみたいに。

「そこでも数え切れないくらい浅ましくイッていたのに、たった数時間後にまたここで、今度はほとんど初対面のみなさんの前で裸になっているんだもの、本当にはしたない淫乱ビッチよね?あたしのセクレタリイは」
 呆れたお声でおっしゃりつつも、お姉さまが操る書道筆は確実に私の弱点を蹂躙しています。

「あ、あっ、あーっ!・・・」
「あぐっ、んぐっ、いやっ、そこっ、だめぇぇ・・・」

「そのとき、あたしじゃない人の指でアナルほじられてイカされていたんだけど、なんだか見ていてまどろっこしかったのよね」
「あたしならもっとあっさりイカせられるのに、って言うか、焦らされているのを愉しむみたいに腰振っているこの子が腹立たしくてさ」
 半分ご冗談のような蔑み声でおっしゃったお姉さまでしたが、私はそのお声の中に嫉妬みたいなニュアンスを感じ、キュンと嬉しくなります。

「だからあたしは、あっさりイカセます。多分、あっという間ですからお見逃し無いように」
 最後までご冗談ぽくおっしゃったお姉さまは、そこでマイクを手放されたようでした。

 体内の奥深くまで押し込まれていた球状の突起が、腸壁を擦りつつズルズルと引き抜かれていきます。
「あーーーっ!」
 排泄と同じ感覚。
 異物と一緒に余計なモノまで出ていってしまいそうな、強烈な羞恥と背徳感。

 入り口まで引っ張られ、体内にひとつだけ珠を残した状態から、今度はズズズッと再び中へ押し込まれます。
 抜くときの倍の速さで。

「んーーぁーーっ!!」
 筆先が私の弱点をクリーンヒットして快感スパーク。

 その行為を徐々にスピードを上げながら、手早くくりかえすお姉さま。
 たまに引き抜くときに勢い余って、軸先がそっくりお外へ出てしまうときもありました。
 そんなときお姉さまは、すぐに押し込みへと移行せず、イジワルく一呼吸置かれました。

 珠が去り、自分の肛門が珠の直径の大きさのままパックリ口を開けて空気にさらされているのが、自分でもわかりました。
 そんなはしたない様子をじっくりみなさまにご覧になっていただきなさい、とでもおっしゃるように、イジワルくお手をお休めになるお姉さま。
 みなさまの目前で徐々にすぼまっていく自分の穴の動きが手に取るようにわかってしまい、強烈に恥ずかしい。

 そんなふうにくりかえされてものの数分もしないうちに、私にピークが訪れようとしていました。
「あ、お、お姉さま?イッても、ああ・・・イ、イカせていただいて、よ、よろしぃーで、しょうかぁ?・・・」

 つい数時間前、絵理奈さまから躾けられた通りの懇願を口にする私。
 犯されていないすぐ下の穴から、ふしだらなよだれがボタボタ溢れているのが自分でもわかりました。

「そんなにかしこまらなくていいのよ?いつもプライベートであたしとしているときみたいに、拗ねて甘えて、イッちゃいなさい」
 お姉さまの蕩けるような肉声が、私の耳朶をくすぐります。
 そのお一言が嬉し過ぎて、今のこの衆人環視という恥ずかし過ぎる状況が、お水に入れた綿あめみたいに私の頭の中から消え落ちていきます。

「んーっ、イキますぅ、イッちゃいますぅ、そこっ、そこそこっ、もっとーっ、もっとつよくぅーっ!!」
 お尻の穴から全身へと広がる甘美な痺れ。
 とめどなく排泄しているところをお姉さまにずっと視られているような、極上の羞恥と被虐がごちゃまぜになった快楽。

「ああ・・・もうだめです、イキます、ごめんなさい、ごめんなさいぃーイぃークぅーーっ、うっ、うっ、うーっ!!!」
 
 媚びるような声でなぜだかお詫びの言葉を口走りつつ、抑えきれない快感の中心に身を投げた私。
 両腿がビクンビクンと震え、お尻がガクンと跳ね上がり、背中をプルプル震わせながらイキ果てました。
 お姉さまがアナルの筆を動かし始めてから5分も経っていないはず。
 マゾマンコから性懲りもなくお潮がピューピュー、ほとばしっていました。

「はい。以上がドヘンタイスレイブセクレタリー直子の、公開アナルイキショーでした。おそまつさまでしたー」
 再度マイクを握ったお姉さまのお道化たご挨拶。
 湧き起こる盛大な拍手と歓声。
 今更ながらにお客様がたの存在を思い出して大いに恥じ入る、間の抜けた私。

 余韻に浸る暇もなく、お姉さまが差し伸べてくださった右手に縋って立ち上がります。
 未だ書道筆はアナルに突き挿さったまま。
 よろよろと立ち上がった私の下半身はお漏らししちゃったみたいにグショグショ。

 私がしっかり立ち上がったのを見計らって、股のあいだの筆がお姉さまの右手によって無造作にズルリと引き抜かれました。
「はうっ!!!」

 収まりかけていた快感が、腸壁を乱暴に擦られる刺激で呼び覚まされ、名残惜しげにピューッと吹き出る私のお潮。
 左手でお姉さまの腕を掴んでいないと立っていられないほどの腰の震え。

「あぁうぅぅ・・・」
 下半身全体を覆う甘美な痺れに、喉奥から勝手にいやらしい呻き声がせり上がってしまいました。

 お姉さまは抜いた筆の軸先を私の口許まで運んでくださいます。
 再び鼻をつく、自分の体内の臭い。
 それでも唇に押し付けられれば躊躇無く、パクリと咥えてしまうヘンタイな私。

 しばらくしゃぶらされた後、お姉さまは抜いた筆を墨汁にくぐらせ、私のお腹に、マゾ女、と大きく落書きしてくださいました。
 と言っても汗まみれだったので墨が滲んで滑り出し、すぐに読めなくなってしまいましたが。

「はい。素敵なオマケを見せてもらったところで、第3ラウンド、穴書道対決の審査に移りたいと思いまーす」
 テーブル下のミイコさまが、ギャラリーのみなさまへマイク越しに語りかけます。

「飼い主さんにはいったん降りていただいて、ほら、おばさん?出番よ、さっさと舞台に上がりなさい」
 ミイコさまのご指示でお姉さまと入れ違いにジャクリーンさまが、テーブルの上に上がって来られました。

 ジャクリーンさまは、さも当然のように両手を後頭部に回し、マゾの服従ポーズになられたので、私もそれにならいました。
 テーブルの上に、からだのどこも隠そうしていない裸女がふたり。
 そのふたりを取り囲んで見上げる数十名の女性たち。
 イッたばかりの私のマゾマンコに、また新たな淫欲の種火が灯りました。

「審査は、始める前に説明したようにみなさんの拍手の勢いで決めるのですが、その前に、審査する上で参考になるであろう情報をお教えしておきたいと思います」
 なぜだかご愉快そうな笑顔のミイコさまが、思わせぶりにおっしゃいました。

「今までみなさんがご覧になった通り、バトルはここまでスレイブジャクリーンが2連勝、スレイブ直子は勝ち星無しです」
 意味ありげにそこでいったんお言葉を切り、周りを見渡されたミイコさま。

「今夜のバトルは5種目用意していて、先に3勝したら勝ち抜けですので、つまりスレイブ直子は現在、ギリギリ崖っぷちの状態です」
 ミイコさまが私を見上げてイタズラっぽくウインク。

「この穴書道勝負も牝ブタおばさんの勝ちとなると、その瞬間からスレイブ直子は、ここにいる全員のレズ便器としてお仕置きタイムに突入します」
 もう一度グルっと周りを見回されるミイコさま。

「スレイブたちのあられもない発情ぶりに、テンションマックスなみなさんも多いみたいですから、そのへんのことも考慮して厳正な審査をお願いします」
 最後まで思わせぶりな微笑みを絶やさずに唇からマイクを外されたミイコさまに、場内からお声がかかりました。

「ちなみに、なんですけどー、残りのバトルはどんなのなんですか?」
 元気の良い可愛らしい感じのお声でした。
 ミイコさまが再びマイクを唇に近づけられました。

「うーん、第4ラウンドに考えていたのはクリット綱引きで、最後は電マの耐久戦なのだけれど、はっきり言ってあんまり面白そうじゃないよね?お仕置きでも似たようなこと出来ちゃうし」
 クスクス笑いのさざ波が広がりました。

 ご冗談ぽくおっしゃったミイコさまのお言葉で、ああ、私の負けが確定したな、と思いました。
 場内全体が、早くこの手であのマゾオンナを虐めてやりたい、という雰囲気に染まっている感じがしました。

「それでは審査を始めます。スレイブは自分の作品を高く掲げて、みなさんにもう一度見せてあげてください」
 ミイコさまのご指示で私とジャクリーンさまに、さっき書き上げた細長い和紙が手渡されます。

 私のは、私はマゾ女。
 ジャクリーンさまのは、被虐性淫乱変態熟女。
 ふたりとも自分の裸身を隠すように、和紙の先端を両手で持って、首元から下にその作品を掲げました。

「ではまず、スレイブ直子の穴書道作品が良かったと思う人?」
 ミイコさまの呼びかけで一斉に沸き起こる大拍手。

 あれ?思っていたより拍手がある?
 あわててテーブル下を見渡すと、どなたもニコニコお顔をほころばせ、温かく拍手してくださっていました。
 手を動かしていない人は、おひとりもいらっしゃらないみたい。
 ひょっとして、これなら勝てちゃう?

「はい。それでは次に、牝ブタおばさん、スレイブジャクリーンの作品のほうが優れていたと思う人?」
 一瞬途切れた拍手が、再び沸き起こりました。
 そして今度のほうが、その勢いが完全に勝っていました。
 やはりお客様がたは、私をレズ便器としてもてあそぶことに全員一丸となっておられたようです。

「はい、みなさんお聞きになった通り、今回のスレイブバトルは3戦連勝で、スレイブジャクリーンの完全勝利となりましたー」
 ミイコさまのお声に嬉しそうに微笑まれるジャクリーンさま。
 里美さまが作品を回収してくださり、私はテーブル上でジャクリーンさまに抱きすくめられました。

 汗ばんだジャクリーンさまの素肌と私の素肌が密着します。
 やわらかいおっぱいと固い乳首、少し緩み気味なやわらかいお肉にふうわり包まれて、いい匂いがしてすごく気持ちいい。

 その抱かれ心地は、お姉さまややよいママさま、もちろんシーナさまともぜんぜん違って、なんだか母親に抱かれたときみたいな感じ。
 母と裸で抱き合ったことなんて、中学生くらいのときにお風呂ででしかありませんが。
 そう言えばジャクリーンさまって、私の母とたいしてお歳が変わらないんだっけ・・・

「これで今夜のお仕置きスレイブは、ニューフェイスのスレイブ直子に決定しました。これからみなさんお待ちかねのお仕置きタイムに突入しまーす」
 ミイコさまの高らかなご宣言にドッと沸く店内。
 同時にメイド服姿のアキコさまがしずしずとテーブル下に、ひとり掛けソファー状のものを押してこられました。

「では早速、スレイブ直子には生贄チェアーに磔になってもらいましょう」
 ミイコさまのご合図でジャクリーンさまに手を引かれテーブルを降りる私。

 生贄チェアー?
 なんとも凶々しいお名前・・・

 それは一見、家電店でよく見かける電動式のマッサージソファーとか、美容室のシャンプーチェアーみたいにも見えました。
 キャスターで移動出来て、背もたれも足置き台も自由自在にリクライニング。
 ただ、肘置きにしては妙な形の台みたいのが、座ったらちょうど腰の辺りの左右に突き出ているのが変ですが・・・

 と、そこまで考えたとき、ふと気づきました。
 分娩台だ・・・
 婦人科の診察で使う、両脚を大きく拡げて固定しちゃう分娩台。
 私は婦人科さんのお世話になったことはまだ無いので実物を見たことはなかったのですが、SMのえっちビデオで何度か見たことがありました。

「生贄はここに腰掛けなさい」
 ミイコさまが乗馬鞭で、その椅子をポンポンと叩きました。
 ミイコさまの瞳が、最初のお浣腸のときのようにエス色に妖しく染まっています。

「これからおまえは、この椅子の上で手足の自由を一切封じられて、ここにいる全員のレズ便器と化すの。夜明けまでね。どう?ゾクゾクしちゃうでしょ?」
 ミイコさまのご命令通り、生贄チェアーに恐る恐る腰を下ろしつつ、お姉さまのお姿を探します。
 お姉さまは少し離れたところでこちらを気にもされず、やよいママさまと何やら楽しげにおしゃべりされていました。

 その椅子に腰掛けるや否や、背もたれを後ろ抱きする形で手錠を掛けられました。
 手錠は椅子の後ろの支柱に鎖を絡める形で嵌められたみたいで、その姿勢のまま、上半身の身動きがまったく取れなくなりました。

 背もたれはちょうど私の肩の高さまで。
 頭を支えるヘッドレストのような部位はありませんでした。

 つづいて左脚をしほりさまに持ち上げられ、私が不思議に思っていた肘置きみたいな部分に膝から下が乗せられベルトで固定されました。
 同じように里美さまのお手で右脚も。

 その部分は椅子の下から伸びているアームによって自由自在に動かせるみたいで、みるみるうちに大股開きの格好で固定されました。
 寝そべったガニ股、まさしく女性が出産に臨むときのような格好です。

「ああ・・・いやぁーっ・・・」
 思わず絶望的な溜息が漏れてしまうほど屈辱的な姿勢。
 さーこママさまのお店でさせられたハッピーベイビーのポーズの進化系。
 マゾマンコもアヌスも、パックリ開いたまま空気に晒されています。

「その子はバレエしていたから、股関節は柔らかいの。もっと拡げたって平気よ」
 笑いながらおっしゃるお姉さまがニクタラシイ。

 そんなふうにみるみるうちに、おっぴろげかつ無抵抗な格好で拘束されてしまった私を乗せた生贄チェアーが、明るい照明の中、拡げたマゾマンコで風を切ってステージの傍へと押されていきます。
 チェアーを押してくださるのはメイド服のアキコさま。
 
 寄り固まっていた人並が私を通すために左右に割れ、至近距離から私の屈辱的な格好をニヤニヤ見下されました。
 やがてステージのすぐ前に、頭をステージに、下半身を客席に向けた形で止められ、キャスターが動かないように固定されました。

 ミイコさまの前にみなさまが群がっているのは、私にイタズラする順番をクジ引きで決めているみたい。
 小野寺さまのビデオカメラが、私の股間に真正面から向けられています。

 お姉さまは相変わらずやよいママさまとご談笑中。
 ニップルファイトの後の放置プレイ中に私をからかってきたギャルっぽいおふたり組が、すっかり下着をはだけさせたお姿でニヤニヤと私の顔を覗き込んできました。

 クジ引きを終えたかたたちがどんどん私の周りに集まっていらっしゃました。
 私、これからどうなっちゃうんだろう・・・・
 すべてをさらけ出した格好のまま、両手両脚ビクとも動かせない生贄の私が出来ることは、期待と不安にマゾマンコとアヌスをヒクヒク引き攣らせることだけでした。


三人のミストレス 30


2018年6月10日

三人のミストレス 28

 テーブルの上で膝立ち前屈みになり、自分の両手で自分のお尻の割れスジを左右に押し拡げます。
 たくさんのお客様がたが凝視されている、その目の前で。
 アナルだけではなく、その少し下にある女性の穴の粘膜までもが外気にさらされている感覚があります。

 私、今、大勢のみなさまの前で、とてつもなく恥ずかしいことをさせられている・・・
 今更ながらの圧倒的な絶望感を伴った羞恥が、自分の全身を淫らに火照らせてくるのがわかります。
 ああ・・・視ないで・・・でも・・・視て・・・

「ああっ・・・」
 みなさまにお尻を向けているのをいいことに、こっそりと被虐に酔い痴れていた私の口から零れた、はしたないため息。
 どなたかが私の割れたラビアのあいだに、指を挿入されたみたい。
 いつもの習性で挿れやすいようにとお尻をグイッと高く突き出すと、両肩がテーブルのほうへとガクンと下がり、右ほっぺがテーブルの赤い敷物にくっつきそう。

「直子って本当、枯れない泉よね。さっきあんだけイキまくっていたのに、相変わらずマゾマンコ、グチュグチュ」
 指をお挿れになったのはもちろん、最愛なるお姉さま。
 そのまま膣壁を擦るみたいにズブズブとイタズラされ、不意に抜けました。

「筆を咥えやすいようにケツの穴をほぐしてあげる。マン汁がローション代わりになるから、直子って便利よね?」
 からかうようなお声と一緒に、今度は私のアナルに、さっきと同じ指が侵入してきました。
 細くて長くてしなやかな、お姉さまの生の右手人差し指。

「あんっ、あんっ・・・」
 中をクイックイッとほじられるたびに、抑えられない喘ぎ声が出てしまいます。

 お姉さまがテーブルに上がられてからは、ギャラリーの方々もずいぶんお静かになられていました。
 余計な野次やクスクス笑いも聞こえず、何て言うか、固唾を飲んで見守られている感じ?
 そのぶん自分の出す淫ら声がより大きく響き、いたたまれない恥辱感。

「このくらいほぐれればいいでしょう」
 唐突に指が抜け、お姉さまが私の顔のほうへと移動される気配。

「両手はいったん外していいから、あたしに顔を向けなさい」
 私の正面にしゃがみ込まれたお姉さま。
 テーブルの敷物に顔を押し付けるみたく這いつくばっていた私は、お尻に回していた両手を外して敷物の上に突き、四つん這いに戻りました。

 四つん這いの私の顔の、頭2つ分くらい上から見下ろしてこられる、しゃがみ込まれたお姉さまのお美しいお顔。
 この構図って、本当に飼い主とそのペットそのもの・・・
 と思ったとき、私の鼻先にお姉さまの右手が突きつけられました。

「ほら、しゃぶってキレイにして」
 しなやかな5本の指のうち、1本だけ根本まで濡れそぼったお姉さまの人差し指。

 その指から漂う、ツンと鼻をつく独特の臭い。
 さっきまで私の肛門に突っ込まれていたお姉さまの人差し指。

 もちろん私にためらいなんてありません。
 舌を伸ばしてお姉さまの人差し指にむしゃぶりつきます。

 しょっぱさと苦味が入り混じった自分の体内の味が消えると、そこに残るちょっぴり甘みを含んだお姉さまの指のお味。
 もし私が本当にワンちゃんだったら、しゃぶっている最中ずっと、千切れんばかりに尻尾を振っていたことでしょう。

「はい、じゃあ本番よ。もう一度これをしゃぶって」
 お姉さまの指が引き抜かれ、代わりに口腔に侵入してきた書道筆の軸先。

 お姉さまの指に比べると三倍以上の太さに感じます。
 ちょっぴりゴムの味を感じるそれも、私は夢中で頬張りました。

「おーけー、また自分でケツの穴おっ拡げていなさい」
 書道筆を引き抜かれたお姉さまが立ち上がられ、お声が私の背後へと移動していきます。

 今度は私は最初からお尻だけ高く突き上げ、自分の両膝と敷物に押し付けた右頬の3点だけでからだを支える、アナルおねだりポーズ、になりました。
 なんだかお姉さまとふたりだけでえっちな遊びをしている感覚になっていました。
 周りのかたたちの存在をいっとき、完全に忘れていました。

 ビーズ状の軸先はまず膣内に深々と突っ込まれ、グリグリと私の愛液を絡め取った後、私が自ら押し拡げているお尻の穴にそっと充てがわられました。
「あぁ・・・」
 それだけで期待の嬌声を洩らしてしまう、どうしようもない私。

「挿れるからね、力抜いていなさい」
 お声と同時に体内にヌルっとした固いものが、ズブズブとゆっくり埋め込まれてきます。

「あっ、あーっ、ああーーっ・・・」
 本来は出すこと専用なはずの器官に侵入してくる異物。
 狭すぎる空間にピッタリ密着しながら無理やり押し入ってくる異物に戸惑う粘膜。
 アナルに蓋をされ、排泄の一切を禁じられてしまったような屈辱。
 そんな背徳感、被虐感、絶望感が長い溜息となって、私の喉奥からほとばしり出てしまいます。

「あらあら、あんなに太いのが、やすやすと入っちゃうような子になっちゃったんだ、なおちゃんは・・・」
 遠くから聞き覚えのあるお声。

 素で驚かれ、思わずお口から出てしまったような、お独り言のようなお声。
 やよいママさまでした。

 そのお声が耳に届いた瞬間、忘れかけていた羞恥心が決壊したダムの水流のように、胸中に押し寄せてきました。
 いやっ、やよい先生・・・そんなこと、おっしゃらないで・・・

 否応なしに現実へと引き戻されます。
 そう、ここはたくさんの見知らぬお客様がたが見物されている大きなテーブルの上。
 私はそこで、お姉さまからアナルを犯されて身悶えているということを。

 初めは挿入はおろか弄られることも、視られることさえ恥ずかし過ぎてイヤだったアナル。
 でも歴代のミストレスお三かたから、異物挿入、お浣腸、肛門拡張、アナルビーズと手解きを受け、今では、そこを刺激すれば確実に気持ち良くなれる方法まで会得していました。
 お久しぶりにお会い出来たやよい先生、いえ、やよいママさまが思わず呆れられてしまうのも、ご無理の無いことでした。

「おっけー、こんなもんでいいでしょう。立ちなさい」
 しばしのほろ苦い郷愁を破ったのは、お姉さまのお声。
 再び私の顔のほうへとお戻りくださったお姉さまが、身を屈めてお手を差し伸べてくださいました。

「あ、はい・・・」
 自分のお尻から両手を外し、いったん四つん這いに戻ってからそのお手を見上げ、おずおずと右手を差し出します。
 私の手をしっかりと握ってくださったお姉さま。
 そのお手に縋り、膝立ちから爪先立ちへと体勢を変えて立ち上がります。

 両脚のあいだの違和感は、肛門に突き挿さった書道筆。
 お尻の穴から幾分後方向きに、まるで硬いシッポみたいに突き出ていました。

 ビーズ状の段々3つが全部埋まるくらい深く埋められたみたいで、からだを動かすと微妙に粘膜に擦れるみたい。
 痛くはなくて、むしろ気持ち良い感じが心配です。

 お姉さまに手を引かれ、私のお尻に群がられていたギャラリーのみなさまのほうを向かせられます。
 こんなにたくさんの方々に、私は自ら押し拡げたアナルを晒していたんだ・・・
 そして今は、全裸で筆のシッポを生やした姿をじっと凝視されています。
 逃げ出してしまいたいほどの羞恥を嘲嗤うかのように、両内腿を愉悦の液体がダラダラ滑り落ちてしまいます。

「みなさん視ておわかりのように、アヌス書道はマンコと違って、筆が真っ直ぐ下にではなく、少し斜め後ろ向きになってしまいます」
 ずいぶんお久しぶりにお聞きしたように感じる、マイク越しのミイコさまのお声。
 お姉さまと手を繋いだままな私の裸身を指さしつつのご説明。

「ですので書くときは、さっきのおばさんのときとは逆を向き、スレイブは自分の股ぐらから覗き込むような姿勢で前進しながら、書き進むことになります」
 ミイコさまのご愉快そうなお顔。

「これって意外と難しいらしいのよね、自分から見えている左右と紙の向きが逆になるから。おばさんもアヌス書道初めてのとき、かなり苦戦していたものね」
「みなさんも、そのあたりにも注目して見物すると面白いと思います。あと、このスレイブはなにぶんにも初体験ですので、指南役として飼い主さんのアドバイスも許可しますから、飼い主さんもそのまま壇上に残ってください」
 ミイコさまのお声と一緒に、場内にもザワザワが復活して、拍手やがんばってー、のご声援も聞こえてくるようになりました。

「それではあらためまして、スレイブ直子のお題は、私はマゾ女、の5文字です。始めてください」
 ミイコさまのご説明が終わると、ギャラリーのみなさまが見やすそうな位置へとザワザワ散らばられます。
 結局360度、どちらを向いてもどなたかしらお客様のお顔が見える状況に。

「さあ始めましょう。まず最初に筆に墨を浸けなさい」
 私の手を取ったまま、墨汁のボウルのほうへと導いてくださるお姉さま。

 お姉さまってば、この公開調教っぽい雰囲気がお気に召されたみたいで妙にノリノリなご様子。
 私へのご指示も全部マイクに乗せてみなさまにお聞かせしちゃうおつもりらしく、私をみなさまの見世物にする気マンマン。
 ボウルの傍で恋人繋ぎが離れ、自由になった両手が自然に後頭部へと行ってしまう、哀しいマゾの性。

 ボウルの少し前に立って和式のおトイレで用を足すときみたいにしゃがみ込み、お尻の穴から突き出ている書道筆の筆先に墨汁を含ませます。
 この格好、かなり恥ずかしい・・・
 排泄姿を間近から大勢に見物されている気分です。

「たっぷり浸けていいけれど、墨を紙に垂らさないように縁に擦りつけて絞りなさいよ」
 お姉さまから見下ろしつつのアドバイス。
 筆先をボウルの内側に擦り付けるとき、いやらしくグラインドしてしまう自分の腰の動きが恥ずかし過ぎます。

「そうだ、直子はジャッキーみたいに、緊張感をキープするための戒め、は要らないの?」
 イジワルく尋ねてこられるお姉さま。
 ギャラリーのみなさまがクスクス笑われています。

「あ、いえ。と、とくにはいらないです・・・」
 今の私はそれどころではありません。
 お尻の穴に筆を挿して見ず知らずのみなさまの前でお習字、なんていう生まれて初めての恥辱体験に胸がドキドキし過ぎて、一刻も早く終わらせてテーブルを降りたいだけ。
 そんな私の返答に、クスクス笑いの波がより広がりました

「ふーん、珍しいのね。普段の直子は洗濯バサミとか目玉クリップとか、大好物なのにぃ」
 お芝居がかったお姉さまのお言葉に、今度はみなさま大笑い。
 私は笑い声を浴びながら、マゾマンコの奥が疼いて疼いて仕方ありません。

「じゃあさっさとお習字を始めましょう。最初の文字は、私、よ」
 お姉さまに促され、服従ポーズのまま書き初め用紙を跨ぎました。

「ほらー、さっきミイコさんが言っていたじゃない?そっち向きではダメ。逆、逆」
 文鎮のほうを向いてガニ股スタンバイした私に、笑いながらのお姉さまの駄目出し。
 
 確かにこの状態でしゃがんでも、筆は遥か後ろにあって、まともに文字なんて書けなさそう。
 よたよたと180度回転して和紙を跨ぎ直すと、筆先が文鎮のすぐ下に来て、逆よりずっと書きやすそうです。

「そう、それで股のあいだから筆を覗きながら、筆先をコントロールするの」
 お姉さまから笑顔のおーけーをいただきホッとして、やや深めに腰を落としつつ考えました。

 えっと、私、っていう漢字は、まず右から左斜め下に一回払ってから横棒、縦棒で、左右に払って、それから右側にカタカナのムを細長く、それで、は、は・・・
 目を閉じて真剣に考えつつ、時折自分の股ぐらから筆先を覗き、どう動かすかシミュレーションしてみます。

 だいたいの筆遣いが固まったところで、ふと周囲に目を遣ると、薄い笑いを一様に浮かべられた同性のお顔たちにぐるりと取り囲まれていました。
 全裸に首輪でお尻に書道筆を挿してしゃがみ込んだ女を眺めている、憐れむような蔑むような、嗜虐と好奇に満ち溢れた無数の目、目、目・・・

 私、なんで今、こんなところで、こんなことをしているのだろう・・・
 今までにも不特定多数の方々の前で痴態を晒したときに感じたことのある、切ないような虚しいような、でも決して嫌いではない、いいえ、むしろ積極的に陥りたいような、蠱惑的な虚無感。

 妄想で思い描いていたことがいざ現実となったとき、対応しきれない戸惑いと、ついにやってしまったという罪悪感、絶望感。
 それらは徐々に願望を叶えたという喜びに変わっていき、性的な高揚感へと収束していきます。
 真っ白な和紙の上に汗でも涙でもない透明な液体が一滴、ポタリと垂れました。

「ほら、早く書き始めないと墨が乾いちゃうわよ?」
 お姉さまのお一言でフッと我に返り、思い切ってガクンと腰を沈めました。

「あんっ!」
 筆先が和紙に着地し、体内の軸先がグイッとより深いところまで届きました。

 まずは払い、次に横棒、縦棒を長く下ろして左右に払い・・・
 私、の、のぎへん、のところで墨が掠れるようになり、いったん墨汁ボウルのほうへ戻り、しゃがんで墨汁に浸します。
 腰を振って墨汁を絞ってからまた和紙に跨がります。

 それからは夢中でした。
 シミュレーション通りに腰をグイグイ振って、予想通りの線が引けると凄く嬉しく感じました。

 腰を揺らすたびに、前屈みのため垂れ気味になっている自分のおっぱいがブルンブルン揺れているのが自分の目にも見えていました。
 筆先が和紙に届くたびに、肛門に挿さった軸先が腸壁をなぶり、どんどん気持ち良くなって小さく声をあげていました。
 それに伴って和紙にも無数の愛液染みが垂れ、その上を墨が通ると滲んでしまいました。

 女、の字の最後の払いを書き終えて立ち上がろうとしたとき少しよろけて、すかさずお姉さまが背後から肩を抱いて支えてくださいました。
 私はお姉さまのお胸に背中を預けながら、ビクンビクンと小さくイッていたと思います。

「はい。スレイブ直子も書き上がりましたー、終了でーす。こちらがその作品、私はマゾ女」
 テーブル下のミイコさまのご合図。
 お姉さまは片手で私を支えたまま、書き終えたばかりの私のお習字をもう片方の手で拾い上げ、高く掲げてみなさまにお見せになりました。
 沸き起こる拍手と小さな笑い混じりのざわめき。

「ほら直子、シャンとなさい!」
 まだお姉さまにもたれ気味な私の肩を揺すり、小さく叱責くださったお姉さま。

「は、はい・・・」
 私もお姉さまからからだを離し、後頭部に両手を当てて基本ポーズに戻りました。
 お尻の書道筆はまだ挿さったままです。
 
 書き終えたお習字は、各文字の大きさのバランスが悪かったり、は、の字の右側のぐるんが逆巻きだったりはしましたが、初体験にしては我ながらよく書けたかなと思います。
 お姉さまがテーブルサイドにおられた幾人かのお客様にマイクを向け、ご感想を募りました。

「ちっちゃな子供が見よう見真似で一生懸命書いた字みたいでカワイイ」
「変なところもあるけれどちゃんと、私はマゾ女、って読めるから合格」
「さすがに、マゾ、の二文字がとても上手い」
「書いているときの表情が凄くエロかったから、少しくらいのミスは許す」

 などなど。
 よかった、概ね好評みたい。
 お姉さまもみなさまのご感想にお気を良くされたのか、再び私の傍らに戻られておっしゃいました。

「初めてにしたら上出来よ、よくがんばったわね直子。だからご褒美をあげる。もう一度四つん這いになりなさい」
 嬉しそうな笑顔のお姉さまに促され、再び両膝を折る私。
 
 今度は始めからミイコさまたちがいらっしゃるメインと思われるサイドにお尻を向けてひざまづきました。
 顔だけ横上に向けて、私のお尻傍のお姉さまを見上げます。

「わかっているじゃない?一度言われたことは忘れずに、飲み込みも早い。本当に直子はいいマゾペットで可愛いスールよ」
 お姉さまからのお褒めのお言葉に頬が緩んでしまう私。

「筆を抜きがてらあたしがイタズラしてあげるから、今度はアナルでイクところをみなさんに見ていただきなさい」
 つづいたお言葉は、ドエスそのものなヘンタイ過ぎるご命令。

「えっ?い、今ここで、アナルだけで、ですか?・・・」
 戸惑いがそのまま言葉になりました。

「そう。さっきはマゾマンコに電マ突っ込んでイッていたじゃない?でもあんなの普通の人なら誰でもイケるわ。だけど直子は普通じゃないでしょ?」
 お姉さまってば、この雰囲気を完全に愉しんでいらっしゃいます。

「大丈夫よ。このあいだもあたしの前で何度もイッたじゃない?あちらのスレイブの飼い主さんからいただいた特性アナルビーズで」
 テーブル下のシーナさまとジャクリーンさまにお顔をお向けになるお姉さま。

 それは事実でした。
 私がひとりアソビでみつけた、アナルのツボ、みたいな場所をお姉さまにお教えしたら、お姉さまはあっという間にその場所への刺激の仕方を体得してしまい、それからは面白半分に何度も何度も、ふたりのときでもオフィスでも、アナルだけでイカされていました。

「世の中には、アナルが気持ちいいのはゲイの男性だけ、女性がアナルでイケるはずがない、と思い込んでいる人もいるらしいの」
 今度はしほりさまのほうに視線を遣るお姉さま。
 私の目の前にいらっしゃったOL風なブラウス姿の女性おふたりも、お顔を見合わせてウンウンというふうにうなずいていらっしゃいます。

「そんな偏見をマゾ直子のヘンタイテクニックで覆しておあげなさい」
「あ、はあ・・・」

 アナル書道中は小さくイッただけだったので、欲求不満は残っていました。
 それに、お姉さま直々に私をイカせてくださる、というご提案が何よりも嬉し過ぎるご褒美でした。

 見知らぬ大勢のみなさまがご覧になっている、という現実感が再び薄れかかっていました。
 今日一日、午前中からあまりに恥ずかし過ぎることばかりしているので判断基準がおかしくなってしまっているのでしょう。

 お姉さまからのヘンタイ過ぎるご褒美を、私は悦んで頂戴することにしました。


三人のミストレス 29