2025年3月2日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 17

 目の前に、まばらな陰毛を纏われた倉島さまの濡れそぼった女性器。
 その少し上には放射状の細かな襞に囲まれた薄ピンク色の慎ましい菊門。
 下付きのかたはバックから責められるとより気持ちいい、と何かで読んだのか人に聞いたのかは忘れましたが、らしいので、この姿勢になっていただきました。

 残念ながらお顔は見えませんが、倉島さまの一番恥ずかしい部位の全容が至近距離にあります。
 まず、奥のほうに包皮を半分ほど被ってプックリ膨らみテラテラに光っているおマメに右手を伸ばします。

 触れた途端にプルンと震える倉島さまのお尻。
 恥ずかしそうに露呈したピンク色のおマメの表皮を愛液で磨き上げるように指先で擦ると、途端にアンアン喘ぎ始める倉島さま。

「麗子さんて、お尻ぶたれるのもお好きですよね?スパンキングマシンを試してみたいなんておっしゃっていたくらいですから」

 ヒクヒク蠢く膣口からジワジワと滲み出る愛液を間近で見ながら、ちょっとイジワルな気持ちになってお尋ねします。
 私だったらそうされたいな、と思いつつ。

「は、はい、アンッ!お尻、はたいて、アンッ!欲しいですぅぅっ、アーンッ!」

 クリットへの刺激で息も絶え絶えな倉島さまが、可愛らしく懇願してきます。
 クリットをつまむ手を左手に変えて、空いた右手で倉島さまの右尻たぶをパチン。

「アンッ!」

 ひときわ悩ましい倉島さまの淫声。
 右の尻たぶ、左の尻たぶ、不公平にならないように強く弱く交互に叩くたびに、倉島さまの可愛らしい喘ぎ声。
 私もだんだん愉しくなってきちゃっています。

 裂けめが少し開いている倉島さまの膣口が充分におツユを湛えていることを確認し、クリットを弄んでいた左手を粘膜越しに少し手前へと滑らせます。
 人差し指と中指がぬめるのを感じつつ、ひっそりと開いた膣穴の奥へとズブリ。

「アフゥーンッ!」

 倉島さまのお尻が大きくビクンと跳ねて、甲高い淫声が浴室のガラスを震わせます。
 精一杯伸ばした指先の腹で膣壁のお尻側を押すように優しく愛撫。
 私の指の動きに呼応して倉島さまの淫声が絶え間なく、リズミカルに洩れてきます。

「アッ、アーンッ、ンッ、ンーンッ、いいッ、すごいっ、すごくイイですッ、アーンッ、もう、イッチャウっ、すぐっ、アーーンッ…」

 倉島さまのお尻が目の前でヒクヒクと上下し、膣内の指が二度三度、強烈に絞り込まれます。
 後背位になっていただいて、ものの数分で呆気なく昇り詰めてくださいました。
 押し込んだままの指先がグイグイと膣壁全体から締め付けられ、見えないお顔からハアハア荒い吐息が聞こえてきます。

「…す、すっごくよかったです…自分でやるのとも友達からイかせられるのとも違って、からだ中が痺れるような、今まで味わったことのない快感でした…やっぱり直子さまは特別です…」

 呼吸もいくらか落ち着き、でもまだハアハアと上ずったお声でそんなことを懸命に伝えてくださる倉島さま。
 そのいじらしさに嬉しくなった私は、倉島さまの膣中に潜り込んだままの指先をもう一度奥まで伸ばしてから、お尻側の膣壁になすりつけるようにゆっくり滑らせながら指を抜きました。
 アァアーーンッと甲高い嬌声がもう一度浴室に響きます。

「そう言えば、麗子さんは里美さまから、お尻も可愛がってもらっているのですか?」

 ヌルヌルの愛液でふやけた指先で倉島さまの菊門をサワサワ撫で回しながら、エスっぽい気持ちでご質問してみます。

「アンッ、あの、えーとア、アナルですか…愛川さまからちょこっと指を挿れられたり、あと、か、浣腸もしていただいたことはありますぅ…」

 私が慈しむように優しく愛撫しているアヌスへの刺激に倉島さまも艶っぽいお声でご反応くださり、満更でもなさそう。

「…浣腸されて排泄を視られちゃったときは、ンッ、わたしには生まれて初めての経験で、ンフッ、は、恥ずかしくて死にそうでしたけれど…」

 倉島さまが身悶えしつつもなんとかお言葉を紡ごうとされています。

「…でも、視られたことによって、愛川さまとの関係が深まった、アアンッ、ようにも思えます…」

 倉島さまが腹這いの状態から少し上半身を起こされ、お尻は私に触られたままお顔だけ振り向かれます。
 私と目が合ったそのお顔はトロンと呆けて、なんとも色っぽいまなざし。

「アヌスを開発していただいてお尻でもイけるようになると、性感の度合いがグーンと深まるんです。オマンコを中心として全身が蕩けちゃうくらい甘美で例えようのない快感が味わえるんですよ」

 倉島さまの菊門を焦らすようにゆるーくもてあそびながら、アブノーマルな誘惑の沼へ誘い込むヘンタイ女な自分を愉しんでいる私。
 でも頭の片隅では、そろそろお姉さまのもとへ戻らなきゃな、とも思っていました。

「そ、それでしたら、アンッ、直子さま、今、わたしのアナルを、か、開発してくださいぃ、ンッ、わたしももっと、感じたいですぅ…」

 はしたないおねだりをされる倉島さまに、得も言われぬ快感がゾクゾクっと背筋を駆け抜けますが、私には懸念事項もありました。
 時間のことと倉島さまのお尻の状態のこと。
 倉島さまはたぶん、お尻をもてあそばれる準備はしていないでしょうから、そうすると体内にはきっと…

「それは嬉しいご提案だけれど、麗子さんは明日からあるじさまや里美さま、シーナさまたちにいっぱいご調教されるのでしょう?そのときにシていただいたほうが安全安心だと思うの」

 倉島さまのアヌスを名残惜しく撫ぜ回しつつ、指を挿れてみたい衝動もあったのですが、戻ることを決めます。

「それに、随分ゆっくりしちゃったじゃない?もう一時間くらい経っていると思う。そろそろ戻らないと…」

 倉島さまに告げながら、菊門を弄っていた指を少し下へとずらし、躊躇なく膣穴へズブリと突き立てます。

「もう一度ご奉仕させていただきますので、それでスッキリして戻りましょう」

 すでに倉島さまの弱い部分は把握できていましたし、3回イき果てて敏感になっているおからだです。
 弱点をちょっと刺激して差し上げただけで、これまでで一番大きな淫声と共に盛大にイキ果てられました。
 指技だけですから長さが届かず、お潮を吹くまでには至りませんでしたが。

 もう一度シャワーで汗やヌメヌメを流してから脱衣所へ。
 一枚のバスタオルで代わりばんこにからだを拭い、洗い髪のまま首輪を付けます。
 最後にバスタオルを倉島さまに渡すと、

「わたしも直子さまと同じように裸のまま戻ります…」

 と恥ずかしそうにおっしゃいました。
 お肌は上気したまま、両乳首も尖ったまま。
 どうやら発情状態がつづいて、M女としての自覚や使命も芽生えつつあるご様子。
 キレイに洗ったキツネさん尻尾のアナルプラグを脱衣所に干して、ふたり全裸のまま浴室を出ます。

 浴室を少し離れるとお外は漆黒の闇。
 私は何度か往復して土地勘がありますからなんとか見当がつきますけれど、倉島さまはご不安そうなので手を繋ぎ、お屋敷玄関へとゆっくり木立を抜けていきます。

「…わたし、明日からどんなことをされちゃうんでしょうか…」

 木立を抜ける暗闇の中、倉島さまがお独り言のようにポツンとつぶやかれます。

「そうですね、里美さまやシーナさまもいらっしゃるのでいろいろ辱められるのはもちろんでしょうけれど、ここのあるじさまのエス度はお見事な感じですから、麗子さんが思いもよらないようなご調教でたくさん虐めていただけると思いますよ」

 からかうような感じでご冗談ぽく、不安がらせるようなことを言ってしまう私も、思いがけずに回ってきたS的な役割を愉しんでいます。
 
「…着いた早々からこんなことになるとは思ってもいませんでした…でも直子さまは、今晩帰ってしまわれるのですよね…」

 心細そうなお声と一緒に繋いだ左手をギュッと握られて思わずキュン。
 倉島さまの右手をギュッと握り返しながら極力優しく言い直します。

「あ、でもでも、あるじさまはお話をご執筆されていないときは、とても博識でおっとりとした優しくて品のあるおばさまですから、麗子さんが本当に怯えるような意地悪はされないはずです」
「他のみなさまも麗子さんがされてみたいと思っていたことばかりしてくださると思いますから、普通では出来ない非日常的な体験を思い切り愉しんじゃうといいです」

 本当はあるじさまのご調教時の豹変具合とかイラクサのこととか、お話したくて堪らないことはたくさんあるのですがグッと我慢。
 未知の世界はネタバレ無しで愉しみたいですものね。

 そんな会話をしているあいだにお屋敷の玄関前に到着。
 扉の鍵はかかっていなく、室内履きに履き替えて内扉へ。
 扉をそっと開けるとフワッと香ってくるカレーの良い匂い。

「うわっ、今度はふたりともすっぽんぽんでご登場だ」

 私たちに気がつかれるなり大きなお声で囃し立てられたのは五十嵐さま。
 そのお声にたじろがれ、すかさずヴィーナスの誕生ポーズになられる倉島さま。
 みなさま、いつものテーブルのまわりに思い思いに腰かけリラックスされていたご様子。

「ずいぶん熱心にがんばっていたじゃない直子、そのモニターで倉島ちゃんの四回イキ、じっくり見物させてもらったわよ」

 お姉さまが指差す壁には70インチくらいありそうな液晶テレビに、誰もいなくなった薄暗いあの浴室内部が映っています。
 て言うか私、そこにテレビモニターがあったことに今の今まで気づいていませんでした。

 するとそこへ厨房のほうから銀盆を捧げ持たれた寺田さまが出てこられます。
 大きめな銀盆から漂うスパイシーな香り。

「スッキリサッパリしたらお腹空いたでしょう?まだたっぷりあるからおかわりしても大丈夫よ」

 テーブルの端のほうにカレーライスとサラダのワンプレートディッシュを二つ並べて置いてくださった寺田さま。
 その寺田さまのいでたちが凄いんです。

 素肌を覆うのは両脚の付け根ぐらいまでしかない薄ピンク色の胸当てエプロンのみ。
 そのエプロンは布質も薄く布面積も小さく、谷間、横乳とはみだしまくり。
 当然乳首の突起も布地を突き破る勢いで目立っていて、ちょっと動けばプルンとコンニチハしそうです。
 まさにエロティックというお言葉を体現されている寺田さまのお姿。

 お背中もお尻も丸出しで正面からは、狭い逆三角形に刈り揃えられた薄めの陰毛まで見え隠れしている裸エプロンな寺田さまは、私たちにカレーをサーブされた後、ソファーでくつろがれている中村さまのお隣にお座りになられ、優雅に脚を組まれます。
 アソコ、完全に丸見え。

 美味しいカレーをよく冷えたシードルでいただきながら、そっとみなさまのご様子を観察すると宴もたけなわ、色とりどりのグラスとテーブルには乾きもののおつまみが置かれ、みなさまけっこうアルコールを召されているみたい。
 寺田さま中村さまを中心に、お姉さま里美さま五十嵐さま角田さま本宮さま。
 運転手さまで相変わらず白いブラウスに黒いパンツをカッチリ着こなされた本宮さまの前にだけはティーカップが置かれ、それでもなにやら楽しそうに談笑に加われています。

 ここにおられる女性7名のうち着衣が4名、全裸もしくはほぼ全裸の女性3名。
 アブノーマルな空間です。

 あちこちに目を泳がせつつ美味しいカレーを食べ終わりひと息着いた頃、お姉さまの大きなお声が談笑の輪の中に響きました。

「えーーっ!?そんなの初めて知ったわ。そんな面白そうなこと、ここに着いてから今まで誰も教えてくれなかったじゃない」

 一聴して憤っておられるようにも聞こえましたが、その瞳はご愉快そうにトロンと笑われていました。

「三週間くらい前に招いたM女たちとの酒池肉林でさ、そこにずっと、ママたちご一行が来るまで入り浸りだったからアタシらもいい加減飽きてたんだよね。それで言いそびれちゃった」

 寺田さまがテヘペロなお顔でご弁解されています。

「それで今日先生に、予定より一日早く新しいM女が到着しました、けっこう若くてウブそうです。って報告したら、それなら今回はラチカンキンのシチュでいきましょう、素っ裸で目隠しだけして地下室に一晩ぶちこんでおきなさい。あと剃毛の用意も、って言われちゃってさ」

 中村さまが引き継いでのご説明。
 わたしの隣の倉島さまの裸な両肩がビクンと震えました。
 お姉さまがグラス片手に私のほうへフラフラと近づいてこられます。

「直子には残念なお知らせね。このお屋敷の地下室にSM設備が揃った拷問部屋があるんだって。よりによって帰る直前に教えられても、って感じよね」

 お姉さまにつづかれてみなさまも私たちのほうへと集まってこられます。

「ほら、避暑地の別荘ってシーズンオフは無人じゃない?寒いから。だから数年前からアタシらが来ないあいだ、主にOVAの製作とか自主映画のビデオ撮影なんかのロケ場所として貸し出すようになったのよ」
 
 寺田さまが私のお隣に無理矢理お座りになり、お胸がはだけるのもお構いにならず、至近距離で話しかけてくださいます。
 アルコール臭さに混じって甘いパフュームの香りが私の鼻孔をくすぐります。

「そんな中で二、三年前かな、あるAVメーカーの人がここの地下室を気に入っちゃって、地下牢ぽく改造しちゃってもいいか、って打診してきたの」

「もともとは食糧とか薪木の貯蔵庫だったみたいね。けっこう広いんだ」

 逐一注釈をいれてくださるのは中村さま。

「アタシらは地下室の存在なんて気にも留めていなかったし、えっちに改造してくれるなら願ったり叶ったりだから、どうぞご自由に、その代り費用はすべて自腹でね、てなもんよ」
「そしたらシーズンオフのたびにコツコツと改造したのでしょうね。今じゃ立派な地下牢、冷暖房空調完備、シャワー・トイレ付の立派なSM拷問部屋になっちゃってたの」
「どっから持ってきたのか、頑丈な分娩台まであるのよ。あんなの狭い階段を通せっこないから、一度バラバラに分解して、地下室でもう一度組み立てたのでしょうね」

 ご愉快そうにお話される寺田さまは、いつの間にかエプロンの結び紐が解け、かろうじて首からぶら下がっているだけの全裸同然のお姿になっています。

「それでこれから倉島ちゃんをその地下室にお連れするわけだけれど、どうする?エミリーたちも後学のために見てみる?」

 中村さまがお姉さまよりも私のほうを見つめつつ、イタズラっぽく問いかけてきました。

「うーん、悩むところね。今もう9時過ぎでしょう。そんな場所を見ちゃったら絶対、直子を虐めたくなっちゃうでしょうし、そうしたら下手したら帰れなくなっちゃいそうで本宮さんにもご迷惑だし…」

 思案顔なお姉さま。
 私は地下牢のお話をお聞きして、ぜひともこの目でみてみたいし出来れば責めも受けてみたい…
 つまりは、ここからまだ帰りたくない気持ちでした。

「お時間のことでしたらあまりお気にされなくて大丈夫です。この時間でしたらここから二時間もあればおふたりをご自宅までお送りすることは可能ですし、お送りしたお車を駐車する池袋のビルの上のホテルに部屋もとっていただきましたから、わたくしも充分明朝まで睡眠を取れます」

 離れたお席でみなさまのお話を聞いていたのであろう本宮さまが、スクッと立ち上がられ近づいてこられながらおっしゃいました。
 そのキビキビした所作が、いかにも運転、接客のプロフェッショナルという感じでかっこいい。

「明日シーナさまたちをお乗せするワゴン車もその駐車場にすでに駐めてありますし、ご一行も本日はシーナさま、あ、いえ若林さま宅にお泊りになるということなので集合時の遅延の心配も無く、明日の準備は万端ですので、渡辺さまはどうぞお気兼ねなく今後のご予定をお決めください」

 理路整然とした本宮さまのご説明を受けてしばしうつむかれていたお姉さま。
 ふっとお顔を上げられるとキッパリとこう宣言されました。

「決めた。地下室は見に行くけれど10時前には直子と一緒にお屋敷からおいとまする」

 かなり酔っておられるのでしょうけれど、ご無理にお顔をキリっと引き締められたような、一大ご決心風なご様子。

「だって、あたしたちのわがままで本宮さんが寝不足になって、それで万が一不測の事態でも起きちゃったら申し訳ないじゃない」

 お独り言のようにおっしゃってから私を真正面から見据えられます。

「だから直子は服を着なさい。はい、これ」

 テーブルの上に置かれたお姉さまご愛用のバーキンバッグからなにやら布片が引っ張り出されます。
 私がこの旅行の出発時に着てきた丸襟膝上丈の半袖前開き水色シャツワンピースです。

「裸のままの直子をそんなところに連れ込んだら絶対イタズラしたくなっちゃうから、隠しておくの。ほら、早く着なさい、ノーパンノーブラのままでいいから」

 お姉さまに急かされた私は、あわてて素肌に前開きワンピを羽織り、前面のボタンをひとつづつ留めていきます。
 私がボタンを首の下まできっちり留めたのを確認すると、お姉さまが寺田さまに向かっておっしゃいました。

「来年のお愉しみのためにも、ぜひともその地下室とやらを案内してくださらない?」

「おーけー。それじゃあみんなアタシについてきて」

 いつの間に頼りないエプロンまで取り去ってしまったのか、今や何もかも剥き出しの全裸姿な寺田さまを先頭に、ぞろぞろ付き従って広間の奥の扉を目指すみなさま。
 寺田さまの横に中村さま、その後ろに五十嵐さまと角田さま、その後ろからお姉さまと私、里美さまとこれまた全裸に首輪の倉島さま、最後尾には本宮さまも着いてこられています。
 全裸がひとり減りましたが充分にアブノーマルな集団です。

 奥の扉を開けるとすぐに狭い下り階段になっているようですが暗い洞窟みたいでよくわかりません。
 中村さまが扉脇の壁にあるスイッチをパチンと押すとパッパッと淡い光が洞窟の奥へと走り、下り階段の状態がわかりました。

 人ふたりが並んでやっと下りれるような狭い階段。
 階段脇の壁は煉瓦造りで階段は石造り?天井は高めで少し黴臭いような匂いもして、全体的にはなんだかおどろおどろしい感じ。

 七、八段くらい下ると狭い踊り場があって、そこから折り返し更に下へ七、八段。
 下り切ると広めな空間の向こうに、映画館で見かけるような観音開きの扉。
 その空間でもう一度、中村さまが壁のスイッチをひねると辺りは驚くほど明るくなります。
 
 中村さまが持参された鍵で観音開きの扉を開き、その向こうに広がった世界を一瞥したとき、寺田さまと中村さまを除く一同が絶句しました。


2025年1月1日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 16

 午後7時前の山間は、すでに夜と言ってもいいくらいの暗がり。
 そんな中をジョセフィーヌさまにリードを引かれた倉島さまの、仄かに浮かぶ白いお尻を追いかけながら早足で坂道を登っていきます。
 ただ、気温はそんなに下がっていなく、坂道のおかげでうっすら汗ばむほど。

 山道に出る前に東屋のところでシャベルを回収し、来たときと同じようにビデオカメラだけ倉島さまに渡しました。
 手渡したとき倉島さまはうつろな瞳を私に向けて、

「…なんかすごかったです…」

 と一言おっしゃり、ジョセフィーヌさまにリードを引っ張られ歩き始められました。
 夢遊病者のようにフラフラと、心ここにあらずといったご様子でした。

 そのままふたりとも無言で薄闇の山道を足早に進み、ほどなくお屋敷の入口までたどり着きます。
 ジョセフィーヌさまはさっさとご自分のお部屋のほうへと戻られ、私はこのままバスルームに直行するか、でも遅くなっちゃったから一声お声をかけたほうがいいのかな、なんて考えていました。

 迷ったまま玄関前の階段そばまで歩を進めると、急にパッと周囲が明るくなりました。
 玄関前の瀟洒な柱に取り付けられたライトが左右から私たちの裸身を照らし出しています。
 きっと暗くなると自動で人影を感知して灯る仕組みなのでしょう。

 キャッと小さく悲鳴を上げられたのは倉島さま。
 そのとき初めて我に帰れらたようで、とっさにヴィーナスの誕生ポーズをとっておられます。
 と同時に玄関の扉も開きました。

「あらあら、ふたりしてヨレヨレ。身体中を足跡だらけにして、ずいぶんとお愉しみだったみたいね」

 薄手の真っ赤なキャミソールを艶かしく召された寺田さまがからかうようにお声をかけてきます。
 玄関口からの明るい光も加わり、お姉さま以下全員がご集合。

「とくに倉島ちゃんなんか肌が白いからジョセの土色の肉球痕がくっきりあちこちに残ってる。これは記念写真を撮っておかないと」

 五十嵐さまがおっしゃるなりスマホでパシャパシャと写真を録り始められます。
 シャッターを押すたびに、まばゆいフラッシュライトがふたりに浴びせかけられます。

 ここへ来たときと同じ服装、サマーニットとサブリナパンツに身を包まれたお姉さまが一歩踏み出され、私からお散歩バッグとネコミミカチューシャを取り上げられ、倉島さまからもビデオカメラを回収されます。
 お姉さまの頬がほんのり桜色に染まっていますので、おそらくすでにお酒を召し上がっているのでしょう。

「ほら、早くふたりで浴室に行って、そのキチャナイからだを綺麗に洗ってきなさい。あ、お尻の尻尾は自分でよーく洗って脱衣所に干しておけばいいってさ」

 お姉さまがニヤニヤ笑いで私たちふたりを交互に眺めながらおっしゃいます。
 それからふとイタズラっぽいお顔になられ、こうつづけられました。

「あ、でももうあたしの荷物はみんな車に積み込んだし、直子はこの後、お夕飯をいただくだけだから、浴槽にお湯張って、ふたりでゆっくりくつろいでくるといいわ」
「今、7時過ぎだから9時過ぎにでも出発すればいいでしょう。倉島さんは直子推しなんだし、しっかりファンサービスしておあげなさい」

 いつもシャワーはさっさと浴びてなるべく早く広間に戻りなさい、とご指示されていたので、お姉さまの予想外のお言葉にびっくり。

「えっ、あの…それって…」

「M女らしくゲストにしっかりご奉仕して、気持ち良くイカせて差し上げなさい、ってこと。察しなさい、鈍い子ね」

 お姉さまの思いがけないご命令に、倉島さまはと見ると、頬を赤らめて困惑されながらも嬉しそうにモジモジ、でも乳首が瞬く間にムクムクと屹立。

「あら、エミリーってば太っ腹ね。さすがのネトラレ性癖」

 キャミソールの胸元を色っぽくはだけさせた寺田さまが笑いながらおっしゃると、すかさず異議を挟まれたのは、だっぷりしたロングTシャツ姿の五十嵐さま。

「でもこちらのお姉さまの場合、パートナーを他の人に差し出して奉仕させて悦に入る、ネトラセタイプの女王さまじゃない?」

 五十嵐さまのご指摘にみなさまがドッと沸かれます。
 本宮さまを除いてみなさま、すでにご酩酊のハイ状態なご様子。

「ほら、さっさと行きなさい。あたしたちもお酒飲みながら広間でゆっくり見物させてもらうから。少なくとも3回はイカせてあげること」

「えっ!?」

 お姉さまの謎なお言葉に思わず声を上げてしまう私。
 3回イカせて差し上げるのは別にかまわないのですけれど…

「呆れた。あの浴室にカメラが仕込まれていないってなぜ思うの?」

 本当に呆れたお顔をされ、蔑むように私の顔をまじまじと見つめられるお姉さま。
 でもその瞳だけはご愉快で堪らないご様子。

「あのシースルーバスルームはマゾ女の見せ物小屋なのよ?外から直にライブで愉しむことも出来るし、複数の監視カメラ越しに大広間の大きなモニターに映してみんなで愉しむことも出来るのよ」
「今までの直子の入浴姿だって全部録画されているわよ。急かしてばっかりだったからあまり面白くはなかったけれど」

 今まであのバスルームでヘンなことをしていなかったか、思い出してみようとしますがうまく思い出せません。
 ただ、すべて録画されていた、と聞かされて恥ずかしさばかりが募るだけ。

「それじゃあ、しっかりね」

 寺田さまのからかうようなお一言で、みなさまぞろぞろと玄関扉の向こう側へと引き上げられます。
 玄関扉が閉まると共に玄関灯もセンサーライトも消え、暗闇の中に取り残された全裸の私と倉島さま。

「とりあえずお風呂入ろうか?」

 真っ暗になったので足下も覚束ず、そばにいらっしゃるであろう倉島さまに向けて右手を伸ばします。
 その右手に倉島さまの左手が重なり、ふたり手を繋いで暗い木立を抜けていきます。
 木立を抜けると星空の降る芝生の先に燦然と光輝く総ガラス張りのバスルーム。

 横開きのガラス戸を開けて中へ入り、まず首輪を外します。
 それを見ていた倉島さまも私を真似て黒い首輪を外されました。
 そうそう私はお尻の尻尾プラグも抜かなくちゃ。

「さっきのオーガニックなディルドって、噂に聞く肥後ずいきってやつですか?」

 浴室に入ろうとした私の背中をチョンチョンとつつき、倉島さまがしばらく振りにお声をかけてくださいます。
 急いで振り返ると眼の前に倉島さまの気恥ずかしそうに上気されたお顔。

「そうです。里美さまのお店でも扱っているから麗子さんも知っていると思っていましたけれど…」

「いえ、そういうアイテム…性具が存在するということはもちろん知っていましたけど、あいにくお店でも実物を見た覚えは無くて…」

 給湯器を操作する私の背中に向けて倉島さまが恥ずかしそうにお話をつづけます。

「まだアソコの奥がムズムズ疼いてて、すごくえっちな気分になっているんです…」

 端正なお顔を悩ましく歪められ、媚びるように私を見つめてくる倉島さま。

「さっきの直子さまのお姉さまからのご命令だと、これから直子さまがわたしを可愛がってくださるのですよね?わたし、無理言って直子さまに逢いに来て、本当に良かったと思います。どうぞよろしくお願いします…」

 真っ赤になったお顔でペコリと頭を下げられると、尖りきったふたつの乳首が目立っている美乳もプルンと震えます。
 そのお姿のいじらしさに、私も急激に悶々ムラムラ。

「あ、はい…でも、もうすぐ浴槽にお湯も貯まるから、まずはシャワーで汗を流してしまいましょう。その後ふたりで湯船でゆっくりと…」

 倉島さまと裸で抱き合う姿を想像しつつ、ぬるま湯に調節したシャワーヘッドを倉島さまに渡します。
 倉島さまは素直にシャワーを浴び始めました。

 そのシャワー姿を手持ち無沙汰で眺めながらふと、同い年の女の子とえっちなことをするのは初めてじゃないかな、と気づきます。
 私の場合、SM関係のご主人さまはみなさま年上ですし、あとは年の離れた男の子たちとか、里美さまのお店での自縛レクチャーは一方的にヤられただけですし、中学高校の同級生だったしーちゃんとは、そういう関係になれなかったし…

 と、ここまで考えて唐突に思い出しました。
 中学三年のときに図書室で裸になっていた相原さんとのことを。
 彼女も露出願望を持った女の子で、彼女のリードで私は初めて女の子と抱き合い、互いの指でイキ果てる快楽を知ったのでした。

 まさに、類は友を呼ぶ、という諺?は本当のことなんだなー、と目の前の倉島さまのシャワー姿を見ながら思います。
 でも相原さんにはすぐにボーイフレンドが出来、露出願望がアブノーマルな嗜好だと考えた彼女は、その悪癖からきっぱりと足を洗い、私とも疎遠となりました。
 そんなことを考えて甘酸っぱい感傷に耽っていたら、倉島さまがシャワーを終えました。

「あの、シャワーを浴びてさっぱりしたら緊張が緩んで、にょ、尿意を感じてきてしまったのですけれど…」

 倉島さまが上気しつつも切なそうなお顔で、シャワーのすぐ脇にある便座のほうを見つめながらおっしゃいました。

「お、おトイレ…使ってもよろしいでしょうか?…」

「あ、はい、もちろんです」

 倉島さまから手渡されたシャワーヘッドを肩上に当ててぬるま湯を浴びつつ答えます。

「恥ずかしいので、あんまり視ないでくださいね」

 視ないでとおっしゃられても私がシャワーを浴びているほんの1メートルくらい前に便座ですから、否が応でも排尿姿が目に入ります。
 気恥ずかしそうに全裸で便座に座り込まれた倉島さまがお顔を視られまいとうなだれています。
 シャワーの音と入り混じってオシッコの音は聞こえませんでしたが、ずいぶんと長いあいだうなだれてられました。

 やがて出し切られたのでしょう、少しだけお顔を上げられフッと溜め息をつかれ、便座傍らのスイッチを押されます。
 その途端に、アンッ!という色っぽいつぶやきが溢れます。
 ビデの水流が勢いよく倉島さまのアソコを直撃したのでしょう。

 思わずのけぞるようにお顔を上げられた倉島さまの目線と私の視線がぶつかります。
 お顔をピンクに染められた倉島さまが便座から立ち上がられ、逃げるように浴槽の中へドボン。
 私もシャワーを終え、倉島さまが浸かったばかりの湯船にお邪魔します。

 成人女性ふたりが浸かるには、いささか狭すぎる浴槽の中。
 素肌と素肌が自然に触れ合い、すぐにお互いの背中に腕を絡めて抱き合う姿に。
 見つめ合う顔と顔、私の唇が倉島さまの唇に重なろうとしますが、倉島さまがやんわりお顔をそむけられ拒否られます。

「くちづけは駄目です。直子さまにはお姉さまという素敵なステディがいらっしゃるのですから、そのかただけとしてください」

 ずいぶんとロマンチックなことをおっしゃる倉島さま。
 出鼻をくじかれて行き場を失った形の私の唇は、湯面ギリギリで屹立している倉島さまの右の勃起乳首を咥え込みます。

「アンッ、そうっ、そこならいいです…アァンッ、気持ちいぃっ!」

 固く尖った乳首を舌で転がしたり甘噛みしながら、右手を下半身に伸ばします。
 手探りでソコに人差し指を滑り込ませると難なく侵入、お湯の中でもその部分だけ別の液体でヌルヌルになっているのがわかります。

「アンッ!いきなりっ、アフーンッ、いいです、いいですぅっ!」

 上半身を浴槽から飛び出させた倉島さまが可愛らしく喘ぎ始められ、負けじと私のマゾマンコに腕を伸ばしてきます。
 ヌプっと挿し込まれた指はいきなり二本。

「ああんっ!」

 思わずあがる歓喜の嬌声。
 その指が奥へ奥へと進撃しつつ上下左右の膣壁が滅茶苦茶に擦られています。

「あーーんっ、いいっ、いいーーっ!」

 私も遠慮なく淫声を迸らせて倉島さまの指技にお応えします。
 ふたり、膝立ちの下半身のみをお湯に潜らせ、抱き合った上半身で私は倉島さまのお胸に舌を這わせ、倉島さまは左手で私の右おっぱいを滅茶苦茶に揉みしだきつつ、仲良く競い合うように絶頂へと昇っていきます。
 チャプチャプチャプと浴槽のお湯が盛大に波打っています。


 倉島さまの膣穴に挿入している私の人差し指が絞り込まれるように膣壁に締め付けられ、肩先からお尻までがヒクヒク激しく痙攣しています。
 どうやらオーガズムに達したみたい。
 同時に私の右おっぱいが力任せに鷲掴まれ、倉島さまのお湯に潜った右手も私の膣内奥深くへグイッと挿し込まれます。

「あーーっ!!!」

 私も軽くイッてしまいました。

 ハァハァハァ…
 ふたり、激しい息遣いでやんわり抱き合っています。
 でもまだこれで一回目、ご命令は、少なくとも3回はイカせてあげること、です。

 マゾ性が持っているエスとエムの相反する側面。
 この人にどんなことをすればあられもなく乱れさせられるだろうという嗜虐性と、ご奉仕しなければという被虐性。
 私はすっかりやる気マンマン。

「次は浴槽の縁にこちら向きで腰掛けてください」

 監視カメラがどこに何台設置されているのかはわかりませんが、視られていることを意識して少しご命令ぽくハッキリした口調で倉島さまに告げます。
 おずおずと両足だけ湯船に浸け、足湯のように浴槽の縁に腰掛けられる倉島さま。

「下の唇ならくちづけてもかまいませんよね?」

 ご不安そうに私を見下されている倉島さまにイタズラっぽく告げます。

「…は、はい…」

「それではもう少し浅く腰掛けてください。両脚をもっと大きく開いて、下半身全体をこちらへ突き出すような感じで」

 間近で見る倉島さまの陰部は、私と比べてだいぶ下付き。
 外性器は薄い陰毛で両腿付け根の割れ始めまで覆われ、膣穴はかなり肛門側に寄っています。

 大胆に広げられた両脚の境目に膣穴が少し開いて中のピンクを覗かせ、クリットは小ぶりで半分包皮を脱ぎかけています。
 肌と同じ白さで周囲に色素の沈殿もなく、ビラビラもはみ出していない清楚な女性器。
 これはあるじさまもご調教のし甲斐があるだろうな、とふと思います。

 まずはそのクリットに狙いを定め、舌を思い切り伸ばしながら顔を近づけていきます。
 少し陰毛が被っているので舌先にざらついた感触。
 それも気にせず肉の芽の露出している部分を舌先で丁寧に転がした後、唇全体で包み込み包皮を脱がせにかかります。

「あうっ!はぅんっ!」

 ひときわ高く可愛らしい淫声が浴室にエコーして、私の舌技がフルスロットル。
 クリットは充分固く勃起しているのですが、舐め上げ、吸い付き、甘噛みしていると、更に膨らんでくるのを舌で感じます。
 アンアンと喘ぐお声にリズムを合わせて、まずは充分に昂ぶっていただきます。
 喘ぎ声の高まりでそろそろかなと感じた頃、唇を下にずらして少し開いた膣穴に伸ばしきった舌を捩じ込みます。

「あぁーんっ!そこっ、だめぇーっ…」

 愛液で濡れそぼった膣穴に力を挿れた舌先は難無く潜り込み、倉島さまのマン汁と私の唾液が交じり合います。
 少しの酸味と塩味を感じるまろやかな液体を膣壁から貪るように舐め取り、ジュルジュル音を立てて飲み込みます。
 
 舌は挿し込んだまま陰唇全体を唇で吸い込んだり膨らませたり。
 ときどき唇を離して、ほったらかしの肉の芽を不意に舐め上げたり。
 倉島さまの喘ぎ声がどんどん激しくなり、やがて頂点へ。
 ヒクヒクと腰全体が痙攣したのは倉島さまがイキ果てられた証拠でしょう。

「ハァハァハァ…すごかったです…やっぱり直子さまは、虐められるだけではなくて虐めるのもお上手なんですね…」

 倉島さまの股間から顔を上げた私を見下ろして、倉島さまが息も絶え絶えにおっしゃいます。

「麗子さんの感度がいいから、私も張り切っちゃいました。じゃあ今度は浴槽の縁に腹這いになって、お尻をこちらに突き出してくれますか?」

 そんな倉島さまにうってつけの責め方を思いついたので、次のご指示を伝えます。

「えっ?まだヤるんですか?わたしのマンコ、壊れちゃう…」

 お口では不本意っぽいニュアンスでおっしゃっていますが、いそいそと体勢を変えられ、お尻を私に差し出してこられる倉島さま。

「お姉さまに、3回はイカせて差し上げなさい、とご命令されていますから。この様子もご覧になられているようですし、ご命令に背いたら私が叱られてしまいます」

 倉島さまの真っ白で形の良いお尻を眺めながら私は、この旅行で何度か話題に上ったゆうこ先生とのプレイ以来の、エス的、嗜虐的な性的高ぶりを感じていました。


2024年11月4日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 15

 ジョセフィーヌさまが結構遠いところで、芝生に落ちたフリスビーをパクリと咥えられるのを確認して、ワクワク顔な倉島さまのお隣に立ちます。

「ジョセフィーヌさまのご褒美にはね、こういうのもご用意されているんです。まず私がお手本を見せますね」

 あのめくるめく快感を思い出してすでに火照り始めているからだ。
 そして、それを味わえるのも今日が最後という、一抹の寂しさ。
 私に憧れているとおっしゃる倉島さまの前で、思いっ切り乱れてみたいと思っていました。

 倉島さまから一メートルくらい離れたところに、左手を後ろに隠して立ちます。
 フリスビーを咥えられて倉島さまのもとへと一直線に駆け寄ってこられたジョセフィーヌさまが、たどり着く寸前というところで私のほうからより強いチーズの匂いが漂っていることに気づかれたのでしょう、器用に方向転換をされ、私にフリスビーを突き出してこられました。

「あれ?私にくださるのですか?ジョセフィーヌさまには何でもお見通しなんですね」

 中腰になった右手でフリスビーを受け取って芝生に置いてから、ジョセフィーヌさまのフワフワな頭を媚びるような笑顔でワシワシ撫ぜて差し上げます。
 そのあいだに隠していた左手を自分の剥き出しな股間に添え、会陰から恥丘の膨らみ始めまで、チーズペーストをベッタリ塗りつけました。

「はぅんっ!」

 間髪を入れず私の股間に突っ込まれるジョセフィーヌさまのお鼻先。
 濡れそぼった長い舌がせわしなく私の外性器を愛撫し始めます。

「ああん、あんっ、いいぃぃっ…」

 裂けめに溜まったペーストを咀嚼しようと粘膜まで侵入してくるヌメヌメした異物。
 そのあまりの気持ち良さに私は立っていられなくなり、芝生にお尻を着いてしまいます。
 肛門に挿した尻尾のアナルプラグ先っちょがグイッとより奥まで届く感覚。

 アンアン盛大に喘ぎながら左手に残ったペーストをおっぱいにも擦り付ける私。
 それも目ざとく見つけられたジョセフィーヌさまに押し倒されるような形で私は芝生に仰向けとなり、ジョセフィーヌさまに組み伏せられたような格好。

「あんっ、いいっ、そこっ、そこっ、もっとぉーー!」

 しどけなく寝そべった裸体を決して踏みつけない器用な肢運びで、私のからだのあちこちを熱心に、ペーストの塗られていないところまで舐めてくださるジョセフィーヌさま。
 そんな私とジョセフィーヌさまのふしだらな痴態を、唖然としたお顔で見下されている倉島さまも見えています。
 私は目を瞑って全集中、ジョセフィーヌさまの舌がくださる奔放な愛撫の快感に身を委ね、絶え間ない淫声で喘ぎながらお応えします。

 やがて肌を舐められる感触がまったくなくなり、そっと目を開けてみると夕暮れ空が見えるだけ。
 上半身を起こして見回すと、少し離れたところでジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられ、呆然と私のしどけない姿を見つめられている倉島さまを見上げてらっしゃいました。
 おそらくペーストを舐め尽くされたジョセフィーヌさまがまだフリスビーで遊んで欲しくて、倉島さまに催促されておられるのでしょう。

 ジョセフィーヌさまの舌技はオーガズムまではイカないものの、前戯として充分過ぎる気持ち良さでした。
 ゆっくりと立ち上がり倉島さまのほうへと近寄ります。

「ね、ジョセフィーヌさまはこんなこともしてくださるんです。麗子さんも体験してみたいでしょう?」

 私がにこやかに尋ねると、戸惑ったようなお顔になられる倉島さま。

「えっ?あ、あの、わたしは…わたしは別に…」

 すっかり及び腰で両手を前に突き出されイヤイヤするようなポーズ。
 普通の人なら当然のリアクションですが、お言葉とは反対に倉島さまの陥没乳首が天を衝くようにピンと尖り出ているのを私は見逃しません。
 同時に少しサディスティックな感情も芽生えていました。

「麗子さん、さっき、私からだったなら命令されたり意地悪されて気持ち良くなってみたい、っておっしゃっていましたよね?」

「えっ?あっ、は、はい…」

「でしたらこれが私から麗子さんへの意地悪な命令だとすれば、麗子さんは悦んで従うはずですよね?」

「あ、えっと…それは…」

「それなら麗子さんに命令します。ペーストをからだに塗りつけてジョセフィーヌさまに舐めていただきなさい、と」

 命令を告げながら私の気持ちはゾクゾクキュンキュン、どんどんサディスティックな方向に傾いていっています。
 こんな気持ちをいつかも感じたことがあったような…
 そう、高校の頃ピアノ講師だったゆうこ先生とのSMごっこ以来の高ぶりかも。
 すっかり怯えたお顔の倉島さまも両乳首だけはますます硬そうに尖りきり、その白い裸身が全身ほんのりピンクに染まっておられます。

「それではまずジョセフィーヌさまのお相手として、フリスビーを投げてあげてください」

 私の言葉にビクンと肩を震わされた倉島さまは、ジョセフィーヌさまが差し出されているフリスビーをおずおずと受け取られ、少し掠れたお声で、ジョセフィーヌさまフェッチです、という号令とともにフリスビーを放り投げられました。
 比較的低い軌道を描いて遠くまで飛んでゆくフリスビーと、それを嬉々として追い掛けられるジョセフィーヌさま。
 そのあいだに私はチーズペーストのチューブを手にしています。

「左手を出してください」

 おずおずと差し出された倉島さまの左手のひらにこんもりとチーズペーストを盛り付けます。
 ご不安そうにご自分の左手のひらを見つめられる倉島さま。

「まず最初はおっぱいを可愛がっていただくと良いです。左手は後ろに隠して、ジョセフィーヌさまが戻ってこられたらフリスビーを受け取って褒めて差し上げてから、左手のペーストをご自分のバストに塗りつけてジョセフィーヌさまに差し出すんです」

 倉島さまはまだご不安そうにご自分の手のひらと私の顔を交互に見つめられています。
 そうしているあいだにジョセフィーヌさまはフリスビーに追いつかれキャッチ、間髪入れずに遠くからこちらへと一直線。

「大丈夫です、絶対気持ちいいですから。それに私も一緒に気持ち良くなりますから」

 そう告げて倉島さまから離れます。
 倉島さまから距離を取った位置でトートバッグの中身を物色している私は、いくつかのアイテムをポシェットに忍ばせて成り行きを見守ります。
 フリスビーを咥えられ戻られたジョセフィーヌさまは、左手を背中側に隠されている倉島さまにフリスビーを差し出され、頭を撫でられています。

「…は、はい。よく出来ました…ご、ご褒美ですよ…」

 震えるようなお声でそうおっしゃった倉島さまが意を決したように、私のサジェスト通り左手をご自分のバスト、右おっぱいに重ねられると、そこから滑らせるように左おっぱいまで横断した後に膝立ちに屈まれ、尖り乳首もろとも美乳おっぱいをジョセフィーヌさまに突き出されました。

「あぁんっ!」

 一際高く倉島さまの可愛らしい淫声が響き渡ったのは、ジョセフィーヌさまに勃起乳首を舌で転がされたからでしょう。
 それからはもう間断なく、倉島さまの甲高い嬌声が聞こえています。

「あんっ、だめっ、いやんっ、だめだめっ、あぁんっ、いいっ、いやあっ、いいーっ、いいぃぃーっ…」

 私はそっとおふたりに近づき、倉島さまの手が届くところに半分ほどに中身の減ったチーズペーストのチューブを置き、耳元でこう囁きます。

「…もっと気持ち良くなりたかったらペーストを下のほうにも塗りつけるといいですよ…」

 それから倉島さまの背中側にまわり、ポシェットからあるものを取り出しました。
 新品の肥後ずいきさま。
 これで倉島さまとジョセフィーヌさまのイチャイチャをオカズにイキ果てようという魂胆です。

 こんな開放的なお外で何の懸念もなく全裸でイキ果てられるのもきっとこれで最後。
 お身内以外にはどなたにも見られる心配は皆無という点に、背徳感もスリルも全く無いというマイナスポイントは付きますが、それを補って余りある圧倒的な開放感と爽快感。
 すっかり四六時中全裸生活に馴染んでしまった私は、東京に戻ってもしばらくは裸族習慣が抜けなそう。

「あんっ、そこはだめ、そこだめぇっ!いやっ、いやんっ、んっ、んっ、いいぃぃーっ!」

 倉島さまは私のアドバイスを素直に聞かれたのか、チューブを絞り下半身にもペーストを塗られたよう。
 さっきの私みたいに仰向けに押し倒されたような格好の倉島さまの翳ったアソコを、ジョセフィーヌさまが貪るように舐め上げられています。

 そうされながらも倉島さまはせっせとチューブを絞って、ご自分のおからだのあちこちにペーストを補充。
 ジョセフィーヌさまももはやフリスビーはそっちのけで、倉島さまを悦ばせることだけにご執心なご様子。

 ひっきりなしにあがる倉島さまの嬌声を耳にしながら、おふたりの痴態を見下ろす位置に立ったまま、軽く開いた両腿の付け根に肥後ずいきさまをズブリと突き挿します。
 先程の前戯で充分濡れそぼっている私のマゾマンコは、乾き切ってゴツゴツしている新品肥後ずいきさまでも難なく咥え込みます。

「んうーんっ!」

 しばらく馴染ませて私のマン汁気を充分に吸われたずいきさまを静かに動かし始めます。
 ずいきさま特有のむず痒いような刺激が徐々に広がってきて、性感が一段アップ。

「ううぅ、いいっ、すごいいっ、あはぁーんっ!」

「いいっ、いいっ、だめっ、だめっ、やめないでっ、いいっ、すっごくいいぃーっ!」

 私の淫声に重なるように倉島さまのヨガり声が聞こえてきます。
 私はずいきさま抽挿のスピードをアップしてジュブジュブと膣音を響かせます。
 早くも一度目の軽い絶頂アクメ…

 ハアハア息を荒げつつ倉島さまはと見ると、倉島さまは仰向けのM字大開脚になられ、その中心部にジョセフィーヌさまのお鼻先が埋まっています。
 もうすでに何度かイっているのか、悩ましげにお顔をしかめられている倉島さまが凄くエロ可愛い。

「あんっ、すごいっ、そこいいっ、もっとっ、もっとぉぉーっ!!」

 苦悶と愉悦が入り混じったお顔な倉島さまと目が合い、私はマゾマンコにずいきさまを挿したままゆっくり近づきました。
 ジョセフィーヌさまは大股開きの倉島さまのお腹に両前肢をお乗せになり、おっぱい付近のペースト咀嚼に移られています。
 ジョセフィーヌさまにのしかかられている倉島さまは、まるで本当に犯されているみたい。

 自分の愛液でヌメヌメグズグズとなったずいきさまをマゾマンコから引き抜いた私は、その濡れそぼって人肌より熱いずいきさまを喘ぎつづける倉島さまの右手に握らせます。
 芝生にだらんと投げ出された右手に何か握らされたと気づいた倉島さま。
 
 仰向けに寝そべっているゆえ、それが何かはわからなかったでしょうが、握ったときの太さや感触、湿り具合でピンときたのでしょう。
 躊躇せずにご自分の膣口に突き立てられました。

「ああんっ!!」

「正解。それはいいものですよ。もうひとつあるからふたり一緒にイキましょう。ジョセフィーヌさまに可愛がっていただきながら…」

 それだけ告げて再び倉島さまの死角に入った私は、ポシェットからもう一本の新品肥後ずいきさまと新品のトリササミペーストチューブを取り出します。
 まずは立ったまま新品ずいきさまをズブリと挿入。
 馴染ませているあいだにチューブのシュリンクを破り、左手に持って準備完了。

 それから倉島さまとジョセフィーヌさまのところへと戻り、倉島さまの左隣に倉島さまと同じ格好、仰向けのM字大股開きで寝そべります。
 私と倉島さまのあいだにトリササミペーストのチューブを置き、まずは倉島さまのおっぱい周辺にペーストを補充して差し上げました。

 倉島さまはご自分のアソコに突き立てたずいきさまを左手で、すごい勢いでピストンさせています。
 クチュクチュジュブジュブ淫靡な水音が絶え間なく響いていて、倉島さまも愛液が多いほうなのかもしれません。

 ジョセフィーヌさまもペーストが追加されたおかげでフルスロットル状態。
 倉島さまの上半身、ありとあらゆるところを尻尾をブンブン振りながらのしかかって舐め尽くしています。
 両おっぱいにたっぷり盛ったので、勃起乳首は転がされ放しでしょう。

「いいっ、いいのっ、すごいっ、もうっ、もうっ、イッちゃうぅ、イッちゃうっうー!!」
「いくぅ、イキますぅ、れいこイッちゃいますぅ、あーっ、あーーっ、んぅぅぅー!!!」

 自分のマゾマンコに挿れたずいきさまをゆっくり動かしながら、倉島さまがアクメに達しつつあるお顔を初めて鑑賞出来ました。
 端正な小顔のクールビューティなお顔に汗が滴って髪が貼り付き、切れ長な瞳が愉悦で歪むそのご表情はなんとも艶かしくも美しいものでした。
 M女として憧れられている身としては、私も負けてはいられません。

「あっ、直子さま…視られていたのですね…恥ずかしい…」

 ハアハア吐息を荒くしながら、今気づいたみたいに隣に寝そべっている私に語りかけてきました。

「…このディルドって言うか、縄を編んで棒にしたみたいなやつ、何なんですか…もう何度かイッているのに、ウズウズが止まらないんです…今だって勝手に手が動いちゃって…オマンコを苛める手が止まらないんです…」

 時折淫声でお言葉を途切らせつつ、眉根にシワを寄せた悩ましいお顔で私に訴えかけてこられる倉島さま。
 どうやら倉島さまは肥後ずいきさま初体験なご様子。
 私に話しかけながらも下半身に伸ばした手の動きは止まらず、ジュブジュブいやらしい音がしています。

「それは後で教えてあげるから、今はジョセフィーヌさまと愉しみましょう。ほら、こうしてあげるから、今度は一緒にイキましょうね」

 自分のずいきさまを動かす手をいったん止めて、まず倉島さまのバストへのペーストを再び補充。
  次に自分のおっぱいへもたっぷり塗りつけてから、すぐさまずいきさまに戻ります。

 ジョセフィーヌさまは私のほうからもトリササミの香りがしているのに気づかれたようで、それからは縦横無尽の大活躍。
 前肢後肢で私たちのからだを頻繁に踏みつけながら右へ左へと、ふたりの勃起乳首を気持ち良く転がしてくださいます。

「ああんっ、いいっ、いいーっ、またイク、またイク、またイッちゃうぅぅーっ!んふぅぅぅーーっ!!!」
「そこっ、そこっ、だめっ、だめぇぇ、もっと、イキそうっ、もっとぉ!んぐぅううーーっ!!!」
「やだっやだっやだーーっ、んふうーーっ、きちゃうっ、きちゃうっ、でちゃうぅぅーっ!ああぁぁーーっ!!!」
「んーはぁーっ、すぅーはぁーっ、おまんこいいのっ、おまんこいいっ!おまんここわれちゃうーーっ!!!」

 無我夢中で行為に没頭しました。
 何度も何度もイキ果て、それでも手は止まりませんでした。
 
 何度目かにイッた後、ふと隣を見ると倉島さまが四つん這いに体勢を変えていました。
 お顔支点の土下座状態でお尻だけ高く掲げ、お腹のほうから回した左手で膣穴のずいきさまを凄いスピードでピストンされていました。
 私もすぐに同じ格好となり真似をしました。

 さすがにイキ疲れて膣のずいきさまに腕が伸びなくなった頃、ふと見渡すと辺りがかなり暗くなっていることに気がつきました。
 こちらに来て夕方のお散歩は三度目ですが、一番暗い感じです。

 隣を見ると倉島さまは、ハアハアと荒い息で仰向けにねそべっており、そのすぐ横でジョセフィーヌさまも伏せの体勢で寝ておられたようで、半目を開けられ私を見てきます。
 慌てているのに下半身に力が入らず、ヨロヨロモタモタ立ち上がる私。

「ねえ麗子さん、これってちょっとマズイかも。今何時だかわかる?」

 私の問いかけにゆっくり上半身を起こされた倉島さま。

「ふぁー、わたし時計持っていないので、わかりませーん…」

 なんとも気だるげに投げやりな、色っぽいお声が返ってきました。
 私も持っていないし…と、しばし考えて思いついたのがビデオカメラの時刻表示。
 ビデオカメラは回りっ放しで、フィックスながら今までの一部始終が記録されていたみたい。

 それを停めて時刻表示に切り替えるともう7時10分前。
 やっぱり今までで一番遅い、大遅刻です。

「麗子さん、早く帰らなくちゃ。帰り支度するからゴミを拾ってこの袋に入れて」

 ポシェットからコンビニレジ袋を取り出し、股に指しっ放しだったグズグズのずいきさまと、見事に空になったペーストチューブ2本の残骸を放り込みます。
 倉島さまもヨタヨタと立ち上がられ、これまたアソコに挿しっ放しのずいきさまを抜いて挿れてくださいます。
 倉島さまが抜かれるとき、んふっ、という艶っぽいお声とともに細い肩がビクンと震えました。

「急いで帰りましょう。お姉さまたちがご心配されているかもだから」

 フリスビーや三脚などをトートバッグに突っ込み東屋のほうに早足で向かいながらふと振り返ると、ジョセフィーヌさまが倉島さまの首輪から伸びるリードの持ち手を咥えられ、倉島さまを引っ張っていらっしゃいます。
 張り詰めたリードに引かれフラフラとジョセフィーヌさまに従われる倉島さま。

 あっちの人間は居なくなって、明日からはこっちの人間が遊び相手だとわかっていらっしゃるのでしょう。
 それを見たとき、ジョセフィーヌさまは本当に賢いご主人さまなのだな、とあらためて思いました。

*