2024年8月25日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 11

「直ちゃん、ちょこっと勘弁ね、そこに仰向けに寝そべってくれる?」

 石畳から少し外れた芝生部分にふんわり柔らかそうな大きめのバスタオルを敷いてくださった全裸の寺田さまが小声でエクスキューズしながら私におっしゃいます。
 リードが外されご命令通りに寝そべると、寺田さまはまず私のソックスを履いた右足首をやおら私の顔側にグイッと引き寄せます。
 持ち上がるお尻、開く股間。

 頭側に持ってこられた右脚の膝裏を私の右腕で上から押さえ込むように固定しつつ、くの字に曲がった右脚の足首を右手首と交差させ、麻縄で手際良く一括りにされました。
 頭方向へ引き寄せられた右腿を右腕で押さえ付ける状態となり、私の股間の右半分が半開状態。
 左足をどんなに動かしても隠すことは出来ません。

 いきなりとんでもない格好にされちゃったのですが、近づかれたときに寺田さまのおからだからほのかに立ち昇るフローラルの甘美な香り。
 間近で拝見する少し小麦色に焼けたキメ細かく滑らかそうな素肌。
 前屈みになられた寺田さまの豊満なおムネが眼前でユサユサ揺れて、このままギュッと抱きすくめられたい、と思ってしまいます。

 そんなしょうもないことを考えているうちに左脚も同じように持ち上げられ、あれよという間に私の股間は180度以上に全開。
 右腕と右足首、左腕と左足首を大股開き全開で縛られ、あられもなくマゾマンコがお天道様と直撃です。
 自分の両腕で自分の両脚を押さえ付ける、いわゆるマングリ返しの格好で身動き取れない状態のまま、見事に拘束されてしまいました。

「このM女はバレエ経験者でからだが柔らかいという情報がありましたので、僭越ながら達磨縛りにしてみました」

 全裸の寺田さまがあるじさまへ事務的なご口調でご報告。

「ふふ、無様な格好ね。いいじゃない寺田。絵面にインパクトがあるよ」

 あるじさまが私に近づいてこられ、私の少し持ち上がっている左尻たぶを雪駄のおみ足で軽く蹴られます。
 私のからだ全体が右側へとごろんと傾きますが、すぐに元通り。
 どんなにぞんざいに扱われても文字通り手も足も出せない、まさに肉達磨状態。

 そんな私の痴態を小さなデジカメでいろいろな角度からパシャカシャ撮影されるあるじさま。
 私はどうすることも出来ず、媚びるようにあるじさまと全裸の寺田さまを見上げるばかり。
 地面から見上げる寺田さまの裸身の凹凸も迫力満点です。

「あら、こんなに恥ずかしい格好にされているのに、もうマンコからよだれ垂らしているじゃないか?ケツ穴までグッショリ濡らして」

 あるじさまがレンズを向けつつ、イジワルク私をお言葉責めしてくださいます。

「こんなマンコおっ広げの格好にされたのに感じているんだ?オナ子、恥ずかしくないのかい?」

「…あんっ、とっても恥ずかしい…です…」

「ふん、恥ずかしいのにマンコはこんなに濡れちゃうんだ?本当は恥ずかしいのが気持ちいいのだろう?」

「いえっ、そういうことではなくて、おツユが多いのはただの体質で…」

 こんな小芝居がいつまでもつづけばいいと、敢えてあるじさまのお言葉に反論してしまう私。

「はん、体質が聞いて呆れるよ。ただのドスケベ淫乱ドマゾのクセにっ!」

 寺田さまから手渡された乗馬鞭で右の尻タブをバチンと打擲されます。

「…あうぅっ、あんっ、あるじさまぁ…」

「何媚びた声を上げているんだい。寺田、こいつに鼻フックをかませなさい。こんな無様な肉達磨には不細工な豚っ鼻がお似合いだ」

 寺田さまがすぐに傍らのショッパーから取り出され、私の鼻先にぶら下げられる見覚えのある器具。
 数ヶ月前にうちのショップを訪ねられた女子大生のかたたちにセルフボンデージのレクチャーをさせていただいたとき、最後の記念撮影で生まれて初めて施されたノーズフック。
 その写真も見せられたのですが、確かに凄く不細工な豚っ鼻に成り果てていました。
 あのときはボールギャグも噛ませられていたっけ…

 豚さんで思い出したのですが、そう言えば大好きなあるじさまと寺田さまが揃っているのにジョセフィーヌさまのお姿がありません。
 暑い盛りですからどこかの木陰でゆっくりお昼寝でもされているのでしょうか。
 大好きな寺田さまのオールヌードが視れるせっかくのチャンスなのに…

 そんなことをとりとめもなく考えているうちに鉤状の突起ふたつが私の鼻の穴ふたつを的確に捉え、紐状のベルトが私のおでこから後頭部を張り詰めて通り、首輪の後ろにカッチリ取り付けられます。

「あーーっ、いやーーっ!…」

 私の鼻の穴ふたつが強く上方に引っ張り上げられ、つられて上唇まで軽く引っ張り上げられてしまいます。
 相変わらずパシャカシャ写真を撮られるあるじさま。
 ちゃんと処理はしているつもりだけれど、鼻毛とか出ていないといいのですが…

「ますますオナ子にお似合いの姿になったじゃないか。でも、豚ヅラになってもまだ可愛いのがなんだか腹立たしいね」

 素直に喜んでいいのか困るご感想を述べられるあるじさま。
 その顔を知っている私にとっては、恥ずかしさと屈辱感が倍増なのですが。

「おや、マンコからのスケベ汁もどんどん溢れて洪水のようだね。まったくど淫乱なメス豚だ」

 呆れたようなお声のあるじさまが、今度はさっきより強く私の左尻たぶを蹴飛ばします。
 仰向けだった姿勢が転がされ半身になったところをなおも足で押され、半回転してうつぶせに。
 バスタオルからは完全にはみ出して全身が芝生の上。
 もちろん手足は緊縛されて動かせませんから、顔面支点で両脚の膝が地面を突き、お尻だけ高く上げた四つん這い、いえ、三つん這いです。

「ほう、ずいぶんメス豚らしい格好になったじゃないか。家畜奴隷のおまえには四つ足のほうがお似合いだ」

 左頬を芝生に埋めている私の眼前にしゃがみ込まれたあるじさま。
 私の顎に指を添え、無理矢理正面を向かされ顔を覗き込まれます。
 おっぱいは地面にべったり押し付けられ、両手両足拘束で膝立ちのお尻だけ持ち上がる、かなり苦しい体勢です。

「ほら、豚らしくブヒブヒ鳴いてみな」

 私の顎に指を添えて上を向かせ、別の手のカメラで私の顔のアップをパシャパシャお撮りになるあるじさま。
 その背後から全裸の寺田さまがあるじさまに日傘を差し掛けていらっしゃいます。

「…ぶ、ブヒ…ブヒブヒ…」

 ご命令通りに口に出した途端、得も言われぬ屈辱感が全身に広がります。

「うまいうまい。もっと大きな声で」

「ブ、ブヒブヒー、ブヒブヒブヒー…」

 バチバチーンッ!

「ああんっ!」

 鳴いている最中にあるじさまからの強烈な往復ビンタ。
 私の両頬と全身がカッと萌え立ちます。

「ひっぱたかれて何うっとりした顔をしてるんだい、気持ち悪いやつだね。でもまあ、うまく鳴けたご褒美はやろう」
「寺田、こいつの牝穴にずいきをぶち込んでおやり。ドロドロだから乾いたままでも難なく咥え込むだろう」

 あるじさまが立ち上がられ、呼応するように寺田さまのおみ足も私の視界から消えました。
 視線のずっと先は建物の正門、お尻を向けているのは玄関前の石段です。
 程なく私のマゾマンコにいきなり何か固いものが捩じ込むように乱暴に侵入してきました。

「あぁーーーーっ!」

 予期はしていたとは言え唐突だったので、自分でもびっくりするほど大きな声が出てしまいました。
 始めこそゴツゴツしていましたが、膣に溜まっていたおツユと徐々に馴染んでしんなりフィットしてくるこの感覚。
 紛れもなく肥後ずいきさまです。
 ずいきさまはすぐに、私の中でゆっくりとしたピストン運動を始められます。

「これがオナ子の好物なのだろう?この数日で三本も四本も味わい尽くしたそうじゃないか。これは餞別だ。存分に味わえ」

 あるじさまのお声がお尻のほうから聞こえ、ときどき乗馬鞭でお尻をピシッと叩かれます。
 そのあいだもずいきさまのピストン運動はつづいてますから、ずいきさまを動かしていらっしゃるのは寺田さまでしょう。

「あ、うごかさないでっ、んんーっ、いいぃーーっ、あんっ、あーーんっ、もっとぉー、もっとおくまでぇーっ!」
「ああぁーっ、いいっ、いいっのっ、おまんこいいっ、やだっ、いいっ、いっちゃうっ、いっちゃうーっ!!」

 唐突に始まったご褒美展開に私の性感帯は瞬く間に全開となり、喘ぎ声の暴走が止まりません。
 辛い姿勢で地べたに投げ出され身動きもままならない境遇に、被虐感もどんどん高まります。
 私の視界にはどなたのお姿もありませんので目を瞑り、下半身から押し寄せる甘美な快感に任せて心ゆくまで身悶えます。

 グングン昂ぶる性感と共に私のお尻のほうが騒がしくなっていることに気がつきました。
 私の奔放な淫ら声が聞こえちゃったのでしょうか、お屋敷の中からみなさま出てきちゃったみたい。

「あー寺っち、素っ裸になってあたしのペットに何しているのよー、なーんてね。あたしはネトラレらしいから、ぜんぜんかまわないけど。どんどんやって」

 お道化たお声はお姉さま。

「ある意味、寺っちって直子の上位互換かもね。先生のご命令とは言え人前で真っ裸になっても全然恥じ入ることなく、むしろ、さあ視なさい、って感じ。確かにボンキュッボンでナイスプロポーションだからそれもわかるんだけど、なんかムカつく」

 ご冷静に分析されるのは五十嵐さま。
 寺田さまって私と同類の、見せる子ちゃん、じゃないかとのご見解に、勝手に寺田さまに親近感を抱いている私。

 わざわざ私の顔のほうまでやって来られて、喘ぎ悶える私の顔を覗き込まれるのは中村さまと角田さま。

「へー、豚っ鼻にしてもらってるんだー」

 と中村さまが笑うと、

「でもこれはこれで可愛いじゃん。とても直子らしい」

 とまたまたリアクションに困るご感想を述べられる角田さま。

「なに人間様の言葉で喘いでいるんだい?おまえに許されているのは豚の鳴き声だけだよ。喘ぐならブヒブヒ喘ぎなさい」

 乗馬鞭で私のお尻を強烈に叩かれつつ、苦笑い交じりでおっしゃったあるじさまの叱責がお尻のほうから聞こえました。
 一斉にドッと沸かれるみなさま。
 ご命令にすぐさま素直に従う私。

「んーーっ、ぶひぃーんっ、ブヒブヒブヒーーンッ!あっ、あっ、ヒイーーンッ!!」

 寺田さまであろうおかたが出し挿れされているずいきさまは、浅く深く、的確に私の膣壁を蹂躙し、絶頂への階段を着実に昇り詰めつつあります。
 乗馬鞭による打擲も、左右の尻たぶ満遍なく、ときに弱くときに強く、ベロの部分でスーッと恥丘を撫でられたりと、完璧なアシスト。

「ブヒ、ブヒブヒーーン、ブヒブヒブヒっ、あんっ、ブヒブヒブヒブヒーーんッ!!」

「鞭を振るうの疲れちゃった。どなたか代わってくださらない?」

 あるじさまがお尋ねされるとすぐにご反応されたお声は五十嵐さま。

「はい、はい、うちがやりまーす」

 少しのあいだ鞭が止み、すぐに強烈な一発が右尻たぶに炸裂。

「ブヒィーんっ!!」

「本当に無様で浅ましいメス豚っぷりだこと」

 あるじさまの落ち着いたお声が聞こえます。

「もしも本当にこんな格好のM女を屋外に一晩放置したら、どんなことになってしまうだろうかね…」

 お独り言っぽくあるじさまがつづけられます。

「…時代物だったら宿場町の旅籠や女郎街の大店の軒先とか、現代ものだったらラブホ街の暗がりとかホームレスがたむろする公園の中…」
「大きな声は出せないように猿轡、目隠しもしたほうがいいね。拉致られないような工夫も必要だな…」
「暗がりに乗じて不埒な輩が列を作って肉棒が次から次へとブチ込まれる、M女も気が可怪しくなるくらい大満足して身も心もイキ果てる…」

 恐ろし過ぎる妄想を淡々と口にされるあるじさま。
 でも私はずいきさまがくださるめくるめく快感でもはや天国一歩手前、何も考えられません。

「ヒィーッ、ブヒィィーーっ!!」

「イメージがいい感じに固まってきた。達磨縛りの肉便器か。寺田、執筆に戻ります。あとはよしなに」

 あるじさまの力強いお声が聞こえ、スタスタと少し遠のかれたのでしょう、距離を感じる張りのあるお声がすぐにつづきます。

「それで寺田、オナ子は今日で最後だからしっかり存分にイカせてやりなさい。それが終わり次第裸のままわたくしのもとに戻ってくること。まだまだやってもらいたいことはあるからね」

「はいっ、先生!」

 忠誠心溢れる寺田さまのお答えが聞こえたかと思うと、すぐに、うふふ、と意味深な含み笑い。

「お許しが出ちゃったから本気出すわよ。直ちゃん、覚悟はいい?」

 寺田さまの弾んだお声が合図となって、ずいきさまの動きが一変します。
 それまで膣壁をねっとりねぶるように動いていたずいきさまが、ずっぽり奥深くまで潜り込まれます。
 それから膣粘膜の行き止まりをコツコツ細かく叩くような小刻みなストロークが始まりました。

「あっ、あっ、あっ、そこっ、だめっ、いやっ、ブヒッ、ブヒッ、ブヒィーぃぃぃっ!!」

 豚さんの鳴き声をしなくちゃと思うのですが、思うより先に淫声が湧き出てしまいます。
 女性器全体を震わせてくるような小刻みな振動に、ずいきさま特有の甘痒いような疼きが満遍なく行き渡り、腟内の粘膜がゼリーとなって蕩け出ちゃいそう。

「ああんっ、イッちゃうぅっ、ブヒィ、ヒィィーっ、そこっ、もっとぉっ、んんんーっ!!」

 クリットやお尻の穴もどなたかが弄られているようですが、もう何がなんだかわかりません。
 小さく何度もイキながら、より大きなオーガズムが待ち構えている感じ。
 もうどなたのことも気にならず、ずいきさまがくださる快感だけに集中していました。

「あーーーっ!!イッちゃうっ!!イッちゃいます!!ごめんなさいっ!!いぃぃぃーーーっ!!!!!!」

 からだが粉々に弾け飛ぶような波紋状の膨大な快感に翻弄されて、なぜだか謝りながら、私は意識を手放したようでした。

 …

 口中に甘苦く刺激的な何かが侵入してきてぼんやりと目が覚めます。
 わけもわからずその何かが喉を通り過ぎて胃の腑に落ち、カッとからだが燃え上がって完全に意識が戻ります。

「ブランデーよ。直子、また気絶しちゃっていたの」

 私の顔のところにしゃがみ込まれたお姉さまが、お優しくおっしゃってくださいます。
 私は最初に寝そべったふわふわバスタオルの上に仰向けの立膝で寝かされていました。
 手足を縛っていた縄は解かれ、両脚のあいだにグズグズに濡れそぼったずいきさまがポツンと置いてありました。

「まったく、応接に暇がない、っていうのはこのことね。直子のいくところに陵辱あり、って感じ。戻ってきてからシャワーもまだなんでしょ?」

「はい…」

 お姉さまの傍らには五十嵐さまと角田さまがいらっしゃり、他の方々のお姿は見えません。
 相変わらず燦々な陽射しですが、少し陰った感じも。

「もう三時過ぎたし帰る準備もしなくちゃだから、早くシャワーを浴びていらっしゃい。立てる?」

 お姉さまのお優しいお言葉に、そっと上体を起こしてみます。
 視界が仰ぎ見から水平に移ったとき、なんとなく鼻の辺りに違和感が…

「あはは、なんかしっくりきていたから忘れていたわ。鼻フックも外してあげなきゃね」

 お姉さまが笑いながら私の顔にお手を伸ばしかけられたとき、正面に聳えるお屋敷の門から、静かなエンジン音と共に一台の乗用車が侵入してきました。
 思わずお手が止まるお姉さま。
 反射的におっぱいを両手で庇う私。

 その乗用車は石畳をゆっくりと徐行しながら、こちらに近づいてきます。
 ピカピカに磨かれた大きくて黒塗りの厳かな外見、こんなお車、どこかで見覚えがあったな、と思う間もなく、私たちの2メートル先くらいで静かに停車しました。

 運転席側のドアが開き、長身細身なシルエットが現われます。
 襟元を広めに開いた白いブラウスに黒のパンツ。
 ショートなセシルカットのシャープなお顔立ちで丁寧にお辞儀されるそのかたは、何度かお世話になったことのあるハイヤー運転手、本宮さまでした。

 唖然としている私たちにキッチリお辞儀をされた本宮さまは、キビキビとした動作で後部座席左側のドアへと向かわれ、優雅にドアを開けられます。

 ドアから降り立ったのは、外国のバンドらしいロゴが描かれただっぷりとしたTシャツにショーパン、サンダル、サングラス姿のリゾート感とオフモード感が満開な女性、うちの会社の通販及びショップ担当な愛川里美さまでした。
 その右手にはどなたかの手が握られているようで、もうおひとりいるみたい。

「段差になるから気をつけてね。一歩一歩確認しながらゆっくり降りなさい」

 里美さまのお優しげなお声が聞こえ、もうおひとかたを誘導されています。
 最初に白いサンダルの素足が覗き、やがておからだが現われるにつれて、そのかたがどうやら裸であることがわかりました。


2024年8月15日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 10

 それからは、私の膣口にこけしさまが挿入されては去りが何度もくり返され、そのたびに私はビチャビチャと潮を撒き散らしていました。

「あーあ、こうなっちゃうとこの子は、もう何をやっても制御不能なのよ。ずっとイキっぱだから最後にあなたたちに、人間ってこんなになっちゃうんだっていうくらい、強烈なオーガズムを見せてあげる。直子が気絶しちゃわなければ、の話だけれどね」

「えっ?大丈夫なのですか?」

「うん、直子はずっとシアワセの真っ只中だから、たぶん大丈夫」

 朦朧とした頭にお姉さまとどなたかとの会話が聞こえてきます。
 細かいことは理解出来ないけれど、お姉さまが私を更に悦ばせようとされているニュアンスは感じています。
 それを私はすっごくシアワセに感じています。

「それじゃあ今度はあなたがこけしを担当して。それであなたはこの無駄にやらしく目立っている三点、お豆と乳首を虐めてあげて。潰しても捻ってもひっぱたいても、何しても大丈夫だから」

 お姉さまのお声が聞こえ、担当替えがあったみたい。
 クリットにズキンという刺激を感じたので洗濯バサミが外されたのでしょう。
 こけしさまもすこしのあいだ膣の中でスンと休んでおられたのですが、またすぐにソロリソロリと動き始められます。

 今度のこけしさまの動きは激しさが影を潜め、膣壁全体を満遍なくねぶるようなねっとりとした動き。
 対称的にクリットのほうは無造作にむんずと摘まれギュッと捻られたりグイッと引っ張られたり。
 いずれにしても私の快感はとどまるところを知らず、苦痛も恥辱もすべて快楽へと変換され、より高く昇り詰めるだけ。

「あっ、そこっだめっ、もっとっ、もっとつよくぅ、あんっ、またイクっ、またイクぅぅっ!!!…」

 絶え間ない甘美なオーガズムの波に翻弄される私。
 からだ全体が性感帯になっちゃっています。

「あらあら、クリちゃん虐めに夢中で乳首まで手が回らないみたいだから、おっぱいはあたしが担当してあげましょう…」

 お姉さまのお声がどこかから聞こえたと思ったら、ブリッジ状態でぼんやり見えている地面と草むらに割り込むように、お姉さまのスリムジーンズから伸びる華奢でスッとお綺麗な生足首と白いスニーカーが現われます。
 首を必死に曲げて見上げると、見下ろすお姉さまと視線が合いました。

「気持ち良さそうに喘いでいるけれど、腕が落ちてブリッジが低くなっちゃっているわよ?腕をしっかり伸ばして綺麗にアーチを描かなきゃ駄目じゃない。手伝ってあげる」

 おっしゃったと同時に左右の乳首が同時にギュッと摘まれます。
 ってお姉さま、さっきまでビデオカメラをお持ちだったはずのに、なんで両手が使えるのですか?

「あなたもクリトリス摘んでね。イチニのサンでグイッと上に引っ張り上げるから」

 お姉さまのお言葉が終わるか終わらないかのうちに私のクリトリスをもてあそんでいるどなたかの指先にギューッと力が入ります。
 すかさずお姉さまのお声でイチニのサン!

「いやぁーーっ!いたぃぃぃーーっ!!いいぃぃーーっ、んんーーーぅぅぅっ!!!」

 左右の乳首とクリトリスが二等辺三角形を描いて凄い力で上に引っ張られ、敏感な恥部三点を襲う激痛が喩えようの無い快感に変わりイキ果てます。
 胸から下腹部にかけてが上方へと引っ張り上げられ、地面に突いていた両腕が伸び、結果、ブリッジのアーチが見事に復活します。

「うん、綺麗なブリッジ。まだまだがんばれるじゃん。そんな直子にはご褒美を上げましょう」

 両乳首を引っ張る激痛は去っていましたが、相変わらずの疼痛がジンジン両乳首を覆っています。
 お姉さまの足首も視界から消えたし、と首を持ち上げると、両乳首にはしっかりそれぞれ洗濯バサミが噛み付いていました。
 膣内とクリットを蹂躙する刺激は休むことを知らず、快楽の大波小波が相変わらず寄せては返しています。

「あんっ、いいっ、またイクっ、またいきますっ!いやっ、だめっ!!んんんぅぅぅぅーー!!!」

「あなたたちも気になってるでしょ?オマンコの下にある手つかずなもうひとつの穴…」

 ハアハア息も絶えだえな私の耳に、お姉さまのお声が今度は私の下半身のほうから聞こえてきました。

「さっきはあなたたちにはまだ早いかな、って言ったけど、この際だから見せてあげる。浅ましすぎるドマゾ女のお下劣なイキザマ」

 お姉さまの弾んだお声が聞こえてきます。

「もっともこんなふうになった直子だと、どこ触っても感じまくっちゃうトランス状態なんだけどね。でもまあ話のネタにはなるはずよ。絵面のお下品さがかなりインパクトがあるから」

 含み笑い混じりにおっしゃったお姉さま、おふたりが虐めている手にストップをかけたようです。
 膣からこけしさまが引き抜かれ、クリットへの愛撫も止まりましたが、私は余韻でまだビクンビクンと小イキ状態。

 束の間放置されて徐々に呼吸も落ち着き、もっと刺激が欲しいなと性懲りもなく思ったとき…
 お尻の穴をスッと撫ぜられました。

「はうんっ!」

 すぐに、多分私の愛液であろうヌルヌルした粘液を纏った細い指先が私のアヌスに侵入してきます。

「あんっ、あーーっ、そこはだめーーっ!」

「うわっ、ズッポリ…」

 驚愕満点なおふたりのお声がユニゾンで聞こえます。

「ほら、この子はこんなところ弄られても感じまくっちゃうの。お尻の穴に指突っ込まれて悦んじゃうのよ」

 お姉さまのご愉快そうなお声とともに私の肛門をお姉さまの指が出たり入ったり。

「ぬぅっ、うーーんっ、あんっ、あはーんっ、ぬふぅーんっ…」

 膣穴とはまた異なる恥辱感強めな背徳感溢れる快感。
 こんなところを弄られて感じちゃうなんて…でも気持ち良いのだからしょうがない…ああんっ、気持ちいいっ…

 お尻の穴がムズムズ疼き、何か余計なものまで出てしまいそうな不安。
 そのうち出入りする指の感触が落ち着き、そのまま指が奥へ奥へと潜り込んでくる感触。

「うわっ、二本も…」

 というどなたかのお声が聞こえたので、お姉さまの人差し指に中指も加わったのでしょう。
 深く挿入された指先が粘膜を介した膣側に折り曲げられ、腸壁越しの膣壁がトントントンとリズミカルに刺激されます。
 その瞬間、今までとは桁違いの凄まじい快感が下腹部から全身へと広がりました。

「あっ、あっあんっ、いいっ、いいっ、そこっ、あっ、あーんっ!!」
「いやっ、いやいやいやっ、いくぅ、いっちゃうっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁーーっ!!!」
「んっ、んんーーーーっ、うぬぅぅぅーーーーっ、んぐぅぅぅーー、うっ、うぅぅぅっーーっ!!!」

 ブリッジの両腕を必死に踏ん張ったまま、あられもなく悶え乱れ暴れます。
 何度も何度も大小の快楽の波が寄せては返し、為す術なく翻弄されます。
 蓄積された快感は、やがて大きなうねりとなって終わらないオーガズムが訪れます。
 腸壁への愛撫とともにお尻をペチペチと叩かれる、そのリズムと同期して何度も何度もイキ果てました。

「…凄かったでしょ?これがケツマンコの威力。お尻側からのGスポット責め。あーあ、こんなにシオ撒き散らしちゃって…」

 手放しかけた意識の向こう側からお姉さまのお声が聞こえてきました。
 うるさいほどハアハアいっているのは自分の呼吸、全身あちこちの皮膚が意志とは関係なくヒクヒク引き攣っています。
 ブリッジはいつの間にか崩れ、膝から下の両脚だけ鉄棒の支柱に縛られたまま、地面に仰向けにだらしなく寝そべっていました。

 ヘンタイ過ぎる、信じられない、というお姉さま以外のご興奮気味なお声が耳に届いていますが、私には意味を成さず、五感すべてが放心してしまっています。
 寝そべったまままどろむように再び意識を手放しかけたとき、お姉さまの一際大きなお声が私の鼓膜を揺らしました。

「あら大変!あなたたち、もう2時を過ぎちゃってるわよ、部活、大丈夫?」

「えーーっ!?ちょっ、やばいぃーっ!」

 それからドタドタと走り去る音がして、そのあいだにお姉さまが私の足元にしゃがまれて支柱から解いてくださいます。
 両脚が開放されて私がよろよろ立ち上がる頃、おふたりがそれぞれバッグを提げてお姉さまの傍に駆け出してこられます。
 メガネの彼女さまがおもむろに小さな紙片を差し出されます。

「これ、わたしのケータイ番号ですっ。写真、必ず送ってくださいねっ!」

 息せき切られて投げつけるようにおっしゃられたかと思うと、踵を返されておふたりとも校門のほうへと猛ダッシュ。

「自転車、気をつけて事故らないように行きなさいねーっ、今日はありがとーっ」

 お姉さまが笑いながらおっしゃられたお礼も聞こえたかどうか。
 校門前の自転車にそれぞれ飛び乗るように跨り、瞬く間にお姿が見えなくなりました。

「やれやれ、想定外のハプニングだったわね。直子は充分愉しめたようだけれど」

 少しお疲れ気味っぽいお姉さまが苦笑交じりで汗みずくな私に広げたバスタオルをそっと掛けてくださいます。
 汗をザッと拭ったところでクーラーボックスにまだ残っていたスポーツドリンクを手渡してくださり、私はゴクゴクとそれを飲み干します。

「でもギャラリーがいなくなっちゃうと一段落ついちゃった気がして、一段落つくとこんな炎天下の暑さに耐えられなくなっちゃう」

 お姉さまがお独り言っぽくボソッとつぶやかれます。

「あたしたちもそろそろ戻ろうか。お迎えももうそろそろ着く頃だろうし」

 お姉さまのご提案で私たちもお屋敷に戻ることにします。
 私は敢えて服を着直すようなこともせず、首輪と愛液でベトベトなソックスにサンダルの全裸で、助手席にバスタオルを敷いてお車に乗り込みます。
 お車のクーラーが効いてきた途端、生き返る気分。

 お車の中では、お姉さまが運転されながらギャラリーになってくださったおふたりのご印象を、楽しそうにお話してくださいました。

「彼女たちと話していて、背の高いほう、髪を後ろで束ねてたほうね、の彼女はかなりウブなように感じたのよね。まあ、いわゆる下ネタ的な意味で」

 お姉さまがおっしゃるのはポニーテイルの彼女さまのことでしょう。

「人当たりは良いけれど、まあ普通の優等生っていう感じで、つまり奥手」
「たぶんあまりオナニーとかしていないんじゃないかな。だからあんまりヘンタイ的なことするとすぐ逃げちゃいそうだと思ってさ」
「だから早々と撮影係に任命したの。責任感はありそうだったし、役目を与えていればそうそう逃げ出せないでしょう」

「メガネの彼女のほうは、大人しそうな顔していたけれど相当なむっつりさんね。夜な夜な独りで性的快楽を追及するタイプの耳年増」
「直子を裸にしたときからすっごく嬉しそうにしていたし、縛ったりお尻叩いたりにも過剰に反応してたから、エスッ気もまあある感じ」
「ふたりとも男性経験はまだみたいね。レズッ気も感じなかったけど、メガネのほうはマゾ虐めは好物みたい」

 お姉さまのご感想をお聞きして、私も行為の最中に感じたことをお話ししました。

「ブリッジのときに、最初にこけしさまを突っ込まれたのがポニーテイルさま、交代されてメガネの彼女さまと思ったのですが…」

 ブリッジのときはみなさまのご様子が見えなかったので、それまでいろいろされた感触から私はこう予想していました。
 当たりよ、とお姉さまがお答えくださいます。

「ポニーテイルの彼女さまのほうは、からだの触り方に慣れていないっていうか、からだへの扱いがぞんざいな感じがしていました。だからこのかた、ひょっとしてご自分で慰めたことがまだないのかな?なんて。クリトリスも思いっきり潰してきたし…」
「逆にメガネの彼女さまのほうは、愛撫がいちいちねっとりしていて触り慣れているていうか、きっとご自分のからだでいろいろ試しているのだろうな、絶対オナニー知っているな、なんて思っていました」

「ふーん、直子もそんなこと考えていたんだ。まああたしらの予想が的外れだったとしても、あの子たちにとって青天の霹靂みたいな光景が目の前で繰り広げられたのは事実よね。直子のケツマンコ爆イキ大量シオ撒き散らしまで見ちゃったんだから。この先の人生がヘンな方向に向かわないことを祈るばかりだわ」

 お姉さまがお芝居っぽく両手を合わせてお祈りのポーズ。
 うふふとふたりで笑います。

「それでお姉さまはおふたりに、本当に私の恥ずかしい写真を送られるつもりなのですか?」

 別れ際に手渡された白い紙片のことをふと思い出し、尋ねてみます。

「ああ、まあ、あたしから言い出したことだし約束は守るべきよね。彼女たちだったら約束通りネットに拡散とかもしなさそうだし、オナニーのオカズにしてもらえたら直子も嬉しいでしょ?」

 イタズラっぽくおっしゃるお姉さまを見て、確かにそれも悪くないなと思います。
 お名前もついぞ聞きそびれたままの彼女さまたちですが。
 涼しい車内で心地良い疲れを感じつつ、そんな他愛も無い話題に興じているうちにもお車は順調に進み、お屋敷の一画が見えてきました。

 門を抜けて石畳を徐行して駐車場へ。
 出てきたときと同じ場所に静かに駐車しました。

「とりあえず軽くシャワーを浴びてから大広間に来なさい。その後お部屋に戻って帰る準備をするから」

 エンジンはまだ止めず冷房の効いた車内で、女子学生風編込みカチューシャな私の髪を解いてくださるお姉さま。
 お車の時計を確認すると午後二時四十分。
 ポニーテイルとメガネの彼女さまたちは無事に部活に間に合ったかしら、とふと思います。

 それからエンジンを止め荷物を降ろし、全裸の私にはトートバッグだけを持たせて正面玄関へと向かいます。
 もう今日でこのお屋敷ともお別れなのだなと思うと感傷的な気分。
 あと一週間は居たい感じです。

 玄関扉下の石階段前まで来てお姉さまが私からトートバッグを取り上げられ、トートバッグからバスタオルだけ取り出され、私に手渡してくださいます。

「はい。さっさとシャワーして、終わったら裸で大広間にね」

 それだけおっしゃって私の裸の背中をパチンとはたいたお姉さまが石階段を上がられ、玄関扉の向こうへ消えたのを確認してから、私は木陰のほうへと足を向けます。
 木陰を超えた芝生の端っこにあるシースルーなバスルーム。
 そこを使うのもこれが最後でしょう。

 今日までにここでやらかした破廉恥な行為の数々を次々に思い出し、赤面と共にセンチな気分に浸りつつ、ふと目を上げると、芝生脇の名塚先生のお仕事部屋和室のガラス戸が大きく開いているのが見えました。
 おやっ?あそこの引き戸が開いているのは珍しいな、と思い足を止めて見ていると、すぐに中から人影が出てきました。

 最初に出こられたのは名塚先生。
 涼しげなえんじ色の作務衣姿で、よく芸能人のかたがしているような縁が大きくて茶系のセレブサングラスをかけていらっしゃいます。
 その手には大きめなショッパーがおふたつ。

 その後ろから白い日傘を差しかけるようにつづかれる大柄な肌色の人影。
 遠目ながらギャングの人がしているような黒サングラス以外、どう見ても全裸の女性です。
 芝生に降り立った名塚先生の背後に日傘を差しかけつつスクッとお立ちになったそのボン・キュッ・ボンなお姿は…
 なんと寺田さまでした。

 芝生の上をご姿勢良く、スッスッと歩いてこられるおふたりの人影が、やがて芝生の端で呆然と立ち尽くす私の姿を見つけられたようでした。

「あら、あなた、お戻りになっていたのね。だったらちょうどいいわ。あなたのほうが適任だから」

 謎なことをおっしゃりながら私の目前まで来られた名塚先生と全裸の寺田さま。
 間近で見る寺田さまの、全裸であることをまるで恥ずかしがる素振りもないままスクッと立っているその立ち姿の美しさといったら。

 乳房は丸みを帯びてボリュウミーながら両乳首は上向きにツンと尖り、キュッとくびれたウエスト、下敷きみたいにまっすぐな下腹部に美しい縦長のおへそ。
 ヒップは逆ハート型にボンとせり出し、恥丘の上で狭い逆三角形に刈り揃えられた薄めの陰毛。
 背中とVゾーンがら空きのレースクイーンレオタード型にうっすら残る日焼け跡が、均整とれ過ぎな裸身をいっそうエロティックに引き立てています。

「さんざんもてあそばれたマゾ女が見せしめのために恥ずかしい姿で玄関外に放置される、っていうシチュの描写なんだけど、なんか、これだ、っていうイメージが湧いてこなくて」
「それで寺田にモデルをお願いして実際に外でいろいろやってみようとしていたところなの。でもオナ子がいるなら、オナ子のほうがイメージが湧きそう。寺田はやっぱり年増だしグラマー過ぎるから」

 なんだかとんでもない場面に出くわしてしまったみたい。
 どうやらシャワーどころのお話では無さそうです。

「今のマゾ子なら、視た感じいい感じに薄汚れているし、脚には縄痕まであって、どこに行ったのかはしらないけれど、ずいぶんお愉しみだったようね」
「今だって寺田の裸をやらしいまなざしでジロジロ視ていたし、わたくしが知る中でも稀にみる好色ドスケベ娘のようだから、わたくしも虐め甲斐があるよ」

 名塚先生の瞳がどんどん嗜虐色に染まっていきます。
 先生に例のスイッチが入っちゃったみたい。

「寺田はそのままわたくしの助手をしなさい。ああそうだ、緊縛放置されたオナ子が通りすがりのヘンタイ女に更にもっとひどい目にあわされるっていうのも面白いかしらね」

「はい先生。仰せのままに」

 寺田さまが初めてお声を出されました。
 濃いサングラスはされていますが、そのお綺麗なお顔にはずっと薄い笑顔が浮かんでいます。

 名塚先生、いえ、あるじさまとお呼びするべきべきでしょうか、がショッパーの中から古びたリードを出され、そのリードが寺田さまの手によって私の首輪に繋がれ、全裸の寺田さまにリードを引かれてお屋敷の表玄関前にたどりつきます。

「まずは寺田、がに股縛りね」

 あるじさまが寺田さまにご指示され、全裸の寺田さまが、あるじさまが地面に置かれたショッパーから麻縄を何束か取り出されました。