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2010年8月29日

お医者さんごっこと私 09

「そ、それなら、これから三人でお風呂入ろうっ!」

「えっ?!」

 由美ちゃんと弓子ちゃんがまた同時に、驚きの声をあげました。

「私ね、今日みんなでお風呂入ったら楽しいかな、って思って用意しておいたの」
「みんな、お医者さんごっこで裸になるんだから、ついでに洗いっことかもしたいなって」
「弓子ちゃんもお風呂なら裸になるの、恥ずかしくないでしょ?」

 弓子ちゃんを見つめながら、ゆっくりとやさしく説明しました。
 我が家では毎日、お風呂の準備をするのは私の係りになっていたので、やり方は知っていました。
 と言っても、お風呂場にあるスイッチを押すだけなんですけれど。

「面白そう!入ろう、入ろう」

 由美ちゃんが大きな声で賛成してくれました。

「それって、思い出になるよね?なおちゃんとの」

 由美ちゃんがそう言いながら弓子ちゃんの顔を覗き込みます。

「…うっ、うんっ…」

 弓子ちゃんはそう答えながらも、もじもじしていてまだ決断できないみたいです。

 由美ちゃんは、おフロ~おフロ~ってヘンな歌を歌いながらソックスとワイシャツも脱いでしまい、早くも丸裸になっていました。
 私もスリップとハイソックスを脱いで丸裸になります。
 そんな二人を頬を染めて見つめている弓子ちゃんに、私は右手を差し出しました。

「弓子ちゃんは、お風呂場で脱げばいいからね。行こう?」

 弓子ちゃんは、ちょっとためらっていましたが、やがて、私の右手をぎゅっと握ってくれました。

 お風呂場は廊下の突き当たりにあります。
 暖かいリビングから廊下に出ると、肌寒い空気が襲ってきました。

「お風呂場は、その突き当りの左側ね」

 私が教えると由美ちゃんは、丸裸のままタッタッタと駆け出しました。
 私と弓子ちゃんも手をつないだまま、小走りにつづきます。
 脱衣所に入ると、廊下よりはぜんぜん暖かくてホっとしました。

「弓子ちゃんは、いつもお母さんとお風呂に入るの?」

 弓子ちゃんにリラックスしてもらおうと話しかけました。

「うーんとね、お父さんとのほうが多いかな。ときどき兄ちゃんと」

「お兄ちゃんとも入るんだ?」

「うん。兄ちゃん、最近オチンチンとこに毛が生えてきたんだよ。この前見せてくれた」

「へー。じゃあ弓子ちゃん、男の人のオチンチンいつも見てるんだ」

「うん。いつもじゃないけど。なんかカワイイよね、アレ」

 弓子ちゃんが嬉しそうに笑います。

 浴室のドアを開けてバスタブのふたを開けました。
 大きなバスタブではありませんが、子供三人なら充分肩を並べて浸かれます。

「由美ちゃん、髪の毛濡らしちゃうと後でメンドクサイから、上にまとめたほうがいいよ」

 私も髪をまとめながら、由美ちゃんに忠告します。
 弓子ちゃんはおだんごだからだいじょうぶでしょう。
 由美ちゃんはゴムで髪の毛を上にまとめて、パイナップルみたいな髪型になってから、ザブンと湯船に浸かりました。

「あったかーい!気持ちいいーー!」

 私はまた弓子ちゃんに話しかけます。

「お風呂、一人で入ったことある?」

「ううん、まだない。だってひとりだと、なんだか怖いでしょ?入るのは夜だし…」

「私はときどき一人でも入るよ。ママがいないときとか。でもやっぱりなんか寂しいよね?」

 弓子ちゃんは私をじっと見つめています。

「だから、弓子ちゃんや由美ちゃんみたいに兄弟がいるの、すごく羨ましいの」
「だから弓子ちゃん?今日は私の妹になって、一緒にお風呂に入って、ね?」

 弓子ちゃんもやっと決心がついたようで、私を見つめて、

「うんっ!」

 と元気良く言ってくれました。

「じゃあ、弓子ちゃん、バンザイして」

 弓子ちゃんが素直にバンザイしてくれます。
 弓子ちゃんのスリップの裾を持って、丁寧にまくり上げて脱がせました。

「右足上げて」

 右のソックスを脱がせます。

「左足上げて」

 左のソックスを脱がせます。
「パンツは?」

「…脱がせて…」

「弓子ちゃんは甘えん坊さんだねえ」

 笑いながら弓子ちゃんのショーツのゴムに手をかけて、ゆっくりずり下げました。

 ついに弓子ちゃんのオールヌードを見ることができました。
 肌が全体に真っ白で、ちょっとだけお腹の辺りがポッチャリしていてカワイイ。
 弓子ちゃんは別に恥じらう素振りも見せず、ニコニコ私を見上げています。
 やっぱりお風呂場だと、裸になる恥ずかしさが無くなるのでしょうか?

 そのまま手をつないで、由美ちゃんが浸かっているバスタブに向かいます。

「あ、ちょっと待って」

 湯船に浸かっていた由美ちゃんが立ち上がって、洗い場に出てきました。

「三人でここに立とう」

 洗面の鏡の前に弓子ちゃんを真ん中にして立ちました。
 桶でお湯を掛けて、湯気で曇った鏡を直します。

「ほら?やっぱりチユちゃんのも、ちょっと違う」

 アソコのスジのことです。
 鏡に映った三人のアソコを較べてみると…

 弓子ちゃんのが一番見えているスジが長くて、次が私。
 由美ちゃんのが一番短い。
 弓子ちゃんのは、正面から見るとくっきりと4センチくらい、まっすぐなスジが見ていました。

「弓子ちゃんのスジ、クッキリしていてキレイだねえ」

 由美ちゃんがしゃがんで、まじまじとソコを見つめると弓子ちゃんは、えへへ、と笑って少し頬を染めました。

 三人でゆっくり湯船に浸かった後、軽く背中の洗いっこをして、また湯船に浸かりました。
 私が真ん中で、左右の手で由美ちゃんと弓子ちゃんの手をしっかり握っています。

「わたしたちが大人になったら、また三人で集まって裸の見せっこ、しようね」

 由美ちゃんがしみじみと言いました。
 私と弓子ちゃんは、同時にコクンと頷きました。

 お風呂から出ると4時少し前でした。
 バスタオルでお互いの裸を拭きっこして、それがやがてくすぐりっこになって、三人丸裸のまま笑い転げながらリビングに入りました。

 リビングに入ると、また急に裸でいることが恥ずかしくなってくるから不思議です。
 弓子ちゃんが胸と股間を手で隠して、頬を染めてもじもじしています。
 私は脱衣所に戻って弓子ちゃんの下着類を持ってきて、着せてあげました。
 由美ちゃんと私も身繕いします。

 由美ちゃんと弓子ちゃんは、いったんお家に戻って今度は5時半に由美ちゃんちに集合ということにしました。
 二人を玄関まで見送ってから私は、満ち足りた気持ちでリビングやお風呂場の後片付けをしました。
 そして今日のお楽しみはまだまだ終わらないんだな、と思うと、すっごくシアワセでした。

 その日の夜の由美ちゃんちでのパーティもすごく楽しかったこと。
 その後、お引越しが近くなってから我が家で同じメンバーを招いて開いたパーティもすっごく楽しかったのだけれど、最後に私がワンワン泣いてしまったこと。
 お引越しの日にお見送りに来てくれた由美ちゃん弓子ちゃんはもちろん、ヒロくんや弓子ちゃんのお兄さんまでがポロポロ泣いてくれたこと。
 それらはこのお話とは直接関係ないので詳しく書きません。

 今思うと、この小学校3年生のときの由美ちゃんと弓子ちゃん、そしてヒロくんとのちょっとえっちな思い出が、私の露出癖の原点だった気がします。

 日常生活の中に『裸』 という非日常を持ってくることで『恥ずかしさ』 という感覚にすごくコーフンしてしまう性癖…
 その扉を開いてしまったのが幼少時に体験した『お医者さんごっこ』という遊びでした。

 ひょっとすると由美ちゃんと弓子ちゃんも、そんな性癖を持ったまま大人になっているかもしれません。
 それとももう忘れてしまったかな?

 この約10年後、とある状況に置かれて今度は大人になったからだで、再びお医者さんごっこを体験することになるのですが、由美ちゃんと弓子ちゃんに抱きついてワンワン泣いていた当時の私には、もちろん知る由もありませんでした。


第二次性徴期と私 01

お医者さんごっこと私 08

「それじゃあ次は、わたしがお医者さんね」

 言いながら由美ちゃんがソファーの上に裸のまま無防備に起き上がりました。
 それぞれ赤く火照った顔を、それぞれ三人で見合わせています。

「チユちゃん?白衣貸して。次の患者さんは、なおちゃん…」

 言い終わらないうちに弓子ちゃんが、勢い良く手をまっすぐに挙げました。

「はいっ!次はワタシが患者さんやりますっ!」

 だぼだぼワイシャツを脱いで由美ちゃんに手渡しながら、弓子ちゃんがつづけます。

「それで、今日は、大きいお注射もやります。ワタシ、今日はそう決めてきたのっ!」

 弓子ちゃんが私の顔を見つめて、ニコニコしながら言いました。

「弓子ちゃん、だいじょうぶなの?」

 私はちょっとビックリして、弓子ちゃんに聞きました。

「うん。だって、なおちゃんとお医者さんごっこできるの、たぶん今日が最後でしょ?」
「だから最後に、なおちゃんにユミコのお尻、ちゃんと見てもらっておきたい、って思ったの…」
「今まで何回も、なおちゃんのお尻、見せてもらったから…」
「すっごく恥ずかしいけど、ワタシ、がんばる…」

「それにね、このあいだカゼひいたときにお医者さんで、本当にお尻にお注射もらったの」
「そのとき、すっごく痛かったけど、ユミコ、泣かないようにがんばって、がまんしたの」

「そしたらお母さんが、すっごくえらかった、って、たくさん誉めてくれたの」
「新しいぬいぐるみまで買ってくれたの」
「すっごく嬉しかった…だからワタシ、もうお尻のおチューシャ、ヘーキなのっ!」

 弓子ちゃんが私の顔をまっすぐに見て、すごくカワイク笑いました。

「弓子ちゃん…ありがとうね…」

 ちょっとウルウルしながら、弓子ちゃんの右手を両手で握りしめました。
 お別れの日まで、もう絶対に二人の前では泣かない、って一人でひそかに決めていたので一生懸命涙をがまんしました。
 由美ちゃんは素肌にワイシャツを羽織りながら、そんな二人をじっと見つめていました。

「お洋服、シワになっちゃうとイヤだから、先に脱いじゃうね」

 弓子ちゃんがそう言って、ワンピースの前ボタンを外し始めました。
 由美ちゃんと立てた計画とは少し違ってきてしまいましたが、弓子ちゃんが自分から脱いでくれるのは嬉しい誤算です。
 
 ひょっとすると私のアイデアを実行しなくても、弓子ちゃんのソコのスジが見れるかもしれません。
 どんどんワクワクしてきました。

「それなら私も脱いじゃおうっと」

 弓子ちゃんが脱いだワンピースをハンガーにかけながら私も明るく言って、自分のワンピースを手早く脱ぎました。

 由美ちゃんは素肌にワイシャツと水玉ソックスで、お医者さん。
 弓子ちゃんは白のスリップに白のショーツと赤いソックスで、患者さん。
 私はベージュのスリップとショーツに白のハイソックスで、また看護婦さん。
 三人、そんな姿になりました。

 上半身のシンサツのとき弓子ちゃんもスリップ脱いでくれるかなあ、と少し期待したけれど、まくりあげるだけでした。
 でも弓子ちゃんの白くて薄い胸とプックリした乳首がまた見られて、とてもシアワセでした。
 弓子ちゃんは胸やお腹をさわられるたびに、ヤンッとかウフッとか小声で反応して、すっごくカワイかった。

 そしていよいよ、お尻へのお注射のときがきました。
 スリップ姿の弓子ちゃんの手を取って、ソファーへ誘導します。

「でもね、さっきユミねえがしたみたいな、あーゆー格好はワタシ、恥ずかしくて、できないの…」

 弓子ちゃんがちょっと怯えている感じで、私と由美ちゃんの顔をうかがってきます。

「わかってるって。ふつうにうつぶせでだいじょうぶ」

 由美ちゃんが明るくフォロー。

「下着はどうする?自分で脱ぐ?」

 と私。

 弓子ちゃんはうつむいたままソファーに上がり、うつぶせに寝転んでから、

「なおちゃん?脱がせて…」

 小さな声でつぶやくように言いました。

 その可愛さにドキンと震えた私は、あたふたと弓子ちゃんのお尻のところにまわり、ショーツのゴムに手をかけます。
 すっごくドキドキしています。

 弓子ちゃんのお尻をじっくりと見るのは、プールのときの着替えでチラチラみたことはありますが、初めてです。
 ゆううっくりと、ショーツを膝のところまで下げました。

 一気に全部脱がせてしまおうか?…
 一瞬迷いましたが、やっぱりなんだかかわいそうに思い、そのままにしました。

 弓子ちゃんのお尻はパン屋さんだからというワケではないでしょうけれど、スポンジケーキみたいにフワフワ柔らかそうにこんもりしていて、クリームみたいになめらかスベスベそうで、すごく美味しそうな感じでした。
 お尻の左側の山の真ん中へんに、星みたいな形をした小さなホクロがありました。

 そおっと手を伸ばして、そのホクロのあたりに濡れタオルをあてがいます。

「ひゃん!」

 弓子ちゃんが小さな悲鳴を上げました。
 やっぱり柔らかフワフワな感触で、タオル越しにさわってるだけでもいい気持ち。

 タオルを弓子ちゃんのお尻から離すと、それまで爛々と目を輝かせて弓子ちゃんのお尻を見つめていた由美ちゃんが注射器を持って、入れ替わりました。
 私は弓子ちゃんの顔のほうに移動します。

 弓子ちゃんは頬を真っ赤に染めて、タオルを両手で握りしめて、目をぎゅっとつぶっていました。
 私は弓子ちゃんの顔のところにしゃがみ込んで、

「だいじょうぶですからねえ。痛くないですよー」

 なんて言いながら、弓子ちゃんの前髪を左手でやさしく撫で撫でしてあげました。
 弓子ちゃんが目を開いて、私をじっと見つめてから左手を伸ばして私の右手を掴んできました。

 二人、ぎゅっと手を握り合います。
 もう、弓子ちゃんたら、めちゃくちゃ可愛いです。

「由美ちゃん先生?それでは、お願いします」

 弓子ちゃんの頭を左手で撫ぜながら私がそう言うと、由美ちゃんの上半身が弓子ちゃんのお尻に覆いかぶさりました。
 一際強く私の右手を握ってきたときが、たぶん注射器がお尻に触れたときだったのでしょう。
 しばらくぎゅーーと握られてから、フっと握る力が抜けました。

「はい、終わりです。チユちゃん、泣かないで、エラかったですね」

 由美ちゃんが大きな声でやさしく言いました。
 弓子ちゃんはホッとしたように笑って、

「あー恥ずかしかったぁーっ!」

 って照れながら、うつぶせに寝たまま両手でショーツを素早くずり上げました。
 それからソファーに起き上がって正座して、大役を果たしたような顔でニコニコしています。
 私たちは少しガッカリ。

 さて、次は私の番。
 どうやって恥ずかしい格好になろうか?
 と考えていたら、由美ちゃんが弓子ちゃんの前に立って言いました。

「ねえ、チユちゃん?知ってる?」

 弓子ちゃんが由美ちゃんに顔を向けます。

「女の子のココって…」

 言いながら左手でワイシャツの裾をまくって、あらわになった自分の股間を右手で指さします。

「ここのスジって、女の子でも少しずつ違うみたいなのね」

 裾をまくって股間を弓子ちゃんに晒したまま、由美ちゃんが私の顔を見ます。
 どうやら由美ちゃんは、真正面から攻めていくことにしたようです。

「こないだ、なおちゃんと二人でココの見せっこしたのね…」
「そしたら…」

 そう言いながら、赤くなった顔で私に後を促してきます。
 私も立ち上がって由美ちゃんと並びました。

 それから思い切って両手でショーツを足元まで一気にずり下げました。
 スリップの裾が両腿の付け根より5センチくらい長いので、私も左手でスリップの裾をピラっとめくり上げます。

「ほら?正面から見ると、なおちゃんのほうがちょっとだけスジが長いでしょ?」

 由美ちゃんと私はソファーに座った弓子ちゃんの目の前で、おのおの自ら裾をまくり上げて弓子ちゃんにアソコを見てもらっています。
 弓子ちゃんも至近距離から食い入るように二人のアソコを見比べています。

「ほんとだ…なおちゃんのほうが少し長い…」

 頬を染めた弓子ちゃんが、そう小さな声でつぶやきました。

「…チユちゃんのはさ?…どう?…」

 由美ちゃんが真っ赤になりながら、弓子ちゃんの目を見つめて訴えかけます。

「…チユちゃんのも…見せて…」

「えっ!?…でもでも…ここじゃ…は、恥ずかしいし…」

 弓子ちゃんの瞳に、怯えの色が戻ってきてしまいました。

「でもさあ…」

 由美ちゃんがちょっと強い口調で何か言おうとしています。

 マズイです。
 自分のアイデアを実行するなら今しかない、と思い切って二人に問いかけました。


お医者さんごっこと私 09

2010年8月28日

お医者さんごっこと私 07

「なおちゃんとわたしが先に裸ん坊になっちゃえば、弓子ちゃんもなりやすいんじゃないかなあ?」

 由美ちゃんのそんな提案で、その日のお医者さんごっこの段取りを二人で詳しく決めました。

 それとは別に、私もあるアイデアを思いついていました。
 でも当日ビックリさせちゃおうと思い、それは由美ちゃんにも言わないでおきました。

 結局その日は、由美ちゃんのお母さんが気を遣ってくれて、夕方から弓子ちゃんのご家族も由美ちゃんちに来て、私たち家族のさよならパーティみたいなことをやることになりました。

 その日はよく晴れた、2月中旬にしては暖かい日でした。
 母からは、くれぐれも戸締りと火の始末に気をつけるように、由美ちゃんのお母さんにご迷惑をおかけしないように、としつこく言われ、朝の9時頃に父と一緒に家を出て行きました。

 今日はお昼ご飯を食べた後に、由美ちゃんと弓子ちゃんが私の家にやって来る予定です。
 私はお気に入りのピンクのワンピースに着替えて、思いついたアイデアの準備をしてから、一人で母が作っておいてくれた昼食を温めて食べました。

 1時15分くらいに弓子ちゃんがやって来ました。
 真っ赤な厚手のステキなワンピースにピンクのショールを巻いています。
 髪の毛は可愛くおだんごに結ってあります。

「これ、お母さんがお土産にって…」

 ケーキの箱らしいものを手渡してくれます。

「ありがとう」

 弓子ちゃんをリビングに案内しました。
 今日のお医者さんごっこは私のお部屋ではなくて、せっかくだからリビングでやろうと決めていました。
 
 リビングのエアコンを調整して、裸ん坊になっても寒くないくらいの温度になっています。
 窓はすりガラスなので外から見えちゃう心配はありません。
 せっかくの晴れの日だし、カーテンは開けたままにしておきました。

 二人で並んでソファーに座っておしゃべりしていると5分くらい後に、由美ちゃんもやって来ました。
 淡いグリーンのサロペットの下に淡いピンクのブラウスと、その上に白い毛糸のカーディガンを着ています。
 髪はオールバックにして黄色いカチューシャで留めています。
 大き目の布製のバッグを肩にかけてニコニコ笑いながら登場しました。

 冷蔵庫からフルーツジュースを出してきて、弓子ちゃんのお土産のケーキを三人で食べました。
 一息ついてから、

「そろそろ、始めよっか?」

 由美ちゃんが言って、バッグの中からお医者さんごっこのおもちゃを取り出しました。

「今日は、最初にわたしが患者さんをやらせてね。チユちゃんがお医者さんで、なおちゃんは看護婦さん」

 バッグの中から取り出した白衣代わりのワイシャツを弓子ちゃんに渡しながら、由美ちゃんが言います。

 由美ちゃんは、三人で遊ぶときは由美ちゃんと弓子ちゃんの名前が似ていて紛らわしいので、弓子ちゃんのことを『小さいほうのユミちゃん』 という意味で『チユちゃん』 と呼んでいました。

 リビングに隣接したダイニングのテーブルが今日はお医者さんの机です。
 椅子だけを向かい合うように置いてワイシャツを羽織った弓子ちゃんとカーディガンを脱いだ由美ちゃんが向き合いました。
 私は二人の傍らに立っています。

 いつもは家族でご飯を食べている私んちのダイニングで、これから由美ちゃんが裸になります。
 そして、その後には私も…

 外の陽射しとお部屋の電気のせいでダイニングもリビングもとても明るいです。
 私の胸は、早くもドキドキしてきました。

 弓子ちゃんの、

「今日はどうしました?」

 の言葉で、お医者さんごっこが始まりました。

 由美ちゃんは上半身のシンサツのとき、サロペットの肩紐を両方はずして胸当てを下げてから、ブラウスのボタンを全部はずして腕も抜いて完全に脱いでしまいました。
 脱いだブラウスを看護婦さん役の私が受け取り、ハンガーに掛けます。

 それから、そろそろと由美ちゃんがスリップの裾をまくり上げます。
 由美ちゃんの白くてきれいな胸が露になりました。

 由美ちゃんは、おっぱいの乳首の上のところまでまくり上げたスリップの裾を両手でつかんだまま弓子ちゃんに丸出しな胸を突き出しています。
 弓子ちゃんが聴診器をペタペタと由美ちゃんの素肌に押し付けます。
 由美ちゃんは気持ち良さそうに目をつぶって、その感触を楽しんでいるようです。

「それでは、背中を向けてください」

 弓子ちゃんがそう言うと、その言葉を待っていたかのように、

「ねえ、チユちゃん?わたし、スリップずっとまくっているの疲れちゃうから、脱いじゃうね?」

 返事も待たずに由美ちゃんが立ち上がり、バンザイの形をしてスルスルっとスリップを頭から抜きました。
 また私が受け取ってハンガーにかけます。

 由美ちゃんが上半身裸になりました。
 恥ずかしそうに腕を胸の前で交差して隠しながら、また弓子ちゃんと対面します。
 弓子ちゃんにとっては初めての展開です。

 弓子ちゃんは由美ちゃんの上半身裸を間近で見て、まぶしそうに、ちょっと照れたように頬を染めています。
 由美ちゃんが胸を隠したままからだを回転させ、弓子ちゃんに背中を向けました。
 気を取り直したように弓子ちゃんが由美ちゃんの背中に聴診器を這わせていきます。

「はい。それではお注射を一本しておきましょうか」

 ひさしぶりのお医者さんごっこで楽しそうな弓子ちゃんがそう言うと、由美ちゃんは、弓子ちゃんのほうに向き直って、胸を隠していた両腕をはずしました。
 由美ちゃんの小さな乳首を弓子ちゃんがマジマジと見つめています。

「先生?わたしお腹が痛いので、お尻のほうに大きなお注射をしてください」

 由美ちゃんがワケのわからない理由を言って、お尻へのお注射をおねだりします。

「そ、そうですね…ではお尻にお注射しましょう」

「弓子先生、ベッドはこっちです」

 私の誘導で三人がリビングへ移動しました。

 さっき座っていたソファーの背もたれを倒して平らにして、大きいバスタオルを敷いておきました。

「そこのベッドにうつぶせに寝てくださいね?あ、おズボンは脱いでください」

 看護婦役の私がリードします。
 由美ちゃんは私たちに背を向けてから腰をかがめて、サロペットの下半身を脱ぎ始めました。

 脱いだサロペットを私に渡すと由美ちゃんは、ピンクのショーツと水玉のソックスだけの裸ん坊になりました。
 リビングにあるサイドボードのガラスに自分の姿が映っているのに由美ちゃんが気づいたらしく、顔を真っ赤に染めて、また両腕で胸を隠しました。

「では、ベッドに寝てください」

 私は大きな注射器を弓子ちゃんに手渡し、濡らしたハンドタオルを手に持ちました。
 うつぶせになった由美ちゃんの腰のところにかがんで、ショーツに手をかけます。
 由美ちゃんのショーツを私の手で脱がすのは、これで二度目です。

 なんだかすごくワクワクして、ドキドキして、顔が火照ってしまいます。
 ゴムのところを少し伸ばして、ショーツをいったん膝まで下ろします。
 由美ちゃんもお腹を浮かせて協力してくれます。
 白くてまあるい由美ちゃんのお尻が明るいお部屋の中であらわになりました。

 それを見つめていたら、このあいだのことを思い出して急にちょっとイジワルがしたくなってしまい、付け加えました。

「寝たままだとちょっと、先生がお注射しづらいので四つん這いになってくれますか?」

「えっ?!」

 由美ちゃんと弓子ちゃんが同時に声をあげます。

 由美ちゃんとの打ち合わせでは、とにかく二人とも先に丸裸になってしまおう、ということと、二人ができるだけ恥ずかしい格好をすれば弓子ちゃんの恥じらいが和らいで見せやすくなるだろうから、二人が患者さんのときは、そういう指示をしよう、と決めていました。

 由美ちゃんが、やっぱりそれは恥ずかしい、みたいな顔をして私を一瞬見ましたが、すぐに覚悟を決めたように、おずおずと肘と膝を立てて四つん這いになりました。
 顔が真っ赤です。
 そのあいだに私は由美ちゃんのショーツを両脚から抜き取って、由美ちゃんの枕元に置きました。

 とうとう由美ちゃんは、私の家のリビングでソックスだけの丸裸になりました。
 その上、お尻を突き出した四つん這いの恥ずかしい格好で、弓子先生のお注射をプルプル震えながら待っています。

 私は由美ちゃんのお尻全体を濡れたタオルで優しく拭いてから、お尻の穴近く右側の柔らかいお肉を入念にタオルでスリスリしました。

「先生、ここにお注射してあげてください」

 弓子ちゃんも、由美ちゃんのお尻を至近距離でしげしげと見つめ、顔を真っ赤にしています。
 由美ちゃんのお尻の穴とアソコのスジが丸見えです。
 弓子ちゃんの目が爛々と光って興味シンシンっていう感じです。

 弓子ちゃんがおそるおそる注射器をかまえて、私が指示した由美ちゃんのお尻の穴近くに持っていきます。
 注射器の先端が肌に触れたとき、由美ちゃんは、

「はうんっ!」

 って、小さなため息をつきました。

 弓子ちゃんが注射器のピストンをゆっくり押してから、注射器を肌から離しました。
 そのあいだも弓子ちゃんの目は由美ちゃんのお尻の穴とスジに釘付けです。

 それから弓子ちゃんは、またおそるおそるという感じで由美ちゃんのお尻に両手を近づけていき、今お注射したあたりの肌を頬を染めたすごく嬉しそうな顔で、やさしくニギニギ、モミモミしています。

 また由美ちゃんが、

「はふんっ!」

 と小さく啼きました。


お医者さんごっこと私 08

お医者さんごっこと私 06

「ねえ?なおちゃん?」

 由美ちゃんが視線を落としたままポツリと言いました。

「弓子ちゃんのスジも見てみたいね…」

 私もそう思っていました。
 でも、それはたぶん無理。

「でも弓子ちゃん、大きなお注射だってイヤがるでしょ?お尻見せるのもイヤなんだから、前のほうはもっと無理なんじゃ…」
「無理矢理脱がせるのはかわいそうだし、第一、泣かせちゃったりしたら、あのお兄さんに叱られちゃうよ?」

「お兄さんに嫌われるのはやだなー」

 由美ちゃんが真剣に言います。

「弓子ちゃんて、パン屋さんの子だよねえ?」

「ヒロも何度も会ったことあるでしょ?確か一年生のときは同じ組だったんじゃない?」

「ボク、一年生のときはあまり学校行かなかったから…でも知ってるよ。運動会の練習のとき、一緒になったし」
「あの子、カワイイよね。ボクもあの子の裸、見たいなあ…」

「ぜーーったい、ダメ!同じ学校の男子になんか、わたしたちの裸、見せるもんですか」

「だって、ボクも男子だよ?」

「あんたは弟じゃん」

「それじゃあ、直子お姉ちゃんの裸は?」

「あっ!」

 私はまた急に恥ずかしくなってしまい、胸と股間を隠してしまいます。

「こら、ヒロ、あんた学校行って、なおちゃんの裸見たー、とか言いふらしちゃダメだからね!もしそんなことしたら…」

 由美ちゃんがビンタのバックスイングポーズで威嚇します。

「ボ、ボク、そんなことしないよ?直子お姉ちゃんも可愛くてキレイだから、大好きだもん」

 私はまたまた違う恥ずかしさに火照ってしまいます。

「ゆみーーっ、ひろゆきぃーーっ、いるのぉ?----っ」

 突然、階下から大きな声がしました。

「あーーっ、ママが帰ってきちゃった!?」

 時計を見ると4時55分でした。

「ほら、ヒロユキ、早くパンツとズボン穿いて、下に降りてって、ママが上がって来ないように食い止めて!」

 由美ちゃんが素早く立ち上がって、私にお洋服のかかったハンガーを渡しながらヒロくんに指示します。

「うん!わかった。まかせてっ!」

 ヒロくんも素早く立ち上がり、さっき由美ちゃんにパンツごと脱がされた半ズボンを目にも止まらぬ早さでパンツごと穿いて、

「ママァーー、おかえりぃーーー」

 と大きな声を出しながら、バタバタと階段を駆け下りていきました。

「今ねぇー、直子お姉ちゃんが来てるのぉーっ。三人でトランプしてたのぉーっ…」

 ヒロくんがワザとらしいくらい大きな声をあげています。

 私もあわてて机の上のショーツを取って穿いてから、スリップ、ブラウス、ジーンズの順に大急ぎで身に着けました。
 由美ちゃんはとりあえず裸の上にワンピースをかぶって、お医者さんごっこのお道具とワイシャツを片付けてからトランプを床の上にばら撒きました。
 姉弟のコンビネーション、バッチリのようです。

 それから由美ちゃんがゆっくりとショーツを穿こうとしたときに、ドアがバタンと開きました。
 由美ちゃんはショーツをあわててワンピースのポケットに突っ込みます。

「あら、直子ちゃん、いらっしゃい」

「こんばんはー。おじゃましてまーす」

 私は床にペタリと座り込んだまま、ペコリと頭を下げます。

「さっき駅前のスーパーで直子ちゃんのママに会ったわよ。まだ帰らなくていいの?」

「はい。5時半までには帰ることになっています」

 由美ちゃんは顔を伏せたまま、床に散らばったトランプを集めています。

「そう。じゃあこれ飲んでって。もうお夕食近いからジュースだけね」

「ありがとうございます。ごちそうになります」

「あら由美?裸足で寒くないの?」

 由美ちゃんのお母さんがトランプを切っている由美ちゃんに目を向けて聞きます。

「うん。このお部屋暖かいし、勝負が白熱してるから、だいじょうぶ」

 由美ちゃんが顔をあげてニコっと笑いました。

「そう。ならいいけど。じゃあ直子ちゃん、ごゆっくりね」

 そう言って由美ちゃんのお母さんは、お部屋を出て行きます。
 お母さんの後ろからついてきたヒロくんがペタンと床に座ります。
 ドアがパタンと閉じた瞬間、私たち三人は同時に顔を見合わせてニターって笑いました。

 私はその日、お家に帰ってからもいろいろと思い出しては、その日にした、させられた恥ずかしさに興奮してしまい、なかなか眠れなくて困りました。

 それからしばらくのあいだは、お医者さんごっこをやるチャンスがありませんでした。
 由美ちゃんちなら一度チャンスがあったのですが、ヒロくんも家にいるので話が別です。

 一応、弓子ちゃんに、

「明日、由美ちゃんち誰もいないんだけど、お医者さんごっこ、やる?」

 って聞いてみました。

 弓子ちゃんは、しばらくやっていなかったので嬉しそうに、

「うん」

 て答えました。
「でも、弟がいるかもしれないんだよね…」

 由美ちゃんが言いにくそうに付け加えました。

「弟って、ヒロユキくん?」

 弓子ちゃんが不安そうに聞き返します。

「それだと…ちょっと、イヤかな…見られたら恥ずかしいし…」

「そうだよね。じゃあ普通に遊ぼうか」

「うん」

 結局その日は四人でトランプとゲームで遊びました。
 ヒロくんは本気で弓子ちゃんのことが好きみたいで、照れながらもすごく嬉しそうでした。

 相変わらず三人で誰かの家に集まっては遊んでいましたが、季節も冬になって、寒くて厚着になっていましたし、お医者さんごっこを是が非でもやりたいという雰囲気は薄れていました。
 それでも、由美ちゃんと私のあいだでは、弓子ちゃんのスジを見よう計画、をことあるごとに練っていました。

 実行場所は私の家。
 それだけは決まっていました。
 三人だけの秘密にするには、かわいそうだけれどヒロくんは邪魔者です。
 
 問題は、どうやって弓子ちゃんが自分から脱ぐようにしむけるか、です。
 いいアイデアが浮かばないまま二学期の終業式を終えて、年が変わっていました。

 1月に入って始業式から帰ったとき、私の4年生進級に合わせて、遠くへ引越すことになった、と母から告げられました。
 
 ショックでした。
 私はずーっと由美ちゃんと弓子ちゃんと一緒に遊べると思い込んでいたから…
 さんざん泣いて両親を困らせました。

 しばらくは誰にも言わずに、落ち込んだ日々を過ごしていました。
 由美ちゃんと弓子ちゃんだけには、早めに言わなくちゃ、と思っていると、由美ちゃんのほうから聞かれてしまいました。

「なおちゃん、3月に引越しちゃうんだって?」

「うん。そうなんだけど、なんで知ってるの?」

「うちのママが言ってた…残念だねえ…」

 母親ルートを忘れていました。

「私、悲しくて…」

「うん。でもしょうがないよ。親の都合だもん…」

「私、由美ちゃんと弓子ちゃんと、ずっと一緒に遊んでいたい…」

「わたしももちろんそうなんだけどさ…」

 由美ちゃんがうつむいてちょっと泣きそうな顔になりましたが、顔を上げて無理に明るく大きな声で言いました。

「でもさ、悲しんでてももったいないよ?これから3月まで、絶対三人で毎日遊ぼうよ」
「いっぱい思い出作れば、きっと大人になったとき、また会えるよ」

「うん…そうだよね?…」

 由美ちゃんに抱きついてワンワン泣いてしまいました。

 それから本当にほとんど毎日、三人の誰かの家で遊びました。
 トランプをやっていても、ゲームをやっていても、楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。
 そうこうしているうちに、お医者さんごっこをやる絶好のチャンスが訪れました。

 2月の真ん中へんの土曜日、私の両親がお引越しの関係で遠くへ出かけなければならなくなりました。
 私も連れて行くつもりだったらしいのですが、私が由美ちゃん弓子ちゃんと遊ぶために頑として、イヤ、と言いはったので、私を残して行くことになりました。

 その日は、夕方になったら由美ちゃんちに行ってお夕食をご馳走になり、夜の9時過ぎくらいに母が迎えに来る、ということになりました。
 ということは、その日の日中は誰もいない私の家で遊べる、ということです。

 早速、由美ちゃんと計画を練りました。


お医者さんごっこと私 07

2010年8月21日

お医者さんごっこと私 05

「すごくお腹が痛くなって、ママに言ったら、近所のお医者さんに連れていかれたのね」
「そしたら、さっきやったシンサツみたいのをされて、丸裸にされて、お浣腸されたの」

「…でもね、その病院でされたときは、もっと恥ずかしい格好をさせられたの」
「ベッドの上でね、仰向けに寝てね、両脚を上に大きく上げてね…」
「なんか、赤ちゃんがオムツ代えるときみたいな格好にされたの」
「…やってみるね…」

 由美ちゃんが私に足先を向け、その場に仰向けに寝そべります。
 両脚を揃えて上に大きく上げてから少し頭のほうに反らし、お尻を私のほうに突き出してきました。

 なんだか、でんぐり返しの途中みたいな格好。
 お尻の穴だけではなくて、オシッコのところのスジも正面から丸見え。
 確かに見ているだけでもすごく恥ずかしいです。

「私の脚を看護婦さんが押さえててね、おじいちゃんなお医者さんが私のお尻にチューブみたいのを挿して、なんか水みたいのをお尻に入れるの」

 由美ちゃんはそのままの格好でそこまで言ってから、起き上がりました。
 由美ちゃんの頬がほんのり赤くなっています。

「それでね、お浣腸すると、しばらくするとすごくウンチがしたくなるの」
「お腹がゴロゴロ鳴ってね、すごく痛くなってきて、わたし、すぐおトイレに入って…」

「お医者さんもついてきて、お医者さんの目の前でウンチしなきゃならないんだよ…」
「わたし、恥ずかしいからがまんしたんだけど、しきれなくって…」

「すっごくたくさん出たよ…はじめ出すときちょっと痛かったけど、すっごく気持ち良くって…なんかスッキリしちゃった」

 由美ちゃんがうっとりした顔になりました。

「その日は、お家に帰ったのね。わたしはベンピっていう病気だったらしいの」
「パパが帰ってきたら、なんだかママがすごい勢いでパパに怒っていてさ。いまどき、小学生の女の子にあんな格好させてお浣腸する医者はいない、って」
「あのオイボレヤブイシャはロリコンのヘンタイだ、ってワケわかんないこと言ってた…もう二度と行かない、って」

「それで、一応ちゃんと検査をしておこうって、次の日からパパの勤めている病院に入院して調べてもらったのね」
「そこでも一回お浣腸されたんだけど、横向きに寝てお尻だけ出せばよかったから、あんまり恥ずかしくなかった」
「結局、少しベンピがちだから、ウンチが2日くらい出なかったら、お浣腸するようにすれば自然に治るでしょう、って言われて退院したの」

 私とヒロくんは、体育座りの格好で熱心に聞いています。
 ときどき私の視線は、ヒロくんと由美ちゃんの股間に泳ぎます。
 ヒロくんも、私と由美ちゃんのソコをときどきチラチラ見ています。

「それで、帰ってきた次の日に、今度はママにお浣腸してもらったのね」
「ママは看護婦さんだったから、そういうのうまいのよ」

 由美ちゃんは、ちょっと得意そうです。

「お風呂入る前にしちゃいましょう、って、ママたちのベッドで裸ん坊になってね。ママたちの寝室はおトイレに近いから」
「そのときは四つん這いになったの。横向きだとちょっとやりずらい、ってママが言ったから。わたしも最初のときのオムツポーズよりかは、ぜんぜん恥ずかしくなかったしね」

「家にあるお浣腸の道具は、本当にこの大きい注射器みたいなやつなの」
「なんかのお水みたいのをチューって吸ってね、お尻にあててピストンとこ押して、またチューってお尻に入れるの」

「空気だけ入れるお浣腸も本当にあるんだって。でもアブナイから絶対やっちゃダメって言われた。やったらオナラが止まらなくなるんだって」
「それでヒロと二人でママのいないときに、こっそり練習したの」
「ヒロがヘマして、わたしに少し空気入れちゃったのよ。そしたら本当にオナラ出ちゃった」

 由美ちゃんは、えへへと笑って、ヒロくんの頭を軽くこずきました。

「そんなふうにいろいろケンキューしてから今日、なおちゃんをシンサツしたのよ」
「なおちゃんにいきなりオムツポーズしてもらうのは無理だろうなあ、って思って、四つん這いポーズにしたの」

 あのとき、オムツポーズを要求されたら…私は、従ったでしょうか?
 さすがの私も無理だったような気がします。
 きっと本気で泣き出しちゃったことでしょう。

「由美ちゃんとヒロくんは、二人でもお医者さんごっこよくやってるの?」

 さっきから気になってたことを素直に口にしてみました。
 ヒロくんは少し赤くなってうつむいちゃったので、由美ちゃんが答えます。

「夏休み終わってから弓子ちゃんと三人でやったじゃない?あのときヒロ、隣の部屋に寝てて聞こえていていたらしいのね、わたしたちのセリフとか」
「それで、ボクもやってみたいって言い出して」
「ヒロも夏休みにゆっくり入院したおかげで、その後は体調いいみたいだから、わたしがつきあってあげたの」

「最初は、お尻見せっこ、だったよね?」

 ヒロくんが、ようやく口を開きました。

「お尻見せっこ?」

 と私。

「うん。二人で1メートルくらい離れて背中合わせに立って前屈みになってから、いっせーのせ、で自分でパンツ下ろして振り向いて、相手のお尻を見るの。5秒間」

「へー。なんだか面白そう」

 私はそう答えながら、やっぱり弟妹がいるのっていいなあ、って羨ましくなります。

「それから、おもちゃ使ってお医者さんごっこもやるようになったのよね。ヒロ、病院行きなれてるから、お医者さん役うまいのよ。難しい言葉とかもよく知ってるし。私が先生のときに、それ違うよ、とかナマイキ言ったりもするのよ」

 そう言って、由美ちゃんはヒロくんのオチンチンをピンっと指で弾きました。

「いったいなあ」

「あははは」

「そうだっ!」

 由美ちゃんが大きな声をあげました。

「せっかく三人裸ん坊なんだから、三人でオムツポーズしようよっ!」

「えーっ!?私、は、恥ずかしい…」

 今更ながら胸と股間を両腕で隠して恥らう私。
 内心ではドキドキし始めて、やってもいいかな、って思っています。

「いいじゃん。わたしはさっきやったんだから、なおちゃんもやらないとズルいよー」

 由美ちゃんがちょっとだけ命令っぽく強い口調で言います。
 私は真っ赤になりながらコクンと頷いてしまいます。

「じゃ、じゃあ、一回だけなら…」

 またドキドキが最高潮に達して、それがとっても気持ち良くて…

「それじゃあ、ここに輪になって座って」

 由美ちゃんの命令で、三人がつま先をつきあわすように体育座りで輪になりました。

「いっせーのせ、で後ろに寝転んで両脚を上に上げるのね。お尻は突き出すようにして。5つ数えたら終わりね」

 私のドキドキは、自分でも聞こえるくらい高鳴っています。

「いっせーの」

 由美ちゃんの声に、三人が同時に仰向けにゴロンと寝転びます。

「せっ!」

 由美ちゃんとヒロくんの号令で、三人の両脚が上にスッと伸びました。
 私は仰向けのまま顔だけ上げて、由美ちゃんのソコのスジを見ます。

「いーち」

 由美ちゃんも数を数えながら顔を上げて、私のソコをジーっと見ています。
 ヒロくんの視線も私のソコに注がれています。

「にー」

 私は視線を動かしてヒロくんのソコを見てみました。
 タマタマの小さな袋の裏側がプクっとふくらんでいて、カワイイのだけれどあんまり面白くはありません。

 二人の視線はずーっと私のソコに釘づけです。
 そう、二人はいつも見せ合っている仲だから、今日は私に集中するのはあたりまえです。
 ずるい…恥ずかしい…

「さーん」

 私はまた由美ちゃんのソコに視線を動かしました。
 由美ちゃんは疲れてきたのか、両脚が少し開き気味になっています。
 
 おかげで、ワレメの綴目が少し開いちゃっています。
 中のピンクがちょびっとだけ見えちゃっています。
 ヒロくんの視線も由美ちゃんのほうに動きました。

 私もワザと少しだけ両脚を開きました。

「よーん」

 ヒロくんの視線がまた私に戻っています。
 由美ちゃんは私のを見て気がついたのか、両脚に力を入れてピタっと閉じるように努力しているようです。

 私はまたワザともう少し両脚を開きました。
 きっと中がかなり見えちゃっていると思います。
 恥ずかしさに、ぎゅーっ、と目をつぶってしまいます。

「ごっ」

 最後のカウントを終えて、由美ちゃんは一回両脚を大きく広げてから、上体を起こして体育座りに戻りました。
 由美ちゃんが両脚を開いた瞬間、私は由美ちゃんの中のピンクの部分をしっかり見ました。

 ヒロくんはとっくに起き上がっていて、由美ちゃんの動きを追った後、私の少し開いているソコを食い入るように見つめています。

 私は一テンポ遅れて、由美ちゃんと同じように一回両脚を大きく広げてから、起き上がりました。
 私の両脚が大きく開いたとき二人の顔が、まるで二匹の猫が目の前で振られているネコじゃらしの動きを追ってるときみたいに、二人とも同じ動きで動いておかしかったです。
 とにかく私の中は、バッチリ二人に見られてしまったことでしょう。

「あー疲れた。あの姿勢はけっこう疲れるね、なおちゃん?」

 三人とも顔が真っ赤です。
 ヘンな姿勢に疲れたせいもありますが、すごく恥ずかしいことをしたせいのほうが大きいと思います。

 しばらく三人は、顔の火照りを冷ますように無言でいました。
 由美ちゃんは、まだ私のソコのスジのあたりをジーっと見つめています。
 私は、裸でいることに少し慣れてきていたのですが、その視線に気がついてしまいいつまでたっても火照りが引きません。


お医者さんごっこと私 06

お医者さんごっこと私 04

 耳たぶがすごく熱くって、火がついて燃えてしまいそうです。

 由美ちゃんが再度大きいお注射を私のお尻の穴にあてがったとき、私はとうとう力尽きて持ち上げていた腰の力が抜けてしまい、ベッドに横向けに崩れ落ちました。
 恥ずかしさで真っ赤になった顔を両手で覆い、イヤイヤをするように顔を振っていると勢い余ってもう半回転して、仰向けになってしまいました。

「あー。直子お姉ちゃんのワレメちゃん、ユミねえのよりスジが長く見える」

 ヒロくんが小さな声でそう言うと、私のオシッコのところのスジを土手の上から下へスルスルっと指で撫ぜました。

「きゃーんっ!」

 ゾクゾクっとする感覚が私のからだをつらぬきます。
一瞬ピクッと震えてから、私はあわてて右手を伸ばしてそこを隠しました。
 左手はまだ顔を覆ったまま、ギュッと目をつぶっています。
 つぶった目から涙が溢れてきました。

「あれ?直子お姉ちゃん、泣いちゃってるみたいだよ」

 ヒロくんが由美ちゃんに心配そうに言っています。
 由美ちゃんがあわてて私の枕元に来て、私に覆いかぶさるように顔を近づけてきました。

「なおちゃん、ごめんね。ひょっとして痛かった?わたし、痛くしないようにやったつもりなんだけど…」
「ごめんね、本当にごめんね。痛かったのならごめんね…」
「あと、ヒロにさわられるのもイヤだった?わたしたち、いつも二人でお医者さんごっこやっているから…」

 おたおたした声で、真剣に謝ってきます。

 私は顔から左手を外し、胸を隠してから目を開けて由美ちゃんの顔を見ました。
 自分でも、なんで涙が出てきたのかわかっていませんでした。

「ほら、ヒロも謝りなさい…」

「ごめんなさい…」

 ヒロくんも謝ってきます。
 私の顔を真剣に、心配そうに見つめてきます。
 やっぱりヒロくんのお顔は、すごく可愛いです。

「そうだ!次はなおちゃん、お医者さんの役していいから。わたし患者さんになるから」

 由美ちゃんは、無理に元気な声でそう言うと、羽織っていたワイシャツを脱いで私の素肌にフワっとかけてくれました。
 それから、茶色のワンピースをスルスルっと脱いでハンガーにかけ、スリップと靴下も脱いでショーツ一枚になりました。

「わたしが今度はベッドに寝るから、なおちゃん、お医者さんね。わたしにお浣腸して」
「ヒロ、なおちゃんにやり方教えてあげなね」

「うんっ」

「私のほうこそなんかごめんなさい…なんかドキドキしすぎちゃって…つづけよっか?」

 ゆっくりベッドの上で起き上がった私は、だぶだぶのワイシャツに袖を通して前のボタンを一番上を除いて全部留めました。
 裾が私の膝下まで来ています。
 袖もすごく余るので何重にもまくりました。

 ようやく丸裸をヒロくんに見られた恥ずかしさは鎮まってきましたが、だぶだぶワイシャツの下は下着もつけていない素肌なので、また違う恥ずかしさを感じてきました。

 私がベッドから降りると入れ替わりに由美ちゃんがベッドに上がり、四つん這いの格好になりました。

「直子お姉ちゃん、こっちに来て」

 ヒロくんが私の手を取って由美ちゃんのお尻のほうに二人で移動します。

「最初にね、ユミねえのお腹に手をあててさすってから、パンツを脱がせて、お尻の穴をこの綿を濡らしてショードクするの」
「それから、このカンチョーキをお尻の穴にあてて、ちょこっとだけここを押すの」
「たくさん押しちゃうと、お尻に空気が入っちゃって、後でオナラがたくさん出ちゃうのね。えへへ。ボク、ユミねえのオナラ聞いちゃった」

「こら、ヒロ。余計なことは言わないのっ!」

 由美ちゃんが四つん這いのまま、大きな声で怒鳴りました。

 私はヒロくんに教えてもらった通りに、由美ちゃんをシンサツしました。
 由美ちゃんのショーツを脱がせるときは、すごくドキドキしてしまいました。

 やがて目の前に現れた由美ちゃんの丸出しなお尻の穴とアソコ。
 誰かのその部分をこんな間近でまじまじと見たのは、生まれて初めてでした。
 由美ちゃんのお尻は真っ白で、ところどころにホクロがあって、とてもキレイでした。

 由美ちゃんのお尻の穴を脱脂綿越しにスリスリしたときと、大きな注射器をあてがったときに、由美ちゃんは小さな声で、

「あはんっ」

 と言いました。
 私にはその声がすごくカワイク聞こえて、ますます由美ちゃんのことが好きになりました。

 シンサツが終わると、由美ちゃんはベッドの上で丸裸のまま上体を起こしました。

「ねえ、由美ちゃん?」

「なあに?」

「由美ちゃんのソコ、よく見ていい?」

「い、いいけど、なんで?」

「さっきヒロくんが…」

「ああ、なおちゃんのほうがスジが長いって言ってたっけね」

 私と由美ちゃんでベッドに上がり、隣り合って両脚を揃えたまま前に投げ出して座りました。
 私はそろそろとシャツの裾をまくり上げます。

 お互いに自分の股間と相手の股間を見比べます。
 確かに私のほうが見えているスジが由美ちゃんより1センチくらい長いみたいです。
 ヒロくんが私たちの正面から、二人のソコをジーーっと見つめています。

 今度は二人とも立ち上がって、お部屋にある鏡台の鏡の前に二人並んで立ってみました。
 また私はワイシャツをまくりあげます。
 やっぱり私のほうが由美ちゃんより1センチくらい長いです。

「へー、女の子でもちょっとずつ違うんだねー」

 由美ちゃんが感心したように言いました。

 鏡に映った丸裸の由美ちゃんとシャツを自分でまくりあげて下半身だけ見せている私。
 それをじっと見ているヒロくん。
 私はまた違う種類の恥ずかしさを感じて、顔が赤くなってきてしまいます。

「わたしたちが裸になっているのに、ヒロだけ見せないのはズルいよね?」

 私に同意を求めるように由美ちゃんが言うと、丸裸のままヒロくんに襲いかかり、手馴れた感じでパンツごと半ズボンを下ろしてしまいました。

「やめてよユミねえ、恥ずかしいよー」

 下半身だけ裸にされたヒロくんは、裸の由美ちゃんに後ろから羽交い絞めにされています。

「ほら、なおちゃん?男の子のオチンチン。見たことないでしょ?」

 確かに、こんな間近でそれを見たのも生まれて初めてでした。
 もっと小さい頃に父と何回か一緒にお風呂に入った記憶はあるけれど、その部分に関しては何も覚えていませんでした。

 それは両脚の付け根からぴょこんと飛び出したように小さく付いていて、女性の私から見ると、なんだか余計なモノ、に見えました。
 でも、ちょっとカワイラシイ感じもしました。

「さわってみてもいいよ。オシッコ出るところだからキタナイかもしれないけど」

 由美ちゃんが笑いながら言います。

「だから、やめてよユミねえ、恥ずかしいからー」

 ヒロくんが顔を真っ赤にしてジタバタしています。

 私は勇気を出して、指の先でちょこんと棒の真ん中あたりをつついてみました。
 なんだかふにゃっとした感触でした。

「もうーボク怒ったからねーっ!」

 首から上がすっかり真っ赤になったヒロくんが大きな声でそう言うと、羽交い絞めされた両手を器用に曲げて、由美ちゃんの裸の腋の下へんをくすぐり始めました。

「ひゃはははー」

 由美ちゃんが大きな笑い声を上げてヒロくんを解放し私に抱きついてきて、そのまま二人でベッドに倒れこみました。
 その上からヒロくんがのしかかってきて、三人でくすぐりっこが始まりました。

 三人がベッドの上でかたまりになって、腕を伸ばして触れた誰かの肌を手あたりしだい、くすぐり合います。
 誰のどこをくすぐっているのかもわからないまま、三人とも狂ったように笑いながらくんずほぐれつしていました。
 私が羽織っていたワイシャツは、ボタンがいつのまにか全部はずれてしまっていました。
 からだのいろんなところをさわられて、いろんなところをさわりました。

「きゃははははー」
「やめて、やめてー」
「くすぐったいーー」
「だめ、だめ、だめーーっ」
「しんじゃう、しんじゃうーー」

 しばらく盛大に騒いだ後に、三人ともハアハア息をきらして目尻に涙を溜めて、ベッドに仰向けにひっくりかえりました。
 私のワイシャツはとっくに脱がされて部屋の隅のほうに投げ捨てられています。

「あーーっ面白かったーー!」

 由美ちゃんが大きな声で言って、上体を起こしました。

 三人ともベッドを降りて、フローリングの床に輪になってペタンと座り込みます。
 私はハイソックスだけの裸、由美ちゃんは丸裸、ヒロくんは下半身だけ裸です。

「わたし、このあいだ学校お休みしたとき、本当のお浣腸されたんだ…」

 由美ちゃんが突然語り始めました。


お医者さんごっこと私 05

2010年8月16日

お医者さんごっこと私 03

「うーーん。これは大変かもしれません。そのおズボンも脱いでベッドに来てください」

 由美ちゃんがすごく深刻そうな顔をして私に言います。

「ええーっ!?」

 この上、ジーンズまで脱げという要求です。

「ねえ由美ちゃん?お母さんとか、絶対入って来ないよね?」

 私は念を押しました。

「だいじょうぶ。まだ3時半だし、この家には私たちしかいないもの」

 由美ちゃんが素に戻って答えます。

 私は観念して、恥ずかしさにドキドキしながらジーンズをソロソロと脱ぎました。
 また由美ちゃんがハンガーにかけてくれます。
 私はとうとうショーツ一枚と白いハイソックスだけの裸になってしまいました。

「ではこのベッドにうつぶせに寝てください」

 由美ちゃんは座っていた椅子をベッド脇までひっぱっていき、ベッド脇に腰掛けました。
 私は言われた通りに、由美ちゃんが普段寝ているのであろうベッドに上がり、うつぶせになりました。

 立ち上がった由美ちゃんが、私の裸の背中からショーツのゴムのあたりまでを右手でペタペタと撫ぜています。
 そして左手をベッドのシーツと私のお腹の間にすべりこませ、またグイグイとお腹を押してきました。
 しばらくそうした後、左手を抜いて私の枕元にしゃがみこみ、言いました。

「やっぱりそうですね。でも安心してください。この病気は、お浣腸をすれば治ります」

「えっ!?」

 お浣腸、っていうのがどういう行為なのか知らなかった私は、どう反応していいのかわからずドギマギしていました。
 そのあいだに由美ちゃんは、私のショーツのゴムに手をかけてスルスルっと脱がせてしまいました。

「えーーっ!?あ、あの由美ちゃん!?やだーーーーっ!」

 あまりにも当然のように脱がされたので、呆気にとられて抗議の声を出すだけ。
 私はとうとう丸裸にされてしまいました。
 身に着けているのは白いハイソックスだけです。
 脱がされたショーツは、勉強机の上に置かれました。

 もっと怒ったり、抵抗したり、泣いたりもできたはずです。
 でも、なぜだかそういう気持ちにはなりませんでした。

 遊びに来たお友達のお部屋で夕方、着てきた服を全部脱いで丸裸になっている私。
 お友達がジーっと見ている前で、お友達のベッドの上で裸のお尻を晒している私。
 普通ならそんなこと絶対ありえないのに、そうなってしまった私。

 そんな私がとてもみじめで、かわいそうで、死にそうなくらい恥ずかしくて…
 でも、そんな私をドキドキしながら見ているもう一人の自分がいて…
 
 そっちの自分には、この恥ずかしさがとても気持ち良かったんです。
 真赤に火照った顔をシーツにうずめて、からだをピクピクさせながら言いようのない恥ずかしさに耐えていました。

「それでは、そこで四つん這いになってください」

 由美ちゃんがまた、信じられないくらい恥ずかしい要求を口にしました。

「そ、そんなぁ…」

 でも私は、その要求にも素直に応じる気です。
 ブルブルと震えながら、お尻を持ち上げてベッドに膝を付きます。
 同時に両手をベッドについて踏ん張り、背中を上げて行きます。
 隠していた火照った顔も由美ちゃんに見られてしまいます。

「もう少しお尻を上にあげてください」

 由美ちゃんが容赦なく追い討ちをかけてきます。

「は、はい…」

 操られているように素直に従ってしまう私。
 上半身を支えていた両手を両肘に切り替えて落とし、お尻だけををグイっと突き上げる格好になりました。
 まるで、伏せ、を命令されている大きなワンちゃんみたいな格好です。
 これだと由美ちゃんにお尻の穴もオシッコのところも、丸見えになっていることでしょう。

 恥ずかしいのに、断りたいのに…
 だんだんと自分をもっともっとイジメたい気持ちになっていました。

 ねえ由美ちゃん、直子のこの恥ずかしい格好、もっとよく見て…
 直子のお尻の穴とオシッコのところ、どう?…
 直子、恥ずかしいことするの、とても好きみたいなの…
 直子にもっと恥ずかしい格好、させて…

 そう言いたくてたまらない気持ちになっていました。

 由美ちゃんは私のお尻にペタンと両手をついて、軽くモミモミしていました。
 それから右手を伸ばして椅子の上に置いてあったピンセットで脱脂綿をつまみ、コップの水に浸してから、私のお尻のほうにソロソロと持っていきます。
 水のしずくがポトポトと私のお尻を濡らします。

「ひゃんっ!」

 思わず大きな声が出てしまいました。

 濡れた脱脂綿がお尻の穴のところにあてがわれました。

「ひーんっ」

 冷たい感触がお尻の穴を包みます。
 由美ちゃんは、脱脂綿の上から指をあてて、お尻の穴をやんわりとスリスリしてきます。

「あんっ、ちょ、ちょっと由美ちゃん?そ、そこは、キ、キタナイよ?…」

「だいじょうぶです。安心しててくださいね」

 由美ちゃんは、大人の人のような落ち着いた声で、私に答えました。

 不意に脱脂綿がお尻の穴から離れました。
 外気に晒されてお尻の穴周辺が湿っていることが、自分でもわかります。

「それでは、力を抜いていてください」

 由美ちゃんはそう言って、私のお尻の穴の両脇のお肉をグイっと左右に押し開きました。

「いやーんっ!」

 お尻の穴が広がる感覚に身悶えするほどの恥ずかしさが全身を駆け巡ります。
 右頬をシーツ越しのお布団に押し付け、両手でシーツをギューっとつかんで、お尻は大きく上に上げたままこの屈辱的な状況の恥ずかしさを必死に耐えました。

「それでは、やりますよ、お尻の力を抜いてくださいね」

 由美ちゃんの声が聞こえて、お尻の穴に何か冷たいものが押しあてられました。
 たぶん、あの大きな注射器です。
 先っぽの丸まったところが、私のお尻の穴に少しだけめりこんでいるみたい。

「あーんっ、いやーっ!」

 由美ちゃんは、そのまま注射器のピストンのとこをゆっくりと少しずつ押しているようで、お尻の穴からからだの中にちょっとだけど空気が入ってくるような感じもしています。

「だめだめだめーっ!」

 そのとき、お部屋のドアがバタリと開く音がしました。
 私はあんまりビックリしすぎて固まってしまいました。

「あ、ヒロユキ。おかえりー」

 由美ちゃんが手を止めて、ドアのほうを振り返りながら言います。

 ヒロくんは、由美ちゃんの弟くんです。
 この1、2年病気がちなので、由美ちゃんちに遊びに来てもあまり顔を合わすことはありませんでした。

「ちょうどよかった。今なおちゃんとお医者さんごっこやってるの。ヒロもまざる?」

「やるーっ!」

「じゃあ、ヒロは患者さんのお尻を支える係りね。こっちに来て」

 二人はそれがさも当然のように、丸裸の私をはさんで普通に会話をしています。
 私は思いもよらない展開に裸を隠すことにも頭がまわらず、そのままの格好で恥ずかしさにプルプル震えていました。

「なおちゃん?ヒロユキもまざるって。ヒロ、ずっと入院してたから、なおちゃんが会うのも久しぶりだよね」

 ベッドのシーツにうずめていた顔をおそるおそる上げて、その男の子の顔を見ました。

 えーーーーっ!!!?

 あの、運動会のときに私が見つけた可愛い男の子がヒロくんでした。
 私がヒロくんに最後に会ったのは、確か私が3年生に進級したとき。
 ヒロくんの頭は坊主刈りで、由美ちゃんと弓子ちゃんと四人で由美ちゃんちでトランプしたとき以来のはずです。

 そんなことを考えているあいだにヒロくんはベッドに上がって来て、私の裸のお尻を両手でペタリとさわり、私のお尻の穴を広げてきます。

 まさか、私が毎日校庭で姿を探していた、あの憧れの男の子が、今まで何度も会ったことのある由美ちゃんの弟くんだったなんて…
 その憧れの男の子の前で、今の私の格好ときたら…
 丸裸にされて、お尻の穴を広げられて…

 どうして、なんで、私がこんな目にあわなきゃいけないの?…
 そんな自分がすごくかわいそうで、みじめで、でもそれがなぜだか気持ち良くて…

 私の恥ずかしさが頂点に達していました。


お医者さんごっこと私 04

2010年8月15日

お医者さんごっこと私 02

 イケナイコトをするのですから、時と場所を選ばなければなりません。
 母親や家族には絶対みつからないように、お医者さんごっこをやるためには、

『家族がみんな出かけて家にいなくて、いつごろ帰ってくるかだいたいわかっている時』

 という条件が必要です。

 弓子ちゃんちはお店屋さんなので、ご両親がいないことはめったにありません。
 必然的に私の家か由美ちゃんちになります。

 私の家では、おもちゃや遊び用具がたくさんあったためか、あまりお医者さんごっこはしなかったように記憶しています。
 なので、普通に遊んでいる時に由美ちゃんが、

「あさっては、うち誰もいないんだ」 

 って言うと、私と弓子ちゃんに何か特別な用事がない限り、その日は確実に三人でお医者さんごっこをすることになります。

 患者さん役は、最初のうちは一応三人でかわりばんこにやるルールだったはずでした。
 でも、由美ちゃんはお医者さん役が一番やりたいみたいで、弓子ちゃんは患者さん役をいつもすごく恥ずかしがり、大きいお注射のハンデもあったので、いつのまにか私ばかり患者さん役になるようになっていました。

 私ももちろん、胸やお尻を出すのはすごく恥ずかしいんですが、その恥ずかしさで得られるドキドキ感が気持ちいいことに、いつしか気づいてしまったみたいです。
 私が患者さんをやれば、三人でいつまでもお医者さんごっこがつづけられる…
 そんな変な使命感まで持っていたみたい。

 弓子ちゃんも看護婦さん役ばかりではやっぱりつまらないらしく、いつの間にか、まず弓子ちゃんが患者さんになって胸をはだけて小さいお注射をもらった後、今度は私が患者さんになって、小さいお注射と大きいお注射をしてもらう、というルーティーンが1セットになっていました。

 と言ってもそんなに毎日できるわけじゃなくて、1カ月に一、二回くらいだったかな?
 確か初めてやったのが5月のお休みの後だったと思います。

 夏の間はプールに一緒に行っていたりしたので、お互い裸になり慣れていたせいか、あまりやりませんでした。
 
 9月に入って久しぶりに由美ちゃんちでやったときは、由美ちゃんも患者さんをやりたがりました。
 ルーティーン1セットの後に、今度は弓子ちゃんがお医者さんで、由美ちゃんが患者さんていう組合わせが追加されました。

 お互いが日に焼けていて、水着で隠れていた肌のとこだけ白くて妙に艶かしくも生々しくて…
 それをシャワー室とかお風呂場ではなくて、由美ちゃんちのお部屋の蛍光灯の下で見てる、見られている、っていう非日常感にすごく興奮したことを覚えています。

 そんな日々の中、10月の運動会で、私はすごく可愛い男の子を見つけました。
 徒競走のとき一生懸命走っていたその男の子は、背中のゼッケンから2年3組の子だとわかりました。

 まっすぐな髪のぼっちゃん刈りで、華奢で小さくて、目が大きくて女の子みたいな顔をした大人しそうな子でした。
 
 あんな弟がいたらなあ…毎日可愛がるのになあ…
 運動会の間中、その男の子の姿ばかりを目で追っていました。
 私の初めての恋、だったかもしれません。

 もちろん誰にも言わずに、教室の窓から下級生の体育の授業が見えるとその子を探す、くらいの恋でしたが…
 この頃が一番、私が母に弟妹をねだって困らせていた時期だと思います。

 11月の始め、由美ちゃんが何かの病気で2、3日欠席したことがありました。
 幸いたいしたことはなくて、次の週には学校に元気に顔を出しました。
 その日、一緒に下校した私は、

「後でわたしの家に来て。二人でお医者さんごっこやろう」

 と由美ちゃんに誘われました。

「弓子ちゃんは?呼ばなくていいの?」

「うん。ちょっと新しいシンサツをしてみたいの」

 由美ちゃんは、これは内緒よ、という感じで私の耳に口を近づけて囁きました。
 私は、なんだかゾクゾクっとしてしまいました。

 寒い日だったので、スリップの上にブラウスを着て、ジーンズを穿き、カーディガンも着てきました。
 由美ちゃんのお部屋は二階で、六畳間の洋室。
 勉強机とベッド、本棚と鏡台がきちんと整頓されていました。

 由美ちゃんが持ってきてくれたお菓子とジュースでしばらくは、クラスの他の子の噂やテレビ番組のお話をしていました。
 今日はご両親は、5時までは絶対帰って来ないそうです。

「そろそろ、お医者さんごっこ、始めようよ」

 由美ちゃんが嬉しそうに言いました。

 由美ちゃんは、かわいい茶色のワンピースの上にお父さんのものらしい白いだぶだぶのワイシャツを羽織って、すっかりお医者さんの先生に変身しています。
 勉強机の上には、いつものお医者さんごっこセットの他に、ピンセットや脱脂綿、お水の入ったコップなど、見慣れないものも置いてあります。

 私はもう一つの椅子に腰掛けて、由美ちゃんと対面しています。
 由美ちゃんの部屋はエアコンが効いて暖かかったので、カーディガンはもう脱いでいてハンガーにかけてありました。

「今日はどうされました?」

いつものように由美ちゃん先生が聞いてきます。

「このへんがちょっと痛くて…」

私は適当にお腹のあたりを押さえて答えます。

「それはいけませんねえ。ちょっと見てみましょう。お腹を出してください」

 ブラウスのボタンを全部外してはだけてから、スリップを胸の上くらいまでまくりあげます。
 このまくりあげる瞬間の恥ずかしさが、私は大好きでした。

 由美ちゃんがいつものように、耳にかけたおもちゃの聴診器をペタペタと私のお腹や胸に押し付けてきます。
 聴診器のからだにあてる部分は、おもちゃと言えどもアルミみたいな金属でできていました。
 ヒンヤリとした感触が心地いいです。

「背中を向けてください」

 私が椅子を回転させると、由美ちゃんは自分で私のブラウスとスリップをまくり上げて、露わになった背中に聴診器を押し当ててきます。

「はい。それではこっちを向いてください」

 いつもならここで小さいお注射を打つことになるのですが、由美ちゃんは下を向いて考え込んでいます。

「シンサツしずらいので、上を全部取ってください」

「えっ!?」

 今までのお医者さんごっこでは、胸をはだけてもブラウスや下着を脱ぐことはありませんでした。
 今日の由美ちゃんは、ブラウスとスリップを完全に脱ぐように要求しています。

 私はちょっと迷いましたが、やがてドキドキしながらブラウスの袖を腕から抜きました。
 脱いだブラウスを持ったまま、スリップの裾をジーンズから出して上にまくりあげて脱ぎました。

 私の上半身が完全に裸になりました。
 胸をかばうように持っているブラウスとスリップをどうしようか?とキョロキョロしていると、由美ちゃんが受け取ってハンガーにかけてくれました。
 私は両腕を胸の前で交差して隠しながら、赤くなってうつむいています。

「それではもう一度、シンサツしてみます」

 胸を隠している私の両腕をどかしながら由美ちゃんはそう言うと、今度は聴診器ではなく自分の右手で私の裸の上半身をさわってきます。
 肩からだんだんと手が下がってきて、胸、あばら、おへそとやさしく撫でています。

「あーーん、由美ちゃん、くすぐったーいー」

 私はワザとおどけて言ってみますが、由美ちゃんの顔はいたって真剣です。
 お腹のあたりに手のひらをあてると、力を入れてグイグイ押してきます。

「それではまた、背中を向けてください」

 今度は背中をやさしく撫でられました。
 背骨のあたりを撫でられたとき、ゾクゾクゾクっとくすぐったい気持ち良さがからだに走りました。

 再び由美ちゃんと向かい合いました。
 私はもう胸を隠すことはしませんでした。
 由美ちゃんに裸の胸をジーッと見られることが、なんだか嬉しかったんです。


お医者さんごっこと私 03

お医者さんごっこと私 01

 小学校3年生の頃、私たち一家は父の会社が用意してくれた一軒家二階建ての借家に住んでいました。
 とある地方都市のベッドタウンに位置する町です。

 私がものごころついて、幼稚園から小学校3年生の終わりまでその町にいました。
 まわりにはまだ自然も多くて、住宅街を少し離れるとのどかな田園風景が広がるのんびりした町でした。

 ご近所には同年齢くらいの子供を持っている家族が多く住んでいたので、私は毎日その子たちと元気に遊んでいました。
 その中でもとくに仲良し幼馴染な遊び友達の女の子が二人いました。

 同い年で小学校3年のときはクラスも一緒だった由美ちゃんと、一つ年下の弓子ちゃん。
 母親同士も仲が良くお互いのお家も近かったので、母親ぐるみでよく行き来していました。
 お誕生日的に年長さんな由美ちゃんがリーダーシップをとって学校から帰った後、誰かのお家に集まっては三人で仲良く遊んでいました。

 由美ちゃんのお父さんは、お医者さんでした。
 と言っても開業医ではなくて、その町から一番近い大きな駅の駅前にある総合病院に勤めていました。
 
 お母さんも元看護婦さんだそうです。
 一つ違いの弟くんが一人いて、やっぱりお姉ちゃん気質というか今思えば何かと仕切りたがる性格でした。

 弓子ちゃんちはパン屋さんで、遊びに行くといつもキレイなお母さんが甘い菓子パンとジュースを出してくれて嬉しかった。
 弓子ちゃんには、4つ上の当時小6になるカッコイイお兄さんがいて、そのお兄さんが弓子ちゃんのことをすごく可愛がっていました。

 弓子ちゃんが学校で男の子に泣かされて帰ってきたりするとお兄さんがすぐに、その泣かせた子をとっちめに行っていました。
 弓子ちゃんは背が小さくて甘えん坊ですっごく可愛いのだけれど、わがままが過ぎたりちょっとテンポがずれているところもあったので、そのへんが男の子としてはイジメ甲斐があったのかな?

 その三人の中では、私だけ一人っ子。
 家に帰っても遊び相手がいる二人が羨ましくて、当時、兄弟姉妹が欲しくてたまりませんでした。

 兄や姉はもう無理だとわかっていたので、弟か妹が欲しい、とずいぶん母にねだった記憶があります。
 
 母はいつも、

「なおちゃんがいい子にしていれば、来てくれるかもしれないわねえ」

って笑っていました。

 その数年後には赤ちゃんが生まれるまでの過程のことを知ってしまい、恥ずかしくなってパッタリ言わなくなりましたが…

 学校でも、窓際の席になったとき、校庭で下級生が体育の授業をしていると、可愛らしい子はいないかなあ、みたいな感じでじーっとお外を眺めていて先生によく叱られた記憶があります。
 可愛い子をみつけると、あの子が私の妹だったら弟だったら、こんなふうにして遊ぶのになあ、なんて空想して。

 どっちかって言うと妹が欲しかったな。
 そんな感じだったので私は、弓子ちゃんのことを妹のように可愛がっていました。

 由美ちゃんと弓子ちゃんと何して遊んでいたか思い出してみると、おままごとやお人形遊び、なわとび、トランプやゲームなど、その年頃の女の子が普通に好んでする遊びばかりだったと思います。
 弓子ちゃんちで遊ぶときは、トランプやゲームのときに、たまに弓子ちゃんのカッコイイお兄さんもまざってくれて一段と楽しかった。
 私もそうでしたが、由美ちゃんはすごく弓子ちゃんのお兄さんのこと、好きだったんじゃないかな?

 で、きっかけは忘れてしまったけれど私が小学3年生のとき、お医者さんごっこ、が仲良し3人組の遊びのレパートリーに加わりました。

 今思うと、由美ちゃんのお父さんがお医者さんだったことや、由美ちゃんが大きくなったら看護婦さんになりたい、っていつも言っていたからかもしれません。
 それと、由美ちゃんが 『お医者さんセット』のおもちゃを持っていたから。
 おもちゃの聴診器や注射器、お薬の袋なんかがセットになってるやつです。

 お医者さんごっこ、と言っても女の子三人で、です。
 一人がお医者さん、一人が看護婦さん、一人が患者さんの役。

 お医者さん役が、

「今日はどうしました?」 
「はい、それじゃあ見せてください」 

 みたいなことを言って、患者さん役がブラウスやシャツをまくってお腹や胸を出すと、おもちゃの聴診器をあてて診察のフリをします。

 ひとしきりさわった後、

「では、お注射をしておきましょう」

 お医者さん役が言って、看護婦さん役が濡らしたハンカチかなんかで腕の脈のところとか二の腕を拭きます。
 その後、お医者さん役がおもちゃの注射器を拭いた場所に突き立てます。

 由美ちゃんが持っていた『お医者さんセット』 には、小さな注射器と大きな注射器が入っていました。
 大きな注射器は、お尻用、ってなぜだか決まっていました。

お医者さんが、

「これはちょっと悪いですね。大きなお注射をしておきましょう」

 て言うと、患者さんは、その場にうつぶせになって、お尻を出さなければいけません。

 お尻の柔らかいところにおもちゃの注射器をあてて、

「ちょっと痛いですけど、がまんしてくださいね」 

 みたいな台詞を言いながら押し付けて、終わるとお尻をモミモミしてくれます。

 看護婦さん役はお注射の場所を拭く以外は、そういうお道具を先生に渡したり、診察が終わった後、患者さんの名前を呼んでお薬の袋を渡すのがお仕事です。

 看護婦さんがお薬を渡すと、その日のお医者さんごっこは終了して、なにごとも無かったようにまたいつものお人形遊びとかに戻りました。

 今思えば他愛もないものです。
 でもそれが私はなぜだかすごく好きだったんです。

 女の子は小さいときから、人前で裸の胸を見せてはいけない、と躾けられます。
 プールのときとか男の子は下半身だけを覆う海パンなのに、女の子はワンピースの水着で、ふくらんでもいない胸も隠します。
 私も普通に、胸とお尻とオシッコのところを誰かに見られるのはすごく恥ずかしいこと、と刷り込まれて育ちました。

 なので、トイレやお風呂以外で裸になることやお友達同士で恥ずかしいところを見せ合う遊びは、すごくイケナイコト、って子供なりに感じていました。
 でも、イケナイコトをするのって楽しいんです。

 そして私は、由美ちゃんや弓子ちゃんに胸をはだけて見せたり、お尻を見せたりすることが好きでした。
 すごく恥ずかしいくせに、好きでした。
 由美ちゃんや弓子ちゃんの裸を見るのも好きでした。

 由美ちゃんもたぶん私と同じだったと思います。
 弓子ちゃんは患者さん役になると、ものすごく恥ずかしがりました。
 とくに大きなお注射だけは本気でイヤがるので、弓子ちゃんが患者さんのときは、小さなお注射だけ、って暗黙の了解ができていました。

 でもお医者さんごっこ自体をイヤだと弓子ちゃんが言ったことは、一度もありませんでした。
 今思うと、イケナイコトをしているというスリルとそれを共有しているという三人の共犯者意識と言うか仲間意識が、子供心を大きくくすぐっていたのでしょう。


お医者さんごっこと私 02