2022年8月27日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 05

 さあ大変。
 これから10分以内にこの場を片付けて、お屋敷別荘に戻らなくてはなりません。
 これまで一往復半した経験から10分あればまあまあ余裕で帰れる道のりではあるはずなのですが、広場のお片付けにもある程度時間を見ておかないと…

 電話が切れてすぐ、まずテーブル上のあれこれをバッグに闇雲に詰め込みます。
 バスタオル、濡れタオルと言うか今は乾いているタオル、フリスビー、シャベル、カリカリの袋、使わなかったゴミ用レジ袋。

 そのバッグを片手に芝生に戻り、ビデオカメラを外して三脚をたたみ、タオルに巻いてバッグに詰め込みます。
 芝生に転がっている肥後ずいきさまを手に取ったとき、その全体がヌルヌルに湿っていることに気づきました。
 突端から持ち手まで満遍なくヌラヌラグズグズ、そして嗅ぎ慣れ過ぎている自分のソノ臭い…
 落ちていた場所も私が寝そべっていた場所の下腹部付近…

 えっ?私、ずいきさま、アソコに挿入しちゃっていたの?知らず知らず無意識のうちに…???
 そう思った途端に膣内の粘膜がムズムズ疼くような…

 恥ずかし過ぎる疑問が湧き上がりますが、今は追求している暇がありません。
 このまま芝生上に放っておくわけにもいきませんから、空となったおやつチューブとペットボトル2本と一緒にゴミ用レジ袋に放り込みます。

 あと、洗濯ばさみさまがもうひとつあったはずなのだけれど、それとおやつチューブのキャップ…
 痴態を繰り広げた一帯の芝生を真剣に見回してみますが、そんな小さなものたちがおいそれと見つかるはずがありません。
 仕方ありません、今は時間のほうが大切なんです。

 東屋に戻ろうと視線を上げてふと見回すと…
 あの大木の木陰に猫さんたちが絶妙な距離感で、仲よさげにダランとリラックスされていらっしゃいます。
 テーブル下でお見かけしたキジトラさんと、お初にお目にかかる白黒のハチワレさん?

 いつもだったらそっと歩み寄ってご挨拶したいところなのですが、今はだめ。
 後ろ髪を引かれる思いで再び東屋へ。

 猫さん、おふたりになってカリカリとお水、足りているのかな…
 しつこくそう考えてしまう私は、バッグの中からカリカリの袋を引っ張り出し、袋のジップを半分だけ開けた状態でバッグから覗くように一番上に置きました。
 それから水道の蛇口をほんの少しだけ緩め、一秒に一滴くらい水滴が落ちるようにします。

 そんなバッグを早朝キジトラさんが眠られていた簀子のすぐ手前に安置。
 これでお片付け完了、と思ったらテーブル上にポツンと残された私のスマホ。

 右手にビデオカメラを持って、左手に日傘、左手首に引っ掛けたゴミ入のレジ袋。
 私は全裸なので、スマホを押し込めるポケットなんてどこにもありません。

 レジ袋には自分の愛液でグズグズになった肥後ずいきさまもそのまま入っているので、スマホを一緒に入れたくないし…
 一瞬途方に暮れましたが、ビデオカメラに手のひらが差し込めるグリップがあったことに気づき、右手のひらをそこに差し込み、その手でスマホを握ります。

 今度こそオールオーケー。
 スマホの液晶画面は9:27の文字…あ、28になっちゃった。
 あと7分以内にお屋敷まで戻らなければなりません。
 通話を終えて以来、途端に機敏となって右往左往している私の後を、嬉しそうに付いて回られているジョセフィーヌさま。

「さあ急いで帰りましょう、ジョセフィーヌさま」

 もう一度広場全体を見渡してから、勢い良く駆け出す私。
 広場から去り際に入り口脇の草むらが目に入り、あ、イラクサさまに虐めていただくの忘れちゃった、なんて性懲りも無い私。

 おっぱいの先にぶら下がる洗濯ばさみさまがでたらめにプランプラン揺れるのもかまわず、早足よりももうちょっと早い校内体育マラソン走りで木立の道を駆けていきます。
 ジョセフィーヌさまは競争と思われたのか、ワンちゃんらしい敏捷さであっという間に私の十数メートル先へと突っ走られ、振り向いて私を待たれる余裕のご表情。

 思わぬ誤算は、帰り道はずっと緩い上り坂となること。
 最初の数分はマラソン走りをつづけられたのですが、上り坂道にどんどん体力を削られ、途中からは息も切れ切れの早足競歩にペースダウン。
 それでも街中に全裸で置き去りにされるなんて絶対にイヤですから、汗みずくになって一生懸命両脚を動かしました。

 お屋敷の門をくぐったときチラッとスマホを見ると9:32の文字。
 なんとか間に合ったみたい。
 ヘトヘトになりつつ石の階段を上り、あの荘厳な正面玄関扉前へ。

 ハアハア…えっと、インターフォンっておっしゃっていたっけ…
 目の前に聳える全体に細かい流麗な魔除けの文様?みたいのが施された西洋のお城ライクな観音外開きの重厚な扉。

 そのどこにもインターフォンの押すところ、みたいなボタンは見当たりません。
 えっ、嘘でしょう?
 確かにこの扉なら、お獅子のお顔が付いたノッカーとかのほうがお似合ですけれど…

 かなり焦って扉の把手を引っ張りますが、鍵がかかっているようで開きません。
 ひょっとしてインターフォンて門のほうに付いていたのかしら…
 間に合っているのに…こんなことでお仕置きになっちゃう…

 そのとき、石階段までは上がってこられずアプローチの舗道で待機されていたジョセフィーヌさまが、石階段脇をグルっと迂回され私の右側下からワンッと一声。
 そのお声につられてそちらを見遣ると、向かって右側へと開く扉が取り付けられている脇の太い石柱にインターフォンらしき物体が。

 ハガキくらいの大きさで応答のためのマイクとスピーカーらしき凸凹も付いた、どこにもあるようなずいぶん庶民的な外見。
 大あわててそこに取り付き、ボタンを押すなりの大声です。

「直子ですっ!ハアハア…今戻りましたっ!」

 室内でチャイムやらブザーが鳴ったかは、こちらには聞こえてこなかったのでわかりません。
 ただ、ボタンを押したときマイクが通ったのであろう、ブチッ、という雑音はスピーカーから聞こえました。
 
 スマホをチラ見して9:34の文字にとりあえずホッ。
 数秒遅れてインターフォンのスピーカーからお姉さまのお声が。

「お帰りおつかれー、残り10秒、ギリギリだったねー。待ってて、今開けるから」

 お姉さま、なんだかとっても愉しそうなお声。
 やっと心底ホッとしてスマホを見ると9:35に変わるところでした。

 やがて観音開きがススーッと開き、お姉さまを中央にして左に中村さま、右に五十嵐さま。
 お三かたとも私が出かけたときと同じお服装です。

「あらあら、息切らしてヨレヨレに薄汚れちゃって、なんだか山賊にでも襲われて命からがら逃げてきた、って感じ」
「乳首に洗濯バサミぶら下げたまんま帰ってきたんだ?さすが、先生に気に入られるドエムは格が違うわ」
「よく見るとからだ中、ジョセの抜け毛と足跡だらけじゃない?さぞかしお愉しみだったのねぇ、あーあーお熱いこと」

 お三かたご三様にとってもご愉快そう。
 まだハアハア荒い息を吐きつつ、うつむくしかない私。。
 五十嵐さまがデジカメで、そんな私の姿をパチパチとデジタル保存されています。
 中村さまが一歩前に出られ、私からビデオカメラと日傘、ついでに私のスマホも回収されました。

「その手首にぶら下げているコンビニ袋は何?」

 お姉さまがワザとらしいイジワルなお顔で詰問されます。

「あ、これは…ゴミ、って言うか、ペットボトルとか、使っちゃったものとかで、お片付けしなくちゃって…」

 この後きっと私は、シャワーを浴びてこいと言われるでしょうから、そのときに汚した肥後ずいきさまも一緒に洗おうと思っていました。
 そんな矢先のご質問だったので、なんとなく左腕を背中に回して隠すような素振りをしてしまいました。

「そう。だったらこっちで捨てておいてあげるから」

 今度はお姉さまが一歩近づかれ、右腕を私に伸ばして来られます。

「あ、あの、でも…」

 ベチョベチョの肥後ずいきさまを見られてしまうのが恥ずかしくて躊躇する私。

「渡しなさい」

 お姉さまの取り付く島もない高圧的なご命令口調。
 おずおずと左手を差し出します。

「さっさとシャワーを浴びてきなさい。シャンプーしてもいいけれど出かける準備もあるから、なるべく早くホールに戻ってくること」

 レジ袋を受け取られたお姉さまは、その場で中身を確かめられることはせず、お庭のシースルーバスルームの方向を指さされます。

「あと、直子は気に入っているのだろうけれど、いつまでおっぱいに洗濯ばさみをぶら下げてる気?自分で外して、それもあたしに渡しなさい。あとリードも」

「あ、はい…」

 ご存知のように皮膚を噛ませたクリップ類を外すときは、滞っていた血流が戻るためか、かなりの痛みを伴います。
 更に今回はかなり長いあいだ挟みっ放しだったはずなので、その痛みを想像するだけでゾクゾクッ。

「あっつぅっ!ぃたぁぃぃ…」

 左乳首のを外したときの悲痛な喘ぎ。
 それをもう二回くりかえして、3個の洗濯ばさみさまとリードの引き綱をお姉さまに手渡しました。

 そんな私の様子を無言のニヤニヤ笑いで眺めていらした中村さま、五十嵐さまとご一緒にお姉さまのお背中が玄関扉の内側に引っ込まれ、重い扉がバタンと閉じられます。
 ジョセフィーヌさまも何かやるべきことがおありになるのか、さっさとご自分の小屋へ。
 私はすごすごと木立の向こうのシースルーバスルームへと向かいます。


 玄関アプローチ沿いの木立を抜けて芝生に出ると、そこに広がる予想外のランドリーゲート。
 支柱に渡された長いロープに吊るされたお洗濯物たちが緩いそよ風に揺れていました。

 最初に目を引くのは真っ白で広大な数枚のシーツ。
 枕カバーやタオル類、お姉さまと私が就寝時に使用したパジャマ代わりの純白ロングTシャツも数枚干されています。

 別のロープに目を移すと、どなたのものかはわからない色とりどり形さまざまな下着類とジャージやスウェット。
 その一番端でひときわヒラヒラひらめいて目立っているのは、私の真っ赤なおふんどし。

 青い空と緑の芝生にひるがえる真っ白いシーツと真っ赤なおふんどし…
 そのシュールな風景にしばらく呆然と見惚れてしまいますが、いけない、急がなきゃ。

 ガラス張りの小屋に入り、脱衣所でタオル類を確認してから首輪を外して浴室へ。
 熱めのシャワーを頭から浴びた後、ボディソープでからだを洗って手早く洗髪。
 仕上げにぬるま湯で全身の泡泡を洗い流しながらお肌のチェック。

 全体に日焼けが進んじゃって、乳首や恥丘の焼け残しも赤みを帯びて殆どまわりと同化しているし、これならたぶんお尻の上の恥ずかしい自己紹介も読めなくなっているはず…
 ほとんどずっと首輪を嵌めている首の周りが全身で唯一、元の肌色が白く残る部分となっています。

 あ、右脇腹の噛まれ痕が内出血して薄紫の痣になっちゃってる…
 首筋や鎖骨脇のお姉さまからのキスマークもまだ消えてないな…
 水流に打たれながら素肌のあちこちをまさぐっていると、また性懲りも無くムラムラが…

 だめだめ、さっさと戻ってきなさいって言われたでしょ?
 急いで脱衣所へ出てバスタオルでからだを拭います。
 濡れた髪をもう一枚のタオルで包み、首輪を嵌め直し、バスタオルは…

 いいか、どうせホールに戻ったらすぐ脱がされちゃうのだろうし…
 この旅行中、お外や人前に全裸で出ることへのためらいが、どんどん薄れてきているみたい…
 私はここでは慰み者セイドレイなんだから、なんてマゾ気分に浸りつつ、バスタオルは巻きつけず裸んぼのまま芝生に出ました。

 正面玄関の扉に鍵はかかってなく引っ張ったら開いたので、インターフォンのお世話にはならずに屋内へ。
 ホールへ通じるドアをそっと開けると…

「あっ、超淫乱娘が帰ってきた」
「ほらね、うちの予想通り、それがあたりまえみたいにマッパでご登場」

 中村さまと五十嵐さまが私を見るなり、愉しそうにからかってこられます。
 それを聞いて私も、やっぱりはしたかなかったかな、と今更ながらの羞恥心。

 ホールの中はとても明るく、早朝のときと少しレイアウトが変わっていました。
 厨房の近くにもうひとつテーブルが用意され、それを囲んで洒落た木製の椅子が三脚。
 いつも集まるソファー周りには、おでかけのご準備なのでしょうか、テーブル上に衣類らしきものやバッグなどがゴチャゴチャ乗っています。

「まったくあなたって子は。中村さんが呆れ返っていたわよ、ジョセのペーストのチューブ、新品だったのに丸々一本使い切っちゃってる、って」

 お姉さまご自身も心底呆れられているお顔をされながら、私を手招きされます。
 今お三かたがおられるのは厨房近くのテーブル脇。
 ホール内には小さく、ショパンのピアノ曲が流れていて、テーブルにはお一人分くらいのお食事が乗っています。

「普通ならチューブ一本で散歩三、四回分は保つはずなのに直子が大サービスしちゃうから、今日のジョセの栄養配分が大変だって。こんな朝からたぶん使わないでしょう、ってみんなで予想していたずいきもベタベタにしているし」

 詰るような感じも強いのですが、ご愉快そうなニュアンスも混ざったお姉さまのご口調。

「まあそのへんは後でしつこくイジるとして、それだけ盛り上がったのならお腹も空いたでしょう?さっさと朝食いただいちゃいなさい」

 お姉さまが椅子を引いてくださり、おずおずと腰掛ける私。

「この後もうすぐにランチも食べることになるから、少なめにしといたよ」

 中村さまの補足ご説明。
 目の前のお料理は、ベーコンエッグケチャップ添えが乗ったバタートーストが一枚とメロン、スイカ、イチゴ、リンゴ、バナナなどをチマチマ盛ったフルーツサラダ、それにアイスミルクティ。
 その美味しそうな香りにお腹がグゥ、いただきます、勢い込んで食べ始める私。

 周りで見ていたらかなり、はしたない光景だったと思います。
 湯上がり頭髪にタオルだけの全裸女がフォーク一本忙しなく動かしながら黙々とお食事に没頭しているのですから。
 
  そのあいだお姉さまたちはソファーのほうへ移動され、中村さまはコンパクト片手にメイクを直され、五十嵐さまはテーブル上に並べられたお洋服のチェック、お姉さまはタブレットで何やらご覧になられています。

「食べ終わったらこっちへいらっしゃい。メイクしてあげるから」

 少し遅めの朝食を全部美味しくいただいて、アイスミルクティをゴクンと飲み干したとき、タイミング良くお姉さまからお声がかかります。

「あ、はい」

 空のグラスをテーブルに置き、お席を立ってお姉さまのもとへ。
 髪に巻いたタオルが外され、そのタオルを敷いたソファーに座らされます。

 まずはドライヤーとブラッシング。
 乾いた髪を頭の上でまとめられてから顔全体にファンデーション、コンシーラー…

「嬉しいでしょ?」

 お姉さまに顔のあちこちを弄り回されている私に、五十嵐さまが話しかけてこられます。
 最愛のお姉さまにかまっていただけていることについてのご質問なのだろうと思い、はい、と素直に応える私。

「だよね。せっかく全裸になっているのに、ここだとうちらしか視てくれる人いないし、二日目ともなるとうちらも見飽きて慣れちゃってるし、直子くらいの露出上級者には物足りなさすぎるよね?」

 なんだか謎なことをおっしゃる五十嵐さまに、私の頭は???

「任せといて。そんな直子でもGスポまでキュンキュン疼いちゃって人目憚らずに深イキしちゃうような恥ずかしい目に遭わせてあげるから。あのアウトレットならそれなりにギャラリーいるだろうし」

 更につづいた五十嵐さまのご説明に、思わず、えっ!?とお顔を向けてしまう私。

「こら!動かないのっ!」

 私のアイメイクに移られていたお姉さまからご叱責。
 作業をつづけられつつ、五十嵐さまからのお話を引き継がれるお姉さま。

「イガちゃんも野外露出には興味津々なんだって。それで、そういう新作漫画のプロットを練っていたところに昨日買い出しに行ったスーパーで、あたしと中村さんと偶然会って、直子の話をしたら是非取材させて、ってなったのよ」

「だからワタシは、そんなに興味あるならイガちゃんが自分で実践してみればいいじゃん、っていつも言ってるんだけどね」

 茶化すように会話に割り込んでこられたのは中村さま。

「だから、いつも却下してるように悪いけどうちにそんな度胸はないんだって。ジモッティだから、それなりにどこ行っても知ってる顔にも会うし…それに…」

 少しお顔を赤くされながらご弁解される五十嵐さま。

「それに、うちの裸なんて誰も視たくないって。胸もお尻も凹凸無い子供体型の裸なんて…」

 ご自嘲気味におっしゃった五十嵐さまを横目に見遣られ、ニッと笑われた中村さま。

「あら、ワタシはイガちゃんの裸、好きだけどな。なんて言うか、薄幸の美少年を愛でてる感じ?明治大正の耽美派浪漫って言うか、ワタシはレズだけどBLにも萌えるみたいな倒錯的な気持ちになれるんだよね」

「だから、それはヒンヌークラスタのフォローになっていないって、何度も言ってるでしょ?」

 傍から見ているとずいぶんと仲良さそうに、言い争いを始められるおふたり。
 苦笑気味なお姉さまがその場をまとめられるように教えて下さいます。

「とまあそんな感じで、これからあたしたちはこのへんで一番人が集まる観光地までドライブしてランチをいただくついでに、直子の露出願望も心ゆくまで満足させてあげよう、っていうイガちゃん発案の企画」
「で、あたしは、せめて顔くらいは視られて恥ずかしくないようにメイクしてあげているってワケ。せっかく有名な観光地へ繰り出すのだから」

 どんどんイジワル度が濃くなっていかれるお姉さまのお言葉。
 私の顔へのメイクは唇へと移り、お姉さまのしなやかなお指先で私の唇が撫ぜられています。

「それの一部始終を記録して、イガちゃんの作品の参考資料にもしてもらうっていう、一石二鳥か三鳥かっていう大事なイベント。もちろんディレクター、監督はイガちゃんで他のみんなはイガちゃんの補助役」
 
 私の唇に塗られたルージュが残る指先を、意味ありげにペロッと舐められたお姉さま。

「だからここから先はイガちゃん、じゃなくて五十嵐翔子統括ディレクターさまが直子のご主人さま、あ、いえ、名塚先生に倣うなら、あるじさま、ね。で、あるじさまのご指示には絶対服従、口答えは許されないのはわかっているはずよね?」
「そしてもちろんこれは、直子が一番守るべき、あたしからの命令、でもあるの」

 嗜虐に揺れるお姉さまの瞳に見つめられながら、これから確実に私の身に襲いかかるであろう未だ見ぬ恥辱=羞恥と辱めに、どうしようもなく疼き始める思いを馳せていました。


2022年8月15日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 04

 ペーストの量が多かったせいもあるのでしょうが、ずいぶん念入りに舌で蹂躙してくださるジョセフィーヌさま。
 肥大したクリット裏側の辺りにお尻から垂れてくるペーストが溜まるのでしょう、その周辺を執拗に愛撫してくださっています。

「あーんっ、イぃっ、そこっ、そこイーのっ、もっと、もっとーぉっ!!」

 大陰唇をなぞるように舐め回され、膨れ上がった肉の芽も頻繁に舌先で転がされて…
 前の二回で充分に昂ぶっている性感に加えて、四つん這いというマゾの大好物の屈辱…
 私の淫欲が仕上げに向けて加速していきます。

「あんっ、じょ、ジョセフィーヌさまぁ、どうかそのまま、あんっ、そのまま直子をイかせてくださいーっ!!」

 知らず知らずに両腕を背中に回し、互いの手首を握リ合っています。
 すっかり拘束されている気分になっているんです。

「はっ、はっ、はっ、はぁんっ、そこっ、それっ、だめっ、イやっ、もっと…」

 脳内妄想は剣と魔法のファンタジー世界。
 悪い魔物に囚われてしまった一国の姫が、魔物の手下のケモノたちによって蹂躙される見世物なのです。
 私の周りには無数の群衆が好奇と侮蔑の視線でせせら笑いながら見物しているんです。

 快感がどんどんせり上がってくるのがわかります。
 こんなに惨めなのは死んでも嫌なのに、肉体が貪る快楽に抗いきれないドマゾ姫。
 膣内の肉襞とその上の菊門がパクパク弛緩と収縮をくりかえしているのが自分でわかります。

「あっ、イキそうっ、んーーーっ、んんーーーっ、んーーーーっ!!!」

 頭の中に真っ白な花火が散り、お尻がビクンと跳ね上がります。
 遠退きそうになる意識と、それを食い止めようとする意識。
 ふたつがせめぎ合うあいだも股間のくすぐったさはつづいています。

「あんっ、ジョセフィさまぁ、もうだめ、もうやめてっ、んふぅーっ、んーーっ!!!」

 後者がなんとか勝って、戻った皮膚感覚を愚弄するようにつづく執拗な愛撫責め。
 ジョセフィーヌさまが私のマゾマンコから離れてくださらないのです。

「んっ、あっ、いやっ、もうだめっ、ゆるしてっ、ああんっ!!!」

 一度しっかりイッて全身が敏感になっているところに追い討ちを掛けてくる苦痛寄りの快感。
 内腿を撫ぜられただけでも全身がゾワゾワ粟立ち、ビクンビクンと小さく何度もイッてしまいます。

「んーっ、ゆるしてっ、もうっ、もうゆるしてくださぃーーーっ、イーーーっ、んぬぅーーーっ!!!」

 腫れ上がったクリットに、おそらくジョセフィーヌさまのおヒゲでしょう、何かチクッと刺さるような刺激を感じたとき、二回目の花火が盛大に飛び散りました。
 その後に股間への愛撫も止んだみたい。

「はぁはぁ、はぁはぁ…」

 右頬を芝生に押し付けたまま荒い息をくりかえす私。
 意識はどうにか飛ばさずに済んだようです。

 ジョセフィーヌさまが私の顔のところまでいらしてくださり、不思議そうに覗き込まれます。
 それからペロッと左頬を舐められました。

「はぁ…はぁっ…ああんっ、ジョセフィーヌさまぁっ」

 よろよろとからだを起こし、女の子座りの格好で懐にジョセフィーヌさまを抱き寄せます。
 もちろん私は全身汗みずく火照りっ放しですが、嫌がらずに抱かれてくださるジョセフィーヌさま。
 フワフワした毛並みが敏感素肌にすごく気持ちいい。

 しばらくそうしていたら呼吸も落ち着いてきたので、フリスビー遊びに戻ることにしました。
 でもこんなイキ癖のついた状態だと、ご褒美でどこを舐められてもまたすぐにイッてしまいそう…
 そんなことを考えてゾクゾクムラムラ疼いてしまうのは、私の心がもはやマゾ性一色に染まり切っているからでしょう。

 ゆっくりと立ち上がり、芝生に放り出したままのフリスビーを拾おうと二歩三歩踏み出したとき…
 横から飛び出されたジョセフィーヌさまが一足早くお口で拾い上げられ、私に持ってきてくださるのかな、と思っていたら東屋のほうへと駆け出されました。

 東屋のベンチにピョンと跳び乗られたジョセフィーヌさまは、テーブルの上にペッとフリスビーをお捨て置きになり、そのまま私のもとへとまっしぐらに駆け戻っていらっしゃいます。
 あれ?これってもうフリスビーはしたくない、帰ろうよ、っていうことなのかな?

 でもそのわりに戻られたジョセフィーヌさまは、また私にまとわりじゃれつかれ、まだまだ遊ぶ気満々なご様子。
 うーん、どうすればいいのでしょう…

 私が困惑していると不意に首輪が引っ張られます。
 リードの先を咥えられているのは、もちろんジョセフィーヌさま。
 引かれるままに付いていくと、少し離れた芝生の上にご褒美用おやつのチューブが転がっています。
 知らないあいだに私がでたらめに投げ出していたみたい。

 それを私が拾い上げるとジョセフィーヌさまも、リードの先を離してくださいました。
 再び元の場所、ビデオカメラの設置場所、まで戻られるジョセフィーヌさま。

 ははーん、なんとなくわかった気がします。
 つまりこんな炎天下の朝早くからでは、さすがのジョセフィーヌさまでも何度もフリスビーを追いかけて駆け回るのはキツイ、と。
 だからフリスビー遊び無しで、ご褒美プレイだけでもう少し遊ぼうよ、と。
 オナ子もフリスビーより、そういうことのほうがしたいのでしょ?と。

 もしもう帰りたいというのであれば、私のリードを引っ張って出口に向かわせるようなアピールをすればいい、ということを、賢いジョセフィーヌさまならご理解されているはずです。
 それをせず、私におやつチューブを拾わせただけでご満足された、ということは、つまりそういうことなのでしょう。
 この推理は正しい、と、そのとき私は確信していました。

 そういうことならば、私もとことんおつきあいさせていただきます。
 私の生足にまとわりつかれるジョセフィーヌさまの頭をわしわし撫ぜながら、萎みつつあったマゾ性がぐんぐん息を吹き返しています。

「ジョセフィーヌさま?では、もう少しだけ、オナ子を虐めてくださいね」

 媚びるようにお願いして、タオル上に置いた肥後ずいきと洗濯ばさみを芝生の枕元となる位置に移動します。
 そう、今度は仰向けに寝そべるつもりなのです。
 ビデオモニターに全身が映るよう、慎重に調整します。

「ジョセフィーヌさま?ステイです。オナ子が準備するあいだ、ちょっと待っていてください」

 昨日の昼間のあるじさまとジョセフィーヌさまとのやりとりを思い出し、お願いしてみます。
 賢いジョセフィーヌさまは、その場にチョコンとお座りになられ、舌をハアハアさせつつちゃんと、待て、のご態勢。

 芝生の上にお尻をついた私は、そのまま背中を倒して仰向けに寝そべります。
 そうしてから両膝を立て、更に両膝のあいだを広げていきます。
 そう、つまり仰向けでの秘部全開放M字開脚状態。
 首輪に繋がれているリードは、私の頭のほうに丸めておくことにします。

 脳内妄想は、魔物世界での野外見世物パート2。
 囚われの姫が実はとんでもない淫乱マゾ女ということがバレてしまい、そういうことなら皆でよってたかって性的なおもちゃにして滅茶苦茶にしてやろう、という公開拷問ショー。
 もちろん私はこの格好で身動き出来ないように拘束されています。

 右手に持ったおやつチューブには、まだ中身が半分以上残っています。
 ペーストを私が舐めて欲しい箇所に塗れば、ジョセフィーヌさまは必ずそこを舐めてくださるでしょう。

 そして今度は仰向け。
 ジョセフィーヌさまとお顔を突き合わせ見下されながら、その眼前にあられもない痴態とアヘ顔をさらけ出すこととなるのです。

 最初は、私のふしだらなおっぱいを虐めていただくことにします。
 右手と左手をおっぱいの上で交差してチューブのキャップを緩めると、お座りされていたジョセフィーヌさまのお顔がピクッと動きました。

「ジョセフィーヌさま?まだですよ?まだステイです」

 ジョセフィーヌさまはお座りされたまま、お顔だけお首ごと乗り出すようにこちらへ向けられ、私の両手の動きに釘付けです。
 左手のひらに多めに乗せたペーストを、まずは左おっぱいの裾野から頂上まで、満遍なく塗りつけます。
 乳首が軟骨かと思うくらい硬く大きくいやらしく、突起しています。

 つづいて右おっぱいも同じようにコーティングした後、仕上げとして両乳首の頂がペーストで隠れるくらいの増量トッピング。
 手のひらに残ったペーストは脇腹や腋の下になすりつけます。

「あ…あの、ジョセフィーヌさま?お、オーケーです、ご、ゴーです…」

 本当にこれから魔界のケモノたちに襲われてしまうかのような、ドマゾ全開の被虐的な気持ちでジョセフィーヌさまにご合図しました。
 私の右側におられたジョセフィーヌさまは、任せなさい、みたいなご様子で、そのまま側面から私の胸の上にまでお首を伸ばされ、まずは右おっぱいが餌食となります。

「あっ、あんっ、んふっ、んふぅぅ、あんっっ、ああんっ…」

 ヌメヌメした軟体生物におっぱいを這い回られている感じ。
 幾分垂れ気味でぽてっとした下乳の裏側にまで舌を挿し込まれ、乳房の付け根をくすぐられるのがたまりません。
 それ以上に、コリコリ硬い乳首が乱暴に弾かれる刺激に、思わず淫ら声が…

「あぁんっ、イやっ、そこっ、だめっ、イぃっ、もっと、そこぉ…」

 右おっぱいがあらかた舐め尽くされ、ジョセフィーヌさまのご興味は左おっぱいへ。
 私の右側からいっそう身を乗り出され、懸命に舌を伸ばされます。

「んふぅ、イぃっ、そうっ、そこっ、ああんっ、んーーっ…」

 私の右脇腹と右おっぱいはジョセフィーヌさまのフワフワなお腹の体毛でくすぐられ、左おっぱいの頂点が重点的に責められています。
 放って置かれている右おっぱいにも、ときどきおヒゲがチクチク刺激をくださいます。

 そのうちにジョセフィーヌさまの右前肢が私のみぞおち辺りに置かれ、体勢によってジョセフィーヌさまの体重がかけられるのか、ときたまギュギュッと踏み込まれてしまいます。
 そんなふうに蹂躙されている感じが、私のどうしようもないマゾ性を益々昂ぶらせてくださいます。

「あうっ、もっと、もっぉと、んふーーっ!」

 やがてジョセフィーヌさまは両前肢ともに私のお腹に乗せられ、私は組み伏せられたようにされるがまま。
 ペーストが塗られていないはずの首筋や顔までペロペロ舐められます。

 両おっぱいへの蹂躙がひと段落ついてしまったようなので、そろそろ他の箇所にも愛撫と陵辱が欲しいところ…
 
 右手に持っているおやつチューブはキャップを外したまま。
 タイミングを見計らって、そっとその右手を下腹部へ伸ばします。
 恥丘の辺りに直にペーストをひねり出し、素早く左手で股間周辺に塗りたくります。

 私のマゾマンコからはすでに愛液がトロトロ溢れ出し、芝生を汚していたようです。
 恥ずかしいくらいに火照ったそこに左手が届いた瞬間、弄り回したくて仕方なくなってしまいます。

 だけど本来この状況はジョセフィーヌさまへのご褒美遊びであり、私如きの勝手な行動は許されません。
 愛液にまみれて味が薄くなってしまっているであろうペーストを、内腿やアヌス付近など、自分がもどかしい場所になすりつけます。

 匂いで気づかれたらしいジョセフィーヌさまのお顔がピクンと動き、私の股間へと向きました。
 そう、そこです…早く虐めてください…
 心の中でお願いするのとジョセフィーヌさまの行動は、ほぼ同時でした。

 私のお腹に乗せていた両前肢を私のウエスト左右の芝生に下ろされ、後肢はそれぞれ私の首の両脇の芝上。
 すなわち私の顔面上にジョセフィーヌさまの下半身が覆いかぶさり、フワフワな尻尾が私の頬から額の辺りをユラユラ撫ぜています。

 これって人間で言えばまさしくシックスナインの体位そのもの。
 ジョセフィーヌさまに完全征服されてしまったような屈服感に、私のマゾ性が大騒ぎ。

 ピチャピチャピチャピチャ…

「あぁぁぁーんぅぅぅーーーんっ!!」

 期せずして恥丘からクリトリスへと、ピアノ演奏の高速トリルみたいに小刻みな集中攻撃が加えられ、思いも寄らず大きな淫声を洩らしてしまいました。
 クリットの苞片やラビアの襞に溜まったペーストを嬉々として舐め取られているのだと思います。
 その舌技が絶妙で呆気なく私は小さくイッてしまいました。

 私の唐突な大淫声にびっくりされたのか束の間、ジョセフィーヌさまの舌が私の皮膚から離れました。
 私はもちろんつづけていただきたい一心で極力、淫ら声をがまんすることに決めます。
 そんな私が、んーんー唸り始めると、すぐに股間に愛撫が戻ってきました。

 ピチャピチャピチャピチャ…

「んーっ、んーーっ、んふぅーーーっ!」

 組み伏せられている私は屈服している身ですから、ジョセフィーヌさまを驚かせてしまった罰は当然、受けなければなりません。
 昨日あるじさまがしてくださった私へのお仕置きを思い出し、手探りで肥後ずいきを手に取り、自分の口に横向きで咥えて口枷とします。

「んっ、んぐぅーっ、んふぅーん…」

 これでいくら気持ち良くても、喉鳴りと鼻息と唇の端からよだれが洩れるだけです。
 ジョセフィーヌさまの舌使いは私が四つん這いのときとは変わって、恥丘から膣口へ向けてのストローク。
 上から下への舐め方では、どうも効率的ではなさそう。

「んふぅんっ!んぬぐぅっ!」

 ジョセフィーヌさまも同じように考えられたらしく、後肢が私の右おっぱいと左脇腹を思い切り踏み付けてシックスナイン状態をお解きになり、ぐるっと回られ私の両脚のあいだに位置を移されます。

 私のM字、もはや両腿が180度近くまで割られてM字とさえ言えなくなっていますが、の真正面、マゾマンコを至近距離真正面から堪能出来る位置にジョセフィーヌさまのお顔があります。
 早速、私の菊門からラビア、恥丘まで、舐め上げモードに移行されたジョセフィーヌさま。

 ペチャペチャペチャペチャ…

「んんーっ、んふぅーん、んぐぅーーぅーぅぅんっ!!!」

 たちまちの花火で全身痙攣。
 それなのにより腰を浮かせてペーストをその部分に補充してしまう私。

 ごめんなさいジョセフィーヌさま、舐めにくかったですよね?全部直子のせいです…
 言葉は発せないため、心の内で勝手に謝罪して勝手にお仕置きを受ける私。
 洗濯ばさみさまたちに両方の乳首とその周辺を噛んでいただきます。

「んーぐぅーーっ、ふぬぅーんっ、ふぅぅーーんっぅぅぅぅっ!!!」
「んふぅんーーーんっ、んぐぅうーーっ、んむーーーーーーっ!!!」
「ぬぅーぅーんっ、んっぐぅっ、んぬぅーーぐぅむぅーーーっ!!!」
「んぁーーっ、イぃーーーっ、いゃっ、だめっ、んぁーーーっ!!!」

 もうさっきから何度も何度もイッていました。
 それでも何度もチューブからペーストをひねり出して全身になすりつけ、全身が性感帯。
 
 ジョセフィーヌさまのおからだの一部、舌でもお鼻先でも体毛の毛先、尻尾でも、が私の皮膚に触れたらそれだけでイッてしまうようなド淫乱マゾ牝恍惚状態。
 
 妄想の中で私は、性別不明な異形の魔物たちに囲まれ、見るからに卑猥でおぞましい器具によって性的刺激を施されて何度も何度も絶頂するさまを嘲笑われながら、ぐったり意識を手放そうとしていました…

「…ンゥーンッ、ワンッ!」

 どなたかに耳元で呼ばれている気がして、目が開きます。
 朦朧とした意識で、ここはどこ私は誰状態。
 
 右頬を舐められるような感触でそちらを向くと、舌を伸ばされたワンちゃんのお顔。
 あっ、ジョセフィーヌさま?…
 途端に意識がスーッとクリアになっていきます。

 私が気がついたことをご確認されたジョセフィーヌさまは、プイッとお顔を逸らされ、そのまま東屋の方向に駆け出されました。
 
 えっ?何?
 東屋に到着されたジョセフィーヌさまがテーブルに跳び乗られてこちらを向かれ、私を呼ぶように大きなお声でもう一度、ワンッ!

 えっ?どうしたの?またフリスビーがしたいの?それともお水が飲みたいの?
 困惑している私の耳に、風に乗って微かなお声、木々のざわめきでも鳥さんの囀りでも蝉さんの鳴く声でもない、確かに人間の日本語、女性のお声が聞こえてきました。

 え?嘘、まさか…誰かいるの?
 
「…まで、どうぞ、じっくり、視てください……これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください……これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください……これが直子のマゾマンコ…」

 耳を澄ませばクッキリ聞き取れるのは、来るときの電車で私が吹き込んだ、と言うかお仕置きとして吹き込むようにご命令された、恥ずかし過ぎる着信音。
 ということは私のスマホが着信しているのです。

「いやーーーーっ!」

 後から思えば、その場にいたのは私とジョセフィーヌさまだけで、他のどなたに聞かれる憂いも無かったのですが、そのときはあまりの恥ずかしさにガバっと立ち上がり、つんのめるみたいに東屋に走りました。
 果たして着信画面には、私が自ら膣口を押し広げているM字開脚写真、発信者はお姉さまでした。

「あ、もしもし…直子です…」

 走ってきたからか喘ぎすぎたのか、声が掠れてしまいます。

「ちょっと、いつまでジョセと遊んでる気?もうとっくに9時回って半近くなんだけど?」

 呆れていらっしゃるようなお姉さまのお声。

「…あ、はい…ごめんなさい…」

「息弾ませて声嗄らしちゃって、どうせジョセとスケベなことしてたんでしょ?」

「あ、いえ…あの、えっと、はい…」

「今日はランチタイムにみんなで街に繰り出すことになったから。準備もあるし、早く戻ってらっしゃい」

 そのとき、お姉さまの背後からどなたかがお呼びになったような気配があり、しばらく無言がつづきました。
 ただ当惑しているうちに再びお姉さまのお声。

「あ、もしもし?散歩用の道具は広場に置きっ放しでいいって。ビデカメと日傘だけ持って帰ってきてって。あとのもろもろは適当にバッグに詰めて東屋のテーブルの下に置いておいて、ってさ」
「それと、今のその状態のままで帰ってきなさい。からだをタオルで拭いたり、水道で洗ってはだめ。からだの汚れ方を見ればそこで直子が何していたか、だいたいわかるからね」

「そういうことで、今から10分以内に戻ってきなさい。うーんと、今9時24分だから、あたしの時計で9時35分ジャストまでね。玄関のインターフォンを押したらゴール。1秒でも遅れたら罰としてドライブの途中、ひと気の多い場所を見繕って素っ裸で放り出して置き去りにするからそのつもりで」

 一方的にそれだけおっしゃって電話が切れました。
 そのとき初めて、私の両乳首と右脇腹に洗濯ばさみさまがまだ噛み付いていらっしゃることに気づきました。


2022年8月13日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 03

  ジョセフィーヌさまをお見送りし、私は屋根のある東屋のほうへ。
 でも草むらに飛び込まれたジョセフィーヌさまのお姿を目で追うことはやめません。
 だって、ジョセフィーヌさまがどの辺りでご用を足されたのかを見失ってしまったら、私に託されたお仕事が出来無くなってしまいますから。

 東屋のテーブルの上にバッグと日傘を置き、まずは何よりもシャベルの確保。
 右手に嵌めっ放しなビデオカメラも一旦外します。
 シャベルを取り出すときに手に触れた冷たい感触。
 凍らせてくださったスポーツドリンクのペットボトルが二本。

 そのうちの一本の飲み口付近に溶け出して液体となっている僅かな部分をクイッと煽ります。
 口内、そして喉へと滑り落ちるひんやりが気持ちいいー。
 ホッと一息つくと、今まで気にしていなかったセミさんたちの大合唱が聞こえてきます。

 でもいつまでものんびりはしていられません。
 ジョセフィーヌさまがひと仕事終えられた後、定期巡回で空き時間が出来るはずですから、バッグ内の確認はそのときにするとして、今はジョセフィーヌさまの現場を押さえることが最優先。
 とりあえずシャベルだけ持って東屋を出ます。

 歩いてきた木立の道とは違い、芝生広場全体に燦々と降り注ぐ晩夏のお陽様。
 芝生の緑にクッキリと、私の裸体通りな曲線の黒い影を描いてくださっています。
 まだ中学生だった同じような暑い夏の日、自宅のお庭に初めて素肌に直レオタードで出たときの性的興奮を不意に思い出していました。

 乳首が疼き始めるのを感じつつ、ジョセフィーヌさまが飛び込まれた草むらに歩を進めます。
 足元の伸び切った草葉さんたちが足首からふくらはぎくらいまでをサワサワチクチク愛撫してくださいます。

 意外に奥行きのある草むらの最奥木立近くに、ジョセフィーヌさまが所在なげに立っておられました。
 私が草むらに入ってくる足音に気づかれたのでしょう、お顔が私のほうに向いています。
 
 目と目が合ったのを確認されたかのように大きくお口を開けられて伸び欠伸をされたジョセフィーヌさまは、プイッとお顔を逸らされ、そのまま木立沿いを奥のほうへと駆け出されました。
 私が来るのを待っていてくださったのかな。

 ジョセフィーヌさまが立っておられたところまで進んでみると、そのすぐ傍らの草が途切れた地面の上にジョセフィーヌさまの残留物。
 昨日のより少し小さめですが、こんもり太くて健康そうなのがふたつ。

 その一帯を慎重に跨ぎ、木立沿いで地面がお顔を出している場所を見繕い、しゃがみ込みます。
 地面の土にシャベルを突き立てて穴掘り。
 しゃがみ込んだ剥き出しのお尻を後ろから、伸びた草の葉がサワサワ撫ぜてきます。

 穴を掘るのってけっこう重労働。
 幾分木陰になっているとは言え晩夏早朝の晴天夏日。
 シャベルを振るうたびに、しゃがみ込んだからだ全体にじわじわと汗が滲み出てきます。
 腋の下や両膝の裏は汗で滑ってヌラヌラ、全裸ですから全身がローションを塗られたみたいにテラテラ。

 このくらいでいいかな…
 お言いつけされた30センチまではいってなさそうですが、カツンという手応えでそれ以上掘り進められません。
 どうやらその下に岩か木の根か何かが埋まっているみたい。

 ゆっくり立ち上がって現場へ戻り、シャベルで下の土ごと残留物をすくい上げ、掘ったばかりの穴の中へ。
 残土で埋め戻してからサンダルで2度3度踏みしめて作業完了する頃には、顎や乳首の先からポタポタと汗の雫が滴り落ちていました。
 一刻も早く汗を拭いたい一心で、小走りに東屋へと駆け込みます。

 バッグをひっくり返し、出てきたバスタオルでからだをざっと拭ってから、かなり溶け出していたスポーツドリンクを立ったままひと口。
 傍らの水道の蛇口を勢いよく捻って、土の付いたシャベルを水洗い。
 ほとばしる冷たい水滴が素肌のあちこちに当たって気持ちいい。

 小さいほうのタオルで洗い終えたシャベルを拭いた後、今度はそのタオルを濡らして絞って自分のからだも拭いました。
 濡れタオルで汗のベタつき感が消え、さっぱりリフレッシュ。
 ただ、タオルでいろいろ素肌をまさぐってしまったせいか、ムラムラもじわじわ沸き起こってきているみたい。

 気分が落ち着ついてくるにつれ、今現在自分が置かれている状況のアブノーマルさをあらためて思い知らされるような感じ。
 まったく見知らぬ土地の屋外を、首輪だけ着けた生まれたままの姿で散歩するド変態痴女…
 今すぐにでも全身いたぶって自分を懲らしめたい欲求を、なけなしの理性で律します。

 石のベンチにバスタオルを敷いて腰掛け、心を落ち着かせるようにバッグの中の点検に移りました。
 フリスビー、ジョセフィーヌさまのご褒美用おやつ、猫さん用のフードボウルふたつとカリカリ、まだ開けていないスポーツドリンク、ゴミ持ち帰り用のレジ袋数枚、私のスマホ…
 ひとつひとつ確認しつつテーブルに並べます。
 私のスマホ待受画面にはしばらくのあいだ、私の恥ずかし過ぎる姿が映りっ放しです。

 これは何だろう?
 バッグの一番奥底にタオルで包まれているパイプ状の棒。
 中村さまのご説明にはなかったその棒ですが、見覚えもありすぐわかりました。

 ビデオカメラを据え置きに固定するための三脚。
 理解すると同時に、えっちなことをしたら極力自撮りすること、というお言いつけも思い出します。
 そのタオルには三脚と一緒に、昨日使ったのと同じものでしょうか、明らかに新品ではない乾いた肥後ずいきが一本、木製洗濯ばさみ4つを添えられて包まれていました。

 これはもうあからさまに、全裸野外自虐オナニー姿を自撮り撮影してきなさい、というみなさまからのご命令でしょう。
 バスタオルに置いたお尻の奥がキュンと疼いてしまったのをごまかすように、スポーツドリンクをもうひとくち。

 あっ!いけないっ…
 そのときボトルのキャップがコロコロとテーブルを転がって足元の地面へ。
 あわててベンチから立ち上がり、しゃがみ込んでテーブルの下を覗くと…

 テーブルの下に簀子が一枚敷いてあり、その中央に猫さんが丸くなっていました。
 そんなに大きくはない茶色系のキジトラ柄。
 たぶんこの広場でそこが一番、風の通りの良い日陰で涼しいのでしょう、気持ち良さそうに毛並が上下していてぐっすりお寝みのご様子。

 このカリカリはあなた用なんだね…
 なんだか優しい気持ちになります。
 キャップを拾い上げてボトルに戻してから、テーブルの上のフードボウルを手に取り、まず一枚に水道のお水をなみなみと注ぎました。

 あの真ん中の大きな木の木陰っておっしゃっていたっけ…
 着いた早々、全裸手錠爪先立ちで吊るされた曰く付きの大木…
 吊るされ状態無抵抗な私を思うがままに嬲ってくださったお姉さまのしなやかな指…
 思い出すだけでゾクゾク疼いてしまいますが、ここはお仕事優先、極力お水を零さないように慎重に木陰まで運びます。

 大木の根本、平らな地面にお水ボウルを安置してから小走りで取って返し、今度は空のフードボウルとカリカリの袋を持って再び木陰へ。
 お水ボウルから少し離れた地面に空のフードボウルを置き、しゃがみ込んで袋の中身をザザーっと開けていると、遠くの繁みから飛び出されたジョセフィーヌさまがタタタッと近づいてこられました。

 しゃがんだ私にからだを擦り付けるように纏わりつかれた後、少し離れたお水ボウルへ。
 長い舌を水中に浸され、せっせとお水を飲まれ始めます。

 あっ、それ猫さんの…
 と一瞬焦りましたが、考えてみればこの炎天下、ジョセフィーヌさまだって喉が渇かれているのでしょう。
 また足せばいいよね、と考え直し、ジョセフィーヌさまはそのままに、東屋へと戻ることにします。

 東屋に戻って私もスポーツドリンクの残りをグーッと飲み干しました。
 ボトルを水道水でゆすぐのは、ジョセフィーヌさまが飲まれてしまったお水ボウルに注ぎ足す用のお水を、そのボトルで持っていくため。
 その最中にジョセフィーヌさまも東屋に戻ってこられました。

 水道の蛇口からほとばしるお水の飛沫が気持ちいいのか、その周りをしばらくウロウロされたジョセフィーヌさまは、つづいて私の足元に。
 私のお腹にそっと前肢をかけられ、私の顔を見上げつつ長いベロを突き出されてハアハアハア。
 早く遊ぼう、っておねだりしているみたい。

「ちょっと待っててね、準備しちゃうから」

 ジョセフィーヌさまにそう告げて背中を向け、テーブルのほうを向く私。
 持っていくものをまとめるために前屈みになって突き出された私の太腿やお尻を、ジョセフィーヌさまがペロペロ舐めてくださっています。

 巾着袋にジョセフィーヌさまのおやつのチューブとまだ開けていないスポーツドリンク、そして肥後ずいきと洗濯ばさみ…
 その巾着袋を右手首に掛けて、右手にはビデオカメラ。
 左手にはゴミ用レジ袋に入れたタオルと三脚とお水のペットボトルを持ち、フリスビーは小脇に挟んで準備完了。

「これでよしっと。それじゃあ行きましょう」

 私がジョセフィーヌさまのほうへ振り向くと、ジョセフィーヌさまは私の顔を見上げながら尻尾をブンブン振られています。
 そんなジョセフィーヌさま越しの視線の先にこの広場の入口。
 
 見るともなしに見ていたらみつけてしまいました。
 昨日あるじさまから目の前に突きつけられ涙を零すほどの恐怖を感じた、忘れたくても忘れられない葉の形。
 入口左の草むらの少し奥に、3~40センチくらいに伸びたイラクサが生い茂る一帯があることに。

 昨日味わわされた苦痛がもたらす快楽が鮮やかによみがえり、マゾの血が沸々と滾るのがわかります。
 あの一帯にこの格好で足を踏み入れたら、私どうなっちゃうだろう…
 今すぐにでもやってみたいっていう気持ちと、そんなの絶対無理っていう気持ちと…

「ワンッ!」

 ジョセフィーヌさまに呼ばれるお声で我に返りました。
 もうすでに芝生へと駆け出されていたジョセフィーヌさまは、芝生部分のほぼ真ん中辺りから私を見据えられ、早くおいで、とでもおっしゃるようにピョンピョン跳びはねていらっしゃいます。

 そうでした。
 今の私の役目はジョセフィーヌさまのお相手をして遊ぶこと。
 ひとりであれこれ自虐しなくても、ジョセフィーヌさまがちゃんと私を弄って辱めてくださるはずです。
 ただイラクサをみつけてしまったことで、被虐願望により拍車がかかってしまっているのは事実でした。

 ジョセフィーヌさまは、昨日中村さまに教わったフリスビーにうってつけな見通しの良い一画で待っていらっしゃるようですが、私はまず広場中央の大木へ。
 お水ボウルはかなり減っていましたが、カリカリのほうは手つかずのよう。
 あるじさまの躾の賜物なのか、猫さん用はお口に合わないのか…

 お水ボウルにペットボトルのお水を足してから、急いでジョセフィーヌさまのもとへ。
 じゃれついてこられるジョセフィーヌさまにあちこち舐められつつ、フリスビーの準備です。

 三脚を組み立てて私の全身が横向きに映る位置に置き、モニターで自分の姿が確認出来るようこちら向きにセット。
 これから私がどうなるにせよ、偽りのない一部始終を録画してお姉さまにご覧いただきたい、と思ったからです。
 それから巾着袋の中身を芝生に敷いたタオルの上に並べ、フリスビーとおやつのご褒美チューブだけ持ってジョセフィーヌさまに近づきます。

「ジョセフィーヌさま?」

 青いフリスビーをひらひらさせつつ呼びかけると、尻尾ブンブンのご返答。
 
「それじゃあいきますよ?はいっ、フェッチです」

 青空に向けて思い切りフリスビーを放り投げます。
 腕の動きに合わせてプルンと弾む私のバスト。
 思いの外遠くまでスーッと飛んでいくフリスビー。
 嬉々として追いかけていかれるジョセフィーヌさま。

 ジョセフィーヌさまがお戻りになるあいだに、左手に持ったチューブを右手に移し、左手のひらにペーストをチョロっとひねり出します。
 あれ?昨日のと匂いが違う?今日のはなんだか少しケモノくさい…

 パッケージをよく見ると、トリササミ、と書いてあります。
 へー、鳥さん味なんだ、なんて思いながらジョセフィーヌさまを待ちます。

 やがてフリスビーを咥えられたジョセフィーヌさまが文字通りまっしぐらに、私目がけて駆け戻っていらっしゃいます。
 私はペーストを塗った左手を背中側に隠し、右手を振ってジョセフィーヌさまを迎え入れます。

「よーしよしよし、えらいねー」

 前屈みになった私に咥えているフリスビーを指し出されるジョセフィーヌさまの毛むくじゃらな頭を、右手でわしわし撫ぜてからフリスビーを受け取ります。

「よくできました。はい、今日のご褒美はこれよ」

 おもむろに左手のひらをジョセフィーヌさまのお鼻先に差し出す私。
 間髪を入れず長い舌でペロペロと舐め始めるジョセフィーヌさま。
 その生温かく少しざらついた軟体が、指の一本一本、付け根の股のあいだまで丹念に舐めてくださっています。

 やがてご褒美を堪能されたジョセフィーヌさまが私を見上げられ、第二投。
 嬉々として駆け出されるジョセフィーヌさま、ご褒美のご用意をする私。
 渡されるフリスビー、舐め尽くされる左手、心地よい余韻…

 とりあえず第三投くらいまでは、がまんするつもりでした。
 だけど第三投を投げ終わりペーストを左手に出すとき、チューブを少し強く押しすぎたのか、予想外にこんもり多めに出してしまいました。
 あちゃー、と思いつつ、ふと横を見るとビデオカメラのモニター。

 そうだった、ずっと撮影していたんだっけ…でもこれだとワンちゃんと裸の女がただ遊んでいるだけで見てもつまらないだろうな…
 そんなふうに思った瞬間に、私の頭の中のなけなしの理性が弾け飛びました。

 まっしぐらに戻ってこられたジョセフィーヌさま。
 尻尾をブンブン振りながら嬉しそうに私にフリスビーを差し出してきます。

「ジョセフィーヌさまは本当にえらいですね。だからこれからはオナ子のとっておきのご褒美を差し上げます」

 自分でも何を言っているのかわからないセリフが口をつき、ゆっくりとガニ股中腰になります。
 ペーストたくさん出しちゃったのだから手のひらだけじゃもったいないものね、と自分に言い訳。
 背中に隠した左手をジョセフィーヌさまのお鼻先に突き出した無毛な恥丘の上に重ねます。

 すごく熱い…それにもうグショグショに濡れそぼってる…

 それから、お尻の割れスジに沿ってふたつの穴、肉芽、恥丘へと擦り込むようにペーストを塗りつけます。

「さあ、どうぞ召し上がってください…」

 私の恥ずかしすぎるセリフが終わらないうちに、股のあいだにヌッと挿し込まれたジョセフィーヌさまのお口。

「あーーっ、あんっ、あんっ あーーーんっ!」

 得も言われぬ野蛮な愛撫に内股が、粘膜が蹂躙され始めます。
 お尻のスジをなぞられ、アヌスを啄かれ、会陰を撫ぜられ、ラビアをこじ開けられ…
 粘膜を擦られ、肉芽を弾かれ、恥丘をくすぐられ…

「あっ、だめっ、んっ、そこっ、イやっ、んっ、んーーっ!」

 ピチャピチャピチャピチャ…
 文字通りな舌舐めずりの音は、ジョセフィーヌさまのベロと私の愛液が奏でるハーモニー。
 気がつけば私の両手は知らないうちに、自分のおっぱいを激しく揉みしだいています。

「あーっ、イぃっ、んっ、イぃーーっ、そう、そこ、そこっ!」

 どんどん昂ぶる快感に、いっそのこと膝を突いて寝そべってしまいたい、とも思うのですが、しゃがみ込んだらカメラに映らなくなっちゃうかも、なんてヘンなことまで気にしているガニ股の私。
 このままあっさりイッてしまいそう…

 と思う間もなくスッと股間から離れる刺激。
 スンとされたお顔で私を見上げられるジョセフィーヌさま。
 美味しい味のするペーストが舐め尽くされてしまったのでしょう。
 
 それとも長年あるじさまとM女虐めを共にされているジョセフィーヌさまですから、あっさりイカせちゃうのはつまらない、ということをご理解されているのかもしれません。
 もう、焦らし上手なんだから…

 そういうことなら、と気を取り直しての第四投は、同じくマゾマンコを差し出して充分感度を上げた後、第五投で趣向を変えてみることにしました。

 ジョセフィーヌさまがフリスビーを追いかけているあいだにビデオカメラのレンズ位置を、モニターに自分の下半身と芝生が映るような角度へと変えました。
 すなわち、私がその場に寝そべってもちゃんとカメラに映るような位置です。

 ジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられて戻ってこられ、よーしよしをした後、やおら私はその場に四つん這いになりました。
 お尻をジョセフィーヌさまに向けて膝を大きく開き、突き上げたお尻の割れ目から下へと左手のひらをなすりつけます。

 普通に四つ足で立たれているジョセフィーヌさまのお顔の位置に、私のアヌスから下のワレメ部分がペーストにまみれて突き出されているはずです。
 すぐに舌を伸ばしてくださるジョセフィーヌさま。

「あーっ、あんっ、あんっ、イぃーっ、んーっ!」

 前向きで恥丘を差し出しているときより、より奥まで侵入してきてくださるジョセフィーヌさまのベロ。
 それを嬉々として迎え入れるために、より大きく開いてしまう私の両膝。

 芝生に突いていた両手両腕はあっと言う間に崩れ落ち、地面に右頬と両肩をへばりつかせ、膝立ちのお尻だけ高々と突き上げたマゾ女の四つん這い。
 芝生に押し付けられるおっぱいの尖り切った両乳首が、ジョセフィーヌさまの舌技に合わせてリズミカルに芝の葉先に擦られています。

「あんっ、イぃっ、あんっ、そこっ、あんっ、そうっ、イぃっ、もっとぉ…」

 私、ジョセフィーヌさまに四つん這いで蹂躙されている…
 とてつもない屈辱感…被虐感…背徳感…
 全身を駆け巡る真性マゾヒストの充足感…