2026年6月14日

我慢と免許と脅迫状 06

 お約束は午前10時、オフィスビルに隣接する高層ホテルのエントランス前。
 ワクワクし過ぎて随分前なのに早起きしてしまいます。

 まずはシャワーを浴びて沐浴潔斎。
 入念にからだを洗ってから姿見に自分の全身を映します。
 こうしてじっくり自分の裸身を見るのも凄く久しぶり。

 禁欲期間中は激しい運動や思い切り汗をかくこともなかったので、少し体重増えちゃったかな?
 でも今日これからに高まる期待で、両乳首にはすでに血流が集まり始めています。

 裸身をいったんバスタオルに包み、ジャムトーストとバナナミルクで軽い朝食。
 ひと息ついてからもう一度歯磨きしておトイレへ、バスタオルを取り全裸で便座に座ります。
 
 もう一ヶ月以上のあいだ、お浣腸はおろかお尻弄りもしていませんので順調なお通じ。
 ビデでアソコも綺麗に洗浄し全裸のまま、これまた長らくえっちな遊びには使われていなかったマジックミラー張りのサンルームへ。

 何を着ていくか。
 いくらお姉さまでも運転超初心者の私を運転中にイタズラしてくることは無いでしょうから、脱ぎやすい服装を考える必要はないのですが、その後には待望のお愉しみが控えているはずです。

 女性が運転するときはパンツルックが望ましいと教習所で習ったのですが、ガーリーな雰囲気も欲しいので、下は山吹色で少しフワッとした膝丈のキュロットスカート、それに白のフリルブラウスを合わせて、濃紺でマオカラーのショートジャケットを羽織ることにしました。
 靴はローファーにするとして膝下が寂しいので黒いハイソックスを履いて、首には小さなハートのチャームが付いた細めで黒のベルベットチョーカー。
 なんだか教習所に通っているときによくしていた服装になってしまいました。
 
 ただし下着類だけは、お愉しみのことも考慮して服を着ていても脱ぎやすいアイテム、すなわちブラはフロントホックでストラップもホックで外せるリンコさまたちによって魔改造された白のハーフカップブラ。
 ショーツも両サイド紐で結ぶ式な白いローライズショーツ。
 この手の下着を身に着けるのも久し振りですから、それだけでワクワクも膨れ上がってしまいます。

 今日はお姉さまに可愛がってもらえるんだ、という期待が大きすぎてマゾ性が隅っこに追いやられているみたいな私。
 でも念のため長らく愛用してくすみの目立つワンちゃんみたいな赤い首輪と長めの縄状ロープなリードをポシェットに忍ばせてお部屋を出ます。
 あ、ポシェットにはその他にスマホとお財布も入っています。

 透き通った青空が広がる秋晴れの池袋。
 お約束の20分も前なのに待ち合わせ場所に着いてしまいます。
 ホテルに出入りされているのは外国のかたばかり。
 知らない言葉のかまびすしいおしゃべり声が耳元を通り過ぎていきます。

 スマホのソリティアで暇を潰しつつ待っているとSNSにお姉さまからのご連絡通知。
 あと数分で着くとのこと。
 時計を見るとジャスト10時です。

 エントランス前の通りを眺めてみても、お姉さまのサファイアブルーなお車は見当たりません。
 そっか、今日はお姉さまのあの高級車を運転するんだ…教習所のお車より大きいし…大丈夫かな…
 一抹の不安とともにしばらくキョロキョロ通りを見渡していると、目の前にグレーの地味なお車が止まりました。
 プップッと小さくクラクションを鳴らしてきます。

 何なのかな?私が邪魔なのかな?
 そう思ってお車の中を見遣ると運転席に座っていらっしゃるのは、紛うことなきお姉さま。
 えっ!?と思う間もなくお姉さまがドアを開けて降りてこられます。

 今日のお姉さまは、鮮やかなスミレ色のボートネックな七分袖チュニックに落ち着いたブルーのイージーパンツで足元は白いスニーカーという、ずいぶんカジュアルながら素敵すぎる装い。
 右手の薬指には私とお揃いなシルバーのリングがキラキラ輝いています。
 困惑と喜びがごちゃまぜになって、どんな顔をすればいいのかわからない私。

「お待たせー、運転を代わりましょー。直子は運転席に乗って乗って」

 ご陽気なお声で私を促すお姉さま。
 私はまだこの事態を飲み込めていませんが、それでもご挨拶。

「おはようございます、お姉さま。でも、このお車は…」

「あれ?知らなかった?これは会社の車、営業車よ。地下の駐車場で見かけたことあるでしょ、あたしの車の隣で」

 まだ?マークな私。

「ああ、そうか、アヤやたまほのが営業でしょっちゅう乗り回しているから駐車場で見たことないのかもね」

 ずっと顔が?マークな私が面白いらしくすごく愉しげなお姉さま。

「たまほのが免許取ったときに会社で買ったのよ。たまほのも免許取り立てで心細いだろうからって教習所の車と同じ車種のワゴンを」

 お車をよく見てみると確かに教習車と同じお顔をしていて、ひとつ違うのは後ろ部分が箱状になっていること。

「大きめな荷物を積むこと多いからワゴンにしたの。でもハンドル周りは教習のときに乗った車と同じはずよ」

 そう再度促されて運転席におずおずと乗り込むと確かに、運転席まわりも教習のとき乗っていたお車とほぼ同じ外観でした。
 お姉さまが助手席に収まりになり、私も幾分ホッとして私のメイデンドライブが始まります。

「そうそう。免許取り立ての子って発車するまでの儀式が無駄に長くて細かいのよね」

 エンジンはかけっ放しでバトンを渡されたのですが、シートベルトをして運転席の椅子を調整してミラーを確かめて…と緊張している私をご愉快げにからかわれるお姉さま。
 サイドブレーキを外し発車合図のウインカーを出してアクセルを遠慮がちに踏み込むと、お車がソロソロと動き始めました。

 始めのうちはおっかなびっくりだったのですが、車線変更などナビゲーターなお姉さまのご指示が的確でだんだんと運転に余裕が出てきました。
 路上教習で通った道も抜けて未知の領域へ。
 初体験の工事規制片側交互通行や緊急車両優先もどうにかこなし、右へとのご指示で右へ、左に寄ってとのご指示なら左へ、ドビュッシーさまのピアノ曲が低く流れるお車はお姉さまのご指示通りにどこかへ向かっています。
 ちなみに私の予想通り、運転中にお姉さまからのえっちなご命令はまったくありません。

 いつの間にか片側二車線の国道らしき道路を快調に進んでいる私が運転するお車。
 道路はそれなりに混み合ってはいますが、幸いひどい渋滞にも合わず先行車のお尻に車間を取って着いていく安全運転ドライブ。
 お車に備え付けのカーナビはオフったまま、ここがどこなのか、どこへと向かっているのか、さっぱりわかりません。

 ドライブのあいだ、お姉さまは会社の社員さまたちの面白いクセとかお取引先のユニークな方々のことなど面白可笑しくお話くださって、私にお気を遣われているみたい。
 おかげで私もずいぶんリラックスしています。
 やがてお昼少し前頃、お姉さまからご提案が。

「週末だし混み合う前に少し早いけれどランチを済ませちゃいましょう。もう一時間以上走っているから直子も少し疲れたんじゃない?」

「あ、はい…」

 私たちが走っている街道沿いには、周辺の土地を広く使ったファミレスやアウトレットが現われては遠ざかっていきます。

「あそこなんかどう?」

 お姉さまが指差された方向に、田舎そば、という大きな看板が見えました。
 ウインカーを左に出した私は慎重に左車線へと移り、広い駐車場へと滑り込みます。
 幸い駐車場も混んではなく空きがたくさんあったので、若干不安だった駐車も難なくクリア。
 でもやっぱりそれなりに緊張はしていたみたいで、車外に出たときは思わず、んーーっ、と思い切り伸びをしてしまいました。

 お姉さまとお揃いで、とろろせいろに小さな山菜おこわが付いたセットをオーダー。
 お食事中もお姉さまは出張中にご一緒したお得意先さまの卵かけご飯に対する過度なこだわりを面白可笑しくお話くださり、いつぞやのバカンス初日のお蕎麦屋さんみたいにえっちなご命令などはまったくありませんでした。

 お食事も終わり、私たちが柚子のシャーベットに舌鼓を打っているころ、お店がだんだんと混み始めます。
 学生さんぽいカップル、ご年配のご夫婦らしき男女、小さなお子さん連れのご家族、お仕事の途中らしい制服姿の男女3名…
 みなさまそれぞれ楽しげにメニューを選ばれ、美味しそうにお食事を楽しまれています。
 みなさまとお姉さまの笑顔を交互に見つつ、世間で一般的に言われているデートってこういう雰囲気なのだろうなと、ふと思います。

「お店も混み始めてきたし、あたしたちはそろそろ出ようか」
 
 お姉さまに促されてお蕎麦屋さんを後にします。

「この辺まで来ればあともう少しのはずだから、直子もがんばって」

 助手席からの励ましに、はい、とお返事する私。

「それで私たちは、どこに向かっているのですか?」

 私の問いかけに、それは内緒、とはぐらかされるお姉さま。
 しばらく国道らしき立派な道路を進んでから、その角を左ね、とご指示をいただきます。
片側一車線の細い道路へ入った途端に車外の風景が一変しました。

 長い一本道の左右に広がる広大な畑や空き地や田んぼ。
 道路脇には雑草が生い茂り、たまに木立、たまに民家。
 すれ違うお車も激減し、私の前後にも一台も見えません。

 秋晴れの青空な秋のお昼どき。
 交差点も信号も無い一本道でお車をひたすら走らせていると、何だか別世界に来てしまったみたい。
 遥か前方に西洋のお城みたいな建物が見えてますます混乱し、通り過ぎるとき横目で見たら、えっ!?あれってひょっとしてラブホ?

 そんな感じに5~6分ほど走るとようやく赤信号に突き当たりました。
 正面には背の高い丘のような草ぼうぼうの斜面、
 それ沿いに道路が左右に通っています。

「この信号を左ね」

 お姉さまのおっしゃる通りに丘沿いの道をしばらく行くと、やがて丘へと上がる右カーブへとつづいています。

「ここは利根川沿いの土手ね、って、あれ江戸川だったけか…」

 自信なさげなお姉さま、と思う間もなくお車は、その利根川だか江戸川を渡る立派な橋へと侵入していました。
 運転席から見る限り川のお水はそんなになみなみとはしていなくて、茶色と緑色の草がぼうぼうな感じ。
 橋を渡りきると、そのまま土手沿いを左へ、というご指示。

 橋を渡り終えてすぐのときはそうでもなかったのですが、土手沿いの道を進んでいくとやがてお車がやっとすれ違えるくらいの道幅となりました。
土手の反対側は見渡す限り田舎の田園風景でその奥のほうにまた別の土手らしき丘がつづいているのも見えます。
 遥か遠くに民家らしき建物が木立に囲まれてポツンポツンという感じで、道路もいつの間にか舗装が途切れた砂利道に。

 右前方に森っぽい木立が見えるなと思ったときお姉さまから、その森の脇に車を停めなさい、というご指示をいただきました。
 森まで近づいてみると、その入口っぽいところはお車三台くらいが停められる空き地となっていたので、私は一番左端にフロントから突っ込んでお車を停めました。

「はい、よくできましたー。エンジン止めていいわよ」

 私がエンジンを止めると同時にお姉さまが私のシートベルトを外され、いささか強引に上半身を引き寄せられたと思う間もなく私の唇にお姉さまの唇が重なります。

「んぐぅっ!」

 思いがけないお姉さまの行動に再び困惑と悦びがごちゃまぜとなってしまう私の脳内。
 お姉さまは私の口腔内奥深くまでご自分の舌を潜り込ませて、私の舌や歯、口内全体を蹂躙してきます。
 絡み合う舌と舌、舐め上げられる歯の裏側。
 よだれが垂れてしまうのもお構いなしの激しい口づけに、性器の奥底から激しく潤んでくるのをはっきり感じています。

 私にとっては永遠につづいて欲しいくらいの熱烈なディープキスも気がつけば終わっていて、ふたりとも小さくハアハアと荒い息をつきつつ見つめ合います。
 嬉しさで心臓が破裂しそうなほどドキドキ。
 見つめ合っていたお姉さまの瞳がふと、やり過ぎたかな、という感じで照れたようにそらされます。

「あ、あの、ここはどこなのですか?」

 少し気まずい空気に、何か話題を作らなきゃと浮かんだ言葉をそのまま口に出した私。

「ああ、ここは千葉と茨城の県境あたり。あ、埼玉もだったかな。利根川だか江戸川だかの土手沿いのどこか」

 お答えくださるお姉さまはもういつものご様子に戻られています。

「このあたりは農村部で幹線道路からも離れているし周りは田畑ばかりだから、ネットとかではカーセックスの穴場なんて言われてるの。夕方から夜にかけて不審な車があちこちに駐まってるって」
「とくに今の時期は稲刈りも終わって人通りも無さそうだから、久しぶりの直子と車で愉しむにはうってつけだと思ったのよ」

 嬉しすぎるお姉さまのお言葉ですが、ここでまたひとつの疑問が湧き上がります。

「でもお姉さまは、なんでこんな場所をご存知だったのですか?お仕事とも関係無さそうですし…」

「ああ、それはユカリの実家がこのあたりだったから」

「ユカリさまって、お姉さまの部活時代のお仲間で今はモデルさんをやっていらっしゃるという…」

「そう、そのユカリの実家っていうのが、何ていうか豪農でね。この辺りの土地をいくつも持っている大富豪で、実家の広大な敷地内にも立派なお屋敷が三つも四つも点在しているの。そのうちのひとつが自由に使えたから、あたしたちも合宿だ、お泊り会だと言ってはお邪魔してたんだ」
 
 そこでお姉さまがイタズラっぽく微笑まれました。

「ユカリの直子みたいな性癖もここで育まれたらしいわよ。あの子も幼いときから自分が恥ずかしいメに遭うのを妄想するのが大好きだったみたいで、小学生高学年ころから夜な夜な寝床を抜け出して表に出ては裸になって、スリルを愉しんでいたらしい」
「その頃だったら今にも増して人通りも少なかっただろうし、夜の闇も深かっただろうけれど怖さよりも性的な興奮が上回っていた、って言ってた」

 お言葉を紡ぎながらお姉さまの瞳が妖しく輝きます。

「その頃始めて一番興奮した自慰行為っていうのが、最初にやったのは中学一年の夏休みだったらしいけれど、実家の裏手から少し歩くと土手に出れたのね。それでその土手沿いの砂利道にひとつだけポツンと夜になると電灯が灯る電信柱があったそうなの。たぶんユカリの実家から電線が繋がれていたのだと思うけれど」

「夜中の一時過ぎにベッドを抜け出してパジャマにサンダルでその土手沿いの電灯を目指すの。それで電灯の下に着いたらゆっくりとパジャマを脱いでいくの。漆黒の暗闇の中をわざわざ一点だけ明るく照らし出している電灯の光の下でね」

「下着まで脱いで素っ裸になったら、おもむろに自分を慰め始めるの。頭の中で得体の知れない魑魅魍魎たちに乱暴に汚される妄想を思い描きながら。もちろん声は精一杯我慢しながらね。口は真一文字につぐんで苦痛ゆえな悦びの声を必死に堪えながら」

「それでその魑魅魍魎たちはなかなか開放してくれないんだって。何度かイッてもまだ素肌を舐め回したり乳首を引っ張ったり膣内を掻き回したりしていて。気がついたら午前三時を回っていた、なんてこともあったらしい」

「まあそれが今のユカリを形作っているとも言えるわよね。モデルとしてたくさんの見知らぬ人たちに裸身を晒したり、ランウェイをほぼ裸の格好でスポットライト浴びながら歩いたり…」

 そこまでおっしゃったお姉さまが束の間私をじっと見つめ返したとおもったら、今度はゆっくりと唇を近づけてくださいます。
 今度は慈しむように優しい蕩けるようくちづけ。
 互いの舌がふざけあうように絡み合い、お姉さまの右手は私の左おっぱいに。

「あれ、直子の乳首、カッチコチでハードグミみたい。それに大きく膨らんじゃってブラの布地を突き破りそう。なあに?今のユカリの話で興奮しちゃった?」

 私の唇から唇を離されたお姉さまがからかうみたいにおっしゃいます。

「あ、いえ、それよりもお姉さまのキスで…」

 お姉さまの右手がためらうことなく私の股間に伸びてきます。

「うわ、パンツの上から触ってもわかるくらい湿ってる。ていうことはマゾマンコはもうビショビショグショグショだわね」

「は、はい…」

「直子があたしをのキスだけでそんなに濡らしてくれるなんてとても嬉しいわ」

 そこでもう一度優しいキッス。

「本当はここでカーセックスとやらも体験してみようかなとも思っていたのだけれど、やっぱり日中の森の中でっていうのは不安で落ち着かないわね。よし、さっき通り過ぎたホテルに行きましょう。直子は席を代わって。あたしが運転するから」

 私が助手席に回りお姉さまが運転席へ。
 すぐにお車が方向転換しドビュッシーさまが流れ始めます。

「直子はそこで下着を上下とも取ってしまいなさい。外しやすい下着を身に着けていることはお見通しなのだから」

「は、はい…」

 やっといつものお姉さまが戻ってこられたようです。
 私は恥じらいつつもモソモソとブラウスの内側に腕を入れてフロントホックと肩紐を外し、襟ぐりからかつてブラジャーだったものを引っ張り出します。

 つづいて今度はキュロットパンツのウエストから右手を差し込み、両サイドの紐を解いてから少し腰を浮かせ、お腹のところからかつてショーツであった布を引き摺り出します。
 案の定ショーツのクロッチ部分を中心に盛大に濡れそぼっていて、キュロットパンツの裏側を盛大に汚してしまいました。

「ショーツの裏側をあたしに見せなさい」

 ハンドルを握られ前を向いたままなお姉さまのご命令で、私は両手でショーツを裏向きに広げ、クロッチの濡れそぼった汚れ部分をお姉さまの横顔に突き出すように差し出します。

「見なくてもわかるくらい臭ってくるわね、直子の匂い。ホテルに着いたら覚悟なさい。当分あたしの顔を見たくないって思えるくらいご奉仕させてあげるから」

 お姉さまがイジワルっぽくおっしゃった後、ポツンとおひと言つづけられました。

「あたしだって一ヶ月以上我慢していたんだからね…」


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