2013年12月23日

コートを脱いで昼食を 25

「あっ、おはよー。って、あれ?今日、予約入っていたっけ?あたしすっかり忘れてた。ぜんぜん準備してないや!」
 少し慌てたご様子の純さま。
「もう聞いてよっ、それがさー」
 その女性は、レジカウンター内に入るなり、うんざりしたご様子で純さまにしゃべり始めました。

「2時半からの約束でネイルの予約が入っていたんだけどさ、家を出てここに着く寸前に、急用が出来た、ってキャンセルの電話よ?信じられない。絵に描いたようなドタキャンていうやつね」
「今日のその次の予約は夕方の6時からだから、どうしようかって迷ったのだけれど、もうお店も目の前だったし、暇つぶしに行くところも無いから来ちゃったってわけ」
「6時までサービスで、お店番でもお手伝いするわ」
「まったく、あっちの人たちって約束とか、本当にルーズよね!だけど彼女、いいお得意さんで遅かれ早かれリピート確実だからキャンセル料とかも言えないし」
 そこまで一気にまくしたててから、ふっと私のほうを向きました。

 私はランチタイムのときと同じように、カウンターに対面するベンチに座っていました。
 その女性が現われたとき、あまりに突然だったので、しばしキョトンとしてしまいましたが、ハッと我に返ると同時に反射的に、両手で胸をかばうようにして二つの乳首を隠していました。
 幸いその女性が立っていらっしゃる位置からだと、私の下半身はテーブルで隠れているはずです。
 そのままの姿勢でその女性と見つめ合いました。
 顔がどんどん火照ってきて、先にうつむいてしまいました。

「あ、お客様がいらしてたのね。ごめんなさい。お騒がせしてしまいました」
 その女性が今度はシーナさまのほうを向き、ペコリとお辞儀をしました。
「大丈夫よ。こちらのかたたちは、言わば身内のようなものだから。紹介するわ。こちらが、あたしがいつも言っている、凄腕バイヤーのシーナさん」
「ああ、このかたがそうなんだ。紹介してくださるものが悉くどんどん売れちゃう、超目利きのバイヤーさんて!純がいつもお世話になってまーす」
 その女性がシーナさまに、今度はずいぶん丁寧にお辞儀しました。
 
 つづいて純さまがシーナさまのほうへ向きました。
「こっちは、あたしの学生時代からの親友で、小野沢桜子。ここでネイルアートのコーナーを受け持ってもらっているんです」
「へー。純ちゃん、ネイルアートも始めたんだ?いいところに目をつけたわね」
「常連のお水の子何人かから要望があったんです。ちょうど桜子がやっていたから、すんなりラッキーでした」
 シーナさまが桜子さまから名刺を受け取り、シーナさまもお返ししています。

「それでこちらが・・・」
 純さまが右手のひらを上へ向け、バスガイドさんみたく私を指しました。
「シーナさんの・・・連れのモリタナオコ・・・さん」
「連れって言うか、ペットみたいなものね」
 シーナさまが訂正して、純さまが笑いを押し殺すみたいにクックッと喉を震わせ、桜子さまの表情には?が浮かんでいます。
 私はおずおずと顔を上げ、桜子さまと視線を合わせてから深々とお辞儀をしました。

 桜子さまは、全体に細身でモノトーンのお洋服が良く似合う美人さんでした。
 細面に毛先の跳ねたウルフぽいショートカット、黒目がちの大きな瞳がクルクル動いて、いかにも好奇心旺盛なアーティストっぽい雰囲気。
 カッコイイ。
 私は、下げた頭をもう一度ゆっくりと上げ、桜子さまのお顔に見蕩れていました。

「ちょっと直子?そんなご挨拶の仕方は無いでしょう?初対面なんだから、きちんとしなさいっ!」
「あ、はい・・・」
「はい、じゃないわよ。早くちゃんと立って。直子がどんな女なのか、桜子さんによーくお見せしなさい」
「それにその両手!ドレイの両手はそこじゃないでしょう?」
 シーナさまから矢継ぎ早に、厳しいお言葉を浴びせかけられました。

「はい・・・」
 シーナさまのご命令は絶対です。
 私がこの格好でシーナさまとこのお店にいる限り、お店に入ってきた人すべてに、私の性癖をご披露することになるでしょう。
 それに、こんなにカッコイイ桜子さまになら、むしろ視てもらいたい、っていう気持ちが湧いていたのも事実でした。
 今日何度目かの甘酸っぱい被虐感を感じながら、両腕でまだ胸をかばったまま、ゆっくりと腰を浮かせていきました。

 丈の短いTシャツは、おへそさえも隠せていません。
 立ち上がりつつある私の膝が伸びるごとに、桜子さまの大きな瞳がさらに大きく開かれました。
 桜子さまの立たれている位置からだと、テーブルの向こう側でTシャツの白い布地が途切れ、その視界に私の肌色が徐々にどんどん、現われているはずです。
 完全に立ち上がってから、ゆっくりと両腕を頭の後ろに回しました。
 ピンッと天を衝く二つの大きな乳首が恥ずかし過ぎます。

「なんて言うか・・・スゴイ格好ですね・・・これって・・・罰ゲームか何かですか?」
 しばし呆然とされていた桜子さまが、訝しげにシーナさまに問いかけました。
「違うの。この子は、この子の意志で、こんな場所でこんな格好をしているの」
「まあ、話せば長くなっちゃうのだけれど、簡単に言えば、この子はこういう子なのよ」
「こういう子、って・・・つまり、よく言う露出狂、みたいなものですか?」
 私の剥き出しの下半身をじっと見つめたまま、桜子さまが、信じられない、っていう面持ちで聞いています。
「今日はね、その格好に、このコートを一枚だけ羽織って、このお店にいらしたのよ、ナオコは。あたしたちにその中身を見てもらいたくて、ね?」
 純さまが、レジ裏の壁に掛けられた私のコートを指さし、私に向けてニヤニヤ笑い。
「は、はい。その通りです・・・」
 アソコがムズムズして身悶えそうになるのをガマンしつつ、なんとかお答えしました。

「へー。いるところにはいるんですね、本当にそんな人が。そういう格好をしていると、感じちゃうんだ?そのつまり、性的に?」
 最初の衝撃が去って、桜子さまは、がぜん興味津々になられたようでした。
 渦巻く好奇心を隠せないお顔で、身を乗り出して私に尋ねてきました。
「あ、はい・・・」
 マゾの服従ポーズで、小さく答えます。

「へー。でもさ、それなら、そういうのってむしろ、男の前でやったほうが気持ちいいんじゃない?同性の前じゃ、あんまり意味無いような気がするけれど」
「それがこの直子はね、いろいろあって男性はまるでダメなの。女性とでしか発情しないのよ」
 シーナさまが私の代わりに答えてくださいました。
「ああ、そっちのほうの人でしたか。なるほどなるほどー」
 桜子さま、しきりに感心されています。

「でもなー。ワタシには生憎そっちのケはないし、見ても、なんだかみっともないなー、変態なんだなー、なんて思うくらいで」
 おっしゃってから、しまった、というお顔になる桜子さま。
 あわてたご様子でフォローしようと、お言葉をつづけました。
「あ、ごめんなさい!モリタさんのご趣味をとやかく言うつもりはないのよ。むしろモリタさんの裸は綺麗だと思うわ。肌も綺麗だしプロポーションもいいし・・・」
 桜子さまの焦ったお顔も、なんだか色っぽくてお綺麗でした。

「あはは。いいのよ。ぜんぜんお気になさらないで」
 今度はシーナさまが笑いながら、桜子さまをフォロー。
「この直子はね、そういう同性からの蔑みの言葉も大好物なの。どんどん思ったまま言っちゃっていいわよ。辱められるほどいっそう感じちゃうヘンタイ女なんだから」
「それって、つまり、エスとエムで言うところのエム。虐められて悦ぶっていう、いわゆるマゾ、っていうことですか?」
「そう。直子は女性に虐められて悦ぶドヘンタイ淫乱マゾ女なのよ」
「そっかー。露出狂でレズでマゾなんだ。三拍子揃っちゃった。ワタシ今、スゴイ人とお会いしてるんですね」
 幾分の侮蔑を混ぜつつの冗談めいた桜子さまのお言葉に、私のマゾ性は大騒ぎ、アソコの奥がヒクヒク蠢きました。

「まあ直子についての詳しいことは後でゆっくり純ちゃんに聞いてもらうとして、桜子さんがおヒマなら、せっかくだから直子にネイルアートしていただこうかしら?」
「あ、それはぜんぜんかまいませんよ。ってそっか。その格好でお店の中をウロウロするのが、今日のモリタさんのヘンタイプレイなんですね?それでシーナさんはモリタさんのご主人さま、と」
「ピンポーン。まあそういうことね。さっき純ちゃんも、ご主人さま2号になったけれど」
「桜子さんは、ご主人さま3号ね。どんどん直子を虐めちゃっていいわよ」
 この先、誰が現われたとしても、このお店の中で一番身分が下なのは、私です。

「そう言えばあっちの奥に机が置いてあるコーナーがもうひとつあったけれど、あそこで施術されるの?ショーウインドウの脇の」
「施術っていうほどのものでもないですけれどね。基本、対面で事足りますから小さなスペース借りて、そこでやってます」
「窓際にしたのは純のアイデアで、何かやっているな、って外から見えていると、興味持ったフリーのお客さんも呼び込めるかもしれない、って」

 窓際、というお言葉に、私の心臓がドキンと跳ねました。
 ネイルアートって、けっこう時間がかかるはず。
 そのあいだずっと、この格好をショーウインドウ越しにお外に向けて晒さなくちゃいけなくなっちゃうの?
 そんなことして大丈夫なのかしら・・・

「まあ、窓際って言っても、外向きに座るのは桜子で、お客様は窓に背中を向ける配置だから」
 純さまの補足説明に少しホッとした私。
「お客様用の椅子には背もたれもあるし、外から見えるのは後頭部、肩から上くらいでしょう。もちろんお店の中に入ったら、横から丸見えだけれど」
「あたしも、いくらなんでも乳首と下半身丸出しの女を、外から見えちゃう場所にずっと放置させておくほどの勇気はないですよ。通報されたら確実に営業停止になっちゃうし」
 純さまが笑いながら立ち上がりました。

「ネイルをしていってくださるのなら、そちらへご案内しますね」
 純さまを先頭に4人でゾロゾロとお店内を移動しました。
 私は、敷いていたバスタオルを当てて前の下を隠し、もう片方の腕で乳首を隠しながら小さく身を屈め、なるべくぶら下がっているお洋服たちの陰に隠れるようにして、一番最後をビクビクついていきました。

 ちょうどレジ側とは正反対の隅、お洋服や雑貨の棚が途切れた窓際の一画に、お食事したテーブルより一回り小さいデスクが置かれていました。
 その部分のショーウインドウは、高さが2メートル以上はありそうな大きなガラス窓の下半分くらい、内部からだと私のおへそのあたりの高さまでは、木製の横長な棚でガラス部分が目隠しされていて、その蜂の巣状の区割りの中や棚の上に、シューズやぬいぐるみ、帽子など、こまごまとした雑貨が飾られていました。
 この感じなら、お外から覗かれても多分、ショーウインドウにピッタリ近づかない限り、中にいる人の上半身くらいしか見えなそうです。
 
 ただし、それより上部分は全面透明ガラス。
 1メートル数十センチ四方くらいの曇りひとつ無いガラス窓の向こうに、お外の通りの様子がクッキリと見えていました。
 お店の前を通り過ぎる人のお顔まで、ハッキリと見えます。
 それに気づいて、私はあわてて窓に背中を向けました。
 背を向ける直前に、ガラスに映った自分の顔を見て、そうだった、今はおかっぱのウイッグ着けていたんだ、って思い出しました。
 確かに妙に似合っていて、我が事ながら普段よりずいぶんエロっぽい感じがしました。

 ショーウインドウから1メートルくらい離れたところに、洒落た籐製の椅子が窓を背にして置かれていました。
 施術を受ける人がそこに座るのでしょう。
 確かに背もたれも大きく、籐製なのでたくさん隙間はありますが、肩先まですっぽり隠れそうです。
 その脇にデスクがあって、籐椅子の対面にもう一つ、背もたれのない椅子が置いてありました。
 純さまが、そのデスク近辺に飾ってあったお洋服や雑貨をせっせとあちこちに移動されています。
 きっと、桜子さまが快適に施術出来るだけのスペースを作られているのでしょう。

「あら?そこに書いてある、スキンアート、って?」
 デスク横の壁に貼られた手書きポップを指さして、シーナさまが誰ともなしに尋ねました。
「ああ、それは、簡単に言うと彫らないタトゥっていうか、お好きな絵柄やデザインをお肌に、タトゥみたいに描いて差し上げるサービスです」
 桜子さまが答えました。
「へー。そういうのもやるんだ?それ、面白そうね」
「はい。ネイルをマスターして、なんとなく物足りなかったので、同じスクールで開講していたそっちのコースにもひきつづき通ってモノにしました」
「あと、お望みであればケータイのデコレーションだって、やりますよ」
「桜子は昔から絵が上手かったんですよ。その上、手先は器用だし、デザインセンスも良くて、さらに努力家なんです。あたしみたいなぶきっちょにとっては、その才能が羨ましい限りよ」
 純さまが我が事のように嬉しそうにおっしゃいました。

「そのスキンアートっていうのは、からだのどこにでも描いてくださるの?」
「はい。お客様のご要望であればどこにでも。一般的なのは、肩や二の腕、太股とかかな?」
 そこまでおっしゃって、桜子さまがチラッと私を見ました。
「うふふ。ワタシ、シーナさんの考えていらっしゃること、わかっちゃいました」
 桜子さまがシーナさまを見て、それからまた私をじっと見て、ニヤッと笑いました。

「今までに描いた一番キワドイ場所は、内腿でしたね。右脚の付け根近くだったな」
 桜子さまがお道具をいくつかデスクに並べながらつづけます。
「アパレル業界の大手がいくつか集まったイベントで、とあるコンベンションセンターにブース出店したことがあったんです」
「展示即売会みたいな感じの大きなイベントで、若い女性客がたくさん集まりました」
「そのときは、ネイルだと他の出店者とかぶっちゃうので、スキンアート一本に絞ったんです」
「主催者側からの助成金も出るイベントだったので、施術料金を少し安めに設定して。そうしたらけっこうお客さん押し寄せちゃって」

「それで、暑い盛りのイベントだったから来場者はみんな薄着で、それも若い女性ばかりでしょ?お買物の熱気で興奮しちゃうのか、みんななぜだか大胆になっちゃうんですよ」
「ブースはオープンで通路からも丸見え、引っ切り無しに人が行き来して、ワタシのブースにも行列まで出来ているんですけれど、ぜんぜん臆せずにみんな、当然のように肌や下着を出していましたね」
「Tシャツまくって、おへその横に描いてくれとか、ジーンズちょっと下げて尾骶骨のあたりに描けとか」
「前の人が描いてもらっているのを見て、私も、ってなっちゃうのでしょうね。躊躇無く服をめくってましたから。二の腕とか肩とかの、普通な人はあんまりいなかったな」

「中でも一番大胆だったのが、ミニスカートたくし上げて、パンツ丸出しで内腿に描いて、って」
「二十歳そこそこくらいの見た目派手だけれどけっこう可愛い子でした。パンツは普通のフルバックで、描いてくれって指定された場所がパンツぎりぎりで、ちょっと毛がはみ出てましたね」
「なんだか女子高時代を思い出しちゃいましたよ。着替えのときとか。男の目が無いと恥らいの概念無くなりますからね、女は」
「あれだけ大っぴらにやられちゃうと、男も怖気づいちゃうんでしょうね。数少ない運営の男性スタッフが、ワタシのブースには一切近寄らないようにしていましたもん」
 桜子さまが愉快そうに笑って、シーナさまと純さまがつづきました。

 笑いが収まった後、シーナさまが切り出しました。
「それで、スキンアートって、ひとつ仕上げるのにどのくらいの時間がかかるものなの?」
「うーん。全部手描きだと30分以上はかかっちゃうかな。デザインにもよりますけれど。それに、それなりのお値段にもなります」
「ワンポイントにシールを使って、周りをチョコチョコっと装飾するのなら15分くらいですね。そっちはお値段もリーズナブルです」
「これがデザイン集とお値段表です」
 桜子さまがシーナさまに分厚いアルバムみたいなものを手渡しました。

「へー。シールでも可愛いの、たくさんあるじゃない?」
 シーナさまがアルバムをゆっくりとめくっていきます。
「それで、これってどのくらい保つの?」
「耐水性の染料を使いますから、普通にお風呂やプールにも入れますし、擦って落とそうとしなければ10日くらいは余裕で保つはずです」
「もちろん、消したくなったらクレンジングでサクッと落とせますし、シールも簡単に剥がせます」
「そうなの。ネイルよりこっちのほうが、断然、直子向きだわね」
 シーナさまが私を手招きしました。

「バスタオル敷いて、その椅子に座りなさい」
「あ、はい・・・」
 みなさまがデスクの周りでお話しているとき、私は窓から死角になりそうなハンガースタンドのお洋服の陰でお話を聞いていました。
 シーナさまのお声で素早く移動し、籐椅子の背もたれの陰に身を滑り込ませました。
 至近距離の対面の椅子には、桜子さまがお座りになっています。
 デスクは桜子さまの斜め右脇にあり、桜子さまの目から私の剥き出しな下半身を隠すものは、何もありませんでした。

「ところで直子、この先2週間位の間に、人前で服を脱ぐ予定はある?」
「えっ?そんな予定は別に・・・」
「あら?学校の体育の授業で着替えたりしないの?」
「あっ、そういうことでしたか・・・」
「どうせ直子は、服を脱ぐ、って聞いて、えっちなことしか思い浮かばなかったのでしょう?」
「ごめんなさい。そういうことでしたら、来週の水曜日に体育の授業があります。それと・・・」
「それと?」
「お友達にコスプレのイベントに出てくれないか、って頼まれていまして、出ることになったらそれの衣装合わせを来週、するかもしれません」
「へー。初耳ね。それは面白そう。ぜひ出なさい。時間が合えばわたしも見に行くから」
 ああん、まだ迷っていたのに、出なさい、ってご命令されちゃった。
 言わないほうが良かったかも・・・

「そういうことだとやっぱり、服脱いで目立つ場所はNGだわね。腕とか背中はやめておいたほうがよさそうだわ」
「たとえシールでも肌にタトゥだなんて、学校のお仲間内での直子の清楚なお嬢様イメージが崩れちゃうもの、ね?」
 シーナさまがお芝居がかった調子で、イジワルそうにおっしゃいました。
「となると、人前で着替えても下着で隠れて見つからない場所にしてもらうのが無難だわね。そう思うでしょ、直子も?」
 シーナさまの嬉しそうなお顔が私に迫ってきました。
「は、はい・・・」
 下着で隠れている場所って言ったら・・・アソコとアソコとアソコしかありません。
 
「決めたわ!」
 シーナさまが桜子さまを振り向きました。
「直子の、ここと、ここに、やっていただけるかしら?そのスキンアートっていうのを」


コートを脱いで昼食を 26


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