2010年12月26日

図書室で待ちぼうけ 14

私は、ベッドの縁に腰掛けたまま、じーっと相原さんのからだを見下ろしていました。
すぐそばに裸で寝そべっている相原さんのからだに、さわってみたくてたまりませんでした。
右手を空中に浮かせて、さわってみようかどうしようか迷っていると、相原さんが突然、むっくりと上半身を起こしました。
「・・・はぁー・・・気持ち、良かった・・・」
ポツンと小さな声で言って、私と目が合うと、照れくさそうにニッと笑って、よろよろとベッドを下りてクロゼットのほうに行きました。
両手を上に高く上げて、うーんってひとつ大きく背伸びしてから、クロゼットを開けて大きなピンクのバスタオルを取り出し、姿見の前で自分のからだを拭き始めます。

「森下さん、どうだった?わたしのひとりえっち」
バスタオルを使いながら相原さんが聞いてきます。
「す、すごかった・・・」
私には、それ以外の言葉が思いつきません。
「コーフンした?」
バスタオルの手を止めて、私にからだを向けて聞いてきます。
私は、コクンとうなずきました。
それを確認してから、相原さんはまた背中を向けて、無言になって再びからだを丁寧に拭き始めました。
私は、その後姿をじーっと見ていました。

やがて、バスタオルをきれいにたたんで手に持ち、ゆっくりとベッドに戻ってきました。
ベッドの縁に腰掛けている私の右隣に、寄り添うようにピッタリくっついて腰をおろします。
バスタオルは、自分の右横に置きました。
相原さんのからだは、まだすごく火照っているようで、隣に座られた途端にまわりの温度が少し上がったみたい。
「森下さんにはちょっと、刺激が強かったかな?」
私の顔を覗き込んで、イタズラっぽく笑います。
「うん・・・」
私が小さくうなずくと、相原さんは、ますます顔を近づけてきました。
「もうーカワイイなー、森下さんは・・・」

私たちは、ベッドの縁に並んで腰掛けて、お互いに顔だけ向き合っています。
「森下さんまで、こんなに汗、かいちゃって・・・」
私の前髪の生え際にそっと右手を副えて、指先で左の耳のほうにやさしく何度か撫ぜてくれます。
やがて、相原さんの左手も私の顔の右側に軽く副えられました。
相原さんが両手で私の左右の耳の下くらいを軽く押さえて、私の顔を持つような形になっていました。
相原さんの顔がどんどん近づいてきます。
「あっ」
という間もなく、相原さんの唇が私の唇に重なりました。

その瞬間、私はまだ目を開いていました。
相原さんも目を開けていました。
私の右目と相原さんの左目がバッチリ合いました。
私は、あわてて目を閉じて、同時にからだの力を全部抜きました。

私のファーストキスでした。
今から思えば、ただ唇と唇を重ね合わせただけのカワイイものでした。
私は、ギュッと唇を閉じていましたし、相原さんも舌を入れてくるとか全然なくて、ただ唇をブチューッと押し付けてくるだけでした。
それでも、キス初体験の私にとっては充分、衝撃的でした。
相原さんの唇は、柔らかくて、弾力があって、ちょっぴりしょっぱくって、なぜだか甘くって、重ねた唇から微かに洩れてくる吐息が熱くって・・・
キスって気持ちいいなあ、って素直に思いました。
あのときの感触は、今でも鮮明に思い出すことができます。

相原さんは、唇を重ねたまま少しずつ私に体重をかけてきて、私は、ベッドに上半身だけ仰向けに寝かされました。
両膝から下がベッドの外です。
上から相原さんが覆いかぶさってきます。
私は、されるがままにしています。
唇が離れたと思ったら、相原さんが両手を私の背中に回し、斜めからやんわりと抱きしめてきます。
「森下さんも、気持ち良くなろう、ね?」
私の耳を舐めんばかりに唇を近づけて、ささやきました。
私は、相原さんの素肌の体温を感じながら、覚悟を決めていました。
「うん・・・」
小さな声で答えます。

相原さんは、私を抱いていた腕をそっとほどいて、少し上体を起こしてニッコリ笑いました。
「そのブラウスは脱いじゃったほうがいいよ。せっかくのステキなブラウスがしわくちゃになっちゃうから」
私が仰向けのままブラウスのボタンに手を伸ばそうとすると、相原さんがそっと私の手を押さえました。
「わたしがやってあげる」
相原さんは、上から四番目から順番にボタンを全部、はずしてくれました。
「一度立ち上って」
言われて私は、よろよろと上体を起こし、ベッドの脇に立ちました。
相原さんが私の背後に回り、ブラウスの袖を両腕から抜いてくれて、クロゼットのハンガーに掛けてくれました。

再びベッドの脇で、立ったまま向き合いました。
私は、上半身が水色のレースブラ、下半身はデニムのスカート。
相原さんは、オールヌードです。

相原さんが一歩近づいてきて、私の背中に両手を回して抱き寄せます。
再び唇が近づいてきて、重なり合います。
今度は、相原さんの唇が少し開いているみたいで、ときどき唇を舌で舐められます。
私は相変わらず、ギュッと唇を閉じたままでしたが、相原さんの舌が唇にあたる感触がゾクゾクするほど気持ち良くて、相原さんともっと密着したくなって、私も相原さんの背中に両腕を回しました。
相原さんの生おっぱいが私の素肌にあたります。
相原さんの乳首が固くなっているのが、ブラのカップ越しにも生々しく感じられます。

しばらくそうしていたら、私のブラが緩む感触がしました。
「あ、やんっ!」
反射的に私は、腕を解き、からだを引こうとしますが、相原さんの両手がしっかり私を抱いていて動けません。
どうやら相原さんが、背中に回した手で私のブラのホックをはずしてしまったみたい。
「だめだめーっ!」
私は両腕を締めて、ブラがはずれるのを防ごうとしますが、相原さんは、左腕で私をがっちり抱き寄せたまま、右手一本で器用に私の腕を上げたり下げたりさせて、二人のからだの間に挟まっているブラをはずしてしまいました。
二人の足元の間に、水色のブラがポトンと落ちました。

そうなると今度は、相原さんに裸の胸を見られるのが恥ずかしくて、相原さんの背中に腕を回してギューッと抱き寄せて、二人の間に空間を作らないように、なんとか乳首を見られないようにって、しがみつきました。
「ほら。やっぱり森下さんの乳首も尖ってる。わたしのおっぱいに食い込んできてる」
両腕を小さく上に挙げた相原さんが、からかうように笑います。
「相原さんのイジワルぅ」
私は、ますますきつく相原さんにしがみつきます。
「ううん。森下さん、ステキよ。わたしに感じていてくれて、すごくうれしい」
相原さんは、しがみついている私の顔を両手でやさしく包み込んで顔を上げさせ、また唇を重ねてきました。
その気持ちいい感触に、私も腕の力を緩めました。

少し離れた二人のからだ。
私の右乳首と相原さんの左乳首が偶然、擦れ合いました。
「んっ!」
唇を重ねたまま、二人同時にビクンて感じてしまい、二人同時にくぐもった声をあげました。
唇を離して、二人で顔を見合わせてクスっと笑い合います。

相原さんの左腕が私のウエストに回ります。
私はまだ両腕で相原さんを抱いています。
「森下さんのおっぱい、キレイな形」
相原さんが下を向いて言います。
「いやんっ!恥ずかしい」
私はまたギュっとからだを密着させます。
「本当よ。少し大きめの乳首がツンって上向いてて、カッコイイ」
相原さんは、左手で私の背中をサワサワと撫ぜてくれました。

「森下さん?これから、どうしたい?」
相原さんが私の耳に唇を寄せて、ささやきます。
「えーっと・・・相原さんのからだを、もっと、さ、さわってみたい、いろいろなところ・・・」
私も相原さんの耳元で、小さな声でつぶやきます。
「そう・・・うれしい・・・わたしもさわって欲しい」
私は、自分の右手をそろりそろりと相原さんのお尻に向かって下げていきます。

そのとき、相原さんの右手が正面からゆっくりと私のスカートをめくりあげてきました。
私は、その気配を感じた瞬間に、咄嗟に腰を引きました。
「そ、そこはだめーーっ!」
相原さんにしがみついていた両腕を離し、からだを引こうとしますが、やっぱり相原さんの左腕に阻止されました。
あわてて両手でスカートを押さえても遅すぎました。
相原さんの右手の指が、ショーツ越しに私のアソコをスルッと撫ぜた後でした。

「森下さん、すごーいっ。パンティ、グッショリじゃない?」
相原さんも少し驚いたみたいです。
「いやーーんっ!」
恥ずかしさで私のからだ中の温度が、急激に上がってしまいます。
でも、相原さんはすぐにニッて笑って、すごくうれしそうな顔になりました。
私は、必死にめくられているスカートを直そうと、真っ赤な顔して両手で下にひっぱっています。
「いやっ、いやっ、だめっ、だめっ、許してーぇ」
でも、一度侵入を許してしまった相原さんの右手は、そこに貼りついたまま、指をワレメに沿ってスリスリって、やさしい愛撫をくりかえしてきます。
私は、どんどん感じてきてしまいます。
「いやっ、あんっ!いやっ、あんっ!」

「森下さん?これだけ濡れていれば、ひとりえっちしたことなくっても、もうちょっとだけいろいろすれば、すごーく気持ちのいい体験が出来るよ?」
「たぶん森下さんが今まで経験したこと無いような、すごーく気持ちのいい感覚。からだがフワって浮いちゃうような、頭の中が真っ白になっちゃうような快感なの」
相原さんは、濡れたショーツの上から細かく指を動かしながら、嬉しそうに私の耳元でささやいています。
私は、もはや抵抗することをやめて、相原さんの指がくれる快感に身を委ね始めていました。
アソコもより一層濡れてきているはずです。
それを相原さんも気がついているはずです。

もう相原さんに自分の裸を見られることも、ショーツがビッショリ濡れてしまっていることも、そんなに恥ずかしいとは思っていませんでした。

ここまで来てしまったら、とりあえずこのままイかせて欲しい・・・
スカートもショーツも脱がせてくれないかな・・・
裸で相原さんと抱き合いたいな・・・

相原さんの繊細な指の動きにジリジリしながら、目をつぶって小さくあんあん喘ぎながら、そんなことを考えていました。

「そうだっ!」
耳元で元気な声がして、相原さんの指の動きが突然止まりました。


図書室で待ちぼうけ 15

4 件のコメント:

  1. もう、ドキドキして堪んないです。
    リヤルに自分の初体験の事を思い出しちゃった。
    すごく、純粋にドキドキしちゃってます。


    今週から年明けまでバタバタしそうで…
    忙しいとPCの立ち上げが面倒なので今年最後の訪問かも…

    今年は個人的にお世話になりました。
    来年も宜しくお願いしますね!
    年末年始に風邪を引いて最悪の年明けにならない様に、お互い体調管理には十分に気を付けましょうね!

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  2. 更新ペースが早まったんでコメントが遅れてます。

    いや~norip-さん同様ワクワクドキドキですね。
    相原さんのキャラもいい感じです。
    これから最高に盛り上がって行くんでしょうね。
    楽しみにしております。

    norip-さんへ。
    パケホにしましょう。
    最近は携帯から読む事が多くなりました。

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  3. norip- さま
    コメントありがとうございます。
    私のほうこそいろいろお世話になって、ありがとうございました。

    実はクリスマスの少し前から、カゼひいてしまい、やっと治ってきたところです。
    私の場合、カゼひくと鼻がダメになって、味覚がほとんどなくなってしまうんです。
    だから、美味しそうなお料理食べても味がしない・・・
    人生の楽しみが半減してしまう、そんな日々でした。

    どうぞおからだに気をつけて、よいお年をお迎えください(≧∀≦)ノ 

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  4. あおいさま
    コメントありがとうございます。
    今年は、いろいろアドバイスをいただいて、本当にありがとうございました。

    来年も変わらず、おつきあいいただけると嬉しいです。
    どうぞおからだに気をつけて、よいお年をお迎えください(≧∀≦)ノ 

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