2010年10月9日

トラウマと私 02

夏休み中は、愛ちゃんたちとほぼ一日おきくらいに会っては、市民プールに泳ぎに行ったり、バレエ教室のある町まで電車で行って、繁華街のゲームセンターで遊んだり、誰かのお家でお泊り会をしたりして楽しく遊んでいました。

そして、本題に入る前にもう一つ、この年の夏休み中で鮮明に記憶に残っている出来事のこともお話しておきます。

その年の夏は、猛暑だったので、市民プールはいつも大混雑でした。
私の家は、市民プールから比較的近かったので、愛ちゃんたちと遊べないときは、一人でも頻繁に泳ぎに行っていました。
いつも更衣室が混んでいたので私は、スクール水着の上からゆったりめのTシャツとジーンズのショートパンツを穿いて自転車でプールに行って、帰りも濡れた水着をタオルで拭った上から、それらを着て帰ってくる、ということをしていました。

プールに行くのは、泳ぐのが好きだから、というのはもちろんですが、ときどきいる、ちょっと大胆な水着を着けている女の人をみつけるのも楽しみの一つでした。
市民プールですから、そんなにスゴイ水着を着けている人は来ませんが、高校生か大学生くらいのカレシと一緒な女の子や小さな子供連れの若い奥様たちの中には、何か勘違いしちゃってるんじゃないかな、と思うくらいの肌露出多めな水着を着けている人がたまにいました。

そういう人たちは、たいがいがほとんど泳がないで、プールサイドに寝そべったり、意味も無くプールのまわりをウロウロしたりして、気持ち良さそうにしていました。
市民プールでは、サンオイル禁止ですから、焼きにきているわけでもなさそう。
やっぱり、誰かに自分のセクシーな水着姿を見てもらいたいんでしょうか。
そして、プールに来ている、とくに若い男性たちや中年のおじさまたちは一様に、そんな大胆水着姿の彼女たちを、ことあるごとにチラチラニヤニヤと眺めているようでした。

私も大人になったら、あんな水着を着てみたいなあ、でもやっぱり恥ずかしいかなあ、なんて思いながら私も、そんな彼女たちを見つけるたびに、チラチラと目線で追ってえっちな妄想を楽しんでいました。

8月に入って2週目のある日。
朝から真夏日だったので、午前中早くに一人で市民プールに泳ぎに行って帰宅したお昼の12時少し前。
門を開けてお庭に入ると、裸の美女が4人、ウッドデッキでくつろいでいました。
「えっ!?」
私は一瞬、絶句してしまいました。

ソロソロと近づいていきながらよーく見ると、母と、同年齢くらいのご婦人方3人でした。
裸に見えたのは、皆さん、布面積の小さめなビキニを着用されているから。

「あら、なおちゃん。ちょうどいいところに帰ってきたわ。これからお庭でバーベキューするの。と言ってもホットプレートで、だけどね」
母が嬉しそうに私に寄ってきます。
母は、鮮やかな赤の布地小さめな大胆ビキニで、その豊満美麗なおっぱいを飾っています。
下半身は、ヒラヒラしたカラフルなパレオに隠れて見えません。

「こちら、ママのお友達の皆さん。ミサコさんには、会ったことあるわよね?」
「こんにちはー、なおちゃん。お邪魔してるわよー」
黒でラメみたいのがキラキラ光ってる、これまた布小さめなビキニで形の良い胸を隠した女性が挨拶してくれました。

そう言えば先月の初め頃、学校から帰ってきたら、この人と母がリビングでおしゃべりをしていて、ご挨拶したことを思い出しました。
その夜、母とミサコさんはずいぶんお酒を飲んだみたいで、泊まっていかれました。
母の大学時代の同級生だそうで、顔全体の作りが派手でお化粧もキッチリしていて、複雑にウェーブしたセミロングな髪が印象的なゴージャスな感じのキレイな人でした。
確かあのときはお名前、聞かなかったなあ。
今日のミサコさんは、つばの広い白い日除け帽子で、その印象的な髪型が隠れています。
とりあえず私はお辞儀しながら、
「こんにちはー」
と挨拶しました。

「こちらのお二人は、ママがフラのスクールでお知り合いになったかたたち。タチバナさんとオオヌキさん。」
タチバナさんとオオヌキさんは、母やミサコさんよりもっと若いみたいでした。
20代後半か30少し超えたくらい?

タチバナさんは、鮮やかなレモンイエローに小さく白い水玉が入った、母たちのよりもっと布部分が小さい水着を着けています。
おっぱいはどちらかというと控えめですが、それを幅が10センチ無いくらいの布を胸に巻いているだけみたいなデザインのストラップレスなビキニで隠しています。水着が今にも胸の隠すべき位置からずり落ちそうな感じで、あやういセクシーさです。
パレオも付けていなくて、ボトムは、腰骨フィットで極端に食い込んだTバック。
前は鋭角なV字、後ろはほぼ紐なので、お尻のお肉がほとんど見えています。
ボーイッシュなショートカットに大きな垂れ目のサングラスで、大きめな口の両端を上げて、ニッと笑いかけてくれました。

オオヌキさんのほうは、もっとスゴクて、ピンポイントに乳首とアソコを三角形に隠すだけ、みたいなスゴク小さな水着でした。
布部分以外は、透明なビニールの細い紐です。
オオヌキさんは、タチバナさんよりもおっぱいが大きいので、形の良い下乳が完全に露出しています。
加えて、その水着の色がベージュなので、遠くから見たらまるっきり裸に見えます。
髪は、漆黒で豊かなセミロングストレートを狭い額を露出して後ろにオールバックで結んでいます。
顔が小さくて目鼻立ちがクッキリしていて、まるでヨーロッパのアンティークドールみたくてすごく綺麗。
でも、4人の中ではオオヌキさんだけがなんだかすごく恥ずかしそうで、私を見てニコっと笑った後、うつむいてモジモジしていました。

「森下直子です。母がお世話になっています。今日はお越しいただいてありがとうございます。どうぞごゆっくり楽しんでいってください」
そんなお二人の姿を間近で見て、私は、なんだかドキマギしてしまい、上ずった声で早口にご挨拶してから、ペコリと頭を下げました。
4人全員、タイプは違うけれどみんな美人さんで、それぞれにキレイでセクシーなからだをしています。
私は、なぜだかドキドキしてきて、やがてどんどん嬉しくなってきました。

「ママの習い事って、フラダンスだったんだあ?」
明るい声で母に問いかけました。
「そうなの。そのお教室で偶然ミサコさんと再会して、このお二人ともお友達になったのよ」
「今日はパパも帰って来ないからミサコさんと相談して、皆さんをお招きしてガーデンパーティをすることにしたの」

「でも、そんな格好でお庭に出て、ご近所に見られちゃったりしない?」
「だいじょうぶよ。我が家は塀が高く作ってあるし、ご近所に高い建物もないし。今日は皆さんにどこか海辺にでも来たと思って、思う存分日光浴していただこうと思ってお招きしたのよ。よく晴れて本当に良かったわあ」
母は、のんびりとそんなことを言いました。
でも、お隣の二階からなら見えちゃうような・・・今はカーテン閉まってるけど・・・
考えながら、私は家の周りを見上げます。
「お隣さんなら両隣とも一昨日から旅行に行ってるはずよ。ママだってちゃんと考えてるの」
そう言ってパチンとウインクしてきます。
「それから、フラっていうのは踊りっていう意味なの。だからフラダンスじゃなくて、フラ、だけでいいのよ」
「ママもやっとフラ、一曲通して踊れるようになったから、今日なおちゃんに見せてあげる。ほら、なおちゃんも水着に着替えてらっしゃい。一緒にお昼食べましょ」
「はーいっ!」

お庭で白昼堂々水着になれる。
それも4人のキレイな大人の女の人たちと一緒に・・・
私は、すごくワクワクしてきました。


トラウマと私 03

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