濃茶のビジネススーツにペッタンコになったバーキンを肩に提げたお姉さまと、ピッタリフィットなニットワンピースにウエスト上までのショートジャケットだけ羽織った私が手をつないで歩き始めたとき、時計は夜の7時を半分近く過ぎていました。
昨日のお姉さまとの待ち合わせが夕方の6時40分でしたから、すでに丸一日以上、片時も離れず、お姉さまと一緒に過ごしたことになります。
お姉さまを我が家の玄関にお迎えしたのが昨夜の8時頃だったので、ほぼ24時間ぶりのお外の空気、ということにもなります。
あ、でも着いてすぐに、全裸でバルコニーに出たっけ。
それをきっかけに丸一日分、お姉さまとシーナさまからされたあれこれをどんどん思い出してきて、急に火照り始めたからだを、まだ少しだけ肌寒い春の夜風が心地よく撫ぜてくれます。
「直子ったら、手が少し汗ばんできてるわね?また何かいやらしいこと考えているの?」
住宅街の薄暗い路地をゆっくり歩きながら、お姉さまがイジワルっぽく尋ねてきます。
「あ、いえ、あの、ちょっと、昨夜のことを思い出しちゃって・・・」
「すごかったわよね。昨日一日だけで、直子、何回くらい気持ち良くなったの?」
「えーと、わ、わかりません・・・たくさん過ぎて・・・」
「でしょうね。ひっきりなしにイっていた印象だもの」
愉快そうに微笑むお姉さま。
「それで今、下着も着けずにニット一枚だけで素肌覆って、外を歩いているご感想は?」
からかうように弾んだお声。
「も、もちろん、恥ずかしいです・・・」
「だけど気持ちいいんでしょ?見せたがりマゾだから」
「それは、いえ、は、はい・・・」
「丈がもっと短いほうが良かったわね、せっかくノーパンなのだから。ねえ?もう垂れてきた?」
「あん、いえ、大丈夫です・・・」
「今度、キワドイ長さに改造してあげる。あ、でも新しく作っちゃったほうが早いか」
人通りが少ないのをよいことに、お姉さまのお言葉責め、絶好調です。
住宅街が終わり、車が行き交う広い通りに出ると、お姉さまがつないでいた手をそっと解きました。
「ここらへんからは、あたしのビジネステリトリーだから、スール関係はいったん忘れて、チーフと新入社員の関係らしく振舞ってね。フリだけでいいから」
「ビル内にはそれなりに知っている顔が多いから、つまらないウワサとかたてられたくないの。ごめんね」
お姉さまの背筋が心なしかシャキッとして、歩き方が変わった気がしました。
颯爽と歩くお姉さまの半歩後ろくらいを追いかけながら、大人の女性って凄いな、って感心していました。
一方で、外灯も歩行者も増えた明るい通りを、こんなボディコンニット姿で歩いている自分に、アソコがウズウズし始めるのも感じていました。
お姉さまとの初デートのとき、裸ブレザーにノーパンミニスカートで深夜バス待ちの団体さん前を横切った、あのターミナルから、今回はビル内へと入りました。
お外とは比べものにならない眩しいくらいの明るさ。
ショッピングモールは閉店間際とは言え、週末を楽しむ大勢のお客さまが行き交っていました。
モールの左右にあるショップのショーウインドウに、私とお姉さまの姿が映ります。
確かにこのコーディネートだと、ピッチリした私の白いお尻の丸さがすごく目立ちます。
行き交う人、とくに男性がすれ違いざまに振り返り、私のお尻をじーっと見つめてくるのに気がつきました。
下着を着けていない、ニットの下はモロに素肌な私のお尻。
昨夜はそこに、柘榴石の珠を何個も埋め込まれた私のお尻。
からだの奥がジンジン痺れてくるのがわかりました。
エスカレーターを乗り継いでレストラン街へ。
こちらは10時までなので、もっとたくさんの人たちが楽しげに行き交っていました。
お姉さまは迷いの無いご様子で、スタスタとあるお店に入っていきます。
昨日のイタリアンとは違うお店。
店内に漂う香りから推測すると、どうやらエスニック系お料理のようです。
「あら?社長さん。いらっしゃいませ。珍しいわね、土曜日のこんな時間に」
アジアンな民族衣装っぽいいでたちの、お顔立ち派手系美人なご中年のおばさまがニコニコ迎えてくれました。
「うん。今日はちょっとね。これから上に行くから、その前の腹ごしらえ」
「それとママさん、その、社長、っていうのやめてってば。ナベちゃんとかエミちゃんでいいからさ」
お姉さまが笑いながら抗議されます。
「いいじゃない。だって本当に社長さんなのだもの。立派なものよ。知ったときはびっくりしたけれど」
ママさんも笑顔で応酬です。
入口から遠い、一番奥のテーブルに案内されました。
他のテーブルは8割がた埋まっていて、女性だけのグループやカップルさんばかり。
少し暗めの店内には、聞き慣れない言葉の軽快なポップスがうるさくない程度に流れていました。
「カオパットふたつとトートマンクンひとつ。あとソムタムを辛くしないでひとつ」
「こちらのお客さまは、パクチー、大丈夫?」
注文を取りにいらしたママさんが、突然私に聞いてきました。
「えっ?あの、えっと・・・」
「パクチーよ。香菜。この手のお料理によく入っているエスニックな香りの」
「あ、はい。大丈夫です。て言うか、大好きです」
以前、お友達に連れて行ってもらった台湾料理のお店で遭遇して、最初はなんだかヘンな感じでしたが、いつの間にかクセになっちゃう香りで、今では大好きになっていました。
「オーケー。お飲み物は?とりあえずシンハでいい?」
ママさんがニコニコしながら、お姉さまに尋ねます。
「あ、ごめん。今日はこの後、上行ってちょっと仕事して、車で帰るから呑めないんだ。チャーイェンふたつちょうだい」
「オーケー。すぐに作るから、待っててね」
ママさんが厨房のほうへ戻るすがら、現地語らしき言葉で注文を通していました。
「ここはね、うちの御用達みたいなお店なの。打ち上げや、ゲストや下請けさんとの打ち合わせでも使っているから」
ママさんがアイスティのような飲み物のグラスをふたつ置いて去った後、お姉さまが教えてくださいました。
「へー。あのママさんは、そちらの国のかたなのですか?さっきそれっぽい言葉で流暢にお話されていましたよね?」
「ううん。彼女は日本人。顔立ちはエキゾチックだけれどね。旦那様兼料理長が現地の人なの」
「へー」
「なんかこうシャキッと刺激のあるものが食べたくなって、何も考えずにここを選んじゃったけれど」
お姉さまがイタズラっぽく私を見つめてきました。
「よく考えると、直子は昨日、ずっとお尻を虐められつづけていたのよね」
お姉さまがクスクス笑っています。
「えっと、どういう意味でしょう?」
「注文するときに、急に思い出して、急遽あんまり辛くないものに変更したの。これ以上虐めると直子のお尻が可哀想だから」
「ほら、あまりにも辛いものって、食べた後、お尻にくるじゃない?それ以上ヒリヒリしたくないでしょ?」
笑いを堪えきれないご様子のお姉さま。
「あ、そ、それは、ありがとうございます」
何とお答えしていいかわからず、とりあえずお礼を言って一口飲んだ飲み物は、とっても甘くて美味しいアイスティでした。
やがてママさんが、大きなトレイにお料理を満載してやって来ました。
「はい、カオパット。これがトートマンクン。海老のすり身を揚げたもの。こっちがソムタム。パパイヤとライムのサラダね。そっちの赤いタレはかなり辛いから気をつけて」
初対面の私にお気を遣われたのか、お料理の解説をしつつ、並べてくださいました。
テーブルの上から立ち上るエスニックな香り。
「あと、これはわたしからのサービス。うちの一推し特製生春巻きね」
美味しそうな生春巻きが1本づつ載った小さなお皿をお姉さまと私の前に置いてから、ママさんが私の顔をじっと見つめてきました。
「こちらは、やっぱりモデルさんとかされているかたなの?」
私をじっとみつめつつ、お姉さまに尋ねるママさん。
「へっ?」
思わず素っ頓狂な声を出してしまった私に苦笑いしながら、お姉さまがご説明してくださいました。
「この子はね、これからうちで働いてもらうことになった新入社員。これからちょくちょく、このお店にもお世話になると思うから、ママさん、今後ともよろしくしてあげて」
おっしゃってから私の顔を見るお姉さま。
「あっ、あの森下直子といいます。よろしくお願いいたします」
急いで立ち上がり、ぺこりとお辞儀をひとつ。
「あらあらそうだったの。可愛らしいお顔でスタイルもよろしくていらっしゃるから、てっきりモデルさんかな、って思ったのよ。それはそれは、どうぞこちらこそよろしくね」
立ち上がった私のウエストから腰くらいまでに視線を走らせた後、ニッコリ微笑むママさん。
「社長さんが連れてこられる女の子は、みんな可愛くてお綺麗なのよね。女のわたしでも羨ましくなっちゃうほど」
「そういうかたたちがいらっしゃると、うちのお店も華やぐから、あなた、えっと森下さん?じゃんじゃん通ってちょうだいね。お金なくても社長さんのツケで食べさせてあげるから」
冗談ぽくオホホホって笑いながら、厨房のほうへ戻っていかれました。
「新作のプレゼンやショーで頼んでいるモデルの娘たちも、たまに連れてくるからね」
ハーブの香る美味しいエスニックチャーハンに舌鼓を打ちながら、お姉さまとの楽しいおしゃべり。
「ああいう娘たちはさ、見られることに慣れているし、目立ちたい欲求も強いからね。仕事絡みで会うとき、凄い格好で来るのとか、いるよ」
「夏場だと、胸元からバスト半分くらい出しちゃってたり、背中丸開きだったりね」
「ミニスカートだって、中が見えちゃう前提で当然、見せパン穿いているしね。ノーブラだって、むしろ誇らしげに見せているわ」
「そういう娘たちを、あのママさんも何度か見ているから、もし今、直子がそのジャケット脱いでワンピ一枚になっても、たいして驚かないと思うよ」
そこまでおっしゃって、お姉さまがニッて笑いました。
「やってみる?」
「えっ?あの、いえ、それは・・・」
お箸でつまんだ生春巻きを落としそうになり、あわてて口に運んで、もぐもぐしながらそっと周りを見回しました。
着飾って幸せそうにお食事しているカップル、お酒のせいなのかキャッキャと嬌声をあげて盛り上がっているグループ。
週末のお店は、相変わらずの大繁盛です。
私に注目している人たちなんていないでしょうけれど、この場で恥ずかしいノーブラ突起を見せびらかせる勇気はありません。
でも一方では、お姉さまのご命令でボディコンワンピ一枚になり、周りの人たちから、ふしだらとか露出狂とかヘンタイとか、蔑まされてみたい欲求もありました。
だけどここは、これから何度も訪れることになりそうなお店だし、一度レッテルを貼られたら、ずっと私=見せたがりのヘンタイのままになっちゃいそうだし。
頭の中は混乱し、胸はドキドキ脈打ち始め、せっかくのお料理のお味もわからなくなっちゃう。
「ほらね。直子の新鮮なところは、そうやって、モジモジ恥ずかしがるところなのよ」
嬉しそうなお姉さまのお声で、我に返りました。
「モデルの娘たちだと、どう?わたしってキレイでしょ?セクシーでしょ?たまんないでしょ?って感じで、肌を出しても羞じらいがほとんど無いのよね。異性にも同性にも」
「それだけ自分の容姿に自信をもっているからこそだし、自分の肉体の商品価値を認識しているという意味でプロらしいとも言える」
「でもそれって、ある意味高慢だし、逆に媚びているとも言えるわよね。だからちっともエロティックに感じない。まあ、男性だったら、そんなことどうでもよくて、可愛い女の子がキワドイ格好していれば、それだけでラッキーって大喜びなのだろうけれどね」
「直子の場合は、少し過敏すぎる気もするけれど、あたしが辱めると、いちいち真剣に羞じらってくれるから、萌えちゃうのよね」
「今、あたしが直子に、ジャケット脱いでみる?って聞いてからの、直子の仕草や表情を見ているだけで、あたし疼いちゃったもの」
確かにお姉さまの瞳に、妖しい炎が灯っているような気もしました。
「今日のところは、ここでは脱がないで、普通に食事して早くオフィスに行きましょう」
お姉さまが少しだけ残っていたお料理を取り分けてくださいました。
「あたし今、直子のことしゃべっていて、自分でどんどん興奮してきちゃった。香辛料とかハーブのせいなのかな?からだがムズムズしちゃって、なんだかえっちな気分が再燃しちゃっている」
「直子の裸がすごく見たくなっちゃった。早くふたりきりになりましょう」
「は、はい」
お姉さまのお言葉が嬉しくって、ひとつ残っていたトートマンクンを急いであんぐりと頬張りました。
*
*面接ごっこは窓際で 03へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2015年2月22日
2015年2月15日
面接ごっこは窓際で 01
シーナさまをお見送りした後、ふたりでサンルームの片付けをしてから、ゆっくりとお風呂に入りました。
私を虐めてくれたオモチャたちをキレイに洗い、お互いのからだの洗いっこもして、その後、バスタブの中でたっぷり愛し合いました。
お道具類はまったく使わず、ふたりの指と唇と素肌だけで。
ベッドに入るときには、時計は明け方の4時近くを示していました。
ふたりとも裸のまま、抱き合うようにシーツに倒れこんで、おやすみのキス。
さすがに疲れていたのでしょう、お姉さまも私も、すぐに寝入ってしまったようでした。
目覚めると隣にお姉さま。
だけどまだぐっすり夢の中なご様子。
起こしてしまわないように、そっとベッドを抜け出しました。
お姉さまが私のお部屋にお泊りして、今日もお姉さまとふたりで過ごせる。
そのことだけでもう、嬉しくてたまりません。
新しいガウンをお姉さまの枕元にご用意し、お姉さまのおでこにチュッとして時計を見ると、もうすぐお昼な11時25分。
軽くシャワーして身繕いを済ませ、ブランチの用意をすることにしました。
素肌に白のフリルエプロンだけ着けてキッチンへ。
お湯を沸かして、パンケーキを焼いて、スクランブルエッグを作って。
ルンルン気分でお料理を始めた頃、お姉さまがキッチンを覗きに来ました。
「おはよう。早起きなのね」
「あ、おはようございます。もうお昼近くですけれど。お姉さまよりは早起きしました」
寝惚けたお顔で、んーって欠伸されるお姉さまも、とても色っぽい。
私が用意したガウンを素肌に羽織っただけのようです。
「あと20分くらいで出来上がりますから、先にシャワーでもしていてください。新しい歯ブラシもご用意してありますから」
「んーっ。それは大丈夫。ちゃんとお泊りセット持ってきたから。それじゃあシャワー、お借りするわね」
お姉さまが私に近づいてきて、チュッと頬に触れてから、キッチンを出て行きました。
「休日に誰かの家で手料理を食べるのなんて、すごく久しぶりな気がする」
お姉さまがたっぷり蜂蜜を塗ったパンケーキを頬張りながらおっしゃいました。
「美味しい」
「手料理なんて呼べるものではないです。卵とパンケーキを焼いただけですから」
「ううん。こういうのがいいのよ。最近こういうの、忘れていたなーって」
「お姉さまはご自分でお料理、あまりされないのですか?」
「料理するのは嫌いではないけれど、最近ぜんぜんしてなかったなー。外食や出来合いのお惣菜ばっかりで」
「私もそうです。でも学校行かなくなって暇が増えたから、最近はちょくちょく自炊しています」
「あたしの場合、作るって決めると無駄に凝っちゃうのよ。ネット通販で珍しいスパイス取り寄せたりして」
「あ、それ、わかります。どこかのお店で美味しいもの食べて、自分でも作ってみよう、って始めると、ひとりで大騒ぎになっちゃいます」
とりとめのない会話をしながらの楽しいお食事を終えて、まったりお紅茶タイム。
「お姉さまは今日一日、ゆっくり出来るのですか?」
窓から差し込む春の陽射しは明るくて、ポカポカ暖かそうな土曜日です。
「そうね、大丈夫よ。夜まで直子と一緒にいれるわ」
「夜まで、ということは、日曜日には何かご用事がおありなのですね?」
ちょっとがっかりして尋ねます。
「うん。業界のコンベンションが関西のほうであって、それに出席しなければならないのよ。だから着替えとか取りにいったん、自宅に帰らないと」
「ビルの駐車場にあたしの車が置いてあるから、帰るのは夜遅くでも大丈夫。だから今日は直子と、まだまだたっぷり遊べるわよ?」
しょんぼり気味な私の心を見透かしたように、お姉さまが明るいお声で励ますみたくおっしゃいました。
「はいっ!嬉しいです。そうですよね」
私も前向きに気持ちを切り替えます。
「飯田橋に帰るのは半月ぶりくらいかな。きっと今頃、御濠端の桜が綺麗でしょうね。そうだ、今日はお花見に行こっか?」
食器を片付け始めた私の後ろをついてきて、私の背中で結んだエプロンの紐を解くお姉さま。
「あ、でも夜に車で帰るとなると、あまりお酒を飲めないから、お花見してもつまんないかも」
ご自分で提案してご自分で却下されたお姉さまは、持ってきた食器をシンクに置いて、私の顔を覗き込んできました。
「それよりも今日は、直子の家を探検して、私生活の秘密を赤裸々に暴き出しちゃうほうが面白そうよね?」
お姉さまの手が私の首の後ろに回り、そこに結ばれた紐も解かれ、エプロンが足元にパサリと落ちました。
「ふたりとも裸のまんまで、さ?」
お姉さまもガウンをスルリと脱いで、同時にギューッと抱きしめられました。
「部屋で裸のまま過ごすのって、とても気持ちいいものだったのね。開放的で、エロティックで。クセになりそう」
舌が喉の奥まで届きそうな、攻撃的な長いくちづけの後、お姉さまがハスキーなお声でおっしゃいました。
「直子といると、あたしまでどんどんスケベになっちゃう。こんなにえっちに貪欲になるのって、間違いなく生まれて初めてよ」
お姉さまの指が私のアソコに侵入し、負けずに私もお姉さまの下半身に右手を滑らせます。
左手だけでしっかり抱き合い、唇は重ねたまま、お互いの指がクチュクチュ音をたてています。
「んふぅ、お姉さまぁぁ・・・」
互いの唇から糸をひき、切ないため息を頬に感じながらふたり、どんどん高まっていきました。
「直子のお尻、まだ叩かれた痣がうっすら残っているわね。昨夜虐められた場所の具合はどう?」
「まだちょっとヒリヒリしているけれど、大丈夫そうです」
「今日はお通じした?」
「はい、朝起きてすぐに・・・普通でした」
「ふーん」
キッチンで互いにイカせあった後、洗い物を済ませてからリビングでちょっと休憩。
ソファーで裸のからだをピッタリ寄せ合うと、すぐにまた疼いてきてしまいます。
それからはふたり、家中のお部屋を全裸でうろうろ。
やよい先生やシーナさまに撮られた過去の私の恥ずかしい写真やビデオをじっくり観られたり、ミイコさまのハウトゥ緊縛DVDを流して縛りの練習をしたり、ウォークインクロゼットに篭って私の手持ちのお洋服を下着から全部チェックして、えっちなコーディネートを研究したり。
気がつくとお外は薄暗くなっていました。
そのあいだ、私は数え切れないくらい、お姉さまも少なくとも3回はオーガズムを迎えたと思います。
余韻の残るからだにシャワーを浴びて、湯船にゆったり浸かって、頭とからだにタオルを巻いたままふたり、リビングのソファーにドサッと腰を落ち着けたとき、時計はすでに夕方の6時になろうとしていました。
「ふー。気持ち良かった。ねえ、そろそろお腹が空いてこない?」
「あ、何かお作りしましょうか?パスタとか」
「うーん、直子の手料理も捨てがたいけれど、やっぱりどこか外に食べに出ましょう」
お姉さまがニッコリ笑い、きっぱりおっしゃいました。
「だって、このままこの部屋にいたら、直子のえっちテクに翻弄されつづけて、帰るのさえ億劫になっちゃいそうだから」
照れくさそうにおっしゃったお姉さまが、グラスに注いだアイスティーをゴクゴクッと一気に飲み干しました。
「そうだ。これからあたしのオフィスに行こう。下のレストラン街で食事してから、オフィスに連れていってあげる」
「え?いいのですか?」
「いいも悪いも、直子はあたしのとこで働くこと、決めたのでしょう?」
「は、はい・・・」
「だったら何も問題無いわ。会社訪問みたいなものよ。あたしも日曜のために確認しておきたい資料とかあるから好都合。オフィスを案内してあげる」
「あ、あの、入社試験とかは、しなくていいのですか?」
私の髪をブラッシングしてくださるお姉さまの手が止まり、あはは、って大きく笑われました。
「面白いこと言うのね。うちはそんな大会社じゃないわよ」
「でも私、服飾関係のことなんてぜんぜん詳しくないし、ファッションセンスだって自信ないし」
「大丈夫。そのへんを期待して誘ったのではないから。直子には、あたしの仕事の手伝いをして欲しいだけ、事務関係の」
「それに、直子がそばにいると、きっといろいろ愉しそうだし」
お姉さまの手が私の頭をやさしく撫ぜてくださいます。
すっごく嬉しい気分です。
「でもまあ最初のうちは、雑用係みたいになっちゃうと思うけれどね」
「あ、でも一応、履歴書だけは提出してね。会社の決まりだから」
「それだったら、就職活動のときに書いたのが何通か残っています。幼稚園用に書いたものですけれど」
「それでぜんぜんおっけーよ。だったら今日それ、いただいていくわ」
「はい。わかりました」
「それじゃあ服着て、お出かけしましょう」
お姉さまが下着を着け始めます。
私もクロゼットへ行こうと立ち上がりました。
お姉さまの右手が不意に伸びて、私のからだに巻いたバスタオルが剥がされました。
「あんっ、いやんっ」
「うふふ、可愛い声。ねえ、直子はあれ着て見せてよ。先週部室に来たとき置いておいた白のニットワンピ。あれ着た姿、あたしまだ見てないもの」
「あ。あれだったらクリーニングに出して、昨日お返ししようと思ってバッグにいれたままでした」
「え?あれは直子にあげたのよ?絶対似合うと思って。返さなくていいの」
「そうだったのですか。ありがとうございます」
「うん。だから着て見せて。もちろん素肌に直にね」
あの、すっごくボディコンシャスでからだのラインがクッキリ出てしまう薄でのニットワンピース。
あれを身に着けたえっちな姿を、週末で賑わうショッピングモールを行き交うみなさまに視てもらいなさい、というご命令なのでしょうか。
そして、お姉さまの会社の方々にも。
「で、でもこれから伺うのは会社ですよね?」
「社員がいるのじゃないかって、心配しているの?大丈夫。あれ、うちのブランドだもの。もし会っても、似合ってるって褒められるはずよ」
「あ、そうだったのですか。とっても着心地良くてすっごく気に入ったのですが、サイズが小さいのかピッタリし過ぎて・・・とくにノーブラだと胸が・・・」
「ううん。あれはもともとそういうコンシャスなデザインなの。まあとにかく着て見せてよ」
「は、はい・・・」
お姉さまに押し切られる形で、クリーニング屋さんのビニール袋を破り、ニットワンピを頭からかぶりました。
「ほら!ジャストフィットじゃない。超お似合いよ。とってもセクシー」
お姉さまが、薄くてふわふわの生地が盛り上がった私のバスト部分をまじまじと見つめながら、感嘆のお声をあげました。
じーっと視られているその先端には、これ見よがしな突起がクッキリふたつ。
ああん、恥ずかしい・・・
「まるでキャットスーツみたい。いやらしいくらいピッタリフィットじゃない。それで街歩いたら絶対みんな振り返るわね」
ビジネススーツを着終えてエレガントなキャリアレディに戻ったお姉さま。
からかうようにおっしゃってから、ニッと笑いました。
「でもまあ確かに、バストトップはちょっと刺激が強すぎるかな。おっけー。あのコーヒーブラウンのショートジャケットを羽織るといいわ」
「同じような色合いでアーガイルのハイソックスがあったでしょう?あれ履いて、足元はあのショートブーツね」
私の手持ち衣装を今日一日ですべて把握してしまったお姉さまが、てきぱきコーディネートしてくださいました。
「お尻のまあるくて卑猥なラインは隠せないけれど、行きはあたしと一緒だし、帰りは車でここまで送ってあげるから。それでいいでしょ?」
「は、はい・・・」
ショートジャケットを羽織って、そそくさとボタンを留めて胸元を隠します。
鏡に映す自分の姿は、我ながらなかなかオシャレな感じ。
だけど、からだの内側がキュンキュン疼いて仕方ありません。
「顔が火照っているわね?なあに?もう濡れてきちゃった?その格好で外に出るんだ、って思って」
「はい・・・少し・・・」
「垂れちゃいそう?」
「え?あの、えっと・・・」
「パンツ穿きたい?」
「あ、はい、穿きたいです・・・」
「だーめ」
「あぁんっ」
「えっちな声。本当にスケベな子」
お姉さまがメイクの手を止めて、満足そうにフフンて笑いました。
*
*面接ごっこは窓際で 02へ
*
私を虐めてくれたオモチャたちをキレイに洗い、お互いのからだの洗いっこもして、その後、バスタブの中でたっぷり愛し合いました。
お道具類はまったく使わず、ふたりの指と唇と素肌だけで。
ベッドに入るときには、時計は明け方の4時近くを示していました。
ふたりとも裸のまま、抱き合うようにシーツに倒れこんで、おやすみのキス。
さすがに疲れていたのでしょう、お姉さまも私も、すぐに寝入ってしまったようでした。
目覚めると隣にお姉さま。
だけどまだぐっすり夢の中なご様子。
起こしてしまわないように、そっとベッドを抜け出しました。
お姉さまが私のお部屋にお泊りして、今日もお姉さまとふたりで過ごせる。
そのことだけでもう、嬉しくてたまりません。
新しいガウンをお姉さまの枕元にご用意し、お姉さまのおでこにチュッとして時計を見ると、もうすぐお昼な11時25分。
軽くシャワーして身繕いを済ませ、ブランチの用意をすることにしました。
素肌に白のフリルエプロンだけ着けてキッチンへ。
お湯を沸かして、パンケーキを焼いて、スクランブルエッグを作って。
ルンルン気分でお料理を始めた頃、お姉さまがキッチンを覗きに来ました。
「おはよう。早起きなのね」
「あ、おはようございます。もうお昼近くですけれど。お姉さまよりは早起きしました」
寝惚けたお顔で、んーって欠伸されるお姉さまも、とても色っぽい。
私が用意したガウンを素肌に羽織っただけのようです。
「あと20分くらいで出来上がりますから、先にシャワーでもしていてください。新しい歯ブラシもご用意してありますから」
「んーっ。それは大丈夫。ちゃんとお泊りセット持ってきたから。それじゃあシャワー、お借りするわね」
お姉さまが私に近づいてきて、チュッと頬に触れてから、キッチンを出て行きました。
「休日に誰かの家で手料理を食べるのなんて、すごく久しぶりな気がする」
お姉さまがたっぷり蜂蜜を塗ったパンケーキを頬張りながらおっしゃいました。
「美味しい」
「手料理なんて呼べるものではないです。卵とパンケーキを焼いただけですから」
「ううん。こういうのがいいのよ。最近こういうの、忘れていたなーって」
「お姉さまはご自分でお料理、あまりされないのですか?」
「料理するのは嫌いではないけれど、最近ぜんぜんしてなかったなー。外食や出来合いのお惣菜ばっかりで」
「私もそうです。でも学校行かなくなって暇が増えたから、最近はちょくちょく自炊しています」
「あたしの場合、作るって決めると無駄に凝っちゃうのよ。ネット通販で珍しいスパイス取り寄せたりして」
「あ、それ、わかります。どこかのお店で美味しいもの食べて、自分でも作ってみよう、って始めると、ひとりで大騒ぎになっちゃいます」
とりとめのない会話をしながらの楽しいお食事を終えて、まったりお紅茶タイム。
「お姉さまは今日一日、ゆっくり出来るのですか?」
窓から差し込む春の陽射しは明るくて、ポカポカ暖かそうな土曜日です。
「そうね、大丈夫よ。夜まで直子と一緒にいれるわ」
「夜まで、ということは、日曜日には何かご用事がおありなのですね?」
ちょっとがっかりして尋ねます。
「うん。業界のコンベンションが関西のほうであって、それに出席しなければならないのよ。だから着替えとか取りにいったん、自宅に帰らないと」
「ビルの駐車場にあたしの車が置いてあるから、帰るのは夜遅くでも大丈夫。だから今日は直子と、まだまだたっぷり遊べるわよ?」
しょんぼり気味な私の心を見透かしたように、お姉さまが明るいお声で励ますみたくおっしゃいました。
「はいっ!嬉しいです。そうですよね」
私も前向きに気持ちを切り替えます。
「飯田橋に帰るのは半月ぶりくらいかな。きっと今頃、御濠端の桜が綺麗でしょうね。そうだ、今日はお花見に行こっか?」
食器を片付け始めた私の後ろをついてきて、私の背中で結んだエプロンの紐を解くお姉さま。
「あ、でも夜に車で帰るとなると、あまりお酒を飲めないから、お花見してもつまんないかも」
ご自分で提案してご自分で却下されたお姉さまは、持ってきた食器をシンクに置いて、私の顔を覗き込んできました。
「それよりも今日は、直子の家を探検して、私生活の秘密を赤裸々に暴き出しちゃうほうが面白そうよね?」
お姉さまの手が私の首の後ろに回り、そこに結ばれた紐も解かれ、エプロンが足元にパサリと落ちました。
「ふたりとも裸のまんまで、さ?」
お姉さまもガウンをスルリと脱いで、同時にギューッと抱きしめられました。
「部屋で裸のまま過ごすのって、とても気持ちいいものだったのね。開放的で、エロティックで。クセになりそう」
舌が喉の奥まで届きそうな、攻撃的な長いくちづけの後、お姉さまがハスキーなお声でおっしゃいました。
「直子といると、あたしまでどんどんスケベになっちゃう。こんなにえっちに貪欲になるのって、間違いなく生まれて初めてよ」
お姉さまの指が私のアソコに侵入し、負けずに私もお姉さまの下半身に右手を滑らせます。
左手だけでしっかり抱き合い、唇は重ねたまま、お互いの指がクチュクチュ音をたてています。
「んふぅ、お姉さまぁぁ・・・」
互いの唇から糸をひき、切ないため息を頬に感じながらふたり、どんどん高まっていきました。
「直子のお尻、まだ叩かれた痣がうっすら残っているわね。昨夜虐められた場所の具合はどう?」
「まだちょっとヒリヒリしているけれど、大丈夫そうです」
「今日はお通じした?」
「はい、朝起きてすぐに・・・普通でした」
「ふーん」
キッチンで互いにイカせあった後、洗い物を済ませてからリビングでちょっと休憩。
ソファーで裸のからだをピッタリ寄せ合うと、すぐにまた疼いてきてしまいます。
それからはふたり、家中のお部屋を全裸でうろうろ。
やよい先生やシーナさまに撮られた過去の私の恥ずかしい写真やビデオをじっくり観られたり、ミイコさまのハウトゥ緊縛DVDを流して縛りの練習をしたり、ウォークインクロゼットに篭って私の手持ちのお洋服を下着から全部チェックして、えっちなコーディネートを研究したり。
気がつくとお外は薄暗くなっていました。
そのあいだ、私は数え切れないくらい、お姉さまも少なくとも3回はオーガズムを迎えたと思います。
余韻の残るからだにシャワーを浴びて、湯船にゆったり浸かって、頭とからだにタオルを巻いたままふたり、リビングのソファーにドサッと腰を落ち着けたとき、時計はすでに夕方の6時になろうとしていました。
「ふー。気持ち良かった。ねえ、そろそろお腹が空いてこない?」
「あ、何かお作りしましょうか?パスタとか」
「うーん、直子の手料理も捨てがたいけれど、やっぱりどこか外に食べに出ましょう」
お姉さまがニッコリ笑い、きっぱりおっしゃいました。
「だって、このままこの部屋にいたら、直子のえっちテクに翻弄されつづけて、帰るのさえ億劫になっちゃいそうだから」
照れくさそうにおっしゃったお姉さまが、グラスに注いだアイスティーをゴクゴクッと一気に飲み干しました。
「そうだ。これからあたしのオフィスに行こう。下のレストラン街で食事してから、オフィスに連れていってあげる」
「え?いいのですか?」
「いいも悪いも、直子はあたしのとこで働くこと、決めたのでしょう?」
「は、はい・・・」
「だったら何も問題無いわ。会社訪問みたいなものよ。あたしも日曜のために確認しておきたい資料とかあるから好都合。オフィスを案内してあげる」
「あ、あの、入社試験とかは、しなくていいのですか?」
私の髪をブラッシングしてくださるお姉さまの手が止まり、あはは、って大きく笑われました。
「面白いこと言うのね。うちはそんな大会社じゃないわよ」
「でも私、服飾関係のことなんてぜんぜん詳しくないし、ファッションセンスだって自信ないし」
「大丈夫。そのへんを期待して誘ったのではないから。直子には、あたしの仕事の手伝いをして欲しいだけ、事務関係の」
「それに、直子がそばにいると、きっといろいろ愉しそうだし」
お姉さまの手が私の頭をやさしく撫ぜてくださいます。
すっごく嬉しい気分です。
「でもまあ最初のうちは、雑用係みたいになっちゃうと思うけれどね」
「あ、でも一応、履歴書だけは提出してね。会社の決まりだから」
「それだったら、就職活動のときに書いたのが何通か残っています。幼稚園用に書いたものですけれど」
「それでぜんぜんおっけーよ。だったら今日それ、いただいていくわ」
「はい。わかりました」
「それじゃあ服着て、お出かけしましょう」
お姉さまが下着を着け始めます。
私もクロゼットへ行こうと立ち上がりました。
お姉さまの右手が不意に伸びて、私のからだに巻いたバスタオルが剥がされました。
「あんっ、いやんっ」
「うふふ、可愛い声。ねえ、直子はあれ着て見せてよ。先週部室に来たとき置いておいた白のニットワンピ。あれ着た姿、あたしまだ見てないもの」
「あ。あれだったらクリーニングに出して、昨日お返ししようと思ってバッグにいれたままでした」
「え?あれは直子にあげたのよ?絶対似合うと思って。返さなくていいの」
「そうだったのですか。ありがとうございます」
「うん。だから着て見せて。もちろん素肌に直にね」
あの、すっごくボディコンシャスでからだのラインがクッキリ出てしまう薄でのニットワンピース。
あれを身に着けたえっちな姿を、週末で賑わうショッピングモールを行き交うみなさまに視てもらいなさい、というご命令なのでしょうか。
そして、お姉さまの会社の方々にも。
「で、でもこれから伺うのは会社ですよね?」
「社員がいるのじゃないかって、心配しているの?大丈夫。あれ、うちのブランドだもの。もし会っても、似合ってるって褒められるはずよ」
「あ、そうだったのですか。とっても着心地良くてすっごく気に入ったのですが、サイズが小さいのかピッタリし過ぎて・・・とくにノーブラだと胸が・・・」
「ううん。あれはもともとそういうコンシャスなデザインなの。まあとにかく着て見せてよ」
「は、はい・・・」
お姉さまに押し切られる形で、クリーニング屋さんのビニール袋を破り、ニットワンピを頭からかぶりました。
「ほら!ジャストフィットじゃない。超お似合いよ。とってもセクシー」
お姉さまが、薄くてふわふわの生地が盛り上がった私のバスト部分をまじまじと見つめながら、感嘆のお声をあげました。
じーっと視られているその先端には、これ見よがしな突起がクッキリふたつ。
ああん、恥ずかしい・・・
「まるでキャットスーツみたい。いやらしいくらいピッタリフィットじゃない。それで街歩いたら絶対みんな振り返るわね」
ビジネススーツを着終えてエレガントなキャリアレディに戻ったお姉さま。
からかうようにおっしゃってから、ニッと笑いました。
「でもまあ確かに、バストトップはちょっと刺激が強すぎるかな。おっけー。あのコーヒーブラウンのショートジャケットを羽織るといいわ」
「同じような色合いでアーガイルのハイソックスがあったでしょう?あれ履いて、足元はあのショートブーツね」
私の手持ち衣装を今日一日ですべて把握してしまったお姉さまが、てきぱきコーディネートしてくださいました。
「お尻のまあるくて卑猥なラインは隠せないけれど、行きはあたしと一緒だし、帰りは車でここまで送ってあげるから。それでいいでしょ?」
「は、はい・・・」
ショートジャケットを羽織って、そそくさとボタンを留めて胸元を隠します。
鏡に映す自分の姿は、我ながらなかなかオシャレな感じ。
だけど、からだの内側がキュンキュン疼いて仕方ありません。
「顔が火照っているわね?なあに?もう濡れてきちゃった?その格好で外に出るんだ、って思って」
「はい・・・少し・・・」
「垂れちゃいそう?」
「え?あの、えっと・・・」
「パンツ穿きたい?」
「あ、はい、穿きたいです・・・」
「だーめ」
「あぁんっ」
「えっちな声。本当にスケベな子」
お姉さまがメイクの手を止めて、満足そうにフフンて笑いました。
*
*面接ごっこは窓際で 02へ
*
2015年2月8日
彼女がくれた片想い 03
次の週の体育の時間。
私は休み時間の前から体育館そばのベンチで待機していた。
彼女の着替えの一部始終を傍でじっくり目撃してやろうという魂胆だった。
体育の授業はニ時限目。
私はその曜日の一時限目の講義はとっていなかった。
いつもなら体育の授業に合わせた時間に登校するのだが、その日は少し早めに来て体育館への入口が目視出来るベンチに座り、読書するフリをしながら人の出入りをそれとなく監視していた。
一時限目の講義中にもキャンパスにはひっきりなしに人影があった。
登校してくる人、掲示板の脇でじゃれ合うように談笑しているグループ、ベンチに座ってコンパクトミラーを覗く人。
早々と体育館の中へ消えていく人も数人いた。
私に見覚えはないが、きっと同じテニスの授業を受けている一年生なのだろう。
チャイムが鳴り、一時限目が終わった。
校舎内からキャンパスへとパラパラと人が散らばり始め、辺りがたちまち賑やかになる。
何人かが体育館入り口へと吸い込まれる。
今のところその中に彼女の姿は無かった。
休み時間が2分、3分と過ぎても彼女は現われない。
文庫本を広げ、体育館の入口を伏し目で気にしつつ活字を追っているので内容はまったく頭に入ってこない。
意味の無いじれったさが胸に募る。
その一方で、ふと頭の中に疑問が湧いた。
なぜ私はこんなにも彼女のことを気にかけているのだろう?
入学以来自分の殻に閉じこもることだけに、ひたすら専心してきたはずなのに。
わざわざ早くに登校し、彼女を待ち伏せている現在の自分。
客観的に見るとひどく滑稽で可笑しく感じられ、苦笑交じりに顔を上げた時、彼女の姿が視界を横切った。
彼女は校門の方から小走りに体育館へと向かっていた。
彼女も一時限目はとっていないようだ。
私は休み時間の前から体育館そばのベンチで待機していた。
彼女の着替えの一部始終を傍でじっくり目撃してやろうという魂胆だった。
体育の授業はニ時限目。
私はその曜日の一時限目の講義はとっていなかった。
いつもなら体育の授業に合わせた時間に登校するのだが、その日は少し早めに来て体育館への入口が目視出来るベンチに座り、読書するフリをしながら人の出入りをそれとなく監視していた。
一時限目の講義中にもキャンパスにはひっきりなしに人影があった。
登校してくる人、掲示板の脇でじゃれ合うように談笑しているグループ、ベンチに座ってコンパクトミラーを覗く人。
早々と体育館の中へ消えていく人も数人いた。
私に見覚えはないが、きっと同じテニスの授業を受けている一年生なのだろう。
チャイムが鳴り、一時限目が終わった。
校舎内からキャンパスへとパラパラと人が散らばり始め、辺りがたちまち賑やかになる。
何人かが体育館入り口へと吸い込まれる。
今のところその中に彼女の姿は無かった。
休み時間が2分、3分と過ぎても彼女は現われない。
文庫本を広げ、体育館の入口を伏し目で気にしつつ活字を追っているので内容はまったく頭に入ってこない。
意味の無いじれったさが胸に募る。
その一方で、ふと頭の中に疑問が湧いた。
なぜ私はこんなにも彼女のことを気にかけているのだろう?
入学以来自分の殻に閉じこもることだけに、ひたすら専心してきたはずなのに。
わざわざ早くに登校し、彼女を待ち伏せている現在の自分。
客観的に見るとひどく滑稽で可笑しく感じられ、苦笑交じりに顔を上げた時、彼女の姿が視界を横切った。
彼女は校門の方から小走りに体育館へと向かっていた。
彼女も一時限目はとっていないようだ。
ベージュのニットに白のブラウス、オリーブグリーンのミモレ丈スカート。
なぜだか思いつめたような顔をして、足早に体育館内に消えていった。
私も立ち上がり後につづく。
休み時間は残り5分を切っていた。
先週とほぼ同じ場所に陣取った彼女は壁向きになって着替えを始めた。
先週の観察で着替え中の彼女は背中を向けたまま、まったく周りを気にしないことを知っている私は安心して彼女の背中を見つめながら着替え始める。
ニットのカーディガンとブラウスを脱ぎ、手早くテニスウェアをかぶる彼女。
ブラジャーのストラップは薄い水色だった。
それからバッグに手を入れ、アンダースコートを取り出した。
ウェアの胸ボタンを留めていた私の手が止まる。
彼女の両手がスカート内に潜り、やがて小さな水色の布片が踵近くまで下りてきた。
やっぱり。
布片が彼女の足首から抜かれ、代わりに真っ白ヒラヒラなアンダースコートがスカートの中へと消えていくのを眺めながら私は明らかに性的に興奮していた。
ショートラリーの練習でひるがえる彼女のスコート。
その下のアンダースコートが見えるたびにドキドキしてしまう。
彼女は素肌の上に直接それを穿いている。
それを知っているのは彼女と、そしてたぶん私だけ。
心底楽しそうにテニスコートを友人たちと右往左往している彼女を見ていると、その行為に別に深い意味は無く、彼女の勘違い、世間知らずゆえの誤解からきたものであろうことは推察出来た。
彼女は本当にアンダースコートとはそう穿くべきものと思い込んでいるのだろう。
もしも何か別の、たとえば性的な思惑とかを含んでしている行為なのであれば、あんなに無邪気に笑っていられるはずがない。
その推論は私を少しがっかりさせたが、それでも私は彼女のアンダースコートを目で追いかけることを止めることが出来なかった。
コート中に露見される色とりどりのアンダースコート。
その中で、彼女のアンダースコートだけに生々しいエロスを感じていた。
なぜだか思いつめたような顔をして、足早に体育館内に消えていった。
私も立ち上がり後につづく。
休み時間は残り5分を切っていた。
先週とほぼ同じ場所に陣取った彼女は壁向きになって着替えを始めた。
先週の観察で着替え中の彼女は背中を向けたまま、まったく周りを気にしないことを知っている私は安心して彼女の背中を見つめながら着替え始める。
ニットのカーディガンとブラウスを脱ぎ、手早くテニスウェアをかぶる彼女。
ブラジャーのストラップは薄い水色だった。
それからバッグに手を入れ、アンダースコートを取り出した。
ウェアの胸ボタンを留めていた私の手が止まる。
彼女の両手がスカート内に潜り、やがて小さな水色の布片が踵近くまで下りてきた。
やっぱり。
布片が彼女の足首から抜かれ、代わりに真っ白ヒラヒラなアンダースコートがスカートの中へと消えていくのを眺めながら私は明らかに性的に興奮していた。
ショートラリーの練習でひるがえる彼女のスコート。
その下のアンダースコートが見えるたびにドキドキしてしまう。
彼女は素肌の上に直接それを穿いている。
それを知っているのは彼女と、そしてたぶん私だけ。
心底楽しそうにテニスコートを友人たちと右往左往している彼女を見ていると、その行為に別に深い意味は無く、彼女の勘違い、世間知らずゆえの誤解からきたものであろうことは推察出来た。
彼女は本当にアンダースコートとはそう穿くべきものと思い込んでいるのだろう。
もしも何か別の、たとえば性的な思惑とかを含んでしている行為なのであれば、あんなに無邪気に笑っていられるはずがない。
その推論は私を少しがっかりさせたが、それでも私は彼女のアンダースコートを目で追いかけることを止めることが出来なかった。
コート中に露見される色とりどりのアンダースコート。
その中で、彼女のアンダースコートだけに生々しいエロスを感じていた。
その理由が私と彼女の出会いとなったあのトイレでの出来事に起因していることは明白だった。
授業のあいだ中、遠巻きに彼女だけを追っていた。
授業が終わり更衣室へ戻る。
彼女の着替えを観察する。
ウェアを脱ぎ、ブラウスを羽織る彼女。
スコートを取り、素早くスカートを穿く。
両手がスカートの中へ潜り、アンダースコートが引きずり下ろされる。
両足首から抜かれ、丁寧にたたんでバッグに仕舞われた。
それから脱ぎ去ったウェア類をたたみ、バッグに押し込み始める。
あれ?
私は彼女の挙動を一瞬たりとも見逃すまいと彼女の背中を見つめている。
着替えの手も止めたまま。
ウェア類をバッグに収めた彼女はラケットをケースに仕舞い、バッグを肩に提げた。
両肩に手を遣り、後ろ髪をフワリと一度持ち上げてからゆっくりと振り返る彼女。
あわてて目を逸らし、しゃがみ込んでソックスを直すフリをする私。
そんな私の傍らを足早に通り過ぎ、彼女は更衣室を後にした。
私は混乱していた。
今見たことをもう一度頭の中で反芻した。
授業のあいだ中、遠巻きに彼女だけを追っていた。
授業が終わり更衣室へ戻る。
彼女の着替えを観察する。
ウェアを脱ぎ、ブラウスを羽織る彼女。
スコートを取り、素早くスカートを穿く。
両手がスカートの中へ潜り、アンダースコートが引きずり下ろされる。
両足首から抜かれ、丁寧にたたんでバッグに仕舞われた。
それから脱ぎ去ったウェア類をたたみ、バッグに押し込み始める。
あれ?
私は彼女の挙動を一瞬たりとも見逃すまいと彼女の背中を見つめている。
着替えの手も止めたまま。
ウェア類をバッグに収めた彼女はラケットをケースに仕舞い、バッグを肩に提げた。
両肩に手を遣り、後ろ髪をフワリと一度持ち上げてからゆっくりと振り返る彼女。
あわてて目を逸らし、しゃがみ込んでソックスを直すフリをする私。
そんな私の傍らを足早に通り過ぎ、彼女は更衣室を後にした。
私は混乱していた。
今見たことをもう一度頭の中で反芻した。
やはり一行程、抜けている。
彼女は授業の前、スカート越しに下着を脱いで代わりにアンダースコートを身に着けた。
授業の後、スカートを着けてからアンダースコートを脱ぎ、そのまま更衣室を出て行った。
そのことにどんな意味があるのかがわからなかった。
大急ぎで着替えを終わらせ更衣室を出た。
下半身に下着を着けていない彼女がこれからどうするのか、心の底から知りたいと思った。
振り返るときにチラッと見えた彼女の横顔は心なしか紅潮しているように見えた。
からだを動かしたせいかもしれないし、まったく別の理由があるのかもしれない。
彼女は授業の前、スカート越しに下着を脱いで代わりにアンダースコートを身に着けた。
授業の後、スカートを着けてからアンダースコートを脱ぎ、そのまま更衣室を出て行った。
そのことにどんな意味があるのかがわからなかった。
大急ぎで着替えを終わらせ更衣室を出た。
下半身に下着を着けていない彼女がこれからどうするのか、心の底から知りたいと思った。
振り返るときにチラッと見えた彼女の横顔は心なしか紅潮しているように見えた。
からだを動かしたせいかもしれないし、まったく別の理由があるのかもしれない。
二時限目の後は昼休み。
私はとりあえず学食に向かった。
そう言えば私が彼女をマークした日、彼女がトイレの個室に立てこもっていたのも昼休み後の三時限目だったっけ。
だけど曜日が違う。
体育のある日ではなくて確か木曜日だったっけか。
学食へ向かう道すがら、そんなことを考えながらきょろきょろと彼女の姿を探した。
学食であっさり彼女はみつかった。
いつものグループ5人でテーブルを囲み、ランチを楽しんでいた。
彼女はクスクス笑いながらカレーライスのスプーンを唇に運んでいる。
私は出入り口近くのぼっち飯仲間に相席し、きつねそばをもそもそと啜った。
三時限目も四時限目も彼女と一緒だった。
彼女のグループの顔ぶれは若干変わったが、仲間たちの中ではんなりした笑顔を浮かべて講義を受けていた、
休み時間のトイレも仲間と一緒に入り、一緒に出てきていた。
彼女の振る舞いは普段と何ら変わらないように見えた。
その日は夕方から用事があったので放課後までは追えなかった。
結局、彼女がノーパンになった理由は分からず終いだった。
相変わらず私は混乱していた。
でもそれは妙に心地の良い混乱だった。
私はとりあえず学食に向かった。
そう言えば私が彼女をマークした日、彼女がトイレの個室に立てこもっていたのも昼休み後の三時限目だったっけ。
だけど曜日が違う。
体育のある日ではなくて確か木曜日だったっけか。
学食へ向かう道すがら、そんなことを考えながらきょろきょろと彼女の姿を探した。
学食であっさり彼女はみつかった。
いつものグループ5人でテーブルを囲み、ランチを楽しんでいた。
彼女はクスクス笑いながらカレーライスのスプーンを唇に運んでいる。
私は出入り口近くのぼっち飯仲間に相席し、きつねそばをもそもそと啜った。
三時限目も四時限目も彼女と一緒だった。
彼女のグループの顔ぶれは若干変わったが、仲間たちの中ではんなりした笑顔を浮かべて講義を受けていた、
休み時間のトイレも仲間と一緒に入り、一緒に出てきていた。
彼女の振る舞いは普段と何ら変わらないように見えた。
その日は夕方から用事があったので放課後までは追えなかった。
結局、彼女がノーパンになった理由は分からず終いだった。
相変わらず私は混乱していた。
でもそれは妙に心地の良い混乱だった。
普通の女性なら好き好んで自らノーパンになったりはしない。
彼女が何かしらエロティックな嗜好を隠し持っているであろうことは確信していた。
なぜなら私自身がそうだから。
その夜、私は彼女を想い、遅くまで自慰行為に耽った。
*
*彼女がくれた片想い 04へ
*
彼女が何かしらエロティックな嗜好を隠し持っているであろうことは確信していた。
なぜなら私自身がそうだから。
その夜、私は彼女を想い、遅くまで自慰行為に耽った。
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*彼女がくれた片想い 04へ
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