ゴージャスなブルーベルベットの上に横たわっていたのは、2種類の、数珠、のような形状の一見ブレスレットぽいオブジェでした。
ひとつは、直径1センチから2センチくらいのえんじ色の珠が徐々に大きくなるように連らなった、全長20センチくらいのもの。
もうひとつは、直径1センチから最大4センチくらいの珠が凸凹ランダムに連らなっている、やっぱり全長20センチくらいのもの。
えんじ色の珠は、どれもツヤツヤピカピカ、壮麗に輝いています。
「うわー、綺麗!」
思わずつぶやいてしまいました。
「でしょ?ガーネット、和名だと柘榴石のカーバンクルよ。石も仕上げも質が良いから、本来ならこのままブレスとか、大きいのはカットして指輪やペンダントトップにするべき宝石なのだけれどね」
シーナさまが意味ありげに微笑みました。
「それで直子さん、これが何だかわかる?」
「えっ?」
シーナさまに尋ねられ、あらためてその数珠っぽいものをじっくり見つめました。
宝石、っておっしゃったから、きっと何かアクセサリーの一種なのかな?
どちらの数珠にも、片方の先端に直径3センチくらいのゴールドのリングが付いています。
指とか何かにひっかけて、ぶら下げるためなのでしょうか?
でも、そんなアクセ、聞いたこともない。
何だかわかる?と尋ねるくらいですから、見た目どおりの数珠やブレスレットではないでしょう。
ひとつのほうは、珠の大きさもバラバラだし・・・
そこまで考えたとき唐突に、以前ネットで見たことのある、とあるえっちな画像が頭の中に浮かびました。
裸の四つん這いで、お尻から数珠状のものを尻尾のように垂らしていた女性の画像。
「あっ!」
私が声をあげると、シーナさまが嬉しそうにニッと唇の両端を上げました。
「さすがヘンタイ直子さん。お気づきになったようね」
シーナさまが、まっすぐなほうの数珠状のものを手に取り、私の目の前にダランとぶら下げました。
珠と珠とのあいだは、ぴっちりと詰められていないようで隙間が出来、珠をつないでいる糸の全長だと25センチくらいあるみたい。
「これはね、俗に言う、アナルビーズ、として作らせたの。つまり、この綺麗なカーバンクルが直子さんのお尻の穴を出たり入ったりする、ってわけ」
シーナさまは、数珠、いえ、いささか高級過ぎる柘榴石で作ったアナルビーズを私の目の前でブラブラ揺らしながら、ニンマリと笑いました。
「直子さんは初心者だから、最初はこの一番小さな珠から始めて、開発されてきたら、こっちの大きな凸凹で存分に愉しむといいわ」
もう一方の、珠の大きさランダムなアナルビーズも手に取り、ブラブラさせるシーナさま。
開発、というお言葉に被虐心がズキュンと震えてしまいます。
私、お尻の穴を、開発、されちゃうんだ・・・
いたたまれない恥ずかしさに、真っ赤になってうつむきました。
「あら、ずいぶんと嬉しそうじゃない?もちろん、実際に開発するのはエミリーの役目。今日のわたしは、そのとっかかりのコーチ役」
「エミリーもね、直子さんのアナル開発にはとっても興味がおありのようよ。このあいだお会いしたとき、お話がはずんちゃったものね?」
「はい。あたし、その手のプレイは今まであまりやったことがないので、ワクワクしています」
お姉さまがアナルビーズと私の顔を交互に見つつ、切れ長な瞳を煌々と輝かせています。
「これ、現地でも評判な、腕利きのジュエリー職人にわざわざ作ってもらったのよ。さっきも言ったように、最初はうちのメス犬用に、ピンクサファイアで」
「こっちの珠がランダムなやつをね。あいつ用のは、全体にもうひと回り珠が大きいけれどね」
「その職人、わたしのデザイン画見て、いったいこれは何なんだ?って怪訝そうな顔をしていたわ」
思い出し笑いのシーナさま。
「それがあまりにも出来が良くて加工賃も妥当だったから、直子さん用のも作ることにしたの。でも、直子さん、初心者だから小さいのから二種類作らなきゃならないし、それだと、ピンクサファイアでは石のお値段張り過ぎるでしょ?ちょうどそのアトリエに程度のいい大きな柘榴石の原石の塊があったから、それから削り出してもらったの」
「ストリングスもまず切れることの無い高品質ナイロンテグスだし、このリングは18金だし、お尻の穴に挿れて遊ぶにしては、あまりにも贅沢すぎる一品よ?」
シーナさまがからかうようにおっしゃり、その高級アナルビーズを私の鼻先でブラブラ揺らしました。
「現地でずっとガイドしてくれた子がすっごく興味持っちゃって、何に使うんだ?アクセサリーなのか?って、ずっとうるさかったのよ」
「だから、現地を離れる前の夜のパーティの席で、こっそり彼女にだけ教えてあげたの。うちで飼っているセックススレイブのアヌスに突っ込んで愉しむんだ、って」
「彼女、一瞬ギョッとした顔してから、大声で笑い出したわ。大受け。ひとしきり笑い転げて、やっぱりニッポンジンは、アブノーマルなヘンタイばっかりだ、って半ば感心、半ば呆れの、目に涙溜めた笑顔で言われちゃった」
「デザイン画、そのアトリエにおいてきちゃったから、ひょっとしたら今頃、現地の日本人向けお土産のラインナップに加わっているかもしれないわね、これ。安めの石を加工して」
お姉さまとシーナさまがお顔を合わせて、しばらくクスクス笑っていました。
「そんなわけで、これから直子さんのアナル開発を始めるのだけれど、直子さん?最近、お通じのほうはどう?」
シーナさまに突然お通じ状況を尋ねられ、ビクンとわななく私。
アナル開発、という淫らでヘンタイ過ぎる語感が、私のマゾ性を刺激し過ぎて、全身が疼いて疼いてたまりません。
「あの、え、えっと、ふ、ふつう、です・・・」
「今日は?」
「あ、はい、午前中に一度、ふつうに・・・」
「そう。一度出した後は、何食べた?」
「え、えっと、お昼にバナナ一本とヨーグルトを食べて、夕方にお姉さまとお逢いして、サラダとパスタとピザをご馳走になって、それから今、アイスクリーム・・・」
「ふーん。今11時前か。一応もう一度出しておいたほうが無難なようね。直子さんも、あまりエレガントでないのは、お好きではないでしょう?」
イタズラっぽい口調のシーナさま。
「あ、はい・・・」
エレガントに虐められたいなら、まず、エレガントとは対極な自分の姿を、おふたりにご披露しなければならないようです。
「おっけー。やっぱり一度出しておきましょう。エミリー、直子さんをバスルームに連れて行って。わたしもすぐに行くから」
シーナさまが私の首輪から垂れている鎖リードの先端をお姉さまの右手に握らせて立ち上がり、おひとりでサンルームのほうへスタスタ歩いていかれました。
シーナさまのお言葉が何を意味しているのかわかった私は、これから訪れるであろうみじめ過ぎる恥辱にグングン昂ぶりながら、無言でお姉さまのお顔を、すがるように見つめました。
「さ、直子?行くわよ?」
お姉さまが立ち上がり、私も立ち上がり、お姉さまがクイッとリードを引っ張ったのを合図に、私は腰を沈めて床に四つん這いになりました。
お姉さまのTバックのカッコイイお尻を見上げつつ、棒枷で抉じ開けられた丸出しの股間とお尻をフラフラ上下させて、フローリングの床をワンちゃんのように進みます。
鎖を引かれて膝を交互に動かすたびに、粘膜が擦れて溢れ出したおツユが腿を滑り落ちるのがわかりました。
バスルームの横開きな扉をお姉さまが開き、そのままスタスタと中へ入りました。
私の両手のひらと両膝に触れる感触が、フローリングから濡れたタイルに変わります。
先ほどお姉さまがシャワーされたので、バスルームの中はまだほんのり温かく、ソープ類の良い香りがして、全体に湿っていました。
大きめの鏡は全体に曇っていて、私たちの姿もぼんやりぼやけて映っています。
「これからあたしは、ここで直子の排泄姿を見せられる、っていうことよね?」
お姉さまが振り返り、四つん這いの私を見下ろして静かにおっしゃいました。
「出逢ってから3度目、つきあい始めて2回目でのそんな姿、って、どう考えたってアブノーマルよね?」
お姉さまは、普通に世間話するような口調で、私に尋ねてきます。
「さ、さあ?・・・」
何てお答えすればいいのかわからず、ボーっとお姉さまを見上げる私。
「まあ、初対面でオナニー姿、このあいだはオシッコ姿視ちゃったのだから、妥当なのかな?あたしたちみたいな仲なら」
ニコッと微笑まれたその瞳は、好奇心で爛々と輝いていました。
「ねえ、直子はどう?あたしにそういう姿視られちゃうのって、嬉しいの?それとも恥ずかしい?」
「恥ずかしいです!すっごく恥ずかしいです!お見せしたくないですぅ!」
被虐に全身を震わせて、泣きそうな顔でお姉さまを見上げました。
「本当?直子は、そういう姿を視て欲しくてたまらない種類の人間のくせに」
お姉さまがイジワルにおっしゃり、リードをクイッと引っ張りました。
「あうっ!本当ですぅ。お姉さま、どうか私がみっともない姿を、お下品な姿をお見せしても、どうか嫌いにならないでください。お願いしますぅ」
お姉さまからのお言葉責めに、私のマゾ心は狂喜乱舞、心の底から恥辱のヒロイン役に酔い痴れていました。
「シーナさんたちには、何回くらい視られたことあるのよ?」
お姉さまの口調が一転して冷ややかに変わりました。
ドキンとした私も、急にオドオドしてしまいます。
「あ、えっと、お浣腸姿は、やよい、いえ百合草先生に2回・・・オシッコ姿だと3回か4回か、えっと5回か・・・」
「へー。そんなに視られちゃっているんだ?はしたない子ねえ」
お姉さまの心底軽蔑したようなお声。
「そんなに視られているなんて、嬉しいからとしか思えないわ。やっぱり直子は、排泄姿を見せつけてオマンコ濡らしちゃうようなヘンタイ娘なんじゃない!」
「シーナさんたちには負けられないから、今日はあたしもじっくり視させてもらうわ!何もかもっ!」
「あうぅぅ!」
リードをグイグイ引っ張られ、私の顎は天井に向いています。
「それに、これから直子のお尻と肛門は、あたしだけのものになるのだからね?無闇にあたし以外に視せたり弄らせたりしたら、あたしたちのスール関係は即、解消するから。いい?わかった?」
思い切り冷たい口調で投げつけられ、お尻をバチンと叩かれました。
「ひぃっ!はいぃっ!直子はお姉さまだけのものですぅぅ・・・」
四つん這いのまま、お姉さまをすがるように見上げると、お姉さまが裸足の右足を私の目の前に突き出してきました。
私はその濡れた親指を口に含み、じゅるじゅるしゃぶりました。
「あらあらー、仲がおよろしいことで」
シーナさまが何か荷物を片手にバスルームに現われ、お姉さまがササッと右足を引っ込めました。
「お待たせー。さあ、さくさくやっちゃいましょう。とりあえずまず、エミリーにはこれね」
シーナさまがお姉さまに何か手渡しました。
お姉さまの手に乗っているのは、果実の形をしたおなじみのお浣腸薬と、薄でのゴム手袋。
「一応その手袋着けて、直子さんに浣腸してあげて」
シーナさまがお姉さまにご指示されました。
いよいよ、と思った私の心臓はドッキドキ。
「浣腸プレイならエミリーもしたことあるんだったわよね?お尻の穴ほぐして突き挿すだけだから。ローションが必要だったら直子さんの愛液を肛門になすりつければいいわ。直子さんって、本当、ローション要らずで捗るのよね」
おっしゃりながら、シャワーをひねって床を流し始めるシーナさま。
私の両手と両膝がみるみるぬるま湯に浸ります。
お姉さまは私の背後に回り、突き出しているお尻の穴をゴム手袋のひんやりした指が撫ぜ始めました。
さわられるたびに、穴の円周のヒダヒダがヒクヒク動いてしまうのが、自分でわかります。
「あふぅん・・・」
「あら、直子さん、もう気分出しているの?いくらでも悶えていいわよ、今は」
シーナさまのからかい口調で、お姉さまの指遣いがより激しくなりました。
「あうっ!んんんぅー」
穴を広げるように、皮膚が引っ張られたり撓まされたり。
穴周辺を激しく揉みしだかれ、甘えるような声が出てしまう私。
「やっぱり直子さん、根っからのヘンタイだけあって、そこの感度も超敏感みたいね」
シーナさまの蔑んだ口調が私の耳を心地よくくすぐりました。
「いくわよ直子。肛門の力を抜きなさい」
「あ、はいぃ」
お姉さまのご命令に従って下半身の力を抜いたと同時に、お浣腸容器の先端がプスリと突き刺さる感触がありました。
シーナさまは、バスルームの鏡にもシャワーをかけ、曇りを完全に消していました。
大きな鏡には、全裸四つん這いでお尻を高く突き上げた私と、エナメルボンデージ姿でお浣腸容器を私のお尻に突き立てているお姉さまのお姿、そして、片手に持ったハンディビデオカメラを私のお尻に向けているシーナさまのお姿が、鮮明に映し出されていました。
「あうううっ・・・」
お尻の穴から内部に、冷たい液体が侵入してくる感触がしばらくつづき、やがて肛門に挿さっていたものが抜かれたのがわかりました。
「終わったようね。これから5分間、直子さんは、何があってもがまんすること。膝立ちになりなさい」
シーナさまにうながされ、上半身を起こします。
「直子さんがギブアップするまでのあいだに、さっきエミリーが言ってたロープの扱い方をちょっと説明しておくわ」
ビデオカメラをお姉さまに渡し、シーナさまが愛用の麻縄を一束つかみ、膝立ちになった私の前に立たれました。
シーナさまがロープを手にして目前にいらっしゃると、何も言われなくても反射的に、私の両手は後頭部で組まれ、マゾの服従ポーズになってしまうのです。
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*就職祝いは柘榴石 10へ
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