2021年8月28日

肌色休暇二日目~いけにえの賛美 07

「ぬぐぅっ!」

 首輪の少し下の喉首に再び、気道を軽く締め付けられる感覚が。

「いいかい?これからお前の手足の戒めを解いてやるけれど、間違っても暴れたり逃げ出そうなんて考えるんじゃないよ?」

 お声と一緒に首をジワリと一段強く締め付けられる感覚。
 私は黙って頭を上下にコクコク振り、服従を示します。

「目隠しを取ろうとするのもダメだ。わたくしの許可が出るまではな。もしも許可なく取ろうとしたら…」

「んぐぅっ!」

 いったん緩んでいた首への締め付けが再び強くなりました。

「素っ裸のお前の手足を縛って、生きたまま山奥に捨ててやるからね?」
「からだにワインをたっぷりふりかけておくと、蛾やらムカデやら蜘蛛やら、虫たちがごっそり群がってくれるらしいから、さぞや賑やかに最期を迎えられることだろうよ」

 人の不幸を嘲笑うような残酷かつ無慈悲に溢れたおっしゃりようは、この人ならやりかねないな、と思わせるのに充分な嗜虐性が感じられました。

「わかったのかい?」

 バチン!
 お答えしようと口を開きかけたときに首への締め付けが緩み、その代わり左頬にビンタ。

「あうっ!」

「わかったら返事は?」

「は、はいっ…お言いつけの通りにしますっ…私は、オナ子は決して、あの、あの…せん、先生さまのお言いつけを破ったりはいたしませんっ…」

 バチン!
 今度は右頬にビンタ。

「おまえごときに気安く先生呼ばわりされたくないね。オナ子はわたくしが名付けたわたくしの奴隷、所有物なのだから」

 別に気安くお呼びしたわけではなく、何とお呼びすればいいのかわからず、みなさまがされている呼び名を真似しただけの苦肉の策だったのですが…
 第一私は、この女性のお名前はおろかお顔もお姿も、一切の素性もわからないまま虐められているのです。

「主従関係には相応のけじめが必要。わたくしのことは主さま、あるじさま、と呼びなさい」

 乗馬鞭のベロで私の顎を撫でながらのご命令。

「は、はい…わかりました、あ、あるじさま…」

 完全に絶対服従マゾ性全開状態に陥っている私。

「ようし。では戒めを解いてやろう」

 まず背もたれ側の両手が自由となり、つづいて両足が動かせるようになりました。
 でも繋がれていた鎖が外されただけで、手足に巻き付いているレザーっぽいベルトはそのままみたい。

「立ちなさい」

 お言葉と一緒に首輪がグイッと前に引っ張られます。
 いつの間にか私の首輪にリード、引き綱が繋げられたみたい。

 リードに引かれてよたよたと二歩三歩前につんのめりつつソファーから立ち上がります。
 同時にからだのあちこちに中途半端にへばり付いていたブラウスやスカート、下着の布片がどなたかの手で取り去られます。

 って、おひとり増えている?
 首輪に繋がっているリードは変わらずどなたかが握っていらっしゃるようなのに、私のからだから衣服を取り去っていくどなたかの手…
 気づいてみると私の周辺に、嗅ぎ慣れたローズの香りとはまた違うフローラルな香りが漂っているような気もします。

「そのままもっと前に出てきなさい。両手は頭の後ろだよ」

 あるじさまのお声が前方から聞こえ、再び首輪がグイッと前へと引っ張られました。
 ご指示通りマゾの服従ポーズになったものの目隠し状態なので、足を踏み出そうにも恐る恐るのへっぴり腰状態。

 足の裏で畳を擦るようなロボット歩行でリードに引かれるまま数メートル歩きました。
 後ろでどなたかがクスッと笑われたようなお声が聞こえた気がします。

「そこでいいわ」

 あるじさまのお声が正面から聞こえ、私も前進を止めます。
 あらためて両足を休めの形に開き、マゾの服従ポーズ。

「ふふん、いい眺めだね。わたくしの座敷に目隠しされた若い全裸の女の為す術もない降参ポーズ。不安だろう?これから何をやらされるのか、ここから生きて帰れるのか?心細くて胸が張り裂けそうだろう?」

 多分にお芝居がかった声音ですが、確かに私はそんな心持ちになっていました。
 なのにお構いなくヌルヌル潤んでしまう私のどうしようもないマゾマンコ。

「でもまあ目隠ししたまま庭まで歩かせるのはやはり無理なようだな。フラフラユラユラ危なっかしくてしょうがない」
「わたくしも無駄に怪我をさせて悦ぶような無粋な鬼ではないから、目隠しを外すことを許してやろう。取っていいぞ」

 あるじさまのお慈悲深いお言葉に、おずおずと後頭部の手を動かそうとしたとき、ワンテンポ早くシュルシュルっと目隠しが外れ、視界に眩しい光が飛び込んできました。

「あっ!?」

 唐突に溢れる光の眩しさで最初は使い物にならない視覚。
 ただ目を細めつつだんだん慣れて来るとぼんやり眼前に見えてくるお姿。
 その、自分の予想をたやすく超えた裏切られっぷりに思わず、えっ!?と出かかった声を慌てて飲み込みます。

 私の首輪から伸びている引き綱を握られ立たれているのは、小柄でやや痩せ気味なご中年以上のご年齢に見えるおばさま。
 ただし、服装こそグレイのスウェット上下ですが、お綺麗に整えられた清潔感のある短髪と人のよさそうなうりざね顔にご聡明さを感じさせる縁無し眼鏡、と全体的に品のある感じ。
 
 デパートの婦人服売り場の和服コーナーで同年代のセレブなお客様に高額なお着物のご接客をされていそうな、ご愛嬌と知的な感じが共存しているたおやかな雰囲気のご婦人でした。

 私は、そのお声のトーンやお言葉遣いから、たとえば女子高の生活指導主任教師として睨みを効かせていそうなぽっちゃり気味ひっつめ髪の、意識高い系お局様的な女性を想像していましたから、大外れ。

 あるじさまが左手に持たれているのは、やっぱり乗馬鞭。
 お姉さまのと同じブランド物の色違い、柄とベロの部分が緑色のものでした。

 そしてもうひとつ私をびっくりさせたのが、私の傍らに寺田さまがおられたこと。
 それもレースクイーンさんが着るような、超ハイレグお背中がら空きな真っ白でテラテラ輝く素材のレオタードをお召しになられて。

 寺田さまはわざとなのでしょうが、初対面のときのフレンドリーな雰囲気はすっかり消え、端正なお顔に薄い笑みをよそよそしく浮かべられて私を見ています。
 均整の取れたボン・キュッ・ボン、スラッと伸びる右脚だけクロス気味に前へと出したレースクイーンさんがよくやられている立ちポーズも決まっていて、しばし見惚れてしまいます。

「ふうん、可愛らしい顔しているじゃない?虐めたくなる顔とも言えるけれど」

 クイッとリードを引かれてあるじさまのほうを向きます。
 確かにあのお声が、そのお顔から出ています。
 人のよさそうなお顔に薄笑みを浮かべられて。
 
 このおばさまがさっきから、私をビタンビタンビンタされ首をギュウギュウ締めていたなんて信じられません。
 目隠しをされていたときの脳内イメージと現実のギャップを埋めるのに、もう少し時間がかかりそう。

 私たちが向き合っているのはお座敷のほぼ中央。
 あるじさまは縁側へと出る側のガラス戸を背に立たれ、その一メートルくらい離れた真向かいに服従ポーズな私。
 あるじさまより私のほうが背が数センチ高いみたい。
 寺田さまはふたりのほぼ真ん中右側、お相撲の立会いで言うと行司さんの位置にスクっとモデルポーズで立たれています。

 と思ったら寺田さまが優雅に壁際まで歩かれ、立て掛けてあった折りたたみ椅子を持たれ、再びあるじさまの傍らへ。
 その椅子にちょこんと座られたあるじさま。
 あるじさまの右手には私の首輪へと繋がるリードがしっかり握られています。

「でも顔に比べてからだのほうは、ずいぶんな開発のされっぷりじゃないか。その年ごろにしては熟し過ぎ、つまり、ふしだらだ」

 腰掛けられたあるじさまが私の裸身を低い位置から、まじまじと見つめ、決めつけてこられました。

「たっぷり重そうな下乳がいやらしくて掴みやすそうな乳房、鴇色の幅広い乳輪、物欲しげにツンと飛び出ている小指大の乳首…」
「くびれているくせに薄っすら脂肪の乗ったウエスト、まっすぐなお腹のおかげで余計に目立つ、ぷっくりと膨らんで卑猥に誘う無毛な恥丘…」

 服従ポーズな私の裸体を文字通り舐めるように両目を細められて見つめつつ、そのご感想を一々お言葉にされて私に告げてくださるあるじさま。
 傍らで寺田さまが見守られていることもあり、同性であるがゆえの恥ずかしさ、こそばゆさはまさに筆舌に尽くし難いほどです。

「女性器は前付き気味だな。陰毛が皆無なおかけで陰裂はおろか、萼を脱ぎ去った陰核まで飛び出しているのが見えている。陰核は標準より大きめ、つまり助平ってことだ。もちろんツヤツヤ濡れそぼっているのも…」
「腕と脚、あと腹にも、それなりに筋肉が付いているようだが、何か運動をやっているのか?」

「は、はい。趣味でクラシックバレエを少々…」

「ふん、バレエか。それならからだも柔らかいだろうし、少々窮屈な体位での責めも大丈夫そうだな…」

 あるじさまがご満足そうに小さく笑われ、握られていた引き綱の持ち手をスッと離されました。
 引き綱は麻縄にも似た、何かの繊維を編み込んだ縄状ロープで、お色も使い込んだ麻縄ライク。
 
 輪っか状となった持ち手の部分が空中を走り、ロープの途中が私のお腹に当たって首から両脚のあいだにぶら下がります。
 私の両膝下20センチくらいの空間にユラユラ揺れている持ち手。

「後ろも見せてみろ」

 あるじさまのご命令で素直に背中を向ける私。

「ははっ、さっき寺田が笑っていたのは、これを見たからだな。とんだど変態のご令嬢がいたもんだっ!」

 背中に浴びせられるあるじさまからの嘲笑。
 お尻上の恥ずかし過ぎる日焼け跡のことをすっかり失念していた私は、今更ながらの大赤面。

「こんな身も蓋もない自己紹介文をからだに落書きされて生活しているマゾ女なら、ケツの穴も充分開発済みなんだろうな?」

「は、はい…一応は…」

「よし、前屈みになってわたくしにケツを突き出してみろ」

「は、はい…」

 後頭部に両手を置いたまま前屈姿勢になると、お尻は自然にあるじさまへと差し出す形になります。
 リードの持ち手は畳の上にパサッと落ちました。
 すかさずツルッとお尻を撫ぜる感触、たぶん乗馬鞭のベロ。

「ひゃんっ!」

「ひゃん、じゃない。そのままの形でもう少し私に近づきなさい。後退二歩ぐらい」

 ベロでお尻をスリスリさすりながらのご命令。
 その鞭がいつヒュンと唸るかと、ビクビクしつつ摺足で後退します。

「そんなもんでいいだろう」

 ストップがかかったときに私のお尻は、座られているあるじさまの眼前50センチ無いくらい?
 剥き出しのお尻に至近距離から熱いまなざしが注がれているのがわかります。
 ただ、ここまで近づいてしまえば乗馬鞭も振るえないでしょうから、私は少しひと安心。

「よし、今度は自分の手で肛門を拡げて見せろ」

「えっ?」

「えっ、じゃない。両手をケツに回して左右それぞれの尻肉を引っ張ってケツの穴を押し広げろと言っている」

「ひっ!」

 右尻たぶをバチンとビンタされ、おずおずと両手をお尻に回します。
 お尻の割れスジに両手を掛け、左右それぞれ力を入れて引っ張ると、肛門粘膜に空気が当たるのがわかります。
 そんな行為を明るいお部屋で数十センチの至近距離から見られていると思うと、もう恥ずかしさの大洪水。

「ふうん、変態のわりには奇麗な襞並びじゃないか。ちゃんと菊の形をしているし爛れてもいない」
「粘膜に弾力はありそうだな。結構太いのまで飲み込みそうだ」

 ご冷静な分析を聞かされるほど、羞恥という名のヘモグロビンが体内を駆け巡ります。
 こんな状態、いっそのことズブリと指でも挿していただいてウネウネ掻き回していただき、アンアン喘いでいたほうがどれだけ楽か…

「よし、ついでに今度は両手を少し下へずらして、膣口を拡げて見せろ」

「えっ!?」

「だから、えっ、じゃない。おまえのパイパンマンコの襞の奥まで覗いてやるから、自分の両手で陰唇を広げろと言っている」

「あ、あの、でも……、、、ひぃぃっ!」

 バッチーンという甲高い打擲音と共に左尻たぶに強烈な一撃。
 弾みで私の両手も自分のお尻から外れてしまうほど。

「オナ子は本当に頭が悪いね、三歩歩いたら忘れる鳥頭なのかい?さっき言っただろ?奴隷に、でも、だの、だって、だのは無いって」
「それともあれか?ドマゾだからわたくしのビンタが欲しくて、わざとわたくしに逆らっているのかい?」

 激昂気味なあるじさまのお声。
 でも私は前屈姿勢で自分の両脚のあいだからあるじさまを覗き込む格好なので、残念ながらあるじさまのお顔まではアングル的に見えません。

「ち、違うんです、私の、マゾ子のマゾマンコならいくらでもお見せするのですが、マゾ子のマゾマンコの中は今、はしたないおツユでいっぱいなんです…それを押し開いてしまったりしたら、せっかくの奇麗な畳を汚してしまいます…そうお伝えしたかったのです…」

 一生懸命、本心で弁解しました。
 全マゾ性を込めてしまったおかげで自分の呼び名まで間違えてしまいましたが…

「ふふん、そうかい。つまりおまえは、自分のマンコにマン汁が溢れ出ているから、マンコを抉じ開けて滴らせてこの座敷を汚したくない、そう考えたわけだ?」

「は、はい…」

「ふん、その心遣いはいい心がけだ。が、わたくしが名付けた自分の呼び名を間違えたのは重罪だな?自分でドマゾだと自覚しているからこその言い間違いなのだろうが」

「はい、ごめんなさい、申し訳ありません。私はオナニー大好きでドマゾで淫乱レズベンキな露出狂で、あるじさまの所有物セイドレイ、オ、オナ子です…」
 
 もはや私は、あるじさまから滅茶苦茶に辱めて欲しくて堪らなくなっています。

「ふん、ずいぶん躾の行き届いたマゾ女ぷりだな?まあいいわ。説明してやると、この座敷の畳は毎年十何人ていうオナ子みたいなしょーもないマゾ女のマン汁を吸い込んでいるんだよ。でもまあ、毎年4月には全部畳替えしちゃうんだけれど」
「今年はオナ子で8人目だったかな。だから畳が汚れることに気を回す必要なんてさらさらなかったんだね、余計なお世話って言うか」

 お芝居っぽかったあるじさまのご口調が、そこからガラッと愉しげに弾みました。

「ま、それはそれとして、わたくしがわざわざ付けてやった呼び名を勝手に間違えたことと、でも、と逆らった重罪の償いはしてもらわなくちゃねぇ。歯を食いしばりなさいっ!」

 あるじさまがガタンと立ち上がられる気配がして、私はギュッと目をつぶります。
 ほどなくヒュン、ヒュンという空を切り裂く甲高い音が二回して、右尻たぶ、つづけざまに左尻たぶに、焼きごてを押し当てられたような熱すぎる痛みが…

「あうぅぅっ!!」

 まさしくこれは乗馬鞭のベロ部分のクリーンヒット。
 この後数日間、ベロ部分の矢羽状の打痕は赤く残ったまま、ヒリヒリする痛みも数日消えないことでしょう。

 あ、もちろん今まで私は焼きごてを肌に押し当てられたことなんてありませんから、おそらくそんなふうな痛みなのだろう、という想像です。
 乗馬鞭のクリーンヒットは何度か経験しているので、こちらは体験談です。

「そういうことだから、さっさと自分でマンコをおっぴろげなさい」

 椅子にご着席し直されたのでしょう、お声の出処が低くなられたあるじさまのお言葉が聞こえてきます。

「は、はい…」

 ジンジン疼く、肛門位置の横延長線上左右尻たぶに記されたふたつの打擲痛に身悶えしつつ、再び両手をお尻のスジ沿いにあてがいます。
 さっきより低め、蟻の戸渡りを通り越し、無毛の大陰唇のふくらみにあてがった両手を左右にグイッと押し開きました。

 トロトロトロッ…
 いきなり開かれた扉に活路を見い出した粘液たちが、我先にと溢れ出ていくのが自分でわかりました。
 
 先ほどの強烈な乗馬鞭二連発で私は小さくイッていました。
 なので私のマゾマンコ内発情分泌液は、どんな小さな隙間からでも滲み出たいギリギリ飽和状態。

 そんな恥ずかし過ぎるスケベなおツユに大放流の僥倖が訪れ、あるものは内腿から脛やふくらはぎを伝い、あるものはラビア襞に溜まって膨れた雫が重力に引かれるままに、トロトロポタポタ滴っています。
 両脚を滑る粘液は、私が白いハイソックスを左右まだ履いたままでしたから、その布地に滲み込んでくださっているようで、畳を汚す心配はありません。

 問題は開いた両脚の境目からポタポタ垂直に落ちる雫たち。
 これは確実に畳を汚してしまう…
 と自分の股のあいだから覗き込んでいると…

 ちょうど雫が滴り落ちる地点に、スウェットパンツを脛までまくられたあるじさまの裸足な右足の甲が差し出されていました。
 もちろん引っ切り無しに滴り落ちているので、あるじさまのお御足の甲をも滑り落ち、お御足左右の畳に滲み込んでもいるのですが、あるじさまのお御足の甲も満遍なく濡れそぼっています。
 何より恥ずかしいのは、あるじさまのお御足の甲を濡らす水溜りがほんのり白濁していることでした。

「いいでしょう、オナ子のマゾマンコの性質も概ね把握しました。上体を起こしてこちらを向きなさい」

 あるじさまからの厳かなお声に導かれ、精一杯押し広げていた自分の熱く濡れそぼった大陰唇から両手を離す私。
 あるじさまへと向き合うときにはもちろん両手は後頭部、その両手の指先はおツユの熱で少しふやけています。

「オナ子のマゾマンコって外見はラビアも飛び出してなくてツルンとしてるだけだけれど、膣内はずいぶんビラビラ派手なのねぇ?」

 からかわれるようにおっしゃるあるじさまの薄い笑顔は、舞踏会でお召し物をお互いに褒め合う品の良い貴婦人さまがたみたい。

「あ、ありがとうございます…」

 なぜだか感謝してしまう私。

「どうやらオナ子は筋金入りのドマゾのようだから、こうしてわたくしから虐められるのも嬉しくて仕方がないんだろうねぇ?」

 お芝居口調でそうお尋ねになるあるじさまの私の顔を覗き込む笑顔は、これまでで一番イジワルいご表情に見えました。


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