2010年8月1日

グノシエンヌなトルコ石 36

「さーてと、子猫ちゃん。アタシを喜ばせて、くーださいなー」

私に向き合うようにからだをひねって、私の右おっぱいにユマさんのやわらかい左おっぱいをなすりつけてきます。
私は、ポケットの右手をグイっとより深く進入させて、指先で入口を捉えます。
ユマさんの陰毛はわりと豊富です。
それを掻き分けて一番敏感な場所を探します。
場所を確認した後、満を持して二本指を挿入しながら、ユマさんの唇を私の唇で塞ぎます。
「はうっ!」
くぐもったユマさんの声を聞きながら舌をからませつつ、左手でユマさんの右おっぱいを少し乱暴に掴みました。
ユマさんのかわいらしいお顔の眉根にシワが寄ります。

ユマさんのおっぱいは、本当にやわらかくて、モミモミしているだけで私のほうが気持ち良くなってきます。
私が唇を離すと、ユマさんは真一文字に唇を結んで、必死に声が出ないようにがまんしています。
そのお顔がすごくセクシーなんです。
私は右手の親指でユマさんの敏感な場所を擦りつつ、右乳首も右手で強くつまんで、ユマさんに声を出させようと試みます。
「んふーんふーんふーんふんーっ」
ユマさんは鼻で激しく息をしながら、私の顔をトロンとした目付きで見つめています。
すごくかわいくて、抱きしめたくなっちゃいます。
私は右手のピストンの速度を上げて、唇でユマさんの左乳首を転がしました。
「はふん、はふん」
私の背中に回した左手に力を入れて、私を抱きしめてきます。
右手はショートパンツの上から、私の右手を掴んで一緒に激しく動かしています。

ちょっとテーブルがガタガタ鳴っていて、マズイかな?と思ったとき、やよい先生がファッショングラスをはずしました。
「ちょっとユマ、やまだ、やまだっ!」
やよい先生が押し殺した声で叫んでいます。
ユマさんはそれどころじゃないようです。
私はあわててユマさんのチューブトップを左手でずり上げておっぱいを隠してから、自分も胸をかき合わせます。
ユマさんもやっと事態が飲み込めたようで、左手でチューブトップの上部分を押さえ、私のポケットの右手に自分の右手を重ねたまま、私の右肩に頭を預けて寝たフリをしました。
その寝顔が、なんとも悲しそうな、もうちょっとだったのに・・・って顔に書いてあるような表情だったので、私は思わず小さく吹き出してしまいました。

遠くからガヤガヤと、おばさまたち特有のとりとめのないおしゃべり声が聞こえてきます。
そのガヤガヤがどんどんこっちに近づいてきます。
どうやら、私たちと通路を隔てた向こう側、私たちに椅子の背もたれを向けているボックスに座るようです。
ボックスを隔てた一番向こう側の通路をゾロゾロとおばさまたちが歩いてきます。
何かのスポーツサークルの人たちみたい。
みなさん、お揃いの派手なジャージをお召しになり、手に手にスポーツバッグとタオルを持っています。
おばさまたちが座ってしまえば、私たちは見えなくなりますが、立っていると丸見えです。
あなたがこっちへ、いえあなたこそあっちへ、と、これまたおばさま特有の譲り合いをなさっています。
その中の一人のおばさまが、私に寄り添うように寝ているユマさんの姿を見つけて、あれまあ、という顔をしながら、私の視界から消えました。

ようやくおばさまたち全員が席に座りました。
これにしましょう、いえこっちが美味しそう、とメニューを選ぶ声も姦しいです。

ユマさんがそろそろと顔を上げました。
悲しそうな顔のままです。
さっきの小柄なウエイトレスさんが小走りに近づいてきて、ユマさんの隣に腰掛けました。

「百合草先生、ごめんなさい。急な団体さんがいらっしゃって。ご近所のバレーボールクラブのかたたちなんですけど、一箇所にまとまって12名座れるのって、あそこのボックスしかなくて・・・」
小柄なウエイトレスさんは、申し訳なさそうに、やよい先生に謝っています。
「ううん。土曜日なのに空いてるなあとは思ってたの。良かったじゃない、売り上げ増えるし。気にしないで」
「でも百合草先生、お引越しされるんですよね?だから今日はゆっくり遊んでいってもらいたかったんですけど・・・」
「うん。来週ね。来れたらもう一回くらい来るからさ、ミーチャンと」
「お待ちしています。私も東京、遊びに行きますから」

小柄なウエイトレスさんは、今度はユマさんに向かって、
「ユマさんも、ごめんなさいね」
そう言いながら、ユマさんのチューブトップ越しに、両手でおっぱいをムニュっと掴みました。
「あはん。アタシはこっちにいるからー、またこのお店使わせてもらうわよん。チャンスがあったらこっちの子猫ちゃんも連れてねー」

小柄なウエイトレスさんと目が合った私は、ペコリとお辞儀をしました。
小柄なウエイトレスさんはニッコリ笑い返してくれてから立ち上がり、もう一度やよい先生にお辞儀をすると、また小走りに戻っていきました。

「しょうがないわねえ。じゃあつづきはあたしの車の中でやりなさい」
「その代わり、あたしの車の後部座席は、なお子のアソコ並みに狭いからね。覚悟しといてね」
「アタシ知ってるもんー。子猫ちゃんとピッタリ密着できて楽しみー。て、子猫ちゃんのアソコってそんなに狭いんだー?」
私は赤くなってうつむきながら、ワンピースのボタンを留めています。

「やよい先生は、あの小柄なウエイトレスさんともお知り合いなんですか?」
ボタンを留め終えて、お話をそらすために聞いてみます。
「まあね。て言ってもあたしのお相手じゃないわよ。ミーチャンの。シーナも百合属性のS寄り」
「えー!?あんな可愛らしくて、Sなんですか?」
「なーに?苛めてもらいたいの?」
やよい先生がニヤニヤ笑っています。

「さ、出ましょう」
やよい先生が伝票を掴んで、ファッショングラスをかけてからバッグを肩にかけ、スタスタとレジに向かいました。
ユマさんもブラウスをはおり直して、同じようにファッショングラスをかけて後を追います。
私は、お尻に敷いていたバスタオルをたたんで小脇に抱え、ユマさんのCDを持って、同じようにファッショングラスをかけてつづきました。

お店を出るとき、小柄なウエイトレスさんが小さく手を振って、私に向かってパチンとウインクしてくれました。
外は相変わらずムっとした湿気と熱気で、シトシトとこまかい雨が降っています。

駐車場に停めてある、やよい先生の赤い車のまわりをグルッとまわってみました。
確かに後ろの窓は全体が黒っぽくなっていて、中はよほど目を凝らさないと覗けません。
私は安心して、助手席側のドアのところに戻りました。

助手席の背もたれを前に倒して、ユマさんが慣れた感じで後部座席に乗り込んでいきます。
やよい先生は、私のケータイとユマさんのケータイをなにやらいじくっています。
私が後部座席に乗り込むと、ユマさんはシートに大きなバスタオルを広げて敷いて、準備万端、早くもチューブトップを脱ぎかけていました。
確かに狭いですが、横たわってしまえば、密着感と閉塞感が心地良さそうです。

「ほらー、子猫ちゃん早くー。アタシのズボン脱がせてよー」
ユマさんが両手を広げて、その豊満なおっぱいを私のほうに突き出しています。
「たぶんだいじょうぶと思うけど、エマージェンシーのときは、このレインコートはおってね。あらかじめボタンははずしときなさい」
ケータイ弄りを終えたやよい先生が、ピンクとブルーのナイロン製らしい布を後部座席に投げました。
「合言葉は?わかってるわよね?」
「やまだーっ!」
ユマさんが大きな声で叫んでからブルーを取ったので、私はピンクのを拾ってボタンをはずすために広げてみます。
ポンチョみたいなかわいい感じのレインコートです。
ユマさんがレインコートをリアウインドウのところに置いたので、私も真似します。

「なんで緊急事態の合言葉が、やまだ、なんですか?」
と、私。
「なんでだっけっか?」
と、やよい先生。
「アタシがゆり先生たちと遊ぶようになったときは、もうそうなってましたよー。とにかくピンチのときは、やまだ、なのよー」
ユマさんが嬉しそうに言ってから、私に唇を重ねてきました。

「それじゃあ、出発するわよ。ゆっくり楽しみなさい。あたしが退屈しないように大きな声出してね」
やよい先生は、BGMのサティのボリュームを少し上げてから、すべるように車を発進させました。


グノシエンヌなトルコ石 37

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