2025年4月20日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 18

 目の前に広がる空間はまさに衝撃的でした。
 広さは、うーん、テニスコート半分くらい?と言うか、階上の大広間をひとまわりくらい狭くした感じ。
 四方の壁は打ちっ放しな灰色のコンクリートで覆われ、天井は普通のお部屋並に低く、間接照明がムーディです。

 入口扉は長方形なお部屋の長いほう一辺ほぼ中央に位置し、向かって右側は見るからに頑丈そうな鉄格子で囲まれた監獄風で床もコンクリートのまま。
 向かって左側は床全体がタイル敷きとなっていて、左奥の一画だけ少し段差で凹んでおり、そこに剥き出しの水道、シャワー設備と洋式便器。
 そのタイル床の中央に、分娩台とおぼしきこれまた頑丈そうで禍々しい物体が、両脚を開かせるのであろう部分を入口に向けてドーンと置いてありました。

 その他にも、奥の壁には磔に使うのであろう皮の手枷足枷がぶら下がる、等身大の赤くてX型のオブジェ、その傍らには大きなライオンさんが丸々一頭入れそうな銀色鉄枠の禍々しい檻。
 体操のあん馬に使われるような器具の形状で背中のところが屋根のように尖っている大きめな物体は、噂に聞く三角木馬という拷問具でしょうか?
 その他、病院で見るような移動式のステンレス製ワゴンやクラッシーな収納家具などが無秩序に放置されています。

 天井には縄で縛って吊るす為でしょう、幾本かの頑丈そうな梁が通って太い鎖が数本ぶら下がり、入口脇の左右の壁だけ天井まで届く巨大な鏡張り。
 鉄格子のほうにもスチール製の骨組みだけで四方に拘束具がぶら下がっているベッド状のものが置いてあったり、天井にも数本スチールパイプが通っていて緊縛や拘束が容易そう。

「これはまた…写真撮って額に入れて飾りたいくらい見事なSM拷問部屋だねえ」

 五十嵐さまの心底感嘆されたようなお声。
 確かに私がこれまで数回連れ込まれたどんなラブホテルのSMルームより禍々しくも心躍る充実した設備っぷり。
 そのお部屋に入っただけでマゾマンコがムズムズ疼き、ジワリと潤んでしまうほどです。

「すごいじゃない。ここなら直子をもっとメチャクチャにいろいろ出来たわね…」

 お姉さまもお部屋の雰囲気に圧倒されているご様子。

「うち、こんな感じでそっくりな部屋、AVで最近見たような気もする。えぐい調教SMもののAVで…」

 五十嵐さまが同人漫画のネタにされるおつもりなのでしょう、スマホであちこちカシャカシャ撮影しながらお独り言のようにつぶやかれます。

「そのAV、確実にここで撮影されたものね。先方もずいぶん気に入っちゃったみたいだから。去年から今年にかけてのシーズンオフにも毎月、使用料が振り込まれていたし」

 中村さまがなぜだか少し不機嫌そうな呆れ顔でお答えされます。

「それじゃあ、まあ直子は帰る時間が迫っていてゆっくり出来ないから、新顔の倉島ちゃんがちょうどハダカだし、あの分娩台にでも乗せてちょっと虐めてみようか」

 五十嵐さまが笑いながら嬉しそうにおっしゃると、全裸な倉島さまがあわててヴィーナスの誕生ポーズに戻られ、ビクッと素肌を震わせます。
 そんな倉島さまを庇うようにズイッと前に出られたのは、これまた全裸な寺田さま。

「でも倉島ちゃんって、明日から先生が調教するんでしょ?アタシらが抜け駆けして先に辱めちゃったら初々しい反応も薄まっちゃって、先生がつまらないんじゃないかしら」

 倉島さまの横に立たれ、擁護するようなお優しいお言葉をかけられる寺田さま。
 倉島さまが幾分ホッとされたお顔になられています。

「だから今夜はアタシが代わりに生贄になってあげる。倉島ちゃんはアタシが虐められるのを見て、明日からの調教に想像を逞しくしていればいい」

 ヴィーナスの誕生ポーズな倉島さまの背中を抱くように軽く腕を当てて、トロンとした目つきで倉島さまに微笑む寺田さま。

「そんなこと言っていい話っぽくしてるけど、つまりは寺っちがサカっちゃってるっていうだけの話よね」

 中村さまが呆れ顔での鋭いご指摘。

「そうなのよっ!」

 と大きなお声の寺田さまがご弁明を始めます。
 幾分早口かつ呂律も少し怪しい感じなので、結構お酒にお酔いになられているのかもしれません。

「先生のアシスタントでいろいろ縛られたり弄られたりはしてたんだけどさ、最近の先生、アタシをアクメまで導いてくださらないのよ。いつも中途半端なところでお役御免になって。それでさっき直ちゃんと倉島ちゃんの生々しい乳繰り合いを見せつけられちゃったでしょ?だから今モーレツにムラムラ疼いちゃって疼いちゃって」

「昨夜あんなにイカせてあげたのに、また疼いてるんだ。本当に寺っちってニンフォマニアのド淫乱よね」

 寺田さまの色っぽく裸身をよじられながらなご説明に、ご冷静な中村さまの真顔でのツッコミ。
 おふたりも昨夜そんなふうに過ごされていたんだ、と即座にイケナイ妄想を広げる私。

「昨夜は昨夜、今夜は今夜よ。実はアタシ、最初からそのつもりで、倉島ちゃんを地下室に監禁しなさいっていう先生の指示受けて明日用の調教用具類をここに運び込んだとき、ついでにアタシお気に入りのオモチャも持ってきておいたの。そこのチェストの一番上の抽斗に入ってる。アタシ用のはグリーンの巾着袋」

 寺田さまがタイル床側、剥き出しシャワー近くの壁際に設置されたロココ調で漆黒のチェストを指さされます。
 すかさず五十嵐さまが小走りにそちらに向かわれます。

「そいうことだから倉島ちゃんへの調教は明日までおあずけ。でもただ見ているだけもつまんないでしょうから、少しだけ恥ずかしい思いさせてあげる。アタシのオカズにもなるし」

 イタズラっぽくおっしゃった寺田さまがやおら、おっぱいを庇っていた倉島さまの右手首をむんずと掴まれ引き剥がされると、そのまま強引に引っ張られながらタイル床奥の壁際まで進まれます。
 全裸の女性に引き摺られるように連れ去られる全裸の女性。
 寺田さまの豊満なおっぱいと倉島さまの形良い美乳が、どちらも乳首をこれでもかと尖立させたままブルンブルンと揺れています。

 壁に設えてあるのは赤いラバーで等身大X型の磔用オブジェ。
 そのバツ印向かって左側の頂点から短い鎖でぶら下がった真っ赤なベルト状の手枷に、寺田さまに掴まれた倉島さまの右手首が強引に伸ばされて手際よく繋がれます。
 つづけて反対側の手枷にも左手首が手慣れた手つきで繋がれました。

 これで倉島さまはバンザイの形で両手首を頭上斜め上に拘束され、陥没乳首がこれでもかと勃起している艶めかしいおっぱいを一切隠すことが出来なくなります。
 倉島さまは最初の頃こそ、いやんっ、とか小さくつぶやかれながらおからだを強張らせて抵抗する素振りをお見せになっておられましたが、左手を括られる頃にはすっかり観念されたご様子でされるがまま、繋がれた後は恥ずかしそうにうなだれています。

 次に足首を拘束されるときの倉島さまはまったく無抵抗。
 X字の下側、休めの状態より広めな一メートルくらいの幅で拘束される両足首。
 文字通りX字、和風に言えば大の字で何もかもおっぴろげな全裸磔状態。
 あのくらい両脚が広げられていると、アソコの割れ筋も少し開いちゃっているかもしれません。

 倉島さまをお相手にご活躍中の寺田さまを尻目に、寺田さまおっしゃるところの、お気に入りオモチャ、をご勝手にご検分されていたのは五十嵐さま。
 大きめな緑色の巾着袋をご勝手に開けられて中を覗き込まれ、嬉しそうに中身をステンレスのワゴン上に並べられています。

 先端が波打ちながら緩くカーブしたバイブだかディルドだか、重そうな鎖にぶら下がる乳首クリップ一対、スタンダードな電マ、年季の入ったバラ鞭、赤いボールギャグ、ノーズフック、直径2、3センチ位の玉が連なるアナルビーズ、ヌルヌルローション、真っ赤な低温ローソク、etc…

 どれも私には見慣れたSMグッズの数々。
 寺田さまもこういうのがお好きだったんだ、と最終日にして寺田さまを見る目がいい意味で変わってしまう共感性溢れるラインナップです。

 寺田さまは分娩台の移動用ストッパーを足で外され、キャスターを転がしてタイル床を、全裸磔にされた倉島さまの真ん前まで移動されました。
 そして、倉島さまにニコッと微笑まれてから優雅な挙動で分娩台の上にお乗りになります。
 もちろん、大きくお広げになった両脚のあいだを倉島さまに見せつけるように。

 分娩台の背もたれはほぼ直角に近しいくらい前に向いています。
 すなわち、寺田さまの大きく広げられたアソコと真正面のお顔が真っ直ぐに見える位置に倉島さまが磔にされている絵面です。

 分娩台の下部には似つかわしくない部品が付いていて、寺田さまはまず、被験者の両腿を分娩台の左右パイプに固定するのであろうラバーバンドを、大きく広げた両腿にご自分で装着されました。
 更に、背もたれ部分にもこれまた似つかわしくない部品、手錠のような拘束具がぶら下がっていて、これもご自分でその拘束具を両手首に嵌められ、背もたれを後ろ抱きにした後ろ手錠拘束。
 これで寺田さまは、全裸大股開きで身動きできない性的生贄状態、やり慣れていらっしゃるとしか思えないお見事なセルフボンデージっぷりです。

「さあみんな遠慮なく、アタシをメチャクチャにしていいわよ…」

 寺田さまの色っぽいご宣言が地下室内に響きました。
 うなだれていた倉島さまがお顔を上げられ、寺田さまのアソコとお顔を唖然としたお顔で交互に見つめられています。

 五十嵐さまが寺田さまの淫靡なオモチャ類を乗せたワゴンを押して寺田さまに近づかれ、それにつづいて他の方々もゾロゾロと寺田さまの周りに。
 もちろん私もお姉さまの後をついて、生贄姿な寺田さまのすぐ脇に陣取りました。
 間近で見る寺島さまのアソコは、縁はやや黒ずんでいるもののビラビラのはみ出しも無く、中の襞々が幾重にも重なりつつ艶めかしくピンク色に息づく、なかなかの美マンです。

「やれやれ、暴走モードに入っちゃった寺っちは快楽モンスターだからねえ、さんざんイキ果てて意識失くすまで収まらなさそうだわ」

 中村さまが呆れたお顔でおっしゃりながら、ワゴンからジャランと音を立てつつ乳首クリップの付いた鎖を手に取られます。
 そのクリップ部分をパクパクさせながら無造作に寺田さまの豊満な右おっぱいを掴まれ、固そうに腫れ出た右乳首をガブリ。
 はうんっ!と喘がれる寺田さま、おっぱいのお肉ごとではなく飛び出た乳首だけが挟まれているので凄く痛そう。

「連日の直子のヘンタイっぷりにアテられちゃったんだろうね。この人、ヒマをみつけてはエミリーたちが撮ってきた直子の動画を食い入るように見てオナってたから」

 中村さまがご説明されつつ、寺田さまの左おっぱいにもクリップを挟まれ、お鼻をつまんでお口を開けられたところにボールギャグを噛まされ、仕上げのノーズクリップで豚さんのお鼻に。
 寺田さまの豊満なおっぱいが鎖の重みで痛そうに垂れ下がり、お口からは早くもよだれ、その端正なお顔も滑稽に歪まされ、それでもそれはそれで妙にエロティックです。

「昨日イガちゃんたちが撮ってきたショッピングモールでの一連の露出調教動画がツボにハマっちゃったみたい。とくに駐車場の片隅で行き交う人たちが居る中でこっそりオナニーしている直子を盗撮しているぽい動画。あれが気に入っちゃって、何度も巻き戻してはアンアン喘いでた。たぶん自分をその立場に置き換えていたんだと思う」

 直径3センチはありそうなアナルビーズにたっぷりローションを垂らし、寺田さまのアヌスに押し込まれる中村さま。
 されるがままな寺田さまはボールギャグのせいで嬌声がくぐもり、ングゥッ、ンヌーゥッと悩ましい唸り声。
 今度は電マをお手に取られる中村さま、すぐにンーーッという低い振動音が聞こえてきます。

「だから今夜の寺っちには何しちゃってもいいわよ。ぶってもつねってもそれが全部快感だから。イガちゃんやエミリーだってこんなに乱れる寺っち見るの初めてでしょう?それだけ寺っちが直子のヘンタイっぷりにヤラレちゃったワケで、直子も罪作りなドマゾよね」

 電マを寺田さまの右乳房にあてがい、寺田さまをングング喘がせながら中村さまがおっしゃいます。
 五十嵐さまはうんうんと頷きつつ、角田さまにご自分のスマホを渡され、どうやら撮影をご依頼されているご様子。
 角田さまがスマホを寺田さまに向けると、五十嵐さまはワゴン上のバイブだかディルドだかに右手を伸ばされています。

「そういうことだから、みんなも手伝ってさっさと終わらせてしまうのが得策ね。明日からのこともあるし、今夜はワタシ、早めに就寝したいから」

 アンニュイにおっしゃった中村さまが電マを寺田さまの右おっぱいから下へと滑らせ、逆三角形に刈り揃えられたヘアのすぐ下でテラテラ芽吹いている剥き出しのクリット上にいきなり押し当てました。

「ンンーーッウ、ングウゥゥーんーッ!!」

 ひときわ高く響く寺田さまの唸り声。
 一テンポ遅れて五十嵐さまが持たれたバイブだかディルドだかが大股開きな寺田さまの膣をズブリと貫きます。
 瞬間、愛液が溢れ出るほど濡れそぼっている寺田さまのオマンコ。

 五十嵐さまがそれをゆっくりピストンし始めると持ち手がピカピカ光り始めたので、そのオモチャはバイブレーターなのでしょう。
 ンーフゥーッ、ンーフゥーッ、という寺田さまの唸り声が艶っぽく変化しています。
 中村さまはクリットに押し付けっ放しな電マの持ち手を傍らにおられたお姉さまにお譲りになられ、ご自身はワゴンから、今度はバラ鞭をお手にされます。

「倉島ちゃんは、この寺っちの無様な姿をよーく目に焼き付けておくといいわ。それで、明日からの先生の調教はこんなものじゃない、ってことも付け加えといてあげる」

 すっかりイジワル顔になられた中村さまが、寺田さまの痴態を真正面から凝視されている倉島さまを見つめてニンマリ微笑まれます。
 眉根にシワを寄せられた怯え顔になられておられる倉島さまでしたが、大の字に磔された下半身、その両腿のあいだからは、堰を切ったように粘性のありそうな透明な愛液がダラダラと内腿を滑り落ちています。

 中村さまは鞭を振るう前に、寺田さまのアヌスに埋め込まれたアナルビーズをゆっくり引き抜いています。
 そのたびに低く唸ってビクンと素肌を震わす寺田さま。
 ビーズ玉が腸壁を擦って肛門から出るたびに小さくイキつづけていらっしゃるのでしょう。

 アナルビーズがすっかり抜かれた後、ポッカリ開いて窄まらない肛門に、今度は大小凸凹波打ち状の黒いアナルバイブ、挿れる前からクネクネうねっていたのでバイブだとわかりました、が埋め込まれます。

「浣腸やローソクは後片付けがメンドイから、今日はナシね」

 このときだけ中村さまが少し愉しそうにおっしゃいました。
 それから寺田さまの左横に回られ、寺田さまの上半身にバラ鞭を振るわれ始めます。
 
 一振りごとに寺田さまのくぐもった悲鳴。
 乳首にクリップを噛ませた鎖ごとはたかれますので、重そうな鎖がジャラジャラ暴れ、両乳首が痛そうに引っ張られ、白い胸元がみるみるピンク色に染まっていきます。
 苦痛に身悶えるような、快感に陶酔されるような、寺田さまの艶っぽい唸り声。

 下半身ではお姉さまが肉の芽を震わせつづけ、五十嵐さまがうねるバイブレーターをピストンしつづけ、挿さりっ放しのアナルバイブがブーンと振動しつづけています。
 もう何度もイキ果てていらっしゃるのでしょう、寺田さまがたまに開かれる眼球も白目がち。

 そんな寺田さまのお姿をお姉さまの脇で呆然と眺めている私と里美さま。
 少し離れたところから本宮さまもご興味深そうに腕を組まれ、ひっきりなしに唸り声をあげられる寺田さまを見つめていらっしゃいます。
 角田さまはいろいろと場所を移動されつつ、この淫靡な現場の全容を五十嵐さまのスマホでご熱心に撮影。

 絶え間なくおっぱいに振り下ろされるバラ鞭、深く浅く膣壁陵辱をくりかえすバイブレーター、イッてもイッてもクリットへの快感を止めてくれない電動マッサージ器。
 寺田さまは、ひとしきり激しく唸られたと思ったら急にぐったりされ、また思い直したように激しく身悶えられるのくりかえし。
 その光景はまさしく快楽という名の拷問、性的リンチそのものでした。

 五十嵐さまがバイブをひときわ深く挿入され、数秒の間を置いてすばやく引抜かれたとき、寺田さまの全身がビクンと激しく波打ち、その股間から水しぶきが勢いよく飛び出しました。
 寺田さまのオマンコから吹き出されたシオは、真正面で磔にされた倉島さまの下半身にまで放射状に飛び散り、倉島さまのアソコ周辺をシオまみれにしてしまいます。

 これにはみなさまさすがに、ワッ、とどよめかれ、おのおの動かしていた手が瞬間止まります。
 びしょ濡れとなったご自分の下半身を呆然と見下ろす倉島さま。

「そう言えばエミリー、時間はいいの?もうそろそろ10時だけど」

 バラ鞭を振るう手を休められた中村さまが、思い出したようにお姉さまへのご質問。

「えっ、もうそんな時間?それじゃああたしたちはそろそろおいとまするわ。ああんっ、もう思いっきり後ろ髪引かれる想いだけれど…」

 震わせっぱなしの電マを名残惜しそうに里美さまに手渡され、屈め気味だった腰を伸ばされてンーっと背伸びされたお姉さま。

「それならワタシらも見送るよ。寺っちと倉島ちゃんは無理だけど。準備するからちょっと待ってて」

 中村さまがバラ鞭を寺田さまのおへその上くらいに投げ捨てられ、里美さまが持っていた電マを、ちょっと失礼、と拝借、寺田さまの右太腿を固定しているラバーバンドにくぐらせて寺田さまのオマンコ上に来るよう配置され、再度スイッチを入れられました。

「バイブは挿しっ放しでいいでしょ。たぶん咥え込んだまま落とさないから」

 中村さまの手際良い采配。
 私たちがおいとました後も寺田さまへの性的リンチはつづくようです。
 生贄の寺田さまと磔の倉島さまだけを地下室に残し、ぞろぞろと大広間に戻りました。

 本宮さまがお姉さまのお車を玄関前まで運んでくださり、乗り込む前にみなさまとご挨拶。

「それじゃあまた。ワタシらが東京に戻ったときには連絡するから」

 と中村さま。

「また来年ね。今度来たときは直子にもっともっと恥ずかしいメに遭わせてあげるから」

 これは五十嵐さま。

 角田さまは無言でニッコリ微笑まれ、私と軽い抱擁と握手。
 里美さまはお姉さまにお休みをいただいたお礼を述べられていました。

「最後の最後に凄いもの見せられてびっくりしちゃった。寺っちと倉島ちゃんにもくれぐれもよろしくって伝えておいてね。来年も必ずお邪魔させていただくから」

 お姉さまがご挨拶され、私はただただ、ありがとうございました、と頭を下げていました。
 出来ることならもうずっとここで暮らしたい、と思うほど後ろ髪引かれまくりな心境でした。

 本宮さまが後部座席のドアをお開けくださり、お姉さまがさっさと乗り込まれます。

「直子は助手席に座らせていただきなさい。あたし、お酒のせいもあってかそろそろ限界、後部座席でゆっくりと横になりたいから」

 お姉さまにそうおっしゃられて私は助手席へ。
 車内には小さくピアノトリオのジャズが流れています。
 ドアが音もなく締まり、みなさまが盛大に手を振ってくださる中、お車がゆっくりと夜の山道へと滑り出します。

「東京に着いたらまず飯田橋に寄ってもらって、あたしを先に降ろしちゃって。トランクの荷物は全部乗せっぱでいいから。それから直子と池袋に行って、車はビル地下の駐車場、いつものところにね」

 お車が走り出すなりお姉さまが眠たそうなお声で本宮さまへご指示。

「かしこまりました」

「それにしてもさっきの寺っちは凄かったわね…ふわぁ…あんな寺っち見たことなかったから驚いちゃった。今眠ったら凄くえっちな夢見ちゃいそう…ふわぁ…」

 すごく欠伸混じりで今にも寝てしまいそうなお姉さまの、お独り言のようなお声。

「あ、でも直子は眠っちゃだめよ。本宮さんの話し相手になって安全運転の手助けになりなさい。あ、それで本宮さんねぇ…」

 ここでお姉さまがまた大きな欠伸をひとつ。

「直子は今、そのワンピの下、まったく下着つけていないスッポンポンなの。だから本宮さんが命令すれば裸にするのもオナニーさせるのも思いのまま。本宮さんもエスっ気あるって聞いているからご自由に愉しんで。直子は本宮さんにも絶対服従ね…ふわぁ…んじゃおやすみ…」

 それから数秒も経たないうちに規則正しい寝息が聞こえてきました。
 後部座席を振り返るとお姉さまが広い後部座席に横倒しとなられ、バーキンバッグを枕にご就寝されていました。

「うふふ、渡辺さまはああおっしゃっておいでですが、森下さまもお疲れでしょう?ご自由にお眠りになられて結構ですよ。極力静かな運転を心がけますので」

 お優しくおっしゃってくださる、さすがのプロフェッショナルな本宮さま。

「あ、いえ、お姉さまのご命令ですから私も出来る限り起きています。東京までよろしくお願いいたします」

 先程の寺田さまのあられもない痴態で興奮冷めやらぬ私ですから、まだまだ目も冴えていて眠くはありません。
 少しの沈黙の後、本宮さまが暗い山道をひた走るふた筋のヘッドライトが照らす前を向かれたまま、明らかに接客用ではない冷たいご命令口調でおっしゃいました。

「そうですか、でしたら話は別です。露出マゾなら露出マゾらしく余計な服は脱ぎ捨てて、全裸でのはしたないオナニー姿でも晒して運転中のわたくしを愉しませなさい…」


2025年3月2日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 17

 目の前に、まばらな陰毛を纏われた倉島さまの濡れそぼった女性器。
 その少し上には放射状の細かな襞に囲まれた薄ピンク色の慎ましい菊門。
 下付きのかたはバックから責められるとより気持ちいい、と何かで読んだのか人に聞いたのかは忘れましたが、らしいので、この姿勢になっていただきました。

 残念ながらお顔は見えませんが、倉島さまの一番恥ずかしい部位の全容が至近距離にあります。
 まず、奥のほうに包皮を半分ほど被ってプックリ膨らみテラテラに光っているおマメに右手を伸ばします。

 触れた途端にプルンと震える倉島さまのお尻。
 恥ずかしそうに露呈したピンク色のおマメの表皮を愛液で磨き上げるように指先で擦ると、途端にアンアン喘ぎ始める倉島さま。

「麗子さんて、お尻ぶたれるのもお好きですよね?スパンキングマシンを試してみたいなんておっしゃっていたくらいですから」

 ヒクヒク蠢く膣口からジワジワと滲み出る愛液を間近で見ながら、ちょっとイジワルな気持ちになってお尋ねします。
 私だったらそうされたいな、と思いつつ。

「は、はい、アンッ!お尻、はたいて、アンッ!欲しいですぅぅっ、アーンッ!」

 クリットへの刺激で息も絶え絶えな倉島さまが、可愛らしく懇願してきます。
 クリットをつまむ手を左手に変えて、空いた右手で倉島さまの右尻たぶをパチン。

「アンッ!」

 ひときわ悩ましい倉島さまの淫声。
 右の尻たぶ、左の尻たぶ、不公平にならないように強く弱く交互に叩くたびに、倉島さまの可愛らしい喘ぎ声。
 私もだんだん愉しくなってきちゃっています。

 裂けめが少し開いている倉島さまの膣口が充分におツユを湛えていることを確認し、クリットを弄んでいた左手を粘膜越しに少し手前へと滑らせます。
 人差し指と中指がぬめるのを感じつつ、ひっそりと開いた膣穴の奥へとズブリ。

「アフゥーンッ!」

 倉島さまのお尻が大きくビクンと跳ねて、甲高い淫声が浴室のガラスを震わせます。
 精一杯伸ばした指先の腹で膣壁のお尻側を押すように優しく愛撫。
 私の指の動きに呼応して倉島さまの淫声が絶え間なく、リズミカルに洩れてきます。

「アッ、アーンッ、ンッ、ンーンッ、いいッ、すごいっ、すごくイイですッ、アーンッ、もう、イッチャウっ、すぐっ、アーーンッ…」

 倉島さまのお尻が目の前でヒクヒクと上下し、膣内の指が二度三度、強烈に絞り込まれます。
 後背位になっていただいて、ものの数分で呆気なく昇り詰めてくださいました。
 押し込んだままの指先がグイグイと膣壁全体から締め付けられ、見えないお顔からハアハア荒い吐息が聞こえてきます。

「…す、すっごくよかったです…自分でやるのとも友達からイかせられるのとも違って、からだ中が痺れるような、今まで味わったことのない快感でした…やっぱり直子さまは特別です…」

 呼吸もいくらか落ち着き、でもまだハアハアと上ずったお声でそんなことを懸命に伝えてくださる倉島さま。
 そのいじらしさに嬉しくなった私は、倉島さまの膣中に潜り込んだままの指先をもう一度奥まで伸ばしてから、お尻側の膣壁になすりつけるようにゆっくり滑らせながら指を抜きました。
 アァアーーンッと甲高い嬌声がもう一度浴室に響きます。

「そう言えば、麗子さんは里美さまから、お尻も可愛がってもらっているのですか?」

 ヌルヌルの愛液でふやけた指先で倉島さまの菊門をサワサワ撫で回しながら、エスっぽい気持ちでご質問してみます。

「アンッ、あの、えーとア、アナルですか…愛川さまからちょこっと指を挿れられたり、あと、か、浣腸もしていただいたことはありますぅ…」

 私が慈しむように優しく愛撫しているアヌスへの刺激に倉島さまも艶っぽいお声でご反応くださり、満更でもなさそう。

「…浣腸されて排泄を視られちゃったときは、ンッ、わたしには生まれて初めての経験で、ンフッ、は、恥ずかしくて死にそうでしたけれど…」

 倉島さまが身悶えしつつもなんとかお言葉を紡ごうとされています。

「…でも、視られたことによって、愛川さまとの関係が深まった、アアンッ、ようにも思えます…」

 倉島さまが腹這いの状態から少し上半身を起こされ、お尻は私に触られたままお顔だけ振り向かれます。
 私と目が合ったそのお顔はトロンと呆けて、なんとも色っぽいまなざし。

「アヌスを開発していただいてお尻でもイけるようになると、性感の度合いがグーンと深まるんです。オマンコを中心として全身が蕩けちゃうくらい甘美で例えようのない快感が味わえるんですよ」

 倉島さまの菊門を焦らすようにゆるーくもてあそびながら、アブノーマルな誘惑の沼へ誘い込むヘンタイ女な自分を愉しんでいる私。
 でも頭の片隅では、そろそろお姉さまのもとへ戻らなきゃな、とも思っていました。

「そ、それでしたら、アンッ、直子さま、今、わたしのアナルを、か、開発してくださいぃ、ンッ、わたしももっと、感じたいですぅ…」

 はしたないおねだりをされる倉島さまに、得も言われぬ快感がゾクゾクっと背筋を駆け抜けますが、私には懸念事項もありました。
 時間のことと倉島さまのお尻の状態のこと。
 倉島さまはたぶん、お尻をもてあそばれる準備はしていないでしょうから、そうすると体内にはきっと…

「それは嬉しいご提案だけれど、麗子さんは明日からあるじさまや里美さま、シーナさまたちにいっぱいご調教されるのでしょう?そのときにシていただいたほうが安全安心だと思うの」

 倉島さまのアヌスを名残惜しく撫ぜ回しつつ、指を挿れてみたい衝動もあったのですが、戻ることを決めます。

「それに、随分ゆっくりしちゃったじゃない?もう一時間くらい経っていると思う。そろそろ戻らないと…」

 倉島さまに告げながら、菊門を弄っていた指を少し下へとずらし、躊躇なく膣穴へズブリと突き立てます。

「もう一度ご奉仕させていただきますので、それでスッキリして戻りましょう」

 すでに倉島さまの弱い部分は把握できていましたし、3回イき果てて敏感になっているおからだです。
 弱点をちょっと刺激して差し上げただけで、これまでで一番大きな淫声と共に盛大にイキ果てられました。
 指技だけですから長さが届かず、お潮を吹くまでには至りませんでしたが。

 もう一度シャワーで汗やヌメヌメを流してから脱衣所へ。
 一枚のバスタオルで代わりばんこにからだを拭い、洗い髪のまま首輪を付けます。
 最後にバスタオルを倉島さまに渡すと、

「わたしも直子さまと同じように裸のまま戻ります…」

 と恥ずかしそうにおっしゃいました。
 お肌は上気したまま、両乳首も尖ったまま。
 どうやら発情状態がつづいて、M女としての自覚や使命も芽生えつつあるご様子。
 キレイに洗ったキツネさん尻尾のアナルプラグを脱衣所に干して、ふたり全裸のまま浴室を出ます。

 浴室を少し離れるとお外は漆黒の闇。
 私は何度か往復して土地勘がありますからなんとか見当がつきますけれど、倉島さまはご不安そうなので手を繋ぎ、お屋敷玄関へとゆっくり木立を抜けていきます。

「…わたし、明日からどんなことをされちゃうんでしょうか…」

 木立を抜ける暗闇の中、倉島さまがお独り言のようにポツンとつぶやかれます。

「そうですね、里美さまやシーナさまもいらっしゃるのでいろいろ辱められるのはもちろんでしょうけれど、ここのあるじさまのエス度はお見事な感じですから、麗子さんが思いもよらないようなご調教でたくさん虐めていただけると思いますよ」

 からかうような感じでご冗談ぽく、不安がらせるようなことを言ってしまう私も、思いがけずに回ってきたS的な役割を愉しんでいます。
 
「…着いた早々からこんなことになるとは思ってもいませんでした…でも直子さまは、今晩帰ってしまわれるのですよね…」

 心細そうなお声と一緒に繋いだ左手をギュッと握られて思わずキュン。
 倉島さまの右手をギュッと握り返しながら極力優しく言い直します。

「あ、でもでも、あるじさまはお話をご執筆されていないときは、とても博識でおっとりとした優しくて品のあるおばさまですから、麗子さんが本当に怯えるような意地悪はされないはずです」
「他のみなさまも麗子さんがされてみたいと思っていたことばかりしてくださると思いますから、普通では出来ない非日常的な体験を思い切り愉しんじゃうといいです」

 本当はあるじさまのご調教時の豹変具合とかイラクサのこととか、お話したくて堪らないことはたくさんあるのですがグッと我慢。
 未知の世界はネタバレ無しで愉しみたいですものね。

 そんな会話をしているあいだにお屋敷の玄関前に到着。
 扉の鍵はかかっていなく、室内履きに履き替えて内扉へ。
 扉をそっと開けるとフワッと香ってくるカレーの良い匂い。

「うわっ、今度はふたりともすっぽんぽんでご登場だ」

 私たちに気がつかれるなり大きなお声で囃し立てられたのは五十嵐さま。
 そのお声にたじろがれ、すかさずヴィーナスの誕生ポーズになられる倉島さま。
 みなさま、いつものテーブルのまわりに思い思いに腰かけリラックスされていたご様子。

「ずいぶん熱心にがんばっていたじゃない直子、そのモニターで倉島ちゃんの四回イキ、じっくり見物させてもらったわよ」

 お姉さまが指差す壁には70インチくらいありそうな液晶テレビに、誰もいなくなった薄暗いあの浴室内部が映っています。
 て言うか私、そこにテレビモニターがあったことに今の今まで気づいていませんでした。

 するとそこへ厨房のほうから銀盆を捧げ持たれた寺田さまが出てこられます。
 大きめな銀盆から漂うスパイシーな香り。

「スッキリサッパリしたらお腹空いたでしょう?まだたっぷりあるからおかわりしても大丈夫よ」

 テーブルの端のほうにカレーライスとサラダのワンプレートディッシュを二つ並べて置いてくださった寺田さま。
 その寺田さまのいでたちが凄いんです。

 素肌を覆うのは両脚の付け根ぐらいまでしかない薄ピンク色の胸当てエプロンのみ。
 そのエプロンは布質も薄く布面積も小さく、谷間、横乳とはみだしまくり。
 当然乳首の突起も布地を突き破る勢いで目立っていて、ちょっと動けばプルンとコンニチハしそうです。
 まさにエロティックというお言葉を体現されている寺田さまのお姿。

 お背中もお尻も丸出しで正面からは、狭い逆三角形に刈り揃えられた薄めの陰毛まで見え隠れしている裸エプロンな寺田さまは、私たちにカレーをサーブされた後、ソファーでくつろがれている中村さまのお隣にお座りになられ、優雅に脚を組まれます。
 アソコ、完全に丸見え。

 美味しいカレーをよく冷えたシードルでいただきながら、そっとみなさまのご様子を観察すると宴もたけなわ、色とりどりのグラスとテーブルには乾きもののおつまみが置かれ、みなさまけっこうアルコールを召されているみたい。
 寺田さま中村さまを中心に、お姉さま里美さま五十嵐さま角田さま本宮さま。
 運転手さまで相変わらず白いブラウスに黒いパンツをカッチリ着こなされた本宮さまの前にだけはティーカップが置かれ、それでもなにやら楽しそうに談笑に加われています。

 ここにおられる女性7名のうち着衣が4名、全裸もしくはほぼ全裸の女性3名。
 アブノーマルな空間です。

 あちこちに目を泳がせつつ美味しいカレーを食べ終わりひと息着いた頃、お姉さまの大きなお声が談笑の輪の中に響きました。

「えーーっ!?そんなの初めて知ったわ。そんな面白そうなこと、ここに着いてから今まで誰も教えてくれなかったじゃない」

 一聴して憤っておられるようにも聞こえましたが、その瞳はご愉快そうにトロンと笑われていました。

「三週間くらい前に招いたM女たちとの酒池肉林でさ、そこにずっと、ママたちご一行が来るまで入り浸りだったからアタシらもいい加減飽きてたんだよね。それで言いそびれちゃった」

 寺田さまがテヘペロなお顔でご弁解されています。

「それで今日先生に、予定より一日早く新しいM女が到着しました、けっこう若くてウブそうです。って報告したら、それなら今回はラチカンキンのシチュでいきましょう、素っ裸で目隠しだけして地下室に一晩ぶちこんでおきなさい。あと剃毛の用意も、って言われちゃってさ」

 中村さまが引き継いでのご説明。
 わたしの隣の倉島さまの裸な両肩がビクンと震えました。
 お姉さまがグラス片手に私のほうへフラフラと近づいてこられます。

「直子には残念なお知らせね。このお屋敷の地下室にSM設備が揃った拷問部屋があるんだって。よりによって帰る直前に教えられても、って感じよね」

 お姉さまにつづかれてみなさまも私たちのほうへと集まってこられます。

「ほら、避暑地の別荘ってシーズンオフは無人じゃない?寒いから。だから数年前からアタシらが来ないあいだ、主にOVAの製作とか自主映画のビデオ撮影なんかのロケ場所として貸し出すようになったのよ」
 
 寺田さまが私のお隣に無理矢理お座りになり、お胸がはだけるのもお構いにならず、至近距離で話しかけてくださいます。
 アルコール臭さに混じって甘いパフュームの香りが私の鼻孔をくすぐります。

「そんな中で二、三年前かな、あるAVメーカーの人がここの地下室を気に入っちゃって、地下牢ぽく改造しちゃってもいいか、って打診してきたの」

「もともとは食糧とか薪木の貯蔵庫だったみたいね。けっこう広いんだ」

 逐一注釈をいれてくださるのは中村さま。

「アタシらは地下室の存在なんて気にも留めていなかったし、えっちに改造してくれるなら願ったり叶ったりだから、どうぞご自由に、その代り費用はすべて自腹でね、てなもんよ」
「そしたらシーズンオフのたびにコツコツと改造したのでしょうね。今じゃ立派な地下牢、冷暖房空調完備、シャワー・トイレ付の立派なSM拷問部屋になっちゃってたの」
「どっから持ってきたのか、頑丈な分娩台まであるのよ。あんなの狭い階段を通せっこないから、一度バラバラに分解して、地下室でもう一度組み立てたのでしょうね」

 ご愉快そうにお話される寺田さまは、いつの間にかエプロンの結び紐が解け、かろうじて首からぶら下がっているだけの全裸同然のお姿になっています。

「それでこれから倉島ちゃんをその地下室にお連れするわけだけれど、どうする?エミリーたちも後学のために見てみる?」

 中村さまがお姉さまよりも私のほうを見つめつつ、イタズラっぽく問いかけてきました。

「うーん、悩むところね。今もう9時過ぎでしょう。そんな場所を見ちゃったら絶対、直子を虐めたくなっちゃうでしょうし、そうしたら下手したら帰れなくなっちゃいそうで本宮さんにもご迷惑だし…」

 思案顔なお姉さま。
 私は地下牢のお話をお聞きして、ぜひともこの目でみてみたいし出来れば責めも受けてみたい…
 つまりは、ここからまだ帰りたくない気持ちでした。

「お時間のことでしたらあまりお気にされなくて大丈夫です。この時間でしたらここから二時間もあればおふたりをご自宅までお送りすることは可能ですし、お送りしたお車を駐車する池袋のビルの上のホテルに部屋もとっていただきましたから、わたくしも充分明朝まで睡眠を取れます」

 離れたお席でみなさまのお話を聞いていたのであろう本宮さまが、スクッと立ち上がられ近づいてこられながらおっしゃいました。
 そのキビキビした所作が、いかにも運転、接客のプロフェッショナルという感じでかっこいい。

「明日シーナさまたちをお乗せするワゴン車もその駐車場にすでに駐めてありますし、ご一行も本日はシーナさま、あ、いえ若林さま宅にお泊りになるということなので集合時の遅延の心配も無く、明日の準備は万端ですので、渡辺さまはどうぞお気兼ねなく今後のご予定をお決めください」

 理路整然とした本宮さまのご説明を受けてしばしうつむかれていたお姉さま。
 ふっとお顔を上げられるとキッパリとこう宣言されました。

「決めた。地下室は見に行くけれど10時前には直子と一緒にお屋敷からおいとまする」

 かなり酔っておられるのでしょうけれど、ご無理にお顔をキリっと引き締められたような、一大ご決心風なご様子。

「だって、あたしたちのわがままで本宮さんが寝不足になって、それで万が一不測の事態でも起きちゃったら申し訳ないじゃない」

 お独り言のようにおっしゃってから私を真正面から見据えられます。

「だから直子は服を着なさい。はい、これ」

 テーブルの上に置かれたお姉さまご愛用のバーキンバッグからなにやら布片が引っ張り出されます。
 私がこの旅行の出発時に着てきた丸襟膝上丈の半袖前開き水色シャツワンピースです。

「裸のままの直子をそんなところに連れ込んだら絶対イタズラしたくなっちゃうから、隠しておくの。ほら、早く着なさい、ノーパンノーブラのままでいいから」

 お姉さまに急かされた私は、あわてて素肌に前開きワンピを羽織り、前面のボタンをひとつづつ留めていきます。
 私がボタンを首の下まできっちり留めたのを確認すると、お姉さまが寺田さまに向かっておっしゃいました。

「来年のお愉しみのためにも、ぜひともその地下室とやらを案内してくださらない?」

「おーけー。それじゃあみんなアタシについてきて」

 いつの間に頼りないエプロンまで取り去ってしまったのか、今や何もかも剥き出しの全裸姿な寺田さまを先頭に、ぞろぞろ付き従って広間の奥の扉を目指すみなさま。
 寺田さまの横に中村さま、その後ろに五十嵐さまと角田さま、その後ろからお姉さまと私、里美さまとこれまた全裸に首輪の倉島さま、最後尾には本宮さまも着いてこられています。
 全裸がひとり減りましたが充分にアブノーマルな集団です。

 奥の扉を開けるとすぐに狭い下り階段になっているようですが暗い洞窟みたいでよくわかりません。
 中村さまが扉脇の壁にあるスイッチをパチンと押すとパッパッと淡い光が洞窟の奥へと走り、下り階段の状態がわかりました。

 人ふたりが並んでやっと下りれるような狭い階段。
 階段脇の壁は煉瓦造りで階段は石造り?天井は高めで少し黴臭いような匂いもして、全体的にはなんだかおどろおどろしい感じ。

 七、八段くらい下ると狭い踊り場があって、そこから折り返し更に下へ七、八段。
 下り切ると広めな空間の向こうに、映画館で見かけるような観音開きの扉。
 その空間でもう一度、中村さまが壁のスイッチをひねると辺りは驚くほど明るくなります。
 
 中村さまが持参された鍵で観音開きの扉を開き、その向こうに広がった世界を一瞥したとき、寺田さまと中村さまを除く一同が絶句しました。


2025年1月1日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 16

 午後7時前の山間は、すでに夜と言ってもいいくらいの暗がり。
 そんな中をジョセフィーヌさまにリードを引かれた倉島さまの、仄かに浮かぶ白いお尻を追いかけながら早足で坂道を登っていきます。
 ただ、気温はそんなに下がっていなく、坂道のおかげでうっすら汗ばむほど。

 山道に出る前に東屋のところでシャベルを回収し、来たときと同じようにビデオカメラだけ倉島さまに渡しました。
 手渡したとき倉島さまはうつろな瞳を私に向けて、

「…なんかすごかったです…」

 と一言おっしゃり、ジョセフィーヌさまにリードを引っ張られ歩き始められました。
 夢遊病者のようにフラフラと、心ここにあらずといったご様子でした。

 そのままふたりとも無言で薄闇の山道を足早に進み、ほどなくお屋敷の入口までたどり着きます。
 ジョセフィーヌさまはさっさとご自分のお部屋のほうへと戻られ、私はこのままバスルームに直行するか、でも遅くなっちゃったから一声お声をかけたほうがいいのかな、なんて考えていました。

 迷ったまま玄関前の階段そばまで歩を進めると、急にパッと周囲が明るくなりました。
 玄関前の瀟洒な柱に取り付けられたライトが左右から私たちの裸身を照らし出しています。
 きっと暗くなると自動で人影を感知して灯る仕組みなのでしょう。

 キャッと小さく悲鳴を上げられたのは倉島さま。
 そのとき初めて我に帰れらたようで、とっさにヴィーナスの誕生ポーズをとっておられます。
 と同時に玄関の扉も開きました。

「あらあら、ふたりしてヨレヨレ。身体中を足跡だらけにして、ずいぶんとお愉しみだったみたいね」

 薄手の真っ赤なキャミソールを艶かしく召された寺田さまがからかうようにお声をかけてきます。
 玄関口からの明るい光も加わり、お姉さま以下全員がご集合。

「とくに倉島ちゃんなんか肌が白いからジョセの土色の肉球痕がくっきりあちこちに残ってる。これは記念写真を撮っておかないと」

 五十嵐さまがおっしゃるなりスマホでパシャパシャと写真を録り始められます。
 シャッターを押すたびに、まばゆいフラッシュライトがふたりに浴びせかけられます。

 ここへ来たときと同じ服装、サマーニットとサブリナパンツに身を包まれたお姉さまが一歩踏み出され、私からお散歩バッグとネコミミカチューシャを取り上げられ、倉島さまからもビデオカメラを回収されます。
 お姉さまの頬がほんのり桜色に染まっていますので、おそらくすでにお酒を召し上がっているのでしょう。

「ほら、早くふたりで浴室に行って、そのキチャナイからだを綺麗に洗ってきなさい。あ、お尻の尻尾は自分でよーく洗って脱衣所に干しておけばいいってさ」

 お姉さまがニヤニヤ笑いで私たちふたりを交互に眺めながらおっしゃいます。
 それからふとイタズラっぽいお顔になられ、こうつづけられました。

「あ、でももうあたしの荷物はみんな車に積み込んだし、直子はこの後、お夕飯をいただくだけだから、浴槽にお湯張って、ふたりでゆっくりくつろいでくるといいわ」
「今、7時過ぎだから9時過ぎにでも出発すればいいでしょう。倉島さんは直子推しなんだし、しっかりファンサービスしておあげなさい」

 いつもシャワーはさっさと浴びてなるべく早く広間に戻りなさい、とご指示されていたので、お姉さまの予想外のお言葉にびっくり。

「えっ、あの…それって…」

「M女らしくゲストにしっかりご奉仕して、気持ち良くイカせて差し上げなさい、ってこと。察しなさい、鈍い子ね」

 お姉さまの思いがけないご命令に、倉島さまはと見ると、頬を赤らめて困惑されながらも嬉しそうにモジモジ、でも乳首が瞬く間にムクムクと屹立。

「あら、エミリーってば太っ腹ね。さすがのネトラレ性癖」

 キャミソールの胸元を色っぽくはだけさせた寺田さまが笑いながらおっしゃると、すかさず異議を挟まれたのは、だっぷりしたロングTシャツ姿の五十嵐さま。

「でもこちらのお姉さまの場合、パートナーを他の人に差し出して奉仕させて悦に入る、ネトラセタイプの女王さまじゃない?」

 五十嵐さまのご指摘にみなさまがドッと沸かれます。
 本宮さまを除いてみなさま、すでにご酩酊のハイ状態なご様子。

「ほら、さっさと行きなさい。あたしたちもお酒飲みながら広間でゆっくり見物させてもらうから。少なくとも3回はイカせてあげること」

「えっ!?」

 お姉さまの謎なお言葉に思わず声を上げてしまう私。
 3回イカせて差し上げるのは別にかまわないのですけれど…

「呆れた。あの浴室にカメラが仕込まれていないってなぜ思うの?」

 本当に呆れたお顔をされ、蔑むように私の顔をまじまじと見つめられるお姉さま。
 でもその瞳だけはご愉快で堪らないご様子。

「あのシースルーバスルームはマゾ女の見せ物小屋なのよ?外から直にライブで愉しむことも出来るし、複数の監視カメラ越しに大広間の大きなモニターに映してみんなで愉しむことも出来るのよ」
「今までの直子の入浴姿だって全部録画されているわよ。急かしてばっかりだったからあまり面白くはなかったけれど」

 今まであのバスルームでヘンなことをしていなかったか、思い出してみようとしますがうまく思い出せません。
 ただ、すべて録画されていた、と聞かされて恥ずかしさばかりが募るだけ。

「それじゃあ、しっかりね」

 寺田さまのからかうようなお一言で、みなさまぞろぞろと玄関扉の向こう側へと引き上げられます。
 玄関扉が閉まると共に玄関灯もセンサーライトも消え、暗闇の中に取り残された全裸の私と倉島さま。

「とりあえずお風呂入ろうか?」

 真っ暗になったので足下も覚束ず、そばにいらっしゃるであろう倉島さまに向けて右手を伸ばします。
 その右手に倉島さまの左手が重なり、ふたり手を繋いで暗い木立を抜けていきます。
 木立を抜けると星空の降る芝生の先に燦然と光輝く総ガラス張りのバスルーム。

 横開きのガラス戸を開けて中へ入り、まず首輪を外します。
 それを見ていた倉島さまも私を真似て黒い首輪を外されました。
 そうそう私はお尻の尻尾プラグも抜かなくちゃ。

「さっきのオーガニックなディルドって、噂に聞く肥後ずいきってやつですか?」

 浴室に入ろうとした私の背中をチョンチョンとつつき、倉島さまがしばらく振りにお声をかけてくださいます。
 急いで振り返ると眼の前に倉島さまの気恥ずかしそうに上気されたお顔。

「そうです。里美さまのお店でも扱っているから麗子さんも知っていると思っていましたけれど…」

「いえ、そういうアイテム…性具が存在するということはもちろん知っていましたけど、あいにくお店でも実物を見た覚えは無くて…」

 給湯器を操作する私の背中に向けて倉島さまが恥ずかしそうにお話をつづけます。

「まだアソコの奥がムズムズ疼いてて、すごくえっちな気分になっているんです…」

 端正なお顔を悩ましく歪められ、媚びるように私を見つめてくる倉島さま。

「さっきの直子さまのお姉さまからのご命令だと、これから直子さまがわたしを可愛がってくださるのですよね?わたし、無理言って直子さまに逢いに来て、本当に良かったと思います。どうぞよろしくお願いします…」

 真っ赤になったお顔でペコリと頭を下げられると、尖りきったふたつの乳首が目立っている美乳もプルンと震えます。
 そのお姿のいじらしさに、私も急激に悶々ムラムラ。

「あ、はい…でも、もうすぐ浴槽にお湯も貯まるから、まずはシャワーで汗を流してしまいましょう。その後ふたりで湯船でゆっくりと…」

 倉島さまと裸で抱き合う姿を想像しつつ、ぬるま湯に調節したシャワーヘッドを倉島さまに渡します。
 倉島さまは素直にシャワーを浴び始めました。

 そのシャワー姿を手持ち無沙汰で眺めながらふと、同い年の女の子とえっちなことをするのは初めてじゃないかな、と気づきます。
 私の場合、SM関係のご主人さまはみなさま年上ですし、あとは年の離れた男の子たちとか、里美さまのお店での自縛レクチャーは一方的にヤられただけですし、中学高校の同級生だったしーちゃんとは、そういう関係になれなかったし…

 と、ここまで考えて唐突に思い出しました。
 中学三年のときに図書室で裸になっていた相原さんとのことを。
 彼女も露出願望を持った女の子で、彼女のリードで私は初めて女の子と抱き合い、互いの指でイキ果てる快楽を知ったのでした。

 まさに、類は友を呼ぶ、という諺?は本当のことなんだなー、と目の前の倉島さまのシャワー姿を見ながら思います。
 でも相原さんにはすぐにボーイフレンドが出来、露出願望がアブノーマルな嗜好だと考えた彼女は、その悪癖からきっぱりと足を洗い、私とも疎遠となりました。
 そんなことを考えて甘酸っぱい感傷に耽っていたら、倉島さまがシャワーを終えました。

「あの、シャワーを浴びてさっぱりしたら緊張が緩んで、にょ、尿意を感じてきてしまったのですけれど…」

 倉島さまが上気しつつも切なそうなお顔で、シャワーのすぐ脇にある便座のほうを見つめながらおっしゃいました。

「お、おトイレ…使ってもよろしいでしょうか?…」

「あ、はい、もちろんです」

 倉島さまから手渡されたシャワーヘッドを肩上に当ててぬるま湯を浴びつつ答えます。

「恥ずかしいので、あんまり視ないでくださいね」

 視ないでとおっしゃられても私がシャワーを浴びているほんの1メートルくらい前に便座ですから、否が応でも排尿姿が目に入ります。
 気恥ずかしそうに全裸で便座に座り込まれた倉島さまがお顔を視られまいとうなだれています。
 シャワーの音と入り混じってオシッコの音は聞こえませんでしたが、ずいぶんと長いあいだうなだれてられました。

 やがて出し切られたのでしょう、少しだけお顔を上げられフッと溜め息をつかれ、便座傍らのスイッチを押されます。
 その途端に、アンッ!という色っぽいつぶやきが溢れます。
 ビデの水流が勢いよく倉島さまのアソコを直撃したのでしょう。

 思わずのけぞるようにお顔を上げられた倉島さまの目線と私の視線がぶつかります。
 お顔をピンクに染められた倉島さまが便座から立ち上がられ、逃げるように浴槽の中へドボン。
 私もシャワーを終え、倉島さまが浸かったばかりの湯船にお邪魔します。

 成人女性ふたりが浸かるには、いささか狭すぎる浴槽の中。
 素肌と素肌が自然に触れ合い、すぐにお互いの背中に腕を絡めて抱き合う姿に。
 見つめ合う顔と顔、私の唇が倉島さまの唇に重なろうとしますが、倉島さまがやんわりお顔をそむけられ拒否られます。

「くちづけは駄目です。直子さまにはお姉さまという素敵なステディがいらっしゃるのですから、そのかただけとしてください」

 ずいぶんとロマンチックなことをおっしゃる倉島さま。
 出鼻をくじかれて行き場を失った形の私の唇は、湯面ギリギリで屹立している倉島さまの右の勃起乳首を咥え込みます。

「アンッ、そうっ、そこならいいです…アァンッ、気持ちいぃっ!」

 固く尖った乳首を舌で転がしたり甘噛みしながら、右手を下半身に伸ばします。
 手探りでソコに人差し指を滑り込ませると難なく侵入、お湯の中でもその部分だけ別の液体でヌルヌルになっているのがわかります。

「アンッ!いきなりっ、アフーンッ、いいです、いいですぅっ!」

 上半身を浴槽から飛び出させた倉島さまが可愛らしく喘ぎ始められ、負けじと私のマゾマンコに腕を伸ばしてきます。
 ヌプっと挿し込まれた指はいきなり二本。

「ああんっ!」

 思わずあがる歓喜の嬌声。
 その指が奥へ奥へと進撃しつつ上下左右の膣壁が滅茶苦茶に擦られています。

「あーーんっ、いいっ、いいーーっ!」

 私も遠慮なく淫声を迸らせて倉島さまの指技にお応えします。
 ふたり、膝立ちの下半身のみをお湯に潜らせ、抱き合った上半身で私は倉島さまのお胸に舌を這わせ、倉島さまは左手で私の右おっぱいを滅茶苦茶に揉みしだきつつ、仲良く競い合うように絶頂へと昇っていきます。
 チャプチャプチャプと浴槽のお湯が盛大に波打っています。


 倉島さまの膣穴に挿入している私の人差し指が絞り込まれるように膣壁に締め付けられ、肩先からお尻までがヒクヒク激しく痙攣しています。
 どうやらオーガズムに達したみたい。
 同時に私の右おっぱいが力任せに鷲掴まれ、倉島さまのお湯に潜った右手も私の膣内奥深くへグイッと挿し込まれます。

「あーーっ!!!」

 私も軽くイッてしまいました。

 ハァハァハァ…
 ふたり、激しい息遣いでやんわり抱き合っています。
 でもまだこれで一回目、ご命令は、少なくとも3回はイカせてあげること、です。

 マゾ性が持っているエスとエムの相反する側面。
 この人にどんなことをすればあられもなく乱れさせられるだろうという嗜虐性と、ご奉仕しなければという被虐性。
 私はすっかりやる気マンマン。

「次は浴槽の縁にこちら向きで腰掛けてください」

 監視カメラがどこに何台設置されているのかはわかりませんが、視られていることを意識して少しご命令ぽくハッキリした口調で倉島さまに告げます。
 おずおずと両足だけ湯船に浸け、足湯のように浴槽の縁に腰掛けられる倉島さま。

「下の唇ならくちづけてもかまいませんよね?」

 ご不安そうに私を見下されている倉島さまにイタズラっぽく告げます。

「…は、はい…」

「それではもう少し浅く腰掛けてください。両脚をもっと大きく開いて、下半身全体をこちらへ突き出すような感じで」

 間近で見る倉島さまの陰部は、私と比べてだいぶ下付き。
 外性器は薄い陰毛で両腿付け根の割れ始めまで覆われ、膣穴はかなり肛門側に寄っています。

 大胆に広げられた両脚の境目に膣穴が少し開いて中のピンクを覗かせ、クリットは小ぶりで半分包皮を脱ぎかけています。
 肌と同じ白さで周囲に色素の沈殿もなく、ビラビラもはみ出していない清楚な女性器。
 これはあるじさまもご調教のし甲斐があるだろうな、とふと思います。

 まずはそのクリットに狙いを定め、舌を思い切り伸ばしながら顔を近づけていきます。
 少し陰毛が被っているので舌先にざらついた感触。
 それも気にせず肉の芽の露出している部分を舌先で丁寧に転がした後、唇全体で包み込み包皮を脱がせにかかります。

「あうっ!はぅんっ!」

 ひときわ高く可愛らしい淫声が浴室にエコーして、私の舌技がフルスロットル。
 クリットは充分固く勃起しているのですが、舐め上げ、吸い付き、甘噛みしていると、更に膨らんでくるのを舌で感じます。
 アンアンと喘ぐお声にリズムを合わせて、まずは充分に昂ぶっていただきます。
 喘ぎ声の高まりでそろそろかなと感じた頃、唇を下にずらして少し開いた膣穴に伸ばしきった舌を捩じ込みます。

「あぁーんっ!そこっ、だめぇーっ…」

 愛液で濡れそぼった膣穴に力を挿れた舌先は難無く潜り込み、倉島さまのマン汁と私の唾液が交じり合います。
 少しの酸味と塩味を感じるまろやかな液体を膣壁から貪るように舐め取り、ジュルジュル音を立てて飲み込みます。
 
 舌は挿し込んだまま陰唇全体を唇で吸い込んだり膨らませたり。
 ときどき唇を離して、ほったらかしの肉の芽を不意に舐め上げたり。
 倉島さまの喘ぎ声がどんどん激しくなり、やがて頂点へ。
 ヒクヒクと腰全体が痙攣したのは倉島さまがイキ果てられた証拠でしょう。

「ハァハァハァ…すごかったです…やっぱり直子さまは、虐められるだけではなくて虐めるのもお上手なんですね…」

 倉島さまの股間から顔を上げた私を見下ろして、倉島さまが息も絶え絶えにおっしゃいます。

「麗子さんの感度がいいから、私も張り切っちゃいました。じゃあ今度は浴槽の縁に腹這いになって、お尻をこちらに突き出してくれますか?」

 そんな倉島さまにうってつけの責め方を思いついたので、次のご指示を伝えます。

「えっ?まだヤるんですか?わたしのマンコ、壊れちゃう…」

 お口では不本意っぽいニュアンスでおっしゃっていますが、いそいそと体勢を変えられ、お尻を私に差し出してこられる倉島さま。

「お姉さまに、3回はイカせて差し上げなさい、とご命令されていますから。この様子もご覧になられているようですし、ご命令に背いたら私が叱られてしまいます」

 倉島さまの真っ白で形の良いお尻を眺めながら私は、この旅行で何度か話題に上ったゆうこ先生とのプレイ以来の、エス的、嗜虐的な性的高ぶりを感じていました。