2025年4月20日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 18

 目の前に広がる空間はまさに衝撃的でした。
 広さは、うーん、テニスコート半分くらい?と言うか、階上の大広間をひとまわりくらい狭くした感じ。
 四方の壁は打ちっ放しな灰色のコンクリートで覆われ、天井は普通のお部屋並に低く、間接照明がムーディです。

 入口扉は長方形なお部屋の長いほう一辺ほぼ中央に位置し、向かって右側は見るからに頑丈そうな鉄格子で囲まれた監獄風で床もコンクリートのまま。
 向かって左側は床全体がタイル敷きとなっていて、左奥の一画だけ少し段差で凹んでおり、そこに剥き出しの水道、シャワー設備と洋式便器。
 そのタイル床の中央に、分娩台とおぼしきこれまた頑丈そうで禍々しい物体が、両脚を開かせるのであろう部分を入口に向けてドーンと置いてありました。

 その他にも、奥の壁には磔に使うのであろう皮の手枷足枷がぶら下がる、等身大の赤くてX型のオブジェ、その傍らには大きなライオンさんが丸々一頭入れそうな銀色鉄枠の禍々しい檻。
 体操のあん馬に使われるような器具の形状で背中のところが屋根のように尖っている大きめな物体は、噂に聞く三角木馬という拷問具でしょうか?
 その他、病院で見るような移動式のステンレス製ワゴンやクラッシーな収納家具などが無秩序に放置されています。

 天井には縄で縛って吊るす為でしょう、幾本かの頑丈そうな梁が通って太い鎖が数本ぶら下がり、入口脇の左右の壁だけ天井まで届く巨大な鏡張り。
 鉄格子のほうにもスチール製の骨組みだけで四方に拘束具がぶら下がっているベッド状のものが置いてあったり、天井にも数本スチールパイプが通っていて緊縛や拘束が容易そう。

「これはまた…写真撮って額に入れて飾りたいくらい見事なSM拷問部屋だねえ」

 五十嵐さまの心底感嘆されたようなお声。
 確かに私がこれまで数回連れ込まれたどんなラブホテルのSMルームより禍々しくも心躍る充実した設備っぷり。
 そのお部屋に入っただけでマゾマンコがムズムズ疼き、ジワリと潤んでしまうほどです。

「すごいじゃない。ここなら直子をもっとメチャクチャにいろいろ出来たわね…」

 お姉さまもお部屋の雰囲気に圧倒されているご様子。

「うち、こんな感じでそっくりな部屋、AVで最近見たような気もする。えぐい調教SMもののAVで…」

 五十嵐さまが同人漫画のネタにされるおつもりなのでしょう、スマホであちこちカシャカシャ撮影しながらお独り言のようにつぶやかれます。

「そのAV、確実にここで撮影されたものね。先方もずいぶん気に入っちゃったみたいだから。去年から今年にかけてのシーズンオフにも毎月、使用料が振り込まれていたし」

 中村さまがなぜだか少し不機嫌そうな呆れ顔でお答えされます。

「それじゃあ、まあ直子は帰る時間が迫っていてゆっくり出来ないから、新顔の倉島ちゃんがちょうどハダカだし、あの分娩台にでも乗せてちょっと虐めてみようか」

 五十嵐さまが笑いながら嬉しそうにおっしゃると、全裸な倉島さまがあわててヴィーナスの誕生ポーズに戻られ、ビクッと素肌を震わせます。
 そんな倉島さまを庇うようにズイッと前に出られたのは、これまた全裸な寺田さま。

「でも倉島ちゃんって、明日から先生が調教するんでしょ?アタシらが抜け駆けして先に辱めちゃったら初々しい反応も薄まっちゃって、先生がつまらないんじゃないかしら」

 倉島さまの横に立たれ、擁護するようなお優しいお言葉をかけられる寺田さま。
 倉島さまが幾分ホッとされたお顔になられています。

「だから今夜はアタシが代わりに生贄になってあげる。倉島ちゃんはアタシが虐められるのを見て、明日からの調教に想像を逞しくしていればいい」

 ヴィーナスの誕生ポーズな倉島さまの背中を抱くように軽く腕を当てて、トロンとした目つきで倉島さまに微笑む寺田さま。

「そんなこと言っていい話っぽくしてるけど、つまりは寺っちがサカっちゃってるっていうだけの話よね」

 中村さまが呆れ顔での鋭いご指摘。

「そうなのよっ!」

 と大きなお声の寺田さまがご弁明を始めます。
 幾分早口かつ呂律も少し怪しい感じなので、結構お酒にお酔いになられているのかもしれません。

「先生のアシスタントでいろいろ縛られたり弄られたりはしてたんだけどさ、最近の先生、アタシをアクメまで導いてくださらないのよ。いつも中途半端なところでお役御免になって。それでさっき直ちゃんと倉島ちゃんの生々しい乳繰り合いを見せつけられちゃったでしょ?だから今モーレツにムラムラ疼いちゃって疼いちゃって」

「昨夜あんなにイカせてあげたのに、また疼いてるんだ。本当に寺っちってニンフォマニアのド淫乱よね」

 寺田さまの色っぽく裸身をよじられながらなご説明に、ご冷静な中村さまの真顔でのツッコミ。
 おふたりも昨夜そんなふうに過ごされていたんだ、と即座にイケナイ妄想を広げる私。

「昨夜は昨夜、今夜は今夜よ。実はアタシ、最初からそのつもりで、倉島ちゃんを地下室に監禁しなさいっていう先生の指示受けて明日用の調教用具類をここに運び込んだとき、ついでにアタシお気に入りのオモチャも持ってきておいたの。そこのチェストの一番上の抽斗に入ってる。アタシ用のはグリーンの巾着袋」

 寺田さまがタイル床側、剥き出しシャワー近くの壁際に設置されたロココ調で漆黒のチェストを指さされます。
 すかさず五十嵐さまが小走りにそちらに向かわれます。

「そいうことだから倉島ちゃんへの調教は明日までおあずけ。でもただ見ているだけもつまんないでしょうから、少しだけ恥ずかしい思いさせてあげる。アタシのオカズにもなるし」

 イタズラっぽくおっしゃった寺田さまがやおら、おっぱいを庇っていた倉島さまの右手首をむんずと掴まれ引き剥がされると、そのまま強引に引っ張られながらタイル床奥の壁際まで進まれます。
 全裸の女性に引き摺られるように連れ去られる全裸の女性。
 寺田さまの豊満なおっぱいと倉島さまの形良い美乳が、どちらも乳首をこれでもかと尖立させたままブルンブルンと揺れています。

 壁に設えてあるのは赤いラバーで等身大X型の磔用オブジェ。
 そのバツ印向かって左側の頂点から短い鎖でぶら下がった真っ赤なベルト状の手枷に、寺田さまに掴まれた倉島さまの右手首が強引に伸ばされて手際よく繋がれます。
 つづけて反対側の手枷にも左手首が手慣れた手つきで繋がれました。

 これで倉島さまはバンザイの形で両手首を頭上斜め上に拘束され、陥没乳首がこれでもかと勃起している艶めかしいおっぱいを一切隠すことが出来なくなります。
 倉島さまは最初の頃こそ、いやんっ、とか小さくつぶやかれながらおからだを強張らせて抵抗する素振りをお見せになっておられましたが、左手を括られる頃にはすっかり観念されたご様子でされるがまま、繋がれた後は恥ずかしそうにうなだれています。

 次に足首を拘束されるときの倉島さまはまったく無抵抗。
 X字の下側、休めの状態より広めな一メートルくらいの幅で拘束される両足首。
 文字通りX字、和風に言えば大の字で何もかもおっぴろげな全裸磔状態。
 あのくらい両脚が広げられていると、アソコの割れ筋も少し開いちゃっているかもしれません。

 倉島さまをお相手にご活躍中の寺田さまを尻目に、寺田さまおっしゃるところの、お気に入りオモチャ、をご勝手にご検分されていたのは五十嵐さま。
 大きめな緑色の巾着袋をご勝手に開けられて中を覗き込まれ、嬉しそうに中身をステンレスのワゴン上に並べられています。

 先端が波打ちながら緩くカーブしたバイブだかディルドだか、重そうな鎖にぶら下がる乳首クリップ一対、スタンダードな電マ、年季の入ったバラ鞭、赤いボールギャグ、ノーズフック、直径2、3センチ位の玉が連なるアナルビーズ、ヌルヌルローション、真っ赤な低温ローソク、etc…

 どれも私には見慣れたSMグッズの数々。
 寺田さまもこういうのがお好きだったんだ、と最終日にして寺田さまを見る目がいい意味で変わってしまう共感性溢れるラインナップです。

 寺田さまは分娩台の移動用ストッパーを足で外され、キャスターを転がしてタイル床を、全裸磔にされた倉島さまの真ん前まで移動されました。
 そして、倉島さまにニコッと微笑まれてから優雅な挙動で分娩台の上にお乗りになります。
 もちろん、大きくお広げになった両脚のあいだを倉島さまに見せつけるように。

 分娩台の背もたれはほぼ直角に近しいくらい前に向いています。
 すなわち、寺田さまの大きく広げられたアソコと真正面のお顔が真っ直ぐに見える位置に倉島さまが磔にされている絵面です。

 分娩台の下部には似つかわしくない部品が付いていて、寺田さまはまず、被験者の両腿を分娩台の左右パイプに固定するのであろうラバーバンドを、大きく広げた両腿にご自分で装着されました。
 更に、背もたれ部分にもこれまた似つかわしくない部品、手錠のような拘束具がぶら下がっていて、これもご自分でその拘束具を両手首に嵌められ、背もたれを後ろ抱きにした後ろ手錠拘束。
 これで寺田さまは、全裸大股開きで身動きできない性的生贄状態、やり慣れていらっしゃるとしか思えないお見事なセルフボンデージっぷりです。

「さあみんな遠慮なく、アタシをメチャクチャにしていいわよ…」

 寺田さまの色っぽいご宣言が地下室内に響きました。
 うなだれていた倉島さまがお顔を上げられ、寺田さまのアソコとお顔を唖然としたお顔で交互に見つめられています。

 五十嵐さまが寺田さまの淫靡なオモチャ類を乗せたワゴンを押して寺田さまに近づかれ、それにつづいて他の方々もゾロゾロと寺田さまの周りに。
 もちろん私もお姉さまの後をついて、生贄姿な寺田さまのすぐ脇に陣取りました。
 間近で見る寺島さまのアソコは、縁はやや黒ずんでいるもののビラビラのはみ出しも無く、中の襞々が幾重にも重なりつつ艶めかしくピンク色に息づく、なかなかの美マンです。

「やれやれ、暴走モードに入っちゃった寺っちは快楽モンスターだからねえ、さんざんイキ果てて意識失くすまで収まらなさそうだわ」

 中村さまが呆れたお顔でおっしゃりながら、ワゴンからジャランと音を立てつつ乳首クリップの付いた鎖を手に取られます。
 そのクリップ部分をパクパクさせながら無造作に寺田さまの豊満な右おっぱいを掴まれ、固そうに腫れ出た右乳首をガブリ。
 はうんっ!と喘がれる寺田さま、おっぱいのお肉ごとではなく飛び出た乳首だけが挟まれているので凄く痛そう。

「連日の直子のヘンタイっぷりにアテられちゃったんだろうね。この人、ヒマをみつけてはエミリーたちが撮ってきた直子の動画を食い入るように見てオナってたから」

 中村さまがご説明されつつ、寺田さまの左おっぱいにもクリップを挟まれ、お鼻をつまんでお口を開けられたところにボールギャグを噛まされ、仕上げのノーズクリップで豚さんのお鼻に。
 寺田さまの豊満なおっぱいが鎖の重みで痛そうに垂れ下がり、お口からは早くもよだれ、その端正なお顔も滑稽に歪まされ、それでもそれはそれで妙にエロティックです。

「昨日イガちゃんたちが撮ってきたショッピングモールでの一連の露出調教動画がツボにハマっちゃったみたい。とくに駐車場の片隅で行き交う人たちが居る中でこっそりオナニーしている直子を盗撮しているぽい動画。あれが気に入っちゃって、何度も巻き戻してはアンアン喘いでた。たぶん自分をその立場に置き換えていたんだと思う」

 直径3センチはありそうなアナルビーズにたっぷりローションを垂らし、寺田さまのアヌスに押し込まれる中村さま。
 されるがままな寺田さまはボールギャグのせいで嬌声がくぐもり、ングゥッ、ンヌーゥッと悩ましい唸り声。
 今度は電マをお手に取られる中村さま、すぐにンーーッという低い振動音が聞こえてきます。

「だから今夜の寺っちには何しちゃってもいいわよ。ぶってもつねってもそれが全部快感だから。イガちゃんやエミリーだってこんなに乱れる寺っち見るの初めてでしょう?それだけ寺っちが直子のヘンタイっぷりにヤラレちゃったワケで、直子も罪作りなドマゾよね」

 電マを寺田さまの右乳房にあてがい、寺田さまをングング喘がせながら中村さまがおっしゃいます。
 五十嵐さまはうんうんと頷きつつ、角田さまにご自分のスマホを渡され、どうやら撮影をご依頼されているご様子。
 角田さまがスマホを寺田さまに向けると、五十嵐さまはワゴン上のバイブだかディルドだかに右手を伸ばされています。

「そういうことだから、みんなも手伝ってさっさと終わらせてしまうのが得策ね。明日からのこともあるし、今夜はワタシ、早めに就寝したいから」

 アンニュイにおっしゃった中村さまが電マを寺田さまの右おっぱいから下へと滑らせ、逆三角形に刈り揃えられたヘアのすぐ下でテラテラ芽吹いている剥き出しのクリット上にいきなり押し当てました。

「ンンーーッウ、ングウゥゥーんーッ!!」

 ひときわ高く響く寺田さまの唸り声。
 一テンポ遅れて五十嵐さまが持たれたバイブだかディルドだかが大股開きな寺田さまの膣をズブリと貫きます。
 瞬間、愛液が溢れ出るほど濡れそぼっている寺田さまのオマンコ。

 五十嵐さまがそれをゆっくりピストンし始めると持ち手がピカピカ光り始めたので、そのオモチャはバイブレーターなのでしょう。
 ンーフゥーッ、ンーフゥーッ、という寺田さまの唸り声が艶っぽく変化しています。
 中村さまはクリットに押し付けっ放しな電マの持ち手を傍らにおられたお姉さまにお譲りになられ、ご自身はワゴンから、今度はバラ鞭をお手にされます。

「倉島ちゃんは、この寺っちの無様な姿をよーく目に焼き付けておくといいわ。それで、明日からの先生の調教はこんなものじゃない、ってことも付け加えといてあげる」

 すっかりイジワル顔になられた中村さまが、寺田さまの痴態を真正面から凝視されている倉島さまを見つめてニンマリ微笑まれます。
 眉根にシワを寄せられた怯え顔になられておられる倉島さまでしたが、大の字に磔された下半身、その両腿のあいだからは、堰を切ったように粘性のありそうな透明な愛液がダラダラと内腿を滑り落ちています。

 中村さまは鞭を振るう前に、寺田さまのアヌスに埋め込まれたアナルビーズをゆっくり引き抜いています。
 そのたびに低く唸ってビクンと素肌を震わす寺田さま。
 ビーズ玉が腸壁を擦って肛門から出るたびに小さくイキつづけていらっしゃるのでしょう。

 アナルビーズがすっかり抜かれた後、ポッカリ開いて窄まらない肛門に、今度は大小凸凹波打ち状の黒いアナルバイブ、挿れる前からクネクネうねっていたのでバイブだとわかりました、が埋め込まれます。

「浣腸やローソクは後片付けがメンドイから、今日はナシね」

 このときだけ中村さまが少し愉しそうにおっしゃいました。
 それから寺田さまの左横に回られ、寺田さまの上半身にバラ鞭を振るわれ始めます。
 
 一振りごとに寺田さまのくぐもった悲鳴。
 乳首にクリップを噛ませた鎖ごとはたかれますので、重そうな鎖がジャラジャラ暴れ、両乳首が痛そうに引っ張られ、白い胸元がみるみるピンク色に染まっていきます。
 苦痛に身悶えるような、快感に陶酔されるような、寺田さまの艶っぽい唸り声。

 下半身ではお姉さまが肉の芽を震わせつづけ、五十嵐さまがうねるバイブレーターをピストンしつづけ、挿さりっ放しのアナルバイブがブーンと振動しつづけています。
 もう何度もイキ果てていらっしゃるのでしょう、寺田さまがたまに開かれる眼球も白目がち。

 そんな寺田さまのお姿をお姉さまの脇で呆然と眺めている私と里美さま。
 少し離れたところから本宮さまもご興味深そうに腕を組まれ、ひっきりなしに唸り声をあげられる寺田さまを見つめていらっしゃいます。
 角田さまはいろいろと場所を移動されつつ、この淫靡な現場の全容を五十嵐さまのスマホでご熱心に撮影。

 絶え間なくおっぱいに振り下ろされるバラ鞭、深く浅く膣壁陵辱をくりかえすバイブレーター、イッてもイッてもクリットへの快感を止めてくれない電動マッサージ器。
 寺田さまは、ひとしきり激しく唸られたと思ったら急にぐったりされ、また思い直したように激しく身悶えられるのくりかえし。
 その光景はまさしく快楽という名の拷問、性的リンチそのものでした。

 五十嵐さまがバイブをひときわ深く挿入され、数秒の間を置いてすばやく引抜かれたとき、寺田さまの全身がビクンと激しく波打ち、その股間から水しぶきが勢いよく飛び出しました。
 寺田さまのオマンコから吹き出されたシオは、真正面で磔にされた倉島さまの下半身にまで放射状に飛び散り、倉島さまのアソコ周辺をシオまみれにしてしまいます。

 これにはみなさまさすがに、ワッ、とどよめかれ、おのおの動かしていた手が瞬間止まります。
 びしょ濡れとなったご自分の下半身を呆然と見下ろす倉島さま。

「そう言えばエミリー、時間はいいの?もうそろそろ10時だけど」

 バラ鞭を振るう手を休められた中村さまが、思い出したようにお姉さまへのご質問。

「えっ、もうそんな時間?それじゃああたしたちはそろそろおいとまするわ。ああんっ、もう思いっきり後ろ髪引かれる想いだけれど…」

 震わせっぱなしの電マを名残惜しそうに里美さまに手渡され、屈め気味だった腰を伸ばされてンーっと背伸びされたお姉さま。

「それならワタシらも見送るよ。寺っちと倉島ちゃんは無理だけど。準備するからちょっと待ってて」

 中村さまがバラ鞭を寺田さまのおへその上くらいに投げ捨てられ、里美さまが持っていた電マを、ちょっと失礼、と拝借、寺田さまの右太腿を固定しているラバーバンドにくぐらせて寺田さまのオマンコ上に来るよう配置され、再度スイッチを入れられました。

「バイブは挿しっ放しでいいでしょ。たぶん咥え込んだまま落とさないから」

 中村さまの手際良い采配。
 私たちがおいとました後も寺田さまへの性的リンチはつづくようです。
 生贄の寺田さまと磔の倉島さまだけを地下室に残し、ぞろぞろと大広間に戻りました。

 本宮さまがお姉さまのお車を玄関前まで運んでくださり、乗り込む前にみなさまとご挨拶。

「それじゃあまた。ワタシらが東京に戻ったときには連絡するから」

 と中村さま。

「また来年ね。今度来たときは直子にもっともっと恥ずかしいメに遭わせてあげるから」

 これは五十嵐さま。

 角田さまは無言でニッコリ微笑まれ、私と軽い抱擁と握手。
 里美さまはお姉さまにお休みをいただいたお礼を述べられていました。

「最後の最後に凄いもの見せられてびっくりしちゃった。寺っちと倉島ちゃんにもくれぐれもよろしくって伝えておいてね。来年も必ずお邪魔させていただくから」

 お姉さまがご挨拶され、私はただただ、ありがとうございました、と頭を下げていました。
 出来ることならもうずっとここで暮らしたい、と思うほど後ろ髪引かれまくりな心境でした。

 本宮さまが後部座席のドアをお開けくださり、お姉さまがさっさと乗り込まれます。

「直子は助手席に座らせていただきなさい。あたし、お酒のせいもあってかそろそろ限界、後部座席でゆっくりと横になりたいから」

 お姉さまにそうおっしゃられて私は助手席へ。
 車内には小さくピアノトリオのジャズが流れています。
 ドアが音もなく締まり、みなさまが盛大に手を振ってくださる中、お車がゆっくりと夜の山道へと滑り出します。

「東京に着いたらまず飯田橋に寄ってもらって、あたしを先に降ろしちゃって。トランクの荷物は全部乗せっぱでいいから。それから直子と池袋に行って、車はビル地下の駐車場、いつものところにね」

 お車が走り出すなりお姉さまが眠たそうなお声で本宮さまへご指示。

「かしこまりました」

「それにしてもさっきの寺っちは凄かったわね…ふわぁ…あんな寺っち見たことなかったから驚いちゃった。今眠ったら凄くえっちな夢見ちゃいそう…ふわぁ…」

 すごく欠伸混じりで今にも寝てしまいそうなお姉さまの、お独り言のようなお声。

「あ、でも直子は眠っちゃだめよ。本宮さんの話し相手になって安全運転の手助けになりなさい。あ、それで本宮さんねぇ…」

 ここでお姉さまがまた大きな欠伸をひとつ。

「直子は今、そのワンピの下、まったく下着つけていないスッポンポンなの。だから本宮さんが命令すれば裸にするのもオナニーさせるのも思いのまま。本宮さんもエスっ気あるって聞いているからご自由に愉しんで。直子は本宮さんにも絶対服従ね…ふわぁ…んじゃおやすみ…」

 それから数秒も経たないうちに規則正しい寝息が聞こえてきました。
 後部座席を振り返るとお姉さまが広い後部座席に横倒しとなられ、バーキンバッグを枕にご就寝されていました。

「うふふ、渡辺さまはああおっしゃっておいでですが、森下さまもお疲れでしょう?ご自由にお眠りになられて結構ですよ。極力静かな運転を心がけますので」

 お優しくおっしゃってくださる、さすがのプロフェッショナルな本宮さま。

「あ、いえ、お姉さまのご命令ですから私も出来る限り起きています。東京までよろしくお願いいたします」

 先程の寺田さまのあられもない痴態で興奮冷めやらぬ私ですから、まだまだ目も冴えていて眠くはありません。
 少しの沈黙の後、本宮さまが暗い山道をひた走るふた筋のヘッドライトが照らす前を向かれたまま、明らかに接客用ではない冷たいご命令口調でおっしゃいました。

「そうですか、でしたら話は別です。露出マゾなら露出マゾらしく余計な服は脱ぎ捨てて、全裸でのはしたないオナニー姿でも晒して運転中のわたくしを愉しませなさい…」


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