「あ、はい…ごめんなさい…」
座ってもまだ肩から提げていたポシェットを開き、おどおどとスマホを取り出します。
手に持った途端に明るく浮かび上がる、自分のオールヌードくぱぁ画像。
おずおずとテーブルの上に表向きで置くと、しばらく公然に晒されてからスッと暗闇に消えてくれました。
それを見届けてから、今度はパイスラのポシェットを外し、ひとつだけ留めていたブラウスのボタンも外します。
こんなスケスケの役立たずなブラウスでも、こんな場所で自ら脱ぐ、という行為には羞恥と躊躇が生まれます。
これを脱いでしまったら、トップとボトムだけの下着姿も同然なのですから。
それでもお姉さまからのご命令、意を決して両袖から汗ばんだブラウスの袖を抜きました。
脱いだブラウスはお姉さまが引き取ってくださり、空席となっているお隣の椅子の背もたれに掛けてくださいました。
「こうしておけば、出る頃には乾くでしょ。さてと、直子は何が食べたい?」
お店には、軽やかなピアノを中心にしたジャズっぽい音楽が流れています。
でも、それを掻き消すみたいに、きっと随分年季が入っているのでしょう、店内二箇所に設えられた大きめなエアコンから発せられるブーンという低音もずっと聞こえています。
私にも読めるようにと横向きでメニューを開いてくださるお姉さま。
綺麗なカラー写真付きで美味しそうなお料理が満載です。
美味しそうではあるのですが、今の私はメニューに集中することが出来ません。
だってブラウスを脱いでしまった私は、素肌の殆どの部分を外気に晒してしまっているのですから。
それもプライベートなお部屋内ではなく、どなたでもお出入り自由な温泉地のお蕎麦屋さん店内で。
現に今も新しいお客様、ご年配のおじさまと若い女性のカップルさんがお見えになり、先客のおふたり連れのお隣のお席に着かれました。
おじさまが私の姿に目を惹かれたようで、たぶん首輪だと思いますが、女性に何やら耳打ちをされ、背中を向けていた形の女性も首だけひねって私を視てきます。
私は身を固くしてメニューに集中しているフリでうつむきます。
でもやっぱり気になって、そちらを上目でチラチラ窺ってしまいます。
今の私は、街中のお蕎麦屋さんにひとりだけキワドイ隙だらけの水着姿で座っているようなもの。
これがたとえば海水浴場の近く、とかならば、みなさま開放的でさして目立たないのでしょうけれど、ここでは明らかに日常の中の異物。
なんでここでその格好?なんで女連れ?なんでノーブラ?なんで首輪?
そんな疑問が湧くのは当然です。
私のマゾ性が理性を、ジワジワ隅っこへと追い詰め始めています。
「やだ、直子にぴったりのお蕎麦があるじゃない。ちくびそば、だって」
メニューの写真を指さし、はしゃいだお声を上げられたお姉さま。
「えっ?」
そのお声でフッと理性が戻る私。
そんなお蕎麦あるの?お姉さまのしなやかな指が置かれているメニュー写真を確認します。
本当だ、乳首そば(かけ・せいろ)って書いてある…あれ?でもこれって…
「あの、お姉さま、これ、首じゃなくて、きのこっていう字じゃないですか?」
「あ、本当だ。茸っていう字だね。じゃあ何て読むんだろう?ちちだけそば?」
「下にローマ字で小さく書いてあります。Chitake-Sobaって」
「ふーん、ちたけそばね。初めて聞くけど面白いんじゃない?字面が気に入っちゃった。注文お願いしまーすっ!」
お言葉の後半でお姉さまはまっすぐ高く右手をお挙げになり、お店のかたをお呼びになりました。
「はーいっ!」
先ほどの作務衣の女の子がいそいそと近づいてこられました。
あらためて見ると、小柄で目がパッチリ大きくて小さいお顔にひっつめポニーテール、どこかのアイドルグループの一員と言われても信じられるくらい可愛らしいかた。
「この乳茸そばっていうのは、たぶん乳茸っていう茸が入っているのよね?どんな茸なの?」
お姉さまがメニューを指さしつつ、お尋ねになります。
「あ、はい。具材としても入っていますが、よいお出汁が取れるんです、この茸」
私の胸にチラチラ視線を飛ばしつつ、お答えになる女の子。
「あたし最初、乳首そばって読んじゃって、ギョッとしちゃった」
「ああ、間違われるかた、たまにいますよ。ご年配の男性とか、嬉しそうにお下品なご冗談をおっしゃるかたも」
「乳茸っていうのはこの辺で夏から秋にかけて採れる茸で、切るとミルクみたいな白い液が出るのでこの名前になったそうです。香りが凄くいいんですよ」
お姉さまと傍らに立たれた女の子、フレンドリーに会話されています。
女の子はお愛想よくお姉さまのお相手をされながらも、視線が頻繁に私へ。
布地を突き上げているふたつの突起がどうしても気になるみたい。
少しつま先立ちになって、座っている私の剥き出しなお腹の更に奥を覗き込むような仕草も。
「なるほどね。それじゃあこの乳茸そばをせいろで二人分と…」
お姉さまがご注文を告げつつ、テーブルに置いたご自分のスマホを手に取られます。
ドキンと跳ねる私の心臓。
私のスマホは女の子からも、充分に画面を目視出来る位置に置いてあります。
「あと、湯葉刺しと卵焼きをひとつづつ、それと、この地酒の冷酒の2合ボトル1本ね。グラスはふたつ」
よどみなくご注文を告げられた後、ついでという感じでお手元のスマホをポンとタップされました。
「んっ!」
吐息を洩らしたのは私。
股間のローターが緩く振動し始めたのです。
「お酒はすぐにお持ちしていいですか?」
にわかに挙動が不審になった私を興味津々な瞳で見つめつつの女の子のお尋ね。
「うん。食前に乾杯したいからね。よーく冷えたやつ持ってきて。いいわよね、直子?」
直子?という呼びかけと一緒に、スマホ画面上のお姉さまの指がスッとスワイプしました。
「あんっ、あ、はいっ、はいぃ…」
ローターの震えが一段と激しくなり、股間からブーンという音さえ聞こえてそう。
椅子に座っている姿勢なのでデニム越しの膣穴は椅子の薄いお座布団に密着しています。
ローターのモーターがその下の民芸風な木製の椅子もろとも震わせているような感じ。
エアコンの音にうまく紛れてくれていれば良いのですが…
「それでは、ご注文は、乳茸そばをせいろで二人前、単品で湯葉刺しと卵焼き、冷酒二合を食前に、でよろしいですね?」
テーブルに前屈みになって快感に耐えている私の頭上を、女の子の涼やかなお声が通り過ぎていきます。
「あ、あと氷入りのお水を一杯、お酒と一緒に持ってきてくれる?この子、日本酒弱いから、チェイサーにしたいの」
「はい。かしこまりました。では少々お待ちください」
女の子がテーブルから離れたとき、やっとローターが止まりました。
ハァハァ息を切らし、うらめしげにお姉さまを見上げる私。
「お姉さまぁ…あんまりイジメないでください…それでなくてもこんな格好で恥ずかしいのに…」
「あら、何言ってるの?あの可愛い従業員さんが物怖じしないでじっくり直子のこと視てくれるから、あたしもちょっとサービスしてあげただけじゃない」
「直子だって嬉しかったでしょ?あの子の目の前でマゾマンコが震える音、聞いてもらって」
ヒソヒソ声で、私の抗議を一蹴されるお姉さま。
私がまだお姉さまをうらめしげに見つめていると、その視界に女の子が再びツカツカと近づいてこられました。
「あの、お客さま?そのお召し物、汗で湿っているのなら、このハンガーをお使いください。高いところに干したほうが乾くのも早いと思いますよ?」
空席な椅子の背もたれに掛けてあったブラウスを指差し、針金製のハンガーをお姉さまに差し出してくる女の子。
「あら、気が利くのね。遠慮なく使わせていただくわ」
「はい。その壁の上の鴨居に掛けると、ちょうどエアコンの風が当たってイイ感じかな、と」
私が背にしている壁の上のほうを指さされた女の子。
相変わらず私のバストをまじまじと見つめてきます。
「そうね。ほら直子、あなたが掛けなさい」
スケスケブラウスをハンガーに掛け直して一番上のボタンだけひとつ留め、対面の私に手渡そうと右腕を伸ばされるお姉さま。
受け取るために私も手を伸ばしたとき、いらっしゃいませ~、のご挨拶とともにガヤガヤと数人の方々がご来店。
今度は欧米系らしき外国人さん4人連れ、男性2女性2のグループさんでした。
つづけざまに大学生風カップルさんが一組。
ふと気づくとあまり広くない店内がほぼ満席、私たちの隣の四人掛けのお席以外、全テーブルが埋まっていました。
忙しくなってきたのに私たちのテーブルからまだ離れない女の子。
彼女はたぶん、私を立たせたくてハンガーを持ってきてくださったのだと思います。
私の全身、ブラウスを脱いだらどういう姿なのかを確認したくて。
ブラウスを鴨居に掛けるために立ち上がるとしても、店内のみなさまに背中を向けてしまうことは絶対に避けなければなりません。
私のお尻の少し上には、自分の性癖を明記した恥ずかしい日焼け文字が記されているのですから。
素肌が剥き出しとなっている今、どんなに素早く済ませたとしても、カタカナひらがなの5文字はいともたやすく読めてしまうことでしょう。
「ほら、何をもたもたしているの?さっさと掛けちゃいなさいよ」
すべてを察していらっしゃるであろうお姉さまが、ご愉快そうに煽ってこられます。
私は観念して、ハンガー片手に立ち上がります。
幸いなことに私たちのテーブルはお店の隅、私は壁を背にして座っているので、立ち上がっても横向きでいれば、その背中側も直角を作ってつづく壁面でした。
お尻をお店の内部側に向けさえしなければ、どなたにもイタズラ書きを読まれる心配は無い位置です。
ただし、立ち上がるとテーブルは私の腿の位置、剥き出しのお腹から狭すぎるデニム地パンツ下まで、半裸の肌色のほとんどが丸出しとなりました。
横向きになると、尖った乳首の突起も余計に目立つことでしょう。
私が立ち上がった途端、お店にいらっしゃるすべてのお客さま、従業員さまの視線が私のほうへと集中するのを感じました。
晒し者、という言葉が頭の中を渦巻く中、素早くハンガーを鴨居に掛け、素早く着席しました。
腰を下ろす途中、今しがた見えられた外国人男性のおひとりと目が合ってしまい、そのかたは、口笛を吹くように唇をすぼめられた後、パチンとウインクをくださいました。
作務衣の女の子もいつの間にかいなくなられて、お姉さまはうつむいてご自分のスマホを何やらいじられています。
いつまたローターがオンになるか、私のスマホが着信してしまうか、ドキドキソワソワしながら、ふと今しがた鴨居に掛けたスケスケブラウスを見上げました。
このお店の民芸調渋めインテリアの中でひどく不釣り合いな、ほんのり白いスケスケブラウス。
お店内のどなたの視界にも入る高さに、これ見よがしなセクシーアンドガーリーな異物。
それはまるで、こんな破廉恥な服を着ていた女が何食わぬ顔してここにいますよ、と知らしめる目印のようにも思えます。
お店中のみなさまから、ヘンタイ女と蔑まれる妄想に没入しかけたとき、近づいてくる人影に気がつきました。
「お待たせしました。こちら、冷酒となります」
えっ?男性?
お声のしたほうを見ると、先ほどの女の子とお揃いの作務衣を着たお若い男性が、お酒の瓶とコップを乗せたお盆を手に、お姉さまの横にたたずんでいました。
「ありがとう。お水はこの子の前に置いてあげて」
お姉さまのご指示で、お盆の上のものを次々にテーブルにお置きになる男性。
その視線がずーっと私に注がれています。
最初こそ驚いたようなお顔ですぐ視線を逸らされたのですが、それからチラチラと盗み見るように私の首輪、胸やお腹、下腹部へと散らばり、お盆が空になる頃には好奇心丸出しの好色なお顔で、バストの突起や太腿の付け根を凝視してきました。
「あ、それからこれはお通しの季節の山菜で、こちらが湯葉刺しになります。わさび醤油がお薦めですが、お好みでこちらのポン酢、ゴマダレもお使いください」
すべてをテーブルに並び終え、名残惜しそうに離れていく男性。
厨房に向かうあいだも何度もこちらを振り返っていました。
「凄い勢いで直子のからだ、ガン見していたわね、今の子」
お姉さまがお酒をグラスに注いでくださりつつ、ご愉快そうにおっしゃいました。
「見たところウブそうだから大学生のバイトくんってとこかしら。直子のその格好は刺激が強すぎたみたいね。困惑と嬉しさがごちゃまぜになって、どうしたらいいのかわからない、って顔してた」
「必死にお澄まし顔していたけれど直子も気づいていたのでしょう?どうだった?あれだけガン見されて」
「あ、はい、すごく、恥ずかしかった、です」
「でも気持ち良かった?」
「あ、はい…」
「直子が苦手な男性でも?」
「はい…」
男性とわかった瞬間は少し怯みましたが、チラチラ視られるたびにゾクゾク疼き、好色丸出しなお顔で凝視されると、蓋をされたマゾマンコがキュンキュンと咽び泣くのがわかりました。
「直子今、ちょっとヤバいくらいマゾ顔になっているわよ」
からかうようにおっしゃってからじっと私を見つめた後、お姉さまが気を取り直すようにつづけられました。
「ま、それはそれとして、あたしたちのバカンスの初日に乾杯しましょう。まずは温泉で直子がたくさん辱められますように、カンパーイ!」
身も蓋もないお姉さまの音頭で、グラスをチンと合わせます。
よく冷えた冷酒はフルーティで、冷たい液体が心地よく喉を滑っていきます。
お店に入ってから緊張の連続で、思いの外喉が乾いていたみたい。
「んーっ、平日の真昼間から温泉地のお蕎麦屋さんで冷や酒なんて、なんだか文豪にでもなったみたい」
お姉さまの可愛らしいご感想。
私もお酒が胃の腑に落ちた途端、からだも心もなんだかフワッと軽くなった感じ。
それにつられるように、ジワッと食欲が高まりました。
「直子は日本酒だとすぐに酔っ払っちゃうんだから、ちゃんと水も飲んでセーブしなさい」
「こんな時間から理性失くされちゃったら、いくらあたしでも面倒見きれないからね」
お姉さまから釘を刺され、氷の浮いたお水をゴクリと一口くちにしたとき、メインディッシュの乳茸そばが運ばれてきました。
運んで来られたのは先ほどの作務衣の男性。
再び舐めるように私の全身を視姦しつつ、お盆からお料理をテーブルに置いてくださいます。
お酒のせいかさっきより余裕の生まれた私は、視線を意識してときどきわざと胸を両手で庇ったりして、恥じらいながらも視られるがまま。
心の中では、ちゃんと視て、イヤらしいでしょ?もっとよく視て、と懇願しています。
マゾマンコの潤みはとうとう決壊して、腿から垂れたおツユが一筋、ふくらはぎへと伝い滑るのがわかりました。
「へー、本当にいい香り。これは食欲そそるわね。いただきましょう」
お姉さまのお言葉で私にしては珍しく、性欲から食欲モードへとあっさり切り替わりました。
それだけお腹が空いていたのかな。
確かにテーブル上から、まつたけにも似た良い香りが漂っていました。
「いただきます!」
お姉さまと差し向かいで手を合わせてから、せいろのお蕎麦に箸を伸ばします。
ズルズルズル…美味しい!
茸独特のコクのあるお出汁が効いたつけ汁には、乳茸と思われる茸とお茄子のザク切りが浮かび、これらもおツユをほどよく吸って、噛みしめるほどに滋味が広がります。
冷たいお蕎麦に温かいつけ汁というコンビも相性良く、スルスルと喉を通っていきます。
お出汁の効いた卵焼きとわさびの効いた湯葉刺しを箸休めにして、ふたり無言で食べ進めました。
時折チビッと口をつけるお酒の冷たさも格別で、どんどんお箸が進んでしまいます。
ただ、何気なく視線を上げたとき、厨房への出入り口のところで作務衣の女の子と男性がこちらを見ながら、何やらヒソヒソとお話されていたのが気にはなりましたが。
「ハァー美味しかった。おツユが美味しいからせいろとお酒追加、って言いたいところだけれど、やめておきましょう。温泉旅館のお夕食って量が多いらしいし」
「それにお蕎麦屋さんでのお酒は長居せずにほろ酔い腹八分が粋、って言うしね」
お姉さまがボトルに少し残っていたお酒をご自分のグラスに注ぎ、グイッと飲み干されます。
私はすでに、一杯目のお酒とチェイサーの氷水を両方、全部飲み干していました。
少しだけ胃の腑がポカポカしています。
「それじゃあそろそろ、待ち合わせ場所に行きましょうか。外は暑いだろうけれど、足湯も気になるし」
お姉さまが傍らの伝票をお手に取り、お背中ごと曲げて店内を見渡します。
私もつられて見渡すと、店内には外国人さんの4人連れと最後に入ってきた大学生風カップルさんしか残っていませんでした。
「さすがに昼間っからお酒飲んでまったりする人は少ないのね。まあ、みんなもこれから心待ちにしていた温泉だろうし」
お独り言ぽくおっしゃったお姉さまの右手がスクっと挙がります。
「お勘定お願いしまーす」
「はーい、ただいま」
どなたなのか、弾んだ女性のお声がやまびこみたいに返ってきました。
「直子はブラウス着直して、お勘定したら手を繋いで一緒に出ましょう」
嬉しいことをおっしゃってくださった後、ニッと笑って手招きされ、顔を近づけた私の右耳に唇を近づけられます。
「直子はわざとここに、このままスマホを置き忘れなさい。これは命令よ」
卓上の白い紙ナプキンを一枚お取りになり、私のすぐ前に置きっぱなしだったスマホ上にそっと置いたお姉さま。
私のスマホがすっぽり隠されてしまいました。
ずっとレジ前に陣取っていた和服姿のご中年のご婦人が私たちのテーブルへと、ゆっくり近づいてこられました。
*
*肌色休暇一日目~幕開け 09へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2020年8月16日
2020年8月10日
肌色休暇一日目~幕開け 07
お姉さまが私の傍らまで来てくださり、メイクを直してくださいました。
向かい合って髪を軽くブラッシングしてくださってから、お姉さまのメイクアップパレットを使って。
お姉さまとおそろいのファンデ、チーク、シャドウ、リップ…
肌をくすぐるこそばゆいブラシの感触は、さっき私が味わった精神的高揚感に付け足された、気の利いたデザートみたい。
しばしうっとり、至福の時間が流れました。
「よしっ!こんなもんかな。直子、立って」
メイクキットを手早く片付けつつ、お姉さまも立ち上がられます。
「そこじゃちょっと窮屈ね。こっちのドアのところにもたれるみたいに立ってみて」
個室の出入り口ドアのほうを指さされるお姉さま。
テーブルの上から私のスマホを拾い上げられました。
「そう、そこでいいわ。こっち向いて笑って、うん、そんな感じ。もう少し胸張って」
「おーけー、今度は後ろ向いて。うん、ちょっとお尻突き出す感じで、そうそう、顔だけこっちに向けてみて」
お姉さまのご指示の下、たてつづけなシャッター音が個室内に響き、即席の撮影会はすぐに終わりました。
「ほら、今の直子はこんな感じ。凄くキュートよね?夏の妖精さん、みたい」
スマホのディスプレイをこちら側に向けてくださり、たった今撮影したばかりの写真を私にも見せてくださいます。
メイクを直していただいたので、顔の各パーツが色味を帯びて、いくぶん艶やかになっています。
そんな顔にミスマッチな、くたびれた感じに年季の入ったエンジ色の無骨な首輪。
その下の胸周りを、乳房の形通りにぴったり包み込む、柔らかそうな薄くて白い布地。
そのふたつの膨らみの先端は、ひと目で分かるくらい露骨に生々しく突き出ています。
下乳の谷間から少し隙間を空けて、可愛らしく垂れ下がる真っ白いリボン結び。
その下はおへそを経て恥丘の膨らみ始めまで、薄い小麦色の剥き出しなお腹。
下腹部を狭く覆うデニム地もすぐに途切れ、再び小麦色の太腿と生足。
背中を向けた写真では、上半身は普通に白いチビTを着ている感じですが、肩甲骨下からお尻の割れ始めまで背中丸出し。
おまけに尾骶骨少し上あたりにハッキリ読める、マゾですの、の日焼け跡イタズラ書き。
私、本当にこんな大胆な姿で、温泉街を観光することになるのでしょうか。
「ね?なかなかそそるコーデでしょう?小悪魔的にエロティック、ううんコケティッシュっていうほうが、ぽいわよね。電車降りたら注目の的、間違いなしだわ」
スマホの画面と生身の私を交互に見比べながら、ご愉快そうなお姉さま。
そんなお姉さまの視線が生身の私のバストに向いたまま射るように数秒見つめた後、ふっとお顔が曇りました。
「ただ、やっぱりそのおっぱいを白昼人目に晒すのは、ちょっと刺激的すぎるかな…」
おっしゃりながらお姉さまの右手が伸びてきて、クッキリ浮き出ている左の乳首を布地ごと、ギュッと摘まれました。
「あぁんっ!」
「直子のおっぱいって、そんなに大きくはないくせに、形そのものがイヤらしいのよね」
「ぽってり丸くて重そうなのに乳首は上向きで大きくて、思わずこんなふうに手を伸ばして触りたくなっちゃうワイセツおっぱい」
「そんなふうに形丸わかりな布地で無駄に包まれていると余計に中身が拝みたくなるから、スケベ男に問答無用で襲われちゃうかも」
お姉さまが右手のひらで私の左おっぱいを下から包み込み、ときに優しくときに乱暴に、ニギニギともてあそんてくださっています。
「あん、あんっ、あふんっ、あふぅっ…」
「だから特別に、上に一枚羽織ることを許してあげる。余計なトラブルを招くとメンドクサイもの」
お姉さまがバッグから再び小さなショップ袋を取り出されました。
中から出てきたのは、これまた小さく折りたたまれた衣服らしき布片。
その布片を広げてみると、一応は半袖パフスリーブのシャツブラウスの形。
ただし透け感全開、ところどころに小さなレース編みの白いお花模様が散らばっている以外、まったく肌色を隠すつもりのない見事にシースルーなヘナヘナブラウス。
お姉さまに促され羽織ってみます。
軽くて薄くて着心地は満点、でもやっぱり何の役にも立っていません。
前を掻き合わせても肝心なところにお花模様は無く、薄い生地が密着して陰影を作るので、乳首の突起はかえって目立っちゃいそう。
後ろはお尻の半分くらいまで丈が来てくれてはいますが、果たしてこの透け感でイタズラ書きが読めなくなるでしょうか。
「うん。いい感じにエレガントさが加わったわ。それならワイセツおっぱいもパッと見じゃ目立たないはず」
お姉さまはそうおっしゃいますが、私はまったく賛成できません。
だって私が少し視線を下げたら、そこにふたつの突起が二枚の薄い布地を突き上げてイヤラシく存在を主張しているのですから。
かえってエロさが増している気がします。
「ボタンはおヘソのとこらへんのひとつだけ、留めていいわよ」
「駅降りたらしばらくその格好で様子を見ましょう。厄介そうな輩が見当たらなかったら、脱いで思う存分、ワイセツおっぱいを周囲に見せびらかせばいいわ」
からかうようにおっしゃったお姉さまが再びバッグをごそごそされ、何かを私に差し出してきました。
「あと、ついでにこれも挿れておきなさい。ただ観光するだけじゃつまらないのでしょ?直子は」
お姉さまから手渡されたのは、細長い円柱が少し反り返るようにカーブした、シリコンコーティングされた物体。
片手で緩く握るのにちょうどいいくらいの太さ、軟らかさで、握った手のひらから1~2センチくらい飛び出るほどの長さ。
私だからなのかもしれませんが、その形状と手触りで、手渡された瞬間に物体の用途がわかってしまいました。
「いいでしょ?ミサとリンコが直子の膣の深さと具合を計測した上で、直子のマゾマンコ専用に開発してくれたローターよ」
「それでこれ、あたしのスマホからコントロール出来るんだって。ほら、早く挿れて」
お姉さまに急かされてショートパンツの前ボタンを外し、少しずり下げます。
露わになったマゾマンコに円柱の丸まった先っちょをあてがい、慎重に内部へと侵入させます。
充分に濡れそぼっている膣穴からヌルっとしたおツユが滲み出し、円柱は難なく私の中に収まりました。
「どう?ジャストフィットでしょう?」
デニムパンツをずり上げる私に向けて、笑いかけてくるお姉さま。
ボタンをはめ直すのを待ちかねていたかのように、ご自分のスマホをタップされました。
「あうっ!いやんっ!」
お姉さまのお言葉通り、私の膣穴粘膜に満遍なく密着したローターがブルブル震え始めます。
しばらく刺激を受けていなかった粘膜が悦びに打ち震え、盛大にざわめいているのがわかります。
「あんっ、だめっ、だめぇーっ、お姉さまぁ、これ以上はぁ…」
「それにこれね、バイブのバリエーションも豊富なの。たとえばこんなふうに」
お姉さまがスマホの画面をタップされます。
「あっ…あっ…あっ…あん…あんっ!…」
膣内のローターが等間隔な規則正しいリズムで、より深く侵入しようとしているみたいにドクンドクン震えてきます。
そのたびにビクンビクンと淫声を洩らしてしまう私。
「ね?まるでピストンされているみたいでしょ?他にもいろいろあるみたいよ?もっと試してみる?」
「あんっ、お赦しくださいぃ、あんっ、これ以上つづけられたらもう、おっ、お姉さまぁ、イっ、イキそうっ、またイッちゃいますぅっ!!」
コンパートメント出入り口ドアのすぐ傍らで、膝から崩れ落ちる私。
ローターを挿入する前からすでにパンパンに腫れ上がっていた剥き出しクリトリスがざらつくデニムの裏地に盛大に擦れ、しゃがみ込むと同時にイキ果て、同時にローターの振動も止まりました。
「あーあ。またイッちゃったの?かなりの威力なのね、これ。まだ使い方マスターしていないから、リンコが作ってくれた取説でしっかり勉強しなくちゃヤバそうね」
バッグからレポート用紙大の紙束を取り出されたお姉さま。
「そろそろ目的地に着くはずだから、降りる準備をしながら、しばしまったりしましょう」
お姉さまに促され、乗車したときに着席した座席に向かい合わせで収まりました。
お姉さまは、ご自分のスマホと取説を交互に眺め、ときどきスマホをタップすると私の膣中のローターがブルっと震えます。
そのたびに私は、んっ、と身構えますが、振動が長くつづくことはなく、またしばらく沈黙。
気まぐれに私を襲う振動には、確かにたくさんのバリエーションがあるようでした。
強さだけでも、震えているのかわからないくらいの微弱から、股間からブーンと音が聞こえるくらいの最強。
震えのパターンも、規則正しい震え、強弱をつけたランダムな震え、膣中を掻き回すような乱暴な震え、さっき味わったピストンのような震え、などなど。
ただ、あくまでもお姉さまが操作方法の把握のためにいじられているわけですから、どんな振動も数秒で途切れ、お姉さまが取説を読まれる長い沈黙の後、再び唐突な数秒の陵辱、沈黙のくりかえし。
結果的に私の中に、欲求不満が溜まっていくばかり。
穿いているショートパンツの股部分は、デニム地のインディゴブルーが傍目でわかるほど色濃く変色していました。
まるでお洩らしでもしてしまったみたいに。
そんな焦らし責めを受けつつ、気を紛らわすために窓の外に目を遣ります。
雲ひとつ無く晴れ渡った青空と山間の田園風景。
お外はすごく暑そう。
車内アナウンスによると次に停車してその次が終点みたいです。
いつしかお姉さまは、ローターのコントロール方法を完全にマスターされたみたいで、私の膣中はずっと沈黙しています。
お姉さまに視線を合わせると、ニヤニヤ笑いを浮かべたまま黙って見つめてくださるばかり。
テーブルの上は、私のスマホ以外すっかり片付けられ、もういつでも電車を降りる準備は万端。
いよいよ次は終点となった途端、電車の速度が変則的になり、快調に飛ばしては停まりそうなほど減速、をくりかえし始めました。
とうとう停まってしまったのは停車駅ではない見知らぬひなびた駅のホーム。
アナウンスによると、どうやら対向線路の電車をやり過ごすためのよう。
そのホームに人影はまったく無く、あわてて両腕で自分の胸元を隠した私の行為は無駄でした。
そんな私を薄い微笑みを浮かべたお姉さまがじっと見つめていました。
やがて電車のスピードが緩み始め、いよいよ終着駅のホームへと滑り込んでいきます。
終着駅の乗降口はこちら側の窓際でした。
ホームには、おそらく折り返すのであろうこの電車を待っている人たちが、意外にたくさんいました。
いよいよ私は、たくさんの見知らぬ人たちが往来する公共の場で、こんなヘンタイ性癖丸出しの格好を晒すんだ…
おっぱいの形丸わかりの薄い布で包んだだけのバストに、完全シースルーのブラウス…
恥丘の大半が見えているスーパーローライズなデニムショーパン直穿きの膣肉にはローターが埋め込まれ、背中には自分の性癖自己紹介文が刻まれた、こんなイヤらしい姿を…
全身の毛穴が粟立つような興奮が脳天から股間をつらぬきます。
乗車中あれほど何回もイッたのに、未だに鎮まることのない悩ましい疼き。
一刻も早く視られたいと渇望する気持ちと、こんな恥ずかし過ぎる姿を公衆の面前に晒すなんてとんでもないという理性の逡巡は、呆気なく被虐という名の快楽に飲み込まれます。
「さあ降りましょう。これ返すわね」
お姉さまが私のポシェットにテーブル上のスマホを入れ、私の首に掛けてくださいました。
たすき掛け、俗に言うパイスラッシュの形にポシェットを掛けられたので、胸の谷間がより強調され、もちろん乳首の尖立もよりクッキリ。
お姉さまと手をつなぎ、コンパートメントを後にします。
通路に出ると、他のお部屋のみなさまはすでに降車したようで私たちだけ。
ドキドキ高鳴る鼓動を感じつつ、うつむきがちにお姉さまにつづきます。
「ほら、もっと平然と歩きなさい。いつも言っているでしょう?やり過ぎな萎縮は悪目立ちするって」
「視たければ視なさいな、くらいの気持ちでモデルウォークよ」
お姉さまから叱責され、視線を高めに戻します。
乗降口からホームへ降りると、そこはまさに残暑真っ盛り。
第一印象は、暑い!
恐ろしげな漢字二文字の川の名前を冠した有名な温泉街の駅。
そのホームをたくさんの人々が歩いています。
今着いた列車から降りた人たち、乗る人達。
そして、改札へと進んでいるのであろう降りた人たちでは、お姉さまのお言葉通り、若いカップルさんのお姿が目立ちます。
改札を抜けると冷房が良く効いた広々とした駅舎内。
そのあいだにもたくさんの人たちとすれ違いました。
もちろん池袋の駅構内ほどではないですが。
やっぱりいちばん目立つのは大学生っぽいカップルさんたち。
中にはダブルデート、トリプルデートなのか、2対2、3対3のグループも。
次に目についたのは女性同士や女性だけのグループ。
男性だけのグループは見当たらず、あとは単独の老若男女。
そして、それらの人たちすべてから、と言っても過言ではないくらい、私とお姉さまは注目されました。
妙齢の女性同士が手をつないで歩いている、とういう点も興味を惹いた一因でしょうが、最大の好奇の的が私の服装であり姿であることは間違いありません。
遠慮会釈のない無数の不躾な視線が私の首元に、胸元に、下腹部に、太腿に投げつけられました。
チラチラ盗み見る人、ガン見する人、一瞥してすぐ目を背ける人。
お姉さまのご忠告通り、カップルさんの場合は一様に、男性からは好色そうな興味津々の舐めるような視線、女性からは見下すような敵意ある険しい視線。
女性グループの場合はもっとあからさまに、こちらを指さして蔑み交じりにドッと笑い声をあげられるかたたちも。
なにあれ?撮影?わざと?首輪?調教?露出狂?
そんなヒソヒソ声も聞こえた気がします。
視てる、視られてる、私の恥ずかし過ぎるはしたない姿に、みなさまが侮蔑の眼差しを注いでくださっている…
からだが火照っているのは残暑のせいばかりではありません。
ドキドキが液体化したような熱を帯びた汗が腋の下周辺から噴き出し、薄いブラウスをべったり素肌に貼り付かせます。
ローターで栓をされた膣肉の奥も、ジンジンと熱を帯び、粘性の汗がヌルヌルと出口を探しているのがわかります。
出来るならこのまま、歩いているだけでイッてしまいたい。
みなさまの視線に犯されてイキ果て、愛液が溢れ出して腿をつたうところまでを視姦されて更に蔑まれ、取り囲まれた屈辱の中でイキまくりたい…
そんな束の間の妄想を掻き消したのも、ひどい暑さでした。
お姉さまに引かれた手は、いつの間にか駅構内を抜け、屋外である駅前の広場まで連れてこられていました。
時刻は午後の一時少し前、雲ひとつないドピーカンな青空の下。
同じ列車で来られたのであろうカップルさんたちが、広い広場のあちらこちら相合い日傘でいちゃついておられます。
「ちょっと一本、連絡入れるから」
駅舎内から出たドアのすぐ脇、庇で覆われた日陰。
つないでいた手を解き、ご自分のスマホを構えられるお姉さま。
お姉さまの手が離れた途端、急に心細くなってしまいます。
今の自分の姿と、置かれている状況に。
お姉さまがスマホをタップされます。
ドキンと高鳴る心臓。
まさかここで、私の中のローターでイタズラしようとされているのでは…
でもそれは杞憂に終わり、どなたかとお話し始めるお姉さま。
手持無沙汰でお姉さまから視線を逸らし、ぐるっと周囲を見回してみます。
私たちからほんの4、5メートル先、同じ庇の日陰から私たちのほうをじっと視ているカップルさんに気づきました。
男の子はボーダーのTシャツにジーンズで頼りな気な感じ、女の子はタンクトップにショートパンツで勝気な感じ。
男の子がしきりに私を気にしているのを、女の子が怒っているみたい。
男の子は女の子に脇腹を小突かれても、どうしても私が気になるみたい。
女の子が時折私に向ける視線には、明確な敵意が感じられます。
それでも私はお姉さまのお言いつけ通り、視たければ視なさいな、とばかりに平静を装います、表向きは。
内心では視線にキュンキュン感じてしまっているのですが。
「2時10分までに車で迎えに来てくれるって」
「へっ?」
突然お姉さまからお声をかけられ、間の抜けたお答えと共にビクンとからだを震わせる私。
ノーブラおっぱいがプルンと跳ねました。
「だから旅館の人が2時過ぎに迎えに来るの、車で」
「今夜泊まる宿に電話していたのよ。駅に着いたら電話くれって言われていたから」
再び私の右手を握ってくださるお姉さま。
嬉しさにまたもやおっぱいがプルン。
「駅前の道路脇に足湯があるから、そこで待っていて、だって」
お姉さまが周辺をグルリと見渡されます。
「あっ、あれね」
お姉さまが指さされた先、ここから数十メートル先の広場が途切れる寸前あたりに何やら屋根で覆われた場所があり、数人の方々が腰かけていらっしゃる姿が見えました。
「そうと決まったら、時間までご当地グルメと洒落込みましょう。あたし、すっかりお腹空いちゃった」
お姉さまに手を引かれ、広場に軒を連ねる食べ物屋さんを物色していきます。
もちろん私は、すれ違う人たちからの好奇の視線をビンビン感じながら。
「やっぱりこういう山間の温泉地はお蕎麦かな。あ、ここなんかどう?ほどよくひなびてるし、空いているし」
私の返事は待たず、青い暖簾をくぐって一軒のお蕎麦屋さんへ。
いらっしゃいませー、の女性声とともに、ほどよく冷えた空調の冷気が心地良く迎えてくださいました。
お店には先客で女性のおふたり連れが窓際にひと組のみ。
レジ前でお出迎えくださった和服姿のご中年のご婦人に、そのお客さまたちとは対角線上に離れた壁際の4人掛け席に案内され、お姉さまのご指示で私が壁側の席、お姉さまは対面へ。
ご婦人と入れ代わりに、厨房のほうから作務衣姿の若い女の子が冷たいおしぼりとお茶とメニューを運んでくださいました。
「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」
そうおっしゃって厨房のほうに戻るまで、女の子の視線は私の全身に釘付けでした。
驚きと好奇と若干の軽蔑がないまぜになった、フクザツな視線。
そんな女の子のご様子をニヤニヤ眺めていたお姉さまが、おしぼりで手を拭きながら、ご愉快そうにおっしゃいました。
「ねえ、そのブラウス、汗で満遍なく肌に貼り付いちゃっているわよ?脱いで乾かしといたほうがいいのではなくて?」
そこで一呼吸置き、ニッと微笑まれた後、こうつづけられました。
「それと、忘れちゃった?お仕置き。ス・マ・ホ・」
*
*肌色休暇一日目~幕開け 08へ
*
向かい合って髪を軽くブラッシングしてくださってから、お姉さまのメイクアップパレットを使って。
お姉さまとおそろいのファンデ、チーク、シャドウ、リップ…
肌をくすぐるこそばゆいブラシの感触は、さっき私が味わった精神的高揚感に付け足された、気の利いたデザートみたい。
しばしうっとり、至福の時間が流れました。
「よしっ!こんなもんかな。直子、立って」
メイクキットを手早く片付けつつ、お姉さまも立ち上がられます。
「そこじゃちょっと窮屈ね。こっちのドアのところにもたれるみたいに立ってみて」
個室の出入り口ドアのほうを指さされるお姉さま。
テーブルの上から私のスマホを拾い上げられました。
「そう、そこでいいわ。こっち向いて笑って、うん、そんな感じ。もう少し胸張って」
「おーけー、今度は後ろ向いて。うん、ちょっとお尻突き出す感じで、そうそう、顔だけこっちに向けてみて」
お姉さまのご指示の下、たてつづけなシャッター音が個室内に響き、即席の撮影会はすぐに終わりました。
「ほら、今の直子はこんな感じ。凄くキュートよね?夏の妖精さん、みたい」
スマホのディスプレイをこちら側に向けてくださり、たった今撮影したばかりの写真を私にも見せてくださいます。
メイクを直していただいたので、顔の各パーツが色味を帯びて、いくぶん艶やかになっています。
そんな顔にミスマッチな、くたびれた感じに年季の入ったエンジ色の無骨な首輪。
その下の胸周りを、乳房の形通りにぴったり包み込む、柔らかそうな薄くて白い布地。
そのふたつの膨らみの先端は、ひと目で分かるくらい露骨に生々しく突き出ています。
下乳の谷間から少し隙間を空けて、可愛らしく垂れ下がる真っ白いリボン結び。
その下はおへそを経て恥丘の膨らみ始めまで、薄い小麦色の剥き出しなお腹。
下腹部を狭く覆うデニム地もすぐに途切れ、再び小麦色の太腿と生足。
背中を向けた写真では、上半身は普通に白いチビTを着ている感じですが、肩甲骨下からお尻の割れ始めまで背中丸出し。
おまけに尾骶骨少し上あたりにハッキリ読める、マゾですの、の日焼け跡イタズラ書き。
私、本当にこんな大胆な姿で、温泉街を観光することになるのでしょうか。
「ね?なかなかそそるコーデでしょう?小悪魔的にエロティック、ううんコケティッシュっていうほうが、ぽいわよね。電車降りたら注目の的、間違いなしだわ」
スマホの画面と生身の私を交互に見比べながら、ご愉快そうなお姉さま。
そんなお姉さまの視線が生身の私のバストに向いたまま射るように数秒見つめた後、ふっとお顔が曇りました。
「ただ、やっぱりそのおっぱいを白昼人目に晒すのは、ちょっと刺激的すぎるかな…」
おっしゃりながらお姉さまの右手が伸びてきて、クッキリ浮き出ている左の乳首を布地ごと、ギュッと摘まれました。
「あぁんっ!」
「直子のおっぱいって、そんなに大きくはないくせに、形そのものがイヤらしいのよね」
「ぽってり丸くて重そうなのに乳首は上向きで大きくて、思わずこんなふうに手を伸ばして触りたくなっちゃうワイセツおっぱい」
「そんなふうに形丸わかりな布地で無駄に包まれていると余計に中身が拝みたくなるから、スケベ男に問答無用で襲われちゃうかも」
お姉さまが右手のひらで私の左おっぱいを下から包み込み、ときに優しくときに乱暴に、ニギニギともてあそんてくださっています。
「あん、あんっ、あふんっ、あふぅっ…」
「だから特別に、上に一枚羽織ることを許してあげる。余計なトラブルを招くとメンドクサイもの」
お姉さまがバッグから再び小さなショップ袋を取り出されました。
中から出てきたのは、これまた小さく折りたたまれた衣服らしき布片。
その布片を広げてみると、一応は半袖パフスリーブのシャツブラウスの形。
ただし透け感全開、ところどころに小さなレース編みの白いお花模様が散らばっている以外、まったく肌色を隠すつもりのない見事にシースルーなヘナヘナブラウス。
お姉さまに促され羽織ってみます。
軽くて薄くて着心地は満点、でもやっぱり何の役にも立っていません。
前を掻き合わせても肝心なところにお花模様は無く、薄い生地が密着して陰影を作るので、乳首の突起はかえって目立っちゃいそう。
後ろはお尻の半分くらいまで丈が来てくれてはいますが、果たしてこの透け感でイタズラ書きが読めなくなるでしょうか。
「うん。いい感じにエレガントさが加わったわ。それならワイセツおっぱいもパッと見じゃ目立たないはず」
お姉さまはそうおっしゃいますが、私はまったく賛成できません。
だって私が少し視線を下げたら、そこにふたつの突起が二枚の薄い布地を突き上げてイヤラシく存在を主張しているのですから。
かえってエロさが増している気がします。
「ボタンはおヘソのとこらへんのひとつだけ、留めていいわよ」
「駅降りたらしばらくその格好で様子を見ましょう。厄介そうな輩が見当たらなかったら、脱いで思う存分、ワイセツおっぱいを周囲に見せびらかせばいいわ」
からかうようにおっしゃったお姉さまが再びバッグをごそごそされ、何かを私に差し出してきました。
「あと、ついでにこれも挿れておきなさい。ただ観光するだけじゃつまらないのでしょ?直子は」
お姉さまから手渡されたのは、細長い円柱が少し反り返るようにカーブした、シリコンコーティングされた物体。
片手で緩く握るのにちょうどいいくらいの太さ、軟らかさで、握った手のひらから1~2センチくらい飛び出るほどの長さ。
私だからなのかもしれませんが、その形状と手触りで、手渡された瞬間に物体の用途がわかってしまいました。
「いいでしょ?ミサとリンコが直子の膣の深さと具合を計測した上で、直子のマゾマンコ専用に開発してくれたローターよ」
「それでこれ、あたしのスマホからコントロール出来るんだって。ほら、早く挿れて」
お姉さまに急かされてショートパンツの前ボタンを外し、少しずり下げます。
露わになったマゾマンコに円柱の丸まった先っちょをあてがい、慎重に内部へと侵入させます。
充分に濡れそぼっている膣穴からヌルっとしたおツユが滲み出し、円柱は難なく私の中に収まりました。
「どう?ジャストフィットでしょう?」
デニムパンツをずり上げる私に向けて、笑いかけてくるお姉さま。
ボタンをはめ直すのを待ちかねていたかのように、ご自分のスマホをタップされました。
「あうっ!いやんっ!」
お姉さまのお言葉通り、私の膣穴粘膜に満遍なく密着したローターがブルブル震え始めます。
しばらく刺激を受けていなかった粘膜が悦びに打ち震え、盛大にざわめいているのがわかります。
「あんっ、だめっ、だめぇーっ、お姉さまぁ、これ以上はぁ…」
「それにこれね、バイブのバリエーションも豊富なの。たとえばこんなふうに」
お姉さまがスマホの画面をタップされます。
「あっ…あっ…あっ…あん…あんっ!…」
膣内のローターが等間隔な規則正しいリズムで、より深く侵入しようとしているみたいにドクンドクン震えてきます。
そのたびにビクンビクンと淫声を洩らしてしまう私。
「ね?まるでピストンされているみたいでしょ?他にもいろいろあるみたいよ?もっと試してみる?」
「あんっ、お赦しくださいぃ、あんっ、これ以上つづけられたらもう、おっ、お姉さまぁ、イっ、イキそうっ、またイッちゃいますぅっ!!」
コンパートメント出入り口ドアのすぐ傍らで、膝から崩れ落ちる私。
ローターを挿入する前からすでにパンパンに腫れ上がっていた剥き出しクリトリスがざらつくデニムの裏地に盛大に擦れ、しゃがみ込むと同時にイキ果て、同時にローターの振動も止まりました。
「あーあ。またイッちゃったの?かなりの威力なのね、これ。まだ使い方マスターしていないから、リンコが作ってくれた取説でしっかり勉強しなくちゃヤバそうね」
バッグからレポート用紙大の紙束を取り出されたお姉さま。
「そろそろ目的地に着くはずだから、降りる準備をしながら、しばしまったりしましょう」
お姉さまに促され、乗車したときに着席した座席に向かい合わせで収まりました。
お姉さまは、ご自分のスマホと取説を交互に眺め、ときどきスマホをタップすると私の膣中のローターがブルっと震えます。
そのたびに私は、んっ、と身構えますが、振動が長くつづくことはなく、またしばらく沈黙。
気まぐれに私を襲う振動には、確かにたくさんのバリエーションがあるようでした。
強さだけでも、震えているのかわからないくらいの微弱から、股間からブーンと音が聞こえるくらいの最強。
震えのパターンも、規則正しい震え、強弱をつけたランダムな震え、膣中を掻き回すような乱暴な震え、さっき味わったピストンのような震え、などなど。
ただ、あくまでもお姉さまが操作方法の把握のためにいじられているわけですから、どんな振動も数秒で途切れ、お姉さまが取説を読まれる長い沈黙の後、再び唐突な数秒の陵辱、沈黙のくりかえし。
結果的に私の中に、欲求不満が溜まっていくばかり。
穿いているショートパンツの股部分は、デニム地のインディゴブルーが傍目でわかるほど色濃く変色していました。
まるでお洩らしでもしてしまったみたいに。
そんな焦らし責めを受けつつ、気を紛らわすために窓の外に目を遣ります。
雲ひとつ無く晴れ渡った青空と山間の田園風景。
お外はすごく暑そう。
車内アナウンスによると次に停車してその次が終点みたいです。
いつしかお姉さまは、ローターのコントロール方法を完全にマスターされたみたいで、私の膣中はずっと沈黙しています。
お姉さまに視線を合わせると、ニヤニヤ笑いを浮かべたまま黙って見つめてくださるばかり。
テーブルの上は、私のスマホ以外すっかり片付けられ、もういつでも電車を降りる準備は万端。
いよいよ次は終点となった途端、電車の速度が変則的になり、快調に飛ばしては停まりそうなほど減速、をくりかえし始めました。
とうとう停まってしまったのは停車駅ではない見知らぬひなびた駅のホーム。
アナウンスによると、どうやら対向線路の電車をやり過ごすためのよう。
そのホームに人影はまったく無く、あわてて両腕で自分の胸元を隠した私の行為は無駄でした。
そんな私を薄い微笑みを浮かべたお姉さまがじっと見つめていました。
やがて電車のスピードが緩み始め、いよいよ終着駅のホームへと滑り込んでいきます。
終着駅の乗降口はこちら側の窓際でした。
ホームには、おそらく折り返すのであろうこの電車を待っている人たちが、意外にたくさんいました。
いよいよ私は、たくさんの見知らぬ人たちが往来する公共の場で、こんなヘンタイ性癖丸出しの格好を晒すんだ…
おっぱいの形丸わかりの薄い布で包んだだけのバストに、完全シースルーのブラウス…
恥丘の大半が見えているスーパーローライズなデニムショーパン直穿きの膣肉にはローターが埋め込まれ、背中には自分の性癖自己紹介文が刻まれた、こんなイヤらしい姿を…
全身の毛穴が粟立つような興奮が脳天から股間をつらぬきます。
乗車中あれほど何回もイッたのに、未だに鎮まることのない悩ましい疼き。
一刻も早く視られたいと渇望する気持ちと、こんな恥ずかし過ぎる姿を公衆の面前に晒すなんてとんでもないという理性の逡巡は、呆気なく被虐という名の快楽に飲み込まれます。
「さあ降りましょう。これ返すわね」
お姉さまが私のポシェットにテーブル上のスマホを入れ、私の首に掛けてくださいました。
たすき掛け、俗に言うパイスラッシュの形にポシェットを掛けられたので、胸の谷間がより強調され、もちろん乳首の尖立もよりクッキリ。
お姉さまと手をつなぎ、コンパートメントを後にします。
通路に出ると、他のお部屋のみなさまはすでに降車したようで私たちだけ。
ドキドキ高鳴る鼓動を感じつつ、うつむきがちにお姉さまにつづきます。
「ほら、もっと平然と歩きなさい。いつも言っているでしょう?やり過ぎな萎縮は悪目立ちするって」
「視たければ視なさいな、くらいの気持ちでモデルウォークよ」
お姉さまから叱責され、視線を高めに戻します。
乗降口からホームへ降りると、そこはまさに残暑真っ盛り。
第一印象は、暑い!
恐ろしげな漢字二文字の川の名前を冠した有名な温泉街の駅。
そのホームをたくさんの人々が歩いています。
今着いた列車から降りた人たち、乗る人達。
そして、改札へと進んでいるのであろう降りた人たちでは、お姉さまのお言葉通り、若いカップルさんのお姿が目立ちます。
改札を抜けると冷房が良く効いた広々とした駅舎内。
そのあいだにもたくさんの人たちとすれ違いました。
もちろん池袋の駅構内ほどではないですが。
やっぱりいちばん目立つのは大学生っぽいカップルさんたち。
中にはダブルデート、トリプルデートなのか、2対2、3対3のグループも。
次に目についたのは女性同士や女性だけのグループ。
男性だけのグループは見当たらず、あとは単独の老若男女。
そして、それらの人たちすべてから、と言っても過言ではないくらい、私とお姉さまは注目されました。
妙齢の女性同士が手をつないで歩いている、とういう点も興味を惹いた一因でしょうが、最大の好奇の的が私の服装であり姿であることは間違いありません。
遠慮会釈のない無数の不躾な視線が私の首元に、胸元に、下腹部に、太腿に投げつけられました。
チラチラ盗み見る人、ガン見する人、一瞥してすぐ目を背ける人。
お姉さまのご忠告通り、カップルさんの場合は一様に、男性からは好色そうな興味津々の舐めるような視線、女性からは見下すような敵意ある険しい視線。
女性グループの場合はもっとあからさまに、こちらを指さして蔑み交じりにドッと笑い声をあげられるかたたちも。
なにあれ?撮影?わざと?首輪?調教?露出狂?
そんなヒソヒソ声も聞こえた気がします。
視てる、視られてる、私の恥ずかし過ぎるはしたない姿に、みなさまが侮蔑の眼差しを注いでくださっている…
からだが火照っているのは残暑のせいばかりではありません。
ドキドキが液体化したような熱を帯びた汗が腋の下周辺から噴き出し、薄いブラウスをべったり素肌に貼り付かせます。
ローターで栓をされた膣肉の奥も、ジンジンと熱を帯び、粘性の汗がヌルヌルと出口を探しているのがわかります。
出来るならこのまま、歩いているだけでイッてしまいたい。
みなさまの視線に犯されてイキ果て、愛液が溢れ出して腿をつたうところまでを視姦されて更に蔑まれ、取り囲まれた屈辱の中でイキまくりたい…
そんな束の間の妄想を掻き消したのも、ひどい暑さでした。
お姉さまに引かれた手は、いつの間にか駅構内を抜け、屋外である駅前の広場まで連れてこられていました。
時刻は午後の一時少し前、雲ひとつないドピーカンな青空の下。
同じ列車で来られたのであろうカップルさんたちが、広い広場のあちらこちら相合い日傘でいちゃついておられます。
「ちょっと一本、連絡入れるから」
駅舎内から出たドアのすぐ脇、庇で覆われた日陰。
つないでいた手を解き、ご自分のスマホを構えられるお姉さま。
お姉さまの手が離れた途端、急に心細くなってしまいます。
今の自分の姿と、置かれている状況に。
お姉さまがスマホをタップされます。
ドキンと高鳴る心臓。
まさかここで、私の中のローターでイタズラしようとされているのでは…
でもそれは杞憂に終わり、どなたかとお話し始めるお姉さま。
手持無沙汰でお姉さまから視線を逸らし、ぐるっと周囲を見回してみます。
私たちからほんの4、5メートル先、同じ庇の日陰から私たちのほうをじっと視ているカップルさんに気づきました。
男の子はボーダーのTシャツにジーンズで頼りな気な感じ、女の子はタンクトップにショートパンツで勝気な感じ。
男の子がしきりに私を気にしているのを、女の子が怒っているみたい。
男の子は女の子に脇腹を小突かれても、どうしても私が気になるみたい。
女の子が時折私に向ける視線には、明確な敵意が感じられます。
それでも私はお姉さまのお言いつけ通り、視たければ視なさいな、とばかりに平静を装います、表向きは。
内心では視線にキュンキュン感じてしまっているのですが。
「2時10分までに車で迎えに来てくれるって」
「へっ?」
突然お姉さまからお声をかけられ、間の抜けたお答えと共にビクンとからだを震わせる私。
ノーブラおっぱいがプルンと跳ねました。
「だから旅館の人が2時過ぎに迎えに来るの、車で」
「今夜泊まる宿に電話していたのよ。駅に着いたら電話くれって言われていたから」
再び私の右手を握ってくださるお姉さま。
嬉しさにまたもやおっぱいがプルン。
「駅前の道路脇に足湯があるから、そこで待っていて、だって」
お姉さまが周辺をグルリと見渡されます。
「あっ、あれね」
お姉さまが指さされた先、ここから数十メートル先の広場が途切れる寸前あたりに何やら屋根で覆われた場所があり、数人の方々が腰かけていらっしゃる姿が見えました。
「そうと決まったら、時間までご当地グルメと洒落込みましょう。あたし、すっかりお腹空いちゃった」
お姉さまに手を引かれ、広場に軒を連ねる食べ物屋さんを物色していきます。
もちろん私は、すれ違う人たちからの好奇の視線をビンビン感じながら。
「やっぱりこういう山間の温泉地はお蕎麦かな。あ、ここなんかどう?ほどよくひなびてるし、空いているし」
私の返事は待たず、青い暖簾をくぐって一軒のお蕎麦屋さんへ。
いらっしゃいませー、の女性声とともに、ほどよく冷えた空調の冷気が心地良く迎えてくださいました。
お店には先客で女性のおふたり連れが窓際にひと組のみ。
レジ前でお出迎えくださった和服姿のご中年のご婦人に、そのお客さまたちとは対角線上に離れた壁際の4人掛け席に案内され、お姉さまのご指示で私が壁側の席、お姉さまは対面へ。
ご婦人と入れ代わりに、厨房のほうから作務衣姿の若い女の子が冷たいおしぼりとお茶とメニューを運んでくださいました。
「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」
そうおっしゃって厨房のほうに戻るまで、女の子の視線は私の全身に釘付けでした。
驚きと好奇と若干の軽蔑がないまぜになった、フクザツな視線。
そんな女の子のご様子をニヤニヤ眺めていたお姉さまが、おしぼりで手を拭きながら、ご愉快そうにおっしゃいました。
「ねえ、そのブラウス、汗で満遍なく肌に貼り付いちゃっているわよ?脱いで乾かしといたほうがいいのではなくて?」
そこで一呼吸置き、ニッと微笑まれた後、こうつづけられました。
「それと、忘れちゃった?お仕置き。ス・マ・ホ・」
*
*肌色休暇一日目~幕開け 08へ
*
2020年7月26日
肌色休暇一日目~幕開け 06
カーテンを閉じると、個室内が薄暗くなりました。
薄暗くなったことで、お部屋の照明が灯っていたことに初めて気づきました。
間接照明なので光源が隠れて、妖しい薄暗さのなんだかセクシーなムード。
あらためてお姉さまに覆いかぶさりご奉仕再開。
乳首を舌で転がし、右手の指の腹を裂けめに沿って這わせます。
お姉さまの弱点は4つ。
キュッとくびれた両脇腹への刺激、会陰=アソコとお尻の穴のあいだ=蟻の戸渡りへの愛撫、そして乳首とラビアへの甘噛み。
クリットと膣内への刺激を焦らしつつこれらの部位を愛撫することで、発情されているお姉さまならカンタンに昇り詰めてくださいます。
「あんっ、いいっ、いいわよっ、そこっ、もっとっ!」
「あぁ、んぅ、きっ、ぃもちいぃっ!いぃっ!…ぅくぅぅ!!!」
「はぁ…はぁ…あぁ、またっ、すぐっ、すぐっ、また、スゴいのくるうぅぅっ!!!」
お姉さまがアクメに達されると、腰とお尻と太腿と腟内が同時にヒクヒクキュンと強ばるので、すぐわかります。
ギュッと目をつむり眉を深く寄せて、半開きになったお口から漏れる切ないお声。
駅に停車しているあいだはさすがに我慢されていたみたいですが、列車が動き出すと、堰を切ったように荒い息遣いがお部屋を満たします。
お姉さまも私に絡めた両手で、私のからだをあれこれ愛撫してはくださるのですが、私はお姉さまが気持ち良くなってくださることだけに専念しています。
だって、お姉さまがオーガズムを迎えられているときのお顔って、めったに拝見出来ない超貴重なもの。
その神々しいまでにお美しいお顔は、私だけが拝見することの出来る私だけの宝物なのですから。
「そう、そこ、もっと、もっと…」
「いいっわ、いいのっ、もっと深くぅ…もっと強くぅぅっ!!」
「だめ、止めちゃダメ、そのままそのままぁ、いいっ!いいぃぃっっ、ぅくくくぅぅっ!!!」
陶酔しきっていらっしゃる淫らなお声が私の官能をゾクゾク揺さぶります。
それは肉体的な絶頂とは異なる精神的な、内側からの快楽。
しとどに濡らしていらっしゃるお姉さまの膣内の感触が、私を至福の高揚感に導いてくださいます。
不意に、どうしてもお姉さまのアソコを舐めて差し上げたい欲求が湧き上がってきました。
でもどうしましょう…
シックスナインの態勢を取るのが一番安直ですが、それだと舐めているあいだ、お姉さまのお顔が拝見出来ません。
それに私のマゾマンコもお姉さまのお顔の前にいってしまい、お顔を無駄に汚してしまって失礼。
両膝を立てていただき、座席の隅から顔を埋めるには、両端の肘掛けが邪魔になり、座席の長さ的に無理そう。
結局私は、お姉さまのお背中に腕を差し入れて誘導し、座席のドア側のほうのお席に座っていただく姿勢になっていただきました。
ぐったりなお姉さまは、されるがまま。
私は座席から降り、テーブルの下に潜り込む形で絨毯の床に跪きます。
お姉さまの足首にまだ丸まって絡みついていたスウェットパンツの残骸を抜き取り、お姉さまの両膝をガバっと押し広げます。
「ぁあんっ!」
可愛らしく呻いたお姉さまのお背中が背もたれを滑り、つられて腰も座席を滑り、より私の眼前に突き出すようにお姉さまの秘唇が迫ってきます。
最初は手を使わずに、顔だけを寄せてくちづけするみたいに自分の唇を重ねます。
「んふぅっ」
愛液でねっとりとコーティングされた熱っぽい唇のスジに沿って、入念に唇を這わせます。
ヘアーが途切れた少し下のところで、皮をかぶったまま腫れている可愛らしい突起は、あえて無視して。
「ああっ、なめて、かんで、もっと上、もっとうえぇ」
はしたないお願いを私にくださるお姉さま。
私はお姉さまの甘い蜜を存分に舐めつくしてから、舌で裂けめを抉じ開けます。
開いた口で膣口を塞ぎ熱い吐息を送り込みます。
「んんっ、んふぅーんっ!」
上目遣いでお姉さまを視ると、尖りきったふたつのニップル越しに、苦悶するようなお姉さまの悩ましいお顔。
満を持してラビアを甘噛み、唇をすぼめて肉の芽に吸い付きます。
もちろん舌で皮を剥くのも忘れずに。
お姉さまの両腿の筋肉がビクビクンと痙攣し、私の顔を挟んできます。
膣内から白濁した蜜がトロリと溢れ、舐め取ろうとした私の舌をギュンギュン締め付けてきます。
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
お姉さまの荒い吐息だけがしばらく個室内を満たしていました。
そろそろ落ち着かれたかな?それじゃあ今度は…
私が次のご奉仕に移ろうとしたとき、次の停車駅接近を告げる車内アナウンスが個室内に響きました。
ビクンと震えたお姉さまのおからだ。
「…あら、もうそんなとこまで来ちゃったんだ…」
スウェットの前をアンニュイに掻き合わせ、汗で額に張り付いた髪を掻き上げたお姉さま。
「となるともうあと30分もしないうちに着いちゃう。そろそろ降りる準備をしなくちゃ、だわ」
お姉さまが床で正座姿勢の私を避けるように立ち上がられ、私に脱がされたスウェットパンツをお手に取られました。
「ありがとうね、直子。すごく良かったわ。なんだかからだが軽くなった感じ」
座席に敷いていたタオルをお手に取られ下半身を軽く拭きながら、おやさしくおっしゃってくださったお姉さま。
スウェットパンツを両脚にくぐらせ、前開きのジッパーも首元までお上げになります。
「あたしはこれからまたおトイレに行って身だしなみ整えてくるから、直子もそのタオルでからだの汗、拭いておきなさい」
私の席のお尻に敷いたバスタオルを指さされるお姉さま。
「あ、はい…それであのぅ、私はいつまで、裸でいるのでしょうか…」
私が着てきたワンピースや下着はお姉さまに没収され、お姉さまのバッグの中にあるはずです。
「ああ、そうだったわね。いくら直子でも温泉地の駅をすっ裸で闊歩する勇気は無いわよね」
スッキリされたというお姉さまに、いつものイジワルさも復活しています。
「安心して。直子のバカンスにぴったりな、直子らしいコーデを特別に用意してきたから。絶対気に入るはず」
ご自分のバッグからうちのブランドのショップ袋を取り出されたお姉さま。
テーブルの上に置かれたそれはずいぶん小さく、たとえばその中にワンピースが、どんな薄い生地だったとしても入っているようには見えません。
「直子はそれを着て、あたしが帰ってくるまで大人しくしてなさい」
スウェットスーツをしっかり着込んだお姉さまがバッグを肩に提げ、つかつかと窓際に歩み寄りました。
ザザザー。
カーテンを開くと途端に個室がまばゆい光に満たされます。
今更ながら裸で居ることが無性に恥ずかしくなってきます。
「それじゃあ、よろしくねー」
おトイレへ向かわれたお姉さまをお見送りして、ひとり明るい個室で全裸の私。
とにかく早く身繕いをしなくちゃ。
バスタオルの乾いている部分で全身の汗や体液をまず拭いました。
テーブルに手を伸ばしお姉さまが置いていかれたショップ袋を手に取ります。
シールを剥がして右手をツッコミ、中身を取り出しました。
出てきたのは…
妙にクタッとした布地の白くて小さなTシャツ?
デニム地のショートパンツだけれど布地部分がすごく少ない?
Tシャツを広げてみると、襟元が真っ二つに切れていて、前開きのシャツ、と言うかショートガーディガンのよう。
それなのにボタンは一つも付いていません。
背中側の丈は凄く短く、肩甲骨もはみ出るくらい。
それに比べて前側は、ふたつに割れた布地が先細りでお腹の辺までつづいています。
ボトムのほうは、どう見てもローライズショートパンツ。
とにかく股上が浅く、前ボタンの下にジッパーさえありません。
ビキニパンツをデニム地で作った感じ。
おまけにダメージ加工してあるので、ところどころメッシュになっています。
これを、これだけを着て駅に降りるの?
背筋がゾクゾクッと疼いたのと同時に、電車が減速を始めました。
あ、駅に着いてしまう。
何でもいいからとにかく着なくちゃ。
急いでまず、ショートパンツに足を通します。
案の定でした。
私の股の付け根周囲を、ほんの幅5センチ位に隠してくださるデニム地ビキニ。
前ボタンを嵌めないと恥丘のほぼ全貌が露呈しています。
普通にヘアのある方であれば絶対人前には出られない、パイパン専用ボトム。
お尻の側はフルバックとはいかないまでも、お尻の割れスジ四分の三くらいは覆ってくださっているみたい。
ただ、ご丁寧にダメージ加工されているゆえ、お尻のお肉ところどころがメッシュ状にシースルー。
いくらずり上げても、お尻の上に刻印された日焼け跡のイタズラ書きを隠すことも出来ないみたい。
そうこうしているちに列車の速度がグンと緩みました。
そろそろ駅に着くみたい…
思う間もなくホームに滑り込む電車。
おまけに窓側が乗降ホームのよう。
いやんっ…
あわてて窓に背中を向け、大急ぎでTシャツのような布片に袖を通します。
腕部分は普通のややルーズな半袖
両袖を通した途端わかりました。
これはあれです。
前を布地で結ぶ式のシャツ。
よくプールとかで水着のビキニトップの上からルーズに羽織っているショートガウンと言うかボレロと言うか。
取り急ぎ胸前に垂れ下がっている2枚の布地をおっぱいの下辺りで結んでみます。
うわっ!露骨…
クッタリした生地な上に伸縮性に富んだフィット感が完璧で、ふたつの乳房をその形通りにまあるく包んだ布の頂点に、これみよがしなふたつの突起が、これまた形通りに君臨していました。
そうか、きつく結び過ぎるとこうなっちゃうんだ。
それなら今度は…
結び目を解き、今度はふうわりおっぱいを包むくらいの感じなルーズフィットで。
露骨さは減少しました。
そのときホームに停車していた列車が、ガタンと動き始めました。
油断していた私は、トットットと少しつんのめります。
その途端にやんわりおっぱいを包んでいたクッタリ布地の端から、暴れた左生おっぱいが見事にこんにちは。
いやんっ!
あわてて前を掻き合わせます。
うーむ…
「お待たせっ!わっ!やだっ、直子っ、ずっぱまりじゃない!」
私が途方に暮れているところに、テンション高くお姉さまがお戻りになられました。
スウェットに着替える前にお召しになられていたニットとサブリナパンツにお戻りになり、メイクもバッチリ、もちろん下着もきちんと身に着けていらっしゃるはず。
「でも、トップスの着こなしがだらしないわね。とてもレディスアパレル勤務とは思えないわ」
「直子、こういうタイプ着るの初めて?任せて、あたしがバッチリ着こなさせてあげる」
お姉さまの右手でスルスルと結び目が解かれ、それから両手の布がわたしのおっぱいを包み始めます。
お姉さまの着付けは私が独り試したときよりも大胆でした。
両肩先からおっぱいのふくらみを斜めに横切るように大きなVの字を作り、下乳少し下でまずひと結び。
これで胸元は大胆にがら空きとなり、正面からも下乳が少し覗く仕様。
それから私の胸元に手を入れ左右それぞれ、クッタリ布とおっぱい皮膚がシワひとつ出ないよう入念に調整されました。
「可愛くリボン結びにしてあげましょう」
からかうようにおっしゃったお姉さまが、余分に垂れ下がっていた布片を器用にまとめ、確かに可愛いリボンの白い結び目が私の剥き出しなお腹を飾りました。
「お、お姉さま…私、本当にこの姿で、駅で降りて温泉旅館さんか、ホテルさんかは知らないですけれど、そこまで行くのですか?」
うつむいた自分の視界に映る自分の姿に、思わず上ずった声で抗議してしまいます。
おっぱいはそのものズバリの姿形で薄く柔らかい白い布に包まれただけ。
おへそはおろか恥丘の大部分まで晒し、僅かに亀裂部分のみを覆うようなショートパンツに腰回りを覆った私の姿。
「あら、何か可笑しい?せっかくのバカンスだもの、ちょっと大胆に冒険していんじゃない?旅先で出会うひとたちなんて、どうせ行きずりなんだし」
「でもこれ、やりすぎじゃないですか?世間的にもいろいろマズイのでは…」
「あら、公序良俗に反するような部位はちゃんと布地で包んでいるのだから、文句は言わせないわ。れっきとしたファッションよ。今年の夏は暑いから、それレベルの服装なリゾート女子なんて、海やら街でもたくさん見かけたものよ」
「で、でも、私の背中のイタズラ書き、完全に読めちゃいますぅ…」
「ほら、旅の恥はなんとやら、って言うじゃない?もっとも直子にとっては恥辱のじょくのほう、はずかしめ、のほうでしょうけれど」
何を訴えても暖簾に腕押しなお姉さま。
テキパキとテーブルに散らばった空き瓶やゴミをレジ袋にまとめ、あらためて最初にお座りなったお席に腰掛けられました。
私も促されるように対面の席に歩み寄ります。
「今は一応、ボトム穿いているのだから、タオルもいらないわね」
お姉さまが差し出された右手にバスタオルを差し出してから、座席にちんまりと座り込む私。
この座席、直だとこんなにフカフカ柔らかいんだ。
窓を過ぎる風景は、もうすっかり山間の景色でした
時折過ぎ去る白樺並木が、避暑地に向かっているんだなぁ、と思わせてくれます。
避暑地と露天温泉が両立するのかはわかりませんが。
「そうそう、さっきおトイレから戻る途中、他の個室の様子をチラ見してみたんだけれどさ」
お姉さまがお愉しそうに身を乗り出され、私に語りかけてきました。
「ものの見事に全室カップル。一番端の部屋までは行かなかったけれど、うちを除いた4部屋はみんな若い男女のつがい」
「凄かったわよ。片方の座席の隅で抱き合っちゃってずっとキスしていたり、完全に寝そべってからだ重ねていたり。通路側の窓のことなんてまるでおかまいなしみたい」
「大学はまだ夏休みだから、学生さんたちでしょうね。あの調子じゃ直子に説明できないような不埒な行為に及んだカップルもきっといるはずよ」
「ま、あたしたちだって他人の事とやかく言える立場じゃないけどさ」
そこで一区切りつかれたおねえさま。
わざとらしい事務的な声色でこうおっしゃいました。
「さて、このことから導き出される結論は何でしょう?はい、森下さん」
「えっ!?あの、えっと…」
「ブッブー。時間切れー。答えは、これから私たちが行く温泉地には若いカップルが多いだろう、ってことよ」
勝ち誇ったように端正なお顔を反らされるお姉さま。
「まあ、全部が全部大学生カップルってわけではないだろうけれど、こんな平日の真昼間から暇なのは、リーサラや家族連れはまずありえない。百歩譲って老いらくのリビドーに狂った年の差不倫カップル、ってとこなんじゃないかな」
「となると直子?あなたのその格好には、同性から最大限の厳しい視線が注がれると思うわ」
「へっ?」
間の抜けたお答えを返す私。
「あら、わからない?そんな格好で屋外を闊歩する、誰とでもヤリそうなふしだら淫乱女なんて、カレシ持ち女性共通のエネミーじゃない。防衛本能よ。今までの街中プレイじゃ浴びせられたことなかった憎悪100%の熱い視線に射抜かれるはず」
嬉しそうに口角を上げられるお姉さま。
でも、私はあんまりピンときていませんでした。
だって私はずっと、同性に恥ずかしい姿を視られることに悦びを感じてきたのですから。
「まあ、あんまり目に余るようなのがいたら、あたしがキッチリフォローしてあげるから、直子は安心して恥辱の視線にまみれなさい」
お姉さまのお優しいお声が私の耳朶を震わせ、スイっと離れると再び、ご自分のバッグ内をガサゴソ探し始められました。
「はい」
嬉しい。
これだからお姉さまのことが大好きなんです。
*
*肌色休暇一日目~幕開け 07へ
*
薄暗くなったことで、お部屋の照明が灯っていたことに初めて気づきました。
間接照明なので光源が隠れて、妖しい薄暗さのなんだかセクシーなムード。
あらためてお姉さまに覆いかぶさりご奉仕再開。
乳首を舌で転がし、右手の指の腹を裂けめに沿って這わせます。
お姉さまの弱点は4つ。
キュッとくびれた両脇腹への刺激、会陰=アソコとお尻の穴のあいだ=蟻の戸渡りへの愛撫、そして乳首とラビアへの甘噛み。
クリットと膣内への刺激を焦らしつつこれらの部位を愛撫することで、発情されているお姉さまならカンタンに昇り詰めてくださいます。
「あんっ、いいっ、いいわよっ、そこっ、もっとっ!」
「あぁ、んぅ、きっ、ぃもちいぃっ!いぃっ!…ぅくぅぅ!!!」
「はぁ…はぁ…あぁ、またっ、すぐっ、すぐっ、また、スゴいのくるうぅぅっ!!!」
お姉さまがアクメに達されると、腰とお尻と太腿と腟内が同時にヒクヒクキュンと強ばるので、すぐわかります。
ギュッと目をつむり眉を深く寄せて、半開きになったお口から漏れる切ないお声。
駅に停車しているあいだはさすがに我慢されていたみたいですが、列車が動き出すと、堰を切ったように荒い息遣いがお部屋を満たします。
お姉さまも私に絡めた両手で、私のからだをあれこれ愛撫してはくださるのですが、私はお姉さまが気持ち良くなってくださることだけに専念しています。
だって、お姉さまがオーガズムを迎えられているときのお顔って、めったに拝見出来ない超貴重なもの。
その神々しいまでにお美しいお顔は、私だけが拝見することの出来る私だけの宝物なのですから。
「そう、そこ、もっと、もっと…」
「いいっわ、いいのっ、もっと深くぅ…もっと強くぅぅっ!!」
「だめ、止めちゃダメ、そのままそのままぁ、いいっ!いいぃぃっっ、ぅくくくぅぅっ!!!」
陶酔しきっていらっしゃる淫らなお声が私の官能をゾクゾク揺さぶります。
それは肉体的な絶頂とは異なる精神的な、内側からの快楽。
しとどに濡らしていらっしゃるお姉さまの膣内の感触が、私を至福の高揚感に導いてくださいます。
不意に、どうしてもお姉さまのアソコを舐めて差し上げたい欲求が湧き上がってきました。
でもどうしましょう…
シックスナインの態勢を取るのが一番安直ですが、それだと舐めているあいだ、お姉さまのお顔が拝見出来ません。
それに私のマゾマンコもお姉さまのお顔の前にいってしまい、お顔を無駄に汚してしまって失礼。
両膝を立てていただき、座席の隅から顔を埋めるには、両端の肘掛けが邪魔になり、座席の長さ的に無理そう。
結局私は、お姉さまのお背中に腕を差し入れて誘導し、座席のドア側のほうのお席に座っていただく姿勢になっていただきました。
ぐったりなお姉さまは、されるがまま。
私は座席から降り、テーブルの下に潜り込む形で絨毯の床に跪きます。
お姉さまの足首にまだ丸まって絡みついていたスウェットパンツの残骸を抜き取り、お姉さまの両膝をガバっと押し広げます。
「ぁあんっ!」
可愛らしく呻いたお姉さまのお背中が背もたれを滑り、つられて腰も座席を滑り、より私の眼前に突き出すようにお姉さまの秘唇が迫ってきます。
最初は手を使わずに、顔だけを寄せてくちづけするみたいに自分の唇を重ねます。
「んふぅっ」
愛液でねっとりとコーティングされた熱っぽい唇のスジに沿って、入念に唇を這わせます。
ヘアーが途切れた少し下のところで、皮をかぶったまま腫れている可愛らしい突起は、あえて無視して。
「ああっ、なめて、かんで、もっと上、もっとうえぇ」
はしたないお願いを私にくださるお姉さま。
私はお姉さまの甘い蜜を存分に舐めつくしてから、舌で裂けめを抉じ開けます。
開いた口で膣口を塞ぎ熱い吐息を送り込みます。
「んんっ、んふぅーんっ!」
上目遣いでお姉さまを視ると、尖りきったふたつのニップル越しに、苦悶するようなお姉さまの悩ましいお顔。
満を持してラビアを甘噛み、唇をすぼめて肉の芽に吸い付きます。
もちろん舌で皮を剥くのも忘れずに。
お姉さまの両腿の筋肉がビクビクンと痙攣し、私の顔を挟んできます。
膣内から白濁した蜜がトロリと溢れ、舐め取ろうとした私の舌をギュンギュン締め付けてきます。
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
お姉さまの荒い吐息だけがしばらく個室内を満たしていました。
そろそろ落ち着かれたかな?それじゃあ今度は…
私が次のご奉仕に移ろうとしたとき、次の停車駅接近を告げる車内アナウンスが個室内に響きました。
ビクンと震えたお姉さまのおからだ。
「…あら、もうそんなとこまで来ちゃったんだ…」
スウェットの前をアンニュイに掻き合わせ、汗で額に張り付いた髪を掻き上げたお姉さま。
「となるともうあと30分もしないうちに着いちゃう。そろそろ降りる準備をしなくちゃ、だわ」
お姉さまが床で正座姿勢の私を避けるように立ち上がられ、私に脱がされたスウェットパンツをお手に取られました。
「ありがとうね、直子。すごく良かったわ。なんだかからだが軽くなった感じ」
座席に敷いていたタオルをお手に取られ下半身を軽く拭きながら、おやさしくおっしゃってくださったお姉さま。
スウェットパンツを両脚にくぐらせ、前開きのジッパーも首元までお上げになります。
「あたしはこれからまたおトイレに行って身だしなみ整えてくるから、直子もそのタオルでからだの汗、拭いておきなさい」
私の席のお尻に敷いたバスタオルを指さされるお姉さま。
「あ、はい…それであのぅ、私はいつまで、裸でいるのでしょうか…」
私が着てきたワンピースや下着はお姉さまに没収され、お姉さまのバッグの中にあるはずです。
「ああ、そうだったわね。いくら直子でも温泉地の駅をすっ裸で闊歩する勇気は無いわよね」
スッキリされたというお姉さまに、いつものイジワルさも復活しています。
「安心して。直子のバカンスにぴったりな、直子らしいコーデを特別に用意してきたから。絶対気に入るはず」
ご自分のバッグからうちのブランドのショップ袋を取り出されたお姉さま。
テーブルの上に置かれたそれはずいぶん小さく、たとえばその中にワンピースが、どんな薄い生地だったとしても入っているようには見えません。
「直子はそれを着て、あたしが帰ってくるまで大人しくしてなさい」
スウェットスーツをしっかり着込んだお姉さまがバッグを肩に提げ、つかつかと窓際に歩み寄りました。
ザザザー。
カーテンを開くと途端に個室がまばゆい光に満たされます。
今更ながら裸で居ることが無性に恥ずかしくなってきます。
「それじゃあ、よろしくねー」
おトイレへ向かわれたお姉さまをお見送りして、ひとり明るい個室で全裸の私。
とにかく早く身繕いをしなくちゃ。
バスタオルの乾いている部分で全身の汗や体液をまず拭いました。
テーブルに手を伸ばしお姉さまが置いていかれたショップ袋を手に取ります。
シールを剥がして右手をツッコミ、中身を取り出しました。
出てきたのは…
妙にクタッとした布地の白くて小さなTシャツ?
デニム地のショートパンツだけれど布地部分がすごく少ない?
Tシャツを広げてみると、襟元が真っ二つに切れていて、前開きのシャツ、と言うかショートガーディガンのよう。
それなのにボタンは一つも付いていません。
背中側の丈は凄く短く、肩甲骨もはみ出るくらい。
それに比べて前側は、ふたつに割れた布地が先細りでお腹の辺までつづいています。
ボトムのほうは、どう見てもローライズショートパンツ。
とにかく股上が浅く、前ボタンの下にジッパーさえありません。
ビキニパンツをデニム地で作った感じ。
おまけにダメージ加工してあるので、ところどころメッシュになっています。
これを、これだけを着て駅に降りるの?
背筋がゾクゾクッと疼いたのと同時に、電車が減速を始めました。
あ、駅に着いてしまう。
何でもいいからとにかく着なくちゃ。
急いでまず、ショートパンツに足を通します。
案の定でした。
私の股の付け根周囲を、ほんの幅5センチ位に隠してくださるデニム地ビキニ。
前ボタンを嵌めないと恥丘のほぼ全貌が露呈しています。
普通にヘアのある方であれば絶対人前には出られない、パイパン専用ボトム。
お尻の側はフルバックとはいかないまでも、お尻の割れスジ四分の三くらいは覆ってくださっているみたい。
ただ、ご丁寧にダメージ加工されているゆえ、お尻のお肉ところどころがメッシュ状にシースルー。
いくらずり上げても、お尻の上に刻印された日焼け跡のイタズラ書きを隠すことも出来ないみたい。
そうこうしているちに列車の速度がグンと緩みました。
そろそろ駅に着くみたい…
思う間もなくホームに滑り込む電車。
おまけに窓側が乗降ホームのよう。
いやんっ…
あわてて窓に背中を向け、大急ぎでTシャツのような布片に袖を通します。
腕部分は普通のややルーズな半袖
両袖を通した途端わかりました。
これはあれです。
前を布地で結ぶ式のシャツ。
よくプールとかで水着のビキニトップの上からルーズに羽織っているショートガウンと言うかボレロと言うか。
取り急ぎ胸前に垂れ下がっている2枚の布地をおっぱいの下辺りで結んでみます。
うわっ!露骨…
クッタリした生地な上に伸縮性に富んだフィット感が完璧で、ふたつの乳房をその形通りにまあるく包んだ布の頂点に、これみよがしなふたつの突起が、これまた形通りに君臨していました。
そうか、きつく結び過ぎるとこうなっちゃうんだ。
それなら今度は…
結び目を解き、今度はふうわりおっぱいを包むくらいの感じなルーズフィットで。
露骨さは減少しました。
そのときホームに停車していた列車が、ガタンと動き始めました。
油断していた私は、トットットと少しつんのめります。
その途端にやんわりおっぱいを包んでいたクッタリ布地の端から、暴れた左生おっぱいが見事にこんにちは。
いやんっ!
あわてて前を掻き合わせます。
うーむ…
「お待たせっ!わっ!やだっ、直子っ、ずっぱまりじゃない!」
私が途方に暮れているところに、テンション高くお姉さまがお戻りになられました。
スウェットに着替える前にお召しになられていたニットとサブリナパンツにお戻りになり、メイクもバッチリ、もちろん下着もきちんと身に着けていらっしゃるはず。
「でも、トップスの着こなしがだらしないわね。とてもレディスアパレル勤務とは思えないわ」
「直子、こういうタイプ着るの初めて?任せて、あたしがバッチリ着こなさせてあげる」
お姉さまの右手でスルスルと結び目が解かれ、それから両手の布がわたしのおっぱいを包み始めます。
お姉さまの着付けは私が独り試したときよりも大胆でした。
両肩先からおっぱいのふくらみを斜めに横切るように大きなVの字を作り、下乳少し下でまずひと結び。
これで胸元は大胆にがら空きとなり、正面からも下乳が少し覗く仕様。
それから私の胸元に手を入れ左右それぞれ、クッタリ布とおっぱい皮膚がシワひとつ出ないよう入念に調整されました。
「可愛くリボン結びにしてあげましょう」
からかうようにおっしゃったお姉さまが、余分に垂れ下がっていた布片を器用にまとめ、確かに可愛いリボンの白い結び目が私の剥き出しなお腹を飾りました。
「お、お姉さま…私、本当にこの姿で、駅で降りて温泉旅館さんか、ホテルさんかは知らないですけれど、そこまで行くのですか?」
うつむいた自分の視界に映る自分の姿に、思わず上ずった声で抗議してしまいます。
おっぱいはそのものズバリの姿形で薄く柔らかい白い布に包まれただけ。
おへそはおろか恥丘の大部分まで晒し、僅かに亀裂部分のみを覆うようなショートパンツに腰回りを覆った私の姿。
「あら、何か可笑しい?せっかくのバカンスだもの、ちょっと大胆に冒険していんじゃない?旅先で出会うひとたちなんて、どうせ行きずりなんだし」
「でもこれ、やりすぎじゃないですか?世間的にもいろいろマズイのでは…」
「あら、公序良俗に反するような部位はちゃんと布地で包んでいるのだから、文句は言わせないわ。れっきとしたファッションよ。今年の夏は暑いから、それレベルの服装なリゾート女子なんて、海やら街でもたくさん見かけたものよ」
「で、でも、私の背中のイタズラ書き、完全に読めちゃいますぅ…」
「ほら、旅の恥はなんとやら、って言うじゃない?もっとも直子にとっては恥辱のじょくのほう、はずかしめ、のほうでしょうけれど」
何を訴えても暖簾に腕押しなお姉さま。
テキパキとテーブルに散らばった空き瓶やゴミをレジ袋にまとめ、あらためて最初にお座りなったお席に腰掛けられました。
私も促されるように対面の席に歩み寄ります。
「今は一応、ボトム穿いているのだから、タオルもいらないわね」
お姉さまが差し出された右手にバスタオルを差し出してから、座席にちんまりと座り込む私。
この座席、直だとこんなにフカフカ柔らかいんだ。
窓を過ぎる風景は、もうすっかり山間の景色でした
時折過ぎ去る白樺並木が、避暑地に向かっているんだなぁ、と思わせてくれます。
避暑地と露天温泉が両立するのかはわかりませんが。
「そうそう、さっきおトイレから戻る途中、他の個室の様子をチラ見してみたんだけれどさ」
お姉さまがお愉しそうに身を乗り出され、私に語りかけてきました。
「ものの見事に全室カップル。一番端の部屋までは行かなかったけれど、うちを除いた4部屋はみんな若い男女のつがい」
「凄かったわよ。片方の座席の隅で抱き合っちゃってずっとキスしていたり、完全に寝そべってからだ重ねていたり。通路側の窓のことなんてまるでおかまいなしみたい」
「大学はまだ夏休みだから、学生さんたちでしょうね。あの調子じゃ直子に説明できないような不埒な行為に及んだカップルもきっといるはずよ」
「ま、あたしたちだって他人の事とやかく言える立場じゃないけどさ」
そこで一区切りつかれたおねえさま。
わざとらしい事務的な声色でこうおっしゃいました。
「さて、このことから導き出される結論は何でしょう?はい、森下さん」
「えっ!?あの、えっと…」
「ブッブー。時間切れー。答えは、これから私たちが行く温泉地には若いカップルが多いだろう、ってことよ」
勝ち誇ったように端正なお顔を反らされるお姉さま。
「まあ、全部が全部大学生カップルってわけではないだろうけれど、こんな平日の真昼間から暇なのは、リーサラや家族連れはまずありえない。百歩譲って老いらくのリビドーに狂った年の差不倫カップル、ってとこなんじゃないかな」
「となると直子?あなたのその格好には、同性から最大限の厳しい視線が注がれると思うわ」
「へっ?」
間の抜けたお答えを返す私。
「あら、わからない?そんな格好で屋外を闊歩する、誰とでもヤリそうなふしだら淫乱女なんて、カレシ持ち女性共通のエネミーじゃない。防衛本能よ。今までの街中プレイじゃ浴びせられたことなかった憎悪100%の熱い視線に射抜かれるはず」
嬉しそうに口角を上げられるお姉さま。
でも、私はあんまりピンときていませんでした。
だって私はずっと、同性に恥ずかしい姿を視られることに悦びを感じてきたのですから。
「まあ、あんまり目に余るようなのがいたら、あたしがキッチリフォローしてあげるから、直子は安心して恥辱の視線にまみれなさい」
お姉さまのお優しいお声が私の耳朶を震わせ、スイっと離れると再び、ご自分のバッグ内をガサゴソ探し始められました。
「はい」
嬉しい。
これだからお姉さまのことが大好きなんです。
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