「んぐぅっ!」
ローションまみれなお姉さまの両手が、私のお尻にペチャッと吸い付きました。
冷たい感触に思わず喉が鳴りますが、ガーネットビーズを頬張っているので、ちゃんとした声にはなりません。
大開脚まんぐり返しで拘束されている私のお尻越しに、お姉さまの端正なお顔が見えました。
ときどきお顔を上げて私と目線を合わせる、その瞳が好奇心に爛々と輝いています。
お姉さまのしなやかな指がお尻の割れスジをスリスリなぞり、お尻の穴周辺の皮膚を引っ張ったりすぼめたり、やさしくほぐしてくださいます。
「ふぅんんぅ」
つられてアソコの唇までパクパクしているのが目前に見えて、どうしようもないほどの恥ずかしさです。
「そろそろいいかな」
シーナさまの指でガーネットビーズ先端のリングが引っ張られ、ビーズの珠たちが私の口から引っ張り出されました。
「ケホンケホンッ」
口内と喉を圧迫していた異物が去り、よだれだらけの唇で大げさにむせてしまいました。
「一応これにもローションを垂らしておきましょう」
シーナさまの指にひっかけられたまま、私の目の前、丸めたお腹ギリギリに吊り下げられたガーネットビーズ。
先端の珠の直径は1センチくらい。
それぞれの珠のあいだには2~3センチくらいのテグスだけの空白があって、上に行く毎に珠の大きさが少しづつグラデーションで大きくなっていきます。
同じ大きさの珠が2つづつ、合計8個の珠がつらなり、一番上の先端にはシーナさまの左手人指し指に通された金色のリング。
そのガーネットビーズに、シーナさまが右手に持ったボトルからローションをたらたら垂らします。
粘性で透明な液体が私のお腹にポタポタ垂れて、やがてわき腹のほうへと、左右に別れて流れ落ちていきます。
「はうっ!」
マッサージ中のお姉さまの指が、私の肛門に突然侵入してきました。
「さっきよりいっそうやわらかくなったみたいよ。スルッと入った」
お姉さまのお言葉に視線を遣ると、目の前にその光景。
お子様ランチのケチャップライスのてっぺんに突き立てられた旗のように、私のお尻の真ん中頂上に、垂直に刺さっているお姉さまの細くて綺麗な指。
第二関節くらいまで埋め込まれています。
「あううぅ」
中をかきまわすみたいにヌルヌル動くお姉さまの人差し指。
「それなら準備万端ね。さあ始めましょう」
シーナさまのお声と共に、指がスポンと抜けました。
ガーネットビーズをお姉さまに手渡すシーナさま。
ビーズを手にすると、お姉さまは嬉しそうに、ニッて笑いました。
「直子さんは緊張しないで、お腹の力を抜いていてね。いつもより大きく呼吸していると、挿入もラクになるはずよ」
シーナさまのアドバイスに従って深く息を吐いたとき、肛門からヌルンと、何かが内部に侵入してきたのがわかりました。
「んっ!」
私の目の前ではお姉さまとシーナさまが並んで身を屈め、私のお尻に手をかけて、真剣なお顔で私の肉体のある一点を熱心に見つめていました。
まるでお医者さまと看護師さんみたい。
「んんっ」
また何かが挿入される感覚。
お姉さまとシーナさまの手によって私の肛門が押し広げられ、挿入が終わると手がどけられ、穴がすぼむのがわかります。
「このへんまではスルスルいくわよね。さっきみたいに指が難なく入っちゃうくらいは使っていたみたいだから」
シーナさまのこれみよがしなイジワル声。
「直子さんてアナルオナニーも、けっこうしていたのでしょう?」
「い、いえ、そんなには・・・」
「ふーん。それが本当なら、やっぱり天性のものなのかしら。生まれついてのA感体質」
「だって、エミリーに肛門弄られ始めてからオマンコが凄いわよ、大洪水。感じすぎ」
自分でもわかっていました。
目の前にソレが見えているのですから。
洞窟から溢れ出したおツユがラビアに沿ってクリトリスを濡らし、下腹をおへそのほうへとトロトロ滑り落ちていくのが、さっきから見えていました。
「このカーバンクルはね、一番小さいのが直径1センチ。それから5ミリづつ大きくなっていくの、同じサイズ2個づつでね」
シーナさまが愉快そうに私の顔を覗き込み、語りかけてきました。
「今4つまで入ったから、直径の長さで言うと5センチ。さっき突っ込まれた指の深さと同じ長さくらいだわね。まだ苦しくはないでしょ?」
「ううっ、は、はい・・・」
「でも、ここから先は未知の領域かもね、珠も大きくなるし。ひとつ入れば7センチ、2つ入ると9センチ」
私のお尻の頂点とお姉さまの指のリングとのあいだには、まだ珠が4つ残っています。
それも、さっきより大きめの珠たちが。
「9センチって言ったら、あたしの薬指の長さくらいですね」
お姉さまが左手の甲をこちらに向けて、薬指だけまっすぐに立ててみせます。
お姉さまってば、それって欧米でのお下品なサインになっています。
「こんな長さがお腹の中におさまっちゃうんだ、凄い・・・」
独り言のようにつぶやくお姉さま。
「その上、直径2センチっていったら、指の根元よりもいくらか太いからね」
シーナさまが愉しそうに補足説明されました。
再びお尻の穴を広げられる感覚。
「ううっ!」
今度はさっきより強引に抉じ開けられる感じで、穴がいっぱいいっぱいなのが自分でわかります。
「痛いの?」
お姉さまのお声。
「うっ、あ、いえ、すこし・・・」
「その痛さこそがマゾのご馳走でしょ?」
こっちのイジワル声はシーナさま。
「あぅぅっ」
もうこれ以上広がらない、と思った途端、スッポリと珠が体内におさまったのがわかりました。
間髪置かずもうひとつ、ヌルッとした曲線の物体が、せっかくすぼんだ穴に圧し付けられます。
「あふうぅ」
珠の侵入を拒む筋肉が圧力と潤滑に屈し、イヤイヤをしながら内側にめり込んでいきます。
「ううぐぅうう」
「これで珠6つ。見事に9センチ飲み込んだわね?初回にしては上出来よ。どう?苦しい?」
今まで味わったことの無い感覚に肌が粟立ち、シーナさまのお声が、どこか遠くのほうから聞こえているような気がしました。
苦しいか?と問われればまさにその通りなのですが、それよりも、何て言うか、得体の知れないおぞましさ、みたいなもののほうが勝っていました。
お腹の中に感じる異物感と圧迫感は、まさに生まれて初めて味わう感覚でした。
挿入された異物に、お腹の中全体が拒絶を露にして排除しようと蠢く、その肉体的な気持ち悪さと、脂汗さえ滲みそうな苦痛。
でも片方で、そんな汚辱さえ甘美な刺激に変換してしまうヘンタイな自分。
本来排泄だけに使われるべき場所から性具を挿入され、その苦痛に苛まれながらも性的に悦び興奮している自分のからだ。
それらをひっくるめて感じる、自分のからだに巣食う欲望のおぞましさ。
私はいつの間にか、ハアハアと荒く大きな、いやらしい吐息をくりかえしていました。
「あらあら、ずいぶん興奮しちゃっているみたいね。からだが小刻みに震えているわよ?」
シーナさまのお声が朦朧とした意識にフェードインしてきました。
「ひとまずこのくらいで、いったん抜いてみましょうか。まずはオプション無しで」
お姉さまに語りかけたのであろうシーナさまのお声が聞こえ、ビーズを繋いでいるテグスが緊張したような気がしました。
「なんてったってここからが、このアソビの醍醐味なんだから」
シーナさまの得意気なお声。
目前を見ると、お姉さまの指と一番最後の珠とのあいだのテグスがピンッと一直線に張りつめていました。
お姉さまはなおも、テグスを上に引っ張ろうとされています。
「ゆっくり、ゆっくり、ツンツンって、じらすみたいにね」
シーナさまのお姉さまへのアドバイス。
引っ張られた珠によって、お尻の穴を内側から膨らませつつ押し広げられる感覚は、言葉に出来ないほどの衝撃でした。
「あーーーっ、あーーーっ!」
思わず大きな声をあげてしまいます。
これって排泄をするときの、あの感じとほとんど同じです。
その行為が、お姉さまの指によってコントロールされているのです。
「いやーっ、だめーーーっ、あああーーーっ」
直径2センチの珠が肛門を内部から抉じ開けてきます。
排泄行為を見物されているような屈辱感、背徳感、罪悪感・・・
だめ、だめだめ、ああ、出ちゃうぅ、出ちゃうぅ、あああ・・・
「ここのことを、菊の蕾、って最初に喩えた人は、たいしたものよね」
テグスのコントロールをすっかりお姉さまにお任せしたシーナさまが、私の肛門を大げさに覗きこみながらの実況中継。
「襞ひだの花弁が割れて、ガーネットの紅がまあるく覗き始めたわ。柘榴石とも呼ばれるけれど、この色ってなんだか卑猥よね?グロに近いエロさ」
「あーーーっ、いやーーっ!」
私はひっきりなしに愉悦の声をあげています。
「菊の弁がもっこり盛り上がってる。あと少しで抜けそう、ゆっくりゆっくり、焦らして焦らして」
「だめーー、いやーー、んんんーーっ、だめーっ」
「ほら、菊の穴が満開」
蕾の内側を擦る球状の感覚が最大限になり、これ以上は無理、ってなったとき、最初の珠がスポンと飛び出しました。
珠がようやく外へ抜け出し、蕾がシュルンとしぼんだときの感覚も、今まで味わったことのないほどの爽快感でした。
達成感にも似た安堵感と、排泄を視られたような恥辱感、肛門をもてあそばれている被虐感。
それらが一体となった、私みたいな被虐願望マゾにとっては至高の超快感。
ハアハア息を切らしながら、からだ中しびれたみたいに陶酔していました。
すぐにテグスに緊張が戻り、2個目の珠が内側から肛門を抉じ開け始めます。
皮膚の内側を珠の球面が滑る感覚に、五感がゾワゾワ震えます。
無理矢理抉じ開けられる筋肉に、マゾ性がヒクヒク身悶えます。
そんなふうにして、3個、4個と、体内に埋め込まれた珠を引っ張り出されました。
そのたびに私は大騒ぎで喘ぎ、からだを打ち震わせました。
肛門を内側から責められる、その未知だった感覚は、異様としか言いようの無い不思議な快楽で、私はすっかり虜になっていました。
「あらら、目尻に涙まで溜めちゃって。とてもお気に召したみたいね、直子さん?」
私の体内から抜き出されたばかりのビーズをプラプラ揺らしながら、シーナさまが顔を覗き込んできます。
「生え際にすごい汗。脂汗かしら?苦しいクセにゾクゾク感じちゃったんでしょう?」
おっしゃいながら、吊り下げたビーズの先端を私の鼻先に持ってきました。
微かに香る、ケモノじみた匂い。
一瞬顔をそむけてしまいましたが、すぐに思い直します。
かつて、その匂いを嗅いだ途端、理性が吹っ飛んだことがありました。
そしてもちろん今の私には、その背徳的な匂いは欲情の促進剤でした。
「もう一度、して欲しい?」
「はいっ!お願いします。もう一度してくださいっ」
何日もごはんをもらっていないワンちゃんみたいに、飛び掛るようにお願いしました。
「そんなに気持ち良かったの?もうマゾ全開ね」
「はい。はしたなくてごめんなさい。ヘンタイでごめんなさい。だけどもっとされたいんです」
「だったらこれをキレイにしなくちゃ」
躊躇無く、大きく口を開いて受け容れました。
めちゃくちゃになりたい。
めちゃくちゃにして欲しい。
いつまでも屈辱と快楽の挟間で溺れたい。
自分の体内、それも肛門から排出されたばかりのガーネットビーズを口いっぱいに頬張りました。
ローションと自分の体液や愛液が入り混じり、少し苦味のある珠を夢中で味わいました。
「またひとつ、リミッターが外れちゃったみたいね」
心の底から愉快そうなシーナさま。
ほどなく口からビーズが引きずり出されました。
「直子さんがお願いするのは、わたしじゃないわ」
ビーズに再びローションを垂らしながら、シーナさまがお姉さまに目線を送りました。
「直子さんの今の飼い主はエミリーなのだから。ほら、大好きなお姉さまに、直子さんが何をして欲しいのか、はっきりお願いしなくちゃ」
私のお腹にもローションを垂らしつつ、シーナさまがお姉さまの傍に戻っていきました。
「お姉さま、私に、直子のお尻に、もう一度それをください」
私の正面で睨むように私を見つめてくるお姉さま。
「それ、って何よ?」
冷たいお声が投げつけられます。
「ビ、ビーズです。柘榴石のビーズ・・・ア、アナルビーズです・・・」
「直子のどこに挿れろ、って?」
「お尻の穴・・・こ、肛門です。直子のいやらしい肛門にです」
「そんなところに、こんなものを挿れて欲しいんだ?それで直子は悦んじゃうの?」
お姉さまの瞳が放つ妖しい輝きは、完璧にエスの人のそれでした。
「はい。直子はマゾでヘンタイなんです。汚らわしい肛門にアナルビーズを突っ込まれて、挿れたり出したりされると、苦しくて気持ち良くって、めちゃくちゃになっちゃうんです・・・めちゃくちゃになりたいんです・・・」
私は泣きそうな勢いで、お姉さまに哀願しました。
「だからどうか、こんなヘンタイ直子に、直子のふしだらな肛門に、その、唾液やいろんなもので汚れたアナルビーズをもう一度、思いっきり突っ込んでやってくださいぃ!」
「本当にいいのね?今度はここまで、全部挿れるよ?」
お姉さまは冷たい瞳のまま、ビーズの端の一番大きな珠を指差しました。
一瞬、ゾクリとからだが震えました。
でもすぐ決心して、コクリとうなずきます。
「いい子ね」
お姉さまが唇の端で、ニヤリと笑いました。
「はい。よく言えました。ご褒美にトッピングを加えてあげましょう。マゾっ子直ちゃんが大好きな各種トッピング~」
シーナさまが歌うようにおっしゃりながら、私の頭のほうへ近づいてきます。
「エミリー、直子さんのからだにさわるの、許してくれる?」
「どうぞどうぞ、ご自由に。こんなヘンタイマゾ女でよろしかったら」
お姉さまもお顔を崩し、笑顔でお芝居っぽく応えました。
シーナさまが私の脇にしゃがみ込みました。
「ちょっと体勢を変えましょう」
首輪とバーを繋いでいた短い鎖を外してくださり、窮屈な体勢が少しマシになりました。
丸まっていた背中を伸ばすと、上半身が自然に後方へ倒れていき、床の銀色シート上のバスタオルにペタンと背中を着ける私。
お腹の中央に溜まっていたローションが、からだの四方へと滑り出しました。
「だけど、このままじゃエミリーがやりにくいわね」
相変わらず1メートル近くの左右泣き別れ状態な両手足。
その格好で背中を着けて寝転ぶと、腰の浮き方が中途半端。
上下左右を見渡して少し考えてからシーナさまは、エイヤッとバーを掴んで私の顔のほうに引きました。
両脚が上がって引っ張られ、つられて浮き上がる私の腰。
バーの真ん中の金具にロープを通し、天井付近に通るスチールパイプに結び付けて高さ調整。
私の股間は大股開きのまま、再び宙に浮き上がって固定されました。
「これでだいたいさっきと同じ位置よね?」
「そうですね」
開脚前転の途中で固定されたようなまんぐり返し姿勢は同じ。
今回は、バーと一緒に手足が上に行き、肩から背中半分くらいが床に着いた半宙吊りのような格好。
からだがそれほど丸まっていないので、頭が床に着き、おっぱいがさっきより露になったのが違うところです。
顔を上げれば自分のアソコも見えちゃうでしょう。
「それじゃあ始めましょうか」
お姉さまにウインクするシーナさま。
笑顔で応えるお姉さま。
「最初のトッピングは、これね」
シーナさまが私のバストやお腹にローションをたっぷり垂らし、私の上半身を撫ぜ始めました。
「はうっ」
ヌルヌルな薄手ゴム手袋の両手に素肌を撫ぜられます。
「気持ちいいでしょ?さっきまで窮屈な姿勢だったものね」
妙におやさしいシーナさまが、私のおっぱいを揉みしだき始めます。
「あふうぅ」
ずっとかまってもらえなかった乳首が、グングン硬くなっていくのがわかります。
私の股間で膝立ちのお姉さまは、そこへのマッサージもそこそこに、私の肛門に珠を圧し当ててきました。
最初のふたつまでは難なくツルンと飲み込んで、3個目、4個目と進み、直径2センチの5個目。
シーナさまの手でおっぱい付近をマッサージされているので、そちらの気持ち良さでお尻への違和感もさほど辛くなく、あふあふ喘いでいると6個目になりました。
珠が圧し当てられてちょっと苦しかったとき、シーナさまが突然、右の乳首をつまみました。
「あぁんっ!」
腰がビクンと動いて、珠をヌルンと飲み込んじゃったみたい。
シーナさまはそのまま乳首虐めに専念することにしたようです。
「コリッコリだね、直子さんの乳首。それにすごく熱い」
潰され引っ張られ捏ね繰り回されて、私の喘ぎ声はどんどん騒がしくなっちゃいます。
お尻にあてがわれた珠のことも忘れそうなほどだけれど、次は初体験の7個目、2.5センチ珠のはず。
これが入っちゃったら10センチ超え、11.5センチです。
怖さと期待半々で、意識がお尻ばかりに集中してしまいます。
珠を肛門にギュッと圧しつけられると、お腹の中の珠の圧迫感なのか、腰全体に痺れみたいなものが広がりました。
「あうっ、んんん、いたいぃ」
珠の三分の二くらいはもう体内にめりこんでいるみたい。
「はうぅぅ」
「大丈夫よ。じきに良くなるわ」
私の左右の乳首をヌルヌルの両手でキュッキュッと捻りながら、シーナさまが天使の笑顔でおっしゃいました。
*
*就職祝いは柘榴石 15へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2015年1月18日
2015年1月3日
彼女がくれた片想い 02
彼女とは一般教養でのクラス分けが同じだったので、語学やコンピュータの講義で必ず顔を合わせていた。
トイレでの一件以来、彼女のことを気に留めていた私はそれからしばらく、顔を合わせるたびにそれとなく彼女に注目していた。
彼女はたいてい数人の決まった友人たちと行動を共にしていた。
その中での彼女は人当たり良さそうな笑みをいつも浮かべ、おっとりした雰囲気を醸し出していた。
トイレでの一件以来、彼女のことを気に留めていた私はそれからしばらく、顔を合わせるたびにそれとなく彼女に注目していた。
彼女はたいてい数人の決まった友人たちと行動を共にしていた。
その中での彼女は人当たり良さそうな笑みをいつも浮かべ、おっとりした雰囲気を醸し出していた。
天然ボケ気味いじられキャラだけれど決して苛められはしないタイプ。
髪も染めず、ファッションもどちらかと言えば地味目な少女趣味。
野暮ったさと紙一重ながら自分に似合う服装がわかっているようで、コーディネートのセンスがいいなとは思った。
髪も染めず、ファッションもどちらかと言えば地味目な少女趣味。
野暮ったさと紙一重ながら自分に似合う服装がわかっているようで、コーディネートのセンスがいいなとは思った。
ざっくりまとめるなら典型的なミッション系女子高出身者。
共学の学校だったらクラスの異性数人はファンになるであろう、お育ちの良さそうなプチお嬢様という印象だった。
トイレでの一件から数日経った体育の授業の日。
テニスを選択していた私は体育館の更衣室で着替えを始めていた。
体育の授業は提示されたいくつかのスポーツからひとつを選択する仕組みで、クラス分けとはまた別の集団となる。
すなわち、すべての一年生のうちテニスを選択した人たちの一群。
共学の学校だったらクラスの異性数人はファンになるであろう、お育ちの良さそうなプチお嬢様という印象だった。
トイレでの一件から数日経った体育の授業の日。
テニスを選択していた私は体育館の更衣室で着替えを始めていた。
体育の授業は提示されたいくつかのスポーツからひとつを選択する仕組みで、クラス分けとはまた別の集団となる。
すなわち、すべての一年生のうちテニスを選択した人たちの一群。
鍵付きロッカーが整然と並ぶ広めの更衣室内では、同じクラスなのであろう人たちと小さな群れを作ったいくつものグループが姦しく嬌声をあげながら着替えに勤しんでいた。
私はどのグループにも属さず、隅のロッカーの陰でひとり黙々と着替えた。
入学以来、誰に話しかけられても無愛想に生返事を返しつづけてきた報いだった。
その日はジーンズを穿いていた。
脱ぐためにうつむいてボタンに手をかけた時、誰かのからだが私の肩に触れ、顔を上げると彼女の顔があった。
私はどのグループにも属さず、隅のロッカーの陰でひとり黙々と着替えた。
入学以来、誰に話しかけられても無愛想に生返事を返しつづけてきた報いだった。
その日はジーンズを穿いていた。
脱ぐためにうつむいてボタンに手をかけた時、誰かのからだが私の肩に触れ、顔を上げると彼女の顔があった。
「あ、ごめんなさいっ…」
身体をぶつけてしまったことを詫びているのであろう彼女と一瞬目が合った。
軽く会釈してはにかむように微笑み、すぐに目を逸らした彼女はそそくさと私より奥のロッカーへと歩いていった。
あの様子だと私が彼女と同じクラスなことさえ認識されていなさそう。
私はその場で、あからさまにならないよう横目で彼女を窺がった。
彼女は壁際一番奥のロッカーに荷物を入れ、壁のほうを向いて、すなわち皆に背を向けて着替えを始めようとしていた。
私は自分の着替えをスローペースに切り替えて彼女の着替えをそっと観察することにした。
彼女は妙にこそこそとしていた。
ロッカーと壁のあいだの狭い空間に小さく背中を丸め、授業の開始時間が迫っているわけでもないのに何か急いでいる風のせわしなくもひそやかな挙動。
軽く会釈してはにかむように微笑み、すぐに目を逸らした彼女はそそくさと私より奥のロッカーへと歩いていった。
あの様子だと私が彼女と同じクラスなことさえ認識されていなさそう。
私はその場で、あからさまにならないよう横目で彼女を窺がった。
彼女は壁際一番奥のロッカーに荷物を入れ、壁のほうを向いて、すなわち皆に背を向けて着替えを始めようとしていた。
私は自分の着替えをスローペースに切り替えて彼女の着替えをそっと観察することにした。
彼女は妙にこそこそとしていた。
ロッカーと壁のあいだの狭い空間に小さく背中を丸め、授業の開始時間が迫っているわけでもないのに何か急いでいる風のせわしなくもひそやかな挙動。
ブラウスのボタンを全部外し、脱ぐと同時に間髪を入れずポロシャツ風のウェアをかぶる。
セミロングのスカートを穿いたままアンダースコートを着け、スカートを取ると同時にウェアのスコートを大急ぎでたくし上げる。
セミロングのスカートを穿いたままアンダースコートを着け、スカートを取ると同時にウェアのスコートを大急ぎでたくし上げる。
自分の着替えもあったので一部始終すべてを見ていたわけではないが、まるで一瞬たりとも素肌を外気に曝したくないという決意で臨んだような、ずいぶんあわただしい着替え方だった。
更衣室には同性の目しかないし、自分のプロポーションを誇示したいのか無駄に下着姿のままいつまでもキャッキャウフフじゃれ合っている子たちさえいる中で、彼女の内気な中学生のような着替え方は新鮮だった。
ひょっとしたら、他人に素肌を見られたくない理由、たとえば傷跡とかタトゥとかがあるのだろうか。
それとも単純に極度の恥ずかしがりやなのか。
私の中で彼女に対する興味が一層増していた。
授業後の更衣室。
更衣室には同性の目しかないし、自分のプロポーションを誇示したいのか無駄に下着姿のままいつまでもキャッキャウフフじゃれ合っている子たちさえいる中で、彼女の内気な中学生のような着替え方は新鮮だった。
ひょっとしたら、他人に素肌を見られたくない理由、たとえば傷跡とかタトゥとかがあるのだろうか。
それとも単純に極度の恥ずかしがりやなのか。
私の中で彼女に対する興味が一層増していた。
授業後の更衣室。
「私、あっちのロッカーだから…」
友人たちに小さく手を振って彼女がひとり、自分の使用ロッカーへと近づいてきた。
私はすでに着替えを済ませ、ウェアをたたむフリをしながらじっくり彼女の着替えを見てやろうと待ち構えていた。
壁向きになって、まず上のウェアを脱ぎ始める彼女。
両腕を袖から抜き、首からも抜いた後、手早くブラウスを羽織る。
束の間見えた白くて綺麗な背中、そして純白のブラのベルト。
背中にはタトゥや傷跡は無いみたい。
それからスコートを床に落とし、一瞬のアンダースコート姿。
手早くしゃがんでスカートに両脚を入れ、白くしなやかな脚線美がブルーの生地に隠される。
前屈みのままスカートの中に両手を入れ、アンダースコートがひきずり下ろされる。
私はすでに着替えを済ませ、ウェアをたたむフリをしながらじっくり彼女の着替えを見てやろうと待ち構えていた。
壁向きになって、まず上のウェアを脱ぎ始める彼女。
両腕を袖から抜き、首からも抜いた後、手早くブラウスを羽織る。
束の間見えた白くて綺麗な背中、そして純白のブラのベルト。
背中にはタトゥや傷跡は無いみたい。
それからスコートを床に落とし、一瞬のアンダースコート姿。
手早くしゃがんでスカートに両脚を入れ、白くしなやかな脚線美がブルーの生地に隠される。
前屈みのままスカートの中に両手を入れ、アンダースコートがひきずり下ろされる。
これで彼女の着替えは終了。
と思った瞬間、彼女が思いがけない行動に出た。
アンダースコートから両脚を抜いた彼女は一度背筋を伸ばしてロッカーのほうへ向き直り、右手をロッカーの中に入れて何かを取り出した。
彼女がロッカーに向いた時、私はあわててうつむき、自分のウェアを丁寧にたたみ直しているフリをした。
私が見つめつづけていたことには気づかなかったらしく、彼女は再び背を向けて前屈みになった。
真っ白な三つ折ソックスの右足、つづけて左足をくぐらせた布片は紛れも無く下着、純白のショーツだった。
その布片はスカート内に潜らせた彼女の両手によって所定の位置まで一気に引きずり上げられたようだった。
その後、彼女は再びロッカーのほうへ向き直り、テニスウェア一式が丁寧にたたまれてバッグの中にしまわれた。
ラケットケースを抱えバッグを肩に提げた彼女はそそくさと私の横を素通りし、出口の方へと向かっていった。
その間、おそらく3分にも満たない、あれよという間の出来事だった。
今見たことについて考えてみた。
彼女はアンダースコートの意味を理解していない。
身に着けている下着の上に重ね穿きし、下着を隠すいわゆる見せパンとして活用するのが本来のアンダースコートの役目。
わざわざ下着を脱ぎ、素肌に直接アンダースコートを着けていた彼女はアンダースコート自体を下着として認識しているのだろうか。
さっきまでのテニスの授業。
ほとんどラケットの素振りだけに一時限が費やされた。
と思った瞬間、彼女が思いがけない行動に出た。
アンダースコートから両脚を抜いた彼女は一度背筋を伸ばしてロッカーのほうへ向き直り、右手をロッカーの中に入れて何かを取り出した。
彼女がロッカーに向いた時、私はあわててうつむき、自分のウェアを丁寧にたたみ直しているフリをした。
私が見つめつづけていたことには気づかなかったらしく、彼女は再び背を向けて前屈みになった。
真っ白な三つ折ソックスの右足、つづけて左足をくぐらせた布片は紛れも無く下着、純白のショーツだった。
その布片はスカート内に潜らせた彼女の両手によって所定の位置まで一気に引きずり上げられたようだった。
その後、彼女は再びロッカーのほうへ向き直り、テニスウェア一式が丁寧にたたまれてバッグの中にしまわれた。
ラケットケースを抱えバッグを肩に提げた彼女はそそくさと私の横を素通りし、出口の方へと向かっていった。
その間、おそらく3分にも満たない、あれよという間の出来事だった。
今見たことについて考えてみた。
彼女はアンダースコートの意味を理解していない。
身に着けている下着の上に重ね穿きし、下着を隠すいわゆる見せパンとして活用するのが本来のアンダースコートの役目。
わざわざ下着を脱ぎ、素肌に直接アンダースコートを着けていた彼女はアンダースコート自体を下着として認識しているのだろうか。
さっきまでのテニスの授業。
ほとんどラケットの素振りだけに一時限が費やされた。
数十名の学生たちがコートに並び、講師の号令の下、ラケットを振るたびに翻る色とりどりのスコート、露になるアンダースコート。
ほとんどの人たち、いや、おそらく彼女以外の全員が下着の上にアンダースコートを着けていたはず。
誰に見られても構わないユニフォームの一部、ファッションの一部として。
だけど彼女だけは下着を丸出しにしている感覚だったのではないか。
傍から見ている分には、彼女のアンダースコートと他の人たちのアンダースコートにまったく差異は無い。
ただ、彼女がわざわざ下着を脱ぎ、その代わりにアンダースコートを着けていたことを知ってしまった私は頭が混乱してきていた。
これも彼女の天然ボケのひとつなのだろうか。
それとも意図的に行なったものなのだろうか。
だったらそれは何のために…
気がつけば人影もまばらになった更衣室。
彼女のはにかんだような笑顔が頭に浮かんだ。
ほとんどの人たち、いや、おそらく彼女以外の全員が下着の上にアンダースコートを着けていたはず。
誰に見られても構わないユニフォームの一部、ファッションの一部として。
だけど彼女だけは下着を丸出しにしている感覚だったのではないか。
傍から見ている分には、彼女のアンダースコートと他の人たちのアンダースコートにまったく差異は無い。
ただ、彼女がわざわざ下着を脱ぎ、その代わりにアンダースコートを着けていたことを知ってしまった私は頭が混乱してきていた。
これも彼女の天然ボケのひとつなのだろうか。
それとも意図的に行なったものなのだろうか。
だったらそれは何のために…
気がつけば人影もまばらになった更衣室。
彼女のはにかんだような笑顔が頭に浮かんだ。
2014年12月28日
就職祝いは柘榴石 13
そんなお姉さまとのロマンティックなひとときを、台無しにするのはシーナさま。
「ねえ、そう言えば、この鏡、て言うか窓の向こうって、ベランダだったよね?」
誰ともなしなシーナさまの、イジワルさ全開かつお芝居っぽいお声。
「庇が無いからバルコニーか。でもまあ、どっちにしても窓を開けたら外っていうことよね?」
シーナさまが私とお姉さまのお顔を交互に見て、イタズラっぽくニッて笑いました。
「それで今、直子さんはその外に向けて、オマンコと肛門剥き出しにしているわけよね?みんな視てーって感じで、まったく無防備に」
「マジックミラーって、中が明るいと外からは素通しになるから、今バルコニーに誰かいたら、その姿、丸見えよね?」
「わたし、ちょっとそれ、見てみたいな。バルコニーの窓越しに、真夜中に外に向けて二穴全開にしているヘンタイ女の姿。写真も撮りたい」
そこまで聞いて、怖くなってきました。
つまり今、窓を開けちゃう、っていうこと!?
お外から覗けちゃう状態にしちゃうっていうこと?
私がこんな姿で、身動きも出来ないっていうのに?
階下には管理人のおばさまもいらっしゃるのに?
シーナさまなら、本当にやりかねない。
「お願いですシーナさま、許してください。それはお許しください。もう真夜中でみなさま寝静まっていますし、窓をガタガタさせたらご近所のご迷惑にもなっちゃうかもしれませんし・・・」
絶望的な恥辱拘束姿で精一杯お願いしました。
「静かにしていれば大丈夫よ。このマンション、ワンフロア一世帯だし、四階だし、周りに高い建物ないし」
「直子さんは露出大好きマゾでもあるのだから、もし誰かに視られたら、一石二鳥じゃない?」
「それに、この部屋の中、だいぶ澱んじゃっているから、空気入れ替えましょう。春の夜風はきっと気持ちいいわよ?」
「でも、でも・・・」
「さっきわたし、こう言ったはずよ。つづけるなら覚悟を決めておきなさい、って。そんなふうに拘束されちゃったら、直子さんはもう、どんなことだって、わたしたちの言うことを聞くしかないの!」
シーナさまが最後は少し怒ったみたいに、決めつけるようにお言葉を投げつけてきました。
「ふふん。直子さんが今、わたしに逆らったから、また面白いこと思いついちゃったじゃない。本当にちょっと外の空気を吸いたかっただけだったのに」
悪い笑顔になったシーナさま。
私のオモチャ箱をガサゴソし始めました。
探し物はすぐにみつかったようで、私に近づいてきます。
「ほら。これしゃぶって」
唇に押し付けられたのは、薄紫色卵形のリモコンローターの本体のほうでした。
「うぐっ!」
口の中に押し込まれたローターをジュルジュル啜りました。
「自分の唾液でよーく消毒しなさい」
すぐにローターのアンテナ部分の紐を引っ張られ、口から取り出されます。
「あぁんっ!」
間髪を入れず、上の口に負けず劣らずヨダレを垂らして開いている私のアソコ奥へと、ヌプッと埋め込まれました。
「これだけ大股開きの上に潤滑油もたっぷりだから、難なくツルって入っちゃったわね」
シーナさまが指に付いたのであろう私のおツユをペロッと舐めました。
もちろん、もう片方の手にはローターのリモコンが握られています。
「いい?憶えておいてね、直子さん。わたしは今からそこの窓を開けるけれど、女性のヨガリ声って、意外と通るものなのよ」
「以前、真夜中に少し古めの4階建てくらいの団地の前を通ったとき、どこからともなく、なんとも艶かしい声が聞こえてきたことがあったわ」
「あたりがシンとしている中で、かなりハッキリ聞こえたの。荒い息遣いが。団地の窓灯りはほとんど消えていて、窓もみんなしっかり閉じていたのにね」
「まあ、ここは防音がしっかりしているほうだけれど、窓を開けちゃったら、話は別よね?」
「何が言いたいかわかる?聡明な直子さんならわかるわよね?」
同時にローターが動き始めました。
「んふーっ!」
これはたぶん、まだ弱。
「今の、んふーっ!っていうの、ずいぶん色っぽかったわね。もしも窓が開いていて、外に耳聡くてスケベなオトコがちょうど歩いていたら、気づかれちゃったかもよ?」
ローターが止まりました。
「ご近所にヘンなウワサを立てたくないなら、それ相応の努力はしなくちゃダメよ?今日は猿轡も無しだから。わかった?それじゃ開けるからね」
ガラガラガラー。
私の目の前の大きな鏡が左のほうへとスライドし、眼前が闇の空間に変わりました。
室内よりも少し冷たい空気がいっせいに流れ込んできて、私の剥き出しのからだを撫ぜ始めます。
真夜中過ぎなので、お外はしんと静まりかえり、確かにちょっとした声でもよく通りそう。
「あら、思っていたよりは寒くないのね。気持ちいい。もう春だものね」
シーナさまののんきなご感想。
私は、いつローターのスイッチが入るかと、ビクビクしています。
「ねえ?バルコニーに出て、外から直子さんを眺めてみない?」
幾分ヒソヒソ気味になったお声で、お姉さまにご提案されるシーナさま。
「えっ?でもあたしたちだって、この格好ですよ?」
おふたりは今、黒のツヤツヤしたビスチェとTバックというボンデージファッションのお姿でした。
「だいじょぶだいじょぶ。真夜中だし、ここのバルコニー、目隠しの壁も高めで近くに高い建物も無いから」
背を向けた、と思ったら身軽に身を躍らせ、ささっと私の眼前の闇に紛れたシーナさま。
お姉さまは、少し躊躇っているご様子でした。
「あ、でも、ここに着いた早々、直子も真っ裸で、平気な感じでベランダに出ていたっけ」
そんな独り言ぽいつぶやきと共に、手招きするシーナさまに引き寄せられるように、結局バルコニーの掃き出しを越えられました。
灯りが煌々と照るお仕置き部屋の窓際で、恥辱の大開脚まんぐり返し拘束姿にされ、性器と肛門と顔を外に向けている私。
目の前には真夜中の闇と外気。
お部屋の光が漏れ出した薄闇の中で、愉しげに寄り添うふたりの女王様。
おふたりとも黒いボンデージ衣装は闇に紛れ、お顔の輪郭とスラッとした腕と脚だけが闇に白く浮かび上がっていました。
なんだか幻想的で綺麗だな、と思った瞬間、アソコの中でローターが暴れだしました。
「んぐぅっ!」
零れそうな声を必死で喉の奥に押し込めます。
この振動は強!最強!
目をギュッと瞑り、歯を食いしばり、快感に必死に抗います。
眼前で二度三度、フラッシュが閃いたのが、瞑った目にもわかりました。
こんな夜中にフラッシュなんか使ったら、私のお部屋が、このバルコニーが誰かに注目されちゃうかも。
そんな不安を抱きながらも、振動の快感がどんどん高まってきて、もう、もう声をがまん出来ない・・・
ガラガラーッバタンッ!
不意に、全身をくすぐっていた外気の愛撫が止みました。
目を開けると、窓がピッタリ閉じています。
「んんんんーーっ!」
状況を理解すると同時に、喉の奥から淫靡な喘ぎが洩れ出していました。
「んふぅー、んぁふぅーんっぅぅぅ・・・」
一度堰を切ると、もう喘ぎ声の洪水は止められません。
止めなきゃ、いつまた窓が開くかわからないのだから、止めなくちゃ・・・
頭ではわかっているのですが、喉が勝手に啼いてしまいます。
「んんっふぅぅぅ、はぁぁぁんっ」
腰がフワフワ浮いて、どんどん気持ち良くなってきています。
不自由なからだをよじりながら身悶えます。
お外でまた、フラッシュが光ったみたい・・・
ああんっ、もうだめぇぇぇ・・・
「んんっ、んんっんっ、んっ、んっ、んっ、ぅぅぅぅ・・・」
もはや昂ぶりに身を任せ、高まりの頂点から身を投げる準備をし始めたとき、突然、再び窓がガラガラっと開きました。
「んんふぅぅーっ・・・」
シーナさま、お姉さまと相次いでお部屋に入られたときも、私は普通に喘いでいました。
すぐにバタンと窓が閉じられ、つづいてローターの振動がピタリと止まりました。
「知らないからね、直子さん?部屋に戻ろうと思って窓を開けた途端に、いやらしい喘ぎ声がわたしの横をすり抜けて、夜空を駆け抜けていったわよ?」
シーナさまの愉快そうなお声。
「ほんの数秒だけだったけれど、わかる人にはわかるはずよ、何しているときの声なのか。誰の耳にも届いていなければいいけれどね」
シーナさまのイジワル声も、今の私には馬耳東風。
最後までイケなかったがっかり感だけが、全身に渦巻いていました。
「もっとも、さっきのは低めの唸り声ぽかったから、季節柄、どっかの野良猫のサカリ声と勘違いしてくれたかもしれないわね。そうだ!もう一度窓開けて、念のためにニャーッとか、叫んでおく?」
イジワル顔で覗き込んでくるシーナさまのお顔を、私はなじるように睨みます。
「あらぁ?また拗ねちゃった。イケそうだったのね?それは残念でした」
「でもね、イカなくて正解よ。この後すぐに直子さんは、こんな電動オモチャより何百倍も気持ちのいい経験をするのだもの。快感を溜め込んでおいたほうが、いっそう気持ち良くなれるでしょう?」
おっしゃりつつ、私に埋め込まれたローターをズボッと無造作に抜き、軽くピシャッとお尻をはたかれました。
「はうっ!」
昂ぶりが名残惜しそうに減衰していく虚しさとクロスフェードして、シーナさまの今のお言葉への期待感が高まります。
「それにしても、バルコニーでマジックミラー越しに覗く直子さんの痴態は、本当にいやらしかったわよー。エロすぎ」
シーナさまが、お姉さまに同意を求めるように何度も顎を上下させて、おっしゃいました。
「夜空の下で、ここの窓だけ闇の中に煌々と一際明るく、まるでライヴのステージみたいに浮かび上がっているの。それで、そのステージには、すっ裸でダルマのように拘束された女がひとり」
「そうそう。部屋の灯りがバルコニーに洩れて周辺が浮かび上がって、夜の野外劇場で何かのショーを観ているみたいだった」
お姉さまも興奮気味に同意されています。
「直子が徐々に高揚していく様子が、ガラス越しにクッキリ浮かび上がって、映画を観ているみたいな感覚にもなったわ」
「えげつないくらい何もかも丸出しなのに、見せびらかすみたいにこっち向きで、どう見たってわたしたちに視てもらいたくてしている、っていう構図だったわよね」
「そうそう。していることはヘンタイそのものなのに絵柄的には幻想的で、直子の顔が切なげに歪むたびに、ゾクゾク感じちゃった。音が聞こえない分、些細なことでエロティックさって増すのね。ある意味、芸術的でさえあったわ」
「そうなのよ。わたしもそう思って、芸術っぽく撮れるかもって、窓越しにカメラ構えたのよ」
シーナさまが、なぜだか自嘲的なお顔になってつづけました。
「だけどフラッシュ点けたら、こちら側のほうが明るくなるから鏡になっちゃうのね。カメラ構えた自分がハレーションぽく撮れてた。わたしって、ほんとバカ」
「仕方ないから絞り調節して、フラッシュ無しで撮ってみたのがこれ、どう?」
デジタルカメラのモニター部分をシーナさまに突きつけられて、覗いてみました。
暗がりの中に、今、鏡に映っているのと同じ、浅ましい姿の私が悩ましい顔をして、ソフトフォーカス気味に映っていました。
確かにパッと見た感じ幻想的で、古いヨーロッパ映画の一場面にありそう、という意味で芸術的とも言えそうですが、私にとってはただの恥ずかし過ぎるえっち写真でした。
「あたし、決めました。夏になったら、夜そこにテーブル出して、冷えたワインでも飲みながら直子にオナニーショーをやらせてゆっくり見物しようと思います。そのときはシーナさんも必ずお呼びしますからね」
「いいわね。呼んで呼んで。知り合いたくさん呼んで、お金取っちゃおうか?」
「それに今度、うちのオフィスからここを望遠鏡で狙ってみて、覗けるようだったら、直子にベランダでオナニーさせる、っていう計画もあるんです」
「それも面白いわね。そのときもぜひ呼んでね」
「もちろん!」
おふたりともひどくはしゃいで、しばらくおふたりで盛り上がっていました。
「さてと、そろそろ直子さんに、天国へ行ってもらいましょうか?」
おしゃべりがひと段落した後、シーナさまがグラスのワインを飲み干し、舌なめずりみたいに舌を覗かせました。
「さっきイケなかったぶんまで、思いっきり乱れまくるといいわ。わたしの見たところ、直子さんには充分そっちの素質もありそうだし」
鏡を遮るように、シーナさまが私の前にしゃがみ込みました。
その目前には、さらけ出された私のふたつの穴。
「エミリーも新しい手袋を着けたほうがいいわ。それと、あのガーネットビーズを持ってきてくれる?そう、二本とも」
ご自身も新しい極薄ゴム手袋を装着しながら、お医者さまみたく熱心に、私の穴ふたつを交互に覗き込んでいます。
そんなにまじまじと視られると、今更ながらでも、やっぱりすっごく恥ずかしい。
「相変わらずグシュグシュなのね、直子さんのオマンコ。ローション要らずで助かるわ、って言いたいところだけれど、次のプレイは長くなりそうだし、痔とか、やっぱりなりたくないでしょ?」
おっしゃりながら、傍らに置いていた何かを手に取りました。
「これ。アナル専用のローション。デリケートなここ専用に作られたものなの。気持ちいいのよ、このローション」
「滑りが良くて乾きにくいやつ。もちろんからだに無害な成分しか使ってないから安心して」
なんとなくえっちな形のボトルを見せてくれて、愉しそうに笑うシーナさま。
「あ、エミリー、ありがと。手袋着けた?なら右手出して。ローション垂らしてあげる。あなたのドレイだもの、実技はあなたに任せるわ」
「エミリーがドクター、わたしはナース、クランケ直ちゃんのアナル開発ぅー」
歌うようにおっしゃりながら、シーナさまの横にしゃがまれたお姉さまの右手のひらに、トロッとした透明のローションがたっぷり垂らされました。
「直子さんは、これをしゃぶって消毒してて。はい、口開けて」
「んぐぅっ」
恐々開いた口の中に、珠が徐々に大きくなるように連らなったほうのガーネットビーズが押し込まれました。
*
*就職祝いは柘榴石 14へ
*
「ねえ、そう言えば、この鏡、て言うか窓の向こうって、ベランダだったよね?」
誰ともなしなシーナさまの、イジワルさ全開かつお芝居っぽいお声。
「庇が無いからバルコニーか。でもまあ、どっちにしても窓を開けたら外っていうことよね?」
シーナさまが私とお姉さまのお顔を交互に見て、イタズラっぽくニッて笑いました。
「それで今、直子さんはその外に向けて、オマンコと肛門剥き出しにしているわけよね?みんな視てーって感じで、まったく無防備に」
「マジックミラーって、中が明るいと外からは素通しになるから、今バルコニーに誰かいたら、その姿、丸見えよね?」
「わたし、ちょっとそれ、見てみたいな。バルコニーの窓越しに、真夜中に外に向けて二穴全開にしているヘンタイ女の姿。写真も撮りたい」
そこまで聞いて、怖くなってきました。
つまり今、窓を開けちゃう、っていうこと!?
お外から覗けちゃう状態にしちゃうっていうこと?
私がこんな姿で、身動きも出来ないっていうのに?
階下には管理人のおばさまもいらっしゃるのに?
シーナさまなら、本当にやりかねない。
「お願いですシーナさま、許してください。それはお許しください。もう真夜中でみなさま寝静まっていますし、窓をガタガタさせたらご近所のご迷惑にもなっちゃうかもしれませんし・・・」
絶望的な恥辱拘束姿で精一杯お願いしました。
「静かにしていれば大丈夫よ。このマンション、ワンフロア一世帯だし、四階だし、周りに高い建物ないし」
「直子さんは露出大好きマゾでもあるのだから、もし誰かに視られたら、一石二鳥じゃない?」
「それに、この部屋の中、だいぶ澱んじゃっているから、空気入れ替えましょう。春の夜風はきっと気持ちいいわよ?」
「でも、でも・・・」
「さっきわたし、こう言ったはずよ。つづけるなら覚悟を決めておきなさい、って。そんなふうに拘束されちゃったら、直子さんはもう、どんなことだって、わたしたちの言うことを聞くしかないの!」
シーナさまが最後は少し怒ったみたいに、決めつけるようにお言葉を投げつけてきました。
「ふふん。直子さんが今、わたしに逆らったから、また面白いこと思いついちゃったじゃない。本当にちょっと外の空気を吸いたかっただけだったのに」
悪い笑顔になったシーナさま。
私のオモチャ箱をガサゴソし始めました。
探し物はすぐにみつかったようで、私に近づいてきます。
「ほら。これしゃぶって」
唇に押し付けられたのは、薄紫色卵形のリモコンローターの本体のほうでした。
「うぐっ!」
口の中に押し込まれたローターをジュルジュル啜りました。
「自分の唾液でよーく消毒しなさい」
すぐにローターのアンテナ部分の紐を引っ張られ、口から取り出されます。
「あぁんっ!」
間髪を入れず、上の口に負けず劣らずヨダレを垂らして開いている私のアソコ奥へと、ヌプッと埋め込まれました。
「これだけ大股開きの上に潤滑油もたっぷりだから、難なくツルって入っちゃったわね」
シーナさまが指に付いたのであろう私のおツユをペロッと舐めました。
もちろん、もう片方の手にはローターのリモコンが握られています。
「いい?憶えておいてね、直子さん。わたしは今からそこの窓を開けるけれど、女性のヨガリ声って、意外と通るものなのよ」
「以前、真夜中に少し古めの4階建てくらいの団地の前を通ったとき、どこからともなく、なんとも艶かしい声が聞こえてきたことがあったわ」
「あたりがシンとしている中で、かなりハッキリ聞こえたの。荒い息遣いが。団地の窓灯りはほとんど消えていて、窓もみんなしっかり閉じていたのにね」
「まあ、ここは防音がしっかりしているほうだけれど、窓を開けちゃったら、話は別よね?」
「何が言いたいかわかる?聡明な直子さんならわかるわよね?」
同時にローターが動き始めました。
「んふーっ!」
これはたぶん、まだ弱。
「今の、んふーっ!っていうの、ずいぶん色っぽかったわね。もしも窓が開いていて、外に耳聡くてスケベなオトコがちょうど歩いていたら、気づかれちゃったかもよ?」
ローターが止まりました。
「ご近所にヘンなウワサを立てたくないなら、それ相応の努力はしなくちゃダメよ?今日は猿轡も無しだから。わかった?それじゃ開けるからね」
ガラガラガラー。
私の目の前の大きな鏡が左のほうへとスライドし、眼前が闇の空間に変わりました。
室内よりも少し冷たい空気がいっせいに流れ込んできて、私の剥き出しのからだを撫ぜ始めます。
真夜中過ぎなので、お外はしんと静まりかえり、確かにちょっとした声でもよく通りそう。
「あら、思っていたよりは寒くないのね。気持ちいい。もう春だものね」
シーナさまののんきなご感想。
私は、いつローターのスイッチが入るかと、ビクビクしています。
「ねえ?バルコニーに出て、外から直子さんを眺めてみない?」
幾分ヒソヒソ気味になったお声で、お姉さまにご提案されるシーナさま。
「えっ?でもあたしたちだって、この格好ですよ?」
おふたりは今、黒のツヤツヤしたビスチェとTバックというボンデージファッションのお姿でした。
「だいじょぶだいじょぶ。真夜中だし、ここのバルコニー、目隠しの壁も高めで近くに高い建物も無いから」
背を向けた、と思ったら身軽に身を躍らせ、ささっと私の眼前の闇に紛れたシーナさま。
お姉さまは、少し躊躇っているご様子でした。
「あ、でも、ここに着いた早々、直子も真っ裸で、平気な感じでベランダに出ていたっけ」
そんな独り言ぽいつぶやきと共に、手招きするシーナさまに引き寄せられるように、結局バルコニーの掃き出しを越えられました。
灯りが煌々と照るお仕置き部屋の窓際で、恥辱の大開脚まんぐり返し拘束姿にされ、性器と肛門と顔を外に向けている私。
目の前には真夜中の闇と外気。
お部屋の光が漏れ出した薄闇の中で、愉しげに寄り添うふたりの女王様。
おふたりとも黒いボンデージ衣装は闇に紛れ、お顔の輪郭とスラッとした腕と脚だけが闇に白く浮かび上がっていました。
なんだか幻想的で綺麗だな、と思った瞬間、アソコの中でローターが暴れだしました。
「んぐぅっ!」
零れそうな声を必死で喉の奥に押し込めます。
この振動は強!最強!
目をギュッと瞑り、歯を食いしばり、快感に必死に抗います。
眼前で二度三度、フラッシュが閃いたのが、瞑った目にもわかりました。
こんな夜中にフラッシュなんか使ったら、私のお部屋が、このバルコニーが誰かに注目されちゃうかも。
そんな不安を抱きながらも、振動の快感がどんどん高まってきて、もう、もう声をがまん出来ない・・・
ガラガラーッバタンッ!
不意に、全身をくすぐっていた外気の愛撫が止みました。
目を開けると、窓がピッタリ閉じています。
「んんんんーーっ!」
状況を理解すると同時に、喉の奥から淫靡な喘ぎが洩れ出していました。
「んふぅー、んぁふぅーんっぅぅぅ・・・」
一度堰を切ると、もう喘ぎ声の洪水は止められません。
止めなきゃ、いつまた窓が開くかわからないのだから、止めなくちゃ・・・
頭ではわかっているのですが、喉が勝手に啼いてしまいます。
「んんっふぅぅぅ、はぁぁぁんっ」
腰がフワフワ浮いて、どんどん気持ち良くなってきています。
不自由なからだをよじりながら身悶えます。
お外でまた、フラッシュが光ったみたい・・・
ああんっ、もうだめぇぇぇ・・・
「んんっ、んんっんっ、んっ、んっ、んっ、ぅぅぅぅ・・・」
もはや昂ぶりに身を任せ、高まりの頂点から身を投げる準備をし始めたとき、突然、再び窓がガラガラっと開きました。
「んんふぅぅーっ・・・」
シーナさま、お姉さまと相次いでお部屋に入られたときも、私は普通に喘いでいました。
すぐにバタンと窓が閉じられ、つづいてローターの振動がピタリと止まりました。
「知らないからね、直子さん?部屋に戻ろうと思って窓を開けた途端に、いやらしい喘ぎ声がわたしの横をすり抜けて、夜空を駆け抜けていったわよ?」
シーナさまの愉快そうなお声。
「ほんの数秒だけだったけれど、わかる人にはわかるはずよ、何しているときの声なのか。誰の耳にも届いていなければいいけれどね」
シーナさまのイジワル声も、今の私には馬耳東風。
最後までイケなかったがっかり感だけが、全身に渦巻いていました。
「もっとも、さっきのは低めの唸り声ぽかったから、季節柄、どっかの野良猫のサカリ声と勘違いしてくれたかもしれないわね。そうだ!もう一度窓開けて、念のためにニャーッとか、叫んでおく?」
イジワル顔で覗き込んでくるシーナさまのお顔を、私はなじるように睨みます。
「あらぁ?また拗ねちゃった。イケそうだったのね?それは残念でした」
「でもね、イカなくて正解よ。この後すぐに直子さんは、こんな電動オモチャより何百倍も気持ちのいい経験をするのだもの。快感を溜め込んでおいたほうが、いっそう気持ち良くなれるでしょう?」
おっしゃりつつ、私に埋め込まれたローターをズボッと無造作に抜き、軽くピシャッとお尻をはたかれました。
「はうっ!」
昂ぶりが名残惜しそうに減衰していく虚しさとクロスフェードして、シーナさまの今のお言葉への期待感が高まります。
「それにしても、バルコニーでマジックミラー越しに覗く直子さんの痴態は、本当にいやらしかったわよー。エロすぎ」
シーナさまが、お姉さまに同意を求めるように何度も顎を上下させて、おっしゃいました。
「夜空の下で、ここの窓だけ闇の中に煌々と一際明るく、まるでライヴのステージみたいに浮かび上がっているの。それで、そのステージには、すっ裸でダルマのように拘束された女がひとり」
「そうそう。部屋の灯りがバルコニーに洩れて周辺が浮かび上がって、夜の野外劇場で何かのショーを観ているみたいだった」
お姉さまも興奮気味に同意されています。
「直子が徐々に高揚していく様子が、ガラス越しにクッキリ浮かび上がって、映画を観ているみたいな感覚にもなったわ」
「えげつないくらい何もかも丸出しなのに、見せびらかすみたいにこっち向きで、どう見たってわたしたちに視てもらいたくてしている、っていう構図だったわよね」
「そうそう。していることはヘンタイそのものなのに絵柄的には幻想的で、直子の顔が切なげに歪むたびに、ゾクゾク感じちゃった。音が聞こえない分、些細なことでエロティックさって増すのね。ある意味、芸術的でさえあったわ」
「そうなのよ。わたしもそう思って、芸術っぽく撮れるかもって、窓越しにカメラ構えたのよ」
シーナさまが、なぜだか自嘲的なお顔になってつづけました。
「だけどフラッシュ点けたら、こちら側のほうが明るくなるから鏡になっちゃうのね。カメラ構えた自分がハレーションぽく撮れてた。わたしって、ほんとバカ」
「仕方ないから絞り調節して、フラッシュ無しで撮ってみたのがこれ、どう?」
デジタルカメラのモニター部分をシーナさまに突きつけられて、覗いてみました。
暗がりの中に、今、鏡に映っているのと同じ、浅ましい姿の私が悩ましい顔をして、ソフトフォーカス気味に映っていました。
確かにパッと見た感じ幻想的で、古いヨーロッパ映画の一場面にありそう、という意味で芸術的とも言えそうですが、私にとってはただの恥ずかし過ぎるえっち写真でした。
「あたし、決めました。夏になったら、夜そこにテーブル出して、冷えたワインでも飲みながら直子にオナニーショーをやらせてゆっくり見物しようと思います。そのときはシーナさんも必ずお呼びしますからね」
「いいわね。呼んで呼んで。知り合いたくさん呼んで、お金取っちゃおうか?」
「それに今度、うちのオフィスからここを望遠鏡で狙ってみて、覗けるようだったら、直子にベランダでオナニーさせる、っていう計画もあるんです」
「それも面白いわね。そのときもぜひ呼んでね」
「もちろん!」
おふたりともひどくはしゃいで、しばらくおふたりで盛り上がっていました。
「さてと、そろそろ直子さんに、天国へ行ってもらいましょうか?」
おしゃべりがひと段落した後、シーナさまがグラスのワインを飲み干し、舌なめずりみたいに舌を覗かせました。
「さっきイケなかったぶんまで、思いっきり乱れまくるといいわ。わたしの見たところ、直子さんには充分そっちの素質もありそうだし」
鏡を遮るように、シーナさまが私の前にしゃがみ込みました。
その目前には、さらけ出された私のふたつの穴。
「エミリーも新しい手袋を着けたほうがいいわ。それと、あのガーネットビーズを持ってきてくれる?そう、二本とも」
ご自身も新しい極薄ゴム手袋を装着しながら、お医者さまみたく熱心に、私の穴ふたつを交互に覗き込んでいます。
そんなにまじまじと視られると、今更ながらでも、やっぱりすっごく恥ずかしい。
「相変わらずグシュグシュなのね、直子さんのオマンコ。ローション要らずで助かるわ、って言いたいところだけれど、次のプレイは長くなりそうだし、痔とか、やっぱりなりたくないでしょ?」
おっしゃりながら、傍らに置いていた何かを手に取りました。
「これ。アナル専用のローション。デリケートなここ専用に作られたものなの。気持ちいいのよ、このローション」
「滑りが良くて乾きにくいやつ。もちろんからだに無害な成分しか使ってないから安心して」
なんとなくえっちな形のボトルを見せてくれて、愉しそうに笑うシーナさま。
「あ、エミリー、ありがと。手袋着けた?なら右手出して。ローション垂らしてあげる。あなたのドレイだもの、実技はあなたに任せるわ」
「エミリーがドクター、わたしはナース、クランケ直ちゃんのアナル開発ぅー」
歌うようにおっしゃりながら、シーナさまの横にしゃがまれたお姉さまの右手のひらに、トロッとした透明のローションがたっぷり垂らされました。
「直子さんは、これをしゃぶって消毒してて。はい、口開けて」
「んぐぅっ」
恐々開いた口の中に、珠が徐々に大きくなるように連らなったほうのガーネットビーズが押し込まれました。
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