押入れとエアコン以外は何も無い和室六畳間の中央に、二組のお布団が並べて敷いてありました。
「わぁ、なんだか旅行に来たみたい。旅館みたいですね」
「ここは本当に寝るためだけの部屋だからね。余計な物は置いてないの」
おっしゃりながら、お姉さまがバスローブの紐を解き、スルスルッと脱ぎ捨てて裸になりました。
「裸になると、また何かしたくなっちゃうけれど、あたし、明日のために寝ておかないとまずいから、ごめん、電気消すね」
お姉さまが枕元に置いてあったリモコンで電気を消し、お布団の上に座っていた私を抱き寄せてチュッと頬にキスをくださってから、ドアに近い側に敷いたほうのお布団に潜り込みました。
残念だけれどわがままは言えないので、私も隣のお布団に潜り込みます。
「直子はあたしが出て行った後も、好きなだけ寝ていていいからね。明日はうちの会社もお休みだから、ここにも誰も来ないはず」
暗闇の中、私のほうを向いているらしいお姉さまのハスキーなお声が聞こえてきました。
「冷蔵庫に冷凍ピラフとか、いろいろあるがら遠慮しないで自由に食べていいわよ。シャワーもご自由に」
「あ、はい」
「そうそう、この部屋はオートロックだから、いったん外に出たらもう入れないからね」
「もしもうっかり裸のまま廊下に出てドア閉じちゃったら、大変なことになっちゃうわよ?」
おそらく、そうなったときの私を想像しながらおっしゃったのでしょう、クスクス笑い混じりなお声でした。
「たぶん来ないとは思うけれど、宅配便とか、他の誰が来ても出なくていいから。インターフォンにもね」
「あと、明日もし晴れていたら、掛け布団だけ、ベランダに干してくれると嬉しいかな、午前中いっぱいくらい」
「出来たらでいいわ。用事があって午後まで居られないなら、そのまま押入れにしまってくれればいいから」
「はい。別に明日は用事ありませんから」
「ンンーーーッ」
お姉さまがお布団の中で伸びをされたよう。
「おっけ。それじゃあ、おやすみー」
「おやすみなさい」
お姉さまのお布団が束の間ゴソゴソ動いて、やがてしんとなりました。
私も目をつぶりましたが、頭の中で今日の出来事のおさらいが始まり、なかなか寝つけません。
4、5分くらいそうしていたら、再びお姉さまのお布団がゴソゴソしだしました。
「直子?」
ひっそり声で問いかけられます。
「はい」
「起きてたの?」
「はい、なかなか眠れなくて」
「あたしもよ。気が昂ぶっているのか目が冴えちゃって」
「お姉さまは、明日何時に起きるおつもりなのですか?」
「5時半のバスだから、4時半くらいには起きないとね」
「あらら。もうあんまり時間がないですね」
おそらくもう深夜2時近くになっているはずです。
「直子?」
「はい?」
「こっちおいで」
「え?」
「もういいや。バスや飛行機の中でも眠れるし、この昂ぶりを鎮めるほうが建設的みたいだから」
お姉さまがご自分の掛け布団の端を開き、私は喜んで滑り込みました。
お姉さまのスベスベなお肌に密着して、横向きに抱き合いました。
唇を重ね、お布団の下でおっぱい同士を密着させ、脚を絡めます。
お姉さまのしなやかな右の太腿を私の両脚で挟み、お姉さまの右腿が私の股間をスリスリ、私の左腿がお姉さまの股間をスリスリ。
いやらしい声が出そうになると、お姉さまの舌が塞いできます。
粘膜を互いの腿に擦りつけるように腰を振って、ふたり、じわじわと高まっていきました。
そのうち、お互い左腕だけで抱き合う形となり、右手は互いの秘部へ。
互いの指が互いの粘膜を執拗に責め立てます。
上半身をクネクネくねらせて乳首を弾き合うあいだも、唇はずっと重ねたまま。
掛け布団はすっかりはだけたようで、真っ暗闇の中、上と下の唇を貪り合うクチュクチュという音と、ハアハア荒い息遣いだけが響きました。
「んんんぅーうっ!」
「うっうぅーんっ!」
クチュクチュのピッチが上がり、互いの背中が弓反ります。
「んはぁーっ!!!」
「あふぅーっ!!!」
ふたり、ほぼ同時にイって、抱き合ったまま、ぐったり。
そして、ぐっすり。
目覚めたとき、自分がどこに居るのか一瞬わかりませんでした。
すぐに思い出して上半身を起こします。
私は、最初に寝たほうのお布団に戻っていて、お隣のお布団はもぬけの殻。
掛け布団だけ、きれいにたたまれていました。
今何時なのだろう?
薄暗い寝室を見渡しても、どこにも時計は無いみたい。
お姉さまったら、目覚ましもかけず時計も無しで、ちゃんと起きて出かけられたんだ。
さすがお姉さま、って感心しながらも、フワーッとあくびをひとつ。
えいやっ、て立ち上がり、お隣のリビングへ。
壁の丸い時計は、朝の9時を少し回っていました。
ターコイズブルーのカーテンを開くと、もう一枚真っ白なレースカーテン。
大きな窓から眩しい陽射しがパーッとリビング内に射し込んで、お外は快晴のようでした。
昨夜までお姉さまの上着を着ていたワイヤートルソーが、私のジャケットだけまとっています。
テーブルの上に、旅行用のような歯磨きセットと白い紙と外国ブランドのショッパーがひとつ、そして私のバッグが置いてありました。
白い紙は、お姉さまからの置き手紙でした。
直子へ
おはよう。よく寝ているようなので起こさずに行きます。
火曜日に戻る予定なので、戻ったら連絡します。次に会う日を決めましょう。
ブラウス、スカート、ソックスは汚れているのでクリーニングに出しておきます。
代わりの服を置いておくので、帰りはそれを着て。直子にはニットが似合うと思う。
下着は無しよ。ドレイだから(笑)
ハブラシも持って帰ってね。
次に会う日が楽しみです。それではよい一日を
そのお手紙を二度読み返してからたたんで自分のバッグにしまいました。
それからショッパーの中身を取り出します。
真っ白なニットワンピース!
生地がふわふわ軽くって、ひょっとしてカシミア?
ラウンドネックの七分袖で、すっごく可愛い!
すぐにでも着てみたかったのですが、まずは朝のおつとめをしなければ。
歯磨きセットを手に取り洗面所へ。
鏡を覗いたら、それに気づいてしまい、途端に全身が火照ってしまいました。
私の首筋や胸元、二の腕にうっすらと残る淡い内出血。
お姉さまからのキスマーク。
数えたら、鏡で見えるだけでも5つありました。
もう、たとえようもないくらい幸せな気持ちです。
歯を磨いてから顔を洗おうと前髪を上げたとき、おでこにも赤っぽい痕があるのに気がつきました。
こちらのは、ルージュの痕のよう。
淡いながらも、はっきり唇の形に残っています。
きっとお姉さまがお部屋を出る直前に、私のおでこにチュっとしてくださったのでしょう。
そう考えたら、鏡の中で自分の顔がだらしなく緩み、えへへ、って笑ってしまいました。
おでこのマークを消さないように注意深く顔を洗っていたら、良いアイデアが浮かびました。
今日は別に予定も無いし、ゆっくりしていけます。
それに、このお部屋にいる限り、着ける下着が無いので、必然的に全裸でいることになります。
だったら、いつも自分の家で妄想と共に実行している全裸家政婦を、実際に、このお部屋でやってみたらどうだろう、って。
昨日のお姉さまとのあれこれを思い出して余韻に浸りつつ、お姉さまへの感謝の気持ちを込めて、このお部屋を綺麗にお掃除してから帰るのです。
お姉さまのお願い通り、お布団を干して、ついでにバスタオルとかもお洗濯して、自分で汚した床やソファーももう一度綺麗にして・・・
そう決めたら、ワクワクムラムラしてきました。
おトイレの後、とりあえずリビングに戻って、段取りを考えることにします。
ソファーにバスタオルを敷いて腰掛け、あらためてお部屋を見渡しました。
昨日まで来たこともなかったよそさまのお部屋で、ひとりこうして全裸で居ることに、そこはかとなく興奮してきます。
なんで私は今こんなところで、裸ん坊なのだろう?
誰も訪ねて来ないことがわかっているとは言え、絶対非常識です。
不安感、背徳感、罪悪感、倒錯感・・・
そういうのがないまぜになって、あそこがキュンキュン疼きます。
だめだめ、そういうのはあと。
お仕事が終わってから。
「全裸家政婦直子、絵美お姉さまのために、精一杯ご奉仕、がんばります!」
マゾの服従ポーズになって、実際に口に出して言ってみて、自分で照れてしまいました。
お布団やお洗濯ものは、お日様がある早いうちにお外に干さなければいけません。
まずはお布団を干してしまいましょう。
リビングの突き当たりのレースのカーテンが掛かった大きな窓。
その向こう側がベランダのようです。
あの窓を開けると、お外の様子がどうなっているのか?
全裸家政婦にとっては、最初から難問でした。
立ち上がって窓際へ。
レースカーテンを開けると全面曇りガラスの窓。
窓の鍵をはずしてから、向かって右側のターコイズブルーのカーテンに裸身をくるみ、窓をそっと開けてみました。
もあーっとした街の喧騒音と共に、春の陽射しとそよ風がお部屋に舞い込んで来ます。
いいお天気。
カーテンの陰からお外を覗くと、一段低くなっているベランダ自体は意外に狭く、幅は畳一畳分くらい、細長いスペースでした。
目隠しフェンスはコンクリート製ぽくて、隙間も無くかなり高め。
ベランダの向こう側は青空で、見える範囲に建物は見えません。
これなら裸のまま出ても大丈夫かな?
でも、ここはお姉さまの会社のお部屋だし、万が一誰かに見られちゃって変な噂になったらご迷惑だし・・・
目隠しフェンスが高めなことはわかったので、カーテンの陰から出て、その場にしゃがみました。
片方の窓を全開にして、しゃがんだままベランダに降りてみます。
両脇のお部屋のベランダとは上まできっちり目隠しされているので、しゃがんでいる分には、どこからも見られちゃう心配は無いみたい。
お外側の目隠しフェンスは、1メートル3~40センチくらい?
私が立ち上がったら、バストギリギリかな。
ステンレスの物干し竿が、そのフェンスより高い位置に二段あるので、そこにお布団を掛けるとしたら、背伸びしなければ無理。
だからやっぱり、最低バストだけは何かで隠さないと。
バスタオルでも巻こうか・・・
しゃがんだままフェンス際まで寄って、恐る恐る少しづつ腰を上げ、顔だけフェンスを超えるように外へ向けると、眼下に緑の木々が見えました。
ベランダの対面は広めな公園のようです。
子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきます。
中腰のまま急いでリビングに戻りました。
全裸のままベランダに出て、お布団を干すのは無謀のようです。
さあどうしましょう?
考えながらも、私の下半身は今の冒険でヌルヌルでした。
だって、しゃがんだままとは言え、全裸でよそのお家のベランダに出ちゃったのですから。
お外の空気が、文字通り全身をやさしく包んで愛撫してくれたのですから。
ああんっ、今すぐオナニーしたいぃ!
だめよ!お仕事が終わってから!
心の中のふたりの私の鬩ぎ合いは、お外が公園、と知ったとき、すでに答えを出していました。
ベランダ下の景色を見て、公園、という言葉が浮かんだ瞬間、昨夜の裸ブレザーのスリル、恥ずかしさ、興奮をまざまざと思い出していました。
この状況なら、こうするしかありません。
寝室に戻り、掛け布団を2枚とも窓際に運びました。
それから、お姉さまのトルソーに駆け寄り、自分のジャケットを取って素肌の上に羽織りました。
ジャケットの裏地が素肌を包む感触で、昨夜の性的高揚が鮮やかに蘇ります。
上のボタンひとつだけ留めて、窓際に戻りました。
掛け布団を一枚持ってベランダへ。
上半身は裸ブレザー、下半身は丸裸。
ベランダとは言え立派にお外なのに、私ってば、なんていう格好。
破裂しそうなドキドキを感じつつ、何食わぬ顔で背伸びしてお布団を物干しに掛けます。
背伸びするとジャケットの胸元が浮いてたわみ、自分の胸元を見下ろすとたわんだVラインの中で、おっぱいが乳首まで丸見えになっていました。
二段ある物干しの高いほうにお布団を掛けると、お布団がいっそう高い目隠しとなり、私の全身をすっぽり隠してしまうようです。
ということは、干したお布団の裏側なら・・・
淫らに歪む自分の顔を自覚しながら、まだ何も干していないほうのフェンスに寄って眼下の公園を見下ろしました。
公園では何組かのママさんと小さい子供たちが甲高い声を上げて遊んでいました。
フェンスに両手を乗せて公園を眺めながら自分の淫らさに酔っていると、こちらを見上げている女の子に気づきました。
ずいぶん遠くだったけれど、目が合った気がしました。
「おねえーさーん、おはよーございまーすっ」
5、6才くらいの可愛らしい女の子が私を見上げて手をぶんぶん振ってきました。
傍らに居たママさんらしき人も、娘につられて私を見上げ、こちらに小さく会釈をしてから、ニコニコと女の子に何か語りかけています。
私も会釈を返し、小さく手を振り返しました。
それを見た女の子は、ますます喜んで手を振りつづけます。
しばらく手を振り合っていたら、もうどうにもがまん出来なくなって、リビングに戻りました。
もう一枚のお布団を、お外を見ないようにして大急ぎで干し終え、リビングに戻るなりジャケットのボタンをはずし、フローリングに寝転びました。
なんてはしたない女なのよ、直子!
裸ブレザーに下半身丸出しで、よそのお家のベランダに出て、いたいけな女の子にニコニコ手を振ったりして・・・
こんなによく晴れた土曜日の午前中なのよ?普通の人は健全に親子で公園を楽しんでいるのよ?
それなのに直子はえっちなことばっかり考えて、ヘンタイなことしか頭になくて、オマンコからおツユをだらだら垂らしながら嬉しそうに微笑んで・・・
乳首とおマメをぎゅうぎゅう潰して自分を虐め、しばらくふしだらな快楽に耽ってしまいました。
やっとムラムラが落ち着いてからは、真剣に全裸家政婦にいそしみました。
昨夜ふたりが使ったバスタオルとシーツをお洗濯。
干すときは、掛け布団2枚が目隠ししてくれているので、思い切って全裸のまま、ベランダに出ちゃいました。
お布団をあげて仕舞って和室のお掃除。
リビング全体の床とソファーをもう一度念入りに拭き掃除。
おトイレとバスルームも水浸しになりながら入念に磨きました。
気がつくともう午後2時近く。
さすがにお腹が減ったので、お姉さまのお言葉に甘えて、冷凍ピラフとインスタントのスープをご馳走になりました。
食休みはファッション雑誌をめくって、しばしまったり。
3時前にベランダに出ると、バスタオルもシーツもポカポカに乾いていました。
シーツは寝室の押入れへ、バスタオルは脱衣場の籠の中にしまいました。
ここまでは全裸。
あとはお布団です。
これを取り込んだら、もう帰るだけ。
なので、お姉さまがご用意してくださったニットワンピースを着てみることにしました。
すっごくいい感じ。
布地表面はスベスベで、とっても軽くて、素肌でもチクチクしなくて、それでいてあったかい。
ただひとつ。
サイズが小さいのか、もともとそういうデザインなのか・・・
すっごくボディコンシャス。
完全に私のからだのライン通りのシルエットなんです。
丈は膝のちょっと上くらいなので、下半身はノーパンでも良いのですが、問題は上半身。
バストのふくらみが、わたしのおっぱいの形通りに布に包まれ、その左右の先端にまさに、これ見よがし、と言う感じで、恥ずかしい突起がポチポチッと浮き出ていました。
うわー、なんだかすごくえっちぃ。
洗面所の鏡に映して、ひとり赤面してしまうほど。
だけど、これはお姉さまのお見立て。
そう考えたら、この姿が自分らしいのかな、とも思えてきました。
その姿でベランダに出て、お布団を取り込みました。
お外は少し陽が翳ってきていますが、公園内にはまだ、けっこう人がいました。
みなさんベンチに座ってまったりされているご様子。
取り込んだお布団を寝室の押入れにしまい、窓に鍵をかけてカーテンを2枚とも閉じました。
さあ、そろそろおいとましましょう。
ジャケットを羽織ってボタンを留めたらバストのポッチも隠れ、コーディネート的な色合いもおシャレ。
昨夜の裸ブレザーノーパンミニスカに較べたら、ぜんぜんファッショナブル。
このままショッピングモールにお買い物にでも行きたいような気もするけれど、やっぱり今日はまっすぐ帰ります。
お姉さまとの昨日からのあれこれを反芻して、もう一度思い切り身悶えたい気分だから。
戸締りをしっかり確認して、忘れ物をチェックして、お部屋の玄関ドアを出たのは、午後3時42分。
そんなふうにして、私と絵美お姉さまとのおつきあいは、始まりました。
*
*就職祝いは柘榴石 01へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2014年9月7日
2014年8月31日
ランデブー 6:42 09
「あの、お姉さま、バスタオルか何かをお借り出来ますでしょうか?」
「いいけれど、なぜ?」
私が自分の足元に視線を落とすと、つられてお姉さまも、同じ場所に目線を移されました。
ニーハイソックスを脱がされてしまったため、内腿を滑り落ちるおツユを途中で堰き止めてくれるものがなくなり、床に恥ずかしい水溜りが出来ていました。
「このまま座ったら、ソファーを汚してしまいます」
「そんなこと気にしなくていいわ。そのソファー合皮だし、あとで拭き取れば大丈夫。それより早く、いやらしく悶える顔を見せて」
お姉さまに促され、おずおずとソファーに腰掛けました。
お尻の下がヌルッと滑ります。
両手は後頭部で組んだまま、両膝をピッタリ閉じて、背もたれに背中を預けました。
火照った素肌に、冷たいソファーが気持ちいい。
「両手、解いていいのよ。直子の好きなようにからだをまさぐって、好きなだけイキなさい」
両手を腰に当てたお姉さまが私の真正面に立ち、ソファーに座った全裸の私を見下ろしていました。
「明るいままでいいわよね?視られたがりなのだから」
「あ、はい」
お姉さまの瞳が妖しく輝いています。
射抜くように見つめてくるお姉さまの瞳に視線を合わせ、ゆっくりと両手を後頭部から放し、体の前に持ってきます。
居酒屋さんや街中での羞恥プレイで焦らしに焦らされた昂ぶりを、ついに慰めることが出来るのです。
それも、大好きなお姉さまに間近で視られながら。
すぐにイッちゃうだろうな・・・
そう思いながら、自分のふたつの乳房を、左右それぞれの手でわしづかみました。
「はうんっ!」
乳首に手のひらが触れた途端、からだがビクンと震え、閉じていた膝がだらしなく開き、恥ずかしい声がほとばしりました。
ずっと長いあいだ物理的な刺激を渇望しながらもお預け状態だった私のからだは、全身が性感帯と化していました。
乳首を指のあいだに逃がしてギュッと挟みつけながら、おっぱいをわしわしと揉みしだきます。
「あっ、あっ、あうっん!」
おっぱいが歪むたびに下半身の奥がジーンと痺れ、粘膜から粘液がジワジワ滲み出てくるのがわかります。
「んっ、んっ、ぅうぅっん!!!」
自分のからだが欲している淫らな刺激をお姉さまにもわかっていただけるように、すがるようにじっと見つめつつ、自分のおっぱいをいたぶりました。
両方の乳首を指先で思い切り潰すように責めていたら、早くも頭の中で火花が炸裂しました。
腰全体がクネクネ大きく悶えて、おっぱい虐めだけであっさりイってしまいました。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
無我夢中でついつぶってしまった両目を開けると、お姉さまの視線とぶつかりました。
お姉さまが形の良い唇の端を微かに上げて、小さな笑みをくださいます。
「はあんっ、お姉さまぁ・・・」
その微笑にお応えしたくて、両膝を大きく広げました。
両足をそれぞれソファーの上に乗せ、全開のアソコだけ前に突き出すような恥ずかしいM字です。
直子のいやらしく濡れたオマンコ、中までじっくり視てください、お姉さま・・・
お姉さまが大好き過ぎて、実際に声に出すことを躊躇してしまうヘンタイな科白を、心の中でつぶやきました。
左手はおっぱいにそのまま、右手を裂け目へ。
瞬く間にベットリ濡れる右手のひら。
つづけてイキたい、何度でもイキたい。
割れ始め付近でプックリ腫れている肉芽を、ギューッとつまみました。
「あうぅぅっ!!!」
全身を電流がビリビリッとつらぬき、腰がソファーから大きく浮き上がりました。
「あっ、あっ、あぁっ・・・」
親指と人差し指でおマメをつまんだまま、中指と薬指を曲げて穴へ潜り込ませました。
そのまま膣壁をひっかくようにピストン運動。
左腕でおっぱい全体を潰し、指先で右乳首を執拗に捻り回します。
「あああ、いい、いい、いぃーのぅっ!」
お姉さまのお顔を見上げながら、訴えるように喘ぎます。
「あ、あっ、イク、イク、イッちゃうぅぅぅ!!!」
潜り込んでいる指が強くキュッと締め付けられました。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
右手全体が濡れてふやけてふにゃふにゃ。
そのヌルヌルの手で左おっぱいを掴み、交代に左手を股間へ。
ソファーの上で膝立ちの四つん這いになり、お尻をお姉さまに向けました。
このほうがオマンコの奥までよく視ていただけるし、お尻の穴だって視て欲しいから。
今度は左手の指三本を潜り込ませ、粘膜をかきまわします。
ヂュプヂュプヂュプヂュプ・・・
卑猥な淫音が自分の股間から聞こえてきます。
首を思い切り捻ってお姉さまに向けると、バチッと視線がぶつかりました。
「何回イッたの?」
相変わらず両手を腰に当て、真剣なご表情で私を見守るお姉さま。
「ああんっ、えっと、3回か、4回か・・・」
自分のアソコを嬲る手は止めず、喘ぎ喘ぎお答えします。
「すごいわね。いくらか落ち着いた?」
「い、いいえ、どんどんどんどん昂ぶっちゃって、どんどんどん気持ち良くなっちゃっていますぅ・・・」
お姉さまに高く掲げたお尻をぶって欲しい、思いっきり強く、何度も何度もぶって欲しい・・・
そんな願望も口に出せないまま、それでもグングンのぼりつめていきます。
「あっ、あっ、あぁぁーーっ!」
お姉さまの視線、お姉さまのお声、お姉さまの香り、お姉さまの息遣い・・・
それらをこんなに近くに感じながら、浅ましく恥ずかしい自慰姿をご披露出来るだけで、本当に夢のよう。
「あーっ、あんっ、あぅんっ、え、絵美お姉さま、だ、大好きですぅぅ・・・!!!」
はしたなくも贅沢な願望は封印して、心の底から想っている本心を叫ぶように声にすると、クリトリスを擦る速度が猛烈に上がって、またまたイってしまいました。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
四つん這いだとお姉さまのほうを向きにくいことに気づき、再びM字に戻りました。
今度こそずーっとお姉さまを見つめながらイこう。
そう決めて、再び右手を股間に滑らせました。
お姉さまは私から目線をはずし、うつむいていました。
両手がご自分のおへそのあたりでゴソゴソしています。
「ああんっ、お姉さまぁ?・・・」
アソコをまさぐる手は止めず、こちらを向いて欲しくて語尾が上がりました。
「んっ?」
気づいたお姉さまが上目遣いで私を見ました。
「あたしのことは気にしないで、つづけてて」
おっしゃりながらお姉さまは、スーツのスラックスのベルトをはずし、ジッパーをジジジッと下げました。
「直子の凄いオナニー姿見ていたら、あたしもがまん出来なくなっちゃった」
照れたようにおっしゃってから身を屈め、スラックスを脱ぎ捨てました。
お姉さまがお洋服を脱いでいる!
お姉さまが裸になる!?
一瞬、何がおきているのかわからなくなり、軽いパニック状態。
それまでの私は、私だけが裸になってお相手は着衣のまま辱められる、という羞恥マゾプレイばかりを経験していたので、今日も、それが当然と思い込んでいたようでした。
ランジェリーショップのときもそうでしたし。
でも今日は、お姉さまも裸になって、私のお相手をしてくださるおつもりなんだ!
考えてみれば、おつきあいを始めたふたりが夜更けにお部屋でふたりきりなのですから、そうなるのはあたりまえのことなのですが、マゾプレイに馴れ過ぎていた私にはひどく新鮮でした。
今夜はマゾプレイではなく、恋人同士。
初めてお姉さまの裸が見れる。
初めてお姉さまと裸で抱き合える。
初めてお姉さまと一緒にイける。
ワクワクが止まりません。
お姉さまは、スラックスの下は生足で、品の良いパープル色の布地が小さめな下着を着けていらっしゃいました。
レースっぽいキラキラした生地で、とてもローライズ。
ああいうのをスキャンティって呼ぶのかな。
薄い布地にうっすら翳りが透けているような気がします。
ブラウスのボタンをはずし始めるお姉さま。
スキャンティとお揃いなパープル色のお洒落な小さめブラが覗きました。
キリッとしたビジネススーツの下に、あんなえっちぽい下着を着けていたんだ。
それってひょっとして、私のため?
心臓がドキドキ弾んでいます。
「ほら、手が止まっているわよ?」
セクシー過ぎるランジェリー姿になった美し過ぎるお姉さまが、ゆっくりソファーに近づいてきました。
私の目前で立ち止まり、右手を伸ばしてきます。
この世の人とは思えないほどクールビューティ!
「立って」
お姉さまの右手を右手で捕まえると、ゆっくり引っ張られました。
よろけるように立ち上がった瞬間、お姉さまのしなやかな両腕が私の背中に絡みつきました。
「むぐぅ・・」
強く抱きすくめられると同時に、お姉さまの唇が私の唇を塞ぎました。
あのショッピングビルのエレベーターのときと同じように。
お姉さまの甘い舌が私の口内に挿し込まれます。
「むぅう・・・」
私も舌を伸ばして迎え入れ、ふたりの舌が激しく絡み合います。
お姉さまの右手は私の裸のお尻を撫で回し、私はお姉さまの背中に回した手探りで、ブラのホックをはずしにかかります。
長く熱いくちづけの後からだを離すと、お姉さまのブラがスルスルッとふたりのあいだに落ちました。
「直子のからだ、すっごく熱くなっているのね。それにベトベト」
「お姉さまのからだ、ほんとにほんとに、すっごくお綺麗です」
初めて見るお姉さまの生おっぱいは、少し小ぶりながら上向きにツンと尖った円錐形で、まさに美乳。
淡いピンクな小さめ乳輪の中心に、感度の良さそうな小さめ乳首が精一杯背伸びをしていました。
たまらず今度は、私からお姉さまにしがみつきます。
私が勢い良く飛びついたために、お姉さまがバランスを崩してよろけ、ソファーの上にお姉さまを押し倒すような格好になってしまいました。
仰向けになっても崩れない、お姉さまの美乳。
「あ、ごめんなさい、お姉さま」
あわててからだを離す私。
「大丈夫よ。脱がせて」
ソファーに腰掛け直したお姉さまが両脚をまっすぐに揃えて、私の前に突き出してきます。
私は床にひざまづき、お姉さまの腰から慎重に、スキャンティを抜き取りました。
お姉さまのソコには、細い逆三角形に美しく刈り揃えた小さな茂みがありました。
スキャンティの内側がしっとり湿っています。
お姉さまも感じていらっしゃるんだ。
すっごくシアワセな気持ちになりました。
「隣に来て。ふたりで気持ち良くなりましょう」
オールヌードのお姉さまがご自分の右隣をトントンと叩きました。
「はいっ」
喜び勇んでピッタリ寄り添います。
「試着室のときから、ずっとこうしたいと思っていたのよ。あなたとふたりきりで」
お姉さまが私の耳元でささやき、今度はやさしく唇が重なりました。
お姉さまの右手が私の股間をまさぐり、負けずに私もお姉さまのソコへ指を侵入させます。
ヘアがある人のをさわるのは、すっごく久しぶり。
サワサワした感触が新鮮です。
お姉さまの中も、すでに充分潤っていて、とっても熱くなっていました。
それから長いあいだ、お姉さまと私は互いのからだを貪り合いました。
唇を合わせ、乳房を揉みしだき、乳首をつまみ、肌を吸い、爪を立て、舌を這わせました。
指でかきまわし、宝石を磨き、蜜を舐め合い、粘膜を擦りつけ合って、再び唇を合わせました。
お姉さまのソコはやや上付きで、ラビア派手めで薔薇の花のようにとっても綺麗。
クリちゃんは、私よりぜんぜん小さいけれど感度良好。
ラブジュースも私より少ないながら、酸味ちょっぴりのしょっぱめで、大変美味でした。
しなやかでしっとりとした素肌は、肌を合わせると吸いつくようで、いつまででも抱いていたい、抱かれていたいからだでした。
「あぁっ!いいわっ。そこ、そこよっ!」
「直子、上手よ!そこをもっと、もっとぉーーー!」
「ああん、お姉さま、イキますぅ、イっちゃいますうぅ」
「あっ、だめっ、いやっ、もっとっ、だめーーーっ!」
貪欲に、何度も何度も求め合い、何度も何度もイカせ合いました。
ソファーからフローリングの床の上へ、そして、ふたりのからだ中がヌルヌルのベトベトになると、お姉さまのご提案でバスルームに移動。
泡まみれで抱き合いながら、お互いのからだをからだで洗いました。
湯船の中で向き合い、互いの股間に伸ばした指で同時にイったあと、ようやくふたり、落ち着きを取り戻しました。
湯船の中でギューッと抱き合い、お顔を寄せ合って、うふふ、って笑い合いました。
バスルームから出て、パウダールームでからだを拭き合いながら、お姉さまが私の無毛な土手を指さしました。
「直子って、オナニー好きを自認するだけあって、すごく上手よね、ソコへの愛撫が」
「あたし、こんなに乱れたの、生まれて初めてよ。自分では、そういうのには淡白なほうだと思っていたのに」
「私も、縛ったり痛くしていないのに、こんなに何度も何度も気持ち良くなったの、初めてです」
「きっとお姉さまが素敵過ぎるんです。だからキスされるだけでもう、舞い上がってしまうんです」
「そっか、そう言えば直子って、ドMのヘンタイさんだったわね。抱き合ったらすっかり忘れちゃっていたわ」
お姉さまが白いバスローブを羽織りながらおっしゃいました。
「それだったら、もっと虐めてもっと奉仕してもらえば良かったわ。直子のフィンガーテクに負けられない、って夢中になっちゃった」
おどけておっしゃるお姉さま。
「おっしゃってくだされば、いつでも精一杯ご奉仕させていただきます。だって私はお姉さまという魅惑のカゴの中の小鳥、恋のドレイなのですから」
私もおどけて返すと、お姉さまがあははと笑いました。
「ドレイだったら服はいらないわね。直子、自分の家ではほとんどいつも全裸って言っていたじゃない」
「あとはもう寝るだけだから、今夜はずっと裸でいてね。バスタオルも巻いちゃダメ」
「あたし直子の裸好きだから、ずっと視ていたいの」
「はい。もちろんです。ドレイ直子はいつでもお姉さまの仰せのままに・・・」
いやん、あんなにイったのに、また疼いてきちゃう。
リビングに戻ると、ソファー周辺が悲惨な有様でした。
「やだっ!もうこんな時間!?まいったなー。明日の朝早いのに」
ホワイトボードの脇に掛けてある学校にあったような丸いアナログ時計を見ると、すでに深夜0時を大きく回っていました。
「お姉さまは先にお寝みください。床とソファーは私が綺麗にしておきますから。ほとんど私が汚したようなものですし」
「何言ってるの?こんなのふたりでやればあっという間の楽勝じゃない。あたしはソファーを拭くから、直子は床をお願いね」
バスローブ一枚のお姉さまと全裸の私で拭き掃除開始。
固く絞ったタオルを何度かゆすいで、10分くらいで後片付けが終わりました。
髪を乾かし身繕いをして、寝室に入ったのは1時を過ぎた頃でした。
*
*ランデブー 6:42 10へ
*
「いいけれど、なぜ?」
私が自分の足元に視線を落とすと、つられてお姉さまも、同じ場所に目線を移されました。
ニーハイソックスを脱がされてしまったため、内腿を滑り落ちるおツユを途中で堰き止めてくれるものがなくなり、床に恥ずかしい水溜りが出来ていました。
「このまま座ったら、ソファーを汚してしまいます」
「そんなこと気にしなくていいわ。そのソファー合皮だし、あとで拭き取れば大丈夫。それより早く、いやらしく悶える顔を見せて」
お姉さまに促され、おずおずとソファーに腰掛けました。
お尻の下がヌルッと滑ります。
両手は後頭部で組んだまま、両膝をピッタリ閉じて、背もたれに背中を預けました。
火照った素肌に、冷たいソファーが気持ちいい。
「両手、解いていいのよ。直子の好きなようにからだをまさぐって、好きなだけイキなさい」
両手を腰に当てたお姉さまが私の真正面に立ち、ソファーに座った全裸の私を見下ろしていました。
「明るいままでいいわよね?視られたがりなのだから」
「あ、はい」
お姉さまの瞳が妖しく輝いています。
射抜くように見つめてくるお姉さまの瞳に視線を合わせ、ゆっくりと両手を後頭部から放し、体の前に持ってきます。
居酒屋さんや街中での羞恥プレイで焦らしに焦らされた昂ぶりを、ついに慰めることが出来るのです。
それも、大好きなお姉さまに間近で視られながら。
すぐにイッちゃうだろうな・・・
そう思いながら、自分のふたつの乳房を、左右それぞれの手でわしづかみました。
「はうんっ!」
乳首に手のひらが触れた途端、からだがビクンと震え、閉じていた膝がだらしなく開き、恥ずかしい声がほとばしりました。
ずっと長いあいだ物理的な刺激を渇望しながらもお預け状態だった私のからだは、全身が性感帯と化していました。
乳首を指のあいだに逃がしてギュッと挟みつけながら、おっぱいをわしわしと揉みしだきます。
「あっ、あっ、あうっん!」
おっぱいが歪むたびに下半身の奥がジーンと痺れ、粘膜から粘液がジワジワ滲み出てくるのがわかります。
「んっ、んっ、ぅうぅっん!!!」
自分のからだが欲している淫らな刺激をお姉さまにもわかっていただけるように、すがるようにじっと見つめつつ、自分のおっぱいをいたぶりました。
両方の乳首を指先で思い切り潰すように責めていたら、早くも頭の中で火花が炸裂しました。
腰全体がクネクネ大きく悶えて、おっぱい虐めだけであっさりイってしまいました。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
無我夢中でついつぶってしまった両目を開けると、お姉さまの視線とぶつかりました。
お姉さまが形の良い唇の端を微かに上げて、小さな笑みをくださいます。
「はあんっ、お姉さまぁ・・・」
その微笑にお応えしたくて、両膝を大きく広げました。
両足をそれぞれソファーの上に乗せ、全開のアソコだけ前に突き出すような恥ずかしいM字です。
直子のいやらしく濡れたオマンコ、中までじっくり視てください、お姉さま・・・
お姉さまが大好き過ぎて、実際に声に出すことを躊躇してしまうヘンタイな科白を、心の中でつぶやきました。
左手はおっぱいにそのまま、右手を裂け目へ。
瞬く間にベットリ濡れる右手のひら。
つづけてイキたい、何度でもイキたい。
割れ始め付近でプックリ腫れている肉芽を、ギューッとつまみました。
「あうぅぅっ!!!」
全身を電流がビリビリッとつらぬき、腰がソファーから大きく浮き上がりました。
「あっ、あっ、あぁっ・・・」
親指と人差し指でおマメをつまんだまま、中指と薬指を曲げて穴へ潜り込ませました。
そのまま膣壁をひっかくようにピストン運動。
左腕でおっぱい全体を潰し、指先で右乳首を執拗に捻り回します。
「あああ、いい、いい、いぃーのぅっ!」
お姉さまのお顔を見上げながら、訴えるように喘ぎます。
「あ、あっ、イク、イク、イッちゃうぅぅぅ!!!」
潜り込んでいる指が強くキュッと締め付けられました。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
右手全体が濡れてふやけてふにゃふにゃ。
そのヌルヌルの手で左おっぱいを掴み、交代に左手を股間へ。
ソファーの上で膝立ちの四つん這いになり、お尻をお姉さまに向けました。
このほうがオマンコの奥までよく視ていただけるし、お尻の穴だって視て欲しいから。
今度は左手の指三本を潜り込ませ、粘膜をかきまわします。
ヂュプヂュプヂュプヂュプ・・・
卑猥な淫音が自分の股間から聞こえてきます。
首を思い切り捻ってお姉さまに向けると、バチッと視線がぶつかりました。
「何回イッたの?」
相変わらず両手を腰に当て、真剣なご表情で私を見守るお姉さま。
「ああんっ、えっと、3回か、4回か・・・」
自分のアソコを嬲る手は止めず、喘ぎ喘ぎお答えします。
「すごいわね。いくらか落ち着いた?」
「い、いいえ、どんどんどんどん昂ぶっちゃって、どんどんどん気持ち良くなっちゃっていますぅ・・・」
お姉さまに高く掲げたお尻をぶって欲しい、思いっきり強く、何度も何度もぶって欲しい・・・
そんな願望も口に出せないまま、それでもグングンのぼりつめていきます。
「あっ、あっ、あぁぁーーっ!」
お姉さまの視線、お姉さまのお声、お姉さまの香り、お姉さまの息遣い・・・
それらをこんなに近くに感じながら、浅ましく恥ずかしい自慰姿をご披露出来るだけで、本当に夢のよう。
「あーっ、あんっ、あぅんっ、え、絵美お姉さま、だ、大好きですぅぅ・・・!!!」
はしたなくも贅沢な願望は封印して、心の底から想っている本心を叫ぶように声にすると、クリトリスを擦る速度が猛烈に上がって、またまたイってしまいました。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
四つん這いだとお姉さまのほうを向きにくいことに気づき、再びM字に戻りました。
今度こそずーっとお姉さまを見つめながらイこう。
そう決めて、再び右手を股間に滑らせました。
お姉さまは私から目線をはずし、うつむいていました。
両手がご自分のおへそのあたりでゴソゴソしています。
「ああんっ、お姉さまぁ?・・・」
アソコをまさぐる手は止めず、こちらを向いて欲しくて語尾が上がりました。
「んっ?」
気づいたお姉さまが上目遣いで私を見ました。
「あたしのことは気にしないで、つづけてて」
おっしゃりながらお姉さまは、スーツのスラックスのベルトをはずし、ジッパーをジジジッと下げました。
「直子の凄いオナニー姿見ていたら、あたしもがまん出来なくなっちゃった」
照れたようにおっしゃってから身を屈め、スラックスを脱ぎ捨てました。
お姉さまがお洋服を脱いでいる!
お姉さまが裸になる!?
一瞬、何がおきているのかわからなくなり、軽いパニック状態。
それまでの私は、私だけが裸になってお相手は着衣のまま辱められる、という羞恥マゾプレイばかりを経験していたので、今日も、それが当然と思い込んでいたようでした。
ランジェリーショップのときもそうでしたし。
でも今日は、お姉さまも裸になって、私のお相手をしてくださるおつもりなんだ!
考えてみれば、おつきあいを始めたふたりが夜更けにお部屋でふたりきりなのですから、そうなるのはあたりまえのことなのですが、マゾプレイに馴れ過ぎていた私にはひどく新鮮でした。
今夜はマゾプレイではなく、恋人同士。
初めてお姉さまの裸が見れる。
初めてお姉さまと裸で抱き合える。
初めてお姉さまと一緒にイける。
ワクワクが止まりません。
お姉さまは、スラックスの下は生足で、品の良いパープル色の布地が小さめな下着を着けていらっしゃいました。
レースっぽいキラキラした生地で、とてもローライズ。
ああいうのをスキャンティって呼ぶのかな。
薄い布地にうっすら翳りが透けているような気がします。
ブラウスのボタンをはずし始めるお姉さま。
スキャンティとお揃いなパープル色のお洒落な小さめブラが覗きました。
キリッとしたビジネススーツの下に、あんなえっちぽい下着を着けていたんだ。
それってひょっとして、私のため?
心臓がドキドキ弾んでいます。
「ほら、手が止まっているわよ?」
セクシー過ぎるランジェリー姿になった美し過ぎるお姉さまが、ゆっくりソファーに近づいてきました。
私の目前で立ち止まり、右手を伸ばしてきます。
この世の人とは思えないほどクールビューティ!
「立って」
お姉さまの右手を右手で捕まえると、ゆっくり引っ張られました。
よろけるように立ち上がった瞬間、お姉さまのしなやかな両腕が私の背中に絡みつきました。
「むぐぅ・・」
強く抱きすくめられると同時に、お姉さまの唇が私の唇を塞ぎました。
あのショッピングビルのエレベーターのときと同じように。
お姉さまの甘い舌が私の口内に挿し込まれます。
「むぅう・・・」
私も舌を伸ばして迎え入れ、ふたりの舌が激しく絡み合います。
お姉さまの右手は私の裸のお尻を撫で回し、私はお姉さまの背中に回した手探りで、ブラのホックをはずしにかかります。
長く熱いくちづけの後からだを離すと、お姉さまのブラがスルスルッとふたりのあいだに落ちました。
「直子のからだ、すっごく熱くなっているのね。それにベトベト」
「お姉さまのからだ、ほんとにほんとに、すっごくお綺麗です」
初めて見るお姉さまの生おっぱいは、少し小ぶりながら上向きにツンと尖った円錐形で、まさに美乳。
淡いピンクな小さめ乳輪の中心に、感度の良さそうな小さめ乳首が精一杯背伸びをしていました。
たまらず今度は、私からお姉さまにしがみつきます。
私が勢い良く飛びついたために、お姉さまがバランスを崩してよろけ、ソファーの上にお姉さまを押し倒すような格好になってしまいました。
仰向けになっても崩れない、お姉さまの美乳。
「あ、ごめんなさい、お姉さま」
あわててからだを離す私。
「大丈夫よ。脱がせて」
ソファーに腰掛け直したお姉さまが両脚をまっすぐに揃えて、私の前に突き出してきます。
私は床にひざまづき、お姉さまの腰から慎重に、スキャンティを抜き取りました。
お姉さまのソコには、細い逆三角形に美しく刈り揃えた小さな茂みがありました。
スキャンティの内側がしっとり湿っています。
お姉さまも感じていらっしゃるんだ。
すっごくシアワセな気持ちになりました。
「隣に来て。ふたりで気持ち良くなりましょう」
オールヌードのお姉さまがご自分の右隣をトントンと叩きました。
「はいっ」
喜び勇んでピッタリ寄り添います。
「試着室のときから、ずっとこうしたいと思っていたのよ。あなたとふたりきりで」
お姉さまが私の耳元でささやき、今度はやさしく唇が重なりました。
お姉さまの右手が私の股間をまさぐり、負けずに私もお姉さまのソコへ指を侵入させます。
ヘアがある人のをさわるのは、すっごく久しぶり。
サワサワした感触が新鮮です。
お姉さまの中も、すでに充分潤っていて、とっても熱くなっていました。
それから長いあいだ、お姉さまと私は互いのからだを貪り合いました。
唇を合わせ、乳房を揉みしだき、乳首をつまみ、肌を吸い、爪を立て、舌を這わせました。
指でかきまわし、宝石を磨き、蜜を舐め合い、粘膜を擦りつけ合って、再び唇を合わせました。
お姉さまのソコはやや上付きで、ラビア派手めで薔薇の花のようにとっても綺麗。
クリちゃんは、私よりぜんぜん小さいけれど感度良好。
ラブジュースも私より少ないながら、酸味ちょっぴりのしょっぱめで、大変美味でした。
しなやかでしっとりとした素肌は、肌を合わせると吸いつくようで、いつまででも抱いていたい、抱かれていたいからだでした。
「あぁっ!いいわっ。そこ、そこよっ!」
「直子、上手よ!そこをもっと、もっとぉーーー!」
「ああん、お姉さま、イキますぅ、イっちゃいますうぅ」
「あっ、だめっ、いやっ、もっとっ、だめーーーっ!」
貪欲に、何度も何度も求め合い、何度も何度もイカせ合いました。
ソファーからフローリングの床の上へ、そして、ふたりのからだ中がヌルヌルのベトベトになると、お姉さまのご提案でバスルームに移動。
泡まみれで抱き合いながら、お互いのからだをからだで洗いました。
湯船の中で向き合い、互いの股間に伸ばした指で同時にイったあと、ようやくふたり、落ち着きを取り戻しました。
湯船の中でギューッと抱き合い、お顔を寄せ合って、うふふ、って笑い合いました。
バスルームから出て、パウダールームでからだを拭き合いながら、お姉さまが私の無毛な土手を指さしました。
「直子って、オナニー好きを自認するだけあって、すごく上手よね、ソコへの愛撫が」
「あたし、こんなに乱れたの、生まれて初めてよ。自分では、そういうのには淡白なほうだと思っていたのに」
「私も、縛ったり痛くしていないのに、こんなに何度も何度も気持ち良くなったの、初めてです」
「きっとお姉さまが素敵過ぎるんです。だからキスされるだけでもう、舞い上がってしまうんです」
「そっか、そう言えば直子って、ドMのヘンタイさんだったわね。抱き合ったらすっかり忘れちゃっていたわ」
お姉さまが白いバスローブを羽織りながらおっしゃいました。
「それだったら、もっと虐めてもっと奉仕してもらえば良かったわ。直子のフィンガーテクに負けられない、って夢中になっちゃった」
おどけておっしゃるお姉さま。
「おっしゃってくだされば、いつでも精一杯ご奉仕させていただきます。だって私はお姉さまという魅惑のカゴの中の小鳥、恋のドレイなのですから」
私もおどけて返すと、お姉さまがあははと笑いました。
「ドレイだったら服はいらないわね。直子、自分の家ではほとんどいつも全裸って言っていたじゃない」
「あとはもう寝るだけだから、今夜はずっと裸でいてね。バスタオルも巻いちゃダメ」
「あたし直子の裸好きだから、ずっと視ていたいの」
「はい。もちろんです。ドレイ直子はいつでもお姉さまの仰せのままに・・・」
いやん、あんなにイったのに、また疼いてきちゃう。
リビングに戻ると、ソファー周辺が悲惨な有様でした。
「やだっ!もうこんな時間!?まいったなー。明日の朝早いのに」
ホワイトボードの脇に掛けてある学校にあったような丸いアナログ時計を見ると、すでに深夜0時を大きく回っていました。
「お姉さまは先にお寝みください。床とソファーは私が綺麗にしておきますから。ほとんど私が汚したようなものですし」
「何言ってるの?こんなのふたりでやればあっという間の楽勝じゃない。あたしはソファーを拭くから、直子は床をお願いね」
バスローブ一枚のお姉さまと全裸の私で拭き掃除開始。
固く絞ったタオルを何度かゆすいで、10分くらいで後片付けが終わりました。
髪を乾かし身繕いをして、寝室に入ったのは1時を過ぎた頃でした。
*
*ランデブー 6:42 10へ
*
2014年8月24日
ランデブー 6:42 08
「直子って、本当に面白いわね」
エレベーターの中で、お姉さまはずっとクスクス笑いっぱなしでした。
「あそこの床に、そんな仕掛けがあったなんて、あたしも今まで気がつかなかったわ」
「立った位置とか光の加減にもよるのでしょうけれど、あんなにハッキリ映ってしまうものなのね」
「ひとりで真っ赤になっているから、何事?って思ったわよ」
「そばに誰も居なくてよかったわね?あ、それとも残念?」
矢継ぎ早にからかってくるお姉さまにジト目を返す私。
「まあ、あたしは、そこまで短いスカートを、しかもノーパンでなんて絶対穿くつもりないから、関係ないけれどね」
この姿はお姉さまの仕業じゃないですか、って抗議しようとしたらチーンと鳴り、エレベーターの扉が開きました。
ホテルみたいな間接照明のオシャレな廊下を少し歩いた先で、お姉さまがカードキーをかざしました。
「さ、どうぞ」
玄関の扉を開いてお姉さまが先に立ち、奥へと案内してくださいました。
通されたお部屋は、どう表現したらいいのか、不思議な雰囲気の空間でした。
10帖以上はある広いフローリングのお部屋のほぼ中央に、会議テーブルくらい大きくてシックなダイニングテーブルがどーん。
その左右に3脚づつ、キャスター付きのダイニングチェアーが並んで収まっています。
壁際にはソファー、その対面に大画面テレビ。
もう一方の壁際には、オーディオラックとブックシェルフが並び、その脇にはワイヤートルソーが1、2、3・・・6体も。
一番広い壁には、大きなホワイトボードと、雑誌の切り抜きか何かなのか、ピンナップみたいな写真がたくさんピンで留められたコルクボードが掛けてありました。
普通の一般的な家庭のリビングとは、明らかに趣を異にするお部屋。
ホテルのミーティングルームが少しくだけた感じ、みたいな。
「あら、たまほのったら、ずいぶん綺麗にかたづけていってくれたのね」
お姉さまが独り言みたいにおっしゃって、脱いだスーツの上着を当然のように、一体のワイヤートルソーに掛けました。
つられて私も、上着を取ろうか、と一瞬思いましたが、ジャケットの下のことをすぐに思い出してやめました。
「このトルソーはね、うちのスタッフの体型に合わせて特注したものなのよ。それぞれ自分専用なの」
とするとみなさん、プロポーションよさげです。
真っ白なシャツブラウス姿になったお姉さまの大きく開いた胸元がすっごく艶かしくて、ドキドキしちゃいます。
「ヘンな部屋、って思っているのでしょう?」
「あ、えっと、なんだか、隠れ家ぽい個室レストラン、みたいな感じで、素敵だと思います。生活感が希薄で・・・」
思っていたことを正直にお答えしました。
「ここはスタッフ全員が使う部屋だから、私物とか置くのは一切禁止にしているの。ほら、なくなったとかで身内で揉めるのって馬鹿らしいじゃない」
「ここにあるものは全部、全員が協議の上で選んだ共有物。あとは所有を放棄してご自由にお使いください的なもの。だからインテリアが誰か一個人の趣味志向に偏らなくて、結果、生活感も出ないのよ」
「うちのスタッフは、この部屋のこと、部室、って呼んでいるわ」
ああ、なるほど。
言われてみれば、この妙に居心地の良さそうな雰囲気は、学生時代の部活やサークルの部室に似ていました。
気の合う仲間だけが気軽に集まれるヒミツのカクレガ、みたいな。
それのゴージャス版。
「あ、そうだった。洗面所はあそこだからね。外から帰ったらまず手を洗ってうがいでしょ?」
お姉さまが突然、今入って来た玄関のほうを指さしておっしゃいました。
「あ、はい」
「それと、寝るときはどっちがいい?そっちの洋間にはベッドがふたつ。くっつけることも出来るわよ。こっちの和室だったらお布団敷いて」
今度はリビング内のふたつのドアを順番に指さすお姉さま。
「うーんと、それでしたら和室、かな?お布団敷いて寝るのって、旅行以外ではしたことないですから・・・」
「おっけー。それじゃあ準備しておくから、直子は手を洗ったら、そこのソファーにでも座ってくつろいでいて」
「あ、私もお手伝いしますよ?」
「いいのいいの。直子はお客さまなのだから」
お姉さまが先に手を洗い、洗面所に私を残してどこかへ消えました。
私がリビングに戻ると、テーブルの上にペットボトルのお茶とグラスがふたつ出ていました。
そのお茶をいただきながら、お部屋内を観察してみます。
リビングの突き当りがお外に向いた窓のようで、今は綺麗なターコイズブルーのカーテンで閉ざされています。
そこから壁に沿ってゆっくり歩いてみます。
ブックシェルフの本や雑誌は、やっぱりファッション関係が多く、発行順にきれいに並べられています。
コミックスや小説、DVDもぎっしり。
CDの背表紙は横文字が多くて、私が知らないのばっかりみたい。
トルソーは、一見アンティークぽい感じで、作りもしっかりしていて、見るからに高級そう。
一番バストが大きいかたのは、ウエストもキュッとくびれていてプロポーション凄そう。
お姉さまの上着からはふうわり、グリーン系のパフュームが香っていました。
ホワイトボードは、落書きなど無くてほぼ真っ白。
一行だけ、一番左端に女の子らしい可愛らしい文字で、
おつかれさまでした!次の企画もみんなでがんばりましょう!!! ほのか
と、小さく書いてありました。
ソファーの上の壁に掛かっている大きなコルクボードにピンで留められた写真たちを、ソファーに両膝を乗せて眺めます。
近くで見ると、雑誌の切抜きだったり、手描きイラストだったり、チェキだったり。
乱雑にたくさん貼り付けてありました。
素敵なドレスを召した超美人のファッションモデルさんらしき外国人女性の写真が多いみたい。
たまに、私でも知っている映画スターやロックスターの写真も混ざっています。
カラフルで綺麗で、なんだか楽しくなって、順番にじっくり見てしまいました。
「お待たせ。準備完了。あら、これを見ていたのね」
いつの間にかお姉さまが私の背後に来ていました。
「あ、はい。これってデヴィッドボウイさんですよね?」
突然お声をかけられ驚いてビクンとして、そのとき考えていたことがそのまま口から出てしまいました。
「え?あ、そうね」
私が指さした切抜きを見てうなずくお姉さま。
お部屋に小さく、ラヴェルのピアノ曲が流れているのに気づきました。
「その写真はジギースターダストの頃ね。この頃のボウイが一番素敵だわ。って直子、よく知っているわね?もうン十年前よ?もちろんあたしもまだ生まれていないけれど」
「両親が、とくに父が昔から洋楽好きなんです。ちっちゃい頃から父の部屋にはレコードやCDがたくさんあって、よく聴かせてくれたから」
「なるほどね。それで直子はボウイのファンなの?」
「いえ、別にですけれど、綺麗なお顔だな、とは思っていました」
「うちのスタッフのひとりがね、この頃の彼に顔がそっくりなのよ。あたしの高校からの友達なのだけれど」
「高校の頃からもうモテモテだったわよ。バレンタインデイなんて下級生からのチョコの山。女子高だけれどね」
「あっ、そのスタッフさんて、女性なのですね?」
お姉さまの、高校からのお友達、というお言葉にひっかかった私は、ホッと胸を撫で下ろします。
「そう。うちの会社って、高校のときの服飾部がそのまま会社になったようなものなの。創立メンバーは同期の部員3人だから」
「へー、ステキですね。ボウイさんそっくりなお顔の女性のかた、一度お会いしてみたいです」
「あはは。まあそのうちね」
「このかたは、どなたなのですか?」
さっきから気になっていた写真のことを尋ねてみました。
素肌に白いシャツ一枚でイタズラっぽくこちらを見ている西洋系の超美人さん。
髪型はまったく違うけれど、お顔の、とくに瞳の雰囲気がお姉さまにすっごく似ていました。
「ああ、それはジーナガーション。アメリカの映画女優」
「お姉さまに似ていますよね?」
「そう?たまに言われるけれど、あたし、そんなにアヒル口ではないわよ?」
少し照れたようなお姉さま。
確かにお口は少し違うけれど、このかたのお口をもう少し小さくして、東洋系の細面にすればズバリ、お姉さまです。
「この人はね、えっちな映画が多いのよ、知らない?けっこう前に悪い意味で話題になったショーガールっていうラスヴェガスのストリップダンサーの映画」
「あっ!知ってます。興味があってDVDで観ようかなって少し調べたら、男の人とのそういうシーンも多そうなので、あきらめましたけれど」
「ああ、直子はそういうのも気になっちゃうのね。ま、無理して観るほどの映画ではなかったわ。衣装とジーナは良かったけれど」
「それよりも直子だったら、バウンド、は観たほうがいいわ。これもジーナが出ていて、こっちはレズビアンの話だから。DVD持っているから、今度貸してあげる」
お話が途切れた、と思ったら、ソファーの背もたれのほうに向かって膝立ちになっている私の背中に、お姉さまが突然、覆いかぶさってきました。
私の背中にシャツ越しのお姉さまのバストが密着します。
「あっ、お姉さま・・・」
背後から抱きつかれた形の私が驚いて首をひねると、私の左肩にお姉さまのお顔がありました。
頬と頬がぶつかります。
「そんなことより、どうして直子はいつまでもジャケットを脱がないの?自分の家だと思ってリラックスしていいのよ?直子は自分の家だといつも裸ん坊なのでしょ?」
お姉さまの両手がジャケットのボタンをふたつともはずし、ジャケットと一緒にお姉さまのからだも離れました。
「ああん、いやんっ」
「さあ直子、ソファーの前に立って、こっちを向いて」
上半身裸にされた私は、ソファーから降り、おずおずとお姉さまのほうへ向きました。
両腕でバストをかばったまま。
お姉さまと目が合い、私を見つめたまま、ご自分の端正な顎を少し上にしゃくりました。
うなずくときの動作と反対の動作です。
その動作に促されるように、私の両手はバストを離れ、頭の後ろへ。
「本当に良く躾けられているのね、直子って。なんだか悔しいわ」
マゾの服従ポーズになった私を、お姉さまが薄い笑いを浮かべながら見つめてきます。
「そのニップルパッドもずいぶんがんばったわね。あたしが取ってあげるわ」
お姉さまの右手が私の左おっぱいに近づいてきて、皮膚を爪の先で軽くひっかかれた、と思ったら、スルッという感じで剥がれました。
異物感が去り、ホッとする開放感。
背伸びしたい欲求をシリコンの下で虐げられ、皮膚にいくぶんめり込んでいた乳首が息を吹き返すのが、自分でもわかりました。
「直子の大きなコリコリ乳首に負けないで、よく今までしがみついていたものだわ。優秀な製品ね」
右乳首のも剥がされて、私の乳首たちが久しぶりにお姉さまの視線に晒されます。
そう考えた途端に、今まで以上に乳首がムズムズ疼きだすのを感じました。
「どうだった?ニップルパッド初体験は?」
お姉さまが私の乳首をじーっと見つめて尋ねます。
「そ、そうですね・・・」
マゾの服従ポーズのまま、お答えしようとしますが、乳首がどんどんムズムズしてたまりません。
「や、やっぱり、肌に何か貼り付けている、という違和感が気になりました。ムズ痒い、と言っても、気持ち良いほうのではない、不快感て言うか・・・」
「あと、うまく言えないのですが、ズルイと言うか、ただ隠すために着けている気がして、スリルが無いって言うか・・・」
「ふーん。で?」
お姉さまが小さく首を傾けて、先を促してきます。
「実は私、お外歩いているときも、どうせなら着けていないほうが良かったな、なんて思っていたんです。べ、別に、誰かに見せたい、っていうわけではないのですけれど・・・」
「そのほうがもっとドキドキ出来るし、スリルを感じられるのにな、なんて・・・」
「なんだか、安心感が逆に残念だったんです・・・」
「私は、今日みたいな場合だったら、すっごく布面積の小さなマイクロビキニブラとか、シースルーブラとか、逆にそこだけ穴の空いているTシャツとかを下に着ていたほうが、もっとゾクゾクしたと思います」
「ああ。なんとなくわかる気がするわ」
お姉さまが近づいてきました。
「考えてみると、ニップルカバーって、乳首だけは絶対見せたくない、っていう人がするものだものね。セクシーな格好をしてもそこだけは見えない安心感、が売り物の」
「あと、セクシータレントとかグラビアモデルやダンサーが、自分の最後の砦を死守、と言うか、より価値を上げたいために着けているイメージもあるし」
「乳首さえ見せなければ、ってほぼ全裸で嬉しそうにニッコリしているのもなんだかなって思うし、隠すためだけのもの、っていう実用性一点張りなのは、エレガントではないわ」
「直子みたいに、見えちゃうかも、気づかれちゃうかもっていうスリルを味わいたいヘンタイさんとは、相容れないものなのかもね」
おっしゃりながら私のスカートのウエストを手際良く直し、ホックをはずしてジッパーを下げ、お話が終わると同時に私のスカートがストンと床に落ちました。
「うん。素敵よ、直子の裸」
お姉さまの視線に私の全身が上から下まで、くまなく舐め回されます。
「もうこれも取っちゃいましょう」
お姉さまが私の足元にひざまづき、左のニーハイソックスに手をかけました。
「うわー。ソックスの履き口のところ、両方ともベトベトよ?ずいぶん下まで湿っちゃっているわ」
「あ、私、自分で脱ぎます!」
あまりの恥ずかしさに、思わず体勢を崩す私。
「いいからいいから。直子のおツユの洪水にはもう慣れちゃったから、あたし」
手馴れた手つきで左右のソックスがクルクルっと丸められ、私の両足を離れました。
「これで今日初めての、正真正銘オールヌードね。気分はどう?」
私の目の前50センチくらいに立ち、腰に手を当てて挑むように尋ねてくるお姉さま。
「・・・は、恥ずかしいです」
「あたししか見ていないのに?」
「お姉さまだから・・・です」
「へー、可愛らしいこと言ってくれるのね。それならあたしのお願いも、聞いてくれるわよね?」
「はい。もちろんです。何だって喜んで」
マゾの服従ポーズで熱くお姉さまのお顔を見つめます。
内腿をまた、おツユがツツーッと滑り落ちていきます。
「そこのソファーに座って、オナニーをしてみせてくれる?」
「今日はえっちな道具無しで、直子の指だけで、あたしを見ながら。出来るわよね?」
「はい・・・」
そのご命令だけで、すでにもうイキそうでした。
*
*ランデブー 6:42 09へ
*
エレベーターの中で、お姉さまはずっとクスクス笑いっぱなしでした。
「あそこの床に、そんな仕掛けがあったなんて、あたしも今まで気がつかなかったわ」
「立った位置とか光の加減にもよるのでしょうけれど、あんなにハッキリ映ってしまうものなのね」
「ひとりで真っ赤になっているから、何事?って思ったわよ」
「そばに誰も居なくてよかったわね?あ、それとも残念?」
矢継ぎ早にからかってくるお姉さまにジト目を返す私。
「まあ、あたしは、そこまで短いスカートを、しかもノーパンでなんて絶対穿くつもりないから、関係ないけれどね」
この姿はお姉さまの仕業じゃないですか、って抗議しようとしたらチーンと鳴り、エレベーターの扉が開きました。
ホテルみたいな間接照明のオシャレな廊下を少し歩いた先で、お姉さまがカードキーをかざしました。
「さ、どうぞ」
玄関の扉を開いてお姉さまが先に立ち、奥へと案内してくださいました。
通されたお部屋は、どう表現したらいいのか、不思議な雰囲気の空間でした。
10帖以上はある広いフローリングのお部屋のほぼ中央に、会議テーブルくらい大きくてシックなダイニングテーブルがどーん。
その左右に3脚づつ、キャスター付きのダイニングチェアーが並んで収まっています。
壁際にはソファー、その対面に大画面テレビ。
もう一方の壁際には、オーディオラックとブックシェルフが並び、その脇にはワイヤートルソーが1、2、3・・・6体も。
一番広い壁には、大きなホワイトボードと、雑誌の切り抜きか何かなのか、ピンナップみたいな写真がたくさんピンで留められたコルクボードが掛けてありました。
普通の一般的な家庭のリビングとは、明らかに趣を異にするお部屋。
ホテルのミーティングルームが少しくだけた感じ、みたいな。
「あら、たまほのったら、ずいぶん綺麗にかたづけていってくれたのね」
お姉さまが独り言みたいにおっしゃって、脱いだスーツの上着を当然のように、一体のワイヤートルソーに掛けました。
つられて私も、上着を取ろうか、と一瞬思いましたが、ジャケットの下のことをすぐに思い出してやめました。
「このトルソーはね、うちのスタッフの体型に合わせて特注したものなのよ。それぞれ自分専用なの」
とするとみなさん、プロポーションよさげです。
真っ白なシャツブラウス姿になったお姉さまの大きく開いた胸元がすっごく艶かしくて、ドキドキしちゃいます。
「ヘンな部屋、って思っているのでしょう?」
「あ、えっと、なんだか、隠れ家ぽい個室レストラン、みたいな感じで、素敵だと思います。生活感が希薄で・・・」
思っていたことを正直にお答えしました。
「ここはスタッフ全員が使う部屋だから、私物とか置くのは一切禁止にしているの。ほら、なくなったとかで身内で揉めるのって馬鹿らしいじゃない」
「ここにあるものは全部、全員が協議の上で選んだ共有物。あとは所有を放棄してご自由にお使いください的なもの。だからインテリアが誰か一個人の趣味志向に偏らなくて、結果、生活感も出ないのよ」
「うちのスタッフは、この部屋のこと、部室、って呼んでいるわ」
ああ、なるほど。
言われてみれば、この妙に居心地の良さそうな雰囲気は、学生時代の部活やサークルの部室に似ていました。
気の合う仲間だけが気軽に集まれるヒミツのカクレガ、みたいな。
それのゴージャス版。
「あ、そうだった。洗面所はあそこだからね。外から帰ったらまず手を洗ってうがいでしょ?」
お姉さまが突然、今入って来た玄関のほうを指さしておっしゃいました。
「あ、はい」
「それと、寝るときはどっちがいい?そっちの洋間にはベッドがふたつ。くっつけることも出来るわよ。こっちの和室だったらお布団敷いて」
今度はリビング内のふたつのドアを順番に指さすお姉さま。
「うーんと、それでしたら和室、かな?お布団敷いて寝るのって、旅行以外ではしたことないですから・・・」
「おっけー。それじゃあ準備しておくから、直子は手を洗ったら、そこのソファーにでも座ってくつろいでいて」
「あ、私もお手伝いしますよ?」
「いいのいいの。直子はお客さまなのだから」
お姉さまが先に手を洗い、洗面所に私を残してどこかへ消えました。
私がリビングに戻ると、テーブルの上にペットボトルのお茶とグラスがふたつ出ていました。
そのお茶をいただきながら、お部屋内を観察してみます。
リビングの突き当りがお外に向いた窓のようで、今は綺麗なターコイズブルーのカーテンで閉ざされています。
そこから壁に沿ってゆっくり歩いてみます。
ブックシェルフの本や雑誌は、やっぱりファッション関係が多く、発行順にきれいに並べられています。
コミックスや小説、DVDもぎっしり。
CDの背表紙は横文字が多くて、私が知らないのばっかりみたい。
トルソーは、一見アンティークぽい感じで、作りもしっかりしていて、見るからに高級そう。
一番バストが大きいかたのは、ウエストもキュッとくびれていてプロポーション凄そう。
お姉さまの上着からはふうわり、グリーン系のパフュームが香っていました。
ホワイトボードは、落書きなど無くてほぼ真っ白。
一行だけ、一番左端に女の子らしい可愛らしい文字で、
おつかれさまでした!次の企画もみんなでがんばりましょう!!! ほのか
と、小さく書いてありました。
ソファーの上の壁に掛かっている大きなコルクボードにピンで留められた写真たちを、ソファーに両膝を乗せて眺めます。
近くで見ると、雑誌の切抜きだったり、手描きイラストだったり、チェキだったり。
乱雑にたくさん貼り付けてありました。
素敵なドレスを召した超美人のファッションモデルさんらしき外国人女性の写真が多いみたい。
たまに、私でも知っている映画スターやロックスターの写真も混ざっています。
カラフルで綺麗で、なんだか楽しくなって、順番にじっくり見てしまいました。
「お待たせ。準備完了。あら、これを見ていたのね」
いつの間にかお姉さまが私の背後に来ていました。
「あ、はい。これってデヴィッドボウイさんですよね?」
突然お声をかけられ驚いてビクンとして、そのとき考えていたことがそのまま口から出てしまいました。
「え?あ、そうね」
私が指さした切抜きを見てうなずくお姉さま。
お部屋に小さく、ラヴェルのピアノ曲が流れているのに気づきました。
「その写真はジギースターダストの頃ね。この頃のボウイが一番素敵だわ。って直子、よく知っているわね?もうン十年前よ?もちろんあたしもまだ生まれていないけれど」
「両親が、とくに父が昔から洋楽好きなんです。ちっちゃい頃から父の部屋にはレコードやCDがたくさんあって、よく聴かせてくれたから」
「なるほどね。それで直子はボウイのファンなの?」
「いえ、別にですけれど、綺麗なお顔だな、とは思っていました」
「うちのスタッフのひとりがね、この頃の彼に顔がそっくりなのよ。あたしの高校からの友達なのだけれど」
「高校の頃からもうモテモテだったわよ。バレンタインデイなんて下級生からのチョコの山。女子高だけれどね」
「あっ、そのスタッフさんて、女性なのですね?」
お姉さまの、高校からのお友達、というお言葉にひっかかった私は、ホッと胸を撫で下ろします。
「そう。うちの会社って、高校のときの服飾部がそのまま会社になったようなものなの。創立メンバーは同期の部員3人だから」
「へー、ステキですね。ボウイさんそっくりなお顔の女性のかた、一度お会いしてみたいです」
「あはは。まあそのうちね」
「このかたは、どなたなのですか?」
さっきから気になっていた写真のことを尋ねてみました。
素肌に白いシャツ一枚でイタズラっぽくこちらを見ている西洋系の超美人さん。
髪型はまったく違うけれど、お顔の、とくに瞳の雰囲気がお姉さまにすっごく似ていました。
「ああ、それはジーナガーション。アメリカの映画女優」
「お姉さまに似ていますよね?」
「そう?たまに言われるけれど、あたし、そんなにアヒル口ではないわよ?」
少し照れたようなお姉さま。
確かにお口は少し違うけれど、このかたのお口をもう少し小さくして、東洋系の細面にすればズバリ、お姉さまです。
「この人はね、えっちな映画が多いのよ、知らない?けっこう前に悪い意味で話題になったショーガールっていうラスヴェガスのストリップダンサーの映画」
「あっ!知ってます。興味があってDVDで観ようかなって少し調べたら、男の人とのそういうシーンも多そうなので、あきらめましたけれど」
「ああ、直子はそういうのも気になっちゃうのね。ま、無理して観るほどの映画ではなかったわ。衣装とジーナは良かったけれど」
「それよりも直子だったら、バウンド、は観たほうがいいわ。これもジーナが出ていて、こっちはレズビアンの話だから。DVD持っているから、今度貸してあげる」
お話が途切れた、と思ったら、ソファーの背もたれのほうに向かって膝立ちになっている私の背中に、お姉さまが突然、覆いかぶさってきました。
私の背中にシャツ越しのお姉さまのバストが密着します。
「あっ、お姉さま・・・」
背後から抱きつかれた形の私が驚いて首をひねると、私の左肩にお姉さまのお顔がありました。
頬と頬がぶつかります。
「そんなことより、どうして直子はいつまでもジャケットを脱がないの?自分の家だと思ってリラックスしていいのよ?直子は自分の家だといつも裸ん坊なのでしょ?」
お姉さまの両手がジャケットのボタンをふたつともはずし、ジャケットと一緒にお姉さまのからだも離れました。
「ああん、いやんっ」
「さあ直子、ソファーの前に立って、こっちを向いて」
上半身裸にされた私は、ソファーから降り、おずおずとお姉さまのほうへ向きました。
両腕でバストをかばったまま。
お姉さまと目が合い、私を見つめたまま、ご自分の端正な顎を少し上にしゃくりました。
うなずくときの動作と反対の動作です。
その動作に促されるように、私の両手はバストを離れ、頭の後ろへ。
「本当に良く躾けられているのね、直子って。なんだか悔しいわ」
マゾの服従ポーズになった私を、お姉さまが薄い笑いを浮かべながら見つめてきます。
「そのニップルパッドもずいぶんがんばったわね。あたしが取ってあげるわ」
お姉さまの右手が私の左おっぱいに近づいてきて、皮膚を爪の先で軽くひっかかれた、と思ったら、スルッという感じで剥がれました。
異物感が去り、ホッとする開放感。
背伸びしたい欲求をシリコンの下で虐げられ、皮膚にいくぶんめり込んでいた乳首が息を吹き返すのが、自分でもわかりました。
「直子の大きなコリコリ乳首に負けないで、よく今までしがみついていたものだわ。優秀な製品ね」
右乳首のも剥がされて、私の乳首たちが久しぶりにお姉さまの視線に晒されます。
そう考えた途端に、今まで以上に乳首がムズムズ疼きだすのを感じました。
「どうだった?ニップルパッド初体験は?」
お姉さまが私の乳首をじーっと見つめて尋ねます。
「そ、そうですね・・・」
マゾの服従ポーズのまま、お答えしようとしますが、乳首がどんどんムズムズしてたまりません。
「や、やっぱり、肌に何か貼り付けている、という違和感が気になりました。ムズ痒い、と言っても、気持ち良いほうのではない、不快感て言うか・・・」
「あと、うまく言えないのですが、ズルイと言うか、ただ隠すために着けている気がして、スリルが無いって言うか・・・」
「ふーん。で?」
お姉さまが小さく首を傾けて、先を促してきます。
「実は私、お外歩いているときも、どうせなら着けていないほうが良かったな、なんて思っていたんです。べ、別に、誰かに見せたい、っていうわけではないのですけれど・・・」
「そのほうがもっとドキドキ出来るし、スリルを感じられるのにな、なんて・・・」
「なんだか、安心感が逆に残念だったんです・・・」
「私は、今日みたいな場合だったら、すっごく布面積の小さなマイクロビキニブラとか、シースルーブラとか、逆にそこだけ穴の空いているTシャツとかを下に着ていたほうが、もっとゾクゾクしたと思います」
「ああ。なんとなくわかる気がするわ」
お姉さまが近づいてきました。
「考えてみると、ニップルカバーって、乳首だけは絶対見せたくない、っていう人がするものだものね。セクシーな格好をしてもそこだけは見えない安心感、が売り物の」
「あと、セクシータレントとかグラビアモデルやダンサーが、自分の最後の砦を死守、と言うか、より価値を上げたいために着けているイメージもあるし」
「乳首さえ見せなければ、ってほぼ全裸で嬉しそうにニッコリしているのもなんだかなって思うし、隠すためだけのもの、っていう実用性一点張りなのは、エレガントではないわ」
「直子みたいに、見えちゃうかも、気づかれちゃうかもっていうスリルを味わいたいヘンタイさんとは、相容れないものなのかもね」
おっしゃりながら私のスカートのウエストを手際良く直し、ホックをはずしてジッパーを下げ、お話が終わると同時に私のスカートがストンと床に落ちました。
「うん。素敵よ、直子の裸」
お姉さまの視線に私の全身が上から下まで、くまなく舐め回されます。
「もうこれも取っちゃいましょう」
お姉さまが私の足元にひざまづき、左のニーハイソックスに手をかけました。
「うわー。ソックスの履き口のところ、両方ともベトベトよ?ずいぶん下まで湿っちゃっているわ」
「あ、私、自分で脱ぎます!」
あまりの恥ずかしさに、思わず体勢を崩す私。
「いいからいいから。直子のおツユの洪水にはもう慣れちゃったから、あたし」
手馴れた手つきで左右のソックスがクルクルっと丸められ、私の両足を離れました。
「これで今日初めての、正真正銘オールヌードね。気分はどう?」
私の目の前50センチくらいに立ち、腰に手を当てて挑むように尋ねてくるお姉さま。
「・・・は、恥ずかしいです」
「あたししか見ていないのに?」
「お姉さまだから・・・です」
「へー、可愛らしいこと言ってくれるのね。それならあたしのお願いも、聞いてくれるわよね?」
「はい。もちろんです。何だって喜んで」
マゾの服従ポーズで熱くお姉さまのお顔を見つめます。
内腿をまた、おツユがツツーッと滑り落ちていきます。
「そこのソファーに座って、オナニーをしてみせてくれる?」
「今日はえっちな道具無しで、直子の指だけで、あたしを見ながら。出来るわよね?」
「はい・・・」
そのご命令だけで、すでにもうイキそうでした。
*
*ランデブー 6:42 09へ
*
登録:
投稿 (Atom)