「直子って、本当に面白いわね」
エレベーターの中で、お姉さまはずっとクスクス笑いっぱなしでした。
「あそこの床に、そんな仕掛けがあったなんて、あたしも今まで気がつかなかったわ」
「立った位置とか光の加減にもよるのでしょうけれど、あんなにハッキリ映ってしまうものなのね」
「ひとりで真っ赤になっているから、何事?って思ったわよ」
「そばに誰も居なくてよかったわね?あ、それとも残念?」
矢継ぎ早にからかってくるお姉さまにジト目を返す私。
「まあ、あたしは、そこまで短いスカートを、しかもノーパンでなんて絶対穿くつもりないから、関係ないけれどね」
この姿はお姉さまの仕業じゃないですか、って抗議しようとしたらチーンと鳴り、エレベーターの扉が開きました。
ホテルみたいな間接照明のオシャレな廊下を少し歩いた先で、お姉さまがカードキーをかざしました。
「さ、どうぞ」
玄関の扉を開いてお姉さまが先に立ち、奥へと案内してくださいました。
通されたお部屋は、どう表現したらいいのか、不思議な雰囲気の空間でした。
10帖以上はある広いフローリングのお部屋のほぼ中央に、会議テーブルくらい大きくてシックなダイニングテーブルがどーん。
その左右に3脚づつ、キャスター付きのダイニングチェアーが並んで収まっています。
壁際にはソファー、その対面に大画面テレビ。
もう一方の壁際には、オーディオラックとブックシェルフが並び、その脇にはワイヤートルソーが1、2、3・・・6体も。
一番広い壁には、大きなホワイトボードと、雑誌の切り抜きか何かなのか、ピンナップみたいな写真がたくさんピンで留められたコルクボードが掛けてありました。
普通の一般的な家庭のリビングとは、明らかに趣を異にするお部屋。
ホテルのミーティングルームが少しくだけた感じ、みたいな。
「あら、たまほのったら、ずいぶん綺麗にかたづけていってくれたのね」
お姉さまが独り言みたいにおっしゃって、脱いだスーツの上着を当然のように、一体のワイヤートルソーに掛けました。
つられて私も、上着を取ろうか、と一瞬思いましたが、ジャケットの下のことをすぐに思い出してやめました。
「このトルソーはね、うちのスタッフの体型に合わせて特注したものなのよ。それぞれ自分専用なの」
とするとみなさん、プロポーションよさげです。
真っ白なシャツブラウス姿になったお姉さまの大きく開いた胸元がすっごく艶かしくて、ドキドキしちゃいます。
「ヘンな部屋、って思っているのでしょう?」
「あ、えっと、なんだか、隠れ家ぽい個室レストラン、みたいな感じで、素敵だと思います。生活感が希薄で・・・」
思っていたことを正直にお答えしました。
「ここはスタッフ全員が使う部屋だから、私物とか置くのは一切禁止にしているの。ほら、なくなったとかで身内で揉めるのって馬鹿らしいじゃない」
「ここにあるものは全部、全員が協議の上で選んだ共有物。あとは所有を放棄してご自由にお使いください的なもの。だからインテリアが誰か一個人の趣味志向に偏らなくて、結果、生活感も出ないのよ」
「うちのスタッフは、この部屋のこと、部室、って呼んでいるわ」
ああ、なるほど。
言われてみれば、この妙に居心地の良さそうな雰囲気は、学生時代の部活やサークルの部室に似ていました。
気の合う仲間だけが気軽に集まれるヒミツのカクレガ、みたいな。
それのゴージャス版。
「あ、そうだった。洗面所はあそこだからね。外から帰ったらまず手を洗ってうがいでしょ?」
お姉さまが突然、今入って来た玄関のほうを指さしておっしゃいました。
「あ、はい」
「それと、寝るときはどっちがいい?そっちの洋間にはベッドがふたつ。くっつけることも出来るわよ。こっちの和室だったらお布団敷いて」
今度はリビング内のふたつのドアを順番に指さすお姉さま。
「うーんと、それでしたら和室、かな?お布団敷いて寝るのって、旅行以外ではしたことないですから・・・」
「おっけー。それじゃあ準備しておくから、直子は手を洗ったら、そこのソファーにでも座ってくつろいでいて」
「あ、私もお手伝いしますよ?」
「いいのいいの。直子はお客さまなのだから」
お姉さまが先に手を洗い、洗面所に私を残してどこかへ消えました。
私がリビングに戻ると、テーブルの上にペットボトルのお茶とグラスがふたつ出ていました。
そのお茶をいただきながら、お部屋内を観察してみます。
リビングの突き当りがお外に向いた窓のようで、今は綺麗なターコイズブルーのカーテンで閉ざされています。
そこから壁に沿ってゆっくり歩いてみます。
ブックシェルフの本や雑誌は、やっぱりファッション関係が多く、発行順にきれいに並べられています。
コミックスや小説、DVDもぎっしり。
CDの背表紙は横文字が多くて、私が知らないのばっかりみたい。
トルソーは、一見アンティークぽい感じで、作りもしっかりしていて、見るからに高級そう。
一番バストが大きいかたのは、ウエストもキュッとくびれていてプロポーション凄そう。
お姉さまの上着からはふうわり、グリーン系のパフュームが香っていました。
ホワイトボードは、落書きなど無くてほぼ真っ白。
一行だけ、一番左端に女の子らしい可愛らしい文字で、
おつかれさまでした!次の企画もみんなでがんばりましょう!!! ほのか
と、小さく書いてありました。
ソファーの上の壁に掛かっている大きなコルクボードにピンで留められた写真たちを、ソファーに両膝を乗せて眺めます。
近くで見ると、雑誌の切抜きだったり、手描きイラストだったり、チェキだったり。
乱雑にたくさん貼り付けてありました。
素敵なドレスを召した超美人のファッションモデルさんらしき外国人女性の写真が多いみたい。
たまに、私でも知っている映画スターやロックスターの写真も混ざっています。
カラフルで綺麗で、なんだか楽しくなって、順番にじっくり見てしまいました。
「お待たせ。準備完了。あら、これを見ていたのね」
いつの間にかお姉さまが私の背後に来ていました。
「あ、はい。これってデヴィッドボウイさんですよね?」
突然お声をかけられ驚いてビクンとして、そのとき考えていたことがそのまま口から出てしまいました。
「え?あ、そうね」
私が指さした切抜きを見てうなずくお姉さま。
お部屋に小さく、ラヴェルのピアノ曲が流れているのに気づきました。
「その写真はジギースターダストの頃ね。この頃のボウイが一番素敵だわ。って直子、よく知っているわね?もうン十年前よ?もちろんあたしもまだ生まれていないけれど」
「両親が、とくに父が昔から洋楽好きなんです。ちっちゃい頃から父の部屋にはレコードやCDがたくさんあって、よく聴かせてくれたから」
「なるほどね。それで直子はボウイのファンなの?」
「いえ、別にですけれど、綺麗なお顔だな、とは思っていました」
「うちのスタッフのひとりがね、この頃の彼に顔がそっくりなのよ。あたしの高校からの友達なのだけれど」
「高校の頃からもうモテモテだったわよ。バレンタインデイなんて下級生からのチョコの山。女子高だけれどね」
「あっ、そのスタッフさんて、女性なのですね?」
お姉さまの、高校からのお友達、というお言葉にひっかかった私は、ホッと胸を撫で下ろします。
「そう。うちの会社って、高校のときの服飾部がそのまま会社になったようなものなの。創立メンバーは同期の部員3人だから」
「へー、ステキですね。ボウイさんそっくりなお顔の女性のかた、一度お会いしてみたいです」
「あはは。まあそのうちね」
「このかたは、どなたなのですか?」
さっきから気になっていた写真のことを尋ねてみました。
素肌に白いシャツ一枚でイタズラっぽくこちらを見ている西洋系の超美人さん。
髪型はまったく違うけれど、お顔の、とくに瞳の雰囲気がお姉さまにすっごく似ていました。
「ああ、それはジーナガーション。アメリカの映画女優」
「お姉さまに似ていますよね?」
「そう?たまに言われるけれど、あたし、そんなにアヒル口ではないわよ?」
少し照れたようなお姉さま。
確かにお口は少し違うけれど、このかたのお口をもう少し小さくして、東洋系の細面にすればズバリ、お姉さまです。
「この人はね、えっちな映画が多いのよ、知らない?けっこう前に悪い意味で話題になったショーガールっていうラスヴェガスのストリップダンサーの映画」
「あっ!知ってます。興味があってDVDで観ようかなって少し調べたら、男の人とのそういうシーンも多そうなので、あきらめましたけれど」
「ああ、直子はそういうのも気になっちゃうのね。ま、無理して観るほどの映画ではなかったわ。衣装とジーナは良かったけれど」
「それよりも直子だったら、バウンド、は観たほうがいいわ。これもジーナが出ていて、こっちはレズビアンの話だから。DVD持っているから、今度貸してあげる」
お話が途切れた、と思ったら、ソファーの背もたれのほうに向かって膝立ちになっている私の背中に、お姉さまが突然、覆いかぶさってきました。
私の背中にシャツ越しのお姉さまのバストが密着します。
「あっ、お姉さま・・・」
背後から抱きつかれた形の私が驚いて首をひねると、私の左肩にお姉さまのお顔がありました。
頬と頬がぶつかります。
「そんなことより、どうして直子はいつまでもジャケットを脱がないの?自分の家だと思ってリラックスしていいのよ?直子は自分の家だといつも裸ん坊なのでしょ?」
お姉さまの両手がジャケットのボタンをふたつともはずし、ジャケットと一緒にお姉さまのからだも離れました。
「ああん、いやんっ」
「さあ直子、ソファーの前に立って、こっちを向いて」
上半身裸にされた私は、ソファーから降り、おずおずとお姉さまのほうへ向きました。
両腕でバストをかばったまま。
お姉さまと目が合い、私を見つめたまま、ご自分の端正な顎を少し上にしゃくりました。
うなずくときの動作と反対の動作です。
その動作に促されるように、私の両手はバストを離れ、頭の後ろへ。
「本当に良く躾けられているのね、直子って。なんだか悔しいわ」
マゾの服従ポーズになった私を、お姉さまが薄い笑いを浮かべながら見つめてきます。
「そのニップルパッドもずいぶんがんばったわね。あたしが取ってあげるわ」
お姉さまの右手が私の左おっぱいに近づいてきて、皮膚を爪の先で軽くひっかかれた、と思ったら、スルッという感じで剥がれました。
異物感が去り、ホッとする開放感。
背伸びしたい欲求をシリコンの下で虐げられ、皮膚にいくぶんめり込んでいた乳首が息を吹き返すのが、自分でもわかりました。
「直子の大きなコリコリ乳首に負けないで、よく今までしがみついていたものだわ。優秀な製品ね」
右乳首のも剥がされて、私の乳首たちが久しぶりにお姉さまの視線に晒されます。
そう考えた途端に、今まで以上に乳首がムズムズ疼きだすのを感じました。
「どうだった?ニップルパッド初体験は?」
お姉さまが私の乳首をじーっと見つめて尋ねます。
「そ、そうですね・・・」
マゾの服従ポーズのまま、お答えしようとしますが、乳首がどんどんムズムズしてたまりません。
「や、やっぱり、肌に何か貼り付けている、という違和感が気になりました。ムズ痒い、と言っても、気持ち良いほうのではない、不快感て言うか・・・」
「あと、うまく言えないのですが、ズルイと言うか、ただ隠すために着けている気がして、スリルが無いって言うか・・・」
「ふーん。で?」
お姉さまが小さく首を傾けて、先を促してきます。
「実は私、お外歩いているときも、どうせなら着けていないほうが良かったな、なんて思っていたんです。べ、別に、誰かに見せたい、っていうわけではないのですけれど・・・」
「そのほうがもっとドキドキ出来るし、スリルを感じられるのにな、なんて・・・」
「なんだか、安心感が逆に残念だったんです・・・」
「私は、今日みたいな場合だったら、すっごく布面積の小さなマイクロビキニブラとか、シースルーブラとか、逆にそこだけ穴の空いているTシャツとかを下に着ていたほうが、もっとゾクゾクしたと思います」
「ああ。なんとなくわかる気がするわ」
お姉さまが近づいてきました。
「考えてみると、ニップルカバーって、乳首だけは絶対見せたくない、っていう人がするものだものね。セクシーな格好をしてもそこだけは見えない安心感、が売り物の」
「あと、セクシータレントとかグラビアモデルやダンサーが、自分の最後の砦を死守、と言うか、より価値を上げたいために着けているイメージもあるし」
「乳首さえ見せなければ、ってほぼ全裸で嬉しそうにニッコリしているのもなんだかなって思うし、隠すためだけのもの、っていう実用性一点張りなのは、エレガントではないわ」
「直子みたいに、見えちゃうかも、気づかれちゃうかもっていうスリルを味わいたいヘンタイさんとは、相容れないものなのかもね」
おっしゃりながら私のスカートのウエストを手際良く直し、ホックをはずしてジッパーを下げ、お話が終わると同時に私のスカートがストンと床に落ちました。
「うん。素敵よ、直子の裸」
お姉さまの視線に私の全身が上から下まで、くまなく舐め回されます。
「もうこれも取っちゃいましょう」
お姉さまが私の足元にひざまづき、左のニーハイソックスに手をかけました。
「うわー。ソックスの履き口のところ、両方ともベトベトよ?ずいぶん下まで湿っちゃっているわ」
「あ、私、自分で脱ぎます!」
あまりの恥ずかしさに、思わず体勢を崩す私。
「いいからいいから。直子のおツユの洪水にはもう慣れちゃったから、あたし」
手馴れた手つきで左右のソックスがクルクルっと丸められ、私の両足を離れました。
「これで今日初めての、正真正銘オールヌードね。気分はどう?」
私の目の前50センチくらいに立ち、腰に手を当てて挑むように尋ねてくるお姉さま。
「・・・は、恥ずかしいです」
「あたししか見ていないのに?」
「お姉さまだから・・・です」
「へー、可愛らしいこと言ってくれるのね。それならあたしのお願いも、聞いてくれるわよね?」
「はい。もちろんです。何だって喜んで」
マゾの服従ポーズで熱くお姉さまのお顔を見つめます。
内腿をまた、おツユがツツーッと滑り落ちていきます。
「そこのソファーに座って、オナニーをしてみせてくれる?」
「今日はえっちな道具無しで、直子の指だけで、あたしを見ながら。出来るわよね?」
「はい・・・」
そのご命令だけで、すでにもうイキそうでした。
*
*ランデブー 6:42 09へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2014年8月24日
2014年8月16日
ランデブー 6:42 07
手をつないだまま小走りに路地を抜け、公園が見えなくなって、やっとお姉さまが歩調を緩めました。
「ああびっくりしたー」
私を振り向いたお姉さまの愉しそうなお顔。
おトイレの鏡から目を逸らしてお外を見たとき。
おトイレ入口の2メートルくらい向こうに、ぼんやり人影が見えました。
入るとき、そこには誰も居なかったはず。
おトイレの電気を点けてからも、一度お外を見たので確実です。
その人影は、4人掛けくらいの細長いベンチの一番端に座っていました。
少し前のめりになって、真正面にある女子トイレの入口をじーっと窺がっていたように見えました。
その人影にびっくりした私が小さく悲鳴を上げると、お姉さまもすでに気づかれていたようで、さっと壁に腕を伸ばし、おトイレの電気を消して真っ暗にしました。
それから私の右手を引っ張り、おトイレの建物の裏手へと誘導してくださいました。
幸いその近くにも公園への出入り口があったので、そこから路上に出て、路地を小走りに公園から離れました。
「あの人、私たちがトイレに入るのを見て、近づいてきたのでしょうね」
「外を見てすぐに気づいたわ。あたしを見てニヤって笑った気がしたから、気持ち悪くて咄嗟に電気を消したの」
「黒っぽいカーディガンみたいの着ていて浮浪者風ではなかったわね。夜なのにサングラスなんかして、プロの覗き魔か何かかしら」
「周りがしんとしていたから、トイレ内での会話も聞かれちゃっていたかも」
「あの様子だと今頃女子トイレに侵入して、あたしたちの置き土産をみつけているでしょうね」
矢継ぎ早に話しかけてくるお姉さま。
お姉さまも意外に興奮されているご様子。
「直子、どうする?あなたのえっちなおツユの臭い、絶対オカズにされちゃっているわよ?」
茶化すようなお姉さまのイジワル声。
「そ、それは、恥ずかしいですし、気持ちも悪いですけれど、でもちょっとだけ、その恥ずかしさにちょこっと疼いちゃうような感じも・・・」
「あら?変態覗き魔男のオカズにされちゃうのよ?直子は男性が苦手、なんじゃなかったっけ?」
「あ、はい。それはそうなのですが、でも今は、お姉さまといるから・・・」
さっきおトイレで告げられた、何かあったらあたしが守ってあげる、というお姉さまの頼もしいお言葉に、私の男性恐怖症さえ霞んでいました。
「さっきお姉さまに手を引っ張られたとき、弾みでスカートが思い切り暴れちゃったんです」
「電気は消えていたけれど、きっとあの人に私のお尻、視られちゃったと思います」
その瞬間を思い出してゾクゾクしながら、お姉さまに告げました。
「あらあら。ずいぶんサービスしちゃったのね。今頃あの覗き魔男の右手、止まらなくなっちゃっているのじゃないかしら」
お姉さまが笑いながら、お下品なご想像を述べました。
「それにしてもひどいトイレだったわね。まだスーツに臭いが染み付いているような気がするわ」
ご自分の右袖をクンクンされるお姉さま。
同感でしたし、行く手にまた別のコンビニの灯りが見えて、つい言ってしまいました。
「私、あのときお姉さまに、コンビニに寄ってくれませんか?って頼もうとしたんです。そこでおトイレをお借りしようかと」
「そしたらお姉さまが、公園のことをおっしゃられて・・・」
「ああ、なるほど。コンビニね。そういう手もあったわね」
感心したようにおっしゃってから急に立ち止まり、イタズラっぽい笑顔で振り向いて、私を見つめてきました。
「直子はもしコンビニ入ったら、まっすぐトイレに直行する気だったの?」
「いえ、それはちゃんと店員さんに許可をいただいて・・・」
「そうよね。トイレ借りるならちゃんと断って、帰り際にガムのひとつでも買っていくのが都会人としてのたしなみよね」
お姉さまが愉しそうなイジワル顔になっています。
「そっか。直子はコンビニのレジで店員さんに、そのえっちな胸元を間近で視てもらいたかったんだ」
「コンビニみたいな明るいところなら、店員さんにもお客さんにも、セクシーな姿をじっくり視てもらえるものね。ごめんね、気がつかなくて」
「ブラウスを取る前だって、見事に胸の谷間が見えてとてもコケティッシュだったもの。それを見せるチャンスを奪っちゃったのね、あたし」
お芝居っぽくおっしゃって、私の手を引いて再び歩き出すお姉さま。
「あっ、いえ、違うんです。そういう意味ではなくて・・・」
そんなこと、まったく思い当たらなかった私は、大いにあわてます。
そうでした。
コンビニの店内って、すっごく明るいんでした。
「直子が恥ずかしいかなー、と思って、なるべく人通りの少ない、暗めの道を選んでここまで来たのだけれど、直子の旺盛な露出欲にとっては、余計なお世話だったみたいね?」
「いえいえいえ、そんなことぜんぜんっありません。暗いほうがいいです。人通りが無いほうがいいですぅ。ごめんなさいぃ」
この後の展開が容易に読めたので、必死になって謝ります。
コンビニがどんどん近づいてきます。
「ちょうどあそこにもコンビニがあるから、寄って行きましょうか。露出魔ナオちゃんのリクエストにお応えして」
ふたり、コンビニの灯りの少し手前で立ち止まりました。
間近で見るコンビニ店内は、明る過ぎるくらい明るくて、健全でした。
お姉さまの肩越しにそっと覗くと、店内にお客さんが3人くらい、レジの店員さんは若い男性でした。
そして、そのコンビニの周辺を見渡したとき、不意に気づいてしまいました。
そのあたりは、私が昼夜問わずよく利用する、完全に生活圏内であることを。
コンビニに面した通りには、マンガやアニメ関係のグッズやコスプレ用品を扱うお店がたくさん集まっていて、私もよく通っていました。
もちろんそのコンビニにも、何度も入ったことがありました。
通りを渡ると自動車教習所があって、郵便局があって・・・
東京に来てから、数え切れないくらい行き来した一帯で、私は今、裸ブレザーにミニスカノーパンでした。
お姉さまと一緒にいる楽しさから薄れていた、羞恥心と背徳感が一気に、強烈によみがえりました。
こんな格好でいるところを、誰か知っている人に見られたら・・・
アニメ関係のお店には、顔見知りになった店員さんも何人かいます。
夜更けなのでお店は全部閉まっているでしょうけれど、お仕事を終えた彼女たちに出会ってしまったら・・・
偶然ご近所さんに目撃されちゃったら・・・
いてもたってもいられず、一刻も早くこの通りを離れ、どこか暗い路地に逃げ込みたい心境でした。
「お姉さま、お願いですから許してください。ここのコンビニ、けっこう使っているんです。こんな恥ずかしい姿を店員さんに視られたら、もう来れなくなっちゃいますぅ」
お姉さまの手をギューッと握り締め、祈るようにお願いしました。
「だと思ったわ。この辺はアニメ関係のお店多いから、きっと直子も通っているだろうな、って」
「うふふ。わかったわ。直子がこの界隈で露出狂のヘンタイさんとして有名になっちゃったら可哀想だものね。コンビニ露出は許してあげる。別に買うものも無いしね」
「だからそんな、今にも泣き出しそうな顔しないの。あ、でも直子のそういう顔は、あたし好きよ」
私を虐めてご機嫌なご様子のお姉さまに手を引かれ、明るいコンビニの脇を素通りし、ちょうど車が途切れた車道を横切りました。
そこからはオフィス街なので、灯りの点いた窓もまばら、外灯だけの薄暗さに戻りました。
人通りもほとんどなくなって、しんとした静けさ。
お姉さまのヒールの音だけがコツコツと響きます。
「直子と一緒に居ると退屈しないわね。次から次へと面白いことがおこるから」
「そのたんびに直子の表情がコロコロ変わって、ほんと見ていて飽きないわ」
からかうようにおっしゃるお姉さまの手をギュッと握り、左腕に寄り添うようにからだを寄せて、暗い道をしばらく幸せに歩きました。
灯りが全部消えて真っ暗になっている立体駐車場のような外観の広い自動車教習所のはずれを右に曲がると、池袋のランドマークとも言える一画に出ます。
有名な高層ビルを中心に、高層ホテル、ショッピングモール、イベント会館などが一体となった広大なエリア。
私も毎日と言っていいくらい、行き来する見慣れた場所です。
思わず緊張が増しますが、夜更けなので灯りも少なく人通りもあまり無くてホッ。
「この信号を渡ればもうすぐよ。このエリアの向こう側だから」
信号待ちをしながらお姉さまが指さす方向だけ、やけに明るく闇に浮かんでいました。
エリアのはずれの、昼間は観光バスとか荷物のトラックとかが出入りしている、向こう側まで吹き抜けになっている広い場所でした。
「あそこだけ、ずいぶん明るいですね?こんな夜更けなのに」
「ああ、あれは高速バスを待っている人たちがいるのよ。昼間にも観光バスとかが停まっているでしょ。夜はその一画が深夜高速バスのターミナルになるの」
「ここから関西とか信州上越とかに車中泊で行って、朝から現地で遊ぼうっていう人たちね」
「学生さんは今春休みだから、テニスやらお花見やらするのでしょうね。うらやましいこと」
信号を渡って近づくと、夜更けにしては派手めな嬌声がキャッキャウフフと聞こえてきました。
若めな男女が2、30人くらいいるみたい。
「建物の横の道をバカ正直にまっすぐ行くより、ここを斜めに突っ切っちゃうと、近道なんだけどなあ」
お姉さまがイタズラっぽく、私の顔を覗き込んできます。
「えっ!?こんな、こんなに明るいところを、ですか?人もたくさん居るし・・・」
自分のえっちな胸元をあらためて確認してドキドキしながら、出来れば許して欲しい、というニュアンスを込めてお答えしました。
「大丈夫よ。さっきやりたがっていたコンビニ露出よりは、ぜんぜんリスクは小さいから」
お姉さまったらもう!私、やりたがってなんていません!
「コンビニだと店員さんやお客さんが地元民の確率が高いけれど、ここに今来ている人たちは、ただバスに乗るためにいろんな所から集まってきただけだし、バスが来れば乗ってどこかへ行っちゃう、一過性の人たちだもの」
「たとえ視られたって、直子がどこの誰かなんてわかるはずないし、目的地で遊んで帰って来る頃には忘れているわ」
よくわけのわからない理屈で、説得にかかるお姉さま。
「ね?大丈夫よ。だってあたしがついているのだから、ね?」
「そ、そうですね・・・」
結局、その殺し文句でその気になっちゃう私。
勇気を出してその明るい空間に一歩足を踏み入れました。
ワイワイガヤガヤのボリュームが一段上がります。
バスを待つ人が集まっているのは、私たちが立つ出入り口周辺の壁際の一画、空間全体の四分の一くらいだけで、その奥の広い空間には誰もいないみたいです。
ただし、そちらのほうも満遍なく灯りが点いていて明るいですが。
「さあ、行くわよ。なるべく堂々と歩きなさいね」
お姉さまが私の右耳にささやきます。
「それと、遊びに行く前の若い子たちってテンション上がっているから、ヘンなのにみつかったらお下品に冷やかされるかもしれないわ。その覚悟だけはしておきなさい」
とても愉しそうなお姉さまのお声。
「さ、行きましょう」
私の右手を握り直し、お姉さまがみなさまのたむろする壁側、私がその左側を少し遅れて、という形でゆっくり歩き始めました。
壁際でてんでばらばらにワイワイしている一団の5、6メートルくらい前を斜めに横切ることになります。
煌々と照っている明るい灯りの下、裸ブレザーにミニスカノーパンという破廉恥な格好の私が堂々としていられるわけがありません。
「あっ、あの男の子、直子のほう視てる」
「隣の子の肩つっついて、こっちを指さしているわよ」
「おい、あれって露出狂じゃねーの、なんて言ってるのかしら」
「あ、あっちの子もじーっと視てるわ」
小声でいちいちイジワルく実況中継してくださるお姉さまのお言葉を、嘘かほんとか確かめることなど出来るはずも無く、ひたすらうつむいて自分の足元を見ながら歩く私。
お姉さまの優雅な歩き方に比べて、肩を落とした私は、叱られたばかりの子供のようだったでしょう。
私たちが近づいていくとガヤガヤのトーンが急に下がったように感じたので、みなさまに注目されてしまったのは確かなようです。
ジャケット一枚だけに覆われた心臓はドッキドキ、足を動かすごとに空気が直に撫ぜてくるアソコの奥がキュンキュン。
一団の前を通り過ぎるまで、すごく長い時間がかかったような気がしました。
なんとか無事に通り過ぎて、行く手が無人の空間になったとき、ターミナル内に低いエンジンの音が響きました。
「バスがやって来たようね」
甲高い女性声で行き先や乗車の仕方を告げるアナウンスが大きく聞こえ、ガヤガヤザワザワが再びボリュームアップ。
私もホッと一息です。
もう彼らからは、私の背中しか見えません。
「けっこう視られていたわよ、男にも女にも。みんなしきりにこっち見てヒソヒソしていたもの」
もうすぐターミナルの外、というところでお姉さまが立ち止まり、バスのほうを振り返りました。
バスの低音なアイドリング音が空間内を満たし、さざめきを飲み込んでいました。
「あら?まだバスに乗り込まずに、バスの前で未練たらしくこっちを見ている男の子がいるわ」
「ずいぶんなスケベさんね。ご褒美としてちょっとサービスしてあげましょう」
おっしゃるなり、お姉さまの手が私のスカートのお尻側を、大きくペロンとめくり上げました。
「あ、だめぇ!」
めくられたのは後ろなのに、咄嗟に前を押さえる私。
「大丈夫よ。一瞬だったし10メートル以上も向こうだもの。パンツ穿いているかいないかさえ、わかりっこないわ」
「でもあのスケベさんには、この一連の行為が、直子の恥ずかしい姿を見せたいがためのもの、ということはわかってもらえたはずよ。どう?嬉しい?」
心底愉しそうなお姉さまのお声も上の空。
私は、こんな見慣れた普段使いの公共の場所で、意図的に生お尻を露出して、そしてそれを目撃した赤の他人が確実にひとりはいた、という公然猥褻な事実に、ズキンズキン感じまくっていました。
足腰がもうフラフラです。
エリアの反対側の通りに出ました。
「ここまで来れば、もうすぐそこよ」
「で、でも、こっち側は人通りが多いですね。灯りも多いし」
通りの向こう側へ渡ろうと、車が途切れるのを待っている私たちに、行き交う人がチラチラ視線を飛ばしてくるのを感じていました。
「そうね。こっち側には24時間営業の大きなスーパーもあるし、地下鉄の駅も近いから」
おっしゃりながらもキョロキョロ左右に目を配り、車の流れが途絶えた隙を突いて、通りに飛び出すお姉さま。
手を引かれた私もおたおたと、車道を突っ切って反対側へ。
支えの無いバストがジャケットの下でプルプル揺れて、スカートの裾もヒラヒラ揺れました。
すぐに通りを逸れて路地に入るお姉さま。
「ここよ」
マンションの入口らしきゲートが、まぶしいくらいの電飾で煌々と照らし出されていました。
「ずいぶん立派なマンションですねー」
ゲートも入口も乳白色の大理石でツヤツヤ光り、カードキーで入ったエントランスには、品の良い柔らかそうなソファーがでーんと置いてありました。
大きな姿見に自分の姿が映ってドキンッ!
「そうね。建物自体はけっこう古いみたいだけれど、お手入れも行き届いているし、調度品の趣味もいいし、住み心地はいいわよ」
エントランスの奥にエレベーターホール。
空間全体が明るく照らし出されていますが、幸い誰の姿も無く私たちだけだったので、少しリラックス。
エレベーターが降りてくるのを待ちます。
うわー、ここは床も大理石なのかな?
墨汁に白い糸をパラパラ散らしたような模様の黒光りする床が、ピカピカに磨かれて輝いています。
12階にいたエレベーターが6階を通過しました。
そのとき何気なく自分の足元を見て、愕然としてしまいました。
「いやんっ!」
思わずつないでいた手を振りほどき、両手でスカートの前を押さえて、前屈みの中腰になっていました。
「どうしたの?」
お姉さまが驚いたお顔で聞いてきます。
私は真っ赤になって首を振るだけ。
内腿を勢い良く、おツユが垂れていくのがわかりました。
このマンションのお掃除の係りの人、お仕事がんばりすぎです。
ピカピカに磨き上げられた床は鏡となり、短いスカートの下で剥き出しな私のワレメが、ソコを真下から覗き込んだらそう見えるであろう構図で、黒光りの床にクッキリと映し出されていたのでした。
*
*ランデブー 6:42 08へ
*
「ああびっくりしたー」
私を振り向いたお姉さまの愉しそうなお顔。
おトイレの鏡から目を逸らしてお外を見たとき。
おトイレ入口の2メートルくらい向こうに、ぼんやり人影が見えました。
入るとき、そこには誰も居なかったはず。
おトイレの電気を点けてからも、一度お外を見たので確実です。
その人影は、4人掛けくらいの細長いベンチの一番端に座っていました。
少し前のめりになって、真正面にある女子トイレの入口をじーっと窺がっていたように見えました。
その人影にびっくりした私が小さく悲鳴を上げると、お姉さまもすでに気づかれていたようで、さっと壁に腕を伸ばし、おトイレの電気を消して真っ暗にしました。
それから私の右手を引っ張り、おトイレの建物の裏手へと誘導してくださいました。
幸いその近くにも公園への出入り口があったので、そこから路上に出て、路地を小走りに公園から離れました。
「あの人、私たちがトイレに入るのを見て、近づいてきたのでしょうね」
「外を見てすぐに気づいたわ。あたしを見てニヤって笑った気がしたから、気持ち悪くて咄嗟に電気を消したの」
「黒っぽいカーディガンみたいの着ていて浮浪者風ではなかったわね。夜なのにサングラスなんかして、プロの覗き魔か何かかしら」
「周りがしんとしていたから、トイレ内での会話も聞かれちゃっていたかも」
「あの様子だと今頃女子トイレに侵入して、あたしたちの置き土産をみつけているでしょうね」
矢継ぎ早に話しかけてくるお姉さま。
お姉さまも意外に興奮されているご様子。
「直子、どうする?あなたのえっちなおツユの臭い、絶対オカズにされちゃっているわよ?」
茶化すようなお姉さまのイジワル声。
「そ、それは、恥ずかしいですし、気持ちも悪いですけれど、でもちょっとだけ、その恥ずかしさにちょこっと疼いちゃうような感じも・・・」
「あら?変態覗き魔男のオカズにされちゃうのよ?直子は男性が苦手、なんじゃなかったっけ?」
「あ、はい。それはそうなのですが、でも今は、お姉さまといるから・・・」
さっきおトイレで告げられた、何かあったらあたしが守ってあげる、というお姉さまの頼もしいお言葉に、私の男性恐怖症さえ霞んでいました。
「さっきお姉さまに手を引っ張られたとき、弾みでスカートが思い切り暴れちゃったんです」
「電気は消えていたけれど、きっとあの人に私のお尻、視られちゃったと思います」
その瞬間を思い出してゾクゾクしながら、お姉さまに告げました。
「あらあら。ずいぶんサービスしちゃったのね。今頃あの覗き魔男の右手、止まらなくなっちゃっているのじゃないかしら」
お姉さまが笑いながら、お下品なご想像を述べました。
「それにしてもひどいトイレだったわね。まだスーツに臭いが染み付いているような気がするわ」
ご自分の右袖をクンクンされるお姉さま。
同感でしたし、行く手にまた別のコンビニの灯りが見えて、つい言ってしまいました。
「私、あのときお姉さまに、コンビニに寄ってくれませんか?って頼もうとしたんです。そこでおトイレをお借りしようかと」
「そしたらお姉さまが、公園のことをおっしゃられて・・・」
「ああ、なるほど。コンビニね。そういう手もあったわね」
感心したようにおっしゃってから急に立ち止まり、イタズラっぽい笑顔で振り向いて、私を見つめてきました。
「直子はもしコンビニ入ったら、まっすぐトイレに直行する気だったの?」
「いえ、それはちゃんと店員さんに許可をいただいて・・・」
「そうよね。トイレ借りるならちゃんと断って、帰り際にガムのひとつでも買っていくのが都会人としてのたしなみよね」
お姉さまが愉しそうなイジワル顔になっています。
「そっか。直子はコンビニのレジで店員さんに、そのえっちな胸元を間近で視てもらいたかったんだ」
「コンビニみたいな明るいところなら、店員さんにもお客さんにも、セクシーな姿をじっくり視てもらえるものね。ごめんね、気がつかなくて」
「ブラウスを取る前だって、見事に胸の谷間が見えてとてもコケティッシュだったもの。それを見せるチャンスを奪っちゃったのね、あたし」
お芝居っぽくおっしゃって、私の手を引いて再び歩き出すお姉さま。
「あっ、いえ、違うんです。そういう意味ではなくて・・・」
そんなこと、まったく思い当たらなかった私は、大いにあわてます。
そうでした。
コンビニの店内って、すっごく明るいんでした。
「直子が恥ずかしいかなー、と思って、なるべく人通りの少ない、暗めの道を選んでここまで来たのだけれど、直子の旺盛な露出欲にとっては、余計なお世話だったみたいね?」
「いえいえいえ、そんなことぜんぜんっありません。暗いほうがいいです。人通りが無いほうがいいですぅ。ごめんなさいぃ」
この後の展開が容易に読めたので、必死になって謝ります。
コンビニがどんどん近づいてきます。
「ちょうどあそこにもコンビニがあるから、寄って行きましょうか。露出魔ナオちゃんのリクエストにお応えして」
ふたり、コンビニの灯りの少し手前で立ち止まりました。
間近で見るコンビニ店内は、明る過ぎるくらい明るくて、健全でした。
お姉さまの肩越しにそっと覗くと、店内にお客さんが3人くらい、レジの店員さんは若い男性でした。
そして、そのコンビニの周辺を見渡したとき、不意に気づいてしまいました。
そのあたりは、私が昼夜問わずよく利用する、完全に生活圏内であることを。
コンビニに面した通りには、マンガやアニメ関係のグッズやコスプレ用品を扱うお店がたくさん集まっていて、私もよく通っていました。
もちろんそのコンビニにも、何度も入ったことがありました。
通りを渡ると自動車教習所があって、郵便局があって・・・
東京に来てから、数え切れないくらい行き来した一帯で、私は今、裸ブレザーにミニスカノーパンでした。
お姉さまと一緒にいる楽しさから薄れていた、羞恥心と背徳感が一気に、強烈によみがえりました。
こんな格好でいるところを、誰か知っている人に見られたら・・・
アニメ関係のお店には、顔見知りになった店員さんも何人かいます。
夜更けなのでお店は全部閉まっているでしょうけれど、お仕事を終えた彼女たちに出会ってしまったら・・・
偶然ご近所さんに目撃されちゃったら・・・
いてもたってもいられず、一刻も早くこの通りを離れ、どこか暗い路地に逃げ込みたい心境でした。
「お姉さま、お願いですから許してください。ここのコンビニ、けっこう使っているんです。こんな恥ずかしい姿を店員さんに視られたら、もう来れなくなっちゃいますぅ」
お姉さまの手をギューッと握り締め、祈るようにお願いしました。
「だと思ったわ。この辺はアニメ関係のお店多いから、きっと直子も通っているだろうな、って」
「うふふ。わかったわ。直子がこの界隈で露出狂のヘンタイさんとして有名になっちゃったら可哀想だものね。コンビニ露出は許してあげる。別に買うものも無いしね」
「だからそんな、今にも泣き出しそうな顔しないの。あ、でも直子のそういう顔は、あたし好きよ」
私を虐めてご機嫌なご様子のお姉さまに手を引かれ、明るいコンビニの脇を素通りし、ちょうど車が途切れた車道を横切りました。
そこからはオフィス街なので、灯りの点いた窓もまばら、外灯だけの薄暗さに戻りました。
人通りもほとんどなくなって、しんとした静けさ。
お姉さまのヒールの音だけがコツコツと響きます。
「直子と一緒に居ると退屈しないわね。次から次へと面白いことがおこるから」
「そのたんびに直子の表情がコロコロ変わって、ほんと見ていて飽きないわ」
からかうようにおっしゃるお姉さまの手をギュッと握り、左腕に寄り添うようにからだを寄せて、暗い道をしばらく幸せに歩きました。
灯りが全部消えて真っ暗になっている立体駐車場のような外観の広い自動車教習所のはずれを右に曲がると、池袋のランドマークとも言える一画に出ます。
有名な高層ビルを中心に、高層ホテル、ショッピングモール、イベント会館などが一体となった広大なエリア。
私も毎日と言っていいくらい、行き来する見慣れた場所です。
思わず緊張が増しますが、夜更けなので灯りも少なく人通りもあまり無くてホッ。
「この信号を渡ればもうすぐよ。このエリアの向こう側だから」
信号待ちをしながらお姉さまが指さす方向だけ、やけに明るく闇に浮かんでいました。
エリアのはずれの、昼間は観光バスとか荷物のトラックとかが出入りしている、向こう側まで吹き抜けになっている広い場所でした。
「あそこだけ、ずいぶん明るいですね?こんな夜更けなのに」
「ああ、あれは高速バスを待っている人たちがいるのよ。昼間にも観光バスとかが停まっているでしょ。夜はその一画が深夜高速バスのターミナルになるの」
「ここから関西とか信州上越とかに車中泊で行って、朝から現地で遊ぼうっていう人たちね」
「学生さんは今春休みだから、テニスやらお花見やらするのでしょうね。うらやましいこと」
信号を渡って近づくと、夜更けにしては派手めな嬌声がキャッキャウフフと聞こえてきました。
若めな男女が2、30人くらいいるみたい。
「建物の横の道をバカ正直にまっすぐ行くより、ここを斜めに突っ切っちゃうと、近道なんだけどなあ」
お姉さまがイタズラっぽく、私の顔を覗き込んできます。
「えっ!?こんな、こんなに明るいところを、ですか?人もたくさん居るし・・・」
自分のえっちな胸元をあらためて確認してドキドキしながら、出来れば許して欲しい、というニュアンスを込めてお答えしました。
「大丈夫よ。さっきやりたがっていたコンビニ露出よりは、ぜんぜんリスクは小さいから」
お姉さまったらもう!私、やりたがってなんていません!
「コンビニだと店員さんやお客さんが地元民の確率が高いけれど、ここに今来ている人たちは、ただバスに乗るためにいろんな所から集まってきただけだし、バスが来れば乗ってどこかへ行っちゃう、一過性の人たちだもの」
「たとえ視られたって、直子がどこの誰かなんてわかるはずないし、目的地で遊んで帰って来る頃には忘れているわ」
よくわけのわからない理屈で、説得にかかるお姉さま。
「ね?大丈夫よ。だってあたしがついているのだから、ね?」
「そ、そうですね・・・」
結局、その殺し文句でその気になっちゃう私。
勇気を出してその明るい空間に一歩足を踏み入れました。
ワイワイガヤガヤのボリュームが一段上がります。
バスを待つ人が集まっているのは、私たちが立つ出入り口周辺の壁際の一画、空間全体の四分の一くらいだけで、その奥の広い空間には誰もいないみたいです。
ただし、そちらのほうも満遍なく灯りが点いていて明るいですが。
「さあ、行くわよ。なるべく堂々と歩きなさいね」
お姉さまが私の右耳にささやきます。
「それと、遊びに行く前の若い子たちってテンション上がっているから、ヘンなのにみつかったらお下品に冷やかされるかもしれないわ。その覚悟だけはしておきなさい」
とても愉しそうなお姉さまのお声。
「さ、行きましょう」
私の右手を握り直し、お姉さまがみなさまのたむろする壁側、私がその左側を少し遅れて、という形でゆっくり歩き始めました。
壁際でてんでばらばらにワイワイしている一団の5、6メートルくらい前を斜めに横切ることになります。
煌々と照っている明るい灯りの下、裸ブレザーにミニスカノーパンという破廉恥な格好の私が堂々としていられるわけがありません。
「あっ、あの男の子、直子のほう視てる」
「隣の子の肩つっついて、こっちを指さしているわよ」
「おい、あれって露出狂じゃねーの、なんて言ってるのかしら」
「あ、あっちの子もじーっと視てるわ」
小声でいちいちイジワルく実況中継してくださるお姉さまのお言葉を、嘘かほんとか確かめることなど出来るはずも無く、ひたすらうつむいて自分の足元を見ながら歩く私。
お姉さまの優雅な歩き方に比べて、肩を落とした私は、叱られたばかりの子供のようだったでしょう。
私たちが近づいていくとガヤガヤのトーンが急に下がったように感じたので、みなさまに注目されてしまったのは確かなようです。
ジャケット一枚だけに覆われた心臓はドッキドキ、足を動かすごとに空気が直に撫ぜてくるアソコの奥がキュンキュン。
一団の前を通り過ぎるまで、すごく長い時間がかかったような気がしました。
なんとか無事に通り過ぎて、行く手が無人の空間になったとき、ターミナル内に低いエンジンの音が響きました。
「バスがやって来たようね」
甲高い女性声で行き先や乗車の仕方を告げるアナウンスが大きく聞こえ、ガヤガヤザワザワが再びボリュームアップ。
私もホッと一息です。
もう彼らからは、私の背中しか見えません。
「けっこう視られていたわよ、男にも女にも。みんなしきりにこっち見てヒソヒソしていたもの」
もうすぐターミナルの外、というところでお姉さまが立ち止まり、バスのほうを振り返りました。
バスの低音なアイドリング音が空間内を満たし、さざめきを飲み込んでいました。
「あら?まだバスに乗り込まずに、バスの前で未練たらしくこっちを見ている男の子がいるわ」
「ずいぶんなスケベさんね。ご褒美としてちょっとサービスしてあげましょう」
おっしゃるなり、お姉さまの手が私のスカートのお尻側を、大きくペロンとめくり上げました。
「あ、だめぇ!」
めくられたのは後ろなのに、咄嗟に前を押さえる私。
「大丈夫よ。一瞬だったし10メートル以上も向こうだもの。パンツ穿いているかいないかさえ、わかりっこないわ」
「でもあのスケベさんには、この一連の行為が、直子の恥ずかしい姿を見せたいがためのもの、ということはわかってもらえたはずよ。どう?嬉しい?」
心底愉しそうなお姉さまのお声も上の空。
私は、こんな見慣れた普段使いの公共の場所で、意図的に生お尻を露出して、そしてそれを目撃した赤の他人が確実にひとりはいた、という公然猥褻な事実に、ズキンズキン感じまくっていました。
足腰がもうフラフラです。
エリアの反対側の通りに出ました。
「ここまで来れば、もうすぐそこよ」
「で、でも、こっち側は人通りが多いですね。灯りも多いし」
通りの向こう側へ渡ろうと、車が途切れるのを待っている私たちに、行き交う人がチラチラ視線を飛ばしてくるのを感じていました。
「そうね。こっち側には24時間営業の大きなスーパーもあるし、地下鉄の駅も近いから」
おっしゃりながらもキョロキョロ左右に目を配り、車の流れが途絶えた隙を突いて、通りに飛び出すお姉さま。
手を引かれた私もおたおたと、車道を突っ切って反対側へ。
支えの無いバストがジャケットの下でプルプル揺れて、スカートの裾もヒラヒラ揺れました。
すぐに通りを逸れて路地に入るお姉さま。
「ここよ」
マンションの入口らしきゲートが、まぶしいくらいの電飾で煌々と照らし出されていました。
「ずいぶん立派なマンションですねー」
ゲートも入口も乳白色の大理石でツヤツヤ光り、カードキーで入ったエントランスには、品の良い柔らかそうなソファーがでーんと置いてありました。
大きな姿見に自分の姿が映ってドキンッ!
「そうね。建物自体はけっこう古いみたいだけれど、お手入れも行き届いているし、調度品の趣味もいいし、住み心地はいいわよ」
エントランスの奥にエレベーターホール。
空間全体が明るく照らし出されていますが、幸い誰の姿も無く私たちだけだったので、少しリラックス。
エレベーターが降りてくるのを待ちます。
うわー、ここは床も大理石なのかな?
墨汁に白い糸をパラパラ散らしたような模様の黒光りする床が、ピカピカに磨かれて輝いています。
12階にいたエレベーターが6階を通過しました。
そのとき何気なく自分の足元を見て、愕然としてしまいました。
「いやんっ!」
思わずつないでいた手を振りほどき、両手でスカートの前を押さえて、前屈みの中腰になっていました。
「どうしたの?」
お姉さまが驚いたお顔で聞いてきます。
私は真っ赤になって首を振るだけ。
内腿を勢い良く、おツユが垂れていくのがわかりました。
このマンションのお掃除の係りの人、お仕事がんばりすぎです。
ピカピカに磨き上げられた床は鏡となり、短いスカートの下で剥き出しな私のワレメが、ソコを真下から覗き込んだらそう見えるであろう構図で、黒光りの床にクッキリと映し出されていたのでした。
*
*ランデブー 6:42 08へ
*
2014年8月9日
ランデブー 6:42 06
「スカートは自分で、充分気をつけて脱ぎなさいね。床に落としちゃったり、汚い水が跳ねないように。上はあたしが・・・」
背後から抱きつくように伸びたお姉さまの両手で、あっという間に私のジャケットのボタンがふたつともはずされ、そのままブラウスごと後ろに肩脱ぎにされて両腕からも抜かれ、あれよという間に上半身裸。
「ぃゃぁんっ!」
「こらこら。そんなエロい声出したらダメでしょ?公園の様子、見なかった?」
「こんな夜更けに真っ暗な中でベンチに寝転がっているような、ヘンなのが何人もいたのよ」
「そんないやらしい声を聞きつけたら、絶対寄ってきちゃうわよ?女子トイレだろうが入ってきちゃうかも。それでもいいの?」
私は無言で激しく首を左右に振りました。
「へー。ニップルパッド、まだちゃんとしっかりくっついているわね。あの国製にしてはいい仕事だわ」
露になった私の上半身をまじまじと見ながら、お姉さまが独り言みたいにつぶやきました。
「ほら、早くスカートも取って。オシッコしたいのでしょう?」
「あ、はい」
スカートのウエスト部分を片手でしっかり掴み、もう片方の手でホックをはずしてジッパーを下げ、それから布地をパンプスの底やヒールに引っかけたりしないように、慎重に両脚を抜きました。
「こっちのもちゃんとまだ貼り付いているわね。布地はもう、ほとんどグッショグショなのに」
私の股間を指さして、苦笑いのお姉さま。
自分で見下ろすと、前貼り部分の逆三角形の三分の二以上が濡れて、ベージュ色が色濃く変色していました。
「まさか、すでにちょっと、お漏らしもしちゃっていたりして」
からかうようなお姉さまのお声に再び私は、激しく首を左右に振りました。
裸な上半身の乳房も、つられてプルプル震えます。
「ほら、こっちに来て背中を向けて」
お姉さまに呼ばれて一歩近づき、足元に気をつけながらからだをそっと半回転しました。
お姉さまは、私が持っていたスカートを取り上げてジャケットとブラウスと共に左腕に抱えてから、少し屈んで右手を伸ばし、私のお尻近くの背中に貼り付いているストラップレスパンティの糊しろ部分をペリッと剥がしました。
そのままお姉さまが布を少し強く下へ引っ張ると、私の土手に貼り付いていた部分も意外に簡単に剥がれ、ベージュの布片が股のあいだから私の背後に消えていきました。
明るい蛍光灯の下で、丸出しになった私のアソコ。
「さ、これならいいでしょう。服は持っていてあげるから、早くしゃがんでしちゃいなさい」
「はい・・・」
ニーソックスとニップルパッドだけのほぼ全裸になった私は、恐る恐る汚れた便器を跨ぎ、恐る恐る腰を落としていきます。
「公園にいる人たちも、まさかこんなところで可愛い女の子が、わざわざ真っ裸になって用を足しているなんて、思ってもいないでしょうね」
私のお尻側に立って、しゃがんだ背中を見下ろしているのであろうお姉さまのからかうようなお声が、頭上から降ってきます。
「こんなに不潔で汚れまくりの個室にうずくまっている直子の背中の白い肌が、とってもシュールでエロティックよ」
「している顔が見えないのは残念だけれどね」
茶化しているのか本気なのか、お姉さまがお芝居っぽくささやくハスキーなお声が、すっごくいやらしく聞こえました。
しゃがんでしばらくは、なかなか出ませんでした。
場所、今の自分の姿、お姉さまがご覧になっていること、性的に興奮していること、そういうのがプレッシャーとなって、緊張のあまりオシッコもびっくりしちゃったのでしょう。
早く出して、ここから立ち去りたい。
目をつぶって意識をオシッコだけに集中させていると、やがて、引き篭もっていたオシッコがチョロッとお外に飛び出しました。
それからが長かった。
よく今までがまん出来たな、と思うくらい、出つづけました。
お姉さまもお声をかけてこないので、しんと静まり返った個室の中に、ジョロジョロという私の排尿音だけが鳴り響きました。
自分がたてている音が、そしてそれを聞かれているということが、すっごく恥ずかしい。
「ずいぶんがまんしていたのね」
やっと水音が止まると、お久しぶりなお姉さまのお声が降ってきました。
「拭いてあげるから、そのまま中腰になって」
えっ!?お姉さまが拭いてくださるの!?
ドキンと跳ねる心臓の合図で、防御レベルを最大限に上げます。
お姉さまと出会ったランジェリーショップの試着室でも、似たようなことをされたのを思い出していました。
絶対にヘンな声を出さないように、口を真一文字に結びながら、恐る恐るしゃがんでいたお尻を浮かせ始めました。
「ぁぅっんっ!」
中腰くらいまでになったとき、お尻のほうからひんやりとしたものが両腿のあいだに侵入してきて、内股にピタッとあてがわれました。
ウエットティッシュでしょう。
私のアソコを背後から手のひらでやんわり掴むようにティッシュで覆ってから、そのまま二度三度、中の粘膜に押し付けるように前後に擦られました。
「んんんっ!」
私は両手のひらで自分の口を塞ぎ、必死に悦びを堪えました。
ウエットティッシュを何回か変えて入念に。
お尻側から差し込まれたウエットティッシュは、前のほうで飛び出している肉の芽をも、おかまいなしに擦ってきます。
ウエットティッシュを操るお姉さまの右手中指が、そこの担当のようです。
「ぅぅぅ・・」
必死に快感に抵抗しながら、いつまでもつづけて欲しい、という思いと、でもきっとまた寸止めで終わるのだろうな、という残念な安心感がありました。
「このくらいでいいでしょう。さあ、服を着て、とっととここから出ましょう」
お姉さまの手が私の股間から離れ、急速に昂ぶりが遠去かり、モヤモヤの中で私も渋々立ち上がりました。
お姉さまは、私のお洋服類をトートバッグの持ち手のあいだに挟んで左肩に提げ、空いた両手で使用済みらしいウエットティッシュをたたんでいました。
「はい。これで手も拭いて」
新しいウエットティッシュを手渡してくださいました。
レバーを踏んでも、予想通りお水は流れませんでした。
「手を拭いたら、これ。スカートね。前貼りはもういわよね。グショグショだったし、あとちょっと歩けばもう着いちゃうから」
否を言わせない決定事項伝達的な口調と共に、スカートが私の目の前に突き出されました。
確かにあの変色したストラップレスパンティを、またあらためて貼り直すのも、間が抜けた感じです。
素直にうなずいた私は、手を拭き終えたウエットティッシュと交換にスカートを受け取り、再び慎重にパンプスの両脚をくぐらせて、裸の腰にまといました。
「それからこれ、上着ね。ブラウスももういいでしょう。着てても着てなくても同じみたいだから」
えーっ!?
「そ、それはちょっと、違うような・・・」
ジャケットを受け取りながら不服な顔をお姉さまに向ける私を、お姉さまの笑顔が迎え撃ちます。
「ここに来るまでだって、もう完全にはだけていたわよ、直子の胸元。ブラウスが見えていたの、襟元だけだったもの」
「あたしはそんな姿を見て、いいな、色っぽいな、って思っていたの。直子にとても似合っていたから」
「そ、そうおっしゃられると嬉しいですけれど・・・」
「大丈夫よ。もうあと2、3分歩けばうちだし、こんな時間だから人通りも少ないし、暗いからよく見えないでしょう」
「何よりも、あたしと一緒にいるのだから、直子はもっともっと冒険しちゃっていいのよ。何かあったらあたしが守ってあげるから」
思いがけないお姉さまのおやさしいお言葉に、一瞬意味が掴めず、ワンテンポ遅れてすっごく嬉しくなりました。
「お姉さま・・・」
「ね?だから早くジャケット着て」
見れば、お姉さまのトートバッグの持ち手のあいだには、もう何も挟まっていませんでした。
おそらく脱がせた後、ブラウスだけさっさとバッグの中にしまっちゃったのでしょう。
ここを出るときは、上着だけしか着せないことを、とっくに決めていたようです。
「わかりました」
お姉さまがおっしゃった、守ってあげる、というお言葉に背中を押されて、私は大胆に冒険してみることにしました。
素肌に直に、ジャケットを羽織ります。
Vラインが大きく開いたブレザータイプのベージュのジャケット。
裸コートならぬ、裸ブレザー。
裸コートなら、一見普通の格好と変わりありませんが、裸ブレザーは一目見てバレバレです。
普通に考えて胸元の肌の露出量が多過ぎるし、ノーブラなことも一目瞭然。
ニップルパッドを着けていることが不幸中の幸いとは言えるでしょう。
わかりました、とお答えしてしまった手前、今更わがままは言えず、両腕を通し、ボタンを留めようとしたとき、お姉さまからお声がかかりました。
「ちょっと待って。せっかくだから、こっちももっと色っぽくしちゃいましょう」
お姉さまの両手が私のウエストに伸び、スカートのウエスト部分の布地を折り返し始めました。
「お店に来たとき、直子、こうしていたものね」
お姉さまの手で私の膝上丈の紺色ボックスプリーツスカートは、膝上20センチ以上にまで短くなっていました。
「いい感じよ。ニーソックスの黒とスカートの紺に挟まれた白い太腿とのコントラストが、とても色っぽいわ。もう少し上げちゃいましょう」
一歩下がって私の全身をまじまじと見つめる、お姉さまの笑顔。
また一折短くなりました。
普段でもこんなに短いスカートでは外出しません。
穿くとしたらアンダースコートや見せパンを着けた上での、テニスのときとかコスプレのときくらい。
その上、スカートの下は完全にノーパンなのですから、不安感がぞぞぞぞっと背筋を駆け上がりました。
強い風が吹いたら、つまずいて転んだら、誰かに悪戯でめくられたら・・・
心細いったらありません。
今となっては、あのペラペラで頼りないストラップレスパンティでさえも頼もしく感じます。
「大丈夫よ。普通に歩いていれば見えやしないわ。屈むとお尻が少しヤバイかもだけれど」
またしても私の心を読むエスパーお姉さま。
「もし万が一、めくれちゃったとしても、直子はヘアが無いから、ただ真っ白でなんだかわからないわよ。夜だし」
能天気なお姉さまのお言葉に、少しだけ勇気づけられて覚悟を決めました。
お姉さまが居ればこその大冒険です。
「あのぅ、ジャケットのボタン、もう留めてもいいでしょうか?」
「うん。いいわよ。留めて、さっさとここを出ましょう」
ボタンをふたつ留め終えてお姉さまを見ると、ちょこっと思案顔。
「これ、どうしようかしら?」
右手に使用済みウエットティッシュの束。
「サニタリーボックス、あるにはあるけれど、汚すぎて触りたくないし、便器に捨てても詰まっちゃうだろうし。あ、そう言えば水も流れなかったわね」
「持って帰るべきなのでしょうね。直子のえっちなおシルとオシッコにまみれてベットベトなこの使用済みティッシュ」
「あ、それなら私が何かに包んで自分のバッグに・・・」
「ううん。やっぱりここに置いていくことにする。こんなに汚いトイレをほったらかしにして使わせた管理者への罰として、抗議としてね」
お姉さまが右手の束をサニタリーボックスの蓋の上にそっと置きました。
「でも罰じゃなくてご褒美になっちゃうかもね。外に居る人たちの誰か、あたしたちが出た後、きっとここを覗きに来ると思うから」
「ちょっと嗅いだらすぐわかっちゃうはずよ?これはオシッコだけの臭いじゃないって」
お姉さまったら、すっごく愉しそう。
「直子どうする?あなたのえっちな愛液の臭い、嗅がれちゃうのよ?得体の知れないヘンタイな人に・・・」
怪談でも語っているかのような、お姉さまのお芝居がかった口調。
瞬時に、誰か気味の悪い人がこの個室にしゃがみ込んで、真っ暗な中で私の使用済みウエットティッシュをクンクン嗅いでいる図が頭に浮かびました。
そう言えばオシッコだって、流していないんだった。
オシッコも見られちゃう。
「もう!お姉さまったらぁ」
その想像になぜだかキュンキュン感じちゃいながらも、わざとおどけて抗議する私。
「うふふ。まあ捨てたゴミを誰がどうしようが、あたしたちの知ったことじゃないけれどね。さあ行きましょう」
バタン!
お姉さまが個室のドアを開けました。
おトイレの建物から出る間際に、洗面台上の割れて汚れて曇った鏡の中に、お姉さまに右手を引かれた自分の姿が映りました。
ジャケットのVラインから大胆に覗く素肌。
横向きだとカーブした襟の隙間から、横乳が丸見え。
正面が映ると、左右のおっぱいの谷間のふくらみと丸みが完全に見えていました。
いやんっ!
自分で自分の胸元を見るのより、鏡に映った姿のほうが想像以上に大胆かつ露骨な感じです。
正面姿が映った直後、反射的に鏡から目を逸らしていました。
目を逸らしたって、今の自分の格好がマシになるわけでは無いのに。
鏡から目を逸らすと視線がお外に向きました。
明るいおトイレから暗い公園内がぼんやり見えました。
「キャッ!」
私が小さく悲鳴を上げると同時に、パチンとおトイレの電気が消され真っ暗な中、グイッと右手を引かれました。
「こっちよ!」
お姉さまのお声、と思った途端、私は更に強い力で暗闇のほうへ強引に引っ張り込まれました。
前屈みのへっぴり腰になって、薄闇のほうへ大きくお尻を突き出した格好。
急に激しくからだを動かしたために、短いスカートが大きく翻りました。
いやんっ!スカートの中が見えちゃう・・・
*
*ランデブー 6:42 07へ
*
背後から抱きつくように伸びたお姉さまの両手で、あっという間に私のジャケットのボタンがふたつともはずされ、そのままブラウスごと後ろに肩脱ぎにされて両腕からも抜かれ、あれよという間に上半身裸。
「ぃゃぁんっ!」
「こらこら。そんなエロい声出したらダメでしょ?公園の様子、見なかった?」
「こんな夜更けに真っ暗な中でベンチに寝転がっているような、ヘンなのが何人もいたのよ」
「そんないやらしい声を聞きつけたら、絶対寄ってきちゃうわよ?女子トイレだろうが入ってきちゃうかも。それでもいいの?」
私は無言で激しく首を左右に振りました。
「へー。ニップルパッド、まだちゃんとしっかりくっついているわね。あの国製にしてはいい仕事だわ」
露になった私の上半身をまじまじと見ながら、お姉さまが独り言みたいにつぶやきました。
「ほら、早くスカートも取って。オシッコしたいのでしょう?」
「あ、はい」
スカートのウエスト部分を片手でしっかり掴み、もう片方の手でホックをはずしてジッパーを下げ、それから布地をパンプスの底やヒールに引っかけたりしないように、慎重に両脚を抜きました。
「こっちのもちゃんとまだ貼り付いているわね。布地はもう、ほとんどグッショグショなのに」
私の股間を指さして、苦笑いのお姉さま。
自分で見下ろすと、前貼り部分の逆三角形の三分の二以上が濡れて、ベージュ色が色濃く変色していました。
「まさか、すでにちょっと、お漏らしもしちゃっていたりして」
からかうようなお姉さまのお声に再び私は、激しく首を左右に振りました。
裸な上半身の乳房も、つられてプルプル震えます。
「ほら、こっちに来て背中を向けて」
お姉さまに呼ばれて一歩近づき、足元に気をつけながらからだをそっと半回転しました。
お姉さまは、私が持っていたスカートを取り上げてジャケットとブラウスと共に左腕に抱えてから、少し屈んで右手を伸ばし、私のお尻近くの背中に貼り付いているストラップレスパンティの糊しろ部分をペリッと剥がしました。
そのままお姉さまが布を少し強く下へ引っ張ると、私の土手に貼り付いていた部分も意外に簡単に剥がれ、ベージュの布片が股のあいだから私の背後に消えていきました。
明るい蛍光灯の下で、丸出しになった私のアソコ。
「さ、これならいいでしょう。服は持っていてあげるから、早くしゃがんでしちゃいなさい」
「はい・・・」
ニーソックスとニップルパッドだけのほぼ全裸になった私は、恐る恐る汚れた便器を跨ぎ、恐る恐る腰を落としていきます。
「公園にいる人たちも、まさかこんなところで可愛い女の子が、わざわざ真っ裸になって用を足しているなんて、思ってもいないでしょうね」
私のお尻側に立って、しゃがんだ背中を見下ろしているのであろうお姉さまのからかうようなお声が、頭上から降ってきます。
「こんなに不潔で汚れまくりの個室にうずくまっている直子の背中の白い肌が、とってもシュールでエロティックよ」
「している顔が見えないのは残念だけれどね」
茶化しているのか本気なのか、お姉さまがお芝居っぽくささやくハスキーなお声が、すっごくいやらしく聞こえました。
しゃがんでしばらくは、なかなか出ませんでした。
場所、今の自分の姿、お姉さまがご覧になっていること、性的に興奮していること、そういうのがプレッシャーとなって、緊張のあまりオシッコもびっくりしちゃったのでしょう。
早く出して、ここから立ち去りたい。
目をつぶって意識をオシッコだけに集中させていると、やがて、引き篭もっていたオシッコがチョロッとお外に飛び出しました。
それからが長かった。
よく今までがまん出来たな、と思うくらい、出つづけました。
お姉さまもお声をかけてこないので、しんと静まり返った個室の中に、ジョロジョロという私の排尿音だけが鳴り響きました。
自分がたてている音が、そしてそれを聞かれているということが、すっごく恥ずかしい。
「ずいぶんがまんしていたのね」
やっと水音が止まると、お久しぶりなお姉さまのお声が降ってきました。
「拭いてあげるから、そのまま中腰になって」
えっ!?お姉さまが拭いてくださるの!?
ドキンと跳ねる心臓の合図で、防御レベルを最大限に上げます。
お姉さまと出会ったランジェリーショップの試着室でも、似たようなことをされたのを思い出していました。
絶対にヘンな声を出さないように、口を真一文字に結びながら、恐る恐るしゃがんでいたお尻を浮かせ始めました。
「ぁぅっんっ!」
中腰くらいまでになったとき、お尻のほうからひんやりとしたものが両腿のあいだに侵入してきて、内股にピタッとあてがわれました。
ウエットティッシュでしょう。
私のアソコを背後から手のひらでやんわり掴むようにティッシュで覆ってから、そのまま二度三度、中の粘膜に押し付けるように前後に擦られました。
「んんんっ!」
私は両手のひらで自分の口を塞ぎ、必死に悦びを堪えました。
ウエットティッシュを何回か変えて入念に。
お尻側から差し込まれたウエットティッシュは、前のほうで飛び出している肉の芽をも、おかまいなしに擦ってきます。
ウエットティッシュを操るお姉さまの右手中指が、そこの担当のようです。
「ぅぅぅ・・」
必死に快感に抵抗しながら、いつまでもつづけて欲しい、という思いと、でもきっとまた寸止めで終わるのだろうな、という残念な安心感がありました。
「このくらいでいいでしょう。さあ、服を着て、とっととここから出ましょう」
お姉さまの手が私の股間から離れ、急速に昂ぶりが遠去かり、モヤモヤの中で私も渋々立ち上がりました。
お姉さまは、私のお洋服類をトートバッグの持ち手のあいだに挟んで左肩に提げ、空いた両手で使用済みらしいウエットティッシュをたたんでいました。
「はい。これで手も拭いて」
新しいウエットティッシュを手渡してくださいました。
レバーを踏んでも、予想通りお水は流れませんでした。
「手を拭いたら、これ。スカートね。前貼りはもういわよね。グショグショだったし、あとちょっと歩けばもう着いちゃうから」
否を言わせない決定事項伝達的な口調と共に、スカートが私の目の前に突き出されました。
確かにあの変色したストラップレスパンティを、またあらためて貼り直すのも、間が抜けた感じです。
素直にうなずいた私は、手を拭き終えたウエットティッシュと交換にスカートを受け取り、再び慎重にパンプスの両脚をくぐらせて、裸の腰にまといました。
「それからこれ、上着ね。ブラウスももういいでしょう。着てても着てなくても同じみたいだから」
えーっ!?
「そ、それはちょっと、違うような・・・」
ジャケットを受け取りながら不服な顔をお姉さまに向ける私を、お姉さまの笑顔が迎え撃ちます。
「ここに来るまでだって、もう完全にはだけていたわよ、直子の胸元。ブラウスが見えていたの、襟元だけだったもの」
「あたしはそんな姿を見て、いいな、色っぽいな、って思っていたの。直子にとても似合っていたから」
「そ、そうおっしゃられると嬉しいですけれど・・・」
「大丈夫よ。もうあと2、3分歩けばうちだし、こんな時間だから人通りも少ないし、暗いからよく見えないでしょう」
「何よりも、あたしと一緒にいるのだから、直子はもっともっと冒険しちゃっていいのよ。何かあったらあたしが守ってあげるから」
思いがけないお姉さまのおやさしいお言葉に、一瞬意味が掴めず、ワンテンポ遅れてすっごく嬉しくなりました。
「お姉さま・・・」
「ね?だから早くジャケット着て」
見れば、お姉さまのトートバッグの持ち手のあいだには、もう何も挟まっていませんでした。
おそらく脱がせた後、ブラウスだけさっさとバッグの中にしまっちゃったのでしょう。
ここを出るときは、上着だけしか着せないことを、とっくに決めていたようです。
「わかりました」
お姉さまがおっしゃった、守ってあげる、というお言葉に背中を押されて、私は大胆に冒険してみることにしました。
素肌に直に、ジャケットを羽織ります。
Vラインが大きく開いたブレザータイプのベージュのジャケット。
裸コートならぬ、裸ブレザー。
裸コートなら、一見普通の格好と変わりありませんが、裸ブレザーは一目見てバレバレです。
普通に考えて胸元の肌の露出量が多過ぎるし、ノーブラなことも一目瞭然。
ニップルパッドを着けていることが不幸中の幸いとは言えるでしょう。
わかりました、とお答えしてしまった手前、今更わがままは言えず、両腕を通し、ボタンを留めようとしたとき、お姉さまからお声がかかりました。
「ちょっと待って。せっかくだから、こっちももっと色っぽくしちゃいましょう」
お姉さまの両手が私のウエストに伸び、スカートのウエスト部分の布地を折り返し始めました。
「お店に来たとき、直子、こうしていたものね」
お姉さまの手で私の膝上丈の紺色ボックスプリーツスカートは、膝上20センチ以上にまで短くなっていました。
「いい感じよ。ニーソックスの黒とスカートの紺に挟まれた白い太腿とのコントラストが、とても色っぽいわ。もう少し上げちゃいましょう」
一歩下がって私の全身をまじまじと見つめる、お姉さまの笑顔。
また一折短くなりました。
普段でもこんなに短いスカートでは外出しません。
穿くとしたらアンダースコートや見せパンを着けた上での、テニスのときとかコスプレのときくらい。
その上、スカートの下は完全にノーパンなのですから、不安感がぞぞぞぞっと背筋を駆け上がりました。
強い風が吹いたら、つまずいて転んだら、誰かに悪戯でめくられたら・・・
心細いったらありません。
今となっては、あのペラペラで頼りないストラップレスパンティでさえも頼もしく感じます。
「大丈夫よ。普通に歩いていれば見えやしないわ。屈むとお尻が少しヤバイかもだけれど」
またしても私の心を読むエスパーお姉さま。
「もし万が一、めくれちゃったとしても、直子はヘアが無いから、ただ真っ白でなんだかわからないわよ。夜だし」
能天気なお姉さまのお言葉に、少しだけ勇気づけられて覚悟を決めました。
お姉さまが居ればこその大冒険です。
「あのぅ、ジャケットのボタン、もう留めてもいいでしょうか?」
「うん。いいわよ。留めて、さっさとここを出ましょう」
ボタンをふたつ留め終えてお姉さまを見ると、ちょこっと思案顔。
「これ、どうしようかしら?」
右手に使用済みウエットティッシュの束。
「サニタリーボックス、あるにはあるけれど、汚すぎて触りたくないし、便器に捨てても詰まっちゃうだろうし。あ、そう言えば水も流れなかったわね」
「持って帰るべきなのでしょうね。直子のえっちなおシルとオシッコにまみれてベットベトなこの使用済みティッシュ」
「あ、それなら私が何かに包んで自分のバッグに・・・」
「ううん。やっぱりここに置いていくことにする。こんなに汚いトイレをほったらかしにして使わせた管理者への罰として、抗議としてね」
お姉さまが右手の束をサニタリーボックスの蓋の上にそっと置きました。
「でも罰じゃなくてご褒美になっちゃうかもね。外に居る人たちの誰か、あたしたちが出た後、きっとここを覗きに来ると思うから」
「ちょっと嗅いだらすぐわかっちゃうはずよ?これはオシッコだけの臭いじゃないって」
お姉さまったら、すっごく愉しそう。
「直子どうする?あなたのえっちな愛液の臭い、嗅がれちゃうのよ?得体の知れないヘンタイな人に・・・」
怪談でも語っているかのような、お姉さまのお芝居がかった口調。
瞬時に、誰か気味の悪い人がこの個室にしゃがみ込んで、真っ暗な中で私の使用済みウエットティッシュをクンクン嗅いでいる図が頭に浮かびました。
そう言えばオシッコだって、流していないんだった。
オシッコも見られちゃう。
「もう!お姉さまったらぁ」
その想像になぜだかキュンキュン感じちゃいながらも、わざとおどけて抗議する私。
「うふふ。まあ捨てたゴミを誰がどうしようが、あたしたちの知ったことじゃないけれどね。さあ行きましょう」
バタン!
お姉さまが個室のドアを開けました。
おトイレの建物から出る間際に、洗面台上の割れて汚れて曇った鏡の中に、お姉さまに右手を引かれた自分の姿が映りました。
ジャケットのVラインから大胆に覗く素肌。
横向きだとカーブした襟の隙間から、横乳が丸見え。
正面が映ると、左右のおっぱいの谷間のふくらみと丸みが完全に見えていました。
いやんっ!
自分で自分の胸元を見るのより、鏡に映った姿のほうが想像以上に大胆かつ露骨な感じです。
正面姿が映った直後、反射的に鏡から目を逸らしていました。
目を逸らしたって、今の自分の格好がマシになるわけでは無いのに。
鏡から目を逸らすと視線がお外に向きました。
明るいおトイレから暗い公園内がぼんやり見えました。
「キャッ!」
私が小さく悲鳴を上げると同時に、パチンとおトイレの電気が消され真っ暗な中、グイッと右手を引かれました。
「こっちよ!」
お姉さまのお声、と思った途端、私は更に強い力で暗闇のほうへ強引に引っ張り込まれました。
前屈みのへっぴり腰になって、薄闇のほうへ大きくお尻を突き出した格好。
急に激しくからだを動かしたために、短いスカートが大きく翻りました。
いやんっ!スカートの中が見えちゃう・・・
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