2021年9月20日

肌色休暇二日目~いけにえの賛美 10

 シュルルルルという音を立てて、一直線の強烈な水流が私の胸元を襲ってきます。
 右おっぱい、左おっぱいと小刻みに標的を変えながら左右のおっぱいを揺らしてくる激水流の陵辱。
 為す術もなくプルプル翻弄される私の乳房。

 水飛沫が派手におっぱいを揺らしているときは、確かにあの意地の悪い疼痛を忘れることが出来ましたが、水流が移動してしまうと元の木阿弥。
 皮膚の表面ではなく、ごく薄く一皮残したくらいの内部からジンジンシクシクと疼かせてくるイラクサの陵辱がまだしつこく残っています。

「あーーーーっ!!!」

 やがて水流は私のマゾマンコへ。
 粘膜と肉芽を執拗に嬲られ、何度か達してしまう私。
 それでも疼きの消えないイラクサさまの威力。

 あやつり人形はもはや、手足をジタバタさせる気力も失せて力無く頭を垂れ、ダランとうなだれるばかり。
 首輪から垂れ下がったリードの持ち手が、地面スレスレでプランプラン揺れています。

 水音の蹂躙が過ぎ去り、素肌に静寂が訪れます。
 素肌を水滴が滑り落ちていく微かな感触の内側で弱まったとは言え、まだ消え失せてくれないイラクサさまの痺れ。

「んふうぅっ…」

 水流の物理的刺激で幾度か達していたはずなのに、秘部三ヶ所をまだ疼かせてくる微熱が貪欲に新たな刺激を欲しています。
 うなだれていた顔を上げ、眼前に立たれているあるじさまと寺田さま、それにジョセフィーヌさまに向かって、媚びるように身をクネクネ捩らせてしまいます。

「どうした?満足出来たのだろう?寺田の放水に犯されてジタバタ踊り狂ってイキ果てていたじゃないか」

 あるじさまが乗馬鞭のベロで、私の相変わらずな勃起右乳首をペロンと撫ぜ下ろされます。

「はうんっ!」

 そんな軽い愛撫にさえビクンと反応してしまう今の私のからだ。

「それとも、まだ足りないのかい?」

 今度は左乳首をペロン、私は、あんっ!

「は、はい…イ、イラクサ、さまの痛痒さがまだ、まだ治まらないんです…どうか、どうかもっとソコを弄ってください、虐めてください…罰をお与えください…」

 静寂が深まるとともにジンジンシクシクと威力を盛り返されるイラクサさま。
 その焦燥から一刻も早く逃れたくて、恥も外聞もなく懇願します。

「やれやれ。とんだド助平なご令嬢がいたものだ。淫乱という概念は、おまえの為にあるのだろうな」

 おっしゃりながらあるじさまが寺田さまに目配せ。
 ススっと私に近寄ってこられた寺田さまが、吊り上げられていた私の左足首のベルトに繋いだ縄を解いてくださいました。

 久しぶりに地面を踏みしめる自由となった左足。
 体勢がずいぶん楽になりました。
 右足と両手はまだ拘束されたままなので、ここから逃げ出すことは出来ないのですが。

「おまえのような好色なドマゾ女はわたくしの手にも余る。そんなに虐められたいのなら、オナ子のもうひとりのあるじさまにお願いすればいい」

「ぁふぅぅーんっ」

 あるじさまの乗馬鞭が私の両脚のあいだに滑り込み、お尻のほうから前方へとベロで擦るように撫ぜていかれます。
 より的確に粘膜と肉芽に当たるようにと、自由な左脚を大きく開いてしまう私。

 ベロですくい取られた私の恥ずかしい愛液をジョセフィーヌさまの鼻先にあてがうあるじさま。
 クンクンお鼻を鳴らされ、ペロペロとベロを舐められ、ブンブンと尻尾を振られるジョセフィーヌさま。
 私の顔を嬉しそうに見つめ、今にも飛びかかってきそうな前傾姿勢なジョセフィーヌさまのお背中を、あるじさまがお優しく撫でつつなだめられています。

「ジョセフィーヌ、ステイ、まだだ。オナ子?」

「は、はい…」

「どうした?ジョセフィーヌにお願いすることはないのか?遊んで欲しくはないのか?」

「…はい、遊んでいただきたいです…」

「ふん、お前の場合は、もて遊んで、だろうがな。それならちゃんとお願いしなけりゃだめだろ?」

「はい、ジョ、ジョセフィーヌさま…ど、どうか、直子を、あ、いえ、オナ子を、も、もて遊ばれてくださいませ…」

 私が、ジョセフィーヌさま、とお名前をお呼びした途端にピクンと動かれたジョセフィーヌさまの両耳。
 それに気づいたのと、あるじさまが小さく、ジョセフィーヌ、オーケー、ゴー、とつぶやかれたのが同時でした。

 5メートルくらい離れた位置から私に向かって、一直線に駆け寄ってこられるジョセフィーヌさま。
 その勢いに気圧されて思わず内股になって腰を引いてしまう私。
 その引っ込めた両脚の付け根部分にジョセフィーヌさまがグイグイと、その毛むくじゃらなお顔を突っ込んでこられます。

「あっ、あんっ、あんっ!」

 私の股のあいだをくぐり抜けたジョセフィーヌさまがお尻をペロペロ舐めてくださいます。
 少し開いた内腿と内腿のあいだに舌を挿し込むようにされ、私の肛門から陰唇、恥丘にかけてのこそばゆい愛撫。

「んっ、あっ、あんっ、あーんっ…」

 ジョセフィーヌさまは忙しなく動き回られ、お尻と言わず腿と言わず、私の下半身の至るところを舐め回してくださいます。
 足元は先ほどからの放水で小さな水溜りが出来るくらい泥濘んでいますが、そんなことはお構いなしなジョセフィーヌさま。
 私の左足ハイソックスにも泥水が跳ねてグズグズ。

 寺田さまがお澄まし顔をされて正面から私に近づいてこられます。
 寺田さまのミラーサングラスに今の私の姿が映り込んでいます。
 自ら左脚を宙に高く上げ、股間に潜り込まれたジョセフィーヌさまの舌使いにクネクネ身を捩らせている私の姿が。

 寺田さまは左手に歯磨き粉みたいなチューブ状の容器を持たれ、そこからひねり出したペースト状の粘液質な何かを左手に受けられています。
 ほんのり香リ来るチーズのような匂い。
 ジョセフィーヌさまもその香りに気づかれたのか、私から離れて寺田さまへとまっしぐらに飛びつかれます。

 後ろ肢立ちのジョセフィーヌさまでも届かないくらい左腕を高く掲げられた寺田さまが、私のすぐ前まで来られました。
 やおらその左手を私のお腹に当てられ、そのペースト状のクリームを私の素肌になすり付けてこられます。
 寺田さまの左手のひらが上へと滑り、遂に私の右おっぱいを包み込んでくださいました。

「ああーんっ」

 つづいて横にずれて左おっぱいも。
 私の上半身はペースト状クリームでヌルヌル。
 チーズのような匂いもずいぶん強くなっています。

 すかさず私に飛びついてこられるジョセフィーヌさま。
 泥に汚れた前肢を私のお腹に当てられ後肢立ちになられ、その長い舌をベロンベロンと突き出しながら私のおっぱいを一生懸命舐めてくださいます。
 全身が性感帯となっている今の私にとって、その執拗な愛撫の気持ち良さと言ったら…

「あーっ、あんっ、あんっ!あーーーんっ!」

 私の素肌に舌を這わせてくださりながら、ハアハア荒い息を吐かれているジョセフィーヌさま。
 本当にジョセフィーヌさまからご奉仕、別の言い方をすれば征服されているみたい。
 ジョセフィーヌさまの一挙手一投足に翻弄される私のマゾ性とドマゾなからだ。

 後肢立ちはお疲れになるのでしょう、時折前肢を下ろされ私の周りをグルグルお回りになられます。
 ふくらはぎや腿をフワフワ撫で回す柔らかな体毛。
 
 それから私の脚やお尻を丁寧に舐めてくださり、やがて再び後肢立ちとなられ脇腹やおっぱいまで執拗に舐め回してくださる長い舌。
 それらの感触全てが私にとって至上の愛撫です。

 寺田さまも適宜、私の素肌にペーストを追加してくださり、そのたびに素早く追い掛けて舐め取ってくださるジョセフィーヌさまの長い舌。
 私の頭の中では、どこでどなたに教わったのか自然にネットで覚えたのか、バター犬、という単語がグルグル渦巻いていました。

「あんっ、あんっ、そこっ、あーーっ、もっと、そう、そこ、もっとぉ…」

 あられもなく淫声をほとばしらせる私。

「あんっ、あーーっ、あんっ…えっ!?…」

 そのときフッと視界を奪われました。
 目の前が真っ暗。
 どうやらまた目隠しをされてしまったみたい。

 そんなことにはお構い無しなジョセフィーヌさまからの舌責めはつづいています。
 私の太股、内腿、お尻、女性器、脇腹、おへそ、下乳、乳頭、胸元まで、唾液ダラダラな滑らかな舌で執拗に愛撫されています。

 いつの間にか私の両手を幹から吊るしていた縄の結び目が緩められていたようで、自分でしゃがみ込める程の長さになっていました。
 と言っても相変わらず、両手は手錠の形に拘束されたままですが。

 いつしか私は、ジョセフィーヌさまがより舐めやすいようにと、中腰ガニ股に大きく股を広げ、ジョセフィーヌさまを迎え入れていました。
 おそらく傍から見れば凄く浅ましくもみっともない格好。
 
 そんな私にお応えくださるかのように、鎖骨から顔面までベロベロ舐めてくださるジョセフィーヌさま。
 舐められるたびに、そんな格好で全身をプルプル震わせている私。

「あんっ!そこっ!あーんっ、そうっ、そうっ、そこをもっと、あっ、だめっ、もっとぉーっ!」

 もはやジョセフィーヌさまは私のかけがえのないパートナーさまのおひとりです。

「ふん、踊りにキレが戻ってきたじゃないか。ペットはペット同士、心ゆくまでそうして戯れるがいい」

 真正面からあるじさまのお声。

「さて、私は仕事に戻るとするか。寺田?あとは貴方がよしなにするがいい。任せたぞ」

「承知いたしました、先生」

 寺田さまのキリッとシャープなお声でのご返事。
 そのあいだも私はアンアン喘ぎっ放し。

「そうだ、オナ子にひとつだけ教えておいてやろう」

 少し遠ざかられた感じなあるじさまのお声。

「おまえはさっきから安心しきったようにアンアン喘ぎ声を上げているがな、この屋敷にも郵便や宅配便は届くぞ?」

 そんなお言葉が聞こえ、あわててムッと口をつぐむ私。

「来るとしたら今頃の時間帯だ。郵便屋や宅配便の配達員のあいだで噂になっているらしいな、この屋敷の裏庭には時々素っ裸の若い女が無防備に吊るされている、って」
「そのせいで奴等のあいだでは、この屋敷への配達が争奪戦となっているという話だ。ポストは表玄関だが、裏庭と言っても表側から目隠しとなっている木々のあいだから覗き込めば、ここら一帯丸見えだからな」

 そのあいだもジョセフィーヌさまからの陵辱は止まりません。
 必死に口をつぐんで、あるじさまのお声に耳をそばたてる私。

「何年前だったか、そんな配達員のひとりが、そのとき吊るされていた全裸のM女に不埒な悪戯をしようとしたのだな。幸い未遂で終わったが、そのときこんな取り決めをした」
「ここが私有地である限り、庭で女がどんな格好をしていようとも手を出すのは紛れもなく犯罪だ。ただし、わたくしどもとて、余り褒められた行為をしているわけではない」

「だから妥協案としてこう決めたのだ。ここで面白い見世物を見つけても手を出すのは問答無用でアウト。こちらからそれなりの法的手段に訴えてその行為の落とし前はつけてもらう」
「その代わり、運良くその場に居合わせたなら、見物したり撮影するのはセーフ。その後その写真や動画がどう使われようが、それはそのM女の運の無さだ、ってな」

「だから今、オナ子に目隠しをしてやったのさ。運良く誰かに撮影されたとしも、素顔までは晒されないように、という親心でな」

 それっきりあるじさまのお声は聞こえてきません。
 おそらくお言葉の通り、お仕事に戻られたのでしょう。
 
 気がつけばジョセフィーヌさまからの愛撫もあっさりと消えていました。
 おそらく最愛のあるじさまに着いて行かれたのでしょう。

「直っちってば、凄いね。あんなにノリノリな先生、先週のM女に匹敵するわ」

 突然左耳に息を吹き込むような掠れた寺田さまのお声。
 その熱い吐息にビクンとからだを震わせる私。

「そんなに貪欲な若いドマゾ娘、そうそうはいないわよ?アタシまでゾクゾク濡れてきちゃったもの。直っち、ううん、畏敬の念を込めて直子って呼び捨てにさせてもらうわ」
「直子、まだまだ満足し切れていないのでしょう?まだまだ乳首とクリット、ぴんこ勃ちだし」

 からかうようにハスキーにおっしゃった後、私の左耳たぶを軽く噛むようにしゃぶってくださる寺田さま。

「はうんっ!は、はい…ジョセフィーヌさまにも何度かイカせていただいたのですが、や、やっぱり直子のマゾマンコに強烈な陵辱が欲しいのです…」

 このかたなら私をキチンとイカせてくださるかもしれない、という一縷の望みを込めて、寺田さまに懇願してしまいます。

「いいよ。アタシもそろそろみんなの夕食の準備に取り掛からなければならないし、直子もこのままでは可哀想だものね」

 お優しいお言葉をくださった寺田さまのおからだが離れる気配がし、すぐに吊るされている両手から左手だけがベルトごと、解放されました。
 
 自由になった左手に手探りで握らされた、ちょうど良い握り心地な感触。
 それは紛れもなく、私がお座敷からお庭に出るまでずっと口に咥えさせられていた、あの肥後ずいきの太めな胴体。

「ほら、それを自分でオマンコに突っ込んで、心ゆくまで自分で自分を慰めなさい。アタシはそろそろ戻らなくてはならないけれど、直子はいつまででもここで愉しんでいていいから」

 それきり寺田さまのお声も聞こえなくなりました。
 いつの間にか目隠しの向こう側に感じる晩夏の陽射しも、幾分薄暗くなっているような気がします。

 私の左手には肥後ずいき。
 気がつけば、あんなにしつこかったイラクサさまの蹂躙もずいぶん薄らいでいました。
 
 それでもまだまだ新たな性的刺激を欲している私のからだ。
 この期に及んで肥後ずいきさまをマゾマンコに突き立てない、という選択肢はありえませんでした。

 ジュブっ!

「あーーーーっ!!」

 左手で握った肥後ずいきさまを手探りでマゾマンコに突き立てました。
 久々に膣口全域を満たしてくださる異物の感触。
 すぐに私のマン汁が繊維質に溶け合い、粘膜を熱くさせてくださる肥後ずいきさま。

「あんっ、あんっ、あんっ、あーんっ…」

 先ほどのあるじさまからのご忠告もどこへやら、制御の効かない淫声を撒き散らす私。
 私の左手はピストン運動を延々とくりかえし、イラクサさまとはまた違ったむず痒さをマゾマンコに与えてくださる肥後ずいきさま。

 右手が拘束されているので、おっぱいを弄れないのがもどかしい…
 それに、ここにジョセフィーヌさまからのおっぱいへの愛撫があれば…
 無い物ねだりなことを思いつつもジュブジュブと卑猥な音を立てつづける私のマゾマンコ。

「あーーっ!あーーーーーっ!!…あーーーーーーーっ!!」

 まっしぐらに昇り詰めている最中に、ふっと自動車のエンジン音のような音が聞こえた気がしました。
 えっ!?と思うのですが、私の左手はもう止まりません。
 同時によみがえる先ほどのあるじさまからのご忠告。

 えっ?この音って郵便屋さま?それとも宅配便さま?
 心の片隅ではそう思うのですが、一方で大丈夫大丈夫イッちゃえイッちゃえ、と楽観的な私。
 あるじさまを信じるなら写真を撮られるくらいだし、素顔がわからないように目隠しも施してくださったし…

 そうしているあいだにエンジン音はどんどん近づいて来て、ついに表玄関に停まったみたい。
 エンジン音が消え、バタンバタンとドアを開く音。
 その音と一緒に私はイキ果てていました。

 泥濘んだ泥水の中にお尻ごと突っ込みへたり込んでいる私。
 頭の中が真っ白になってハアハア息を荒げている使い物にならない耳朶をくすぐってくる微かな足音。

 それもおひとりだけではないみたい。
 だんだんとその聴力を取り戻した私の耳に聞こえ来るその足音は、どう聞いても複数。
 その足音たちが石畳を踏まれ砂利道を踏まれ、やがて木々の葉っぱがザワザワとさんざめきながら、草と土を踏まれる音に変わります。

 もちろん今なら、左手左足は拘束されていませんから、左手から肥後ずいきさまを手放しさえすれば、自分で右手右足の戒めを解き、目隠しをも取り去って、その場から一目散に逃げ出すことも出来るでしょう。
 だけどなぜだか、そうする気持ちにはなれませんでした。

 右手右足拘束で目隠しもそのままに、その場にほぼ全裸姿で怯えている私。
 その足音たちは明らかに、私のほうへと近づいて来られています。

 不意に目隠し越しにもわかる眩い光が真正面から浴びせられます。
 立てつづけに閃光が数回。
 眼前が眩むたびにゾクゾクっと戦慄する私の全身。
 
 近づいて来られたどなたかから、私の恥ずかし過ぎる写真を数枚撮られてしまったのは確かなようでした。


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