テーブルの上で膝立ち前屈みになり、自分の両手で自分のお尻の割れスジを左右に押し拡げます。
たくさんのお客様がたが凝視されている、その目の前で。
アナルだけではなく、その少し下にある女性の穴の粘膜までもが外気にさらされている感覚があります。
私、今、大勢のみなさまの前で、とてつもなく恥ずかしいことをさせられている・・・
今更ながらの圧倒的な絶望感を伴った羞恥が、自分の全身を淫らに火照らせてくるのがわかります。
ああ・・・視ないで・・・でも・・・視て・・・
「ああっ・・・」
みなさまにお尻を向けているのをいいことに、こっそりと被虐に酔い痴れていた私の口から零れた、はしたないため息。
どなたかが私の割れたラビアのあいだに、指を挿入されたみたい。
いつもの習性で挿れやすいようにとお尻をグイッと高く突き出すと、両肩がテーブルのほうへとガクンと下がり、右ほっぺがテーブルの赤い敷物にくっつきそう。
「直子って本当、枯れない泉よね。さっきあんだけイキまくっていたのに、相変わらずマゾマンコ、グチュグチュ」
指をお挿れになったのはもちろん、最愛なるお姉さま。
そのまま膣壁を擦るみたいにズブズブとイタズラされ、不意に抜けました。
「筆を咥えやすいようにケツの穴をほぐしてあげる。マン汁がローション代わりになるから、直子って便利よね?」
からかうようなお声と一緒に、今度は私のアナルに、さっきと同じ指が侵入してきました。
細くて長くてしなやかな、お姉さまの生の右手人差し指。
「あんっ、あんっ・・・」
中をクイックイッとほじられるたびに、抑えられない喘ぎ声が出てしまいます。
お姉さまがテーブルに上がられてからは、ギャラリーの方々もずいぶんお静かになられていました。
余計な野次やクスクス笑いも聞こえず、何て言うか、固唾を飲んで見守られている感じ?
そのぶん自分の出す淫ら声がより大きく響き、いたたまれない恥辱感。
「このくらいほぐれればいいでしょう」
唐突に指が抜け、お姉さまが私の顔のほうへと移動される気配。
「両手はいったん外していいから、あたしに顔を向けなさい」
私の正面にしゃがみ込まれたお姉さま。
テーブルの敷物に顔を押し付けるみたく這いつくばっていた私は、お尻に回していた両手を外して敷物の上に突き、四つん這いに戻りました。
四つん這いの私の顔の、頭2つ分くらい上から見下ろしてこられる、しゃがみ込まれたお姉さまのお美しいお顔。
この構図って、本当に飼い主とそのペットそのもの・・・
と思ったとき、私の鼻先にお姉さまの右手が突きつけられました。
「ほら、しゃぶってキレイにして」
しなやかな5本の指のうち、1本だけ根本まで濡れそぼったお姉さまの人差し指。
その指から漂う、ツンと鼻をつく独特の臭い。
さっきまで私の肛門に突っ込まれていたお姉さまの人差し指。
もちろん私にためらいなんてありません。
舌を伸ばしてお姉さまの人差し指にむしゃぶりつきます。
しょっぱさと苦味が入り混じった自分の体内の味が消えると、そこに残るちょっぴり甘みを含んだお姉さまの指のお味。
もし私が本当にワンちゃんだったら、しゃぶっている最中ずっと、千切れんばかりに尻尾を振っていたことでしょう。
「はい、じゃあ本番よ。もう一度これをしゃぶって」
お姉さまの指が引き抜かれ、代わりに口腔に侵入してきた書道筆の軸先。
お姉さまの指に比べると三倍以上の太さに感じます。
ちょっぴりゴムの味を感じるそれも、私は夢中で頬張りました。
「おーけー、また自分でケツの穴おっ拡げていなさい」
書道筆を引き抜かれたお姉さまが立ち上がられ、お声が私の背後へと移動していきます。
今度は私は最初からお尻だけ高く突き上げ、自分の両膝と敷物に押し付けた右頬の3点だけでからだを支える、アナルおねだりポーズ、になりました。
なんだかお姉さまとふたりだけでえっちな遊びをしている感覚になっていました。
周りのかたたちの存在をいっとき、完全に忘れていました。
ビーズ状の軸先はまず膣内に深々と突っ込まれ、グリグリと私の愛液を絡め取った後、私が自ら押し拡げているお尻の穴にそっと充てがわられました。
「あぁ・・・」
それだけで期待の嬌声を洩らしてしまう、どうしようもない私。
「挿れるからね、力抜いていなさい」
お声と同時に体内にヌルっとした固いものが、ズブズブとゆっくり埋め込まれてきます。
「あっ、あーっ、ああーーっ・・・」
本来は出すこと専用なはずの器官に侵入してくる異物。
狭すぎる空間にピッタリ密着しながら無理やり押し入ってくる異物に戸惑う粘膜。
アナルに蓋をされ、排泄の一切を禁じられてしまったような屈辱。
そんな背徳感、被虐感、絶望感が長い溜息となって、私の喉奥からほとばしり出てしまいます。
「あらあら、あんなに太いのが、やすやすと入っちゃうような子になっちゃったんだ、なおちゃんは・・・」
遠くから聞き覚えのあるお声。
素で驚かれ、思わずお口から出てしまったような、お独り言のようなお声。
やよいママさまでした。
そのお声が耳に届いた瞬間、忘れかけていた羞恥心が決壊したダムの水流のように、胸中に押し寄せてきました。
いやっ、やよい先生・・・そんなこと、おっしゃらないで・・・
否応なしに現実へと引き戻されます。
そう、ここはたくさんの見知らぬお客様がたが見物されている大きなテーブルの上。
私はそこで、お姉さまからアナルを犯されて身悶えているということを。
初めは挿入はおろか弄られることも、視られることさえ恥ずかし過ぎてイヤだったアナル。
でも歴代のミストレスお三かたから、異物挿入、お浣腸、肛門拡張、アナルビーズと手解きを受け、今では、そこを刺激すれば確実に気持ち良くなれる方法まで会得していました。
お久しぶりにお会い出来たやよい先生、いえ、やよいママさまが思わず呆れられてしまうのも、ご無理の無いことでした。
「おっけー、こんなもんでいいでしょう。立ちなさい」
しばしのほろ苦い郷愁を破ったのは、お姉さまのお声。
再び私の顔のほうへとお戻りくださったお姉さまが、身を屈めてお手を差し伸べてくださいました。
「あ、はい・・・」
自分のお尻から両手を外し、いったん四つん這いに戻ってからそのお手を見上げ、おずおずと右手を差し出します。
私の手をしっかりと握ってくださったお姉さま。
そのお手に縋り、膝立ちから爪先立ちへと体勢を変えて立ち上がります。
両脚のあいだの違和感は、肛門に突き挿さった書道筆。
お尻の穴から幾分後方向きに、まるで硬いシッポみたいに突き出ていました。
ビーズ状の段々3つが全部埋まるくらい深く埋められたみたいで、からだを動かすと微妙に粘膜に擦れるみたい。
痛くはなくて、むしろ気持ち良い感じが心配です。
お姉さまに手を引かれ、私のお尻に群がられていたギャラリーのみなさまのほうを向かせられます。
こんなにたくさんの方々に、私は自ら押し拡げたアナルを晒していたんだ・・・
そして今は、全裸で筆のシッポを生やした姿をじっと凝視されています。
逃げ出してしまいたいほどの羞恥を嘲嗤うかのように、両内腿を愉悦の液体がダラダラ滑り落ちてしまいます。
「みなさん視ておわかりのように、アヌス書道はマンコと違って、筆が真っ直ぐ下にではなく、少し斜め後ろ向きになってしまいます」
ずいぶんお久しぶりにお聞きしたように感じる、マイク越しのミイコさまのお声。
お姉さまと手を繋いだままな私の裸身を指さしつつのご説明。
「ですので書くときは、さっきのおばさんのときとは逆を向き、スレイブは自分の股ぐらから覗き込むような姿勢で前進しながら、書き進むことになります」
ミイコさまのご愉快そうなお顔。
「これって意外と難しいらしいのよね、自分から見えている左右と紙の向きが逆になるから。おばさんもアヌス書道初めてのとき、かなり苦戦していたものね」
「みなさんも、そのあたりにも注目して見物すると面白いと思います。あと、このスレイブはなにぶんにも初体験ですので、指南役として飼い主さんのアドバイスも許可しますから、飼い主さんもそのまま壇上に残ってください」
ミイコさまのお声と一緒に、場内にもザワザワが復活して、拍手やがんばってー、のご声援も聞こえてくるようになりました。
「それではあらためまして、スレイブ直子のお題は、私はマゾ女、の5文字です。始めてください」
ミイコさまのご説明が終わると、ギャラリーのみなさまが見やすそうな位置へとザワザワ散らばられます。
結局360度、どちらを向いてもどなたかしらお客様のお顔が見える状況に。
「さあ始めましょう。まず最初に筆に墨を浸けなさい」
私の手を取ったまま、墨汁のボウルのほうへと導いてくださるお姉さま。
お姉さまってば、この公開調教っぽい雰囲気がお気に召されたみたいで妙にノリノリなご様子。
私へのご指示も全部マイクに乗せてみなさまにお聞かせしちゃうおつもりらしく、私をみなさまの見世物にする気マンマン。
ボウルの傍で恋人繋ぎが離れ、自由になった両手が自然に後頭部へと行ってしまう、哀しいマゾの性。
ボウルの少し前に立って和式のおトイレで用を足すときみたいにしゃがみ込み、お尻の穴から突き出ている書道筆の筆先に墨汁を含ませます。
この格好、かなり恥ずかしい・・・
排泄姿を間近から大勢に見物されている気分です。
「たっぷり浸けていいけれど、墨を紙に垂らさないように縁に擦りつけて絞りなさいよ」
お姉さまから見下ろしつつのアドバイス。
筆先をボウルの内側に擦り付けるとき、いやらしくグラインドしてしまう自分の腰の動きが恥ずかし過ぎます。
「そうだ、直子はジャッキーみたいに、緊張感をキープするための戒め、は要らないの?」
イジワルく尋ねてこられるお姉さま。
ギャラリーのみなさまがクスクス笑われています。
「あ、いえ。と、とくにはいらないです・・・」
今の私はそれどころではありません。
お尻の穴に筆を挿して見ず知らずのみなさまの前でお習字、なんていう生まれて初めての恥辱体験に胸がドキドキし過ぎて、一刻も早く終わらせてテーブルを降りたいだけ。
そんな私の返答に、クスクス笑いの波がより広がりました
「ふーん、珍しいのね。普段の直子は洗濯バサミとか目玉クリップとか、大好物なのにぃ」
お芝居がかったお姉さまのお言葉に、今度はみなさま大笑い。
私は笑い声を浴びながら、マゾマンコの奥が疼いて疼いて仕方ありません。
「じゃあさっさとお習字を始めましょう。最初の文字は、私、よ」
お姉さまに促され、服従ポーズのまま書き初め用紙を跨ぎました。
「ほらー、さっきミイコさんが言っていたじゃない?そっち向きではダメ。逆、逆」
文鎮のほうを向いてガニ股スタンバイした私に、笑いながらのお姉さまの駄目出し。
確かにこの状態でしゃがんでも、筆は遥か後ろにあって、まともに文字なんて書けなさそう。
よたよたと180度回転して和紙を跨ぎ直すと、筆先が文鎮のすぐ下に来て、逆よりずっと書きやすそうです。
「そう、それで股のあいだから筆を覗きながら、筆先をコントロールするの」
お姉さまから笑顔のおーけーをいただきホッとして、やや深めに腰を落としつつ考えました。
えっと、私、っていう漢字は、まず右から左斜め下に一回払ってから横棒、縦棒で、左右に払って、それから右側にカタカナのムを細長く、それで、は、は・・・
目を閉じて真剣に考えつつ、時折自分の股ぐらから筆先を覗き、どう動かすかシミュレーションしてみます。
だいたいの筆遣いが固まったところで、ふと周囲に目を遣ると、薄い笑いを一様に浮かべられた同性のお顔たちにぐるりと取り囲まれていました。
全裸に首輪でお尻に書道筆を挿してしゃがみ込んだ女を眺めている、憐れむような蔑むような、嗜虐と好奇に満ち溢れた無数の目、目、目・・・
私、なんで今、こんなところで、こんなことをしているのだろう・・・
今までにも不特定多数の方々の前で痴態を晒したときに感じたことのある、切ないような虚しいような、でも決して嫌いではない、いいえ、むしろ積極的に陥りたいような、蠱惑的な虚無感。
妄想で思い描いていたことがいざ現実となったとき、対応しきれない戸惑いと、ついにやってしまったという罪悪感、絶望感。
それらは徐々に願望を叶えたという喜びに変わっていき、性的な高揚感へと収束していきます。
真っ白な和紙の上に汗でも涙でもない透明な液体が一滴、ポタリと垂れました。
「ほら、早く書き始めないと墨が乾いちゃうわよ?」
お姉さまのお一言でフッと我に返り、思い切ってガクンと腰を沈めました。
「あんっ!」
筆先が和紙に着地し、体内の軸先がグイッとより深いところまで届きました。
まずは払い、次に横棒、縦棒を長く下ろして左右に払い・・・
私、の、のぎへん、のところで墨が掠れるようになり、いったん墨汁ボウルのほうへ戻り、しゃがんで墨汁に浸します。
腰を振って墨汁を絞ってからまた和紙に跨がります。
それからは夢中でした。
シミュレーション通りに腰をグイグイ振って、予想通りの線が引けると凄く嬉しく感じました。
腰を揺らすたびに、前屈みのため垂れ気味になっている自分のおっぱいがブルンブルン揺れているのが自分の目にも見えていました。
筆先が和紙に届くたびに、肛門に挿さった軸先が腸壁をなぶり、どんどん気持ち良くなって小さく声をあげていました。
それに伴って和紙にも無数の愛液染みが垂れ、その上を墨が通ると滲んでしまいました。
女、の字の最後の払いを書き終えて立ち上がろうとしたとき少しよろけて、すかさずお姉さまが背後から肩を抱いて支えてくださいました。
私はお姉さまのお胸に背中を預けながら、ビクンビクンと小さくイッていたと思います。
「はい。スレイブ直子も書き上がりましたー、終了でーす。こちらがその作品、私はマゾ女」
テーブル下のミイコさまのご合図。
お姉さまは片手で私を支えたまま、書き終えたばかりの私のお習字をもう片方の手で拾い上げ、高く掲げてみなさまにお見せになりました。
沸き起こる拍手と小さな笑い混じりのざわめき。
「ほら直子、シャンとなさい!」
まだお姉さまにもたれ気味な私の肩を揺すり、小さく叱責くださったお姉さま。
「は、はい・・・」
私もお姉さまからからだを離し、後頭部に両手を当てて基本ポーズに戻りました。
お尻の書道筆はまだ挿さったままです。
書き終えたお習字は、各文字の大きさのバランスが悪かったり、は、の字の右側のぐるんが逆巻きだったりはしましたが、初体験にしては我ながらよく書けたかなと思います。
お姉さまがテーブルサイドにおられた幾人かのお客様にマイクを向け、ご感想を募りました。
「ちっちゃな子供が見よう見真似で一生懸命書いた字みたいでカワイイ」
「変なところもあるけれどちゃんと、私はマゾ女、って読めるから合格」
「さすがに、マゾ、の二文字がとても上手い」
「書いているときの表情が凄くエロかったから、少しくらいのミスは許す」
などなど。
よかった、概ね好評みたい。
お姉さまもみなさまのご感想にお気を良くされたのか、再び私の傍らに戻られておっしゃいました。
「初めてにしたら上出来よ、よくがんばったわね直子。だからご褒美をあげる。もう一度四つん這いになりなさい」
嬉しそうな笑顔のお姉さまに促され、再び両膝を折る私。
今度は始めからミイコさまたちがいらっしゃるメインと思われるサイドにお尻を向けてひざまづきました。
顔だけ横上に向けて、私のお尻傍のお姉さまを見上げます。
「わかっているじゃない?一度言われたことは忘れずに、飲み込みも早い。本当に直子はいいマゾペットで可愛いスールよ」
お姉さまからのお褒めのお言葉に頬が緩んでしまう私。
「筆を抜きがてらあたしがイタズラしてあげるから、今度はアナルでイクところをみなさんに見ていただきなさい」
つづいたお言葉は、ドエスそのものなヘンタイ過ぎるご命令。
「えっ?い、今ここで、アナルだけで、ですか?・・・」
戸惑いがそのまま言葉になりました。
「そう。さっきはマゾマンコに電マ突っ込んでイッていたじゃない?でもあんなの普通の人なら誰でもイケるわ。だけど直子は普通じゃないでしょ?」
お姉さまってば、この雰囲気を完全に愉しんでいらっしゃいます。
「大丈夫よ。このあいだもあたしの前で何度もイッたじゃない?あちらのスレイブの飼い主さんからいただいた特性アナルビーズで」
テーブル下のシーナさまとジャクリーンさまにお顔をお向けになるお姉さま。
それは事実でした。
私がひとりアソビでみつけた、アナルのツボ、みたいな場所をお姉さまにお教えしたら、お姉さまはあっという間にその場所への刺激の仕方を体得してしまい、それからは面白半分に何度も何度も、ふたりのときでもオフィスでも、アナルだけでイカされていました。
「世の中には、アナルが気持ちいいのはゲイの男性だけ、女性がアナルでイケるはずがない、と思い込んでいる人もいるらしいの」
今度はしほりさまのほうに視線を遣るお姉さま。
私の目の前にいらっしゃったOL風なブラウス姿の女性おふたりも、お顔を見合わせてウンウンというふうにうなずいていらっしゃいます。
「そんな偏見をマゾ直子のヘンタイテクニックで覆しておあげなさい」
「あ、はあ・・・」
アナル書道中は小さくイッただけだったので、欲求不満は残っていました。
それに、お姉さま直々に私をイカせてくださる、というご提案が何よりも嬉し過ぎるご褒美でした。
見知らぬ大勢のみなさまがご覧になっている、という現実感が再び薄れかかっていました。
今日一日、午前中からあまりに恥ずかし過ぎることばかりしているので判断基準がおかしくなってしまっているのでしょう。
お姉さまからのヘンタイ過ぎるご褒美を、私は悦んで頂戴することにしました。
*
*三人のミストレス 29へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2018年6月10日
2018年5月27日
三人のミストレス 27
テーブル上のジャクリーンさまに向けて書道筆を差し出すミイコさま。
服従ポーズを解いて近づいてこられたジャクリーンさまは、少し不安気なお顔です。
「さすがの牝ブタおばさんも浮かない顔しているわね?今までで文字数最高よね?それにこんなに細い筆も」
からかうようなイジワルいお声のミイコさま。
「でもまあわたしたちにも慈悲はあるの。まず、この筆、筆ペンよ。だからいちいち墨で筆先を湿らせる必要はないわ」
「これだけの画数の漢字だから、いちいち墨汁の場所に戻っていたら、墨がポタポタ垂れてせっかくの作品が台無しになっちゃうもの」
ミイコさまのわざとらしい、おやさしげなお芝居声。
「あと、これ」
ミイコさまが傍らのテーブル上から、何やらつまみ上げられました。
「このトゲトゲサックを軸先に取り付けていいわ。根本だけでもいくらか太さが増すでしょうから、マンコの奥でしっかり咥え込みなさい」
ミイコさまが右腕を高々と掲げてみなさまにお見せになったものは、柔らかそうなシリコンゴム製っぽい、肌色で長細い指サックみたいなもの。
長さは5センチくらい、指サックの周囲全面が1センチくらいのトゲトゲ突起にびっしりと埋め尽くされていました。
確かにあれを軸先に付ければ、軸先が2センチ以上は太くなるでしょう。
つまり都合、直径3センチ。
ただしトゲはたぶん柔らかくてふにゃふにゃだし、ザラザラな感触が無駄に腟内を刺激しちゃって、却って集中出来ないとも思うのだけれど。
「じゃあ舞台の真ん中で、筆をマンコに咥えるところから、みなさんにお見せしなさい。ひとりで出来るわよね?」
最後はご命令口調に戻られたミイコさま。
「はい、ミストレス」
筆ペンとトゲトゲサックを渡されたジャクリーンさまがテーブル中央へとゆっくり向かわれました。
豊満なお胸の前に書道筆をお持ちになり、筆の軸先にかぶせたトゲトゲサックをしげしげとご覧になっています。
書道筆の細長い軸三分の一くらいが肌色のトゲトゲに覆われ、健全だった書道筆があっという間に、妖しげな婬具に変わり果てていました。
休め、の形だった両脚のお膝をガクンと曲げて腰を落とし、M字開脚姿勢になられたジャクリーンさま。
右手に持たれた書道筆のトゲトゲを無造作にズブリと、こちらに思い切り突き出しているご自分のオマンコに突き挿しました。
「んふぅっ・・・」
色っぽい溜息がジャクリーンさまのお口の端から零れ出ます。
筆が膣内に潜り込んだとき、ラビアからポタポタと愛液が溢れ出たのも見えました。
「やだっ、あんなにすんなり入っちゃうの?」
「マンコがマン汁でグショグショなんだろうね」
「それも、あんなに奥まで・・・」
「あれじゃまんま、オナニー用のイボイボディルドじゃん」
ギャラリーのどなたかが感嘆のお声をおあげになった通り、書道筆の軸は、ジャクリーンさまの女性器内に奥深く挿し込まれていました。
30センチ位長さのあった軸の半分以上が体内に埋まっているみたい。
少し腰をユラユラさせて、収まり具合を確かめていらっしゃるような素振りをお見せになったジャクリーンさま。
M字開脚のまま、こちらにお顔をお向けになりました。
「恐れ入りますがミストレス水野さま?奴隷がみなさまの前で粗相をしないよう、あらかじめ戒めをお与えいただけないでしょうか?・・・」
潤んだ瞳でミイコさまを見つめられるジャクリーンさま。
「戒め?」
オウム返しなミイコさま。
「はい。奴隷の緩んだマゾマンコが、みなさまからせっかくお貸しいただいたお筆を取り落としたりしないよう、奴隷のいやらしく腫れ上がった部分に、痛みをお与えいただきたいのです。そうすることで奴隷は緊張感を保てる、どうしようもなく淫らな牝ブタでございますので・・・」
切なげなハスキーボイスで訴えかけてくるジャクリーンさま。
あ、ジャクリーンさまもご自分の性器のことを、マゾマンコ、ってお呼びになるんだ、となぜだか嬉しい気持ちになっている私。
「腫れ上がった部分に痛み?・・・ああ、乳首にクリップが欲しい、っていうことね?それでマンコの締まりがより良くなると。なるほど、マゾ女の真骨頂ってとこね」
嘲るようにおっしゃったミイコさま。
あらあら、みたいなニュアンスの呆れ笑いのさざ波がギャラリーのみなさまに拡がりました。
「ふーん。さすがにイベントショーに出慣れているおばさんね、場の盛り上げ方も心得てる、っていうか、今夜はずいぶん弱気なんじゃない?」
ミイコさまのからかうようなお声に、みなさまも更にクスクス。
「ハンデもあることだし、いいわよ、って言いたいところだけれど、これはわたしの一存ではいかないわね。おばさんが筆を落としちゃうところを見たい、っていう人もいるだろうし」
おっしゃりながらミイコさまは、少し離れたところでご覧になっていたシーナさまのほうにお顔を向けられました。
「ここはおばさんの飼い主さん、ドミナさまの裁量としましょう」
ミイコさまが腕を伸ばされ、シーナさまにマイクをお渡しになりました。
マイクを持たれたシーナさまは、一瞬ニヤッとミイコさまに笑顔を返され、おもむろにマイクに唇を近づけられます。
「うちの牝ブタが負けるのを期待しているかたには悪いけれど、わたしはどんなことでも負けるの大嫌いなの。だから牝ブタのわがままを許します」
ギャラリーのみなさまに向けてきっぱりとおっしゃったシーナさまが、次に壇上のジャクリーンさまをまっすぐに睨みつけながらつづけました。
「ただし、そこまでしてやったんだから途中で筆を落としでもしたら、バトルの勝敗に関わらず、夜明けに素っ裸で公園便器だからねっ!」
突き放すようにおっしゃったシーナさま。
ご自分のバッグをガサゴソされ、ミイコさまに何か手渡されました。
「悪いけれどこれを、テーブルの上に置いてやって」
「えっ?三つ?」
手渡されたミイコさまの不審げなお声。
それは、私たちがお店に来たときからジャクリーンさまがずっと乳首にぶら下げられていた、あの重そうなチェーン付きの金属製かけはりでした。
「ほら、さっさと自分で付けなさい」
シーナさまの冷たいお声にビクンと肩を震わされたジャクリーンさま。
中腰ガニ股で銀色のかけはりチェーンを拾い上げます。
「こいつには乳首以外にもう一箇所、いやらしく腫れ上がらせている肉豆があるからね。特別にキツイやつを大サービス」
シーナさまの蔑み切ったお声が場内に響きました。
股から筆を覗かせたまま壇上中央にお戻りになったジャクリーンさまは、まずご自分の左乳首を、左手の指先でつままれました。
「んんーっ」
色っぽい吐息をあげつつ、自らかけはりの先端をご自分の左乳首に噛みつかせます。
「あふぅ・・・」
左乳首からカーブを描いて重そうに垂れ下がった鎖のもう片方の先端を、今度は右乳首に挟むジャクリーンさま。
弓状になった鎖の真ん中らへんにもうひとつ、ちょっと大きめな黒色のかけはりがくっついていました。
黒かけはりを右手で外されたジャクリーンさまは、その禍々しい形をした責め具をご自分のお顔の前で2度3度、開閉させました。
先端の金属がぶつかりあう、カチカチという不穏な音が微かに聞こえました。
やおら前屈みになられたジャクリーンさまが、ご自身の股間を覗き込まれます。
膣口から伸びる書道筆の軸。
その少し上で、愛液にまみれてテラテラ艶光りしている小指先大の肉芽。
黒かけはりをお持ちになった右手がソロリと近づいていき、性器を覆った、と思ったらすぐに離れました。
「んぬぅぐぅーーっ!」
ゾクゾクするほど痛々しくも艶っぽい、エロ過ぎる呻き声が聞こえました。
「ハア、ハア・・・ドミナ、みなさま、あ、ありがとうございます・・・お、おまたせいたしました、そ、それでは、お習字させて、い、んっ、いただきます・・・」
一気に心拍数が上がられたご様子のジャクリーンさまが、息も絶え絶えにご挨拶されました。
「おーけー。おばさんはわかっていると思うけれど、書いているあいだ、筆に手を添えたりするのは反則よ。あくまでも腰の動きだけで書き切るんだからね」
「はいっ、心得ております」
ミイコさまのご注意にお応えされたジャクリーンさまの両手は、素早く後頭部へ動き両腋全開。
マゾ女の穴書道は、やっぱり服従ポーズが基本姿勢のようです。
赤い敷物の上に置かれた半切サイズの細長い和紙。
その和紙を跨いで、文鎮の置かれた側をお向きになり、グイッと腰を落とされたジャクリーンさま。
前屈みのM字体勢で狙いを定め、一文字目にとりかかられます。
ジャクリーンさまのお題は、被虐性淫乱変態熟女、の九文字。
どの文字も画数が多い上に、文字数も多いので和紙内のスペース配分も難しそう。
なのにジャクリーンさまはスラスラと、被虐性、まで進まれました。
「しかしいつ見ても、うまいもんよね?」
「あたし、右手で書いても、虐、っていう字、書けないかも」
「ジャッキーにとってあの文字列は自分の肩書みたいなものだもん。少なくともこのお店では」
「気持ち良さそうに顔歪めちゃって、腰がウネウネうねってる」
ザワザワ聞こえてくるギャラリーのみなさまのお好き勝手なご感想。
ジャクリーンさまは膣に突き挿さった筆を匠に操り、順調に筆を進めています。
時折ラビアから垂れた透明の雫が、ポタポタと和紙を汚してしまうのはご愛嬌。
跨いだ和紙の上をM字開脚でヨタヨタ後ずさりしながら、躊躇なく文字を書き上げられていきました。
ジャクリーンさまが字の形に腰を振るたびに、両乳首から垂れ下がった鎖とたわわなおっぱいが一緒にブランブランと揺れていました。
もちろん股間に噛みついた黒かけはりも一緒に。
終わってみれば拍子抜け。
ジャクリーンさまは難なくそつなく、九文字をお見事に書き切られました。
「書き上げたら自分で持って、みなさんにお見せしなさい。筆は抜いていいから」
ミイコさまに促され、ジャクリーンさまの右手が股間に伸びます。
筆を引き抜く一瞬前に、筆の軸がより深くグイッと、ジャクリーンさまの体内に埋まったように見えました。
同時にジャクリーンさまの両肩がビクビクンと震えました。
私は、あ、イッたんだな、と思いました。
それからジャクリーンさまは文鎮のほうへと移動され、文鎮をどかせて和紙の両端をつまみ上げられました。
上気したお顔を隠すように高々と掲げられたジャクリーンさまの作品、被虐性淫乱変態熟女。
一斉に湧き起こる大拍手。
確かに見事な書きっぷりでした。
途中、筆が抜けちゃいそうな場面も無く、各文字の大きさも端正に整った、まさに達筆。
垂れてしまった愛液でトメやハネの部分が滲んでしまったり、熟、の字の下の点々が、愛液の滲みで五個あるようにも見えますが、私だったらちゃんと手で書いても、これほど上手くは書けないだろうな、と思うほどの出来栄えでした。
「相変わらずの華麗な筆捌きだったわね?ハンデをものともせず、腰くねらせていやらしく自己紹介を書き切ったドマゾ牝ブタに、もう一度大きな拍手を」
ミイコさまの呆れ半分な賞賛のお言葉に、ヒューヒューご反応されるお客様がた。
「本当に、これはもうマンコのアートよ。あとで署名と、ルージュのマン拓で押印してもらって、掛け軸にして末永くお店に飾らせてもらうわ」
イタズラっぽくおっしゃったミイコさまのお言葉に、拍手が鳴り止まない場内。
「さあ次は直子の番。おばさんは降りてきていいわ」
ジャクリーンさまの作品は里美さまに手渡され、まだざわつく雰囲気の中、ミイコさまのお声が響きました。
ドキンッ!
自発的に両腕を後ろ手に組んだジャクリーンさまが、ゆっくりとテーブルから降りてきました。
両乳首とクリトリスのかけはりはまだ挟んだまま。
お近くで見たらかけはりの挟み口が皮膚に食い込み、乳首もクリトリスも瓢箪型に変形していました。
鎖とかけはりとおっぱいをブラブラ弾ませつつ、ジャクリーンさまは嬉しそうにシーナさまのもとへと向かわれました。
入れ違いに私がテーブル上へと促されます。
首輪と手枷足枷のベルト以外、何ひとつ身に着けていない私は、みなさまの目線がちょうど私の無毛マゾマンコの位置の、360度から丸見えな舞台の上に立たされました。
えーと、舞台の上では服従ポーズ、だったっけ・・・
里美さまとしほりさまが手早く、赤い敷物の上に新しい半切紙をセットされています。
「牝ブタおばさんはマンコだったので、対戦者は無論のこと、アヌスです。アヌスにこれを挿して書いてもらいます」
私がテーブル中央でマゾの服従ポーズになったのを確認してから、ミイコさまが先ほどとは別の書道筆を取り出されました。
第一印象は、太い・・・
その筆は軸全体が真っ黒で、ジャクリーンさまのときのものよりふたまわりくらい軸が太く、おまけに軸先はアナルビーズみたく球体状の段々になっていました。
つまりは直径3センチくらいのアナルビーズを挿し込むのと同じこと。
球体の段々は3つ、筆先は太めで真っ白でした。
その禍々しい形状に自分のマゾマンコがキュンキュン疼いてしまうのを止められません。
「アヌス書道の場合は、マンコに比べて軸がしっかり固定されますから、筆捌きは比較的ラクなはずです」
マイクを通したご愉快そうなミイコさまのお声。
「とは言っても、こちらのスレイブにとってはおそらく人生初の穴書道挑戦ですから、揮毫するお題もイージーモードにしました」
ミイコさまのお声が本当に愉しそうに弾んでいます。
「私はマゾ女、の五文字。これもスレイブの自己紹介みたいなものですね」
ミイコさまのお声にクスクスご反応されるお客様がた。
「紙の用意も出来たようだし、早速筆をアヌスに突っ込んで欲しいところだけれど、なにぶん初めてだから、ひとりでやらせると危なっかしいわね・・・」
気をもたせるようにしばし沈黙されたミイコさま。
「やっぱりここは飼い主さんに、スレイブのアナルのお世話をしていただこうと思います。飼い主さん、どうぞ壇上へ」
やよいママさまのお隣で愉しそうにご覧になられていたお姉さまが、えっ?あたしが?というお顔を一瞬され、やよいママさまや他の見知らぬお客様からお肩をポンポン叩かれています。
まいったな、という照れたお顔でテーブルに上がられたお姉さまに、大きな拍手が贈られ、私の傍らに居心地悪そうに並び立たれました。
その拍手が止むのを待って、ミイコさまがつづけられます。
「今、壇上に上がられた飼い主さんをスレイブは私生活では、お姉さま、と呼ぶ関係で、社会生活上では、重役と秘書、という関係性だそうで、なかなか妄想が捗る乙女なご関係だと思いません?」
ミイコさまの茶化すようなお言葉に、ヒューヒューと冷やかしでお応えになるお客様がた。
ああ、やっぱりお姉さまのお名前やお仕事、お立場は、こういう場所では公にはされないんだな、と、ちょっぴりホッとした私。
でも、お姉さまは以前からこのお店にお遊びに来られていたようなので、常連さまにはそれなりに知られちゃってはいるのかもしれませんが。
「このスレイブ直子のアナル調教は、それ以前のミストレスだった百合草ママやシーナちゃんも、来たるべきステディな飼い主さんのために深くは手を出さずにとっておいた、という美談もあるようなので、この機会にその開発の進み具合を、じっくりと見せていただきたいと思いまーす」
ミイコさまのご冗談めかしたお言葉に、アハハ、と笑われるかた、へー、とご感心されるかた・・・
壇下からお姉さまにもマイクが手渡されました。
「あたしもこんな大勢の前で直子のアナルをほじくるハメになるとは、思ってもいなかったよー」
マイクを口許に、笑いながらつぶやかれたお姉さま。
けっこうアルコールを召されているはずのお姉さまは、思ったほどにお照れになってはおらず、ご愉快そうなお顔で私を見つめてくださいます。
「まあそういうことなら仕方ないかな。それじゃあ直子?おまえのケツにあたしが直々にこれをぶち込んであげるから、穴書道対決、がんばりなさい」
アルコールのせいなのか、普段あまりお口になさらない、品の無いお言葉を口走られるお姉さま。
ミイコさまから手渡された書道筆の淫靡な軸先をしげしげと見つめた後、視線を私に戻してニヤッと笑われました。
私をじっと見つめたまま、やおらにその軸先の球状段々部分をパクリと、形の良い唇に咥えられます。
そしてアイスキャンディでもしゃぶられているかのように、ジュルジュルと音をたてて軸先を舐め回し始めました。
そのあいだずっと、私の顔をじっと悩ましげに見つめたまま。
しばらくしてお姉さまのお口から取り出されたそれは、お姉さまの唾液に万遍なくまみれ、ライトを反射してヌラヌラ光っていました。
その軸先を私の鼻先に突きつけてきたお姉さま。
「あたしが今舐め回したヌルヌルのこれが、これから直子の淫らで貪欲な肛門に突き挿さるのよ?どう?嬉しいでしょ?」
完全に私とプライベートなときのエスモード発動と同じ眼つきになられている、麗しのお姉さま。
「は、はいっ!もちろんですっ!」
私もマゾ度全開の本心からお答えしました。
軸先から垂れているご自分の唾液が、お姉さまのしなやかな指先を濡らしています。
「でもその前に、これを直子のマゾマンコにぶち込みなさい。あたしの唾液と直子のマン汁が充分絡み合うようにね」
「はい、お姉さま、ありがとうございます・・・」
服従ポーズを解き、受け取った書道筆を前屈みで自分のマゾマンコに突き立てました。
ズブズブっと難なく埋まっていく球状段々の軸先。
三段の球状が見えなくなってもまだ、より奥へと筆を侵入させてしまいます。
段々がランダムに膣壁を擦って、気持ちいい・・・
ああ今、お姉さまの上のよだれと私の下のよだれが、私の膣内で混じり合っているんだ・・・
このままかまわず、軸でマゾマンコをめちゃくちゃに掻き回したくて仕方ありません。
「そんなものでいいわ。お出しなさい」
でもすぐに、お姉さまの無情なご命令で渋々筆を引き抜く私。
マゾマンコと軸先のあいだを、幾筋もの浅ましい糸が引いては途切れました。
「おや、さっきまでは付いていなかった白く濁ったおツユが混ざっているわよ?筆が黒いからよく目立つこと」
再び鼻先に突きつけられた軸先。
さっきとはあきらかに違う、いやらしい臭いがプーンと鼻を突きました。
「本当にスケベでいやらしいマゾ娘よね、直子って・・・」
イジワルくおっしゃった後、その白濁したおツユの部分を、舌先でチロッと舐め取ってくださったお姉さま。
ああん、早くソレを、私の爛れたケツの穴に、ぶち込んでくださぃぃ・・・
「ほら、さっさとそこに四つん這いになりなさいっ!」
思いついた、はしたないおねだりをお姉さまに告げるべきか迷っていたら、次のご命令をいただいてしまいました。
「は、はい・・・」
その場にひざまずき、お尻をお姉さまへと向ける私。
バチーンッ!
「ひぃっ!」
すかさず右の尻たぶに強烈な平手打ちをいただいてしまいました。
「違うでしょ?直子のケツはみんなのケツなのだから、みなさんにお見せしなくてどうするの?」
「は、はいぃ、ごめんなさいぃ」
あわててミイコさまたちのほうへとお尻を方向転換する私。
私の右隣にしゃがまれたお姉さま。
「ほら、自分でケツに両手をやって、あたしに開発されたケツの穴を自分でおっ拡げなさい。みなさんに中まで、よーく見えるようにっ!」
耳元で囁いて欲しいのに、お姉さまの囁きはマイクに乗って、場内中に響き渡りました。
「は、はい・・・」
今までテーブル周りにバラバラ散らばっていたお客様がたも、ゾロゾロと私が突き出しているお尻の正面に集まってこられるのがわかりました。
*
*三人のミストレス 28へ
*
服従ポーズを解いて近づいてこられたジャクリーンさまは、少し不安気なお顔です。
「さすがの牝ブタおばさんも浮かない顔しているわね?今までで文字数最高よね?それにこんなに細い筆も」
からかうようなイジワルいお声のミイコさま。
「でもまあわたしたちにも慈悲はあるの。まず、この筆、筆ペンよ。だからいちいち墨で筆先を湿らせる必要はないわ」
「これだけの画数の漢字だから、いちいち墨汁の場所に戻っていたら、墨がポタポタ垂れてせっかくの作品が台無しになっちゃうもの」
ミイコさまのわざとらしい、おやさしげなお芝居声。
「あと、これ」
ミイコさまが傍らのテーブル上から、何やらつまみ上げられました。
「このトゲトゲサックを軸先に取り付けていいわ。根本だけでもいくらか太さが増すでしょうから、マンコの奥でしっかり咥え込みなさい」
ミイコさまが右腕を高々と掲げてみなさまにお見せになったものは、柔らかそうなシリコンゴム製っぽい、肌色で長細い指サックみたいなもの。
長さは5センチくらい、指サックの周囲全面が1センチくらいのトゲトゲ突起にびっしりと埋め尽くされていました。
確かにあれを軸先に付ければ、軸先が2センチ以上は太くなるでしょう。
つまり都合、直径3センチ。
ただしトゲはたぶん柔らかくてふにゃふにゃだし、ザラザラな感触が無駄に腟内を刺激しちゃって、却って集中出来ないとも思うのだけれど。
「じゃあ舞台の真ん中で、筆をマンコに咥えるところから、みなさんにお見せしなさい。ひとりで出来るわよね?」
最後はご命令口調に戻られたミイコさま。
「はい、ミストレス」
筆ペンとトゲトゲサックを渡されたジャクリーンさまがテーブル中央へとゆっくり向かわれました。
豊満なお胸の前に書道筆をお持ちになり、筆の軸先にかぶせたトゲトゲサックをしげしげとご覧になっています。
書道筆の細長い軸三分の一くらいが肌色のトゲトゲに覆われ、健全だった書道筆があっという間に、妖しげな婬具に変わり果てていました。
休め、の形だった両脚のお膝をガクンと曲げて腰を落とし、M字開脚姿勢になられたジャクリーンさま。
右手に持たれた書道筆のトゲトゲを無造作にズブリと、こちらに思い切り突き出しているご自分のオマンコに突き挿しました。
「んふぅっ・・・」
色っぽい溜息がジャクリーンさまのお口の端から零れ出ます。
筆が膣内に潜り込んだとき、ラビアからポタポタと愛液が溢れ出たのも見えました。
「やだっ、あんなにすんなり入っちゃうの?」
「マンコがマン汁でグショグショなんだろうね」
「それも、あんなに奥まで・・・」
「あれじゃまんま、オナニー用のイボイボディルドじゃん」
ギャラリーのどなたかが感嘆のお声をおあげになった通り、書道筆の軸は、ジャクリーンさまの女性器内に奥深く挿し込まれていました。
30センチ位長さのあった軸の半分以上が体内に埋まっているみたい。
少し腰をユラユラさせて、収まり具合を確かめていらっしゃるような素振りをお見せになったジャクリーンさま。
M字開脚のまま、こちらにお顔をお向けになりました。
「恐れ入りますがミストレス水野さま?奴隷がみなさまの前で粗相をしないよう、あらかじめ戒めをお与えいただけないでしょうか?・・・」
潤んだ瞳でミイコさまを見つめられるジャクリーンさま。
「戒め?」
オウム返しなミイコさま。
「はい。奴隷の緩んだマゾマンコが、みなさまからせっかくお貸しいただいたお筆を取り落としたりしないよう、奴隷のいやらしく腫れ上がった部分に、痛みをお与えいただきたいのです。そうすることで奴隷は緊張感を保てる、どうしようもなく淫らな牝ブタでございますので・・・」
切なげなハスキーボイスで訴えかけてくるジャクリーンさま。
あ、ジャクリーンさまもご自分の性器のことを、マゾマンコ、ってお呼びになるんだ、となぜだか嬉しい気持ちになっている私。
「腫れ上がった部分に痛み?・・・ああ、乳首にクリップが欲しい、っていうことね?それでマンコの締まりがより良くなると。なるほど、マゾ女の真骨頂ってとこね」
嘲るようにおっしゃったミイコさま。
あらあら、みたいなニュアンスの呆れ笑いのさざ波がギャラリーのみなさまに拡がりました。
「ふーん。さすがにイベントショーに出慣れているおばさんね、場の盛り上げ方も心得てる、っていうか、今夜はずいぶん弱気なんじゃない?」
ミイコさまのからかうようなお声に、みなさまも更にクスクス。
「ハンデもあることだし、いいわよ、って言いたいところだけれど、これはわたしの一存ではいかないわね。おばさんが筆を落としちゃうところを見たい、っていう人もいるだろうし」
おっしゃりながらミイコさまは、少し離れたところでご覧になっていたシーナさまのほうにお顔を向けられました。
「ここはおばさんの飼い主さん、ドミナさまの裁量としましょう」
ミイコさまが腕を伸ばされ、シーナさまにマイクをお渡しになりました。
マイクを持たれたシーナさまは、一瞬ニヤッとミイコさまに笑顔を返され、おもむろにマイクに唇を近づけられます。
「うちの牝ブタが負けるのを期待しているかたには悪いけれど、わたしはどんなことでも負けるの大嫌いなの。だから牝ブタのわがままを許します」
ギャラリーのみなさまに向けてきっぱりとおっしゃったシーナさまが、次に壇上のジャクリーンさまをまっすぐに睨みつけながらつづけました。
「ただし、そこまでしてやったんだから途中で筆を落としでもしたら、バトルの勝敗に関わらず、夜明けに素っ裸で公園便器だからねっ!」
突き放すようにおっしゃったシーナさま。
ご自分のバッグをガサゴソされ、ミイコさまに何か手渡されました。
「悪いけれどこれを、テーブルの上に置いてやって」
「えっ?三つ?」
手渡されたミイコさまの不審げなお声。
それは、私たちがお店に来たときからジャクリーンさまがずっと乳首にぶら下げられていた、あの重そうなチェーン付きの金属製かけはりでした。
「ほら、さっさと自分で付けなさい」
シーナさまの冷たいお声にビクンと肩を震わされたジャクリーンさま。
中腰ガニ股で銀色のかけはりチェーンを拾い上げます。
「こいつには乳首以外にもう一箇所、いやらしく腫れ上がらせている肉豆があるからね。特別にキツイやつを大サービス」
シーナさまの蔑み切ったお声が場内に響きました。
股から筆を覗かせたまま壇上中央にお戻りになったジャクリーンさまは、まずご自分の左乳首を、左手の指先でつままれました。
「んんーっ」
色っぽい吐息をあげつつ、自らかけはりの先端をご自分の左乳首に噛みつかせます。
「あふぅ・・・」
左乳首からカーブを描いて重そうに垂れ下がった鎖のもう片方の先端を、今度は右乳首に挟むジャクリーンさま。
弓状になった鎖の真ん中らへんにもうひとつ、ちょっと大きめな黒色のかけはりがくっついていました。
黒かけはりを右手で外されたジャクリーンさまは、その禍々しい形をした責め具をご自分のお顔の前で2度3度、開閉させました。
先端の金属がぶつかりあう、カチカチという不穏な音が微かに聞こえました。
やおら前屈みになられたジャクリーンさまが、ご自身の股間を覗き込まれます。
膣口から伸びる書道筆の軸。
その少し上で、愛液にまみれてテラテラ艶光りしている小指先大の肉芽。
黒かけはりをお持ちになった右手がソロリと近づいていき、性器を覆った、と思ったらすぐに離れました。
「んぬぅぐぅーーっ!」
ゾクゾクするほど痛々しくも艶っぽい、エロ過ぎる呻き声が聞こえました。
「ハア、ハア・・・ドミナ、みなさま、あ、ありがとうございます・・・お、おまたせいたしました、そ、それでは、お習字させて、い、んっ、いただきます・・・」
一気に心拍数が上がられたご様子のジャクリーンさまが、息も絶え絶えにご挨拶されました。
「おーけー。おばさんはわかっていると思うけれど、書いているあいだ、筆に手を添えたりするのは反則よ。あくまでも腰の動きだけで書き切るんだからね」
「はいっ、心得ております」
ミイコさまのご注意にお応えされたジャクリーンさまの両手は、素早く後頭部へ動き両腋全開。
マゾ女の穴書道は、やっぱり服従ポーズが基本姿勢のようです。
赤い敷物の上に置かれた半切サイズの細長い和紙。
その和紙を跨いで、文鎮の置かれた側をお向きになり、グイッと腰を落とされたジャクリーンさま。
前屈みのM字体勢で狙いを定め、一文字目にとりかかられます。
ジャクリーンさまのお題は、被虐性淫乱変態熟女、の九文字。
どの文字も画数が多い上に、文字数も多いので和紙内のスペース配分も難しそう。
なのにジャクリーンさまはスラスラと、被虐性、まで進まれました。
「しかしいつ見ても、うまいもんよね?」
「あたし、右手で書いても、虐、っていう字、書けないかも」
「ジャッキーにとってあの文字列は自分の肩書みたいなものだもん。少なくともこのお店では」
「気持ち良さそうに顔歪めちゃって、腰がウネウネうねってる」
ザワザワ聞こえてくるギャラリーのみなさまのお好き勝手なご感想。
ジャクリーンさまは膣に突き挿さった筆を匠に操り、順調に筆を進めています。
時折ラビアから垂れた透明の雫が、ポタポタと和紙を汚してしまうのはご愛嬌。
跨いだ和紙の上をM字開脚でヨタヨタ後ずさりしながら、躊躇なく文字を書き上げられていきました。
ジャクリーンさまが字の形に腰を振るたびに、両乳首から垂れ下がった鎖とたわわなおっぱいが一緒にブランブランと揺れていました。
もちろん股間に噛みついた黒かけはりも一緒に。
終わってみれば拍子抜け。
ジャクリーンさまは難なくそつなく、九文字をお見事に書き切られました。
「書き上げたら自分で持って、みなさんにお見せしなさい。筆は抜いていいから」
ミイコさまに促され、ジャクリーンさまの右手が股間に伸びます。
筆を引き抜く一瞬前に、筆の軸がより深くグイッと、ジャクリーンさまの体内に埋まったように見えました。
同時にジャクリーンさまの両肩がビクビクンと震えました。
私は、あ、イッたんだな、と思いました。
それからジャクリーンさまは文鎮のほうへと移動され、文鎮をどかせて和紙の両端をつまみ上げられました。
上気したお顔を隠すように高々と掲げられたジャクリーンさまの作品、被虐性淫乱変態熟女。
一斉に湧き起こる大拍手。
確かに見事な書きっぷりでした。
途中、筆が抜けちゃいそうな場面も無く、各文字の大きさも端正に整った、まさに達筆。
垂れてしまった愛液でトメやハネの部分が滲んでしまったり、熟、の字の下の点々が、愛液の滲みで五個あるようにも見えますが、私だったらちゃんと手で書いても、これほど上手くは書けないだろうな、と思うほどの出来栄えでした。
「相変わらずの華麗な筆捌きだったわね?ハンデをものともせず、腰くねらせていやらしく自己紹介を書き切ったドマゾ牝ブタに、もう一度大きな拍手を」
ミイコさまの呆れ半分な賞賛のお言葉に、ヒューヒューご反応されるお客様がた。
「本当に、これはもうマンコのアートよ。あとで署名と、ルージュのマン拓で押印してもらって、掛け軸にして末永くお店に飾らせてもらうわ」
イタズラっぽくおっしゃったミイコさまのお言葉に、拍手が鳴り止まない場内。
「さあ次は直子の番。おばさんは降りてきていいわ」
ジャクリーンさまの作品は里美さまに手渡され、まだざわつく雰囲気の中、ミイコさまのお声が響きました。
ドキンッ!
自発的に両腕を後ろ手に組んだジャクリーンさまが、ゆっくりとテーブルから降りてきました。
両乳首とクリトリスのかけはりはまだ挟んだまま。
お近くで見たらかけはりの挟み口が皮膚に食い込み、乳首もクリトリスも瓢箪型に変形していました。
鎖とかけはりとおっぱいをブラブラ弾ませつつ、ジャクリーンさまは嬉しそうにシーナさまのもとへと向かわれました。
入れ違いに私がテーブル上へと促されます。
首輪と手枷足枷のベルト以外、何ひとつ身に着けていない私は、みなさまの目線がちょうど私の無毛マゾマンコの位置の、360度から丸見えな舞台の上に立たされました。
えーと、舞台の上では服従ポーズ、だったっけ・・・
里美さまとしほりさまが手早く、赤い敷物の上に新しい半切紙をセットされています。
「牝ブタおばさんはマンコだったので、対戦者は無論のこと、アヌスです。アヌスにこれを挿して書いてもらいます」
私がテーブル中央でマゾの服従ポーズになったのを確認してから、ミイコさまが先ほどとは別の書道筆を取り出されました。
第一印象は、太い・・・
その筆は軸全体が真っ黒で、ジャクリーンさまのときのものよりふたまわりくらい軸が太く、おまけに軸先はアナルビーズみたく球体状の段々になっていました。
つまりは直径3センチくらいのアナルビーズを挿し込むのと同じこと。
球体の段々は3つ、筆先は太めで真っ白でした。
その禍々しい形状に自分のマゾマンコがキュンキュン疼いてしまうのを止められません。
「アヌス書道の場合は、マンコに比べて軸がしっかり固定されますから、筆捌きは比較的ラクなはずです」
マイクを通したご愉快そうなミイコさまのお声。
「とは言っても、こちらのスレイブにとってはおそらく人生初の穴書道挑戦ですから、揮毫するお題もイージーモードにしました」
ミイコさまのお声が本当に愉しそうに弾んでいます。
「私はマゾ女、の五文字。これもスレイブの自己紹介みたいなものですね」
ミイコさまのお声にクスクスご反応されるお客様がた。
「紙の用意も出来たようだし、早速筆をアヌスに突っ込んで欲しいところだけれど、なにぶん初めてだから、ひとりでやらせると危なっかしいわね・・・」
気をもたせるようにしばし沈黙されたミイコさま。
「やっぱりここは飼い主さんに、スレイブのアナルのお世話をしていただこうと思います。飼い主さん、どうぞ壇上へ」
やよいママさまのお隣で愉しそうにご覧になられていたお姉さまが、えっ?あたしが?というお顔を一瞬され、やよいママさまや他の見知らぬお客様からお肩をポンポン叩かれています。
まいったな、という照れたお顔でテーブルに上がられたお姉さまに、大きな拍手が贈られ、私の傍らに居心地悪そうに並び立たれました。
その拍手が止むのを待って、ミイコさまがつづけられます。
「今、壇上に上がられた飼い主さんをスレイブは私生活では、お姉さま、と呼ぶ関係で、社会生活上では、重役と秘書、という関係性だそうで、なかなか妄想が捗る乙女なご関係だと思いません?」
ミイコさまの茶化すようなお言葉に、ヒューヒューと冷やかしでお応えになるお客様がた。
ああ、やっぱりお姉さまのお名前やお仕事、お立場は、こういう場所では公にはされないんだな、と、ちょっぴりホッとした私。
でも、お姉さまは以前からこのお店にお遊びに来られていたようなので、常連さまにはそれなりに知られちゃってはいるのかもしれませんが。
「このスレイブ直子のアナル調教は、それ以前のミストレスだった百合草ママやシーナちゃんも、来たるべきステディな飼い主さんのために深くは手を出さずにとっておいた、という美談もあるようなので、この機会にその開発の進み具合を、じっくりと見せていただきたいと思いまーす」
ミイコさまのご冗談めかしたお言葉に、アハハ、と笑われるかた、へー、とご感心されるかた・・・
壇下からお姉さまにもマイクが手渡されました。
「あたしもこんな大勢の前で直子のアナルをほじくるハメになるとは、思ってもいなかったよー」
マイクを口許に、笑いながらつぶやかれたお姉さま。
けっこうアルコールを召されているはずのお姉さまは、思ったほどにお照れになってはおらず、ご愉快そうなお顔で私を見つめてくださいます。
「まあそういうことなら仕方ないかな。それじゃあ直子?おまえのケツにあたしが直々にこれをぶち込んであげるから、穴書道対決、がんばりなさい」
アルコールのせいなのか、普段あまりお口になさらない、品の無いお言葉を口走られるお姉さま。
ミイコさまから手渡された書道筆の淫靡な軸先をしげしげと見つめた後、視線を私に戻してニヤッと笑われました。
私をじっと見つめたまま、やおらにその軸先の球状段々部分をパクリと、形の良い唇に咥えられます。
そしてアイスキャンディでもしゃぶられているかのように、ジュルジュルと音をたてて軸先を舐め回し始めました。
そのあいだずっと、私の顔をじっと悩ましげに見つめたまま。
しばらくしてお姉さまのお口から取り出されたそれは、お姉さまの唾液に万遍なくまみれ、ライトを反射してヌラヌラ光っていました。
その軸先を私の鼻先に突きつけてきたお姉さま。
「あたしが今舐め回したヌルヌルのこれが、これから直子の淫らで貪欲な肛門に突き挿さるのよ?どう?嬉しいでしょ?」
完全に私とプライベートなときのエスモード発動と同じ眼つきになられている、麗しのお姉さま。
「は、はいっ!もちろんですっ!」
私もマゾ度全開の本心からお答えしました。
軸先から垂れているご自分の唾液が、お姉さまのしなやかな指先を濡らしています。
「でもその前に、これを直子のマゾマンコにぶち込みなさい。あたしの唾液と直子のマン汁が充分絡み合うようにね」
「はい、お姉さま、ありがとうございます・・・」
服従ポーズを解き、受け取った書道筆を前屈みで自分のマゾマンコに突き立てました。
ズブズブっと難なく埋まっていく球状段々の軸先。
三段の球状が見えなくなってもまだ、より奥へと筆を侵入させてしまいます。
段々がランダムに膣壁を擦って、気持ちいい・・・
ああ今、お姉さまの上のよだれと私の下のよだれが、私の膣内で混じり合っているんだ・・・
このままかまわず、軸でマゾマンコをめちゃくちゃに掻き回したくて仕方ありません。
「そんなものでいいわ。お出しなさい」
でもすぐに、お姉さまの無情なご命令で渋々筆を引き抜く私。
マゾマンコと軸先のあいだを、幾筋もの浅ましい糸が引いては途切れました。
「おや、さっきまでは付いていなかった白く濁ったおツユが混ざっているわよ?筆が黒いからよく目立つこと」
再び鼻先に突きつけられた軸先。
さっきとはあきらかに違う、いやらしい臭いがプーンと鼻を突きました。
「本当にスケベでいやらしいマゾ娘よね、直子って・・・」
イジワルくおっしゃった後、その白濁したおツユの部分を、舌先でチロッと舐め取ってくださったお姉さま。
ああん、早くソレを、私の爛れたケツの穴に、ぶち込んでくださぃぃ・・・
「ほら、さっさとそこに四つん這いになりなさいっ!」
思いついた、はしたないおねだりをお姉さまに告げるべきか迷っていたら、次のご命令をいただいてしまいました。
「は、はい・・・」
その場にひざまずき、お尻をお姉さまへと向ける私。
バチーンッ!
「ひぃっ!」
すかさず右の尻たぶに強烈な平手打ちをいただいてしまいました。
「違うでしょ?直子のケツはみんなのケツなのだから、みなさんにお見せしなくてどうするの?」
「は、はいぃ、ごめんなさいぃ」
あわててミイコさまたちのほうへとお尻を方向転換する私。
私の右隣にしゃがまれたお姉さま。
「ほら、自分でケツに両手をやって、あたしに開発されたケツの穴を自分でおっ拡げなさい。みなさんに中まで、よーく見えるようにっ!」
耳元で囁いて欲しいのに、お姉さまの囁きはマイクに乗って、場内中に響き渡りました。
「は、はい・・・」
今までテーブル周りにバラバラ散らばっていたお客様がたも、ゾロゾロと私が突き出しているお尻の正面に集まってこられるのがわかりました。
*
*三人のミストレス 28へ
*
2018年5月13日
三人のミストレス 26
「んぐぅぁ・・・」
不意にお隣から、ひときわ切なそうなジャクリーンさまのくぐもった唸り声が聞こえてきました。
そっと横目で観察すると、ジャクリーンさまの真ん前に陣取られたお若そうな女性がおふたり。
ロングとショートのソバージュヘアを同じように明るめに染めた、メイク濃いめなギャルっぽい雰囲気の、おそらくカップルさん。
「あー、さっきチーママが、奴隷には触っちゃダメ、って言ってたじゃん」
ショートヘアのかたがロングヘアのかたの脇腹に、肘をグイグイ押し付けつつ大きなお声でおっしゃいました。
といっても咎めるようなご様子ではなく、茶化してじゃれ合っておられる感じ。
「だって、すっごく触って欲しそうにでっかい乳首突き出してんだもん。弄らずにいられないじゃん」
ロングヘアのかたがまったく悪びれずにおっしゃいました。
「ジャクリーンおばさんの乳首、両方共すんごい熱持ってて、火傷しそうなくらい熱くなってた。そりゃそうよね、あんだけずっと乳首挟まれっ放しだったんだから」
どうやらおふたりのうちのおひとりが、ジャクリーンさまの乳首に直接何やらイタズラされちゃったみたいです。
ジャクリーンさまは少し潤んだ恨めしげな瞳で、おふたりのお顔を見つめていらっしゃいます。
「さっきの電マ、すっごく気持ち良かったみたいじゃん?緩んだからだがまだ汗とマン汁でヌラヌラだし。あ、太腿にはクッキリ鞭の痕までつけちゃって」
「オマンコからいまだに、酸っぱい臭いが漂ってるよ?」
「ジャクリーンてもういい歳なんでしょ?なのにいまだにそんなに牝フェロモン、ダダ漏れなんだ?」
「こんなにヘンタイな牝ブタマゾなのに、昼間はヒルズ辺りで素知らぬ顔で着飾ってセレブな奥様気取ってるって本当?」
可笑しそうに笑いながら大きなお声で、ジャクリーンさまをからかうように罵倒されるおふたり。
それからもいろいろと非道いことをジャクリーンさまにおっしゃいつつ、おっぱいにお手を伸ばしては、ギリギリ触れそうなところで引っ込めたり。
取り囲むみなさまも面白そうに、おふたりのお言葉にウンウンうなずいたりしていらっしゃいます。
「むぐぁぅう・・・」
ジャクリーンさまはといえば、ボールギャグを噛まされた自由にならないお口から、幾度となくお言葉にならない呻きをあげられるばかり。
口の端から溢れ出たよだれがダラダラと顎をつたい、豊満なおっぱいのカーブへと滴り落ちていました。
そんなおふたりとジャクリーンさまのやりとりに、いつの間にか見入っていた私。
ふと視線を感じて顔をフロアに向けようとしたとき、ショートヘアのほうのかたとバッチリ目線が合ってしまいました。
ニヤニヤ笑いを浮かべて私のほうへと移動してこられるおふたり。
お隣からまた、くぐもった呻き声が聞こえたのは、ジャクリーンさまがまた、どなたかにどこかを触られたのでしょうか。
でも近づいてこられたおふたりに目は釘付けで、確かめる余裕はありません。
「こっちのニューフェイスは、うちらとそんなに歳、変わんないんじゃね?」
「うん。おばさんとは肌の張りがだんちだよね。なのに、こんなところに裸で連れ込まれて、こんな格好させられちゃって」
「でも絶対自分で望んで来たんだと思うよ。だって見なよ、このドエム丸出しで物欲しげな誘い受け顔。絶対虐められて感じちゃうムッツリスケベだって」
「そうだよね。さっきのオナニーも、みんな固唾呑んで見入っちゃってスゴかったもん。おかげでこのイベントじゃ久々に、超エロいオーラで客まで盛り上がってない?」
おふたりが少し背伸びしながらフロア後方を見渡されました。
私もつられておふたりから目線を外し、少し薄暗いフロアを見渡します。
ジャクリーンさまと私の周りに群がった十数名以外のかたたちが、一団から少し離れた場所でそれぞれ独自に愉しまれていらっしゃいました。
もちろんみなさまステージのほうを向いてはいらっしゃるのですが、傍らのパートナーさまとも、いろいろご活発なご様子。
お酒片手に身を寄せ合い、こちらを指差して仲睦まじく談笑されているカップルさん。
互いの唇をずっとくっつけあったまま、微動だにされないカップルさん。
互いのからだをせわしなくまさぐりあうカップルさん。
ステージ前に押しかけてこられないお客様がたは、どうやらステディなカップルさんが多いみたい。
ブラウスのボタンがすっかり外れて、胸をはだけていらっしゃるかたや、ジーンズが半脱ぎになっていらっしゃるかた、すっかり下着姿になって踊っているかたなど、客観的に見たらかなり非日常的な光景となっていました。
「・・・なんつーか、フロアのほうもけっこうエロくない?」
ロングヘアのかたのつぶやくようなお声が聞こえ、視線をおふたりに戻しました。
「さっきのこいつらのケダモノじみたイキっぷりにアテられちゃったんだよね。うちだってかなりムラムラきてるもん。こんな雰囲気になるのって、超お久じゃね?」
「お仕置きタイムの前に脱いじゃうヤツが出るって、あたしが知ってる限りじゃ、例のアユが飛び入りしたとき以来じゃないかな?」
「ああ、あんときもスゴかったよね。客の大半がマッパで、あっちこっちで乳繰り合ってたっけ」
「あの日けっこう、カップルが出来上がったらしいよ。今日の客の中にもいるんじゃないかな」
私の裸身をニヤニヤ眺めつつ、愉しげにおしゃべりされるおふたり。
私もそのお話をお聞きしながら、このイベントって最後はそんなふうになっちゃうんだ?とびっくりしていました。
「ま、うちらは倦怠期だからさ、ぼっちのマゾい子でもいたら連れ出して遊べれば、なんて思ってたけど、今日は当たりだわ」
「どうせ今日の生贄はこいつだろうし、どう虐めるか、じっくり観察しとかなきゃ」
「こういう一見大人しそうなのに、実はど淫乱の虐められたがりマゾ子って、すげーそそるよね」
「マジ、泣かせたいもん。お仕置きタイムになったら、たっぷりご奉仕してもらわなきゃ」
「百戦錬磨のジャクリーンにマゾバトルで敵うわけないもんな。うちらだってレズ便器は新しいほうが愉しいし」
「ジャクリーンは上手いんだけどさ、なんか反応がワンパで飽きてきちゃった」
私たちの目前で大きなお声で、思い切りお好き勝手なお言葉責めで私たちをなぶられるおふたり。
レズ便器、というお言葉が、絶望的に自分にぴったりな感じがして、ゾクゾクヒクヒク感じてしまいます。
「おい、おまえ?名前、なんだっけ?」
ショートヘアのかたが私に突然問い掛けてきました。
「あぐぅぅ・・・」
お答えしようとしても言葉にならず、ただ空しく口の端からよだれを垂れ流す私。
「ギャグされてるんだから言える訳ないじゃん。確かみんなはナオコって呼んでた。あたしのダチと同じ名前だから覚えてる」
ロングヘアのかたが私に代わってお答えくださいました。
「ナオコか。じゃあナオコ?ケツの穴、見せて」
ショートヘアのかたがニヤニヤしながらおっしゃいました。
「ほら、命令されたらさっさと後ろ向いて、ケツをこっちに突き出しな」
これは・・・従わなければいけないのだろうな・・・
その蓮っ葉で高圧的なおっしゃりかたがなぜだかとても新鮮で、私のマゾ性がゾクゾクざわめいてしまいます。
「ほら、おまえらここにいる全員の性奴隷なんだろ?さっさと命令どおりにしろよっ!」
おそらくワザとなのでしょうが、本当に怒っているみたいな低くて怖いお声を投げつけられて、からだ全体がゾクゾクビクン。
「あぐぅ・・・」
声にならないお返事をしてからおずおずと両足を動かし、フロアに背中を向けました。
「よーし、もっと両足大きく開いて、ケツをこっちに突き出せ。両膝曲げて腰落として」
ショートヘアのかたのご命令通りにすると、後ろ手錠のガニ股前屈みでお尻だけ思い切りフロアに突き出した無様な格好。
いかにも突き出したそこに、何かしてください、とおねだりしているような気分になってくる、マゾ女以外には耐えられないお下品ポーズ。
「おー、見えた見えた、ナオコの肛門。マゾにしちゃ意外とひっそりしてるな。ジャクリーンのなんか糜爛しちゃって柘榴みたいなのに」
「でもこいつ、さっき電マでオナってたとき、手錠の指を必死に伸ばして、ケツの穴にも指突っ込んでほじってたから、けっこう使い込んでると思うよ」
ロングヘアのかたの大きなお声に、クスクスと忍び嗤う他のお客様がた。
視られていた・・・と全身の血液が逆流しそうなほどの羞恥に染まる私。
「お、マンコとケツ穴の襞が同時にヒクヒクうごめいた。こんなにこっ恥ずかしい格好視られて、そんなに嬉しいんだ?ナオコちゃんは?」
嘲嗤うようなお声の息がお尻に直接当たり、ますますゾクゾク感じてしまう、どうしようもない私。
「うわっ、だらだらマン汁まで垂らして悦んでるよ。本当、かなりのスキモノだね、このナオコちゃんは」
ショートヘアのかたのお芝居じみた嘲りのお言葉に、もはやクスクスではなく、はっきり侮蔑のニュアンスを含んだ乾いた笑い声がフロアに広がりました。
「お仕置きタイムになったら、うちらのマンコ、嫌っていうほど舐めさせてやるから、しっかり気持ち良くしてくれよな」
「ちゃんと気持ち良く出来たら、ご褒美にそのケツの穴に、ぶっといディルドをぶち込んでやるからさ、ね?ナオコちゃん?」
フヒャヒャヒャと品の無い笑い声がつづきました。
それからしばらくおふたりのお声は聞こえなくなり、かといってお許しもいただけていないので、お尻突き出しポーズを解く訳にもいかず、そのままフロアに背を向けつづけました。
明るい照明の下でお客様全員にアヌスとマゾマンコを赤裸々に晒しながら、いつ触られるか、いつ何か挿入されるかとソワソワドキドキ胸を高鳴らせながら。
ときどき、お尻をこっちにも見せてー、というお声がかかると、お尻をそちらにお向けし、こっちにもー、というお声で、またお尻を振り。
あまりの恥ずかしさに、いつしか両目をギュッと瞑り、口の端とマゾマンコからよだれをポタポタ垂らしながら辱めに耐えていました。
「はい、みなさま、お待たせしましたー。準備が整いましたので、今度はこちらでショーのつづきをお愉しみくださいー」
背後で唐突にミイコさまのお声が響き、ふと目を開けると目の前にしほりさまがいらしていました。
「ほら、第3ラウンド開始。もうそのポーズは解いていいのよ。それとももっとまだみんなに淫乱マンコとアナル、見せていたい?」
からかうようにおっしゃったしほりさまが、私のリードの先を掴まれました。
「次のバトルは、あのテーブルの上でやるんだって。芸術点勝負だから、直子にも十分勝つチャンスがある、ってママさんが言っていたわよ」
しほりさまにリードを引かれ後ろ手錠のまま、よたよたとステージを降りる私。
「みなさんはスレイブが通れるように、道を空けてやってくださーい」
ミイコさまのお声は、フロア中央のお酒やお飲み物が置かれていた大きなテーブルのほうから聞こえてきます。
いつの間にかフロア側も昼間のような明るさに戻り、BGMもクラシックのワルツ曲に戻っていました。
ステージからテーブルまで、リードを引かれたセイドレイたち、里美さまに引かれたジャクリーンさまとしほりさまに引かれた私、の厳かな行進。
左右に分かれて通り道を空けてくださったお客様がたの、至近距離からの視線、視線、視線・・・
ステージを降りてすぐのところにいらした、先ほどのショートとロングのおふたり組は相変わらずのニヤニヤ笑い。
ボタンの外れたブラウスを掻き合せて、気怠げにこちらを視つめてくるおふたり。
セクシーなランジェリー姿でお手を繋がれたまま眺めているおふたり。
しっかり抱き合いくちづけを交わしつつこちらも視ているカップルさん。
どなたの視線もジャクリーンさまと私を、自分たちとは違う種類のどうしようもないヘンタイな何か、としてご覧になっているのは確かでした。
そして、アルコールもけっこう進んだのでしょう、場内全体の緊張感が最初の頃よりもぐんと緩み、お客様がた同士の連帯感が増して、みなさま程好くリラックスされている雰囲気を感じました。
たどり着いた大きなテーブル脇。
テーブルの上はすっかり綺麗に片付けられ、長方形のテーブル上にひと回り小さく絨毯なのかタオルなのか、真っ赤な敷物が敷かれていました。
テーブル横には昇降用なのでしょう、木の踏み台がひとつ。
テーブル沿いの最前列にはすでに、お姉さま、やよいママさま、シーナさま、レンズを構えた小野寺さまが陣取っておられます。
「ほら、とりあえずスレイブはみなさんによく見えるように、上にあがりなさい」
ご指示されるミイコさまは、いつの間にか菱縄縛りを解かれていました。
代わりに身に着けられたのはオープンバストな黒のレザーハーネスボンデージドレス。
バストも性器も相変わらず丸出しながらカラーとタイ、襟は着けたままなので、お持ちになった乗馬鞭とも相俟って、一層女王様らしさが増しています。
キメの細かいお肌に縄目の赤い痕がチラチラ残り、エロティックなお美しさは10倍増しです。
「あ、リードと手錠は外してやって。それで、あがったらわたしのほうを向いていつものポーズね」
ミイコさまのお言葉で後ろ手錠が外され、久々の両手の自由を味わうも束の間、しほりさまに背中を押されてテーブルの上に追い立てられました。
「お待ちかねの第3ラウンドの勝敗は、お客様の拍手で決めていただきます。これからこの壇上でスレイブたちが、とある芸を披露します」
ご自身はテーブルには上がらず、言わばリングサイドでご説明を始められたミイコさま。
ミイコさまがご説明をされているとき、ジャクリーンさまと私はテーブルの上でマゾの服従ポーズ。
赤い敷物のほぼ中央で両手を後頭部に当て、360度、どこからでも眺められる位置に裸身を晒していました。
せっかく自由になった両手を有効に使うことも許されずに。
その上、テーブルの高さが絶妙で、こうして立ち尽くしているとお客様がたの目線がちょうど私たちの性器の位置。
お客様がたは普通に立っていると否が応でも、ジャクリーンさまと私のマゾマンコに目が行く高さでした。
長方形のテーブル四辺に万遍なくお客様がたが集まり、私たちを見上げています。
「みなさんには、スレイブたちがその芸をしているときの所作の美しさや、出来上がった作品の出来栄えなどを総合的に判断していただき、優劣を決めていただきたいと思います」
ミイコさまのご説明がつづいています。
私はみなさまから容赦無く視姦されつつ、これから何をやらされるのか気が気ではありません。
横目でチラッとジャクリーンさまを盗み見ると、悠然と落ち着いていらっしゃるご様子。
豊富なご経験上、何をさせられるのかおわかりなのでしょう。
ということはまた、私に勝ち目はないのかな・・・
「ということで、これからスレイブたちには、書道をしてもらいます」
ミイコさまのお声に、ああっ、とどよめくみなさま。
「と言ってもヘンタイマゾスレイブに普通にお習字させても面白くもなんともありませんから、第3ラウンドは穴書道バトル、です」
テーブルの周辺から、あ、それか!というお声やクックックという冷笑が聞こえてきました。
私も、穴、というお言葉でピンときました。
そう言えば以前、シーナさまからそんなビデオを見せられたことがあったっけ。
「ただ、今現在、こちらの直子が0勝2敗と劣勢ですので、バトル的にも盛り上げるために特別に、牝ブタおばさんにハンデを科したいと思います」
ミイコさまが私を見上げて軽くパチンとウインクをくださいました。
「牝ブタおばさんは何度か経験済みだし、プライベートでも練習しているなんてシーナちゃんに聞いちゃったからね」
ミイコさまのお道化たお声に、アハハと笑われるお客様がた。
「ご存知のように、百合草会の穴書道は、マンコかアヌスに書道筆を挿して、課題の文章を揮毫し、その優劣を競うものですが、ハンデ戦ということで、今回はこちらからスレイブに穴を指定します」
ミイコさまのご説明は、何をおっしゃっているのか、その意味はわかるのですが、内容そのものがあまりにアブノーマルで頭がクラクラしてしまいました。
つまり、性器かお尻の穴に書道筆を挿入して、何かしらの文章をお習字する、ということなのでしょう。
シーナさまからお見せいただいたビデオもそういう内容でしたし、そのときに、こういった芸は、大昔からストリップショーや温泉場の芸者さんの余興として、連綿と受け継がれてきたものだ、というご説明も受けました。
でも、いざ自分がするとなると、お話はぜんぜん別です。
こんな見知らぬ人が大勢ご覧になっている前で、全裸のマゾマンコに筆を挿し込んで、しゃがみ込んでヨタヨタとお習字するなんて・・・
そんなの、よってたかってふたりを笑い者にしようという魂胆が見え見えです。
でも、そんなご無体なご命令にさえ逆らえないのがマゾのマゾたる所以。
みなさまとご一緒になってアハハと屈託のない笑顔を見せられているお姉さまを盗み見て、これは、お姉さまもお望みになっていることなんだ、と覚悟が決まりました。
「では始めます。先攻は牝ブタおばさん。筆はマンコに挿してもらいます」
ミイコさまのお声が場内に大きく響きました。
「だから直子はいったん降りてきなさい」
ミイコさまに呼ばれてポーズを解き、おずおずとフロアに降り立つ私。
ミイコさまのお隣で、服従ポーズで待機するよう命ぜられました。
「これがなぜハンデかというと、牝ブタおばさんは歳のせいか使い過ぎのせいか、膣がかなり緩くなっているという情報を飼い主のかたからいただいたからです。確かに最近の穴書道でおばさんは、アヌスばかり使っていた記憶がわたしにもあります」
ミイコさまの身も蓋もないご説明に、ウヒャヒャヒャとご愉快そうに嗤うお客様がた。
「なので、その失われた膣圧を取り戻すためにも、敢えてこのいつもより細い筆をマンコでコントロールして、なおかつ達筆を披露してもらいたいと思います」
パチパチと沸き起こる拍手。
ミイコさまが取り出されたのは、軸の直径が1センチくらいな太さの、普通に中学生さんが学校でお使いになりそうなお習字筆。
確かにこの太さの筆を膣内に入れ、締め付けながら字を書くのは大変そう。
でも私なら出来ないこともない・・・かな・・・
「もちろん書いている最中に筆を取り落としたら、その場で失格です。相手も同じ失敗をしたら再戦。相手が書ききれば出来の優劣は問わず、相手の勝ちとなります」
ミイコさまのご説明に、再び品の無い笑い声。
テーブルの上には里美さまとしほりさまが上がられ、せっせとご準備されています。
赤い敷物の上に、お正月のお書き初めで使うような長方形の和紙が敷かれました。
文鎮が置かれ、傍らの透明のボウルの中にたっぷり墨汁が注がれました。
「それでは揮毫する文字を発表します。せっかく細めな筆にしたのだから、ちょっと複雑にしました。内容はおばさんの自己紹介みたいなものです」
可笑しそうにフッとお鼻で笑ったミイコさまが、一呼吸置かれてからつづけます。
「被虐性淫乱変態熟女。全部で9文字。全部漢字で書きなさい」
再び場内が下卑た笑いに包まれました。
*
*三人のミストレス 27へ
*
不意にお隣から、ひときわ切なそうなジャクリーンさまのくぐもった唸り声が聞こえてきました。
そっと横目で観察すると、ジャクリーンさまの真ん前に陣取られたお若そうな女性がおふたり。
ロングとショートのソバージュヘアを同じように明るめに染めた、メイク濃いめなギャルっぽい雰囲気の、おそらくカップルさん。
「あー、さっきチーママが、奴隷には触っちゃダメ、って言ってたじゃん」
ショートヘアのかたがロングヘアのかたの脇腹に、肘をグイグイ押し付けつつ大きなお声でおっしゃいました。
といっても咎めるようなご様子ではなく、茶化してじゃれ合っておられる感じ。
「だって、すっごく触って欲しそうにでっかい乳首突き出してんだもん。弄らずにいられないじゃん」
ロングヘアのかたがまったく悪びれずにおっしゃいました。
「ジャクリーンおばさんの乳首、両方共すんごい熱持ってて、火傷しそうなくらい熱くなってた。そりゃそうよね、あんだけずっと乳首挟まれっ放しだったんだから」
どうやらおふたりのうちのおひとりが、ジャクリーンさまの乳首に直接何やらイタズラされちゃったみたいです。
ジャクリーンさまは少し潤んだ恨めしげな瞳で、おふたりのお顔を見つめていらっしゃいます。
「さっきの電マ、すっごく気持ち良かったみたいじゃん?緩んだからだがまだ汗とマン汁でヌラヌラだし。あ、太腿にはクッキリ鞭の痕までつけちゃって」
「オマンコからいまだに、酸っぱい臭いが漂ってるよ?」
「ジャクリーンてもういい歳なんでしょ?なのにいまだにそんなに牝フェロモン、ダダ漏れなんだ?」
「こんなにヘンタイな牝ブタマゾなのに、昼間はヒルズ辺りで素知らぬ顔で着飾ってセレブな奥様気取ってるって本当?」
可笑しそうに笑いながら大きなお声で、ジャクリーンさまをからかうように罵倒されるおふたり。
それからもいろいろと非道いことをジャクリーンさまにおっしゃいつつ、おっぱいにお手を伸ばしては、ギリギリ触れそうなところで引っ込めたり。
取り囲むみなさまも面白そうに、おふたりのお言葉にウンウンうなずいたりしていらっしゃいます。
「むぐぁぅう・・・」
ジャクリーンさまはといえば、ボールギャグを噛まされた自由にならないお口から、幾度となくお言葉にならない呻きをあげられるばかり。
口の端から溢れ出たよだれがダラダラと顎をつたい、豊満なおっぱいのカーブへと滴り落ちていました。
そんなおふたりとジャクリーンさまのやりとりに、いつの間にか見入っていた私。
ふと視線を感じて顔をフロアに向けようとしたとき、ショートヘアのほうのかたとバッチリ目線が合ってしまいました。
ニヤニヤ笑いを浮かべて私のほうへと移動してこられるおふたり。
お隣からまた、くぐもった呻き声が聞こえたのは、ジャクリーンさまがまた、どなたかにどこかを触られたのでしょうか。
でも近づいてこられたおふたりに目は釘付けで、確かめる余裕はありません。
「こっちのニューフェイスは、うちらとそんなに歳、変わんないんじゃね?」
「うん。おばさんとは肌の張りがだんちだよね。なのに、こんなところに裸で連れ込まれて、こんな格好させられちゃって」
「でも絶対自分で望んで来たんだと思うよ。だって見なよ、このドエム丸出しで物欲しげな誘い受け顔。絶対虐められて感じちゃうムッツリスケベだって」
「そうだよね。さっきのオナニーも、みんな固唾呑んで見入っちゃってスゴかったもん。おかげでこのイベントじゃ久々に、超エロいオーラで客まで盛り上がってない?」
おふたりが少し背伸びしながらフロア後方を見渡されました。
私もつられておふたりから目線を外し、少し薄暗いフロアを見渡します。
ジャクリーンさまと私の周りに群がった十数名以外のかたたちが、一団から少し離れた場所でそれぞれ独自に愉しまれていらっしゃいました。
もちろんみなさまステージのほうを向いてはいらっしゃるのですが、傍らのパートナーさまとも、いろいろご活発なご様子。
お酒片手に身を寄せ合い、こちらを指差して仲睦まじく談笑されているカップルさん。
互いの唇をずっとくっつけあったまま、微動だにされないカップルさん。
互いのからだをせわしなくまさぐりあうカップルさん。
ステージ前に押しかけてこられないお客様がたは、どうやらステディなカップルさんが多いみたい。
ブラウスのボタンがすっかり外れて、胸をはだけていらっしゃるかたや、ジーンズが半脱ぎになっていらっしゃるかた、すっかり下着姿になって踊っているかたなど、客観的に見たらかなり非日常的な光景となっていました。
「・・・なんつーか、フロアのほうもけっこうエロくない?」
ロングヘアのかたのつぶやくようなお声が聞こえ、視線をおふたりに戻しました。
「さっきのこいつらのケダモノじみたイキっぷりにアテられちゃったんだよね。うちだってかなりムラムラきてるもん。こんな雰囲気になるのって、超お久じゃね?」
「お仕置きタイムの前に脱いじゃうヤツが出るって、あたしが知ってる限りじゃ、例のアユが飛び入りしたとき以来じゃないかな?」
「ああ、あんときもスゴかったよね。客の大半がマッパで、あっちこっちで乳繰り合ってたっけ」
「あの日けっこう、カップルが出来上がったらしいよ。今日の客の中にもいるんじゃないかな」
私の裸身をニヤニヤ眺めつつ、愉しげにおしゃべりされるおふたり。
私もそのお話をお聞きしながら、このイベントって最後はそんなふうになっちゃうんだ?とびっくりしていました。
「ま、うちらは倦怠期だからさ、ぼっちのマゾい子でもいたら連れ出して遊べれば、なんて思ってたけど、今日は当たりだわ」
「どうせ今日の生贄はこいつだろうし、どう虐めるか、じっくり観察しとかなきゃ」
「こういう一見大人しそうなのに、実はど淫乱の虐められたがりマゾ子って、すげーそそるよね」
「マジ、泣かせたいもん。お仕置きタイムになったら、たっぷりご奉仕してもらわなきゃ」
「百戦錬磨のジャクリーンにマゾバトルで敵うわけないもんな。うちらだってレズ便器は新しいほうが愉しいし」
「ジャクリーンは上手いんだけどさ、なんか反応がワンパで飽きてきちゃった」
私たちの目前で大きなお声で、思い切りお好き勝手なお言葉責めで私たちをなぶられるおふたり。
レズ便器、というお言葉が、絶望的に自分にぴったりな感じがして、ゾクゾクヒクヒク感じてしまいます。
「おい、おまえ?名前、なんだっけ?」
ショートヘアのかたが私に突然問い掛けてきました。
「あぐぅぅ・・・」
お答えしようとしても言葉にならず、ただ空しく口の端からよだれを垂れ流す私。
「ギャグされてるんだから言える訳ないじゃん。確かみんなはナオコって呼んでた。あたしのダチと同じ名前だから覚えてる」
ロングヘアのかたが私に代わってお答えくださいました。
「ナオコか。じゃあナオコ?ケツの穴、見せて」
ショートヘアのかたがニヤニヤしながらおっしゃいました。
「ほら、命令されたらさっさと後ろ向いて、ケツをこっちに突き出しな」
これは・・・従わなければいけないのだろうな・・・
その蓮っ葉で高圧的なおっしゃりかたがなぜだかとても新鮮で、私のマゾ性がゾクゾクざわめいてしまいます。
「ほら、おまえらここにいる全員の性奴隷なんだろ?さっさと命令どおりにしろよっ!」
おそらくワザとなのでしょうが、本当に怒っているみたいな低くて怖いお声を投げつけられて、からだ全体がゾクゾクビクン。
「あぐぅ・・・」
声にならないお返事をしてからおずおずと両足を動かし、フロアに背中を向けました。
「よーし、もっと両足大きく開いて、ケツをこっちに突き出せ。両膝曲げて腰落として」
ショートヘアのかたのご命令通りにすると、後ろ手錠のガニ股前屈みでお尻だけ思い切りフロアに突き出した無様な格好。
いかにも突き出したそこに、何かしてください、とおねだりしているような気分になってくる、マゾ女以外には耐えられないお下品ポーズ。
「おー、見えた見えた、ナオコの肛門。マゾにしちゃ意外とひっそりしてるな。ジャクリーンのなんか糜爛しちゃって柘榴みたいなのに」
「でもこいつ、さっき電マでオナってたとき、手錠の指を必死に伸ばして、ケツの穴にも指突っ込んでほじってたから、けっこう使い込んでると思うよ」
ロングヘアのかたの大きなお声に、クスクスと忍び嗤う他のお客様がた。
視られていた・・・と全身の血液が逆流しそうなほどの羞恥に染まる私。
「お、マンコとケツ穴の襞が同時にヒクヒクうごめいた。こんなにこっ恥ずかしい格好視られて、そんなに嬉しいんだ?ナオコちゃんは?」
嘲嗤うようなお声の息がお尻に直接当たり、ますますゾクゾク感じてしまう、どうしようもない私。
「うわっ、だらだらマン汁まで垂らして悦んでるよ。本当、かなりのスキモノだね、このナオコちゃんは」
ショートヘアのかたのお芝居じみた嘲りのお言葉に、もはやクスクスではなく、はっきり侮蔑のニュアンスを含んだ乾いた笑い声がフロアに広がりました。
「お仕置きタイムになったら、うちらのマンコ、嫌っていうほど舐めさせてやるから、しっかり気持ち良くしてくれよな」
「ちゃんと気持ち良く出来たら、ご褒美にそのケツの穴に、ぶっといディルドをぶち込んでやるからさ、ね?ナオコちゃん?」
フヒャヒャヒャと品の無い笑い声がつづきました。
それからしばらくおふたりのお声は聞こえなくなり、かといってお許しもいただけていないので、お尻突き出しポーズを解く訳にもいかず、そのままフロアに背を向けつづけました。
明るい照明の下でお客様全員にアヌスとマゾマンコを赤裸々に晒しながら、いつ触られるか、いつ何か挿入されるかとソワソワドキドキ胸を高鳴らせながら。
ときどき、お尻をこっちにも見せてー、というお声がかかると、お尻をそちらにお向けし、こっちにもー、というお声で、またお尻を振り。
あまりの恥ずかしさに、いつしか両目をギュッと瞑り、口の端とマゾマンコからよだれをポタポタ垂らしながら辱めに耐えていました。
「はい、みなさま、お待たせしましたー。準備が整いましたので、今度はこちらでショーのつづきをお愉しみくださいー」
背後で唐突にミイコさまのお声が響き、ふと目を開けると目の前にしほりさまがいらしていました。
「ほら、第3ラウンド開始。もうそのポーズは解いていいのよ。それとももっとまだみんなに淫乱マンコとアナル、見せていたい?」
からかうようにおっしゃったしほりさまが、私のリードの先を掴まれました。
「次のバトルは、あのテーブルの上でやるんだって。芸術点勝負だから、直子にも十分勝つチャンスがある、ってママさんが言っていたわよ」
しほりさまにリードを引かれ後ろ手錠のまま、よたよたとステージを降りる私。
「みなさんはスレイブが通れるように、道を空けてやってくださーい」
ミイコさまのお声は、フロア中央のお酒やお飲み物が置かれていた大きなテーブルのほうから聞こえてきます。
いつの間にかフロア側も昼間のような明るさに戻り、BGMもクラシックのワルツ曲に戻っていました。
ステージからテーブルまで、リードを引かれたセイドレイたち、里美さまに引かれたジャクリーンさまとしほりさまに引かれた私、の厳かな行進。
左右に分かれて通り道を空けてくださったお客様がたの、至近距離からの視線、視線、視線・・・
ステージを降りてすぐのところにいらした、先ほどのショートとロングのおふたり組は相変わらずのニヤニヤ笑い。
ボタンの外れたブラウスを掻き合せて、気怠げにこちらを視つめてくるおふたり。
セクシーなランジェリー姿でお手を繋がれたまま眺めているおふたり。
しっかり抱き合いくちづけを交わしつつこちらも視ているカップルさん。
どなたの視線もジャクリーンさまと私を、自分たちとは違う種類のどうしようもないヘンタイな何か、としてご覧になっているのは確かでした。
そして、アルコールもけっこう進んだのでしょう、場内全体の緊張感が最初の頃よりもぐんと緩み、お客様がた同士の連帯感が増して、みなさま程好くリラックスされている雰囲気を感じました。
たどり着いた大きなテーブル脇。
テーブルの上はすっかり綺麗に片付けられ、長方形のテーブル上にひと回り小さく絨毯なのかタオルなのか、真っ赤な敷物が敷かれていました。
テーブル横には昇降用なのでしょう、木の踏み台がひとつ。
テーブル沿いの最前列にはすでに、お姉さま、やよいママさま、シーナさま、レンズを構えた小野寺さまが陣取っておられます。
「ほら、とりあえずスレイブはみなさんによく見えるように、上にあがりなさい」
ご指示されるミイコさまは、いつの間にか菱縄縛りを解かれていました。
代わりに身に着けられたのはオープンバストな黒のレザーハーネスボンデージドレス。
バストも性器も相変わらず丸出しながらカラーとタイ、襟は着けたままなので、お持ちになった乗馬鞭とも相俟って、一層女王様らしさが増しています。
キメの細かいお肌に縄目の赤い痕がチラチラ残り、エロティックなお美しさは10倍増しです。
「あ、リードと手錠は外してやって。それで、あがったらわたしのほうを向いていつものポーズね」
ミイコさまのお言葉で後ろ手錠が外され、久々の両手の自由を味わうも束の間、しほりさまに背中を押されてテーブルの上に追い立てられました。
「お待ちかねの第3ラウンドの勝敗は、お客様の拍手で決めていただきます。これからこの壇上でスレイブたちが、とある芸を披露します」
ご自身はテーブルには上がらず、言わばリングサイドでご説明を始められたミイコさま。
ミイコさまがご説明をされているとき、ジャクリーンさまと私はテーブルの上でマゾの服従ポーズ。
赤い敷物のほぼ中央で両手を後頭部に当て、360度、どこからでも眺められる位置に裸身を晒していました。
せっかく自由になった両手を有効に使うことも許されずに。
その上、テーブルの高さが絶妙で、こうして立ち尽くしているとお客様がたの目線がちょうど私たちの性器の位置。
お客様がたは普通に立っていると否が応でも、ジャクリーンさまと私のマゾマンコに目が行く高さでした。
長方形のテーブル四辺に万遍なくお客様がたが集まり、私たちを見上げています。
「みなさんには、スレイブたちがその芸をしているときの所作の美しさや、出来上がった作品の出来栄えなどを総合的に判断していただき、優劣を決めていただきたいと思います」
ミイコさまのご説明がつづいています。
私はみなさまから容赦無く視姦されつつ、これから何をやらされるのか気が気ではありません。
横目でチラッとジャクリーンさまを盗み見ると、悠然と落ち着いていらっしゃるご様子。
豊富なご経験上、何をさせられるのかおわかりなのでしょう。
ということはまた、私に勝ち目はないのかな・・・
「ということで、これからスレイブたちには、書道をしてもらいます」
ミイコさまのお声に、ああっ、とどよめくみなさま。
「と言ってもヘンタイマゾスレイブに普通にお習字させても面白くもなんともありませんから、第3ラウンドは穴書道バトル、です」
テーブルの周辺から、あ、それか!というお声やクックックという冷笑が聞こえてきました。
私も、穴、というお言葉でピンときました。
そう言えば以前、シーナさまからそんなビデオを見せられたことがあったっけ。
「ただ、今現在、こちらの直子が0勝2敗と劣勢ですので、バトル的にも盛り上げるために特別に、牝ブタおばさんにハンデを科したいと思います」
ミイコさまが私を見上げて軽くパチンとウインクをくださいました。
「牝ブタおばさんは何度か経験済みだし、プライベートでも練習しているなんてシーナちゃんに聞いちゃったからね」
ミイコさまのお道化たお声に、アハハと笑われるお客様がた。
「ご存知のように、百合草会の穴書道は、マンコかアヌスに書道筆を挿して、課題の文章を揮毫し、その優劣を競うものですが、ハンデ戦ということで、今回はこちらからスレイブに穴を指定します」
ミイコさまのご説明は、何をおっしゃっているのか、その意味はわかるのですが、内容そのものがあまりにアブノーマルで頭がクラクラしてしまいました。
つまり、性器かお尻の穴に書道筆を挿入して、何かしらの文章をお習字する、ということなのでしょう。
シーナさまからお見せいただいたビデオもそういう内容でしたし、そのときに、こういった芸は、大昔からストリップショーや温泉場の芸者さんの余興として、連綿と受け継がれてきたものだ、というご説明も受けました。
でも、いざ自分がするとなると、お話はぜんぜん別です。
こんな見知らぬ人が大勢ご覧になっている前で、全裸のマゾマンコに筆を挿し込んで、しゃがみ込んでヨタヨタとお習字するなんて・・・
そんなの、よってたかってふたりを笑い者にしようという魂胆が見え見えです。
でも、そんなご無体なご命令にさえ逆らえないのがマゾのマゾたる所以。
みなさまとご一緒になってアハハと屈託のない笑顔を見せられているお姉さまを盗み見て、これは、お姉さまもお望みになっていることなんだ、と覚悟が決まりました。
「では始めます。先攻は牝ブタおばさん。筆はマンコに挿してもらいます」
ミイコさまのお声が場内に大きく響きました。
「だから直子はいったん降りてきなさい」
ミイコさまに呼ばれてポーズを解き、おずおずとフロアに降り立つ私。
ミイコさまのお隣で、服従ポーズで待機するよう命ぜられました。
「これがなぜハンデかというと、牝ブタおばさんは歳のせいか使い過ぎのせいか、膣がかなり緩くなっているという情報を飼い主のかたからいただいたからです。確かに最近の穴書道でおばさんは、アヌスばかり使っていた記憶がわたしにもあります」
ミイコさまの身も蓋もないご説明に、ウヒャヒャヒャとご愉快そうに嗤うお客様がた。
「なので、その失われた膣圧を取り戻すためにも、敢えてこのいつもより細い筆をマンコでコントロールして、なおかつ達筆を披露してもらいたいと思います」
パチパチと沸き起こる拍手。
ミイコさまが取り出されたのは、軸の直径が1センチくらいな太さの、普通に中学生さんが学校でお使いになりそうなお習字筆。
確かにこの太さの筆を膣内に入れ、締め付けながら字を書くのは大変そう。
でも私なら出来ないこともない・・・かな・・・
「もちろん書いている最中に筆を取り落としたら、その場で失格です。相手も同じ失敗をしたら再戦。相手が書ききれば出来の優劣は問わず、相手の勝ちとなります」
ミイコさまのご説明に、再び品の無い笑い声。
テーブルの上には里美さまとしほりさまが上がられ、せっせとご準備されています。
赤い敷物の上に、お正月のお書き初めで使うような長方形の和紙が敷かれました。
文鎮が置かれ、傍らの透明のボウルの中にたっぷり墨汁が注がれました。
「それでは揮毫する文字を発表します。せっかく細めな筆にしたのだから、ちょっと複雑にしました。内容はおばさんの自己紹介みたいなものです」
可笑しそうにフッとお鼻で笑ったミイコさまが、一呼吸置かれてからつづけます。
「被虐性淫乱変態熟女。全部で9文字。全部漢字で書きなさい」
再び場内が下卑た笑いに包まれました。
*
*三人のミストレス 27へ
*
2018年5月6日
三人のミストレス 25
乳首の痛みが増すほどに電マの唸りも大きくなり、今ではヴィーンという音程の上がったモーター音がハッキリ聞こえるほど。
チェーンに引っ張られ、ありえないほど伸び切った左乳首。
その充血した鴇色の表皮を、ステンレスの鰐口がジリジリと滑り落ちようとしているのがわかります。
「あーーっ!あっ!あっ!いぃーーっ!あーーっ!・・・」
痛みと気持ち良さで、一瞬たりとも口をつぐんでおくことが出来ません。
のけぞった横目の視界に映るたくさんのお客様がたのお顔。
こんなに浅ましい姿をじっと視られている、という事実。
電マがもたらす物理的な性的快感に、恥辱という精神的スパイスが加わることで、その高揚感を何十倍にも高めてくれていました。
「いぃっ!いいっ!もうだめっ!、あっ、あっ、イッちゃう、イッちゃいますぅーっ!!」
一際激しい痛みが左乳房を襲い、ワンテンポ遅れて伸び切っていた左おっぱいがブルンと胸に叩きつけられました。
「ああぁーーーっ!!!」
同時に膝立ちブリッジの腰がガクンガクンと跳ね、腰が抜けちゃいそうなほどのオーガズム電流が全身を駆け巡ります。
マゾマンコをジャクリーンさまのほうへとこれでもかと突き出し、拳ほどもある電マのヘッドを開いた陰唇に潜り込ませるみたいに押し付けたまま。
あまりの連続する快感に意識まで遠のきかけたとき、暴力的な力で右おっぱいが引っ張られました。
「ぐあっ!ぬうっーんーーーっ!!!」
おっぱいが引き千切られたのではないかというくらいの激痛に、電マのホイールも思わずフルに。
瞬く間に激痛までもが超快感へと変換され、からだが浮いちゃいそうなほどの到達感。
「あーっ、だめっ、でちゃうっ!でちゃうぅーっ!!!」
激し過ぎる振動のせいなのか、マゾマンコの奥がムズムズゾワゾワざわめいて、何かが跳び出しちゃいそうな感覚。
「いやーっぁぁ、みないで、みないでぇーっ!!!」
本能的な羞恥の叫びと、ギャラリーのみなさまからの、おおっ!という低いどよめきが同時でした。
その驚き呆れたようなお声の束が、見知らぬ方々に視られている、という現実を揺るぎないものとし、被虐の快感がより増幅してしまいます。
プシャーーッ!
私のマゾマンコからほとばしり出た大量の液体。
さっきバスルームでオシッコはしたばかりだから、これは紛れも無くお潮。
対面のジャクリーンさまに届きそうなほど勢い良く、断続的に何度も何度も、ピチャピチャとステージの床を叩きました。
全身が溶けちゃいそうなほどの超快感が徐々に去り始め、どこもかしこもヒクヒク痙攣しっ放し。
余韻の中でグッタリのけぞる私。
それでも括られた両手で握った電マは落とさず、いまだマゾマンコに未練がましく押し付けています。
からだの防衛本能なのか、さすがにホイールは最弱まで、知らないうちに戻していましたが。
「あーあ、第2ラウンドも直子の負けね。イキっぷりは可愛かったけれど・・・」
ぼんやりと呆けた頭に、マイクを通したミイコさまの憐れむようなお声が聞こえてきました。
「それにしてもこっちの牝ブタおばさんはしぶといわね。電マのヘッドをマンコにめり込ませているのに、ぜんぜんイク気配も無いじゃない」
ミイコさまのイジワルさ全開のお言葉。
そのお声で私も緩慢に上体を起こし、ジャクリーンさまのほうを見ました。
「あの音だと振動も最強のはず。なのにアウアウうるさく喘ぐだけで、余裕でオナニーを愉しんじゃってる。マゾ人生のベテラン過ぎて不感症になっちゃったんじゃない?」
嘲嗤うみたいにエスっ気たっぷりなミイコさま。
「もう決着は付いたのだから、やめるかイクか、どっちかになさい」
ツカツカとジャクリーンさまのもとに歩み寄ったミイコさまが、プルプル震えている右の太腿を乗馬鞭でピシリと打ち据えました。
鞭を振るうと、ミイコさまの剥き出しの美おっぱいもプルンと震えます。
「ひいっ!あぁミストレスぅ、イカせてくださいぃ、ここで止めるのだけはお許しくださいぃ・・・奴隷に、奴隷にもっと鞭を、鞭をお与えくださいぃ・・・」
荒い呼吸の掠れたお声で、ジャクリーンさまが悩ましく懇願されました。
「ここでやめさせたほうが、おまえにとって非情な罰になるのは、長いつきあいでわたしも知っているわ」
私が知っていたミイコさまとは別人みたいな、まるでやよいママさまのようにお見事な女王様っぷり。
「でも一応はバトルで勝ったのだし、勝者へのご褒美ということでイカせてあげるわ。直子も視ていることだし」
私のほうへチラッと視線を走らせたミイコさま。
「その代わりとっととイクのよ。この後の予定もあるのだから、5分以内。それに、お客様の前でイクからには、牝ブタのおまえらしく無様に浅ましく、お客様が愉しめるイキざまをご披露するのよ?初お目見えの直子でさえ、ちゃんと潮は吹いたのだから」
ミイコさまのそのお言葉にパラパラと起こった拍手は、私に向けてのものなのでしょうか。
「もう電マだけじゃイケないだろうから、手伝ってあげる。鞭だけでいいの?」
ミイコさまの乗馬鞭がヒュンと一閃します。
ピシッ!
「ひいっ!で、出来れば鎖も、思いっ切り引っ張ってくださいませ・・・ご遠慮なしに、奴隷のふしだらな乳房が千切れるくらい、思いっ切り・・・」
うるさいくらいヴーンと唸りをあげている白い電マヘッドのすぐ上で、私の親指くらいに腫れ上がったジャクリーンさまの柘榴色のクリトリスが、白濁した愛液にまみれてテラテラ光っています。
「思いっ切り、って言われても加減が難しいわね。じゃあ、お手数だけど手慣れているおまえのドミナにお願いしよっか。悪いけれどステージに上がってきてくれる?」
ミイコさまがシーナさまのほうをお向きになり、手招きされました。
「悪いのはわたしのほうよ。うちの牝ブタがすっかり手間かけさせちゃって」
シーナさまはステージにお上がりになった途端、クリップから鎖がだらしなく垂れ下がったジャクリーンさまの左乳房を、思いっ切り平手でバチバチーンと往復ビンタされました。
「ヒィャンッ!」
ジャクリーンさまの悲痛なのか嬉しいのかよくわからない、甘えたような悲鳴が響き渡りました。
「本当にこいつ、甘やかし過ぎたのかド淫乱が極まっちゃってイキにくくなっているの。次からはショーの前一ヶ月くらい、チャスティティベルトでも着けて禁欲させなきゃダメね」
面白くもなさそうに吐き捨てられるシーナさま。
「お手を煩わせて悪いけれど、そちらのおふたりも手伝ってくださる?里美さんは向かって右側のチェーンを、しほりさんは直子の電マを取り上げて」
シーナさまのご指示に従われてしほりさまが近づいて来られ、私がまだ未練がましくマゾマンコに押し当てていた弱振動の電マを奪い取っていきました。
「いい?わたしのワンツースリーの号令で、チェーンを思いっ切り、やり過ぎかな?って思うくらい強く引っ張っちゃって」
まず里美さまにご指示されるシーナさま。
「それと同時にあなたは、その電マを最強にして、こいつのマンコのてっぺんでテカテカ充血しているみっともないクリトリスに押し当てて。どんなに腰をくねらせても絶対外さないようにね。こいつ、クリも使い過ぎて、ずいぶん鈍感になっているから」
こちらはしほりさまへのご指示。
「ミイコさんは、鞭をお願い。どこでもご自由に、この牝ブタのからだ全体を真っ赤にしちゃっていいから」
お願いされたミイコさまの唇の端が、嬉しそうにクイッと上がりました。
「あ、それからあなたは、もっと右横のほうから引っ張ったほうがいいわ。そんなふうにこいつのマンコの後ろにいると、汚いマン汁が直撃しちゃうわよ?こいつ、イクときは絶対、恥ずかしげもなく潮を撒き散らすから」
シーナさまにご指摘され、里美さまがあわててジャクリーンさまの右横に避難されました。
「ほら牝ブタ?おまえごときのために、こんなにたくさんのレディースが、おまえがイクための手助けをしてくださるのよ?ちゃんと御礼を言いなさい」
シーナさまの往復ビンタが、今度はジャクリーンさまの右おっぱいにビビビッと炸裂します。
「ああーっ、み、みなさま、あっ、こんな、ど、奴隷のために、わざわざ本当に、はっ、ありがとうございますーっ!!んふぅう・・・」
甲高いモーター音をあげる電マをご自分の女性器に押し当てたまま、ジャクリーンさまの息も絶え絶えな御礼のお言葉。
さすがのジャクリーンさまも最強電マの長時間に渡る振動と、最愛のパートナーでいらっしゃるシーナさまからのツボを心得たビンタ責めで、かなり高まっていらっしゃるご様子です。
「じゃあまず、下準備にチェーンをこれくらい引っ張って。あ、チェーンは手首に巻きつけておいたほうがいいわ。こいつのおっぱい、意外に重いから」
ジャクリーンさまの左側、腰のすぐ脇の位置に陣取ったシーナさまが、ご自分の右手首に巻きつけたチェーンをグイーッと引っ張りました。
撓んでいたチェーンがみるみるピンと張り詰め、乳首を先頭に乳房が左方向へビローンと伸び切ります。
日焼けされたときは水着だったのか下着だったのか、浅めなハーフカップブラジャーのカップの形通りに焼け残った青白いおっぱいが、ほぼ仰向けにのけぞったジャクリーンさまの胸から持ち上がりました。
「見てよこのおっぱい。こいつ垂れパイだからだらしなくブヨブヨに伸び切っちゃって、牛のおっぱいそっくりよね」
嘲嗤うようなシーナさまのお声。
哺乳瓶の吸い口を思わせる柘榴色の大きな乳首と、それに連なる派手めの乳暈がクリップの鰐口に噛みつかれ、私の人差し指の第二関節くらいまでの長さに伸び切っていました。
乳暈につづくたっぷりの青白い房がジャクリーンさまの胸板から、まるで別の軟体な生き物のようにタプンと持ち上がっています。
胸板と乳房の付け根の皮膚には細かい縦ジワが走り、本当に今にも引き千切れちゃいそう。
それは、とても残酷で、そしてとてもエロティックな光景でした。
劣情のあまり思わず手錠で括られた不自由な両手の指をお尻側から、一生懸命自分の秘部に伸ばしてしまう私。
「こう、ですか?」
シーナさまを真似され、里美さまもご自分の右手に巻きつけたチェーンを引っ張り始めました。
ジャクリーンさまの右おっぱいが持ち上がり始めます。
「んくぁーっ!!」
切なげな悲鳴をおあげになるジャクリーンさま。
「うわっ、結構重い・・・」
「でしょ?もっと強く引っ張っても、まだまだ外れないわ」
里美さまのお独り言っぽいつぶやきに、嬉しそうにお応えになるシーナさま。
ジャクリーンさまの右おっぱいも左と同じように、里美さまの右手から伸びる張り詰めたチェーンによって右横方向に持ち上がっています。
左右に泣き別れとなったジャクリーンさまの青白いスライムおっぱい。
自分がされているわけでもないのに、視ているだけで私もゾクゾク昂ぶってしまいます。
うわー痛そう、よく伸びるもんね、ジャクリーンてあれで40超えているんでしょ?などなど、ギャラリーのみなさまがたの面白がられているお声。
ジャクリーンさまは、その端正なお顔を歪め切り、はぁ、はぁ、と荒い呼吸で身悶えていらっしゃいます。
「わかったでしょ?こいつのマゾ乳首から大好物のクリップを引き剥がすには、今している以上の力で思いっ切り引っ張らなっきゃいけないの」
里美さまにニヤッと、フレンドリーに笑いかけるシーナさま。
「わかりました」
とても嬉しそうに頷き返される里美さま。
「それじゃあ本番いくわよ?牝ブタもちゃんとイキなさいよ?これでイケなかったら、今夜はずっとおあずけだからね?」
「はいぃ、はいぃ、ドミナぁぁ、はっ、早く奴隷を、めちゃくちゃにしてくださいませぇぇーっ!!」
ジャクリーンさまはすでに全身がピクピク震え、爆発寸前というご様子。
「それじゃあスリーからカウントダウンね。カウントするたびにミイコさんは鞭をくれてやって、ゼロでミッション実行。いくわよ?」
シーナさまがステージ上のみなさまを見回しておっしゃいました。
「スリー!」
ピシッとミイコさまの乗馬鞭がしなり、ジャクリーンさまの膝立ちの右腿に真っ赤な鞭のベロ痕が。
「トゥー」
ピシッ!今度は左腿。
「ワンッ!」
ピシッ!
「あひぃっ!!」
鞭がジャクリーンさまの下腹部をヒット。
「ゼロッ!」
「くぅぅっ!あぁ、ひぃぃぃっ!!くぅぅーーっ、いっ、いっ、いぃぃーーーあぁぁーーーーっ!!」
ジャクリーンさまの左おっぱいがありえないくらい更に伸びた、と思ったら、ビッターンとダイナミックに胸元に戻っていきました。
クリップが外れたとき、ブチッという音が本当に聞こえたような気がしたほどの痛々しさ。
ジャクリーンさまのおっぱい、たわわな上にあんなに弾力性に富み、おっぱい全体があんなに伸びるのなら、ボリュームで完全に負けている私が綱引きで負けちゃうのも仕方ないな・・・
と、妙に納得してしまいました。
しほりさまは右足横からジャクリーンさまの無毛な股間に電マを押し付けていらっしゃいます。
ジャクリーンさまがご自分で当てられている電マと接触しているのか、時折ギュイーンという凄まじい唸り音があがります。
「あーーーっ、いぃあぁぁーーーっ、むぅぅーーっ、んぐぅぅーーっ!!」
少し遅れて里美さまが引っ張られていた右おっぱいも、一際激しくブルンと飛び跳ねました。
ようやく胸板へと舞い戻った両おっぱいに、ミイコさまの情け容赦無い乗馬鞭が振り下ろされます。
「ひっぎぃーっ!あーーっ、イキますっ、イッちゃいますっ、でますっ、でちゃいますぅぅ・・・」
立ち膝をたたんで思い切り後方にのけぞられたジャクリーンさまの腰が上下にガクンガクン波打ち、Vの字に開かれた両腿のあいだから勢い良くプッシャーと液体が飛び散りました。
「あうっ、あうっ、あうっ、あうっ」
波打つ腰の動きに合わせて、綺麗な波打ち線を描く、まさに潮、と呼ぶべき歓喜の洪水。
その飛距離は、真正面で対峙していた私の腰まで優に届き、腿と言わずマゾマンコ、そしておっぱいまでをもビチャビチャ濡らしてくださいました。
目の前の凄まじすぎる光景をオカズにしつつ必死に伸ばした指先で粘膜をクチュクチュ擦っていた私は、その潮を浴びながら人知れず再びイッてしまっていました。
「まったくうちのマゾ牝ブタのイキっぷりは、本当に品が無いわよね。ケダモノみたいな唸り声あげちゃって、羞じらいの欠片もないんだもの」
呆れ声であてつけるように言い放つシーナさま。
「でもまあ、ニップルファイトには勝ったのだからよしとするわ。その調子でそこの小娘を、百合草会名物、終わらない百合肉便器地獄に叩き堕としてやりなさい」
イキ呆けてトロンとされていたジャクリーンさまのお顔が、そんなシーナさまからの労いのお言葉で一瞬、あどけない幼女みたく嬉しげな笑顔になりました。
「ほら、いつまでへたりこんでいるの?さっさと立って、お客様がたにご挨拶なさい」
小さなお声でミイコさまに叱責され、おずおずと立ち上がるジャクリーンさまと私。
ふたりとも全身汗まみれ、とくに下半身は愛液と潮でビチョビチョのドロドロでした。
「ご覧のように第二ラウンド、ニップルファイトも牝ブタおばさんの勝利となりました」
ミイコさまがお客様がたに告げると、場内割れんばかりの大拍手。
拍手の中に、直子ちゃん、次はがんばってー、というご声援も聞こえました。
「つづきまして第3ラウンド、といきたいところなのですが、ご覧の通り、ステージがこんなありさまですので、次は場所を移動して、もっとみなさんのお近くで見物いただきたいと思います」
ミイコさまがお道化た感じでアナウンスされました。
確かにステージ上は私たちが撒き散らした潮と愛液でビショビショで滑りやすそう。
水はけはいいみたいだけれど、完全に拭き取るのにはけっこう時間がかかりそうです。
「準備が整うまで少し時間をいただきますので、みなさんしばしのご歓談を」
おっしゃってから、ステージ段差際に立たれているミイコさまから手招きされました。
「お待ちいただくあいだ、この位置にスレイブたちを立たせて展示しておきますので、たった今浅ましくイッたばかりの性器やアヌス、乳房などを、どうぞ間近で、心いくまでご覧になっていてください」
「ただしまだ、くれぐれもスレイブたちのからだには、触れないようにお願いします。いずれ勝敗が決まった後に、じっくりねっとりと弄らせてあげますから」
イタズラっぽくフロアに向けておっしゃったミイコさま。
すぐにこちらを振り返っておっしゃいました。
「ほら、ここに並んで立ちなさい。足は休めくらいに開いて」
指し示されたのは本当にステージの最前中央、フロアのお客様がたがちょっと手を伸ばせば容易に触れられる位置でした。
「基本的に立っているだけでいいわ。話しかけられるとめんどくさいでしょうから、これを嵌めといてあげる」
手慣れた手つきで、まずジャクリーンさまに、そして私にボールギャグが嵌められました。
「・・・あぐぅ・・」
「・・・あうぅ・・」
「触らないように、とは言っておいたけれど、それでも触ってくる人もいるかもね。まあ、適当にあしらいなさい。股開けとかアヌス見せろとか、ポーズのリクエストには出来るだけ応えてあげなさい。後ろ手錠で不自由だろうけれど」
ミイコさまからざっくりとしたご指示をいただいただけで、ジャクリーンさまと私はステージ上に後ろ手錠全裸置き去り放置。
たった今イッたばかりで、汗や体液もそのままの生々しく火照った裸身を、為す術なくみなさまに晒しつづけることとなりました。
ミイコさまたちが準備のためにステージを降りると、再び激しいヒップホップ音楽が流れ始めます。
フロア側の照明を少し落とし、ステージ周辺だけをワザと一際明るく目立たせる気配りがイジワル過ぎます。
お客様がたがゾロゾロと、ジャクリーンさまと私の眼前に群がってこられました。
「近づくとやっぱり臭うわね?すごい牝臭い」
「そりゃそうよ、あれだけ愛液やら潮やら垂れ流したんだもの」
「こうして間近で視ると、やっぱり年齢差って隠せないものね」
「うん、お肌のハリがぜんぜん違うよね。あと粘膜の色素沈殿」
お客様がたはアルコールのせいもあるのでしょうが総じてテンションがお高く、私たちの裸身を眺めつつ、口々にご勝手なことを愉しげにおっしゃっています。
おしゃべりしつつおっぱい寸前までお顔を近づけられ、じーっと私の乳首に見入るかた。
しゃがみ込んで下から私のマゾマンコを覗き込むかた。
まさしくジャクリーンさまと私は展示物でした。
もしも動物園で全裸の人間を展示したら、きっとこんな感じになるのでしょう。
でも動物園なら檻に入れられますが、今のふたりは手を伸ばせば触れられるサファリパーク状態。
その上、一切の抵抗は禁じられた、このお店中で最下層セイドレイ。
今の状態は、生きている剥製展示、と喩えたほうが近いかもしれません。
好奇と侮蔑の瞳と、お言葉の暴力に一方的に晒され、抵抗も逃避も出来ずにただひたすら恥じ入るばかり。
こんな至近距離からの見知らぬ大人数による視姦陵辱。
人間性さえ剥奪された見世物生体標本状態。
初めて味わう屈辱的なシチュエーションに、私のマゾ性はぐんぐんヒートアップしてしまい、マゾマンコからはもちろん、ボールギャグの隙間から垂れるよだれも抑えることが出来ませんでした。
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*三人のミストレス 26へ
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チェーンに引っ張られ、ありえないほど伸び切った左乳首。
その充血した鴇色の表皮を、ステンレスの鰐口がジリジリと滑り落ちようとしているのがわかります。
「あーーっ!あっ!あっ!いぃーーっ!あーーっ!・・・」
痛みと気持ち良さで、一瞬たりとも口をつぐんでおくことが出来ません。
のけぞった横目の視界に映るたくさんのお客様がたのお顔。
こんなに浅ましい姿をじっと視られている、という事実。
電マがもたらす物理的な性的快感に、恥辱という精神的スパイスが加わることで、その高揚感を何十倍にも高めてくれていました。
「いぃっ!いいっ!もうだめっ!、あっ、あっ、イッちゃう、イッちゃいますぅーっ!!」
一際激しい痛みが左乳房を襲い、ワンテンポ遅れて伸び切っていた左おっぱいがブルンと胸に叩きつけられました。
「ああぁーーーっ!!!」
同時に膝立ちブリッジの腰がガクンガクンと跳ね、腰が抜けちゃいそうなほどのオーガズム電流が全身を駆け巡ります。
マゾマンコをジャクリーンさまのほうへとこれでもかと突き出し、拳ほどもある電マのヘッドを開いた陰唇に潜り込ませるみたいに押し付けたまま。
あまりの連続する快感に意識まで遠のきかけたとき、暴力的な力で右おっぱいが引っ張られました。
「ぐあっ!ぬうっーんーーーっ!!!」
おっぱいが引き千切られたのではないかというくらいの激痛に、電マのホイールも思わずフルに。
瞬く間に激痛までもが超快感へと変換され、からだが浮いちゃいそうなほどの到達感。
「あーっ、だめっ、でちゃうっ!でちゃうぅーっ!!!」
激し過ぎる振動のせいなのか、マゾマンコの奥がムズムズゾワゾワざわめいて、何かが跳び出しちゃいそうな感覚。
「いやーっぁぁ、みないで、みないでぇーっ!!!」
本能的な羞恥の叫びと、ギャラリーのみなさまからの、おおっ!という低いどよめきが同時でした。
その驚き呆れたようなお声の束が、見知らぬ方々に視られている、という現実を揺るぎないものとし、被虐の快感がより増幅してしまいます。
プシャーーッ!
私のマゾマンコからほとばしり出た大量の液体。
さっきバスルームでオシッコはしたばかりだから、これは紛れも無くお潮。
対面のジャクリーンさまに届きそうなほど勢い良く、断続的に何度も何度も、ピチャピチャとステージの床を叩きました。
全身が溶けちゃいそうなほどの超快感が徐々に去り始め、どこもかしこもヒクヒク痙攣しっ放し。
余韻の中でグッタリのけぞる私。
それでも括られた両手で握った電マは落とさず、いまだマゾマンコに未練がましく押し付けています。
からだの防衛本能なのか、さすがにホイールは最弱まで、知らないうちに戻していましたが。
「あーあ、第2ラウンドも直子の負けね。イキっぷりは可愛かったけれど・・・」
ぼんやりと呆けた頭に、マイクを通したミイコさまの憐れむようなお声が聞こえてきました。
「それにしてもこっちの牝ブタおばさんはしぶといわね。電マのヘッドをマンコにめり込ませているのに、ぜんぜんイク気配も無いじゃない」
ミイコさまのイジワルさ全開のお言葉。
そのお声で私も緩慢に上体を起こし、ジャクリーンさまのほうを見ました。
「あの音だと振動も最強のはず。なのにアウアウうるさく喘ぐだけで、余裕でオナニーを愉しんじゃってる。マゾ人生のベテラン過ぎて不感症になっちゃったんじゃない?」
嘲嗤うみたいにエスっ気たっぷりなミイコさま。
「もう決着は付いたのだから、やめるかイクか、どっちかになさい」
ツカツカとジャクリーンさまのもとに歩み寄ったミイコさまが、プルプル震えている右の太腿を乗馬鞭でピシリと打ち据えました。
鞭を振るうと、ミイコさまの剥き出しの美おっぱいもプルンと震えます。
「ひいっ!あぁミストレスぅ、イカせてくださいぃ、ここで止めるのだけはお許しくださいぃ・・・奴隷に、奴隷にもっと鞭を、鞭をお与えくださいぃ・・・」
荒い呼吸の掠れたお声で、ジャクリーンさまが悩ましく懇願されました。
「ここでやめさせたほうが、おまえにとって非情な罰になるのは、長いつきあいでわたしも知っているわ」
私が知っていたミイコさまとは別人みたいな、まるでやよいママさまのようにお見事な女王様っぷり。
「でも一応はバトルで勝ったのだし、勝者へのご褒美ということでイカせてあげるわ。直子も視ていることだし」
私のほうへチラッと視線を走らせたミイコさま。
「その代わりとっととイクのよ。この後の予定もあるのだから、5分以内。それに、お客様の前でイクからには、牝ブタのおまえらしく無様に浅ましく、お客様が愉しめるイキざまをご披露するのよ?初お目見えの直子でさえ、ちゃんと潮は吹いたのだから」
ミイコさまのそのお言葉にパラパラと起こった拍手は、私に向けてのものなのでしょうか。
「もう電マだけじゃイケないだろうから、手伝ってあげる。鞭だけでいいの?」
ミイコさまの乗馬鞭がヒュンと一閃します。
ピシッ!
「ひいっ!で、出来れば鎖も、思いっ切り引っ張ってくださいませ・・・ご遠慮なしに、奴隷のふしだらな乳房が千切れるくらい、思いっ切り・・・」
うるさいくらいヴーンと唸りをあげている白い電マヘッドのすぐ上で、私の親指くらいに腫れ上がったジャクリーンさまの柘榴色のクリトリスが、白濁した愛液にまみれてテラテラ光っています。
「思いっ切り、って言われても加減が難しいわね。じゃあ、お手数だけど手慣れているおまえのドミナにお願いしよっか。悪いけれどステージに上がってきてくれる?」
ミイコさまがシーナさまのほうをお向きになり、手招きされました。
「悪いのはわたしのほうよ。うちの牝ブタがすっかり手間かけさせちゃって」
シーナさまはステージにお上がりになった途端、クリップから鎖がだらしなく垂れ下がったジャクリーンさまの左乳房を、思いっ切り平手でバチバチーンと往復ビンタされました。
「ヒィャンッ!」
ジャクリーンさまの悲痛なのか嬉しいのかよくわからない、甘えたような悲鳴が響き渡りました。
「本当にこいつ、甘やかし過ぎたのかド淫乱が極まっちゃってイキにくくなっているの。次からはショーの前一ヶ月くらい、チャスティティベルトでも着けて禁欲させなきゃダメね」
面白くもなさそうに吐き捨てられるシーナさま。
「お手を煩わせて悪いけれど、そちらのおふたりも手伝ってくださる?里美さんは向かって右側のチェーンを、しほりさんは直子の電マを取り上げて」
シーナさまのご指示に従われてしほりさまが近づいて来られ、私がまだ未練がましくマゾマンコに押し当てていた弱振動の電マを奪い取っていきました。
「いい?わたしのワンツースリーの号令で、チェーンを思いっ切り、やり過ぎかな?って思うくらい強く引っ張っちゃって」
まず里美さまにご指示されるシーナさま。
「それと同時にあなたは、その電マを最強にして、こいつのマンコのてっぺんでテカテカ充血しているみっともないクリトリスに押し当てて。どんなに腰をくねらせても絶対外さないようにね。こいつ、クリも使い過ぎて、ずいぶん鈍感になっているから」
こちらはしほりさまへのご指示。
「ミイコさんは、鞭をお願い。どこでもご自由に、この牝ブタのからだ全体を真っ赤にしちゃっていいから」
お願いされたミイコさまの唇の端が、嬉しそうにクイッと上がりました。
「あ、それからあなたは、もっと右横のほうから引っ張ったほうがいいわ。そんなふうにこいつのマンコの後ろにいると、汚いマン汁が直撃しちゃうわよ?こいつ、イクときは絶対、恥ずかしげもなく潮を撒き散らすから」
シーナさまにご指摘され、里美さまがあわててジャクリーンさまの右横に避難されました。
「ほら牝ブタ?おまえごときのために、こんなにたくさんのレディースが、おまえがイクための手助けをしてくださるのよ?ちゃんと御礼を言いなさい」
シーナさまの往復ビンタが、今度はジャクリーンさまの右おっぱいにビビビッと炸裂します。
「ああーっ、み、みなさま、あっ、こんな、ど、奴隷のために、わざわざ本当に、はっ、ありがとうございますーっ!!んふぅう・・・」
甲高いモーター音をあげる電マをご自分の女性器に押し当てたまま、ジャクリーンさまの息も絶え絶えな御礼のお言葉。
さすがのジャクリーンさまも最強電マの長時間に渡る振動と、最愛のパートナーでいらっしゃるシーナさまからのツボを心得たビンタ責めで、かなり高まっていらっしゃるご様子です。
「じゃあまず、下準備にチェーンをこれくらい引っ張って。あ、チェーンは手首に巻きつけておいたほうがいいわ。こいつのおっぱい、意外に重いから」
ジャクリーンさまの左側、腰のすぐ脇の位置に陣取ったシーナさまが、ご自分の右手首に巻きつけたチェーンをグイーッと引っ張りました。
撓んでいたチェーンがみるみるピンと張り詰め、乳首を先頭に乳房が左方向へビローンと伸び切ります。
日焼けされたときは水着だったのか下着だったのか、浅めなハーフカップブラジャーのカップの形通りに焼け残った青白いおっぱいが、ほぼ仰向けにのけぞったジャクリーンさまの胸から持ち上がりました。
「見てよこのおっぱい。こいつ垂れパイだからだらしなくブヨブヨに伸び切っちゃって、牛のおっぱいそっくりよね」
嘲嗤うようなシーナさまのお声。
哺乳瓶の吸い口を思わせる柘榴色の大きな乳首と、それに連なる派手めの乳暈がクリップの鰐口に噛みつかれ、私の人差し指の第二関節くらいまでの長さに伸び切っていました。
乳暈につづくたっぷりの青白い房がジャクリーンさまの胸板から、まるで別の軟体な生き物のようにタプンと持ち上がっています。
胸板と乳房の付け根の皮膚には細かい縦ジワが走り、本当に今にも引き千切れちゃいそう。
それは、とても残酷で、そしてとてもエロティックな光景でした。
劣情のあまり思わず手錠で括られた不自由な両手の指をお尻側から、一生懸命自分の秘部に伸ばしてしまう私。
「こう、ですか?」
シーナさまを真似され、里美さまもご自分の右手に巻きつけたチェーンを引っ張り始めました。
ジャクリーンさまの右おっぱいが持ち上がり始めます。
「んくぁーっ!!」
切なげな悲鳴をおあげになるジャクリーンさま。
「うわっ、結構重い・・・」
「でしょ?もっと強く引っ張っても、まだまだ外れないわ」
里美さまのお独り言っぽいつぶやきに、嬉しそうにお応えになるシーナさま。
ジャクリーンさまの右おっぱいも左と同じように、里美さまの右手から伸びる張り詰めたチェーンによって右横方向に持ち上がっています。
左右に泣き別れとなったジャクリーンさまの青白いスライムおっぱい。
自分がされているわけでもないのに、視ているだけで私もゾクゾク昂ぶってしまいます。
うわー痛そう、よく伸びるもんね、ジャクリーンてあれで40超えているんでしょ?などなど、ギャラリーのみなさまがたの面白がられているお声。
ジャクリーンさまは、その端正なお顔を歪め切り、はぁ、はぁ、と荒い呼吸で身悶えていらっしゃいます。
「わかったでしょ?こいつのマゾ乳首から大好物のクリップを引き剥がすには、今している以上の力で思いっ切り引っ張らなっきゃいけないの」
里美さまにニヤッと、フレンドリーに笑いかけるシーナさま。
「わかりました」
とても嬉しそうに頷き返される里美さま。
「それじゃあ本番いくわよ?牝ブタもちゃんとイキなさいよ?これでイケなかったら、今夜はずっとおあずけだからね?」
「はいぃ、はいぃ、ドミナぁぁ、はっ、早く奴隷を、めちゃくちゃにしてくださいませぇぇーっ!!」
ジャクリーンさまはすでに全身がピクピク震え、爆発寸前というご様子。
「それじゃあスリーからカウントダウンね。カウントするたびにミイコさんは鞭をくれてやって、ゼロでミッション実行。いくわよ?」
シーナさまがステージ上のみなさまを見回しておっしゃいました。
「スリー!」
ピシッとミイコさまの乗馬鞭がしなり、ジャクリーンさまの膝立ちの右腿に真っ赤な鞭のベロ痕が。
「トゥー」
ピシッ!今度は左腿。
「ワンッ!」
ピシッ!
「あひぃっ!!」
鞭がジャクリーンさまの下腹部をヒット。
「ゼロッ!」
「くぅぅっ!あぁ、ひぃぃぃっ!!くぅぅーーっ、いっ、いっ、いぃぃーーーあぁぁーーーーっ!!」
ジャクリーンさまの左おっぱいがありえないくらい更に伸びた、と思ったら、ビッターンとダイナミックに胸元に戻っていきました。
クリップが外れたとき、ブチッという音が本当に聞こえたような気がしたほどの痛々しさ。
ジャクリーンさまのおっぱい、たわわな上にあんなに弾力性に富み、おっぱい全体があんなに伸びるのなら、ボリュームで完全に負けている私が綱引きで負けちゃうのも仕方ないな・・・
と、妙に納得してしまいました。
しほりさまは右足横からジャクリーンさまの無毛な股間に電マを押し付けていらっしゃいます。
ジャクリーンさまがご自分で当てられている電マと接触しているのか、時折ギュイーンという凄まじい唸り音があがります。
「あーーーっ、いぃあぁぁーーーっ、むぅぅーーっ、んぐぅぅーーっ!!」
少し遅れて里美さまが引っ張られていた右おっぱいも、一際激しくブルンと飛び跳ねました。
ようやく胸板へと舞い戻った両おっぱいに、ミイコさまの情け容赦無い乗馬鞭が振り下ろされます。
「ひっぎぃーっ!あーーっ、イキますっ、イッちゃいますっ、でますっ、でちゃいますぅぅ・・・」
立ち膝をたたんで思い切り後方にのけぞられたジャクリーンさまの腰が上下にガクンガクン波打ち、Vの字に開かれた両腿のあいだから勢い良くプッシャーと液体が飛び散りました。
「あうっ、あうっ、あうっ、あうっ」
波打つ腰の動きに合わせて、綺麗な波打ち線を描く、まさに潮、と呼ぶべき歓喜の洪水。
その飛距離は、真正面で対峙していた私の腰まで優に届き、腿と言わずマゾマンコ、そしておっぱいまでをもビチャビチャ濡らしてくださいました。
目の前の凄まじすぎる光景をオカズにしつつ必死に伸ばした指先で粘膜をクチュクチュ擦っていた私は、その潮を浴びながら人知れず再びイッてしまっていました。
「まったくうちのマゾ牝ブタのイキっぷりは、本当に品が無いわよね。ケダモノみたいな唸り声あげちゃって、羞じらいの欠片もないんだもの」
呆れ声であてつけるように言い放つシーナさま。
「でもまあ、ニップルファイトには勝ったのだからよしとするわ。その調子でそこの小娘を、百合草会名物、終わらない百合肉便器地獄に叩き堕としてやりなさい」
イキ呆けてトロンとされていたジャクリーンさまのお顔が、そんなシーナさまからの労いのお言葉で一瞬、あどけない幼女みたく嬉しげな笑顔になりました。
「ほら、いつまでへたりこんでいるの?さっさと立って、お客様がたにご挨拶なさい」
小さなお声でミイコさまに叱責され、おずおずと立ち上がるジャクリーンさまと私。
ふたりとも全身汗まみれ、とくに下半身は愛液と潮でビチョビチョのドロドロでした。
「ご覧のように第二ラウンド、ニップルファイトも牝ブタおばさんの勝利となりました」
ミイコさまがお客様がたに告げると、場内割れんばかりの大拍手。
拍手の中に、直子ちゃん、次はがんばってー、というご声援も聞こえました。
「つづきまして第3ラウンド、といきたいところなのですが、ご覧の通り、ステージがこんなありさまですので、次は場所を移動して、もっとみなさんのお近くで見物いただきたいと思います」
ミイコさまがお道化た感じでアナウンスされました。
確かにステージ上は私たちが撒き散らした潮と愛液でビショビショで滑りやすそう。
水はけはいいみたいだけれど、完全に拭き取るのにはけっこう時間がかかりそうです。
「準備が整うまで少し時間をいただきますので、みなさんしばしのご歓談を」
おっしゃってから、ステージ段差際に立たれているミイコさまから手招きされました。
「お待ちいただくあいだ、この位置にスレイブたちを立たせて展示しておきますので、たった今浅ましくイッたばかりの性器やアヌス、乳房などを、どうぞ間近で、心いくまでご覧になっていてください」
「ただしまだ、くれぐれもスレイブたちのからだには、触れないようにお願いします。いずれ勝敗が決まった後に、じっくりねっとりと弄らせてあげますから」
イタズラっぽくフロアに向けておっしゃったミイコさま。
すぐにこちらを振り返っておっしゃいました。
「ほら、ここに並んで立ちなさい。足は休めくらいに開いて」
指し示されたのは本当にステージの最前中央、フロアのお客様がたがちょっと手を伸ばせば容易に触れられる位置でした。
「基本的に立っているだけでいいわ。話しかけられるとめんどくさいでしょうから、これを嵌めといてあげる」
手慣れた手つきで、まずジャクリーンさまに、そして私にボールギャグが嵌められました。
「・・・あぐぅ・・」
「・・・あうぅ・・」
「触らないように、とは言っておいたけれど、それでも触ってくる人もいるかもね。まあ、適当にあしらいなさい。股開けとかアヌス見せろとか、ポーズのリクエストには出来るだけ応えてあげなさい。後ろ手錠で不自由だろうけれど」
ミイコさまからざっくりとしたご指示をいただいただけで、ジャクリーンさまと私はステージ上に後ろ手錠全裸置き去り放置。
たった今イッたばかりで、汗や体液もそのままの生々しく火照った裸身を、為す術なくみなさまに晒しつづけることとなりました。
ミイコさまたちが準備のためにステージを降りると、再び激しいヒップホップ音楽が流れ始めます。
フロア側の照明を少し落とし、ステージ周辺だけをワザと一際明るく目立たせる気配りがイジワル過ぎます。
お客様がたがゾロゾロと、ジャクリーンさまと私の眼前に群がってこられました。
「近づくとやっぱり臭うわね?すごい牝臭い」
「そりゃそうよ、あれだけ愛液やら潮やら垂れ流したんだもの」
「こうして間近で視ると、やっぱり年齢差って隠せないものね」
「うん、お肌のハリがぜんぜん違うよね。あと粘膜の色素沈殿」
お客様がたはアルコールのせいもあるのでしょうが総じてテンションがお高く、私たちの裸身を眺めつつ、口々にご勝手なことを愉しげにおっしゃっています。
おしゃべりしつつおっぱい寸前までお顔を近づけられ、じーっと私の乳首に見入るかた。
しゃがみ込んで下から私のマゾマンコを覗き込むかた。
まさしくジャクリーンさまと私は展示物でした。
もしも動物園で全裸の人間を展示したら、きっとこんな感じになるのでしょう。
でも動物園なら檻に入れられますが、今のふたりは手を伸ばせば触れられるサファリパーク状態。
その上、一切の抵抗は禁じられた、このお店中で最下層セイドレイ。
今の状態は、生きている剥製展示、と喩えたほうが近いかもしれません。
好奇と侮蔑の瞳と、お言葉の暴力に一方的に晒され、抵抗も逃避も出来ずにただひたすら恥じ入るばかり。
こんな至近距離からの見知らぬ大人数による視姦陵辱。
人間性さえ剥奪された見世物生体標本状態。
初めて味わう屈辱的なシチュエーションに、私のマゾ性はぐんぐんヒートアップしてしまい、マゾマンコからはもちろん、ボールギャグの隙間から垂れるよだれも抑えることが出来ませんでした。
*
*三人のミストレス 26へ
*
2018年4月22日
三人のミストレス 24
すべてが終わった後、ジャクリーンさまと私は立ち上がるように命ぜられ、もう一度ぬるま湯シャワーを浴びせられました。
その後、お隣の狭いお部屋に下がることを許され、そこで里美さまとしほりさまにバスタオルで全身を丁寧に拭っていただきました。
私の五感に残っているのは、目を覆いたくなる薄茶色に汚れた水流と、鼻をつまみたくなるバツの悪い不快臭、スピーカーから流れていたみなさまのヤンヤの拍手喝采の音と、手のひらにゼリーのように吸い付いたジャクリーンさまの柔らかなおっぱいの感触。
ジャクリーンさまと素肌を合わせたことで私の性的興奮も高まり、ジャクリーンさまの排泄に合わせて私も、クリットへの刺激で小さくイッてしまっていました。
からだをすっかり拭き終えた後、ジャクリーンさまと私は再び後ろ手に括られ、首輪にリードを繋がれました。
ジャクリーンさまのリードの先は里美さまの右手に、私のリードはしほりさまに掴まれ、小部屋からお外へと連れ出されました。
小部屋のドアを外側へ開けた途端、ガヤガヤさざめくフロアの喧騒とビートの効いたヒップホップ音楽のBGMが耳に飛び込んできました。
ミイコさまを先頭に、リードの鎖で引かれた私が最後尾という隊列で明るいステージ前まで進みます。
ギャラリーのみなさまの前に全裸亀甲縛りなミイコさまのお姿が見えた途端、場内に割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。
リードを引かれ舞台上へと導かれます。
バスルームへ行く前のような昼間と同じくらい明るい場内。
ステージ中央に並んで立つように指示され、里美さまとしほりさまがリードの持ち手を手放されました。
「ご覧の通り、第一ラウンドのバトルは牝ブタジャクリーンの勝利となりました。お食事中のお客様には、不快な光景をお見せしてしまったことをお詫び申し上げます」
マイクを握られたミイコさまがお道化た感じでアナウンスされると、ドッと笑い声が沸き上がります。
「つづいて第2ラウンドの準備に入りますので、しばしのあいだ、今夜の生贄スレイブのいやらしい裸身でも、じっくりねっとりご覧いただきながらお待ち下さい」
「ミイコ!今日もエロかっこいいわよーっ!」
「ありがと」
お客様からの掛け声に余裕でお応えになられるミイコさま。
ステージ上には3名の全裸女性。
そのうちの2名は後ろ手錠をされ、何も隠すことが出来ずただただ無力に、乳房と女性器をみなさまの前に晒しています。
ジャクリーンさま、そしてもちろんミイコさまも、場慣れた感じで堂々とされている分、ドキドキ恥じ入ってしまい伏目がちな私が悪目立ちしている感じです。
お酒片手の大勢の女性たちのギラついた視線が、3名の裸身に分散しているのがわかります。
バスルームのガラス越しと比べ、生身で向き合う大勢からの眼差しは迫力が大違い。
今さっき、恥ずかし過ぎる全裸排泄姿をご披露し、ジャクリーンさまと素肌をスリ合わせていたふしだらなおっぱいとマゾマンコに、刺さるように集まる好奇の視線。
視られている、観察されている、値踏みされている・・・
それらを全身で実感する、まさに視姦されている、という表現がピッタリな状況。
上目遣いにチラチラお客様がたを窺いつつ、そんなことを考えていたらぐんぐんマゾ性が昂ぶり、股のあいだの粘膜がヒクヒク疼き始めます。
間の悪いこととはこういうときにあるもので、粘膜から湧いたよだれは瞬く間に決壊寸前。
休め、の広さに開いた両脚のあいだから、とうとう滲み出た愛液が内腿を滑り落ちました。
一筋で終わらず、左右の内腿を二筋も三筋も、お客様がたが見守る、その眼の前で。
「若いほうの子、マン汁ダラダラ垂れ流しちゃっているじゃない。ただ突っ立っているだけなのに」
「たぶん裸視られて興奮する類の露出狂マゾなんでしょ。でもあの濡れ方はかなり重症なド淫乱ニンフォマニアね」
「可愛い顔しているのに、残念な子なのね。でもあんなにスケベなら、ジャクリーンとのバトルもいいところまでいくんじゃない?」
「そうよね。これからがかなり愉しみになってきた」
私の目の前に陣取ったOLさん風なブラウス姿のおふたりが、仲睦まじげに肩を寄せ合い、おそらく私に聞こえるようにわざとらしく大きめなお声で、私を指差しながらご感想を述べあっています。
そんな侮蔑のお言葉をお聞きして恥辱感に身悶え、ますます濡らしてしまうどうしようもない私。
幾分うるさくも感じていたBGMの音量が不意に下がり、私たちの横にマイクを持ったミイコさまが戻られました。
何か始まりそう、と思われたのか、フロアの後方で踊られていた方々も、ゾロゾロとステージ前に詰めかけてきました。
「第2ラウンドは、みなさんよくご存知のニップルファイトです」
ミイコさまのお呼びかけに、おおっ、とどよめきパチパチ拍手を贈られるお客様がた。
低く流れるBGMが再び、クラシカルなバイオリンワルツの調べに変わりました。
「ただし、今夜のニップルファイトは、今までと違う新しい趣向を凝らしてみました。みなさん今までもう何度かご覧になっていて、マンネリに感じている人もいらっしゃるでしょうから」
お茶目におっしゃったミイコさまをヒュウヒュウ囃し立てるお客様がた。
「わたしとママやスタッフだって、みなさんにイベントをたくさん愉しんでもらえるように、日夜たゆまぬ研究と実験をしているのよ?」
イタズラっぽくおっしゃるミイコさまへ、一層高まるご歓声。
「スレイブたちは舞台の中央で向き合いなさい」
ご命令口調のミイコさまが左手の乗馬鞭でヒュンと空を切り裂きます。
ビクッと肩を震わせ、おずおずと足を動かすジャクリーンさまと私。
「この中でニップルファイトのやり方を知らないのは直子だけだからね。一応説明しながら進めてあげる」
対面したジャクリーンさまと私のあいだに割って入られたミイコさまが、主に私のほうを見つつおっしゃいました。
「でもまあこれを見れば、勘のいい直子のことだから、何をさせられるのか、大方の予想はつくと思うけれど」
エプロン姿のしほりさまがミイコさまの目の前に差し出された銀盆。
その上に載っているのは、細いながらも頑丈そうな鎖、が2本?
ミイコさまがそれらを手に取られました。
「チェーンの先に付いているのは、直子も大好きなクリップ、洗濯ばさみね。それがチェーンの両端にひとつづつ」
「そういうチェーンが2本。それで2本の長さはまったく同じなの。これを使ってニップルファイト。これだけ言えば、もうわかったでしょう?」
ミイコさまがエスっ気たっぷりなお顔でニヤッと笑いました。
私も、チェーンを見て、自分の乳首を見て、対面のジャクリーンさまのおっぱいを見て、その残酷なゲームを理解した途端、ゾクッと震えました。
「つまりは乳首での綱引きね。両端のクリップでそれぞれの乳首を繋いで、手を使わずにチェーンを引っ張り合って先に外れたほうが負け」
よくあるカードゲームのルール説明のようなミイコさまの事務的な口調。
「それでは自分でニップルにクリップを噛ませなさい、と言いたいところだけれど、後ろ手錠じゃ無理だわね。それぞれの飼い主さんにでも、付けてもらいましょうか」
ステージ際のテーブル席で優雅にご覧になっていたお姉さまとシーナさまがステージに呼ばれました。
「あ、それからビデオ担当のあなたも、遠慮なさらずにご自由にステージに上がって近くで撮っていいんですよ。顔のアップとかマンコのアップとか」
ミイコさまから笑顔で呼ばれた小野寺さまも、レンズを私たちに向けたまま、ステージにお上がりになりました。
「このバトルも、うちの牝ブタが優勢みたいね。これまで何度かここで戦って、負け知らずなのはお客様もご存知のはずだし。さっきも見たでしょう?かけはりにさえ耐えられる可愛げのないマゾ乳首」
ジャクリーンさまのおっぱいを無造作に掴み、腫れた乳首をめり込ませるようにクリップの先を噛ませるシーナさま。
ジャクリーンさまの端正なお顔が淫靡に歪んでいます。
「そうでしょうけれど、うちの直子を見くびらないでくださいね。シーナさんやママさんもご存知の通り、この直子は、中学生の頃から乳首に洗濯ばさみを挟んでオナニーしていた、筋金入りのヘンタイマゾ女なんですから」
シーナさまのご挑発にお姉さまも負けてはいません。
私のはしたな過ぎる過去を暴露して、私に肩入れしてくださいます。
「あら、でもこのクリップ、ずいぶんとバネがキツイんだ・・・」
お姉さまのお独り言みたいな不穏なお言葉に、私はドキッ!
「あれ?もう弱音?」
すかさずシーナさまのからかい口調。
「大丈夫よ直子。あなただってオフィスでの裸エプロン業務を、布越しにクリップで乳首二点止めだけで、1時間以上も耐えられる、立派な秘書ドレイなのだから」
ますます恥ずかし過ぎる私の日常を暴露しつつ、お姉さまの右手が私の左おっぱいを掴みました。
「はうんっ!」
お姉さまの指先が私の尖りきった左乳首を絞るように強く摘み、乳暈のほうへと食い込ませるように、冷たい金属クリップの切っ先が押し付けられます。
「あっ、いっつぅぅ!」
お姉さまの指先がおっぱいから去ると同時に、左乳首全体を締め付ける激痛が走りました。
挟む力の強いクリップの場合は、お肉を分厚く噛ませたほうが痛みが少ないことは、お姉さまも私との経験上ご存知でした。
刺されたような痛みがやがてジンジンとした疼痛に変わる頃、今度は右乳首に激痛が走りました。
「いたっ!ぁぃぃ・・・」
私の右乳首もクリップの金属の中に隠れ、そこから繋がった鎖がジャクリーンさまのほうへと伸びています。
ふたつの乳首はジンジンと疼痛に苛まれ、おっぱい全体が痺れるよう。
その痺れが下半身を羽毛で撫ぜるように、トロトロ蕩けさせてきます。
「噛ませたら飼い主のおふたかたはお席にお戻りください。スレイブたちはそのまま待っていなさい」
ミイコさまのお言葉で、ジャクリーンさまと向かい合い、互いに顔を見つめ合います。
ジャクリーンさまと私とのあいだは1メートル弱くらい。
私の左乳首から伸びるチェーンはジャクリーンさまの左乳首へ、右乳首からのチェーンは右乳首へ。
つまり二本のチェーンが交差して、私の股間の辺りまで、ふたりのあいだにブランと垂れ下がっています。
細いチェーンでも意外に重さがあるようで、私のもジャクリーンさまの乳首も、硬く尖っているはずなのに重力に引っ張られ、だらしなく下方向へとうなだれています。
お姉さまとシーナさまがお席にお戻りになったのを見届けて、ミイコさまがお声をかけてきました。
「それではスレイブたち、わたしの号令に合わせてお互い一歩ずつ、後退りしなさい。大股気味に、ゆっくりとね。はい。まず一歩」
ミイコさまの乗馬鞭がペチッと、軽くジャクリーンさまの臀部を叩きました。
「はい、もう一歩」
「おーけー、もう一歩・・・」
ミイコさまが号令をかけるたびに、私とジャクリンさまを繋ぐチェーンの撓みが解消されていきます。
4歩ほど下がった頃には、私とジャクリーンさまとの距離は3メートルくらい離れている感じで、鎖の撓みも殆ど無い状態。
ほぼ胸の高さに空中で交差していました。
「はい。この状態でバトルを開始すれば今までと同じ。ここから先が新趣向なの」
フロアのみなさまに向けて、ちょっぴりご自慢そうにおっしゃったミイコさま。
「その今の両足の位置に膝立ちになりなさい。くれぐれも距離を変えないように。ふたり一緒だと難しそうだから、まず牝ブタおばさんから」
ミイコさまのイジワルなお言葉にクスクス笑うギャラリーのみなさま。
「いったんしゃがんで、それから膝を着くといいわ。よろけると危ないから里美さん?悪いけれど手伝ってあげて」
ミイコさまのお言葉でジャクリーンさまに駆け寄る里美さま。
「ぁいんっ!」
不意にグインッと、乱暴におっぱいを引っ張られ、その痛みに思わず淫ら声が出てしまいました。
引っ張られた先を見ると、ジャクリーンさまが膝を折られ、しゃがみ状態から膝立ち状態になろうとしているところでした。
ジャクリーンさまがおからだを動かすたびに、揺れる乳房の振動がチェーンを伝わって私の乳首に響き、おっぱいをも震わせてきます。
乳首同士が鎖で繋がっている、ということがなんだか凄くエロくて、まさに二匹の見世物セイドレイという感じ。
それにあれだけ乱暴に引っ張られても、このクリップたら、噛み付いたままビクともしない。
これから綱引きするって、わたしのおっぱい、どうなっちゃうんだろう・・・
不安と期待がないまぜになった、結果的に被虐へと収束する淫らな感情が全身を駆け巡ります。
「おーけー。次は直子。しほりさん?お願いね」
ミイコさまのお声でしほりさまに支えられ、今度は私がその場にしゃがみ込みました。
しゃがんだ後、少し前傾して両膝をステージの床に着き、ふくらはぎを伸ばして膝立ちになります。
今度はふたりのあいだのチェーンが張り詰めることもなく、無難に終わりました。
「うーん、鎖が少し緩んじゃったわね。直子、もう少し後ろに下がりなさい」
ミイコさまからのご命令でしほりさまのお手を借り、膝歩きでじりじり後退します。
「おーけー。そのくらいでいいわ」
ミイコさまのストップがかかり顔を上げると、ジャクリーンさまとのチェーンは膝立ちの胸の高さ、ほぼ一直線に戻っていました。
交差するほぼ中央付近で二本のチェーンが触れ合うと、その振動が乳首にビンビン伝わってきます。
噛まれている痛さと揺れの痛さが、おっぱい全体をサディスティックに絶えずなぶっています。
「ふたりとももう少し股を開いておきなさい。いいものをあげるから」
ミイコさまのご命令に従順に応じるジャクリーンさまと私。
休め、の幅くらいに開いた膝から伸びる腿の付け根を、空気がスースー通り抜けていきます。
「おまえたちにはこれを使わせてあげる。これで気持ち良くなりながらニップルファイトをするの。どう?嬉しいでしょ?」
ミイコさまが取り出されたのは、俗に、電マ、と呼ばれる電動マッサージ器。
一番ポピュラーな全長3~40センチくらいのゴツいやつでした。
それを一本づつ、里美さまとしほりさまに手渡されました。
「バトル開始と同時にその電マを握らせてあげるから、おまえたちはそれをオマンコに押し付けて、身悶えなさい」
「ニップルファイトはクリップが先に外れたほうが負けだけれど、もし電マを落としちゃったら、その時点で有無を言わせず負けね」
「電マのスイッチはオフれないようになっているから。振動の強弱は手元のホイールで好きなように操作出来るわ」
確かにさっきからずっとヴゥーンという淫靡な低音が聞こえていました。
「イキたいだけ、何度でもイッていいのよ、電マさえ落とさなければ。それでクネクネ身悶えて、相手の乳首のクリップも引っ張り落としちゃいなさい」
「ボールギャグも敢えて嵌めないから、ヨガり声も好きなだけあげなさい。このお店はバブルの頃はライブハウスだったらしくて、防音は完璧だから」
「これでギャラリーのみなさんも、ニップルファイトとスレイブどものオナニーショーが同時に愉しめるってわけ。いいアイデアでしょ?」
最後のお問い掛けをフロアに向けて投げかけると、一斉のイェーイッ!と大拍手。
「それでは始めましょう。里美さんしほりさん?お願いね」
ミイコさまのご合図でしほりさまが私の背面に近づかれ、後ろ手にされた両手にブルブル震えているもの握らせてくださいました。
双楕円錐状の持ち手を股のあいだにくぐらせると、ひと回り大きく突起したマッサージ部分が恥丘のすぐ前に飛び出しました。
こんな状態で、こんな器具をマゾマンコに押し付けたら・・・
私は身も蓋もなく、呆気なくイキ果ててしまうことでしょう。
見知らぬみなさまも見物されている、その前で。
「では始めましょう。レディ?」
ミイコさまのご合図のときはまだ、しほりさまが背後からお手を添えて電マを支えていてくださっていました。
おそらくジャクリーンさまもそうだったのでしょう。
「ゴーッ!」
ミイコさまの号令とともに電マの唸りがブーンッと一際上がり、しほりさまがお手を引くタイミングで電マの強い振動が胴体ごと、私の股間、肉芽、陰唇、粘膜、膣口、お尻の穴にまで万遍なく、グイーッと押し当てられました。
「あぁはぁーーっ、あーあっ、あっぁーーーっ!・・・」
ジャクリーンさまと私の切なく淫らで悩ましい悲鳴が同時に、ステージに響き渡りきます。
「あっ、あっ、いいっ、いいのぉーっ!」
あられもないお声をあげたジャクリーンさまが、グイーンと上体を後方へのけぞらせています。
「ああん、つ!いたぁいぃぃーっ!」
ジャクリーンさまのほうへとチェーンが引っ張られ、乳首ごとおっぱい全体が前方へと伸びています。
乳首を伸ばされ、おっぱいが引き千切れそうなほど引っ張られ、その痛みが官能に火を点けます。
痛みを少しでも紛らわそうと、不自由な後ろ手でしっかり握った電マを股間に押し付けて快感を貪る私。
イヤイヤをするように身を捩ると、チェーンが張り詰めたり緩んだり。
「あーっ、イキますっ、イッちゃいますぅぅーっ!」
ジャクリーンさまの一際甲高いお声が響き、見るとジャクリーンさまは、電マの胴体をゴシゴシとご自分の股間に擦りつけていらっしゃました。
「あ、いやっ、だめっ、そこっ、そこそこーっ!」
私も電マのヘッド部の段差になっている端っこが、いい具合にクリトリスに引っかかることを発見し、押し当てたままホイールを回して振動具合を強めました。
「あんっ、私もイキます、お姉さま、みなさま、イッても、イカせていただいて、よ、よろしでしょうかーっ!」
おっぱいの痛みはほとんど感じなくなっていました。
ジャクリーンさまが一足お先におイキになり、身悶えが静かになっていたからでしょう。
電マのヘッド部はいい感じで私の腫れた肉芽をなぶりつづけ、からだの底からの快感がせりあがりつつありました。
ただ、それに加えて私の汗まみれな右乳首からクリップの先端が、皮膚をザリザリ擦りつつ滑り始めていることにも気がついていました。
「あーっ、またくる、またくるーっ、またきちゃうーっ!」
ジャクリーンさまの咆哮が再び始まり、私のおっぱいが前方へと引っ張られます。
ジャクリーンさまはもはや膝立ちのお背中を後方へブリッジするみたいに大きくのけぞられ、電マのヘッド部分を押し当てたオマンコをこちらに突き出していらっしゃいました。
右乳首の痛みが凄く強くなっている気がします。
加えて左乳首も。
おそらくクリップが強く引っ張られて滑り、さっきより皮膚の薄いところへと移動してしまったのでしょう。
外れちゃうのも時間の問題。
こういうのって外れる瞬間が、一番の激痛なんだよね・・・
それでもかまわない、と思いました。
痛ければ痛いほど、その瞬間にイケば、快感も何倍にもなるはずだから。
もう少し、あと少し・・・
じりじりとホイールを回してクリットへの振動を強めながら、私はその瞬間を待っていました。
*
*三人のミストレス 25へ
*
その後、お隣の狭いお部屋に下がることを許され、そこで里美さまとしほりさまにバスタオルで全身を丁寧に拭っていただきました。
私の五感に残っているのは、目を覆いたくなる薄茶色に汚れた水流と、鼻をつまみたくなるバツの悪い不快臭、スピーカーから流れていたみなさまのヤンヤの拍手喝采の音と、手のひらにゼリーのように吸い付いたジャクリーンさまの柔らかなおっぱいの感触。
ジャクリーンさまと素肌を合わせたことで私の性的興奮も高まり、ジャクリーンさまの排泄に合わせて私も、クリットへの刺激で小さくイッてしまっていました。
からだをすっかり拭き終えた後、ジャクリーンさまと私は再び後ろ手に括られ、首輪にリードを繋がれました。
ジャクリーンさまのリードの先は里美さまの右手に、私のリードはしほりさまに掴まれ、小部屋からお外へと連れ出されました。
小部屋のドアを外側へ開けた途端、ガヤガヤさざめくフロアの喧騒とビートの効いたヒップホップ音楽のBGMが耳に飛び込んできました。
ミイコさまを先頭に、リードの鎖で引かれた私が最後尾という隊列で明るいステージ前まで進みます。
ギャラリーのみなさまの前に全裸亀甲縛りなミイコさまのお姿が見えた途端、場内に割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。
リードを引かれ舞台上へと導かれます。
バスルームへ行く前のような昼間と同じくらい明るい場内。
ステージ中央に並んで立つように指示され、里美さまとしほりさまがリードの持ち手を手放されました。
「ご覧の通り、第一ラウンドのバトルは牝ブタジャクリーンの勝利となりました。お食事中のお客様には、不快な光景をお見せしてしまったことをお詫び申し上げます」
マイクを握られたミイコさまがお道化た感じでアナウンスされると、ドッと笑い声が沸き上がります。
「つづいて第2ラウンドの準備に入りますので、しばしのあいだ、今夜の生贄スレイブのいやらしい裸身でも、じっくりねっとりご覧いただきながらお待ち下さい」
「ミイコ!今日もエロかっこいいわよーっ!」
「ありがと」
お客様からの掛け声に余裕でお応えになられるミイコさま。
ステージ上には3名の全裸女性。
そのうちの2名は後ろ手錠をされ、何も隠すことが出来ずただただ無力に、乳房と女性器をみなさまの前に晒しています。
ジャクリーンさま、そしてもちろんミイコさまも、場慣れた感じで堂々とされている分、ドキドキ恥じ入ってしまい伏目がちな私が悪目立ちしている感じです。
お酒片手の大勢の女性たちのギラついた視線が、3名の裸身に分散しているのがわかります。
バスルームのガラス越しと比べ、生身で向き合う大勢からの眼差しは迫力が大違い。
今さっき、恥ずかし過ぎる全裸排泄姿をご披露し、ジャクリーンさまと素肌をスリ合わせていたふしだらなおっぱいとマゾマンコに、刺さるように集まる好奇の視線。
視られている、観察されている、値踏みされている・・・
それらを全身で実感する、まさに視姦されている、という表現がピッタリな状況。
上目遣いにチラチラお客様がたを窺いつつ、そんなことを考えていたらぐんぐんマゾ性が昂ぶり、股のあいだの粘膜がヒクヒク疼き始めます。
間の悪いこととはこういうときにあるもので、粘膜から湧いたよだれは瞬く間に決壊寸前。
休め、の広さに開いた両脚のあいだから、とうとう滲み出た愛液が内腿を滑り落ちました。
一筋で終わらず、左右の内腿を二筋も三筋も、お客様がたが見守る、その眼の前で。
「若いほうの子、マン汁ダラダラ垂れ流しちゃっているじゃない。ただ突っ立っているだけなのに」
「たぶん裸視られて興奮する類の露出狂マゾなんでしょ。でもあの濡れ方はかなり重症なド淫乱ニンフォマニアね」
「可愛い顔しているのに、残念な子なのね。でもあんなにスケベなら、ジャクリーンとのバトルもいいところまでいくんじゃない?」
「そうよね。これからがかなり愉しみになってきた」
私の目の前に陣取ったOLさん風なブラウス姿のおふたりが、仲睦まじげに肩を寄せ合い、おそらく私に聞こえるようにわざとらしく大きめなお声で、私を指差しながらご感想を述べあっています。
そんな侮蔑のお言葉をお聞きして恥辱感に身悶え、ますます濡らしてしまうどうしようもない私。
幾分うるさくも感じていたBGMの音量が不意に下がり、私たちの横にマイクを持ったミイコさまが戻られました。
何か始まりそう、と思われたのか、フロアの後方で踊られていた方々も、ゾロゾロとステージ前に詰めかけてきました。
「第2ラウンドは、みなさんよくご存知のニップルファイトです」
ミイコさまのお呼びかけに、おおっ、とどよめきパチパチ拍手を贈られるお客様がた。
低く流れるBGMが再び、クラシカルなバイオリンワルツの調べに変わりました。
「ただし、今夜のニップルファイトは、今までと違う新しい趣向を凝らしてみました。みなさん今までもう何度かご覧になっていて、マンネリに感じている人もいらっしゃるでしょうから」
お茶目におっしゃったミイコさまをヒュウヒュウ囃し立てるお客様がた。
「わたしとママやスタッフだって、みなさんにイベントをたくさん愉しんでもらえるように、日夜たゆまぬ研究と実験をしているのよ?」
イタズラっぽくおっしゃるミイコさまへ、一層高まるご歓声。
「スレイブたちは舞台の中央で向き合いなさい」
ご命令口調のミイコさまが左手の乗馬鞭でヒュンと空を切り裂きます。
ビクッと肩を震わせ、おずおずと足を動かすジャクリーンさまと私。
「この中でニップルファイトのやり方を知らないのは直子だけだからね。一応説明しながら進めてあげる」
対面したジャクリーンさまと私のあいだに割って入られたミイコさまが、主に私のほうを見つつおっしゃいました。
「でもまあこれを見れば、勘のいい直子のことだから、何をさせられるのか、大方の予想はつくと思うけれど」
エプロン姿のしほりさまがミイコさまの目の前に差し出された銀盆。
その上に載っているのは、細いながらも頑丈そうな鎖、が2本?
ミイコさまがそれらを手に取られました。
「チェーンの先に付いているのは、直子も大好きなクリップ、洗濯ばさみね。それがチェーンの両端にひとつづつ」
「そういうチェーンが2本。それで2本の長さはまったく同じなの。これを使ってニップルファイト。これだけ言えば、もうわかったでしょう?」
ミイコさまがエスっ気たっぷりなお顔でニヤッと笑いました。
私も、チェーンを見て、自分の乳首を見て、対面のジャクリーンさまのおっぱいを見て、その残酷なゲームを理解した途端、ゾクッと震えました。
「つまりは乳首での綱引きね。両端のクリップでそれぞれの乳首を繋いで、手を使わずにチェーンを引っ張り合って先に外れたほうが負け」
よくあるカードゲームのルール説明のようなミイコさまの事務的な口調。
「それでは自分でニップルにクリップを噛ませなさい、と言いたいところだけれど、後ろ手錠じゃ無理だわね。それぞれの飼い主さんにでも、付けてもらいましょうか」
ステージ際のテーブル席で優雅にご覧になっていたお姉さまとシーナさまがステージに呼ばれました。
「あ、それからビデオ担当のあなたも、遠慮なさらずにご自由にステージに上がって近くで撮っていいんですよ。顔のアップとかマンコのアップとか」
ミイコさまから笑顔で呼ばれた小野寺さまも、レンズを私たちに向けたまま、ステージにお上がりになりました。
「このバトルも、うちの牝ブタが優勢みたいね。これまで何度かここで戦って、負け知らずなのはお客様もご存知のはずだし。さっきも見たでしょう?かけはりにさえ耐えられる可愛げのないマゾ乳首」
ジャクリーンさまのおっぱいを無造作に掴み、腫れた乳首をめり込ませるようにクリップの先を噛ませるシーナさま。
ジャクリーンさまの端正なお顔が淫靡に歪んでいます。
「そうでしょうけれど、うちの直子を見くびらないでくださいね。シーナさんやママさんもご存知の通り、この直子は、中学生の頃から乳首に洗濯ばさみを挟んでオナニーしていた、筋金入りのヘンタイマゾ女なんですから」
シーナさまのご挑発にお姉さまも負けてはいません。
私のはしたな過ぎる過去を暴露して、私に肩入れしてくださいます。
「あら、でもこのクリップ、ずいぶんとバネがキツイんだ・・・」
お姉さまのお独り言みたいな不穏なお言葉に、私はドキッ!
「あれ?もう弱音?」
すかさずシーナさまのからかい口調。
「大丈夫よ直子。あなただってオフィスでの裸エプロン業務を、布越しにクリップで乳首二点止めだけで、1時間以上も耐えられる、立派な秘書ドレイなのだから」
ますます恥ずかし過ぎる私の日常を暴露しつつ、お姉さまの右手が私の左おっぱいを掴みました。
「はうんっ!」
お姉さまの指先が私の尖りきった左乳首を絞るように強く摘み、乳暈のほうへと食い込ませるように、冷たい金属クリップの切っ先が押し付けられます。
「あっ、いっつぅぅ!」
お姉さまの指先がおっぱいから去ると同時に、左乳首全体を締め付ける激痛が走りました。
挟む力の強いクリップの場合は、お肉を分厚く噛ませたほうが痛みが少ないことは、お姉さまも私との経験上ご存知でした。
刺されたような痛みがやがてジンジンとした疼痛に変わる頃、今度は右乳首に激痛が走りました。
「いたっ!ぁぃぃ・・・」
私の右乳首もクリップの金属の中に隠れ、そこから繋がった鎖がジャクリーンさまのほうへと伸びています。
ふたつの乳首はジンジンと疼痛に苛まれ、おっぱい全体が痺れるよう。
その痺れが下半身を羽毛で撫ぜるように、トロトロ蕩けさせてきます。
「噛ませたら飼い主のおふたかたはお席にお戻りください。スレイブたちはそのまま待っていなさい」
ミイコさまのお言葉で、ジャクリーンさまと向かい合い、互いに顔を見つめ合います。
ジャクリーンさまと私とのあいだは1メートル弱くらい。
私の左乳首から伸びるチェーンはジャクリーンさまの左乳首へ、右乳首からのチェーンは右乳首へ。
つまり二本のチェーンが交差して、私の股間の辺りまで、ふたりのあいだにブランと垂れ下がっています。
細いチェーンでも意外に重さがあるようで、私のもジャクリーンさまの乳首も、硬く尖っているはずなのに重力に引っ張られ、だらしなく下方向へとうなだれています。
お姉さまとシーナさまがお席にお戻りになったのを見届けて、ミイコさまがお声をかけてきました。
「それではスレイブたち、わたしの号令に合わせてお互い一歩ずつ、後退りしなさい。大股気味に、ゆっくりとね。はい。まず一歩」
ミイコさまの乗馬鞭がペチッと、軽くジャクリーンさまの臀部を叩きました。
「はい、もう一歩」
「おーけー、もう一歩・・・」
ミイコさまが号令をかけるたびに、私とジャクリンさまを繋ぐチェーンの撓みが解消されていきます。
4歩ほど下がった頃には、私とジャクリーンさまとの距離は3メートルくらい離れている感じで、鎖の撓みも殆ど無い状態。
ほぼ胸の高さに空中で交差していました。
「はい。この状態でバトルを開始すれば今までと同じ。ここから先が新趣向なの」
フロアのみなさまに向けて、ちょっぴりご自慢そうにおっしゃったミイコさま。
「その今の両足の位置に膝立ちになりなさい。くれぐれも距離を変えないように。ふたり一緒だと難しそうだから、まず牝ブタおばさんから」
ミイコさまのイジワルなお言葉にクスクス笑うギャラリーのみなさま。
「いったんしゃがんで、それから膝を着くといいわ。よろけると危ないから里美さん?悪いけれど手伝ってあげて」
ミイコさまのお言葉でジャクリーンさまに駆け寄る里美さま。
「ぁいんっ!」
不意にグインッと、乱暴におっぱいを引っ張られ、その痛みに思わず淫ら声が出てしまいました。
引っ張られた先を見ると、ジャクリーンさまが膝を折られ、しゃがみ状態から膝立ち状態になろうとしているところでした。
ジャクリーンさまがおからだを動かすたびに、揺れる乳房の振動がチェーンを伝わって私の乳首に響き、おっぱいをも震わせてきます。
乳首同士が鎖で繋がっている、ということがなんだか凄くエロくて、まさに二匹の見世物セイドレイという感じ。
それにあれだけ乱暴に引っ張られても、このクリップたら、噛み付いたままビクともしない。
これから綱引きするって、わたしのおっぱい、どうなっちゃうんだろう・・・
不安と期待がないまぜになった、結果的に被虐へと収束する淫らな感情が全身を駆け巡ります。
「おーけー。次は直子。しほりさん?お願いね」
ミイコさまのお声でしほりさまに支えられ、今度は私がその場にしゃがみ込みました。
しゃがんだ後、少し前傾して両膝をステージの床に着き、ふくらはぎを伸ばして膝立ちになります。
今度はふたりのあいだのチェーンが張り詰めることもなく、無難に終わりました。
「うーん、鎖が少し緩んじゃったわね。直子、もう少し後ろに下がりなさい」
ミイコさまからのご命令でしほりさまのお手を借り、膝歩きでじりじり後退します。
「おーけー。そのくらいでいいわ」
ミイコさまのストップがかかり顔を上げると、ジャクリーンさまとのチェーンは膝立ちの胸の高さ、ほぼ一直線に戻っていました。
交差するほぼ中央付近で二本のチェーンが触れ合うと、その振動が乳首にビンビン伝わってきます。
噛まれている痛さと揺れの痛さが、おっぱい全体をサディスティックに絶えずなぶっています。
「ふたりとももう少し股を開いておきなさい。いいものをあげるから」
ミイコさまのご命令に従順に応じるジャクリーンさまと私。
休め、の幅くらいに開いた膝から伸びる腿の付け根を、空気がスースー通り抜けていきます。
「おまえたちにはこれを使わせてあげる。これで気持ち良くなりながらニップルファイトをするの。どう?嬉しいでしょ?」
ミイコさまが取り出されたのは、俗に、電マ、と呼ばれる電動マッサージ器。
一番ポピュラーな全長3~40センチくらいのゴツいやつでした。
それを一本づつ、里美さまとしほりさまに手渡されました。
「バトル開始と同時にその電マを握らせてあげるから、おまえたちはそれをオマンコに押し付けて、身悶えなさい」
「ニップルファイトはクリップが先に外れたほうが負けだけれど、もし電マを落としちゃったら、その時点で有無を言わせず負けね」
「電マのスイッチはオフれないようになっているから。振動の強弱は手元のホイールで好きなように操作出来るわ」
確かにさっきからずっとヴゥーンという淫靡な低音が聞こえていました。
「イキたいだけ、何度でもイッていいのよ、電マさえ落とさなければ。それでクネクネ身悶えて、相手の乳首のクリップも引っ張り落としちゃいなさい」
「ボールギャグも敢えて嵌めないから、ヨガり声も好きなだけあげなさい。このお店はバブルの頃はライブハウスだったらしくて、防音は完璧だから」
「これでギャラリーのみなさんも、ニップルファイトとスレイブどものオナニーショーが同時に愉しめるってわけ。いいアイデアでしょ?」
最後のお問い掛けをフロアに向けて投げかけると、一斉のイェーイッ!と大拍手。
「それでは始めましょう。里美さんしほりさん?お願いね」
ミイコさまのご合図でしほりさまが私の背面に近づかれ、後ろ手にされた両手にブルブル震えているもの握らせてくださいました。
双楕円錐状の持ち手を股のあいだにくぐらせると、ひと回り大きく突起したマッサージ部分が恥丘のすぐ前に飛び出しました。
こんな状態で、こんな器具をマゾマンコに押し付けたら・・・
私は身も蓋もなく、呆気なくイキ果ててしまうことでしょう。
見知らぬみなさまも見物されている、その前で。
「では始めましょう。レディ?」
ミイコさまのご合図のときはまだ、しほりさまが背後からお手を添えて電マを支えていてくださっていました。
おそらくジャクリーンさまもそうだったのでしょう。
「ゴーッ!」
ミイコさまの号令とともに電マの唸りがブーンッと一際上がり、しほりさまがお手を引くタイミングで電マの強い振動が胴体ごと、私の股間、肉芽、陰唇、粘膜、膣口、お尻の穴にまで万遍なく、グイーッと押し当てられました。
「あぁはぁーーっ、あーあっ、あっぁーーーっ!・・・」
ジャクリーンさまと私の切なく淫らで悩ましい悲鳴が同時に、ステージに響き渡りきます。
「あっ、あっ、いいっ、いいのぉーっ!」
あられもないお声をあげたジャクリーンさまが、グイーンと上体を後方へのけぞらせています。
「ああん、つ!いたぁいぃぃーっ!」
ジャクリーンさまのほうへとチェーンが引っ張られ、乳首ごとおっぱい全体が前方へと伸びています。
乳首を伸ばされ、おっぱいが引き千切れそうなほど引っ張られ、その痛みが官能に火を点けます。
痛みを少しでも紛らわそうと、不自由な後ろ手でしっかり握った電マを股間に押し付けて快感を貪る私。
イヤイヤをするように身を捩ると、チェーンが張り詰めたり緩んだり。
「あーっ、イキますっ、イッちゃいますぅぅーっ!」
ジャクリーンさまの一際甲高いお声が響き、見るとジャクリーンさまは、電マの胴体をゴシゴシとご自分の股間に擦りつけていらっしゃました。
「あ、いやっ、だめっ、そこっ、そこそこーっ!」
私も電マのヘッド部の段差になっている端っこが、いい具合にクリトリスに引っかかることを発見し、押し当てたままホイールを回して振動具合を強めました。
「あんっ、私もイキます、お姉さま、みなさま、イッても、イカせていただいて、よ、よろしでしょうかーっ!」
おっぱいの痛みはほとんど感じなくなっていました。
ジャクリーンさまが一足お先におイキになり、身悶えが静かになっていたからでしょう。
電マのヘッド部はいい感じで私の腫れた肉芽をなぶりつづけ、からだの底からの快感がせりあがりつつありました。
ただ、それに加えて私の汗まみれな右乳首からクリップの先端が、皮膚をザリザリ擦りつつ滑り始めていることにも気がついていました。
「あーっ、またくる、またくるーっ、またきちゃうーっ!」
ジャクリーンさまの咆哮が再び始まり、私のおっぱいが前方へと引っ張られます。
ジャクリーンさまはもはや膝立ちのお背中を後方へブリッジするみたいに大きくのけぞられ、電マのヘッド部分を押し当てたオマンコをこちらに突き出していらっしゃいました。
右乳首の痛みが凄く強くなっている気がします。
加えて左乳首も。
おそらくクリップが強く引っ張られて滑り、さっきより皮膚の薄いところへと移動してしまったのでしょう。
外れちゃうのも時間の問題。
こういうのって外れる瞬間が、一番の激痛なんだよね・・・
それでもかまわない、と思いました。
痛ければ痛いほど、その瞬間にイケば、快感も何倍にもなるはずだから。
もう少し、あと少し・・・
じりじりとホイールを回してクリットへの振動を強めながら、私はその瞬間を待っていました。
*
*三人のミストレス 25へ
*
2018年4月15日
三人のミストレス 23
「んぐぬぅぅーーっ・・・」
お尻の穴に潜り込んだ管の先から、間断なく体内に侵入してくる生ぬるい液体。
何度されても慣れることのない、からだの内側からじんわり侵略されているような、おぞましい感覚。
体内に送り込まれる液体の量に比例して、我慢しきれない呻き声が長く零れ出てしまいます。
「これで200。あと50ね」
ミイコさまのお声と一緒にいったん肛門から侵入者が離れ、あわてて括約筋をキュッと窄める私。
お腹の中が違和感で満たされ、早くもそれらを追い出したがっています。
「んふぅーーんーっ・・・」
お隣からも私よりハスキーで色っぽい、甘えるような溜息が聞こえてきました。
首を右に傾けると、悩ましげに眉をしかめ、顎の先を突き出して唇を真一文字に結んだジャクリーンさまのエロティックなお顔がありました。
四つん這いを支える小麦色に日焼けした二の腕。
その小麦色と淫靡なコントラストを描いて、日焼けしていない青白く重たそうなおっぱいが、尖った乳首を下にしてタプンと垂れ下がっています。
少しお肉がだぶつきながらもちゃんとくびれたウェストへと、なめらかに下る背中のカーブが凄くいやらしい。
「そっちのシリンジはいっぱいで300だから、あと200ね」
里美さまへご指示されるミイコさまのお声に、あうぅぅ、と呻くジャクリーンさま。
視ていた私と目が合うと、尚更お顔を大げさにしかめつつ、切なげに見つめ返してきました。
「はうっ!んぅぅ・・・」
私のお尻にも再び冷たい注入口が突き立てられ、更に下半身の膨満感が増していきます。
「最低限5分は我慢。5分超えて先に出しちゃったほうが負け。ほら直子?みなさん視てくださっているのだから、ちゃんと顔を上げていなさい」
ミイコさまの愉しそうなお叱り声が、お尻のほうから聞こえてきます。
伏し目がちに視線を正面へと走らせると、素通しガラスの向こうにたくさんのお顔。
どなたのお顔も瞳と唇が薄っすら笑っていて、動物園で珍しい生き物を見ているような、まさに好奇の眼差しというお顔つき。
私、見世物なんだ・・・
これから排便姿を観察される、人間以下の見世物なんだ・・・
こんなにたくさんの見知らぬお客様がたに、自分の汚いものを垂れ流す姿をお見せしなくてはいけないんだ・・・
みなさまの嘲笑と軽蔑が入り混じったような視線に、マゾ性がキュンキュン反応してしまい、心はこんなに絶望的なのに、からだだけ気持ち良がっている・・・
「スレイブたちが我慢しているのをただ視ているだけじゃ、ギャラリーはいまいちつまらないわよね?」
ミイコさまがフロアに問いかけると、ガラスの向こうで一斉に、イェーイ、という形に動く無音の唇たち。
「そちらのマイクをこっちにも聞こえるようにするから、それぞれの飼い主からスレイブに、応援の罵声を浴びせてあげて」
ミイコさまのご提案と同時に、バスルーム内に臨場感あるザワザワする音が聞こえるようになりました。
どこにスピーカーが有るのだろう?
少し見渡してもわかりませんでしたが、フロアにおられるお客様がたは、かなりお賑やかなご様子。
「いきなり浣腸対決なんて、今夜は凄いことになりそうね・・・」
「若いほうの子は、もうなんだか泣きそうじゃない?・・・」
「こんな大勢に排泄姿を見物されるなんて、女としてサイテーな、おぞましいくらいの屈辱よね・・・」
「本当、ジャクリーンはゾクゾクするくらい、いやらしい顔になってる・・・」
みなさま口々に、お好き勝手なご感想を述べられているのが洩れ聞こえてきます。
「この勝負はボーナスステージよね。うちの牝ブタには500ccの浣腸なんて、快楽のアペリティフにさえならないもの」
突然、マイクに乗ったシーナさまの一際大きなお声が、バスルーム内に響き渡りました。
ガラスの向こうでは、ステージに上がられて私たちと距離が近くなったシーナさまとお姉さまが、それぞれマイク片手にこちらを覗き込んでいます。
「普段から1リットル以上飲み込んでも10分は我慢するように躾けているから、どう転んでもわたしの牝ブタの勝ちよ」
シーナさまがニヤニヤ笑いでお姉さまを挑発されます。
「それは認めるしかないですね。うちの直子はまだエネマ経験が浅くて堪え性が無いの。たぶん5分も保たずに出しちゃうんじゃないかな?」
それを受けてのマイク片手なお姉さまからは、まるで他人事のようなコメント。
「だからせいぜい早々と無様な排泄姿を晒して、見物されているみなさまから盛大に蔑んでいただくのが、マゾ女としての最低限の務めよね?」
突き放したようなお姉さまのお言葉で、イェーイッ!パチパチパチと大いに盛り上がるギャラリーのみなさま。
「ちなみにこの直子、大きいほうの排泄姿は私とママさん、あとはシーナさんとミイコさん、それにあそこにいる里美か、だからつまり、えっと・・・」
しばし宙を見上げ、右手の指を順番に折りたたむお姉さま。
「その5人にしか視られたことないんです。だから今夜のお客様は、かなりレアな現場の目撃者になられるんですよ?」
お道化た口調でのフロアへのお問い掛けに、ヒューヒューとますます盛り上がるお客様がた。
「うちの牝ブタがぶっ放すところなんて、みんなもう何度も視て見飽きちゃっているもんね」
半笑いでまぜ返すようなシーナさまの自虐的なお言葉に、ドッと沸くギャラリーのみなさま。
そうしているうちにも私の便意はグングン高まっていました。
お腹の内側を捩るようなキリキリとした痛みが絶えず走り、自分の耳にも聞こえるくらい、お腹がグルグルゴロゴロ呻いています。
四つん這いの両腕がフルフル震え、ちょっとでも力を抜いたら即、噴射しちゃいそうなエマージェンシー状態。
唇をかみしめると目尻から冷汗ではない水滴がたらり。
「はい、只今5分経過で我慢バトル開始でーす。ここからは2分ごとに追加注入していきまーす」
キリキリ痛む下腹部を懸命になだめていたら不意に、ずいぶん朗らかなミイコさまのお声が響きました。
「ジャッキーには100cc、直子には50ccづつね」
つづいて放たれたそのお言葉をお聞きして、あえなく私は観念しました。
これ以上注入されたら、私のお腹はパンクしてしまいます。
いえ、注入口を肛門に押し込まれた時点で決壊し、無様に垂れ流してしまうことでしょう。
「あうっ、ご、ごめんなさい・・・わ、私もう、もう限界ですぅ・・・」
ミイコさまのお声のしたほうに首を曲げ、震える唇で懇願しました。
「あら?直子はもうギブアップ?出したいの?」
ご愉快そうなミイコさまのお声。
「は、はい・・・だ、出してもよろしいでしょうか?・・・」
お腹の中をキューッと捻り上げてくる痛みに必死に逆らいつつ、ギュッとアヌスに力を込めています。
「出すって、何を?]
「あのえっと、べ、べん、です・・・」
「べん?」
「あ、いえ、その、つまり、う、うんち・・・です・・・」
どこまでもイジワルなミイコさまからのお言葉責め。
「そう、こんなに大勢の同性のみなさんの前で直子は、アナルからうんち撒き散らしちゃう姿、見せたいんだ?」
心の底から愉しそうなミイコさまの弾んだお声。
「そこまで言うなら、いいわよ、許してあげないこともないけれど、でも許しを乞う相手は、わたしではなく視ているお客様たちなのではなくて?ガラス越しとは言え、直子の汚いもの、強制的に視なくてはいけないのだから」
ミイコさまの冷たいお声に、便意と一緒に性的高揚もグングン昂ぶってしまいます。
「わたしの言う通りにお願いしなさい。いい?みなさま、ヘンタイマゾメスの直子が浣腸に耐えきれず、はしたなくうんちを撒き散らす姿を、どうぞじっくりご覧になってください。ほら?」
「ひっ!」
ほら、という掛け声と共にミイコさまの乗馬鞭が、私の左尻たぶをピシッと打ち据えました。
思わず括約筋が一瞬緩み、チョロっと洩れた生温かいお水が内腿を垂れていくのがわかりました。
「は、はい・・・み、みなさま・・・へ、ヘンタイマゾ、ヘンタイマゾメスな、な、直子・・・」
「違うでしょ?お願いするのならちゃんと前を向いて、みなさんにしっかり顔を向けながら、でしょ?」
ミイコさまの鞭が今度は右の尻たぶへ、お言葉と一緒に振り下ろされます。
「ひっ、はっ、はいっ、ヘンタイマゾメス直子が、お、お浣腸に耐えられずに、う、う、うんちをはしたなく垂れ流す姿を・・・」
ご命令通りまっすぐ前に顔を向けていると、みなさまのご様子が否が応にもわかります。
興味津々な瞳、侮蔑の瞳、嗜虐に溢れた瞳。
どの瞳も一様に愉しげで、蜘蛛の巣に捕まった憐れな虫を観察しているみたい。
この人たちみんな、私の排泄姿を心待ちにしているんだ・・・
そう考えた途端、筆舌に尽くせない恥辱感と、めくるめく甘美な被虐性の興奮が全身を駆け巡りました。
「ど、どうぞ、どうぞじっくり、ご観察くださいぃぃ・・・」
「はい、よく出来ましたっ!」
ピシッ!
ミイコさまのお言葉と同時に響いた3発目の打擲音。
その音が合図だったかのように、すぼめていた菊門が力尽き、一気に開花する感覚。
プスプスピシャピシャと恥ずかし過ぎる破裂音がつづきました。
「あああーー、ごめんなさい、ごめんなさいぃーーっ・・・」
文字通り堰を切ったようにお尻の穴からお外へと飛び出していく私の水流。
「いや~~ぁぁあっ、見ないでぇーーっ・・・」
意図せず口をつく心からの叫び。
やがてそこはかとなく漂ってくる、いたたまれない恥ずかし過ぎる臭い。
後方へと飛び散った私の水流が床を流れ、四つん這いの私の手のほうへと戻ってきます。
その水流が僅かに茶色がかっていて、尚更私を赤面させます。
「あーあ、あの子、本格的に泣いちゃったよ」
「そりゃそうよ。こんな大勢の前でうんこ漏らす姿、見られちゃったんだもん」
「でも、あの子の乳首、ずっと尖りっぱですっごく硬そうじゃん。感じちゃってるんじゃない?」
「マゾだもの、当然でしょ。辱められたいから今夜、このイベントに連れてこられたんだろうし」
私が噴出した瞬間、ドッと沸いたフロアから口々のご感想が漏れ聞こえていました。
そして事実私は、肛門を開放すると同時にマゾマンコの粘膜をヒクつかせ、軽いオーガズムを感じていました。
ザザーッという派手な水音でフロアのざわめきが遠のきました。
私の汚水を流し清めるために、ミイコさまがシャワーを全開にして床を流してくださっているみたい。
床を流れゆく水流が透明に変わり、いたたまれないあの臭いもみるみる薄れていきました。
しばらくすると今度は私のからだにお尻のほうから、ぬるま湯が激しく浴びせかけられます。
瞬く間に全身びしょ濡れの私。
だけど自分の汚水で汚れた腕や足も綺麗に流され、お腹の違和感も解消してなんだかサッパリ気分。
「第一ラウンドは直子の負け、ということで、直子は立ち上がっていいわよ」
シャワーを止めてバスルーム内に静寂が戻ったところで、ミイコさまがおっしゃいました。
「あとはこっちのおばさんね。さっきシーナちゃんは1リットル以上でもへっちゃらって、言っていたけれど」
ミイコさまからお許しをいただき、私はゆっくりと立ち上がりました。
ジャクリーンさまのお尻の脇で立っていらっしゃるミイコさまに手招きされ、おずおずと近づきました。
「今、いくつ追加した?」
里美さまに尋ねられるミイコさま。
「直子の噴射が終わった後に100入れましたから、都合600ですね」
里美さまの嬉しそうなお返事。
私が床に這いずって打ちひしがれていたときも、里美さまは淡々とご自分の任務を遂行されていたようです。
「おーけー。じゃあちゃっちゃとあと400入れちゃって」
全身から水滴を滴らせた私と、全裸に亀甲縛りでカラーとカフス付きなミイコさま。
それにメイドエプロン姿の里美さまとしほりさま。
4人に取り囲まれて見下される、全裸四つん這いなジャクリーンさまの小麦色のお背中。
その無防備なお背中は、本当にみじめで、無様で、滑稽で、もっと虐めたい、という嗜虐心を煽リ立ててくるお姿でした。
「了解。200ccを2本ですね」
弾んだお声の里美さまが、ミイコさまから小さいほうのお浣腸器を譲り受けました。
嬉々としたお顔でボウルの液体を、お浣腸器に目一杯吸い上げる里美さま。
そそくさとジャクリーンさまのお尻側に回ってひざまずき、無言で肛門に突き立てました。
「うぬぅ・・・」
小さく呻かれたジャクリーンさま。
「んんぬぅーーっ・・・」
里美さまが持たれたお浣腸器のシリンダーが押し込まれるのと呼応するように、ジャクリーンさまの長い呻き声が響きました。
「最後の200は直子、入れてみる?」
抜いたお浣腸器を再び液体で満たす里美さまを眺めつつ、ミイコさまが尋ねてきました。
「えっ?私が、ですか?いいんですか?私、負けたのに・・・」
思いもよらないご提案に、盛大にあわてる私。
「負けたも何も、わたしたちに言わせれば直子もおばさんも同じドマゾ。まあ、わたしもパートナーの前ならエムなんだけどさ、たまにエスになるのも、愉しいわよ?マゾがマゾを虐めるのを見物するって、単純に面白いじゃない?」
からかうようにおっしゃるミイコさま。
お受けして良いものなのか決めかね、ガラスの向こうにお姉さまたちのお姿を探すと、お姉さまも私を見て、ウンウンとうなずいてくださいました。
「どうせ自分でもひとりエネマえっち、してるんだろうから、入れ方のコツはわかるでしょ?ほら、がんばって」
里美さまから、ずっしりと重いお浣腸器を手渡されました。
先ほどの里美さまのように、ジャクリーンさまの突き上げたお尻の麓にひざまずきます。
至近距離で対面するハート型の大きなヒップ。
おそらくTバックで日焼けされたのでしょう、お尻の割れスジに沿ってだけ、か細く日焼けしていない白い線が出来ている小麦色の小山。
そのスジの真ん中辺に、幾分色素が沈殿して赤みがかった派手めな菊座が、ヒクヒクと波打っていました。
左手をお浣腸器の筒に添え、ゆっくりと注入口を穴へと差し挿れました。
「あふぅぅ・・・」
頭のほうから漏れ聞こえて来たジャクリーンさまの切なげな溜息。
注入口がズッポリと埋まったのを確認してから、ゆっくりとシリンダーの押子を押し込んでいきます。
「ああ・・・んふぅぅーーー、ぬぅぅーーーっ・・・」
気持ち良さそうなジャクリーンさまの喘ぎ声が響き、押子がどんどんシリンダーに埋まっていきます。
押子がこれ以上進めない状態となり、お浣腸器を引き抜く頃には、何とも言えないサディスティックな気持ちになっていました。
「直子?浣腸器抜いたら今度は50cc分何も入れずに注入してやりなさい。その押し手をちょっと引っ張るだけでいいから」
フロア側からシーナさまの冷たいお声が聞こえてきました。
「ああ、ドミナ、そんなぁ・・・」
ジャクリーンさまの、今までになく悲痛なお声。
「牝ブタの弱点なのよ、空気浣腸。これやると余裕失くして、すぐにみっともなくおなら響かせながらぶち撒けちゃうはずよ。あれが早く出すもの出さないと、次のバトルに移れないでしょ」
心底ご愉快そうなシーナさまのお声がかぶりました。
シリンダーを引っ張って目盛りを50ccに合わせ、再びジャクリーンさまの肛門に突き立てました。
「ああぁ・・・」
さっきまでとはニュアンスの違う、切羽詰まったジャクリーンさまの呻き声。
かまわず押子を押し、ジャクリーンさまの体内に空気を送り込みます。
お浣腸器を抜いた途端、ジャクリーンさまのお腹が大きく、グルグルーッと啼きました。
再び見下すジャクリーンさまの裸体。
ジャクリーンさまは、んふぅ、とか、ぬぐぅ、とか唸りつつ、必死に便意に耐えておられるご様子。
ときどきお背中がフルフル震え、全身が紅潮しきています。
どなたかがお浣腸に耐えているお姿をライブで間近に拝見するのは初めてでした。
自分の姿なら鏡で何度か視ていましたけれど。
なんてみじめで可哀想なお姿だろう、と思いました。
と同時に、もっと苦しめ、もっと恥じ入れ、と心がどんどんエス寄りになっている自覚もありました。
それでもジャクリーンさまは、よく耐えていらっしゃいました。
追加のお浣腸から5分以上経過してもまだ、全身を震わせつつ我慢しておられました。
はしたない喘ぎ声だけは、とても大きくなっていらっしゃいましたが。
「サカッちゃうばかりで、これじゃ埒が明かないわね」
ミイコさまが呆れ顔で私を見ました。
「直子、この牝ブタをもっと虐めて、早く楽にしてあげなさい」
ニヤッと笑ってのご命令。
「えっ?でも・・・いいんですか?」
「いいんですか?も何も、浣腸して出さないまま第二ラウンドでステージに上がったら、フロアでぶちまけちゃうかもしれないじゃない?そうなったらお客様が大迷惑でしょ」
「あ、はい、で、でも、どうやって・・・」
「簡単なことでしょ?直子が虐められているとき、こうされたいな、って思うことを、おばさんにしてやればいいのよ」
お鼻で笑うようにおっしゃったミイコさま。
同じようなことをずっと以前、言われたことがありました。
大学受験のためにピアノを習っていたときのピアノ先生から。
その先生は母のお知り合いで、私と同じような性癖を持つ大人の女性で、私に虐められたがっていました。
「有能なエムの人っていうのは、必然的に優秀なエスの素質を持っているものなの。だって自分と同じようなエム気質を持っている人が、どんなことをされると嬉しいのか、全部わかっているのだから」
そのときの興奮が脳裏に、あざやかによみがえりました。
「わ、わかりました・・・やってみます」
表向きはおずおずを装っていましたが、心の中はワクワク弾んでいました。
ジャクリーンさまの四つん這いのおからだの側面にひざまずいて、右手をゆっくりと伸ばします。
実は、ジャクリーンさまの蠱惑的な裸身をひと目拝見したときから、その重くて柔らかそうな乳房を触ってみたくて仕方なかったのです。
「失礼します」
一応ご挨拶をしてから、垂れ下がった左乳房を右手で乱暴にワシづかみました。
ムニュッと指がめり込む柔らかいお肉の感触。
手のひらに当たる、私の親指くらいありそうな固くシコった乳首。
気持ちいい・・・
予想通り弾力に富んだ、いつまでもムニムニしていたいような中毒性のある感触に、夢中で揉みしだいてしまう私。
「な、直子さまぁ?・・・」
最初は戸惑い気味だったジャクリーンさまも、私の執拗な揉みしだきに段々と気持ち良くなられてきたみたい。
「ああ、そんな、およしくださいませ、あ、あっ、そんなにされますと、奴隷はもう、奴隷はもう、ガマンが効かなくなってしまいますぅ・・・」
みるみるお声を荒げ、上半身を身悶えさせるジャクリーンさま。
「そんな横から手を突っ込んでいたらやりにくいでしょう?直子、ジャッキーに跨って覆いかぶさって、両手で揉んであげれば?両方のおっぱいを一度に」
ミイコさまが笑いながらアドバイスしてくださいました。
私はミイコさまにお返事も返さずに立ち上がり、四つん這いなジャクリーンさまのお背中に、はしたなくも馬乗りになりました。
「ああんっ、直子さまぁ・・・」
ジャクリーンさまが突っ伏していた両腕を持ち上げ、正しく四つん這いのお馬のような姿勢になられます。
ジャクリーンさまのお背中を跨いでいる私は、上半身を前傾して両手にひとつづつ、ジャクリーンさまの左右の乳房を再びワシづかみます。
「ああ、もっと激しく、もっと乱暴に奴隷のおっぱいをなぶってくださいませぇ・・・」
暴れ馬みたいにお背中をクネクネくねらせながら、ジャクリーンさまが身悶えます。
私は両手のひらでおっぱいを引き千切るみたいに、揉んで伸ばして摘んで抓って。
大きく開いた私の股間には、ジャクリーンさまの背骨の筋が密着して、腫れた肉の芽を刺激してきます。
前傾姿勢の私の乳首が時折、ジャクリーンさまのお背中の肌に擦れます。
「あっ、んっ、いいっ・・・」
そのたびに淫らな溜息を洩らす私。
ジャクリーンさまと私の嬌声がバスルームに響き渡ります。
ガラス越し真正面に陣取られた小野寺さまのビデオのレンズが、私たちをまっすぐ捉えていることはわかっていました。
それも含めた他のお客様がたの視線さえ、まったく意に介さないほど、私はいつしかその行為に夢中になっていました。
ジャクリーンさまのお背中の上で腰を前後に揺らし、開いた股を擦りつけて高みに昇ることだけに熱中していました。
もちろんジャクリーンさまのおっぱいをなぶる両手も休めずに。
「あんたたち、アンアン喘ぐのはいいけれど、スレイブが気持ち良くなるためのバトルではないんだからね?とくに直子、おばさんに早くうんちをさせるための責めをしなさい」
ミイコさまの呆れ声と共に、ピシッとまず私のお尻に鞭が打たれ、つづけてもう一発音だけがピシッ!
そうでした。
ジャクリーンさまの排泄を促すのが私の任務。
私がお浣腸されたとき、一番されたくないのに望んでいることって・・・
考える間もなくからだが動いていました。
四つん這いのジャクリーンさまに跨った両足を浮かせ、背後からおんぶでしがみつくようにからだを密着せました。
それから浮かせた両脚のかかとで、ジャクリーンさまの下腹部をグイグイ押し始めます。
排泄を我慢している膨れたお腹を押されることほど、切ないことはありません。
「ああーっ、直子さまぁ、そんな、それは、それだけはーっ!」
ジャクリーンさまが悲痛なお声をあげてもかまわず、両足のかかとで叩くように、柔らかな下腹部を圧迫しつづけます。
「ああ、もう、もう、お許しくださいぃ、それ以上は、もう、もうーっ!」
お背中に乗っているのでご表情は見えませんが、ジャクリーンさまのあられもなく歪んだお顔が見えるよう。
プスゥーーッ・・・
とても恥ずかしくはしたない音が背後から聞こえた後、密着した肌から緊張が解け、弛緩した諦めが伝わってきました。
すぐにブジューーッというお水が弾ける音。
水音はずいぶん長いあいだ途切れ途切れにつづき、鼻腔をくすぐる得も言われぬ硫黄に似た恥ずかし過ぎる異臭。
力尽きたジャクリーンさまは四つん這いの腕をたたみ、縁の溝へと流れ落ちる薄茶色のご自分が出された汚水に浸って突っ伏していらっしゃいました。
私がしがみついているその肩だけを、ハアハアと荒々しく上下させながら。
*
*三人のミストレス 24へ
*
お尻の穴に潜り込んだ管の先から、間断なく体内に侵入してくる生ぬるい液体。
何度されても慣れることのない、からだの内側からじんわり侵略されているような、おぞましい感覚。
体内に送り込まれる液体の量に比例して、我慢しきれない呻き声が長く零れ出てしまいます。
「これで200。あと50ね」
ミイコさまのお声と一緒にいったん肛門から侵入者が離れ、あわてて括約筋をキュッと窄める私。
お腹の中が違和感で満たされ、早くもそれらを追い出したがっています。
「んふぅーーんーっ・・・」
お隣からも私よりハスキーで色っぽい、甘えるような溜息が聞こえてきました。
首を右に傾けると、悩ましげに眉をしかめ、顎の先を突き出して唇を真一文字に結んだジャクリーンさまのエロティックなお顔がありました。
四つん這いを支える小麦色に日焼けした二の腕。
その小麦色と淫靡なコントラストを描いて、日焼けしていない青白く重たそうなおっぱいが、尖った乳首を下にしてタプンと垂れ下がっています。
少しお肉がだぶつきながらもちゃんとくびれたウェストへと、なめらかに下る背中のカーブが凄くいやらしい。
「そっちのシリンジはいっぱいで300だから、あと200ね」
里美さまへご指示されるミイコさまのお声に、あうぅぅ、と呻くジャクリーンさま。
視ていた私と目が合うと、尚更お顔を大げさにしかめつつ、切なげに見つめ返してきました。
「はうっ!んぅぅ・・・」
私のお尻にも再び冷たい注入口が突き立てられ、更に下半身の膨満感が増していきます。
「最低限5分は我慢。5分超えて先に出しちゃったほうが負け。ほら直子?みなさん視てくださっているのだから、ちゃんと顔を上げていなさい」
ミイコさまの愉しそうなお叱り声が、お尻のほうから聞こえてきます。
伏し目がちに視線を正面へと走らせると、素通しガラスの向こうにたくさんのお顔。
どなたのお顔も瞳と唇が薄っすら笑っていて、動物園で珍しい生き物を見ているような、まさに好奇の眼差しというお顔つき。
私、見世物なんだ・・・
これから排便姿を観察される、人間以下の見世物なんだ・・・
こんなにたくさんの見知らぬお客様がたに、自分の汚いものを垂れ流す姿をお見せしなくてはいけないんだ・・・
みなさまの嘲笑と軽蔑が入り混じったような視線に、マゾ性がキュンキュン反応してしまい、心はこんなに絶望的なのに、からだだけ気持ち良がっている・・・
「スレイブたちが我慢しているのをただ視ているだけじゃ、ギャラリーはいまいちつまらないわよね?」
ミイコさまがフロアに問いかけると、ガラスの向こうで一斉に、イェーイ、という形に動く無音の唇たち。
「そちらのマイクをこっちにも聞こえるようにするから、それぞれの飼い主からスレイブに、応援の罵声を浴びせてあげて」
ミイコさまのご提案と同時に、バスルーム内に臨場感あるザワザワする音が聞こえるようになりました。
どこにスピーカーが有るのだろう?
少し見渡してもわかりませんでしたが、フロアにおられるお客様がたは、かなりお賑やかなご様子。
「いきなり浣腸対決なんて、今夜は凄いことになりそうね・・・」
「若いほうの子は、もうなんだか泣きそうじゃない?・・・」
「こんな大勢に排泄姿を見物されるなんて、女としてサイテーな、おぞましいくらいの屈辱よね・・・」
「本当、ジャクリーンはゾクゾクするくらい、いやらしい顔になってる・・・」
みなさま口々に、お好き勝手なご感想を述べられているのが洩れ聞こえてきます。
「この勝負はボーナスステージよね。うちの牝ブタには500ccの浣腸なんて、快楽のアペリティフにさえならないもの」
突然、マイクに乗ったシーナさまの一際大きなお声が、バスルーム内に響き渡りました。
ガラスの向こうでは、ステージに上がられて私たちと距離が近くなったシーナさまとお姉さまが、それぞれマイク片手にこちらを覗き込んでいます。
「普段から1リットル以上飲み込んでも10分は我慢するように躾けているから、どう転んでもわたしの牝ブタの勝ちよ」
シーナさまがニヤニヤ笑いでお姉さまを挑発されます。
「それは認めるしかないですね。うちの直子はまだエネマ経験が浅くて堪え性が無いの。たぶん5分も保たずに出しちゃうんじゃないかな?」
それを受けてのマイク片手なお姉さまからは、まるで他人事のようなコメント。
「だからせいぜい早々と無様な排泄姿を晒して、見物されているみなさまから盛大に蔑んでいただくのが、マゾ女としての最低限の務めよね?」
突き放したようなお姉さまのお言葉で、イェーイッ!パチパチパチと大いに盛り上がるギャラリーのみなさま。
「ちなみにこの直子、大きいほうの排泄姿は私とママさん、あとはシーナさんとミイコさん、それにあそこにいる里美か、だからつまり、えっと・・・」
しばし宙を見上げ、右手の指を順番に折りたたむお姉さま。
「その5人にしか視られたことないんです。だから今夜のお客様は、かなりレアな現場の目撃者になられるんですよ?」
お道化た口調でのフロアへのお問い掛けに、ヒューヒューとますます盛り上がるお客様がた。
「うちの牝ブタがぶっ放すところなんて、みんなもう何度も視て見飽きちゃっているもんね」
半笑いでまぜ返すようなシーナさまの自虐的なお言葉に、ドッと沸くギャラリーのみなさま。
そうしているうちにも私の便意はグングン高まっていました。
お腹の内側を捩るようなキリキリとした痛みが絶えず走り、自分の耳にも聞こえるくらい、お腹がグルグルゴロゴロ呻いています。
四つん這いの両腕がフルフル震え、ちょっとでも力を抜いたら即、噴射しちゃいそうなエマージェンシー状態。
唇をかみしめると目尻から冷汗ではない水滴がたらり。
「はい、只今5分経過で我慢バトル開始でーす。ここからは2分ごとに追加注入していきまーす」
キリキリ痛む下腹部を懸命になだめていたら不意に、ずいぶん朗らかなミイコさまのお声が響きました。
「ジャッキーには100cc、直子には50ccづつね」
つづいて放たれたそのお言葉をお聞きして、あえなく私は観念しました。
これ以上注入されたら、私のお腹はパンクしてしまいます。
いえ、注入口を肛門に押し込まれた時点で決壊し、無様に垂れ流してしまうことでしょう。
「あうっ、ご、ごめんなさい・・・わ、私もう、もう限界ですぅ・・・」
ミイコさまのお声のしたほうに首を曲げ、震える唇で懇願しました。
「あら?直子はもうギブアップ?出したいの?」
ご愉快そうなミイコさまのお声。
「は、はい・・・だ、出してもよろしいでしょうか?・・・」
お腹の中をキューッと捻り上げてくる痛みに必死に逆らいつつ、ギュッとアヌスに力を込めています。
「出すって、何を?]
「あのえっと、べ、べん、です・・・」
「べん?」
「あ、いえ、その、つまり、う、うんち・・・です・・・」
どこまでもイジワルなミイコさまからのお言葉責め。
「そう、こんなに大勢の同性のみなさんの前で直子は、アナルからうんち撒き散らしちゃう姿、見せたいんだ?」
心の底から愉しそうなミイコさまの弾んだお声。
「そこまで言うなら、いいわよ、許してあげないこともないけれど、でも許しを乞う相手は、わたしではなく視ているお客様たちなのではなくて?ガラス越しとは言え、直子の汚いもの、強制的に視なくてはいけないのだから」
ミイコさまの冷たいお声に、便意と一緒に性的高揚もグングン昂ぶってしまいます。
「わたしの言う通りにお願いしなさい。いい?みなさま、ヘンタイマゾメスの直子が浣腸に耐えきれず、はしたなくうんちを撒き散らす姿を、どうぞじっくりご覧になってください。ほら?」
「ひっ!」
ほら、という掛け声と共にミイコさまの乗馬鞭が、私の左尻たぶをピシッと打ち据えました。
思わず括約筋が一瞬緩み、チョロっと洩れた生温かいお水が内腿を垂れていくのがわかりました。
「は、はい・・・み、みなさま・・・へ、ヘンタイマゾ、ヘンタイマゾメスな、な、直子・・・」
「違うでしょ?お願いするのならちゃんと前を向いて、みなさんにしっかり顔を向けながら、でしょ?」
ミイコさまの鞭が今度は右の尻たぶへ、お言葉と一緒に振り下ろされます。
「ひっ、はっ、はいっ、ヘンタイマゾメス直子が、お、お浣腸に耐えられずに、う、う、うんちをはしたなく垂れ流す姿を・・・」
ご命令通りまっすぐ前に顔を向けていると、みなさまのご様子が否が応にもわかります。
興味津々な瞳、侮蔑の瞳、嗜虐に溢れた瞳。
どの瞳も一様に愉しげで、蜘蛛の巣に捕まった憐れな虫を観察しているみたい。
この人たちみんな、私の排泄姿を心待ちにしているんだ・・・
そう考えた途端、筆舌に尽くせない恥辱感と、めくるめく甘美な被虐性の興奮が全身を駆け巡りました。
「ど、どうぞ、どうぞじっくり、ご観察くださいぃぃ・・・」
「はい、よく出来ましたっ!」
ピシッ!
ミイコさまのお言葉と同時に響いた3発目の打擲音。
その音が合図だったかのように、すぼめていた菊門が力尽き、一気に開花する感覚。
プスプスピシャピシャと恥ずかし過ぎる破裂音がつづきました。
「あああーー、ごめんなさい、ごめんなさいぃーーっ・・・」
文字通り堰を切ったようにお尻の穴からお外へと飛び出していく私の水流。
「いや~~ぁぁあっ、見ないでぇーーっ・・・」
意図せず口をつく心からの叫び。
やがてそこはかとなく漂ってくる、いたたまれない恥ずかし過ぎる臭い。
後方へと飛び散った私の水流が床を流れ、四つん這いの私の手のほうへと戻ってきます。
その水流が僅かに茶色がかっていて、尚更私を赤面させます。
「あーあ、あの子、本格的に泣いちゃったよ」
「そりゃそうよ。こんな大勢の前でうんこ漏らす姿、見られちゃったんだもん」
「でも、あの子の乳首、ずっと尖りっぱですっごく硬そうじゃん。感じちゃってるんじゃない?」
「マゾだもの、当然でしょ。辱められたいから今夜、このイベントに連れてこられたんだろうし」
私が噴出した瞬間、ドッと沸いたフロアから口々のご感想が漏れ聞こえていました。
そして事実私は、肛門を開放すると同時にマゾマンコの粘膜をヒクつかせ、軽いオーガズムを感じていました。
ザザーッという派手な水音でフロアのざわめきが遠のきました。
私の汚水を流し清めるために、ミイコさまがシャワーを全開にして床を流してくださっているみたい。
床を流れゆく水流が透明に変わり、いたたまれないあの臭いもみるみる薄れていきました。
しばらくすると今度は私のからだにお尻のほうから、ぬるま湯が激しく浴びせかけられます。
瞬く間に全身びしょ濡れの私。
だけど自分の汚水で汚れた腕や足も綺麗に流され、お腹の違和感も解消してなんだかサッパリ気分。
「第一ラウンドは直子の負け、ということで、直子は立ち上がっていいわよ」
シャワーを止めてバスルーム内に静寂が戻ったところで、ミイコさまがおっしゃいました。
「あとはこっちのおばさんね。さっきシーナちゃんは1リットル以上でもへっちゃらって、言っていたけれど」
ミイコさまからお許しをいただき、私はゆっくりと立ち上がりました。
ジャクリーンさまのお尻の脇で立っていらっしゃるミイコさまに手招きされ、おずおずと近づきました。
「今、いくつ追加した?」
里美さまに尋ねられるミイコさま。
「直子の噴射が終わった後に100入れましたから、都合600ですね」
里美さまの嬉しそうなお返事。
私が床に這いずって打ちひしがれていたときも、里美さまは淡々とご自分の任務を遂行されていたようです。
「おーけー。じゃあちゃっちゃとあと400入れちゃって」
全身から水滴を滴らせた私と、全裸に亀甲縛りでカラーとカフス付きなミイコさま。
それにメイドエプロン姿の里美さまとしほりさま。
4人に取り囲まれて見下される、全裸四つん這いなジャクリーンさまの小麦色のお背中。
その無防備なお背中は、本当にみじめで、無様で、滑稽で、もっと虐めたい、という嗜虐心を煽リ立ててくるお姿でした。
「了解。200ccを2本ですね」
弾んだお声の里美さまが、ミイコさまから小さいほうのお浣腸器を譲り受けました。
嬉々としたお顔でボウルの液体を、お浣腸器に目一杯吸い上げる里美さま。
そそくさとジャクリーンさまのお尻側に回ってひざまずき、無言で肛門に突き立てました。
「うぬぅ・・・」
小さく呻かれたジャクリーンさま。
「んんぬぅーーっ・・・」
里美さまが持たれたお浣腸器のシリンダーが押し込まれるのと呼応するように、ジャクリーンさまの長い呻き声が響きました。
「最後の200は直子、入れてみる?」
抜いたお浣腸器を再び液体で満たす里美さまを眺めつつ、ミイコさまが尋ねてきました。
「えっ?私が、ですか?いいんですか?私、負けたのに・・・」
思いもよらないご提案に、盛大にあわてる私。
「負けたも何も、わたしたちに言わせれば直子もおばさんも同じドマゾ。まあ、わたしもパートナーの前ならエムなんだけどさ、たまにエスになるのも、愉しいわよ?マゾがマゾを虐めるのを見物するって、単純に面白いじゃない?」
からかうようにおっしゃるミイコさま。
お受けして良いものなのか決めかね、ガラスの向こうにお姉さまたちのお姿を探すと、お姉さまも私を見て、ウンウンとうなずいてくださいました。
「どうせ自分でもひとりエネマえっち、してるんだろうから、入れ方のコツはわかるでしょ?ほら、がんばって」
里美さまから、ずっしりと重いお浣腸器を手渡されました。
先ほどの里美さまのように、ジャクリーンさまの突き上げたお尻の麓にひざまずきます。
至近距離で対面するハート型の大きなヒップ。
おそらくTバックで日焼けされたのでしょう、お尻の割れスジに沿ってだけ、か細く日焼けしていない白い線が出来ている小麦色の小山。
そのスジの真ん中辺に、幾分色素が沈殿して赤みがかった派手めな菊座が、ヒクヒクと波打っていました。
左手をお浣腸器の筒に添え、ゆっくりと注入口を穴へと差し挿れました。
「あふぅぅ・・・」
頭のほうから漏れ聞こえて来たジャクリーンさまの切なげな溜息。
注入口がズッポリと埋まったのを確認してから、ゆっくりとシリンダーの押子を押し込んでいきます。
「ああ・・・んふぅぅーーー、ぬぅぅーーーっ・・・」
気持ち良さそうなジャクリーンさまの喘ぎ声が響き、押子がどんどんシリンダーに埋まっていきます。
押子がこれ以上進めない状態となり、お浣腸器を引き抜く頃には、何とも言えないサディスティックな気持ちになっていました。
「直子?浣腸器抜いたら今度は50cc分何も入れずに注入してやりなさい。その押し手をちょっと引っ張るだけでいいから」
フロア側からシーナさまの冷たいお声が聞こえてきました。
「ああ、ドミナ、そんなぁ・・・」
ジャクリーンさまの、今までになく悲痛なお声。
「牝ブタの弱点なのよ、空気浣腸。これやると余裕失くして、すぐにみっともなくおなら響かせながらぶち撒けちゃうはずよ。あれが早く出すもの出さないと、次のバトルに移れないでしょ」
心底ご愉快そうなシーナさまのお声がかぶりました。
シリンダーを引っ張って目盛りを50ccに合わせ、再びジャクリーンさまの肛門に突き立てました。
「ああぁ・・・」
さっきまでとはニュアンスの違う、切羽詰まったジャクリーンさまの呻き声。
かまわず押子を押し、ジャクリーンさまの体内に空気を送り込みます。
お浣腸器を抜いた途端、ジャクリーンさまのお腹が大きく、グルグルーッと啼きました。
再び見下すジャクリーンさまの裸体。
ジャクリーンさまは、んふぅ、とか、ぬぐぅ、とか唸りつつ、必死に便意に耐えておられるご様子。
ときどきお背中がフルフル震え、全身が紅潮しきています。
どなたかがお浣腸に耐えているお姿をライブで間近に拝見するのは初めてでした。
自分の姿なら鏡で何度か視ていましたけれど。
なんてみじめで可哀想なお姿だろう、と思いました。
と同時に、もっと苦しめ、もっと恥じ入れ、と心がどんどんエス寄りになっている自覚もありました。
それでもジャクリーンさまは、よく耐えていらっしゃいました。
追加のお浣腸から5分以上経過してもまだ、全身を震わせつつ我慢しておられました。
はしたない喘ぎ声だけは、とても大きくなっていらっしゃいましたが。
「サカッちゃうばかりで、これじゃ埒が明かないわね」
ミイコさまが呆れ顔で私を見ました。
「直子、この牝ブタをもっと虐めて、早く楽にしてあげなさい」
ニヤッと笑ってのご命令。
「えっ?でも・・・いいんですか?」
「いいんですか?も何も、浣腸して出さないまま第二ラウンドでステージに上がったら、フロアでぶちまけちゃうかもしれないじゃない?そうなったらお客様が大迷惑でしょ」
「あ、はい、で、でも、どうやって・・・」
「簡単なことでしょ?直子が虐められているとき、こうされたいな、って思うことを、おばさんにしてやればいいのよ」
お鼻で笑うようにおっしゃったミイコさま。
同じようなことをずっと以前、言われたことがありました。
大学受験のためにピアノを習っていたときのピアノ先生から。
その先生は母のお知り合いで、私と同じような性癖を持つ大人の女性で、私に虐められたがっていました。
「有能なエムの人っていうのは、必然的に優秀なエスの素質を持っているものなの。だって自分と同じようなエム気質を持っている人が、どんなことをされると嬉しいのか、全部わかっているのだから」
そのときの興奮が脳裏に、あざやかによみがえりました。
「わ、わかりました・・・やってみます」
表向きはおずおずを装っていましたが、心の中はワクワク弾んでいました。
ジャクリーンさまの四つん這いのおからだの側面にひざまずいて、右手をゆっくりと伸ばします。
実は、ジャクリーンさまの蠱惑的な裸身をひと目拝見したときから、その重くて柔らかそうな乳房を触ってみたくて仕方なかったのです。
「失礼します」
一応ご挨拶をしてから、垂れ下がった左乳房を右手で乱暴にワシづかみました。
ムニュッと指がめり込む柔らかいお肉の感触。
手のひらに当たる、私の親指くらいありそうな固くシコった乳首。
気持ちいい・・・
予想通り弾力に富んだ、いつまでもムニムニしていたいような中毒性のある感触に、夢中で揉みしだいてしまう私。
「な、直子さまぁ?・・・」
最初は戸惑い気味だったジャクリーンさまも、私の執拗な揉みしだきに段々と気持ち良くなられてきたみたい。
「ああ、そんな、およしくださいませ、あ、あっ、そんなにされますと、奴隷はもう、奴隷はもう、ガマンが効かなくなってしまいますぅ・・・」
みるみるお声を荒げ、上半身を身悶えさせるジャクリーンさま。
「そんな横から手を突っ込んでいたらやりにくいでしょう?直子、ジャッキーに跨って覆いかぶさって、両手で揉んであげれば?両方のおっぱいを一度に」
ミイコさまが笑いながらアドバイスしてくださいました。
私はミイコさまにお返事も返さずに立ち上がり、四つん這いなジャクリーンさまのお背中に、はしたなくも馬乗りになりました。
「ああんっ、直子さまぁ・・・」
ジャクリーンさまが突っ伏していた両腕を持ち上げ、正しく四つん這いのお馬のような姿勢になられます。
ジャクリーンさまのお背中を跨いでいる私は、上半身を前傾して両手にひとつづつ、ジャクリーンさまの左右の乳房を再びワシづかみます。
「ああ、もっと激しく、もっと乱暴に奴隷のおっぱいをなぶってくださいませぇ・・・」
暴れ馬みたいにお背中をクネクネくねらせながら、ジャクリーンさまが身悶えます。
私は両手のひらでおっぱいを引き千切るみたいに、揉んで伸ばして摘んで抓って。
大きく開いた私の股間には、ジャクリーンさまの背骨の筋が密着して、腫れた肉の芽を刺激してきます。
前傾姿勢の私の乳首が時折、ジャクリーンさまのお背中の肌に擦れます。
「あっ、んっ、いいっ・・・」
そのたびに淫らな溜息を洩らす私。
ジャクリーンさまと私の嬌声がバスルームに響き渡ります。
ガラス越し真正面に陣取られた小野寺さまのビデオのレンズが、私たちをまっすぐ捉えていることはわかっていました。
それも含めた他のお客様がたの視線さえ、まったく意に介さないほど、私はいつしかその行為に夢中になっていました。
ジャクリーンさまのお背中の上で腰を前後に揺らし、開いた股を擦りつけて高みに昇ることだけに熱中していました。
もちろんジャクリーンさまのおっぱいをなぶる両手も休めずに。
「あんたたち、アンアン喘ぐのはいいけれど、スレイブが気持ち良くなるためのバトルではないんだからね?とくに直子、おばさんに早くうんちをさせるための責めをしなさい」
ミイコさまの呆れ声と共に、ピシッとまず私のお尻に鞭が打たれ、つづけてもう一発音だけがピシッ!
そうでした。
ジャクリーンさまの排泄を促すのが私の任務。
私がお浣腸されたとき、一番されたくないのに望んでいることって・・・
考える間もなくからだが動いていました。
四つん這いのジャクリーンさまに跨った両足を浮かせ、背後からおんぶでしがみつくようにからだを密着せました。
それから浮かせた両脚のかかとで、ジャクリーンさまの下腹部をグイグイ押し始めます。
排泄を我慢している膨れたお腹を押されることほど、切ないことはありません。
「ああーっ、直子さまぁ、そんな、それは、それだけはーっ!」
ジャクリーンさまが悲痛なお声をあげてもかまわず、両足のかかとで叩くように、柔らかな下腹部を圧迫しつづけます。
「ああ、もう、もう、お許しくださいぃ、それ以上は、もう、もうーっ!」
お背中に乗っているのでご表情は見えませんが、ジャクリーンさまのあられもなく歪んだお顔が見えるよう。
プスゥーーッ・・・
とても恥ずかしくはしたない音が背後から聞こえた後、密着した肌から緊張が解け、弛緩した諦めが伝わってきました。
すぐにブジューーッというお水が弾ける音。
水音はずいぶん長いあいだ途切れ途切れにつづき、鼻腔をくすぐる得も言われぬ硫黄に似た恥ずかし過ぎる異臭。
力尽きたジャクリーンさまは四つん這いの腕をたたみ、縁の溝へと流れ落ちる薄茶色のご自分が出された汚水に浸って突っ伏していらっしゃいました。
私がしがみついているその肩だけを、ハアハアと荒々しく上下させながら。
*
*三人のミストレス 24へ
*
2018年3月25日
三人のミストレス 22
「スレイブたちは部屋の真ん中まで行きなさい」
「仰せのままに、ミストレス」
ミイコさまのご命令にジャクリーンさまがお芝居っぽくお答えになり、しずしずとバスルーム奥へと進まれます。
ジャクリーンさまのお背中を数歩遅れて追う私。
バスルームの床は排水の為なのでしょう、縁の四方に溝が走り、洗い場スペースは階段ニ段分くらい高くなっていました。
歩きながら何気なく左側を見たとき、ドキッと心臓が跳ねました。
そちら側の壁一面が全部、鏡になっていたからです。
明るい照明の下で、前を行かれるジャクリーンさまと、後につづく私の全裸姿が鮮やかに映し出されていました。
「おーけー、その辺りで鏡のほうを向いて並んで立って、髪が濡れないように、自分で後ろ髪をまとめて上げていなさい」
「里美さんたちは飛沫で濡れないように入り口付近にいていいわ、これからスレイブたちに水浴びさせるから」
背後からミイコさまのお声が聞こえてきます。
そう言えば、さっき上がったステージも、後ろ側が全面鏡張りだったっけ。
それでこのバスルームは、そのステージのちょうど真裏に位置しているはず。
もしかしたらこの鏡って・・・
不穏な予感が脳裏をよぎりました。
お隣を見るとジャクリーンさまは、両手で後ろ髪を束ねて後頭部まで上げ、鏡に向かって背筋を伸ばしてスクッと立たれておられます。
露になったうなじとほつれた後れ毛が凄く色っぽい。
鏡には両腋の下全開な、結果的にマゾの服従ポーズとなったジャクリーンさまの等身大の裸身が鮮明に映っていました。
ジャクリーンさまがこのバスルームの存在にまったく驚かれていないのは、このお店のイベントに何度もご出演されてご存知だったからでしょう。
全面鏡にも、さも当然のようなお振る舞い。
私たちが来る前にもショーをされていたようだし、ここは経験値のお高いジャクリーンさまの真似をしておけば間違いないだろうと思い、私もお隣で同じポーズを取ることにします。
「ひゃんっ!」
不意に背中に刺激を感じました。
鏡を見ると私たちの背後から笑顔のミイコさまが、シャワーホースで水流を当ててきていました。
シャワーと言うより、お庭のお水撒きみたくほぼ一本線となった勢いの良い水流。
ジャクリーンさまと私を交互に狙って、強い水流が背中を打ちつけてきます。
少し湯気の立つほどよいぬるま湯なので、冷たさは感じません。
ピシャピシャという奔放な水音がバスルームに響き、目前の鏡がみるみる曇っていきました。
「これからお客様にじっくり視て、弄ってもらう淫乱マンコは、とくに念入りに洗ってあげる。もっと脚をガバっと開いて、こっちにお尻を突き出しなさい!」
らしくないミイコさまの大きなご命令声は、やかましい水音に負けないためでしょう。
「お心遣い、ありがとうございます、ミストレスっ!」
ジャクリーンさまも負けじと大きなお声でお答えされ、両脚をグイッと左右に大きく開いて膝を折り、腰を落として前屈みになられました。
何て言うか、取り組み前のお相撲さんみたいな、女性がするととても浅ましい感じのガニ股大開脚。
「ほら、直子もっ!」
「あ、は、はいっ!」
ミイコさまの怒声に煽られ、あわてて私もジャクリーンさまのポーズを真似します。
「あふぅぅ・・・」
お隣からジャクリーンさまの悩ましいお声。
激しい水流がジャクリーンさまの開いた膣穴を直撃しているのでしょう。
「あぁんっ!」
すぐに私も同じ声をあげることになりました。
大きく割れた股間の粘膜に、勢い良く飛び込んでくる太くて乱暴な水流。
おまけに予想に反して真水に戻った冷たい刺激。
水流はお尻の穴とその下の穴をせわしなく上下して、イタズラに情欲を刺激してきます。
私は小さくあふんあふん、喘ぎっ放し。
一番敏感な部分に水流を当てたくてお尻を捩っていたら、唐突に水流がピタッと止まりました。
「上半身を起こして、こっちを向きなさい」
ミイコさまのご命令に即座にご反応されるジャクリーンさま。
私もジャクリーンさまと同じように、ガニ股のまま回れ右をしてミイコさまのほうに向き直ります。
間髪入れずほとばしる水流が、今度は先に私のほうへと襲いかかってきました。
水温は真水のまま、冷たい刺激がおっぱいに打ち付けられます。
さーこママさまのお店を出るときは濡れタオルで全身を拭かれた程度でしたから、まだなんとなくベタベタしていた素肌の汗やよだれの残滓が、ビシャビシャという水音と一緒に洗い流されていきます。
気持ちいい・・・
水流に合わせて両手を素肌に滑らせたくて堪りませんが、マゾドレイの身ですから服従ポーズを崩すわけにはいきません。
水流が徐々に下っておへそを穿たれ、お腹の辺りはとくに入念に。
さらに両脚を流し、最後に少し長めに股間へと。
剥き出し肉芽が水流の振動にもてあそばれ、身悶えしそうになったとき、スーッと水流はジャクリーンさまのほうへと逸れていきました。
「まあこんなもんでいいでしょ。これでふたりともさっぱりしたんじゃない?汗臭かったもんね。心機一転がんばろう!って気になった?」
ジャクリーンさまも私と同じように水流でなぶられた後、ミイコさまがシャワーを止め、からかうように尋ねてきました。
浅ましいガニ股服従ポーズのまま、はい、とうなずくジャクリーンさまと私。
「オシッコしたいなら、今のうちにしといたほうがいいわよ。ショーが始まったら休憩は無し。放尿姿も見世物になっちゃうからね」
亀甲縛りの乳首を尖らせたミイコさまがニヤニヤなお顔でおっしゃいました。
「するんなら鏡のほうを向いて、端の溝に向けて飛ばしなさい。床に水を流しておいてあげるから」
「はい。失礼ながらミストレス、お言葉に甘えて奴隷は放尿させていただきます」
ジャクリーンさまが妙に色っぽいお声でお応えになり、再び鏡のほうへと向き直ります。
私も少し尿意を感じていたのですが、里美さまやしほりさまも見守る中で、という状況ではやっぱり躊躇してしまいます。
「直子は?したくないの?」
ミイコさまの冷たいお声でのご尋問。
「あ、いえ、少ししたいのですが・・・」
視線を里美さまたちのほうへと泳がせる私。
「何?ここまできて今更羞じらっているの?会社の同僚に放尿姿を晒すのが嫌なの?」
イジワルく尋ねてくるミイコさま。
「言っておくけれど、これからオシッコ姿よりもみじめで浅ましい姿を、同僚どころか見知らぬお客様全員にご披露する身なのよ?こんなところで躊躇っているようじゃ、先が思いやられるわ」
呆れ返ったお声でミイコさまが天を仰がれました。
「やれやれ、わかった。これは連帯責任ね。ジャッキーのオシッコもお預け。直子が放尿を開始したら、ジャッキーも出していいわ」
ミイコさまがお背中を向けられているジャクリーンさまのお尻に、ピシリと乗馬鞭を一発見舞われながらおっしゃいました。
「ヒィッ!」
打擲と同時にジャクリーンさまのお背中がビクンと硬直しました。
ジロリとうらめしそうに私を見遣るジャクリーンさま。
「ねえナオちゃん?ナオちゃんは忘れてしまっているようだけれど、わたしの言葉は全部、命令なのよ?」
妙におやさしく、同情するみたいにご心配そうに私の顔を覗き込んでくるミイコさま。
「さっきステージで宣誓したでしょ?スレイブには一切の拒否権は無いの。逆らうのなら、素っ裸でお店の外に放り出して、わたしたちとは永遠にさようなら。それでもいいの?」
薄い笑いを唇に浮かべながらも瞳だけは笑っていない、ミイコさまの残忍なお顔。
「ご、ごめんなさい・・・わかりました、わ、私もここで、オ、オシッコしま、あ、いえ、させていただきます・・・」
ミイコさまの迫力に気圧され、冷たいお水を浴びせられて尿意が高まっていたこともあり、里美さまたちの前での放尿を承諾しました。
「いい子ね。ならさっさと鏡に向きなさい。前に飛ばせるなら、どんな格好でしてもいいから」
ミイコさまの乗馬鞭の先が私の両おっぱいの谷間をつつきます。
「は、はい・・・」
お返事を返しつつジャクリーンさまを見ると、 両手は後頭部で重ねたまま完全にしゃがみ込んでおられます。
お相撲で言うところの蹲踞、バレエだとグランプリエ、すなわち和式のおトイレで用を足そうとしているときの姿勢。
両腿をグイッと180度近く開いたジャクリーンさまの無毛の陰唇が割れ、中身の柘榴色までが真正面の鏡に鮮明に映り込んでいました。
その格好で私を悩ましく見上げてくるジャクリーンさま。
あなたもさっさとそこにしゃがんで、わたくしに早くオシッコさせてちょうだい・・・と訴えかけてくるかのよう。
仕方なく私もジャクリーンさまと同じ格好にしゃがみ込みました。
「おーけー。直子が発射したらジャッキーも放尿していいわよ。まだこれはバトルじゃないから、飛距離とか量は測らないから、心いくまでオシッコ出し切るといいわ」
ミイコさまが嘲るようにおっしゃいました。
鏡に映っている光景が凄くヘンタイです。
首輪だけの全裸で女性器を開ききってしゃがみ込むマゾドレイがふたり。
その背後に、これまた全裸に亀甲縛りを施し、蝶ネクタイの襟と袖だけで裸身を飾ったミストレスが、乗馬鞭片手にニヤニヤ笑い。
清楚なエプロン姿の里美さまとしほりさまもいつの間にかミイコさまのお隣におられ、鏡の中の私とジャクリーンさまに好奇に満ちたまなざしをぶつけてきています。
「直子さま、早くオシッコを・・・でないと奴隷はもう・・・」
「あ、はい・・・」
ジャクリーンさまにまで急かされて、覚悟を決めて下腹部に力を入れます。
爪先立ちな両足の指に、背後から音も無く床を流れてくる水の冷たさを感じたとき、尿道が開く感覚がありました。
チョロリ・・・
最初は真下の床に垂れ落ちる程度だったのですが、あれよと言う間に放物線を描くほど勢いが増していました。
けっこう溜まっていたんだ・・・
鏡の脇の溝へとピチャピチャ恥ずかしい水音をたてて飛び散る私のお小水。
「直子が出たからジャッキーも出していいわよ。ほら、うつむかないで、自分の恥ずかしい放尿姿をちゃんと見つめていなさいっ!」
ミイコさまのお言葉に顔を上げ、自分の放尿姿を鏡に確認すると同時に、面前の鏡がフッと消えました。
「えっ!?」
思わず大きな声が出てしまいました。
今まで鏡だった壁一面が大きな素通しガラスに。
当然、そのガラスの向こう側にはステージがあり、明るくなったステージ前に詰めかけたお店のお客様がたのお姿が丸見え。
私たちがしゃがんでいる床はステージよりも更に一段上にあるようで、座っているお客様の目線の高さに、ちょうど私たちの女性器があるみたい。
みなさま満面の笑顔でこちらを指差し、ニヤニヤ笑われていました。
そんな状況になっても私のオシッコは止まりませんでした。
相変わらず開いた陰唇奥の尿道口から水流がガラス窓に向けて、ジョボジョボほとばしっています。
ふと気になってジャクリーンさまは、と見ると、切なそうに眉根を寄せつつもなんとも嬉しそうなお顔で、私と同じようにお客様がたに向けてジョボジョボと水流を放たれています。
私の放尿姿、お店のお客様たち全員の見世物に、すでになっていたんだ・・・
このお部屋はこういう仕掛けで、それがわかっていてジャクリーンさままで、私にオシッコするようにけしかけていたんだ。
その事実に逃げ出したいほどの恥ずかしさが背筋を駆け上ったとき、やっとオシッコが止まりました。
「どう?面白いでしょ?この壁一面はマジックミラーになっているの。それも電流を流すことで鏡が一瞬でガラスになるハイテク仕様」
ミイコさまがご自慢そうに告げると、ガラスの向こうのお客様たちが一斉に拍手。
「あなたたちがここに入ったときから、フロアのお客様たちには全部丸見えだったのよ。この鏡、普通のマジックミラーの機能もあるからね。もちろん音声もマイクを通じて向こうに筒抜け」
ご愉快そうな笑顔でご説明くださるミイコさま。
さっきのガニ股水責めも、すべてフロアから丸見えだったんだ・・・
「ジャッキーは何度も出ているから知っていたでしょうけれど、直子の反応は面白かったわ。たぶんその初々しさにお客様がたも、この後のショーの期待がどんどん膨らんだと思う」
ミイコさまのお言葉に呼応するように、ガラスの向こうで手を叩かれ盛り上がるお客様がた。
ガラス越しの私の真正面には、お姉さまとシーナさま、やよいママさま、そしてこちらにレンズを向ける小野寺さまが陣取り、互いに何かおっしゃりながら私を指差して笑われています。
ジャクリーンさまと私は、まさに性的な余興のための見世物なんだ・・・
里美さまたちはおろか、ここにいるお客様がた全員に放尿姿を晒して、嘲笑われているんだ・・・
これまでオナニーのために何度も妄想してきた、不特定多数の方々に痴態を視姦され、慰み者となるシチュエーション。
それが今、紛れも無く現実となっていることに気づいて、からだの奥底から得も言われぬ被虐の快感が湧き上がってきていました。
「さあ、それではみなさん、お待たせいたしました。夏の百合草会スペシャルイベント、新旧マゾスレイブ、恥辱のバトルショーを始めたいと思いまーす」
ミイコさまのお声の調子が変わり、ガラスの向こう側のお客様がたを意識した、司会進行役っぽいよそ行きなお声になられていました。
まるで昔、家族で観たイルカさんの水上ショーでの司会のお姉さんみたい。
ジャクリーンさまと私は、ショーで芸をご披露する調教されたイルカさんです。
もはや逃げも隠れも出来ないと悟り、却って心が落ち着いてきました。
「第一ラウンドはオーソドックスにエネマ対決です。アナルを綺麗にしておいたほうがみなさんもこの後弄りやすいと思うので、この密室で先にちゃっちゃと済ませておきたいと思いまーす」
そこまでおっしゃり、イタズラっぽくニッと微笑まれたミイコさま。
「みなさんが飲み食いされているそちらのフロアで、スレイブたちの汚いものをぶちまける訳にはいきませんからね」
お道化た口調のミイコさまに、嬉しそうに笑われるお客様がた。
何か野次みたいなものを叫ばれているかたもいらっしゃるみたいですが音声は一方通行のようで、こちらにはそのお声までは聞こえてきません。
「最初ですからルールはシンプルに、これからふたりにぬるま湯浣腸を施して、より長く我慢出来たほうが勝ち」
「ただしジャクリーンと直子ではマゾとしてのキャリアが違い過ぎますから、ハンデをつけます。ジャクリーンは500cc、直子は半分の250ccとします」
私が見たこともない大きなガラスのお浣腸器を取り出しながら、おっしゃいました。
えっ?最初からお浣腸姿をみなさまにお見せするの?
せっかく落ち着いてきた心臓が一気にドキドキに戻ってしまいます。
「スレイブたちはその場で四つん這いになりなさい。お客様に顔を視てもらえるように」
しほりさまが差し出したポリ容器からお浣腸器に液体を吸引しつつ、ミイコさまがご命令を下しました。
「お客様だって、おまえたちが噴射するものなんて見たくもないでしょうからね。苦痛に悶え苦しむ憐れなマゾ顔をお見せして、お客様に愉しんでいただきなさい」
ミイコさまは、ご自身もマゾでいらっしゃるので、マゾが悦ぶ虐め方をよくご存知なのでしょう。
冷たいご命令口調に、私のマゾ性もぐんぐんヒートアップ。
同時に泣きたいほどの絶望感も全身を駆け巡っています。
お隣を見るとすでにジャクリーンさまは、濡れたタイルの床に両手を突いてひざまずき、おねだりするような蕩け顔。
私もおずおずと四つん這いになります。
私、またお浣腸されてしまうんだ・・・
今日はすでに、さーこママさまのお店に向かう前に、オフィスの女子トイレでお姉さまから果実型容器のお浣腸薬をいただいていました。
そしてその排泄の瞬間を、里美さまに間近で視られていました。
私が今までに排泄姿をご披露したのは、今夜ここにお集まりの歴代ミストレスの方々と里美さまだけ。
うまくご説明出来ないのですが、私の中では、性的にあられもない姿をお見せするのと、排泄姿を観察されるのとでは、恥ずかしさの質がかなり異なっていました。
たとえばイク姿を視られるのと、お浣腸で我慢しきれず洩らしてしまう姿を視られるのとでは、圧倒的に後者のほうが居心地の悪い、負のベクトル寄りな羞恥を強く感じてしまうのです。
種類は違っても羞恥が強い分、マゾ性ゆえの被虐感や恥辱感も強まり、結果、性的興奮もより高まることではあるのですが、してしまった後の屈辱感と後悔が大きいことが、人前でのお浣腸プレイを私が勧んでしたがらない理由でした。
今回は里美さまどころではなく、今夜初めてお会いしたやよいママさまのお店の常連さまたち全員に、私の排泄の瞬間を観察されてしまいます。
それも同性好きな女性ばかり、その数、およそ30名以上に。
人間失格とか公衆肉便器とか変態露出奴隷とか、マゾ性を滾らせる恥ずかしい単語が、頭の中をグルグル回っています。
ガラス越しに注がれる私への視線すべてが、私を貶み、嘲笑い、軽蔑しきっているように感じられてしまいます。
そして、性質の悪いことにそう感じることで、私は性的にグングン昂ぶっていました。
「里美さんは浣腸器、扱ったことあるのよね?」
四つん這いの頭の上で、ミイコさまのお声がしました。
「あ、はい。するのもされるのも経験済みです。直子にはまだしたことないけれど」
弾んだお声でご返事された里美さま。
そっか、ああ見えて里美さま、お浣腸をした、はわかるけれど、されたこともあるんだ・・・
「じゃあ里美さんはジャクリーンをお願いね。同時に注入しないと不公平になっちゃうから」
里美さまに大きなお浣腸器を手渡し、ご自分はあらためて一回り小さいお浣腸器に液体を満たすミイコさま。
「はい、それではエネマ対決を始めます。今からスレイブたちのアナルにぬるま湯を注入して、どちらがより長く噴射を我慢出来るか、というバトルです」
私のお尻の穴にガラスのひんやりとした感触が当たりました。
顔を横に向けるとジャクリーンさまの、とても嬉しげに悩ましいお顔。
「ワンツースリーで浣腸液を同時に注入し、浣腸器が離れたところからカウントスタートです」
「スレイブたちは絶対うつむかないこと。常に顔をみなさんにお見せして、出ちゃうときは、ちゃんと直前に宣言しないと、即失格だからね」
語気鋭いミイコさまのお言葉の後、肛門に固いものがズブリと押し挿り、つづいて生温かい液体がお腹を満たし始めました。
*
*三人のミストレス 23へ
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「仰せのままに、ミストレス」
ミイコさまのご命令にジャクリーンさまがお芝居っぽくお答えになり、しずしずとバスルーム奥へと進まれます。
ジャクリーンさまのお背中を数歩遅れて追う私。
バスルームの床は排水の為なのでしょう、縁の四方に溝が走り、洗い場スペースは階段ニ段分くらい高くなっていました。
歩きながら何気なく左側を見たとき、ドキッと心臓が跳ねました。
そちら側の壁一面が全部、鏡になっていたからです。
明るい照明の下で、前を行かれるジャクリーンさまと、後につづく私の全裸姿が鮮やかに映し出されていました。
「おーけー、その辺りで鏡のほうを向いて並んで立って、髪が濡れないように、自分で後ろ髪をまとめて上げていなさい」
「里美さんたちは飛沫で濡れないように入り口付近にいていいわ、これからスレイブたちに水浴びさせるから」
背後からミイコさまのお声が聞こえてきます。
そう言えば、さっき上がったステージも、後ろ側が全面鏡張りだったっけ。
それでこのバスルームは、そのステージのちょうど真裏に位置しているはず。
もしかしたらこの鏡って・・・
不穏な予感が脳裏をよぎりました。
お隣を見るとジャクリーンさまは、両手で後ろ髪を束ねて後頭部まで上げ、鏡に向かって背筋を伸ばしてスクッと立たれておられます。
露になったうなじとほつれた後れ毛が凄く色っぽい。
鏡には両腋の下全開な、結果的にマゾの服従ポーズとなったジャクリーンさまの等身大の裸身が鮮明に映っていました。
ジャクリーンさまがこのバスルームの存在にまったく驚かれていないのは、このお店のイベントに何度もご出演されてご存知だったからでしょう。
全面鏡にも、さも当然のようなお振る舞い。
私たちが来る前にもショーをされていたようだし、ここは経験値のお高いジャクリーンさまの真似をしておけば間違いないだろうと思い、私もお隣で同じポーズを取ることにします。
「ひゃんっ!」
不意に背中に刺激を感じました。
鏡を見ると私たちの背後から笑顔のミイコさまが、シャワーホースで水流を当ててきていました。
シャワーと言うより、お庭のお水撒きみたくほぼ一本線となった勢いの良い水流。
ジャクリーンさまと私を交互に狙って、強い水流が背中を打ちつけてきます。
少し湯気の立つほどよいぬるま湯なので、冷たさは感じません。
ピシャピシャという奔放な水音がバスルームに響き、目前の鏡がみるみる曇っていきました。
「これからお客様にじっくり視て、弄ってもらう淫乱マンコは、とくに念入りに洗ってあげる。もっと脚をガバっと開いて、こっちにお尻を突き出しなさい!」
らしくないミイコさまの大きなご命令声は、やかましい水音に負けないためでしょう。
「お心遣い、ありがとうございます、ミストレスっ!」
ジャクリーンさまも負けじと大きなお声でお答えされ、両脚をグイッと左右に大きく開いて膝を折り、腰を落として前屈みになられました。
何て言うか、取り組み前のお相撲さんみたいな、女性がするととても浅ましい感じのガニ股大開脚。
「ほら、直子もっ!」
「あ、は、はいっ!」
ミイコさまの怒声に煽られ、あわてて私もジャクリーンさまのポーズを真似します。
「あふぅぅ・・・」
お隣からジャクリーンさまの悩ましいお声。
激しい水流がジャクリーンさまの開いた膣穴を直撃しているのでしょう。
「あぁんっ!」
すぐに私も同じ声をあげることになりました。
大きく割れた股間の粘膜に、勢い良く飛び込んでくる太くて乱暴な水流。
おまけに予想に反して真水に戻った冷たい刺激。
水流はお尻の穴とその下の穴をせわしなく上下して、イタズラに情欲を刺激してきます。
私は小さくあふんあふん、喘ぎっ放し。
一番敏感な部分に水流を当てたくてお尻を捩っていたら、唐突に水流がピタッと止まりました。
「上半身を起こして、こっちを向きなさい」
ミイコさまのご命令に即座にご反応されるジャクリーンさま。
私もジャクリーンさまと同じように、ガニ股のまま回れ右をしてミイコさまのほうに向き直ります。
間髪入れずほとばしる水流が、今度は先に私のほうへと襲いかかってきました。
水温は真水のまま、冷たい刺激がおっぱいに打ち付けられます。
さーこママさまのお店を出るときは濡れタオルで全身を拭かれた程度でしたから、まだなんとなくベタベタしていた素肌の汗やよだれの残滓が、ビシャビシャという水音と一緒に洗い流されていきます。
気持ちいい・・・
水流に合わせて両手を素肌に滑らせたくて堪りませんが、マゾドレイの身ですから服従ポーズを崩すわけにはいきません。
水流が徐々に下っておへそを穿たれ、お腹の辺りはとくに入念に。
さらに両脚を流し、最後に少し長めに股間へと。
剥き出し肉芽が水流の振動にもてあそばれ、身悶えしそうになったとき、スーッと水流はジャクリーンさまのほうへと逸れていきました。
「まあこんなもんでいいでしょ。これでふたりともさっぱりしたんじゃない?汗臭かったもんね。心機一転がんばろう!って気になった?」
ジャクリーンさまも私と同じように水流でなぶられた後、ミイコさまがシャワーを止め、からかうように尋ねてきました。
浅ましいガニ股服従ポーズのまま、はい、とうなずくジャクリーンさまと私。
「オシッコしたいなら、今のうちにしといたほうがいいわよ。ショーが始まったら休憩は無し。放尿姿も見世物になっちゃうからね」
亀甲縛りの乳首を尖らせたミイコさまがニヤニヤなお顔でおっしゃいました。
「するんなら鏡のほうを向いて、端の溝に向けて飛ばしなさい。床に水を流しておいてあげるから」
「はい。失礼ながらミストレス、お言葉に甘えて奴隷は放尿させていただきます」
ジャクリーンさまが妙に色っぽいお声でお応えになり、再び鏡のほうへと向き直ります。
私も少し尿意を感じていたのですが、里美さまやしほりさまも見守る中で、という状況ではやっぱり躊躇してしまいます。
「直子は?したくないの?」
ミイコさまの冷たいお声でのご尋問。
「あ、いえ、少ししたいのですが・・・」
視線を里美さまたちのほうへと泳がせる私。
「何?ここまできて今更羞じらっているの?会社の同僚に放尿姿を晒すのが嫌なの?」
イジワルく尋ねてくるミイコさま。
「言っておくけれど、これからオシッコ姿よりもみじめで浅ましい姿を、同僚どころか見知らぬお客様全員にご披露する身なのよ?こんなところで躊躇っているようじゃ、先が思いやられるわ」
呆れ返ったお声でミイコさまが天を仰がれました。
「やれやれ、わかった。これは連帯責任ね。ジャッキーのオシッコもお預け。直子が放尿を開始したら、ジャッキーも出していいわ」
ミイコさまがお背中を向けられているジャクリーンさまのお尻に、ピシリと乗馬鞭を一発見舞われながらおっしゃいました。
「ヒィッ!」
打擲と同時にジャクリーンさまのお背中がビクンと硬直しました。
ジロリとうらめしそうに私を見遣るジャクリーンさま。
「ねえナオちゃん?ナオちゃんは忘れてしまっているようだけれど、わたしの言葉は全部、命令なのよ?」
妙におやさしく、同情するみたいにご心配そうに私の顔を覗き込んでくるミイコさま。
「さっきステージで宣誓したでしょ?スレイブには一切の拒否権は無いの。逆らうのなら、素っ裸でお店の外に放り出して、わたしたちとは永遠にさようなら。それでもいいの?」
薄い笑いを唇に浮かべながらも瞳だけは笑っていない、ミイコさまの残忍なお顔。
「ご、ごめんなさい・・・わかりました、わ、私もここで、オ、オシッコしま、あ、いえ、させていただきます・・・」
ミイコさまの迫力に気圧され、冷たいお水を浴びせられて尿意が高まっていたこともあり、里美さまたちの前での放尿を承諾しました。
「いい子ね。ならさっさと鏡に向きなさい。前に飛ばせるなら、どんな格好でしてもいいから」
ミイコさまの乗馬鞭の先が私の両おっぱいの谷間をつつきます。
「は、はい・・・」
お返事を返しつつジャクリーンさまを見ると、 両手は後頭部で重ねたまま完全にしゃがみ込んでおられます。
お相撲で言うところの蹲踞、バレエだとグランプリエ、すなわち和式のおトイレで用を足そうとしているときの姿勢。
両腿をグイッと180度近く開いたジャクリーンさまの無毛の陰唇が割れ、中身の柘榴色までが真正面の鏡に鮮明に映り込んでいました。
その格好で私を悩ましく見上げてくるジャクリーンさま。
あなたもさっさとそこにしゃがんで、わたくしに早くオシッコさせてちょうだい・・・と訴えかけてくるかのよう。
仕方なく私もジャクリーンさまと同じ格好にしゃがみ込みました。
「おーけー。直子が発射したらジャッキーも放尿していいわよ。まだこれはバトルじゃないから、飛距離とか量は測らないから、心いくまでオシッコ出し切るといいわ」
ミイコさまが嘲るようにおっしゃいました。
鏡に映っている光景が凄くヘンタイです。
首輪だけの全裸で女性器を開ききってしゃがみ込むマゾドレイがふたり。
その背後に、これまた全裸に亀甲縛りを施し、蝶ネクタイの襟と袖だけで裸身を飾ったミストレスが、乗馬鞭片手にニヤニヤ笑い。
清楚なエプロン姿の里美さまとしほりさまもいつの間にかミイコさまのお隣におられ、鏡の中の私とジャクリーンさまに好奇に満ちたまなざしをぶつけてきています。
「直子さま、早くオシッコを・・・でないと奴隷はもう・・・」
「あ、はい・・・」
ジャクリーンさまにまで急かされて、覚悟を決めて下腹部に力を入れます。
爪先立ちな両足の指に、背後から音も無く床を流れてくる水の冷たさを感じたとき、尿道が開く感覚がありました。
チョロリ・・・
最初は真下の床に垂れ落ちる程度だったのですが、あれよと言う間に放物線を描くほど勢いが増していました。
けっこう溜まっていたんだ・・・
鏡の脇の溝へとピチャピチャ恥ずかしい水音をたてて飛び散る私のお小水。
「直子が出たからジャッキーも出していいわよ。ほら、うつむかないで、自分の恥ずかしい放尿姿をちゃんと見つめていなさいっ!」
ミイコさまのお言葉に顔を上げ、自分の放尿姿を鏡に確認すると同時に、面前の鏡がフッと消えました。
「えっ!?」
思わず大きな声が出てしまいました。
今まで鏡だった壁一面が大きな素通しガラスに。
当然、そのガラスの向こう側にはステージがあり、明るくなったステージ前に詰めかけたお店のお客様がたのお姿が丸見え。
私たちがしゃがんでいる床はステージよりも更に一段上にあるようで、座っているお客様の目線の高さに、ちょうど私たちの女性器があるみたい。
みなさま満面の笑顔でこちらを指差し、ニヤニヤ笑われていました。
そんな状況になっても私のオシッコは止まりませんでした。
相変わらず開いた陰唇奥の尿道口から水流がガラス窓に向けて、ジョボジョボほとばしっています。
ふと気になってジャクリーンさまは、と見ると、切なそうに眉根を寄せつつもなんとも嬉しそうなお顔で、私と同じようにお客様がたに向けてジョボジョボと水流を放たれています。
私の放尿姿、お店のお客様たち全員の見世物に、すでになっていたんだ・・・
このお部屋はこういう仕掛けで、それがわかっていてジャクリーンさままで、私にオシッコするようにけしかけていたんだ。
その事実に逃げ出したいほどの恥ずかしさが背筋を駆け上ったとき、やっとオシッコが止まりました。
「どう?面白いでしょ?この壁一面はマジックミラーになっているの。それも電流を流すことで鏡が一瞬でガラスになるハイテク仕様」
ミイコさまがご自慢そうに告げると、ガラスの向こうのお客様たちが一斉に拍手。
「あなたたちがここに入ったときから、フロアのお客様たちには全部丸見えだったのよ。この鏡、普通のマジックミラーの機能もあるからね。もちろん音声もマイクを通じて向こうに筒抜け」
ご愉快そうな笑顔でご説明くださるミイコさま。
さっきのガニ股水責めも、すべてフロアから丸見えだったんだ・・・
「ジャッキーは何度も出ているから知っていたでしょうけれど、直子の反応は面白かったわ。たぶんその初々しさにお客様がたも、この後のショーの期待がどんどん膨らんだと思う」
ミイコさまのお言葉に呼応するように、ガラスの向こうで手を叩かれ盛り上がるお客様がた。
ガラス越しの私の真正面には、お姉さまとシーナさま、やよいママさま、そしてこちらにレンズを向ける小野寺さまが陣取り、互いに何かおっしゃりながら私を指差して笑われています。
ジャクリーンさまと私は、まさに性的な余興のための見世物なんだ・・・
里美さまたちはおろか、ここにいるお客様がた全員に放尿姿を晒して、嘲笑われているんだ・・・
これまでオナニーのために何度も妄想してきた、不特定多数の方々に痴態を視姦され、慰み者となるシチュエーション。
それが今、紛れも無く現実となっていることに気づいて、からだの奥底から得も言われぬ被虐の快感が湧き上がってきていました。
「さあ、それではみなさん、お待たせいたしました。夏の百合草会スペシャルイベント、新旧マゾスレイブ、恥辱のバトルショーを始めたいと思いまーす」
ミイコさまのお声の調子が変わり、ガラスの向こう側のお客様がたを意識した、司会進行役っぽいよそ行きなお声になられていました。
まるで昔、家族で観たイルカさんの水上ショーでの司会のお姉さんみたい。
ジャクリーンさまと私は、ショーで芸をご披露する調教されたイルカさんです。
もはや逃げも隠れも出来ないと悟り、却って心が落ち着いてきました。
「第一ラウンドはオーソドックスにエネマ対決です。アナルを綺麗にしておいたほうがみなさんもこの後弄りやすいと思うので、この密室で先にちゃっちゃと済ませておきたいと思いまーす」
そこまでおっしゃり、イタズラっぽくニッと微笑まれたミイコさま。
「みなさんが飲み食いされているそちらのフロアで、スレイブたちの汚いものをぶちまける訳にはいきませんからね」
お道化た口調のミイコさまに、嬉しそうに笑われるお客様がた。
何か野次みたいなものを叫ばれているかたもいらっしゃるみたいですが音声は一方通行のようで、こちらにはそのお声までは聞こえてきません。
「最初ですからルールはシンプルに、これからふたりにぬるま湯浣腸を施して、より長く我慢出来たほうが勝ち」
「ただしジャクリーンと直子ではマゾとしてのキャリアが違い過ぎますから、ハンデをつけます。ジャクリーンは500cc、直子は半分の250ccとします」
私が見たこともない大きなガラスのお浣腸器を取り出しながら、おっしゃいました。
えっ?最初からお浣腸姿をみなさまにお見せするの?
せっかく落ち着いてきた心臓が一気にドキドキに戻ってしまいます。
「スレイブたちはその場で四つん這いになりなさい。お客様に顔を視てもらえるように」
しほりさまが差し出したポリ容器からお浣腸器に液体を吸引しつつ、ミイコさまがご命令を下しました。
「お客様だって、おまえたちが噴射するものなんて見たくもないでしょうからね。苦痛に悶え苦しむ憐れなマゾ顔をお見せして、お客様に愉しんでいただきなさい」
ミイコさまは、ご自身もマゾでいらっしゃるので、マゾが悦ぶ虐め方をよくご存知なのでしょう。
冷たいご命令口調に、私のマゾ性もぐんぐんヒートアップ。
同時に泣きたいほどの絶望感も全身を駆け巡っています。
お隣を見るとすでにジャクリーンさまは、濡れたタイルの床に両手を突いてひざまずき、おねだりするような蕩け顔。
私もおずおずと四つん這いになります。
私、またお浣腸されてしまうんだ・・・
今日はすでに、さーこママさまのお店に向かう前に、オフィスの女子トイレでお姉さまから果実型容器のお浣腸薬をいただいていました。
そしてその排泄の瞬間を、里美さまに間近で視られていました。
私が今までに排泄姿をご披露したのは、今夜ここにお集まりの歴代ミストレスの方々と里美さまだけ。
うまくご説明出来ないのですが、私の中では、性的にあられもない姿をお見せするのと、排泄姿を観察されるのとでは、恥ずかしさの質がかなり異なっていました。
たとえばイク姿を視られるのと、お浣腸で我慢しきれず洩らしてしまう姿を視られるのとでは、圧倒的に後者のほうが居心地の悪い、負のベクトル寄りな羞恥を強く感じてしまうのです。
種類は違っても羞恥が強い分、マゾ性ゆえの被虐感や恥辱感も強まり、結果、性的興奮もより高まることではあるのですが、してしまった後の屈辱感と後悔が大きいことが、人前でのお浣腸プレイを私が勧んでしたがらない理由でした。
今回は里美さまどころではなく、今夜初めてお会いしたやよいママさまのお店の常連さまたち全員に、私の排泄の瞬間を観察されてしまいます。
それも同性好きな女性ばかり、その数、およそ30名以上に。
人間失格とか公衆肉便器とか変態露出奴隷とか、マゾ性を滾らせる恥ずかしい単語が、頭の中をグルグル回っています。
ガラス越しに注がれる私への視線すべてが、私を貶み、嘲笑い、軽蔑しきっているように感じられてしまいます。
そして、性質の悪いことにそう感じることで、私は性的にグングン昂ぶっていました。
「里美さんは浣腸器、扱ったことあるのよね?」
四つん這いの頭の上で、ミイコさまのお声がしました。
「あ、はい。するのもされるのも経験済みです。直子にはまだしたことないけれど」
弾んだお声でご返事された里美さま。
そっか、ああ見えて里美さま、お浣腸をした、はわかるけれど、されたこともあるんだ・・・
「じゃあ里美さんはジャクリーンをお願いね。同時に注入しないと不公平になっちゃうから」
里美さまに大きなお浣腸器を手渡し、ご自分はあらためて一回り小さいお浣腸器に液体を満たすミイコさま。
「はい、それではエネマ対決を始めます。今からスレイブたちのアナルにぬるま湯を注入して、どちらがより長く噴射を我慢出来るか、というバトルです」
私のお尻の穴にガラスのひんやりとした感触が当たりました。
顔を横に向けるとジャクリーンさまの、とても嬉しげに悩ましいお顔。
「ワンツースリーで浣腸液を同時に注入し、浣腸器が離れたところからカウントスタートです」
「スレイブたちは絶対うつむかないこと。常に顔をみなさんにお見せして、出ちゃうときは、ちゃんと直前に宣言しないと、即失格だからね」
語気鋭いミイコさまのお言葉の後、肛門に固いものがズブリと押し挿り、つづいて生温かい液体がお腹を満たし始めました。
*
*三人のミストレス 23へ
*
2018年3月4日
三人のミストレス 21
ドアの向こう側からミイコさまにリードを引かれジャクリーンさまと私も、そのお部屋に素足を踏み入れました。
長方形の狭めな空間は、広いお部屋の端っこを無理やり壁で仕切った、みたいな感じ。
床はタイル貼りで、長方形スペースの短いほうの辺の突き当りに細長いロッカーと棚がいくつか設えてあるだけ。
私たちが入ってきたドアの2メートルくらい先にもう一枚扉があり、雰囲気としては、手狭な更衣室、という趣でした。
つづいて里美さまとしほりさまがお入りになると、お部屋内はもはやちょっと息苦しい感じです。
「狭いからジャクリーンとナオちゃんは、そっちのドアの前で待機していて」
もっと奥のお部屋へつづくのであろう扉を指さされるミイコさま。
そのあいだにもロッカーから脱衣カゴみたいなものやお風呂桶みたいなものを次々にテキパキとお出しになっています。
「里美さんとしほりさんは、とりあえずふたりをシンプルな裸にしちゃって。首輪と手足のベルトだけ残して、あとは全部外すの。リードも手錠もいったん外しちゃっていいわ」
「了解でーす」
ミイコさまのリクエストに里美さまが弾んだお声でお応えになりました。
「じゃあしほりんは直子をお願いね。わたしはこちらのマダムを担当するわ」
里美さまがジャクリーンさまの背後に立たれ、しほりさまは私の目の前へ。
「あ、いえ、あの、お嬢様、えーと里美さまでしたね?恐れ入ります、どうか奴隷のことをマダムなどと、分不相応な呼称でお呼びにならないでくださいませ。ドミナに叱られてしまいます」
ジャクリーンさまが媚びるように、里美さまに懇願されています。
「奴隷のことはご自由に、牝ブタとでも、淫乱エロババアでも公衆肉便器でも、お好きなように、どうか蔑んでくださいませ」
後ろ手錠を外されると同時に、自然に両手が頭の後ろへと上がるのは、シーナさまのジャクリーンさまへの、厳しい躾の賜物なのでしょう。
「わかったわ、牝ブタおばさん。本当によく躾けられていること」
私と同じご感想をお持ちになったらしい里美さまが、すごく嬉しそうにニヤリと、嗜虐感たっぷりの笑顔になりました。
里美さまは、手際よくジャクリーンさまのリードと後ろ手錠を外してあげた他には何もされず、そのままマゾの服従ポーズで立ち尽くすジャクリーンさまの肢体を上から下まで、ニヤニヤしげしげと見つめられています。
しほりさまは、私のボディハーネスのベルトを丁寧に外してくださっています。
あらかたのベルトが緩められ、あとはもうからだから取り去るだけとなったときやっと、後ろ手錠とリードが外されました。
もちろんジャクリーンさまを見習って、すかさず私もマゾの服従ポーズになりました。
「それと、エプロン使うなら、このロッカーに入っているから、ご自由にどうぞ。これからたくさん水使うことになるから、あなたたちのお洋服も濡れちゃうかもしれないわよ」
ロッカー傍のミイコさまからお声がかかりました。
お声につられてそちらを視た途端にギョッ!
同じくそちらに視線を走らせた里美さまとしほりさまも瞬間、肩をヒクっと震わせていらっしゃいました。
ミイコさまは、いつの間にかメイド衣装をすべてお脱ぎになり、私やジャクリーンさまと同じように裸になっていらっしゃいました。
いいえ、正確にはまるっきりの全裸ではなく、お出迎えくださったときに私が気づいた通り、ミイコさまの裸体には麻縄が這っていました。
後ろ向きの背骨のラインやウェストを、生成りの麻縄が素肌に吸い付くみたいにピッタリと、ミイコさまの色白な素肌を飾っていました。
「これからスレイブたちにはシャワーを浴びせるからね。そのドアの向こうは浴室スペースになっているの。ジャッキーは知っているでしょうけれど」
ジャッキーと呼ばれたのはジャクリーンさまのことでしょう。
私たちの戸惑いなど意に介さないご様子で、朗らかにおっしゃったミイコさま。
形の良いお尻をこちらに突き出してロッカー内をゴソゴソされながらつづけます。
「ボンデージっぽいので良ければ着替えの衣装もあるけれど、なんだったらあなたたちも、いっそ裸になっちゃう?」
「あ、でもあなたたち、うちの店、初めてだもんね。ショーが進んだらお客さんたちも大半が下着姿かトップレス、ボトムレスになっていたりするのだけれど、初めての人が初っ端から裸は恥ずかしいか」
「このエプロン、撥水性いいから着けているだけでだいぶ違うよ。服濡らしたままエアコンあたると風邪ひくかもでしょ?」
そこまでおっしゃって、ミイコさまがこちらをお向きになられました。
生成りの麻縄による端正な亀甲柄で飾られた、ミイコさまのお美しい裸身。
首元からおっぱい、ウエスト、下半身まで、規則正しい六角形の縄模様が素肌を這っています。
もちろん、おっぱいも女性器も丸出しで。
お久しぶりに拝見したミイコさまのヌードは、相変わらずのお美しさ。
小ぶりながらもツンと天を衝く美乳の桃色乳首が、ミイコさまもまた興奮されていることを示しています。
股の裂け目に食い込むコブ付きの縄目のすぐ上に、綺麗に刈り揃えたポストイットみたいな長方形の陰毛が申し訳程度に残っています。
ミイコさまに作っていただいた自縛ビデオで何度も拝見した、恥丘の向かって右斜上にポツンとある小さなホクロを含めて、懐かしくもお美しいまま変わらない裸体が、目前数メートル先にありました。
更にミイコさまは、ご自分の裸身に艶めかしいアレンジを施していらっしゃいました。
俗に言うバニーガールさんがよく着けていらっしゃる、蝶ネクタイ付きの付け襟と手首のカフス状の付け袖。
フォーマルなYシャツの襟と袖口の部分だけの装飾アイテム。
それらをご自分の裸身に付け加えていらっしゃいました。
つまり、バニーガールさんからウサ耳とボディスーツ、網タイツを剥ぎ取り、その代わり裸体に麻縄の亀甲縛りを施したお姿。
縄で絞られた窮屈そうなおっぱい、股のワレメに食い込む麻縄、そんな被虐性とは正反対のフォーマルな雰囲気を醸し出す白いカラーの付け襟タイとカフス。
そのアンバランスなコーディネートが、絵画にして美術館にでも飾りたくなるような、妙に品のあるアートっぽさと強烈なエロティシズムを同時に放っていました。
真っ白な襟に黒くて可愛らしい蝶ネクタイと真っ白な袖口を亀甲縛りヌードに付けただけで、ミイコさまのヌードはとてもエレガントに見えました。
ワンちゃんの首輪と拘束用ベルトを手足首に巻かれた私とジャクリーンさまが並んだら、たとえ中身は同じマゾ女だとしてもミイコさまのほうが格段にチャーミングに見えることでしょう。
「何わたしのこと、そんなにジロジロ視ているの?」
両手にいろいろお荷物を持ったミイコさまが、照れ隠しみたいに少し怒っているような口調でおっしゃりながら近づいてこられます。
「わたしだって基本エム女だからね。裸を視られるのは好きなのよ。お店で裸になるのには慣れているし、わたしのからだ目当てのお客様だって少しはいるからね、サービスしなくちゃ」
言い訳っぽくおっしゃりながら目前までいらしたミイコさまを、ジャクリーンさまが羨ましそうに見つめています。
「あ、そういうことならわたし、エプロンお借りします!」
「あ、わたしも」
ミイコさまが床にお荷物を置いたガタッという音で、ハッと夢から醒められたように我に返った里美さまとしほりさまが、相次いでおっしゃいました。
「うん。じゃあこれ使って。あとスレイブたちの私物はこのカゴの中にね。あなたたちに渡したバッグとこの中が責め具類。このボトルが消毒液だから、体内に挿入する類の責め具は仕様前使用後によく消毒してね」
ミイコさまのご注意に、はい、とお返事しつつも、魅入られたようにミイコさまのヌードに釘付けな里美さまとしほりさま。
「ミイコさんて本当、お綺麗なからだなんですね?プロポーションもバツグンだし、お顔もウィッグ映えしそうだし、着せ替え人形遊びとか、したくなっちゃう」
しほりさまが珍しく、ご興奮気味なご様子でミイコさまを褒めちぎられます。
「あら、嬉しいこと言ってくれるのね。最近、やよいママともマンネリ気味だから、今度内緒でお手合わせ願っちゃおうかな」
小悪魔的な笑顔で不穏なことをおっしゃるミイコさま。
「確かにミイコさんも魅力的だけれど、わたしはこっちの牝ブタおばさんの、ビミョーにラインが崩れたようなからだのほうが萌えちゃうな。お腹の脂肪の具合とかいやらしくて、縛り甲斐ありそうじゃない?」
里美さまがジャクリーンさまの下腹部をしげしげと見つめつつ、すごくいやらしい感じでおっしゃいました。
同じく裸なのに、どちらからも話題にされない私の裸って・・・
そんな軽口を叩かれつつ、里美さまとしほりさまがそれぞれ、手渡された真っ白なエプロンを身に着けています。
しほりさまは今日も真っ黒なゆったり目のTシャツにブラックスリムジーンズ。
里美さまはカチッとしたYシャツ風ブラウスに濃茶の膝上タイトスカートというOLさん風いでたち。
その上に真っ白で清楚な膝下丈ロングエプロンを纏われたおふたり。
派手すぎないフリルがヴィクトリア朝ぽくて、この場がなんだか一段と格調高くなった感じ。
5名いる女性のうち3名が裸ですけれど。
「ストッキング類はここで脱いで、裸足になっておいたほうがいいよ。床は間違いなく水浸しになるから」
ミイコさまのアドバイスに、あわててエプロンごとスカートをたくし上げる里美さま。
「あれ?ジャッキーのブタの尻尾、まだ抜いていないの?ニップルクリップも」
服従姿のジャクリーンさまを怪訝そうにご覧になりつつおっしゃったミイコさま。
そのお言葉にご反応されたのも里美さまでした。
「あ、いっけない。ミイコさんの可憐なヌードに見惚れていて忘れちゃっていたわ」
バツの悪そうな笑みを浮かべた里美さまが、お脱ぎになったパンストを器用に丸めつつ私を見ました。
「わたし、その役は直子にやらせようと思っていたんだ。手錠とリードだけ外して、しほりさんの直子の世話が終わるのを待っているうちに忘れちゃってた」
テヘペロな笑顔で朗らかにおっしゃる里美さま。
すでに私は、しほりさまからボディハーネスをすべて外していただき、ミイコさまおっしゃるところの、シンプルな裸、になっていました。
すなわち首輪と、手枷、足枷用に巻かれた手足首用リング付きベルト以外、何も身に着けていない姿で、すべて剥き出しなマゾの服従ポーズ。
「それじゃああらためて命令するわ。直子、そちらのマゾおばさんの乳首クリップとアナルの栓、直子の手で外してやりなさい」
里美さまから、わざとらしく重々しいお芝居口調でのご命令。
「は、はい・・・」
ご命令を聞くや否や、私のほうに向き直り、その豊満なおっぱいを突き出してくるジャクリーンさま。
私は服従ポーズを解き、おずおずとジャクリーンさまのおっぱいへと両手を伸ばします。
「お願いします、直子さま・・・」
私の手がおっぱいに触れる前から、眉間にシワを寄せてギュッと目をつぶり、悩ましいお顔をお見せになられるジャクリーンさま。
そう言えばジャクリーンさまは、いったいいつ頃から、かけはりに乳首を噛まれつづけていたのでしょう?
ジャクリーンさまがテーブルの下にうずくまられていたときからチェーンはぶら下がっていたようです。
その後、銀盆をぶら下げられ空いたグラスの重さ責めに苛まれて、今まで。
長時間噛まれているほど、外すときにより大きな激痛が走ることは、私も自分のからだで知っていました。
恐る恐る、まず右手をジャクリーンさまの左おっぱいへと伸ばします。
かけはりの金具にそっと手をかけ、スプリングの効いた持ち手をやんわりと絞りました。
意外にバネは軽いんだ・・・
柔らかいものに食い込んでいた先端がそのものから離れるムニッとした微かな感触が、かけはりのスチールを伝わって私の右手に感じられました。
「あうぅぅっ・・・」
その感触と同時にジャクリーンさまの唇から悲痛な呻き声が零れ出ます。
端正なお顔が大きく歪み、左肩がビクンと上がり、おっぱいがブルンと暴れました。
かけはり自体は予想外に軽かったのですが、繋がったチェーンは見た目よりもかなり重量がありました。
多分このチェーンだけでも、乳首に中身の詰まった缶ビールを一本ぶら下げているくらいの重力がかかっていたはずです。
ジャクリーンさまは相変わらず目をつぶったまま唇を噛みしめ、次の右乳首への激痛に備えていらっしゃるご様子。
そのご様子を見て思わず、私の手の中で落下を免れているこの重い鎖を、パッと手を放して落下させたら面白そう、というサディスティックな衝動が湧き上がります。
ふと見るとジャクリーンさまの大きめな左乳首は、噛まれていた場所が同じように未だ凹んだまま。
その生々しい責め痕に、私までどうしようもなくゾクゾクしてきて、とてもそんな可哀想なことは出来なくなり、衝動を頭から振り払いました。
外したかけはりを左手に移し、ジャクリーンさまの左乳首のかけはりに右手を伸ばします。
「んぐむぅぅぅ・・・」
右のときよりももっと痛々しい、喉奥からほとばしるような呻き声。
凹んだ責め痕も右より深いみたい。
「あうぅっ・・・な、直子さま、いやらしい奴隷を苦痛から解放してくださり、ありがとうございますぅ・・・」
眉間にシワを寄せたまま、縋るような涙目で御礼をおっしゃってくるジャクリーンさま。
きっとまだ両乳首は疼痛でズキズキ疼いているはずです。
今度は、ジャクリーンさまのふくよかなおっぱいを、いたわるようにやさしく愛撫してさしあげたくて仕方ありません。
「おーけー直子。その乳首クリップはこちらにちょうだい」
里美さまがイジワルさ満点のお顔で右手を伸ばしてきました。
「あ、はい・・・」
お渡してしまうと、今度は直子に付けてあげる、とおっしゃられそうで躊躇っていたら、横からミイコさまの右手がひったくるようにかけはりチェーンを攫っていきました。
「大丈夫よ。直子のかけはり初体験をエミリーに抜け駆けしてわたしたちがこっそり奪ったりしないから。直子がこれを体験するのはお客様の前でって、さっきみんなで決めたじゃない」
里美さまを諌めるようにミイコさまが、かけはりチェーンをバッグにしまわれました。
イタズラがみつかっちゃった子供さんみたく、テヘペロでごまかされる里美さま。
「残りはブタのシッポね。ほら、直子?さっさと抜いちゃって」
ミイコさまが私と里美さまに向けておっしゃいました。
「そうですね。ほらマゾおばさん?直子にケツを突き出しなさい」
里美さまもお気を取り直し、イジワル声でご命令。
「はい、ミストレス・・・」
ジャクリーンさまが回れ右をされ、上半身を前傾してお尻を私に突き出してきました。
間近で視るジャクリーンさまのお尻は、まさしく、卑猥、の一言でした。
お尻の割れスジを横切る、細いブーメラン型に日焼けしていない白い尻肉。
ちょうどその中心にある穴に挿し込まれた、ピンク色の渦巻きアナルプラグ。
休め、の姿勢くらいに開かれた両脚のあいだからは、女性器まであられもなく見えていました。
少し開いたピンク色の肉襞はヌラヌラと濡れそぼリ、溢れ出た婬汁が内腿から足先へと何本もスジを描いています。
さっきの両乳首の激痛にマゾ性が反応した結果でしょう。
何よりも淫猥に思えたのはジャクリーンさまの年季の入った女性器の形でした。
私よりもずっと長い期間、弄られ、なぶられ、辱められてきたであろう女性器は、すっかりラビアが弛緩して、大げさにお外へはみ出していました。
おそらくピッタリ両脚を閉じてまっすぐに立っていても目視出来るはず。
熟し切った柘榴のような赤黒い肉襞が、いやらしく割れスジから垂れ下がっていました。
裂け目の突端で、はちきれんばかりに腫れ上がっている肉芽も柘榴色。
私よりもひとまわり以上大きくて、フードは切除しちゃったらしく根本まで剥き出し。
そんなある意味グロテスクな見た目なのに、ラビアの隙間から覗けるヌメヌメな中身は艶かしくも鮮明なピンク色で、そのギャップが導き出す印象はまさしく、淫乱オマンコという言葉しか思い当たりません。
突き出されたブタさんのシッポを指先で摘み、ギュッと力を込めます。
「んぬぅっ・・・」
ジャクリーンさまの切なそうな溜息。
指先にもっと力を込め、腕全体で引っ張ると、かなりの抵抗を感じます。
「むぅぅ、んむぅぅっ・・・」
ジャクリーンさまの喘ぐお声もどんどん高まります。
なお一層の力を込めて引っ張ると、目の前でジャクリーンさまの肛門がブワッと拡がりました。
菊の花弁のようだった紋様がまあるくお口を空けます。
そこからお顔を覗かせたのは、直径3センチ以上はありそうなピンク色の球体。
なおも引っ張ると、ますますアンアン呻かれるジャクリーンさま。
結局、その奥にもうひとつ、手前のよりももうひと回り大きい球体が数珠繋ぎになったアナルストッパーをジャクリーンさまはお尻に埋め込まれていたのでした。
「直子?今そのおばさんの肛門から引っ張り出したシッポの、ボール状になっているところ、鼻を近づけてみなさい」
里美さまがイジワルさ全開のニヤニヤ笑いでご命令をくださいます。
そんなの、お鼻を近づけなくたってわかりきっているのに・・・
「あぅぅ、いやんっ!恥ずかしいですぅ、それだけはご勘弁をぉぉ・・・」
ジャクリーンさまが、可愛らしく羞じらわれます。
「何マゾおばさんがブリっ子しているのよ?ほら、直子?早くっ!」
吐き捨てるような里美さまの冷たいお声。
「は、はいっ・・・」
シッポ部分を指先で摘んだまま、ピンク色の球体部分に恐る恐る鼻を近づけていきます。
見た目こそ黄ばんではいないけれど、表面を覆うヌラヌラが発散してくる、プーンという擬音まで聞こえてきそうなアレな臭い。
私が自分のを嗅ぐと、その途端に理性のタガが吹き飛んでしまう禁断の香り。
自分のとは違うけれど、明らかに排泄物を連想させる、獣じみた背徳の臭い。
「直子?嗅いだ?どんな匂い?」
嬉しそうに尋ねてくる里美さま。
「あ、はい・・・とても、く、クサイです・・・」
自分の鼻先にアナルプラグをぶら下げたまま、その野生の香りにむせ返りつつお答えする私。
「だから、どんな臭いかって聞いているのっ?」
容赦の無い里美さまのご追求。
「あ、はい・・・で、ですから、う、うんちの臭いが、し、しています・・・」
なぜだかいたたまれないほどの恥ずかしさに包まれ、耳たぶまで熱くなって、やっとお返事出来ました。
ヒャハハハハーという弾けたような笑い声の後、里美さまがまだ追い打ちを駆けてきました。
「聞いた?おばさん?おばさんのケツの穴に突っ込まれていたシッポ、直子がとってもクサイってさ。同じマゾドレイにディスられちゃったわよ?」
再び、ヒャハハと、いささか品の無い爆笑。
「あぁうぅぅ、奴隷は、奴隷は恥ずかしい限りでございますぅぅっ・・・」
ジャクリーンさまが切なげなお声で、なのにとても嬉しそうに身悶えされています。
お声とは裏腹に、柘榴色のだらしないオマンコからは白濁液がダラダラ。
私が見ても、このヘンタイもっと虐めてやりたい、と思ってしまうほどのドMっぷり。
やっぱりキャリアの差なのでしょう、マゾペットとしての立ち居振る舞いは、ジャクリーンさまのほうが一枚も二枚も上手です。
「そのシッポは直子が洗いなさい。この後自分に突っ込まれるかもしれないのだから、そのつもりで丁寧に洗っておくことね」
すっかりドS全開となられた里美さまの冷たいお声。
「あ、ミストレス、それはいけません。奴隷が汚したものは奴隷の責任で洗浄いたします。直子さまにそんな不浄なことをお願い出来ません」
私を弁護をしてくださるおやさしいジャクリーンさま。
「奴隷は奴隷らしく口答えは慎みなさい。これは直子への躾なの。同じマゾドレイなのに相方のアナルをクサイなんて言い放つのは失礼じゃない。かぐわしくい香りがします、かなんか答えれば許してあげたのに」
ニヤニヤ笑いで撥ねつける里美さま。
「へー、里美さんて見かけによらず、ずいぶんSっ気が強いのね。頼もしいわ。その調子でどんどんアイデアを出してくれると、今夜のショーも一層盛り上がると思うから、よろしくね。あ、もちろんしほりさんも負けずに、はっちゃけちゃっていいから」
ミイコさまがその場をまとめるようにおっしゃいました。
「はい。わたし、ネコもタチもいけるリバですから。それにお芝居が好きなので、なりきるの得意なんです。だから今夜は冷酷なサディストになりきるつもりで来ているんです」
先日の女子大生さまがたへの自縛レクチャーのときよりもノリノリな感じの里美さま。
私も、里美さまって、こんなにお茶目な一面もお持ちなんだ、ってびっくりしていました。
お酒のせいもあるのでしょうが、普段のお仕事のときの生真面目で頼れる知的な里美さまとは別人のよう。
その視線がずっと追っているのは私よりもジャクリーンさまな気がして、里美さまが本気で虐めたいのはジャクリーンさまのほうなのかな、とふと思いました。
「では、奥の部屋に移動します」
ミイコさまが扉を全開にされました。
明るいシャンデリアに煌々と照らし出された大理石ぽいタイル張りなお部屋。
奥に欧米映画で見かけるような真っ白な陶器で猫足の浴槽が見えました。
壁も荘厳な大理石風で、金色の枠で縁取られ、シャワー類らしき銀色の金具類もみんなお洒落なフォルム。
確かにそこは、とてもゴージャスで広々としたバスルームのようでした。
*
*三人のミストレス 22へ
*
長方形の狭めな空間は、広いお部屋の端っこを無理やり壁で仕切った、みたいな感じ。
床はタイル貼りで、長方形スペースの短いほうの辺の突き当りに細長いロッカーと棚がいくつか設えてあるだけ。
私たちが入ってきたドアの2メートルくらい先にもう一枚扉があり、雰囲気としては、手狭な更衣室、という趣でした。
つづいて里美さまとしほりさまがお入りになると、お部屋内はもはやちょっと息苦しい感じです。
「狭いからジャクリーンとナオちゃんは、そっちのドアの前で待機していて」
もっと奥のお部屋へつづくのであろう扉を指さされるミイコさま。
そのあいだにもロッカーから脱衣カゴみたいなものやお風呂桶みたいなものを次々にテキパキとお出しになっています。
「里美さんとしほりさんは、とりあえずふたりをシンプルな裸にしちゃって。首輪と手足のベルトだけ残して、あとは全部外すの。リードも手錠もいったん外しちゃっていいわ」
「了解でーす」
ミイコさまのリクエストに里美さまが弾んだお声でお応えになりました。
「じゃあしほりんは直子をお願いね。わたしはこちらのマダムを担当するわ」
里美さまがジャクリーンさまの背後に立たれ、しほりさまは私の目の前へ。
「あ、いえ、あの、お嬢様、えーと里美さまでしたね?恐れ入ります、どうか奴隷のことをマダムなどと、分不相応な呼称でお呼びにならないでくださいませ。ドミナに叱られてしまいます」
ジャクリーンさまが媚びるように、里美さまに懇願されています。
「奴隷のことはご自由に、牝ブタとでも、淫乱エロババアでも公衆肉便器でも、お好きなように、どうか蔑んでくださいませ」
後ろ手錠を外されると同時に、自然に両手が頭の後ろへと上がるのは、シーナさまのジャクリーンさまへの、厳しい躾の賜物なのでしょう。
「わかったわ、牝ブタおばさん。本当によく躾けられていること」
私と同じご感想をお持ちになったらしい里美さまが、すごく嬉しそうにニヤリと、嗜虐感たっぷりの笑顔になりました。
里美さまは、手際よくジャクリーンさまのリードと後ろ手錠を外してあげた他には何もされず、そのままマゾの服従ポーズで立ち尽くすジャクリーンさまの肢体を上から下まで、ニヤニヤしげしげと見つめられています。
しほりさまは、私のボディハーネスのベルトを丁寧に外してくださっています。
あらかたのベルトが緩められ、あとはもうからだから取り去るだけとなったときやっと、後ろ手錠とリードが外されました。
もちろんジャクリーンさまを見習って、すかさず私もマゾの服従ポーズになりました。
「それと、エプロン使うなら、このロッカーに入っているから、ご自由にどうぞ。これからたくさん水使うことになるから、あなたたちのお洋服も濡れちゃうかもしれないわよ」
ロッカー傍のミイコさまからお声がかかりました。
お声につられてそちらを視た途端にギョッ!
同じくそちらに視線を走らせた里美さまとしほりさまも瞬間、肩をヒクっと震わせていらっしゃいました。
ミイコさまは、いつの間にかメイド衣装をすべてお脱ぎになり、私やジャクリーンさまと同じように裸になっていらっしゃいました。
いいえ、正確にはまるっきりの全裸ではなく、お出迎えくださったときに私が気づいた通り、ミイコさまの裸体には麻縄が這っていました。
後ろ向きの背骨のラインやウェストを、生成りの麻縄が素肌に吸い付くみたいにピッタリと、ミイコさまの色白な素肌を飾っていました。
「これからスレイブたちにはシャワーを浴びせるからね。そのドアの向こうは浴室スペースになっているの。ジャッキーは知っているでしょうけれど」
ジャッキーと呼ばれたのはジャクリーンさまのことでしょう。
私たちの戸惑いなど意に介さないご様子で、朗らかにおっしゃったミイコさま。
形の良いお尻をこちらに突き出してロッカー内をゴソゴソされながらつづけます。
「ボンデージっぽいので良ければ着替えの衣装もあるけれど、なんだったらあなたたちも、いっそ裸になっちゃう?」
「あ、でもあなたたち、うちの店、初めてだもんね。ショーが進んだらお客さんたちも大半が下着姿かトップレス、ボトムレスになっていたりするのだけれど、初めての人が初っ端から裸は恥ずかしいか」
「このエプロン、撥水性いいから着けているだけでだいぶ違うよ。服濡らしたままエアコンあたると風邪ひくかもでしょ?」
そこまでおっしゃって、ミイコさまがこちらをお向きになられました。
生成りの麻縄による端正な亀甲柄で飾られた、ミイコさまのお美しい裸身。
首元からおっぱい、ウエスト、下半身まで、規則正しい六角形の縄模様が素肌を這っています。
もちろん、おっぱいも女性器も丸出しで。
お久しぶりに拝見したミイコさまのヌードは、相変わらずのお美しさ。
小ぶりながらもツンと天を衝く美乳の桃色乳首が、ミイコさまもまた興奮されていることを示しています。
股の裂け目に食い込むコブ付きの縄目のすぐ上に、綺麗に刈り揃えたポストイットみたいな長方形の陰毛が申し訳程度に残っています。
ミイコさまに作っていただいた自縛ビデオで何度も拝見した、恥丘の向かって右斜上にポツンとある小さなホクロを含めて、懐かしくもお美しいまま変わらない裸体が、目前数メートル先にありました。
更にミイコさまは、ご自分の裸身に艶めかしいアレンジを施していらっしゃいました。
俗に言うバニーガールさんがよく着けていらっしゃる、蝶ネクタイ付きの付け襟と手首のカフス状の付け袖。
フォーマルなYシャツの襟と袖口の部分だけの装飾アイテム。
それらをご自分の裸身に付け加えていらっしゃいました。
つまり、バニーガールさんからウサ耳とボディスーツ、網タイツを剥ぎ取り、その代わり裸体に麻縄の亀甲縛りを施したお姿。
縄で絞られた窮屈そうなおっぱい、股のワレメに食い込む麻縄、そんな被虐性とは正反対のフォーマルな雰囲気を醸し出す白いカラーの付け襟タイとカフス。
そのアンバランスなコーディネートが、絵画にして美術館にでも飾りたくなるような、妙に品のあるアートっぽさと強烈なエロティシズムを同時に放っていました。
真っ白な襟に黒くて可愛らしい蝶ネクタイと真っ白な袖口を亀甲縛りヌードに付けただけで、ミイコさまのヌードはとてもエレガントに見えました。
ワンちゃんの首輪と拘束用ベルトを手足首に巻かれた私とジャクリーンさまが並んだら、たとえ中身は同じマゾ女だとしてもミイコさまのほうが格段にチャーミングに見えることでしょう。
「何わたしのこと、そんなにジロジロ視ているの?」
両手にいろいろお荷物を持ったミイコさまが、照れ隠しみたいに少し怒っているような口調でおっしゃりながら近づいてこられます。
「わたしだって基本エム女だからね。裸を視られるのは好きなのよ。お店で裸になるのには慣れているし、わたしのからだ目当てのお客様だって少しはいるからね、サービスしなくちゃ」
言い訳っぽくおっしゃりながら目前までいらしたミイコさまを、ジャクリーンさまが羨ましそうに見つめています。
「あ、そういうことならわたし、エプロンお借りします!」
「あ、わたしも」
ミイコさまが床にお荷物を置いたガタッという音で、ハッと夢から醒められたように我に返った里美さまとしほりさまが、相次いでおっしゃいました。
「うん。じゃあこれ使って。あとスレイブたちの私物はこのカゴの中にね。あなたたちに渡したバッグとこの中が責め具類。このボトルが消毒液だから、体内に挿入する類の責め具は仕様前使用後によく消毒してね」
ミイコさまのご注意に、はい、とお返事しつつも、魅入られたようにミイコさまのヌードに釘付けな里美さまとしほりさま。
「ミイコさんて本当、お綺麗なからだなんですね?プロポーションもバツグンだし、お顔もウィッグ映えしそうだし、着せ替え人形遊びとか、したくなっちゃう」
しほりさまが珍しく、ご興奮気味なご様子でミイコさまを褒めちぎられます。
「あら、嬉しいこと言ってくれるのね。最近、やよいママともマンネリ気味だから、今度内緒でお手合わせ願っちゃおうかな」
小悪魔的な笑顔で不穏なことをおっしゃるミイコさま。
「確かにミイコさんも魅力的だけれど、わたしはこっちの牝ブタおばさんの、ビミョーにラインが崩れたようなからだのほうが萌えちゃうな。お腹の脂肪の具合とかいやらしくて、縛り甲斐ありそうじゃない?」
里美さまがジャクリーンさまの下腹部をしげしげと見つめつつ、すごくいやらしい感じでおっしゃいました。
同じく裸なのに、どちらからも話題にされない私の裸って・・・
そんな軽口を叩かれつつ、里美さまとしほりさまがそれぞれ、手渡された真っ白なエプロンを身に着けています。
しほりさまは今日も真っ黒なゆったり目のTシャツにブラックスリムジーンズ。
里美さまはカチッとしたYシャツ風ブラウスに濃茶の膝上タイトスカートというOLさん風いでたち。
その上に真っ白で清楚な膝下丈ロングエプロンを纏われたおふたり。
派手すぎないフリルがヴィクトリア朝ぽくて、この場がなんだか一段と格調高くなった感じ。
5名いる女性のうち3名が裸ですけれど。
「ストッキング類はここで脱いで、裸足になっておいたほうがいいよ。床は間違いなく水浸しになるから」
ミイコさまのアドバイスに、あわててエプロンごとスカートをたくし上げる里美さま。
「あれ?ジャッキーのブタの尻尾、まだ抜いていないの?ニップルクリップも」
服従姿のジャクリーンさまを怪訝そうにご覧になりつつおっしゃったミイコさま。
そのお言葉にご反応されたのも里美さまでした。
「あ、いっけない。ミイコさんの可憐なヌードに見惚れていて忘れちゃっていたわ」
バツの悪そうな笑みを浮かべた里美さまが、お脱ぎになったパンストを器用に丸めつつ私を見ました。
「わたし、その役は直子にやらせようと思っていたんだ。手錠とリードだけ外して、しほりさんの直子の世話が終わるのを待っているうちに忘れちゃってた」
テヘペロな笑顔で朗らかにおっしゃる里美さま。
すでに私は、しほりさまからボディハーネスをすべて外していただき、ミイコさまおっしゃるところの、シンプルな裸、になっていました。
すなわち首輪と、手枷、足枷用に巻かれた手足首用リング付きベルト以外、何も身に着けていない姿で、すべて剥き出しなマゾの服従ポーズ。
「それじゃああらためて命令するわ。直子、そちらのマゾおばさんの乳首クリップとアナルの栓、直子の手で外してやりなさい」
里美さまから、わざとらしく重々しいお芝居口調でのご命令。
「は、はい・・・」
ご命令を聞くや否や、私のほうに向き直り、その豊満なおっぱいを突き出してくるジャクリーンさま。
私は服従ポーズを解き、おずおずとジャクリーンさまのおっぱいへと両手を伸ばします。
「お願いします、直子さま・・・」
私の手がおっぱいに触れる前から、眉間にシワを寄せてギュッと目をつぶり、悩ましいお顔をお見せになられるジャクリーンさま。
そう言えばジャクリーンさまは、いったいいつ頃から、かけはりに乳首を噛まれつづけていたのでしょう?
ジャクリーンさまがテーブルの下にうずくまられていたときからチェーンはぶら下がっていたようです。
その後、銀盆をぶら下げられ空いたグラスの重さ責めに苛まれて、今まで。
長時間噛まれているほど、外すときにより大きな激痛が走ることは、私も自分のからだで知っていました。
恐る恐る、まず右手をジャクリーンさまの左おっぱいへと伸ばします。
かけはりの金具にそっと手をかけ、スプリングの効いた持ち手をやんわりと絞りました。
意外にバネは軽いんだ・・・
柔らかいものに食い込んでいた先端がそのものから離れるムニッとした微かな感触が、かけはりのスチールを伝わって私の右手に感じられました。
「あうぅぅっ・・・」
その感触と同時にジャクリーンさまの唇から悲痛な呻き声が零れ出ます。
端正なお顔が大きく歪み、左肩がビクンと上がり、おっぱいがブルンと暴れました。
かけはり自体は予想外に軽かったのですが、繋がったチェーンは見た目よりもかなり重量がありました。
多分このチェーンだけでも、乳首に中身の詰まった缶ビールを一本ぶら下げているくらいの重力がかかっていたはずです。
ジャクリーンさまは相変わらず目をつぶったまま唇を噛みしめ、次の右乳首への激痛に備えていらっしゃるご様子。
そのご様子を見て思わず、私の手の中で落下を免れているこの重い鎖を、パッと手を放して落下させたら面白そう、というサディスティックな衝動が湧き上がります。
ふと見るとジャクリーンさまの大きめな左乳首は、噛まれていた場所が同じように未だ凹んだまま。
その生々しい責め痕に、私までどうしようもなくゾクゾクしてきて、とてもそんな可哀想なことは出来なくなり、衝動を頭から振り払いました。
外したかけはりを左手に移し、ジャクリーンさまの左乳首のかけはりに右手を伸ばします。
「んぐむぅぅぅ・・・」
右のときよりももっと痛々しい、喉奥からほとばしるような呻き声。
凹んだ責め痕も右より深いみたい。
「あうぅっ・・・な、直子さま、いやらしい奴隷を苦痛から解放してくださり、ありがとうございますぅ・・・」
眉間にシワを寄せたまま、縋るような涙目で御礼をおっしゃってくるジャクリーンさま。
きっとまだ両乳首は疼痛でズキズキ疼いているはずです。
今度は、ジャクリーンさまのふくよかなおっぱいを、いたわるようにやさしく愛撫してさしあげたくて仕方ありません。
「おーけー直子。その乳首クリップはこちらにちょうだい」
里美さまがイジワルさ満点のお顔で右手を伸ばしてきました。
「あ、はい・・・」
お渡してしまうと、今度は直子に付けてあげる、とおっしゃられそうで躊躇っていたら、横からミイコさまの右手がひったくるようにかけはりチェーンを攫っていきました。
「大丈夫よ。直子のかけはり初体験をエミリーに抜け駆けしてわたしたちがこっそり奪ったりしないから。直子がこれを体験するのはお客様の前でって、さっきみんなで決めたじゃない」
里美さまを諌めるようにミイコさまが、かけはりチェーンをバッグにしまわれました。
イタズラがみつかっちゃった子供さんみたく、テヘペロでごまかされる里美さま。
「残りはブタのシッポね。ほら、直子?さっさと抜いちゃって」
ミイコさまが私と里美さまに向けておっしゃいました。
「そうですね。ほらマゾおばさん?直子にケツを突き出しなさい」
里美さまもお気を取り直し、イジワル声でご命令。
「はい、ミストレス・・・」
ジャクリーンさまが回れ右をされ、上半身を前傾してお尻を私に突き出してきました。
間近で視るジャクリーンさまのお尻は、まさしく、卑猥、の一言でした。
お尻の割れスジを横切る、細いブーメラン型に日焼けしていない白い尻肉。
ちょうどその中心にある穴に挿し込まれた、ピンク色の渦巻きアナルプラグ。
休め、の姿勢くらいに開かれた両脚のあいだからは、女性器まであられもなく見えていました。
少し開いたピンク色の肉襞はヌラヌラと濡れそぼリ、溢れ出た婬汁が内腿から足先へと何本もスジを描いています。
さっきの両乳首の激痛にマゾ性が反応した結果でしょう。
何よりも淫猥に思えたのはジャクリーンさまの年季の入った女性器の形でした。
私よりもずっと長い期間、弄られ、なぶられ、辱められてきたであろう女性器は、すっかりラビアが弛緩して、大げさにお外へはみ出していました。
おそらくピッタリ両脚を閉じてまっすぐに立っていても目視出来るはず。
熟し切った柘榴のような赤黒い肉襞が、いやらしく割れスジから垂れ下がっていました。
裂け目の突端で、はちきれんばかりに腫れ上がっている肉芽も柘榴色。
私よりもひとまわり以上大きくて、フードは切除しちゃったらしく根本まで剥き出し。
そんなある意味グロテスクな見た目なのに、ラビアの隙間から覗けるヌメヌメな中身は艶かしくも鮮明なピンク色で、そのギャップが導き出す印象はまさしく、淫乱オマンコという言葉しか思い当たりません。
突き出されたブタさんのシッポを指先で摘み、ギュッと力を込めます。
「んぬぅっ・・・」
ジャクリーンさまの切なそうな溜息。
指先にもっと力を込め、腕全体で引っ張ると、かなりの抵抗を感じます。
「むぅぅ、んむぅぅっ・・・」
ジャクリーンさまの喘ぐお声もどんどん高まります。
なお一層の力を込めて引っ張ると、目の前でジャクリーンさまの肛門がブワッと拡がりました。
菊の花弁のようだった紋様がまあるくお口を空けます。
そこからお顔を覗かせたのは、直径3センチ以上はありそうなピンク色の球体。
なおも引っ張ると、ますますアンアン呻かれるジャクリーンさま。
結局、その奥にもうひとつ、手前のよりももうひと回り大きい球体が数珠繋ぎになったアナルストッパーをジャクリーンさまはお尻に埋め込まれていたのでした。
「直子?今そのおばさんの肛門から引っ張り出したシッポの、ボール状になっているところ、鼻を近づけてみなさい」
里美さまがイジワルさ全開のニヤニヤ笑いでご命令をくださいます。
そんなの、お鼻を近づけなくたってわかりきっているのに・・・
「あぅぅ、いやんっ!恥ずかしいですぅ、それだけはご勘弁をぉぉ・・・」
ジャクリーンさまが、可愛らしく羞じらわれます。
「何マゾおばさんがブリっ子しているのよ?ほら、直子?早くっ!」
吐き捨てるような里美さまの冷たいお声。
「は、はいっ・・・」
シッポ部分を指先で摘んだまま、ピンク色の球体部分に恐る恐る鼻を近づけていきます。
見た目こそ黄ばんではいないけれど、表面を覆うヌラヌラが発散してくる、プーンという擬音まで聞こえてきそうなアレな臭い。
私が自分のを嗅ぐと、その途端に理性のタガが吹き飛んでしまう禁断の香り。
自分のとは違うけれど、明らかに排泄物を連想させる、獣じみた背徳の臭い。
「直子?嗅いだ?どんな匂い?」
嬉しそうに尋ねてくる里美さま。
「あ、はい・・・とても、く、クサイです・・・」
自分の鼻先にアナルプラグをぶら下げたまま、その野生の香りにむせ返りつつお答えする私。
「だから、どんな臭いかって聞いているのっ?」
容赦の無い里美さまのご追求。
「あ、はい・・・で、ですから、う、うんちの臭いが、し、しています・・・」
なぜだかいたたまれないほどの恥ずかしさに包まれ、耳たぶまで熱くなって、やっとお返事出来ました。
ヒャハハハハーという弾けたような笑い声の後、里美さまがまだ追い打ちを駆けてきました。
「聞いた?おばさん?おばさんのケツの穴に突っ込まれていたシッポ、直子がとってもクサイってさ。同じマゾドレイにディスられちゃったわよ?」
再び、ヒャハハと、いささか品の無い爆笑。
「あぁうぅぅ、奴隷は、奴隷は恥ずかしい限りでございますぅぅっ・・・」
ジャクリーンさまが切なげなお声で、なのにとても嬉しそうに身悶えされています。
お声とは裏腹に、柘榴色のだらしないオマンコからは白濁液がダラダラ。
私が見ても、このヘンタイもっと虐めてやりたい、と思ってしまうほどのドMっぷり。
やっぱりキャリアの差なのでしょう、マゾペットとしての立ち居振る舞いは、ジャクリーンさまのほうが一枚も二枚も上手です。
「そのシッポは直子が洗いなさい。この後自分に突っ込まれるかもしれないのだから、そのつもりで丁寧に洗っておくことね」
すっかりドS全開となられた里美さまの冷たいお声。
「あ、ミストレス、それはいけません。奴隷が汚したものは奴隷の責任で洗浄いたします。直子さまにそんな不浄なことをお願い出来ません」
私を弁護をしてくださるおやさしいジャクリーンさま。
「奴隷は奴隷らしく口答えは慎みなさい。これは直子への躾なの。同じマゾドレイなのに相方のアナルをクサイなんて言い放つのは失礼じゃない。かぐわしくい香りがします、かなんか答えれば許してあげたのに」
ニヤニヤ笑いで撥ねつける里美さま。
「へー、里美さんて見かけによらず、ずいぶんSっ気が強いのね。頼もしいわ。その調子でどんどんアイデアを出してくれると、今夜のショーも一層盛り上がると思うから、よろしくね。あ、もちろんしほりさんも負けずに、はっちゃけちゃっていいから」
ミイコさまがその場をまとめるようにおっしゃいました。
「はい。わたし、ネコもタチもいけるリバですから。それにお芝居が好きなので、なりきるの得意なんです。だから今夜は冷酷なサディストになりきるつもりで来ているんです」
先日の女子大生さまがたへの自縛レクチャーのときよりもノリノリな感じの里美さま。
私も、里美さまって、こんなにお茶目な一面もお持ちなんだ、ってびっくりしていました。
お酒のせいもあるのでしょうが、普段のお仕事のときの生真面目で頼れる知的な里美さまとは別人のよう。
その視線がずっと追っているのは私よりもジャクリーンさまな気がして、里美さまが本気で虐めたいのはジャクリーンさまのほうなのかな、とふと思いました。
「では、奥の部屋に移動します」
ミイコさまが扉を全開にされました。
明るいシャンデリアに煌々と照らし出された大理石ぽいタイル張りなお部屋。
奥に欧米映画で見かけるような真っ白な陶器で猫足の浴槽が見えました。
壁も荘厳な大理石風で、金色の枠で縁取られ、シャワー類らしき銀色の金具類もみんなお洒落なフォルム。
確かにそこは、とてもゴージャスで広々としたバスルームのようでした。
*
*三人のミストレス 22へ
*
2018年2月25日
三人のミストレス 20
「そう言えば直子はまだ、ジャクリーンのしているあの乳首クリップは、されたことがなかったんだっけ?」
お姉さまが私の尖り乳首をじっと見つめながら尋ねてきました。
気がつくとお姉さまの背後に、里美さまとしほりさまも仲良く肩を並べてお立ちになり、私をニヤニヤ見下ろしていました。
「あ、はい・・・外国のSMの動画や画像ではよく見かけて、見るからに痛そうだなー、とは思っていました。日本でも売っているのですか?」
普通の単純なクリップとは違い、冷たそうで重そうな銀色メカニカルでいかめしい外見が、いかにも西洋の拷問具という感じがしていました。
「あはは。やっぱり直子は可愛いね。そういうボケ方、あたし好きよ」
やよいママさまがご愉快そうに笑いました。
「直子はあんまりお裁縫とかしなさそうだものね。あれは元を正せば、和裁をする人ならおなじみのお裁縫道具だよ」
お姉さまも嬉しそうに笑っています。
「あのクリップはですね、かけはり、っていう、昔からある純和風なお裁縫道具なんです。和服の反物を縫ったり染色するときに布地をピンと張っておくために使うんです」
小野寺さまが解説してくださいます。
「布をピンと張ってキープするために、突起の金具が引っ張られるとより強く噛むように出来ていて、挟む部分にはギザギザの滑り止めゴムも付いています。普通のクリップみたいにバネの挟む力任せではなく、一度挟んだら外れないように工夫されているのですね」
「だから今のジャクリーンさんは、かなりの激痛に苛まれていると思いますよ。お盆の重さが増すたびに金具が引っ張られて、ニップルをより強く挟んで引っ張ってくるのですから」
「当然、昔のSMマニアな人たちも古くから責め具として活用していて、それに目を付けた欧米のボンデージグッズ業者が、かけはりを仕入れて鉄のチェーンを付けて拷問具ぽくアレンジしたSMグッズとして、ジャパニーズニップルクランプスなんて呼び名で普及しているようです」
小野寺さまったら、澄ましたお顔してえっちな雑学にもずいぶんお詳しいんだ。
「あたしも実家帰れば、いくつか年季の入ったやつがお裁縫箱にあるはずだわ。高校の頃、浴衣づくりに凝ったことあるから」
お姉さまが私をニヤリと一瞥しておっしゃいました。
シーナさまが、まるで他人事、みたいなシレッとしたお顔でつづけます。
「確かにあれ、かなり痛いみたいよ。いくら強く引っ張っても絶対外れないから。て言うより引っ張るほど強く挟まれるわけじゃない。うちの牝ブタも最初のうちは、あれを見せられると一瞬、絶望的な顔をしていたもの。今は、悦んで付けているけれどね」
「へー、いいなー、あたしも早く直子の絶望的な顔、見てみなくっちゃ」
からかうような笑顔で私の顔を覗き込んでくるお姉さま。
「あ、あのえっと、し、シーナさまのことをジャクリーンさまは、ドミナ、ってお呼びされていましたけれど、ドミナって、何なのですか?シーナさまのミドルネームか何か、とか?」
かけはり、というものがかなり痛そうなのでゾクゾクしてしまい、直子に付けてみよう、なんてならないうちに急いで話題を変えようと、ずっと気になっていたことを焦ってお尋ねしてみました。
「直子は、ミドルネーム、が好きねえ。何か思い入れでもあるの?」
やよいママさまが半笑いで、呆れたようにおっしゃいます。
「あ、いえ、別に・・・」
なんだか急に恥ずかしくなって、うつむく私。
「ドミナという言葉はですね、ミストレスと同じような意味のSM用語だと思えばいいですよ。ご主人様、女王様、みたいな意味の」
おやさしくて博識な小野寺さまが、理知的に解説してくださいます。
「英語で、支配、を意味するdominationという単語からきた、という説と、これも英語のdominatrix、女性支配者とか女主人という意味の単語からきたという説があるみたいですね。いずれにしましても、女性支配者を、ドミナ、と隷属する側が尊称するのは、昭和中期頃からの日本のSM小説では定番の表現のようです」
「わたくしとしましては、ドミナ、と称した場合、支配者の中でも女性に限定するところから、dominatrixが語源、という説を推したいところですね。ちなみにdomination、支配、の対義語は、submission、服従です」
小野寺さまは、横文字部分の単語を完璧にネイティヴな発音でお話しされていました。
「へー、小野寺さんて、そういう下ネタもやけにお詳しいのね。もっとカタブツさんかと思ってた。でもまあ、インテリにはムッツリが多い、って言うし」
シーナさまがニヤニヤ笑いで茶化しにかかります。
「あ、いえ、わたくしもアンジェラと長くおつきあいしていますから、知識だけは増えていきますもので・・・でも、先ほどのジャクリーンさんとのショーは、わたくしも、あのお綺麗なお尻に思い切り鞭を振るってみたい、なんて興奮してしまいました」
照れ笑いをお浮かべになり、目の前のオンザロックをグイッと飲み干された小野寺さま。
小野寺さまのように品があって理知的なかたのSっ気って、凄く怖そう・・・
「アレが勝手に呼び始めたのよ、ドミナって。わたしも語源までは知らないけれど、ミストレスと同じような意味だってことは知っていたから、好きにさせたの」
シーナさまがニンジンのスティックをポリポリ齧りつつおっしゃいます。
「ずっとご主人様とかシーナさま、って呼んでいたのが、数年前くらいにミストレスになって、いつだったか北欧から帰ってきたら、これからはドミナとお呼びさせていただきます、って宣言されたのよ。飛行機で読んだ本の中にそういう場面があって、わたしにピッタリだと思ったんだって」
「あの牝ブタ、スケベなことには貪欲だから、そういう小説とかビデオとか山ほど集めているの。わたしも、アレを牝ブタだの売女だのおばさんだの好きに呼んでいるからさ、勝手にすれば、ってほっといたの」
まんざらでも無さそうな、おやさしい目になられたシーナさま。
そこにジャクリーンさまが、空になった銀盆を乳首に吊り下げたまま、お戻りになられました。
ジャクリーンさまの柔らかそうなおっぱい、左右の下乳のお肉に、事務用の標準的な目玉クリップがひとつづつ、新たに噛み付いてぶら下がっていました。
「ほら、プラッター外してあげるから、こっち来なさい」
シーナさまがジャクリーンさまを手招きされます。
「ちゃんと言いつけ通り、手は使わずに回ってきたのでしょうね?」
目の前にひざまづかれたジャクリーンさまの、腰のベルトをぞんざいに外しつつ、シーナさまが詰問されます。
「はい、ドミナ。どんなに重くなっても手では支えずに、みなさまの空いたグラスをカウンターまで運ばせていただきました。トレイに乗り切ら無さそうになると、アキコさまが助けてくださいました」
アキコさま、というのは、ミイコさまから、アキちゃん、と呼ばれていた、もうひとりのメイド服姿の女性、おそらくお店のスタッフさんのことでしょう。
「お客様がたが面白がって、オマンコをさすったりお尻を叩いたりお酒をご馳走してくださったり、いろいろ虐めてくださいました、このクリップはエンドウさまがくださいました」
やっぱり乳首が痛いのでしょう、眉間にシワを寄せて少し辛そうに色っぽいお顔のジャクリーンさまがシーナさまを見つめ、神妙にご報告されています。
「ふーん。それじゃあ後でエンドウさんにご奉仕しなくちゃね」
シーナさまが無造作に目玉クリップを外し、より痛そうに歪むジャクリーンさまのお顔。
「こんなに乳首をビロンビロンに伸ばしちゃって、みっともなくお乳が垂れ下がっちゃって、本当にだらしないおっぱいよね」
銀盆が外れたチェーンを再び中央で繋ぐシーナさま。
ジャクリーンさまのふたつの乳首を起点に半円形を描く鎖が、胸元からお腹にかけて重そうにユラユラ揺れています。
「直子がおまえの乳首クリップに、ずいぶん興味津々みたいなのよ。もっと近くで見せてやりなさい」
シーナさまに促され、ジャクリーンさまが膝歩きで、私の目の前へと進み出られました。
間近で拝見するジャクリーンさまの豊満な生おっぱいは、地肌の青白さを際立たせる小麦色の日焼けとのコントラストとも相俟って妖艶の一言。
そのたわわに熟しきったふたつの果実のそれぞれの頂点に、禍々しい形の金属の嘴が大きめな乳首の根本を食いちぎらんばかりに、しっかりと噛み付いています。
その先の重そうな鎖に乳房全体が引っ張られ、房の付け根付近には数本のシワが走るほど。
思わず生ツバをゴクリと呑み込んでしまうほどの淫靡さ、いやらしさ、痛々しさ。
「どう?なんだったら今こいつから外して、直子のを挟んであげよっか?」
シーナさまがからかうみたいに聞いてきます。
「あ、いえっ!・・・」
首を左右にフルフル振りながら、とっさに自分のおっぱいを庇おうとしますが、後ろ手錠では庇うも何もありません。
首の動きに合わせて無駄にブルブルと左右に揺れる私のおっぱい。
「まあまあ、この後すぐにショーなんだからさ、そういう面白そうなことはステージの上で、みんなでゆっくり見物しようよ」
やよいママさまがイタズラっぽい笑顔で、助け舟を出してくださいました。
と言っても、せっかくならみなさまの前で晒し者にしよう、という意味にも取れますから、私にとってあまり助けにはなっていないのですが。
「それじゃあそろそろ始めましょうか?」
「そうね」
ミイコさまの呼びかけにやよいママさまが応えられました。
「シーナちゃんとエミリーはわたしの後に着いてステージに上ってね。あ、ジャクリーンとナオちゃんは裸足になって」
ミイコさまに促され、うつむいて足だけでスニーカーを脱ごうとしていると、背後から里美さまがお声をかけてくださいます。
「靴、ひとりで脱げる?」
「あ、はい、なんとか大丈夫そうです・・・」
かかとをスリ合わせて脱いだスニーカーを、里美さまが拾い上げてくださいました。
ジャクリーンさまはミュールを履かれていたので脱ぐのは楽だったみたい。
ジャクリーンさまの両足首を繋いでいたチェーンもいつの間にか外されていました。
「では、ステージに上がりましょう」
ミイコさまの号令でお姉さまとシーナさまが立ち上がられます。
それぞれの右手にはそれぞれのペットの首輪に繋がるリードチェーン。
場内が暗くなる等の演出は無く、フロア、ステージ共に昼間みたいに明るいままです。
まず、片手に乗馬鞭を持たれたミイコさまと、手ぶらのやよいママさまが並んでステージ上へ。
ここで、気づかれたお客様がたから盛大な拍手。
つづいてシーナさまにリードを引かれ、後ろ手錠にされたジャクリーンさまがしずしずとステージ上に。
少し遅れてお姉さまにリードを引かれた私も、おずおずと舞台上へ。
私、ボディハーネスだけの裸で後ろ手錠のまま、みなさまが注目されている明るいステージに上るんだ・・・
階段2段分くらいの段差を跨ぐとき、マゾマンコの奥がキュゥンと疼きました。
「それではみなさま、お待たせしました!これより百合草会夏の感謝祭、第二部のイベントショーを始めたいと思いますっ!」
マイクを通したミイコさまのお声が場内に響き、ステージ前に詰めかけたお客様がたから、やんやの拍手。
ステージの一番下手に、片手にマイク、もう片方に乗馬鞭を握られたミイコさま。
そのお隣にジャクリーンさまの首輪リードを持たれたシーナさま。
そのまたお隣、ステージのほぼ中央付近に、黒いレザーの首輪と両手足首にリング付きのベルトを巻かれ、両乳首のかけはりチェーンはまだそのまんま、他はオールヌードなジャクリーンさま。
ジャクリーンさまと並んでのステージほぼ中央は、赤い首輪と手足首ベルト、肝心な場所は何ひとつ隠せないくすんだ赤いボディハーネスで裸身を飾った私。
その横には、私の首輪のリードを持たれたお姉さま。
お姉さまのお隣、一番上手端に、これまたマイクを持たれたやよいママさま、という布陣です。
舞台下のお客様がたも含めて数十名いる女性の中で、ジャクリーンさまと私だけが異質でした。
おっぱいも女性器も剥き出しにして、後ろ手錠の為に自ら隠すことは出来ず、為す術も無く自分の秘部を衆目に晒していました。
もちろん、品定めでもするかのような容赦の無い好奇の視線が、中央のふたりに浴びせ掛けられています。
親子ほども歳の離れたふたりの女性の裸体が、同性たちの眼前でまさに見世物となっていました。
「今夜は、おなじみのジャクリーンに加えて、ニューフェイスのマゾペットを迎え、対戦形式でショーを進めたいと思っています」
ミイコさまのお言葉にヒューヒューと愉しそうにざわつくお客様がた。
「ご紹介しましょう。みなさまよくご存知のエミリーの部下にして、絶対服従なマゾペットセクレタリー、社会人一年生ながら経験豊富なオールラウンダーヘンタイ娘、森下直子ちゃんでーすっ!」
えーっ!?ミイコさまったら、モロに私の本名をバラしちゃった・・・
一瞬目の前が真っ暗になりました。
拍手と共に私の素肌、乳首やワレメに、より激しい好奇の視線が突き刺さってくるのがビンビンわかります。
「このナオちゃんはまだ若いんだけどね、高校生の頃、初めてのご主人様が、当時まだお店開く前のやよいママで、エミリーの前にはシーナちゃんのスレイブもしていたっていう、ヘンタイマゾペットのエリートコースを歩んできているのよ」
ミイコさまがご冗談ぽくおっしゃると、おおーっ、とどよめくお客様がた。
「そう。あたしが指で、この子のヴァージン、いただいちゃったの。初エネマもね」
やよいママさまがマイクを使って可笑しそうにおっしゃると、すかさずシーナさまがミイコさまのマイクに近づきます。
「それで、この子のマン毛をマゾ女らしく永久脱毛させたのが、わ・た・し」
シーナさまのお道化た仕草にイェーイと盛り上がるお客様がた。
お姉さまのお顔をそっと盗み見ると、呆れたような面白がっているような、フクザツな半笑いを浮かべていらっしゃいました。
そっか、今このステージの上には、私の人生歴代お三人の女王様が上がっていらっしゃるんだ・・・
それでこれから、やよいママさまのパートナー、ミイコさまの司会で、シーナさまのパートナー、ジャクリーンさまと、見知らぬみなさまの見守る中で、辱めを受けるんだ・・・
バレエを始めた幼気な中学生の頃には、毛ほどの想像も出来なかった破廉恥でヘンタイなシチェーション。
ずいぶん遠くまで来ちゃったな、という感慨と共に、今までにお三人からされた様々な陵辱や辱めが脈絡なく次から次へと脳裏によみがえり、ほろ苦くも甘酸っぱい懐かしさの入り混じった羞恥と被虐感が全身を駆け巡りました。
そんな感傷的な背徳感を吹き飛ばし、紛れも無く直面しているアブノーマルな現実へと引き戻したのは、ミイコさまのお声。
「では今夜のショーを始める前に、大事な儀式をしておきましょう。これをしておかないと、みなさんが愉しめませんものね?」
ミイコさまがイタズラっぽくお客様がたに問いかけると、一層ガヤガヤヒューヒューざわつくギャラリーのみなさま。
「これからショーを進めるにあたり、ミストレスおふたりがお持ちのマゾペット調教権をいったん、わたしたちに預けていただきます。つまり、ジャクリーンと直子を、わたしたちが好きにしていい、という絶対服従の権利です。わたしたち、というのは、ここにいるバー百合草スタッフと百合草会会員のお客様がた全員、という意味です」
ミイコさまのお芝居がかったお声が響き、フロアが束の間、シーンと静まり返りました。
「まずミストレスであるおふたかた、よろしいですか?」
「もちろん」
「はい」
ミイコさまの問い掛けに、さも当然のようにうなずかれたシーナさまとお姉さま。
「次にスレイブたち。ミストレスが承諾した以上拒否権は無いのだけれど、一応聞くわ。絶対服従、いいわね?」
「はい、喜んでっ!」
「・・・はい・・・」
喜々としてお答えになるジャクリーンさまと、うなだれ気味の私。
同時にフロアのほうだけ照明が薄暗くなり、ミイコさまの重々しいお芝居声とも相俟って、雰囲気が一気に禍々しくなりました。
「契約完了。これで今夜この二匹のマゾペットは、イベントお開きまで今ここにお集まりのみなさん全員の共有スレイブとなりました。とは言っても、ショーのあいだは手を出したくなっても我慢してね。これだけの人数が勝手に動いちゃうと収拾つかなくなっちゃうから」
ニッコリとお客様がたに語り掛けるミイコさま。
「これからスレイブたちに、恥ずかしいゲームをいくつかさせます。もちろん勝負ですから勝ち負けが決まります。トータルで勝ったほうにはご褒美、負けたほうにはお仕置きが待っています」
ここでちょっと間を置き、ニヤッと笑ったミイコさま。
「でもまあ筋金入りのマゾ女たちですから、お仕置きがご褒美なのかもしれないですけれど・・・」
クスクスアハハと嘲るように笑うお客様がた。
「そのお仕置きタイムには、みなさん全員、自由に参加して責めてくださって結構です。もちろんスレイブが死なない程度の常識は守ってくれないと困りますが」
ミイコさまってば、サラッと恐ろしいことを・・・
「あと、さっきもお願いしたけれど、個人的な写真とか動画の撮影や録音はNGね。そちらの彼女が撮影しているビデオは、後日お店で上映会を企画するから」
「その他はショーのあいだも、ムラムラしてきたらオナるのもよし、パートナーとコトに及ぶとか、脱ぎたくなったらどんどん脱いじゃって結構です。レッツ、オージー!」
ミイコさまの煽りにイェーイッ!とノリ良く応えられるお客様がた。
下手側のボックス席から小野寺さまのレンズが、私たちをジーッと記録しています。
「それじゃあまず、みなさんに失礼が無いようにスレイブたちのからだを清めてくるから、しばしご歓談ね。そのあいだにアキちゃん、ステージ上の準備を」
シーナさまとお姉さまから渡されたリードの持ち手を右手で一緒くたに握ったミイコさまが、ちょっとキョロキョロ思案顔。
「誰かわたしのアシスタントがふたりぐらい欲しいのだけれど・・・」
お独り言のようにつぶやかれたミイコさまに、ステージを下りようとされていたお姉さまがご反応されました。
「それだったらうちの里美としほりさんが適任よ。しほりさんは本業がヘアメイクだからこういう現場にも慣れているし、里美もエログッズの扱いには長けているから」
そのお言葉が終わらないうちにおふたりがミイコさまの傍らに駆けつけていらっしゃいました。
まるで示し合わせていたかのよう・・・
いいえ、多分事前に打ち合わせていて、最初からそういう段取りだったのでしょう。
それが証拠におふたりとも、片手に見慣れない大きめなバッグをおのおの下げていらっしゃいます。
おふたりの私物のバッグとは違う、おそらくミイコさまたちがご用意された、これからショーで使うお道具か何か。
どうやら今夜のこのイベントは、やよいママさまやお姉さまたちが事前に入念に打ち合わせされた上でのもので、これからの展開をまったく知らされていないのは、私とお客様がただけなのかもしれません。
でも、見知っているおふたりがご一緒くださるのは、私にとって心強いことでした。
ミイコさまが握るリードに引かれ、裸のマゾペットたち、ジャクリーンさまと私がステージ上手から、おトイレへの矢印サインが示す狭い通路へと誘導されます。
場内のBGMは、軽快なソウルミュージックに変わっていて、フロアでは幾人かが軽くおからだを揺すり始めていらっしゃいます。
私の目前にはジャクリーンさまの剥き出しのお背中、背後にはニヤニヤ笑いの里美さまとしほりさま。
「ドキドキしている?」
からかうようなお声で里美さま。
「何をされるかわからなくって、ドM心がジンジン疼いちゃってるんでしょう?」
愉しそうなしほりさまからのお問い掛け。
「は、はい・・・」
眼前のジャクリーンさまのお尻からまだ覗いているブタさんの尻尾型アナルストッパーを見つめて、おそらく共感性羞恥というのでしょう、いたたまれない羞じらいを感じている私。
通路の一番奥に女性トイレを示す赤いアイコンが見え、そこで何かえっちな衣装にでも着替えるのかな?なんて思っていたら行進がストップ。
ミイコさまがそのドア手前の、何も書かれていないもうひとつの真っ白なドアのノブにお手を掛け、ガチャっと手前に引かれました。
*
*三人のミストレス 21へ
*
お姉さまが私の尖り乳首をじっと見つめながら尋ねてきました。
気がつくとお姉さまの背後に、里美さまとしほりさまも仲良く肩を並べてお立ちになり、私をニヤニヤ見下ろしていました。
「あ、はい・・・外国のSMの動画や画像ではよく見かけて、見るからに痛そうだなー、とは思っていました。日本でも売っているのですか?」
普通の単純なクリップとは違い、冷たそうで重そうな銀色メカニカルでいかめしい外見が、いかにも西洋の拷問具という感じがしていました。
「あはは。やっぱり直子は可愛いね。そういうボケ方、あたし好きよ」
やよいママさまがご愉快そうに笑いました。
「直子はあんまりお裁縫とかしなさそうだものね。あれは元を正せば、和裁をする人ならおなじみのお裁縫道具だよ」
お姉さまも嬉しそうに笑っています。
「あのクリップはですね、かけはり、っていう、昔からある純和風なお裁縫道具なんです。和服の反物を縫ったり染色するときに布地をピンと張っておくために使うんです」
小野寺さまが解説してくださいます。
「布をピンと張ってキープするために、突起の金具が引っ張られるとより強く噛むように出来ていて、挟む部分にはギザギザの滑り止めゴムも付いています。普通のクリップみたいにバネの挟む力任せではなく、一度挟んだら外れないように工夫されているのですね」
「だから今のジャクリーンさんは、かなりの激痛に苛まれていると思いますよ。お盆の重さが増すたびに金具が引っ張られて、ニップルをより強く挟んで引っ張ってくるのですから」
「当然、昔のSMマニアな人たちも古くから責め具として活用していて、それに目を付けた欧米のボンデージグッズ業者が、かけはりを仕入れて鉄のチェーンを付けて拷問具ぽくアレンジしたSMグッズとして、ジャパニーズニップルクランプスなんて呼び名で普及しているようです」
小野寺さまったら、澄ましたお顔してえっちな雑学にもずいぶんお詳しいんだ。
「あたしも実家帰れば、いくつか年季の入ったやつがお裁縫箱にあるはずだわ。高校の頃、浴衣づくりに凝ったことあるから」
お姉さまが私をニヤリと一瞥しておっしゃいました。
シーナさまが、まるで他人事、みたいなシレッとしたお顔でつづけます。
「確かにあれ、かなり痛いみたいよ。いくら強く引っ張っても絶対外れないから。て言うより引っ張るほど強く挟まれるわけじゃない。うちの牝ブタも最初のうちは、あれを見せられると一瞬、絶望的な顔をしていたもの。今は、悦んで付けているけれどね」
「へー、いいなー、あたしも早く直子の絶望的な顔、見てみなくっちゃ」
からかうような笑顔で私の顔を覗き込んでくるお姉さま。
「あ、あのえっと、し、シーナさまのことをジャクリーンさまは、ドミナ、ってお呼びされていましたけれど、ドミナって、何なのですか?シーナさまのミドルネームか何か、とか?」
かけはり、というものがかなり痛そうなのでゾクゾクしてしまい、直子に付けてみよう、なんてならないうちに急いで話題を変えようと、ずっと気になっていたことを焦ってお尋ねしてみました。
「直子は、ミドルネーム、が好きねえ。何か思い入れでもあるの?」
やよいママさまが半笑いで、呆れたようにおっしゃいます。
「あ、いえ、別に・・・」
なんだか急に恥ずかしくなって、うつむく私。
「ドミナという言葉はですね、ミストレスと同じような意味のSM用語だと思えばいいですよ。ご主人様、女王様、みたいな意味の」
おやさしくて博識な小野寺さまが、理知的に解説してくださいます。
「英語で、支配、を意味するdominationという単語からきた、という説と、これも英語のdominatrix、女性支配者とか女主人という意味の単語からきたという説があるみたいですね。いずれにしましても、女性支配者を、ドミナ、と隷属する側が尊称するのは、昭和中期頃からの日本のSM小説では定番の表現のようです」
「わたくしとしましては、ドミナ、と称した場合、支配者の中でも女性に限定するところから、dominatrixが語源、という説を推したいところですね。ちなみにdomination、支配、の対義語は、submission、服従です」
小野寺さまは、横文字部分の単語を完璧にネイティヴな発音でお話しされていました。
「へー、小野寺さんて、そういう下ネタもやけにお詳しいのね。もっとカタブツさんかと思ってた。でもまあ、インテリにはムッツリが多い、って言うし」
シーナさまがニヤニヤ笑いで茶化しにかかります。
「あ、いえ、わたくしもアンジェラと長くおつきあいしていますから、知識だけは増えていきますもので・・・でも、先ほどのジャクリーンさんとのショーは、わたくしも、あのお綺麗なお尻に思い切り鞭を振るってみたい、なんて興奮してしまいました」
照れ笑いをお浮かべになり、目の前のオンザロックをグイッと飲み干された小野寺さま。
小野寺さまのように品があって理知的なかたのSっ気って、凄く怖そう・・・
「アレが勝手に呼び始めたのよ、ドミナって。わたしも語源までは知らないけれど、ミストレスと同じような意味だってことは知っていたから、好きにさせたの」
シーナさまがニンジンのスティックをポリポリ齧りつつおっしゃいます。
「ずっとご主人様とかシーナさま、って呼んでいたのが、数年前くらいにミストレスになって、いつだったか北欧から帰ってきたら、これからはドミナとお呼びさせていただきます、って宣言されたのよ。飛行機で読んだ本の中にそういう場面があって、わたしにピッタリだと思ったんだって」
「あの牝ブタ、スケベなことには貪欲だから、そういう小説とかビデオとか山ほど集めているの。わたしも、アレを牝ブタだの売女だのおばさんだの好きに呼んでいるからさ、勝手にすれば、ってほっといたの」
まんざらでも無さそうな、おやさしい目になられたシーナさま。
そこにジャクリーンさまが、空になった銀盆を乳首に吊り下げたまま、お戻りになられました。
ジャクリーンさまの柔らかそうなおっぱい、左右の下乳のお肉に、事務用の標準的な目玉クリップがひとつづつ、新たに噛み付いてぶら下がっていました。
「ほら、プラッター外してあげるから、こっち来なさい」
シーナさまがジャクリーンさまを手招きされます。
「ちゃんと言いつけ通り、手は使わずに回ってきたのでしょうね?」
目の前にひざまづかれたジャクリーンさまの、腰のベルトをぞんざいに外しつつ、シーナさまが詰問されます。
「はい、ドミナ。どんなに重くなっても手では支えずに、みなさまの空いたグラスをカウンターまで運ばせていただきました。トレイに乗り切ら無さそうになると、アキコさまが助けてくださいました」
アキコさま、というのは、ミイコさまから、アキちゃん、と呼ばれていた、もうひとりのメイド服姿の女性、おそらくお店のスタッフさんのことでしょう。
「お客様がたが面白がって、オマンコをさすったりお尻を叩いたりお酒をご馳走してくださったり、いろいろ虐めてくださいました、このクリップはエンドウさまがくださいました」
やっぱり乳首が痛いのでしょう、眉間にシワを寄せて少し辛そうに色っぽいお顔のジャクリーンさまがシーナさまを見つめ、神妙にご報告されています。
「ふーん。それじゃあ後でエンドウさんにご奉仕しなくちゃね」
シーナさまが無造作に目玉クリップを外し、より痛そうに歪むジャクリーンさまのお顔。
「こんなに乳首をビロンビロンに伸ばしちゃって、みっともなくお乳が垂れ下がっちゃって、本当にだらしないおっぱいよね」
銀盆が外れたチェーンを再び中央で繋ぐシーナさま。
ジャクリーンさまのふたつの乳首を起点に半円形を描く鎖が、胸元からお腹にかけて重そうにユラユラ揺れています。
「直子がおまえの乳首クリップに、ずいぶん興味津々みたいなのよ。もっと近くで見せてやりなさい」
シーナさまに促され、ジャクリーンさまが膝歩きで、私の目の前へと進み出られました。
間近で拝見するジャクリーンさまの豊満な生おっぱいは、地肌の青白さを際立たせる小麦色の日焼けとのコントラストとも相俟って妖艶の一言。
そのたわわに熟しきったふたつの果実のそれぞれの頂点に、禍々しい形の金属の嘴が大きめな乳首の根本を食いちぎらんばかりに、しっかりと噛み付いています。
その先の重そうな鎖に乳房全体が引っ張られ、房の付け根付近には数本のシワが走るほど。
思わず生ツバをゴクリと呑み込んでしまうほどの淫靡さ、いやらしさ、痛々しさ。
「どう?なんだったら今こいつから外して、直子のを挟んであげよっか?」
シーナさまがからかうみたいに聞いてきます。
「あ、いえっ!・・・」
首を左右にフルフル振りながら、とっさに自分のおっぱいを庇おうとしますが、後ろ手錠では庇うも何もありません。
首の動きに合わせて無駄にブルブルと左右に揺れる私のおっぱい。
「まあまあ、この後すぐにショーなんだからさ、そういう面白そうなことはステージの上で、みんなでゆっくり見物しようよ」
やよいママさまがイタズラっぽい笑顔で、助け舟を出してくださいました。
と言っても、せっかくならみなさまの前で晒し者にしよう、という意味にも取れますから、私にとってあまり助けにはなっていないのですが。
「それじゃあそろそろ始めましょうか?」
「そうね」
ミイコさまの呼びかけにやよいママさまが応えられました。
「シーナちゃんとエミリーはわたしの後に着いてステージに上ってね。あ、ジャクリーンとナオちゃんは裸足になって」
ミイコさまに促され、うつむいて足だけでスニーカーを脱ごうとしていると、背後から里美さまがお声をかけてくださいます。
「靴、ひとりで脱げる?」
「あ、はい、なんとか大丈夫そうです・・・」
かかとをスリ合わせて脱いだスニーカーを、里美さまが拾い上げてくださいました。
ジャクリーンさまはミュールを履かれていたので脱ぐのは楽だったみたい。
ジャクリーンさまの両足首を繋いでいたチェーンもいつの間にか外されていました。
「では、ステージに上がりましょう」
ミイコさまの号令でお姉さまとシーナさまが立ち上がられます。
それぞれの右手にはそれぞれのペットの首輪に繋がるリードチェーン。
場内が暗くなる等の演出は無く、フロア、ステージ共に昼間みたいに明るいままです。
まず、片手に乗馬鞭を持たれたミイコさまと、手ぶらのやよいママさまが並んでステージ上へ。
ここで、気づかれたお客様がたから盛大な拍手。
つづいてシーナさまにリードを引かれ、後ろ手錠にされたジャクリーンさまがしずしずとステージ上に。
少し遅れてお姉さまにリードを引かれた私も、おずおずと舞台上へ。
私、ボディハーネスだけの裸で後ろ手錠のまま、みなさまが注目されている明るいステージに上るんだ・・・
階段2段分くらいの段差を跨ぐとき、マゾマンコの奥がキュゥンと疼きました。
「それではみなさま、お待たせしました!これより百合草会夏の感謝祭、第二部のイベントショーを始めたいと思いますっ!」
マイクを通したミイコさまのお声が場内に響き、ステージ前に詰めかけたお客様がたから、やんやの拍手。
ステージの一番下手に、片手にマイク、もう片方に乗馬鞭を握られたミイコさま。
そのお隣にジャクリーンさまの首輪リードを持たれたシーナさま。
そのまたお隣、ステージのほぼ中央付近に、黒いレザーの首輪と両手足首にリング付きのベルトを巻かれ、両乳首のかけはりチェーンはまだそのまんま、他はオールヌードなジャクリーンさま。
ジャクリーンさまと並んでのステージほぼ中央は、赤い首輪と手足首ベルト、肝心な場所は何ひとつ隠せないくすんだ赤いボディハーネスで裸身を飾った私。
その横には、私の首輪のリードを持たれたお姉さま。
お姉さまのお隣、一番上手端に、これまたマイクを持たれたやよいママさま、という布陣です。
舞台下のお客様がたも含めて数十名いる女性の中で、ジャクリーンさまと私だけが異質でした。
おっぱいも女性器も剥き出しにして、後ろ手錠の為に自ら隠すことは出来ず、為す術も無く自分の秘部を衆目に晒していました。
もちろん、品定めでもするかのような容赦の無い好奇の視線が、中央のふたりに浴びせ掛けられています。
親子ほども歳の離れたふたりの女性の裸体が、同性たちの眼前でまさに見世物となっていました。
「今夜は、おなじみのジャクリーンに加えて、ニューフェイスのマゾペットを迎え、対戦形式でショーを進めたいと思っています」
ミイコさまのお言葉にヒューヒューと愉しそうにざわつくお客様がた。
「ご紹介しましょう。みなさまよくご存知のエミリーの部下にして、絶対服従なマゾペットセクレタリー、社会人一年生ながら経験豊富なオールラウンダーヘンタイ娘、森下直子ちゃんでーすっ!」
えーっ!?ミイコさまったら、モロに私の本名をバラしちゃった・・・
一瞬目の前が真っ暗になりました。
拍手と共に私の素肌、乳首やワレメに、より激しい好奇の視線が突き刺さってくるのがビンビンわかります。
「このナオちゃんはまだ若いんだけどね、高校生の頃、初めてのご主人様が、当時まだお店開く前のやよいママで、エミリーの前にはシーナちゃんのスレイブもしていたっていう、ヘンタイマゾペットのエリートコースを歩んできているのよ」
ミイコさまがご冗談ぽくおっしゃると、おおーっ、とどよめくお客様がた。
「そう。あたしが指で、この子のヴァージン、いただいちゃったの。初エネマもね」
やよいママさまがマイクを使って可笑しそうにおっしゃると、すかさずシーナさまがミイコさまのマイクに近づきます。
「それで、この子のマン毛をマゾ女らしく永久脱毛させたのが、わ・た・し」
シーナさまのお道化た仕草にイェーイと盛り上がるお客様がた。
お姉さまのお顔をそっと盗み見ると、呆れたような面白がっているような、フクザツな半笑いを浮かべていらっしゃいました。
そっか、今このステージの上には、私の人生歴代お三人の女王様が上がっていらっしゃるんだ・・・
それでこれから、やよいママさまのパートナー、ミイコさまの司会で、シーナさまのパートナー、ジャクリーンさまと、見知らぬみなさまの見守る中で、辱めを受けるんだ・・・
バレエを始めた幼気な中学生の頃には、毛ほどの想像も出来なかった破廉恥でヘンタイなシチェーション。
ずいぶん遠くまで来ちゃったな、という感慨と共に、今までにお三人からされた様々な陵辱や辱めが脈絡なく次から次へと脳裏によみがえり、ほろ苦くも甘酸っぱい懐かしさの入り混じった羞恥と被虐感が全身を駆け巡りました。
そんな感傷的な背徳感を吹き飛ばし、紛れも無く直面しているアブノーマルな現実へと引き戻したのは、ミイコさまのお声。
「では今夜のショーを始める前に、大事な儀式をしておきましょう。これをしておかないと、みなさんが愉しめませんものね?」
ミイコさまがイタズラっぽくお客様がたに問いかけると、一層ガヤガヤヒューヒューざわつくギャラリーのみなさま。
「これからショーを進めるにあたり、ミストレスおふたりがお持ちのマゾペット調教権をいったん、わたしたちに預けていただきます。つまり、ジャクリーンと直子を、わたしたちが好きにしていい、という絶対服従の権利です。わたしたち、というのは、ここにいるバー百合草スタッフと百合草会会員のお客様がた全員、という意味です」
ミイコさまのお芝居がかったお声が響き、フロアが束の間、シーンと静まり返りました。
「まずミストレスであるおふたかた、よろしいですか?」
「もちろん」
「はい」
ミイコさまの問い掛けに、さも当然のようにうなずかれたシーナさまとお姉さま。
「次にスレイブたち。ミストレスが承諾した以上拒否権は無いのだけれど、一応聞くわ。絶対服従、いいわね?」
「はい、喜んでっ!」
「・・・はい・・・」
喜々としてお答えになるジャクリーンさまと、うなだれ気味の私。
同時にフロアのほうだけ照明が薄暗くなり、ミイコさまの重々しいお芝居声とも相俟って、雰囲気が一気に禍々しくなりました。
「契約完了。これで今夜この二匹のマゾペットは、イベントお開きまで今ここにお集まりのみなさん全員の共有スレイブとなりました。とは言っても、ショーのあいだは手を出したくなっても我慢してね。これだけの人数が勝手に動いちゃうと収拾つかなくなっちゃうから」
ニッコリとお客様がたに語り掛けるミイコさま。
「これからスレイブたちに、恥ずかしいゲームをいくつかさせます。もちろん勝負ですから勝ち負けが決まります。トータルで勝ったほうにはご褒美、負けたほうにはお仕置きが待っています」
ここでちょっと間を置き、ニヤッと笑ったミイコさま。
「でもまあ筋金入りのマゾ女たちですから、お仕置きがご褒美なのかもしれないですけれど・・・」
クスクスアハハと嘲るように笑うお客様がた。
「そのお仕置きタイムには、みなさん全員、自由に参加して責めてくださって結構です。もちろんスレイブが死なない程度の常識は守ってくれないと困りますが」
ミイコさまってば、サラッと恐ろしいことを・・・
「あと、さっきもお願いしたけれど、個人的な写真とか動画の撮影や録音はNGね。そちらの彼女が撮影しているビデオは、後日お店で上映会を企画するから」
「その他はショーのあいだも、ムラムラしてきたらオナるのもよし、パートナーとコトに及ぶとか、脱ぎたくなったらどんどん脱いじゃって結構です。レッツ、オージー!」
ミイコさまの煽りにイェーイッ!とノリ良く応えられるお客様がた。
下手側のボックス席から小野寺さまのレンズが、私たちをジーッと記録しています。
「それじゃあまず、みなさんに失礼が無いようにスレイブたちのからだを清めてくるから、しばしご歓談ね。そのあいだにアキちゃん、ステージ上の準備を」
シーナさまとお姉さまから渡されたリードの持ち手を右手で一緒くたに握ったミイコさまが、ちょっとキョロキョロ思案顔。
「誰かわたしのアシスタントがふたりぐらい欲しいのだけれど・・・」
お独り言のようにつぶやかれたミイコさまに、ステージを下りようとされていたお姉さまがご反応されました。
「それだったらうちの里美としほりさんが適任よ。しほりさんは本業がヘアメイクだからこういう現場にも慣れているし、里美もエログッズの扱いには長けているから」
そのお言葉が終わらないうちにおふたりがミイコさまの傍らに駆けつけていらっしゃいました。
まるで示し合わせていたかのよう・・・
いいえ、多分事前に打ち合わせていて、最初からそういう段取りだったのでしょう。
それが証拠におふたりとも、片手に見慣れない大きめなバッグをおのおの下げていらっしゃいます。
おふたりの私物のバッグとは違う、おそらくミイコさまたちがご用意された、これからショーで使うお道具か何か。
どうやら今夜のこのイベントは、やよいママさまやお姉さまたちが事前に入念に打ち合わせされた上でのもので、これからの展開をまったく知らされていないのは、私とお客様がただけなのかもしれません。
でも、見知っているおふたりがご一緒くださるのは、私にとって心強いことでした。
ミイコさまが握るリードに引かれ、裸のマゾペットたち、ジャクリーンさまと私がステージ上手から、おトイレへの矢印サインが示す狭い通路へと誘導されます。
場内のBGMは、軽快なソウルミュージックに変わっていて、フロアでは幾人かが軽くおからだを揺すり始めていらっしゃいます。
私の目前にはジャクリーンさまの剥き出しのお背中、背後にはニヤニヤ笑いの里美さまとしほりさま。
「ドキドキしている?」
からかうようなお声で里美さま。
「何をされるかわからなくって、ドM心がジンジン疼いちゃってるんでしょう?」
愉しそうなしほりさまからのお問い掛け。
「は、はい・・・」
眼前のジャクリーンさまのお尻からまだ覗いているブタさんの尻尾型アナルストッパーを見つめて、おそらく共感性羞恥というのでしょう、いたたまれない羞じらいを感じている私。
通路の一番奥に女性トイレを示す赤いアイコンが見え、そこで何かえっちな衣装にでも着替えるのかな?なんて思っていたら行進がストップ。
ミイコさまがそのドア手前の、何も書かれていないもうひとつの真っ白なドアのノブにお手を掛け、ガチャっと手前に引かれました。
*
*三人のミストレス 21へ
*
2018年2月11日
三人のミストレス 19
「ごきげんよう。お久しぶりです、シーナさん」
お姉さまだってシーナさまの足下でうずくまる裸身の存在には気づかれているはずなのに、そこにはまったく触れずニコヤカにご挨拶。
「本宮から、今降ろした、って連絡入ってから30分以上も現われないからさ、てっきり直子が怖気づいて逃げ出しちゃったかな、と思っていたわよ。このまま来なかったら二度目のショーは牝ブタに何やらせようかって、考えていたところ」
ご機嫌ナナメっぽいご様子なシーナさまが、細長いグラスに入った水色のお飲み物をクイッと一口、お飲みになりました。
シーナさまたちがお座りになっているテーブルの上には、そのお飲み物の他に、チーズとクラッカーが乗ったお皿、グラスに刺さったお野菜スティックが置いてあり、小野寺さまの前には、茶褐色の液体に氷を浮かべたお飲み物。
それらに加えて、見た瞬間にドキッとしてしまう、ひときわ私の目を惹くものがふたつ、無造作に置いてありました。
ひとつめは、全体が真っ黒で少し古びた乗馬鞭。
ずいぶんと使い込まれているようで、持ち手の革が黒光りしてテラテラ光っています。
長い柄の細い部分が弾力のありそうな素材で、とてもよくしなりそう。
先端のベロ部分は弓矢の矢羽根みたいな形で大きめ。
これで尻たぶをジャストヒットされたら、クッキリ矢羽根の形の赤い打痕が残っちゃいそうです。
もうひとつは、小野寺さまの前に置いてあるハンディビデオカメラ。
新人エステティシャンの研修用教材という名目で、私のマゾマンコがワックス脱毛でツルツルにされる一部始終を録画されたときに使われたカメラと同じものよう。
ということは、これから私がしなくてはいけないバトルショーとやらも、このカメラで撮影、記録されることになるのでしょう・・・
シーナさまに促され、先ほど空けてくださったストゥールに腰掛けようとすると、すかさず脇からミイコさまが、ストゥールの腰掛け部分の上にたたんだバスタオルを敷いてくださいました。
お姉さまと小野寺さまは初対面らしく、お名刺の交換をされています。
腰掛けた私は、足下にいらっしゃる、裸の人、が気になって仕方ありません。
「そう言えばエミリー?本宮から名刺、もらった?」
シーナさまがお姉さまにお尋ねになりました。
「ええ。車を降りるとき、どうぞ今後共ご贔屓に、ってくださったわよ。あのかた、個人営業なのね」
小野寺さまのお名刺をポーチにしまうついでに、一枚の小さな紙片をヒラヒラさせるお姉さま。
「へー、ていうことは気に入られたんだ。だったらエミリー、これから直子と遊ぶとき、わたしが使わないときならいつでも本宮の車、使っていいってことよ」
少しご機嫌が直られたらしいシーナさまの、弾んだお声。
「わたしが牝ブタと移動するときは、こいつは、大抵ほとんど裸だから、本宮はそういうヘンタイの扱いに慣れているの。だから、あなたたちも大胆に愉しめるはずよ」
「もちろん料金は、どこへ行こうが、北海道だろうが沖縄だろうが牝ブタ持ちだし、本宮はああ見えて合気道とか護身術全般身につけた優秀なガードウーマンでもあるし、オマケにSっ気も旺盛だから、いろいろ頼もしいはずよ」
シーナさまが、こいつ、とおっしゃったとき、同時に足でテーブル下の人に何かしたみたいで、んぐぅ、という苦しげな呻き声がテーブル下から聞こえました。
「エミリーは小野寺さんとは初対面だったわね?アンジェラのサロンで事務方全般を一手に仕切っている、超有能なセクレタリー」
「あ、アンジェラさんとはこのお店で何度かお会いしたことあります。その節はうちの直子がずいぶんお世話になったみたいで、ありがとうございました」
シーナさまのご紹介でお姉さまが小野寺さまに深々と頭を下げ、つられて私もペコリとお辞儀。
「今日のこちらでのイベントには、うちのアンジェラがとても来たがっていたのですが、どうしても外せない先約があり、代わりにわたくしが送り込まれました」
小野寺さまが数年前と変わらない理知的かつ滑舌の良いハッキリとした口調でおっしゃいました。
「それで、観られないのであればせめて映像だけでも、ということでわがままをお許しいただき、本日はショーの一部を撮影させていただくことになりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
私を見つつの小野寺さまのお言葉に、やっぱり、とじんわりマゾマンコを潤ます私。
そのとき、私たちの背後で立ったまま会話を見守っていたミイコさまが、お口を挟んできました。
「安心してナオちゃん。撮影するのはこのビデオだけで、他のお客様はケータイでもスマホでも一切撮影禁止になっているから。ネットに画像流出して顔バレ身バレとかは絶対に無いって約束するわ」
イタズラっぽく微笑まれるミイコさま。
「お店で上映会とか、BGVとしてそのモニターに流すことは考えているけれどね」
「そんなことより、早くナオちゃんにジャクリーンを紹介してあげて。エミリーはここで何度か会ったことあるけれど、ナオちゃんは初対面でしょ?」
ミイコさまがシーナさまに、新しいお飲み物を手渡しながらおっしゃいました。
「ううん。直子はずっと以前に、うちの牝ブタと顔合わせしているわ。もっともそのときは生意気にこいつ、人並みの格好をしていたと思うけれど」
シーナさまがニヤニヤ笑いつつ、テーブル上の乗馬鞭を手にお取りになります。
「ほら、ヘンタイ牝ブタドマゾおばさん?オットマン役はもういいわ。立ち上がっておまえのお仲間にご挨拶なさい。ほら、早くっ!」
シーナさまがテーブル下に潜らせた乗馬鞭がご活躍されているのか、テーブル下から人の肌を打擲する拍手のようなペチペチ音が聞こえてきます。
「ん、むぐぅ・・・」
テーブルが少しガタガタ揺れ、シーナさま側のテーブル端からウェーブのかかった髪の毛が見えてきました。
やがて、肘、肩、背中と露わになり、紛れも無い全裸女性の全身が現われました。
首には太くて幾つもリングがぶら下がった黒い首輪、肩までのウェーブヘアが汗で額に貼り付き、黒色のボールギャグをかまされたお口からはだらだらとよだれを垂らされ。
目鼻立ちの大きな日本人離れした端正なお顔は紅潮し、眉根に深く苦悩のシワが刻まれていましたが、そのお美しいお顔には、確かに見覚えがありました。
シーナさまのパトロンさんにして、うんとお歳の離れた専属マゾドレイ。
シーナさまのお住まいでもある私と同じマンション最上階の持ち主であり、どなたでも知っている有名上場会社の社長夫人。
確かお名前は、ワカバヤシさま。
「直子、会ったことあるよね?うちに遊びに来たときに」
「あ、は、はい・・・」
シーナさまに問われ、そのときのことをあざやかに思い出しました。
東京に出て来て、シーナさまと恥辱満点の刺激的な再会を果たした初夏の数日後。
ペントハウス風になっているマンション屋上で遊ぼうとシーナさまに呼び出され、伺ったときのことでした。
玄関先でお出迎えしてくださった、仕立ての良いサマースーツを品良く着こなされた女優さんのようにお綺麗なお顔立ちの見るからにセレブマダム風な女性。
身長は私より少し高いくらいなのに、何て言うのか、キラキラしたオーラに満ち溢れていて、生まれて初めて、貴婦人、と呼ばれる人種を目の当たりにした、と感じました。
そのときは、その女性が外出される直前だっため、お顔を合わせただけだったのですが、ごゆっくりしていってくださいね、というおやさしいお言葉と、たおやかに香る甘ったるいコロンの香りが印象的で、なんて絵に描いたようにお上品なご婦人なのだろう、と思ったものでした。
その後にシーナさまのお口から、そのご婦人こそがシーナさまの慰み者マゾドレイだと聞かされ、もっとビックリしてしまったのですが。
その優雅なマダム、ワカバヤシさまが今、私たちの目の前に全裸で、いえ、全裸よりももっと浅ましいお姿で仁王立ちされていました。
両手は頭の後ろで手錠されているらしく、立ち上がったときからすでにマゾの服従ポーズ。
ご年齢は私の母と同じくらいか少し上とお聞きしていましたが、とてもそうとは思えない、シミやシワが少しも見えない艶やかな肌に引き締まったプロポーション。
バストは大きく、ウェストはキュッと絞られ、ヒップはドーンと豊かで美脚がスラリ。
もちろん腋と股間は完全剃毛済みのツルッツル。
一見してお歳を感じさせない若々しいセクシーボディなのですが、いくつかの理由で、見ているこちらが恥ずかしくて目を背けたくなるくらい、艶めかしい色香を全身から発散されています。
まず、目につくのは、そのおからだに残る日焼け跡。
全体にこんがり健康的な小麦色に焼けていらっしゃるのですが、バスト部分と下半身にだけ、青白いほど生々しく普通の肌色が残っていました。
おっぱい部分は、小さめなハーフカップブラビキニの形通り、乳輪を含むおっぱい周りだけ白い肌。
下半身は、恥丘の膨らみ始めくらいから腿の付け根までがブーメラン型に白く焼け残り、凄くローライズでローレグな水着を身に着けていらっしゃったのであろうことが推測できます。
その二箇所の未日焼け部分の青白さと小麦色の他部分とのコントラストで、結果的に白いおっぱいと乳輪、そして無毛の股間の割れスジを、ひときわ生々しく猥褻に目立たせる日焼け跡となっていました。
更に、そのおっぱいの先端にはステンレス製らしい禍々しい形をしたクリップが両乳首に噛みつき、ふたつのクリップを繋いだ重そうなスチールチェーンに引っ張られ、豊満なおっぱいが盛大にうなだれて垂れ下がり、熟れ過ぎて今にもポタリと落ちそうな果実のよう。
乳首も乳輪も私より大きく、色も濃い目ですごく淫猥な感じ。
そしてとどめは、二の腕や胸元、太股付近のあちこちに刻まれている、ついさっきまで縄でギリギリと絞られていたのであろう生々しい縄目痕。
太腿には矢羽根型に鞭打たれた痕も、ところどころに残っていて、私たちがここに来る前までに、このかたがいったいどんな扱いを受けられていたのか、いけない妄想が膨らんでしまいます。
そんな感じに、見るからにふしだらと言うか、いやらしくも美しい裸体を目の当たりにして、私の心臓はドキドキ早鐘のよう。
思わずお隣のお姉さまにからだを摺り寄せてしまいました。
「ほら、牝ブタ?口枷取ってやるから、今夜の対戦相手に一応挨拶しときな」
シーナさまがぞんざいにおっしゃると、すかさずワカバヤシさまが服従ポーズのままひざまずき、お顔をシーナさまの胸元に差し出します。
シーナさまがボールギャグのベルトを緩めると、その唇の端からよだれがダラダラ、首筋からおっぱいへと流れ落ちていきました。
ワカバヤシさまの額にひっついた髪の毛を丁寧に払い、乱れた髪型を整えてあげる、おやさしいシーナさま。
口枷を解かれ髪を直されたワカバヤシさまって、やっぱり凄い美人さん、今流行の言葉で言えば、まさしく、美魔女、さんという感じです。
「お久しぶりです、直子さま。直子さまのことはいつもドミナから聞かされていましたから、ぜひ一度、ちゃんとお目にかかりたいと思っていました。本日はよろしくお願いいたします」
再び立ち上がられたワカバヤシさまが、座っている私を見下ろすように、服従ポーズのまま深々とお辞儀をしてくださいました。
「え、あ、あの、いえ、こちらこそ・・・」
「うちの直子だって同じマゾドレイなんだからさ、ジャクリーンも別に、直子さま、なんてあらたまらなくたっていいのに」
しどろもどろな私に代わって、お姉さまがワカバヤシさまに、茶化すようにお応えになりました。
「いえいえ、ドミナは直子さまのことをいつも褒めていらっしゃいますから、奴隷にとっても直子さまはドミナのご友人で崇拝すべきおかたでございます。奴隷はここでは最下層の身分ですので」
ワカバヤシさまが恐縮されたようにおっしゃいました。
ドミナ、って、シーナさまのことよね?
えっ?シーナさまって私のこと、ワカバヤシさまの前で褒めてくださっているの?
それにワカバヤシさまは、ご自分のことを、奴隷、ってお呼びになるんだ・・・
そんなことを考えていたらシーナさまの右手が一閃し、乗馬鞭のベロがワカバヤシさまのお尻をピシャリと打ち据えました。
「ひっ!」
「何、あたりまえのことを得意げに言っているの?おまえが最下層のヘンタイセックススレイブだってことは、ここにいる誰もがわかりきっているわよ」
「でも今夜はエミリーのマゾペットと、どちらのドレイがより従順でヘンタイかを競う対決、勝負は勝負だからね?もしおまえが直子みたいなこんな小娘に負けたら、明け方に素っ裸で表に連れ出して、道端や近くの公園にたむろしているホームレスのを5、6本、しゃぶらせるからねっ!」
シーナさまがワカバヤシさまの乳首からぶら下がったチェーンを無造作に引っ張りながら、怖いお顔で吐き捨てるようにおっしゃいました。
ワカバヤシさまの両乳首がおっぱいもろとも痛々しいくらい伸び切っています。
「あうぅっ、そ、それだけはお赦しください。ドミナはいつもその罰の後は、わたくしをしばらく可愛がってくださらなくなるではないですか・・・」
シーナさまの手を離れた鎖でおっぱいがブランブランと揺れるのにも構わず、ワカバヤシさまが憐れそうに懇願されます。
「あたりまえでしょ?そんな男どもで穢された牝ブタのからだなんて、たとえグローブしていたって触りたくないわよ」
「皮膚の細胞は約一ヶ月で入れ替わる、っていうから、穢れたからだが生まれ替わるまで、おまえは貞操帯嵌めて、セックスもオナニーも、わたしとの謁見も禁止よ!」
今度はパシッとワカバヤシさまの右おっぱいを打ち据えるシーナさま。
やっと鎮まっていた鎖が、再び派手にブランブランと暴れ始めます。
「あぁうぅっ、わ、わかりました。奴隷もその罰だけは受けたくないので、いくら可憐な直子さまと言えども、手加減なしでお相手させていただきます」
私をまっすぐ見て、縋るような目つきで微笑まれるワカバヤシさま。
「そうね、せいぜいがんばんなさい。ほら、そろそろ始めるから、おまえは席を回って空いたグラスやお皿を集めてきなさい」
シーナさまがおっしゃると、傍らのミイコさまが四角い銀盆をシーナさまに差し出されました。
もうひとりのメイド服姿の女性がワカバヤシさまの背後に回り、両手の手錠を外されます。
「かしこまりました、ドミナ。奴隷は仰せのままに」
ワカバヤシさまが膝立ちになると、シーナさまがふたつの乳首から半円状に垂れ下がったチェーンを金具からふたつに分け、銀盆の左右の持ち手部分に装着しています。
えっ?それってもしかして・・・
やがて装着が終わったらしく、ワカバヤシさまが立ち上がられました。
ワカバヤシさまのウエスト部分から、駅弁の売り子さんのように銀色のお盆が飛び出ています。
そのお盆を支えるのは左右の乳首に噛み付いた2本のチェーン。
ウェスト部分でもベルトを巻いて銀盆を安定させてはいるようですが、あの状態では銀盆にグラスを乗せるたびに重さで両乳首が引っ張られちゃうはずです。
「ほら、時間押しているんだから、さっさと回ってきな。重くても絶対手を使って支えるんじゃないよっ?」
「は、はいーっ!」
シーナさまにお尻をピシャリと打たれ、ヨタヨタと全裸でフロアにお出になるワカバヤシさまの後姿。
そのお尻にはアナルプラグなのでしょう、クルンと円を描いた、まさしく豚さんの尻尾のようなプラスティックの尻尾が生えていました。
裸足の両足首には黒いベルトの足枷、もちろんその両足首は歩幅くらいのチェーンで繋がれています。
「はーい、みなさーん。そろそろイベント第2部を始めますから、空いたグラスやお皿は、今場内を回っているジャクリーンのお盆に乗せてあげてくださーい」
ミイコさまがフロアに向かって、ひときわ大きなお声で呼びかけられました。
気がつくとフロアのお客様の大半が、あるかたは椅子をご持参で、あるかたは立ったまま、私たちのテーブルを取り囲むように集まっておられました。
「ショーのあいだは、中央テーブルに各種お酒のボトルと氷やお水やジュースを置いておくので、各自勝手に作って飲んでね。おつまみはアキちゃんに言えば、簡単なものなら作ってくれると思うわ」
中央のテーブルにせっせとウィスキーのボトルなどを並べている、もうひとりのメイド服姿な女性を指さされるミイコさま。
「ショーのあいだは、私やママには何を言っても無駄よ。わたしはショーの進行で忙しいし、ママはかぶりつきで観ているでしょうから。それくらいママも今夜のイベントを愉しみにしていたの」
ドッとあがるみなさまの笑い声。
そんなあいだもワカバヤシさまはフロア内を全裸で練り歩き、お腹の前の銀盆のグラスの山が高くなるにつれて、乳首の痛々しさが増していました。
「まだちょっと準備に時間かかるから、ナオちゃんはまだここでリラックスしていていいわよ」
一通りフロアへの呼びかけを終えて私の傍らに戻ってこられ、おやさしくお声をかけてくださるミイコさま。
「あの、ワカバヤシさまの乳首クリップ、あんなにグラスいっぱい乗せて、大丈夫なのですか?もし外れてグラスが落ちてしまったら・・・」
他人事とは言え、痛々しくて見ていられなくて、思わずミイコさまにお尋ねしてしまいました。
「シィーッ、彼女のことはここではジャクリーンて呼んでね。ドマゾヘンタイ熟女のジャクリーンと社長令夫人のワカバヤシさんとは別人なのだから」
ミイコさまがイタズラっぽく唇に人差し指を当てておっしゃいました。
「まあ、でも今は公然の秘密みたいになっちゃったけれどね。少なくとも今夜来ている人は全員、彼女の素性の噂は聞いているだろうし」
いつの間にかいらっしゃったのか、やよいママさまがお話に加わられました。
「シーナも彼女を最初連れてきたときは、ベネチアンマスクっていうんだっけ?あの仮面舞踏会みたいな目の周りだけのマスク着けさせてミステリアスに振る舞っていたのに、何度か通ううちに結局酔っ払って、自分たちでベラベラ白状しちゃうんだもの」
「会社名までは知らないまでも、彼女がどっかの大会社の社長夫人で、おしのびで夜毎ヘンタイ行為に耽っているらしい、って噂は有名よ」
シーナさまがソファー上のお尻を少し小野寺さま側にずらされ、シーナさまのお隣に窮屈そうに腰掛けられるやよいママさま。
「でも彼女の変装っぷりは見事よ。あたしは会社名まで知っているから、たまにテレビで社長夫人として映るのも見たことあるのよ。だけどまったく別人。髪型もメイクも服装も。テレビに出ているお上品で優雅なご婦人と、今素っ裸で乳首の痛みに耐えているヘンタイマゾ女とが同一人物なんて、とても思えないものね」
やよいママさまのお言葉に、ニンマリとお応えになるシーナさま。
「表に出るときの名前だってワカバヤシじゃないからね。ワカバヤシは旧姓なの」
「ワカバヤシ・・・ああ、だからジャクリーンさんなのですね?」
それまで静かに会話を聞かれていた小野寺さまが、唐突にお声をあげられました。
「あ、あなたは気づいたのね?どう?直子はわかった?」
やよいママさまが突然私に振ってきました。
「えっ?あ、あのいえ、えっと、お綺麗だから欧米系ハーフのかたで、ミドルネーム、とか?・・・」
まったく見当がつかず、咄嗟に思ったことを口走る私。
「ブーッ!それっぽい顔立ちだけれどアレがハーフじゃないことは確かよ。あのだらしなくいやらしい体型を見ると、数代前にコーカソイド系の血が混ざっていそうではあるけれど」
シーナさまが可笑しそうにおっしゃいました。
「もっと単純でバカらしいこと。小野寺さん?答えてみて」
愉しそうに小野寺さまを促されるシーナさま。
「はい。わたくしの考えでは、ワカバヤシさんの漢字を音読みにしただけ。若いと林、すなわち、ジャクとリン」
「大正解!」
周りを囲むお客様の方々も聞き耳を立てていらしたらしく、パチパチとまばらな拍手が起こりました。
*
*三人のミストレス 20へ
*
お姉さまだってシーナさまの足下でうずくまる裸身の存在には気づかれているはずなのに、そこにはまったく触れずニコヤカにご挨拶。
「本宮から、今降ろした、って連絡入ってから30分以上も現われないからさ、てっきり直子が怖気づいて逃げ出しちゃったかな、と思っていたわよ。このまま来なかったら二度目のショーは牝ブタに何やらせようかって、考えていたところ」
ご機嫌ナナメっぽいご様子なシーナさまが、細長いグラスに入った水色のお飲み物をクイッと一口、お飲みになりました。
シーナさまたちがお座りになっているテーブルの上には、そのお飲み物の他に、チーズとクラッカーが乗ったお皿、グラスに刺さったお野菜スティックが置いてあり、小野寺さまの前には、茶褐色の液体に氷を浮かべたお飲み物。
それらに加えて、見た瞬間にドキッとしてしまう、ひときわ私の目を惹くものがふたつ、無造作に置いてありました。
ひとつめは、全体が真っ黒で少し古びた乗馬鞭。
ずいぶんと使い込まれているようで、持ち手の革が黒光りしてテラテラ光っています。
長い柄の細い部分が弾力のありそうな素材で、とてもよくしなりそう。
先端のベロ部分は弓矢の矢羽根みたいな形で大きめ。
これで尻たぶをジャストヒットされたら、クッキリ矢羽根の形の赤い打痕が残っちゃいそうです。
もうひとつは、小野寺さまの前に置いてあるハンディビデオカメラ。
新人エステティシャンの研修用教材という名目で、私のマゾマンコがワックス脱毛でツルツルにされる一部始終を録画されたときに使われたカメラと同じものよう。
ということは、これから私がしなくてはいけないバトルショーとやらも、このカメラで撮影、記録されることになるのでしょう・・・
シーナさまに促され、先ほど空けてくださったストゥールに腰掛けようとすると、すかさず脇からミイコさまが、ストゥールの腰掛け部分の上にたたんだバスタオルを敷いてくださいました。
お姉さまと小野寺さまは初対面らしく、お名刺の交換をされています。
腰掛けた私は、足下にいらっしゃる、裸の人、が気になって仕方ありません。
「そう言えばエミリー?本宮から名刺、もらった?」
シーナさまがお姉さまにお尋ねになりました。
「ええ。車を降りるとき、どうぞ今後共ご贔屓に、ってくださったわよ。あのかた、個人営業なのね」
小野寺さまのお名刺をポーチにしまうついでに、一枚の小さな紙片をヒラヒラさせるお姉さま。
「へー、ていうことは気に入られたんだ。だったらエミリー、これから直子と遊ぶとき、わたしが使わないときならいつでも本宮の車、使っていいってことよ」
少しご機嫌が直られたらしいシーナさまの、弾んだお声。
「わたしが牝ブタと移動するときは、こいつは、大抵ほとんど裸だから、本宮はそういうヘンタイの扱いに慣れているの。だから、あなたたちも大胆に愉しめるはずよ」
「もちろん料金は、どこへ行こうが、北海道だろうが沖縄だろうが牝ブタ持ちだし、本宮はああ見えて合気道とか護身術全般身につけた優秀なガードウーマンでもあるし、オマケにSっ気も旺盛だから、いろいろ頼もしいはずよ」
シーナさまが、こいつ、とおっしゃったとき、同時に足でテーブル下の人に何かしたみたいで、んぐぅ、という苦しげな呻き声がテーブル下から聞こえました。
「エミリーは小野寺さんとは初対面だったわね?アンジェラのサロンで事務方全般を一手に仕切っている、超有能なセクレタリー」
「あ、アンジェラさんとはこのお店で何度かお会いしたことあります。その節はうちの直子がずいぶんお世話になったみたいで、ありがとうございました」
シーナさまのご紹介でお姉さまが小野寺さまに深々と頭を下げ、つられて私もペコリとお辞儀。
「今日のこちらでのイベントには、うちのアンジェラがとても来たがっていたのですが、どうしても外せない先約があり、代わりにわたくしが送り込まれました」
小野寺さまが数年前と変わらない理知的かつ滑舌の良いハッキリとした口調でおっしゃいました。
「それで、観られないのであればせめて映像だけでも、ということでわがままをお許しいただき、本日はショーの一部を撮影させていただくことになりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
私を見つつの小野寺さまのお言葉に、やっぱり、とじんわりマゾマンコを潤ます私。
そのとき、私たちの背後で立ったまま会話を見守っていたミイコさまが、お口を挟んできました。
「安心してナオちゃん。撮影するのはこのビデオだけで、他のお客様はケータイでもスマホでも一切撮影禁止になっているから。ネットに画像流出して顔バレ身バレとかは絶対に無いって約束するわ」
イタズラっぽく微笑まれるミイコさま。
「お店で上映会とか、BGVとしてそのモニターに流すことは考えているけれどね」
「そんなことより、早くナオちゃんにジャクリーンを紹介してあげて。エミリーはここで何度か会ったことあるけれど、ナオちゃんは初対面でしょ?」
ミイコさまがシーナさまに、新しいお飲み物を手渡しながらおっしゃいました。
「ううん。直子はずっと以前に、うちの牝ブタと顔合わせしているわ。もっともそのときは生意気にこいつ、人並みの格好をしていたと思うけれど」
シーナさまがニヤニヤ笑いつつ、テーブル上の乗馬鞭を手にお取りになります。
「ほら、ヘンタイ牝ブタドマゾおばさん?オットマン役はもういいわ。立ち上がっておまえのお仲間にご挨拶なさい。ほら、早くっ!」
シーナさまがテーブル下に潜らせた乗馬鞭がご活躍されているのか、テーブル下から人の肌を打擲する拍手のようなペチペチ音が聞こえてきます。
「ん、むぐぅ・・・」
テーブルが少しガタガタ揺れ、シーナさま側のテーブル端からウェーブのかかった髪の毛が見えてきました。
やがて、肘、肩、背中と露わになり、紛れも無い全裸女性の全身が現われました。
首には太くて幾つもリングがぶら下がった黒い首輪、肩までのウェーブヘアが汗で額に貼り付き、黒色のボールギャグをかまされたお口からはだらだらとよだれを垂らされ。
目鼻立ちの大きな日本人離れした端正なお顔は紅潮し、眉根に深く苦悩のシワが刻まれていましたが、そのお美しいお顔には、確かに見覚えがありました。
シーナさまのパトロンさんにして、うんとお歳の離れた専属マゾドレイ。
シーナさまのお住まいでもある私と同じマンション最上階の持ち主であり、どなたでも知っている有名上場会社の社長夫人。
確かお名前は、ワカバヤシさま。
「直子、会ったことあるよね?うちに遊びに来たときに」
「あ、は、はい・・・」
シーナさまに問われ、そのときのことをあざやかに思い出しました。
東京に出て来て、シーナさまと恥辱満点の刺激的な再会を果たした初夏の数日後。
ペントハウス風になっているマンション屋上で遊ぼうとシーナさまに呼び出され、伺ったときのことでした。
玄関先でお出迎えしてくださった、仕立ての良いサマースーツを品良く着こなされた女優さんのようにお綺麗なお顔立ちの見るからにセレブマダム風な女性。
身長は私より少し高いくらいなのに、何て言うのか、キラキラしたオーラに満ち溢れていて、生まれて初めて、貴婦人、と呼ばれる人種を目の当たりにした、と感じました。
そのときは、その女性が外出される直前だっため、お顔を合わせただけだったのですが、ごゆっくりしていってくださいね、というおやさしいお言葉と、たおやかに香る甘ったるいコロンの香りが印象的で、なんて絵に描いたようにお上品なご婦人なのだろう、と思ったものでした。
その後にシーナさまのお口から、そのご婦人こそがシーナさまの慰み者マゾドレイだと聞かされ、もっとビックリしてしまったのですが。
その優雅なマダム、ワカバヤシさまが今、私たちの目の前に全裸で、いえ、全裸よりももっと浅ましいお姿で仁王立ちされていました。
両手は頭の後ろで手錠されているらしく、立ち上がったときからすでにマゾの服従ポーズ。
ご年齢は私の母と同じくらいか少し上とお聞きしていましたが、とてもそうとは思えない、シミやシワが少しも見えない艶やかな肌に引き締まったプロポーション。
バストは大きく、ウェストはキュッと絞られ、ヒップはドーンと豊かで美脚がスラリ。
もちろん腋と股間は完全剃毛済みのツルッツル。
一見してお歳を感じさせない若々しいセクシーボディなのですが、いくつかの理由で、見ているこちらが恥ずかしくて目を背けたくなるくらい、艶めかしい色香を全身から発散されています。
まず、目につくのは、そのおからだに残る日焼け跡。
全体にこんがり健康的な小麦色に焼けていらっしゃるのですが、バスト部分と下半身にだけ、青白いほど生々しく普通の肌色が残っていました。
おっぱい部分は、小さめなハーフカップブラビキニの形通り、乳輪を含むおっぱい周りだけ白い肌。
下半身は、恥丘の膨らみ始めくらいから腿の付け根までがブーメラン型に白く焼け残り、凄くローライズでローレグな水着を身に着けていらっしゃったのであろうことが推測できます。
その二箇所の未日焼け部分の青白さと小麦色の他部分とのコントラストで、結果的に白いおっぱいと乳輪、そして無毛の股間の割れスジを、ひときわ生々しく猥褻に目立たせる日焼け跡となっていました。
更に、そのおっぱいの先端にはステンレス製らしい禍々しい形をしたクリップが両乳首に噛みつき、ふたつのクリップを繋いだ重そうなスチールチェーンに引っ張られ、豊満なおっぱいが盛大にうなだれて垂れ下がり、熟れ過ぎて今にもポタリと落ちそうな果実のよう。
乳首も乳輪も私より大きく、色も濃い目ですごく淫猥な感じ。
そしてとどめは、二の腕や胸元、太股付近のあちこちに刻まれている、ついさっきまで縄でギリギリと絞られていたのであろう生々しい縄目痕。
太腿には矢羽根型に鞭打たれた痕も、ところどころに残っていて、私たちがここに来る前までに、このかたがいったいどんな扱いを受けられていたのか、いけない妄想が膨らんでしまいます。
そんな感じに、見るからにふしだらと言うか、いやらしくも美しい裸体を目の当たりにして、私の心臓はドキドキ早鐘のよう。
思わずお隣のお姉さまにからだを摺り寄せてしまいました。
「ほら、牝ブタ?口枷取ってやるから、今夜の対戦相手に一応挨拶しときな」
シーナさまがぞんざいにおっしゃると、すかさずワカバヤシさまが服従ポーズのままひざまずき、お顔をシーナさまの胸元に差し出します。
シーナさまがボールギャグのベルトを緩めると、その唇の端からよだれがダラダラ、首筋からおっぱいへと流れ落ちていきました。
ワカバヤシさまの額にひっついた髪の毛を丁寧に払い、乱れた髪型を整えてあげる、おやさしいシーナさま。
口枷を解かれ髪を直されたワカバヤシさまって、やっぱり凄い美人さん、今流行の言葉で言えば、まさしく、美魔女、さんという感じです。
「お久しぶりです、直子さま。直子さまのことはいつもドミナから聞かされていましたから、ぜひ一度、ちゃんとお目にかかりたいと思っていました。本日はよろしくお願いいたします」
再び立ち上がられたワカバヤシさまが、座っている私を見下ろすように、服従ポーズのまま深々とお辞儀をしてくださいました。
「え、あ、あの、いえ、こちらこそ・・・」
「うちの直子だって同じマゾドレイなんだからさ、ジャクリーンも別に、直子さま、なんてあらたまらなくたっていいのに」
しどろもどろな私に代わって、お姉さまがワカバヤシさまに、茶化すようにお応えになりました。
「いえいえ、ドミナは直子さまのことをいつも褒めていらっしゃいますから、奴隷にとっても直子さまはドミナのご友人で崇拝すべきおかたでございます。奴隷はここでは最下層の身分ですので」
ワカバヤシさまが恐縮されたようにおっしゃいました。
ドミナ、って、シーナさまのことよね?
えっ?シーナさまって私のこと、ワカバヤシさまの前で褒めてくださっているの?
それにワカバヤシさまは、ご自分のことを、奴隷、ってお呼びになるんだ・・・
そんなことを考えていたらシーナさまの右手が一閃し、乗馬鞭のベロがワカバヤシさまのお尻をピシャリと打ち据えました。
「ひっ!」
「何、あたりまえのことを得意げに言っているの?おまえが最下層のヘンタイセックススレイブだってことは、ここにいる誰もがわかりきっているわよ」
「でも今夜はエミリーのマゾペットと、どちらのドレイがより従順でヘンタイかを競う対決、勝負は勝負だからね?もしおまえが直子みたいなこんな小娘に負けたら、明け方に素っ裸で表に連れ出して、道端や近くの公園にたむろしているホームレスのを5、6本、しゃぶらせるからねっ!」
シーナさまがワカバヤシさまの乳首からぶら下がったチェーンを無造作に引っ張りながら、怖いお顔で吐き捨てるようにおっしゃいました。
ワカバヤシさまの両乳首がおっぱいもろとも痛々しいくらい伸び切っています。
「あうぅっ、そ、それだけはお赦しください。ドミナはいつもその罰の後は、わたくしをしばらく可愛がってくださらなくなるではないですか・・・」
シーナさまの手を離れた鎖でおっぱいがブランブランと揺れるのにも構わず、ワカバヤシさまが憐れそうに懇願されます。
「あたりまえでしょ?そんな男どもで穢された牝ブタのからだなんて、たとえグローブしていたって触りたくないわよ」
「皮膚の細胞は約一ヶ月で入れ替わる、っていうから、穢れたからだが生まれ替わるまで、おまえは貞操帯嵌めて、セックスもオナニーも、わたしとの謁見も禁止よ!」
今度はパシッとワカバヤシさまの右おっぱいを打ち据えるシーナさま。
やっと鎮まっていた鎖が、再び派手にブランブランと暴れ始めます。
「あぁうぅっ、わ、わかりました。奴隷もその罰だけは受けたくないので、いくら可憐な直子さまと言えども、手加減なしでお相手させていただきます」
私をまっすぐ見て、縋るような目つきで微笑まれるワカバヤシさま。
「そうね、せいぜいがんばんなさい。ほら、そろそろ始めるから、おまえは席を回って空いたグラスやお皿を集めてきなさい」
シーナさまがおっしゃると、傍らのミイコさまが四角い銀盆をシーナさまに差し出されました。
もうひとりのメイド服姿の女性がワカバヤシさまの背後に回り、両手の手錠を外されます。
「かしこまりました、ドミナ。奴隷は仰せのままに」
ワカバヤシさまが膝立ちになると、シーナさまがふたつの乳首から半円状に垂れ下がったチェーンを金具からふたつに分け、銀盆の左右の持ち手部分に装着しています。
えっ?それってもしかして・・・
やがて装着が終わったらしく、ワカバヤシさまが立ち上がられました。
ワカバヤシさまのウエスト部分から、駅弁の売り子さんのように銀色のお盆が飛び出ています。
そのお盆を支えるのは左右の乳首に噛み付いた2本のチェーン。
ウェスト部分でもベルトを巻いて銀盆を安定させてはいるようですが、あの状態では銀盆にグラスを乗せるたびに重さで両乳首が引っ張られちゃうはずです。
「ほら、時間押しているんだから、さっさと回ってきな。重くても絶対手を使って支えるんじゃないよっ?」
「は、はいーっ!」
シーナさまにお尻をピシャリと打たれ、ヨタヨタと全裸でフロアにお出になるワカバヤシさまの後姿。
そのお尻にはアナルプラグなのでしょう、クルンと円を描いた、まさしく豚さんの尻尾のようなプラスティックの尻尾が生えていました。
裸足の両足首には黒いベルトの足枷、もちろんその両足首は歩幅くらいのチェーンで繋がれています。
「はーい、みなさーん。そろそろイベント第2部を始めますから、空いたグラスやお皿は、今場内を回っているジャクリーンのお盆に乗せてあげてくださーい」
ミイコさまがフロアに向かって、ひときわ大きなお声で呼びかけられました。
気がつくとフロアのお客様の大半が、あるかたは椅子をご持参で、あるかたは立ったまま、私たちのテーブルを取り囲むように集まっておられました。
「ショーのあいだは、中央テーブルに各種お酒のボトルと氷やお水やジュースを置いておくので、各自勝手に作って飲んでね。おつまみはアキちゃんに言えば、簡単なものなら作ってくれると思うわ」
中央のテーブルにせっせとウィスキーのボトルなどを並べている、もうひとりのメイド服姿な女性を指さされるミイコさま。
「ショーのあいだは、私やママには何を言っても無駄よ。わたしはショーの進行で忙しいし、ママはかぶりつきで観ているでしょうから。それくらいママも今夜のイベントを愉しみにしていたの」
ドッとあがるみなさまの笑い声。
そんなあいだもワカバヤシさまはフロア内を全裸で練り歩き、お腹の前の銀盆のグラスの山が高くなるにつれて、乳首の痛々しさが増していました。
「まだちょっと準備に時間かかるから、ナオちゃんはまだここでリラックスしていていいわよ」
一通りフロアへの呼びかけを終えて私の傍らに戻ってこられ、おやさしくお声をかけてくださるミイコさま。
「あの、ワカバヤシさまの乳首クリップ、あんなにグラスいっぱい乗せて、大丈夫なのですか?もし外れてグラスが落ちてしまったら・・・」
他人事とは言え、痛々しくて見ていられなくて、思わずミイコさまにお尋ねしてしまいました。
「シィーッ、彼女のことはここではジャクリーンて呼んでね。ドマゾヘンタイ熟女のジャクリーンと社長令夫人のワカバヤシさんとは別人なのだから」
ミイコさまがイタズラっぽく唇に人差し指を当てておっしゃいました。
「まあ、でも今は公然の秘密みたいになっちゃったけれどね。少なくとも今夜来ている人は全員、彼女の素性の噂は聞いているだろうし」
いつの間にかいらっしゃったのか、やよいママさまがお話に加わられました。
「シーナも彼女を最初連れてきたときは、ベネチアンマスクっていうんだっけ?あの仮面舞踏会みたいな目の周りだけのマスク着けさせてミステリアスに振る舞っていたのに、何度か通ううちに結局酔っ払って、自分たちでベラベラ白状しちゃうんだもの」
「会社名までは知らないまでも、彼女がどっかの大会社の社長夫人で、おしのびで夜毎ヘンタイ行為に耽っているらしい、って噂は有名よ」
シーナさまがソファー上のお尻を少し小野寺さま側にずらされ、シーナさまのお隣に窮屈そうに腰掛けられるやよいママさま。
「でも彼女の変装っぷりは見事よ。あたしは会社名まで知っているから、たまにテレビで社長夫人として映るのも見たことあるのよ。だけどまったく別人。髪型もメイクも服装も。テレビに出ているお上品で優雅なご婦人と、今素っ裸で乳首の痛みに耐えているヘンタイマゾ女とが同一人物なんて、とても思えないものね」
やよいママさまのお言葉に、ニンマリとお応えになるシーナさま。
「表に出るときの名前だってワカバヤシじゃないからね。ワカバヤシは旧姓なの」
「ワカバヤシ・・・ああ、だからジャクリーンさんなのですね?」
それまで静かに会話を聞かれていた小野寺さまが、唐突にお声をあげられました。
「あ、あなたは気づいたのね?どう?直子はわかった?」
やよいママさまが突然私に振ってきました。
「えっ?あ、あのいえ、えっと、お綺麗だから欧米系ハーフのかたで、ミドルネーム、とか?・・・」
まったく見当がつかず、咄嗟に思ったことを口走る私。
「ブーッ!それっぽい顔立ちだけれどアレがハーフじゃないことは確かよ。あのだらしなくいやらしい体型を見ると、数代前にコーカソイド系の血が混ざっていそうではあるけれど」
シーナさまが可笑しそうにおっしゃいました。
「もっと単純でバカらしいこと。小野寺さん?答えてみて」
愉しそうに小野寺さまを促されるシーナさま。
「はい。わたくしの考えでは、ワカバヤシさんの漢字を音読みにしただけ。若いと林、すなわち、ジャクとリン」
「大正解!」
周りを囲むお客様の方々も聞き耳を立てていらしたらしく、パチパチとまばらな拍手が起こりました。
*
*三人のミストレス 20へ
*
2018年1月28日
三人のミストレス 18
捻っていたからだをカウンター側に戻すと、目の前にやよいママさまがいらっしゃいました。
私と目が合うと、ニッコリ笑いかけてくださいました。
「ずいぶんと熱心にフロアを観察していたじゃない?何か興味を惹くものでもあった?好みな女性がいたとか?」
カウンター越しに、からかうように尋ねてくるやよいママさま。
「あ、いえ、そいうのではなくて、お客様がいっぱいだなー、って・・・」
真正面から見つめてくるやよいママさまにドギマギしつつ、あわてて付け加えます。
「それに、暗いし恥ずかしいしで、お客様ひとりひとりのお顔まで、ちゃんと見ていられません・・・」
お答えしながら気がつくと、お姉さまは左隣の、里美さまとしほりさまは右隣の、それぞれお隣に座られた見知らぬお客様がたと、私にお背中を向けて楽しげにおしゃべりされていました。
その隙を窺って、という訳ではないのでしょうが、すごく近くまでお顔を近づけてくるやよいママさまと、お久しぶりの親密ムード。
私の格好が恰好なので、胸はドキドキからだはソワソワ、懐かしい羞じらいがよみがえってきます。
「そうね。お店始めたばっかりの頃は、どうなることやら、とも思ったけれど、おかげさまで徐々に常連さんが増えてきて、最近やっと軌道に乗ってきたところ」
「ミーチャンやシーナが顔広いからね。連れてきてくれたお客様からの口コミで輪が広がった、って感じかな」
傍らに置いた薄いレモン色のお飲み物が入ったグラスを、ときどき唇に運び舌先でチロチロ舐めつつ、ご説明してくださるやよいママさま。
ミイコさまを、ミーチャン→と、平坦にアクセント無しでお呼びになる、地元の頃と同じやよい先生のイントネーションが懐かしい。
「あ、でも、お外には看板もネオンも出ていませんでしたよね?それで中に入ったら、こんなにたくさんいっらっしゃったので、単純にびっくりしたんです」
会話を途切らせてはいけないと、店内に入ったときに感じた素直な感想を、そのまま言葉にしてみました。
「ああ、だからさっき言ったように、今日は特別なの。普段はちゃんと7時には表の階段前に看板出して、入り口の二重扉も外側は開け放しにしているわ」
なぜだか可笑しそうに微笑混じりのご説明。
「ドアには会員制って書いたけれど、一度でも来てくださったお客様と一緒の女性ならば、基本的にオールウェルカム。レズビアンではないノンケ女性でもね」
「イベントの日だけは、表向きお休みにしているの。フリのお客様が入ってこれないように」
唇に運ばれたグラスが少し傾き、やよいママさまのなめらかな喉がゴクリと上下します。
「いろいろイベント企画しているのよ、月に2度くらい。あたしらも愉しみたいじゃない?」
「軽めのカップリングパーティから、夏だったら水着デーとか。ディープなほうだとセクシー女優さん呼んでトークショーとか女性緊縛師の緊縛講座とか」
「中でも今夜のイベントはトップシークレット扱いだから、今居るお客様はうちのVIP待遇なお得意様と言えるわね」
「つまり、今ここにいるお客様たちは、マニアックなスケベさん揃い、ってわけ」
少しご苦笑気味に、イタズラっぽい笑顔をお見せになるやよいママさま。
「まあ、あたしたちのことはいいとして、直子はどうなの?エミリーと、いろいろ楽しくやってる?」
やよいママさまの視線が、私の顔から丸出しなおっぱいへと、あからさまにゆっくり移動しました。
「あ、はい。お姉さまはお忙しくてオフィスでも毎日はお逢い出来ないのですが、そんなときでも他の社員のみなさまから・・・」
私ったら、やよいママさまに何をお話しようとしているのでしょう。
はたと口をつぐんだ私の言葉を、聞かれていたのかいないのか、唐突にこんなことをおっしゃってきました。
「ねえ?直子のおっぱい、乳輪が一回り以上大きくなったんじゃない?あたしと遊んでいた頃に比べて」
私の右の乳首をまじまじと見つめつつの、やよいママさまのお声。
「あんっ、いやんっ・・・」
触られたわけでもないのに、若干の揶揄をも含んだようなそのおっしゃりかたに、ヒクッと疼いてしまう私のマゾマンコ。
「いやん、じゃないわよ。いい感じじゃない?いい感じにいやらしさが増しているわ」
嬉しそうに再び私の顔に視線を戻されたやよいママさま。
「直子って元から乳首、大きめだったじゃない?それがもっと大きくなっていて、それにつれて乳輪も広がったって感じ。左右ともほぼ完全な鴇色の円を描いていて、とても綺麗よ」
今度は左の乳首を凝視してくるやよいママさま。
「あたしと会えないあいだに、いろんな人にいろいろ弄られたのでしょうね。今だって、あたしに向かって痛々しいくらい尖っちゃって、弄って欲しくて堪らない、って感じ。すんごくビンカンそう」
「隣にエミリーがいなかったら、なりふり構わず両腕伸ばして、ギューっとわしづかみしちゃっているでしょうね。そのくらいふしだらにえっちで、魅力的よ」
少しお声を落とされ、とんでもないことを笑顔でおっしゃるやよいママさま。
マゾマンコの奥がまたヒクヒクととわななき、少し開いたラビアをトロリと濡らします。
「あ、あの、やよい先、あ、いえ、百合草先生は、私が学校行っているうちは、お店に来てはいけない、っておっしゃいましたよね?あれは何か意味が、あったのですか?」
動揺をごまかしたくて焦って話題を逸らそうと、ずっと気にかかっていたことが口から出ていました。
以前と変わらない、いえ、以前にも増して魅力的になられたやよいママさまのお顔を見ていると、そんなことおっしゃらずに、どうぞ、わしづかんでください、なんて口走ってしまいそう。
今の私、すごく物欲しげな顔をしているはずです。
「あれ?そんなこと言ったっけ?」
しばし上目遣いで記憶を辿るやよいママさま。
「あー、思い出した。あの頃、うちの店に直子の行っていた女子大の関係者がよく来ていたのよ、40代手前くらいで先生なのか事務方なのかは知らないけれど。見た目にも気を使っていて、まあまあ美人」
完全に思い出されたようで、スラスラとお答えくださいます。
「いつもおひとりで来られて、若い子中心に声かけていたわ。話題も豊富みたいで、浅い時間はまあ楽しいお酒なんだけれど、量が過ぎると豹変するの。簡単に言えば酒癖が悪かったのね」
綺麗な眉間に少しシワを寄せられたやよいママさま。
「悪酔いすると、やたら他の子のからだベタベタ触りたがってさ、そのへんのキャバクラで飲んでるスケベオヤジみたいになっちゃうんだ。それで拒否ると居丈高に怒り出すし」
「他のお客様も、最初は笑って相手していたんだけれど、段々もてあましちゃってさ。絡み方がしつこいんだこれが」
「ジェンダーの話題になると声高になっちゃうような人でね、そのへんもちょっとめんどくさかったかな、お酒の席だしね」
「他のお客様から、彼女は女子大にお勤めらしいって聞いて、その学校名が直子の通う学校だったから、直子が彼女と鉢合わせしちゃったらマズイと思ったのよ」
困ったような苦笑いのやよいママさまも、アンニュイな感じでお美しいです。
「それで直子が東京に出てきたとき、一番最初に釘を刺しておいたんだ。あたしの店には近づくな、って」
「直子、彼女の好みっぽかったし、顔を覚えられて学校内で関わったりしちゃったら、相当面倒なことになりそうでしょ?」
「一年くらい熱心に通ってくれていたんだけれど、いつの間にか来なくなって、噂で聞いたら別のお店に鞍替えしたみたい。ステディな子をみつけらしいわ」
「だから今夜はもちろんここには来ていないし、これからも安心して遊びに来ていいわよ、エミリーと一緒に」
「それと、あたしのことを百合草先生って呼ぶのはやめてね。もう先生でも何でもないんだし、やよいママ、でいいからね」
いつもの笑顔にお戻りになられたやよいママさま。
すると、ちょうどそこにミイコさまがおいでになり、やよいママさまのお耳にコショコショっと何事かお耳打ちされました。
「おーけー。直子もそろそろ落ち着いたでしょうから、始めましょうか」
私に同意を促すように、おだやかな微笑を向けてくるやよいママさま。
「えっと、始める、って、何を始めるのですか?」
私の問にお答えくださったのはミイコさま。
「何って決まっているでしょ?イベントの第2部、みなさんお待ちかねのスレイブバトルショーよ」
とても嬉しそうなミイコさまのお声。
「まずはこれから対戦するお相手にご挨拶しなくてはね。わたしが紹介してあげる」
ミイコさまが私の肩に手を置き、立ち上がるように促してきます。
「えっ、えっと、どういうことなのでしょう?バトルショーとか対戦とか・・・」
薄々予感はしていたのですが、やっぱり私はこのお店でも、みなさまの見世物にされちゃうみたい。
でも、あまりに突然で単刀直入だったので、戸惑いが言葉になってミイコさまを見上げました。
「あれ?エミリーに聞かされていなかったの?ナオちゃんはこれから、うちのお店で一番人気なマゾスレイブと公開バトルをするの。ぶっちゃけて言えばSMショーみたいなものね。あんな格好で現われたから、てっきり覚悟の上だと思っていたわ」
ミイコさまのご説明に、ウンウンとうなずかれるお姉さま。
「直子ならすんなり空気を呼んでくれると思ってさ、あえて何も説明しなかったんだ。それにもし嫌がったとしても、あたしの命令は絶対だもの」
お姉さまがお得意げに笑って、リードを手に立ち上がられました。
「あらあら、羨ましいくらいの姉妹愛ね。日頃のトレーニングの成果をじっくり鑑賞させてもらおうっと」
やよいママさままで、からかうようにおっしゃいます。
「ト、トレーニングって・・・バ、バトルとかSMショーとか、私、別にこれといって・・・」
「トレーニングっていうのはね、あたしら的に訳すと、調教、って意味なの。直子はエミリーにマゾペットとして調教されているんでしょ?その調教がどのくらい進んだのか、見せてくれるってエミリーが言ってきたから、今夜のイベントを組んだのよ、ね?」
ご説明してくださったやよいママさまとお姉さまが、愉しげにお顔を見合わせてニッコリ微笑みました。
トレーニングって、そういう意味もあったんだ・・・
私はお姉さまやオフィスのみなさまといろいろえっちな遊びをしていても、調教されている、という自覚はありませんでした。
たまにお芝居っぽく、調教、というセリフを使うこともありましたが、それはロールプレイでの役割分担のようなもの。
でも、傍から見ると私は、お姉さまにSM調教されている、ということになるのでしょう。
そうするとこれから私がやらされるのは、SM公開調教?
アダルトビデオでしか見たことの無かった、見ず知らずの大勢の方々の目の前で恥ずかしくも惨めな痴態を晒し、侮蔑と嘲笑の的となる生贄マゾ女。
妄想やフィクションの世界だけのことと思っていた状況が、現実になっちゃうんだ・・・
やよいママさまがおっしゃるところの、マニアックなスケベさん揃いなお客様がたの前で、きっとすっごく恥ずかしいことをさせられちゃうんだ・・・
興奮なのか怯えなのか、心の奥底からゾクゾクっとくる震えが全身を駆け巡りました。
「ほら、直子?立ちなさい。里美?また後ろで両手、繋いじゃって」
お姉さまのご命令でストゥールから立ち上がると、里美さまによって有無を言わせず、再びチェーンで後ろ手錠にさせられた私。
「それでは行きましょう。アキちゃん?電気点けて」
ミイコさまがフロアに呼びかけると、薄闇だった場内がサーッと明るくなっていきます。
ああん、だめっ、明るくしないで!
心の中では叫べても、実際に口に出すことなんて出来ません。
明るくなりかけたとき、おおっ、というどよめき、つづいて沈黙、少ししてヒソヒソ声のさざ波が広がりました。
真昼のように明るくなった店内すべての方々の視線が、ボディハーネスだけな私の全裸に集中していました。
おひとりおひとりの好奇に満ちたご表情がハッキリと見えてしまい、いたたまれずに思わずうつむいてしまいます。
店内のBGMはカイザーワルツ、皇帝円舞曲に変わっています。
「直子?うつむいちゃダメよ?ランウェイのときみたいに優雅に、音楽に乗って歩きなさい」
私の首輪に繋がるリードのチェーンをお持ちになったお姉さまが、ご自身もゆっくりとモデルウォークされながら、小声でご命令。
後ろ手錠で背筋を伸ばすと、剥き出しのおっぱいを誇示しているみたいになっちゃいますが、ご命令なので仕方ありません。
顔をまっすぐ前に向けていると、否が応にも店内のお客様のご様子がハッキリ視界に入ってきます。
ある人は唖然としたお顔で、ある人はニヤニヤ笑いで、20名以上の見知らぬ女性の方々が私の姿を目で追っています。
サマードレスで着飾ったかた、ラフにジーンズとTシャツなかた、ブラウスにスカートなOL風のかた・・・
ミイコさまと同じようなメイド服姿の女性もいらっしゃいます。
当然ですがみなさまちゃんと何かしらきちんとお洋服を召されている中で、たったひとり、おっぱいも性器もお尻も丸出しな私。
文字通りの見世物状態。
急に明るくなってしまった分、恥ずかしさとみじめさが倍増です。
会社のイベントショーでモデルをしたときの、今すぐ逃げ出したくなるような恥ずかしさがよみがえります。
ただ、あのときとは、私を見つめる視線の強さが違っていました。
イベントショーのときは、あきらかに戸惑ったような、照れたように伏し目がちになってしまうご遠慮がちなかたも目立ちましたが、今は皆無。
すべての視線が私の裸身を、食い入るように、値踏みでもしているかのように、好奇と嗜虐と侮蔑を感じ取れるまなざしで、注目していました。
顔とおっぱいと性器周辺とお尻に痛いほどの視線を感じつつ、ゆっくりと歩きます。
先導されるミイコさまは、ステージ脇の大きめなテーブル席に向かわれています。
その頃には店内におしゃべりが戻り、始まるみたいね、とか、ずいぶん若そうな子じゃない?などの弾んだつぶやきも聞こえていました。
待ちに待ったコンサートがこれから始まる、みたいな雰囲気と同じ、みなさまのワクワクな高揚感が伝わってきます。
近づくにつれ、そのテーブルの壁際のほうのお席に、見知ったお顔の女性が私をニヤニヤ眺めていることに気づきました。
その壁際のお席だけ、3人並んで座れそうなゆったりとしたソファー。
そこにおふたり並んで座られている、すごくよく知っているお顔と、もうひとりのかたは確か・・・
「ごめんさいね、ちょっとジャクリーンに今日のゲストの子を紹介するので、この席一瞬、空けてくれる?ショーが始まったらまた戻っていいから」
ミイコさまが、テーブル席の壁とは反対側のストゥールにお座りになられていたおふたりの女性にお声をかけました。
「ハーイ!いよいよ始まるんですねっ!?」
色違いのピチピチタンクトップにショートパンツというセクシーな格好をされた可愛らしい系なおふたり連れが、ご自分たちのグラスを手にそそくさと立ち上がられ、お席を空けてくださいました。
「やっと来たのね?もう待ちくたびれちゃったわよ」
ぶっきらぼうにお声をかけてくださったのは、ざっくりした白いTシャツ姿の、いつになくラフなファッションのシーナさま。
そのお隣で涼し気な微笑をお見せになられているシルクっぽいブラウスの凛とした女性は、確か小野寺さま。
私が脱毛などですっかりお世話になっているエステサロンにお勤めのかたで、支配人さまの秘書をなさっています。
そのエステサロンには、シーナさまが連れて行ってくださいました。
そこでも私は、施術中に幾度となくあられもない痴態をさらけ出し、小野寺さまは、そんな私をつぶさにご観察なさっていたはずなのですが、最後まで冷静沈着で理知的に接してくださった、まさしくクールビューティな女性です。
お珍しい組合わせ、と思いつつも思わぬ見知ったお顔のご登場に、今の私のまさしくマゾドレイな格好を思い出し、あらためて羞じらいが再燃。
だけど、それ以上にショッキングな光景が視界に入り、唖然としてしまいました。
先にお座りになられていたおふたりが退かれ、二脚のストゥールの脚のあいだから覗くテーブル下に、身を縮こませてうずくまっているらしい人影が見えました。
全体的に肌色なので、おそらく裸、そしておそらく女性。
乱れた髪がお顔の側面にかかり、お顔はわかりません。
土下座でひれ伏したように身を屈められ、艶かしくカーブを描く剥き出しのお背中の上に、シーナさまの伸ばした生脚が乗せられていました。
そのお姿を見た途端、ビクンと全身が震え、すぐに直感的に、あ、このかたもマゾドレイなんだ、と確信しました。
*
*三人のミストレス 19へ
*
私と目が合うと、ニッコリ笑いかけてくださいました。
「ずいぶんと熱心にフロアを観察していたじゃない?何か興味を惹くものでもあった?好みな女性がいたとか?」
カウンター越しに、からかうように尋ねてくるやよいママさま。
「あ、いえ、そいうのではなくて、お客様がいっぱいだなー、って・・・」
真正面から見つめてくるやよいママさまにドギマギしつつ、あわてて付け加えます。
「それに、暗いし恥ずかしいしで、お客様ひとりひとりのお顔まで、ちゃんと見ていられません・・・」
お答えしながら気がつくと、お姉さまは左隣の、里美さまとしほりさまは右隣の、それぞれお隣に座られた見知らぬお客様がたと、私にお背中を向けて楽しげにおしゃべりされていました。
その隙を窺って、という訳ではないのでしょうが、すごく近くまでお顔を近づけてくるやよいママさまと、お久しぶりの親密ムード。
私の格好が恰好なので、胸はドキドキからだはソワソワ、懐かしい羞じらいがよみがえってきます。
「そうね。お店始めたばっかりの頃は、どうなることやら、とも思ったけれど、おかげさまで徐々に常連さんが増えてきて、最近やっと軌道に乗ってきたところ」
「ミーチャンやシーナが顔広いからね。連れてきてくれたお客様からの口コミで輪が広がった、って感じかな」
傍らに置いた薄いレモン色のお飲み物が入ったグラスを、ときどき唇に運び舌先でチロチロ舐めつつ、ご説明してくださるやよいママさま。
ミイコさまを、ミーチャン→と、平坦にアクセント無しでお呼びになる、地元の頃と同じやよい先生のイントネーションが懐かしい。
「あ、でも、お外には看板もネオンも出ていませんでしたよね?それで中に入ったら、こんなにたくさんいっらっしゃったので、単純にびっくりしたんです」
会話を途切らせてはいけないと、店内に入ったときに感じた素直な感想を、そのまま言葉にしてみました。
「ああ、だからさっき言ったように、今日は特別なの。普段はちゃんと7時には表の階段前に看板出して、入り口の二重扉も外側は開け放しにしているわ」
なぜだか可笑しそうに微笑混じりのご説明。
「ドアには会員制って書いたけれど、一度でも来てくださったお客様と一緒の女性ならば、基本的にオールウェルカム。レズビアンではないノンケ女性でもね」
「イベントの日だけは、表向きお休みにしているの。フリのお客様が入ってこれないように」
唇に運ばれたグラスが少し傾き、やよいママさまのなめらかな喉がゴクリと上下します。
「いろいろイベント企画しているのよ、月に2度くらい。あたしらも愉しみたいじゃない?」
「軽めのカップリングパーティから、夏だったら水着デーとか。ディープなほうだとセクシー女優さん呼んでトークショーとか女性緊縛師の緊縛講座とか」
「中でも今夜のイベントはトップシークレット扱いだから、今居るお客様はうちのVIP待遇なお得意様と言えるわね」
「つまり、今ここにいるお客様たちは、マニアックなスケベさん揃い、ってわけ」
少しご苦笑気味に、イタズラっぽい笑顔をお見せになるやよいママさま。
「まあ、あたしたちのことはいいとして、直子はどうなの?エミリーと、いろいろ楽しくやってる?」
やよいママさまの視線が、私の顔から丸出しなおっぱいへと、あからさまにゆっくり移動しました。
「あ、はい。お姉さまはお忙しくてオフィスでも毎日はお逢い出来ないのですが、そんなときでも他の社員のみなさまから・・・」
私ったら、やよいママさまに何をお話しようとしているのでしょう。
はたと口をつぐんだ私の言葉を、聞かれていたのかいないのか、唐突にこんなことをおっしゃってきました。
「ねえ?直子のおっぱい、乳輪が一回り以上大きくなったんじゃない?あたしと遊んでいた頃に比べて」
私の右の乳首をまじまじと見つめつつの、やよいママさまのお声。
「あんっ、いやんっ・・・」
触られたわけでもないのに、若干の揶揄をも含んだようなそのおっしゃりかたに、ヒクッと疼いてしまう私のマゾマンコ。
「いやん、じゃないわよ。いい感じじゃない?いい感じにいやらしさが増しているわ」
嬉しそうに再び私の顔に視線を戻されたやよいママさま。
「直子って元から乳首、大きめだったじゃない?それがもっと大きくなっていて、それにつれて乳輪も広がったって感じ。左右ともほぼ完全な鴇色の円を描いていて、とても綺麗よ」
今度は左の乳首を凝視してくるやよいママさま。
「あたしと会えないあいだに、いろんな人にいろいろ弄られたのでしょうね。今だって、あたしに向かって痛々しいくらい尖っちゃって、弄って欲しくて堪らない、って感じ。すんごくビンカンそう」
「隣にエミリーがいなかったら、なりふり構わず両腕伸ばして、ギューっとわしづかみしちゃっているでしょうね。そのくらいふしだらにえっちで、魅力的よ」
少しお声を落とされ、とんでもないことを笑顔でおっしゃるやよいママさま。
マゾマンコの奥がまたヒクヒクととわななき、少し開いたラビアをトロリと濡らします。
「あ、あの、やよい先、あ、いえ、百合草先生は、私が学校行っているうちは、お店に来てはいけない、っておっしゃいましたよね?あれは何か意味が、あったのですか?」
動揺をごまかしたくて焦って話題を逸らそうと、ずっと気にかかっていたことが口から出ていました。
以前と変わらない、いえ、以前にも増して魅力的になられたやよいママさまのお顔を見ていると、そんなことおっしゃらずに、どうぞ、わしづかんでください、なんて口走ってしまいそう。
今の私、すごく物欲しげな顔をしているはずです。
「あれ?そんなこと言ったっけ?」
しばし上目遣いで記憶を辿るやよいママさま。
「あー、思い出した。あの頃、うちの店に直子の行っていた女子大の関係者がよく来ていたのよ、40代手前くらいで先生なのか事務方なのかは知らないけれど。見た目にも気を使っていて、まあまあ美人」
完全に思い出されたようで、スラスラとお答えくださいます。
「いつもおひとりで来られて、若い子中心に声かけていたわ。話題も豊富みたいで、浅い時間はまあ楽しいお酒なんだけれど、量が過ぎると豹変するの。簡単に言えば酒癖が悪かったのね」
綺麗な眉間に少しシワを寄せられたやよいママさま。
「悪酔いすると、やたら他の子のからだベタベタ触りたがってさ、そのへんのキャバクラで飲んでるスケベオヤジみたいになっちゃうんだ。それで拒否ると居丈高に怒り出すし」
「他のお客様も、最初は笑って相手していたんだけれど、段々もてあましちゃってさ。絡み方がしつこいんだこれが」
「ジェンダーの話題になると声高になっちゃうような人でね、そのへんもちょっとめんどくさかったかな、お酒の席だしね」
「他のお客様から、彼女は女子大にお勤めらしいって聞いて、その学校名が直子の通う学校だったから、直子が彼女と鉢合わせしちゃったらマズイと思ったのよ」
困ったような苦笑いのやよいママさまも、アンニュイな感じでお美しいです。
「それで直子が東京に出てきたとき、一番最初に釘を刺しておいたんだ。あたしの店には近づくな、って」
「直子、彼女の好みっぽかったし、顔を覚えられて学校内で関わったりしちゃったら、相当面倒なことになりそうでしょ?」
「一年くらい熱心に通ってくれていたんだけれど、いつの間にか来なくなって、噂で聞いたら別のお店に鞍替えしたみたい。ステディな子をみつけらしいわ」
「だから今夜はもちろんここには来ていないし、これからも安心して遊びに来ていいわよ、エミリーと一緒に」
「それと、あたしのことを百合草先生って呼ぶのはやめてね。もう先生でも何でもないんだし、やよいママ、でいいからね」
いつもの笑顔にお戻りになられたやよいママさま。
すると、ちょうどそこにミイコさまがおいでになり、やよいママさまのお耳にコショコショっと何事かお耳打ちされました。
「おーけー。直子もそろそろ落ち着いたでしょうから、始めましょうか」
私に同意を促すように、おだやかな微笑を向けてくるやよいママさま。
「えっと、始める、って、何を始めるのですか?」
私の問にお答えくださったのはミイコさま。
「何って決まっているでしょ?イベントの第2部、みなさんお待ちかねのスレイブバトルショーよ」
とても嬉しそうなミイコさまのお声。
「まずはこれから対戦するお相手にご挨拶しなくてはね。わたしが紹介してあげる」
ミイコさまが私の肩に手を置き、立ち上がるように促してきます。
「えっ、えっと、どういうことなのでしょう?バトルショーとか対戦とか・・・」
薄々予感はしていたのですが、やっぱり私はこのお店でも、みなさまの見世物にされちゃうみたい。
でも、あまりに突然で単刀直入だったので、戸惑いが言葉になってミイコさまを見上げました。
「あれ?エミリーに聞かされていなかったの?ナオちゃんはこれから、うちのお店で一番人気なマゾスレイブと公開バトルをするの。ぶっちゃけて言えばSMショーみたいなものね。あんな格好で現われたから、てっきり覚悟の上だと思っていたわ」
ミイコさまのご説明に、ウンウンとうなずかれるお姉さま。
「直子ならすんなり空気を呼んでくれると思ってさ、あえて何も説明しなかったんだ。それにもし嫌がったとしても、あたしの命令は絶対だもの」
お姉さまがお得意げに笑って、リードを手に立ち上がられました。
「あらあら、羨ましいくらいの姉妹愛ね。日頃のトレーニングの成果をじっくり鑑賞させてもらおうっと」
やよいママさままで、からかうようにおっしゃいます。
「ト、トレーニングって・・・バ、バトルとかSMショーとか、私、別にこれといって・・・」
「トレーニングっていうのはね、あたしら的に訳すと、調教、って意味なの。直子はエミリーにマゾペットとして調教されているんでしょ?その調教がどのくらい進んだのか、見せてくれるってエミリーが言ってきたから、今夜のイベントを組んだのよ、ね?」
ご説明してくださったやよいママさまとお姉さまが、愉しげにお顔を見合わせてニッコリ微笑みました。
トレーニングって、そういう意味もあったんだ・・・
私はお姉さまやオフィスのみなさまといろいろえっちな遊びをしていても、調教されている、という自覚はありませんでした。
たまにお芝居っぽく、調教、というセリフを使うこともありましたが、それはロールプレイでの役割分担のようなもの。
でも、傍から見ると私は、お姉さまにSM調教されている、ということになるのでしょう。
そうするとこれから私がやらされるのは、SM公開調教?
アダルトビデオでしか見たことの無かった、見ず知らずの大勢の方々の目の前で恥ずかしくも惨めな痴態を晒し、侮蔑と嘲笑の的となる生贄マゾ女。
妄想やフィクションの世界だけのことと思っていた状況が、現実になっちゃうんだ・・・
やよいママさまがおっしゃるところの、マニアックなスケベさん揃いなお客様がたの前で、きっとすっごく恥ずかしいことをさせられちゃうんだ・・・
興奮なのか怯えなのか、心の奥底からゾクゾクっとくる震えが全身を駆け巡りました。
「ほら、直子?立ちなさい。里美?また後ろで両手、繋いじゃって」
お姉さまのご命令でストゥールから立ち上がると、里美さまによって有無を言わせず、再びチェーンで後ろ手錠にさせられた私。
「それでは行きましょう。アキちゃん?電気点けて」
ミイコさまがフロアに呼びかけると、薄闇だった場内がサーッと明るくなっていきます。
ああん、だめっ、明るくしないで!
心の中では叫べても、実際に口に出すことなんて出来ません。
明るくなりかけたとき、おおっ、というどよめき、つづいて沈黙、少ししてヒソヒソ声のさざ波が広がりました。
真昼のように明るくなった店内すべての方々の視線が、ボディハーネスだけな私の全裸に集中していました。
おひとりおひとりの好奇に満ちたご表情がハッキリと見えてしまい、いたたまれずに思わずうつむいてしまいます。
店内のBGMはカイザーワルツ、皇帝円舞曲に変わっています。
「直子?うつむいちゃダメよ?ランウェイのときみたいに優雅に、音楽に乗って歩きなさい」
私の首輪に繋がるリードのチェーンをお持ちになったお姉さまが、ご自身もゆっくりとモデルウォークされながら、小声でご命令。
後ろ手錠で背筋を伸ばすと、剥き出しのおっぱいを誇示しているみたいになっちゃいますが、ご命令なので仕方ありません。
顔をまっすぐ前に向けていると、否が応にも店内のお客様のご様子がハッキリ視界に入ってきます。
ある人は唖然としたお顔で、ある人はニヤニヤ笑いで、20名以上の見知らぬ女性の方々が私の姿を目で追っています。
サマードレスで着飾ったかた、ラフにジーンズとTシャツなかた、ブラウスにスカートなOL風のかた・・・
ミイコさまと同じようなメイド服姿の女性もいらっしゃいます。
当然ですがみなさまちゃんと何かしらきちんとお洋服を召されている中で、たったひとり、おっぱいも性器もお尻も丸出しな私。
文字通りの見世物状態。
急に明るくなってしまった分、恥ずかしさとみじめさが倍増です。
会社のイベントショーでモデルをしたときの、今すぐ逃げ出したくなるような恥ずかしさがよみがえります。
ただ、あのときとは、私を見つめる視線の強さが違っていました。
イベントショーのときは、あきらかに戸惑ったような、照れたように伏し目がちになってしまうご遠慮がちなかたも目立ちましたが、今は皆無。
すべての視線が私の裸身を、食い入るように、値踏みでもしているかのように、好奇と嗜虐と侮蔑を感じ取れるまなざしで、注目していました。
顔とおっぱいと性器周辺とお尻に痛いほどの視線を感じつつ、ゆっくりと歩きます。
先導されるミイコさまは、ステージ脇の大きめなテーブル席に向かわれています。
その頃には店内におしゃべりが戻り、始まるみたいね、とか、ずいぶん若そうな子じゃない?などの弾んだつぶやきも聞こえていました。
待ちに待ったコンサートがこれから始まる、みたいな雰囲気と同じ、みなさまのワクワクな高揚感が伝わってきます。
近づくにつれ、そのテーブルの壁際のほうのお席に、見知ったお顔の女性が私をニヤニヤ眺めていることに気づきました。
その壁際のお席だけ、3人並んで座れそうなゆったりとしたソファー。
そこにおふたり並んで座られている、すごくよく知っているお顔と、もうひとりのかたは確か・・・
「ごめんさいね、ちょっとジャクリーンに今日のゲストの子を紹介するので、この席一瞬、空けてくれる?ショーが始まったらまた戻っていいから」
ミイコさまが、テーブル席の壁とは反対側のストゥールにお座りになられていたおふたりの女性にお声をかけました。
「ハーイ!いよいよ始まるんですねっ!?」
色違いのピチピチタンクトップにショートパンツというセクシーな格好をされた可愛らしい系なおふたり連れが、ご自分たちのグラスを手にそそくさと立ち上がられ、お席を空けてくださいました。
「やっと来たのね?もう待ちくたびれちゃったわよ」
ぶっきらぼうにお声をかけてくださったのは、ざっくりした白いTシャツ姿の、いつになくラフなファッションのシーナさま。
そのお隣で涼し気な微笑をお見せになられているシルクっぽいブラウスの凛とした女性は、確か小野寺さま。
私が脱毛などですっかりお世話になっているエステサロンにお勤めのかたで、支配人さまの秘書をなさっています。
そのエステサロンには、シーナさまが連れて行ってくださいました。
そこでも私は、施術中に幾度となくあられもない痴態をさらけ出し、小野寺さまは、そんな私をつぶさにご観察なさっていたはずなのですが、最後まで冷静沈着で理知的に接してくださった、まさしくクールビューティな女性です。
お珍しい組合わせ、と思いつつも思わぬ見知ったお顔のご登場に、今の私のまさしくマゾドレイな格好を思い出し、あらためて羞じらいが再燃。
だけど、それ以上にショッキングな光景が視界に入り、唖然としてしまいました。
先にお座りになられていたおふたりが退かれ、二脚のストゥールの脚のあいだから覗くテーブル下に、身を縮こませてうずくまっているらしい人影が見えました。
全体的に肌色なので、おそらく裸、そしておそらく女性。
乱れた髪がお顔の側面にかかり、お顔はわかりません。
土下座でひれ伏したように身を屈められ、艶かしくカーブを描く剥き出しのお背中の上に、シーナさまの伸ばした生脚が乗せられていました。
そのお姿を見た途端、ビクンと全身が震え、すぐに直感的に、あ、このかたもマゾドレイなんだ、と確信しました。
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