お姉さまのお姿が、見つめていた窓ガラスの端に映りました。
「持ってきたから、降りていいわよ」
振り返るとお姉さまが、すぐそばまでいらっしゃっていました。
「あらら。ずいぶん垂らしちゃったのね。そんなに感じちゃったんだ?窓辺の裸マネキン」
私の足元の水溜りに気がついて、苦笑いのお姉さま。
「これでそこ、軽く拭き取っておいて」
ウェットティッシュが差し出されました。
両脚をはしたなく開いて床に降りると、テーブルの上に藍色の大きめなビロードケースが置いてありました。
可愛いハート型の、たぶんジュエリーケース。
テーブルを挟んで立ったまま向かい合う形で、お姉さまがそのケースをパカッと開けられました。
「ほら、綺麗でしょ?」
中には、ところどころに色とりどりの綺麗な宝石を散りばめた、ネックレスぽい太めシルバーチェーンがアバウトなハートの形状に横たわっていました。
でも、ネックレスにしてはチェーンがかなり長すぎるような。
「何だかわかる?」
「えっと、アクセサリーですよね?だけど先ほど、お姉さ、あ、いえ、チーフが、使いようによっては痛かったり、とおっしゃったので・・・」
私が思いついたそのものの名称を、正直に告げていいものか、一瞬迷いました。
「その答え方だと、もはや何なのかわかっているようね?言ってみなさい」
お姉さまに促され、思い切ってお答えしました。
「ニップルチェーン・・・とか?」
「へー。そんな言葉まで、知っているんだ」
感心したお声をあげたお姉さまでしたが、すぐに何か思いついたようで、お声のトーンがガクンと下がりました。
「ああ、シーナさんでしょう?着けたこともあるの?」
「あ、はい。以前シーナさまからチョーカーをいただいて、それに追加する形でニップルチェーンも・・・」
エステに通い始めた年のシーナさま主催クリスマスパーティに、それを着けただけの裸サンタコートで出席させられ、恥ずかしいあれこれをみなさまの前でいろいろやらされたのでした。
「そっか・・・これもシーナさんの後追いになっちゃうのか。ちょっとがっかり」
気落ちされたようなお姉さまに、私はあわてて言葉をつづけました。
「あ、でも、これはそれとも違うみたいです。挟むクリップが付いていないみたいだし、こっちのほうがデザインが断然綺麗でゴージャスぽいし、チェーンもキラキラ光っていて豪華だし」
「それに、シーナさまからいただいたものは、結局、外されたときシーナさまにまた取り上げられちゃったので、今は私の手元にはチョーカーしか無いですし・・・」
目の前のアクセサリーを見て思った相違点を、そのまま一気にまくしたてました。
「うふふ。今の言いようだと、あなた、これを着ける気、満々みたいね?」
お姉さまのご機嫌が少し戻ったみたいで、私もホッ。
「これはね、これからいろいろ微調整して、うちのラインナップに加えるつもりなの。今はまだ欧米の同じようなアイテムを真似た試作品段階だけれど」
「ピアスなら、日本でもそれなりに認知度があるみたいよね。でも、そういう場所にピアスって、やっぱり相当ハードル高いし」
「だから、あくまでもノンホールのお手軽ジュエリー。うちではこれをね、ヌーディティジュエリー、って呼んでいるの。アヤの造語だけれどね」
「着けてあげるから、こっちにいらっしゃい」
手招きするお姉さま。
お姉さまが手に取って吊り下げたヌーディティジュエリーというものは、ネックレスなんかよりもずっと長く下までチェーンが垂れ下がりました。
これって、つまり・・・
お姉さまが私の背後に回り、ネックレスを着ける要領でチェーンを私の胸元にあてがうと、途中からほぼ直線となったチェーンの束が、私の膝小僧近くまでぶら下がりました。
「まだ腕は下ろしていていいわ」
私の首の後ろで、お姉さまが金具を留めました。
シルバーチェーンのネックレスが私の胸元を飾ります。
ペンダントトップにあたる部分にはハート型のピカピカ光った綺麗な赤い石が埋め込まれ、その下にもまだ、複数のチェーンと飾りのようなものがぶら下がっています。
「おーけー。こっちを向いて、いつものポーズになりなさい」
「はい」
お姉さまと向き合って、両手を重ねて後頭部にあてがう私
お姉さまのふたつの瞳が、私の尖った左乳首をじっと見つめて、爛々と輝いています。
「ちょっと触るわよ」
お姉さまの右手が、ハート型の赤い石から垂れ下がっているチェーンを一本選んでつまみ、つづいて左手の指先で、私の左乳首をギュッとつまみました。
「はうっ!」
左のおっぱいから全身へと、快感の波がジーンと伝わっていきます。
「あなたさっき、シーナさんのはクリップ、って言っていたわよね?それってたぶん洗濯バサミみたいに挟む形式だったのだろうけれど、うちのは違うの。これ」
右手でつまんだチェーンを、私がよく見えるように顔のほうに掲げてくださいました。
「はうぅ、はいぃ」
そのあいだもずっと、左の乳首はつままれたまま、ときどき指先でギュウギュウと捏ねられます。
それが気持ち良くって・・・
お姉さまが見せてくださったチェーンの先は、チェーンから繋がった太めのテグスが細長く丸まり、輪の形を作っていました。
今は楕円形状の、人差し指の先くらいなら通りそうなそのテグスのリング根元には、直径5ミリくらいの小さな水晶珠が通してあります。
その下にぶら下がっているのは、派手めなイヤリングチャームのように、細かい装飾を施したシルバーベースに大きくて赤い石を埋め込んだゴージャスなチャーム。
「もうわかったでしょ?」
乳首虐めの指先が肌を離れ、代わってテグスの輪が、私の左乳首を緩く囲んでおっぱいに密着しました。
「うちのは挟むのではなくて、し、ぼ、る、のっ!」
お姉さまの指先が、ご自分のお声のリズムに合わせて、テグス根元の水晶珠をスライドさせました。
テグスのリングに乳首がギュッと絞られて、テグスが乳首側面に食い込んできました。
乳首の下部に冷たい水晶珠が密着しているのもわかります。
「はうぅぅっ!」
実家にいた頃、乳首をタコ糸でギュッと縛ったときに味わった感覚の再現。
あれからしばらくやみつきになっちゃったっけ。
懐かしい快感に酔い痴れていると、お姉さまの手が私の肌から離れ、今度は乳首が下へと乱暴に引っ張られました。
「はうっ!」
予期せぬ快感の連続に、はしたない声をあげてしまう私。
私の乳首からゴージャスなチャームがぶら下がっていました。
尖るといつもツンと上向きになる私の乳首が、少しうなだれ気味になってしまうくらいの重さがかかっているようです。
そのぶん、テグスが乳首により食い込んできて、痛いけれど気持ちいい。
「はぁぅぅっー」
「この方式なら、乳首の大小も問わないでしょう?それに、すぐ緩められるし」
「でも今回、ちょっとチャームに使った石が大きすぎて、重すぎるみたいなの。これじゃあ普段使いのアクセとしては使えないから、これは失敗作」
「もちろん商品化するときは、変えるつもりだけれど、あなたにはこれくらいのほうが嬉しいのではなくて?」
私の淫らに歪んでいるであろう顔をまじまじと見つめながら、嬉しそうにご説明してくださるお姉さま。
「次はこっち側ね」
右の乳首をつままれました。
「ああぁっ・・・」
「本当、いちいち反応がいやらしい子だことっ!」
きついお言葉とは裏腹に、お姉さまは嬉々として、私の右乳首もギュウギュウ絞ってくださいました。
左右の乳首への飾り付けが終わっても、行き場の無いチェーンがまだ垂れ下がっていました。
おっぱいの谷間からおへそあたりまでは1本のチェーン。
おへその下くらいに大き目のリングがあって、そのリングからは3本のチェーンがぶら下がっています。
「この3本がどこに繋げられるのか、あなたならすぐにわかるわよね?」
お姉さまが薄く笑いました。
左右のチェーンの先には、イヤーカフのような形状のクリップ。
真ん中の1本には、乳首のと同じようなテグスのリング。
「はい・・・」
それらが自分のからだに繋げられることを想像して、ゾクッとからだが震えました。
「こっち用のは、着けたことあるの?」
「あの、いえ、ないです・・・」
正確に言うと、着けようとしたことはありました。
ニップルチェーンと同じとき、クリットチェーンにも一応挑戦しました。
でも、そのときのチェーンに付いていたクリップの挟む力があまりにも強すぎ、調節も出来なかったため、噛まれた瞬間すぐイってしまい、それを着けっ放しで歩いたり、何かをするなんていうことは、絶対に出来ないような代物だったのです。
直子のクリットが大きすぎるのね、ってシーナさまも渋々諦めてくださり、その日はニップルチェーンだけとなりました。
でも、このリングで締める式のチェーンであれば、クリトリスの根元がテグスで絞られるだけ。
それはきっと、タコ糸で縛ったときの快感と同じようなものであるはずです。
こちらも実家にいた頃に体験済みでした
テグスで根元を絞られ卑猥に腫れた自分のクリトリス。
その表皮を少し引っ掻いただけでも・・・
妄想しただけで、全身がウズウズムラムラ疼きまくりました。
「ずいぶん嬉しそうね、あなた、全身からドMオーラが陽炎みたいに立ち上っていてよ?」
お姉さまの呆れたようなお声。
「このチェーンを全部繋いだら、あなたのオナニーもさぞかし捗ることでしょう。愉しみだわ」
「さあ、あたしが繋いであげるから、そのテーブルの上にあがりなさい」
お姉さまがテーブルを指さしました。
「えっ?いいのですか?お仕事のご接客でお使いになるのであろう神聖なテーブルを、私のスケベなおツユで汚してしまって・・・」
「だって、あなたが立ったままじゃ、やりにくいじゃない。まさかあたしに、その股の下に潜り込んで着けろ、って言うの? おツユがダラダラ垂れてくるのに。冗談じゃないわ」
「あ、いえ、ごめんなさい」
お姉さまのお声にイジワルさが増して、私もますますマゾ度アップ。
「ほら、さっさと上がってM字大開脚!」
「はい。それでは失礼します」
テーブルに手を掛け、まずお尻を乗せて腰掛け、そのままテーブルの中央へとお尻を滑らせました。
「はうん」
チェーンの端はお姉さまがお持ちになっていたので、からだが奥へ行くとチェーンが張って、繋がった両乳首が引っぱられました。
「上がったら後ろ手突いて腰を浮かせて、あたしが作業しやすいように性器をこっちに突き出しなさい。ほら、もっと脚広げてっ」
テーブルを見下ろすお姉さまの目線めがけて、だらしなく開いた両腿の付け根部分を、ブリッジの要領でグイッと差し出しました。
もちろんスジはパックリ割れて、おツユがたらたら内腿を滑っています。
「うわー、びしょびしょね。これじゃあ話にならないわ」
お姉さまがバッグからウェットティッシュを取り出しました。
「これからあなたの性器をしばらくのあいだ弄るけれど、あなた、絶対イってはだめだからね」
「イキそうになったら必ず教えること。そしたらあたしも、弄るのいったん止めるから」
「もし黙ってイったりしたら、そのとき、あたしたちの関係はすべて終わり。スールも就職も全部解消。その瞬間にあたしはこのオフィスからあなたを裸で叩き出すから、あなたは素っ裸のまま家に帰ることになるの。いいわね?わかった?」
「・・・」
「返事はっ!?」
「はいーっ!」
私にはぜんぜん、そう出来る自信がありません。
「はうんっ!」
突然、その部分が冷たいもので覆われました。
「わっ!すっごく熱くなってる。それに後から後から湧き出るから、一枚や二枚じゃとてもじゃないけど拭き取れなさそう」
「んーっ!」
ウエットティッシュ越しに、開いたアソコの粘膜をゆるゆると撫ぜられました。
薄い紙越しの愛撫がクリトリスにあたり、ラビアを擦り、私はそのたびにふんふん悶えます。
「きりがないから、こんなものでいいか。うわー。クリットがさっきよりもピンクに膨れてテラテラてかってる」
アソコを覆う感触が去り、粘膜が空気に曝される気配が戻りました。
顔を上げると、お姉さまが私のソコをまじまじと覗き込んでいました。
「あなたの性器って、外面は地味なのに中を開くとすごく卑猥よね。大陰唇は肉厚で、小陰唇は結構派手で敏感で、膣壁の粘膜はウネウネうねって」
「だけど何て言っても一番あなたらしいのが、このクリット。いかにも弄って欲しそうに全力アピールしちゃってる」
おっしゃりながら、ときどき指でラビアを引っぱったりクリトリスの表面をスッと撫ぜたりしてきます。
私の性器に対するお姉さまのストレートで生々しいご感想に、私のマゾ性が全身震わせて大悦び。
「んーっ!」
クリトリスに痛痒い甘美な刺激を感じて、思わず大きな声が出ました。
「あら、どうしたの?感じた?これがいいの?」
ビンカンな表皮を爪でこそっと掻いてくるお姉さま。
「んっ」
こそっ。
「んんー」
こそっ。
「あはぁん」
こそっ。
「だめぇ」
「どうしたの?イキそう?イキたい?」
「ああん。はいぃ、でもだめです。イキたくないですぅ」
「あらどうして?もっと弄ってあげようか?」
「だめですぅ。イキたいけれど、イっちゃいけないんですぅ」
「あら残念」
こそっと攻撃が止まりました。
「は、早くクリットチェーンを着けてください、着けて私に早くオナニーをさせてくださいぃ」
「あら?あなた、あたしに命令する気?」
「ちがいますぅ、ごめんなさいー、でも、でもぉー」
こそっ。
「ああーんっ」
快感がどんどん蓄積されて爆発寸前。
そのとき突然、クリトリスをギューッと強い力で締め付けられました。
「ああーーーーぁぁっ!だめだめだめぇーーっ!!」
真っ白になりそうになる頭で必死にブレーキをかけました。
自分では到底コントロールできない力で、腰がビクンと跳ねました。
「あ、イったわね?今イったでしょう?」
「ちがいますぅ!イってませーんっ。がまんしましたーっ、ぜったいイってませぇん、信じてくださいぃぃ」
「中の粘膜がヒクヒク蠢いているわよ?イったんでしょう?」
「イてってませんーーっ。ほんとうですぅ、ほんとうですぅ」
半ば泣き声になって訴えました。
クリトリスがズキズキして、痛いほど腫れているのであろうことが、見えなくても自分でわかりました。
お姉さまは、イったのでしょう?をくり返しながら、ラビアのあちこちを引っぱってきます。
幸いクリトリスのほうはそのあいだ、放ったらかしにされたので、こそっと攻撃、ほどではありませんでしたが、それでも愛撫の快感は容赦なく、私を高みへと押し上げていきます。
私は、違いますぅ、イってませんーっ、と喘ぎ声でお答えしながら、必死で快感に抗い、がまんしつづけました。
「あなたがそこまで言い張るのだから、きっとイってなかったのでしょう。からだ起こしていいわよ。装着完了したから」
愉快そうなおやさしいお声がして、お姉さまの手が私のアソコから離れても、ソコには異物感?みたいなものが居座りつづけていました。
浮かせていた腰をテーブルに落とし、クラクラする頭を上げて上半身を起こし、自分の股間を覗き込みました。
おへその辺りのリングから垂れた3本のチェーンが、それぞれ撓んだ曲線を描いて私のアソコの中に消えていました。
「テーブルの上に立ち上がって、ガラスに映して見てみるといいわ。今の自分のえっちな姿を」
ご命令通りよろよろと立ち上がり、西北向きのガラス窓に映してみました。
テーブルは先ほど上ったカウンターよりもさらに高いので、窓ガラスのさらに高い位置に自分の全裸姿が映りました。
お姉さまが私の股間を、真下から見上げています。
首からさげたシルバーチェーンのネックレスの、そのハート型のペンダントトップが胸の谷間の始まりあたりを飾り、そこから三方にチェーンが繋がっていました。
左右に別れたチェーンはそれぞれ、右と左の乳首へと優雅な曲線を描いて繋がれて、それぞれの乳首の下に大きな赤い石の装飾を施したゴージャスなチャームをぶら下げていました。
ペンダントトップから、そのまま真下へと繋がるチェーンは、おへそのすぐ下で直径2センチくらいのリングに繋がり、そこから再び3本のチェーンに分かれています。
その3本のチェーンは、わずかなたるみのある曲線を作って、同じ方向へと進んでいました。
休めの形に開いた、私の股間へと。
真ん中の1本は私のクリトリスへと繋がれています。
左右に別れたチェーンも股間へと収束し、繋がれている場所は、映しただけでは見えませんでした。
股下の空間に、撓んだ3本のチェーンが数センチ、垂れ下がって覗いていました。
「ラビアチェーンのクリップは小陰唇に挟んでおいたわ。だからよく見ると、性器がいつもより開きっぱなしになって、収まりきらない小陰唇が外に露出しているはずよ。もちろんクリットもね」
お姉さまの愉しそうなお声。
確かに今、その5箇所がズキズキと疼いています。
すなわち、左右の乳首と左右のラビア、そしてクリトリス。
私の五大性感帯、責められたらすぐに屈してしまう五大弱点。
からだ中の弱点をチェーンで繋がれてしまった、自分の淫ら過ぎる姿をこの目で確かめて、そのズキズキがどんどん大きくなってきました。
「さあ、もういくらでもイッていいのよ?あなたの趣味であり特技っていう、淫らではしたないマゾヒストオナニー姿をたっぷりと見せてちょうだい」
「もう一度テーブルに座って、こっちを向いて」
お姉さまのご指示で、再度テーブルに腰を下ろしました。
関節を動かすたびに乳首の飾りがブラブラ揺れて、股間のチェーンもカサカサ揺れて、五箇所がますます疼いてきます。
「M字になったらいいことしてあげる。なった?その真ん中のリングを借りるわよ」
私の目前にいらっしゃったお姉さまが、左手を伸ばしてチェーンに繋がったリングに指を掛けました。
「あたしが引っぱってあげるから、あなたは自分の手でどこでも好きな場所をまさぐればいいわ。きっとすぐイっちゃうはずよ」
「あたしも手伝うけれど、ここからはあなたのオナニーだから、あなたはいつでも遠慮なくイっていいのよ。何度でも」
「そして、あたしはその光景を写真に撮るの」
お姉さまの右手には、可愛らしい形のカメラがありました。
「チェキよ。撮ってすぐ紙焼き写真になるやつ。これであなたのアヘ顔を撮って、履歴書の写真も差し替えるの。だってあの写真、ちっともあなたらしくないもの」
お姉さまがフッと笑われた、と思った瞬間、5箇所同時に激痛が襲いました。
「はうんっ!!」
乳首とラビアがちぎれそうな、クリトリストがはじけちゃいそうな、強烈な快感でした。
「あああーーーっううううぅーっ!」
「はら、イキなさい!イっちゃいなさい」
「いいいいーーーーーーっ!!」
お姉さまはチェーンを弛ませては張りをくりかえし、私は左手でおっぱい右手で股間を夢中でまさぐり。
「イクイクイきますぅーーー!!!」
「イキなさい!どんどんイっちゃいなさいっ!」
「いい、いい、いいいーーーーーーくぅっ!!!」
私がケダモノのように何度も何度もイクあいだ、私の顔面には、眩しすぎるフラッシュライトが容赦な無く浴びせられていました。
*
*面接ごっこは窓際で 07へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2015年3月23日
2015年3月15日
面接ごっこは窓際で 05
両腕を頭まで挙げたので、また少しワンピースの裾がせり上がり、もはや私のプックリ無毛な土手部分全体が、お姉さまの目前で剥き出しになっていました。
「あら、面白いポーズになったわね。なあに?性器をじっくりご覧ください、っていうこと?」
からかうようなお姉さまの愉しそうなお声。
「あの、それは・・・はい・・・」
自分の恥ずかし過ぎる性癖を、自分の写真を貼り付けて印鑑まで押してある、ある意味公的な書類に書き加えてしまったことに、私は自分でも驚くほど興奮していました。
まさかお姉さま、この履歴書を他の社員のみなさまにもお見せするつもりなのかしら?
胸のドキドキが治まらず、休め、の形に開いた股間がムズムズと疼きまくっています。
私の中のマゾ性が頭のてっぺんから爪先まで、すべての細胞に行き渡り、全身で更なる辱めを欲していました。
「そこのヘアーをツルツルにしちゃっているのも、わざとなのでしょう?エステサロンに通っていたのよね?」
お姉さまが私の股間を指さして、その部分にお顔を近づけてきました。
「は、はい・・・」
シーナさまご紹介のエステサロンに、一昨年の秋頃から2ヶ月に1回くらいのペースで通っていたことは、すでにお姉さまにお話していました。
「その部分の脱毛って、すごく痛いらしいじゃない?それに、いたたまれないほど恥ずかしい格好にならなければいけないのでしょう?」
「はい、その通りです」
サロンに伺うたびに施された恥ずかし過ぎる仕打ちの数々を思い出し、全身を覆うマゾ熱がまた数度、上がってきました。
「顔がますます赤くなったわね。そのときされたことでも何か思い出したのかしら。それに、なんだか嬉しそうよ?あなた。目がトロンとしちゃって」
「いえ、あの、それは・・・」
「つまりあなたって、恥ずかしい格好をして、いろんな人に剥き出しの性器を見られて、おまけに痛いことされるのさえ悦んじゃう、そんな性格なのよね?」
お姉さまの愉快そうなお声に、蔑みの冷たい響きが加わってきました。
私のマゾ性がそれを目ざとくキャッチして、全力でその部分に縋りつきます。
「はい・・・おっしゃる通りです・・・」
「そうよね。性器から滲み出てくる愛液の量が一段と増えたみたいだもの。両腿の付け根が濡れそぼってテラテラ光っている」
お姉さまのお顔がいっそう近づき、わざとらしく音をたてて、お鼻で息を吸われました。
「んーっ。それになんだかいやらしい臭い。あなた、こんな状況なのに性的に興奮しているでしょう?」
「は、はい・・・ごめんなさい・・・」
「そういう人は、なんて呼ばれるのだっけ?恥ずかしさや苦痛や屈辱感みたいなもので悦んじゃう種類の人たちは」
「はい・・・あの・・・マゾ・・・マゾヒスト、です」
「そうね。それも森下直子さんの特徴なのよね?だったら、それも書いておかなきゃ」
再び履歴書と鉛筆が、私の目の前に突き出されました。
「あなたのそれって、永久脱毛なの?」
マゾヒスト、を履歴書に書き加え、元のポーズに戻ってから尋ねられました。
「あ、いえ、よくはわかないのですが、去年の夏頃からは、ぜんぜん生えてこなくなっています。先生からは、はっきりと、永久脱毛、とはお聞きしていないのですが」
「へー。ずいぶん腕の良い先生なのね」
「あ、腋の下は、永久脱毛しておいた、っておっしゃっていました。何か強い光みたいのを当てられて」
お姉さまのご質問の意図がわからず、戸惑いつつお答えします。
「ふーん。それであなたは、たとえばお友達と旅行とかには行かないの?」
「え?あ、えっと行きます。行ったことあります」
「行ったらお風呂一緒に入るでしょ?何て説明したの?そのツルツルな性器を」
それがお知りになりたかったのか。
思い当たった途端に、そのときのことを思い出し、懐かしい恥ずかしさが全身を駆け巡りました。
「生まれつき、ってお答えしました。一生懸命タオルで隠していたのですが、好奇心旺盛なお友達に無理矢理タオルを剥がされて・・・とても恥ずかしかったです」
大学2年の夏に、仲の良いお友達数名と4泊5日の旅行をしたときのことでした。
行く前はずいぶん悩んだのですが、パイパンを隠し通せるか、というスリルの誘惑と、知られてしまったときの恥辱への期待感もあって、思い切って参加したのでした。
二泊目のお風呂で、一番ざっくばらんな性格のお友達に知られてしまいました。
生まれつき、って告げると珍しがられ、一緒に入っていたお友達全員が集まってきて私を囲み、広い温泉の洗い場の片隅でジーッとその部分を、興味津々の瞳で見つめられました。
そのときの、お友達からの痛いほどの視線は、その後しばらくのあいだ、私の思い出しオナニーの定番になったほどでした。
当然、そのときもその場で濡れてしまったのですが、お風呂場だったので、なんとかバレずにすんだようでした。
旅行の後も、からかわれたり苛められたりすることはほとんど無く、みんな普通に接してくれました。
ただ、一度ある人に、森下さんて、顔の割にはえっちなからだしているんっだってね、と言われたことがあったので、私がいないところで、どうだったのかはわかりません。
「あら、嘘をついたのね。だめじゃない。ちゃんと正直に、マゾだから、性器を隅から隅までよーく見てもらいたくてツルツルにしています、って言わなくちゃ。これからはそうしなさい」
お姉さまのイジワル声でのご命令。
あのとき本当にそう告げたら、私の大学生活はどんなものになったのだろう。
すぐに、いたたまれない妄想が広がり、いてもたってもいられないほどの被虐感に全身が痺れてきました。
「は、はい・・・ごめんなさい。こ、これからは、必ず、そ、そうお答えします」
はしたな過ぎる自分の言葉に、アソコの奥がキュンキュンと疼きました。
「あなた、あたしに何か聞かれて答えるたびに、どんどん発情していない?」
お姉さまが向かい側の椅子で座り直し、ベージュのストッキングに包まれたスラッとしたおみあしを優雅に組み替えられました。
「そんなにサカっちゃってたら、もう抑えきれないんじゃない?性欲」
「・・・はい・・・」
「今、何がしたい?」
「えっ?えっと・・・」
「正直に言っていいのよ。今一番したいこと」
妙におやさしげなお姉さまの薄い笑顔が、かえって不気味でしたが、一刻も早く自分のからだをまさぐって欲しい私は調子に乗ってしまい、正直に告げてしまいました。
「あの、出来ることならお姉さまに、わたしのからだをいろいろ虐めて欲しいです・・・」
「お姉さま?ここがどこで、あたしが誰で、今何をしているのか、わかってないの?」
「ごめんなさいっ!あの、社長さま、あ、いえ、チーフさまに、私を虐めて・・・」
「だから、今は面接中なのよ?それに、まがりなりにもここは神聖なるあたしの会社のあたしの部屋。そんなところであなたと乳繰り合えるわけじゃない、けがらわしいっ!」
本当に怒っているみたいな、お姉さまの語気鋭い一喝。
「ごめんなさいっ!」
怯えてギュッと目をつぶった私は、お姉さまの次のお言葉を待ちました。
「面接というのは、対面して、相手の人となりを知るためにするの。今あなたは発情していて、それを鎮めるためにあなたはどういう方法を取りますか?って聞いたわけでしょう?その答えが、あたしに虐めて欲しい、って、わけがわからない」
「それに、チーフさま、っていうのも、わけがわからないわよ?さま、なんて付けられたら、逆になんだかバカにされているみたいだもの。呼ぶときはチーフ、だけでいいから」
お姉さまのイジワル度が、どんどん上がっています。
「もう一度聞くわよ?今一番、あなたは何がしたいの?」
「あの、そういうことでしたら、えっと、あの、オ、オナニーです・・・」
「ふふん。ずいぶんストレートに言ったわね。ここで、これからあなたの職場になるこの部屋で、まだ入社前で社員でもないのに、オナニーがしたいんだ?」
「あの、ごめんなさい・・・したくないです、がまんします」
「あなたはオナニーが好きなの?」
「はい。好きです。ごめんなさい」
「いちいち謝らなくていいわよ、鬱陶しいから。それで、月にどれくらいしているの?」
「月に、と尋ねられるとよくわかりませんが、ほぼ毎日・・・」
「へー。それは凄いわね。つまり毎日、何かしらえっちなこと、いやらしいことを考えて自分を慰めているということよね?」
「・・・はい」
「そこまで行けば立派な特技だわ。ほら、それも書いておかなきゃ」
私の前に履歴書と鉛筆が差し出されました。
趣味・特技、クラシックバレエ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、ノーブラ、ノーパン、野外露出行為、マゾヒスト、オナニー・・・
履歴書がどんどん、本当の私らしくなっていきます。
「かっこして、ほぼ毎日、とも付け加えておきなさい。普通の女性とは著しく異なる、あなたのチャームポイントなのだから」
呆れたような含み笑い混じりで、お姉さまがぞんざいに履歴書を突っ返してきました。
趣味・特技、クラシックバレエ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、ノーブラ、ノーパン、野外露出行為、マゾヒスト、オナニー(ほぼ毎日)・・・
「いいわよ。今日は特別に許してあげる。特技だものね。ここで思う存分オナニーなさい」
履歴書を一瞥して満足そうなご様子のお姉さまが再び、おみあしを優雅に組み替えられました。
「そうだ。その前に、永久脱毛した腋の下、っていうのも、あたしに見せてくれない?」
「えっ?腋の下?」
マゾの服従ポーズで後頭部に組んだ腕の、ニットの袖に包まれた自分の腋の下左右を、思わずキョロキョロ見てしまいました。
「えっと、それは・・・」
「ニブい子ね。そのワンピースもさっさと脱いじゃいなさい、っていうことよ。素っ裸になっちゃいなさい」
「そのほうがオナニーも捗るでしょ?どうせ見せたくてしょうがないのだろうし、あたしもあなたの裸が見たいのよ」
その口ぶりから、お姉さまもだんだんと興奮されているように感じました。
「うちは、エロティックな水着や下着も扱っているからね。あなたには、そういうののモデルになってもらうっていう手もあるかな、ってふと思ったの。プロに頼むとそれなりにお金がかかるしさ」
「ほら、さっさと脱いでオナニーしなさい。見ててあげるから」
「はい・・・」
組んでいた両腕を解き、せり上がったワンピースの裾に手を掛けて、そろそろと捲り上げ始めました。
ニット地に貼り付いていたおっぱいが弾力を取り戻し、プルンと息を吹き返すのがわかりました。
押し潰されていた敏感乳首に布地が擦れ、それだけで下半身がいっそうジンワリ潤みました。
顔を通過した布が取り除かれると、再び視界にガラス越しの夜空が見え、半ば鏡と化したそのガラス窓には、私の裸が映っていました。
見ただけで硬さまで実感できるほどツンと尖りきったふたつの乳首が、虐めて欲しそうに宙を突いていました
なんで私、こんなところで裸になっているのだろう。
今日初めて訪れた、これからずっと働くことになる、世間的にも有名な高層ビルのオフィス窓際で。
おっぱいもお尻も性器も全部、丸出しで。
可哀相な私、ヘンタイの私・・・
被虐感に酔い痴れ、自然に後頭部へ行ってしまう両手に自分で呆れながら、次のご命令をワクワクと待ちます。
「あなた、ガラスに映った自分のからだに見惚れているの?ひょっとしてナルシストのケもあるの?」
「あ、いえ、そういうのではなくて、ただひたすら、恥ずかしいなー、って」
あわてて否定しつつも、心の奥底を見透かされた気もして、ビクッと震えました。
「まあ、自分の裸見せたい、なんて性癖の子は、多かれ少なかれナルシストよね。注目を浴びたい、っていう意味なら、すべての女性がそうかもしれないけれど」
「でも私は、注目を浴びて人気者になりたい、とかではないですから。蔑まされたい、辱められたいっていう、自虐マゾですから」
「そうだったわね。まあそれはいいわ。でもあなた、まだ途中よ」
「えっ?えーっと・・・」
「あたしは、素っ裸になりなさい、って言ったはずよ。まだ脱ぐもの、あるじゃない」
「あ、はい・・・でも・・・」
お姉さまがおっしゃっているのは、ハイソックスと靴のことでしょう。
だけど、これらを脱いでしまうと、困った問題が起きてしまいます。
「あの、ソックスと靴も脱ぎなさい、ということだと思うのですが、これを脱いでしまうと、このお部屋の床が、汚れてしまいます」
「なんで?」
「あの、私のアソコから、はしたないおツユが垂れてしまって・・・今は、腿を滑ってソックスの布で堰き止められて床までは落ちていきませんが、脱いでしまったら、かかとまで落ちて床に・・・」
「アソコ、ってどこ?」
「あの・・・性器です」
「性器?」
「えっと・・・オマンコ、です」
「ちょっと、あたしのオフィスでそんなお下品な言葉、使わないでくれる」
「あ、ごめんなさい。性器が濡れているんです」
「あなたのすけべな性器が弄って欲しくて愛液で濡れまくっている、ってわけね?」
「はい・・・」
「いいわよ。床なんて汚れちゃっても。リノリュームだから拭き取ればいいだけだもの」
お姉さまが嬉しそうに、ニヤッと笑いました。
「掃除するのはもちろんあなた。ちなみにモップやらバケツは、部屋の外、フロア共通トイレ脇の給湯室にまとめて置いてあるから、帰る前にあなたが裸でフロアに出て、取ってくればいいだけ。だから、いくら汚してもかまわなくてよ」
突然、お姉さまが立ち上がりました。
「ほら、さっさと靴を脱いで」
私に近づいて来るお姉さま。
「は、はい・・・」
お姉さま、私を裸でオフィスの外のフロアに行かせる気なんだ。
来たときは他の会社の人、いなかったようだけれど、本当に大丈夫なのかな?
そのときのことを想像して、不安と期待に胸を高鳴らせながら、ソックスを脱ぎ始めました。
ハイソックスは左右とも、履き口のゴム部分から全体の三分の一くらいまで、じっとり湿っていました。
粘性のある湿りで、指がヌルヌルしました。
「ちょっと貸して」
脱ぎ終えたソックスがお姉さまの手で奪われました。
「へー。思っていた以上に湿っているのね。ずいぶん垂らしてたんだ。臭いもけっこうきついわね」
ソックスを二本の指でつまんでぶら下げ、お鼻をクンクンさせているお姉さまに、私の顔は、耳たぶが燃えちゃいそうなくらい真っ赤なはずです。
「これはあなたの言う通り、かなり床が汚れちゃうかな?まあ、終わったらしっかり掃除していってね」
「・・・はい。わかりました・・・」
いつものポーズになって小さくうなずきました。
左脇のガラス窓には、正真正銘の全裸になってしまった私の、紅潮した横顔が映っています。
「そう言えばあなた、オナニーするとき、痛いのが欲しいタイプだったわよね?」
「あ、はい・・・」
「あなたのその、痛々しいくらいに背伸びして勃っている乳首を見て、思い出したの」
「最近サンプルでいただいたものの中に、誰も試そうとしない面白そうなものがあったのよ。それなりにファッショナブルで、見ようによってはエレガントなのに、誰も持って帰らなかったの」
お姉さまが可笑しそうにクスッと笑いました。
「あなたならバッチリ似合うはず。それに、使いようによっては痛かったりもするはずだし。ちょっと待っててね」
謎のようなお言葉とともに、お部屋の入口のほうへ向かおうとして、はたと立ち止まりました。
「ただボーっと待っててもらうのも芸が無いわね。あなた、そのあいだ、見世物になっていなさい」
「えっ?」
「マネキンよ。その姿勢で、その窓辺のカウンターのところに上がって、あなたのいやらしい裸を外の人たちに見せつけてやりなさい」
このお部屋の窓辺は、窓の下のほう、だいたい私の膝のところくらいまでが壁部分で、そこから上が太い柱で挟まれた大きな窓になっています。
柱の幅の分だけ外に張り出している窓の下部を埋めるスペースが、人が腰掛けられるくらいな幅の、壁や柱と同じ材質のカウンター状になっていました。
一枚の窓の大きさは、2メートル弱四方くらい。
したがって、そのカウンターの上に立てば、全身が窓枠の中にすっぽり収まります。
もちろん、窓の外は、遥かに広がるお外の景色。
「あなた、そういうの好きでしょう?裸見せたがりの露出狂マゾ女なのだから」
お姉さまがツカツカと私のほうへお戻りになり、窓辺からお外を覗きつつ、つづけました。
「まあ、夜だし、ここは下から見上げたからって、せいぜい見えるのは頭ぐらいだろうし、近くのビルからだって双眼鏡とか使わない限り、何だかわからないだろうから、あまり面白くは無いかもしれないけれど」
「でも、万が一、誰かに気づかれてしまったら、会社にご迷惑がかかりませんか?」
私もお姉さまの隣でお外を覗き、この感じならそんなに心配はいらないかもとも思い、やってみたい気持ちになっていました。
「それは大丈夫。あなたも見た通り、ここには仕事柄、本物のマネキン人形がたくさん置いてあるからね。万が一、ここから裸の女が見えた、なんて噂になっても、ああ、それってマネキンですね、うち、アパレルだから。って笑い飛ばせるわ」
「ほら、早く上がって」
お姉さまに促され、張り出した窓手前のカウンターによたよた上がりました。
大きく両脚を広げ割ったので、早くも床に、はしたない雫がポタリ。
上がるとお空がぐんと近くなりました。
「外を向いて、いつものポーズをしていなさい」
「はい」
お外を向いて、後頭部に両手を遣りました。
夜の闇で鏡と化したガラス窓に、私の全裸姿が頭から爪先まで、クッキリ映りました。
半透明なその全裸姿の向こうには、果てしなく広がる幻想的な都会の夜景。
私の目の前に視界を遮るものは何もありません。
逆に言えば、お外からも、窓枠の中の私の全裸姿を隠すものは何も無い、という状況です。
「私が戻ってくるまで、しっかり下々の者たちに、あなた自慢の裸を見せつけてやりなさい」
冗談めかしたお姉さまのお言葉。
「あとでマネキンっていう言い訳が出来るように、あまり動かないほうがいいかもね」
お姉さまがクスッと笑って遠ざかる気配を、背後に感じました。
私が向いているのは、自分が住んでいるマンションの方向です。
こちらに出て来てから2年以上、毎日のように行き来してきた街です。
その街に向かって私は今、乳首を尖らせ、性器から愛液を垂らしながら、全裸姿を晒していました。
百数十メートル下を駆け抜けていく自動車のライトが幾筋も、ハッキリ見えました。
目を凝らせば、暗い通りをどこかへと急ぐ、小さな人影も識別出来ました。
こちらから見えるということは、あちらからも、その気になれば見えるということ。
誰か私に気づいて欲しい。
土曜日のオフィスビルの窓辺で、社長さまからのご命令により、全裸でマネキンの真似事をやらされている、可哀相な新入社員の姿に。
縛られているわけでもないのに、自発的に両手を後頭部に当て、おっぱいも性器もさらけ出したままの、どうしようもないマゾ女の姿に。
眼下の建物の灯りが瞬くたびに、遥か遠くに人影をみつけるたびに、そんなふうに懇願しては、私は足元に粘性な水溜りを広げていました。
*
*面接ごっこは窓際で 06へ
*
「あら、面白いポーズになったわね。なあに?性器をじっくりご覧ください、っていうこと?」
からかうようなお姉さまの愉しそうなお声。
「あの、それは・・・はい・・・」
自分の恥ずかし過ぎる性癖を、自分の写真を貼り付けて印鑑まで押してある、ある意味公的な書類に書き加えてしまったことに、私は自分でも驚くほど興奮していました。
まさかお姉さま、この履歴書を他の社員のみなさまにもお見せするつもりなのかしら?
胸のドキドキが治まらず、休め、の形に開いた股間がムズムズと疼きまくっています。
私の中のマゾ性が頭のてっぺんから爪先まで、すべての細胞に行き渡り、全身で更なる辱めを欲していました。
「そこのヘアーをツルツルにしちゃっているのも、わざとなのでしょう?エステサロンに通っていたのよね?」
お姉さまが私の股間を指さして、その部分にお顔を近づけてきました。
「は、はい・・・」
シーナさまご紹介のエステサロンに、一昨年の秋頃から2ヶ月に1回くらいのペースで通っていたことは、すでにお姉さまにお話していました。
「その部分の脱毛って、すごく痛いらしいじゃない?それに、いたたまれないほど恥ずかしい格好にならなければいけないのでしょう?」
「はい、その通りです」
サロンに伺うたびに施された恥ずかし過ぎる仕打ちの数々を思い出し、全身を覆うマゾ熱がまた数度、上がってきました。
「顔がますます赤くなったわね。そのときされたことでも何か思い出したのかしら。それに、なんだか嬉しそうよ?あなた。目がトロンとしちゃって」
「いえ、あの、それは・・・」
「つまりあなたって、恥ずかしい格好をして、いろんな人に剥き出しの性器を見られて、おまけに痛いことされるのさえ悦んじゃう、そんな性格なのよね?」
お姉さまの愉快そうなお声に、蔑みの冷たい響きが加わってきました。
私のマゾ性がそれを目ざとくキャッチして、全力でその部分に縋りつきます。
「はい・・・おっしゃる通りです・・・」
「そうよね。性器から滲み出てくる愛液の量が一段と増えたみたいだもの。両腿の付け根が濡れそぼってテラテラ光っている」
お姉さまのお顔がいっそう近づき、わざとらしく音をたてて、お鼻で息を吸われました。
「んーっ。それになんだかいやらしい臭い。あなた、こんな状況なのに性的に興奮しているでしょう?」
「は、はい・・・ごめんなさい・・・」
「そういう人は、なんて呼ばれるのだっけ?恥ずかしさや苦痛や屈辱感みたいなもので悦んじゃう種類の人たちは」
「はい・・・あの・・・マゾ・・・マゾヒスト、です」
「そうね。それも森下直子さんの特徴なのよね?だったら、それも書いておかなきゃ」
再び履歴書と鉛筆が、私の目の前に突き出されました。
「あなたのそれって、永久脱毛なの?」
マゾヒスト、を履歴書に書き加え、元のポーズに戻ってから尋ねられました。
「あ、いえ、よくはわかないのですが、去年の夏頃からは、ぜんぜん生えてこなくなっています。先生からは、はっきりと、永久脱毛、とはお聞きしていないのですが」
「へー。ずいぶん腕の良い先生なのね」
「あ、腋の下は、永久脱毛しておいた、っておっしゃっていました。何か強い光みたいのを当てられて」
お姉さまのご質問の意図がわからず、戸惑いつつお答えします。
「ふーん。それであなたは、たとえばお友達と旅行とかには行かないの?」
「え?あ、えっと行きます。行ったことあります」
「行ったらお風呂一緒に入るでしょ?何て説明したの?そのツルツルな性器を」
それがお知りになりたかったのか。
思い当たった途端に、そのときのことを思い出し、懐かしい恥ずかしさが全身を駆け巡りました。
「生まれつき、ってお答えしました。一生懸命タオルで隠していたのですが、好奇心旺盛なお友達に無理矢理タオルを剥がされて・・・とても恥ずかしかったです」
大学2年の夏に、仲の良いお友達数名と4泊5日の旅行をしたときのことでした。
行く前はずいぶん悩んだのですが、パイパンを隠し通せるか、というスリルの誘惑と、知られてしまったときの恥辱への期待感もあって、思い切って参加したのでした。
二泊目のお風呂で、一番ざっくばらんな性格のお友達に知られてしまいました。
生まれつき、って告げると珍しがられ、一緒に入っていたお友達全員が集まってきて私を囲み、広い温泉の洗い場の片隅でジーッとその部分を、興味津々の瞳で見つめられました。
そのときの、お友達からの痛いほどの視線は、その後しばらくのあいだ、私の思い出しオナニーの定番になったほどでした。
当然、そのときもその場で濡れてしまったのですが、お風呂場だったので、なんとかバレずにすんだようでした。
旅行の後も、からかわれたり苛められたりすることはほとんど無く、みんな普通に接してくれました。
ただ、一度ある人に、森下さんて、顔の割にはえっちなからだしているんっだってね、と言われたことがあったので、私がいないところで、どうだったのかはわかりません。
「あら、嘘をついたのね。だめじゃない。ちゃんと正直に、マゾだから、性器を隅から隅までよーく見てもらいたくてツルツルにしています、って言わなくちゃ。これからはそうしなさい」
お姉さまのイジワル声でのご命令。
あのとき本当にそう告げたら、私の大学生活はどんなものになったのだろう。
すぐに、いたたまれない妄想が広がり、いてもたってもいられないほどの被虐感に全身が痺れてきました。
「は、はい・・・ごめんなさい。こ、これからは、必ず、そ、そうお答えします」
はしたな過ぎる自分の言葉に、アソコの奥がキュンキュンと疼きました。
「あなた、あたしに何か聞かれて答えるたびに、どんどん発情していない?」
お姉さまが向かい側の椅子で座り直し、ベージュのストッキングに包まれたスラッとしたおみあしを優雅に組み替えられました。
「そんなにサカっちゃってたら、もう抑えきれないんじゃない?性欲」
「・・・はい・・・」
「今、何がしたい?」
「えっ?えっと・・・」
「正直に言っていいのよ。今一番したいこと」
妙におやさしげなお姉さまの薄い笑顔が、かえって不気味でしたが、一刻も早く自分のからだをまさぐって欲しい私は調子に乗ってしまい、正直に告げてしまいました。
「あの、出来ることならお姉さまに、わたしのからだをいろいろ虐めて欲しいです・・・」
「お姉さま?ここがどこで、あたしが誰で、今何をしているのか、わかってないの?」
「ごめんなさいっ!あの、社長さま、あ、いえ、チーフさまに、私を虐めて・・・」
「だから、今は面接中なのよ?それに、まがりなりにもここは神聖なるあたしの会社のあたしの部屋。そんなところであなたと乳繰り合えるわけじゃない、けがらわしいっ!」
本当に怒っているみたいな、お姉さまの語気鋭い一喝。
「ごめんなさいっ!」
怯えてギュッと目をつぶった私は、お姉さまの次のお言葉を待ちました。
「面接というのは、対面して、相手の人となりを知るためにするの。今あなたは発情していて、それを鎮めるためにあなたはどういう方法を取りますか?って聞いたわけでしょう?その答えが、あたしに虐めて欲しい、って、わけがわからない」
「それに、チーフさま、っていうのも、わけがわからないわよ?さま、なんて付けられたら、逆になんだかバカにされているみたいだもの。呼ぶときはチーフ、だけでいいから」
お姉さまのイジワル度が、どんどん上がっています。
「もう一度聞くわよ?今一番、あなたは何がしたいの?」
「あの、そういうことでしたら、えっと、あの、オ、オナニーです・・・」
「ふふん。ずいぶんストレートに言ったわね。ここで、これからあなたの職場になるこの部屋で、まだ入社前で社員でもないのに、オナニーがしたいんだ?」
「あの、ごめんなさい・・・したくないです、がまんします」
「あなたはオナニーが好きなの?」
「はい。好きです。ごめんなさい」
「いちいち謝らなくていいわよ、鬱陶しいから。それで、月にどれくらいしているの?」
「月に、と尋ねられるとよくわかりませんが、ほぼ毎日・・・」
「へー。それは凄いわね。つまり毎日、何かしらえっちなこと、いやらしいことを考えて自分を慰めているということよね?」
「・・・はい」
「そこまで行けば立派な特技だわ。ほら、それも書いておかなきゃ」
私の前に履歴書と鉛筆が差し出されました。
趣味・特技、クラシックバレエ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、ノーブラ、ノーパン、野外露出行為、マゾヒスト、オナニー・・・
履歴書がどんどん、本当の私らしくなっていきます。
「かっこして、ほぼ毎日、とも付け加えておきなさい。普通の女性とは著しく異なる、あなたのチャームポイントなのだから」
呆れたような含み笑い混じりで、お姉さまがぞんざいに履歴書を突っ返してきました。
趣味・特技、クラシックバレエ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、ノーブラ、ノーパン、野外露出行為、マゾヒスト、オナニー(ほぼ毎日)・・・
「いいわよ。今日は特別に許してあげる。特技だものね。ここで思う存分オナニーなさい」
履歴書を一瞥して満足そうなご様子のお姉さまが再び、おみあしを優雅に組み替えられました。
「そうだ。その前に、永久脱毛した腋の下、っていうのも、あたしに見せてくれない?」
「えっ?腋の下?」
マゾの服従ポーズで後頭部に組んだ腕の、ニットの袖に包まれた自分の腋の下左右を、思わずキョロキョロ見てしまいました。
「えっと、それは・・・」
「ニブい子ね。そのワンピースもさっさと脱いじゃいなさい、っていうことよ。素っ裸になっちゃいなさい」
「そのほうがオナニーも捗るでしょ?どうせ見せたくてしょうがないのだろうし、あたしもあなたの裸が見たいのよ」
その口ぶりから、お姉さまもだんだんと興奮されているように感じました。
「うちは、エロティックな水着や下着も扱っているからね。あなたには、そういうののモデルになってもらうっていう手もあるかな、ってふと思ったの。プロに頼むとそれなりにお金がかかるしさ」
「ほら、さっさと脱いでオナニーしなさい。見ててあげるから」
「はい・・・」
組んでいた両腕を解き、せり上がったワンピースの裾に手を掛けて、そろそろと捲り上げ始めました。
ニット地に貼り付いていたおっぱいが弾力を取り戻し、プルンと息を吹き返すのがわかりました。
押し潰されていた敏感乳首に布地が擦れ、それだけで下半身がいっそうジンワリ潤みました。
顔を通過した布が取り除かれると、再び視界にガラス越しの夜空が見え、半ば鏡と化したそのガラス窓には、私の裸が映っていました。
見ただけで硬さまで実感できるほどツンと尖りきったふたつの乳首が、虐めて欲しそうに宙を突いていました
なんで私、こんなところで裸になっているのだろう。
今日初めて訪れた、これからずっと働くことになる、世間的にも有名な高層ビルのオフィス窓際で。
おっぱいもお尻も性器も全部、丸出しで。
可哀相な私、ヘンタイの私・・・
被虐感に酔い痴れ、自然に後頭部へ行ってしまう両手に自分で呆れながら、次のご命令をワクワクと待ちます。
「あなた、ガラスに映った自分のからだに見惚れているの?ひょっとしてナルシストのケもあるの?」
「あ、いえ、そういうのではなくて、ただひたすら、恥ずかしいなー、って」
あわてて否定しつつも、心の奥底を見透かされた気もして、ビクッと震えました。
「まあ、自分の裸見せたい、なんて性癖の子は、多かれ少なかれナルシストよね。注目を浴びたい、っていう意味なら、すべての女性がそうかもしれないけれど」
「でも私は、注目を浴びて人気者になりたい、とかではないですから。蔑まされたい、辱められたいっていう、自虐マゾですから」
「そうだったわね。まあそれはいいわ。でもあなた、まだ途中よ」
「えっ?えーっと・・・」
「あたしは、素っ裸になりなさい、って言ったはずよ。まだ脱ぐもの、あるじゃない」
「あ、はい・・・でも・・・」
お姉さまがおっしゃっているのは、ハイソックスと靴のことでしょう。
だけど、これらを脱いでしまうと、困った問題が起きてしまいます。
「あの、ソックスと靴も脱ぎなさい、ということだと思うのですが、これを脱いでしまうと、このお部屋の床が、汚れてしまいます」
「なんで?」
「あの、私のアソコから、はしたないおツユが垂れてしまって・・・今は、腿を滑ってソックスの布で堰き止められて床までは落ちていきませんが、脱いでしまったら、かかとまで落ちて床に・・・」
「アソコ、ってどこ?」
「あの・・・性器です」
「性器?」
「えっと・・・オマンコ、です」
「ちょっと、あたしのオフィスでそんなお下品な言葉、使わないでくれる」
「あ、ごめんなさい。性器が濡れているんです」
「あなたのすけべな性器が弄って欲しくて愛液で濡れまくっている、ってわけね?」
「はい・・・」
「いいわよ。床なんて汚れちゃっても。リノリュームだから拭き取ればいいだけだもの」
お姉さまが嬉しそうに、ニヤッと笑いました。
「掃除するのはもちろんあなた。ちなみにモップやらバケツは、部屋の外、フロア共通トイレ脇の給湯室にまとめて置いてあるから、帰る前にあなたが裸でフロアに出て、取ってくればいいだけ。だから、いくら汚してもかまわなくてよ」
突然、お姉さまが立ち上がりました。
「ほら、さっさと靴を脱いで」
私に近づいて来るお姉さま。
「は、はい・・・」
お姉さま、私を裸でオフィスの外のフロアに行かせる気なんだ。
来たときは他の会社の人、いなかったようだけれど、本当に大丈夫なのかな?
そのときのことを想像して、不安と期待に胸を高鳴らせながら、ソックスを脱ぎ始めました。
ハイソックスは左右とも、履き口のゴム部分から全体の三分の一くらいまで、じっとり湿っていました。
粘性のある湿りで、指がヌルヌルしました。
「ちょっと貸して」
脱ぎ終えたソックスがお姉さまの手で奪われました。
「へー。思っていた以上に湿っているのね。ずいぶん垂らしてたんだ。臭いもけっこうきついわね」
ソックスを二本の指でつまんでぶら下げ、お鼻をクンクンさせているお姉さまに、私の顔は、耳たぶが燃えちゃいそうなくらい真っ赤なはずです。
「これはあなたの言う通り、かなり床が汚れちゃうかな?まあ、終わったらしっかり掃除していってね」
「・・・はい。わかりました・・・」
いつものポーズになって小さくうなずきました。
左脇のガラス窓には、正真正銘の全裸になってしまった私の、紅潮した横顔が映っています。
「そう言えばあなた、オナニーするとき、痛いのが欲しいタイプだったわよね?」
「あ、はい・・・」
「あなたのその、痛々しいくらいに背伸びして勃っている乳首を見て、思い出したの」
「最近サンプルでいただいたものの中に、誰も試そうとしない面白そうなものがあったのよ。それなりにファッショナブルで、見ようによってはエレガントなのに、誰も持って帰らなかったの」
お姉さまが可笑しそうにクスッと笑いました。
「あなたならバッチリ似合うはず。それに、使いようによっては痛かったりもするはずだし。ちょっと待っててね」
謎のようなお言葉とともに、お部屋の入口のほうへ向かおうとして、はたと立ち止まりました。
「ただボーっと待っててもらうのも芸が無いわね。あなた、そのあいだ、見世物になっていなさい」
「えっ?」
「マネキンよ。その姿勢で、その窓辺のカウンターのところに上がって、あなたのいやらしい裸を外の人たちに見せつけてやりなさい」
このお部屋の窓辺は、窓の下のほう、だいたい私の膝のところくらいまでが壁部分で、そこから上が太い柱で挟まれた大きな窓になっています。
柱の幅の分だけ外に張り出している窓の下部を埋めるスペースが、人が腰掛けられるくらいな幅の、壁や柱と同じ材質のカウンター状になっていました。
一枚の窓の大きさは、2メートル弱四方くらい。
したがって、そのカウンターの上に立てば、全身が窓枠の中にすっぽり収まります。
もちろん、窓の外は、遥かに広がるお外の景色。
「あなた、そういうの好きでしょう?裸見せたがりの露出狂マゾ女なのだから」
お姉さまがツカツカと私のほうへお戻りになり、窓辺からお外を覗きつつ、つづけました。
「まあ、夜だし、ここは下から見上げたからって、せいぜい見えるのは頭ぐらいだろうし、近くのビルからだって双眼鏡とか使わない限り、何だかわからないだろうから、あまり面白くは無いかもしれないけれど」
「でも、万が一、誰かに気づかれてしまったら、会社にご迷惑がかかりませんか?」
私もお姉さまの隣でお外を覗き、この感じならそんなに心配はいらないかもとも思い、やってみたい気持ちになっていました。
「それは大丈夫。あなたも見た通り、ここには仕事柄、本物のマネキン人形がたくさん置いてあるからね。万が一、ここから裸の女が見えた、なんて噂になっても、ああ、それってマネキンですね、うち、アパレルだから。って笑い飛ばせるわ」
「ほら、早く上がって」
お姉さまに促され、張り出した窓手前のカウンターによたよた上がりました。
大きく両脚を広げ割ったので、早くも床に、はしたない雫がポタリ。
上がるとお空がぐんと近くなりました。
「外を向いて、いつものポーズをしていなさい」
「はい」
お外を向いて、後頭部に両手を遣りました。
夜の闇で鏡と化したガラス窓に、私の全裸姿が頭から爪先まで、クッキリ映りました。
半透明なその全裸姿の向こうには、果てしなく広がる幻想的な都会の夜景。
私の目の前に視界を遮るものは何もありません。
逆に言えば、お外からも、窓枠の中の私の全裸姿を隠すものは何も無い、という状況です。
「私が戻ってくるまで、しっかり下々の者たちに、あなた自慢の裸を見せつけてやりなさい」
冗談めかしたお姉さまのお言葉。
「あとでマネキンっていう言い訳が出来るように、あまり動かないほうがいいかもね」
お姉さまがクスッと笑って遠ざかる気配を、背後に感じました。
私が向いているのは、自分が住んでいるマンションの方向です。
こちらに出て来てから2年以上、毎日のように行き来してきた街です。
その街に向かって私は今、乳首を尖らせ、性器から愛液を垂らしながら、全裸姿を晒していました。
百数十メートル下を駆け抜けていく自動車のライトが幾筋も、ハッキリ見えました。
目を凝らせば、暗い通りをどこかへと急ぐ、小さな人影も識別出来ました。
こちらから見えるということは、あちらからも、その気になれば見えるということ。
誰か私に気づいて欲しい。
土曜日のオフィスビルの窓辺で、社長さまからのご命令により、全裸でマネキンの真似事をやらされている、可哀相な新入社員の姿に。
縛られているわけでもないのに、自発的に両手を後頭部に当て、おっぱいも性器もさらけ出したままの、どうしようもないマゾ女の姿に。
眼下の建物の灯りが瞬くたびに、遥か遠くに人影をみつけるたびに、そんなふうに懇願しては、私は足元に粘性な水溜りを広げていました。
*
*面接ごっこは窓際で 06へ
*
2015年3月8日
面接ごっこは窓際で 04
「あたしの左隣でツンと澄まして写っているのがサオトメアヤネ=早乙女綾音。企画・開発の責任者兼デザイナーよ」
お姉さまが指さした先には、ウエーブがかった長い髪をきっちり真ん中で分け、左側はふうわりと肩に垂らし、右側はぺったりと撫で付けて後ろ髪を左へと流した、意志の強そうな理知的なお顔立ちの美人さんが、私をまっすぐ見つめていました。
シックなグレイのスレンダードレス姿で美しくスクッと立たれていて、見るからに自信たっぷりな感じが伝わってきます。
デザイナーさんて言うより、むしろモデルさんみたい。
「うちのアイテムは、ほとんど彼女がデザインを決めているの。うちの大黒柱」
「彼女はね、採寸しなくても見ただけで、相手の身体的なスペック、つまりサイズとかがね、わかっちゃうのよ。身長とか体重、スリーサイズや股下まで」
「初対面で着衣でも八割がた、下着や水着になってくれれば誤差数ミリの世界。あれは神業だわ」
「へー。それって、なんだか怖いですね。少しでも太ったらすぐバレちゃう。でも、そう言えばお姉さまも、私がお店に買いに行ったとき、採寸なさらないでブラのサイズがぴったりでした」
「あたしなんかぜんぜんまだまだよ。アヤには絶対かなわない」
お姉さまがとっても嬉しそうにおっしゃいました。
「それで、あたしの右隣がマミヤミヤビ=間宮雅。優雅のが、って書いてミヤビね。彼女は営業担当。とにかく顔が広いの」
次にお姉さまが指さしたのは、西洋の写実的な貴婦人肖像画を思い出させるような、小顔で目鼻立ちクッキリなレイヤーカットの美人さん。
グリーンがかった黒のストライプスーツをきっちり着こなされて、大きめに開いた胸元から覗くレースのインナーと白い肌のコントラストが女性らしくて超セクシーです。
「あっ、このかたがひょっとして、デヴィッドボウイさん?」
「あたり。今は髪も伸びちゃってけっこう女性ぽい感じだけれど、高校の頃はベリーショートでもっと痩せていて、まるで某歌劇団の男役みたいだったの」
「小売の取引先はもちろん、製縫をお願いしている工房や問屋さんにも彼女のファンは多くてね、ずいぶん助けられてる」
「アヤと雅、ふたりとあたしが学校の同期で会社の共同創業者。つまり取締役。ちなみにあたしは、生産管理ともろもろのディレクションが主な仕事」
「アヤの隣のボーイッシュな子はオオサワリンコ=大沢凜子。愛称はリンコ。超優秀なパタンナー」
やや小柄なベリーショート、瞳が大きくて唇が小さくて、どこかネコさんを思わせるお顔立ちなそのかたは、とあるアニメでオトコの娘だったキャラの制服コスプレ姿でした。
「ちなみに彼女、一年中ノーブラだから。会ったら直子、彼女のこと羨ましく思うかも」
お姉さまがクスッと笑いました。
「その隣がコモリミサキ=小森美咲。愛称はミサミサ。彼女はCADが使えるから、リンコが描いたパターンをパソコンに取り込んで3Dモデリングしたり、あと広告やリーフレットのデザインとか、デジタルデザイン全般をやってもらっているの」
このかたも大沢凜子さんが着ているのと同じアニメの女子用制服コスプレ姿でしたが、制服の上からでも、ナイスバディなのがよくわかりました。
出るべきところは見事に出ていて、引っ込むべきところはキュッとくびれて、短いスカートから覗く弾力のありそうな太腿が眩しいくらい。
ふんわりロングへアーの小さくて可愛らしいお顔とグラマラスなからだとのアンバランスさが、妙に艶っぽいです。
「この子たちふたりは、あたしたちの部活の後輩で、今はアヤの部下。この3人でうちの商品開発を受け持っているの」
「そうそう、直子はこのふたりときっと気が合うはずよ。リンコもミサミサもマンガとアニメのものすごいオタクだから」
「ヒマをみつけてはコスプレイベントとかに参加して、それなりに人気もあるみたいよ。ヴィヴィアンガールズとか名乗って」
「でも、普段はたいていデザインルームにこもりきりだから、なかなか顔を合わす機会が無いかもしれないわね。このあいだ直子も泊まった部室に、一番泊まりこんでいるのもこのふたり。のめりこむと寝食忘れるタイプね」
「それで最後はこちら、雅の隣で微笑んでいるのがタマキホノカ=玉置穂花。愛称はたまほの。彼女が直子とは一番年齢が近いわね。四大卒で去年の春入社だから、直子の3つ上かな」
このかたは、ごく普通な濃紺のビジネススーツ姿なのですが、背筋をスッと伸ばして立っているその佇まいがすっごく優雅と言うか、気品に溢れていました。
柔らかそうな巻き毛にフランス人形を思わせる整ったお顔立ち、その唇にたおやかな笑みをたたえて私を見つめてきます。
「お綺麗なかたですね・・・」
思わずポツンと、独り言みたくつぶやいてしまいました。
「でしょ?彼女は、雅が連れてきたの。たぶん雅がどこかで会って、惚れちゃったのじゃないかな」
愉快そうなお声でおっしゃるお姉さま。
「雅に言われて会ってみたら、人目を惹く容姿に似合わず物腰はおっとり優雅な感じで、そのくせ頭の回転は早そうで、この子、出来る、って、ちょっと話しだけで即決しちゃったわ」
お姉さまが宙を見据えて、何かを思い出すような感じでおっしゃいました。
「彼女は営業志望で、雅の部下になるはずだったのだけれど、その頃あたしが抱え込んでいた仕事を手伝ってもらったら、何でもテキパキこなしちゃったから、いつの間にかあたしの補佐みたいな立ち位置になっちゃたの」
「だから直子にはまず、今たまほのがやっている仕事を引き継いでもらって、たまほのを雅に返してあげるのが当面の目標ね」
「直子が入社したら、当分はたまほのと一緒に行動することになると思うから、しっかり仲良くなりなさい」
ニッコリ笑いかけてくるお姉さま。
「はい。がんばります」
「そう言えば、サトミさんは、同じ会社ではないのですね?」
サトミさんというのは、私が横浜のランジェリーショップでお姉さまと出逢ったときに、いろいろお世話になったショップのマヌカンさんです。
ふと思い出して、お尋ねしてみました。
「ええ。サトミはまた別の会社なの。うちとも深いおつきあいのある、別の会社」
「サトミは、派遣マヌカンで近郊のショップをまわったり、ウエッブの通販サイトを手がけたり、小売関連で手広くやっているの」
「うちのブランドのウエッブサイトも彼女の担当だから、いつか直子も再会することになると思うわ。会いたいでしょう?」
お姉さまにイタズラっぽく尋ねられ、なぜだか頬が火照ってしまいます。
だってサトミさんは、私とお姉さまの破廉恥過ぎる出会いの詳細をご存知な、唯一の生き証人なのですから。
「はい。ぜひお会いして、あの日のお詫びとお礼をしたいです」
サトミさん、驚かれるだろうなあ。
「それで、前にも言ったけれど、うちのスタッフは全員、異性にはまったく興味が無いレズビアン。制服とか服装規定も無いし、細かい規則とかもほとんど無し」
「取引先も発注先も女性スタッフばかりのところだから、直子も絶対、居心地がいいはずよ」
「そうそう、社内でスタッフを呼ぶときは、役職名じゃなくて名前にさん付けが基本ね。まあ、実際に会って打ち解けたら、愛称でも呼び捨てでも、好きに呼べばいいわ」
「ただし、第三者が同席している場合は、あたしのことはチーフ。アヤと雅はそれぞれ早乙女部長、間宮部長って呼ぶのが無難だわね」
「みんなには直子のこと、シーナさんご推薦の有能新人秘書候補、って紹介するつもりだから。雅が仕事柄シーナさんと仲がいいから、たぶんすでにシーナさんから雅には話が行っていると思う。たまほのを営業に返すためだってね」
パチンとウインクされるお姉さま。
「あと、あたしたちの仲は当分のあいだ伏せておくつもり。オフィスでのあたしたちは、あくまでもいわゆる社長と社長秘書の関係。まあ、いずれバレちゃうとは思うけれど」
「だから間違ってもオフィスであたしのこと、お姉さま、なんて呼ばないでね。勤務中はずっとチーフで通すこと。社長、って呼ぶのもダメだからね」
照れ臭そうに笑ったお姉さまが、写真と会社の冊子を手に取り、その端をテーブルで軽くトントンと叩いて揃え、テーブルの一番右端に置きました。
「さあ、これでうちの会社の説明はひとまず終わりね。あとは初出勤のときのお楽しみ」
そこでちょっと一息ついてから、お姉さまがあらためて姿勢を正し、まっすぐに私を見つめてきました。
「今度は直子個人のことについて、少し質問させてもらうことにするわ」
テーブルの上、差し向かいのふたりのあいだには、私の提出した履歴書が置いてあります。
「はい?」
何を今更、というニュアンスで、私は怪訝そうな顔をしたと思います。
「うちのスタッフは知り合いや、紹介ばっかりで、入社試験とか面接とかしたことないからさ、一回やってみたいと思ったんだ」
「つきあってよ、面接ごっこ。ほら、よく聞くじゃない?圧迫面接とかセクハラ面接とか」
お姉さまの瞳が妖しく揺れているのに気づきました。
セクハラ面接・・・
「あ、はい。わかりました。よろしくお願いいたします」
お姉さまが虐めモードに入ったのを察知して、私の中のマゾ性が悦び勇んでムクムク起き上がってきました。
「さっきあなたの履歴書にざっと目を通したのだけれど、あなた、ずいぶん資格持っていらっしゃるのね」
「幼稚園教諭免許、図書館司書は知っていたけれど、英検2級とか簿記3級も持っていたのね?」
「あ、はい。幼稚園への就職に自信が無くなったときに、何か資格を取らなくちゃって、あわてて勉強しました」
「ふーん。簿記は使えるわね。あなたにやってもらいたことのひとつが、そっち関係だから。一から教えないで済むわ」
私への呼びかけが直子からあなたに変わったお姉さまは、親密さ、と言うか馴れ合いっぽさがなくなり、お仕事されているときはきっとこんな感じなのだろうな、と思わせる、理知的で、どこか冷たい印象の事務的なお声になっていました。
なんだか本当に面接を受けているみたい。
「学歴も資格も申し分無いのだけれど、一箇所だけひっかかるところがあるのよね。どこだかわかる?森下直子さん?」
お姉さまが私の履歴書を鉛筆のお尻でコツコツ叩きながら、まっすぐ見つめてきます。
その瞳はイジワルそうに細まっていました。
「あの、えーと、ごめんなさい。わかりません」
「ここよ、ここ」
お姉さまが履歴書の右側の下のほうを鉛筆で指し示しました。
そこは、趣味・特技、の欄でした。
「趣味・特技。クラシックバレエ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書。バレエ以外はありきたりなものが並んでいるけれど、あなたにはもっと、あなたらしい特殊な趣味がなかったっけ?」
お姉さまのお声にイジワル度が増しています。
「あの、えっと・・・」
「紹介してくれたかたからのお話だと、こんなのよりもっと独特な、あなた以外にはあまり見かけない面白い趣味をお持ちのはずなのだけれど」
「そ、それは・・」
お姉さまがすっごく愉しそうに、ニヤッと笑いました。
「森下直子さん。立ちなさい」
有無を言わさぬ冷たいお声。
「は、はいっ!」
あわてて立ち上がると、木製の椅子がガタンと大きな音をたてました。
「きをつけ!」
「は、はいっ!」
両腕をからだ側面にピタッとつけて、直立不動になります。
「さっきから気になっていたのだけれど、あなた、ブラジャーを着けていないのね?バストの頂点がニットに浮き上がっていてよ?」
「あ、は、はい・・・」
お姉さまのお芝居がかったお声に、下半身がキュンキュン疼いちゃっています。
「それは、あなたが好きでそうしているの?つまり、何て言うか、見る人にこんなふうに、おっぱいの形とか、尖った乳首の形を見せびらかせたくて」
「いえ、そんなわけでは・・・」
「ふーん。それなら、その場で両手を真上に挙げて、うーんって伸びをしてみなさい、思いっきり」
「あ、えっと、は、はい」
お姉さまの意図がわかってしまい、恐る恐る両手を上に挙げ、爪先立ちになるようにゆっくり伸びを始めました。
「んーーっ」
「もっともっと。思いっきりよ」
「は、はいっ!んーーーっ!」
両手を挙げ始めたときから、ニットワンピースの裾が徐々に太腿をせりあがり始めていました。
バレエのポワントのように伸びきったときには、裾はもはや、腿の付け根ギリギリまでせり上がっていました。
お姉さまの視線が、その部分に張り付いています。
「ほらね、思ったとおり。あなた、下も着けてないじゃない?」
「あの、これは・・・」
「だめよ!そのままキープしてて!」
私が伸びを解こうとすると、鋭い叱責がとんできました。
「あ、は、はいぃ」
「それじゃあもう一度聞くけれど、あなたは好きでそうしているの?」
「あ、あの、えっと・・・」
両手の指を組んで頭上にまっすぐ上げたポワント姿勢のまま、どうお答えして良いのか戸惑いながらも、下着を着けていない下半身が今にも露になりそうな状況に、盛大な恥ずかしさで全身が小さく震えてきました。
「見たところ、あなたはそのニットの下には何も身に着けていないようだけれど、そうやって、少しからだを動かしたら性器までも見えてしまうような、すぐに裸にされてしまうような、はしたなくてふしだらな格好を、あなたは、あなたの意志でしているのですか?って質問しているの。正直に答えなさい」
お姉さまの丁寧過ぎるお言葉遣いが、私の恥辱感をぐんぐん煽り立ててきます。
「は、はい・・・そうです。わ、私は、こういう格好で、お、お外に出ることが、す、好きなんです・・・」
私の声が途絶えがちなのは、苦しい姿勢のためだけではありません。
からだをモジモジさせるたびに裾は更にせり上がり、アソコのスジの割れ始めまでもが露になっていました。
指ひとつ触れられているわけでもないのに、座ったまま下からまじまじと見上げてくるお姉さまの舐めるような視線に、全身がグングン感じていました。
「つまり、あなたはそうやって、からだのラインや乳首の隆起、性器までもが見えてしまいそうな服装で外出することが好きなのね?そして、それを誰かに見られることも」
「は、はい・・・その通りです」
腿の付け根を通り越し、プックリした土手のふくらみまで露になるくらいせり上がってしまったニットワンピの裾が、座っているお姉さまの目前にあります。
スジの隙間から溢れ出した、恥ずかしい液体の滴りまで見えているはずです。
「そういう行為を何て呼ぶのだっけ?」
「え?えっと、ノーパンとかノーブラとか?・・・」
「うん。そういうのをまとめて、何て言うの?」
「えっと、視姦、あ、いえ、露出です。お外でえっちな格好になりたがるのは、や、野外露出行為です」
「そう。あなたはそれが、好きなのよね?」
「はい・・・好きです・・・」
「おーけー。腕を下ろしていいわ。でも裾を戻してはダメ。そのままにしておきなさい」
お姉さまのお許しが出て、ポワントを解き、両腕を下ろしました。
ボディコンシャスなニットは姿勢を戻しても、たわんだまま肌にピッタリと貼り付いて、腰近くまでせり上がったままの状態でした。
「好きなことなら、それは立派に趣味と呼べるものだわ。ほら、そこに自分で書き足しなさい」
お姉さまがテーブルの上の履歴書と鉛筆を私の前に滑らせてきました。
「書き終わったらこちらに戻してね。まだ面接はつづくから」
テーブルに向かって中腰になります。
ニットのせり上がりで覆いきれなくなった裸のお尻を、夜空が見えるガラス窓に向けて、突き出すような姿勢です。
鉛筆を握る手が小刻みに震えていました。
リクルートスーツを着てうっすら微笑む、半年以上前の自分の写真が貼ってある履歴書。
その趣味・特技の欄。
読書、で終わっている空白部分にゆっくりと丁寧に、ノーブラ、ノーパン、野外露出行為、と書き加えました。
一文字書くごとにヌルッと潤んで、内腿を透明な液体が一筋、滑り落ちていきました。
書き終えた私は、元の位置に戻り、自発的に両手を頭の後ろで組みました。
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*面接ごっこは窓際で 05へ
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