その人は、私の姿を見て一瞬、ギクリと立ち止まりましたが、すぐに艶やかな笑顔を向けてきました。
「あらあ、お客さんがいらしてたのね。ごめんなさいね。大きな声出しちゃって」
妖艶に微笑むその人は、お顔立ちもいでたちも全体的に派手めで肉感的な女性でした。
幾重にもウエーブした豊かな髪を頭の上に盛り上げ、なぜだか目の周りだけ入念にお化粧しています。
そのせいか、綺麗だけれど、気の強そうなお顔立ちに見えました。
青いハイネックのピッタリとした長めニットの上に、全体的に銀色な、ヒラヒラがいっぱい付いたショールを軽く羽織り、下はレギンス。
「これからお店?」
「そうなんだけどさ、お化粧してたら突然、アレをきらしてることを思い出してさ、あわてて取りにきたってワケ」
私に軽く会釈をしてから、おばさまのご質問に明るいお声で答えるその人。
私も会釈を返しながら、その人をそっと上目遣いに観察します。
お年は・・・ちょっとわからない。
白衣のおばさまよりはお若いと思うけれど、30代か40代か・・・
何て言うか、女ざかり、っていう雰囲気で、からだ全体から、お色気、みたいなものが滲み出ている感じ。
そう思ったのは、その人の全身から盛大に香っている、ローズ系の甘いパフュームのせいも多分にあるとは思います。
「この人はね、西口のお店でチーママやってらっしゃるの。クラブのね」
白衣のおばさまが教えてくれます。
「あっ、クラブって言っても、若い子が集まる踊れるほうのじゃないわよ。中年の殿方が鼻の下伸ばして通ってくる、いわゆるナイトクラブのほうね」
その女性がすかさず冗談ぽく訂正をいれてくれました。
ああ、夜のお仕事の人なんだ、なるほど。
「そう。だからお嬢ちゃんには、ぜんぜん縁の無いお店だけれどね」
「そんなことないわよ」
白衣のおばさまの私に向けたお言葉を、チーママさんが即座に否定しました。
「働くって手があるもの。あなただったらすぐに、いいお客さんがつきそう」
私の全身を上から下まで舐めるように見た後、ニコッと微笑みます。
「あなた今バイトとかしてる?お金に困ってない?カレシはいるの?そのコートいい色ね?」
「あっ、あの、えっと・・・」
チーママさんの脈絡の無い矢継ぎ早のご質問についていけないでいると、おばさまが助け舟を出してくださいました。
「こらこら。うちの大切なお客さんを悪の道に引きずり込まないでちょうだい。このお嬢ちゃんは真面目な大学生さんなんだから」
「あらあ、悪の道なんて失礼ね。水商売はヘンなバイトよりも断然、お金が溜まるし社会勉強にもなるのよ?」
「前に働いていた子なんて、お店でいいお財布みつけて、オーストラリアに留学しちゃったんだから。それに・・・」
おばさまとチーママさんの、冗談とも本気ともつかない言い争いをドキドキしながら聞いていたら、不意にチーママさんが沈黙しました。
視線が一点をじっと見つめています。
その視線をたどると・・・
「スゴイものが置いてあるわねえ・・・」
チーママさんの目は、ガラスケースの上で白い箱の中に横たわるガラスの浣腸器を凝視していました。
それに気づいた私は、なぜだかピクンと小さく震えてしまいました。
「ああ、それはね、このお嬢ちゃんがお通じの悩みでいらっしゃってね」
「ほら、そういうのって恥ずかしいじゃない?だからわざわざ遠くからうちのお店まで来てくださったのよ」
「それでいろいろご説明していたの、やりかたとか」
おばさまったら、何もそんなに詳しくご説明なさらなくても・・・
「えっ!ていうことは、これ、こちらさんが、あなたが買うの?」
チーママさんが驚いたお顔で、浣腸器と私を交互に見ています。
私も、えっ!?ていう顔をしていたはず。
確かに欲しいとは思っていたし、今度来たときおばさまがこれを使ってくださる、っておっしゃったから、私のもののようなものでもあるけれど、でも・・・
言い訳にもならないことをくどくど考えながら顔だけが熱くなって、何も言えない私。
再びおばさまに助けられました。
「まさかー。お嬢ちゃんが買ったのはお薬よ。これはお話しの流れでお見せしていただけ」
「なるほどねー。納得。シモの悩みは恥ずかしいからねー。ワタシも若い頃、買うの恥ずかしいもの、いくつかあったっけなー」
チーママさんが束の間、遠い目をされてから、再び私の全身をしげしげ眺め、ニッと笑いました
「それならさ、あなた、恥ずかしいついでに買いにくいもの、みんなここで買ってっちゃえば?たとえばコンドームとかさ」
「えっ?そ、それは別に・・・」
「あれ?あなた、カレシいないの?」
「は、はい・・・そういうのは、まだ・・・」
「えー?おっかしいーなー。あなた、若くて可愛らしい感じなワリに、ヘンに色っぽいフェロモンみたいのが漂っているから、絶対オトコいると思ったんだけどなー」
チーママさんがニヤニヤ笑っています。
「そっかー。カレシもいないのにコンドームだけ準備してるオンナってのも、ちょっと切ないわね。それならさ水虫はどう?あれも買いにくいわよね?大丈夫?」
私は、からかわれているんだと思いました。
それで、ちょっとムッとした顔になっていたかもしれません。
「ほらほら、またうちのお客さんイジメてー。だめよー?このお嬢ちゃんは、まだこっち来て半年くらいなんだから。あんまりいじくりまわさないでちょうだい」
「お嬢ちゃんごめんなさいね?この人いつもこんな調子なの。口は悪いけれど悪気はないから許してね?」
おばさまのフォローに少しホッとして、チーママさんにお愛想笑いを向けながら、
「み、水虫は、なってないから、大丈夫です」
とお答えしました。
チーママさんが、あはは、と笑ってから再び浣腸器に目を向けました。
「でもさ、世の中にはこういうものを、けしからんことに使う輩もいるのよね」
チーママさんがおばさまに向けて話題を振りました。
私は、お店を出るきっかけを探しつつも、チーママさんの振った話題に惹かれてしまいます。
「ああ。エスエムっていうのでしょ?女の子を縛り付けて無理矢理、みたいな」
お上品なおばさまのお口から、意外な単語が飛び出しました。
「そうそう。あの手が好きな人たちにとっては、こういう浣腸器って、それ用のえっちな道具のひとつなのよね」
「まったく。他人が排泄してるの見て、何が楽しいのかしら?」
おばさまが真剣に憤ってらっしゃいます。
「まあ、俗に言う変態っていうやつよね。うちの店にもそういう話題が大好きな客がひとりいてさ、来るたびにその手のことばっかり言ってたから、女の子が席に着きたがらなくて、そのうち来なくなっちゃった」
おばさまとチーママさん、ふたりで、あはは、と笑っています。
「でもさ、オンナの恥ずかしがる姿を見て悦ぶオトコってけっこういるのよ。恥ずかしさって、えっちな気分と直結してるっていうかさ」
そこで、チーママさんがなぜだか私をチラッと見ました。
それに気がついて、私の心臓がドキン。
「恥ずかしがる姿を見て悦ぶオトコの変態が、オンナの子の両脚を大きく広げたまま縛り付けてみたり、無理やり浣腸して人前で漏らさせたりするんだけどさ」
「同じように、そういう姿を見られて興奮する人、っていうのも、この世にいるのよ」
「つまりね、オンナの変態っていうのも、世の中には意外といるみたい」
チーママさんのひそめたお声を、おばさまが、あらまあ、というお顔で真剣に聞いています。
もちろん私もドキドキしながら耳をそばだてています。
「これは別のお客さんの話なんだけどね・・・」
「その人の以前のカノジョっていうのが、そういう類のオンナだったらしくてさ」
「普通の内気そうなOLさんで、そこそこ美人だったらしいんだけど、ふたりでハワイに海水浴にいったとき、すごいキワドイ水着持ってきてたんだって」
「もうえっちも済ませてて、それが最初からすごく激しかったし、辱めれば辱めるほど乱れちゃうみたいな兆候もあったんで、ひょっとしてと思って聞いたら、白状したそうなの」
「やっぱりそうだったんだって。いわゆる露出狂ってやつね」
「どうもその前のオトコに仕込まれちゃったらしくてさ、そのお客さんも、その手が好きなほうだったから、それからはもういろんなこと、シタそうよ」
「ドライブのときは助手席でオッパイ丸出し。観覧車で裸にしてみたり、シースルーで買い物させたり、覗きで有名な公園でシタり」
「デート、イコール、そのオンナの屋外露出調教散歩みたいな感じだったそうよ」
「脱げ、って言われた途端に目がウルウルしちゃうんだって。そのオンナ。それも人の目があればあるほど」
「しばらくは楽しかったんだけれど、そのうち不安になってきたんだってさ」
「このオンナ、別に俺じゃなくても、誰に言われても、その場で服脱ぐんじゃないか、って」
「縛った覚えが無いのに肌に縄の痕がついていたことがあったんで問い詰めたら、ひとりで全身ロープで縛って、コートひとつで深夜のコンビニとかにお散歩にも行ってたんだって」
「まあ、セフレならいいけど、真剣にはつきあえないわよね、そんなオンナ」
「だから、適当に遊んで、そのうち会わなくなっちゃったらしいわ」
それでチーママさんのお話は終わりのようでした。
私の全身はカッカと火照り、同時に今すぐにこの場から逃げ出したいような居心地の悪さを感じていました。
ひょっとして私、チーママさんから見透かされている?
さっき私をチラッと見て以来、一度もこちらにお顔を向けなかったチーママさんが振り返り、まっすぐに私を見て、こうつづけました。
「だからあなた、オトコには充分気をつけなさい。ロクでもないオトコに捕まったら、あなたもヘンな道に目覚めちゃうかもしれないから、ね?」
冗談めかした感じでそう言って、あはは、って笑いますが、その目だけは笑っていないように見えました。
て言うか、シーナさまと同じ、冷たいエスの目。
私に対してのご忠告も、さっきのお話からは、ぜんぜん脈絡のない結論です。
やっぱり、チーママさん、ある程度私の性癖に勘付いている・・・
それで、言葉責めして、愉しんでいる・・・
「・・・は、はい・・・」
私はチーママさんから目をそらし、うつむいて答えました。
トゥルル、トゥルル・・・
そのとき、お店の奥の電話が鳴りました。
「あっ、はい、はいー」
白衣のおばさまが、あわててお店の奥に駆けていきました。
レジの前に私とチーママさんだけ、取り残されました。
チーママさんは、私のほうは見ず、浣腸器のガラスの表面を指で撫ぜています。
「そっか。これからあなたは、お家に帰ってひとりで、浣腸するんだ?」
チーママさんがそのままの体勢で、独り言みたいにポツンと言いました。
「えっ?あっ、えっと・・・」
私は、そのお言葉にビクンとして、ドキンとして、キュンとして・・・
「そうよね?これからお家に帰って、ひとりでお尻を出して、浣腸するのよね?」
浣腸器から指を離し、こちらを向いたチーママさんの目が、イジワルく私を見つめています。
「・・・は、はい・・・」
チーママさんの目から、今度は目をそらすことが出来ず、見つめたままやっとお返事をしました。
チーママさんが私の傍らにそっと寄ってきました。
「そう。まあいろいろと、がんばりなさい、ね?」
私の耳元に唇を寄せて低い声で囁いてから、私の右肩を軽くポンと叩きました。
その低くてセクシーなお声にゾクゾクしつつ、コートの下で裸のおっぱいがプルン、内腿をおツユがツツツー。
「ごめんなさいね。お得意さまからだったわー」
電話を終えたおばさまが、あたふたとレジ前に戻ってらっしゃいました。
「あらー、もうこんな時間。早く帰ってお化粧のつづきしなくちゃー」
チーママさんがわざとらしく腕時計を見て、大きなお声をあげました。
「それじゃあこれは、もらっていくわね。お代は月末にまとめてねー」
それからもう一度私を見て、ニヤッと笑いました。
浣腸器の横に置かれた、チーママさんのために用意された紙袋を取るとき、チーママさんの右肘が私の胸をコートの上から思い切り擦りました。
コートの中でおっぱいがグニュッとひしゃげるくらい。
ワザとだと思いました。
なんとなく、チーママさんが何かしてくると予期していたので、グッと唇を噛んで、なんとかいやらしい声をあげずにすみました。
「それじゃあまたねー」
「はーい、毎度ありがとうございましたー」
「そっちのカノジョも、縁があったらまたお話ししましょうねー、お大事にねー」
「お嬢ちゃんもまた来るって言ってるから、またきっと会えるわよー」
「それじゃーねー」
来たときと同じような、おばさまとチーママさんの大きめなお声の応酬が、ガラガラッという引き戸を開ける音とバシッという閉じた音を合図に、終わりました。
「ごめんなさいねー。夜のお仕事の人とのおしゃべりだと、いつの間にか話題がお下品になっちゃって」
「いいえ。大丈夫です。何て言うか、派手なかたでしたね?」
「そうね。けっこうお高いお店に勤めているみたいだし、お住まいもほら、地下鉄の駅の近くの高層マンションらしいから」
「へー」
「なぜだかうちでいろいろ買ってくれる、いいお客さんなのよ」
「そうでしたか・・・お話、楽しかったです。それでは私もそろそろ・・・」
「あっ、そうね。ごめんなさいね。長いあいだお引止めしちゃって」
「いえいえ。今日はありがとうございました」
私が買ったものを入れた手提げ袋をおばさまから受け取り、出て行こうとしたとき、
「あっ、そうだ。お嬢ちゃん、本当にカレシ、いないの?」
背後からまた、お声がかかりました。
「あ、はい。本当ですけれど・・・」
出口に向って2、3歩踏み出していた私は、立ち止まり振り返ります。
「それだったら、うちの息子どうだろう、って思ってね。今、医大に通ってるの、北海道だけど」
「えっ、あっ、いえ、それは・・・」
あまりの想定外なご提案にあたふたしてしまう私。
「あっ、ごめんなさい。わたしったらまた不躾なことを・・・」
困惑している私を見て、おばさまもまたあたふたしてしまい、すぐに自らご提案を却下。
「会ったこともない相手に、どうもこうもないわよね。ごめんなさい今のは忘れて、ね?」
「それはそれとして、いつでもいらっしゃいね?恥ずかしがらずに」
「いつでもしてあげるから、遠慮なさらずにいらしてね。これも消毒しておくから」
「あっ、はい。ありがとうございます。そのときはよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げながらも、またもや内腿が濡れていました。
逃げるようにお薬屋さんを出て、走るように我が家を目指しました。
一刻も早くひとりになって、今日あったことを整理したいと思っていました。
会う人みんなにいろんなことを言われ、それがいちいちいやらしいことに結びついてしまって、下半身のウズウズが暴発寸前でした。
歩きながら、魔除けのおまじないを、両耳に突っ込みました。
もう誰ともお話したくありませんでした。
あっ、そうだった。
お部屋に入る前にもう一度、柏木のおばさまと会話をしなければならないんだった。
今の私のいでたちがあまりお買物帰りに見えない気がして、自宅のそばのドラッグストアでボックスティッシュとトイレットペーパーのパックを無言のまま買い、それを両手にぶら下げてマンション入口のアーチをくぐりました。
*
*コートを脱いで昼食を 09へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2013年9月8日
2013年9月2日
コートを脱いで昼食を 07
知らず知らずに、自分の胸を両腕で抱くような仕草をしていました。
尖りきった乳首がコートの裏地に擦れ、今現在の自分のコートの中身を思い出させます。
そう、私は今、裸コート中。
今日ここでおばさまにお浣腸をしてもらうとしたら、否が応でも、このコートの中をおばさまにお見せしなければならなくなります。
どうしてそんな格好をしているの?
どうしてコートの下に何も着ていないの?
困惑されるおばさまのお顔が目に浮かびます。
その答えとして、私が正直に自分の性癖を告げたとして、それからおばさまがどうされるかは未知数。
呆れられるのか、蔑むのか、叱られるのか、はたまた逆に好奇心をそそられるか。
ひょっとしたら、こんな性癖に理解を示していただける可能性も無いことはないかも。
試してみたい気持ちもありましたが、一方では、少し距離があるといってもここは私の生活圏内、 おばさまに嫌悪され最悪の事態になって、ご近所中のウワサの的になっちゃう可能性も大いにありました。
そして何よりも、こんな私のろくでもないヘンタイ性癖を無駄に露にして、心優しいおばさまの純粋な親切心を踏みにじるのはいけないな、と思いました。
もしも今、私が普通の服装、コートの下に何がしかのお洋服をちゃんと着ている状態、なら、おばさまのご提案を嬉々として受け入れていたことでしょう。
もちろん表向きには思い切り恥じ入りながら、でも内心はワクワクで。
それくらい心躍る、あがらい難いご提案でした。
だけど、そもそも裸コートでなかったら、お浣腸薬をお薬屋さんで対面で買ってみよう、なんていう大胆な冒険は、思いつかなかったことでもありました。
普通の服装だったら、こういう展開はありえず、裸コートだったからこそ、こうしておばさまに出会えたのです。
すっごく残念だけれど今回は、お断りするしかないだろうな・・・
私が長いあいだ考え込んでしまっているのを見てあわてたのか、おばさまのほうが先に、ご自分のご提案を白紙に戻そうと思われたようでした。
「ごめんなさいね。わたし、ずいぶんとデリカシーの無いこと言っちゃったわよね?」
本当にすまなそうなお声で、おばさまが私の顔を覗き込んでおっしゃいます。
「年頃の女の子が、こんな知らないおばさんの前でお尻なんて出せるワケないわよね?そんな恥ずかしいこと」
「お嬢ちゃんとお話ししてたら、看護婦時代のこと思い出しちゃって、懐かしくなって、ついそんなこと言っちゃったの。ごめんなさい。許してね」
おろおろされているおばさまを見ていると、私の心がズキズキ痛みました。
悪いのはぜんぶ、私なのに。
「いえっ、あの、本当にありがとうございます・・・」
私は、ご提案を無かったことにしたくありませんでした。
覚悟を決めて、今の気持ちを正直にありのまま、おばさまに伝えることにしました。
「・・・見ず知らずの私に、こんなにご親切にしていただいて、本当に嬉しいです」
「だけど今日はちょっとあの、アレなので・・・だ、だからお家に帰ったら、とりあえずひとりで、お、お浣腸をしてみます・・・」
自分で口に出したはしたない言葉に、キュンキュン発情しちゃっています。
「それで・・・それでもし、うまくいかなかったり、ひとりでは無理だなって思ったら、また、ここに来ますから、そのときは・・・」
おばさまをすがるように見つめてしまいます。
「そのときは私に、お、お浣腸、してくださいますか?」
言った瞬間に、アソコがヒクヒクと波打ち、内腿をおツユがすべり落ちました。
私の頭の中には、おばさまの前で四つん這いになって裸のお尻を突き出し、お浣腸された後も、おばさまに見守られて一生懸命がまんしている恥ずがし過ぎる自分の姿が、まざまざと浮かんでいました。
「えっ!?」
おばさまは一瞬たじろいで絶句した後、すぐにホッとしたお顔になり、ニッコリ微笑みました。
「それはもちろんよ。いつでも言ってちょうだい。絶対お力になれるから」
「看護婦だった頃は、それこそ数え切れないほどお浣腸したものよ。子供にも大人にも」
「とくに小学校高学年くらいの子供が恥ずかしがるのが可愛かったのよね。男の子って恥ずかしいと、怒った顔になっちゃうの」
クスッと笑うおばさま。
「好きだったなー、お浣腸するの」
懐かしそうに目を細めたおばさまが、そのまま私をまっすぐに見つめてきました。
「だから恥ずかしがらずにいつでも言ってきてちょうだい。わたしにとっては、誰かにお浣腸することって、普通にずっと仕事でしていたことだから、ね?」
ニッと笑ったおばさまは、さっきのおろおろから完全に立ち直っていました。
実際には便秘でも何でもない私がお浣腸を欲するのは、自分のいやらしい被虐心を満足させるため、です。
そんなヘンタイ行為に、おばさまの手をお借りすることは、おばさまの親切心を利用することになってしまうのは、わかっていました。
それが後ろめたくもあったのですが、今のお話の感じだと、おばさまは、お浣腸を施す行為自体がお好きなご様子。
それなら、ふたりの利害関係は一致します。
最初におばさまからご提案いただいた瞬間に、このおばさまにお浣腸をされる自分、という妄想から抜け出せなくなっていた私は、幾分気持ちが軽くなって、次はどのタイミングでこのお店に来ようか、なんて考え始めていました。
SMの関係ではなく、まったくそういう資質の無い人から受けるお浣腸って、された自分はどんな気分になるのだろう?
近い将来、それを知ることが出来そうです。
「そうだ。お嬢ちゃんは、お医者さんが使う浣腸器は、見たことある?」
完全復活したおばさまは、包んだ荷物をまだ渡してくれず、また新しい話題を振ってきました。
「えっ?」
「ガラスで出来ていて、注射器みたいにお水を吸い上げる方式のやつよ。知らない?」
「えっと・・・」
もちろん知ってはいますが、実物ではなく、SMの写真やビデオで見たことがあるだけでした。
けっこう太い注射器みたいな器具に何かの液体を一杯に吸い込み、太めな先っちょを嫌がる相手のお尻の穴へと無理矢理突き刺して・・・
そんな禍々しい印象がありました。
でも、そんなことおばさまには言えません。
「えっと、写真で見たことがあるような、ないような・・・」
「ちょうどね、ずっと売れ残ってるのがひとつあるのよ。何かの話のネタになるかもしれないから、見せてあげるわね」
おばさまがそう言って、ご自身の背後の棚をゴソゴソし始めました。
「あった、あった。はら、これ」
おばさまが大きめな白い紙箱の蓋を開けると、ガラス製のそれが横たわっていました。
やっぱりけっこう太い。
見るからにひんやりしていそうなガラス製のそれは、ガラスの肌に容量の目盛りが打ってあり、まさしく、医療器具、という感じ。
なんとなく、手に取ることがためらわれる雰囲気を醸し出していました。
その浣腸器を見たと同時に、唐突に思い出したのが、幼い頃、ご近所のお友達とひそかにしていたお医者さんごっこ。
その行為が意味することはまったくわからず、ただ、お浣腸、という名前で施された見よう見まねのシンサツ。
あのときに浣腸器の代わりとなったオモチャの大きめなプラスティック製注射器と、目の前に横たわっているガラスの浣腸器の姿が重なりました。
お医者さんごっこのお浣腸では、今でも忘れられない、すっごく恥ずかしい思いをしたことがあったっけなー。
懐かしさと一緒に、頬が火照ってきました。
「ほら。持ってみて」
大昔の恥ずかし過ぎる思い出に頬を染めている私に、おばさまが箱から取り出した浣腸器を差し出してきました。
「は、はい」
恐る恐る、両手で慎重に、浣腸器を受け取りました。
けっこう重い。
「大きい、ですね?」
「そうね。それは100ミリのやつだから普通かな。その倍の200ミリっていうのもあるわよ」
「こんなに全部、お薬を入れちゃうんですか?」
「ううん。グリセリン浣腸だと多くても5~60ミリくらい。お嬢ちゃんが今日買った市販のお浣腸薬が30ミリだから約2個分ね。普通の便秘なら1個で充分のはずよ」
「だけどぬるま湯浣腸なら、100ミリからその2、3倍も入れるときもあるわね」
「ぬるま湯、ですか?」
「そう。腸への刺激が少ないぬるま湯なら、たくさん入れても大丈夫なの。限度はあるけれどね」
手の中にある浣腸器をまじまじと見つめてしまいます。
自然と目がいってしまうのは、お尻に挿すのであろう先端部分。
緩く楕円にカーブを描く意外に太め長めなその部分を、知らず知らずに指で撫ぜていました。
「そう、そこのところをお尻の穴に挿れるの」
おばさまが私の顔を覗き込むようにして、いたずらっぽく微笑みました。
やだ、見られてた!
私の頬がますます赤く染まります。
「ぬるま湯浣腸はね、便秘とかに限らず、大腸の洗浄にも使うの。腸の、うがい、みたいなものね」
「だからグリセリンのお浣腸で出した後、今度はぬるま湯でお浣腸しておくと、お薬も中に残らなくて腸がすっきりするはずよ」
「そうだ。今度来たときにやってあげるわ。この浣腸器で」
「今は市販のお浣腸薬が定着していて、こういう大げさな浣腸器はこの先も売れないだろうから、これはお嬢ちゃんのために、熱湯消毒して大事に保管しとくことにするわね、今度来たときのために」
おばさまが再び微笑んで私を見つめてきました。
おばさまったら、私にお浣腸する気満々です。
「こんにちはー!」
そのとき、表の引き戸がガラガラっと開く音がして、元気のいい女性のお声が飛び込んできました。
「あらー、いらっしゃいー、そろそろ来る頃かなって思っていたわ。いつものやつね?」
持っていたガラスの浣腸器をあやうく落としそうになるほどビクンとしてしまった私とは対照的に、おばさまは慣れた調子で大きくそう答えてから、私に背を向けて棚をガサゴソし始めました。
私が慎重に浣腸器を紙の箱に戻していると、おばさまが何かを詰めた紙袋を浣腸器の横に置きました。
「お店のほうはどう?」
「だめだめねー。不景気で。お客さんがぜんぜんお金使ってくれないのよー」
「でも、新しい子も入れたのでしょう?」
「て言うか、お店に来てくれる人の数が減っちゃってるのよねー」
おばさまと、こちらへ近づいて来る常連さんらしき女性のお客様との大きめなおしゃべりの応酬の後、その女性が棚の陰から姿を現わしました。
*
*コートを脱いで昼食を 08へ
*
尖りきった乳首がコートの裏地に擦れ、今現在の自分のコートの中身を思い出させます。
そう、私は今、裸コート中。
今日ここでおばさまにお浣腸をしてもらうとしたら、否が応でも、このコートの中をおばさまにお見せしなければならなくなります。
どうしてそんな格好をしているの?
どうしてコートの下に何も着ていないの?
困惑されるおばさまのお顔が目に浮かびます。
その答えとして、私が正直に自分の性癖を告げたとして、それからおばさまがどうされるかは未知数。
呆れられるのか、蔑むのか、叱られるのか、はたまた逆に好奇心をそそられるか。
ひょっとしたら、こんな性癖に理解を示していただける可能性も無いことはないかも。
試してみたい気持ちもありましたが、一方では、少し距離があるといってもここは私の生活圏内、 おばさまに嫌悪され最悪の事態になって、ご近所中のウワサの的になっちゃう可能性も大いにありました。
そして何よりも、こんな私のろくでもないヘンタイ性癖を無駄に露にして、心優しいおばさまの純粋な親切心を踏みにじるのはいけないな、と思いました。
もしも今、私が普通の服装、コートの下に何がしかのお洋服をちゃんと着ている状態、なら、おばさまのご提案を嬉々として受け入れていたことでしょう。
もちろん表向きには思い切り恥じ入りながら、でも内心はワクワクで。
それくらい心躍る、あがらい難いご提案でした。
だけど、そもそも裸コートでなかったら、お浣腸薬をお薬屋さんで対面で買ってみよう、なんていう大胆な冒険は、思いつかなかったことでもありました。
普通の服装だったら、こういう展開はありえず、裸コートだったからこそ、こうしておばさまに出会えたのです。
すっごく残念だけれど今回は、お断りするしかないだろうな・・・
私が長いあいだ考え込んでしまっているのを見てあわてたのか、おばさまのほうが先に、ご自分のご提案を白紙に戻そうと思われたようでした。
「ごめんなさいね。わたし、ずいぶんとデリカシーの無いこと言っちゃったわよね?」
本当にすまなそうなお声で、おばさまが私の顔を覗き込んでおっしゃいます。
「年頃の女の子が、こんな知らないおばさんの前でお尻なんて出せるワケないわよね?そんな恥ずかしいこと」
「お嬢ちゃんとお話ししてたら、看護婦時代のこと思い出しちゃって、懐かしくなって、ついそんなこと言っちゃったの。ごめんなさい。許してね」
おろおろされているおばさまを見ていると、私の心がズキズキ痛みました。
悪いのはぜんぶ、私なのに。
「いえっ、あの、本当にありがとうございます・・・」
私は、ご提案を無かったことにしたくありませんでした。
覚悟を決めて、今の気持ちを正直にありのまま、おばさまに伝えることにしました。
「・・・見ず知らずの私に、こんなにご親切にしていただいて、本当に嬉しいです」
「だけど今日はちょっとあの、アレなので・・・だ、だからお家に帰ったら、とりあえずひとりで、お、お浣腸をしてみます・・・」
自分で口に出したはしたない言葉に、キュンキュン発情しちゃっています。
「それで・・・それでもし、うまくいかなかったり、ひとりでは無理だなって思ったら、また、ここに来ますから、そのときは・・・」
おばさまをすがるように見つめてしまいます。
「そのときは私に、お、お浣腸、してくださいますか?」
言った瞬間に、アソコがヒクヒクと波打ち、内腿をおツユがすべり落ちました。
私の頭の中には、おばさまの前で四つん這いになって裸のお尻を突き出し、お浣腸された後も、おばさまに見守られて一生懸命がまんしている恥ずがし過ぎる自分の姿が、まざまざと浮かんでいました。
「えっ!?」
おばさまは一瞬たじろいで絶句した後、すぐにホッとしたお顔になり、ニッコリ微笑みました。
「それはもちろんよ。いつでも言ってちょうだい。絶対お力になれるから」
「看護婦だった頃は、それこそ数え切れないほどお浣腸したものよ。子供にも大人にも」
「とくに小学校高学年くらいの子供が恥ずかしがるのが可愛かったのよね。男の子って恥ずかしいと、怒った顔になっちゃうの」
クスッと笑うおばさま。
「好きだったなー、お浣腸するの」
懐かしそうに目を細めたおばさまが、そのまま私をまっすぐに見つめてきました。
「だから恥ずかしがらずにいつでも言ってきてちょうだい。わたしにとっては、誰かにお浣腸することって、普通にずっと仕事でしていたことだから、ね?」
ニッと笑ったおばさまは、さっきのおろおろから完全に立ち直っていました。
実際には便秘でも何でもない私がお浣腸を欲するのは、自分のいやらしい被虐心を満足させるため、です。
そんなヘンタイ行為に、おばさまの手をお借りすることは、おばさまの親切心を利用することになってしまうのは、わかっていました。
それが後ろめたくもあったのですが、今のお話の感じだと、おばさまは、お浣腸を施す行為自体がお好きなご様子。
それなら、ふたりの利害関係は一致します。
最初におばさまからご提案いただいた瞬間に、このおばさまにお浣腸をされる自分、という妄想から抜け出せなくなっていた私は、幾分気持ちが軽くなって、次はどのタイミングでこのお店に来ようか、なんて考え始めていました。
SMの関係ではなく、まったくそういう資質の無い人から受けるお浣腸って、された自分はどんな気分になるのだろう?
近い将来、それを知ることが出来そうです。
「そうだ。お嬢ちゃんは、お医者さんが使う浣腸器は、見たことある?」
完全復活したおばさまは、包んだ荷物をまだ渡してくれず、また新しい話題を振ってきました。
「えっ?」
「ガラスで出来ていて、注射器みたいにお水を吸い上げる方式のやつよ。知らない?」
「えっと・・・」
もちろん知ってはいますが、実物ではなく、SMの写真やビデオで見たことがあるだけでした。
けっこう太い注射器みたいな器具に何かの液体を一杯に吸い込み、太めな先っちょを嫌がる相手のお尻の穴へと無理矢理突き刺して・・・
そんな禍々しい印象がありました。
でも、そんなことおばさまには言えません。
「えっと、写真で見たことがあるような、ないような・・・」
「ちょうどね、ずっと売れ残ってるのがひとつあるのよ。何かの話のネタになるかもしれないから、見せてあげるわね」
おばさまがそう言って、ご自身の背後の棚をゴソゴソし始めました。
「あった、あった。はら、これ」
おばさまが大きめな白い紙箱の蓋を開けると、ガラス製のそれが横たわっていました。
やっぱりけっこう太い。
見るからにひんやりしていそうなガラス製のそれは、ガラスの肌に容量の目盛りが打ってあり、まさしく、医療器具、という感じ。
なんとなく、手に取ることがためらわれる雰囲気を醸し出していました。
その浣腸器を見たと同時に、唐突に思い出したのが、幼い頃、ご近所のお友達とひそかにしていたお医者さんごっこ。
その行為が意味することはまったくわからず、ただ、お浣腸、という名前で施された見よう見まねのシンサツ。
あのときに浣腸器の代わりとなったオモチャの大きめなプラスティック製注射器と、目の前に横たわっているガラスの浣腸器の姿が重なりました。
お医者さんごっこのお浣腸では、今でも忘れられない、すっごく恥ずかしい思いをしたことがあったっけなー。
懐かしさと一緒に、頬が火照ってきました。
「ほら。持ってみて」
大昔の恥ずかし過ぎる思い出に頬を染めている私に、おばさまが箱から取り出した浣腸器を差し出してきました。
「は、はい」
恐る恐る、両手で慎重に、浣腸器を受け取りました。
けっこう重い。
「大きい、ですね?」
「そうね。それは100ミリのやつだから普通かな。その倍の200ミリっていうのもあるわよ」
「こんなに全部、お薬を入れちゃうんですか?」
「ううん。グリセリン浣腸だと多くても5~60ミリくらい。お嬢ちゃんが今日買った市販のお浣腸薬が30ミリだから約2個分ね。普通の便秘なら1個で充分のはずよ」
「だけどぬるま湯浣腸なら、100ミリからその2、3倍も入れるときもあるわね」
「ぬるま湯、ですか?」
「そう。腸への刺激が少ないぬるま湯なら、たくさん入れても大丈夫なの。限度はあるけれどね」
手の中にある浣腸器をまじまじと見つめてしまいます。
自然と目がいってしまうのは、お尻に挿すのであろう先端部分。
緩く楕円にカーブを描く意外に太め長めなその部分を、知らず知らずに指で撫ぜていました。
「そう、そこのところをお尻の穴に挿れるの」
おばさまが私の顔を覗き込むようにして、いたずらっぽく微笑みました。
やだ、見られてた!
私の頬がますます赤く染まります。
「ぬるま湯浣腸はね、便秘とかに限らず、大腸の洗浄にも使うの。腸の、うがい、みたいなものね」
「だからグリセリンのお浣腸で出した後、今度はぬるま湯でお浣腸しておくと、お薬も中に残らなくて腸がすっきりするはずよ」
「そうだ。今度来たときにやってあげるわ。この浣腸器で」
「今は市販のお浣腸薬が定着していて、こういう大げさな浣腸器はこの先も売れないだろうから、これはお嬢ちゃんのために、熱湯消毒して大事に保管しとくことにするわね、今度来たときのために」
おばさまが再び微笑んで私を見つめてきました。
おばさまったら、私にお浣腸する気満々です。
「こんにちはー!」
そのとき、表の引き戸がガラガラっと開く音がして、元気のいい女性のお声が飛び込んできました。
「あらー、いらっしゃいー、そろそろ来る頃かなって思っていたわ。いつものやつね?」
持っていたガラスの浣腸器をあやうく落としそうになるほどビクンとしてしまった私とは対照的に、おばさまは慣れた調子で大きくそう答えてから、私に背を向けて棚をガサゴソし始めました。
私が慎重に浣腸器を紙の箱に戻していると、おばさまが何かを詰めた紙袋を浣腸器の横に置きました。
「お店のほうはどう?」
「だめだめねー。不景気で。お客さんがぜんぜんお金使ってくれないのよー」
「でも、新しい子も入れたのでしょう?」
「て言うか、お店に来てくれる人の数が減っちゃってるのよねー」
おばさまと、こちらへ近づいて来る常連さんらしき女性のお客様との大きめなおしゃべりの応酬の後、その女性が棚の陰から姿を現わしました。
*
*コートを脱いで昼食を 08へ
*
2013年8月25日
コートを脱いで昼食を 06
「あっ、えっと・・・実家にいた頃に母にしてもらったことはありました」
私にそんな記憶はまったく無かったのですが、なぜだかそんな嘘がスラスラと口をついて出ちゃいました。
私が誰かからそんなことをされたのは、高二のときのやよい先生だけでした。
「そう。実家にいた頃は、っていうことは、今は独り暮らしなのね?大学生?」
「はい」
「今年こっちに出てきたの?」
「はい」
「そう。それは心細いわねー」
このおばさまは、本当に心優しい人みたいです。
「今のお住まいは、ここの近くなの?」
「いえ、そんなに近くはないです。あっちの広い通りの近くのマンションなので」
たぶんそっちの方角だろうと思われる中空を指さして答えます。
「ああ、あの通りのほうね。それならここまでけっこうあるわね。それはそれはご苦労さま」
おばさまがまたニコッと笑いました。
「そうよね。こういうもの買うのって、ご近所のお店だと気恥ずかしいものね。お嬢ちゃんみたいな若い子なら、とくにね」
「でも安心して。今日ここに来たのも何かのご縁よ。これからはわたしが、お嬢ちゃんのお薬の面倒は、全部見てあげる」
「何かおからだのことで困ったことがあったら、恥ずかしがらずに何でも相談してちょうだい。きっとお力になれると思うわ」
私の目をじーっと見つめて、任せてね、っていう笑顔を向けてくれました。
「は、はい、ありがとうございます」
言いながらも私は、おばさまに申し訳なくてたまりません。
こんなに親身になって心配してくださるのに、今私がやっていることといったら・・・
おばさまの優しい目に見つめられて、ドキドキがいっそう激しくなっています。
「そうすると、お嬢ちゃんは一人でお浣腸は、したことないのね?」
「あ、えっと・・・は、はい。そうです」
また、おばさまに嘘をついてしまいました。
下半身がキュンキュン震えてしまいます。
「それだったら、これからやり方を教えてあげる。こう見えてもわたし、若い頃は看護婦だったのよ」
おばさまがちょっと照れたようにはにかんでから、うふふ、って笑いました。
「薬剤師だった旦那と結婚して、ここの薬局を継いで、でも旦那はずいぶん前に亡くなっちゃった」
一瞬しんみりしたお顔になりましたが、すぐに笑顔に戻り、お浣腸薬の箱をひとつ、開け始めました。
ということは、おばさま、意外とけっこうお年を召しているのかな?
「ほら、これがお浣腸。この丸いところにお薬が入っているの」
見慣れた薄いピンク色の丸っこいお浣腸容器が、おばさまの手のひらの上に乗っています。
「このノズルをお尻の穴に挿れて、丸いところを押してお薬を体内に入れるのね」
「ノズルの先っちょが尖っているみたいに見えるけど、まあるくカーブになっているから大丈夫。痛くはないわ」
ノズルの先のキャップをはずして、実際に先っちょを見せてくれます。
「お浣腸液っていうのはね、実際のところ真水とグリセリンを混ぜただけなの。グリセリンが腸を刺激する作用を持っているのね」
「それでね、知ってる?グリセリンて甘いのよ。だからお浣腸液も甘いの」
おばさまが突然私の右手を取りました。
私は驚いてビクンと全身を震わせてしまいます。
コートの中でおっぱいがプルン。
「あ、ごめんごめん。びっくりさせちゃった?ちょっと手のひらを貸してね」
おばさまの左手に右手首を掴まれたまま、おばさまに向けて右手のひらを恐る恐る差し出しました。
おばさまの手はひんやりとしていました。
おばさまは、右手で持ったお浣腸容器を私の右手に近づけ、私の中指の先にお浣腸液を一滴、ポタリと落としました。
「舐めてみて」
「えっ?」
「大丈夫。毒じゃないから。舐めてみて」
「は、はい・・・」
おばさまの左手から解放された右手を、雫をこぼさないように顔に近づけ、舌先でペロリと舐めました。
「本当だ。甘いです」
これは知りませんでした。
「ねっ」
おばさまは、イタズラが成功した子供のように満足気な笑顔で、嬉しそうにうなずきました。
「それで、これをお尻に挿すわけだけど、ひとりだとけっこうやりにくいのよね」
「ほら、自分ではお尻の穴って見えないじゃない?だから手探りでやることになるのだけれど」
お浣腸容器にキャップを付け直して、おばさまはそれを手のひらの上でコロコロ転がしています。
「一般的なやり方としては、しゃがんだり、四つん這いになったり。それで手探りでこの先っちょをお尻の穴に挿れるのね」
「手探りだとやりにくいのは事実よね。いくら先が丸まっているといっても、無理に刺して粘膜を傷つけちゃうこともあるし」
「だからわたしとしては、四つん這いをお勧めするわ。それも出来れば鏡にお尻を映して、確認しながらがいいのだけれど」
おばさまはそう言って、再び私の目をじーっと見つめてきました。
「いくらひとりきりとは言っても、お部屋で四つん這いになって、お尻出して、それを鏡に映して、って、とても恥ずかしいわよね?」
「でもそうしたほうが安全なのよ。誤って肛門や腸を傷つけてしまうより」
私を見ながら熱心に語ってくれるおばさま。
絶対におばさまは頭の中で、私がそうしている様子を想像していると思いました。
私もおばさまのお話を聞きながら、自分がそうする姿を想像していました。
からだの疼きが止まりません。
「お尻の穴もね、何か異物が入ろうとするとキュッて締まっちゃうものなの。だから余計に挿入しにくいの」
「だから挿れる前にお尻の穴付近をマッサージしておくのもいいわね。あとワセリンとかヌルヌルな、滑りが良くなる液体を塗ったり」
「お嬢ちゃん、そういうの持ってる?ヌルヌルするローション。ベビーオイルとかでもいいのだけれど」
「あっ、えっと、うーん・・・」
いわゆるラブローションみたいなヌルヌルローションは、シーナさまからいただいたのがあるけれど、それをおばさまに言っていいのか悪いのか・・・
「そう、それならベビーオイルもあったほうがいいわね。お嬢ちゃんだからオマケしてあげるわ」
「あ、ありがとうございます」
おばさまったら、ご商売がお上手です。
「からだがやわらかければ、仰向けに寝転んででんぐり返しの途中みたいな格好、うーん、分かりにくいかな、赤ちゃんのオムツを代えるときみたいな格好ね、そういので挿れられるとだいぶラクなのだけれどね」
「お嬢ちゃんは、やわらかいほう?」
「あ、一応バレエをやっているので、普通の人よりはたぶん・・・」
「あらら、スゴイじゃない!クラシックバレエ?今でもおやりになってるの?へー、本当のお嬢様なんだ!」
なんでバレエをやっていると本当のお嬢様なのかよくわからないので、私は曖昧にはにかんでお答えを保留します。
「それならきっと、でんぐり返しも出来るわね。よかったじゃない?」
「だけど、あれも相当恥ずかしい格好ではあるのよね」
言いながら私の全身をジロジロ眺めるおばさま。
おばさまったら絶対、私のそんな姿を、また想像しているはず・・・
「でもね、大昔はみんなお浣腸するときにそういう格好をさせられていたのよ」
「下半身裸になってから、自分の両手で両脚の膝の裏側を持って後ろにでんぐり返るの。お尻を突き出すように」
「子供だったら、男の子も女の子もみんなやらされていたわ。今考えると可哀相な話よね。恥ずかしさで泣き出しちゃう子がたくさんいたわ」
おばさまが昔を懐かしむような遠い目をされました。
「あらあら、ちょっとお話しが脱線しちゃったわね。どこまで行ったんだっけ?」
「そうそう、それでめでたくお薬が中に入ったら、しばらくがまんするのね」
「腸の中にお薬が行き渡るように、四つん這いのままお尻を高く上げたり。ほら、液体は下に流れるから」
おばさまの想像の中で、私のお尻が高く突き上げられたはずです。
「あと左向きに寝そべるのもいいっていうわね。腸って左巻きだから奥まで行き渡るの」
「それで後はひたすらがまん。お浣腸してすぐに、すごく出しちゃいたくなるんだけれど、そのとき出してもお薬がそのまま出ちゃうだけなの」
「お薬の効果が出るまで3分から5分はがまんしなきゃだめ。そのあいだはお腹が痛くなってもひたすらがまんがまん」
「だけど、本当にがまん出来ないようだったら、3分経ってなくても出しちゃっていいのよ。おトイレ以外でお漏らししちゃうのは、年頃の女の子にはすごいショックだからね」
「そうそう、だからもちろんお浣腸するときはおトイレの近くでね。かと言っておトイレにしゃかんだままだと、がまんが効かなくなっちゃうから、だめ」
「おトイレの外の廊下とか、お風呂場とおトイレが近ければ、お風呂場でやるのもいいわね」
私は、おばさまのお話にいちいちコクコクうなずきつつも、なんだか言葉責めをされているような気分にもなっていました。
実はおばさまは、私がヘンタイなことは始めからご存知で、私がしている恥ずかしい遊びのことも知っていて、その恥ずかしさを思い出させるために、いちいち言葉にして私の反応を愉しんでいる・・・
そんなふうにも思えました。
「あと最後に、お浣腸をつづけてやるのもだめよ。がまんしきれなくて失敗しちゃっても一日に2本までね」
「何日もつづけるのもだめ。また便秘気味になってもすぐにお薬に頼らずに、出来るだけ自力で出すようにしてね」
「お浣腸に慣れちゃうと、腸が自分で排泄しようとする力が弱くなっちゃうのよ。それでお薬も効かなくなっちゃうの」
「だから、最初に言ったみたいに、普段から食生活とストレスに気をつけること、ね?」
「は、はい、ありがとうございます」
「さっきからいい匂いがしているけれど、それ、あそこのお肉屋さんのから揚げでしょ?」
おばさまのお話しが突然大きく跳びました。
「えっ!あ、はい、そうですけど・・・」
びっくりしながら答えました。
「油物はいいのよ、便秘がちのときは。腸を活性化するからね」
「最近の若い子は、カロリーだなんだって、脂っこいもの嫌うからね。まあ食べ過ぎはよくないけれど」
「お嬢ちゃんも、今でも充分おキレイだからダイエットとかする必要ないし、もう少しお肉が付いてもぜんぜん大丈夫よ」
「バレエもやってらっしゃるんだし、よく食べてよく動くのが一番!」
おばさまがお話しを締めくくるみたいにそう言いながら、私の肩を軽くポンと叩きました。
コートの中で私のおっぱいがプルン。
「そういうことだから、お嬢ちゃんは今日、お浣腸を4つ持っていきなさい。失敗しちゃったときや、もしもまたなっちゃっても、あわてないでいいように」
「使用期限はまだ4年近くあるから、当分のあいだは恥ずかしいお買物をしなくてすむはずよ」
おばさまがクスッと笑いました。
でも私、今年だけで、もう5つも使っちゃってるんですけど・・・
「ひとつ開けちゃったのがあるから、これはサービスにして3つ分のお代金でいいわ」
「えっと、それは・・・私に説明していただくために開けたのだから、そちらの分もお支払いします」
「いいのいいの。お嬢ちゃん聞き上手だから、お話ししててわたしも楽しかったし、お嬢ちゃんの恥ずかしそうなお顔、可愛かったし。わたしのお礼の気持ちよ」
「あ、それならえっと、ベビーオイルもいただきます。ちゃんと定価で」
「あら、そうだったわね。ベビーオイルね。じゃあこれを持って行ってくれる。植物性のすごくいいやつだから、ちょっとお高いけれど」
「はい。大丈夫です。それいただきます」
提示されたお値段がベビーオイルとして高いのか安いのかよくわからなかったのですが、素直にお支払いしました。
「あと、これはうちのスタンプカードね。大サービスでいっぱい押しといたから、また何かお薬が必要なときは、絶対に来てね」
「は、はい。ありがとうございます」
おばさまが、私がここに入ってきたときに見たのと同じ、はんなりした笑みを浮かべて私を見つめています。
買ったものの中身が見えないように丁寧に包装紙で包んでから、手提げ袋に入れようとしていたおばさまの手が、その寸前でピタリと止まりました。
「そうだ!」
同時に、おばさまにしては大きなお声。
「よかったら、ここでお浣腸していったらどう?」
「えーっ!!」
今度は私の大きな声。
「ここで・・・お浣腸を・・・ですか?・・・」
一言一言発するたびに、私の全身が盛大にざわめきたちます。
「そう。ここの2階がわたしの住まいなんだけど、独り暮らしで他に誰もいないし、おトイレもけっこう広いから」
「今日はお客さんもあまりないし、この時間帯はたいていヒマなのね。10分くらいならお店空けても大丈夫そうだから」
「お嬢ちゃんもひとりでやるのは不安でしょう?もし良かったらわたしがお手伝い出来ると思ったの」
「もちろん、わたしはお浣腸のお薬を挿れるのだけお手伝いしてお店に戻るから、あとはお嬢ちゃんがうちのおトイレで用を足せばいいだけ」
このおばさまは、本当に、本当にいい人なのでしょう。
私のことを親身になって心配して、純粋な親切心で申し出たご提案に思えました。
どうしよう・・・
私の性癖にとっても、すっごく蠱惑的なご提案です。
さっきまでまったく見知らぬ同士だった和風美人なおばさまにお浣腸されて、そのおばさまのお家で排泄する・・・
やってみたい・・・でも・・・
私の被虐心が大きくざわついていました。
*
*コートを脱いで昼食を 07へ
*
私にそんな記憶はまったく無かったのですが、なぜだかそんな嘘がスラスラと口をついて出ちゃいました。
私が誰かからそんなことをされたのは、高二のときのやよい先生だけでした。
「そう。実家にいた頃は、っていうことは、今は独り暮らしなのね?大学生?」
「はい」
「今年こっちに出てきたの?」
「はい」
「そう。それは心細いわねー」
このおばさまは、本当に心優しい人みたいです。
「今のお住まいは、ここの近くなの?」
「いえ、そんなに近くはないです。あっちの広い通りの近くのマンションなので」
たぶんそっちの方角だろうと思われる中空を指さして答えます。
「ああ、あの通りのほうね。それならここまでけっこうあるわね。それはそれはご苦労さま」
おばさまがまたニコッと笑いました。
「そうよね。こういうもの買うのって、ご近所のお店だと気恥ずかしいものね。お嬢ちゃんみたいな若い子なら、とくにね」
「でも安心して。今日ここに来たのも何かのご縁よ。これからはわたしが、お嬢ちゃんのお薬の面倒は、全部見てあげる」
「何かおからだのことで困ったことがあったら、恥ずかしがらずに何でも相談してちょうだい。きっとお力になれると思うわ」
私の目をじーっと見つめて、任せてね、っていう笑顔を向けてくれました。
「は、はい、ありがとうございます」
言いながらも私は、おばさまに申し訳なくてたまりません。
こんなに親身になって心配してくださるのに、今私がやっていることといったら・・・
おばさまの優しい目に見つめられて、ドキドキがいっそう激しくなっています。
「そうすると、お嬢ちゃんは一人でお浣腸は、したことないのね?」
「あ、えっと・・・は、はい。そうです」
また、おばさまに嘘をついてしまいました。
下半身がキュンキュン震えてしまいます。
「それだったら、これからやり方を教えてあげる。こう見えてもわたし、若い頃は看護婦だったのよ」
おばさまがちょっと照れたようにはにかんでから、うふふ、って笑いました。
「薬剤師だった旦那と結婚して、ここの薬局を継いで、でも旦那はずいぶん前に亡くなっちゃった」
一瞬しんみりしたお顔になりましたが、すぐに笑顔に戻り、お浣腸薬の箱をひとつ、開け始めました。
ということは、おばさま、意外とけっこうお年を召しているのかな?
「ほら、これがお浣腸。この丸いところにお薬が入っているの」
見慣れた薄いピンク色の丸っこいお浣腸容器が、おばさまの手のひらの上に乗っています。
「このノズルをお尻の穴に挿れて、丸いところを押してお薬を体内に入れるのね」
「ノズルの先っちょが尖っているみたいに見えるけど、まあるくカーブになっているから大丈夫。痛くはないわ」
ノズルの先のキャップをはずして、実際に先っちょを見せてくれます。
「お浣腸液っていうのはね、実際のところ真水とグリセリンを混ぜただけなの。グリセリンが腸を刺激する作用を持っているのね」
「それでね、知ってる?グリセリンて甘いのよ。だからお浣腸液も甘いの」
おばさまが突然私の右手を取りました。
私は驚いてビクンと全身を震わせてしまいます。
コートの中でおっぱいがプルン。
「あ、ごめんごめん。びっくりさせちゃった?ちょっと手のひらを貸してね」
おばさまの左手に右手首を掴まれたまま、おばさまに向けて右手のひらを恐る恐る差し出しました。
おばさまの手はひんやりとしていました。
おばさまは、右手で持ったお浣腸容器を私の右手に近づけ、私の中指の先にお浣腸液を一滴、ポタリと落としました。
「舐めてみて」
「えっ?」
「大丈夫。毒じゃないから。舐めてみて」
「は、はい・・・」
おばさまの左手から解放された右手を、雫をこぼさないように顔に近づけ、舌先でペロリと舐めました。
「本当だ。甘いです」
これは知りませんでした。
「ねっ」
おばさまは、イタズラが成功した子供のように満足気な笑顔で、嬉しそうにうなずきました。
「それで、これをお尻に挿すわけだけど、ひとりだとけっこうやりにくいのよね」
「ほら、自分ではお尻の穴って見えないじゃない?だから手探りでやることになるのだけれど」
お浣腸容器にキャップを付け直して、おばさまはそれを手のひらの上でコロコロ転がしています。
「一般的なやり方としては、しゃがんだり、四つん這いになったり。それで手探りでこの先っちょをお尻の穴に挿れるのね」
「手探りだとやりにくいのは事実よね。いくら先が丸まっているといっても、無理に刺して粘膜を傷つけちゃうこともあるし」
「だからわたしとしては、四つん這いをお勧めするわ。それも出来れば鏡にお尻を映して、確認しながらがいいのだけれど」
おばさまはそう言って、再び私の目をじーっと見つめてきました。
「いくらひとりきりとは言っても、お部屋で四つん這いになって、お尻出して、それを鏡に映して、って、とても恥ずかしいわよね?」
「でもそうしたほうが安全なのよ。誤って肛門や腸を傷つけてしまうより」
私を見ながら熱心に語ってくれるおばさま。
絶対におばさまは頭の中で、私がそうしている様子を想像していると思いました。
私もおばさまのお話を聞きながら、自分がそうする姿を想像していました。
からだの疼きが止まりません。
「お尻の穴もね、何か異物が入ろうとするとキュッて締まっちゃうものなの。だから余計に挿入しにくいの」
「だから挿れる前にお尻の穴付近をマッサージしておくのもいいわね。あとワセリンとかヌルヌルな、滑りが良くなる液体を塗ったり」
「お嬢ちゃん、そういうの持ってる?ヌルヌルするローション。ベビーオイルとかでもいいのだけれど」
「あっ、えっと、うーん・・・」
いわゆるラブローションみたいなヌルヌルローションは、シーナさまからいただいたのがあるけれど、それをおばさまに言っていいのか悪いのか・・・
「そう、それならベビーオイルもあったほうがいいわね。お嬢ちゃんだからオマケしてあげるわ」
「あ、ありがとうございます」
おばさまったら、ご商売がお上手です。
「からだがやわらかければ、仰向けに寝転んででんぐり返しの途中みたいな格好、うーん、分かりにくいかな、赤ちゃんのオムツを代えるときみたいな格好ね、そういので挿れられるとだいぶラクなのだけれどね」
「お嬢ちゃんは、やわらかいほう?」
「あ、一応バレエをやっているので、普通の人よりはたぶん・・・」
「あらら、スゴイじゃない!クラシックバレエ?今でもおやりになってるの?へー、本当のお嬢様なんだ!」
なんでバレエをやっていると本当のお嬢様なのかよくわからないので、私は曖昧にはにかんでお答えを保留します。
「それならきっと、でんぐり返しも出来るわね。よかったじゃない?」
「だけど、あれも相当恥ずかしい格好ではあるのよね」
言いながら私の全身をジロジロ眺めるおばさま。
おばさまったら絶対、私のそんな姿を、また想像しているはず・・・
「でもね、大昔はみんなお浣腸するときにそういう格好をさせられていたのよ」
「下半身裸になってから、自分の両手で両脚の膝の裏側を持って後ろにでんぐり返るの。お尻を突き出すように」
「子供だったら、男の子も女の子もみんなやらされていたわ。今考えると可哀相な話よね。恥ずかしさで泣き出しちゃう子がたくさんいたわ」
おばさまが昔を懐かしむような遠い目をされました。
「あらあら、ちょっとお話しが脱線しちゃったわね。どこまで行ったんだっけ?」
「そうそう、それでめでたくお薬が中に入ったら、しばらくがまんするのね」
「腸の中にお薬が行き渡るように、四つん這いのままお尻を高く上げたり。ほら、液体は下に流れるから」
おばさまの想像の中で、私のお尻が高く突き上げられたはずです。
「あと左向きに寝そべるのもいいっていうわね。腸って左巻きだから奥まで行き渡るの」
「それで後はひたすらがまん。お浣腸してすぐに、すごく出しちゃいたくなるんだけれど、そのとき出してもお薬がそのまま出ちゃうだけなの」
「お薬の効果が出るまで3分から5分はがまんしなきゃだめ。そのあいだはお腹が痛くなってもひたすらがまんがまん」
「だけど、本当にがまん出来ないようだったら、3分経ってなくても出しちゃっていいのよ。おトイレ以外でお漏らししちゃうのは、年頃の女の子にはすごいショックだからね」
「そうそう、だからもちろんお浣腸するときはおトイレの近くでね。かと言っておトイレにしゃかんだままだと、がまんが効かなくなっちゃうから、だめ」
「おトイレの外の廊下とか、お風呂場とおトイレが近ければ、お風呂場でやるのもいいわね」
私は、おばさまのお話にいちいちコクコクうなずきつつも、なんだか言葉責めをされているような気分にもなっていました。
実はおばさまは、私がヘンタイなことは始めからご存知で、私がしている恥ずかしい遊びのことも知っていて、その恥ずかしさを思い出させるために、いちいち言葉にして私の反応を愉しんでいる・・・
そんなふうにも思えました。
「あと最後に、お浣腸をつづけてやるのもだめよ。がまんしきれなくて失敗しちゃっても一日に2本までね」
「何日もつづけるのもだめ。また便秘気味になってもすぐにお薬に頼らずに、出来るだけ自力で出すようにしてね」
「お浣腸に慣れちゃうと、腸が自分で排泄しようとする力が弱くなっちゃうのよ。それでお薬も効かなくなっちゃうの」
「だから、最初に言ったみたいに、普段から食生活とストレスに気をつけること、ね?」
「は、はい、ありがとうございます」
「さっきからいい匂いがしているけれど、それ、あそこのお肉屋さんのから揚げでしょ?」
おばさまのお話しが突然大きく跳びました。
「えっ!あ、はい、そうですけど・・・」
びっくりしながら答えました。
「油物はいいのよ、便秘がちのときは。腸を活性化するからね」
「最近の若い子は、カロリーだなんだって、脂っこいもの嫌うからね。まあ食べ過ぎはよくないけれど」
「お嬢ちゃんも、今でも充分おキレイだからダイエットとかする必要ないし、もう少しお肉が付いてもぜんぜん大丈夫よ」
「バレエもやってらっしゃるんだし、よく食べてよく動くのが一番!」
おばさまがお話しを締めくくるみたいにそう言いながら、私の肩を軽くポンと叩きました。
コートの中で私のおっぱいがプルン。
「そういうことだから、お嬢ちゃんは今日、お浣腸を4つ持っていきなさい。失敗しちゃったときや、もしもまたなっちゃっても、あわてないでいいように」
「使用期限はまだ4年近くあるから、当分のあいだは恥ずかしいお買物をしなくてすむはずよ」
おばさまがクスッと笑いました。
でも私、今年だけで、もう5つも使っちゃってるんですけど・・・
「ひとつ開けちゃったのがあるから、これはサービスにして3つ分のお代金でいいわ」
「えっと、それは・・・私に説明していただくために開けたのだから、そちらの分もお支払いします」
「いいのいいの。お嬢ちゃん聞き上手だから、お話ししててわたしも楽しかったし、お嬢ちゃんの恥ずかしそうなお顔、可愛かったし。わたしのお礼の気持ちよ」
「あ、それならえっと、ベビーオイルもいただきます。ちゃんと定価で」
「あら、そうだったわね。ベビーオイルね。じゃあこれを持って行ってくれる。植物性のすごくいいやつだから、ちょっとお高いけれど」
「はい。大丈夫です。それいただきます」
提示されたお値段がベビーオイルとして高いのか安いのかよくわからなかったのですが、素直にお支払いしました。
「あと、これはうちのスタンプカードね。大サービスでいっぱい押しといたから、また何かお薬が必要なときは、絶対に来てね」
「は、はい。ありがとうございます」
おばさまが、私がここに入ってきたときに見たのと同じ、はんなりした笑みを浮かべて私を見つめています。
買ったものの中身が見えないように丁寧に包装紙で包んでから、手提げ袋に入れようとしていたおばさまの手が、その寸前でピタリと止まりました。
「そうだ!」
同時に、おばさまにしては大きなお声。
「よかったら、ここでお浣腸していったらどう?」
「えーっ!!」
今度は私の大きな声。
「ここで・・・お浣腸を・・・ですか?・・・」
一言一言発するたびに、私の全身が盛大にざわめきたちます。
「そう。ここの2階がわたしの住まいなんだけど、独り暮らしで他に誰もいないし、おトイレもけっこう広いから」
「今日はお客さんもあまりないし、この時間帯はたいていヒマなのね。10分くらいならお店空けても大丈夫そうだから」
「お嬢ちゃんもひとりでやるのは不安でしょう?もし良かったらわたしがお手伝い出来ると思ったの」
「もちろん、わたしはお浣腸のお薬を挿れるのだけお手伝いしてお店に戻るから、あとはお嬢ちゃんがうちのおトイレで用を足せばいいだけ」
このおばさまは、本当に、本当にいい人なのでしょう。
私のことを親身になって心配して、純粋な親切心で申し出たご提案に思えました。
どうしよう・・・
私の性癖にとっても、すっごく蠱惑的なご提案です。
さっきまでまったく見知らぬ同士だった和風美人なおばさまにお浣腸されて、そのおばさまのお家で排泄する・・・
やってみたい・・・でも・・・
私の被虐心が大きくざわついていました。
*
*コートを脱いで昼食を 07へ
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