私の真正面に立ったシーナさまは、ワンピースの左半分の布を元通りに伸ばして、私の左胸に押し付けました。
尖っている乳首が布地を浮き上がらせます。
すかさず、乳首の形に浮き出た布ごと、右手に持っていた洗濯バサミで挟みました。
「あーーんっ!いったぃーぃ!」
充血したコリコリ乳首が洗濯バサミの強い力で潰され、ちぎれるような激痛が襲いました。
「ほら。これで左のおっぱいは隠れたわ。次は右」
右側の布も右胸に押し付けられ、間髪を入れず、布ごと乳首が洗濯バサミに挟まれました。
「あーっ!だめぇーーっ!」
激痛を伴う甘美な快感に下半身をモゾモゾとくねらせてしまいます。
「はい。これでいやらしいおっぱいは隠れました、っと。あとは飾りつけ、ね?」
シーナさまは、私の左右の乳房の皮膚を布ごとつまんでは、それぞれの乳首のまわりを囲むように洗濯バサミをいくつもぶら下げていきました。
「いっ、いたい!いたいですぅ」
私の声には一切かまわず、左右の脇腹も無造作に洗濯バサミで挟まれました。
「こんなものかしらね?どう?」
シーナさまに背中を押されて、私は姿見と対面しました。
鏡の中には、おっぱいのふくらみ始めから太腿まで、ワンピース越しにたくさんの洗濯バサミをぶら下げた私の姿が映っていました。
左右乳首に1つずつ、それを囲むように4つずつ、脇腹に3つずつ、太腿にも3つずつ。
お尻にも10個以上ついているはずです。
全身のいたるところからジンジンとじれったい疼痛を感じ、その痛みが束になって私のアソコの奥を疼かせていました。
「ああんっ、ふぅぅーんっ」
息がゼイゼイ荒くなり、がまんしきれない喘ぎ声が洩れてしまいます。
「お顔がずいぶん上気しているわねぇ?とっても色っぽいわよ?」
シーナさまが乗馬鞭の先で、私の脇腹を噛む洗濯バサミたちを軽く揺すります。
「ふぅーんっ・・・ふぅーんっ・・・」
「さあ。そろそろそのお洋服、脱いでいただきましょうか?」
「これだけの洗濯バサミが一気にはずれたら、どのくらい痛いのかしらねー?」
シーナさまが可笑しくってしょうがない、みたくクスクスクスクス笑っています。
「でも、痛いのだけじゃあまりに可哀相だから、特別に、気持ちいいこと、も加えてあげましょう。カワイイ直子さんだから、ね?」
ニヤニヤ笑いのシーナさまが持つ乗馬鞭の先が、私の左手に触れました。
「その手に握っているもの、挿れていいわよ。直子さんのオマンコに」
このプレイの間中、ずっと左手に握り締めていたローター。
おずおずと左手を開き、ローターとシーナさまのお顔を交互に見比べました。
それから、ローターを右手に持ち替え、少し上半身を屈めてローターを自分の股間のほうへ持っていこうとしました。
そのとき、シーナさまの鞭が私の右のふくらはぎをペチッと軽く叩きました。
「あっ!」
「ちょっと!わたしがせっかくお情けをかけてあげたのに、あなた、お礼も言えないの?」
「あっ。ご、ごめんなさい。えっと、あの、ありがとうございます・・・シーナさま・・・」
「何がありがたいのよ?」
シーナさまは、乗馬鞭の先でワンピース越しに私のアソコを、怖いお顔でグリグリつついてきます。
「あ、あの、ローターを挿れることを許していただいたこと・・・です」
「挿れる、ってどこに?」
「あ、えっとアソコ・・・」
「アソコじゃないでしょ?わたし、さっきはっきり言ったわよね?」
「は、はい・・・な、直子のオ、オマンコ・・・」
はしたない言葉を実際に口に出し、私の欲情がどんどん燃え上がっていきます。
「ほら、さっさと突っ込んじゃいなさい」
シーナさまに急かされて、私はその場で中腰になり、ワンピの裾に右手を入れ、手探りでローターをアソコの奥に挿入しました。
「んぅーっ!」
からだを少し屈めただけで、あちこちを噛んでいる洗濯バサミの痛みがぶり返しました。
ローターを押し挿れたことでえっちなおシルが溢れ出し、内腿までヌルヌルのベトベトになっていました。
「挿れた?そしたらこっちを向いて。わたしのまん前に立ちなさい」
「両脚は肩幅より少し広めに開いて、両手は頭の後ろ!」
私は、言われた通りマゾの服従ポーズでシーナさんの前に立ちました。
「ああんっ!」
ローターのスイッチが入りました。
この震動は、たぶん中。
アソコの中での震動が全身に伝わり、からだのあちこちからの疼痛がいっせいに掻き回されて、再びアソコに戻ってきます。
増幅された痛みは、アソコの中で次々に快感に変換され、震動と共鳴し始めます。
立っていられないほどではありませんが、両脚がガクガク震え始めました。
あぁ・・・気持ちいい・・・
「いい?わたしが直子さんのワンピースを一気にずり下げてあげるから、絶対しゃがみ込んだりしちゃダメよ!」
「わたしはね、直子さんの苦痛と快楽に歪む、そのカワイイお顔を目の前でじっくり眺めたいの。だから出来るだけ両脚を踏ん張って、耐えなさい」
「もしもしゃがんじゃって、洗濯バサミが一つでも取れてなかったら、わたし、そのまま帰っちゃうからね?もう遊んであげない」
それは絶対イヤだと思いました。
シーナさまに、もっともっと苛められたい・・・
出来ることなら、これから一晩中でも。
やよい先生とはまた違った、シーナさま独特の冷酷さみたいなものが、私のマゾ波長とぴったり合っているみたいでした。
シーナさまの一挙手一投足一言動に、私のからだは悉くゾクゾク感じていました。
「返事は?」
「は、はいっ!私、シーナさまがもうお相手してくれないなんて、絶対イヤですから、がんばります!」
「あら、可愛いこと言ってくれるじゃない?」
シーナさまが久しぶりにニッコリ笑って、股間のローターが強になりました。
「ああーーーんっ!」
全身がビクンとのたうち、思わず前屈みの内股になってしまいました。
こ、このままじゃ、気持ち良すぎてやっぱり立っていられないかも・・・
「あ、そうだった。忘れちるところだったわ。さっきみたいに派手な悲鳴あげられたらたまらないから、お口を封じておきましょう。舌出して!」
私が従順に精一杯突き出した舌に洗濯バサミが1つ、挟まれました。
「んうぐぅー」
私の口は閉じることが出来なくなり、たちまちよだれが溢れ出しました。
「これでよしと。それじゃあ、行くわよ!」
シーナさまの右手が私の胸元の布にかかり、私を見つめてニヤリと笑ったと思った瞬間、シーナさまは素早く身を屈め、両手で私のワンピースの裾を掴み、一気に胸のあたりまで勢い良くまくり上げました。
バチッバチッバチーッ!
胸のほうからずり下ろされる、って思い込んでいた私は、完全に不意を突かれました。
私のお尻のお肉が何箇所も乱暴に引っぱられ、キリで刺されたような痛みがお尻全体を襲いました。
「んんーーーぐぅうぅぅーっ!」
お尻と太腿とお腹から押し寄せた激痛がアソコの中の震動に共振して、強烈な快感に目の前が真っ白になりました。
しゃがんじゃだめ、しゃがんじゃだめ・・・
呪文のように心の中でくりかえして、崩れ落ちそうになる膝を必死でこらえます。
間髪を入れず、上半身の布をずり下げられました。
バチッバチッバチーッ!
十数個の洗濯バサミが肌を擦ってはじけ飛び、今度は、乳首とおっぱいと脇腹が何者かによって引き裂かれました。
右の乳首が信じられないくらい、グイーッと下に引っぱられて伸びたのが一瞬見えました。
ギュッと瞑ったまぶたの裏に鮮やかな閃光が見えました。
そんな、すべてをかき消すおっぱい周辺の激痛。
「んぐぃぬぅぐぅぅぅーーーーっ!!!」
痛いとか、辛いとか、熱いとか、そんな感覚を超越した何かにからだ全体が襲われ、すべての思考が停止していました。
ただ、快感に忠実な自分のからだだけがビクンビクンと反応して、激痛さえ許容してしまう、あまりに気持ちいい巨大な波に私の全神経が呑み込まれながら、私はイきました。
「ハア、ハア、ハア・・・」
いつ、しゃがみ込んでしまったのか、いつ、意識が戻ったのか、わかりませんでした。
気がついたときには、床に全裸でひざまずいてうなだれていました。
足元に落ちているクシャクシャのワンピース。
床一面に飛び散ったカラフルな洗濯バサミたち。
全身を飾る赤い斑点。
ヒリヒリ熱を持っているお尻とおっぱい。
ほっぺを濡らす涙、顎を汚すよだれ、全身を流れる汗、腿を伝う愛液。
いつ、ローターを抜かれたのか、いつ、舌の洗濯バサミをはずされたのかも、憶えていませんでした。
ただ、あまりに強烈な快感を体験して、心の中に歯止めをかけていた何かの箍が、洗濯バサミがはじけたみたいにパチンと音を立ててはずれてしまったことだけは、実感していました。
私のからだは、イってもますます、よりいっそう淫らに欲情しつづけていました。
「すんごく気持ち良さそうだったわねー?わたし、なんだか嫉妬しちゃったわよ」
シーナさまのお声が聞こえて、パサッと白いバスタオルが上から、私の肩にかけられました。
「シーナ・・・さま・・・」
シーナさまは、私にとって、かけがえのない人になっていました。
快楽をくれる人。
シーナさまにすがりつきたくて、うつむいていた顔を上げ、声が聞こえたあたりに視線の焦点を合わせました。
「あっ!シーナさま?」
シーナさまはいつの間にか、ブラウスとスカートを脱いで下着姿になっていました。
薄紫色のレースのブラと、お揃いのショーツ。
それ以外は何も身に着けていない、華奢で真っ白なお肌。
バストはかなり控えめですが、小柄ながらもスラッとしたその白いからだにマッチしてて、なんだかおとぎ話の中性的な妖精さんのよう。
手に持った乗馬鞭は、さしずめ魔法のステッキ。
私は、シーナさまの足元にひざまずいて見上げたまま、しばし見蕩れてしまいました。
「ほら、タオルでからだの汗、拭いちゃいなさい。まだまだ直子さんの調教は、始まったばかりなんだから」
シーナさまもしゃがんでくれて、バスタオルで私のからだを拭いてくれます。
「ああんっ!」
快感の余韻で敏感になっている私の肌に、タオル越しのシーナさんの手が触れるたびに、私は、いともたやすく喘いでしまいます。
「直子さんのからだ、すんごく熱くなってるのねえ?こんななら、またすぐイっちゃうんじゃない?」
私は、シーナさまが持つバスタオルに身を摺り寄せるみたいに肌を擦り付けます。
「んふーっ、シーナさまぁ、もっとー」
シーナさまは、しゃがんだままおもむろに右手を私の股間に伸ばし、中指をヌプッと挿入されました。
「ああんっ、ありがとうございますぅ」
シーナさまの中指が私の中をグリグリ掻き回してきます。
「直子さんのオマンコ、熱くてグチョグチョね。それに何これ?おっきなクリトリス!」
シーナさまの右手親指で私のテラテラに膨張したおマメが押しつぶされました。
「あーーっ!そこはーーーっ!」
シーナさまの親指の爪でコリコリと引掻かれる私のクリトリス。
「だめーっ、だめだめだめだめーっ!もっとーーっ!」
私は思わず、シーナさまの細い肩を両手で抱き寄せ、きつく抱きしめていました。
シーナさまの親指の引掻く速度がどんどん上がっていきます。
「あ、いやっ、だめ、もっと、もっと、イク、いく、だめっ、イっちゃうーんっ!」
シーナさまを抱き寄せたまま床に押し倒すような格好で、知らず知らず唇を重ねようとしていました。
「イクぅーーーーっ!!!」
シーナさまの親指に屈し、イクぅーの、う、の形のまま私の唇がシーナさまの唇を塞ごうとした瞬間、シーナさまは、プイッとお顔をそむけて邪険に私のからだを突き離し、左手で私の右頬をパチンッと強くビンタしました。
クリトリスへの刺激で真っ白になっていた頭に、頬を打たれた衝撃が加わり、一瞬、痛い、という感覚がよみがえりました。
でも、それも束の間、頬を打たれたという屈辱感が被虐感に変換され、からだ中で感じていた快感が何倍増しにもなり、全身がビクンビクンのたうちました。
「ちょっと!どこの世界に許しも得ず、ご主人様にキスしようとする奴隷がいるの?直子さん、あなた本当に自分の立場がわかってないわね?そこに四つん這いになりなさい!」」
シーナさまの鋭いお怒りのお声にさえ、ゾクゾク感じてしまっている私は、イったばかりのフラフラな下半身になんとか力を入れて膝立ちになり、シーナさまの足元で両手をつき、四つん這いになりました。
シーナさまからされるあらゆることは、それがどんなに痛みを伴おうと私にとっては嬉しいこと、って感じるようになっていました。
シーナさまがくれる痛みは、快楽に直結する。
私のいやらしい欲求を満たしてくれる。
文字通り、ご主人様が遊んでくれるのを期待して、舌を出してハアハア息を荒くしているワンちゃんのように、シーナさまの足元で四つん這いになって顔を上げ、上目遣いでシーナさまのお顔をすがるように見上げました。
シーナさま、私をめちゃくちゃにしてください・・・
もしも私のお尻に尻尾が生えていたら、千切れんばかりに激しく振られていたはずです。
*
*氷の雫で濡らされて 13へ
*
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2011年9月3日
2011年8月28日
氷の雫で濡らされて 11
「あそこの姿見を自分の横に置きなさい。直子さんがストリップする姿が自分で見れるように」
シーナさんのご命令で、窓際に置いてあった姿見を私が移動している間に、シーナさんはベッドルームからキャスターの付いた椅子を持ってきて、私が立つべき位置のまん前に置きました。
まだ立ったまま左手を椅子の背もたれにつき、右手に持った乗馬鞭でご自分の左太腿あたりを軽くペチペチしているシーナさんが、所定の位置に戻った私に薄く笑いかけてきました。
「だけど直子さん、今そのワンピースの下、即、素っ裸なのよね?一枚脱いで終わりじゃストリップも面白くないわよねえ?ハンデをつけましょう」
ニヤリと笑ってシーナさんがつづけます。
「まず、胸元のボタンを全部留めなさい」
「は、はい」
私は、4つはずしていたボタンをすべて留めました。
スタンドカラーなので、喉のところまで布に覆われました。
次にシーナさんは、私のオモチャ箱に入っていた赤いロープの縄手錠、脚用のロープの長さが80センチくらいのやつ、を私の足元に投げつけました。
「それの片方を左の足首にかけなさい」
私はしゃがみ込み、ご命令通り左の足首に輪っかを通しました。
「もう片方は、ロープを後ろにまわして右手首に」
後ろにまわして、の意味が咄嗟にはわからず少しまごつきましたが、しゃがんだまま右手をお尻のほうにもっていき、ロープをまたぐ形で、まだピンクのショーツを巻きつけたままの右手首に輪っかを通しました。
「そう。それでいいわ。立って」
私は、おずおずと立ち上がりました。
左足首と右手首が赤いロープの縄手錠でつながれています。
普通にまっすぐ立っていれば、右手を下ろしている状態でロープに若干のたるみがある程度ですが、もしも右手を胸の辺りまで上げようとすると、左足首が引っぱられ、左脚の膝を折って後ろに曲げなければなりません。
必然的に右脚一本の片足立ちになってしまいます。
「左手は使用禁止ね。これでも握っていなさい」
近づいてきたシーナさんが、車に乗っていたとき私のアソコに入っていたローターを私の左手に握らせました。
「それで、仕上げはこれ」
ロープで左足首につながれた私の右手に、テレビ横のラックに入っていたコミックスの単行本を渡されました。
いったい何をさせられるんだろう?・・・
胸がどんどんドキドキしてきました。
「これで準備完了。ルールを説明するわ」
シーナさんが椅子に座り、両脚を優雅に組みました。
「直子さんは、その本を頭の上に乗せて、落とさないように注意しながらワンピースを脱がなきゃならないの」
「胸元のボタンを全部はずして、肩脱ぎすることになるわよねえ?本を落とさずに裾から捲り上げて頭から脱げるのなら、その方法でもいいのだけれど?」
シーナさんがバカにするみたいにフフンて笑いました。
「それで、直子さんが頭の上に乗せた本を落としてしまったら、そのたびに罰としてわたしがこの洗濯バサミを直子さんのからだにあげるわ」
シーナさんがご自分のカートから取り出したプラスチティックケースには、色とりどりのプラスティック製洗濯バサミがぎっしり詰まっていました。
「直子さん、バレエやっているのだから片足立ちでバランス取るのはお上手でしょう?せいぜい罰を受けないように、がんばって、ね?」
シーナさんがまたフフンて笑い、脚を組み替えました。
タイトスカートの裾がせり上がり、シーナさんの奥の薄紫の布が、一瞬見えました。
「はい。それじゃあ森下直子さんのフラミンゴストリップショー、スタート!」
シーナさんの愉快そうなお声に促されて、私は本を持った右手を上げ始めました。
いくら右手を上げようとしても、左足首と80センチでつながれているので、右手が頭まで上がりません。
左脚を後ろに思い切り上げてから、軸足の右膝を折って前傾姿勢で片足しゃがみの形になってからでないと、頭の上に本が乗りません。
やっと本が乗って、曲げていた右膝を伸ばし立ち上がろうとするとき、当然ヨロヨロして頭に乗せた本が落ちてしまいました。
「はい。罰ね」
シーナさんが嬉しそうに私に近づき、ワンピースの布地ごと私の左脇腹のお肉を洗濯バサミで挟みました。
「んっつぅ!」
何度もくりかえして何度も失敗しました。
せっかくうまくいっていたのに、左手に握っているローターが突然震え出し、私がビクンとして本が落ちてしまう、っていうことも何度かありました。
結局、一番上のボタンを一つはずすまでに、14個の罰をいただいてしまいました。
太腿に2つ、脇腹に2つ、おっぱいの乳首のまわりに3つ、それぞれ左右対称な場所を洗濯バサミで飾られました。
右横の鏡に、そんな私の、洗濯バサミをからだにたくさんぶら下げた異様な姿が映っていました。
噛まれた箇所がそれぞれジンジンと疼痛を送ってきています。
お部屋のクーラーはちゃんと効いているはずなのに、私の全身が火照って汗ばみ、まさしく性的にコーフンしていました。
立っているだけでハアハアと息が荒くなり、内股になってモジモジしてしまいます。
「やれやれ。ゆっくり座って見てるヒマもないわね?」
シーナさんは、私がミスるたびに嬉しそうに近づいてきて、洗濯バサミをカチカチ言わせました。
そして、このとき私はすでに気がついていました。
こんな状態にされた後ワンピースを脱ぐということで、どんな事態が引き起こされるか、ということに。
15回目のチャレンジをする前に本を拾おうとしゃがんだとき、あるアイデアを思いつきました。
左足首と右手首をつないでいるロープを右脚の前に出してしまえば、右手が比較的自由に動かせて、しゃがんだままで本を頭に乗せることが出来るんじゃないかな・・・
しゃがんでいると皮膚が動いて洗濯バサミに噛まれている場所の痛みが盛大にぶり返すのですが、そんなことも気にならないほど良いアイデアに思えました。
ただ、シーナさんははっきり、ロープを後ろに回して、と指定されました。
それが厳守すべきご命令であれば、私のアイデアは、それに背くことになります。
でも、あらー、よく気がついたわねー、なんて褒めてもらえる可能性もあります。
一か八か・・・
私は、しゃがんだまま右足を浮かせてロープを前に出し、右手も前に持ってきてから本を拾いました。
そのままの姿勢で右手を上げていくと、頭に難なく本を乗せられました。
そのままソロソロと立ち上がりつつ、シーナさんを盗み見みます。
シーナさんがツカツカと近寄ってきて、立ち上がった私のワンピ裾のすぐ下、右太腿の肌を乗馬鞭の先でピシッとたたきました。
「いたいっ!」
頭に乗せた本がバサッと落ちます。
たたかれてからしばらく、その部分がジーンと痺れ、見る見る赤くなっていきます。
「ちょっと直子さん?わたしは、ロープを後ろに回して、って言ったはずよ?誰に許可もらって勝手なことやってるの?」
シーナさんが鞭の先で私の顎のあたりをスリスりしながら詰問します。
すっごく怖いお顔をされています。
「ご、ごめんなさいっ!」
私は、新たに知った痛みの恐怖で泣きそうでした。
「謝っても無駄よ。今のは重大な反則だから。ペナルティもそれなりのやつを覚悟なさい」
シーナさんが洗濯バサミの詰まったプラスティックケースを提げて私に近づき、無造作にお腹やお尻をどんどん挟んでいきます。
「ああん、痛いです、痛いですぅ・・・シーナさーん、許してくださぁいぃ・・・」
ワンピごとお尻の肉をつままれて、どんどん洗濯バサミに挟まれます。
「シーナさん?そうじゃないでしょ?さまでしょ?!さまっ!」
シーナさまは、私のお尻に10個くらい洗濯バサミをぶら下げた後、前に回って私のお腹を挟み始めました。
「ほら、ぼやぼやしていないで、もう本は乗っけなくていいから残りのボタン、はずしちゃいなさい」
「は、はいっ。シーナさま」
私は、もう一度ロープを後ろに回してから片足立ちになり、フラフラしながらも残りの5つのボタンをウエスト付近まではずしていきました。
その間もシーナさまは、私のおへそから下くらいの皮膚をつまんでは、洗濯バサミに噛ませていました。
「ボタン、はずし終わった?」
「は、はいっ」
横目で鏡を見ると、私のお尻全体に色とりどりの洗濯バサミが15個くらい、お腹から下の下半身にも同じくらい、プラプラ揺れていました。
お尻と下半身全体が腿の付け根のほうまでジンジンジンジン熱を持って、ヘンになりそう。
「それじゃあ、ワンピを脱ぎやすいように、先に両腕を抜いておきましょう」
シーナさまが私の前に来て、ボタンをはずしたワンピースの胸元左側の布をつまみました。
「シ、シーナさま?ま、まさか・・・」
震える私の声が終わらないうちに、シーナさまがその布を無造作に左側に引っぱりました。
私の左肩がはだけるとともに、左側のおっぱいや脇腹を噛んでいた5個の洗濯バサミが布もろとも引っぱられます。
洗濯バサミたちは、私の皮膚を未練がましく噛んで引っぱりながらもやがて布越しに肌を擦り、バチバチバチッと派手な音をたててはずれていきました。
「イィヤァーーッ!」
そのあまりの激痛に、思い切り悲鳴を上げてしまいました。
目尻に溜まった涙が、今にも零れそう。
「すっごい声ね?そんなに嬉しいの?ほら、さっさと左腕を袖から抜いちゃいなさい」
シーナさまは、何事もなかったようなお顔で私の左手を掴み、器用に動かしてワンピ袖から抜きました。
ワンピースの左半分の布地がペロンと垂れ下がり、私の左おっぱいが丸見えになりました。
縛られていた縄の痕と洗濯バサミに噛まれていた痕がところどころ赤くなって、艶かしくも無残な乳房。
それでも乳首はピンッと背伸びして天を衝いていました。
「次は右手よ。出来ればあんまり派手な悲鳴は上げないで欲しいのだけれど。耳がキンキンしちゃうから。よくって?直子さん?」
「は、はい。シーナさま・・・」
また、あの激痛がやって来る・・・
恐怖と期待で私の膝がガクガク震えていました。
シーナさまは、私の手首から縄手錠をはずしてくれた後、前ぶれもなくぞんざいにワンピ胸元右側の布を力任せに引っぱりました。
バチバチバチッー!
再度の派手な音ともに、私の右半身を激痛が襲い、5つの洗濯バサミが床に散らばりました。
「んぐぅーーっ!」
歯を食いしばってなんとか悲鳴はこらえました。
でも、その激痛は前回以上の強烈さで、両目から涙がポトポト零れ落ちました。
右腕もシーナさまが袖から抜いてくれて、私は上半身を完全にはだけた姿になりました。
鏡には、二つの乳首をそそり立たせた、赤い斑点模様がまだらに付いた私の無残なおっぱいが映っていました。
「ハア、ハア、ハア、ハア・・・」
私の呼吸は、獣みたいに荒くなっていました。
本来であれば、この状態になったらワンピースは重力に引っぱられ、ストンと足元に落ちるはずでした。
それを阻んでいるのは、お腹や脇腹やお尻を噛んでいる洗濯バサミたち。
洗濯バサミが噛んでいる支点にワンピースの上部分の布の重さが加わり、私の皮膚を下へ下へと引っぱって痛みが倍増していました。
そんなに辛いのに、私のアソコの奥では、とめどなくヌルヌルなおシルが分泌されつづけていました。
「あらあらー。おっぱい丸出しははしたないわよ?直子さん。そんないやらしいおっぱいは、ちゃんと隠しておかなきゃ」
シーナさまが冷酷そうなお顔でまた近づいてきました。
*
*氷の雫で濡らされて 12へ
*
シーナさんのご命令で、窓際に置いてあった姿見を私が移動している間に、シーナさんはベッドルームからキャスターの付いた椅子を持ってきて、私が立つべき位置のまん前に置きました。
まだ立ったまま左手を椅子の背もたれにつき、右手に持った乗馬鞭でご自分の左太腿あたりを軽くペチペチしているシーナさんが、所定の位置に戻った私に薄く笑いかけてきました。
「だけど直子さん、今そのワンピースの下、即、素っ裸なのよね?一枚脱いで終わりじゃストリップも面白くないわよねえ?ハンデをつけましょう」
ニヤリと笑ってシーナさんがつづけます。
「まず、胸元のボタンを全部留めなさい」
「は、はい」
私は、4つはずしていたボタンをすべて留めました。
スタンドカラーなので、喉のところまで布に覆われました。
次にシーナさんは、私のオモチャ箱に入っていた赤いロープの縄手錠、脚用のロープの長さが80センチくらいのやつ、を私の足元に投げつけました。
「それの片方を左の足首にかけなさい」
私はしゃがみ込み、ご命令通り左の足首に輪っかを通しました。
「もう片方は、ロープを後ろにまわして右手首に」
後ろにまわして、の意味が咄嗟にはわからず少しまごつきましたが、しゃがんだまま右手をお尻のほうにもっていき、ロープをまたぐ形で、まだピンクのショーツを巻きつけたままの右手首に輪っかを通しました。
「そう。それでいいわ。立って」
私は、おずおずと立ち上がりました。
左足首と右手首が赤いロープの縄手錠でつながれています。
普通にまっすぐ立っていれば、右手を下ろしている状態でロープに若干のたるみがある程度ですが、もしも右手を胸の辺りまで上げようとすると、左足首が引っぱられ、左脚の膝を折って後ろに曲げなければなりません。
必然的に右脚一本の片足立ちになってしまいます。
「左手は使用禁止ね。これでも握っていなさい」
近づいてきたシーナさんが、車に乗っていたとき私のアソコに入っていたローターを私の左手に握らせました。
「それで、仕上げはこれ」
ロープで左足首につながれた私の右手に、テレビ横のラックに入っていたコミックスの単行本を渡されました。
いったい何をさせられるんだろう?・・・
胸がどんどんドキドキしてきました。
「これで準備完了。ルールを説明するわ」
シーナさんが椅子に座り、両脚を優雅に組みました。
「直子さんは、その本を頭の上に乗せて、落とさないように注意しながらワンピースを脱がなきゃならないの」
「胸元のボタンを全部はずして、肩脱ぎすることになるわよねえ?本を落とさずに裾から捲り上げて頭から脱げるのなら、その方法でもいいのだけれど?」
シーナさんがバカにするみたいにフフンて笑いました。
「それで、直子さんが頭の上に乗せた本を落としてしまったら、そのたびに罰としてわたしがこの洗濯バサミを直子さんのからだにあげるわ」
シーナさんがご自分のカートから取り出したプラスチティックケースには、色とりどりのプラスティック製洗濯バサミがぎっしり詰まっていました。
「直子さん、バレエやっているのだから片足立ちでバランス取るのはお上手でしょう?せいぜい罰を受けないように、がんばって、ね?」
シーナさんがまたフフンて笑い、脚を組み替えました。
タイトスカートの裾がせり上がり、シーナさんの奥の薄紫の布が、一瞬見えました。
「はい。それじゃあ森下直子さんのフラミンゴストリップショー、スタート!」
シーナさんの愉快そうなお声に促されて、私は本を持った右手を上げ始めました。
いくら右手を上げようとしても、左足首と80センチでつながれているので、右手が頭まで上がりません。
左脚を後ろに思い切り上げてから、軸足の右膝を折って前傾姿勢で片足しゃがみの形になってからでないと、頭の上に本が乗りません。
やっと本が乗って、曲げていた右膝を伸ばし立ち上がろうとするとき、当然ヨロヨロして頭に乗せた本が落ちてしまいました。
「はい。罰ね」
シーナさんが嬉しそうに私に近づき、ワンピースの布地ごと私の左脇腹のお肉を洗濯バサミで挟みました。
「んっつぅ!」
何度もくりかえして何度も失敗しました。
せっかくうまくいっていたのに、左手に握っているローターが突然震え出し、私がビクンとして本が落ちてしまう、っていうことも何度かありました。
結局、一番上のボタンを一つはずすまでに、14個の罰をいただいてしまいました。
太腿に2つ、脇腹に2つ、おっぱいの乳首のまわりに3つ、それぞれ左右対称な場所を洗濯バサミで飾られました。
右横の鏡に、そんな私の、洗濯バサミをからだにたくさんぶら下げた異様な姿が映っていました。
噛まれた箇所がそれぞれジンジンと疼痛を送ってきています。
お部屋のクーラーはちゃんと効いているはずなのに、私の全身が火照って汗ばみ、まさしく性的にコーフンしていました。
立っているだけでハアハアと息が荒くなり、内股になってモジモジしてしまいます。
「やれやれ。ゆっくり座って見てるヒマもないわね?」
シーナさんは、私がミスるたびに嬉しそうに近づいてきて、洗濯バサミをカチカチ言わせました。
そして、このとき私はすでに気がついていました。
こんな状態にされた後ワンピースを脱ぐということで、どんな事態が引き起こされるか、ということに。
15回目のチャレンジをする前に本を拾おうとしゃがんだとき、あるアイデアを思いつきました。
左足首と右手首をつないでいるロープを右脚の前に出してしまえば、右手が比較的自由に動かせて、しゃがんだままで本を頭に乗せることが出来るんじゃないかな・・・
しゃがんでいると皮膚が動いて洗濯バサミに噛まれている場所の痛みが盛大にぶり返すのですが、そんなことも気にならないほど良いアイデアに思えました。
ただ、シーナさんははっきり、ロープを後ろに回して、と指定されました。
それが厳守すべきご命令であれば、私のアイデアは、それに背くことになります。
でも、あらー、よく気がついたわねー、なんて褒めてもらえる可能性もあります。
一か八か・・・
私は、しゃがんだまま右足を浮かせてロープを前に出し、右手も前に持ってきてから本を拾いました。
そのままの姿勢で右手を上げていくと、頭に難なく本を乗せられました。
そのままソロソロと立ち上がりつつ、シーナさんを盗み見みます。
シーナさんがツカツカと近寄ってきて、立ち上がった私のワンピ裾のすぐ下、右太腿の肌を乗馬鞭の先でピシッとたたきました。
「いたいっ!」
頭に乗せた本がバサッと落ちます。
たたかれてからしばらく、その部分がジーンと痺れ、見る見る赤くなっていきます。
「ちょっと直子さん?わたしは、ロープを後ろに回して、って言ったはずよ?誰に許可もらって勝手なことやってるの?」
シーナさんが鞭の先で私の顎のあたりをスリスりしながら詰問します。
すっごく怖いお顔をされています。
「ご、ごめんなさいっ!」
私は、新たに知った痛みの恐怖で泣きそうでした。
「謝っても無駄よ。今のは重大な反則だから。ペナルティもそれなりのやつを覚悟なさい」
シーナさんが洗濯バサミの詰まったプラスティックケースを提げて私に近づき、無造作にお腹やお尻をどんどん挟んでいきます。
「ああん、痛いです、痛いですぅ・・・シーナさーん、許してくださぁいぃ・・・」
ワンピごとお尻の肉をつままれて、どんどん洗濯バサミに挟まれます。
「シーナさん?そうじゃないでしょ?さまでしょ?!さまっ!」
シーナさまは、私のお尻に10個くらい洗濯バサミをぶら下げた後、前に回って私のお腹を挟み始めました。
「ほら、ぼやぼやしていないで、もう本は乗っけなくていいから残りのボタン、はずしちゃいなさい」
「は、はいっ。シーナさま」
私は、もう一度ロープを後ろに回してから片足立ちになり、フラフラしながらも残りの5つのボタンをウエスト付近まではずしていきました。
その間もシーナさまは、私のおへそから下くらいの皮膚をつまんでは、洗濯バサミに噛ませていました。
「ボタン、はずし終わった?」
「は、はいっ」
横目で鏡を見ると、私のお尻全体に色とりどりの洗濯バサミが15個くらい、お腹から下の下半身にも同じくらい、プラプラ揺れていました。
お尻と下半身全体が腿の付け根のほうまでジンジンジンジン熱を持って、ヘンになりそう。
「それじゃあ、ワンピを脱ぎやすいように、先に両腕を抜いておきましょう」
シーナさまが私の前に来て、ボタンをはずしたワンピースの胸元左側の布をつまみました。
「シ、シーナさま?ま、まさか・・・」
震える私の声が終わらないうちに、シーナさまがその布を無造作に左側に引っぱりました。
私の左肩がはだけるとともに、左側のおっぱいや脇腹を噛んでいた5個の洗濯バサミが布もろとも引っぱられます。
洗濯バサミたちは、私の皮膚を未練がましく噛んで引っぱりながらもやがて布越しに肌を擦り、バチバチバチッと派手な音をたててはずれていきました。
「イィヤァーーッ!」
そのあまりの激痛に、思い切り悲鳴を上げてしまいました。
目尻に溜まった涙が、今にも零れそう。
「すっごい声ね?そんなに嬉しいの?ほら、さっさと左腕を袖から抜いちゃいなさい」
シーナさまは、何事もなかったようなお顔で私の左手を掴み、器用に動かしてワンピ袖から抜きました。
ワンピースの左半分の布地がペロンと垂れ下がり、私の左おっぱいが丸見えになりました。
縛られていた縄の痕と洗濯バサミに噛まれていた痕がところどころ赤くなって、艶かしくも無残な乳房。
それでも乳首はピンッと背伸びして天を衝いていました。
「次は右手よ。出来ればあんまり派手な悲鳴は上げないで欲しいのだけれど。耳がキンキンしちゃうから。よくって?直子さん?」
「は、はい。シーナさま・・・」
また、あの激痛がやって来る・・・
恐怖と期待で私の膝がガクガク震えていました。
シーナさまは、私の手首から縄手錠をはずしてくれた後、前ぶれもなくぞんざいにワンピ胸元右側の布を力任せに引っぱりました。
バチバチバチッー!
再度の派手な音ともに、私の右半身を激痛が襲い、5つの洗濯バサミが床に散らばりました。
「んぐぅーーっ!」
歯を食いしばってなんとか悲鳴はこらえました。
でも、その激痛は前回以上の強烈さで、両目から涙がポトポト零れ落ちました。
右腕もシーナさまが袖から抜いてくれて、私は上半身を完全にはだけた姿になりました。
鏡には、二つの乳首をそそり立たせた、赤い斑点模様がまだらに付いた私の無残なおっぱいが映っていました。
「ハア、ハア、ハア、ハア・・・」
私の呼吸は、獣みたいに荒くなっていました。
本来であれば、この状態になったらワンピースは重力に引っぱられ、ストンと足元に落ちるはずでした。
それを阻んでいるのは、お腹や脇腹やお尻を噛んでいる洗濯バサミたち。
洗濯バサミが噛んでいる支点にワンピースの上部分の布の重さが加わり、私の皮膚を下へ下へと引っぱって痛みが倍増していました。
そんなに辛いのに、私のアソコの奥では、とめどなくヌルヌルなおシルが分泌されつづけていました。
「あらあらー。おっぱい丸出しははしたないわよ?直子さん。そんないやらしいおっぱいは、ちゃんと隠しておかなきゃ」
シーナさまが冷酷そうなお顔でまた近づいてきました。
*
*氷の雫で濡らされて 12へ
*
2011年8月27日
氷の雫で濡らされて 10
「お疲れさま。どう?今日は楽しかった?」
「えーっ?!」
まさか、これでおしまい?
シーナさんもう帰っちゃうの?
まったく予期していなかったシーナさんの言葉に、私は心底がっかりしてしまいました。
こんな中途半端な欲求不満状態で放っぽりだされちゃうなんて・・・
「なーんてね。嘘よ」
シーナさんがイジワルくニヤニヤ笑って、私のワンピースの裾の中に手を入れてきました。
「ああんっ」
「直子さんて、本当にわかりやすいわね?そんなに悲しそうな顔しなくてもいいから。今日はまだまだずーっと、つきあってあげるわよ」
ニヤニヤ笑いのままシーナさんが私のアソコに入っているローターを、手探りでズルンと引き抜きました。
「んーっ!」
シーナさんの冷たい手が私の無毛な土手をスルッと撫ぜて、私のからだががビクンと震えます。
「ローター、ヌルヌル。これ、直子さんのバッグにでも入れておいて」
私が腰掛けているバスタオルの端っこでローターを適当に拭ってから、私に手渡してくれました。
「ところで直子さんのお部屋に、氷はある?」
「は・・・い?」
「氷よ。冷蔵庫の製氷器で作る、冷たーい、こ、お、り」
シーナさんが愛らしいお顔を少し傾けて、カワイラシク聞いてきます。
「ああ、はい。えっと確か・・・あったけかな?」
何日か前に飲み物を作るのに使ったのは憶えていましたが、その後、また作っておいたかどうか・・・
「あったと思うんですけど、ないかも・・・」
「ふーん。じゃあ、まあいいわ」
シーナさんが私の顔をじーっと見つめてきます。
その目がふっと細くなって、唇の両端を歪めるみたいにフフンって一回、笑いました。
「わたし、これから車置いてくるから。直子さんは、お部屋をうんと涼しくして待っていてちょうだい」
さっきまでとは打って変わった、良く言えば低めで落ち着いた、悪く言うと愛情の感じられない冷たいお声で言われました。
そのお声を聞いて、なぜだか私はキュンと感じてしまいます。
何て言ったらいいか、人に指図とか命令し慣れている口調。
私、これからこの人にいろいろ理不尽なご命令をされて苛められちゃうんだろうな、ってわかってしまう、そんな口調なんです。
「部屋に戻っても、着替えたりシャワー浴びちゃダメ。気持ち悪いかもしれないけれど、そのままの服装で待ってなさい」
「でも、そのお化粧だけは落としていいわ。その顔じゃあ直子さんの魅力、半減だものね?」
「あと、直子さんのオモチャ箱を出しておくこと」
オモチャ箱っていうのは、今までやよい先生からもらったり自分で集めたえっちな遊びに使うお道具を入れた、鍵のかかるアンティークな感じのトランクケースのことで、私がこっちへ引っ越してきたときにやよい先生がプレゼントしてくれたものでした。
シーナさん、何でも知っているんだなあ。
「車置いたら電話するから。直子さんのお部屋、4階だったわよね?」
「はい」
「わたしが行くまで、間違っても自分のからだ、まさぐったりしちゃダメよ。いくら欲求不満でも」
「はい。わかっています」
私はゾクゾクしながら従順にお返事しました。
自分のバッグとシーナさんに買っていただいたお洋服の包みだけ持って、車を降りました。
時刻は午後の3時半過ぎ。
これからシーナさんは、どんなことをしてくれるのだろう・・・
一度はあきらめかけた私のワクワクが、早々と乳首に顕れていました。
相変わらずギラギラ煌いているお日様がマンション入口のステンレスのアーチにキラキラ反射しています。
私が住んでいるマンションは、8階建てで1フロアにつき一世帯だけ入居しています。
なので、エレベーターは基本的にエントランスキーで指定された階にしか行かず、他の階で扉が開くことはありません。
つまり、4階の住人が乗ったら4階に直行、途中の3階や5階のボタンを押すことも降りることも出来ないんです。
それを解除出来るのは、各世帯に備え付けのスイッチだけ。
マンション住人への訪問者は、1階のエントランスで住人に連絡してキーを解除してもらわなくてはなりませんし、宅配便や郵便配達の人も1階の管理人室までしか立ち入り出来ないシステムで、外部からの不審な侵入者をシャットアウトしていました。
4階の自分のお部屋に戻った私は、まっすぐにリビングに入り、すぐさまクーラーを全開にしました。
ひょっとするとやよい先生がお家に来てくれるかも、っていう期待もあったので、お部屋はキレイに片付けてありました。
からだ中が汗でベトベトしていて、すぐさまシャワーを浴びたい気持ちでしたが、ダメってご命令されちゃったので出来ません。
洗面所に入り、お化粧をすっかり落としてから、また薄くメイクし直しました。
ベッドルームからオモチャ箱を引っ張り出してリビングのソファーの横に置き、飲み物でも用意しておこうか、ってダイニングに行きました。
冷蔵庫の製氷室には、しっかり氷が出来ていました。
ショパンのピアノ曲のCDを数枚エンドレスリピートにして、リビングのテーブルにグラスと飲み物とクッキーを置き、ソファーでしばしボーっとしていました。
お部屋に戻って25分後にシーナさんから電話がかかってきました。
ほどなくお家の玄関に現われたシーナさんは、コンビ二で何か買ってきたみたいで、コンビ二袋を手に提げ、大きめなカートを引っぱっていました。
「ふーっ。すっずしー。それじゃーおじゃまするわね」
白い半袖フリフリブラウスと黒のタイトスカート姿のシーナさんがヒールを脱ぎました。
「あ、そのお荷物、お持ちします」
シーナさんが引っぱっていたカートの取っ手をたたみ、私が持ちました。
意外と重い・・・何が入っているんだろう?
きっと車の中に積んであったのでしょう。
これから私を苛めてくれる、お道具なのかな?
「へー。ずいぶん綺麗に片付いてるのねー。それに、なかなかいいセンスだわ」
リビングに入ったシーナさんがお部屋をグルッと見渡して言いました。
私がインテリアのお手本にしたのは、高二のときに訪れたやよい先生の一人暮らしのお部屋でした。
調度品や内装の色の基本は黒と白と茶、それにゴールドとシルバー。
カーテンは森の木立のようなグリーン。
「ほとんど物が置いてなくて、なんだかホテルのお部屋みたい」
「玄関入ってすぐのお部屋をウォークインクロゼットにして、そこにお洋服とかこまごましたものは全部入れちゃってるんです」
「へー贅沢ねー。こういう生活感が希薄な部屋、わたし大好きよ」
シーナさんは、コンビニ袋をガサガサやって缶ビールを2本取り出しました。
私が、それなら飲める、ってお教えした銘柄でした。
「あと、これは冷蔵庫の冷凍室に入れておいて」
シーナさんからコンビ二袋ごと渡されたのは、ゴツゴツしたロックアイスの包みでした。
「あ、氷、ちゃんとあったんですけど・・・」
「そうなの?ま、いいわよ。入れといて」
私が冷蔵庫のところへ行っている間に、シーナさんが缶ビールを一缶開け、私が用意しておいたグラスについでおいてくれました。
「さてと。一応カンパイしましょう。直子さんとのデート第二部の幕開けだし」
ソファーに横並びに座って見つめあい、チンってグラスを鳴らしてからビールをゴクゴク飲みました。
美味しいーっ!
「とりあえずの一杯でやめておきましょ。酔っ払うのが目的じゃないから」
シーナさんは、ブラウスのボタンを胸元裾野まではずして、薄紫色ブラのレースを覗かせていました。
シーナさんがキョロキョロとお部屋を見回しています。
「直子さん?寝るときは別の部屋なの?」
テレビのモニターに向けてL字型に配置したソファーとクッション以外、リビングで寝転べるものは置いてありません。
「はい。隣のお部屋をベッドルームにしてるんで・・・」
リビングと横開きのドアで繋がっている10帖の洋間をベッドルームとして使っていました。
そちらには絨毯が敷いてあって、あるのはベッドとパソコンが乗った机とCDやDVDの詰まったラック、そしてエレクトリックピアノ。
「見せて」
シーナさんが立ち上がりました。
「なるほどー。これがゆりさまが言っていたベッドかー」
そのお部屋に設えてあるベッドは、私の母が学生時代にここに住んでいたときから使っていた、アンティークな雰囲気のある立派なベッドでした。
なんでも当時にノルウェーからわざわざ輸入したもので、すべて木製のがっしり、しっかりした造りでセミダブルくらいの広さ。
とっても寝心地のいいベッドです。
ベッドの四隅は、綺麗な植物、たぶん薔薇の彫刻を施した直径10センチくらいの頑丈な木製の柱で支えていて、高さは私の股下の少し下くらい。
その柱のてっぺん部分は先細りになり、丸みを帯びた直径5センチくらいの楕円形な頂がツヤツヤ黒光りしています。
その形状は、やよい先生がこのベッドを初めて見たときに、なんだか無性に挿れてみたくなる形ねー、ってえっちに笑いながら言っていた通り、なんとなく卑猥な形でもありました。
やよい先生がお泊りにきたときも、実はその柱で遊んでしまいました。
「なるほどー。これは使えるわねー」
シーナさんもなんだか感心したように、その柱の突起をしばらく撫ぜていました。
リビングに戻ったシーナさんは、ソファーの横に置いた私のオモチャ箱を開けました。
「うわー。いろいろたくさん入ってるわねー。直子さん、これ全部試したんだ?」
シーナさんが麻縄の束やアイストング、輪っかに洗濯バサミがぶら下がったやつなんかを手に取ってはしげしげと眺めて、冷やかしてきます。
「は、はい・・・」
私は、自分のえっちな秘密を見られた恥ずかしさに、ゾクゾク感じてしまいます。
「ふーん。いろいろ楽しめそうねー。あっ、変なものみっけ!」
シーナさんが長さ15センチくらいの赤くて細長い筒を手に取りました。
「あっ、それは・・・」
シーナさんが躊躇なくキャップをはずしてスイッチを押しました。
ブーーン・・・
低くかすかな震動音。
「これって電動ハブラシよね?でもここに入ってるってことは、歯を磨くために使っているんじゃなさそうねえ?」
「直子さん?これで毎晩、どこ磨いているの?」
シーナさんが軽蔑するように聞いてきます。
「そ、それは・・・」
「それに、何で3本もあるの?」
シーナさんとのプレイは、もう始まっているようでした。
シーナさんの低く、冷たく、蔑むようなお声は、私の被虐心をことごとく見事に煽りたて、ジンジン感じさせてくれます。
私とシーナさんって、サドとマゾの相性がいいみたい。
電動ハブラシのスイッチを止めてオモチャ箱に放り投げたシーナさんは、ご自分のカートを開けて何か棒状のものを取り出しました。
それは、やよい先生がくれたSMのDVDで見たことのあるものでした。
アンテナのような形状で、先に靴べらみたいな形の皮のベロが付いた棒。
乗馬用の鞭に違いありません。
シーナさんが座っている私の目の前にスクッと立ち、右手で持った乗馬鞭を私の目の前の空間に、手首のスナップを効かせて軽く振り下ろしました。
ヒュンッ!
鞭が空気を切り裂く音がきこえて、私のからだがゾクッと震えました。
「それじゃあ、そろそろ始めましょうか?直子さんが喜びそうな苛めかた、ゆりさまと一緒にいろいろ考えてきてあるから」
「あ、は、はい・・・」
「でも、最初に断っておくけど、わたしはゆりさまみたいにやさしいSではないからね?苛めるときは徹底的に苛めちゃうほうだから、痣の一つや二つは覚悟しときなさい」
「ゆりさまからも室内の調教に関しては、何のNGももらっていないから。好きなようにしていいって」
「ひょっとすると今日、直子さん、壊れちゃうかもしれないわね?」
ニヤリと笑って、鞭でヒュンって空気を切り裂くシーナさん。
私は、その音にまたビクッとしてうつむいたまま。
でも、アソコからはおシルがトロトロあふれ出して、ワンピのお尻とソファーを汚していました。
鞭のベロの部分がうつむいた私の顎に当てられました。
鞭に誘導されるように顎を上げる私。
見上げた目線がシーナさんの冷めた視線とぶつかりました。
「直子さん、わたしに苛められたかったのよね?」
「・・・」
「返事はっ?!」
「は、はいっ!」
乗馬鞭を持った途端、そのつぶらな目の色がまた変わって、いっそう冷酷そうなお顔に豹変したシーナさんの迫力に、私はブルブル震えてしまうばかり。
でも、それは期待からくるワクワクのブルブル。
「まず手始めに、直子さんにストリップをしてもらうわ。立ちなさい」
シーナさんが乗馬鞭のベロで私の右腋をつついて立たせ、リビングの中央に誘導されました。
*
*氷の雫で濡らされて 11へ
**
「えーっ?!」
まさか、これでおしまい?
シーナさんもう帰っちゃうの?
まったく予期していなかったシーナさんの言葉に、私は心底がっかりしてしまいました。
こんな中途半端な欲求不満状態で放っぽりだされちゃうなんて・・・
「なーんてね。嘘よ」
シーナさんがイジワルくニヤニヤ笑って、私のワンピースの裾の中に手を入れてきました。
「ああんっ」
「直子さんて、本当にわかりやすいわね?そんなに悲しそうな顔しなくてもいいから。今日はまだまだずーっと、つきあってあげるわよ」
ニヤニヤ笑いのままシーナさんが私のアソコに入っているローターを、手探りでズルンと引き抜きました。
「んーっ!」
シーナさんの冷たい手が私の無毛な土手をスルッと撫ぜて、私のからだががビクンと震えます。
「ローター、ヌルヌル。これ、直子さんのバッグにでも入れておいて」
私が腰掛けているバスタオルの端っこでローターを適当に拭ってから、私に手渡してくれました。
「ところで直子さんのお部屋に、氷はある?」
「は・・・い?」
「氷よ。冷蔵庫の製氷器で作る、冷たーい、こ、お、り」
シーナさんが愛らしいお顔を少し傾けて、カワイラシク聞いてきます。
「ああ、はい。えっと確か・・・あったけかな?」
何日か前に飲み物を作るのに使ったのは憶えていましたが、その後、また作っておいたかどうか・・・
「あったと思うんですけど、ないかも・・・」
「ふーん。じゃあ、まあいいわ」
シーナさんが私の顔をじーっと見つめてきます。
その目がふっと細くなって、唇の両端を歪めるみたいにフフンって一回、笑いました。
「わたし、これから車置いてくるから。直子さんは、お部屋をうんと涼しくして待っていてちょうだい」
さっきまでとは打って変わった、良く言えば低めで落ち着いた、悪く言うと愛情の感じられない冷たいお声で言われました。
そのお声を聞いて、なぜだか私はキュンと感じてしまいます。
何て言ったらいいか、人に指図とか命令し慣れている口調。
私、これからこの人にいろいろ理不尽なご命令をされて苛められちゃうんだろうな、ってわかってしまう、そんな口調なんです。
「部屋に戻っても、着替えたりシャワー浴びちゃダメ。気持ち悪いかもしれないけれど、そのままの服装で待ってなさい」
「でも、そのお化粧だけは落としていいわ。その顔じゃあ直子さんの魅力、半減だものね?」
「あと、直子さんのオモチャ箱を出しておくこと」
オモチャ箱っていうのは、今までやよい先生からもらったり自分で集めたえっちな遊びに使うお道具を入れた、鍵のかかるアンティークな感じのトランクケースのことで、私がこっちへ引っ越してきたときにやよい先生がプレゼントしてくれたものでした。
シーナさん、何でも知っているんだなあ。
「車置いたら電話するから。直子さんのお部屋、4階だったわよね?」
「はい」
「わたしが行くまで、間違っても自分のからだ、まさぐったりしちゃダメよ。いくら欲求不満でも」
「はい。わかっています」
私はゾクゾクしながら従順にお返事しました。
自分のバッグとシーナさんに買っていただいたお洋服の包みだけ持って、車を降りました。
時刻は午後の3時半過ぎ。
これからシーナさんは、どんなことをしてくれるのだろう・・・
一度はあきらめかけた私のワクワクが、早々と乳首に顕れていました。
相変わらずギラギラ煌いているお日様がマンション入口のステンレスのアーチにキラキラ反射しています。
私が住んでいるマンションは、8階建てで1フロアにつき一世帯だけ入居しています。
なので、エレベーターは基本的にエントランスキーで指定された階にしか行かず、他の階で扉が開くことはありません。
つまり、4階の住人が乗ったら4階に直行、途中の3階や5階のボタンを押すことも降りることも出来ないんです。
それを解除出来るのは、各世帯に備え付けのスイッチだけ。
マンション住人への訪問者は、1階のエントランスで住人に連絡してキーを解除してもらわなくてはなりませんし、宅配便や郵便配達の人も1階の管理人室までしか立ち入り出来ないシステムで、外部からの不審な侵入者をシャットアウトしていました。
4階の自分のお部屋に戻った私は、まっすぐにリビングに入り、すぐさまクーラーを全開にしました。
ひょっとするとやよい先生がお家に来てくれるかも、っていう期待もあったので、お部屋はキレイに片付けてありました。
からだ中が汗でベトベトしていて、すぐさまシャワーを浴びたい気持ちでしたが、ダメってご命令されちゃったので出来ません。
洗面所に入り、お化粧をすっかり落としてから、また薄くメイクし直しました。
ベッドルームからオモチャ箱を引っ張り出してリビングのソファーの横に置き、飲み物でも用意しておこうか、ってダイニングに行きました。
冷蔵庫の製氷室には、しっかり氷が出来ていました。
ショパンのピアノ曲のCDを数枚エンドレスリピートにして、リビングのテーブルにグラスと飲み物とクッキーを置き、ソファーでしばしボーっとしていました。
お部屋に戻って25分後にシーナさんから電話がかかってきました。
ほどなくお家の玄関に現われたシーナさんは、コンビ二で何か買ってきたみたいで、コンビ二袋を手に提げ、大きめなカートを引っぱっていました。
「ふーっ。すっずしー。それじゃーおじゃまするわね」
白い半袖フリフリブラウスと黒のタイトスカート姿のシーナさんがヒールを脱ぎました。
「あ、そのお荷物、お持ちします」
シーナさんが引っぱっていたカートの取っ手をたたみ、私が持ちました。
意外と重い・・・何が入っているんだろう?
きっと車の中に積んであったのでしょう。
これから私を苛めてくれる、お道具なのかな?
「へー。ずいぶん綺麗に片付いてるのねー。それに、なかなかいいセンスだわ」
リビングに入ったシーナさんがお部屋をグルッと見渡して言いました。
私がインテリアのお手本にしたのは、高二のときに訪れたやよい先生の一人暮らしのお部屋でした。
調度品や内装の色の基本は黒と白と茶、それにゴールドとシルバー。
カーテンは森の木立のようなグリーン。
「ほとんど物が置いてなくて、なんだかホテルのお部屋みたい」
「玄関入ってすぐのお部屋をウォークインクロゼットにして、そこにお洋服とかこまごましたものは全部入れちゃってるんです」
「へー贅沢ねー。こういう生活感が希薄な部屋、わたし大好きよ」
シーナさんは、コンビニ袋をガサガサやって缶ビールを2本取り出しました。
私が、それなら飲める、ってお教えした銘柄でした。
「あと、これは冷蔵庫の冷凍室に入れておいて」
シーナさんからコンビ二袋ごと渡されたのは、ゴツゴツしたロックアイスの包みでした。
「あ、氷、ちゃんとあったんですけど・・・」
「そうなの?ま、いいわよ。入れといて」
私が冷蔵庫のところへ行っている間に、シーナさんが缶ビールを一缶開け、私が用意しておいたグラスについでおいてくれました。
「さてと。一応カンパイしましょう。直子さんとのデート第二部の幕開けだし」
ソファーに横並びに座って見つめあい、チンってグラスを鳴らしてからビールをゴクゴク飲みました。
美味しいーっ!
「とりあえずの一杯でやめておきましょ。酔っ払うのが目的じゃないから」
シーナさんは、ブラウスのボタンを胸元裾野まではずして、薄紫色ブラのレースを覗かせていました。
シーナさんがキョロキョロとお部屋を見回しています。
「直子さん?寝るときは別の部屋なの?」
テレビのモニターに向けてL字型に配置したソファーとクッション以外、リビングで寝転べるものは置いてありません。
「はい。隣のお部屋をベッドルームにしてるんで・・・」
リビングと横開きのドアで繋がっている10帖の洋間をベッドルームとして使っていました。
そちらには絨毯が敷いてあって、あるのはベッドとパソコンが乗った机とCDやDVDの詰まったラック、そしてエレクトリックピアノ。
「見せて」
シーナさんが立ち上がりました。
「なるほどー。これがゆりさまが言っていたベッドかー」
そのお部屋に設えてあるベッドは、私の母が学生時代にここに住んでいたときから使っていた、アンティークな雰囲気のある立派なベッドでした。
なんでも当時にノルウェーからわざわざ輸入したもので、すべて木製のがっしり、しっかりした造りでセミダブルくらいの広さ。
とっても寝心地のいいベッドです。
ベッドの四隅は、綺麗な植物、たぶん薔薇の彫刻を施した直径10センチくらいの頑丈な木製の柱で支えていて、高さは私の股下の少し下くらい。
その柱のてっぺん部分は先細りになり、丸みを帯びた直径5センチくらいの楕円形な頂がツヤツヤ黒光りしています。
その形状は、やよい先生がこのベッドを初めて見たときに、なんだか無性に挿れてみたくなる形ねー、ってえっちに笑いながら言っていた通り、なんとなく卑猥な形でもありました。
やよい先生がお泊りにきたときも、実はその柱で遊んでしまいました。
「なるほどー。これは使えるわねー」
シーナさんもなんだか感心したように、その柱の突起をしばらく撫ぜていました。
リビングに戻ったシーナさんは、ソファーの横に置いた私のオモチャ箱を開けました。
「うわー。いろいろたくさん入ってるわねー。直子さん、これ全部試したんだ?」
シーナさんが麻縄の束やアイストング、輪っかに洗濯バサミがぶら下がったやつなんかを手に取ってはしげしげと眺めて、冷やかしてきます。
「は、はい・・・」
私は、自分のえっちな秘密を見られた恥ずかしさに、ゾクゾク感じてしまいます。
「ふーん。いろいろ楽しめそうねー。あっ、変なものみっけ!」
シーナさんが長さ15センチくらいの赤くて細長い筒を手に取りました。
「あっ、それは・・・」
シーナさんが躊躇なくキャップをはずしてスイッチを押しました。
ブーーン・・・
低くかすかな震動音。
「これって電動ハブラシよね?でもここに入ってるってことは、歯を磨くために使っているんじゃなさそうねえ?」
「直子さん?これで毎晩、どこ磨いているの?」
シーナさんが軽蔑するように聞いてきます。
「そ、それは・・・」
「それに、何で3本もあるの?」
シーナさんとのプレイは、もう始まっているようでした。
シーナさんの低く、冷たく、蔑むようなお声は、私の被虐心をことごとく見事に煽りたて、ジンジン感じさせてくれます。
私とシーナさんって、サドとマゾの相性がいいみたい。
電動ハブラシのスイッチを止めてオモチャ箱に放り投げたシーナさんは、ご自分のカートを開けて何か棒状のものを取り出しました。
それは、やよい先生がくれたSMのDVDで見たことのあるものでした。
アンテナのような形状で、先に靴べらみたいな形の皮のベロが付いた棒。
乗馬用の鞭に違いありません。
シーナさんが座っている私の目の前にスクッと立ち、右手で持った乗馬鞭を私の目の前の空間に、手首のスナップを効かせて軽く振り下ろしました。
ヒュンッ!
鞭が空気を切り裂く音がきこえて、私のからだがゾクッと震えました。
「それじゃあ、そろそろ始めましょうか?直子さんが喜びそうな苛めかた、ゆりさまと一緒にいろいろ考えてきてあるから」
「あ、は、はい・・・」
「でも、最初に断っておくけど、わたしはゆりさまみたいにやさしいSではないからね?苛めるときは徹底的に苛めちゃうほうだから、痣の一つや二つは覚悟しときなさい」
「ゆりさまからも室内の調教に関しては、何のNGももらっていないから。好きなようにしていいって」
「ひょっとすると今日、直子さん、壊れちゃうかもしれないわね?」
ニヤリと笑って、鞭でヒュンって空気を切り裂くシーナさん。
私は、その音にまたビクッとしてうつむいたまま。
でも、アソコからはおシルがトロトロあふれ出して、ワンピのお尻とソファーを汚していました。
鞭のベロの部分がうつむいた私の顎に当てられました。
鞭に誘導されるように顎を上げる私。
見上げた目線がシーナさんの冷めた視線とぶつかりました。
「直子さん、わたしに苛められたかったのよね?」
「・・・」
「返事はっ?!」
「は、はいっ!」
乗馬鞭を持った途端、そのつぶらな目の色がまた変わって、いっそう冷酷そうなお顔に豹変したシーナさんの迫力に、私はブルブル震えてしまうばかり。
でも、それは期待からくるワクワクのブルブル。
「まず手始めに、直子さんにストリップをしてもらうわ。立ちなさい」
シーナさんが乗馬鞭のベロで私の右腋をつついて立たせ、リビングの中央に誘導されました。
*
*氷の雫で濡らされて 11へ
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