ペットコーナーにシーナさんの姿はありませんでした。
おトイレにでも行ったのかしら?
私は、携帯電話をかけてみました。
お話中でした。
ここで少し待ってみよう、とベンチに座った矢先に電話がかかってきました。
「意外と早かったわね。わたし今3階にいるの。だからそーねー、さっき寄った化粧室のあたりまで来てちょうだい」
「あ、はい・・・」
「服は乾いた?」
「えっと、だいたいは・・・」
自分の胸元を見ると、まだ少し湿ってはいますが、普通の感じに戻っていました。
「そう。じゃあ待ってるわ」
プチッと電話が切れました。
エスカレーターで下りていく間、手首に巻かれたショーツが気になって仕方ありませんでした。
明るいピンクでレースの飾りがチマチマ付いたそれは、確かに一見シュシュみたいには見えるのですが、よーく観察すれば布の重なり具合とかレースの配列がかなり不自然。
さっきの女の子にさえ見破られちゃったくらいですから、行き交う人の中には気がついている人がいるかもしれません。
あの娘、あんなところにこれみよがしに下着付けちゃって、きっとノーパンをアピールしたいのね・・・
とか思われているかもしれません。
それでも私はシーナさんに叱られるのが怖くてはずすことが出来ず、なるべく右腕を動かさないように、目立たないように緊張して3階に向かいました。
3階のフロアを南へ向かい、シーナさんと出会ったお化粧室の近くまでやって来ました。
突然、ポシェットの中のローターがヴーーンって低く唸り始めました。
「ひゃっ!」
思わずポシェットを右手で押さえていると、死角になっていた通路からシーナさんがツカツカと近づいてきました。
「あら、直子さん?ローター、挿れてないの?」
シーナさんが私の目の前で立ち止まりました。
「あ、は、はい・・・」
「なんだ、がっかりね。直子さんなら喜んで挿れてくると思ったのに」
「あ、あの、ま、迷ったんですけど・・・」
「ゆりさまの躾がまだ行き届いていないってことだわね。で、タンポンは?」
シーナさんは冷たいお顔になって、冷ややかに聞いてきます。
「あ、はい。挿れました」
「そう。だったら・・・」
シーナさんがそう言いながら、まわりを見渡しました。
婦人服売場はさっきよりも人がいて、おばさまやお姉さまたちが行き交い、そこそこ賑わっていました。
「ま、いいか。行きましょ」
シーナさんが私の右手を取り、グイッと引っぱって歩き始めました。
7、8人が乗ったエレベーターが動いている間、シーナさんは無言でした。
つないでいた手も離し、じーっと天井付近を眺めていました。
1階で降りて、そのままデパートの外に出ると、シーナさんがまた手をつないできました。
デパート前を行き交う人、人、人。
老若男女入り乱れて、みんな一様に暑さにまいっているご様子。
白昼堂々女性同士で手をつないで歩いている私たちの、そのつながれた右手首で揺れているピンクの布片が注目されているような気もしてきます。
「どちらへ行かれるんですか?」
黙ったままのシーナさんに話しかけても、シーナさんは振り向きもせずズンズン歩いていきます。
デパートから少し離れた駐車場ビルに入りました。
「それにしても今日は本当に暑いわねー。さっさと車に乗りましょう」
「えっ?車って?」
「あれ?言ってなかったっけ?わたし、今日、車で来たのよ」
シーナさんがエレベーターのボタンを押して、誰も乗っていないエレベーターに乗り込み、3階で降りました。
薄暗いスペースにたくさんの自動車が規則正しく並んでいました。
吹き抜けになった駐車場は風が通って、表の通りよりは涼しい感じです。
「確かここいらへんだったと思うけど・・・あ、あったあった」
シーナさんの愛車は、黄色くて四角張っている可愛らしい感じの車でした。
「人がいなければここでもちょっと遊ぶつもりだったんだけど、無理そうね。仕方ないからさっさと行きましょう」
10メートルくらい向こうで、家族連れらしき一家のチビちゃんがはしゃぎ声を上げていました。
新しく入って来たらしい車が、シーナさんの車の3台向こうに駐車しようとしていました。
そんな光景を眺めている間に、シーナさんはもう車に乗り込んでいました。
助手席のドアを開けると、シートの上に薄いグリーンのバスタオルが敷いてありました。
「座り方は、わかっているわよね?」
「はい・・・」
久しぶりの生尻じか座り。
ワンピースの裾を浮かせて、バスタオルの上に裸のお尻を直に置きます。
二年前の夏、やよい先生とドライブしたときを懐かしく思い出しました。
シーナさんがエンジンをかけると、エアコンから冷たい空気が吹き出し、ラヴェルのピアノ曲が流れ始めました。
私がシートベルトを締めようとすると、シーナさんが手を伸ばしてきて制しました。
「その前に胸元のボタン2、3個はずして、背中を向けて」
「あ、は、はい」
シーナさんに背中を向けてうつむき、ワンピースの胸元のボタンを2つはずしました。
シーナさんの手が私のワンピ背中に差し込まれました。
「ああんっ」
シーナさんの手にワンピの背中の布が引っぱられ、肩脱ぎみたいな状態になり、両肩が完全に露出してしまいました。
「あの、ちょっと、シーナさん?」
私の胸元は、横8の字にかかったロープがモロ見え、両乳首ギリギリまで露になっていました。
この車のそばに人が来ませんように。
祈るようにフロントグラスを見つめていると、ちょうど目の前を一台の車がゆっくりと通り過ぎていきました。
「きゃっ!」
思わず両腕で胸をかばってしまいます。
「はい。ほどけたわ」
シーナさんの手が背中から抜かれ、縄ブラが緩んでいました。
「あとは自分ではずしてね。もう2時間以上縛ったまんまだったから、そろそろいったん、はずさないとね」
左右のおっぱいにじわじわと血流が戻る感覚。
ジーンとしびれていたおっぱいがジンジンジワジワしてきました。
横8の字に締め付けられていたおっぱいがやっと自由を取り戻し、そこだけ別の生き物みたいにウズウズ疼いています。
乳房全体が熱を持ち、ワンピの布地がちょっと擦れただけで、ビンビン感じてしまいました。
痛いような、痒いような不思議な快感。
この快感をしばらく味わっていたかったのですが、シーナさんが言ったことを思い出して襟ぐりから右手を差込み、ほどけたロープをワンピの外に引っ張り出しました。
「ああんっ!」
ロープのザラザラが左の乳首を不意に擦って、尖った乳首がピンッって弾かれて、その気持ちよさに思わず大きな声が出てしまいました。
「あらー。気持ち良さそうねー。この開放感もいい感じでしょ?それじゃあ前を向いて」
シーナさんも運転席で前に向き直りながら言いました。
「このロープは?・・・」
引き抜いたロープを束にまとめてからシーナさんに差し出しました。
「それは直子さんのバッグにでも入れておいて。また後で使うかもしれないから」
「あ、それとワンピのボタンはそのままよ。はめちゃダメ。そのワンピ、スタンドカラーだから合わせておけば見えやしないわよ。そのくらいの勇気は、あるでしょ?」
「あ、はい・・・」
「シートベルトして」
私は、肩脱ぎ状態だけを直し、胸元のボタンを4つまで開けた状態でシートベルトをしました。
シートベルトがたすき掛けになり、胸元を押さえてくれます。
ちょっと安心。
「シートベルトしたら、ワンピの裾をめくりなさい」
「えっ?」
「え、じゃないわよ。直子さんがちゃんとタンポン挿れているか確かめるの。早くしなさい!」
シーナさんの叱責に、私はあわてて裾をまくり上げました。
ツルツルな私の腿の付け根部分から、白い紐が一本、垂れ下がっています。
シーナさんが私のほうを向いて確認しました。
「じゃあ、それ、抜いちゃって、代わりにローター、突っ込みなさい」
シーナさんのお声が取りつく島もないほど冷たかったので、私は黙ってポシェットを開け、ローターを取り出しました。
「直子さんのおツユでグズグズに汚れたタンポンは、ポシェットの中のビニール袋に入れて、またポシェットに入れておきなさい」
私は、タンポンの紐を引っぱりタンポンを抜いて、言いつけ通りに処理した後、ローターをウエットティッシュで拭ってから自分のアソコに押し込みました。
すでにバスタオルに垂れるほどジュクジュクでしたから、ローターもツルンと難なくおさまりました。
「さてと、ようやくドライブ出発ね。その前に一つだけご忠告。これから駐車場を出て駅前の通りを抜けるまで、たぶんずっとノロノロ運転だと思うの。この車のまわりをひっきりなしに歩行者が行き交うことになると思うわ」
「だから、ずっと普通の顔をしていること。出来ればニコニコ笑っているのがいいわ。間違ってもいやらしいアへ顔とかしてわたしに恥をかかせないでちょうだいね」
そこまで言ったシーナさんがブォンと車を発進させ、同時に股間のローターが震え始めました。
「あーーんっ!」
いきなり最強です。
予期していたとは言え、火照ったからだに油を注ぐような強烈な刺激に、私は知らず知らず内股になってアソコの中のローターを締め付けてしまいます。
こんなんじゃ、すぐにイっちゃいそう・・・
車はゆっくりとスロープを下り、料金支払機の前で停車しました。
股間の震動は波紋のように、アソコから私の全身へと快感の波を送ってきます。
私は自分の胸の前で両腕を交差して、自分を抱きしめるみたいにうつむいて、快感に抵抗を試みます。
「あぅぅうぅ」
それでもあまりの気持ち良さに、意図しない声が喉の奥から洩れてしまいます。
「ほら、そろそろ通りに出るから、シャキッとしなさい!」
そんなことを言われても・・・
「んぐぅ・・・」
気持ちの良い波が何度も何度もからだに押し寄せるのを、私はうつむいて必死にがまんするしか出来ませんでした。
車が駐車場の出口に到着して、お外の通りへの信号待ちの間、制服を着たキレイなお姉さんに止められています。
上目遣いに見る目の前の舗道には、ひっきりなしの歩行者がガヤガヤと歩いています。
さすがに覗き込んでくるような人はいないみたいですが、みんな見るともなしに車の中を見ていくみたい。
そんなことを考えている間も、からだはどんどん昂ぶっています。
ビクンビクン波打つからだを制御できません。
もう、いいや!
せめてイキ顔をみなさんにお見せしないように、うつむいたままイっちゃおう。
「んぐぅーっ」
私がそう決心したときに、ローターの震動がピタリと止まり、車が駅前の大通りに滑り出しました。
「直子さん?あなた、イっちゃおう、って思ったでしょ?わたしは、普通にしてなさい、って言ったのに」
シーナさんの冷たいお声。
私は悲しくて仕方ありません、
あと少しでイけたのに・・・
自分を抱いたままうつむいています。
「まったくいやらしい子なんだから。人が大勢歩いてるっていうのに、おかまいなしでイキたいの?」
車は何度も信号に捕まり、ノロノロと進んでいました。
相変わらず窓の外を無数の人たちが行き交っています。
「あら?イけなくて拗ねちゃったの?子供みたいねえ」
車がようやく繁華街を抜け、スイスイと走り始めました。
「あんっ」
ローターのスイッチが入りました。
でもこれは弱。
シーナさん、怒っちゃったかな?
私は、シーナさんが今どんなお顔をしているのか見たいと思い、顔を上げました。
シーナさんは澄ましたお顔で運転していました。
でも、それより驚いたのは今走っている道。
見覚えのあるその通りは、私が毎日学校へ行くのに歩いている道でした。
「あ、あのシーナさん?これからどこへ行こうと・・・」
「はい。着いた」
私の言葉が終わらないうちに車が停まりました。
そこは、私が住んでいるマンションのまん前でした。
*
*氷の雫で濡らされて 10へ
**
直子のブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。ここには、私が今までに体験してきた性的なあれこれを、私が私自身の思い出のために、つたない文章で書きとめておいたノートから載せていくつもりです。
2011年8月21日
2011年8月20日
氷の雫で濡らされて 08
シーナさんが置いていった開いたままの日傘を拾いながら、屋上内を素早く見渡しました。
さすがにこんな暑さの中、わざわざ屋上で紫外線を浴びたいと考える人はあまりいないみたいで、パラソル群のところにチラホラ人がいるだけ。
私に注目している人もいないみたい。
私は、開いたままの日傘を肩に乗せ、またお外のほうを向きました。
目の前に雲ひとつ無い青空が広がっています。
視線を自分の胸元に落とすと、ワンピース胸元の濡れた布は、まだベッタリと私のおっぱいに貼りついていました。
尖った乳首の形までハッキリわかります。
でも、こうしてお外を向いていれば、この恥ずかしいトンガリ乳首を誰かに見られちゃう心配はありません。
このはしたない姿を誰かに見て欲しい・・・
でもやっぱり怖い・・・
早くここを乾かさなきゃ。
肩に提げているバッグからフェイスタオルを取り出し、胸元のボタンを4つまではずしました。
胸元の肌が大きく覗いて、おっぱいの裾野を通る麻縄まで見えるようになりました。
右手に握ったフェイスタオルをはずしたボタンの隙間から侵入させ、まずワンピの裏地をサワサワと拭きました。
おっぱいにへばりついていた布地を剥がすと、布と素肌の隙間にやんわりと吹いている風が入り込んで気持ちいい。
濡れたおっぱいも拭いておかなくちゃ。
そう言えば今日、敏感になっている自分のからだを自分でさわるのは、初めてかな?
なるべく乳首を刺激しないように柔らかく撫ぜ撫ぜするつもりでした。
「んふーっ」
フェイスタオルの繊維が尖った乳首に触れた瞬間、思わずえっちな吐息が小さく洩れてしまいました。
麻縄で絞られている乳房全体がピンク色に染まり、全体に少し痺れたようになっていて、今までにないくらい敏感になっていました。
一度さわったが最後、手のひらの動きが止められなくなり、いつの間にかフェイスタオルごと左おっぱいを鷲づかみにして、規則正しくモミモミしていました。
「んはーっ」
左のおっぱいは右手で、右のおっぱいは左手で。
青空の下、十数メートル後ろでは知らない人たちがウロウロしている、っていう危機感は頭の片隅にあるのですが、痺れおっぱいを揉みしだく快感が、それを退けていました。
「はぁんっ!」
青空に向かって身悶えます。
右の乳首をギュッっとつまんだとき、内腿の間がキューンと盛大に疼いてビクンとのけぞり、ハッと我に帰りました。
いっけない!
こんなことしている場合じゃありませんでした。
あわてて襟元から自分の手とフェイスタオルを抜き、ワンピのボタンを上の二つだけ残して留めました。
フェイスタオルに余計な水分を吸われた布地は、もはやおっぱいにベッタリ貼りつくことはなく、少しテレッとはしていますが、乳首が露骨には浮かなくなりました。
ただ、ポシェットの鎖に布地が押されているので、2箇所だけピンタックごと尖っているのはまだわかっちゃいます。
タンポンも挿れとかなくちゃ。
おっぱいをいじっちゃったおかげで、下半身がすっごくモヤモヤしてきていました。
このままだと、本当にしたたらせちゃいそう。
日傘を閉じて傍らに置き、右腰のところで揺れているシーナさんがくれたポシェットを開けてみました。
中には、シーナさんのお言葉通りタンポンが数個、あと、見覚えのある物体が入っていました。
卵を細長くしたような楕円形のピンク色の物体。
私のお家にあるのと同じ、リモコンローターのローター部分でした。
見えた瞬間、心臓がドキンと飛び跳ねました。
これも挿れろ、っていうことなのかしら?
でも、これを挿れて、さらにタンポンも挿れるなんて不可能です。
どちらか選べ、っていうことなのかな?
私は、真剣に悩み始めました。
ローターを挿れたい、っていう気持ちが勝っていました。
これを挿れたまま繁華街を歩く自分を想像してみます。
普通にお話しながら人ゴミを歩いているとき、シーナさんが突然、スイッチを入れます。
途端にビクンって立ち止まる私。
股間を襲う気持ちいい震動に耐え切れずに、しゃがみ込んでしまう私。
内腿をダラダラすべり落ちて路上にしたたるえっちなおツユ。
苦痛に耐えるように眉根を寄せた私の顔は、淫らそのもの。
突然しゃがみ込んだ女を怪訝そうに眺める見知らぬ人たちの目、目、目・・・
私は、そのローターの威力をすでに知っていました。
さっきまでしていたホタテ貝とは、比べ物にならないほどの破壊力。
三段階ある震動のうち一番強いのにセットされると、立っていられないほどの快感に襲われることを。
やってみたい・・・
でもやっぱり怖い・・・
結局、臆病な私は、タンポンを挿れることにしました。
もちろん、何も挿れない、っていう選択肢もあるのですが、たった今、自分が思い描いた妄想に私のアソコは、なおいっそう待った無しの洪水寸前状態になっていました。
人前で恥ずかしくしたたらせちゃう前に、ちゃんと挿れとかなくちゃ。
でも、こんな昼下がりのお外で、人目もあるのに裾をまくってアソコを開いて・・・
想像が妄想を呼び、妄想するたびに欲情がつのる悪循環。
乳首が痛いほど張っています。
もしここに鏡があったら、誰の目にも一目でわかるほど淫らに欲情しきったいやらしい女の姿を見ることが出来たでしょう。
もう一度まわりを見渡して近くに人がいないのを確かめてから、ポシェットの中のタンポンをつまみ出しました。
屋上フロアに背中を向け、お外を眺めている風を装いながら、取り組み前のお相撲さんみたいな形にゆっくりその場にしゃがみ込みました。
両膝をジリジリと開いていくと、ワンピースの裾がせり上がってきます。
隠すもののない亀裂がそよぐ空気に触れ、縁を濡らしたワレメが直射日光を浴びてキラキラ光り、私のアソコが白日の下にさらけ出されました。
左手の人差し指と中指をアソコの両縁にあてがい、チョキの形にして穴を広げます。
右手に持ったタンポンをソロソロと挿入していきます。
アソコを満たしていたえっちなおシルがタンポンの体積に押し出され、入り口のほうに集まってきて今にも零れそう。
私の両手は、あっという間にヌルヌルになってしまいます。
「はあ、はあ・・・」
タンポンがジリジリ奥へと侵入するたびに、荒い吐息が洩れてしまいます。
アプリケーターが付いていなかったので少し手間取りましたが、なんとか挿入し終えて立ち上がろうとしたとき、背中をポンと軽く叩かれました。
「だいじょうぶですか?」
一瞬、心臓が止まるかと思うくらい大げさにビクンとからだを震わせた私。
股間からツツーッと糸を引いた粘液が、コンクリートの床に直径3センチくらいの黒い痕を作りました。
しゃがみ込んだまま恐る恐る首だけ振り返ると、中学生か高校生くらいと思われる女の子が腰を屈めて、心配そうに私の背中を見下ろしていました。
「ご気分が悪いんでしたら、誰かデパートの人、呼びましょうか?」
「あ、いえ、あの、その・・・」
私はあわてて、弾かれたように立ち上がりました。
同時に足元のスケベな水溜りを右足で踏んで隠しました。
「気分が悪いっていうのじゃなくて、あの、ちょっと、その・・・」
私の弁解はしどろもどろ。
その女の子の顔をまっすぐ見ることができず、うつむいたまま。
「でもお顔が真っ赤ですよ。とにかく日陰に入ったほうがいいんじゃないですか?」
真剣に心配してくれている風のやさしい声に、思い切って顔を上げてみました。
その女の子は、胸元に赤いリボンの付いたフリフリの真っ白いノースリワンピを着て髪をツインテに結った、まだあどけない感じの可愛らしい子で、相変わらず心配そうな顔をしてくれています。
「あ、ありがとう。ちょっと気分が悪くなっただけで・・・」
「あたしたち、向こうで遠くの景色を眺めていたんですけど、ジュースを買ってきてくれたカレが、あの女の人、なんかヘンじゃない?って言うんで・・・」
彼女が指差した10数メートルくらい先の柵のほうを見ると、女の子と同じ年頃のジーンズ姿の男の子が柵にもたれてこちらを見ていました。
私に気がついたのか、ペコリとお辞儀してきます。
私も会釈を返しました。
「それで見ていたら、お姉さんがしゃがみ込んだまま動かなくなっちゃったんで、カレに、ちょっと見て来てあげれば、って言われて」
「あ、あなたたちデート中なのね?ごめんね。無駄な時間使わせちゃって」
「それはいいんです。で、カレに、俺も一緒に行こうか?って言われたんだけど、あたしなぜだか、なんとなくあたしだけのほうがいいんじゃないかな、って直感的に思っちゃって」
「でもそれ、正解だったみたいですね。ほら、女の子ってあるじゃないですか?突然の生理とか・・・」
ギクッ!
ひょっとしてこの子に、こんな場所で私がタンポン挿れているの、見られちゃった?
いつから私のことを見ていたんだろう?
いつから私のそばにいたんだろう?
甘美な絶望感が私の全身を駆け巡りました。
「あ、で、でももうだいじょうぶなの。私ももう屋内に戻るから。心配してくれて本当にありがとうね」
声が少し掠れてしまいました。
私は、一刻も早くこの場から逃げ出したくて、無理やりな愛想笑いをしつつ足元の日傘を拾いました。
「いえ、なんともないのならいいんです」
女の子がニッって笑って、私から一歩退きました。
「心配してくれてありがとう。あなたのカレ、やさしいのね。カレにもよろしくね」
「はい。それじゃあ」
女の子は小さく手を振り、カレシのほうへ駆け出そうとしてしてすぐ立ち止まり、もう一度私のほうへ振り向きました。
「その手首の飾り、カワイイですね」
私の右手に巻かれたピンクのショーツを指さし、ジーッと見つめてから、もう一度私の顔を見ます。
「そ、そう?ありがとう」
「それって、下着でしょ?」
「えっ?」
大いに動揺した私の絶句。
女の子は、その後何も言わず、まじまじと私の全身を見つめてきました。
上から下まで、舐めまわすように。
まだシットリ濡れているおっぱいの頂から、布一枚で遮られたノーパンの腰、汗ばんだ太腿。
その目に仄かな蔑みの感情が浮かんでいるように、私には見えました。
見つめられている間、私は身動きできず、突っ立ったままでした。
年下の女の子からの軽蔑の視線・・・
私の心臓はドキドキ高鳴り、タンポンを挟んだ股間がピクピク疼きました。
女の子の視線がようやくはずれ、思い出したようにペコリと一回私にお辞儀をして薄く笑うと、クルッと踵を返してカレシの元へ駆け出して行きました。
私も女の子のほうは見ないようにして、逃げるようにデパート屋内へ戻るドアへ駆け出しました。
縄ブラの胸がプルンプルン揺れるのもおかまいなしに。
*
*氷の雫で濡らされて 09へ
**
さすがにこんな暑さの中、わざわざ屋上で紫外線を浴びたいと考える人はあまりいないみたいで、パラソル群のところにチラホラ人がいるだけ。
私に注目している人もいないみたい。
私は、開いたままの日傘を肩に乗せ、またお外のほうを向きました。
目の前に雲ひとつ無い青空が広がっています。
視線を自分の胸元に落とすと、ワンピース胸元の濡れた布は、まだベッタリと私のおっぱいに貼りついていました。
尖った乳首の形までハッキリわかります。
でも、こうしてお外を向いていれば、この恥ずかしいトンガリ乳首を誰かに見られちゃう心配はありません。
このはしたない姿を誰かに見て欲しい・・・
でもやっぱり怖い・・・
早くここを乾かさなきゃ。
肩に提げているバッグからフェイスタオルを取り出し、胸元のボタンを4つまではずしました。
胸元の肌が大きく覗いて、おっぱいの裾野を通る麻縄まで見えるようになりました。
右手に握ったフェイスタオルをはずしたボタンの隙間から侵入させ、まずワンピの裏地をサワサワと拭きました。
おっぱいにへばりついていた布地を剥がすと、布と素肌の隙間にやんわりと吹いている風が入り込んで気持ちいい。
濡れたおっぱいも拭いておかなくちゃ。
そう言えば今日、敏感になっている自分のからだを自分でさわるのは、初めてかな?
なるべく乳首を刺激しないように柔らかく撫ぜ撫ぜするつもりでした。
「んふーっ」
フェイスタオルの繊維が尖った乳首に触れた瞬間、思わずえっちな吐息が小さく洩れてしまいました。
麻縄で絞られている乳房全体がピンク色に染まり、全体に少し痺れたようになっていて、今までにないくらい敏感になっていました。
一度さわったが最後、手のひらの動きが止められなくなり、いつの間にかフェイスタオルごと左おっぱいを鷲づかみにして、規則正しくモミモミしていました。
「んはーっ」
左のおっぱいは右手で、右のおっぱいは左手で。
青空の下、十数メートル後ろでは知らない人たちがウロウロしている、っていう危機感は頭の片隅にあるのですが、痺れおっぱいを揉みしだく快感が、それを退けていました。
「はぁんっ!」
青空に向かって身悶えます。
右の乳首をギュッっとつまんだとき、内腿の間がキューンと盛大に疼いてビクンとのけぞり、ハッと我に帰りました。
いっけない!
こんなことしている場合じゃありませんでした。
あわてて襟元から自分の手とフェイスタオルを抜き、ワンピのボタンを上の二つだけ残して留めました。
フェイスタオルに余計な水分を吸われた布地は、もはやおっぱいにベッタリ貼りつくことはなく、少しテレッとはしていますが、乳首が露骨には浮かなくなりました。
ただ、ポシェットの鎖に布地が押されているので、2箇所だけピンタックごと尖っているのはまだわかっちゃいます。
タンポンも挿れとかなくちゃ。
おっぱいをいじっちゃったおかげで、下半身がすっごくモヤモヤしてきていました。
このままだと、本当にしたたらせちゃいそう。
日傘を閉じて傍らに置き、右腰のところで揺れているシーナさんがくれたポシェットを開けてみました。
中には、シーナさんのお言葉通りタンポンが数個、あと、見覚えのある物体が入っていました。
卵を細長くしたような楕円形のピンク色の物体。
私のお家にあるのと同じ、リモコンローターのローター部分でした。
見えた瞬間、心臓がドキンと飛び跳ねました。
これも挿れろ、っていうことなのかしら?
でも、これを挿れて、さらにタンポンも挿れるなんて不可能です。
どちらか選べ、っていうことなのかな?
私は、真剣に悩み始めました。
ローターを挿れたい、っていう気持ちが勝っていました。
これを挿れたまま繁華街を歩く自分を想像してみます。
普通にお話しながら人ゴミを歩いているとき、シーナさんが突然、スイッチを入れます。
途端にビクンって立ち止まる私。
股間を襲う気持ちいい震動に耐え切れずに、しゃがみ込んでしまう私。
内腿をダラダラすべり落ちて路上にしたたるえっちなおツユ。
苦痛に耐えるように眉根を寄せた私の顔は、淫らそのもの。
突然しゃがみ込んだ女を怪訝そうに眺める見知らぬ人たちの目、目、目・・・
私は、そのローターの威力をすでに知っていました。
さっきまでしていたホタテ貝とは、比べ物にならないほどの破壊力。
三段階ある震動のうち一番強いのにセットされると、立っていられないほどの快感に襲われることを。
やってみたい・・・
でもやっぱり怖い・・・
結局、臆病な私は、タンポンを挿れることにしました。
もちろん、何も挿れない、っていう選択肢もあるのですが、たった今、自分が思い描いた妄想に私のアソコは、なおいっそう待った無しの洪水寸前状態になっていました。
人前で恥ずかしくしたたらせちゃう前に、ちゃんと挿れとかなくちゃ。
でも、こんな昼下がりのお外で、人目もあるのに裾をまくってアソコを開いて・・・
想像が妄想を呼び、妄想するたびに欲情がつのる悪循環。
乳首が痛いほど張っています。
もしここに鏡があったら、誰の目にも一目でわかるほど淫らに欲情しきったいやらしい女の姿を見ることが出来たでしょう。
もう一度まわりを見渡して近くに人がいないのを確かめてから、ポシェットの中のタンポンをつまみ出しました。
屋上フロアに背中を向け、お外を眺めている風を装いながら、取り組み前のお相撲さんみたいな形にゆっくりその場にしゃがみ込みました。
両膝をジリジリと開いていくと、ワンピースの裾がせり上がってきます。
隠すもののない亀裂がそよぐ空気に触れ、縁を濡らしたワレメが直射日光を浴びてキラキラ光り、私のアソコが白日の下にさらけ出されました。
左手の人差し指と中指をアソコの両縁にあてがい、チョキの形にして穴を広げます。
右手に持ったタンポンをソロソロと挿入していきます。
アソコを満たしていたえっちなおシルがタンポンの体積に押し出され、入り口のほうに集まってきて今にも零れそう。
私の両手は、あっという間にヌルヌルになってしまいます。
「はあ、はあ・・・」
タンポンがジリジリ奥へと侵入するたびに、荒い吐息が洩れてしまいます。
アプリケーターが付いていなかったので少し手間取りましたが、なんとか挿入し終えて立ち上がろうとしたとき、背中をポンと軽く叩かれました。
「だいじょうぶですか?」
一瞬、心臓が止まるかと思うくらい大げさにビクンとからだを震わせた私。
股間からツツーッと糸を引いた粘液が、コンクリートの床に直径3センチくらいの黒い痕を作りました。
しゃがみ込んだまま恐る恐る首だけ振り返ると、中学生か高校生くらいと思われる女の子が腰を屈めて、心配そうに私の背中を見下ろしていました。
「ご気分が悪いんでしたら、誰かデパートの人、呼びましょうか?」
「あ、いえ、あの、その・・・」
私はあわてて、弾かれたように立ち上がりました。
同時に足元のスケベな水溜りを右足で踏んで隠しました。
「気分が悪いっていうのじゃなくて、あの、ちょっと、その・・・」
私の弁解はしどろもどろ。
その女の子の顔をまっすぐ見ることができず、うつむいたまま。
「でもお顔が真っ赤ですよ。とにかく日陰に入ったほうがいいんじゃないですか?」
真剣に心配してくれている風のやさしい声に、思い切って顔を上げてみました。
その女の子は、胸元に赤いリボンの付いたフリフリの真っ白いノースリワンピを着て髪をツインテに結った、まだあどけない感じの可愛らしい子で、相変わらず心配そうな顔をしてくれています。
「あ、ありがとう。ちょっと気分が悪くなっただけで・・・」
「あたしたち、向こうで遠くの景色を眺めていたんですけど、ジュースを買ってきてくれたカレが、あの女の人、なんかヘンじゃない?って言うんで・・・」
彼女が指差した10数メートルくらい先の柵のほうを見ると、女の子と同じ年頃のジーンズ姿の男の子が柵にもたれてこちらを見ていました。
私に気がついたのか、ペコリとお辞儀してきます。
私も会釈を返しました。
「それで見ていたら、お姉さんがしゃがみ込んだまま動かなくなっちゃったんで、カレに、ちょっと見て来てあげれば、って言われて」
「あ、あなたたちデート中なのね?ごめんね。無駄な時間使わせちゃって」
「それはいいんです。で、カレに、俺も一緒に行こうか?って言われたんだけど、あたしなぜだか、なんとなくあたしだけのほうがいいんじゃないかな、って直感的に思っちゃって」
「でもそれ、正解だったみたいですね。ほら、女の子ってあるじゃないですか?突然の生理とか・・・」
ギクッ!
ひょっとしてこの子に、こんな場所で私がタンポン挿れているの、見られちゃった?
いつから私のことを見ていたんだろう?
いつから私のそばにいたんだろう?
甘美な絶望感が私の全身を駆け巡りました。
「あ、で、でももうだいじょうぶなの。私ももう屋内に戻るから。心配してくれて本当にありがとうね」
声が少し掠れてしまいました。
私は、一刻も早くこの場から逃げ出したくて、無理やりな愛想笑いをしつつ足元の日傘を拾いました。
「いえ、なんともないのならいいんです」
女の子がニッって笑って、私から一歩退きました。
「心配してくれてありがとう。あなたのカレ、やさしいのね。カレにもよろしくね」
「はい。それじゃあ」
女の子は小さく手を振り、カレシのほうへ駆け出そうとしてしてすぐ立ち止まり、もう一度私のほうへ振り向きました。
「その手首の飾り、カワイイですね」
私の右手に巻かれたピンクのショーツを指さし、ジーッと見つめてから、もう一度私の顔を見ます。
「そ、そう?ありがとう」
「それって、下着でしょ?」
「えっ?」
大いに動揺した私の絶句。
女の子は、その後何も言わず、まじまじと私の全身を見つめてきました。
上から下まで、舐めまわすように。
まだシットリ濡れているおっぱいの頂から、布一枚で遮られたノーパンの腰、汗ばんだ太腿。
その目に仄かな蔑みの感情が浮かんでいるように、私には見えました。
見つめられている間、私は身動きできず、突っ立ったままでした。
年下の女の子からの軽蔑の視線・・・
私の心臓はドキドキ高鳴り、タンポンを挟んだ股間がピクピク疼きました。
女の子の視線がようやくはずれ、思い出したようにペコリと一回私にお辞儀をして薄く笑うと、クルッと踵を返してカレシの元へ駆け出して行きました。
私も女の子のほうは見ないようにして、逃げるようにデパート屋内へ戻るドアへ駆け出しました。
縄ブラの胸がプルンプルン揺れるのもおかまいなしに。
*
*氷の雫で濡らされて 09へ
**
2011年8月15日
氷の雫で濡らされて 07
「あら。それ面白いかもしれないわね。どう?」
シーナさんが薄笑いを浮かべて私に聞きました。
私は、自分の顔を何度も激しくブンブン横に振ります。
つられておっぱいが激しくプルプル揺れてしまうのもおかまいなしに。
「それが、ゆりさまのご命令、だとしても?」
シーナさんの言葉に、私はハッとして動きを止め、うつむいてしまいました。
いくらやよい先生のご命令だとしても、自分の顔がお化粧で変わっているとしても、こんな格好でお外を歩き回るなんて・・・
甘美な妄想が広がり始める反面、あまりにも自分が可哀想で、どんどんみじめな気持ちになってきてしまいました。
「バカね。いいわよ。着替えて」
シーナさんが私にやさしく言ってから、ギャル店員さんのほうへ向きました。
「あなたのご提案はすごく面白そうだけど、やっぱりこの格好は刺激が強すぎていろいろとマズイわよ。私たちまだ、ケーサツのご厄介になりたくないし」
「それもそうですよねぇ」
ギャル店員さんがあっさり言って、ザザーッとカーテンを閉めてくれました。
いつの間にかホタテ貝の震動も止まっていました。
本当にこの格好でデパートとかを歩いたら、どうなっちゃうのかな?
女性からは蔑みの目で見られ、知らない男性に襲われちゃうかも・・・
私は、ワクワクと恐怖が入り混じったフクザツな妄想をしつつ、手早く着替えました。
元のスタンドカラーリネンワンピース姿に戻って、試着した3着のお洋服を手にフロアへ出ました。
シーナさんとギャル店員さんは、すでにレジのほうに向かっていました。
あわててその背中を追いかけます。
「あの、私もお金、出しますから・・・」
「しつこいわね、あなたも。少しはわたしに、年上らしいことさせてちょうだい!」
シーナさんは、わざと怒ったようなお顔を作ってから、すぐにニッコリ笑いました。
「ここにご住所とお名前を書いていただくとぉ、お買い物のたびにポイントが溜まったりぃ、うちのお店の特別バーゲンご招待の特典とかがあるカードが発行されるんですけどぉ」
ギャル店員さんが私に、何かの用紙とペンを差し出してきました。
「えっ?えっとー・・・」
あんな姿を晒した私が、自分の住所とか教えられるわけがありません。
「そのカードならわたし、すでに持っているから。わたしにポイント付けておいて」
シーナさんが助け舟を出してくれました。
「はいはい~」
ギャル店員さんがシーナさんのカードを受け取ってしげしげと見てから、お会計をしてくれました。
「ありがとうございましたーっ!」
ギャル店員さんは、買った荷物を持ってお店の入り口まで送ってくれて、深々とお辞儀してくれました。
なんだか憎めない人です。
でも、私たちが去った後、他の店員さんたちに私のこと、言いふらしたりしちゃうかも。
もうこのお店には来れないかな?
「なかなかノリのいい子だったわね?あの店員さん」
再びファッションビルからデパートのほうへ歩きながら、シーナさんが私に聞いてきました。
「あ、はい。あの人、ひょっとしてシーナさんのお仲間ですか?」
「まさか。あのお店では何度かお買い物したことはあるけれど、あの子と会ったのは初めてよ」
シーナさんは私の手を握って、ずんずんとデパートのほうに歩いていきます。
「けっこうスジが良さそうだったから、スカウトしちゃおうかな・・・」
シーナさんが独り言っぽく謎なことをつぶやきました。
「スカウトって、やよい先生のお店に、ですか?」
「ううん。わたしの仕事。あ、でも気にしないで。独り言だから」
「直子さん?かなりコーフン出来たでしょ?あの店員の子のおかげもだいぶあったけど」
シーナさんが無理やりお話の流れを変える、みたいに話しかけてきました。
「はい。お化粧で顔を変えていただいたおかげもあって、すっごく大胆になれちゃった」
「そうね。あーしておけばまた、あのお店で遊べるわよ」
「でも・・・普段にはあのお店でお買い物、もう出来ませんよね?」
「大丈夫。普段の顔で行けば気づかれないわ。それに、もし気づかれたとしても、わたしのカンだけどあの店員の子は、こういう遊びを理解していると思うから、普段の顔なら普通に接してくれるわよ」
そういうものなのかな?
シーナさんと私は、デパートのエスカレーターを乗り継いで、上へ上へと向かっていました。
「今度はどこへ行くんですか?」
「コーフンして喉渇いちゃったでしょ?お茶しましょう」
8階のレストランフロアに着きました。
「うーん。別にお腹は空いていないから、なんだかピンと来ないわねえ・・・」
レストランフロアを手をつないであちこちうろうろしました。
「そうだ!せっかくいいお天気なんだから、屋上行ってみない?」
もう一つフロアを上がり、園芸用品売場のドアから屋上に出ました。
屋上は、予想していた以上に広くて、閑散としていました。
何も無い空間が広々と広がって、真ん中へんの端のほうに、おうどんとかフランクフルトとかを売っているスナックコーナーの売店が4、5軒と飲み物の自動販売機群。
その売店の前の空間に、日よけパラソルを頂いた白くて丸いテーブルが十数個、無造作に並んでいました。
テーブルのところどころに中年のおばさま二人連れとか、小さなお子さま家族連れ、一人でおうどんをすすっている中年おじさまとかがポツポツいました。
あとは、柵のところまで行って景色を眺めているお子さま連れ、じーっと遠くを見ている若いサラリーマン風みたいな人たちがポツンポツン。
そんな人たちを夏の陽射しが容赦なく照りつけていました。
時折吹く風が気持ちいい。
このくらいの風なら、スカートがまくれてしまうこともないでしょう。
「デパートの屋上なんて、すんごく久しぶりに来たけれど、今はこんなに寂れてるんだねー。子供の頃来たときは、ここじゃなくて地元のデパートだったけど、すっごく楽しい、って思ったのに」
シーナさんは、さすがの暑さにスーツのジャケットを脱いで、白いフリフリ付きの半袖ブラウス姿になっていました。
胸はほとんど目立たないけれど、でもすっごく可愛らしくて可憐なお姿。
シーナさんがご自分のバッグから折りたたみの白っぽい日傘を出し、私がそれを持って相合傘で売店のほうへ近づきました。
「あっ、ソフトクリームがある!わたし、おごってあげるわよ!」
シーナさんが相合傘を飛び出して、まもなくソフトクリームを2つ持って戻ってきました。
まわりに人がいない端のほうのパラソルのテーブルでイスに隣り合って腰掛け、ソフトクリームを舐めました。
「シーナさんて、やっぱり椎の木の椎に名前の名なんですか?」
「ううん。エス、エッチ、イー、イー、エヌ、エー、SHEENA」
「あ、ハーフさんなんですか?」
「母方の母がスペイン系とかなんとか。だからクォーターなのかな。でも背がぜんぜん伸びなかったのはなぜ?」
シーナさんが楽しそうに笑います。
「でも名字は椎の木に名前、だから椎名シーナ」
「はあ・・・」
私は、からかわれているんだと思います。
「今日のゆりさまの指令はね、けっこうややこしかったのよ?」
シーナさんが突然まじめなお顔で私を見つめました。
「基本的には直子さんをどう苛めてもかまわない、って言われたけど、一つだけ、絶対守って、て言われたことがあったの。何だかわかる?」
「いえ・・・」
「絶対に男性を巻き込まないこと」
「あ!そうだったんですか!」
私は、今更ながらやよい先生の細やかなお心遣いに感動していました。
「わたし、悩んじゃったわよ。露出させるにしても、男性の目が絶対無い場所ってどこだろう?って」
「で、あの店の試着室にしたのだけれど、ノリのいい店員の子に出会えたのはラッキーだったわね。ゾクゾクしたでしょう?」
私の頬を舐めんばかりにお顔を寄せてきて、私の耳にささやいてきます。
「は、はい・・・」
「もう、オマンコ、グッショグショ?」
「は、はい・・・」
「直子さん、ゆりさまに愛されてるわねえ?」
「あ、ありがとうございます・・・」
「春先にゆりさまのお家に泊まったときも、大騒ぎだったんだって?」
「えっと、そ、そんなには・・・」
シーナさんの言葉責め、すっごく気持ちいい・・・
不意にシーナさんが、脱いだジャケットのポッケからホタテ貝のコントローラーを取り出して一瞥し、驚いたお顔になりました。
「ライトが消えちゃってる・・・電池切れかあ、ってことは、もう震えていないの?」
「は、はい・・・」
「ダメじゃない!早く報告しなきゃ。いつから?」
「さ、さっきのお店を出るときには、もう・・・」
「ふーん」
試着室で見たシーナさんのイジワルなお顔が復活していました。
「アイス食べたら余計喉が渇いちゃったわね。ちょっと待ってて」
ガタンと音をたててパラソルを後にしたシーナさんは、自販機でミネラルウォーターのペットボトルを一本買い、戻ってきました。
「これ飲みながら、少し屋上をプラプラしましょう」
私の手を握って立たせ、もう片方の手にペットボトルを持たせてくれました。
シーナさんは、脱いだジャケットとお買い物の入ったビ二ール袋と日傘を持って、ご自分のバッグは肩に提げました。
私とシーナさんは、交互に一本のミネラルウォーターを口に含みながら、お外が遥かに見渡せる背の高い柵のほうに移動しました。
「ここならいいわね」
何か物置みたいな建物の陰になった屋上の片隅。
確かに屋上にいる人たちからは、見えなそうな場所です。
「直子さん。やっぱり歩きにくそうだから、パンツ脱いじゃいなさい」
「えっ?ここでですか?」
「もちろんよ。大丈夫。わたしが隠しといてあげるから」
シーナさんはそう言うと、バッと日傘を開いて私の足元に置きました。
そんなことしたら、余計目立つんじゃ・・・
「この前に私が立って見張っててあげるから、景色見ているようなフリしてさっさと脱ぎなさい」
確かに屋上にいる人からは見えないでしょうが、私の目の前に広がった空間には、ここより高いビルがいくつも立ち並んでいました。
どれもここより数十メートル向こうなので小さくですけれど、こちらから窓ガラス越しに人の姿が見えるということは、あちらからも私の姿が見えているんじゃないでしょうか?
「ほら、さっさと脱ぎなさい!誰か来ちゃうわよ?」
シーナさんが日傘を拾い、肩に乗せてクルクル回します。
そんなことをしたら、屋上にいる人たちはもちろん、他のビルの窓際の人たちの目を余計にひいちゃう。
「わかりました。ここで脱ぎますから、ちゃんと見張っていてくださいますよね?」
はしたない自分の言葉に自分でキューンと感じてしまいます。
私は覚悟を決めて中腰になりました。
お願いですから、ビルの人たちが私に気がつきませんように!
願う気持ちでギューッと目をつぶり、太腿のてっぺんにひっかかったような状態のピンクのショーツを一気に足元まで下げました。
それからササッとしゃがんでサンダルを脱ぎ、両足首からショーツを抜きました。
素足で下りた屋上のコンクリートの床は、すごく熱くなっていました。
「おーけー。ついでにホタテ貝のおもちゃも、ね?」
私が脱いだピンクの布片をつまみ上げ、濡れて変色してしまった部分がよく見えるように私のほうに広げながら、シーナさんがイジワルく言います。
「えーっ!こ、これもですか?」
「だって、もう動かないそんなもの、挿れてても面白くもなんともないでしょう?せっかくのパイパンマンコも見えないし」
シーナさんのお下品な嘲り声。
「それとわたし、ゆりさまみたいに格闘技や護身術の嗜み、無いからね。もし強そうな男の人が近寄ってきたら、直子さん置いてさっさと逃げちゃうからね」
シーナさんは日傘を肩に乗せて、ゆっくりと私から離れていきます。
私は、キョロキョロと屋上の内部を見渡します。
今のところ、ここから見える範囲には誰もいません。
早くしなきゃ!
お外を向いてその場にオシッコするみたいにしゃがみ込んだ私は、ワンピースの裾から両手を入れてホタテ貝の黒いゴムひもを引っぱり、ホタテ貝をかかとまで一気にずり下げました。
「ああんっ!」
突起の凹凸が激しく膣壁を擦りました。
ホタテ貝の裏側の突起がビショビショでしたが、炎天下の公衆の場にいつまでもこんなものを晒しておくわけにはいきません。
急いで立ち上がり自分のバッグからバスタオルを取り出し、それに乱暴に包んでまたバッグに押し込みました。
バスタオルを出したとき、入っていたピンクのブラもこぼれて、屋上の床にヒラヒラ落ちていきました。
「きゃっ!」
小さく悲鳴を上げながらあわてて拾って、それもバックの奥深く押し込みました。
少し離れた場所から、そんな私の一挙一動を眺めていたらしいシーナさんがツカツカと近づいてきました。
「よく出来ました。えらいわ。あっちのビルの窓で2、3人、直子さんの怪しい挙動に気づいている人がいたみたいだけど。ほら、まだ見てる」
シーナさんが指をさしているみたいでしたが、私は怖くてそちらを向くことが出来ませんでした。
サンダルを履き直した私の手を引っぱり、シーナさんは屋上を横切って、反対側の柵のほうに連れて行こうとしています。
シーナさんの片手には私のピンクのショーツがむき出しで握られていました。
屋上内は、相変わらず閑散としていて、幸い私たちに注目している人たちもいないようでした。
「夕方になったらビアガーデンとかになって、もう少し人が集まるのかしらねー?」
シーナさんは、そんなのん気なことを言いながら私の手を引いています。
スナックコーナーのパラソル群からかなり離れた柵際で立ち止まりました。
屋上内の人たちから私たちの姿を遮るものは何もありませんが、人影はだいぶ遠くです。
近くにも誰もいません。
眼下に広がる風景は電車のターミナル駅で、さっきみたいに近くに高いビルもありませんでした。
「直子さん。こんな真昼間のお外で見事ノーパンになったご褒美に、いいものをあげるわ。ちょっと屈んでみて」
何をくれるんだろう?って怪訝ながらもシーナさんに向き合って屈むと、すかさずシーナさんがペットボトルにまだ半分残っていたお水を、ジャジャーッと私のワンピースの胸元に振り撒きました。
「いやんっ!」
みるみるワンピの布地が肌に貼りつき、いくらピンタック柄と言えど、クッキリとおっぱいと乳首の形が浮き出ました。
「それと、これ」
さっきファッションビルで買っていた鎖付きのポシェットを私の肩に提げます。
右と左のおっぱいの間に、斜めに鎖が通るように。
布地がへこんで、ますますおっぱいの形が強調されてしまいました。
「大丈夫よ。この炎天下ですもの、ほんの4、5分で乾くわ。ほら、さっきまであんなにグショグショだったあなたのパンツでさえ、持って歩いていたら今はもう生乾きにまでなっているもの」
シーナさんがそのピンクの布片を器用にたたんでから、私の右腕を取りました。
私の右手首にスルスルッと通します。
「あらカワイイ!大丈夫。みんなアクセ代わりにシュシュでも着けてるんだろう、って思うわよ。まさかあなたのスケベなおツユでヌルヌルに汚れたパンツだなんて、誰も思わないわ」
シーナさんの楽しそうなお顔。
「そうそう、直子さん、愛液多いんだったわよねえ?そのポシェットの中にタンポン入っているから、不安だったら突っ込んでおきなさい。見知らぬ人たちの前でおツユしたたらせて歩きたい、って言うんなら、無理にとは言わないけど」
「それにしても暑すぎ!わたし、園芸コーナーの横にあったペットコーナーでワンちゃんと遊んで涼んでいるから、人前に出る準備が出来たら迎えに来なさい」
イジワルなお顔のままそう言い捨てたシーナさんは、私の足元に日傘だけを残して行ってしまいました。
私は、縄ブラおっぱいを形も露にクッキリとワンピースに貼りつかせ、右手首には汚れたピンクのショーツを巻かれ、パイパンノーパンの姿で炎天下に放置されてしまいました。
ワンピースの胸元を乾かしつつ、この場でなんとかタンポンをアソコに押し込んでからでないと、デパートの店内には戻れません。
*
*氷の雫で濡らされて 08へ
**
シーナさんが薄笑いを浮かべて私に聞きました。
私は、自分の顔を何度も激しくブンブン横に振ります。
つられておっぱいが激しくプルプル揺れてしまうのもおかまいなしに。
「それが、ゆりさまのご命令、だとしても?」
シーナさんの言葉に、私はハッとして動きを止め、うつむいてしまいました。
いくらやよい先生のご命令だとしても、自分の顔がお化粧で変わっているとしても、こんな格好でお外を歩き回るなんて・・・
甘美な妄想が広がり始める反面、あまりにも自分が可哀想で、どんどんみじめな気持ちになってきてしまいました。
「バカね。いいわよ。着替えて」
シーナさんが私にやさしく言ってから、ギャル店員さんのほうへ向きました。
「あなたのご提案はすごく面白そうだけど、やっぱりこの格好は刺激が強すぎていろいろとマズイわよ。私たちまだ、ケーサツのご厄介になりたくないし」
「それもそうですよねぇ」
ギャル店員さんがあっさり言って、ザザーッとカーテンを閉めてくれました。
いつの間にかホタテ貝の震動も止まっていました。
本当にこの格好でデパートとかを歩いたら、どうなっちゃうのかな?
女性からは蔑みの目で見られ、知らない男性に襲われちゃうかも・・・
私は、ワクワクと恐怖が入り混じったフクザツな妄想をしつつ、手早く着替えました。
元のスタンドカラーリネンワンピース姿に戻って、試着した3着のお洋服を手にフロアへ出ました。
シーナさんとギャル店員さんは、すでにレジのほうに向かっていました。
あわててその背中を追いかけます。
「あの、私もお金、出しますから・・・」
「しつこいわね、あなたも。少しはわたしに、年上らしいことさせてちょうだい!」
シーナさんは、わざと怒ったようなお顔を作ってから、すぐにニッコリ笑いました。
「ここにご住所とお名前を書いていただくとぉ、お買い物のたびにポイントが溜まったりぃ、うちのお店の特別バーゲンご招待の特典とかがあるカードが発行されるんですけどぉ」
ギャル店員さんが私に、何かの用紙とペンを差し出してきました。
「えっ?えっとー・・・」
あんな姿を晒した私が、自分の住所とか教えられるわけがありません。
「そのカードならわたし、すでに持っているから。わたしにポイント付けておいて」
シーナさんが助け舟を出してくれました。
「はいはい~」
ギャル店員さんがシーナさんのカードを受け取ってしげしげと見てから、お会計をしてくれました。
「ありがとうございましたーっ!」
ギャル店員さんは、買った荷物を持ってお店の入り口まで送ってくれて、深々とお辞儀してくれました。
なんだか憎めない人です。
でも、私たちが去った後、他の店員さんたちに私のこと、言いふらしたりしちゃうかも。
もうこのお店には来れないかな?
「なかなかノリのいい子だったわね?あの店員さん」
再びファッションビルからデパートのほうへ歩きながら、シーナさんが私に聞いてきました。
「あ、はい。あの人、ひょっとしてシーナさんのお仲間ですか?」
「まさか。あのお店では何度かお買い物したことはあるけれど、あの子と会ったのは初めてよ」
シーナさんは私の手を握って、ずんずんとデパートのほうに歩いていきます。
「けっこうスジが良さそうだったから、スカウトしちゃおうかな・・・」
シーナさんが独り言っぽく謎なことをつぶやきました。
「スカウトって、やよい先生のお店に、ですか?」
「ううん。わたしの仕事。あ、でも気にしないで。独り言だから」
「直子さん?かなりコーフン出来たでしょ?あの店員の子のおかげもだいぶあったけど」
シーナさんが無理やりお話の流れを変える、みたいに話しかけてきました。
「はい。お化粧で顔を変えていただいたおかげもあって、すっごく大胆になれちゃった」
「そうね。あーしておけばまた、あのお店で遊べるわよ」
「でも・・・普段にはあのお店でお買い物、もう出来ませんよね?」
「大丈夫。普段の顔で行けば気づかれないわ。それに、もし気づかれたとしても、わたしのカンだけどあの店員の子は、こういう遊びを理解していると思うから、普段の顔なら普通に接してくれるわよ」
そういうものなのかな?
シーナさんと私は、デパートのエスカレーターを乗り継いで、上へ上へと向かっていました。
「今度はどこへ行くんですか?」
「コーフンして喉渇いちゃったでしょ?お茶しましょう」
8階のレストランフロアに着きました。
「うーん。別にお腹は空いていないから、なんだかピンと来ないわねえ・・・」
レストランフロアを手をつないであちこちうろうろしました。
「そうだ!せっかくいいお天気なんだから、屋上行ってみない?」
もう一つフロアを上がり、園芸用品売場のドアから屋上に出ました。
屋上は、予想していた以上に広くて、閑散としていました。
何も無い空間が広々と広がって、真ん中へんの端のほうに、おうどんとかフランクフルトとかを売っているスナックコーナーの売店が4、5軒と飲み物の自動販売機群。
その売店の前の空間に、日よけパラソルを頂いた白くて丸いテーブルが十数個、無造作に並んでいました。
テーブルのところどころに中年のおばさま二人連れとか、小さなお子さま家族連れ、一人でおうどんをすすっている中年おじさまとかがポツポツいました。
あとは、柵のところまで行って景色を眺めているお子さま連れ、じーっと遠くを見ている若いサラリーマン風みたいな人たちがポツンポツン。
そんな人たちを夏の陽射しが容赦なく照りつけていました。
時折吹く風が気持ちいい。
このくらいの風なら、スカートがまくれてしまうこともないでしょう。
「デパートの屋上なんて、すんごく久しぶりに来たけれど、今はこんなに寂れてるんだねー。子供の頃来たときは、ここじゃなくて地元のデパートだったけど、すっごく楽しい、って思ったのに」
シーナさんは、さすがの暑さにスーツのジャケットを脱いで、白いフリフリ付きの半袖ブラウス姿になっていました。
胸はほとんど目立たないけれど、でもすっごく可愛らしくて可憐なお姿。
シーナさんがご自分のバッグから折りたたみの白っぽい日傘を出し、私がそれを持って相合傘で売店のほうへ近づきました。
「あっ、ソフトクリームがある!わたし、おごってあげるわよ!」
シーナさんが相合傘を飛び出して、まもなくソフトクリームを2つ持って戻ってきました。
まわりに人がいない端のほうのパラソルのテーブルでイスに隣り合って腰掛け、ソフトクリームを舐めました。
「シーナさんて、やっぱり椎の木の椎に名前の名なんですか?」
「ううん。エス、エッチ、イー、イー、エヌ、エー、SHEENA」
「あ、ハーフさんなんですか?」
「母方の母がスペイン系とかなんとか。だからクォーターなのかな。でも背がぜんぜん伸びなかったのはなぜ?」
シーナさんが楽しそうに笑います。
「でも名字は椎の木に名前、だから椎名シーナ」
「はあ・・・」
私は、からかわれているんだと思います。
「今日のゆりさまの指令はね、けっこうややこしかったのよ?」
シーナさんが突然まじめなお顔で私を見つめました。
「基本的には直子さんをどう苛めてもかまわない、って言われたけど、一つだけ、絶対守って、て言われたことがあったの。何だかわかる?」
「いえ・・・」
「絶対に男性を巻き込まないこと」
「あ!そうだったんですか!」
私は、今更ながらやよい先生の細やかなお心遣いに感動していました。
「わたし、悩んじゃったわよ。露出させるにしても、男性の目が絶対無い場所ってどこだろう?って」
「で、あの店の試着室にしたのだけれど、ノリのいい店員の子に出会えたのはラッキーだったわね。ゾクゾクしたでしょう?」
私の頬を舐めんばかりにお顔を寄せてきて、私の耳にささやいてきます。
「は、はい・・・」
「もう、オマンコ、グッショグショ?」
「は、はい・・・」
「直子さん、ゆりさまに愛されてるわねえ?」
「あ、ありがとうございます・・・」
「春先にゆりさまのお家に泊まったときも、大騒ぎだったんだって?」
「えっと、そ、そんなには・・・」
シーナさんの言葉責め、すっごく気持ちいい・・・
不意にシーナさんが、脱いだジャケットのポッケからホタテ貝のコントローラーを取り出して一瞥し、驚いたお顔になりました。
「ライトが消えちゃってる・・・電池切れかあ、ってことは、もう震えていないの?」
「は、はい・・・」
「ダメじゃない!早く報告しなきゃ。いつから?」
「さ、さっきのお店を出るときには、もう・・・」
「ふーん」
試着室で見たシーナさんのイジワルなお顔が復活していました。
「アイス食べたら余計喉が渇いちゃったわね。ちょっと待ってて」
ガタンと音をたててパラソルを後にしたシーナさんは、自販機でミネラルウォーターのペットボトルを一本買い、戻ってきました。
「これ飲みながら、少し屋上をプラプラしましょう」
私の手を握って立たせ、もう片方の手にペットボトルを持たせてくれました。
シーナさんは、脱いだジャケットとお買い物の入ったビ二ール袋と日傘を持って、ご自分のバッグは肩に提げました。
私とシーナさんは、交互に一本のミネラルウォーターを口に含みながら、お外が遥かに見渡せる背の高い柵のほうに移動しました。
「ここならいいわね」
何か物置みたいな建物の陰になった屋上の片隅。
確かに屋上にいる人たちからは、見えなそうな場所です。
「直子さん。やっぱり歩きにくそうだから、パンツ脱いじゃいなさい」
「えっ?ここでですか?」
「もちろんよ。大丈夫。わたしが隠しといてあげるから」
シーナさんはそう言うと、バッと日傘を開いて私の足元に置きました。
そんなことしたら、余計目立つんじゃ・・・
「この前に私が立って見張っててあげるから、景色見ているようなフリしてさっさと脱ぎなさい」
確かに屋上にいる人からは見えないでしょうが、私の目の前に広がった空間には、ここより高いビルがいくつも立ち並んでいました。
どれもここより数十メートル向こうなので小さくですけれど、こちらから窓ガラス越しに人の姿が見えるということは、あちらからも私の姿が見えているんじゃないでしょうか?
「ほら、さっさと脱ぎなさい!誰か来ちゃうわよ?」
シーナさんが日傘を拾い、肩に乗せてクルクル回します。
そんなことをしたら、屋上にいる人たちはもちろん、他のビルの窓際の人たちの目を余計にひいちゃう。
「わかりました。ここで脱ぎますから、ちゃんと見張っていてくださいますよね?」
はしたない自分の言葉に自分でキューンと感じてしまいます。
私は覚悟を決めて中腰になりました。
お願いですから、ビルの人たちが私に気がつきませんように!
願う気持ちでギューッと目をつぶり、太腿のてっぺんにひっかかったような状態のピンクのショーツを一気に足元まで下げました。
それからササッとしゃがんでサンダルを脱ぎ、両足首からショーツを抜きました。
素足で下りた屋上のコンクリートの床は、すごく熱くなっていました。
「おーけー。ついでにホタテ貝のおもちゃも、ね?」
私が脱いだピンクの布片をつまみ上げ、濡れて変色してしまった部分がよく見えるように私のほうに広げながら、シーナさんがイジワルく言います。
「えーっ!こ、これもですか?」
「だって、もう動かないそんなもの、挿れてても面白くもなんともないでしょう?せっかくのパイパンマンコも見えないし」
シーナさんのお下品な嘲り声。
「それとわたし、ゆりさまみたいに格闘技や護身術の嗜み、無いからね。もし強そうな男の人が近寄ってきたら、直子さん置いてさっさと逃げちゃうからね」
シーナさんは日傘を肩に乗せて、ゆっくりと私から離れていきます。
私は、キョロキョロと屋上の内部を見渡します。
今のところ、ここから見える範囲には誰もいません。
早くしなきゃ!
お外を向いてその場にオシッコするみたいにしゃがみ込んだ私は、ワンピースの裾から両手を入れてホタテ貝の黒いゴムひもを引っぱり、ホタテ貝をかかとまで一気にずり下げました。
「ああんっ!」
突起の凹凸が激しく膣壁を擦りました。
ホタテ貝の裏側の突起がビショビショでしたが、炎天下の公衆の場にいつまでもこんなものを晒しておくわけにはいきません。
急いで立ち上がり自分のバッグからバスタオルを取り出し、それに乱暴に包んでまたバッグに押し込みました。
バスタオルを出したとき、入っていたピンクのブラもこぼれて、屋上の床にヒラヒラ落ちていきました。
「きゃっ!」
小さく悲鳴を上げながらあわてて拾って、それもバックの奥深く押し込みました。
少し離れた場所から、そんな私の一挙一動を眺めていたらしいシーナさんがツカツカと近づいてきました。
「よく出来ました。えらいわ。あっちのビルの窓で2、3人、直子さんの怪しい挙動に気づいている人がいたみたいだけど。ほら、まだ見てる」
シーナさんが指をさしているみたいでしたが、私は怖くてそちらを向くことが出来ませんでした。
サンダルを履き直した私の手を引っぱり、シーナさんは屋上を横切って、反対側の柵のほうに連れて行こうとしています。
シーナさんの片手には私のピンクのショーツがむき出しで握られていました。
屋上内は、相変わらず閑散としていて、幸い私たちに注目している人たちもいないようでした。
「夕方になったらビアガーデンとかになって、もう少し人が集まるのかしらねー?」
シーナさんは、そんなのん気なことを言いながら私の手を引いています。
スナックコーナーのパラソル群からかなり離れた柵際で立ち止まりました。
屋上内の人たちから私たちの姿を遮るものは何もありませんが、人影はだいぶ遠くです。
近くにも誰もいません。
眼下に広がる風景は電車のターミナル駅で、さっきみたいに近くに高いビルもありませんでした。
「直子さん。こんな真昼間のお外で見事ノーパンになったご褒美に、いいものをあげるわ。ちょっと屈んでみて」
何をくれるんだろう?って怪訝ながらもシーナさんに向き合って屈むと、すかさずシーナさんがペットボトルにまだ半分残っていたお水を、ジャジャーッと私のワンピースの胸元に振り撒きました。
「いやんっ!」
みるみるワンピの布地が肌に貼りつき、いくらピンタック柄と言えど、クッキリとおっぱいと乳首の形が浮き出ました。
「それと、これ」
さっきファッションビルで買っていた鎖付きのポシェットを私の肩に提げます。
右と左のおっぱいの間に、斜めに鎖が通るように。
布地がへこんで、ますますおっぱいの形が強調されてしまいました。
「大丈夫よ。この炎天下ですもの、ほんの4、5分で乾くわ。ほら、さっきまであんなにグショグショだったあなたのパンツでさえ、持って歩いていたら今はもう生乾きにまでなっているもの」
シーナさんがそのピンクの布片を器用にたたんでから、私の右腕を取りました。
私の右手首にスルスルッと通します。
「あらカワイイ!大丈夫。みんなアクセ代わりにシュシュでも着けてるんだろう、って思うわよ。まさかあなたのスケベなおツユでヌルヌルに汚れたパンツだなんて、誰も思わないわ」
シーナさんの楽しそうなお顔。
「そうそう、直子さん、愛液多いんだったわよねえ?そのポシェットの中にタンポン入っているから、不安だったら突っ込んでおきなさい。見知らぬ人たちの前でおツユしたたらせて歩きたい、って言うんなら、無理にとは言わないけど」
「それにしても暑すぎ!わたし、園芸コーナーの横にあったペットコーナーでワンちゃんと遊んで涼んでいるから、人前に出る準備が出来たら迎えに来なさい」
イジワルなお顔のままそう言い捨てたシーナさんは、私の足元に日傘だけを残して行ってしまいました。
私は、縄ブラおっぱいを形も露にクッキリとワンピースに貼りつかせ、右手首には汚れたピンクのショーツを巻かれ、パイパンノーパンの姿で炎天下に放置されてしまいました。
ワンピースの胸元を乾かしつつ、この場でなんとかタンポンをアソコに押し込んでからでないと、デパートの店内には戻れません。
*
*氷の雫で濡らされて 08へ
**
登録:
コメント (Atom)