2011年1月16日

図書室で待ちぼうけ 20

それから脱衣所に戻り、濡れたからだをバスタオルで丁寧に拭いました。
背中は、相原さんがやさしく拭いてくれました。

「あー、さっぱりしたっ!なんだか心もからだもっ。ねえ、先にわたしの部屋に戻ってて」
相原さんが手早くからだを拭ってからそう言い残し、裸のままリビングのほうへ消えていきました。
私は、また黄色いバスタオルをからだに巻きつけて、相原さんのお部屋に戻りました。
ベッドの縁に浅く腰掛けます。
私も同じように、なんだかすっきりさっぱりな気分でした。

ほどなく戻って来た相原さんが、よく冷えた缶入りのスポーツドリンクを私に手渡してくれて、自分でもパチンと開けてグイーっと飲みます。
「あーーっ!美味しいぃっ!」
私もゴクゴク喉に放り込むように飲みました。
本当に美味しいっ!

「もう五時半過ぎかあ」
相原さんがそう言って、スタスタと窓のほうに歩いて行き、閉じていたカーテンを左右に豪快に開きました。
まだ充分に明るい光が窓から差し込んで、途端にお部屋が明るくなります。
「ずいぶん陽が長くなったねえ。もうそろそろ夏至だもんねえ」
明るいお部屋の中で見る相原さんの全裸は、綺麗だけどやっぱり、私がちょっと恥ずかしくなってしまいます。
そう言う私もタオル一枚だけの姿なんですが・・・

服を着なきゃな、って思いながら私は、ベッドの枕元に置いてある汚してしまったショーツをじーっと見ていました。
「あっ、そうそう。新しいパンティ貸すから。ちょっと待っててね」
私の視線に気づいた相原さんはそう言うと、私が見ていたショーツをひょいとつまみあげ、持っていたキミドリ色バスタオルの間に挟みました。
「このパンティは、わたしが洗ってから、後で返してあげる」

言われて私も思い出します。
「相原さんがこの間、図書室で私に預けたショーツ。洗濯して今日持ってきてたんだった」
私は立ち上がり、相原さんの机の上に置きっ放しだったポーチから包みを出して渡します。
「あ、洗濯しておいてくれたんだ。ありがとう」
相原さんがニッコリ笑ってその包みを持ち、クロゼットの前にしゃがみ込みました。

「えーっと、水色のパンティ、みずいろのパンテイっと。ねえ?似たようなやつのがいいよねえ?」
相原さんが引き出しをガサゴソしながら、振り向かずに聞いてきます。
「あ、どんなのでもいいよ」
私は、しゃがみ込んだ相原さんの裸のまあるいお尻をぼんやりと眺めながら答えました。
そのとき、ピピピッっていう電子音みたいのが鳴って、机の上の何かの装置みたいのがピカピカ光り始めました。

「あーーヤバイっ!母親帰ってきちゃったみたい。この音は、下のエントランスでうちの部屋番号が押された合図なの」
「すぐに母親が上がってきちゃうはず。森下さん、早く服着てっ!」
相原さんは、スクっと立ち上がって私のほうを振り返りそう言った後、クロゼットから適当なワンピースを手に取って、ササっと頭からかぶりました。

私は大いに慌てます。
巻いていたバスタオルを取って裸になり、ちょっと考えた後、まずスカートを穿きました。
それからブラを胸にあてがうと、相原さんがサササッと寄ってきて後ろのホックを留めてくれて、ついでに上にまとめた髪もほどいてくれました。
私は、急いでブラウスに袖を通し、ボタンをはめていきます。
その間、相原さんが私の髪をブラシで整えてくれていました。

その後、相原さんがベッドの上や机の上をあれこれ片付けているとき、玄関のほうでガチャガチャ音がしてドアが閉じる音がしました。
「あらー、ナツミー、いるのー?」
廊下をパタパタ歩いていく音とともに大きな声が聞こえました。
「はぁーいっ!」
相原さんが大きな声で答えます。
相原さんは、インディゴブルーで膝丈のざっくりした半袖ワンピースを着ています。
からだの線が出ないシルエットなのでバレないでしょうけど、あの下は全身素肌です。
そして、私も図らずもノーパン状態になってしまいました。

二、三分してから相原さんのお部屋のドアがノックされて、相原さんのお母さまが顔を出しました。
「あらーっ。ナッちゃんがお友達連れて来るなんて珍しいわねえ。いらっしゃい」
「わたしの友達で森下さん。これ、わたしの母親」
相原さんが紹介してくれました。
「あ、はじめまして。森下直子です。おじゃましています」
ぺこりとお辞儀をしました。
相原さんのお母さまは、占い師と聞いていたのでなんとなく、ふくよかなおばさまを想像していたのですが、目の前にいるその人は、カッチリしたスーツを着こなした出来るキャリアウーマン、て感じのスラっとした女性でした。

「ようこそいらっしゃい。ゆっくりしていってね。ナツミ、今日はデパ地下でお惣菜たくさん買ってきたから、お料理はしなくていいわ。あ、そうだ、あなたもうちでお夕飯食べて行く?」
「あ、いえ、母に7時頃までには帰る、って言ってあるので・・・ありがとうございます」
「そっか、残念。じゃあタイヤキ食べましょう。なんかクリームチーズが入ったやつなんだって」
「は、はあ・・・」
「それじゃあ、着替えたりお茶入れたりするから、10分後にリビング集合、ね?」
相原さんのお母さまがニッコリ笑ってお部屋から出て行きました。
細い銀縁のメガネのせいか、一見怖そうにも見えた相原さんのお母さまでしたが、なんだか気さくな感じの人みたいです。

「相原さんのお母さまって、なんだかカッコイイ。スーツもメガネも決まってるし、オトナーって感じ」
「まあ、若作りって言うか、テレビとか出始めてからプロポーションの維持とかに相当気を使ってるみたい。近くのスポーツジムとかにも通ってるらしいし」
相原さんが興味無さそうな口ぶりで言います。
「あの人にとってオンナでありつづけることは武器だから。今でも本当にキレイな裸してるよ。その努力は素直に感心する」
相原さんは、自分の髪をブラッシングしながらそっけなく言いました。
「ふーん。私も今度気をつけてテレビ欄、チェックしよう・・・」
少しの沈黙。
「あっ、そうそう。森下さんにパンティ、あげなきゃ、ね」
相原さんがクロゼットに跪いたとき、用意できたわよー、って大きな声で呼ばれました。

リビングの応接ソファーのテーブルの上にタイヤキの乗った白いお皿が三つ。
その脇に日本茶の入った可愛い湯飲みが添えられています。
「どうぞ召し上がれー」
相原さんのお母さまは、くすんだピンク色のスエット上下に着替えて髪も後ろに束ねていました。
お化粧も軽く落としたみたいですが、相原さんとよく似た綺麗なお顔立ちです。
「いただきまーす」
「ナッちゃんがこの家にお友達連れて来たの、初めてじゃない?」
相原さんは、ちょっと首をかしげただけで、黙ってタイヤキにかぶりつきました。

その後は、もっぱら私が質問されました。
同じクラスなのか、とか、どのへんに住んでいるのか、とか、進路は決めたのか、とか・・・
私は、極力丁寧にお答えしました。
相原さんはずっと黙ったまま、二人のやりとりを聞いていました。
タイヤキは、すっごく美味しかったです。

三人とも食べ終わってホっとした頃、相原さんのお母さまが突然腕を伸ばしてきて、私の左手を取りました。
しばらく手のひらを眺めた後、左手は解放され、代わりに右手が取られました。
同じようにしばらく手のひらを眺められた後、
「森下さんのお誕生日はいつなの?」
と尋ねられました。
私が答えようとすると、
「ちょっとぉー。わたしの友達、勝手に占わないでくれる?」
って相原さんが初めて口をひらきました。
別に怒ってる感じではなくて、なんて言うか、呆れて諭すみたいな言いかたでした。
「あー、ごめんごめん」
相原さんのお母さまが照れたように笑って頭をポリポリ掻きました。
「それから、キッチンに置いてあるクッキーは森下さんのお土産。ちゃんとお礼言って」
「あ、そうなの。ありがとうねー」
なんだか不思議な親娘関係・・・

「わたし、来週のパーティ、やっぱり行くから・・・」
相原さんが脈絡無くポツンと言いました。
「あら、本当?」
相原さんのお母さまが嬉しそうな声をあげます。
「うん。森下さんに相談したら、絶対行ったほうがいい、って薦められちゃったから・・・ものは試しで行ってみる」
「それなら明日、お洋服買いにいきましょう。良かったー。ありがとうねえ、森下さん!」
わけわからないうちに相原さんのお母さまに感謝されて、両手を握られブンブン振られてしまいました。

窓の外がさすがに薄暗くなっています。
時計を見ると6時45分でした。
「あ、そろそろ私、おいとましないと・・・」
「あら、もうそんな時間?」
「今日はごちそうさまでした。タイヤキすっごく美味しかったです。相原さん、また来週、学校で」
「うん。気をつけて帰って、ね」
「また遊びにいらっしゃいね。森下さん」
相原さんのお母さまが玄関で、ニコニコ笑って見送ってくれました。

エレベーターのところまでは、相原さんが送ってくれました。
「母親が帰るの、いつもはもっと遅いんだけど。ごめんね、最後のほう、バタバタしちゃって」
「ううん。面白かった。お母さまもステキだし」
「森下さん、結局今、ノーパンでしょ?」
「う、うん・・・」
「どう?どきどきする?」
「う、うん・・・」
「だいじょうぶ。森下さんの家近いし、今日は強い風も吹いていないみたいだし・・・あ、でも走って転ばないように、ね。派手に転ぶとスカート、まくれちゃう」
「イジワル・・・」
薄く笑っていた相原さんの唇が近づいてきて、エレベータの前で軽くキスをしました。

「それじゃあ。気をつけて」
「うん。また来週、図書室で。ばいばーい」


図書室で待ちぼうけ 21

2011年1月15日

図書室で待ちぼうけ 19

すっかり泡が洗い流された相原さんのいい香りがしているからだを、私のほうに引き寄せました。
シャワーの水流が私たちのからだを叩いています。
「相原さん。私、相原さんのからだにさわるの、好きみたい・・・さわられるのも」
私は、まだ少しくすぶっている動揺が収まるまでやんわりと相原さんを抱いて、その体温を感じていました。
「どうしたの?森下さん?」
相原さんは最初のうち、怪訝そうな感じでしたが、やがてからだの力を抜いて、私にすっかりからだを預けてきました。

「それでね、森下さん?」
相原さんが後ろ手に片手を伸ばしてシャワーを止めてから言います。
「わたし、下は絶対イヤだけど、ここなら、カワイイ女の子のなら、一度舐めてみたいと思っていたの」

そう言うなり、私の胸に顔を埋ずめます。
私の右乳首が相原さんの唇に包まれました。
「あっ!」
相原さんが舌先で私の乳首を転がします。
「あんっ、ああんっ!」
からだをよじる私を両手でしっかり押さえて、私の乳首を舐めたり、軽く噛んだり、チュウチュウ吸ったりしてきます。

それは、なんとも言えない甘美な刺激でした。
指でさわるのとは明らかに違う、舌のちょっとザラザラとした感触、唇のちょっとヌメっとした吸いつくような感触。
チロチロした動きの、水棲軟体動物に肌の上を這われているような、なんとも言えないもどかしさ。
「あーーんっ、だめぇーーんっ!」
相原さんの顔が左の乳首に移動して、同じことをしてきます。
私の乳首は、またたくまに両方ともピンピンに尖ってしまいました。

「すっごく気持ちいいみたいねえ?森下さんの乳首、もう両方ともツンツン」
「う、うん。なんだか今までに感じたことのない刺激で・・・からだが蕩けそう・・・」
「ねえ、わたしにもやって!」
相原さんがからだを離し、私に向かっておっぱいを突き出してきました。
「う、うん」
私は、おずおずと相原さんの胸に唇を近づけます。

「ああんっ!」
相原さんの可愛らしい声が聞こえてきます。
私がされたように、私も相原さんの乳首を舌で舐めたり、吸ったり、軽く噛んだりしてみます。
「あんっ、あぁーんっ!」
相原さんも、身をよじるように悶えて、乳首がみるみる固くなってきました。
私は唇で右乳首、右手で左乳首を刺激しながら、相原さんのからだをクネクネ踊らせます。

誰かの乳首を口に含むのなんて、考えてみると赤ちゃんの頃以来でしょう。
そして、乳首をしゃぶるという行為は、しているほうもなんだか気持ち良くなってくるんですね。
幼い頃、母に抱かれておっぱいを吸ったときの安心感、みたいな、記憶にも残っていないはずのやさしく懐かしいような感覚が呼び起こされて、私は夢中で相原さんの乳首を吸いながら、うっとりしていました。

あんあんっ、と小さく喘いでいる相原さんが私の股間に右手を伸ばしてきました。
指が一本、ツルンと中に侵入します。
「やんっ!」
その刺激に思わず、唇が相原さんの乳首から離れてしまいました。
「・・・森下さん、また中がヌルヌル・・・」
上気した顔の相原さんがトロンとした目で言いつつ、ゆっくり指を動かしてきます。
「あっ、あんっあーんっ!」

しばらく私の中でクネクネ動いていた指が突然、止まりました。
「そうだっ!今度は森下さんが自分の指でやってみて」
「えっ?」
相原さんが私の中から指を抜きました。

「今日は、森下さんにひとりえっちを教えてあげる、っていうのが一番の目的だったじゃない?だからここでやってみて、自分で」
「ここで?・・・」
私のオナニー姿を見せろ、って相原さんは言っています。
私の被虐M心がズキンって反応します。
「で、でも・・・」
一応ためらう素振りをしていますが、私の心は期待にどきどき高鳴っています。
「だいじょうぶ。さっきわたしにしたように指を動かせばいいだけ。さっきの森下さんの指、すっごく気持ち良かったもの」
「それに、わたしも手伝ってあげるし、わたしもやるから」
「で、でも・・・明るいし、恥ずかしい・・・」
私は、すっかりやる気です。

うつむいた私の顎を持って顔を上げさせ、唇を重ねてきました。
その間に相原さんの左手が私の右手を取り、私の股間へ誘導します。
私は、自分のアソコに右手をあてがいました。
「指を入れて、中をクニクニして」
言いながら相原さんの唇が私の左乳首を含みます。
「あーーっ」
チロチロ動く相原さんの舌に乳首が転がされて、ゾクゾクーっと快感が全身を這い回ります。
私の右手も快感に煽られるように動き始めます。
「あっ、あっ、あーんっ・・・」

私は、立ったまま少し両膝を曲げてガニ股気味になり、右手で自分のアソコを掻き回しています。
人差し指と中指の二本を挿れて、チュプチュプとさするようにこねまわします。
右のおっぱいには、中腰になった相原さんの顔が貼りついて、尖った乳首をぺロぺロと蹂躙してきます。
相原さんの右手は、中腰になったためにグイっと後ろに突き出された自分のお尻のほうに伸びて、無毛のアソコを弄っているようです。
私の左手は、私のお腹のとこらへんにある相原さんのおっぱいをまさぐり、下向きになった乳首をつまんでいます。
相原さんの左手は、私の背中で這い回り、ゾワゾワ撫ぜたり、軽く爪を立てたりしています。

相原さんがときどき顔を上げて私を見上げます。
私も気持ち良さに顔を歪めながらも、相原さんの視線に応えます。
見て・・・よーく見て相原さん・・・私のこの恥ずかしい格好・・・いやらしい表情・・・
決して口には出せない想いを精一杯視線に込めて、相原さんを見つめます。

相原さんの肩越しに、お互い自分の股間を弄っている二人の下半身を映した洗顔用の大きな鏡が見えています。
相原さんの二本の指が、自分の毛の無いアソコをせわしなく出たり入ったりしているのが、鮮明に映っています。
私も相原さんの指遣いにリズムを合わせて、自分のアソコに指を突き立てます。
「んー、んっ、あーんっ」
「ふんっ、ふんっ、ぬーーっ」
二人の押し殺した喘ぎ声と、粘膜を擦るピチャピチャという音だけが、明るいバスルームに独特のエコーを帯びて卑猥に響いていました。

相原さんのほうが少し早くイったようでした。
相原さんのからだがビクンと大きく動いた後、ハアハアと荒い息遣いとともに、肩が激しく上下しているのが見えていました。
私もあともう少し、となったところで、ザーッと激しいシャワーが降ってきました。
相原さんがシャワーのコックをひねったのでしょう。
バチバチバチッっと音をたてて、両乳首が水圧で下を向いてしまうくらい激しく、大粒の水滴に打ちつけられます。
「あんっ!あーーーーんっ!すごいいいいーっ、いいいいーーーんんんんっ!!!」
敏感になっている全身を容赦なく叩く痛いほどの水滴。
初体験な快感の渦に私は、アソコの中に指を入れて固まったままイキました。
自分のアソコの中がウネウネと伸縮をくり返しているのを自分の指に感じながら。
からだが何回か、ビクンビクンと震えました。

やがて、相原さんの両腕が伸びてきて、私をやんわりと抱き寄せます。
私も相原さんの背中に両腕をまわして応えます。
二人の唇が軽く重なります。
二人ともまだ、息が乱れていて吐く息が熱いままです。
ぬるま湯のシャワーが相変わらず激しく二人のからだを叩きます。
夕立のような音の中でしばらく二人、そのままじーっと抱き合っていました。


図書室で待ちぼうけ 20

2011年1月9日

図書室で待ちぼうけ 18

「どうだった?気持ち良かった?森下さん?」
ずいぶん時間が経ってから、相原さんがポツンと聞いてきました。

私と相原さんは、ほぼ同時にからだをのけぞらせてイった後、お互いのからだから離れて仰向けになり、しばらくベッドの上でハアハア言っていました。
二人のからだは、胸からお腹にかけてだけが、せわしなくリズミカルに上下していました。

「なんだかスゴかった。からだが浮き上がるような・・・なんだかちょっと怖いような・・・」
「でも、すっごく気持ち良かったでしょ?」
「うん・・・」
「すっごい汗、かいちゃった、ねえ?」
相原さんは、ゆっくり上半身を起こすと何かを探すようにベッドの上をあちこち見た後、おもむろにベッドから下りてクロゼットのほうへ歩いて行きました。
寝たままそれを見ていた私も上半身を起こします。

相原さんは、黄色とキミドリ色のバスタオルを右脇に抱えて戻ってきました。
ベッドの縁に腰掛けて、黄色のほうのバスタオルを私に差し出してくれます。
「ありがとう」
受け取った私は、からだを拭こうと座り直します。
ちょうどお尻の下になったピンク色のベッドカバーがグッショリ濡れていて、ヒヤッとした感触がありました。
相原さんは、黙ったまま、自分のからだをキミドリ色のバスタオルで丁寧に拭いています。

「相原さん。ごめんね。お布団をずいぶん汚しちゃったみたい・・・あっちこっちが濡れちゃってる・・・」
私は、自分のからだを拭きながら、おずおずと謝りました。
「いいの。気にしないで。どうせベッドカバー洗うのも布団干すのもわたしだから。それに森下さんとわたしのおツユだもん、全然気にしない」
私のほうを見てニッコリ笑います。
汗で額やほっぺに貼りついて乱れた髪の毛と、上気した顔、潤んだような目元にゾクっとするほど色気があって、あらためて、相原さんて綺麗な顔立ちだなあ、って見蕩れてしまいました。

「一応、汗拭いたけど、やっぱりなんだかベトベトして気持ち悪いな」
相原さんが立ち上がり、バスタオルを首に掛けながら言いました。
「そう言えば今、何時なんだろう?」
独り言みたく言いながら、パソコンの机のほうへ歩いて行きます。
「まだ4時20分。だいじょうぶそう」
独り言にしては大きな声で言って、またベッドまで戻ってきました。
私は、一応からだを拭き終え、黄色いバスタオルをからだに巻いたところでした。

「ねえ、森下さん。からだ、ベトベトしてるでしょ?シャワー浴びよう」
「えっ?」
「そのまま家に帰るの、気持ち悪いでしょ?汗流しちゃおうよ」
「ほら、早く早く」
相原さんが私の右手を掴んで少し強引にひっぱりました。
「う、うん・・・」
私もちょっとはそう思っていたので、相原さんにされるがままにベッドを下り、お部屋のドアのところまでついていきます。

相原さんがドアを開けると、まぶしい光が目に飛び込んできました。
相原さんのお部屋がカーテンもピッタリ閉じた薄暗がりだったので、すっかり忘れていましたが、今日は気持ちのいい晴天でした。
廊下は電気が点いていなくてもまだ充分明るくて、その廊下を相原さんの白いお尻が小さく左右に揺れながら進んで行きます。
そうか!
シャワーを二人で浴びるとなると、今度は明るいところで私の裸を隅々まで見られてしまうんだ・・・
さっきまでは薄闇だったので、裸でいることの恥ずかしさもあまり感じなくなっていたのですが、明るいところで、と気がついた途端、薄れていた恥ずかしさが一気に甦りました。
またまたからだがカーッと熱くなってきます。
それは、私にとって心地良い種類の恥ずかしさではあるのですが・・・
相原さんは、そんな風に動揺している私を振り向きもせず、私の右手をひっぱっています。

バスルームは、廊下を一度リビングの入口まで戻り、その対面にある、まわり廊下を少し奥に入ったところにありました。
広めの洗面所兼脱衣所の奥にある浴室は、広いバスタブを埋め込んだ6帖くらいのゆったりした造り。
もちろん、明るい電気が煌々と点いています。

「とりあえず、からだの汗だけ流しちゃおう。髪の毛は濡らさないようにしたほうが、後がめんどくさくないと思う」
脱衣所に二人で入って、相原さんが私のほうを向きました。
明るいところで見る相原さんの裸身は、全体に白い肌のところどころに、からだを擦りつけ合ってちょっと赤くなってる部分、おっぱいの裾野とか、脇腹とか、太腿とか、があって、なんだか艶かしい感じでした。
情事の後、みたいな。

相原さんは、自分の後ろ髪を束ねてゴムで留めてから、やってあげる、と私の背後にまわり、私の髪を全体的に上にまとめてヘアピンで留めてくれました。
「うわー。森下さん、髪アップにしてもイイ感じ。ちょっと大人びた感じになって、これはこれでキレイ。顔ちっちゃいからなー」
「うそー。相原さんのほうがちっちゃいよー」
「はい。できた」
言いながら私の右肩を軽くポンと叩き、ついでに私が巻いていたバスタオルもスルッと背後からはずしてしまいました。
「あっ!やんっ!」
バスタオルがパサっと足元に落ち、反射的に右腕で胸、左手で股間を隠してしまいます。

「今さら隠してもしょうがないでしょ?」
相原さんは、嬉しそうな顔で私の正面に回り、私の両腕を力ずくではがします。
「明るいところで見ると、森下さん、ほんと白いねー。スベスベのツヤツヤ」
「おっぱいは、森下さんのほうがちょっと大きいかな。乳首も」
「ソコの毛、本当に薄いんだ。ムダ毛も少なそうー、いいなあー」
私の裸をマジマジと身ながら、いろんなことを言ってきます。
「あーん、そんなに見ないで・・・恥ずかしい・・・」
私は、両手をアソコの前に垂らして、モジモジうつむいてしまいます。
「ううん。すっごく綺麗だって。もっと自信持って」
相原さんがやさしく肩を抱いてくれました。
「それじゃあ、シャワー浴びよう、ね?」

浴室に入り、シャワーが肩口くらいからあたるようにセットして、二人寄り添ってその下に立ちました。
ぬるま湯くらいの温度。
勢いのある水流が私たちのからだを叩き始めます。
しばらくは、お互い自分のからだを撫でていましたが、やがて、相原さんが両腕を伸ばして私のからだをやさしく撫で始めました。
私も真似して、相原さんのからだに両腕を伸ばします。

相原さんがいったんシャワーを止めて、いい香りのするボディソープを手に取り、私のおっぱいにピュッとかけました。
手でそこを撫ぜるとたちまち泡立ちます。
相原さんも自分のおっぱいにつけて泡立たせた後、またお互いで撫でっこが始まりました。

「あーーっ。気持ちいいっ!」
相原さんは、首から下泡まみれな私のいろんな場所に手を滑らせながら、本当に気持ち良さそうにつぶやきました。
私だって同じです。
相原さんのからだは、なめらかで、スベスベで、余計なお肉がどこにも付いてなくて、泡の感触ともあいまって、いつまででも撫でていたい、と思うほどの気持ちの良さでした。

「ネットの告白文とか読んでいるとー」
泡まみれの私をやさしく撫でている泡まみれの相原さんが、突然切り出しました。
「セックスのときって、オマンコ舐められるらしいの」
「えっ!?」
相原さんがオマ・・って口に出すことには、それほど驚かなくなっていましたが、今は、その内容に仰天して思わず相原さんを撫でる手が止まりました。
「なんだか汚くない?オシッコが出るとこのすぐそばだよ?」
相原さんも私を撫でる手を止めて、私をじっと見つめて言います。
「わたし、あんまりそんなことされたくない」
「私も・・・」

「それで、お返しってわけじゃないけど、男のアレを咥えなきゃいけないらしいの」
「えーーっ!?」
「冗談じゃないよねえ。男のって言ったら、オシッコ出すとこ、そのまんまじゃない?汚すぎ」
私は、驚きすぎて声も出せません。
さっきまでの気持ち良さが全部どこかへ消えてしまいそうです。
「フェラチオっていうらしいんだけど、わたし、絶対やりたくない。って言うか、絶対噛んじゃう。噛み切っちゃう」
相原さんが冗談めかして笑ってから、シャワーのレバーをひねりました。

私の頭の中に、久しぶりにトラウマなフラッシュバックが甦りました。
ただ、幸いなことに頭の中を一瞬、横切っただけで、すぐに消えてくれました。
ちょっとの間ボーッとしてしまった私は、目の前にいる相原さんに気づいて、心底ホッとします。

ザーッという音とともに、見る見る二人のからだに付いた泡が洗い流されていきます。
相原さんの両手がまた、私のからだを這いまわり始めました。
私もゆっくりと相原さんのからだに両腕を伸ばしました。


図書室で待ちぼうけ 19