2017年1月29日

非日常の王国で 13

 股下が空洞になっている卑猥な椅子に、思い切り恥ずかしい格好で戒められている私。
 これからされることへの不安と期待で胸が張り裂けそう。
 M字に広げられた両腿の向こうに、テーブルに群がったお三かたのキャピキャピはしゃぐお姿が見えています。

「うわー。何?このイボイボ」
「これってたぶん、吸いつくんだよね?」
「あ、これがお尻用じゃない?」
「こんなの入るのかしら?」

 弾んだお声とは裏腹な、妄想を徒にかきたてる不穏なお言葉がどんどん聞こえてきて、ゾクゾク震えてしまいます。
 からだは熱いのに鳥肌が立っているみたいに、全身の皮膚が戦慄いています。

 やがてお三かたが私の傍らに戻っていらっしゃいました。
 手に手にカラフルなラブトイズを嬉しそうに握って。

 里美さまがキャスターの付いた、いかにも病院に置いてありそうなステンレスのワゴンを運んできて、私の傍らに据えました。
 一番上段のトレイには真っ白なタオルが敷いてあります。

「あ、それを選んだんだ。なかなか良いセンスよ」
 里美さまが、メグさまのお持ちになった赤色のバイブレーターらしきアイテムに目を遣り、愉快そうにおっしゃいました。

「それを試すのだったら、やっぱりみんな、これを身に着けておいたほうがいいかもね」
 里美さまがワゴンの下段に積んであった箱から何か取り出されました。

「このマゾ子はね、感極まってイキまくると、だらしなく潮まで吹いちゃうらしいのよ」
「あなたたちの綺麗なお洋服が、こんな淫乱マゾ子の潮まみれでグショグショになっちゃうなんて嫌でしょう?」
「これ、使い捨てのエプロン。これも医療用なの。トイズはいったん、そのトレイの上に置いて着るといいわ」

 里美さまがみなさまに手渡したのは、半透明な水色の薄いポリエチレン製らしきエプロンでした。
「介護現場とかで使われる本格的なものよ。これなら万が一マゾ子が潮噴射しても、みんなのお洋服を汚さずに済むはずよ」
 おっしゃりながら私の足元にもシーツらしき布地を敷く里美さま。

「アタシ、誰かが潮吹くの見るなんて、初めてっ!愉しみっ」
「あ、これ、ちゃんと袖まである。それに袖口にゴムが入っているんだ。すごーい」
「こんなの着ちゃうと、ますますアブノーマルな人体実験ムードが高まってきちゃうよね」
「うん。本格的に、お医者さんごっこ、っていう感じがしてきた」

 ポリエチレン地がガサガサいう音に混じって、お三かたの愉しそうなお声が聞こえてきます。
 背中の紐をお互いに結びっこして、やがて再び私の周りに集まっていらっしゃいました。

 背もたれを挟む形で後ろ手に、手錠拘束された両腕。
 椅子の肘掛けを跨ぐ形で大きくM字に開かれたまま、鎖に繋がれた両脚。
 ソックスと首輪以外全裸のからだを、菱縄縛りで締め付ける麻縄。
 麻縄に絞られたおっぱいの先端二箇所にぶらさがる、無機質に光る舌鉗子。
 そして絶望的広げられた股間を更に恥ずかしく粘膜の奥まで白日のもとに晒し上げている、ラビアに噛み付いた2本の舌鉗子。

 そんな格好で身動きの出来ない私を、まじまじと見つめてくる好奇に満ち溢れた6つの瞳。
 そのうちのいくつかはすでに、好奇から嗜虐へと輝きが妖しく変わっている気がしました。

 私、これからこのかたたちに、自分が浅ましく喘ぎ悦ぶ痴態のすべてを視られてしまうんだ・・・
 何をされてもあがらえない、こんな無様な姿のまま、みなさまが飽きるまで弄ばれ、嬲られ、辱められるんだ・・・
 被虐が極まり過ぎて、もうその視線だけでイッてしまいそう・・・
 
 その後ろには、里美さまの心底愉しそうなふたつの瞳が見えました。

「グッズで虐める前に、みんなの手だけでマゾ子をリラックスさせてあげよっか?だってほら、マゾ子ったら、あんなに怯えた目になっちゃてる」
 里美さまが私の頭の横まで近寄ってこられ、おもむろに右手を伸ばしてきました。

「お医者さんごっこで言えば、さしずめ触診ね。ほら、こんなふうに」
「あうぅ!」
 里美さまの右手が私の右おっぱいをむんずと掴み、乱暴にワシワシ揉みしだき始めました。
「うん。乳房にシコリはないようね。シコっているのは乳首だけ」
 お芝居じみた里美さまのお声。

「あっ、あっ、あーっ」
 里美さまが指のあいだに逃した舌鉗子の柄が、おっぱいに噛み付いたまブルンブルンと揺れて右乳首がちぎれそう。
 痛みと陶酔の入り混じった甘美な快感に、たまらずからだが大きく跳ねたがります。
 だけど、両腕両脚をガッチリ拘束されたからだは、うねうね身悶えるばかりで、全身に張り巡らされた麻縄が無駄に肌へ食い込むばかり。

「ほら、あなたたちも遠慮しないでやってみて。どこでも好きなところ診察しちゃって」
 今度は左おっぱいを揉み始めた里美さまのお言葉に、お三かたが近づく気配。
 すぐに、そっとお腹や太腿を触られる感覚がつづきました。

「肌がすっごく熱くなってるー」
「ロープもけっこう張りつめているんだね。皮膚に食い込んじゃって、なんか痛々しい」
「マゾ子のお肌スベスベー。でもこの手袋で触ると、なんかヘンな感じ」
「うん。何て言うか大胆になれるよね?うちらでイチャイチャしているときとは違って、相手は実験の被験体なんだから何してもいいんだ、っていう気になってくる」
 最後に恐ろしいことをおっしゃったのはヨーコさまでしょう。

 私のからだを8つの手のひら、40本の指が這い回っていました。
 ラテックスグローブで撫ぜ回される感覚は、素手でされるよりも無機質ぽく、撫ぜている人の感情の情報量が少ない感じがしてかなり不気味。
 目を閉じると胸を、お腹を、脇腹を、内腿を、無数の爬虫類がペタペタと這い回るような錯覚にとらわれました。

「はうっ!あっ、そこはっ!」
 どなたかが下腹部の縄を引っ張ったのか、縄が腫れている肉芽を擦りました。
「うわ、いやらしい声」
 すかさずどなたかの嘲るようなつぶやき。

 撫ぜ回されているうちに全身の皮膚がどんどん敏感になり、切ない感情が湧いてきます。
 ああ早く、もっと決定的なところを触ってください・・・
 そこじゃなくて、もっと下、もっと弄られたがっている私の一番はしたない裂けめ・・・
 そう思ったとき、ヌルっと襞を撫ぜられる感触がしました。

「はうっ!」
 自分でもびっくりするくらい大きな声が出てしまい、それが合図だったかのように一斉に私の下半身への陵辱が始まりました。
 ピチャピチャと恥ずかしい音が聞こえてきます。

「うわー。中まで熱いー」
 舌鉗子で抉じ開けられた膣の中をグルグル陵辱する指。
 膨らんだ肉芽をグリグリつまみ上げる指。
 わしづかみで左右のおっぱいを揉みしだきつづける里美さまの両手とともに、みるみる昂ぶっていく私。

「あーーいいっ、いいっ、そこぉ、ああーっ・・・」
「んんーーっ、もっと、もっとぉー、んんーっ、んぐぅーー」

「うわっ、マゾ子、えげつない声」
「こんな格好でこんなことされて、恥ずかしくないのかしら?本当にヘンタイだね」
「全部の穴、おっ広げちゃって、本気汁ダラダラ垂らしちゃって」
 歳下のかたたちからのお言葉責めが耳に心地いい・・・

 快感に翻弄されながらも、一本だけ不穏な動きをしている指の存在にも気づいていました。
 私の愛液をまぶしたのであろうヌルヌルした指先をお尻の穴にスリスリ撫でつけてくる指。
「あ、そこは・・・だめっ、だめぇーっ、いやぁーーーっ!」
 菊門が抉じ開けられ指がヌルリと侵入してくるのがわかりました。

「うわー、スルッと入っちゃった。中でキュッキュと締め付けてくるー」
 愉快そうなヨーコさまのお声が聞こえ、挿入した指を中でグルグル動かし始めました。
「だめぇー、動かしちゃだめーっ、いやーっ、ゆるしてくださいぃーーっ!!」

 アヌスにズッポリ埋め込まれた指と膣内奥深く潜り込んだ二本の指で、からだの内側から掻き回されます。
 そのあいだにも腫れ上がった肉芽は執拗に捏ね繰り回され、乱暴な手のひらに乳房をもてあそばれています。

「あっ、いやっ、だめっ、もうっ、もうーーーっ」
「どう?面白いでしょう?このままイカせちゃいましょうか?」
 里美さまのお言葉にビクンとからだが震え、のけぞらせていた頭を少しだけ上げ、薄目を開けて自分のからだのほうを見ました。

 舌鉗子が噛み付いた左右乳首を思い切り引っ張る、里美さまの愉しそうなお顔。
 膣の中を掻き回しているのは童顔のメグさま。
 クリトリスを潰していらっしゃるのは、火照ったお顔の倉島さま。
 そして、アヌスに指を挿入してもてあそんでらっしゃるのが、お三かたの中で実は一番ドエスらしいヨーコさまのようです。

「ほら、マゾ子、イッちゃいなさい。虐めてくださるみなさんに感謝して、マゾらしく浅ましく、イッちゃいなさい」
 里美さまの蔑みきったお声に、みなさまの指の動きがいっそう活発化しました。

「ああーーっ、いいっ、いいっ、ィきます、イッちゃいますぅ、あ、ありがとー、ありがとーござまーぁっ!!」
「誰か片手の空いている人、マゾ子のお尻を叩いてやって、そうすればこの子、もっと気持ち良く啼くはずだから」
「あ、はーい」
 アヌス担当のヨーコさまが左手で私の尻たぶを平手打ちし始めます。

 ピシャっ!
「あーーっ!」
 ピシャっ!」
「いいーーっ!」
 ピシャっ!
「もっとぉー、もっとつよくぅ!!・・・」

 もはや頭の中は真っ白でした。
 それでもヨーコさまが私のお尻を叩くたびに、ほらっ、イけっ、イッちゃえっ、このいやらしいメス豚がっ!と小さくつぶやかれているのは、聞こえていました。
 そして、乳首への疼痛も、クリットへの摩擦も、膣壁への圧迫も、アナルへの蹂躙も、尻たぶへの痛みも、からだが全部感じ分けていました。
 それらの刺激がやがて快感という一本の太い激流となって、全身が溶け出してしまいそうなほどの恍惚感に包まれました。

「ああーっ、イキますぅ、イッちゃいますぅぅぅーっ、ううぅぅぅーーーっ!!!」
「うわーーっ、膣の粘膜がキューッと締まって蠢いたよ!?」
「アヌスもっ!すっごい締め付け・・・」
「下腹がヒクヒクしてる・・・これは完全にイッたね?すごいもん視ちゃった・・・」

 みなさまが興奮されたお口ぶりでガヤガヤおっしゃるのを遠くお聞きしながら、すさまじい快感に酔い痴れていました。
 全身の力はグッタリと抜けているのに、おっぱいと下腹部と両腿がそれぞれ別の生き物みたいに、上下したりヒクついたり。
 里美さまがいつの間にか、ビデオカメラを私に向けていました。

「さあ、これだけ深くイッたマゾ子は、ここからはケダモノよ。何やってもいイきまくるはず。今度はトイズをどんどん使ってマゾ子を壊しちゃいましょう」
 里美さまが近づいてきて、乳首の舌鉗子を外してくださいました。

 まず右から。
「あーーっ!」
 そして左。
「あーーーっ!」

 血流が戻る激痛もイッたばかりの余韻の中では、次の欲情を呼ぶ前戯でした。
 つづいてラビアを挟んでいた舌鉗子も外されました。
 大陰唇がジンジンと痺れ、濁った愛液がドロリと滴ります。

「マゾ子のマンコ、鉗子を外されても半開きのままだね?」
 メグさまが可笑しそうに指さしておっしゃいました。
「発情しちゃってるからだよ。何か咥え込みたくて仕方ないんだ、このメス豚の淫乱マンコ」
 ヨーコさまも嘲るようにおっしゃいます。

 お三かたがワゴンのトレイから、それぞれが選ばれたラブトイズをお手に取り、私に近づいてきました。
 もはやこの場にいるかた全員が、冷酷なサディストの笑みを浮かべてらっしゃいました。

 舌鉗子を外され菱縄縛りだけとなった私の裸体を、ニヤニヤ眺めるみなさま。
 おねだりするように尖る乳首と肉芽。
 敏感な箇所をどこも虐められていないことが、かえって疼きを掻き立ててきます。

「イボイボバイブとアナルバイブにクリットローターか。みんな自分で使ってみたいトイズを選んだのかな?」
 里美さまがお三かたのお持ちになったトイズを見て、からかうみたいにおっしゃいました。

「まさかー。アタシ、アナルバイブなんて挿れたくないしー。マゾ子が好きそうなやつを選んでみたんですよ」
 ヨーコさまが代表して、笑いながら否定されました。

「それじゃあいっぺんに装着して、しばらく放置して、マゾ子が壊れていくさまをじっくり見させてもらいましょうか」
 含み笑い混じりのゾクゾクしちゃう里美さまの声音。
 お三かたが私の下半身に群がりました。

 どなたかの手で私のマゾマンコにバイブレーターがズブリと突き立てられました。
 何の前触れもなく、あたかもそれが当然のことのように。
「ああーーっ!」
 胴体にイボイボを纏った、あの赤いバイブレーターのようです。
 かなり太い。
 その一撃で膣内がパンパンに満たされました。

 少し遅れて菊門に異物。
 アナルパールに似た感触が直腸内に、さっきの指先よりも奥まで潜り込んでくる・・・
「ああん、いーやぁーーーっ!」

 同時にクリトリスが何かに吸い付けられて引っ張られる感覚。
 倉島さまの背中が私の股間に覆いかぶさっています。

「まだスイッチを入れては駄目よ。バイブやコントローラー類は、落ちないようにローブに挟んじゃえばいいわ」
 里美さまのお声と同時に、あちこちで麻縄が食い込む感覚がしました。

「なるほどー。股縄していると便利ですねー」
 ヨーコさまの感心したようなお声とともに、マゾマンコとアナルのバイブが縄に押され、より奥深く侵入してきました。
「あぁ、うぅぅ・・・」

「うわー。これが有名な二穴挿入ってやつですね?おまけにクリちゃんまでこんなに腫れ上がらせちゃって」
 ヨーコさまの嬉しそうなお声。

「これでバイブ動かしたらマゾ子、本当におかしくなっちゃうんじゃない?」
 メグさまが心配してくださっています。

「あたし、マゾ子さんのこと、ちょっと羨ましいような気にもなってきちゃった・・・」
 マゾっ気を刺激されちゃったらしい倉島さま。

「いいわね?始めましょう。くれぐれも潮には注意してね?」
 イタズラっぽくおっしゃった里美さまがビデオカメラを構え直されました。
「それでは一斉に、スイッチ、オンっ!」

 里美さまの号令と共に、私の下半身が別の生き物になりました。
 膣壁を、腸壁を、陰核を震わせる強烈な振動。
 大量の虫の羽音のようなヴゥーンという低音に包まれた下半身がみるみる蕩けだしていきます。

「あーーっ、いいーっ、イクっ、イーークゥーっ、ああああーーーっ!!!」
 数秒も保たずに第一波到達。

 でも振動は止まること無くつづき、絶頂の余韻をかき消すように、第一波を凌駕する快感が襲いかかります。
「いいーーーっ、だめぇーっ、もう、もう、もう、イーーークーーーゥっ!!!」
「いやーっ、ゆるしてぇーっ、こわれちゃうぅーっ、いいっ、いいっ、イクゥゥゥっ!!!」
「あっ、またくるっ!きちゃうっ、イッちゃうっ!イッちゃうゥゥーーーっ!!!」
 得も言われぬ甘美な痺れが下腹部から太腿にかけてたてつづけに炸裂しました。

「すごいねー。気持ち良さそー」
「マンコから愛液ダラダラだー。よだれもダラダラー」
「でも下半身は凄いけど、おっぱいがブルンブルン揺れているだけで、刺激が無くて寂しそうだね?」
 最後にメグさまがポツンとおっしゃったお言葉に里美さまが応えました。

「あ、それだったらいいものがあるわ。あなた、ちょっとこれを引き継いでくれる?好きなところにレンズ向けていればいいから」
 撮影されているビデオカメラをメグさまに預け、その場を離れる里美さま。

 そのあいだも私は何度も、イキつづけています。
 イクたびに快感は大きく深くなり、休む間もなく頭の中がスパークしていました。
「いやーっ!だめーっ、もう、もう、とめてーっ、あっ、あっ、いいっ!もっと、もっとぉぉぉっ!!!」

 何度目かに達しようとしていたとき、乳首に新たな刺激を感じました。
 いつの間にか里美さまがお戻りになり、私の右乳首に木製の洗濯バサミを噛ませていました。
「はうぅっ!」
 久しぶりの刺激に乳首の感度が一段上がります。

 里美さまは無造作に、いくつもの洗濯バサミを私の肌に噛ませていきます。
 左右の乳首はもちろん、乳首を囲むようにおっぱいの皮膚をつまみ、左右の脇腹をつまみ、下腹部をつまみ。
 私の上半身は洗濯バサミだらけになっていました。
 それらの洗濯バサミはすべて一本の紐に繋がれていて、その紐の端をビデオカメラと引き換えにメグさまに握らせました。

「いい?マゾ子。次にイキそうなときは、自分でカウントダウンしなさい。そうね、5から0まででいいわ」
 里美さまのご命令口調。
「あっ、はっ、はいぃっ・・・」
 私はすでに、洗濯バサミの痛みで、イク寸前まで高まっていました。

「あなたはマゾ子がゼロって言った瞬間に、その紐を思い切り引っ張るの。マゾ子のこの上ない歓喜の悲鳴を聞けるはずよ」
 愉快そうな里美さま。
「は、はいっ!面白そうっ!」
 お声を弾ませるメグさま。

「あなたたちはマゾ子のお尻を思いっきりひっぱたくといいわ。それもマゾ子にはご褒美だから」
「はいっ!」
 愉しそうな倉島さまとヨーコさまのユニゾン。

「マゾって凄いね。本当に痛さも快感になっちゃうんだ」
「あたしも自虐趣味あるけど、マゾ子さんに較べたらまだまだだな」
「ワタシ、この紐持たされた途端にゾクゾクして、濡れてきちゃったみたい」
「メグってロリのくせに意外と エスっ気あるもんねー」
 キャッキャウフフとはしゃぐお三かた。
 
「さあ、始めましょう」
 里美さまがススッと私の右腿の傍に移動されました。
「ここでちょっと、うちのオリジナルトイズの宣伝させてもらうわね」
「このバイブは振動だけじゃなくてピストンも出来るのよ、前後に」
「この動きはね、Gスポットを刺激して潮吹きを誘発しやすくなるの」
 
 里美さまが私の右腿と縄のあいだに挟まったコントローラーに触れると、私のマゾマンコに埋まったバイブレーターが震えたまま、より奥へと侵入するようにピストン運動を始めました。
 バイブレーターのイボイボが今までとは違う動きで膣壁を擦るのがわかりました。

「あっ、あーーっ、だめですぅ、もうだめですぅ、ィきます、イッちゃいますぅぅぅ」
「えっ、もうなの?」
 ヨーコさまの慌てたようなお声が聞こえ、間髪を入れず左の尻たぶをピシャリとはたかれました。

「それなら早くカウントダウンしなさい」
 里美さまがカメラのレンズを私の顔に向けてのご命令。
 
「あーっっ!ご、ごめんなさいぃ、イキますぅ、ご、ごぉ・・・」
 ピシャン!ピシャン!
 右と左の尻たぶが交互に、手拍手で私のオーガズムを煽るような音をたてています。

「よおんっ、んっ、あ、ありがとうござぃまぁ、さーんっ、んっ、だめ、でちゃうっ!でちゃいそうっ・・・」
「潮に気をつけてっ!」
 里美さまの語気鋭いご注意が聞こえました。

「にぃーっ、あ、もうだめ、イッちゃうっ、出ちゃうっ、イッチャウぅぅ、いいいちっ!!」
 からだがフワッと宙空高く舞い上がります。
「イクぅーーーーっ!ぜーろっ!!」
「あああぁーーーーーーっ!!!」
 ビチャビチャビチャーっ!
「うわーーっ!」

 上半身に夥しい鋭い痛みを連続で感じたと思ったら、すぐにそれらが極上の快感に姿を変えて全身へと広がりました。
 筆舌に尽くせない絶頂感、開放感、爽快感。
 それでも動きを止めないバイブたち。
 いつまでもつづくかのようなイきっ放しの感覚に、喘ぎ、叫び、懇願し、黙り込んで我慢して、再び喘ぎ・・・

 私の心にも脳にも、一欠片の理性も残っていませんでした。
 たった今味わった凄まじい快感の余韻と新たに膨らみつつある快感を同時に貪る、ケダモノのように浅ましい淫らな肉塊と化していました。


非日常の王国で 14


4 件のコメント:

  1. 自分でカウントダウンさせるのは、良いアイデアですね。

    そういえば、上記のように、多くの同性に蔑まれながら責められるDVDの映像作品がありました。
    「グローリークエスト」というメーカーの「セレブ公開調教シリーズ」です。
    使用人の男たちが責める場面もあるので、そこは邪魔でしょうけどね(笑)。

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  2. 鵺(ぬえ)さま

    コメントありがとうございます。
    ご紹介いただいた作品、ググってみたらたくさん出ているのですね。レズビアンSMというわけではなさそうですが、責め方が面白そうなので今度レンタルしてみます。
    AVはそんなに見ないのですが、お姉さまが貸してくださった「レズオーガズム」というDVDがすごくよかったです。

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  3. 先日入手したのは、「ちょっと過激なSMレズワールド」の1・2巻です。
    アマゾン、dmm.comでも入手可能ですが、ヤフオクが最も安価だと思います。
    私が一番素敵だと思っているのは、「カリスマ女王様のSM調教白書 アメとムチ」というDVDです。
    M男、M女、白人M女を責めるものですが、最高です。
    6場面全て入った「5時間・最終章」も出ています。
    ただ、上記のものは羞恥系ではないので、お口に合うかどうかは分かりませんよ。(笑)

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  4. 鵺(ぬえ)さま

    コメントありがとうございます。
    再びググってみました。
    前者は面白そうと思いましたが、後者のほうは、針責めとかタバコの火責めとかもあるみたいで、そういう流血とか火傷系はちょっと・・・と思いました。ごめんなさい。

    直子

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