2017年12月17日

三人のミストレス 14


 一階まで下りると、店内は少し照明を落としてガランとしていました。
 カウンターの真ん中にお姉さま。
 そのお隣にもうおひとかた、どなたかいらっしゃるみたい。
 お姉さまの目の前には、ほとんど空になったワイングラスが置いてあります。

「ああ、意外に早く復活したのね。直子、こっちへいらっしゃい」
 私に気づいてくださったお姉さまが、ご自分のお隣の空いている方のカウンター椅子を指さされます。

「あ、はい・・・」
 おずおずとストゥールに歩み寄り、丸い腰掛け部分にバスタオル越しのお尻を乗せます。
 回転式のストゥールだったので少し腰を捻ると、体全体がカウンター正面に向きました。

「はい、お疲れさま。ずいぶん可愛く喘ぎ放しだったから喉乾いたでしょ?これ、飲んで」
 カウンター越しにさーこママさまが、カクテルグラスに注がれた透明な飲み物を差し出してくださいます。

「あ、ありがとうございます・・・」
 うつむいてグラスを手に取り、一口唇を当てます。
 ん、甘い・・・冷たい、シュワシュワしている・・・でもお酒?、んっ、美味しい・・・
 結局一気に半分までゴクゴク飲んでしまいました。

 グラスをテーブルに戻すために再びうつむいたとき、大変なことに気がつきました。
 座るために腰を曲げているためバスタオルの裾がせり上がり、ツルツルな恥丘がスジの割れ始めまで、ストゥールの上で見事に露出していました。
 カウンターで隠れて、さーこママさまからは見えないでしょうけれど、お隣のお姉さまからなら丸見えなはず。

 はしたない・・・
 かといって隠そうとして裾を引っ張ったら、今度は乳首がポロンと、こんにちは、しちゃいそうだし・・・
 自分のからだがみるみる火照っていくのがわかりました。

「気を失っちゃったときはビックリしたけれど、すっかり血色も戻って、来たときより数段色っぽくなっているわよ」
 私の顔をじっと見つめていたさーこママさまが、今の私の下半身の状態を知ってか知らずか、火照っている私を冷やかしてきます。

「わたしも若い頃、たまに気絶していたわ。とくに膣でイカされると、だめなのよね。気持ち良すぎて頭の中が真っ白になって」
 さーこママさま、けっこうお飲みになられたのかな、目をトロンとされて、あけすけな告白。

「初めて気絶したのは、同性と初めてそういうことをしたときだったわ。学校出て最初に就職した会社の先輩」
「それから私も女性同士のえっちにハマっちゃったの。男はがさつだしめんどくさいし。男として気絶したことなんて一度もなかったわ」
 さーこママさまの瞳が、昔を懐かしむように細まります。

「それで気絶から覚めた後って、からだが全体がとても敏感になっていない?ちょっと触られてもヒクヒクしちゃう、全身性感帯、みたいな?」
 イタズラっぽく私の顔を覗き込んでくるさーこママさま。

「あの、えっと・・・」
 その通りなのですが、素直に、はい、とお答え出来ないのは、さーこママさまの背後、厨房の奥のほうに男性のかたらしいお背中が見えているからでした。

 おそらくあのかたが、ケンちゃん、さま。
 このお店のシェフをされていて、ゲイで露出症マゾで、私のことを羨ましがっている、とお聞きしていましたが、男性は男性です。
 同性だけの場で辱められているときとは異なる、男性に欲情を催されてしまったらどうしよう、という幾分怯えの入り混じったフクザツな羞じらいを感じていました。

「あれ?直子ちゃん、ケンちゃんのこと気にしているの?」
 私の視線の先に気がつかれたのか、さーこママさまの訝しむようなお尋ね。

「あ、いえ、あの・・・」
「さっき社長さんから聞いたわよ。直子ちゃん、男性全般が苦手なんですってね?」
「あ、え、は、はい・・・」

「大丈夫、安心して。ケンちゃんは、女性になんかまーったく興味無いの。どんなに可愛らしい子がどんなにえっちな格好したって、ちんちんピクともしないみたい。パートナーのダニエルだけに首ったけの超ラブラブだから」
 私の視線の先で包丁をトントンさせていたケンちゃんさまの右肩が、ピクンと動きました。

「それにね、妙にアタマ堅いとこがあって、わたしが夏だしってちょっと肌の露出多めな服を着てくると、それはレディとして品が無い、なんて怒るのよ。自分だって酔っ払ったら露出狂のクセにね」
 笑いながらおっしゃったさーこママさまのお声に、ケンちゃんさまの肩が今度は二回、ピクンピクン。

「店長?野菜切り終わったから、下ごしらえ始めますよ!」
 ケンちゃんさまの少し苛立ったようにぶっきらぼうな大声が聞こえ、はいはーい、とお答えしつつ奥の厨房へと戻られるさーこママさま。
 入れ違いにお隣のかたとご熱心におしゃべりされていたお姉さまが、こちらを向かれました。

「直子の淫乱マゾボディは、こんなんじゃまだまだ序の口よね?敏感になってやっと火が点いたってところでしょ?これから二次会で、もっと盛り上がるわよ?」
 さーこママさまと同じくらい瞳をトロンとさせた妙に艶めかしいお姉さまが、じっと私の剥き出しの恥丘を視つめておっしゃいました。
 って言うかお姉さま、お隣とおしゃべりしながらも私とさーこママさまとの会話もちゃんとお聞きになってくださっていたんだ。

「あの、えっと、他のみなさまはどうされたのですか?」
 お姉さまのお隣に座っていらっしゃるのは、絵理奈さまお付きのヘアメイクアーティストのしほりさまでした。
 しほりさまの更にお隣に里美さまがお座りになり、他のスタッフのみなさまのお姿はありません。
 ギャラリーに加わられたOLさんたちのお姿も、アルバイトのマツイさまのお姿も。

「みんなお開きになった途端に、そわそわと夜の街にくりだしていっちゃったわ。それぞれ、つがいで」
 可笑しそうに笑いながらおっしゃるお姉さま。

「直子があんまり気持ち良さそうにイキまくるものだから、みんなアテられちゃって、居ても立ってもいられなくなったんじゃない?」
 お姉さまがからかうように私の顔を覗き込んできます。

 つがいで、ということは、雅さまとほのかさま、リンコさまとミサさま、そして綾音さまと絵理奈さま、ということでしょう。
「それで、カップリングにあぶれたわたしたちが社長さん主催の二次会で、憂さ晴らしさせてもらうことになったってわけ」
 しほりさまがお道化た口調で、お姉さまのお言葉を引き継がれました。

「では、この4人で、これからどちらかに伺うのですね?」
 私もお姉さまとふたりきりになりたい気持ちもありましたが、お姉さまとしほりさまと里美さまという、エス度の高い珍しい組み合わせにワクワク潤んできてしまうのも事実でした。

 何よりも、どこへ連れて行かれるのかが気になります。
 絶対にただの飲み会などではなく、私を辱める場なのでしょうけれど。

「そう。うちの連中は今頃それぞれ、ふたりだけの世界で盛り上がっていることでしょうね。綾音たちは、気が向いたら顔を出すかもしれない、って言っていたけれど」
 お姉さまのお口ぶりでは、もう伺う場所も決まっているご様子。
 そこまで本当に私を、バスタオル一枚で連れて行くおつもりなのでしょうか?

「そう言えばパーティの最中に、マツイちゃんから面白いこと聞いちゃったんだ・・・」
 三席向こうのお席の里美さまがカウンターに身を乗り出して、私にそう告げたとき・・・

 カランコローン!
 背後から突然、軽やかな音色が鳴り響きました。
 お店の入口ドアのウェルカムチャイム。
 どなたかがお店に入ってこられたみたい。

 驚いて思わず振り向いてしまいました。
 照明を落としたドア前に立ち尽くす長身細身なシルエット。
 この熱帯夜に黒のパンツスーツとタイを締めた白ワイシャツをきっちり着込み、頭にはおまわりさんのようなカッチリしたツバのついた制帽まで。
 って、えっ!ひょっとして本物のおまわりさんっ!?

 ギクリと心臓が跳ね、あわてて顔を逸らし正面に向き直ります。
 お店二階の窓辺から私の痴態が目撃され、どなたかにツーホーされちゃったのかな?コーゼンワイセツ?タイホ?
 ドキドキが自分の耳に聞こえてきそうなほど。

「ワタナベさま、お迎えに上がりました」
 聞こえてきたのは少しアルト気味ながら紛れも無い女性のハキハキしたお声。

 あ、女性だったんだ・・・それで、お迎え、ということは、タクシーの運転手さんとかかな?・・・
 急激に膨らんだ恐怖が急激に萎み、盛大にホーッと胸を撫で下ろす私。

「あ、わざわざ悪かったわね。指定時間ぴったり。さすがね」
 隣で思いっ切りパニクっていた私のことなんてまったく気づいていなかったらしい、お姉さまののんきなお声。

「ママさ~ん、車が来たから、あたしたち、おいとまするねー。また近いうちに寄らせてもらうからー」
 厨房の奥のさーこママさまにお声を掛けられるお姉さま。

「あ、今日はありがとねー。直子ちゃんもみなさんも、また気軽に立ち寄ってねー」
 おっしゃりながらさーこママさまが、濡れた手をタオルで拭き拭き、近づいてこられました。

「とくに直子ちゃん、あなたはまた、ここで裸になってね。今度は、そういうの好きそうなお客さん、たくさん呼んでおくから。もちろん女性だけ。あなたも大勢に視られたほうがもっと嬉しいんでしょ?」
 ご冗談なのか本気なのか、私の両手を取ってブンブン振られるさーこママさま。

「あ、はい・・・今日は、いろいろありがとうございます、ごちそうさまでした・・・」
 そんなふうにしかお答え出来ず、ブンブン振られる両手の振動でバスタオルが落ちてしまわないかハラハラな私。

「さ、それじゃあ行きましょう。ママさんもケンちゃんも、またねー」
 お姉さまがストゥールを下り、さーこママさまの手から私の右手を奪い取ります。

「気をつけてね、あ、それと直子ちゃんは、月曜日にお洋服、取りに来なさいね」
 カウンターの中で手を振りながら、お見送りしてくださるさーこママさま。

 そのときにはケンちゃんさまもお顔をこちらにお向けになり、私たちを見送って丁寧にお辞儀してくださいました。
 初めてちゃんと見たケンちゃんさまのお顔は、欧米のロックミュージシャンさんにいそうな、口髭をお鼻の下にへの字に蓄えた凛々しいハンサムさんでした。

「新宿へ、ということですので、車は通りの向こう側に停めてあります。恐れ入りますが横断歩道を渡ってそちらまで移動してください」
 白手袋がお似合いな至極丁寧な運転手さまの先導で、お店のドア前にひとかたまりになった私たち。

 とうとう私は、バスタオル一枚に首輪とスニーカーという破廉恥な格好で、終末の夜のお外に出ることになりました。
 と言っても、道路の反対側に停めてあるらしいタクシーまで、という短かい距離らしいので、幾分か気が楽になりました。

 ドアを開けるとモワッと全身に押しかかってくる真夏の熱帯夜の熱気と喧騒。
 終末の夜の10時過ぎ。
 高層ビルから近いこの場所は地下鉄の駅からもほど近く、遊び足りないのか家路を急ぐのか、昼間ほどでは無いにしろ頻繁に人影が行き来しています。

 そんな中を、両肩はおろか胸の谷間までモロ出しなバスタオル一枚だけからだに巻きつけた姿で、お姉さまに手を引かれ歩いて行く私。
 微風ながらも夜風がタオル地の裾をユラユラ揺らし、ワレメを風が直に撫ぜていくのを感じます。

 さっき感じた気楽さはどこへやら、通勤で見慣れた街角に身を置いた途端、罪悪感と被虐感がゾワッと背筋を駆け上がってきました。
 私、こんな格好で夜のお外に・・・紛うことなきヘンタイ女だ・・・

 夜目なので真っ白なチューブトップ超ミニドレスに見えないこともなさそうですが、すれ違うかたたちの怪訝そうな視線が素肌に突き刺さります。
 なるべくお姉さまの背中に隠れたいのに、並んで歩こうと歩調を合わされるイジワルなお姉さま。
 里美さまとしほりさまは、運転手さまのすぐ後ろを、並んでズンズン先へ行ってしまわれます。

 お店から10メートルくらい先にある横断歩道。
 すでに信号待ちでOLさんらしきおふたりと若めな男性サラリーマンさん。
 その後ろに5人、横並びで着きました。

 対面にも信号待ちの男性がおふたり。
 私たちが待っている場所にはちょうど外灯が照っているので、対面からは一際明るく見えていることでしょう。
 事実、男性のうちのおひとりがこちらを小さく指差して、お隣のかたに何か耳打ちされているのが見えました。

 ああん、視られてる・・・バッチリ注目されちゃっている・・・
 たとえこれがバスタオルだと気づかれなくても、胸の谷間の大半を露出させ、絶対領域ギリギリの超ミニでからだを見せびらかしている、露出狂のスケベ女だって思われちゃっている・・・
 
 そう考えることは、居ても立ってもいられないほど恥ずかしいことなのですが、一方で異常なほどの性的昂ぶりも感じていました。
 じんわり全身汗ばんでしまうのは、暑さのせいだけではありません。

 横断歩道を車が何台か通り過ぎ、やっと信号が変わりました。
 OLさんたちが歩き始め、私たちもつづきます。
 赤信号でストップした車のヘッドライトが、左右から私を照らし出します。
 お姉さまは何もおっしゃらず、黙って私の手を引いています。

 対面から歩いてくる男性たちが不躾に、私の胸元や脚の付け根付近をガン見してくるのがわかります。
 車の中からも、私たちの移動速度とシンクロして幾つもの視線が動いているはずです。

 男性たちと擦れ違う瞬間に、バスタオルがハラリと外れたら、どうなっちゃうのだろう・・・
 そうしたい衝動が突然湧き上がってしまうほど、私の理性は息も絶え絶えになっていました。

 結局、お車にたどり着くまでに、のべ十数人の男女が私の視界を横切っていきました。
 露骨にガン見してくる人、チラチラと盗み見てくる人、すれ違ってすぐ振り返る人。
 伏し目がちに周囲を窺っていた私でさえ、それくらいわかったのですから、実際にはもっと大勢の人に注目されていたと思います。

 横断歩道を渡り切って少しお店側に戻ったところに、左右側面のライトをチカチカさせて駐車している大きめで真っ黒でピカピカな乗用車。
 自動車に詳しくない私が見ても、なんだか高級そう、と思えるほど風格のある形の立派な乗用車でした。

 ドアのところに小さく金色のエンブレムが描かれているので、これもタクシー?
 あ、こういうのって、ハイヤーって呼ぶのでしたっけ?

 運転手さまがまず、後部座席を開けてくださり、しほりさま、私、里美さまの順に乗り込みました。
 助手席にお姉さま、最後に運転手さまが乗り込まれ、ブルルとエンジンがかかります。
 瞬く間にエアコンの冷気が車内に行き渡り、瞬く間に汗が引いて適温になりました。

 スーッと音も振動も無く、お車が走り始めます。
「それじゃあしほりさん、里美ちゃん、打ち合わせ通りやっちゃって」
 お姉さまがシートベルトをしながらおっしゃり、里美さまの右手がスルスルっと私のバスタオルに。

「あ、いやんっ!」
 完全に虚を突かれ、手遅れな抵抗空しくバサッとバスタオルを剥ぎ取られ、お車の後部座席でスッポンポン。
 あわてて右腕でおっぱいを庇い、シートに小さくうずくまります。

「ごめんなさいね、騒々しい上にはしたなくて」
 お姉さまが運転手さまに、嬉しそうにお詫びされています。

「大丈夫ですよ。わたくしそういうの、慣れていますから」
 朗らかにお答えになる運転手さま。
 それから運転手さまは首をちょっと左に向けて、後ろの私に語りかけるみたいに、こうおっしゃいました。

「安心してお嬢さん。この車の後部座席は窓三面にスモークフィルム貼ってあるから、外から中は覗けないの、とくに夜はね」
 ルームミラーに映った運転手さまの切れ長なおふたつの瞳が、私のからだをじっと見つめているのがわかります。

「ほら、運転手さんもそうおっしゃっているじゃない?直子、着替えをするから手をどけなさい」
 お姉さまのご命令口調。
 もちろん逆らえない私は、胸を庇う腕を外し、ピンと尖りきった両乳首を空気中に晒しました。

 お車は信号待ちで停車しています。
 大きめの交差点で、すぐ脇の歩道を夜10時過ぎにしては多めの老若男女が行き来されています。

「まあ、お綺麗なバストだこと。隠さなくても大丈夫ですよ。舗道の人たちからは、窓に顔をくっつけて覗き込みでもしない限り見えないですから」
 ご丁寧におっしゃってくださる運転手さまの口調に、そこはかとないイタズラっぽいニュアンス。
 少し間を置いて突然、後部座席左右の黒い窓がスーッと下がっていきました。

「あとはこんなふうに、こちらから窓を開けたりしませんとね」
 今度はあきらかなからかい口調でおっしゃった運転手さま。

 あっ、と思ったときには遅すぎました。
 両手で胸を庇おうと思ったときには、左右からしほりさまと里美さまにしっかり両手を押さえられていました。

 お車はまだ停車しています。
 開け放たれた窓からお外の熱気とざわめきがなだれ込んできています。

 私に出来ることと言えば、せめて顔だけは隠そうと、ただうなだれるだけ。
 近くでワッハッハと弾けたような笑い声が聞こえました。
 でも、お外を行き交う人たちに剥き出しのおっぱいが視られちゃっているのかどうか、確かめる勇気なんて私にあるわけがありません。

 やがて再びお車は音も無く滑り出し、同時に窓もスーッと上がってきて、車内に静寂が戻りました。

「運転手さんも、なかなかイタズラ好きなのね?」
 ご愉快そうなお姉さまのお声。
「ええ、ワタナベさまもご存知のように、あのかたたちで慣れておりますので」
 謎なことをおっしゃる運転手さま。

「あ、それとわたくし、本宮と申しますので、そうお申しつけください」
 運転手さまであるところの本宮さまがルームミラー越しに、私にも目礼をくださいました。


三人のミストレス 15


2017年12月10日

三人のミストレス 13

 数秒間の奇妙な静寂の後、ヒソヒソ小声で内緒話をされているようなさざ波が広がり、最後にドッと弾けたような笑いが起きました。
 そのあいだずっと私は目隠しのまま放ったらかしで、どんどん不安になってきていたとき、唐突にペシッとお尻を軽く叩かれ、すぐにお姉さまのお声がつづきました。

「マゾ子?ちょっとテーブルに両手を突いて、上半身を持ち上げてくれる?」
「あ、はい・・・」

 そのときの私は、テーブル上のタオルに顔面から突っ伏すように、両腕は使わず左頬だけで上半身を支えてお尻だけを高く突き上げた、スパンキングおねだりポーズ、のままでした。
 ご指示に従い両手をタオルに突き、両腕を伸ばして両肩を持ち上げます。

 タオル地に押し付けられて潰されひしゃげていた左右のおっぱいが、空間が出来たために形を取り戻し、重力に引かれて乳首もろとも垂れ下がるのがわかります。
 両腕を完全に伸ばすと、両手両膝を支えとして背中が肩からお尻に向けて緩やかに下がっていく、正しくマゾペットらしい四つ足な四つん這い姿勢となりました。

「それじゃあ、はい、これ。これでマゾ子の、これみよがしにおっ勃ってる卑猥な乳首を挟んでやってください。はい、あなたも・・・」
「えーっ、こんなので挟んじゃっていいの?痛くないの?」
「それは痛いでしょうけれど、この子はそれが大好物なんですよ」

 お姉さまがお話されているのは、新たに見物人に加われたお店の常連OLさまたちでしょう。
 そして、お渡しになったものは?・・・

「ちょっと失礼しまーっす」
 お声と共に、四つん這い状態の垂れ下がったおっぱいを下から持ち上げられる感覚。

「やだーっ、やらかーいっ」
「んふぅぅ・・・」
 少し汗ばんだ手のひらが、感触を確かめるみたいにムニムニ動いています。

「やだっ、おっぱいはぷにぷにやわらかいのに、乳首だけすっごく硬い、それにでかいー」
 そのかたの手のひらの真ん中あたりで、私の勃起乳首が折れ曲がって擦れています。
「んんーっ・・・」

「これ、本当に挟んじゃっていいの?」
「別の手で乳首の根元、乳輪のほうまでつまんじゃって、クリップの先っちょを肌に押し付けるように、グイッと挟むといいですよ」

 お姉さまの的確なご助言。
 確かに挟まれる皮膚の量が分厚いほうが激痛にならず、少しくらい暴れても外れにくくなります。

「こう?かな・・・」
 ひんやりした何かが左乳首をまたいだ形で乳房の皮膚に押し付けられ、すぐに乳首の根元付近の側面を二方向から押し潰してきました。

「うわー、つまんだら根元までコリコリに硬いー。まさに勃起チクビ。本当に気持ちいいんだね、この子、こういうことされるのが」
 少し軽蔑のニュアンスも感じられる女性の弾んだお声。

「んんーーーっ!」
 手の感触が離れた途端、予想していた以上のキツイ締め付けが左乳首に残りました。

 これは、さっきみたいな木製洗濯バサミではなく、おそらくステンレスのワイヤーを折り曲げて作られたスティール製洗濯バサミ。
 挟む部分が皮膚に接する面積が少なく、その形状上バネも木製に比べて強力なので、私も被虐が強いときにしか使わない拷問具でした。

「それで、この紐をクイクイ引っ張って虐めてあげて」
 お姉さまのお声で、乳首が左側へグイッと引っ張られました。

「あぁぁん、いやぁぁーんっ」
 乳首に引っ張れて垂れ下がった左おっぱい全体が、その釣鐘型を強引に左側へと歪められているのがわかります。

「うわーっ、わたしもわたしもー」
 違うお声が聞こえて右おっぱいも持ち上げられた、と思ったら、当然のように、噛み付き、そして引っ張り。
「んんーっ、だめぇぇ・・・」

 今、私のふたつのおっぱいは、普通では考えられないくらい胸の真ん中から右と左に泣き別れしているはずです。
 乳首の根元にしっかり噛み付いたスチール製洗濯バサミは、引っ張ったくらいでは外れることも無く、おっぱいの脂肪塊がたゆんたゆんと震えています。

「最後のここは、あなたね。ここはヌルヌルしていてばっちいから、あたしがやってあげる」
 お姉さまのお声が、私の下半身のほうへと移動されています。

 やっぱりそこにも付けられちゃうんだ・・・ラビアなのか、それとも・・・でも、最後のここ、っておっしゃったから、やっぱりクリット・・・クリットをあんなにキツイ洗濯バサミで挟まれたら・・・おそらくその一瞬でスグ、イってしまいそう・・・
 そんなことを考えていると、おマメに何か筒状のものが、押し付けるようにかぶされる感覚。

 これは・・・
 どうやらスチール製洗濯バサミに噛み付かれる激痛は免れたようですが、ある意味、もっと絶望的な器具を取り付けられるようです。

 俗に、クリキャップ、と呼ばれる、クリトリスにかぶせて肉芽を吸引する陵辱お道具。
 普通のクリキャップは、全体がゴム製のスポイト式で空気の吸引によってクリットにくっつくのですが、スポイト部分が小さいので吸引が弱く密閉率も低いので、ちょっと引っ張るとすぐに外れてしまいます。

 でも、たぶん今付けられたのは、里美さまのネットショップで販売している海外製。
 透明なプラスティックの細いチューブ状になっていて、ピストン式で密閉されたクリットの周りの空気を、注射器にお薬を吸い込むときと同じ原理で吸引するタイプ。
 強く吸引されると筒の先がクリットの根元に食い込み、ちょっとやそっとではまず外れなくなるのです。

 このお道具をショップで扱うことになったとき私は、当然のようにモニターとして、勤務中装着したまま小一時間、通常業務に励むよう命じられました。
 極小紐ビキニの前を露骨に膨らませた私は、その格好でコピーを取ったりパソコンを叩いたり。

 最初のうちは私のおマメと筒の周囲に僅かな隙間があったのですが、吸引によっておマメがどんどん腫れてきてキツキツ状態に。
 装着しているあいだずっと、クリットがジンジンしっ放し、
 ムラムラモヤモヤして、ぜんぜんお仕事に身が入りませんでした。

 使い心地のモニターですからときどきリンコさまに、どんな状態になっているか紐ビキニをずり下げて、お見せしなければなりません。
 20分もすると、透明チューブの中でピンク色のおマメが、今まで見たことないくらい大きくパンパンに腫れ上がり、チューブを指で少し弾かれただけで、あうっ!、と心地良い電流が全身を駆け巡りました。

「今まで見た中で一番おっきく腫れ上がってるじゃん。まさに、クリトリス開発、って感じね。直子のクリ、これ以上感じやすくなっちゃったら、日常生活で普通に着衣でいても、パンツのクロッチが乾くとき、なくなっちゃうんじゃない?」
 イジワルくからかってくるリンコさま。

 結局、30分ほどで外されたのですが、外した後もおマメは腫れっ放し、ウズウズズキズキしっ放しで収まりがつかず、リンコさまに懇願しオナニーの許可を得て弄り倒し、数回イッてからでないと業務に戻れないほどでした。

 そんな悪魔の器具が私のクリットに取り付けられました。
 もちろんこれにも紐が括り付けてあるようで、どなたかの手がその紐をもてあそばれているよう。

「んーっ、いやぁーーっ!・・・」
 クリットを根本から、ちぎれんばかりに引っ張られ、切羽詰まった喘ぎ声がほとばしり出てしまいます。

「これで準備完了。雅ちゃん、やっちゃって」
 悪の組織の親玉みたくニヤニヤ笑い混じりなお姉さまのお芝居声。
「了解」

 雅さまのお返事と共に、私のマゾマンコに何か硬くて太いものがズブリと侵入してきました。
「あうぅぅっ!」
 喘ぎながらも、今挿入されたものは何だろう?と考えます。

 凄く硬くて、先っちょのところだけに段差があって、あとはまっすぐスベスベで、長さもけっこうありそうで・・・
 普通のディルドやオモチャの類ではないみたい。
 考えていたらお尻の穴にも、同じような質感のものがヌプっと挿し込まれました。

「んんーっ!」
 挿入された二本のものは、別に前後に動くでもなく振動するでもなく、私の粘膜内に収まっています。

「ほら、気持ち良くなりたかったら自分で気持ちいいところに当たるように、腰を動かして迎え入れなきゃだめでしょ?」
お姉さまが、私のお尻をパチンと叩いてアドバイス。
「は、はいぃぃ」

 お姉さまのお言葉に従い、突き出したお尻を自分で前後に動かし始めます。
 そのもののスベスベした質感が濡れそぼった膣壁をスムースに滑り、窮屈そうながらどこまでも奥まで侵入してきます。
 どうやらそのものを持たれているかたは、ご自分でそのものを動かすご意思は無く、その場に固定するように持たれているようです。

「ああー、いいぃぃーっ!かたいぃっ!」
 肛門に挿入されたものも私の腰の動きに合わせて腸壁を深く浅く滑っています。
 もちろんそのあいだ、ふたつの乳首とクリットに結ばれた紐で、腫れ上がった3つの肉芽は翻弄されっ放し。
 どきどきカツンコツンと陶器がぶつかり合うような音がして、その振動がマゾマンコとアヌスに響いてきます。

「ああんっ、いいっ、いいっ、いいーっ!」
 どんどん高まってきて腰を動かすスピードを上げると、カツンコツンの頻度も上がりました。
 尻たぶは左右から、素手なのか棒なのかで、バチバチ連打されています。

 テーブルに踏ん張っていた両腕はとっくに崩れ、顔面がタオルに埋まっていました。
 その分お尻だけ高く突きあがり、結局、マゾのお仕置きおねだりポーズ。
 それでも噛み付いて離れない洗濯バサミが引っ張られるたびに、弾けそうな乳首がタオル地にガサゴソ擦れています。

「あぁぁっ、いいですぅ、いぃぃですぅ、イッちゃいますぅ、え、絵理奈さまぁ、みなさまぁ、イ、イッても、イカせていただいてぇ、よろしぃ、よろしぃでしょーかー!!」
 切羽詰まった昂ぶりに、なりふり構っていられない本能からの哀願。

「あら、ずいぶん早いギブアップだこと。わかった、あんまり気持ちいいから、早くイッちゃって、すぐもう一回、ってことね?」
 すっかり暴君振りが板についたサディスト絵理奈さまの軽蔑しきったお声が、私の顔のところで聞こえました。

「いいわよ、イキなさい。ほら、自分の浅ましい臭いを胸の奥深くまで吸い込んで、自分の恥ずかし過ぎる性癖を思い知りながらイキなさいっ!」
 お言葉と共に何か臭ってきました。

 鼻先にくっつけられたゴム?らしき感触。
 その嗅ぎ覚えある、ツンと鼻につく動物じみた臭いで、すべてを理解しました。

「クサいでしょ?さっきまであんたのケツの穴を穿っていた、わたしのゴムグローブの指先の臭いよ」
「いやぁーーーっ!!」
「白いグローブの先っちょが、薄っすら黄ばんじゃってるわ。それにいかにも牝犬らしい下品で淫靡な臭い。紛れもなく淫乱なあんたの下品なからだの中の臭いなのよ?」
「ああーっ、だめぇーっ、赦してくださいぃ、嗅がさないでぇぇーっ!!」

 本当にイヤなのに、本当に恥ずかし過ぎて死ぬほどなのに、なぜだかクンクン鼻を鳴らして嗅いでしまう私。
「いや、だの、だめ、だの言うわりに、腰の動きは止まらないのね?ほら、イキなさいっ!」

「あーーーっ、ぬぅんんーーーーーっ!!!」
 イキなさいっ、というお言葉と同時に私の左右の鼻の穴に、私が汚したゴム手袋の指先をそれぞれ突っ込まれます。
 なんとも言えない、生理的には拒否反応を示すのに、どこか懐かしいような動物的と言うか有機肥料的な臭いが、鼻の穴から頭全体に充満します。

 その臭いと、乳首とクリットを引っ張れる痛み、お尻を叩かれる熱さ、ふたつの穴で抽送をくりかえす突起がくださる快感・・・
 すべてが混然一体化し、凄まじい快感がからだの奥底からこみ上げてきました。

「んっ、だめ、いやっ、もーーっ、こわれちゃうっ!こわれちゃうぅーーーっ!!!」
 自分で叫んだ言葉の通り、壊れたみたいに腰を振りつつ、全身が巨大な快感の渦に呑み込まれていきます。
 めくるめく絶頂感の中で、スーッと意識が遠のいていきました。

 ・・・目覚めって、いつも、ここはどこ?状態・・・

「あ、気がついた?よかった・・・」
 お声がフェードインで聞こえてきて、ゆっくり目を開けると、里美さまのお顔が真上に見えました。

「あ・・・里美、さま・・・あの、えっと、ここは・・・」
「こんなふうに直子を介抱するの、これで2回めね」
 イタズラっぽく笑われる里美さま。

 私は里美さまのひざ枕で、仰向けに寝そべっていました。
 素肌の上にバスタオルを一枚掛けられ、お部屋の片隅のベンチシートの上で。

「気絶しちゃったのよ。みんなで寄って集って責められて、壊れちゃうーって絶叫した後」
 里美さまのお言葉で、自分がどこにいるのか、気絶するまで何をされていたのか、全部思い出しました。

「直子が気持ち良さそうに気を失っちゃって寝息をたて始めたから、それでパーティはお開き。チーフが直子をお姫さま抱っこでここまで運んで、わたしが濡れタオルで寝ているあなたのからだ拭いて」
「あ、ありがとうございます・・・お手をわずらわせてしまって、ごめんなさい・・・」
 ゆっくりからだを起こしてみると、確かに全身の汗やよだれがキレイに拭い去られているみたい。

「いいのよ。性的な興奮で失神しちゃうのって、情報過多で脳が壊れちゃいそうになったときに自律神経がとる本能的な防衛反応だって言うじゃない?それほどまでのオーガズムだった、っていうことなのだから」
 里美さまのお言葉で、さっき味わっためくるめく快感がまざまざとよみがえりました。
 同時に乳首とクリットに残るヒリヒリする疼痛も。

「連続で中イキっぱ、だったみたいよね。ワインボトルに直子の愛液プラス潮がなみなみと溜まっていたわよ?」
「ワイン・・・ボトル?」
「そっか、直子は目隠しされていたから知らないんだ。あなた、女性器と肛門に空のワインボトルを突っ込まれて、それを自分で腰振って出し挿れしていたの」

 ときどき聞こえたコツンコツンという音は、その二本のボトルがぶつかっちゃった音だったんだ・・・
 硬くてスベスベしていたのも、根本のほうがどんどん太くなっているような感じだったのも、膣内に空気と液体を送り込まれているような気がしたのも、すべて合点がいきました。

「あ、それと最後は、お鼻の穴まで絵理奈さんの指で犯されていたんだっけ」
 ご愉快そうに付け加えられる里美さま。

 思わず自分のその姿を想像してしまいます。
 四つん這いのお尻に二本のワインボトルを突き立てられ、鼻の穴には自分のアヌスの臭いが染み込んだゴム手袋を突っ込まれ、乳首とクリットをリズミカルに引っ張られつつお尻を叩かれて喘いでいる自分の姿を。
 
 その姿、絶対ミサさまが撮影されているでしょうから、後で私も見せられることになるでしょう・・・
 あまりの恥ずかしさに、全身がカーッと熱くなってきます。

「あ、肌に赤みが差してきたわね。チーフのブランデーが効いたかな?」
「ブランデー?」
「わたしがあなたのからだを拭き終わった後、チーフがあなたにブランデーを一口、飲ませたの。気付け薬代わりに、口移しで」

 口の中に残るほのかな甘味は、それだったのか。
 お姉さまが口移しで飲ませてくださったとお聞きして、嬉しさと気恥ずかしさにますます火照ってしまう私。

「あ、それで、えっと、他のみなさまは?」
 照れ隠しで話題を変えようと里美さまから目を逸らし、お部屋内を見渡しました。

 お料理のお皿やグラスもすっかり片付けられ、何事も無かったかのように整然と並ぶ椅子とテーブル。
 私の体液が盛大に汚したであろう床やテーブルもすっかり綺麗に拭き清められ、至って普通なレストランの一室。
 ついさっきまで繰り広げられていた乱痴気騒ぎがまるで幻だったかのよう。

「だから直子が気絶して、パーティもお開きになったの。撤収時間も迫っていたしね。チーフは階下で待っていてくれているわよ」
「直子は、みんながここをすっかり後片付けして、三々五々散っていくあいだ、気持ち良さそうに寝ていたの。そうね、時間にして10分弱ってところかしら」

 なぜだか嬉しそうにおっしゃった里美さまがお言葉をつづけます。
「わたしたちもそろそろ行きましょう。立てる?」

「あ、はい・・・」
 両足を床に下ろし、ゆっくりと立ち上がります。
 立ちくらむかな、と思ったけれど大丈夫でした。

「肌の血色もすっかり元に戻ったようだし、大丈夫そうね。じゃあ下に行きましょう。愛しのお姉さまがお待ちかねよ」
「あ、はい、って、あのえっと、私のお洋服は・・・」
 里美さまに背中を軽く押され、胸の前でバスタオルをギュッと握りしめながらうろたえる私。

「あのとんでもないローライズジーンズなら、直子が愛液でベトベトにしちゃって、ママさんにクリーニングを頼んだじゃない。ついでにワサビで汚れたチューブトップも」
 少しイジワルっぽく笑われる里美さま。

「あの袖だけボレロもチーフが回収しちゃったから、直子が身に着けていい私物は、あの靴だけね」
 里美さまが指さされた方向を見ると、階下へと下りる階段の手前に、お姉さまとおそろいな私のスニーカーが置かれています。

「靴だけ履いて、さすがに全裸はマズイから、からだにはそのバスタオルだけ巻いて階下に連れてきて、っていうのが、あなたのお姉さまからのご依頼よ。これから二次会で、どこかに連れて行ってくださるみたい」
「えっ?それでしたら私、裸にバスタオル巻いただけの姿で、お外に出ることになるのでしょうか?」
「当然そうなるわね」
 愉しそうに微笑まれる里美さま。

 いくら夜とは言え、素肌にバスタオル一枚で真夏の週末の繁華街に出るなんて・・・
 おまけにタオルもスニーカーも真っ白で夜目に目立つし、首にも別の意味で目立っちゃう赤い首輪しているし。
 お姉さまとご一緒なのは嬉しいし心強いけれど、それにしたって・・・

 心のなかでグズグズ愚痴りながらも、お姉さまからのご命令、私に許された唯一の着衣を素肌にしっかり巻きつけます。
 でも、このバスタオルの、幅がまた微妙でした。

 おっぱいをすっぽり隠そうとすると丈が足らず、恥丘まで丸出しに。
 なので、スジがどうにか隠せるくらいまでずり落とすと今度は上が乳首ギリギリ、胸の谷間はモロ出し状態。
 社会通念的にはワレメ丸出しのほうがマズイので、後者を採用しました。

 右腋の下でタオル地を折り返し、しっかり留めたつもりですが、かなり頼りない。
 ちょっと引っ張られたらハラリと解けてスッポンポン、ていう感じ。

 こうなると、いくら破廉恥な仕様と言えど、来るときに着てきたローライズシーンズやチュニックが恋しくなります。
 このバスタオルよりもチューブトップのチュニックのほうが数倍、安心感がありました。
 あの短か過ぎるボレロだって、今着せていただけたなら、見せびらかすみたいに露出しているおっぱいの谷間くらいは隠すことが出来たでしょうに・・・

「さあ、もう10時過ぎちゃったわよ?早く下に行きましょう」
 里美さまに促され、階段の手前でスニーカーを履きました。
 上半身ほとんど裸同然なのに、外出のために靴を履くという行為、それ自体がヘンタイ過ぎます。

 階段をおずおずと下りながら、タオル地に擦れる乳首と肉の芽が性懲りも無く勃ち上がってくるのを感じていました。


三人のミストレス 14


2017年12月3日

夏休み自由研究観察会 17

 凛子さまが去って、私以外無人の外廊下。
 ワンフロアニ戸の各玄関上に常夜灯が点き、目が慣れるとずいぶん明るい感じ。
 通路の目隠しフェンスの向こう側には、数メートル離れてお隣のマンションの白い壁と等間隔に並ぶ窓が見えています。

 湿度の高い真夏の熱気が素肌に纏わり付き、近くの大通りかららしきさざめきがヤケに大きく耳につきます。
 自動車のエンジン音、言葉までは聞き取れない話し声、コンビニのご来店チャイム、そんな物音にいちいちビクビクしてしまいます。

 紛れも無く日常生活真っ只中の屋外に放り出された私は、首のチョーカーと足元のミュール以外一糸まとわぬ全裸。
 お洋服を着ていればまったく気にならない街の喧騒が、今の私には、自分を破滅へと追い込む前奏曲のように響いていました。

 これから、この建物のどこかにあるはずの美咲さまのお部屋を探し出し、たどり着かなければならない…
 全裸のまま、まったく見ず知らずの方々が生活されているマンションの廊下や外階段をウロウロして。
 凛子さまがプレゼントしてくださったこの状況は、スリル、という一言で片付けるには、あまりにもリスキーで無謀な冒険に思えました。

 だけど、こんなところにいつまでもうずくまっているわけにも行きません。
 向かいのマンションの窓が開けば私の姿は丸見えだし、お隣や上の階の住人さまがいつ出てくるかもしれないし…
 一刻も早く、美咲さまのお部屋に逃げ込まなくちゃ。

 今日、何度したかわからない、ヴィーナスの誕生、ポーズでゆっくり立ち上がります。
 だけど完全に立ち上がることは出来ず、身を屈め、猫背でへっぴり腰な恥ずかしがり屋のヴィーナス。
 この外廊下も、確か外階段も、目隠しフェンスはウエストのちょっと上くらいまで。
 普通に立って歩いたら、剥き出しおっぱいは隠しきれない高さでした。

 まずは上へ行くか、下へ行くか…
 ここへ来たときにエントランスで見た郵便受けのネームプレートに、お部屋番号もあった気がして思い出そうとしましたが、うまくいきません。
 凛子さまの郵便受けのお隣に美咲さまのがあったので、てっきりお部屋もお隣同士、と思い込んでいたくらいですから、番号なんて見てもまったく気にしていなかったのでしょう。

 直感的に本能的に、2階はイヤだな、と思いました。
 見知らぬ人たちが沢山出入りされるコンビニに近づく、ということと、ご近所のみなさまが普通に日常生活を送られている地上へ近づくのが怖い、と感じていました。

 まずは4階へ、と決めて、外階段のほうを向きます。
 玄関ドアからほんの4、5歩で外階段。
 外階段の向こう側には、お隣の建物の外階段が2メートル位離れて同じように並んでいました。
 そっちの外階段にどなたか出てこられたら、私の全裸はバッチリ至近距離から視られてしまうことになります。

 ぐずぐず迷っていても埒が明きませんし、お外に居る時間が長くなるほど、どなたかに目撃されるリスクも増えるはず。
 行動あるのみ。
 思い切って一歩、外階段方向に踏み出しました。

 なるべく物音を立てないように、そーっと歩を進めるのですが、気を抜くとコツンと鳴ってしまうミュールのヒールとコンクリートの階段が忌々しい。
 階段の踊り場ごとに私を煌々と照らし出す常夜灯も、いっそ急な停電で消えてしまえばいいのに。

 おっぱい全体を右腕で、マゾマンコを左手で隠しつつ、身を縮こませたへっぴり腰で一歩一歩ひっそり階段を上がっていきます。
 目隠しフェンスの向こうに見えるご近所の窓灯りにドキッとし、聞こえてくるどんな小さな物音にもいちいちビクンと震え…
 周りを充分警戒しなくちゃいけないのに、フェンスの向こうのお外には目を向けたくない、というパラドックス。

 思えば、お姉さまの会社に就職してから、屋外でおっぱいやマゾマンコを晒す、という機会がそれまでより格段に増えていました。
 見知らぬかたたちが周りに大勢いらっしゃる、ということも承知の上で、敢えて見せつける、みたいな行為さえしていました。
 そんな大胆な冒険が出来たのも、いつも傍らに自分の味方、理解者であるお姉さまやシーナさまなど、どなたかがいて見守ってくださっている、という安心感があったからでした。

 でも今、私はひとりぼっち、安心感ゼロ。
 美咲さまのお部屋まで自力でたどり着くまで、全裸を屋外に晒しつづけざるをえない状況な私は、社会的に見れば不健全な存在。
 健全な方々に目撃されたら、どう見たって露出狂ヘンタイ淫乱女と思われるはず。
 だから、それでどうされちゃっても全部自業自得…

 初めて味わう、破滅と背中合わせな、心臓が破裂しちゃいそうなくらい強烈なスリル。
 とにかく、誰にもみつかりませんように、とお祈りしながら歩を進めます。
 なのに、股間を隠す左手の指先は、グショグショに濡れそぼっていました。

 なんとか4階へたどり着いて呆然。
 4階通路の目隠しフェンスは、3階のようにコンクリートの壁ではなく、10センチ位づつ隙間の空いた鉄柵になっていました。
 これでは、おっぱいはおろか下半身までお外に丸見えですし、たとえしゃがみ込んでも鉄柵の隙間から全裸の肌色が覗けるはずです。

 ただ、幸いなことにお向かいのマンションが3階建てだったので、鉄柵の向こうは夜空、開けた視界の先に、ここより高いビルがいくつか。
 そのずいぶん向こう側に、電車の線路らしき高架が見えていました。

 このマンションの表側、つまりコンビニの入口が向いている側は、広めな幹線道路で、それなりに人通りも多く、大きめな建物が立ち並んでいましたが、こちら側から線路までは、細かい路地が入り組んだ住宅と商業施設の混在地域となっているようで、付近にここより高い建物はあまり無く、周辺の窓から目撃される心配は少なそう。

 でも、お外を見たとき、闇の中をキラキラ輝きながら電車が通過していくのが見え、その聞き慣れた通過音の混ざった街のさざめきがあまりに生々しく、自分は今、屋外にいる、だけど全裸、という現実をあらためて思い知らされます。

 お外から目を背け、素早くドア脇のネームプレートに視線を走らせます。
 401 SUGIYAMA
 山カン一発的中、とは行かず、がっかり・・・

 どの世帯も凛子さまのお部屋と同じ間取りとして、通路側にこのお部屋の明かりが漏れるとしたら、キッチンに当たる場所にある窓からなのですが、そのお部屋には明かりが灯っていませんでした。
 凛子さまが、たぶん帰省されているかたが多いはず、っておっしゃっていたっけ。
 お留守と判断し、思い切っておっぱいを庇う腕を外して小走りに奥のお隣のお部屋へ。

 そのお部屋は、電気は点いていたのですが、玄関にネームプレートがありませんでした。
 402、というお部屋番号だけ。
 えっ?
 えーっ!?

 まさかこのお部屋?
 ううん、でも凛子さまは、美咲さまのお部屋にもネームプレート付いている、っておっしゃっていたし…

 あれ?美咲さまの名字って何だっけ?
 絶対、スギヤマ、ではなかったはずだけど…
 軽くパニックを起こしながら後ずさります。

 4階はハズレ?
 じゃあ2階まで下りなきゃダメ?
 またあのお隣から丸見えな外階段を下って、絶対お向かいのマンションの窓と面している2階へと、全裸で行かなくちゃいけないの?
 絶望の一歩手前、みたいな切な過ぎる被虐で胸が一杯になったとき、心の中でお声が聞こえました。

 …だって、直子が望んだことじゃない?…

 そのお声は、お姉さまのような、やよい先生のような、シーナさまのような、そして凛子さまのような、侮蔑と嘲笑の中にそこはかとない慈愛が感じられる、からかうようにイジワルなお声。

 …直子は辱めを受けたいんでしょ?だからアタシがお膳立てしてあげたのに…
 …せっかくのチャンスなのに、愉しんでもらえないなんて、残念ね…

 今度はハッキリ、凛子さまのお声でした。

 そうでした。
 臆病な私は、ひとりアソビでは、絶対こんな大胆なことは出来ません。

 自分が住むマンションでさえも、せいぜいノーパンノーブラや裸コート止まりで、全裸で出たことあるのは自分のフロアまで。
 まして見知らぬ土地の屋外で信頼出来る同伴者無しで、全裸になんてなれるはずもありません。
 私は今、私史上、一番スリリングな露出行為をしているんです。

 不意に、家族が外出中のときを狙って自宅のお庭で全裸になった、高校生の頃のことを思い出しました。

 あれは、やよい先生にSMヴァージンを捧げた、すぐ後のことだったな。
 あのときは真夏の陽射しの中、隣家の窓やベランダ、塀の向こうを気にしつつ、頭の中の架空のご主人さまのご命令で、リモコンローターをマゾマンコに挿れたまま郵便受けまで行き、塀の向こうのワンちゃんに吠えられたのだっけ。

 そのとき感じた高揚感と開放感、そして自分が凄く異常でイケナイことをしているという罪悪感と羞恥心、そんな感情たちが入り混じった凄まじいまでの性的快感。
 青さゆえの大胆な無謀さと引き換えに味わっためくるめく興奮が、まざまざとよみがえります。

 今の私は、あのとき以上のことをしているんだ…
 さっきまでお部屋で小学生の男の子たちにさんざんご指摘された貪欲なスケベさが、今の状況に対する怯えより、じりじりと勝りつつありました。

 逆に考えれば、4階ではなかったのだから、美咲さまのお部屋は2階、って確定したってことじゃない?
 つまり、2階まで行けば確実に美咲さまのお部屋に逃げ込める、ということ・・・

 もし途中、どなたかにみつかってしまっても、2階の小森さまと遊んでいて、罰ゲームをやらされているんです、って言い訳すれば、笑って赦していただけるかもしれない…
 だったらこの凛子さまからいただいたスリルを、存分に愉しまなくちゃ…
 何を赦していただくのかわかりませんが、淫乱マゾの被虐欲が怯えと社会常識を完全に頭の片隅に追いやっていました。

 右手で握りしめていた自分のスマホにあらためて気づきます。
 そうだ、ちゃんと証拠写真を撮っておかないと、後で凛子さまに叱られちゃう。
 
 夜景をバックに写真を撮っておこう、ここなら見晴らしいいしお外の明かりも綺麗だし。
 4階の外階段近くで急に思い立つ私。

 スマホのカメラを自撮りモードにし、右手を前に差し出して自分を映し出します。
 股間を隠していたぐしょ濡れの左手はマゾマンコから外し、括られているように背中へ回します。
 鉄柵に背中を預けるようにすると、顔とがら空きな生おっぱい、おへそから無毛な恥丘までが暗闇の中、そこだけ明るいスマホ画面にぼんやり浮かび上がります。

 そうだった、私今、この顔なんだ。
 常夜灯の淡い光が照らす真っ赤な唇と色濃く翳った瞼。
 その部分だけ妙に人工的で艶かしく、誘うような好色さと淫猥さを醸し出しています。

 この顔で全裸なんだから、襲われても文句は言えないな…
 そんな説得力のある淫靡なスケベ顔。

 親指で画面を押すと、想定以上派手に瞬いたフラッシュの光に、盛大にドッキリ。
 今のこの光、絶対にお外からも目立ったはず。
 これじゃ、ここに裸の女がいます、恍惚として自撮り屋外露出写真を撮影中です、って自ら宣伝しているみたい。

 だけど私の右手は止まりません。
 尖った乳首に、自ら開いたマゾマンコに、うっとり酔い痴れる淫ら顔にフォーカスを合わせ、たてつづけに何度も宵闇を光らせてしまいます。
 私はここです、ハダカです、どうか視てください、とアピールするかのように。
 内腿を幾筋もヌルヌルと、えっちなよだれが滑り落ちていきます。

 ひどく近くで、バタン、と扉が閉まるような音が聞こえ、ハッと我に帰りました。
 今の感じだと、音がしたのはこの建物内のどこか、もしくは近隣のマンションから?
 つづいて足音らしきパタパタという音。
 幸い遠ざかる感じの音でしたが急激に怯えがぶり返し、とっさにその場にしゃがみ込みました。

 こんなことしている場合じゃない、やっぱり早く美咲さまのお部屋に逃げ込まなくちゃ。
 2階にあることは決まっているのだから、あとほんの数秒、階段を2フロア分駆け下りさえすれば安心出来るのだから。
 そう考えが及んだ瞬間にガバッと立ち上がり、外階段へ足を踏み出していました。

 おっぱいもマゾマンコも放り出した速さ優先のあられもない姿で、ヒールの足音をコンコン響かせて階段を駆け下りました。
 3階を素通りし一気に2階へ。

 周りを見る余裕はありませんでしたから、どなたかに目撃されていたとしても私にはわかりません。
 美咲さまのお部屋に一刻も早く逃げ込みたい一心でした。

 いくらか息を弾ませて2階の外廊下へ。
 通路へ入ってすぐのドア横に、201 KOMORI、と書かれたネームプレート。
 2階の外廊下は3階よりも明るく、二戸の世帯にもお隣のマンションの窓辺にも、すべて明かりが灯っていました。
 でも、そんなことまるで気にならないほどの安堵感に包まれます。

 喜び勇んでインターフォンを押しました。
 ピンポーン!
 予想外に大きめな音が外廊下にも響きます。

 …
 20秒くらい待っても応答ありません。
 あれ?
 ピンポーン!ピンポーン!

 つづけざまに2度3度、押してみますが、お応えは梨のつぶて。
 電気は点いているのに、わざとイジワルされているのかしら…
 あんまりピンポンしつこく押していると、お隣のかたが不審がって出てきちゃうかもしれないし…

 どうせ開かないであろうと思いつつ、ドアノブに手をかけようとして、みつけました。
 ドアと壁の隙間に差し込まれた二つ折りの小さな紙片。
 嫌な予感とともに引き抜きます。

 直子が遅いので先に買い出しを済ませてきます
 たぶん五分位で戻るので待っててね  みさ

 メモ用紙に書かれた見覚えある文字。
 その愛らしくキュートな容姿とはアンバランスな、ペン習字のお手本のように端正で几帳面に綺麗な文字列。
 紛れもなく美咲さま直筆のメモでした。

 そんな…
 やっとたどりついたのに、まだ裸のままお外で待つの?
 もう目の前が真っ暗。

 5分て、いつから5分なんだろう?
 お買物はたぶん階下のコンビニなんだろうけれど。
 あ、さっき聞こえたドアの音が美咲さまだとしたら、少なくともあと3分くらいはここで待つことになる…
 急に向かいのマンションの窓が気になってきました。

 ここでフェンス際にしゃがみ込んで丸まっていれば、向かいの窓からは完全に死角になるはず。
 でも外階段のすぐ脇ですから、住人のかたが階段を上り降りされ、ふと目を向けられたら丸見え。

 3階も4階もお留守っぽかったので、帰省中でなければご帰宅される可能性もあります。
 他にもご来客とか宅配の人とか…
 すぐには美咲さまのお部屋に逃げ込めないという試練に直面し、さっきまでのスケベ気分はどこへやら、負の可能性が一気に押し寄せてきました。

 とにかく美咲さまのドアの前、外階段近くに全裸で待機しているのは、あまりに危険過ぎます。
 外階段から離れるとすればこの通路のもっと奥。
 お隣のお部屋の玄関を越した外廊下突き当りが常夜灯からも外れ、いい感じの暗がりになっています。

 あそこまで避難して、隠れつつ美彩さまのお帰りを待とう。
 そう決心して再びへっぴり腰のヴィーナスと化し、ソロリソロリと外通路を移動し始めました。

 お向かいのマンションの明かりの灯った窓は全部で三つ、こちらに向いていますが、どこもカーテンが掛かり、中の様子はわかりません。
 こちらから見えないのだから、向こうからも見えないはず。
 
 こんな熱帯夜ですから、どのお宅もエアコンフル稼働でしょうし、窓が開けられる可能性は少なそう。
 目隠しフェンス越しにおっぱいがギリギリ見えちゃいそうなくらいの中腰で、極力足音をたてないように進んでいきます。

 お隣のお部屋のネームプレートは202の部屋番号だけ。
 あきらかに人が、それも複数人ご在宅なようで、賑やかそうな微かなお話し声や物音がときどき聞こえてきます。

 外廊下の一番端、フェンスがLの字になった隅っこに膝を抱えてしゃがみ込み、外階段を見張る態勢を取りました。
 エアコンの室外機のブーンというモーター音と、2階まで来たためにさっきより近くなった街の喧騒に包まれ、どんどん不安感が増してきます。
 
 全身汗ばんだ素肌を自分で抱きしめていると、自分の体温が熱過ぎて、思わず立ち上がって夜風に裸身を晒したくなってしまいます。
 しゃがんで少し開いたマゾマンコからは、不安な気持ちとは裏腹な空気を読まない愛液が、ポタポタと垂れてコンクリートに黒いシミを作っていきます。

 美咲さまのお隣のお部屋からときどき漏れ聞こえてくるお話し声は、男性と女性、両方いるみたいで、ずいぶんお賑やかで、どうも日本語ではないみたい。
 ときどき弾けたような笑い声と重なる早口なお言葉は、私の耳には意味をなさない、アジアかどこかのお国っぽい感じ。

 お隣のかたにもしみつかっても、意思の疎通が出来なそう、という懸念が不安をいっそうかきたててきます。
 言葉が通じずにお部屋に無理矢理連れ込まれたら、私、犯されちゃうのかな。
 ああん、美咲さまぁ…早く戻ってきてくださいぃ…

 そんなふうにうずくまって5分もした頃、いえ、時計で確認したわけではないので正確にはわかりませんが、あきらかに外階段を上ってくるタッタッという足音が聞こえてきました。

 ビクッ!美咲さま!?
 だんだん2階へと近づいてくる足音に、顔を上げて外階段を目視したい衝動と、もし違って他人様だったらどうしよう、という逡巡がシーソーごっこ。
 結局顔を上げられないまま、足音は2階を素通りし3階へ。

 ホッとしたようながっかりするような微妙な感情が湧くと同時に、私がここに隠れるのが数分遅れていたら、確実に今の人と鉢合わせしていた、という事実に気がつきました。
 男性だったか女性だったかはわかりませんが、見知らぬ第三者と全裸の私が見事に遭遇する世界線もあったんだ…

 危うく回避された、もしも、でしたが、その可能性は、ひどく私を性的に興奮させました。
 思わず自分のマゾマンコに手が伸びてしまうほどに。
 膝を抱えていた右手が知らずにお尻へと回り、お尻の穴のほうからラビアへと伸びたとき、目の前にどなたかが立たれていることに気づきました。

 ギクッ!
 みつかった…
 みつかっちゃった…

「なお、こ?」
 
 思いがけず名前を呼ばれ、恐る恐る顔を上げます。
 右手に白いコンビニ袋をぶら下げた、グレイのジャージ上下姿な美咲さまでした。

「あ、美咲さま・・・」
 
 お名前を口にした途端、全身の緊張が一気に解け、なぜだか両目までウルウルしてしまいました。

「リン、直子を素っ裸で表に放り出したんだ?さすが、キチクだな」
 
 苦笑いを浮かべながら左手を差し伸べてくださる美咲さま。
 その手に縋っておずおずと立ち上がりました。

「普通に着衣でよこすと思ってた。ボクは脱がすところからやりたいタイプだって、リンは知っているはずだから」

「美咲さまの、お、お部屋の場所も、教えていただけませんでした…」
 
 縋るような半泣き声になってしまいます。

「まさかそんな格好だとは思わないから、ちょっと待たせても普通にドア前で待ってるだろうと思ってた」
 
 可笑しそうにクスクス笑う美咲さまに手を引かれ、玄関ドアの前へと戻ります。
 手を引かれているのでおっぱいは隠せません。

「それで直子もサカッちゃって、あんな暗がりに潜んでこそこそオナニーしてたんだ?」

「あ、いえ、ち、ちがうんです…」

「さっきまでのガキンチョとのお医者さんごっこ、凄かった。オフィスでボクらに弄られるときよりも、いやらしく乱れてた」
 
 玄関前の立ち話で、なかなかお部屋に入れてくださらない美咲さま。

「言い訳は部屋で聞く。リンもずいぶん愉しんだみたいだから、今度はボクの番」
 
 やっと美咲さまがカードキーをかざしてくださいます。

「ボク、リンのいないときにひとりだけで、直子を思う存分、めちゃくちゃに虐めてみたかったんだ」
 
 先に玄関に入られた美咲さまにグイッと手を引っ張られ、中へと連れ込まれます。
 空調の効いたひんやりした空気に包まれて、やっと心の底からの安堵感に包まれました。

 一足先にお部屋に上がられた美咲さまは、スルスルっとジャージを脱がれ、あらかじめ身に着けていられた真っ赤なレザーハイレグボンデージスーツのミストレス姿に。
 そのゴージャスなプロポーションに見惚れていたら、乗馬鞭が私の剥き出しおっぱいを一閃。

 ヒュンッ!

「あうっ!」

「まったく、わざわざ着替えて待っていてやったご主人様を長々と待たせるなんて、躾の出来ていないドレイだよ」

「ほら、ドレイのクセに何をもたもたしている?床に跪いてさっきのオナニーのつづきを見せな!この鞭でアシストしてやるから」
「リンに服を脱がせる愉しみを奪われちゃったから、今度はボクが満足出来るまで、リンが戻ってきてもこの部屋には入れてやらない」
 
 そしてまた乗馬鞭がヒュンッ!

「あうぅ、は、はいぃ…」
 
 玄関口で床にお尻を着き、自らのマゾマンコをまさぐり始める私。

 短かいはずの真夏の夜ですが、私にはまだまだ長く淫靡な夜になりそうでした…





2017年11月19日

夏休み自由研究観察会 16

 バスタオルを放り出し、剥き出しになったおっぱいを無造作にわしづかみしてくる小さな手のひらたち。
 右側からミツルさま、左側からユタカさまが腕を伸ばし、私のおっぱいに指をめり込ませるみたいに力強く、揉みしだき始めます。

「ああっ、うっ、うぅーんっ…」

「やっぱり手袋してないと、おっぱいのやわらかさが直に伝わってくるね」
「うん。ミコトさんのおっぱい、ムニュムニュであったかくて、すっごく気持ちいい」

 今回は男の子たち、みんなゴム手袋もしないことにしたみたい。
 少し汗ばんだ肌のぬくもりが、揉みしだかれるおっぱいにダイレクトに伝わってきます。

「あんっ!…」
 
 ワンテンポ遅れて下腹部にも、素肌の密着を感じました。
 身悶えながら視線を下げると、私の足元にシンイチさまとマサヒデさま。
 ご兄弟で仲良く私の足元にしゃがみ込み、私の無毛なマゾマンコへと手を伸ばされています。

「手袋無いほうが、マンコのツルツル具合がよくわかるね」
「ホカホカ熱くって、やわらかくて、そんで中は、グニュグニュのビチャビチャだー」
「ボク、さっきからずっとこのプックリ膨らんだおマメ、つまんでみたかったんだ」

「あーーっ!んっ、そこ、そこぉーっ!」
 
 シンイチさまの指がズッポリと膣内に突き挿さり、グリグリ動き始めます。
 マサヒデさまに、その小さな指先でクリットをしっかり摘まれ、引っ張るみたいに捏ね繰り回されます。

「んーっ、そう、そこ、そこダメぇ、じゃなくていぃんですぅ…あーんっ、もっとぉ、もっとつよくぅぅ…」
 
 私の淫ら声によるおねだりに、それぞれがご自分に向けてのものだと思われたようで、ますます激しく動き出す四箇所の手と指たち。

「あんっ、そう、そう、そこっ、そこぉーーっ!」

 今、私は小学生の男の子たちに、イカせてくださいって、懇願しているんだ…
 そう考えた途端、肉体的な快感に精神的な背徳感と被虐感が加わり、マゾ的な昂ぶりが急上昇。
 後頭部に当てた両手が知らずにお尻へと下がり、割れスジを自ら押し広げて赤裸々なマゾマンコと肛門をおふたりに差し出していました。

「あっ、あーっ、いいっ、いいーっ!、弄って、もっといぢってぇぇ…」
「んっ、そうっ、あんっ、あんっ、あんっ、強くぅ、もっとつよくぅ、チクビいじめてぇ…!」
 
 ユタカさまとミツルさまは、それぞれ私の乳首を口に含み、しゃぶったり、舌で転がしたり、軽く噛みついたり。
 シンイチさまの指はすでに3本、根本までマゾマンコに潜り込み、膣壁を盛んに擦ってくださいます。
 
 マサヒデさまはクリットをもてあそびつつ、空いたほうの手でお尻を撫ぜたり、軽くパチンと叩いたり。
 もっとお尻を叩いて欲しくて両手を背中まで退避させ、叩きやすいように少し前かがみになってお尻を差し出します。
 抉じ開けていた手が去ったため、シンイチさまの3本の指を、私のラビアがしっかり咥え込みます。

「あっ、あーーっ、んっ、お尻ぃ、もっと強くぅ、ひっぱたいてぇえー…」
「あぁ、いいっ、いいいーっ、いぃくぅぅ、いっちゃうぅぅ…」

「ミコトさん、またあくめになりそうだね?」
「唇が赤いから、顔がさっきよりすげーえっちっぽいよな」
「うん、前よりいっそうスケベな感じで、オレのちんちんもなんだかヤバイ」
「オレも今日はずっと、勃ちっ放しって感じ」

「あくめにするんだったら、もっと強くお尻を叩いてあげなくちゃ」
「オレはチクビを歯で噛んで引っ張る」
「オレもー」
「オレはマンコのおツユを指で掻き出してあげる」

 さすがに年若く頭の柔らかいみなさま、今日一日で私への責め方をすっかり学習され、体得されちゃったみたい。
 ゲームの攻略法のように、今までに私が晒した弱点を正確に確実に、責め立ててくださいます。

「んっ、いいっ、いいですぅぅ、あーーーっ、み、みなさまぁ、イッて、イッってもよろしいぃ、で、しょーかーーっ?!」
 
 ますます活発になったみなさまの蹂躙で、あっと言う間に寸前まで昇り詰めています。
 マゾマンコのクチュクチュとお尻のバチンバチンという淫靡なBGMの中で、はしたないおねだり声を絞り出す私。

「いいよ、ミコトお姉さん、あくめになっちゃって」
「あああ、イクぅ、イクイクっ、イッちゃいますぅぅ、んーーーっ!ああああああーーーーーっ!!!」
 
 マサヒデさまの天使のようにおやさしいお声に導かれ、今日何度目なのかももはやわからない、快楽の桃源郷へと飛び込んだ私。

「うわっ、またマンコが指を締め付けてきた」
「おマメもビクビクって震えたよ」
「チクビも」
「おへその下のお腹がヒクヒク痙攣してる」
「赤い唇が歪んで、えっちな顔が本当に気持ち良さそう」

 今回は磔されていませんから、イクと同時に下半身の力が抜け、ガクンと両膝が崩れ落ちました。
 肩を上下させてハアハア息をつく私を、みなさまが見下ろしてきます。

 視線を上げると凛子さまが、もはや隠そうともせずハンディビデオカメラで撮影されていました。
 小学生の男の子たちにイカされる、その一部始終が撮影されちゃったのでしょう。

「ねえ、あくめになったすぐ後のマンコの中、視てみたい」
 
 ご研究熱心なマサヒデさまのご希望で、最初のお医者さんごっこで使ったベッド代わりのカウチソファーに乗せられる私。
 そこで自らハッピーベイビーのポーズを取り、イッたばかりのマゾマンコをみなさまにさらけ出す私。

「ど、どうぞ、みなさまの指でお好きに開いて、わ、私のマ、マンコの中をじっくりご覧になってください…」
 
 私は男の子たちにセーフクされたドレイ捕虜ですから、このくらいのことは自ら率先してしなければいけないのです。

「ミコトさん、今、マンコ、って言った…」
「うん、なんかすごいショック。リンねーちゃんが言ったときも焦ったけど、ミコトさんまで」
「やっぱりミコトさんて、女の中ではすごいスケベなほうなんだよ。オレはすごいゾクゾクってした」
 
 みなさまご勝手なことをおっしゃいつつ、容赦無く陰唇を抉じ開けてきます。

「すごく熱いのと、なんだかチーズ臭さが増してるの以外、あんまり変わんないね」
「あ、でもときどきヒダヒダがピクピク動くよ」
「おマメもずっと腫れたまんまだね」
「おツユも枯れない泉だよね。後から後から湧き出てる」
 
 4つのお顔が私の股間上に集合し、何かおっしゃるたびに吐息が襞に吹きかかるほど。
 あられもなく大きく開いた両脚を自らの手で拘束維持しつつ、男の子たちのお言葉責めに耐える私。

「そうだ、もう一度体温、計ってみようぜ。あくめの後だと、さっきよりもっと上がってるんじゃないかな」
 
 凛子さまに頼らずとも、私への辱めのアイデアがスラスラお口に出せるようになられたユタカさま。
 
 この上、再びお尻の穴にまで…
 もちろんドレイの私に拒否権なんてありません。

 ハッピーベイビー、と言うよりも、マンぐり返し、と言ったほうが的を射ている恥辱ポーズでみなさまへと突き出された肛門に、どなたかの手でプスリと体温計が突き挿さります。

「あうぅぅ…」

「あ、ミコトさん、また啼いた」
「またあくめになりたいんじゃないの?」
「お尻に何か挿されるのって、そんなに気持ちいいのかな?」
「じゃあ、計るあいだ、またマンコやチクビ、いじってあげようか」
「ミコトさんて本当にえっちな女なんだね」

 男の子たちのお言葉の中に、明らかに蔑みと嘲り、そして嗜虐が感じ取れます。
 私って、小学生にまで呆れられちゃうほどの、淫乱ドスケベマゾ女なんだ…
 そんな屈辱感さえ、マゾにとっては快感を増幅させてくれる絶好のスパイスとなっています。

 マンぐり返しの肛門に体温計を突き立てたまま、ふたつの乳首とクリトリスを引っ張られ、尻たぶをペチペチはたかれ…

「あぁん、もっとーっ、もっとぉーっ、もっとぉぉーーっ!…」
 
 頭の中では、もっと視て、もっと虐めて、もっと蔑んで、もっと痛くして、と、マゾのおねだり呪文が渦巻いています。

「あああーーっ、そこっ、もっとーーっ…」

「すげーえっちな声に、えっちな顔…」
「ドスケベ女のミーコ、またあくめしちゃいそうじゃん…」
 
 とうとう小学生から、映画登場人物の愛称とは言え、ミーコ、なんて呼び捨てされるような見下された存在にされちゃった…
 ユタカさまのお言葉にマゾ性が大悦びしていたとき、ピピピッと体温計の電子音が聞こえました。

「あ、体温、計れたみたい」
 
 いやっ、やめないで…

「ちぇっ、あくめまでもうちょっとだったのに」
 
 そう、もっちょっとでイケるんですぅ・・・

 一斉にからだから離れていく陵辱の指たち。
 同時にお尻の穴から引き抜かれる体温計。
 未練がましくマンぐり返しの姿勢を崩さず、マゾマンコを差し出しつづける私。

「さっき何度だったっけ?」
「ああ、やっぱり少し高くなってるね」
「ミコトお姉さん、なんだか物足りなそうな顔してる」
「じゃあ、このままつづけて、スケベなミーコをまた、あくめにさせよっか?」

 男の子たちが再び私に群がろうとしたとき、凛子さまから、待った、がかかりました。

「はいはーい。残念ながら時間切れー。もう8時57分だから、おしまいにしな」
 
 凛子さまの無情なお声で、男の子たちはご不満そうにブーイング。

「えーっ、まだミーコ、あくめしてないじゃん?」
「ほら、すごく残念そうな顔してるよ?」
「あと5分!あと5分」
「マッサージ器使えば、すぐなりそーだよ?」

「だめだめ。門限遅れたら、あんたたちの親御さんから怒られるのはアタシなんだからね?」
「あーあ、ユタカもシンイチもミツルも、マン汁べったり手につけちゃって。ほら、さっさとシンクで手を洗って、玄関に急ぎな」
 
 遠足の引率先生のようなお声の凛子さまが、私にもタオルでからだを拭くようにご指示されました。
 
 ちなみにアクメ直後の私の肛門の温度は。37度5分。
 いたぶられながらだったので、興奮して体温も上昇していたからかな。

「うわーいっ、マンじるーーっ!べちょべちょーっ!」
 
 はしゃぎながら子供たちが、意外にあっさりとキッチンのシンクへと走り、私も仕方なくからだを起こします。

 これでおしまい…
 愉しかったけれど、でも私、結局ずいぶん乱れまくっちゃって、子供たちの教育上的に大丈夫だったのかなー?
 と、一抹の不安を覚えないこともないのですが、相変わらず天真爛漫にはしゃぐ男の子たちのお姿を見て、結果オーライと自分に言い聞かせます。
 
 男の子たちがお帰りになったら、今度はお泊りで美咲さまと凛子さまがお相手。
 オフィスで慣れているとは言え、プライベートで虐められるのは初めてです。
 最後の検温プレイが中途半端で終わってしまったこともあり、性懲りもなく期待にウルウル疼いてしまう私の貪欲なマゾマンコ。
 これは、明日の朝までずっと全裸のままかも…

 そう言えば、私が着てきたお洋服やポシェットは、どこへ消えちゃったのだろう?
 ソファーに敷かれていたバスタオルの、まだ乾いているところで股間を拭きつつお部屋を見渡しますが、どこにも見当たりません。

 ま、いいか。
 帰るときには返していただけるでしょうし、まさかさすがの凛子さまも、全裸で駐車場まで行って全裸でドライブして全裸で出社せよ、とはおっしゃらないでしょうから。
 
 みなさまがお出かけされた後、このお部屋に美咲さまがいらっしゃるのでしょう。
 それで、ひきつづき美咲さまが裸の私にあれやこれやしつつ、凛子さまがお戻りになるのをお待ちすることになる、と。
 ひとりで勝手にそう結論づけ、納得しました。

 玄関ホールに男の子たちが集合しています。
 これでお別れということで、バスタオルは巻かず全裸のままお見送りすることにします。
 何度もイカせていただいた御礼を込めた、言いなりセイドレイ最後のサービスです。

「じゃあね、えっちなミーコ、またねー」
「また遊ぼうねー」
「またハダカ見せてねー」
「今度はもっといっぱい、あくめにしてあげるからねー」

 玄関口でお靴を履きつつ、口々にお別れしてくださる男の子たち。
 私も出来る限りにこやかに手を振ります。
 凛子さまは、まだリビングで何かされているみたい。

 そのとき、お部屋でトゥルルルと電話の音が鳴り響きました。
 って、このお部屋、家電なんてあったんだ?

「んもうーっ、この忙しいときに限って…」
 
 少しわざとらしい、凛子さまのお声がお部屋の中から聞こえました。

「はい、もしもし…あー、うん、うん、…あー、ちょっと待ってね」
 
 保留音に切り替わったと思ったら、凛子さまが玄関口までタタっと駆けてきました。

「ユタカ?アタシの車の駐車場の場所、知ってるよね?」

「あ?うん」

「だったらみんな連れて先行って乗ってて。アタシも電話終わり次第すぐ追いかけるから」

「えっ?ミーコも一緒に?ハダカのままで?」
 
 凛子さまに向けてなのか私に向けてなのか、からかうようにおっしゃるユタカさま。

「何バカなこと言ってんの?あの車に6人も乗れねーだろがっ!」
 
 呆れたようにおっしゃりながら、お車の鍵らしきものをユタカさまに向けて、ポーンと放り投げ、そそくさとリビングに戻られる凛子さま。

「ねえ、最後にもう一回だけ、おっぱいさわらせて」
 
 私と男の子たちだけになり、名残惜しそうに私のからだを見つめたユタカさまがおっしゃいます。

「あ、はい…どうぞ…」
 
 すっかり従順なセイドレイ気分の私は、沓脱ぎの縁まで歩み寄り膝立ちになって胸を反らせ、男の子たちの方に自分の剥き出しおっぱいを差し出します。

「あぁんっ…」
 
 まずユタカさまが、つづいてシンイチさま。
 感触を忘れまいとしているようにワシワシ揉まれ、乳首をつままれます。

「あふぅんっ…」

「ほら、何もたもたしてんのっ?さっさと駐車場行きなっ!」
 
 リビングの奥から凛子さまの怒声が聞こえ、あわててマサヒデさまとミツルさまも私のおっぱいをわしづかみます。

「それじゃあまた今度ねー」
「冬休みにもまた来るからさー」

「あ、はいぃ…またお会い出来たら、嬉しいですぅぅ…」
 
 小さめな4つの手で両方のおっぱいを揉まれながら、声を上ずらせてしまう私。

「だから、早く行けって!!」
 
 二度目の怒声がリビングから聞こえ、うわっ、こえー!というお言葉とともに、おっぱいから一斉に手が離れました。

「んじゃねー」
「またねー」
「ミーコ、バイバイー」
 
 私のからだをガン見しつつ口々におっしゃって、玄関ドアから出ていかれる男の子たち。

 バタンとドアが閉じ、静々とリビングに戻ると凛子さまはまだお電話中。
 あらためてバスタオルをからだに巻き付け終えたとき、凛子さまが受話器を置かれました。

「お待たせ。じゃあアタシらも出かけよっか」
 
 凛子さまにポンと剥き出しの右肩を叩かれました。

「えっ?私もですか?えっ?なんで?どこへ?」

「どこへ?って、ミサミサんちに決まってるじゃん」

「美咲さまがこちらへ来られるのではないのですか?」

「ううん。直子はミサミサんち行って、ふたりで待ってて」

「こ、この格好で、伺うのですか?」
 
 今の私、ところどころ濡れそぼった白いバスタオルの下は全裸なんですけれど…

「大丈夫。同じ建物内なんだから、あらためて服を着るまでもないじゃん。それにミサミサんち行ったら、どうせまたすぐ裸にされちゃうはずだし」
 
 戸締まりをご確認されつつ、イタズラっぽいお声で私の抗議をあっさり却下される凛子さま。

「今の電話もミサミサ。カメラは全部、バッチリ録れたって。すっごく刺激的でいやらしいから、観ながら3回も自分でいたしちゃったってさ」
 
 笑いながらおっしゃる凛子さま。

「直子、ノリノリだったもんねー。特に夜になってからはドマゾ丸出しで、完全にガキンチョのセイドレイに成り果ててたじゃん」
「おっと、エアコンは…ま、つけっぱでいいか」
 
 戸締まり点検が終わったようで、凛子さまがトートバッグを提げ、リビングの照明を消して玄関口に向かわれます。

「今日の経験で、あいつらの第二次性徴が早まるのは確実だよね?ほら、直子も早くこっち来て」
 
 凛子さまが玄関口から私を呼びます。

「あいつらのうち何人かは、今夜眠っているあいだに直子のおっぱいと濡れ濡れマゾマンコが夢に出てきて、夢精してガキンチョからオトコになっちゃうかもね」
 
 ご愉快そうにおっしゃって、お靴を履き終えた凛子さま。

「そんながんばった直子に、アタシからも何か御礼しなきゃと思ってさ、ちょっとしたスリルをプレゼントしてあげる」
「さっきの電話も、9時直前に電話する、ってミサミサと示し合わせてたんだ。ガキンチョどもを先に行かせるために、ね」

「ほら、直子も早く靴履いて。ミサミサも自分ちで、何かしら直子を歓迎するアソビを考えてるみたいだから、それで思う存分イカせてもらいなさい。さっきの最後の直腸検温じゃ、イケなかったんでしょ?」

 凛子さまが沓脱ぎに揃えてくださった自分の白いリボンミュールを渋々つっかける私。
 本当にバスタオルひとつで、お外に出るんだ…

 凛子さまが玄関ドアを開けると、もあっとした熱帯夜の熱気に包まれたお外が見えました。
 常夜灯に照らされた外廊下は、ほんのり薄暗闇。

「おお、夜だね。いい感じに暗いね・・・」
 
 お独り言のようにおっしゃった凛子さまの右手が私のほうへと伸びてきます。

「だからこれも、いらないんじゃない?」
 
 お声とともに私が巻いていたバスタオルがハラリとほどけ、間髪入れずに丸められリビングドアのほうへと放り投げられました。

「あっ!」
 
 抗議の声をあげる間もなく右腕を引っ張られて外廊下へ。
 同時に、バタン、と閉じる玄関ドア。

「えーーっ?!」
 
 という声の音量が急激に下がったのは、外廊下の胸高フェンスの向こうに、すぐお隣のマンションの明るい窓が見えたから。
 同時にその場に、からだ全体を丸めるようにしゃがみ込みました。
 え?なんで?私、全裸でお外に、連れ出されちゃった?…

「このマンションのドアはみんなオートロックだから、いったん閉じたらこのカードキーが無い限り、絶対部屋には戻れないんだ」
 
 これ見よがしにご自分のカードキーを、私の目の前でヒラヒラさせる凛子さま。

「だから早くミサミサの部屋に逃げ込まないと、直子の裸、誰かに視られちゃうかもよ?」
 
 イジワルさ満点の凛子さまのお言葉に私はパッと立ち上がり、凛子さまのお部屋のもうひとつ奥、お隣のお部屋めがけて駆け出します。

「ブーッ。残念、お隣はミサミサじゃなくて、どっかのチャラい大学生。よく女を引っ張り込んでるみたいだけど、直子、ひょっとして知り合いだった?」
 
 ニクタラシサ抜群のお声が私の背中に投げかけられ、私はあわてて元の場所まで戻り、再びしゃがみ込みました。

「このマンションは、ワンフロア二世帯。2階か4階のどっちかの部屋がミサミサのなの。がんばってみつけてね、全裸で」
 
 心底愉しそうな凛子さま。

「まあ、住んでるのは学生ばかりみたいだし、夏休みの今は帰省してるのが多いんじゃないかな。だからほぼ安心気味に、全裸屋外露出のスリルが愉しめると思うよ」
「ミサミサの部屋にもネームプレートは出てるから間違えることは無いと思うけれど、インターフォン押すときはよく確認しなね?そんな格好の女がドアの前に立ってたら、若い男は制御効かないだろうし」
 
 無責任なお言葉とともに、何かが差し出されます。

「どうしてもヤバくなったときのために、一応これは渡しといたげる。もしそうなったら、それで自分で何とかなさい」
 
 手渡されたのは、いつの間に取り出されたのか、私がポシェットに入れておいた私のスマートフォンでした。

「それで自分の屋外露出写真を自撮りしとくのもいいかもよ?今日の記念に。それじゃ。また後ほど」
 
 おっしゃりたいことだけをおっしゃって、無情にもスタスタ足早に外階段へと向かわれた凛子さま。
 その後姿を、為す術無く見送るしかない私。

 どうしてこんなことに…
 私、今日初めて訪れたマンションの外廊下に、全裸でひとり唐突に、置き去りにされてしまいました。


夏休み自由研究観察会 17

2017年11月12日

夏休み自由研究観察会 15

 シンデレラとガラスの靴みたいにピッタリ嵌まり込んだ電マのヘッド部分が、絶え間なく満遍なく、膣壁を震わせています。
 振動は内側から下腹部全体を揺らし、快感の渦に全身が巻き込まれています。

 もう何度イッたかわからない…
 て言うより、ずっとイキッ放し状態。

「ああああ、はあはあはあ、あうっぅぅぅ…」
 
 だらしなく半開きになった唇からは、淫ら声が洩れつづけ、腰全体がヒクヒク痙攣しっ放し。
 ただ呼吸だけを荒くしつつ、圧倒的な快感にすべてを委ねた私の頭の中は真っ白。

 そんな状態で、どのくらい時間が過ぎたのでしょうか。

「…くなっちゃいそうだからさ…」
 
 どなたかのそんなお声が近くに聞こえ、唐突に私の股間から、震えつづけている電マをズブリと抜かれました。

「あうっ、いやーっ!!!」
 
 ヘッドが膣壁を名残惜しそうに擦り、真っ白な頭の中で盛大に火花が飛び散り…
 同時に私の股間から大量の水分が流れ出して、足元の水溜りがピチャピチャ音をたて、面積を一気に広げました。

 それから右手、左手と縄跳びロープの戒めを解かれ、そのたびにガクンガクンと上体が崩れ落ちる私。
 両手首が開放されるともはや立ってはいられず、ストンと落ちたお尻が愛液の水溜りにベッタリ浸っていました。

 マゾマンコから電マが去っても、未だ震えている感覚は収まらず、未だ快感の真っ只中。
 水溜りの中で体育座りとなった自分の手が、自分の皮膚、そこがお腹でも脇腹でも、にコソッと触れるたびに、ビクンビクンとイッてしまいます。

「…あーあ、これは完全に入り込んじゃったね。こうなっちゃうとこの子、当分のあいだスケベなまんまなんだ…」
 
 さっきよりハッキリと、どなたかのお声が聞こえます。
 このお声は…えっと、そう、凛子さま。
 顔を上げると私を取り囲むように、幾人かの方々が私を見下ろしているのが見えました。

 この方々が、私をこんなに物凄い快感に導いてくださったみなさまなんだ…
 凛子さま、そして、えっと、ユタカさま、シンイチさま、ミツルさま、一番背の小さいマサヒデさま…
 ようやく思考が戻った私の脳内は完全な欲情マゾ人格と化し、私を見下ろすみなさまに対して、恭順と服従の下僕と成り果てています。

「奥とGスポットを電マで同時にやられちゃって、ポルチオってやつだな。しばらくはどこ触ってもアンアン喘いじゃうはず」

「じーすぽっと?ぽるちお?」
 
 凛子さまのご説明にマサヒデさまがオウム返しでお尋ねになっています。

「ああ、悪い悪い。あんたたちはまだ、そんな言葉覚えなくていいから。とにかくこうなっちゃうと、ミコトさんはしばらくずっとえっちな気持ちのまま、ってこと」
 
 取り繕うようにおっしゃった凛子さま。

「ただし、大人の女がみんなこんなになっちゃうわけじゃないからな?イヤがる人だっているんだから、マッサージ器持ってそこら辺の女性に片っ端からイタズラとか、絶対するなよ」
 
 怖いお声で男の子たちに釘を刺される凛子さま。

「そういう意味でも、ミコトさんは特別なんだ。特別にスケベな大人の女性っていうこと。だから、あんたたちが今日、ミコトさんと遊べたのは、オトコとして超ラッキーだったとも言えるな」
 
 素肌に両手を盛んに滑らせて小さくあんあん喘いでいる私を、ご愉快そうに眺める凛子さまのニヤニヤ笑い。

「ねえ?ミコトお姉さんは、今度こそお漏らししちゃった?」
 
 マサヒデさまが、私が浸かっている水溜りを指差してお尋ねされます。

「ああ、ずいぶん盛大に溢れ出したけど、あれも女性が本当に気持ちいいときに湧き出る液体なんだ。潮っていってね。ちょっとはオシッコも混ざっていたかもしれないけれどな」
「電マで蓋されてたのが抜いたときに一気にジャバーって出ちゃったんだ。失敗したな、前もって犬のオシッコシートを敷いておくべきだった」
 
 笑いながらご説明される凛子さま。

「へー、アクメって凄いんだねー」
「ミコトさんって、特別にえっちな女の人だったんだー」
「ハダカを簡単に見せてくれるし、マンコまで開いて見せてくれたもんね」
「今も自分でさわって、まだ悶えてる」
 
 感心しきりな男の子たち。

「ありゃー、もうこんな時間なのか?」
 
 凛子さまの視線を辿って振り向くと、時計のデジタル表示は20:10。
 私が再び磔にされたのが19時半頃で、されてすぐイッてしまいましたから、それから30分以上、イキつづけていたことになります。

「あんたたちを10時までに送り届けるのには9時がタイムリミットだし、こりゃあもう新しいゲームは無理かな。ミコトさんは、一度スイッチ入っちゃうと、えっちが止まらなくなっちゃう人だから」
「ツイスターゲームとか面白そうなの、準備しておいたんだけどなー」
 
 からかうようにおっしゃった凛子さまへ、男の子たちが一斉のブーイング。

「えーっ!?じゃあもうこれで終わりなのーっ?」
「せっかくミコトさんをアクメにしてセーフクしたのに?」
「ミコトお姉さんをセーフクしたら、ドレイになって何でも言うことをきく、って言ったじゃん」
「捕虜だから命令していいんでしょ?オレもミコトさんのおっぱい、しゃぶってみたいー」

「わかったわかった。じゃあ、すぐに出掛けられるように今、帰り支度しちゃって。そしたら時間ギリギリまで、ミコトさんを好きにしていいから」
 
 愉しそうな苦笑いでお応えになる凛子さま。

「とりあえずミコトさんが汚しちゃった床も拭かなきゃいけないし、アタシの出掛ける準備もあるし。ほら、自分の荷物とか上着とか、玄関まで持って行っておきな。忘れもんすんなよ」
 
 凛子さまの号令で、お部屋の隅に積んだご自分のお荷物に群がる男の子たち。

「ほら、ミコトさんも立って。床を拭いちゃうからバスルームまでつきあって」
 
 凛子さまに手を引かれ、ヨロヨロとバスルームに連れ込まれました。
 
 脱衣所で冷たいスポーツドリンクのペットボトルを差し出され、半分まで一気に飲み干す私。
 あーーっ、美味しいーっ!

「軽くシャワー使って、汗やらよだれやら流しちゃいなさい。そのあいだにアタシは床を拭いてきちゃうから」
 
 浴室に私を放り込み、ご自分はお水の入ったお風呂桶とモップを持たれ、そそくさとリビングへ戻られました。

「あ、ありがとうございますぅ…」
 
 遠ざかるお背中にお礼の言葉を投げかけつつドアを閉じ、シャワーの栓を捻ります。

「あんっ!!!」
 
 火照った素肌に無数の水滴が当たり、途端に鎮まりかけていた快感の渦が蘇りました。

「あぁっーん!」

 全身の皮膚のどこもかしこも、すっごく敏感になってる…
 さすがに膣内を震わされる感覚は去っていましたが、その忘れ難い快感を切望するあまり、からだ表面の皮膚の感覚が異様に感じやすくなっているみたい。
 まさに全身性感帯。

 ピチャピチャと素肌を叩く水音が、バラ鞭で軽く叩かれているように感じて、クネクネ身悶えてしまいます。
 全身にヌルヌルと両手を滑らせていると、自然ともっとも敏感な部位に行き着き、そうなるともう、そこをまさぐらずにはいられません。

 左手で両方の乳房を揉みしだき、右手でマゾマンコの肉芽と洞窟をさすり、我を忘れて昇り詰めます。

「あーーっ、んぅーっ、いいぃひぃーーーーーーっ!!!」

 シャワーの音が大きいのをいいことに、声も押し殺さずな奔放イキ。
 昇り詰めた余韻に浸っていると、ガタッと浴室のドアが開き、ピタッとシャワーの音が止まりました。

「何?ちょっと目を離した隙にまたシャワーでイッちゃったんだ?ほんとド淫乱なマゾメスだねえ」
 
 凛子さまにお尻をパチンとはたかれ、脱衣所に戻されます。

「ほら、からだ拭いたら、ガキンチョたちに最後のご奉仕だよっ」
 
 真っ白なバスタオルを渡され、股間以外すっかりヌルヌルが洗い流されたからだを拭き始めます。

「あっ!んっ!」
 
 タオル地のザラザラにさえ、ビクンと反応してしまうほど敏感なままの裸身。
 タオル地が擦れるたびにアンアン喘ぎつつ、何とか拭き終えました。

「あーあ。目をトロンとさせちゃって、マゾっぽく振る舞うなって言っても、もう到底無理みたいね」
 
 凛子さまが呆れたようにおっしゃいます。

「ま、いいか。ユタカたちも夏休みのいい思い出になっただろうし」
 
 私の顔をニヤニヤ見つめる凛子さま。

「そう言えば直子、今日も薄化粧だったけれど、今は汗やら涙やらよだれやらで、完全にスッピンになっちゃってるんだ?」
 
 からかうようにおっしゃった凛子さまが、イタズラっ子のお顔になりました。

「いいこと思いついた。最後にあいつらに女の凄さを見せつけて、強烈なインパクトを刻みつけてやろう」
 
 おっしゃるなり脱衣所のチェストをがさごそされ、何やら取り出されました。

「直子は、どちらかというと童顔だからさ、スッピンだとあいつらも、歳が近いと錯覚して馴れ馴れしくなるじゃない?だから、直子はあくまでもオトナの女なんだ、ってことをダメ押ししておくの」
 
 おっしゃりながら私を洗面鏡の前に座らせ、顔だけを凛子さまのほうに向くように指示されました。

「もらいもんでアタシが絶対使わないようなやつを抽斗に放り込んでたんだ。ちょっと古いけど毒じゃないし、輸入もんでメーカーもしっかりしたところのだから」
 
 凛子さまが取り出されたのは、どうやらメイクのお道具のよう。

 唇を突き出すように指示され、リップティックが私の唇を滑ります。
 テカテカした光沢のある明るめなまっ赤。
 つづいて瞼を閉じると、鬱血のような紫色のアイシャドウにクッキリ黒々アイライン。
 あっと言う間にメイクは終わり、鏡に向くようご命令。

 妖艶とかセクシーとエロティックとか様々な形容詞が浮かびますが、私が真っ先に浮かべたのは、ふしだら、若しくは、いやらしい…
 どぎついほど真っ赤に濡れたようなルージュに、お下品なほどのラメ入りキラキラアイシャドウ。
 白のチョーカーと剥き出しのおっぱいまでが鏡に映り、どう見てもド淫乱なメス犬露出狂マゾビッチ、という感じ。
 そして確かに、鏡の中の全裸マゾビッチの姿は、4、5歳老けて見えました。

「うん。いい感じになった。淫靡にエロいニンフォマニアックビッチ。これはあいつらも悦ぶよ。あいつらはまだガキンチョだけど、特撮モノの悪役女幹部って、こんな感じが多いんだ」
「年令問わず全般的にオトコって、こういう性的に媚びた女の化粧、大好物だからね」
 
 凛子さまがご愉快そうにおっしゃり、私を立たせます。

「リビングに行くまで、からだにバスタオル巻いてていいよ。そのほうがあいつらも、脱がせる楽しさが味わえるだろうから」
 
 凛子さまに促され、腋の下からタオルを巻き付けます。
 でも今の私は、裸を視られるよりも自分の顔のほうが恥ずかしくて仕方ありません。

「あ、それから…」
 
 バスルームを出ようと歩き出された凛子さまが不意に立ち止まり、私を振り向きました。

「あいつらを家まで送ってくるあいだは、ミサミサに直子を預けることにしたから」

「えっ?」
 
 一瞬、何をおっしゃっているのか、わかりませんでした。

「だから、本当はあいつら送りがてら、直子も一緒に乗っけて池袋で解放する予定だったんだけど、あいつら4人で来ちゃったじゃん?」
「アタシの車、軽で4人乗りだから6人は乗れないんだ。法律的に子供は3人で2人分なんだけど後部座席に子供4人はダメ。だから直子は乗せられない、ってこと」

 少し焦れたように凛子さまがおっしゃいます。

 急に現実的なお話になって、頭の中の理性がすこしづつ働き始めました。
 そう言えば、子供たちが帰ったら私はお役御免なはずでした。
 帰りも家まで送ってくださる、というお話もした気がします。

「たぶん往復で2時間近くかかると思うけれど、そのあいだ直子ひとりだけでこの部屋に待たせるのもアレだからさ」
「明日は仮縫いのお披露目があるから車で出勤するつもりだったし、ミサミサと3人で車で行けばいいじゃん?早めに出てあげるから」
 
 つまり私は今夜、ここにお泊り、っていうこと、なのかな?

「明日の出勤も今日着てきたやつでいいでしょ?どうせオフィスに着いたらすぐに脱がされちゃうんだし。いっそもっとキワドイ服で出社してみる?ミサミサの部屋にたくさんあるよ?そういうの」
 
 イジワルっぽく半笑いなお声でおっしゃる凛子さま。

 結局、男の子たちがお帰りになった後も引きつづき私は、このお部屋で美咲さまと凛子さまの慰み者にされちゃうみたいです。
 もし家に帰れても、今日のあれこれの思い出しオナニーを思いっ切りするだけでしょうから、私に異存はありません。
 それに美沙さまと凛子さまがお相手なら、マゾ性をストレートにさらけ出せますし。

「あ、はい、わかりました。いかようにもご命令の通りに従います・・・」
 
 鏡に映るド淫乱顔の自分を横目で見つつ、しおらしくお答えする私。

「やれやれ、完全にマゾ語になっちゃってるんだ。ユタカたちに、マゾ、っていう性癖の人種がいることも、教えちゃったほうがいいのかなあ…」
 
 お独り言のようにつぶやかれつつ、私の手を引いてリビングに戻られる凛子さま。

「おせーよ、リンねーちゃんっ!もう9時まで30分もなくなっちゃった…じゃん?」
 
 最初こそ威勢良く突っ掛かってこられたユタカさまでしたが、私の姿を見た途端に、お声がお尻すぼみになっていかれました。

「うわーっ、ミコトお姉さん、すっごく綺麗になってるー。お化粧したんだ」
 
 マサヒデさまの無邪気なお声。

「うん。えっちさが増したって言うか、なんかいやらしい感じ」
 
 私と同意見なミツルさま。

「ますますえっちぽくなって、オトナーって雰囲気」
 
 ポカンと見惚れてくださるシンイチさま。

「でしょ?あんたたちがミコトさんのこと、ただのえっちな少し歳上の女の子、としか思っていないんじゃないかと思ってさ。女性はみんなミコトさんみたいなんだ、って勘違いされても困るから」
「ミコトさんは、れっきとしたオトナで、その中でも格別にいやらしいスケベオンナだってことを忘れないように、それっぽくメイクしてみたんだ」
 
 なぜだかご自慢気な凛子さま。

「だから今日したようなことは絶対、他の女性にはしちゃダメだからな?あくまでもミコトさんが特別スケベで、今日出会えたあんたたちが超ラッキーだった、ってだけなんだから、そこんとこ忘れんなよ?」
 
 凛子さまが学校の先生口調で、物々しく釘を刺されます。

「はーいっ!」
「うんっ!」
「赤い口紅ってすごくえっちだよねー」
「早くタオル取っちゃおうよ。オレもう我慢できねー」

 少しのインターバルを置き、残り時間が少なくなっていることに加え、私が扇情的なメイクをした上にタオルで裸をいったん隠したことで、男の子たちの興奮度合いが、ヒートアップしているようです。

 みなさまにあらためて顔をまじまじと見つめられます。
 バスタオルの巻き際から覗くおっぱいの膨らみ始めと、股下2センチくらいのミニスカ状態なバスタオルの裾も、食い入るように見つめられます。
 どなたの瞳も、その忌々しいバスタオルが邪魔で仕方ない、と訴えてきています。

 ダイニングテーブル上は綺麗サッパリ片付けられ、男の子たちのバックパックなどのお荷物も玄関にスタンバイされているみたい。
 さっき私が水溜りを作った床はキレイに拭き取られ、その場にオシッコシートを敷き詰めた例のお風呂桶が用意周到に置かれています。
 これからその周辺で、裸身をイタズラされることになるのでしょう。

「よーし。じゃあ今夜最後のミコトさんドレイタイムな。さっきも言ったように、キス以外なら何でも言うことをきいてくれるから」
「時間は、8時55分まで。今34分だから、あと約20分間。で、ミコトさんはあそこに立たせればいいのか?」
 
 凛子さまが黄色いお風呂桶を指さされます。

「うん。それを跨ぐみたいに立って。そうすればもう、床は汚れないでしょ?オシッコだって出来るし」
 
 マサヒデさまがお得意気にお答えされます。

 凛子さまに並ぶ形で立っていた私は、その場を離れ、かつて磔にされていた場所にあらためて立ちます。

「手首を縛っている暇は無いから・・・」

 凛子さまのお言葉が終わらないうちに、私の両手は自分の後頭部へと動いていました。
 両足はお風呂桶を跨いで、休め、よりも気持ち大きく開きます。
 ラビアが開いた途端に愛液がひとしずく、ポタリとオシッコシートにしたたります。

「うふふ、ほら、ミコトさん、ドレイらしく観念して、あんたたちに一切逆らいません、てさ。あれは、アメリカでおまわりさんに拳銃を向けられたときの無抵抗のポーズ」
 
 私のマゾの服従ポーズを、そんなふうにご説明される凛子さま。

「ねえ大先生?ボク、さっき思い出したんだけど・・・」
 
 マサヒデさまが無邪気なお声で凛子さまに問い掛けます。

「ん?」
「今日、お父さんからケータイ電話を持たされてたんだ。何かあったら連絡しなさいって」
 
 ハーフパンツのポケットからガラケーを取り出されるマサヒデさま。

「これのカメラでミコトお姉さんのハダカ、撮ってもいい?」
 
 おおおっ、とどよめく他のお三かた。
 私は、えっ!?という顔になり、凛子さまも想定外のお困り顔。

「持たされた、ってことは、そのケータイは、マサヒデ専用、のじゃないんだろ?」
 
 慎重にお言葉を選ぶように尋ねられる凛子さま。

「うん。お母さんが入院中だから、子供だけで学校以外にお出掛けするときだけ、持たされるの。だから家族全員用」
「シンイチにーちゃんは、一回持ってて誰かんちに忘れちゃったことがあるから、それからはふたりのときは、ボクが持つことになったの」
 
 マサヒデさまの屈託ないお答え。
 余計なことを、というお顔でマサヒデさまを睨むシンイチさま。

「うーん、それはマズイよ。それだったら、その写真をお父さんやお母さんにも見られちゃうかもしれないじゃん?」
「今日家に帰って、お父さんにケータイ返して、お父さんがその写真見つけたら、マサヒデは何て言ってごまかすの?このハダカのお姉さんと遊んで来た、って正直に言っちゃう気?」

「えっ?まさか、ううん。絶対そんなこと言わないよ。言ったらみんなに絶交されちゃうし、お父さんからもきっと、すんごく叱られる・・・」
 
 凛子さまはおやさしげに、諭すようにおっしゃったのですが、マサヒデさまはお答えに窮し、珍しく、ぐぬぬ、なお顔になっています。

「そこまでわかっているならいいけど、あんたたちもよく考えな。今日アタシんちでしたことは、普通に考えるとかなりヤバイことなんだ。知られたらみんなから軽蔑されちゃうくらいにね。えっちなことって、そういうもんでしょ?」
「あんたたちの親御さんから見たら、絶対に悪いコトなんだけど、アタシはあんたたちのいい思い出になるかな、って思ってノッたの。そういうヒミツって、なんだか楽しいじゃない?」

「絶対にここにいる6人の中だけのヒミツにしておかなきゃならない、夏休みの愉しくも妖しい思い出…」
 
 男の子受けの良い、仲間内だけの秘密、というキラーワードでまとめにかかる凛子さま。

「ボクもそんなつもりじゃなかったんだ…だってミコトお姉さんが、何でも命令をきいてくれる、って言うからさ…」
 
 と、バツの悪そうなマサヒデさま。

「わかったよ。要するにマサヒデは、ミコトお姉さんのことを忘れたくないんだろ?だから写真を撮って持っておきたいって思ったんだろ?」

「うん、そうなんだ。ボク、ミコトお姉さん、大好きになっちゃったから」
 
 てらいなく凛子さまの助け舟に、あっさり乗られるマサヒデさま。

「だったら今、絶対忘れないように、じっくりとミコトさんの顔とからだを視て憶えておけばいい。触るのだって自由なんだから、悔いのないようにいっぱい触っとけよ。それが思い出っていうもんだ」
 
 おっしゃった後、少し照れたようなお顔になられる凛子さま。

「それに今度、適当に見繕ってミコトさんの紙焼きの写真をユタカに渡しておくから、適当にみんなで分けな」

「それってヌード?」
 
 照れ隠しなのであろう凛子さまのご提案に、すかさずツッコまれるユタカさま。
 それは私も気になるところです。

「いや、ヌードは親とかにみつかったときにマズイだろ。水着止まりだな。それだって、誰?って話になりそうだから、あんたたちちゃんと、みつかんないように隠しとけよ」

「はーいっ!」
「やったー!」
 
 嬉しそうに弾んだお声で一斉のお返事。

「ほらほら、もうあと15分になっちゃったぞ?最後にもう一度ミコトさんをアクメにしてやりな。どうせあんたたちの最初の命令はバスタオルを…」

 凛子さまのお言葉が終わらないうちに、男の子たちが一斉に私に群がってこられ、次々に伸ばされる腕でバスタオルを幾分乱暴に引き剥がされました。


夏休み自由研究観察会 16


2017年11月5日

夏休み自由研究観察会 14

 再び両腕を半端なバンザイの形で拘束されてしまった私。
 両方の手首に縄跳びの綿ロープが、しっかり絡みついています。
 それも今度は、シーリングライトが煌々と照らす、昼間と同じくらいに明るい照明の下で。

 Xの字に開き切った全く無防備な全身は、首を飾る細い白色エナメルチョーカー以外、何ひとつ肌を覆うものない全裸。
 私の周りを取り囲んだ男の子たちが、再び配られた医療用ゴム手袋を嬉しそうに嵌め直しています。

「おーけー。それじゃあ、悪の組織に捕まったミコトさんへの、お仕置き磔全身ショクシンタイムな」
 
 大先生がわざとらしく、お仕置き、なんてお言葉を使われ、私のマゾ心をくすぐってくださいます。

「さっきも言ったけど、大人の女性は気持ち良ければ良いほど、切なそうで泣きそうな顔と声になるけど、ビビんないでつづけるんだぞ?でないとミコトさんが本当に気持ち良くはなれないからな」
 
 男の子たちを見回しつつ、念を押される大先生。
 美咲センパイへの配信用カメラ付きメガネは、大先生とマサヒデくんがかけられています。

「それで、女性が本当に気持ち良くなると、アクメ、っていう状態になる。あんたたちの使命は、ミコトさんにアクメを味あわせてあげること」

「あく?め?」
 
 マサヒデくんが不思議そうに問い返します。

「そう。フランス語だけど、英語だとオーガズム、ドイツ語だとオルガスムスって呼ぶな。日本語だと何だろ?…性的絶頂?」

「せーてきぜっちょー?」
 
 キョトンとしたお声での、マサヒデくんの無邪気なオウム返し。

「ま、とにかく、気持ち良すぎてからだがヒクヒク痙攣しちゃうような状態のことな。大人の女性は、おっぱいやマンコをたくさん弄られてると、どんどん気持ち良くなって、最後にそのアクメの状態になっちゃうわけ」
 
 私の顔をニヤニヤ眺めながら、子供たちにご説明される大先生。

「だから、あんたたたちは、そこにある道具とか工夫して使って、ミコトさんをアクメにしてあげなさい。今までいろいろミコトさんのからだ触ってきたんだから、どうすればミコトさんが切ない顔になってえっちな声を出すのか、だいたいわかったでしょ?」

「本当に何でもしていいの?…」
 
 ミツルくんの、おずおずという感じでのご質問。

「だとえば、あの、お尻を叩く、とか…」

「あれ?ミツルはミコトさんのお尻、叩いてみたいの?」
 
 からかうようなお声で嬉しげな大先生。

「叩いてみたい、ってほどじゃないけど、大先生が、お仕置き、って言ったから、お仕置きって言ったら、お尻ペンペンかなーって思って…」
 
 ミツルくんが、少しきまり悪そうに弁解されます。

「それに、オレたち悪の軍団なんでしょ?悪の軍団なら、捕虜にそういうイジメっぽいことをするのもアリかなー、って思ったんだ」
 
 私の顔をすまなそうに盗み見ながら、ミツルくんが付け加えられました。

「学校とか友達同士では、イジメ、ダメ、ゼッタイ、だけど今してるのは、ごっこ遊び、だから、今日のミコトさんになら、何してもいいよ」
 
 恐縮気味のミツルくんを諭すみたいに、おやさしくおっしゃった大先生。

「さっきも言ったと思うけど、基本的にミコトさんが、イヤっ、とか、痛い、とか、やめてっ!とか言わない限り、いくら泣きそうな顔になってても、喜んでいる、って思っていいんだ。そうよね?ミコトさん?」

 大先生に念押しを迫られ、ドギマギしてしまう私。

「あ、はいっ…その通りです…」
 
 消え入りそうな声でか細く承諾する私は、もはやマゾ度全開。
 …どうぞ思う存分にイジメてください…と付け加えたくて仕方ありませんでした。

「あっ、それと、何をしても、と言っても、唇にキス、だけはダメ。ミコトさんにもちゃんとした恋人がいて、そういうことは恋人とだけするもんだからな」
 
 冷やかすように、妙にロマンティックなことを口走られる大先生。

 お言葉の意味をご理解されたのかされないのか、キョトンとされている男の子たち。
 わざわざお断りをされなくても、私にキスしようなんていうお気持ちはどなたも毛頭なかったみたい。

「それで、ミコトさんがアクメになりそうなときは、イクぅー、とか、イキますぅー、とか言うはずだから、その声が出たら、あんたたちの勝ち。悪の軍団がミコトさんを征服した、ってことになるわけだ」

「イク、ってどこへ行っちゃうの?」
 
 マサヒデくんお得意のオウム返し疑問符。

「うーん、アクメにたどり着く、っていうことだな。一番気持ち良い感じになった、ってこと」

「ボクたちがセーフクしたら、ミコトお姉さんはどうなるの?」
「そうだなー、セーフクされたらミコトさんは、あんたたちのドレイ、ってことになるから、あんたたちが帰るまでずっとハダカでいなきゃいけないことになるね」
 
 心底愉しげな大先生のお応えに、やったー、と盛り上がる男の子たち。

「それにドレイだから、あんたたちの命令に絶対従わなくちゃならなくもなるけれど、それはその後、何かゲームでもしながら盛り上がろう」
「ま、今はとにかくさっさと、ミコトさんをアクメにしちゃうことだけを考えればいいよ」
 
 凛子大先生ったら完全に、私のマゾ性を前提にしてお話を進めていかれます。

 大先生のお話が一段落し、あらためて男の子たちの視線が、私の裸身に注がれます。
 普通にしていると男の子たちの目線は私の肩先あたりでしたが、今は私も八の字に大きく両足を広げているため身長も縮み、目線がほぼ対等となっています。
 辱めそのものな格好の私を、顔からからだへと舐めるように見つめてくる好奇の視線たち。

 シンイチくんの手には電マ、ユタカくんの手には書道筆と鳥の羽箒、ミツルくんの手にはピンセット、そしてマサヒデくんの手にはスースーするお薬の容器。
 これから私は、震わされ、くすぐられ、つままれて、スースーされちゃうんだ…
 そのあいだにも肌を撫ぜられ、揉まれ、叩かれ、挿入され…
 想像しただけで、ゾゾゾっと肌が粟立つほど、からだが皮膚刺激を待ち焦がれていました。

「よーし。じゃあ、あんたたち、えっちな捕虜を存分に可愛がっておやりっ!」
 
 悪の軍団の親玉に成りきった大先生のお芝居がかった号令と共に、男の子たちが一斉に私のからだに群がってきました。

「あはぁん、あうぅぅ…」
 
 刺激に飢えていた素肌をペタペタ触られ、早くも淫らな声がだだ漏れ。

 マサヒデくんが指にたっぷりと盛ったお薬を、左右の乳首に丹念に擦り込んでくださっています。
 ユタカくんの鳥の羽箒が、お腹や脇腹をこそばゆく愛撫してくださいます。
 ミツルくんのピンセットが、スースーする乳首をギュッとつまんで引っ張ってくださいます。
 そして、シンイチくんの電動マッサージ器がお尻の割れスジに沿って当てられ、ブーンという悩ましい振動に下半身が包まれます。

「あっ、あっ、あーーんっ…」
 
 おっぱいとお尻を同時に責められ、今まで焦らされた分を取り戻すかのような昂ぶりがグングン急上昇。

 おっぱいを揉みしだいているのはユタカくん?あんっ、脇腹くすぐったい、どなたかの手が恥丘を滑ってる、振動がお尻の穴に近づいてくる…
 どなたに何をされているのかわからないまま、からだのあちこちで起こる刺激や快感にクネクネ身を委ねる私。

「あはーぁっ!」
 
 不意にマゾマンコを撫ぜられ、見事に剥き出しのクリットをヒットされ、一際大きな声をあげてしまいます。
 視線を下げると、ユタカくんが私の股の前にしゃがみ込み、マゾマンコを覆うように手のひらを当てていました。

「うわっ、マンコ、すげー熱い」
 
 嬉しそうなユタカくんのお声と共に、マゾマンコ全体をニギニギと揉まれます。
 ユタカくんの指のあいだがちょうどクリットを挟む感じで、微妙にもどかしく擦れています。

「あうっ、ふーぅんっ、い、いいぃ…」
 
 電マが右おっぱいに押し当てられ、房全体がプルプル震わされています。
 背後ではどなたかに尻肉を、肛門を押し広げるみたくモニュモニュ揉みしだかれ…

「あーっ!」
 
 唐突に指が一本、膣穴に侵入してきました。

「おおっ、マンコの中もやっぱり熱いー。それにグチュグチュだー」
 
 ユタカくんの弾んだお声がして、犯人がわかりました。

「あっ、あっ、あぁっ…」
 
 指を潜り込ませたユタカくんの手のひらは、ずっと私の肉の芽に押し付けられています。
 押し潰される私のクリット。
 ユタカくんが膣の中を指でグルグル掻き回すのと同じリズムで、淫声を歌い上げてしまう私。

「あー、いいなー、マンコの穴、次、ボクね」
 
 マサヒデくんのお声はユタカくんへ向けたものでしょう。

「じゃあ、オレはお尻の穴に指、挿れてみーよーっと」

 ミツルくんかな?

「よーし、それじゃあオレは最強にして、しつこくおっぱいマッサージっ!」
 
 左おっぱいを震わせる振動が強まり、ブーンというバイブレータ特有の淫靡な振動音が私の官能まで揺さぶってきます。

 肛門にズブリと指が挿入されたのを感じたとき、もはや限界でした。
 からだ中の毛穴がゾクリと一斉に開くような、凄まじい快感が押し寄せてきました。

「あーーっ、い、いぃ、いぃーーーっ!いぃって、うぅぅ…」

 いつものクセで、イってもよろしいでしょうか?と懇願しそうになり、慌てて後の言葉を濁します。
 こんなに早々とイク宣言をしてしまったら、この待ち侘びていた夢の陵辱があっさり終わってしまいます。
 
 まだ始まってから数分くらいしか経っていません。
 大先生と子供たちに嘘をついてでも、もっともっと味わっていたい…
 ヘンタイドマゾの本能が切実にそう望んでいます。

「あんっ、いぃーーっ、いいですぅ、気持ちいいですぅぅ…もっとマンコ掻き回して、もっと乳首引っ張って、お尻たたいてくださいーっ!」
「はあっ、はあっ、ああーっ、もっとぉー、もっとぉっ、いいぃぃぃーーーっ!!!」
 
 最初のオーガズムはイク宣言無しで、おねだりしながらの内緒イキでした。

 今まであれやこれやで焦らされつづけ、溜まっていたムラムラが一気に放出されたような、失神寸前の超快感スパーク。
 真っ白くなった脳内が、そのまま虚空へと吸い込まれていきそうなほど。

 突然の私のおねだり、それもドマゾ丸出しで露骨過ぎるえっちなおねだりに、男の子たちも少しビックリされたようでしたが、手の動きだけは止めずにいてくださいました。
 一度目の快感の余韻に浸る間もなく、より敏感になった淫乱素肌が新たな刺激に再びあっさり高まり始めます。

「ねえ?今ミコトさんのからだ、ビクンって跳ねなかった?」
「うん。おなかの筋肉がヒクヒクって何度も痙攣してた」
「マンコに突っ込んでいる指がキューって締め付けられた」
「ねえ、大先生?今、ミコトお姉さん、アクメ?になったんじゃないの?」
 
 男の子たちが蹂躙をつづけつつ、大先生に不審そうに尋ねます。

「でもミコトさん、イクーって宣言しなかったから、まだなんじゃないかなあ?」
 
 大先生が呆れたようなお声で、それでも私の意を汲んで白々しくフォローしてくださいます。

「あんたたち、まだミコトさんに遠慮してるんじゃない?ミコトさん、もっと激しくされるのが好きみたいよ?」
 
 挑発するように子供たちを煽る大先生。

「そう言えば今、お尻ぶって、って言ったよね?」
「チクビも引っ張って、って」
「今度はオレがマッサージ器な」
「オレもマンコに指つっこむー」

 ますます張り切ったご様子になられた男の子たちが、躊躇なく私の下半身に群がりました。
 どなたかの指で大陰唇を大きく抉じ開けられ、小陰唇を掻き分けられ。
 どなたかにお尻をパチンパチンと叩かれ、どなたかの指で両方の乳首をいっぺんにギューと引っ張られ。
 マッサージ器は下腹部に押し付けられ、淫靡な振動をちょうど子宮の真上辺りから体内に送ってきています。

 すぐに膣内に指が侵入してきました。
 それもどうやら違うかたが一本づつで、同時に二本。
 思い思いに気まぐれに、私の膣壁を好きなように擦りまくってきます。

 慣れたこともあるのでしょうが、男の子たちの私のからだのまさぐり方が、どんどんぞんざいになっているように感じます。
 ゴム手袋をしている安心感と、たぶん私が何をしても嫌がらない、完全な言いなり状態なので、したいことしちゃえ、という、下に見る感、が芽生えてきたのだと思います。
 そんな扱われ方に、一層マゾ性を滾らせてしまう私。

 身悶えるたびに、ピンと張り詰めた2本の縄跳びロープが左右の手首を締め付けてきます。
 大きく開いた両脚は腰が落ち、みっともない大開脚ガニ股となって男の子たちに陰部を晒しています。
 足元は、汗と唇からのよだれとマゾマンコのよだれが一体となった、大きな水溜り状態。

「ああぁ、うぅぅ、いいっ、いいぃぃ…」

「何か、マンコのよだれが白く濁ってきたよ」
 
 私の膣穴をゴシゴシでたらめに擦りながらの、ユタカくんのご報告。

「マンコの中って、ヌメヌメだけど、ちょっとでこぼこもしてるんだ」

「ああ、白く濁るのは本気汁って言って、ミコトさんがどんどん気持ち良くなっている証拠。もう少しだと思うから、がんばんな」
 
 私を正面に見据えながら、嬉しそうにお応えになる大先生。

「大先生?ボク、ミコトお姉さんのチクビ、吸ってもいい?」
 
 歳上のお三かたに私の下半身を占領され、弾き出される形になって、ずっとおっぱいを弄ってくださっていたマサヒデくんのお願い声。
 
 私に直接訊くのではなく、まず大先生にお許しを乞うのは、マサヒデくんも子供ながらに、凛子大先生と私との言いなり主従関係にうすうす感づいていらっしゃるから、なのでしょうか。

「あはは、マサヒデはミコトさんのおっぱい、しゃぶりたくなっちゃったか。アタシはかまわないけど、一応ミコトさんにも訊いてみな」
 
 大先生の苦笑い混じりなアドバイスに、素直に応じるマサヒデくん。

「ねえ、ミコトお姉さん?おっぱい吸っていい?」
 
 下半身への執拗な責めが限界寸前で、思い切り泣きそうな顔になっている私を覗き込むマサヒデくん。

「あんっ、はひいぃ…もちろんですぅ、吸うのも舐めるのも、噛んじゃってもいいですから、どうぞ、ご自由にしてくださいぃぃ…あっ、あーっ!」
 
 一刻も早くおっぱいを虐めて欲しくて、あからさまにおっぱいを突き出す私。
 私は子供たちの前で完全に、一匹のド淫乱ヘンタイマゾメスになりきっていました。

 マサヒデくんはまず、私の乳首を丁寧にウェットティッシュで拭いました。
 さっき塗り込んだスースーするお薬の油が気になったのでしょう。
 ティッシュ越しに乱暴に捏ねられる私の乳首。

「あひっぃっ!」
 
 マサヒデくんのお口で左乳首を含まれると同時に、どなたかの指で腫れ上がったクリトリスをグニュッとつままれる感覚。

「あっ、そ、そこはぁ…そこは、ダ、ダぁ…」

 あやうくいつものように、ダメぇ、と言ってしまいそうになり、グッと言葉を呑み込みます。

「・・・メぇじゃないですぅ!ダイスキですぅぅ・・・もっと、もっと強くぅぅ…クリット潰してぇーーっ、お尻ぶってぇーっ!乳首噛んでぇぇぇっ!!」
 
 蹂躙を止めて欲しくなくてマゾ本能のおもむくままな陵辱願望を、あられもなく口にするヘンタイマゾ女=私。
 それに忠実にお応えくださる、頼もしい男の子たち。

「このおマメ、意外と見た目より硬いんだ」
「本当だ。茹でたお豆の感触に似てるね」
「男のちんちんと同じような役目、って言ってたけど」
「おっ勃ったちんちんのさわり心地にも似てる」

 研究熱心な男の子たちが代わる代わるに、違う強さで私のクリットを摘んでは離し、摘んでは離し。
 マサヒデくんの唇は右おっぱいに移動し、左おっぱいを揉みしだきつつ右乳首が吸われます。
 下半身の男の子たちは、ときどき思い出したように、私のお尻を平手でパッチーンとひっぱたいてくださいます。

「あっ、あっ、あっ、んーーーっ!!」
 
 乳首に強めに歯を立てられ、肥大したクリットをグニュグニュ潰され、そのあいだも膣内は掻き回され、お尻はバチンとぶたれ…

 私、今、小学生の男の子たち4人に、いいようにもてあそばれて、イカされようとしているんだ…
 そう思った瞬間、高3のカクレガのときのカズキくんのお顔が鮮明に甦り、した行為の数々を思い出し、やがてカズキくんのシルエットが目前の男の子たちの姿にオーバーラップしていきました。
 と同時に、さっきよりも凄まじい、背徳感を伴った快感の渦がマゾマンコから全身へとせり上がってきます。

「あっ、あーっ、イクっ、イッちゃいますっ、なおこイッちゃいますぅぅぅ…」
 
 私がイクと発言した途端に、男の子たちの手や指の動きがフッと弱まりました。

「あーっ!、イッちゃうけどっ、やめないでっ!どうかそのままやめないでくださーぃ、もっとつよくぅ、もっとぉ、そう、そう、いい、いいいーーっくぅぅぅーーー!!!」
 
 私の、もっと、という言葉に急かされるように、男の子たちの蹂躙がより激しくなり、すべての皮膚への感触が快感へと昇華され、高みへと吸い込まれ…
 自分でも驚くくらいガクンガクンと腰全体が飛び跳ね、全身がヒクヒク引き攣る中、頭の中で無数の火花が盛大に飛び散っていました。

「あー、これが女の人の、アクメ、なんだ・・・」
「うわーっ、ミコトお姉さん、お口あんぐり開けちゃって、だらしないお顔・・・」
「マンコからよだれがダラダラ垂れて、息遣いがマラソンした後みたいにハアハアしてる…」

 私のはしたないアヘ顔に対する子供たちのご感想が遥か遠くから聞こえ、意識がスーッと消えかかっていたとき…

「ほら、ミコトさん、イクけどやめないで、って言ってたじゃん。そのマッサージ器、マンコに当ててあげな」
 
 私があまり電マに免疫がないことをご存知なはずの凛子大先生、悪魔の囁き。

 マゾマンコに激しい振動を感じて意識が戻り、ユタカくんの手が電マを私の股間に押し当ててるのが見えました。
 ちょうどクリトリスの上ですからたまりません。
 しかも振動は最強のままのよう。

「んっーーーっ!またイッちゃうっ!またイッちゃうっ!いいーーーっ!!!」
 
 腰がガクガク震え、膣内がウネウネ蠢いているのがわかります。

「今度は穴のほうに移動してみて。その大きさならズッポリ頭が入っちゃうんじゃないかな」
 
 大先生のお言葉通りに電マがお尻側に移動し、膣穴にブニュッと埋め込まれました。

「ああまたくる、またくるぅ、イクぅぅああああああああーーーーっ!!!」
「ほうら、すっかり咥え込んだ。その感じなら手を放しても落ちないから、しばらくみんなでミコトさんの連続アクメっぷりを鑑賞しましょう」

 私の膣穴がしっかり咥え込んだ電マは、少し窮屈な分、膣壁全体を満遍なくブルブル震わせ、マゾマンコが壊れちゃうんじゃないかというほどの振動っぷり。
 もはやどなたからも触れられておらず、大の字ガニ股に電マを突っ込まれたまま磔放置された私は、取り囲む男の子たちに見守られながら、淫声を盛大に吐き出しつつ、何度も何度も昇り詰めました。

 真っ白になった頭の中では、もうダメ、と、もっともっと、の鬩ぎ合い。
 でも、完全に中イキトランススパイラルに陥ったマゾマンコ粘膜は、ただただ快楽の連続だけを欲していました。

「ミコトさん、さっきまでと違う人みたい、すっごくいやらしい…」
「顔がすっごくえっちだし、チクビがまた一回りおっきくなってる…」
「なんか苦しそうにも見えるけど、これって気持ちいいんだよね?」
「だろうね、だってえっちな声がすげー出てるもん」
「あんなに濡らしちゃったら、マッサージ器のほうが壊れちゃうんじゃないかな…」

 そんな、明らかに侮蔑の混じった男の子たちのご感想が、遠く微かに聞こえていました。


夏休み自由研究観察会 15


2017年10月29日

夏休み自由研究観察会 13

「えっ!?もう来たんだ?今日はずいぶん早いな」
 
 訝しげにつぶやかれる大先生。
 視線が壁際のデジタル機器のLED表示に走りました。

「ありゃ、もうこんな時間なんだっ!ミコトさんを縛るのに時間くっちゃったか。どうりで部屋も薄暗いはずだわ」
 
 おっしゃるなりパタパタと、インターフォンの応答口に駆け寄る大先生。

 つられて私も時計表示を見遣ると、18:46という数字が薄闇に浮かび上がっていました。
 て言うか大先生、いつピザをご注文なされたんだろう?ぜんぜん気づかなかった。

「お待たせしましたー。ご注文ありがとうございまーす。ピザのお届けでーす」
 
 ハキハキ明るい女性のお声がインターフォンのスピーカーから聞こえてきました。

「はいはーい、今出るから、ちょっと待っててー」
 
 大先生がお応えと同時に、室内照明のスイッチを入れられたのでしょう、唐突にお部屋内がパッと明るくなりました。

 幻想的な宇宙船妄想から一転して、紛れも無いふしだらな現実に引き戻されます。
 大きなシーリングライトに煌々と照らし出された現実の中での私は、ただひとり真っ裸で縄跳びのロープに両手首を磔拘束され、4人の小学生に取り囲まれた見られたがりの露出狂女。
 男の子たちが手に手にお持ちになった蠱惑的なお道具で、自分のからだにイタズラされるのを今か今かと待ち侘びていた淫乱ヘンタイマゾ女。

 せっかくこれから薄闇の中で思う存分辱めていただけると思っていたのに…
 その寸前に水を差され、期せずして絶妙の焦らしプレイ突入。
 その切な過ぎるがっかりさ加減に、明るくなったことでの羞じらいが加わり、身動き取れないからだの疼きは最高潮。

 お財布片手の大先生が、いそいそとお部屋の出入り口ドアへと向かわれます。
 そのドアに目を遣ったとき、ハッと思い出しました。
 このお家の、玄関からリビングダイニングルームまでの構造に。

 私の痴態を映し出している監視カメラが上部に取り付けられたリビングのドアを開けると、短く直線につづく廊下、そして玄関ホール。
 玄関ドアとリビングのドアは一直線上にありました。

 すなわち、もしリビングのドアを開け放しにされたら、玄関ホールの訪問者から私の裸身は丸見えのはず…
 ドキンと心臓が跳ねました。

 ドアを出て廊下に出られた大先生は、当然のことのようにドア開けっ放し。
 廊下の電気が点き、玄関ホールの電気も点き。
 首を右側に向けた私から、ハッキリ玄関のドアが見えているということは、玄関からもハッキリと私の姿が見える、ということでしょう。
 
 おそらく何もかも、大先生のご計算通り。
 この位置に拘束されたのは、始めからピザの配達員さまに、私の裸体を晒すおつもりだったのでしょう。
 配達員さまが男性ではないことが、私の不幸中の幸い?

 手首を縄跳びロープで括られて晒し者のように大の字拘束されている、私の横向きの生まれたままの姿。
 横向きですから、存在を誇示するみたいに尖り切って胸の膨らみから飛び出している、私の恥ずかしく腫れ上がったふたつの乳首が、悪目立ちしているはずです。

「ピザ、来ちゃったみたいだね?」
「うん。ってことはいったん中断して、つづきは食べてからかな?」
「そう言えばオレ、かなりハラへってた」
「うん。夢中になってたから気づかなかったけど、オレも」
 
 私の周りでのんきに語り合う男の子たち。

 ガチャッ!
 大先生が玄関ドアを開けた音が、やけに大きく私の耳に響きました。

「こんばんはー。いつもありがとうござますー」
 
 インターフォンから流れたお声と同じ、快活な女性のお声が聞こえてきました。

 野球帽型の真っ赤な帽子から覗く少し明るめに色を抜いたショートヘア、ピザ屋さんの制服なのでしょう、赤いツナギがよくお似合いな可愛らしい感じの女の子。
 玄関口から私まで、だいたい4、5メートルくらいの距離。
 そこまで確認したところで恥ずかしさに耐えきれなくなり、ドアとは反対の左側へと顔を背けました。

 視られちゃうにしてもせめて顔だけは、見られたくない、覚えられたくない、と思ったのです。
 そして、なるべくこちらに注意を惹かないよう、その場でじっと固まっていようと決めます。
 あわよくば裸の私を、マネキン人形か何かと見間違ってくださることを願って。

 配達員さまが大先生に、ご注文のお品をひとつひとつご確認されているお声が聞こえてきます。
 同時に宅配ピザ特有の美味しそうな香りがリビングまで漂ってきました。

「あっ!いい匂い!」
「急にハラへってきたー」
 
 シンイチくんとユタカくんが持っていたお道具をワゴンに戻し、玄関のほうへ駆け出して行きました。

 私が配達員さまを盗み見たときには、彼女はまだリビング内部の状況には気づかれていないご様子でした。
 でも今、男の子たちがドアから駆け寄れば、彼女も視線を上げ、ドアの向こうに見えるものに気づいてしまうことでしょう。

 ふと途切れる配達員さまと大先生との会話。
 それにつづく、奇妙な短い沈黙の間。
 すぐにおふたりの、うふふ、という微かな忍び笑い。

 見られてる…視られちゃってる…
 ぜんぜん見ず知らずなピザのデリバリースタッフさまに、私の全裸姿が視られちゃっている…
 もちろん、顔をそちらに向けることは出来ませんが確かに、視られている、という体感を素肌、とくにバスト周辺に強烈に感じていました。

 拘束され、焦らされて、更に明るいお部屋で見知らぬ第三者への全裸晒し者状態…
 マゾマンコの粘膜がひっきりなしにヒクヒクとざわめき、内腿をダラダラと粘液が滑り落ちていきます。
 想定外の辱めが陶酔を呼び、眉根に深くシワを寄せた、とても淫らな顔になっていたと思います。

 細めた両目の視界の先に、マサヒデくんの不思議そうなお顔がありました。
 こっちからもずっと視られていたみたい…
 被虐の快感に没入したヘンタイメスマゾそのものとなっているであろう、私の恍惚顔を…
 心の底から沸き出た羞恥が、瞬く間にカァーッと全身を染め上げるのがわかりました。

 つぶらな瞳でしばらくじーっと私の顔を見つめていたマサヒデくんは、ふとドアの方を向き、それからハッとしたお顔になりました。
 すぐに無言でドアのほうへと駆け出すマサヒデくん。

 どうやらマサヒデくんだけ、今の私の恥辱的な立場に気がついてくださったみたい。
 リビングのドアを閉めてくださるのかな?
 ホッとするような残念なような、フクザツな気持ちが胸に渦巻きます。
 マサヒデくんの行動を確認したいのですが、今更玄関の方へ顔を向けるわけにはいきません。

「さあ、あんたたちは、これをテーブルの上に運びな」
 
 マサヒデくんが私のそばを離れてすぐに大先生のお声が聞こえ、結局ドアの閉じる音は聞こえないまま、マサヒデくんも何かの箱を持ってリビングに戻ってこられました。

「今日はずいぶん賑やかなんですね?パーティか何かですか?」
 
 配達員さまの冷やかすような、心なしかイタズラっぽく聞こえるお声。

「うん、まあね。親戚の甥っ子とその友達のガキンチョたちなんだ。夏休みだからってアネキにお守り頼まれてさ」
 
 ちょっと照れたような凛子大先生のお声。

「それでは、どうもありがとうございました。またのご注文を、お待ちしてまーすっ!みなさんパーティを楽しんでくださーいっ!」
 
 一際大きく軽やかなお声が響き、すぐに玄関ドアがガチャンと開き、バタンと閉じる音がつづきました。
 そのあいだ中、男の子たちはワイワイせっせと、ピザ類の箱をテーブル上に運び込んでいました。

「さてと、ピザ来ちゃったから先に夕飯にしよっか。お愉しみは食後ということで」
 
 大先生が玄関からお戻りになり、子供たちに呼びかけます。

「ねえ?大先生がそこのドア閉めなかったから、ミコトお姉さんのハダカ、ピザ屋さんにも見られちゃったよ?」
「ミコトお姉さん、ずっと泣きそうなお顔になっちゃってたんだからー」
 
 マサヒデくんが私と大先生を半々に見ながらご心配そうに、私に代わって抗議してくださいます。

「うん。バッチリ視てたみたいだね。でも大丈夫。アタシんちはよくあの店から取ってるし、あの子とも顔見知りだから」
 
 ほとんど意味を成さない理由で、その抗議を嬉しそうに却下される大先生。

「ミサミサと一緒のときによく来てるし、アタシがどんな仕事をしてるのかも知ってるから、もう慣れちゃってると思うよ」
「それに最初に言ったじゃない?ミコトさんは誰かに裸を視られるのが好きなんだって」
「泣きそうな顔って、視られて気持ち良かったからなんじゃないかなー、なんてね」

 ますます意味不明なキワドイ理由を挙げられて、その話題は終わりになりました。
 でも、裸の女がお部屋にロープで括られていて、その周りをゴム手袋を嵌めた小学生男子が4人もワラワラしている状況って、もしもピザ屋さまからツッコまれたときには、どうご説明されるおつもりだったのでしょう…

「いったん手袋取って、このビニール袋に捨てな。捨てたらキッチンでちゃんと手を洗いなよ」
「あ、ユタカとミツルはその前に、ミコトさんの手首のロープを解いてやって」
「ドアと窓のほうは繋いだままでいいからね。食べ終わったらまた、ミコトさんには縛られてもらうから」

 大先生のご指示で子供たちが右往左往。
 ユタカくんとミツルくんの手で、私の拘束も解かれました。

 裸足な私の足元のフローリングには、はしたないよだれで出来た小さな水溜りがポツリポツリ。
 ユタカくんとミツルくんがキッチンへ向かったのを確認してから、傍らにあったウェットティッシュのボトルを取って素早くしゃがみ込み、丁寧に拭き取りました。

 その使用済みウェットティッシュを手のひらに丸めて掴んだまま後ろ手に隠し、少し離れたダイニングテーブルのほうを眺めます。
 大の字磔を晒した身ですから、今更羞じらいのヴィーナスポーズを取る気にもなれず、全裸の後ろ手でその場に立ち尽くしています。

 大先生と子供たちの手で、次々とごちそうがテーブルに並べられていきます。
 一際大きなLサイズのピザが一枚、その両脇にMサイズが二枚。
 すべてトッピングが異なっているようです。

 更にチキンやポテトの揚げ物類と青物の葉っぱが盛られたサラダ、それにペットボトルのコーラやジュース。
 広めなテーブル上がごちそうで一杯になり、お部屋が美味しそうな匂いで満たされました。

 長方形のテーブルの周りに椅子が六脚。
 長い辺に沿って向かい合う形で三脚づつ並べられ、窓に向いた側の真ん中の椅子にだけ、折りたたんだバスタオルが敷かれています。

「ほら、ミコトさんもキッチンで手洗って。みんなで夕飯にしましょう」

「あ、はい…」

 凛子大先生に促され、しずしずとキッチンへ向かいます。
 大先生が、ひとつだけタオルの敷かれた席に私が座る、と男の子たちに告げられたようで、その両脇にどなたが座るか、で揉められているご様子。
 男の子たちが元気良く、ジャンケンポン、とはしゃぐお声が聞こえてきます。

 テーブルに戻ると、私の席の左隣にマサヒデくん、右隣にユタカくんがすでにお座りになり、ニコニコ顔で待ち受けられていらっしゃいました。
 私の正面にはシンイチくん、向かって右にミツルくん、向かって左端に大先生。
 自分の椅子を引き、全裸のまま着席する私。

「じゃあ食べ始めよっか。こんなに頼んだんだのはあんたたちなんだから、残さず食べ尽くせよ。そんじゃー、いただきまーす!」

「いっただきまーすっ!」
 
 ご唱和とともに、小さな手が一斉にテーブル上へと伸びました。

「あっ、ミコトお姉さん?何飲む?」

 左隣のマサヒデくんが、おやさしく聞いてくださいます。

「あ、えっと、ではオレンジジュースをお願いします…」
 
 腕が触れ合いそうなほどの近くから、チラチラと乳首に視線を感じつつ、お答えします。

「シンイチにーちゃん、ミコトお姉さんにオレンジジュース、注いであげて」
 
 ペットボトルのそばに座られたシンイチくんにご指示されるマサヒデくん。

「おっけー。ミコトさん?コップをこっちにください」

「あ、はい…」

 目の前に置かれた空のガラスコップを右手で取り、少し腰を浮かせて右斜め前のシンイチくんへと差し出します。
 私の右隣のユタカくんの目の前に、伸ばした腕の下で私の剥き出し右おっぱいがたゆんとぶら下がる格好。
 ピザにかぶりついたまま、視線だけ目前のおっぱいに釘付けなユタカくん。
 
 日常生活ではまずお目にかかれない、あまりに破廉恥ではしたない構図。
 頭の中で客観的にその場面を見ている私。
 デジャブ?
 確かこんな場面、幼い頃に妄想したことがあったっけ…

 私が小学校高学年のとき、母に連れられて映画館で一緒に観た、とある海賊映画の印象的なセリフを、唐突に思い出していました。
 それは、こんな場面でした。

 お話のヒロインである若くて美しいお嬢様っぽい役柄の女性が、海賊船に囚われてしまいます。
 海賊船の乗組員は皆、おどろおどろしい風貌の不気味で粗野な感じの人ばかり。
 囚われたその夜に、海賊の親玉である船長とお食事をするようにと、部下たちが呼びにきます。

 お食事のときにはこの服を着るように、とドレスが差し出されますが、ヒロインは断わります。
 別にえっちな感じの服でもなく、どちらかと言えばゴージャスめなドレスだったのですが、海賊なんかの言いなりにはならないわ、という気丈なヒロインの反抗心なのでしょう。

 すると部下たちが下卑た笑みを浮かべ、そう言うと思ったと告げた後、こうつづけます。

「断ったら船長がこうしろってさ。オレたち部下どもと一緒に食事させろ、素っ裸にしてな」
 
 日本語吹き替えで観て、細かい言い回しまでは覚えていませんが、そんな意味合いのセリフでした。

 当時は初潮もまだ、オナニーだって知らない思春期前、トラウマ前のからだでしたが、低学年のときのお医者さんごっこ以来、恥ずかしさ、に対する感受性がひと一倍敏感な子供となったみたいで、そのセリフ、とくに、素っ裸にしてな、というセリフを聞いたとき、映画館でゾゾゾっと、身の毛がよだったのを憶えています。

 あんな野卑な海賊たちに囲まれて、ひとりだけ裸でお食事をするなんて、きっと死ぬほど恥ずかしいのだろうな…
 裸にされて性的にナニかされちゃう、というところまでは、まだ考えが及ばない年頃でしたが、ありきたりな恐怖や嫌悪という感情のもう一歩向こう側にある、すごくいけないことをさせられる、という禁断の異常性に惹かれる感情も、その頃の自分にすでにあったような気がします。

 お食事という日常的な行為と、集団の中でひとりだけ裸、という異常性。
 それが組み合わさったとき生まれる、とてつもなくエロティックな背徳感。
 幼いころにそんなことにまで気づいてしまっていた私は、やっぱりなるべくしてなったヘンタイなんだな、と今になって思います。
 
 事実私は、日常生活の中でひとりだけ裸、というシチュエーションに異常に興奮する性癖となってしまい、妄想にとどまらず現実でも、そういう状況に自らを追い込むことを欲し、そんな状況を悦ぶようなヘンタイマゾ女になってしまったのですから。

 映画のヒロインはもちろん、そのドレスを嫌々着て船長とお食事をするほうを選びましたが、ヘンタイの私は違います。
 今まさに、その異常な状況を全身で味わっています。
 着衣の成人女性おひとりと小学生の男の子たち四人の中、たったひとり全裸でモソモソとサラダをつついてる私。
 お食事そっちのけで、大好物なシチュエーションにマゾマンコをヌルヌル潤ませています。

 男の子たちは、ときにチラチラ、ときにジーっと私の裸身に視線を走らせつつ、ごちそうをもりもりたいらげ、ワイワイおしゃべりに余念がありません。
 
「本当にちゃんとハダカを見せてもらえるとは、正直言って思ってなかったよ」
「ミコトさん、キレイだしね。それなのに本当に脱いじゃうから」
「最初はすげー焦ったよ。パンツは濡れているし、スケちゃってるし、毛が無いみたいだし、ミコトさんはうつむいちゃってるし。ただただ、じーっと視ることしか出来なかった」

「おっぱいって本当にやわらかいよね。早く食べちゃって、またミコトさんのおっぱい、思う存分さわりてー」
「ミコトさんがさわられるのをイヤがってないってわかってからは、さわりたくて仕方ないよね。オレ、今度はマンコに指挿れてみるんだ」
「ピンセットで乳首つまんだら、ミコトさん喜んでくれるかな?」
「泣きそうな顔が気持ちいい顔だってわかったから、あのマッサージ器を使うのがすごく楽しみ」

 喜々として私の裸と私への責め方を語り合う男の子たち。
 そのあいだも着々とテーブル上のごちそうは減っていきます。

「ミコトお姉さんは、ずっとハダカんぼだけど、もう恥ずかしくないの?」
 
 テーブルに伸ばす手のペースが落ちてきた左隣のマサヒデくんが、無邪気な瞳で尋ねてきます。

「そ、それは・・・やっぱり恥ずかしいです…よ?…」
 
 ストレート過ぎるご質問に、なるべくマゾっぽくならないよう、努めてにこやかにお答えする私。
 
 あらたまって、恥ずかしくないの?と問われると、自ら辱めを欲して裸を晒す自分こそがアブノーマルで恥ずかしい存在なんだと思い知らされ、余計に恥ずかしさを感じてしまう、羞恥のスパイラル状態…
 斜め右前のシンイチくんが、余計なこと聞くな、服を着ちゃうかもしれないだろ?という目でマサヒデくんを睨んでいます。

「それはあたりまえでしょう?おっぱいもマンコも全部、あんたたちにしげしげと視られてるんだから。普通の女の子はあんたたちなんかに、そんなの絶対、見せてくれないよ?」
「それともミコトさんが、恥ずかしいっ!って言って裸を見せてくれなくなるほうが、マサヒデはいいの?」
 
 リンコさまがからかうようにおっしゃいます。
 あわててぶんぶんと首を左右に振るマサヒデくん。

「で、でも…マサヒデさ、あ、くんたちの、お、お勉強のためですから、恥ずかしいのも、今日は、が、がまんしています・・・」
 
 隠しきれないマゾな私の本心を、ニヤニヤ笑いで眺める大先生。

「それにしてもあんたたち、凄い勢いの食べっぷりだったな?そんなに早く食べ終わって、ミコトさんのからだを触りたいんだ?」

「うんっ!」
 
 力強いユニゾンのお返事。

「ミコトお姉さんだって、早くさわって欲しいんでしょ?」
 
 天然でエスっ気の萌芽を垣間見せられるマサヒデくん。

「は、はい…」
 
 お答えすると同時に、他の3人の男の子たちのお顔もニマーッと嬉しそうに歪みました。

 いただきますから15分もしないうちに、テーブルの上のお料理はすっからかんとなり、ご満足そうな男の子たち。
 欲情中は食欲まで気が回らない私は結局、Mサイズのピザ二片とサラダを少々口にしただけ。
 お尻に敷いたバスタオルの股間部分だけ、陵辱再開を待ち焦がれるように、じっとりジワジワお湿りが広がっていました。

「あー美味しかった。イベリコ豚って、超オイシーよね」
「チーズの匂いって、やっぱりマンコのよだれのに似てる。あとマンコの中ってベーコンぽくね?」
「サラダのプチトマトがミコトさんの乳首みたいだったよね」
「早くショクシンやろうぜ。オレ、食ってるあいだもずっと、ちんちんムズムズしっぱなしだったよ」

 お腹一杯になられて気が緩んだのか、お下品度が増した感じな男の子たち。
 ごちそうさまもそこそこに、テキパキとお片付けを始められます。

「あんたたち、親が死んでも食休み、って言葉、知らないの?・・・でもまあ、食欲が満たされたら、次は性欲になるか…」
 
 呆れたような大声で、でも後半部分だけはつぶやくようにおっしゃった凛子大先生。

「じゃあ、ざっと片付けたら綺麗に手洗いな。手袋着けたい人はここにあるから」
「それでまたミコトさんの両腕を縛っちゃって、今度こそたっぷり気持ち良くしてあげなさい」
 
 獲物へのいたぶりを部下たちに言いつける海賊の親玉のような、大先生の容赦無いご命令。
 その嗜虐的なお声に、執拗に焦らされつづけた私の淫らな昂ぶりが、一気に全身によみがえり、細胞の隅々までをドマゾ色に染め上げます。

 時計表示を見ると19:19の文字。
 私を生贄とした恥辱の女体観察会閉会まで、まだたっぷり100分近い時間が残されていました。


夏休み自由研究観察会 14


2017年10月16日

夏休み自由研究観察会 12

 男の子たちのまっすぐな瞳が私の剥き出しの、女性たる部分、を食い入るように、無言で凝視しています。
 あれほどキャイキャイ弾んでいたお声も、体温計のスイッチを入れた途端にピタリと静まり、肩寄せ合うように身を乗り出した至近距離から固唾を呑んで。
 
 体温計の挿さった陰唇を抉じ開けてくるような視線の圧。
 まさに視姦という表現がピッタリ。

 これから先しばらく、この子たちが思春期となり、ネットなどでこっそり無修正のアダルトビデオを鑑賞出来るようになったり、セックス込みのガールフレンドと巡り逢うときまで、女性器とかオマンコという単語を見たり聞いたりするたびに、今日の私のパイパンマゾマンコを思い出すことになるのだろうな…
 そんなはしたないことを考えて、より強く体温計を締め付けてしまうヘンタイな私。

 恥ずかし過ぎる静寂を破り、唐突にピピピッという電子音が軽やかに鳴り響きました。

「おっ、計れたみたい。マサヒデ、抜いて」
 
 大先生のご指示でマサヒデ先生の右手が私の股間に伸びてきます。

「あふぅんっ…」
 
 温度計の先端が名残惜しそうに膣壁を擦り、か細い糸を引きつつ皮膚から離れました。

「うわー、体温計がベチョベチョだぁー」
 
 なぜだかとても楽しそうなお声を出されるマサヒデ先生。

「何度?」

「えっとね、えっ?37てん3度?お尻のときよりずいぶん上がっちゃってる」
 
 純粋に驚いたお声をあげられるマサヒデ先生。
 自分の淫乱さを数値で突きつけられ、カーッと恥じ入る私。

「へー。ミコトさんのマンコ、ずいぶん熱持っちゃってるんだ。平熱より1度近くも高いだなんて、お尻とマンコ視られて弄られて、かなりコーフンしちゃったみたいだね」
 
 大先生のからかい口調は、主に私に向けられたもの。

「そっか、気持ち良くてコーフンしちゃったから、体温が上がっちゃったんだ」
「ミコトさん、マンコに体温計が挿さっているあいだ中、ずっとジェットコースターの顔してたもんね」
「うん。マンコの中も動いてたみたいで、体温計の頭のところが、ときどきピクピク動いてた」
「そうそう、それに合わせてお尻の穴もヒクヒクって」

 みなさま、とても注意深く私のマゾマンコを観察してくださっていたよう。
 その恥ずかしいお言葉の数々に、私の菊座がまたヒクヒク蠢いてしまって恥の上塗り。

「これであんたたちもひと通り注射はしたから、最後は約束通りみんなでミコトさんのお尻とマンコをショクシンして、お医者さんごっこは終わりにしよっか」
 
 大先生のお言葉に、わーいっ!と、えーっ!?で、子供たちの反応がふた手に分かれました。

「まだ夕方じゃん。今日は夜の10時までに帰ればいいんでしょ?もっとずっとお医者さんごっこやろーよっ!」
 
 一番大きく、えーっ!?と叫んだユタカくんが、大先生に詰め寄るように猛抗議。

「わかってるって。あんたたちがミコトさんのショクシン終わる頃には、たぶんピザが届くから、そこで夕飯にして一息入れよう、っていう意味だから」
 
 凛子大先生が余裕のニヤニヤ笑いで子供たちにご説明されます。

「ユメコママには、あんたたちを遅くとも10時までには家に送り届ける、って約束したから、まあ9時にここを出ればラクショー」
「今6時過ぎだから、まだまだたっぷり時間はあるし、夕飯終わった後、みんなで何するかもアタシがちゃんと考えてあるから」
 
 大先生のお言葉に一斉の、やったーっ!

 気がつけば、さすがの真夏の陽射しもやや翳り、窓から射し込む光がずいぶんやわらいでいました。
 かと言ってまだ、電気を点けるほどの暗さでもなく、なんとも妖しく艶めかしい淫靡な薄暗さ。
 そんな中私はまだ、後ろ手を突いてマゾマンコを差し出した格好で、みなさまと対峙しています。

「じゃあ、これからもずっと、ボクらが帰るまで、ミコトお姉さんはハダカんぼでいてくれるんだねっ?」
  
 何が、じゃあ、なのか脈絡のわからないマサヒデくんの念押し。

「そうだね、あんたたちがそうして欲しいなら、ミコトさんもきっとそうしてくれるよ。ね?ミコトさん?」
 
 イジワルく私に承諾を迫る大先生。

「あ、はい…マサヒデさ、いえ、マサヒデくんたちが、そんなに私の裸を視たいと、おっしゃってくださるのであれば…」
 
 危うくマサヒデさま、とお呼びしそうになるほどに、わたしのマゾ度は昂ぶりきっています。

「それで次のショクシンだけど、ミコトさんは腰が凝ってだるいって、さっき言っていたから、みんなでお尻とか腰周辺をマッサージしてあげるといいよ」
 
 私のマゾマンコ周辺を指差しつつの、大先生からのアドバイス。

 覚えている限り、子供たちと出会ってから私は一言も、そんなこと言っていません。
 おそらくこれは、大先生が男の子たちに、さっき弄っていたマッサージ器=電マ、を私に使わせようという目論見のご誘導暗示。
 案の定、次にこんなお言葉がつづきました。

「あそこにある、さっきあんたたちがイタズラしてたいろんなオモチャ使ってさ、ミコトさんをいろいろ気持ち良くさせてあげるといい」
  
 大先生のお言葉で、子供たちの視線が一斉にワゴンへと走りました。

「で、その前にあんたたちがビビんないように、あらかじめ教えておくんだけどさ」
 
 子供たちと私を交互に見遣ってニヤニヤ顔の大先生。

「大人の女の人って、本当に気持ち良くなると、さっきからちょっと聞こえていたみたいな、えっちな声がいっぱい出ちゃうんだ。切ないみたいな苦しいみたいなやつね」
 
 真剣なお顔でウンウンうなずく男の子たち。

「それで、からだがビクンビクン震えたり、のけぞっちゃったりもするんだけど、それは決してイヤがっているわけじゃなくて、気持ち良すぎて身悶えちゃっうからなんだ」
「あんたたちがくすぐりっこしてふざけているようなもん。そうよね?ミコトさん?」

「あ、はい…」
 
 他にお答えのしようがありません。

「だから、あんたたちがショクシンしてて、ミコトさんがどんなに切なそうに身を捩ったり大きな声出しても、ビビって止めないこと。それはミコトさんが悦んでいるシルシだから」

「ただ、さっきマサヒデがオシッコの穴に体温計を突っ込もうとしたときみたいに、本当にイヤなときは、ミコトさんが、痛い、とか、やめて、って言うから、そのときはサクっとやめて、ごめんなさいをすること。わかった?」

「はーいっ!」
 
 大先生のご忠告に元気良く同意される男の子たち。

 どうやら大先生、子供たちの責めで私をイカせてくださるご決断をされたみたい。
 と同時に、今まで自分の中だけの決め事だった、痛い、いや、やめて、と口走ることも公式に禁じられてしまいました。

 気持ちいいときの口癖みたいになっているそれらの言葉を、口走らずに最後まで耐えられるかしら…
 一抹の不安がよぎります。

「それで、どんな格好でミコトさんにショクシンを受けてもらうか、なんだけど」

 思わせぶりに男の子たちを見渡す大先生。

「ほら、寝たままだと、おっぱいかお尻のどっちかが触りにくくなっちゃうじゃない?」
「えっ!?おっぱいもまた、さわっていいの?」
 
 飛びつくような勢いで大先生に尋ね返すシンイチくん。

「あたりまえじゃない。おっぱいだってミコトさんの気持ちいい場所だもん。触ってあげなきゃ可哀想でしょ?」

「よかったー。オレ、あのおっぱいの感触、大好きなんだー」
「オレはマンコに指、挿れてみたいな」
「ボクはお尻の穴に挿れてみたい」
「オレは、あのマッサージ器使って、ミコトさんの腰をほぐしてあげるんだ」

 口々に私への責め方を、あらかじめ教えてくださる男の子たち。
 それらをお聞きしているだけで、快感への期待にからだの疼きがグングン高まってしまいます。

「そう言えばさっきマサヒデ、映画でミーコが悪者に捕まって縛られてた、って言ってたよね?」
 
 弾む子供たちの会話に、意外な方向から割り込んでくる大先生。

「うんっ!」

「どんなふうに縛られていたの?」
 
 マサヒデくんがお目々をキラキラさせて大先生を見上げます。

「えっとね、ミーコがディーにさらわれて、ザウルスの中に閉じ込められてね、木のツルみたいなやつで両手を広げて繋がれて、こんなふうに縛られてた」
 
 マサヒデくんが、バンザイと大の字の中間くらいに両手を広げ、映画の中でミーコさんがされていたのであろう縛られ方を再現されました。

「ああ、磔みたいな感じか。それは裸で?」

「まさかー。ちゃんと服は着てたよ。ライブのときと同じやつ。上着は脱がされててミニスカートで、両方の肩とおっぱいの谷間はちょっと見えてた」
 
 じっと私のからだを視ながら、照れたようにお答えになるマサヒデくん。

「ふーん。そんなミーコを見て、マサヒデはどう思った?」
「うーん…ミーコが可哀想、とも思ったけれど…本当はなんだかえっちだな、とも思ってた…」
 
 うわー、マサヒデのスケベー、と一斉にあがる冷やかしのお声。

「だって、その格好でミーコはディーにお歌の力を吸い取られて、苦しそうに何度もえっちなお顔になってたでしょ?そこんとこが…」
 
 怒ったように弁明されるマサヒデくんと、かまわず、えっちー、スケベー、と冷やかされるひとつ歳上のお三かた。
 今ここで、こんなアソビを楽しんでいるのですから、子供たち全員、充分平等にえっちでスケベだと思うのですけれど。

「でも、オレもあの縛られてる場面は、えっちだと思ったな」
 
 冷やかしに飽きたらしいユタカくんが、クルッと手のひらを返してマサヒデくんに賛同の意を表します。

「それにオレがディーだったら、ミーコをさらってきたらすぐに、まずハダカにしちゃう」
 
 その上、マサヒデくん以上のスケベさをご披露。

「だってハダカにしちゃえば、恥ずかしくて外に逃げられなくなるじゃん?ミーコは捕虜なんだからさ。それに、縛って動けなくしちゃえば、じっくりハダカが見れるし」
 
 ユタカくんのあけすけなご意見に、またひとしきり、えっちー、スケベーの冷やかし声。
 明らかに呆れ顔の大先生。

「ま、ユタカがしょーもないドスケベなのは仕方ないから置いとくとして、面白そうだから今ここで、ミコトさんにミーコの役を再現してもらおっか?」
 
 子供たちのお話をニヤニヤお聞きになられていた大先生が、ここぞとばかりにご提案。
 間髪入れず、さんせーっ!の大合唱。

「ユタカが言ったみたいにミコトさんは捕虜、っていうことで、悪の親玉のユタカによって逃げられないように真っ裸にされちゃった、っていう設定でどう?スケベなあんたたちには、正義の味方より悪の軍団のほうがお似合いだし」
 
 笑い混じりの大先生のディスりに、んなことねーよ、とかおっしゃりつつ大盛り上がりされる男の子たち。

「でも、ミコトお姉さんは、本当に縛られちゃってもいいの?」
 
 おやさしいマサヒデくんが、私の顔を心配そうに覗き込みながらお尋ねくださいます。

「あ、は、はい…みなさまがお望みでしたら、縛られても大丈夫です。私は、捕虜になったみたいですし、捕虜はよく縛られてますし…」
 
 自分でもよくわけのわからない理由で、自らの拘束願望を口走る私。
 それよりも凛子センパイはよろしいのでしょうか?
 縛る、なんていうSMの領域にまで、男の子たちを引き込んでしまって…

「ミコトさんも大丈夫って言ってくれたから、最後のショクシンは、映画のミーコと同じ格好で、捕虜として縛られて受けてもらうことにしよう」
 
 どうやら子供たち以前に大先生自身が、私を縛らせたくて仕方ないようです。

「じゃあミコトさん?ベッドを下りて立ってくれる?」
 
 やっと大先生のお許しが出て、後ろ手マゾマンコ差し出し姿勢を解くことが出来ました。
 いったんお尻をタオルに着地させ一息ついてから、ゆっくりと両足を床に下ろし、ヨロヨロと立ち上がります。

「ただし、今日は特別だぞ?女の人を裸にして縛って触りまくる、なんてことをするのはヘンタイだし、女の人が嫌がっていたら、それは立派なハンザイで、おまわりさんに捕まって牢屋に入れられることなんだからな」
 
 一応、子供たちに釘を刺しておくことも忘れない凛子大先生。

「今のあんたたちは悪の組織で、やさしいミコトさんがやっていいって言ってくれたから、そんなヘンタイなごっこアソビが出来るんだからな?学校や家で女の子相手には絶対やるなよ?大人になってからもだぞ?」

 珍しく厳しい口調でおっしゃった大先生に、はーいっ!と元気の良いユニゾンのお返事。
 でも、その後すぐ、やーいヘンタイー、オレたちってヘンタイなんだー、とワイワイなぜだか嬉しそうな男の子たち。

「まあ、縛るって言っても、今はこんなのしかないんだけどね…」
 
 私にお顔を向けて、すまなそうに言い聞かせるみたくおっしゃりながら、大先生が取り出されたのは荷造り用のビニール紐でした。

 よくある小ぶりのキャベツ玉くらいの大きさに巻かれた、白色の梱包紐。
 たぶん、このお部屋のどこかにSM緊縛用麻縄の一本や二本はご用意されてそうな気もするのですが、さすがにそういう本格的なお道具は、子供たちにお見せになりたくないのかもしれません。

「ただ、ビニール紐って細い上に伸びるから、手首を直に縛っちゃって暴れると激しく肌に食い込んじゃって、ミコトさんが痛そうなんだよなー」
 
 大先生が私の肌を傷つけまいと真剣に悩んでいらっしゃるところを見ると、私を縛っちゃうシチュエーションは、本来のご予定に無かったアドリブな思いつきなのかもしれません。

「そうだ、テニス用のコットンのリストバンドが一組あったはずだから、それ嵌めて、その上から縛ろうか・・・」
 
 大先生が弾んだお声をお出しになったとき、シンイチくんが、あのぅ・・・とお声をかけてきました。

「オレ今、縄跳び持ってる。2本か3本なら…」
 
 おおっ、とどよめく一同。

「いいね、いいね、それ。ナイス、シンちゃんっ!」
 
 ホッとされたように、一番嬉しそうな笑顔をお見せになった大先生。

 私たちの元を離れ、入口ドア近くに置いたご自分のバックパックをガサゴソされるシンイチくん。
 やがて確かに縄跳びらしきロープの束を持って、戻ってこられました。

「シンちゃん、なんでそんなもん、持ち歩いてんの?」
 
 ユタカくんがストレートに尋ねます。

「オレ、新学期にやる体育のテストの二重跳び、まだ出来なくてっさ。時間あったら練習しようと思って、夏休みのあいだ持ち歩いてんの。でもほとんど練習してないんだけどね…」
 
 気弱そうに笑うシンイチくん。

「こんな重そうな縄跳び、使ってるからじゃない?」
 
 ミツルくんが、シンイチくんの縄跳びの束をチェックしながらダメ出しします。

 シンイチくんが持ってこられた縄跳びは3本。
 ずいぶん汚れてるのと真新しそうなのの2本は、綿ロープっぽい感じで、もう1本は青いビニール製。
 そのうちの綿ぽくて汚れたほうを、ミツルくんが指し示しています。

「だから、ビニールのほうででも出来ないのっ。だから重い縄跳びで練習すれば、軽いのなら楽勝かな、って」
 
 ちょっと怒ったように弁明されるシンイチくん。

「ボクもう、二重跳び3連続だって出来るもんねー」
 
 ムダにお兄さまを苛立たせるマサヒデくん。

「シンちゃん、ちょっとデブいからなー。ダイエットしたほうがいいんじゃね?」
「だから、スイミングスクールにも通ってるだろっ?」
 
 からかい口調のユタカくんに、ムキになって言い返すシンイチくん。

「まあ、まあ、まあ…」
 
 苦笑いの大先生が割って入ります。

「シンイチのダイエット問題も今は置いといて、この縄跳び、本当に使っていいのか?使うとしたらこっちの綿ロープ二本になるけど、こっちは買ったばっかりだろう?」

「うん。古いのが汚れちゃったから一昨日買ったばかりで、まだ長さも合わせてないんだけど、ミコトさんを縛るんなら、ぜんぜんいいよ。この縄跳びでミコトさんを縛ったんだなー、って思い出せば、練習も楽しくなりそうだし…」

 可愛らしいことをおっしゃってくださるシンイチくん。
 それに、古い縄跳びの汚れ方を見ると、人知れずけっこう練習されているみたいで、いじらしく思えます。

「おーけー。じゃあシンイチのご厚意に甘えて、この縄跳びを使わせてもらおう。その代わりシンイチには、真っ先にミコトさんのからだを触らせてあげる」
 
 大先生が汚れた方の縄跳びの縄をウェットティッシュで拭きながら、粋な計らい。

「ほんと?だったらオレ、これ使いたいっ!」
 
 ワゴンに駆け寄って他のものには目もくれず、電マを掴み取るシンイチくん。

「あ、ずりい。オレも狙ってたのに・・・」
「交代制だかんな。最初がシンちゃんていうだけで」
「ボクもボクも」
 
 一斉ブーイングのお三かた。

「まあ、そうあわてるなって。他の道具だって使い方次第で面白いことになるから」
 
 苦笑いが止まらない大先生。

「はいはい、それじゃあ捕虜を磔にするよ。ミツルはこの縄跳びの端をあそこに結んできて。ユタカはこれの端をあそこな」
 
 入口ドアの上に取り付けられたハンガーレールのスチールパイプと、反対側の窓の上のハンガーレールを順番に指さされた大先生。

「届かないだろうからダイニングの椅子使って、しっかり結びつけて」

 汚れたほうの縄跳びをミツルくん、新品のほうをユタカくんが持ち、それぞれ椅子に乗って縄跳びのグリップ部分をハンガーレールに縛り付けています。

「結び終わったらもう片方の端を持って再集合」
 
 椅子から下りたおふたりが、再び私たちに近づいてこられます。

「ミコトさん?こっち来て」
 
 大先生に呼ばれ、全裸で近づく私。
 どうせもうすぐ両腕全開のおっぱい開けっぴろげで拘束されてしまうのですから、今更ヴィーナスの誕生ポーズも取っていません。

 ドア側の汚れた縄跳びのほうが幾分短いようで、ベッドの場所より2歩分くらいドア寄りの場所で左手を取られ、大先生によって手首に縄跳びのグリップ部分を巻き付けられました。
 左腕を斜め上にまっすぐ伸ばした格好で、今度は右側へカニさん歩き。
 窓からの縄跳びロープは、私の右手首までの長さがギリギリで、両脚も大きく開き横幅を稼ぐことでやっと、右手首にロープが巻き付きました。

 大の字の横線部分だけがYの形となったようなバンザイ磔状態で、全裸拘束されてしまった私。
 磔と言っても壁際にではなく、前後に充分空間がある状態。
 したがって、おっぱいもお尻も触り放題揉み放題な磔です。

 両手首に絡みつく縄跳びロープは、左右のハンガーレールからピンと張り詰め、たとえ数歩でさえ前後に動くことは出来ません。
 それは大の字に踏ん張った両脚も同じことで、無理に閉じようとすれば綿ロープが容赦無く、手首に食い込んできます。
 そんな姿は、さっきよりレンズに近づいた入口ドア上の監視カメラで、全裸横向き状態の全身として、美咲センパイのパソコンへと配信されているはずです。

「これで捕虜は身動きできないね。彼女は敵のスパイだから、容赦無く泣き叫ぶまでたっぷり悦ばせてあげなさい」
 
 悪の組織のラスボスそのものといった感じで、凛子大先生のイジワルいお芝居声が響きます。
 虐める、というお言葉を使わないところに、教育的な配慮が窺えます。

「何か重要なものを隠し持っているかもしれないから、からだ中の穴という穴は、とくに念入りにじっくり調べるんだよ…」
 
 最後に、うふふ、とゾッとするような艶っぽい冷笑を漏らされた大先生。

 気がつくと、お部屋内は更に薄暗くなり、お部屋のあちこちにポツンポツンとやけに明るく光るデジタル機器のライトが、なんだかSFっぽい。
 薄暗さで輪郭が曖昧になった男の子たち。
 束の間、自分がどこにいるのか、なんで裸で縛られているのか忘れてしまい、途端に妄想が広がります。

 まるで見知らぬ異星人の宇宙船に連れ込まれちゃったみたいで幻想的、と思うと同時に、自分より背の低い異星人たちによる、人体実験的と言うか、猟奇的な淫猥さを欲している自分がいます。

 電マ片手のシンイチくん。
 書道筆片手のユタカくん。
 ピンセットをカチカチされるミツルくん。
 スースーするお薬の容器片手のマサヒデくん。

 身動き取れない全裸姿を4人の異星人たちに取り囲まれ、ああ、これからこの異星人たちから興味本位の人体実験をされ、淫らなイキ顔をはしたなくご披露することになるんだ…
 マゾ性全開で恥辱に埋没する覚悟を決めた、そのとき…

 ピンポーンッ!
 インターフォンの音がやけに大きく、お部屋中に響き渡りました。


夏休み自由研究観察会 13


2017年10月9日

夏休み自由研究観察会 11

 ベッドの左横、私が突き上げているお尻の真横に立たれたミツル先生が、真上からお尻を見下ろしてきます。
 他の方々はベッドの後端、お尻の真正面に集まり、開いた両腿のあいだから曝け出されたアヌスとマゾマンコを、少ししゃがんで目線を合わせたかぶりつきで注目されているご様子。

「では、まず消毒をします。お尻の穴をさわりますよ?」
 
 大先生のお言いつけ通り、ミツル先生が律儀にお断りされてから、冷たいものが肛門に押し付けられました。

「あんっ!…んっ、んーっ!…」
 
 待ち望んでいた皮膚への物理的刺激を感じ取った瞬間、全身に鳥肌が広がるような、甘美な快感がゾワーッと駆け抜けます。
 ゴム手袋を着けたおかげでしょうか、何の躊躇いもなく肛門を撫ぜ回してくださるミツル先生の右手。

「んーっ…むぅぅ…むぅぅ…んっ!…」
 
 穴にめり込む勢いで菊座にギュウギュウ押し付けられるウェットティッシュの感触。
 堪らえようとしているのに、喉の奥から淫らな呻き声が零れてしまいます。

 不意に愛撫が途切れ、素肌から感触が去ってがっかり。

「あ、またマンコからよだれが垂れた」
 
 マサヒデくんらしき愉しそうな実況中継。

「ミツル?体温計拭いたら先っぽに、そのマンコのよだれをたっぷりなすり付けておくと、滑りが良くなって穴に挿れやすくなるよ」
 
 大先生の半分笑っているようなお声でのアドバイスが聞こえてきます。

「へー、そうなんだ…」
 
 ミツル先生のお言葉が終わるか終わらないかのうちに・・・

「はうんっ!」
 
 唐突にラビアを何か細いもので擦られ、大きな喘ぎ声をあげてしまう私。

 クリトリスのすぐ下から膣口のほうへと、ペン先のような感触が裂け目に沿って何往復か行ったり来たりし、小陰唇を掻き乱されます。

「んっ、んんっ…んぁぁっ…」
 
 自分の腕枕に唇を押し付けて、必死に声を洩らすまいと耐える私。

「うわぁ、先っちょがベトベトだー」
 
 その甘美な陵辱も十数秒で終わってしまい、照れたようなミツル先生のお声。

「では、これから体温計を肛門に挿れますので、ミコトさんはお尻の穴の力を抜いてください」
 
 ミツル先生のお声は弾み、明らかに面白がっている感じです。

「あ、はい…」
 
 意識して肛門に力を入れて一度締めて窄めてから、スッと力を抜きます。

「あ、また穴がヒクヒクって…」
 
 マサヒデくんの実況と共に、内腿にふしだら液がトロリと滑る感触。

 アヌス付近に手が触れた、と思う間もなく割れスジを左右に割られ、肛門が慎重に抉じ開けられます。
 すぐに菊座に何かが触れ、そのままゆっくりと侵入してきました。

「んうぅっ…んむぅぅぅ…」

「本当だ!なんだかヌルっと入っちゃう」

「もっと奥まで挿れていいよ、その角度なら。体温表示の手前くらいまでね」
 
 ミツル先生と大先生の愉しげな会話の後、ミツル先生の手が肌から離れました。
 残ったのは、肛門に何か異物が挿さっている感覚。

「ミコトさんは、体温計を落とさないように、肛門に少し力を入れて電子音が鳴るまでそのままね」
 
 凛子大先生のお声には、明らかに嘲りのニュアンスが混ざっています。

「うひゃー、手袋がヌルヌルだー」
 
 ミツル先生の戸惑いながらも愉しげなお声。

「ねえ?ミコトさんのお尻の穴さわって、どうだった?」
「うーん、なんだか思ってたよりもやわらかくてスベスベで、穴の周りだけちょっとザラザラしてて不思議な感じ。ぜんぜん汚いとは思わなかった」

「マンコにもさわったでしょ?どんな感じ?」
「マンコのほうは、ずいぶん熱くなってて、あのおツユは、よだれよりももっとヌルヌルしてて、さわってるとなんだか気持ちいい感じ」

「臭いとかは?」
「うーん、ちょっと汗臭いって言うかチーズっぽい臭いはしたけど、それより、近くで見るとマンコの中って、ヒダヒダがけっこうウネウネ動いてるんだ。それがなんでか、すっごくえっちに思った」

 ギャラリーのみなさまのご質問ひとつひとつに、丁寧にお答えされるミツル先生。
 自分の秘部の詳細なご感想レポートを、全裸尻上げ土下座のアヌスに体温計を挿し込まれた格好で、ただただ拝聴するしかない私。

「手袋してると、さわるのぜんぜん平気だよ。お尻の穴に指だって、挿れてみたいなって思ったもん」
「あーっ、いいなーミツル、オレも早くミコトさんのお尻、さわりてーっ!」

 私のみじめ過ぎる姿を眺めつつなのでしょう、男の子たちの容赦無いお言葉責めがつづいています。
 もうとっく1分以上は経っているはずなのに、一向に電子音は聞こえてこず、私の晒し者状態が終わりません。

「おかしいわね?検温終了の音、した?」
 
 大先生が子供たちに尋ねるお声と共に近づいてこられるまで、おそらく5分以上は体温計をアヌスに挿したまま放置されていたでしょう。

「あっ、ごめんごめん。肝心のスイッチを入れること、説明し忘れてたか。ここの頭のところをポンて押すと、液晶が灯って検温開始なんだわ」

「あうっ!」

 わざとらしい笑い交じりの言い訳で、体温計をもっとお尻深く挿し込むみたいにポンと押し込まれました。
 大先生がご説明されなかったのって、絶対ワザとだと思います。

「あ、体温計に光が点いた」
「その液晶に体温が出るはずなんだ。あと1分くらいで」
 
 ということで、私の晒し者姿が更に1分間延長となりました。
 男の子たちがミツル先生の傍まで寄ってこられ、至近距離からじっと体温計の液晶部分に注目されているようです。

「あっ、数字が出た!」
「ちょっとづつ上がっていくね」
 
 やがて待ちに待った、ピピピッという電子音が立て続けに3回聞こえました。

「あ、やっと鳴ったね。ミツル先生、抜いて数字を読んで」
 
 大先生に促されてミツル先生が動く気配がして、アヌスの異物がスッと抜かれました。

「36てん8、って出ている」
 
 ミツル先生の嬉しそうなお声。

「ミコトさんて、平熱は何度くらい?」
 
 大先生が世間話をするみたいに、普通に尋ねてきます。

「…あ、えっと…36度3分から5分くらい…です」
 
 相変わらずの尻上げ土下座姿勢でお答え。
 恥辱と被虐からくるからだの火照りでハアハア息をつき過ぎて、少し声が掠れてしまいました。

「ふーん、平熱よりちょっと高めか。やっぱりお尻弄られて、気持ち良くてからだが火照っちゃったのかな?」
 
 図星を突くイジワル声の大先生と、キャハハと無邪気に笑う男の子たち。

「これ面白いから、ボクもやってみたいー」
 
 大先生におねだりされるマサヒデくんのお声。

「オレもオレもー」
 
 すかさずユタカくんとシンイチくんのユニゾンおねだりもつづきます。

「そうくると思った。いいよ。ジャンケンでもして順番決めて、みんなで一回づつ挿してみたらいい」
 
 大先生の寛大なお言葉に一斉のワ~イッ!
 すぐに、最初はグーッ、ジャンケンポンっ!の掛け声が何度かつづき、勝った負けたの大騒ぎ。

 それからシンイチくん、ユタカくんの順番で代わる代わるにアヌスをもてあそばれました。
 肛門も垂れる愛液も、躊躇なくウェットティッシュ越しに撫ぜ回されいじくられ、挿れますよ、という宣言の後、尻穴に体温計を突き立てられました。
 菊の花弁が何度もヒクヒク疼き、内腿をよだれがダラダラ滴り…

「お尻、やわらけー」
「体温計の先、すんなりと入っちゃった」
「マンコのツユって、案外トロッとしてるんだ。こないだ海で使ったサンオイルみたいだ」
「誰かのお尻の穴なんて、間近でちゃんと見たことなかったけど、なんか可愛らしいよね」
「あ、さっきより体温が2分上がってる」

 キャイキャイワイワイご感想をおっしゃり、私の恥ずかしいふたつの穴について話題が尽きない男の子たち。
 ゴム手袋を着けたことで、私のからだを触る手の動きも大胆になり、アヌスだけでなく濡れそぼったラビアや内腿まで、躊躇なく撫ぜ回してくださいました。

 さすがにアヌスや膣口にまで指を挿入するところまではいきませんでしたが、男の子たちの手のひらや手首が何度もマゾマンコ上部で腫れ上がった肉芽をかすめ、そのたびにからだがビクンビクンと震え、官能の昂ぶりが蓄積されていきました。

 でもそれは、決しててっぺんまでは導いてくださらない、生殺しの陵辱。
 もどかしさとじれったさがますます淫欲を煽り立てる悪循環。
 ユタカくんにお尻を弄られているとき、マサヒデくんが私の正面までいらっしゃり、そんな私の被虐に歪む淫ら顔を、ご興味深そうにジーっと見つめてきました。

 今日3度めのピピピッという電子音が鳴って、最後はマサヒデくんの番。

「ねえ、おおせんせい?」
 
 シンイチくんとユタカくんが私をもてあそんでいるあいだ、しばらくお声が聞こえてこなかった凛子大先生に呼びかけるマサヒデくん。

「ん、何?」
 
 離れたところ、たぶんキッチンのほう、から聞こえたお返事。
 お声のしたほうに首を捻ると、右手に携帯電話を持たれた大先生が、こちらに近づいてこられるのが見えました。

「次はボクの番なんだけど、ちょっと思いついたことがあるの」
 
 マサヒデくんの弾んだお声が聞こえます。

「お尻の穴で体温が計れるんなら、おんなじように穴になってるマンコでも計れるんじゃないかな、って」
 
 おおおーっ、とみなさまがどよめきました。

「いいところに目をつけたねえ。マンコも穴になっているから体温計を挿すこと出来るもんね。でも、マサヒデは、なんでそうしてみたいって思ったの?やっぱりお尻の穴は汚そう?」
 
 凛子大先生が愉しそうなお声でご質問返し。

「ううん。ボク、ミコトお姉さんのお尻の穴もキレイだなって思うし、さわりたいとも思うけど、そういうことじゃなくて・・・」
 
 マサヒデくんが得意そうにお話し始めます。

「シンイチにーちゃんたちがミコトお姉さんの体温を計っているときボク、ミコトお姉さんのお顔をじっと観察してみたんだ。そしたらミコトお姉さん、ジェットコースターのお顔になっていたんだ」
「泣いちゃいそうな、困ったような、映画でディーに捕まったミーコみたいなお顔なんだけど、大人の女の人は、それが気持ちいいときのお顔なんでしょ?」
 
 再び大先生にお尋ねになるマサヒデくん。

「うん、そう。ミコトさん、あんたたちにお尻をいっぱい触られても、いやだ、やめて、とは言わなかったでしょう?それはね、触られるのが気持ちいいからなんだ」
 
 無責任に私の気持ちを代弁される大先生。

「気持ちいいときに出るっていうマンコのよだれもいっぱい出てるし、きっとミコトお姉さん、すごく気持ちいいんだなー、と思って」
「だったら、お尻よりもマンコをさわってあげたら、もっともっと気持ちいいんじゃないかなー、と思ったんだ」

「なるほど、ミコトお姉さんをもっと悦ばせてあげたい、っていうことなんだ?マサヒデ、えらいじゃん」
 
 大先生がノリノリでマサヒデくんのご提案を持ち上げます。

「マンコで検温するんだったら、うつ伏せよりも仰向けのほうがいいかな、さっきマサヒデも、おっぱいが見えなくてつまんない、って言ってたことだし」
 
 含み笑いな大先生のイジワルいお声が、私の頭のほうへと近づいてきました。

「ミコトさん?そういうわけだから、からだ起こして、今度は仰向けね」

「あ、はい…」

 両膝を伸ばして突き上げていたお尻を下ろしてから半回転し、仰向けに。
 みなさまとまともに顔を合わせることとなり、私の恥ずかしさはレッドゾーン。
 どなたとも目を合わせることが出来ず、寝そべったまま両腕でおっぱいとマゾマンコを庇うのが精一杯。

「何を今更、羞じらっちゃってるの?この子たちとは、お尻の穴の中まで視られ弄られしちゃった仲じゃない?」
 
 私の左手を掴み、強引におっぱいから引き剥がす大先生。
 大先生のお言葉とお振る舞いが最初のお約束と反して、どんどんエスな女王様っぽくなっている気がします。

「からだ起こして、両手を後ろ手にしてベッドに突いて、両膝立てて大きく開いて腰を浮かすの。マサヒデたちにマンコを突き出す感じでね」
「もっとベッドの縁ギリギリまで足を持ってきて。みんなが間近で視られるように」
 
 大先生のご指示通りに両手両脚を動かすと、なんとも卑猥な格好になっていました。

 顔は前を向いたまま上半身だけ起こし、後ろ手の両手を支えにして腰を浮かせ、思い切りM字に開いた両脚の付け根部分を前に突き出して・・・
 まさしくマサヒデくんに、私のマゾマンコをご自由に、と差し出しているような格好。

「うん、それでいいわ。さ、またこれかけてマサヒデ先生になって、ミコトお姉さんのマンコの温度、計ってあげて」
 
 ご自分がかけていた盗撮レンズ付き伊達メガネをマサヒデくんに渡す大先生。
 大先生に背中を押され、私が差し出しているマゾマンコの真正面にお立ちになる、伊達メガネ姿のマサヒデ先生。

「それではこれから、ミコトお姉さんのマンコの温度を計りますね?」
 
 律儀にご挨拶くださるマサヒデ先生。

「は、はい、先生…よろしくお願いします…」
 
 マゾマンコと顔とに交互に熱い視線を受け、喩えようのない恥ずかしさが全身を駆け巡ります。

「ねえ、おおせんせい?このマンコのよだれも、最初にティッシュで拭き取ったほうがいいのかな?」
 
 片手に体温計、片手にウェットティッシュを握ったマサヒデ先生が、背後の大先生を振り返りました。

「ううん。別にしなくていいよ。拭いたところでティッシュがベトベトになるだけだし、どうせ後から後から湧き出てきちゃうんだから」
 
 お鼻で笑うような大先生の蔑み声。

「そのままズブっと挿し込むだけで大丈夫。挿し込まれたらミコトさん、体温計が落ちないようにマンコをキュッと締めときなさい」
 
 もはや隠そうという気もなさそうな、大先生のドエスご命令口調。
 マサヒデ先生が握っていたウェットティッシュをワゴンの上に戻されました。

「ではミコトお姉さん、マンコに体温計を挿れますね?」
 
 マサヒデ先生がおやさしく宣言され、ゴム手袋の左手で、まずマゾマンコの上のほうを押さえてきました。

「んんーっ!」
 
 マサヒデ先生の小さな手のひらに腫れ上がったクリトリスがモロに押し付けられています。
 薄いゴムの越しの柔らかく生温かい体温で潰されるように包まれた肉芽が、そのじれったい感触にムズムズと疼き出します。

「あふぅーんっ!」
 
 ご自分の左手が私の急所を焦らすように責め立てているとは露とも知らないマサヒデ先生が、右手に持った体温計の先っちょを、指一本くらい開いた私の裂け目に近づけてきました。

 えっ!?何か嫌な予感・・・
 クリットと膣口とのあいだの粘膜に、体温計の先がグイッと押し付けられました。

「あうっ、いっ!」
 
 思わず大きな声をあげてしまった私は、心の中で、痛いっ!と叫んでいました。
 私の声に一瞬怯んだマサヒデ先生でしたが、チラッと私の顔を見てから、かまわずグイグイと粘膜に押し付けてきます。

「うっ、あっ、いっ、いたぃっ・・・」
 
 顔を盛大に歪め、とうとう痛いとつぶやいてしまった私を見て、やっと大先生が気づかれたようでした。

「ちょっとストップストップ!マサヒデ、あんたどこに体温計挿れようとしてるの?」
 
 大先生のお声で私のマゾマンコから両手を離したマサヒデ先生。
 きょとんとしたお顔で大先生を振り返ります。

「えっ?どこって、さっき見たオシッコの穴」
 
 さも当然そうなお顔で不思議そうに大先生を見上げるマサヒデ先生。

「あはは、そっちか。でもそれは無理よ。マサヒデだって、ちんちんの先っちょの穴に、その体温計の先っちょ、入らないでしょ?」
「男も女も形は違うけどオシッコの出る穴の大きさは同じくらいだから、それは無理」
 
 ご愉快そうにおっしゃる大先生。

「マンコの穴、って言ったら、もっと下のお尻の穴に近いほう。ちょっと両手でミコトさんのマンコのワレメ、こうやって左右に広げてみ」
 
 大先生が胸の前で両手を動かすジェスチャー付きでマサヒデ先生にレクチャー。

 すぐにマサヒデくんの両手が私の大陰唇にかかり、裂け目をいきなり大きく左右に広げられました。

「あぁぁーっ、そんなぁーっ…」
 
 粘膜の奥深くまでが外気に触れる感覚に、羞恥心が大騒ぎ。

「うわーっ、マンコって、すっごく広がるんだ」
「本当だ、マンコの下のほう、ずいぶん深そうな穴になってる」
「あんたたち、さっきオシッコの穴のときにもドアップで見たじゃない?女の人の気持ちいい穴って言ったら、こっちのこと」
 
 大先生も含めた全員が、私のマゾマンコを見つめながらワイワイガヤガヤ。

「すごいね、ピンク色のどこもかしこも満遍なく濡れて、テカテカ光ってる」
「でも、オシッコでもうんちのためでもないとしたら、何のための穴なんだろう?」
「見ていると、なんでかどんどん、えっちな気持ちになってくる気がする…」

「その穴なら、体温計も難なくスルッと入るでしょう?ほらマサヒデ、やり直し」
 
 大先生のお声でマサヒデ先生の両手が去り、私のマゾマンコ内晒しタイム終了。
 閉じた途端に大量の溢れたよだれが、開いた両内腿と股下のタオルをしとどに濡らしました。

「ミコトお姉さん?さっきは痛くしちゃってごめんなさい。今度は大丈夫」
 
 素直に謝るマサヒデ先生は可愛いですが、やっていることはスケベなお医者さんごっこのヘンタイ行為そのもの。
 背徳感がズキンとマゾマンコの粘膜を震わせます。

「はい、私も大丈夫です…よろしくお願いします…」
 
 尿道口を蹂躙されても、粛々と従順に、男の子たちのご要望にお応えしなければいけない言いなりマゾペット。
 私はマゾ女ですから、ご遠慮なさらずにお好きなように何をされても結構ですよ、と打ち明けたくてたまらなくなってきます。

 今度はワレメの会陰寄りにマサヒデ先生の左手がかかり、大陰唇が左右に押し広げられます。
 すぐにヌプっと体温計の先端が潜り込み、ズブズブと膣口に埋まっていきます。

「あうぅぅぅっ…」
 
 体温計の先端が膣口を擦り、結んだ唇から漏れる淫ら声。

「おおせんせい?これ、どこまでもスルスル入っていっちゃうよ?」

「ミコトさんのマンコ、ヌルヌルだからね。挿れようと思えば多分全部入っちゃうけど、ま、挿れすぎちゃって取れなくなっても困るから、液晶がみえるところらへんまででいいよ」
 
 含み笑いなお声で投げやりにおっしゃる大先生。

「ミコトさん、またジェットコースターの顔になってるね」
「マンコやお尻の穴に何か挿れられると、気持ちいいみたいだよね」
「男のちんちんと同じだっていう、くりとりす?もさっきよりもっと大きくなってる気がする」
「うん、おっぱいの乳首だって、さっきよりも腫れてる」
「ミコトお姉さん、きっと今、すっごく気持ちいいんだよ」

 凛子大先生の英才教育で、どんどんえっちな知識を身に付けつつある、まだ10歳にも満たない男の子たち。
 そんな彼らからの無邪気な辱めのお言葉と好奇の視線を真正面に浴びながら、再び1分間の全裸晒し者放置状態を強いられた私。
 
 無毛のワレメに突き挿さった体温計を落としてしまわないように、膣にギュッと力を込めました。


夏休み自由研究観察会 12


2017年10月1日

夏休み自由研究観察会 10

「それではミコトさん、おおせんせいが言った通り、そのタオルを取って、こっちのベッドに来てください」
 
 ミツル先生が、暫定ベッドであるカウチソファのほうへ移動しつつ、弾んだお声でおっしゃいました。

 ハダカがまた見れる、という素直な嬉しさがお顔にハッキリと見て取れました。
 ミツル先生と同じ表情をされた他のお三かたも、競うようにベッドの周りに集まり、こちらを凝視しています。

「あ、はい…」
 
 タオルを外そうと左胸元に持ってきた両手に、痛いほどの視線を感じます。
 内側に折り込んだタオルの端を引き出すと、からだに巻き付いていたタオルがハラリとほどけ、タオル端を掴んだ私の右手を起点として、からだの前にダラリと垂れ下がりました。

 露になった両乳房を、ワンテンポ遅れの左腕で庇うように隠します。
 そのときの男の子たちの残念そうなお顔。
 そのまま両手で自分の胸を抱く格好で、股間の目隠しは垂れ下がったタオルにお任せしたまま、しずしずとベッドの傍らまで行き、ミツル先生と向き合いました。

「そのタオルをこちらに渡してください。ベッドに敷きますので」
 
 ミツル先生が嬉しそうに右手を差し出してきます。
 これまでの私の所作振る舞いから、この人は何を要求しても決して、イヤ、とは言わない、と学習されたのでしょう、ミツル先生の態度に余裕が感じられます。

「はい…」
 
 右手で掴んだタオルの端をミツル先生に差し出します。

 おっぱいはまだ左腕で隠せていますが、タオルはからだから離れていくので、無毛の股間が再び露となります。
 男の子たちの視線が、吸い寄せられるようにその部分へ。

 ミツル先生がタオルをしっかり掴んだのを見届けてから、おもむろに右手を恥丘の前に。
 再びヴィーナスの誕生ポーズとなって、ミツル先生がベッドにタオルを敷く姿を見守ります。
 全身に男の子たちの舐めるような視線を感じながら。

「ではミコトさん、ここにうつ伏せになって寝てください」
 
 タオルを敷き終えたベッド状カウチソファを指し示すミツル先生。

「あ、はい…」

 ベッドに上がるためには、ヴィーナスの誕生=防御ポーズを解かなければなりません。
 私がベッドの左端に近づいていくと、すかさずその反対側に回って待ち構える男の子たち。
 おっぱいとマゾマンコ隠しは諦め、まず両膝をベッドの端に乗せ、つづいて両手を突いて四つん這い姿勢になり、その姿勢のままベッドの中央へと移動しました。

 位置を見計らって曲げていた両膝を伸ばし、両腕は顔のところで腕枕にして顎を乗せ、うつ伏せに寝そべります。
 もちろん両脚はまっすぐ、ピッタリと閉じたまま。
 自分の重さで押し潰されてひしゃげたおっぱいが、タオル地に押し付けられています。

「それではお尻のショクシンをしますので、痛いところがあったら言ってくださいね」
 
 寝そべったお尻のところらへんから、ミツル先生のお声が聞こえました。
 おそらく男の子たちの頭は全部、私の剥き出しなお尻の真上に群がっているのでしょう。

「あ、はい…」
 
 私の返事と同時くらいに、右の尻たぶにペタッと、小さな手のひらのような感触がありました。

「あっ!」
 
 すぐに左にも手のひらが貼り付き、尻肉をやんわりと揉みしだき始めます。

「んっ!」

 お尻中をさまようように動き回りながらムニュムニュとぎこちなく、でも満遍なく揉みしだかれる私の尻肉。
 腕枕に唇を押し付けるようにして、愉悦の声を抑え込みます。

「やらけー」
 
 ミツル先生の嬉しそうなお声。

「いいなー」
「本当にやわらかそー」
「お尻の真ん中を両側に引っ張るみたいにすると、お尻の穴も見えるね」
「うん。マンコの穴も見えた」
「ミツル、そんな上のほうじゃなくて、もっと下の、肛門のとこらへんを中心に揉んでよ。オレらはそこが見たいんだからさ」
 
 ギャラリーの方々から、容赦の無いリクエスト。

 それからは屈辱の肛門ご披露タイムでした。
 腿の付け根に近い部分の尻肉を重点的に左右に割られ、そのたびに菊の花弁状シワシワが空気に晒されるのを感じました。
 もちろん、広めな会陰と地続きな大陰唇まで割れているのもわかります。

「ピンクで、意外とキレイなんだね、コーモンって」
「魚の口みたいにパクパクして面白い」
「よく見えないけど、マンコにもまた、よだれが溜まってきちゃったみたい」
「えっちな気持ちになってるのかな?」
「でもミコトさんの裸って、本当に綺麗だよね」

 しばらくは、私の肛門観察でワイワイとお言葉責めをしてくださった男の子たちでしたが、そのうちお声が少なくなってきました。
 無言の中、それでも止めないミツル先生の両手によって、無駄にパクパクしつづける私のアヌス。
 どうやらミツル先生もこの後、シンサツをどう進めたら…な手詰まり状態に陥ってしまわれたようでした。

 そんな膠着状態を打開してくださったのは、一番無邪気で率直なマサヒデくんでした。

「ねえ、おおせんせい?ボクもミコトお姉さんのお尻、さわっていい?」
 
 凛子大先生にお尋ねされたのであろうマサヒデくんのお声。

「オレもさわりたい!」
「オレも、オレも」
 
 すかさず同調されるシンイチくんとユタカくん。

「うーん、でも今はミツルが先生の番だからなあ…」
 
 少しわざとらしいお声で、渋られる大先生。

「でも、ミツルばっかりズルいじゃん。おっぱいのショクシンのときはみんなでさわれたのに」
「それに、ミコトお姉さんがうつ伏せだと、おっぱいもマンコもちゃんと見えないから、見ててもつまんないんだもん」
 
 あけすけな不満を邪気無く口走られるシンイチくんとマサヒデくん。

「なるほどね。じゃあ最後はみんながお医者さんていうことで、ミコトさんの下半身をおっぱいのときみたいにショクシンしちゃおっか?」
 
 少しお道化たお声での大先生の粋な計らいに、わーっと大歓声をあげられる男の子たち。

「じゃあ、さわっていい?」

「ちょっと待て!」
 
 ユタカくんの弾んだお声を語気鋭く制せられた大先生。

「そう言えばあんたたち、さっきのおっぱいのときやお尻は、そんなに触りたがるのに、マンコのときは、触りたいって言い出さなかったよな?触りたくないんだ?」
 
 からかい口調で挑発するように尋ねられる凛子大先生。

「だって…ばっちいそうだし」
「なんか濡れてヌメヌメしてそうだし、オシッコの穴のことも知っちゃったし…」
 
 途端にお口ごもり気味になられるマサヒデくんとユタカくん。

「気持ち悪い?汚そう?こんなに可愛いミコトお姉さんの、あんたたちがあんなに見たがっていたマンコなのに、触りたくないんだ?」
 
 イジワルく問い詰められる大先生。

「別に、そんなことないけど…」
 
 バツの悪そうな、どなたかのつぶやき。
 自分のマゾマンコを、汚いもの、と断定されたように感じで、キュンと疼いてしまう私。

「じゃあ、これを着けたら触れる?」
 
 ご自慢げな凛子大先生のお声で、再び湧き上がる大歓声。
 何だろう?と私も顔を上げ、首を捻ってお声のしたほうを見遣りました。

 凛子大先生が子供たちにお見せしているのは、見覚えのある医療用の使い捨てゴム手袋が詰まったビニール袋でした。
 これも里美さまのネットショップで取り扱ったお品です。
 
 私が見ていることに気づかれた大先生と目が合い、レンズ付き伊達メガネのツルを気取った手つきで押し上げつつ、イタズラっぽくパチンとウインクをくださいます。
 なぜだか急激にいたたまれないほどの羞じらいがこみ上げ、あわてて目を逸らす私。

「女性のからだはデリケートだから、無闇矢鱈に汚れた手で触っちゃだめ、ってさっき言ったよね?ミツルはちゃんと、ショクシンの前にウェットティッシュで手を拭いていたけど、ユタカは今、そのまま触ろうとしたから止めたんだ」
「とくに肛門やマンコはデリケートなところだし、ま、そこから出すもんが出すもんだから、あんたたちが触るのを躊躇うのもわかるよ」
 
 ものわかりの良い本当の学校の先生のような、おやさしげなお声の凛子大先生。

「で、一応こういうものも用意しといたんだ。本当のお医者さんや看護師さんも使う医療用の使い切り薄手ゴムグローブ」
 
 ビニール袋から取り出して、一組づつ子供たちに配られる大先生。

「これすれば、ヌメヌメしてたってビビることなく触れるでしょ?あんたたちがこの次に女性のマンコ触れるチャンスなんて、たぶんかなり先だと思うから、触れるときに触らせてあげようと思ってさ」
「あ、嵌める前にもう一度、ちゃんとウェットティッシュで両手をキレイに拭きなさいよ?」

「うわー。このゴム、すっごい薄いんだね?」
「なんかヘンな感じー。でも指は自由に動くし感触もあるんだ」
「なんだかハカセとかカガクシャとかになったみたいだな。それでは実験を始めます。みたいな」
「シンちゃんが言うと、ぜってーワルモノな悪のカガクシャだよな?」
 
 ワイワイかまびすしいのは、男の子たちが喜々としてゴム手袋を嵌められているのでしょう。

「よし、じゃあ、お医者さんごっこ再開。ミツルのお医者さん役の締めは、約束通り、ミコトさんのお尻に注射な」
 
 大先生の、お尻に注射、というお言葉に、ビクッと小さく震える私。

「あ、わかった。これでしょ?」
 
 ミツル先生が何かを大先生にお見せしたようです。
 おそらくワゴンの上にあったプラスティックのオモチャの注射器でしょう。
 針は無く、先っちょが丸まった筒状ピストン型のチープな注射器。

 私がミツル先生くらいの年頃だった頃、お友達としたお医者さんごっこで、あの先っちょをお尻の穴に突き立てられたっけな。
 でもあれは、お注射じゃなくて、お浣腸ごっこだったんだっけ。
 その後、今度は私がお友達のお尻の穴に注射器を押し当てて…
 
 はしたなくも懐かしい、遠い思い出がよみがえります。
 思えばあの頃のお医者さんごっこ体験が、私の露出症性癖の原点?

 だけど、さすがの凛子さまも、オモチャの注射器でお浣腸ごっこなんて破廉恥なご指示はされないでしょう。
 今までお浣腸というお言葉は、子供たちとの会話の中に出てこなかったし、何よりそういうディープな知識はまだ教えたくないとおっしゃっていたし。
 たぶんお尻にオモチャの注射器を押し当てるくらいでおしまいだろうな、と幾分がっかり気味に高をくくっていた私の思惑は、つづいた大先生のお言葉で雲散霧消しました。

「何言ってるの?痛くないですよーとか言いながら、そんなオモチャの注射器をお尻の肉に押し付けるだけで面白がるほど、あんたたちもガキじゃないでしょう?」
 
 呆れたようなお声の大先生。

「さすがに本当に針を射す注射は無理だけれど、お医者さんごっこなんだから、ミツルには本当のお医者さんがするシンサツをさせてあげるよ。ほら、これ」
 
 大先生が何かをお見せになったらしく、男の子たちの、おぉーっ、というどよめきが聞こえました。

「これが何だかわかる人?」
 
 私も気になり、再度首を捻ってお声の方を見ます…えっ!?

「体温計?」
 
 ミツル先生の自信なさげなつぶやき。

「ピンポーン。正解」

「でも、なんで体温計なの?体温計でお尻をどうするの?」
 
 マサヒデくんの素朴で率直な疑問形がつづきます。
 私はハッと感づいて、途端にお尻がキュン!

「普通は体温計って腋の下に挟んで使うよね?あとは口で咥えたり。でも赤ちゃんとか病気で挟んだり咥えたりの力が弱っている人とかだとお尻を使うんだ。さて、どうするんでしょうか?」
 
 大先生のクイズコーナーがつづきます。

「わかった!お尻のスジに挟むんだ!」
 
 元気良いお答えのマサヒデくん。

「うーん、半分正解。でも挟んだだけじゃ、落ちちゃうかもしれないでしょ?だから?」
 
 ご愉快そうな大先生のお言葉に、一瞬静まり返り、まさか…というシンイチくんの驚いたようなお声がつづきました。

「そう、そのまさか。正解はお尻の穴に挿す。これは、直腸体温計って言って、それ用の体温計なんだ」
 
 心底嬉しそうにご説明される大先生の弾んだお声。

「犬とかネコとか、ペットの体温を計りたいときもお尻に挿すでしょ?見たことない?動物病院では見慣れた光景だよ」
 
 先ほどのオシッコシートといい、何かとペットを強調される凛子大先生。
 まるで子供たちに向けて、この女は動物扱いしていいペットなんだよ、とさりげなくサジェスチョンしているようにも聞こえてしまいます。

「それって、カンチョー、とは違うの?」
 
 ユタカくんのご遠慮気味なお声が聞こえました。

「へー、ユタカ、浣腸なんて言葉、知ってるんだ?」
 
 大先生の純粋に驚いたようなお声。

「浣腸って、具体的に何をどうするかまで知ってるの?」

「うーん、よくは知らないけど、3年のときクラスで流行ったんだ。両手組んで人差し指だけ立てて、カンチョーって言って誰かのお尻の穴狙ってつっつく遊び」

「ああ、あったあった。確か、何かのマンガでやってたってオカちゃんか誰かが始めて、流行らせたんだよね?」
「そうそう。でも結局、女子が先生に言いつけて、すぐ禁止になっちゃったんだった」
 他の男の子たちも、お話にノッてきました。

「ふーん。それって、アタシが小学生の頃にも男子がやってた遊びだから、世代を超えてガキンチョ心を揺さぶる魅力か何かがあるのかねえ…」
 
 感心されたようなお声でつぶやかれた大先生。

「ま、いつの時代も、それくらいの年頃の男子はバカばっか、ってことだとも思うけれど、それはそれとして…」
 
 苦笑いから薄笑いに切り替えた大先生が、お言葉をつづけます。

「本当の浣腸って言うのは、便秘とかでうんちが出なくなっちゃった人に、お尻から薬を流し込んで、薬の力でうんちを出させることなんだ」
「だから今もしも、ミコトさんに浣腸したら、ミコトさんはあんたたちの目の前で、うんち漏らしちゃうことになっちゃうんだけど、あんたたち、そんなミコトお姉さんの姿も見たいの?」
 
 イジワルいお声を男の子たちに投げかける大先生。

「やだーっ!」
「オシッコならいいけどうんちはやだーっ」
「そんなのミコトお姉さんが可哀想じゃん」
 
 一斉に抗議のお声をあげてくださる子供たち。
 ごめんなさい、私ついさっき、大先生にお浣腸されたばっかりです…

「でしょ?だから今回は、この体温計検診でがまんしなさい。ま、浣腸の道具が今ここに無いから、見たいと言われても困るんだけどさ」
 
 シレッと少しの嘘を混ぜつつ、見たいのなら見せてあげるのに、というニュアンスも残しているような。大先生の意味深なお言葉。
 なんとなく、子供たちに私への嗜虐を煽るようなご誘導が増えている気がします。

「いきなり肛門に体温計を挿せ、って言われても尻込みしちゃうだろうから、最初にアタシがミツルにお手本を見せる。ミツルはよく見て覚えて、その通りやればいい」
 
 大先生がツカツカと私の頭のほうへ近寄りました。

「ミコトさん?悪いけど四つん這いになってくれる?」
 
 私の背中を軽くパチンと叩き、顔を覗き込んでくる大先生。

「あ、はい…」

 そうなるだろうとわかってはいましたが、子供たちの前で四つん這いは、かなりの恥辱です。
 その上、肛門に体温計を挿入され、そのみじめで滑稽な姿を、間近で見物されちゃうのですから。
 膣壁がキュンキュンとわななき、淫らなよだれが粘膜からフツフツと湧き出ているのがわかるほどです。

 観念して両手をタオルに付き、両膝も立てました。
 潰れていたおっぱいとのあいだに空間が空き、腫れた乳首がその空間に垂れ下がります。

「ほらマサヒデ、これならおっぱいも見えるでしょ?マンコだって今すぐさっきより見えやすくしてやるから」
 
 私が完全に見世物扱いな、大先生からの無慈悲な一言。

「もうちょっと肩を下げて、その分お尻を突き上げて、両脚と膝はもっと開いて」
 
 大先生の両手で各部所の姿勢を細かく直され、私はベッドの上で尻上げ土下座をしているような格好になっていました。

 突っ伏した顔はドア上の監視カメラで、膝立ちでハの字になった両脚のあいだにそびえる押し広げたお尻と股間は、ミツル先生と大先生の伊達メガネレンズで、美咲センパイのパソコンに動画配信されているはずです。

 下りに傾斜した上半身は、垂れ下がった乳首がギリギリでタオル地に擦れています。
 男の子たちの頭が群がっているお尻側では、露になった肛門と包皮を脱ぎ捨てて腫れきった肉芽、そして脚を広げたために指一本分くらい開いてしまったピンク色の粘膜が、白日の下、赤裸々にさらけ出されているはずです。
 なんて屈辱的な、なんて恥ずかし過ぎる姿…

「まず最初に、ウェットティッシュで肛門の周りを軽く拭くこと。消毒のためね」

「はぅんっ!」
 
 唐突にひんやりとしたものが肛門に押し付けられ、思わず淫ら息が零れてしまいます。

「んっ、あっ、あんっ…」
 
 菊の花弁周りを冷たいティッシュでくすぐるように撫ぜ回され、だらしない淫ら顔をレンズに向ける私。

「肛門を拭き終えたら、使ってないキレイなところで体温計の先っちょも拭いておくこと。これも消毒のためね」
 
 不意にお尻から冷たい感触が離れ、同時に内腿を愛液が滑り落ちる感覚がありました。

「あ、ミコトお姉さん、お尻さわられて、またえっちな気分になってるんだね?マンコからまた、よだれが垂れた」
 
 マサヒデくんの無邪気なお言葉責めが、私の燃え盛るマゾ性炎に油をどんどん注いできます。

「そしたら今度は温度計の先を肛門に挿し込む。このときちゃんとミコトさんに声をかけてね。そしたらミコトさんが力を抜いてくれるから」
「力が入っているときに無理矢理挿れようとするとケガのもと。ミコトさん?挿れるよ?」

「あ、はい…」

 お答えすると同時に、肛門の中心に小さくて冷たいものが当たりました。

「んっ!」

「あ、今ミコトさんのコーモン、ヒクヒクって動いた」
 
 マサヒデくんの炎に風を送る実況中継。

「押し込むんじゃなくて、こうして探るように少しグリグリ動かしながらゆっくりとね…」
 
 何か細い管のようなものが、肛門から直腸へと侵入してくるのがわかります。
 
 ちょうどさっきされた、果実似容器のお浣腸薬の侵入と同じ感覚。
 ただ、体温計は先細りで全体が細長い涙型のため、奥深く入ってくるほどに入口付近は太く固くなり、圧迫感が増しています。

「んんっ、んーっ、ううう…」
 
 羞恥と被虐感で、いやらしい声を抑えることが出来ません。

「体温計全体の三分の一くらい、そうね、先から5センチくらいまで挿入しちゃっていいわ」

「えっ?そんなに挿れちゃって大丈夫?」
 
 ミツル先生の、少し引き気味なお声。

「うん。大人の女性だからね。ただ、角度が大事だから、今挿さっているこの角度をよく覚えておきなさい。ミコトさん?手を放すわよ?」

「あ、はいぃ…」

 お尻の中で体温計の先っちょが動いた気がして、肛門入口の皮膚に異物がひっかかったような重力がかかり、アヌスへの異物挿入感が一層増しました。
 おそらく今、どなたの支えもない体温計が肛門にぶら下がるように突き挿さっているのでしょう。
 自分では見れませんが、想像すると、なんてみじめで屈辱的な姿…

「これは電子体温計だから、あとは計れたら電子音が鳴って教えてくれる。だいたい30秒から1分くらいかな?これで説明終わり。じゃあミコトさん?抜くわよ」

「あ、はい…」
 
 体温計があっさりと引き抜かれ、また内腿をよだれがトロリ。

「てなわけでミツル、ミコトさんの肛門、じっくりシンサツしてあげなさい」

「あ、うん…」
 
 少し頼りなげなミツル先生のお返事が聞こえてきました。

「ではミコトさん?シンサツのためにこれから体温を計りますから、お尻を触りますよ?」

「あ、はい…ミツル先生…よろしくお願いします…」

 昨日までまったくお顔も知らなかった小学4年生の男の子によって、これから私のふしだらなアヌスが体温計でイタズラされちゃうんだ…
 そして、その一部始終を他の男の子たちにもじっくり見物され、おまけにビデオにまで録画され、ずっと残ってしまうんだ…

 羞恥、屈辱、被虐、背徳感…
 私のマゾ性を構成するアブノーマルな感情が綯い交ぜとなってひとつの淫欲と化し、全身を駆け巡っています。
 その淫欲は快感への昇華を欲し、一刻も早い素肌への物理的な刺激を切望していました。


夏休み自由研究観察会 11