2014年7月19日

ランデブー 6:42 03

「お姉さまっ?!」
「ほら、早く!店員さんが来る前にはずし終えていなかったら、スール解消するわよ?」
「そ、そんな・・・」
「大丈夫。あたしがうまくやるから、直子はうつむいて、そのアイスクリームを食べているフリでもしていればいいわ」
「わ、わかりました・・・」
 
 お姉さまにイジワルなお顔で促され、震える指でボタンを全部はずしました。
 ゆったりめのブラウスなので、前がモロに左右に割れてしまうことはありませんが、開いた胸元とチラチラ覗く素肌がすっごく不安。
 ドキドキして乳首が痛いくらい。

 コンコン!
 ドキンッ!
「お呼びでしょうかっ?」

 格子戸がガラガラッと開くと、作務衣のような制服を着た若い男性の店員さんが満面の笑みを浮かべて立っていました。
 その瞬間、私はブラウスのお腹のあたりを左手で押さえながら思いっきり背中を丸めてうつむき、目の前のアイスクリームのスプーンを口に運びました。

 私の左隣、店員さんに近い側で背中を向けていた形のお姉さまが、ゆっくりと店員さんを振り返ります。
 隣でうつむいている私の視線には、Vラインがたわんだブラウスの襟ぐりから自分の胸の谷間が丸見え。
 だけど、これだけ前傾していれば、お座敷の縁に膝立ちの店員さんからは、私の後頭部とブラウスの背中しか見えていないはず・・・

「えーっと、グラスワインの白、同じ銘柄をもう一杯と、直子のは何だっけ?あ、梅酒のソーダ割をおかわり」
「それからお食事のお皿は全部さげてください。ご馳走さま」
 おっしゃりながら、テーブルの上の空になったお皿を次々と、店員さんの膝元に置いてあげているようです。
「一緒に冷たいお水もふたつ、いただけますか。それとチェックを。9時半前には出ますので」
「かしこまりました。少々お待ちください」

「ずいぶん大げさに丸まっていたわねえ。店員さんが不思議そうに見ていたわよ?」
「だって・・・」
 格子戸が閉じられた音と同時に顔を上げた私の真正面に、愉快そうなお姉さまのお顔がありました。
「ちゃんとボタンはずした?」
「はい・・・」
「本当?自分でブラウス開いてみせて」
「えっと、あの、は、はい・・・」
 お姉さまの瞳にまっすぐに見つめられた私は、従うほかはありません。

 ブラウスの前立てを両手でつまみ、おずおずと左右に開き始めます。
 素肌が徐々に外気に晒されていきます。

「もっと開いて」
「そんなんじゃだめ。もっとよ、もっと」
 私の両手は、縄跳びをするときみたいな形で左右に分かれ、ふたつのふくらみが完全に露になりました。
「やっぱりツンツンね。硬そうに尖ってる」
 愉しそうなお姉さま。
 衝立越しに聞こえてくる他のお客様たちの喧騒が、一段と大きくなったような気がしました。

「あたしがいいと言うまで閉じたらダメよ」
 おっしゃりながらお姉さまの上半身が私のほうへ傾いてきました。
 パンティをはずされたときと同じように、私の下半身に膝枕みたいな格好のお姉さまが、私の左腰のあたりをゴソゴソいじっています。
 ジジーーッ。

「あっ!?」
「おっけー。少しお尻を浮かせてくれる?」
 お姉さまの言いなりモードな私は、招く結果がわかっていても、逆らうことは出来ません。
 お姉さまの手が私のスカートのホックをはずし、ジッパーを一番下まで下げていました。
 私がためらいながらも少しお尻を浮かせたタイミングを逃さずスカートが下へと引っ張られ、腿からニーソックスの脛、足先へとスルスルッと滑り落ちていきました。

「ああんっ、お姉さまぁ・・・」
「そのブラウス、意外と丈が長いから大丈夫。ギリギリ隠れるわよ」
 上体を起こしたお姉さまが私の横にピッタリ寄り添うように座り直し、満足そうに微笑みます。
「それに直子は余計なヘアがまるで無いから、ソコが悪目立ちしないし」
 ブラウスを開いているので今は丸見えな私の肌色な土手に、ジーッと視線が注がれます。
「これで残るはブラウスだけね。こんなところで裸にされるのって、どんな気分?・・・」

 コンコン!
 ドッキーン!!
 お姉さまのイジワルなご質問が終わらないうちに、またしてもノックの音が。
 私は反射的に開いていたブラウスを掻き合わせ、両手で前立てをギュッと押さえたまま盛大にうつむきました。

「お待たせしましたぁ。お飲み物をお持ちしましたぁ」
 ふうわりしたお声の主は女性です。
 うつむいたまま横目で窺がうと、作務衣姿にひっつめ髪の可愛らしい女の子店員さんでした。

「ありがとう」
 お姉さまがグラスを受け取ってテーブルに置いています。
「あとこれ、おしぼりです。お帰りの前にお使いください。それと、これがお会計の伝票です。お帰りの際に出口脇のレジでお支払いください」
「はい。ありがとう」
 お姉さまと店員さんの会話を聞きながら、再び視線を下に落としました。

 やだっ!隠れてないっ・・・
 自分の視線の先に、掻き合わせたブラウスの白い裾。
 そのほんの少し先に、ピッタリ閉じた私の両腿の付け根の肌色が覗いていました。
 少しプックリふくらんだ丘の先端にはちょっぴりスジまで。

 まさか店員さんから、見えていないよね???
 あっ!て言うか、後ろは?
 ひょっとして私の生お尻、お座布団の上ではみ出しちゃっているかも!?
 店員さんから丸見えかも!?
 ブラウスの背中側って、普通、前よりちょっと丈が長いよね?だから隠れているよね?大丈夫よね!?
 ちょっとしたパニック状態。
 パニックがコーフンを呼び、コーフンがムラムラを呼び起こします。

「へー、あなた間宮さんっていうんだ?こういうお仕事大変でしょう?」
「あれ?なんで名前を・・・って、ああ、この名札でしたね。いえ。楽しいです。うちのお店は良いお客様ばかりですから」
「けっこうカップルとかが多いみたいね」
 お姉さまったら、のんきに店員さんとおしゃべりされています。
 ああん、早くその店員さんにお引取り願ってくださいませぇ、バレないうちにぃ・・・

「それではどうぞごゆっくり」
 世間話がやっと終わって、店員さんが立ち去ろうとするのを、
「お待ちなさい」
 お姉さまが呼び止めました。

「直子、あなたの前のそのアイスクリームのお皿も下げてもらいましょう。こっちにちょうだい」
 お姉さまが店員さんのほうを向いたままおっしゃいました。
「あ、はい・・・」
 お姉さまが取ってくれない以上、私から差し出すしかありません。
 覚悟を決めて前屈みの上体を少し正しました。
 左手でブラウスの胸元、ちょうどおっぱいの上辺りをギュッと押さえたまま、目の前のアイスクリームのお皿を右手で持って上体だけひねり、お姉さまのほうへ差し出しました。
 左肩越しに店員さんと目が合いました。

 お皿を受け取ったお姉さまは、それを店員さんの膝元に置きました。
「これもお願いね」
「はい。あのう、そちらのお客さま、大丈夫ですか?お顔が真っ赤ですよ?」
「ああ。この子はね、お酒が弱いのよ。飲むのは好きなクセにね。だからちょっと休んでいるの。ご心配ありがとう」
「そうでしたか。どうぞごゆっくり」
 
 それからお姉さまが私のほうへ向き直りました。
 至近距離で見つめあうふたり。

「襟が、曲がっていてよ」
 お姉さまの両手が私の襟元に伸び、ブラウスの襟を左右に押し広げるように引っ張られました。
 私は本能的に、胸元を抑えている左手にギューッと力を込めます。
「身だしなみは、いつもきちんとね。間宮様が見ていらっしゃるわよ」

 きょとんとした表情でその様子を見ていた店員さんは、ペコリとひとつお辞儀をすると首を少し右に傾けたまま、静かに格子戸を閉じました。

「どうやらあの子は、スールの小説は知らなかったようね。残念」
 店員さんが去ってから、お姉さまがそんなに残念そうでも無い感じでおっしゃいました。
「天然ぽい子だったけれど、あの子の位置からなら、直子のブラウスのボタンが全部はずれているのもわかったはずだし、何かヘンだって感づいたかしら?」
「帰るとき首をかしげていたから、今頃厨房で誰かに話しているかもね」
 
 ワイングラスに唇をつけて少し傾けた後、お姉さまはそんなことをおっしゃりながら、なぜだか新しい割り箸を一膳、パチンと割りました。
 もうお料理もおつまみも何も無いのに。

「さあこれで、あと20分くらいは誰もここには来ないわね。ゆっくり楽しみましょう」
 お姉さまの両手が再び私のブラウスに伸びてきました。
「ほら早くそれも脱いで。あたしの可愛い妹の、生まれたままの姿を見せて」
 お姉さまの手でブラウスが両肌脱ぎとなり、あれよという間に両袖からはずされました。
 私の素肌を隠しているのは黒いニーソックスだけの、ほぼスッポンポン。
 お姉さまがまた、私の横にピッタリ密着するようにからだを寄せてきました。

「うふふ。あたし、直子のこのおっぱい、大好きよ。アンダーがぽってり重そうで、ふしだらな感じ」
「直子のお顔からすると、もう少しこう、青い果実的なもの想像しちゃうけれど、実際は熟々、たわわ、って感じよね」
「それにこの乳首。すごい存在感。それに乳輪も派手めで。直子って、ぱっと見清楚そうなのに、脱いだらアンバランスなところがいいわ」
 お姉さまが右手に持った割り箸で、私の左乳首をつまんできました。
「ああんっ!」
「ほら!声は出さないのっ!」
 おっしゃりながらもお箸でキュッキュッとつまんできます。
「すごく硬い。コリコリ。軟骨みたい」
「んんっ・・・」

「えっちな声って意外と通るものなのよ?酔った男性とかとくにそういうのにはビンカンだから、直子がヘンな声出していると、なんだなんだ、って、個室の前に人だかりが出来ちゃうわよ?」
 今度は割り箸を下乳にあてがい、持ち上げたり下ろしたりして、たゆんたゆん揺らされます。
「あうっぅーっ・・・」
「それともそれがお望みなのかしら?おっぱい揺らされているところ、みんなに見てもらいたいの?」
「い、いえ、ちがいますぅ・・・」
 快感をこらえながら、小声で必死の弁明。
「そう。いい顔よ。あたし、直子がそうやって、気持ちいいのを一生懸命ガマンしている顔が大好き」
 お姉さまのお箸の先が胸の真ん中をツツツッと滑っておへその中へ。
「んぐぅっ・・・」

「座ったままだと直子の一番ステキな部分が暗くてよく見えないわね。立ちましょう」
「で、でも、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫よ。衝立は充分な高さがあるし、さっきも言ったけれどもう誰も来ないから」
「は、はい・・・」
 立ち上がるために恐る恐る右腿から上げると、内腿が擦れてヌルッと滑りました。
 もうこんなになっちゃってる・・・

 今更意味の無いことと知りつつも、右腕で胸をかばい左手で股間を隠して、その場に立ちました。
「あらあら、お店の座布団、汚しちゃったわね」
 お姉さまが小さく笑いながら、私のお尻が敷いていたお座布団を、クルッとひっくり返しました。
「そこじゃなくて、そっちの衝立の前に立って。それから、直子の両手は、そこじゃないと思うけどな」
 お姉さまがお隣のお部屋とを仕切る衝立の前を指差しながら、ご自分も立ち上がりました。
 私はお言いつけ通りに場所を移動し、両手を組んで後頭部に回して、両足を、休め、くらいまで広げました。

 今まで何人かのかたから命ぜられ、お姉さまと出逢ったときも当然のように要求された、私に一番お似合いの姿勢。
 腋の下から乳房、そして下半身までも一箇所として自分で覆い隠すことの出来ない、自分のからだのあらゆる部位の鑑賞と処遇を全面的にお相手に委ねる完全降伏状態、マゾの服従ポーズ。
 お姉さまの瞳が私の全身を舐め始めました。

 立ち上がると、周りから聞こえてくるお話し声や店員さんの応答、酔客独特の奇声や騒ぎ声が更にボリュームアップした気がしました。
 私ったら、こんなころで、こんな格好に・・・
 そしてそれを、お姉さまだけにじっくり視られている・・・
 背徳感みたいなアブノーマルさが興奮に油を注ぎ、いっそうムラムラを煽り立ててきます。
 そんなことを考えている私を知ってか知らずか、お姉さまがニッと笑って私の背後に目を遣りました。

「さっきトイレ行ったときチラッと見たら、お隣の個室は合コンみたいだったわ。直子と同じ年頃くらいの男女が5、6人、楽しそうにキャッキャウフフしていたわ」
 私が背にしている個室のことでしょう。
「そこだけじゃなくて、トイレの行き帰りに、サラリーマンの上司悪口大会とか学生さんのバカ騒ぎとか、絶え間なく聞こえていたわ」
「そんな中で全裸になっている、あ、正確には全裸じゃないわね。でもそのソックスは脱がなくていいわよ。裸にソックスだけっていうのも妙にいやらしいものね」
 お姉さまのお箸がまた、私の乳首をつまんできます。
「ぁぅっ、はぁはぁ・・・」
 私は必死に悦びを押し殺し、その分息遣いがどんどん荒くなってしまいます。

「今、このお店の中でそんな格好しているのって、間違い無く直子だけでしょうね。他のお客さんはみんな楽しく飲んでいるというのに」
「どう?このあいだの試着室と比べて、どっちが興奮する?」
 お箸が乳首をキュッ。
「ぁんっ。どっちも同じくらい、は、恥ずかしいです・・・」
「でもさ、少なくとも試着室なら、試着っていう、服を脱ぐための大義名分があるから、裸になっているのがもしもみつかっても、幾らか言い訳出来るわよね?」
「だけど、居酒屋で裸は、おかしいわ。だって脱ぐ理由がないもの」

「あ、いいこと思いついたわ。直子はあたしと飲みながら野球拳をして、負けちゃったの。負け続けて全裸。お酒の席でそういう遊び、することあるものね」
「言い訳出来るなら見られても大丈夫よね。呼び出しベル押して、店員さん呼んでみようか?」
 お箸がおっぱいの皮膚をツンツン突いてきます。
「ぁ、許してくださいぃ・・・そんなイジワル言わないで・・・」
 小さな声で途絶え途絶えに、お姉さまのご提案に異議を申し立てます。
「いいじゃない?さっきの可愛い店員さん、間宮さんだっけ?に、直子の裸、見てもらえるかもしれないのに。直子、そういうの好きなクセに」

 お姉さまのお箸が私のバストからだんだん下に降りてきました。
 それに伴って、お姉さまが私の足元で膝立ちになりました。
 お姉さまのすぐ目の前に私のアソコ。

「でもまあ今日は、あたしがじっくり直子を見せてもらわなくちゃね。スールになった記念の日なのだから」
 おっしゃいつつ、お箸で私の土手をつつきます。
「ううっ・・・」
 背中を這い上がってくる快感が口から出てしまうのを、必死にこらえます。
「そう。一生懸命がまんなさい。あたしはその顔が見たくて直子とおつきあいするのだから」
 お姉さまが私の顔を下から見上げて妖しく微笑みました。

 お姉さまのお箸が円を描くように、私の下腹部を撫ぜ回します。
「あたし、直子のココも大好きよ。色白でプックリしててプヨプヨの柏餅」
 お箸が徐々に両腿の付け根に近づいてきます。
「中身のアンコは、何味かしら?あらあら、おシルが滲み出てきちゃっているわね」
「あうっ!」
 愉しそうなお姉さまのお声と共に、プスリ、という感じで、2本のお箸の箸先が私のワレメにごく浅く、突き刺さりました。


ランデブー 6:42 04

0 件のコメント:

コメントを投稿