2011年3月27日

メールでロープ 14

入浴後の身繕いもそこそこに、今日買ってきたお道具を再びベッドの上に並べました。

バスタブに浸かりながら、お道具をどういう順番で使おうか、今夜のオナニーをどうやって盛り上げようか、ってことばかり考えていました。
ハケで撫ぜてみたい、トングでつまんでみたい、花瓶を挿れてみたい、塗り薬で悶えたい・・・
想像しているだけで乳首は尖り始め、アソコの中がピクピク震え、シャワーの水流やバスタブのお湯のゆらぎ、タオルの摩擦にさえ全身がビンビン感じてしまい困りました。
この浴室で軽くオナニーしちゃいたい、っていう欲求をなんとかガマンして、髪とからだをざっと洗っただけであわただしく自分のお部屋に戻ってきました。
バスタオル一枚の姿で。

お部屋のドアに鍵をかけ、照明を二段落としてから、音声を消したテレビにやよい先生からのレポート課題DVDを映します。
選んだのは、自分で自分のからだを苛めながらのオナニー映像集。
出てくる女性たちがさまざまに工夫をこらしたSMっぽい責めをしながらオナニーしている映像集です。
薄暗いお部屋の中、テレビのモニター周辺だけが浮き上がるように明るくなり、光に誘われた私の目に飛び込んでくるのは、裸の女性のあられもない姿だけ。
画面には、自分のおっぱいに赤いローソクを垂らして身悶えているキレイなお姉さんが映っています。
その画面を眺めながらも頭の中では、昨日まで飽きるほど見た6枚のDVDからのさまざまなお気に入り場面が渦巻いていました。
今夜はそれらを自分のからだで思う存分体験出来る・・・
ワクワクどきどき最高潮。
今日一日、絶えず欲情していた私のからだが、やっとありつける快楽への期待に喜び震えているのが自分でわかりました。

テレビモニターの隣に姿見を配置してから、テレビに背を向けてベッドを見下ろします。
巻いていたバスタオルをはずして全裸になりました。

ベッド上のお道具をざっと眺め、まっ先に手が伸びたのはアイストング。
右手で持ったトングの先っちょのギザギザで、すでに硬く尖っている左の乳首を軽くつまんでみます。
「はうんっ!」
ステンレスのギザギザがすけべな期待でコチコチになっている乳首に鋭く食い込み、気持ちのいい電流が下半身までビビビってつらぬいて、予想以上のえっち声が出てしまいました。
あわてて左手で口をふさぎつつ、パスタ用の大きめなトングに持ち替えます。
大雑把な櫛みたいな切れ込みが入ったステンレスの先を左右に大きく開き、右の乳房全体を丸いパンを掴み取るように挟んでみます。
「うーーんっ!」
柔らかいお肉に食い込む金属の無機質で冷たい感触。
櫛の切れ込みの間からシマシマにはみ出てくるおっぱいの白い皮膚。
「んふーんっ、んふーんっ!」
おっぱい全体を絞るように、トングを開け閉めていると、必死につぐんだ上に左手で押さえてまでいるのに、唇の端から熱く淫らなため息が出てしまうのを防ぎきれません。
赤くシマシマに跡が残るほどきつくおっぱいを挟んだ後にトングの側面をあてると、ヒンヤリしてすっごく気持ちいい。
左内腿がくすぐったいのは、早くも漏れ出してしまったえっちなおシルのしたたり・・・

今夜の私のムラムラは極限にまで達しているので、知らず知らずいつもより大きな声を出してしまいかねません。
母や篠原さんたちに聞かれでもしたら・・・
うっかり大きな声が洩れないように、先に猿轡をしてみることにしました。

どこか暗い牢屋のような場所で猿轡をされて縛られている女性の姿を課題ビデオで見たとき、その絵面のみじめで無力な佇まいがとても気に入ってしまい、自分でもやってみたくてたまらなくなりました。
その場面に漂っていた、この子は、これまでもこれからも、ずーっとされるがまま、なんだろうなあ、みたいなあきらめ感。
私の好みにピッタリのマゾな装いだったんです。

ビデオでは、脱がされたショーツを丸めて口の中に押し込まれ、その上から猿轡をされていたのですが、あの日、やよい先生に同じことをされたとき、かなり息苦しかったのを覚えているので、その夜は猿轡だけにしときました。
日本手ぬぐいを細長く折って、半開きにした口の歯と歯の間にかませてから、後頭部のポニーテールにした髪の結び目下あたりに、両方の頬っぺたもへこむほどキツク縛りました。
口が半開きのまま固定され、舌が自由に動かせず、喉の奥で唸ることしか出来なくなってしまいます。
口中に湧き出るよだれは手ぬぐいが吸ってくれるので、今のところ垂れちゃう心配は無いみたい。
姿見に自分の顔を映して見ると、声を封じられて絶望的な顔になった可哀想な女の子が恨めしげな目で私を見つめていました。

そのまま姿見の前で、右手にパスタトング、左手にアイストングを持ち、おっぱいを集中的に苛めます。
おっぱいのお肉をつまみ、乳首をつまみ、肌に金属の冷たい側面をグリグリ滑らせて蹂躙します。
頭の中では、未知の異星人に誘拐されて裸にされ、ロボットの金属的な触手によって興味本位によってたかっての生体実験をされている妄想がくりひろげられています。

やめてください、お願いですぅ・・・
言葉が封じられているので、心の中で懇願します。
でもムダです。
パスタトングの柄のところで乳首の側面を往復ビンタするみたいに小刻みに弾いていると、涙が出そうなくらいジンジン感じてきてしまいます。
「んーーっ、んんーーーーっ!」
手で撫ぜたり揉んだりするのとは全然違う、私が大好きな金属からの乱暴な愛撫。
指ほど器用にコントロールできないお道具のもどかしさが、自分でではなく誰かから責められている妄想に拍車を掛けます。
二本のトングは不器用に操られ、やみくもに気持ち良くなれる場所、反応が激しくなる場所を探し、みつけると徹底的に責め立ててきます。
コリコリ乳首を執拗に挟んでくる冷たいギザギザ。
「うぅん、うぅん、んんーっ!」
挟まれるたびにアソコから内腿へとヌルヌルヌルヌルおシルが滑り落ちています。
そ、そんなに強くしたら、乳首に穴が開いてしまいますぅ・・・
どうか、どうか許してくださいぃ・・・

そんな姿を鏡に映して、自分のみじめな姿にますます欲情してしまう自分の恥ずかしいヘンタイ性。
それでも手を止めることができずに快感を貪欲に欲している私の本能。
トングの触手に苛まれる可哀想な自分を見て、より一層の加虐にいそしむもう一人の私。
自虐の果てにあるはずの快楽・・・

鏡のこちら側の私は、異星人の側に立ち、鏡の向こうの私にとどめを刺すことを決心します。
「んぐぅ、んぬんーーっ」
より乱暴に、より激しくおっぱいを嬲りながら、左手のアイストングが徐々にからだの下のほうに移動を開始しました。
「ぬーーーんっ、んーーっ!」
だめぇ、そっちに行っちゃだめぇ、そこはイヤッ、お願い、許してぇ・・・
心の中でそう叫んでも、言葉の通じない金属の侵略者は知らんフリで、1ミリにも満たないくらいの陰毛がようやくポツポツと生え始めたゆるやかな土手をジワジワと滑りながら下に進んでいきます。
ぬるんだおツユを湛えた沼のほとりに、ピンク色の大粒な真珠みたくテラテラと光る突起。
アイストングでつまむのにちょうどいい大きさになっているその真珠が、左右のギザギザの間に入りました。

だめだめぇ、お願い、それだけは許して、他のことなら何でもしますからぁ・・・
本当に挟む気なの?直子のクリトリス、潰れちゃうぅ・・・

鏡の中の女の子は、猿轡の手ぬぐいで抑え切れなくなったよだれを顎の端からおっぱいにポタポタ垂らしながら、がに股で踏ん張っている両脚をプルプル震わせて涙ぐんでいます。
汗ばんだ首筋の下、白くてまあるい二つのおっぱいのあちこちが、腫れたように、ひっかかれたように赤くなっています。
左のおっぱいは、全体を大きな銀色のハサミで挟まれてグリグリとせわしなく揉みしだかれ、痛々しいほどに尖った乳首もプルプル震えています。
両腿の付け根が交わるあたりに逆V字型のままピッタリあてがわれた小さめの銀色触手は、4センチくらい左右に開いたギザギザのハサミを、あとは閉じるだけの状態でスタンバイしています。
女の子は、観念したようにゆっくり目を閉じました。

「むぅんんんーーーーぅっ!」
ギザギザの先端が左右から同時に、今にも弾けそうな肉の芽の表皮にチクリと食い込んだ瞬間、私は喉の奥から、それでも精一杯に押し殺す努力をして、喜びの唸り声をあげていました。
「んんーーぅっ、んんーーぅっ!!」
左手で持ったアイストングの側面を親指と人差し指でカニさんのように開け閉めしつつ、右手は開いたトングごとおっぱいをわし掴み、滅茶苦茶に揉みしだきます。
「ぬーん、ぬーん、ぬうぅーーーーっ!!!」
クリトリスへの痛みに似た刺激は、からだの内側で痺れるような快感に変換され、その気持ち良すぎる波は、瞬く間にからだ中の四方八方に飛び散りました。
トングのギザギザがクリトリスに食い込むたびにその波が寄せては返し、たぶん5回目か6回目の波で、ついに私は両膝から崩れ落ち、イき果てました。

「んーーーん」
快感の余韻の中で目を開けると、姿見の横にあるテレビの画面ではナワトビオナニーの真っ最中でした。
余韻にピクピク細かく震えていたからだが、ビクンって大げさに反応しました。
これもやってみなくっちゃ・・・

今夜、鏡の中の可哀想な猿轡の女の子は、まだまだ眠ることを許してもらえません。


メールでロープ 15

2 件のコメント:

  1. う~むむ・・・スゴイ、の一言です。迫力ありすぎです。

    最初は一気に、2回目はじっくりと味わいながら読ませていただきました。
    3度目は、「アイストング」「パスタトング」で検索して、その写真を見ながらです。
    本当にドキドキ、ワクワクしましたですよ。

    この先どんなことになるのか、「鏡の中の可哀想な猿轡の女の子」がどんな体験するのか・・・週末を楽しみにしております。

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  2. イネさま
    いつもコメントありがとうございます。

    お話、気に入っていただいているみたいで、嬉しいけれど、なんだか今さらながらの恥ずかしさも・・・(≧∀≦)ノ

    トングっていう呼び方は、男性のかたにはあまりなじみがないかもしれませんね。かと言って「氷つかみ」って書いちゃうとちょっと色っぽくないですし・・・ね?

    転載していただいている「トルコ石」ももう10話以上進みましたね。
    文頭と改行を変えてるだけなのに、なんだか印象が変わって、それが新鮮で、書いた本人のクセにときどき読みに寄らせていただいてます。ありがとうございます。

    今後ともよろしくお願いします(≧∀≦)ノ

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