2022年8月15日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 04

 ペーストの量が多かったせいもあるのでしょうが、ずいぶん念入りに舌で蹂躙してくださるジョセフィーヌさま。
 肥大したクリット裏側の辺りにお尻から垂れてくるペーストが溜まるのでしょう、その周辺を執拗に愛撫してくださっています。

「あーんっ、イぃっ、そこっ、そこイーのっ、もっと、もっとーぉっ!!」

 大陰唇をなぞるように舐め回され、膨れ上がった肉の芽も頻繁に舌先で転がされて…
 前の二回で充分に昂ぶっている性感に加えて、四つん這いというマゾの大好物の屈辱…
 私の淫欲が仕上げに向けて加速していきます。

「あんっ、じょ、ジョセフィーヌさまぁ、どうかそのまま、あんっ、そのまま直子をイかせてくださいーっ!!」

 知らず知らずに両腕を背中に回し、互いの手首を握リ合っています。
 すっかり拘束されている気分になっているんです。

「はっ、はっ、はっ、はぁんっ、そこっ、それっ、だめっ、イやっ、もっと…」

 脳内妄想は剣と魔法のファンタジー世界。
 悪い魔物に囚われてしまった一国の姫が、魔物の手下のケモノたちによって蹂躙される見世物なのです。
 私の周りには無数の群衆が好奇と侮蔑の視線でせせら笑いながら見物しているんです。

 快感がどんどんせり上がってくるのがわかります。
 こんなに惨めなのは死んでも嫌なのに、肉体が貪る快楽に抗いきれないドマゾ姫。
 膣内の肉襞とその上の菊門がパクパク弛緩と収縮をくりかえしているのが自分でわかります。

「あっ、イキそうっ、んーーーっ、んんーーーっ、んーーーーっ!!!」

 頭の中に真っ白な花火が散り、お尻がビクンと跳ね上がります。
 遠退きそうになる意識と、それを食い止めようとする意識。
 ふたつがせめぎ合うあいだも股間のくすぐったさはつづいています。

「あんっ、ジョセフィさまぁ、もうだめ、もうやめてっ、んふぅーっ、んーーっ!!!」

 後者がなんとか勝って、戻った皮膚感覚を愚弄するようにつづく執拗な愛撫責め。
 ジョセフィーヌさまが私のマゾマンコから離れてくださらないのです。

「んっ、あっ、いやっ、もうだめっ、ゆるしてっ、ああんっ!!!」

 一度しっかりイッて全身が敏感になっているところに追い討ちを掛けてくる苦痛寄りの快感。
 内腿を撫ぜられただけでも全身がゾワゾワ粟立ち、ビクンビクンと小さく何度もイッてしまいます。

「んーっ、ゆるしてっ、もうっ、もうゆるしてくださぃーーーっ、イーーーっ、んぬぅーーーっ!!!」

 腫れ上がったクリットに、おそらくジョセフィーヌさまのおヒゲでしょう、何かチクッと刺さるような刺激を感じたとき、二回目の花火が盛大に飛び散りました。
 その後に股間への愛撫も止んだみたい。

「はぁはぁ、はぁはぁ…」

 右頬を芝生に押し付けたまま荒い息をくりかえす私。
 意識はどうにか飛ばさずに済んだようです。

 ジョセフィーヌさまが私の顔のところまでいらしてくださり、不思議そうに覗き込まれます。
 それからペロッと左頬を舐められました。

「はぁ…はぁっ…ああんっ、ジョセフィーヌさまぁっ」

 よろよろとからだを起こし、女の子座りの格好で懐にジョセフィーヌさまを抱き寄せます。
 もちろん私は全身汗みずく火照りっ放しですが、嫌がらずに抱かれてくださるジョセフィーヌさま。
 フワフワした毛並みが敏感素肌にすごく気持ちいい。

 しばらくそうしていたら呼吸も落ち着いてきたので、フリスビー遊びに戻ることにしました。
 でもこんなイキ癖のついた状態だと、ご褒美でどこを舐められてもまたすぐにイッてしまいそう…
 そんなことを考えてゾクゾクムラムラ疼いてしまうのは、私の心がもはやマゾ性一色に染まり切っているからでしょう。

 ゆっくりと立ち上がり、芝生に放り出したままのフリスビーを拾おうと二歩三歩踏み出したとき…
 横から飛び出されたジョセフィーヌさまが一足早くお口で拾い上げられ、私に持ってきてくださるのかな、と思っていたら東屋のほうへと駆け出されました。

 東屋のベンチにピョンと跳び乗られたジョセフィーヌさまは、テーブルの上にペッとフリスビーをお捨て置きになり、そのまま私のもとへとまっしぐらに駆け戻っていらっしゃいます。
 あれ?これってもうフリスビーはしたくない、帰ろうよ、っていうことなのかな?

 でもそのわりに戻られたジョセフィーヌさまは、また私にまとわりじゃれつかれ、まだまだ遊ぶ気満々なご様子。
 うーん、どうすればいいのでしょう…

 私が困惑していると不意に首輪が引っ張られます。
 リードの先を咥えられているのは、もちろんジョセフィーヌさま。
 引かれるままに付いていくと、少し離れた芝生の上にご褒美用おやつのチューブが転がっています。
 知らないあいだに私がでたらめに投げ出していたみたい。

 それを私が拾い上げるとジョセフィーヌさまも、リードの先を離してくださいました。
 再び元の場所、ビデオカメラの設置場所、まで戻られるジョセフィーヌさま。

 ははーん、なんとなくわかった気がします。
 つまりこんな炎天下の朝早くからでは、さすがのジョセフィーヌさまでも何度もフリスビーを追いかけて駆け回るのはキツイ、と。
 だからフリスビー遊び無しで、ご褒美プレイだけでもう少し遊ぼうよ、と。
 オナ子もフリスビーより、そういうことのほうがしたいのでしょ?と。

 もしもう帰りたいというのであれば、私のリードを引っ張って出口に向かわせるようなアピールをすればいい、ということを、賢いジョセフィーヌさまならご理解されているはずです。
 それをせず、私におやつチューブを拾わせただけでご満足された、ということは、つまりそういうことなのでしょう。
 この推理は正しい、と、そのとき私は確信していました。

 そういうことならば、私もとことんおつきあいさせていただきます。
 私の生足にまとわりつかれるジョセフィーヌさまの頭をわしわし撫ぜながら、萎みつつあったマゾ性がぐんぐん息を吹き返しています。

「ジョセフィーヌさま?では、もう少しだけ、オナ子を虐めてくださいね」

 媚びるようにお願いして、タオル上に置いた肥後ずいきと洗濯ばさみを芝生の枕元となる位置に移動します。
 そう、今度は仰向けに寝そべるつもりなのです。
 ビデオモニターに全身が映るよう、慎重に調整します。

「ジョセフィーヌさま?ステイです。オナ子が準備するあいだ、ちょっと待っていてください」

 昨日の昼間のあるじさまとジョセフィーヌさまとのやりとりを思い出し、お願いしてみます。
 賢いジョセフィーヌさまは、その場にチョコンとお座りになられ、舌をハアハアさせつつちゃんと、待て、のご態勢。

 芝生の上にお尻をついた私は、そのまま背中を倒して仰向けに寝そべります。
 そうしてから両膝を立て、更に両膝のあいだを広げていきます。
 そう、つまり仰向けでの秘部全開放M字開脚状態。
 首輪に繋がれているリードは、私の頭のほうに丸めておくことにします。

 脳内妄想は、魔物世界での野外見世物パート2。
 囚われの姫が実はとんでもない淫乱マゾ女ということがバレてしまい、そういうことなら皆でよってたかって性的なおもちゃにして滅茶苦茶にしてやろう、という公開拷問ショー。
 もちろん私はこの格好で身動き出来ないように拘束されています。

 右手に持ったおやつチューブには、まだ中身が半分以上残っています。
 ペーストを私が舐めて欲しい箇所に塗れば、ジョセフィーヌさまは必ずそこを舐めてくださるでしょう。

 そして今度は仰向け。
 ジョセフィーヌさまとお顔を突き合わせ見下されながら、その眼前にあられもない痴態とアヘ顔をさらけ出すこととなるのです。

 最初は、私のふしだらなおっぱいを虐めていただくことにします。
 右手と左手をおっぱいの上で交差してチューブのキャップを緩めると、お座りされていたジョセフィーヌさまのお顔がピクッと動きました。

「ジョセフィーヌさま?まだですよ?まだステイです」

 ジョセフィーヌさまはお座りされたまま、お顔だけお首ごと乗り出すようにこちらへ向けられ、私の両手の動きに釘付けです。
 左手のひらに多めに乗せたペーストを、まずは左おっぱいの裾野から頂上まで、満遍なく塗りつけます。
 乳首が軟骨かと思うくらい硬く大きくいやらしく、突起しています。

 つづいて右おっぱいも同じようにコーティングした後、仕上げとして両乳首の頂がペーストで隠れるくらいの増量トッピング。
 手のひらに残ったペーストは脇腹や腋の下になすりつけます。

「あ…あの、ジョセフィーヌさま?お、オーケーです、ご、ゴーです…」

 本当にこれから魔界のケモノたちに襲われてしまうかのような、ドマゾ全開の被虐的な気持ちでジョセフィーヌさまにご合図しました。
 私の右側におられたジョセフィーヌさまは、任せなさい、みたいなご様子で、そのまま側面から私の胸の上にまでお首を伸ばされ、まずは右おっぱいが餌食となります。

「あっ、あんっ、んふっ、んふぅぅ、あんっっ、ああんっ…」

 ヌメヌメした軟体生物におっぱいを這い回られている感じ。
 幾分垂れ気味でぽてっとした下乳の裏側にまで舌を挿し込まれ、乳房の付け根をくすぐられるのがたまりません。
 それ以上に、コリコリ硬い乳首が乱暴に弾かれる刺激に、思わず淫ら声が…

「あぁんっ、イやっ、そこっ、だめっ、イぃっ、もっと、そこぉ…」

 右おっぱいがあらかた舐め尽くされ、ジョセフィーヌさまのご興味は左おっぱいへ。
 私の右側からいっそう身を乗り出され、懸命に舌を伸ばされます。

「んふぅ、イぃっ、そうっ、そこっ、ああんっ、んーーっ…」

 私の右脇腹と右おっぱいはジョセフィーヌさまのフワフワなお腹の体毛でくすぐられ、左おっぱいの頂点が重点的に責められています。
 放って置かれている右おっぱいにも、ときどきおヒゲがチクチク刺激をくださいます。

 そのうちにジョセフィーヌさまの右前肢が私のみぞおち辺りに置かれ、体勢によってジョセフィーヌさまの体重がかけられるのか、ときたまギュギュッと踏み込まれてしまいます。
 そんなふうに蹂躙されている感じが、私のどうしようもないマゾ性を益々昂ぶらせてくださいます。

「あうっ、もっと、もっぉと、んふーーっ!」

 やがてジョセフィーヌさまは両前肢ともに私のお腹に乗せられ、私は組み伏せられたようにされるがまま。
 ペーストが塗られていないはずの首筋や顔までペロペロ舐められます。

 両おっぱいへの蹂躙がひと段落ついてしまったようなので、そろそろ他の箇所にも愛撫と陵辱が欲しいところ…
 
 右手に持っているおやつチューブはキャップを外したまま。
 タイミングを見計らって、そっとその右手を下腹部へ伸ばします。
 恥丘の辺りに直にペーストをひねり出し、素早く左手で股間周辺に塗りたくります。

 私のマゾマンコからはすでに愛液がトロトロ溢れ出し、芝生を汚していたようです。
 恥ずかしいくらいに火照ったそこに左手が届いた瞬間、弄り回したくて仕方なくなってしまいます。

 だけど本来この状況はジョセフィーヌさまへのご褒美遊びであり、私如きの勝手な行動は許されません。
 愛液にまみれて味が薄くなってしまっているであろうペーストを、内腿やアヌス付近など、自分がもどかしい場所になすりつけます。

 匂いで気づかれたらしいジョセフィーヌさまのお顔がピクンと動き、私の股間へと向きました。
 そう、そこです…早く虐めてください…
 心の中でお願いするのとジョセフィーヌさまの行動は、ほぼ同時でした。

 私のお腹に乗せていた両前肢を私のウエスト左右の芝生に下ろされ、後肢はそれぞれ私の首の両脇の芝上。
 すなわち私の顔面上にジョセフィーヌさまの下半身が覆いかぶさり、フワフワな尻尾が私の頬から額の辺りをユラユラ撫ぜています。

 これって人間で言えばまさしくシックスナインの体位そのもの。
 ジョセフィーヌさまに完全征服されてしまったような屈服感に、私のマゾ性が大騒ぎ。

 ピチャピチャピチャピチャ…

「あぁぁぁーんぅぅぅーーーんっ!!」

 期せずして恥丘からクリトリスへと、ピアノ演奏の高速トリルみたいに小刻みな集中攻撃が加えられ、思いも寄らず大きな淫声を洩らしてしまいました。
 クリットの苞片やラビアの襞に溜まったペーストを嬉々として舐め取られているのだと思います。
 その舌技が絶妙で呆気なく私は小さくイッてしまいました。

 私の唐突な大淫声にびっくりされたのか束の間、ジョセフィーヌさまの舌が私の皮膚から離れました。
 私はもちろんつづけていただきたい一心で極力、淫ら声をがまんすることに決めます。
 そんな私が、んーんー唸り始めると、すぐに股間に愛撫が戻ってきました。

 ピチャピチャピチャピチャ…

「んーっ、んーーっ、んふぅーーーっ!」

 組み伏せられている私は屈服している身ですから、ジョセフィーヌさまを驚かせてしまった罰は当然、受けなければなりません。
 昨日あるじさまがしてくださった私へのお仕置きを思い出し、手探りで肥後ずいきを手に取り、自分の口に横向きで咥えて口枷とします。

「んっ、んぐぅーっ、んふぅーん…」

 これでいくら気持ち良くても、喉鳴りと鼻息と唇の端からよだれが洩れるだけです。
 ジョセフィーヌさまの舌使いは私が四つん這いのときとは変わって、恥丘から膣口へ向けてのストローク。
 上から下への舐め方では、どうも効率的ではなさそう。

「んふぅんっ!んぬぐぅっ!」

 ジョセフィーヌさまも同じように考えられたらしく、後肢が私の右おっぱいと左脇腹を思い切り踏み付けてシックスナイン状態をお解きになり、ぐるっと回られ私の両脚のあいだに位置を移されます。

 私のM字、もはや両腿が180度近くまで割られてM字とさえ言えなくなっていますが、の真正面、マゾマンコを至近距離真正面から堪能出来る位置にジョセフィーヌさまのお顔があります。
 早速、私の菊門からラビア、恥丘まで、舐め上げモードに移行されたジョセフィーヌさま。

 ペチャペチャペチャペチャ…

「んんーっ、んふぅーん、んぐぅーーぅーぅぅんっ!!!」

 たちまちの花火で全身痙攣。
 それなのにより腰を浮かせてペーストをその部分に補充してしまう私。

 ごめんなさいジョセフィーヌさま、舐めにくかったですよね?全部直子のせいです…
 言葉は発せないため、心の内で勝手に謝罪して勝手にお仕置きを受ける私。
 洗濯ばさみさまたちに両方の乳首とその周辺を噛んでいただきます。

「んーぐぅーーっ、ふぬぅーんっ、ふぅぅーーんっぅぅぅぅっ!!!」
「んふぅんーーーんっ、んぐぅうーーっ、んむーーーーーーっ!!!」
「ぬぅーぅーんっ、んっぐぅっ、んぬぅーーぐぅむぅーーーっ!!!」
「んぁーーっ、イぃーーーっ、いゃっ、だめっ、んぁーーーっ!!!」

 もうさっきから何度も何度もイッていました。
 それでも何度もチューブからペーストをひねり出して全身になすりつけ、全身が性感帯。
 
 ジョセフィーヌさまのおからだの一部、舌でもお鼻先でも体毛の毛先、尻尾でも、が私の皮膚に触れたらそれだけでイッてしまうようなド淫乱マゾ牝恍惚状態。
 
 妄想の中で私は、性別不明な異形の魔物たちに囲まれ、見るからに卑猥でおぞましい器具によって性的刺激を施されて何度も何度も絶頂するさまを嘲笑われながら、ぐったり意識を手放そうとしていました…

「…ンゥーンッ、ワンッ!」

 どなたかに耳元で呼ばれている気がして、目が開きます。
 朦朧とした意識で、ここはどこ私は誰状態。
 
 右頬を舐められるような感触でそちらを向くと、舌を伸ばされたワンちゃんのお顔。
 あっ、ジョセフィーヌさま?…
 途端に意識がスーッとクリアになっていきます。

 私が気がついたことをご確認されたジョセフィーヌさまは、プイッとお顔を逸らされ、そのまま東屋の方向に駆け出されました。
 
 えっ?何?
 東屋に到着されたジョセフィーヌさまがテーブルに跳び乗られてこちらを向かれ、私を呼ぶように大きなお声でもう一度、ワンッ!

 えっ?どうしたの?またフリスビーがしたいの?それともお水が飲みたいの?
 困惑している私の耳に、風に乗って微かなお声、木々のざわめきでも鳥さんの囀りでも蝉さんの鳴く声でもない、確かに人間の日本語、女性のお声が聞こえてきました。

 え?嘘、まさか…誰かいるの?
 
「…まで、どうぞ、じっくり、視てください……これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください……これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください……これが直子のマゾマンコ…」

 耳を澄ませばクッキリ聞き取れるのは、来るときの電車で私が吹き込んだ、と言うかお仕置きとして吹き込むようにご命令された、恥ずかし過ぎる着信音。
 ということは私のスマホが着信しているのです。

「いやーーーーっ!」

 後から思えば、その場にいたのは私とジョセフィーヌさまだけで、他のどなたに聞かれる憂いも無かったのですが、そのときはあまりの恥ずかしさにガバっと立ち上がり、つんのめるみたいに東屋に走りました。
 果たして着信画面には、私が自ら膣口を押し広げているM字開脚写真、発信者はお姉さまでした。

「あ、もしもし…直子です…」

 走ってきたからか喘ぎすぎたのか、声が掠れてしまいます。

「ちょっと、いつまでジョセと遊んでる気?もうとっくに9時回って半近くなんだけど?」

 呆れていらっしゃるようなお姉さまのお声。

「…あ、はい…ごめんなさい…」

「息弾ませて声嗄らしちゃって、どうせジョセとスケベなことしてたんでしょ?」

「あ、いえ…あの、えっと、はい…」

「今日はランチタイムにみんなで街に繰り出すことになったから。準備もあるし、早く戻ってらっしゃい」

 そのとき、お姉さまの背後からどなたかがお呼びになったような気配があり、しばらく無言がつづきました。
 ただ当惑しているうちに再びお姉さまのお声。

「あ、もしもし?散歩用の道具は広場に置きっ放しでいいって。ビデカメと日傘だけ持って帰ってきてって。あとのもろもろは適当にバッグに詰めて東屋のテーブルの下に置いておいて、ってさ」
「それと、今のその状態のままで帰ってきなさい。からだをタオルで拭いたり、水道で洗ってはだめ。からだの汚れ方を見ればそこで直子が何していたか、だいたいわかるからね」

「そういうことで、今から10分以内に戻ってきなさい。うーんと、今9時24分だから、あたしの時計で9時35分ジャストまでね。玄関のインターフォンを押したらゴール。1秒でも遅れたら罰としてドライブの途中、ひと気の多い場所を見繕って素っ裸で放り出して置き去りにするからそのつもりで」

 一方的にそれだけおっしゃって電話が切れました。
 そのとき初めて、私の両乳首と右脇腹に洗濯ばさみさまがまだ噛み付いていらっしゃることに気づきました。


2022年8月13日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 03

  ジョセフィーヌさまをお見送りし、私は屋根のある東屋のほうへ。
 でも草むらに飛び込まれたジョセフィーヌさまのお姿を目で追うことはやめません。
 だって、ジョセフィーヌさまがどの辺りでご用を足されたのかを見失ってしまったら、私に託されたお仕事が出来無くなってしまいますから。

 東屋のテーブルの上にバッグと日傘を置き、まずは何よりもシャベルの確保。
 右手に嵌めっ放しなビデオカメラも一旦外します。
 シャベルを取り出すときに手に触れた冷たい感触。
 凍らせてくださったスポーツドリンクのペットボトルが二本。

 そのうちの一本の飲み口付近に溶け出して液体となっている僅かな部分をクイッと煽ります。
 口内、そして喉へと滑り落ちるひんやりが気持ちいいー。
 ホッと一息つくと、今まで気にしていなかったセミさんたちの大合唱が聞こえてきます。

 でもいつまでものんびりはしていられません。
 ジョセフィーヌさまがひと仕事終えられた後、定期巡回で空き時間が出来るはずですから、バッグ内の確認はそのときにするとして、今はジョセフィーヌさまの現場を押さえることが最優先。
 とりあえずシャベルだけ持って東屋を出ます。

 歩いてきた木立の道とは違い、芝生広場全体に燦々と降り注ぐ晩夏のお陽様。
 芝生の緑にクッキリと、私の裸体通りな曲線の黒い影を描いてくださっています。
 まだ中学生だった同じような暑い夏の日、自宅のお庭に初めて素肌に直レオタードで出たときの性的興奮を不意に思い出していました。

 乳首が疼き始めるのを感じつつ、ジョセフィーヌさまが飛び込まれた草むらに歩を進めます。
 足元の伸び切った草葉さんたちが足首からふくらはぎくらいまでをサワサワチクチク愛撫してくださいます。

 意外に奥行きのある草むらの最奥木立近くに、ジョセフィーヌさまが所在なげに立っておられました。
 私が草むらに入ってくる足音に気づかれたのでしょう、お顔が私のほうに向いています。
 
 目と目が合ったのを確認されたかのように大きくお口を開けられて伸び欠伸をされたジョセフィーヌさまは、プイッとお顔を逸らされ、そのまま木立沿いを奥のほうへと駆け出されました。
 私が来るのを待っていてくださったのかな。

 ジョセフィーヌさまが立っておられたところまで進んでみると、そのすぐ傍らの草が途切れた地面の上にジョセフィーヌさまの残留物。
 昨日のより少し小さめですが、こんもり太くて健康そうなのがふたつ。

 その一帯を慎重に跨ぎ、木立沿いで地面がお顔を出している場所を見繕い、しゃがみ込みます。
 地面の土にシャベルを突き立てて穴掘り。
 しゃがみ込んだ剥き出しのお尻を後ろから、伸びた草の葉がサワサワ撫ぜてきます。

 穴を掘るのってけっこう重労働。
 幾分木陰になっているとは言え晩夏早朝の晴天夏日。
 シャベルを振るうたびに、しゃがみ込んだからだ全体にじわじわと汗が滲み出てきます。
 腋の下や両膝の裏は汗で滑ってヌラヌラ、全裸ですから全身がローションを塗られたみたいにテラテラ。

 このくらいでいいかな…
 お言いつけされた30センチまではいってなさそうですが、カツンという手応えでそれ以上掘り進められません。
 どうやらその下に岩か木の根か何かが埋まっているみたい。

 ゆっくり立ち上がって現場へ戻り、シャベルで下の土ごと残留物をすくい上げ、掘ったばかりの穴の中へ。
 残土で埋め戻してからサンダルで2度3度踏みしめて作業完了する頃には、顎や乳首の先からポタポタと汗の雫が滴り落ちていました。
 一刻も早く汗を拭いたい一心で、小走りに東屋へと駆け込みます。

 バッグをひっくり返し、出てきたバスタオルでからだをざっと拭ってから、かなり溶け出していたスポーツドリンクを立ったままひと口。
 傍らの水道の蛇口を勢いよく捻って、土の付いたシャベルを水洗い。
 ほとばしる冷たい水滴が素肌のあちこちに当たって気持ちいい。

 小さいほうのタオルで洗い終えたシャベルを拭いた後、今度はそのタオルを濡らして絞って自分のからだも拭いました。
 濡れタオルで汗のベタつき感が消え、さっぱりリフレッシュ。
 ただ、タオルでいろいろ素肌をまさぐってしまったせいか、ムラムラもじわじわ沸き起こってきているみたい。

 気分が落ち着ついてくるにつれ、今現在自分が置かれている状況のアブノーマルさをあらためて思い知らされるような感じ。
 まったく見知らぬ土地の屋外を、首輪だけ着けた生まれたままの姿で散歩するド変態痴女…
 今すぐにでも全身いたぶって自分を懲らしめたい欲求を、なけなしの理性で律します。

 石のベンチにバスタオルを敷いて腰掛け、心を落ち着かせるようにバッグの中の点検に移りました。
 フリスビー、ジョセフィーヌさまのご褒美用おやつ、猫さん用のフードボウルふたつとカリカリ、まだ開けていないスポーツドリンク、ゴミ持ち帰り用のレジ袋数枚、私のスマホ…
 ひとつひとつ確認しつつテーブルに並べます。
 私のスマホ待受画面にはしばらくのあいだ、私の恥ずかし過ぎる姿が映りっ放しです。

 これは何だろう?
 バッグの一番奥底にタオルで包まれているパイプ状の棒。
 中村さまのご説明にはなかったその棒ですが、見覚えもありすぐわかりました。

 ビデオカメラを据え置きに固定するための三脚。
 理解すると同時に、えっちなことをしたら極力自撮りすること、というお言いつけも思い出します。
 そのタオルには三脚と一緒に、昨日使ったのと同じものでしょうか、明らかに新品ではない乾いた肥後ずいきが一本、木製洗濯ばさみ4つを添えられて包まれていました。

 これはもうあからさまに、全裸野外自虐オナニー姿を自撮り撮影してきなさい、というみなさまからのご命令でしょう。
 バスタオルに置いたお尻の奥がキュンと疼いてしまったのをごまかすように、スポーツドリンクをもうひとくち。

 あっ!いけないっ…
 そのときボトルのキャップがコロコロとテーブルを転がって足元の地面へ。
 あわててベンチから立ち上がり、しゃがみ込んでテーブルの下を覗くと…

 テーブルの下に簀子が一枚敷いてあり、その中央に猫さんが丸くなっていました。
 そんなに大きくはない茶色系のキジトラ柄。
 たぶんこの広場でそこが一番、風の通りの良い日陰で涼しいのでしょう、気持ち良さそうに毛並が上下していてぐっすりお寝みのご様子。

 このカリカリはあなた用なんだね…
 なんだか優しい気持ちになります。
 キャップを拾い上げてボトルに戻してから、テーブルの上のフードボウルを手に取り、まず一枚に水道のお水をなみなみと注ぎました。

 あの真ん中の大きな木の木陰っておっしゃっていたっけ…
 着いた早々、全裸手錠爪先立ちで吊るされた曰く付きの大木…
 吊るされ状態無抵抗な私を思うがままに嬲ってくださったお姉さまのしなやかな指…
 思い出すだけでゾクゾク疼いてしまいますが、ここはお仕事優先、極力お水を零さないように慎重に木陰まで運びます。

 大木の根本、平らな地面にお水ボウルを安置してから小走りで取って返し、今度は空のフードボウルとカリカリの袋を持って再び木陰へ。
 お水ボウルから少し離れた地面に空のフードボウルを置き、しゃがみ込んで袋の中身をザザーっと開けていると、遠くの繁みから飛び出されたジョセフィーヌさまがタタタッと近づいてこられました。

 しゃがんだ私にからだを擦り付けるように纏わりつかれた後、少し離れたお水ボウルへ。
 長い舌を水中に浸され、せっせとお水を飲まれ始めます。

 あっ、それ猫さんの…
 と一瞬焦りましたが、考えてみればこの炎天下、ジョセフィーヌさまだって喉が渇かれているのでしょう。
 また足せばいいよね、と考え直し、ジョセフィーヌさまはそのままに、東屋へと戻ることにします。

 東屋に戻って私もスポーツドリンクの残りをグーッと飲み干しました。
 ボトルを水道水でゆすぐのは、ジョセフィーヌさまが飲まれてしまったお水ボウルに注ぎ足す用のお水を、そのボトルで持っていくため。
 その最中にジョセフィーヌさまも東屋に戻ってこられました。

 水道の蛇口からほとばしるお水の飛沫が気持ちいいのか、その周りをしばらくウロウロされたジョセフィーヌさまは、つづいて私の足元に。
 私のお腹にそっと前肢をかけられ、私の顔を見上げつつ長いベロを突き出されてハアハアハア。
 早く遊ぼう、っておねだりしているみたい。

「ちょっと待っててね、準備しちゃうから」

 ジョセフィーヌさまにそう告げて背中を向け、テーブルのほうを向く私。
 持っていくものをまとめるために前屈みになって突き出された私の太腿やお尻を、ジョセフィーヌさまがペロペロ舐めてくださっています。

 巾着袋にジョセフィーヌさまのおやつのチューブとまだ開けていないスポーツドリンク、そして肥後ずいきと洗濯ばさみ…
 その巾着袋を右手首に掛けて、右手にはビデオカメラ。
 左手にはゴミ用レジ袋に入れたタオルと三脚とお水のペットボトルを持ち、フリスビーは小脇に挟んで準備完了。

「これでよしっと。それじゃあ行きましょう」

 私がジョセフィーヌさまのほうへ振り向くと、ジョセフィーヌさまは私の顔を見上げながら尻尾をブンブン振られています。
 そんなジョセフィーヌさま越しの視線の先にこの広場の入口。
 
 見るともなしに見ていたらみつけてしまいました。
 昨日あるじさまから目の前に突きつけられ涙を零すほどの恐怖を感じた、忘れたくても忘れられない葉の形。
 入口左の草むらの少し奥に、3~40センチくらいに伸びたイラクサが生い茂る一帯があることに。

 昨日味わわされた苦痛がもたらす快楽が鮮やかによみがえり、マゾの血が沸々と滾るのがわかります。
 あの一帯にこの格好で足を踏み入れたら、私どうなっちゃうだろう…
 今すぐにでもやってみたいっていう気持ちと、そんなの絶対無理っていう気持ちと…

「ワンッ!」

 ジョセフィーヌさまに呼ばれるお声で我に返りました。
 もうすでに芝生へと駆け出されていたジョセフィーヌさまは、芝生部分のほぼ真ん中辺りから私を見据えられ、早くおいで、とでもおっしゃるようにピョンピョン跳びはねていらっしゃいます。

 そうでした。
 今の私の役目はジョセフィーヌさまのお相手をして遊ぶこと。
 ひとりであれこれ自虐しなくても、ジョセフィーヌさまがちゃんと私を弄って辱めてくださるはずです。
 ただイラクサをみつけてしまったことで、被虐願望により拍車がかかってしまっているのは事実でした。

 ジョセフィーヌさまは、昨日中村さまに教わったフリスビーにうってつけな見通しの良い一画で待っていらっしゃるようですが、私はまず広場中央の大木へ。
 お水ボウルはかなり減っていましたが、カリカリのほうは手つかずのよう。
 あるじさまの躾の賜物なのか、猫さん用はお口に合わないのか…

 お水ボウルにペットボトルのお水を足してから、急いでジョセフィーヌさまのもとへ。
 じゃれついてこられるジョセフィーヌさまにあちこち舐められつつ、フリスビーの準備です。

 三脚を組み立てて私の全身が横向きに映る位置に置き、モニターで自分の姿が確認出来るようこちら向きにセット。
 これから私がどうなるにせよ、偽りのない一部始終を録画してお姉さまにご覧いただきたい、と思ったからです。
 それから巾着袋の中身を芝生に敷いたタオルの上に並べ、フリスビーとおやつのご褒美チューブだけ持ってジョセフィーヌさまに近づきます。

「ジョセフィーヌさま?」

 青いフリスビーをひらひらさせつつ呼びかけると、尻尾ブンブンのご返答。
 
「それじゃあいきますよ?はいっ、フェッチです」

 青空に向けて思い切りフリスビーを放り投げます。
 腕の動きに合わせてプルンと弾む私のバスト。
 思いの外遠くまでスーッと飛んでいくフリスビー。
 嬉々として追いかけていかれるジョセフィーヌさま。

 ジョセフィーヌさまがお戻りになるあいだに、左手に持ったチューブを右手に移し、左手のひらにペーストをチョロっとひねり出します。
 あれ?昨日のと匂いが違う?今日のはなんだか少しケモノくさい…

 パッケージをよく見ると、トリササミ、と書いてあります。
 へー、鳥さん味なんだ、なんて思いながらジョセフィーヌさまを待ちます。

 やがてフリスビーを咥えられたジョセフィーヌさまが文字通りまっしぐらに、私目がけて駆け戻っていらっしゃいます。
 私はペーストを塗った左手を背中側に隠し、右手を振ってジョセフィーヌさまを迎え入れます。

「よーしよしよし、えらいねー」

 前屈みになった私に咥えているフリスビーを指し出されるジョセフィーヌさまの毛むくじゃらな頭を、右手でわしわし撫ぜてからフリスビーを受け取ります。

「よくできました。はい、今日のご褒美はこれよ」

 おもむろに左手のひらをジョセフィーヌさまのお鼻先に差し出す私。
 間髪を入れず長い舌でペロペロと舐め始めるジョセフィーヌさま。
 その生温かく少しざらついた軟体が、指の一本一本、付け根の股のあいだまで丹念に舐めてくださっています。

 やがてご褒美を堪能されたジョセフィーヌさまが私を見上げられ、第二投。
 嬉々として駆け出されるジョセフィーヌさま、ご褒美のご用意をする私。
 渡されるフリスビー、舐め尽くされる左手、心地よい余韻…

 とりあえず第三投くらいまでは、がまんするつもりでした。
 だけど第三投を投げ終わりペーストを左手に出すとき、チューブを少し強く押しすぎたのか、予想外にこんもり多めに出してしまいました。
 あちゃー、と思いつつ、ふと横を見るとビデオカメラのモニター。

 そうだった、ずっと撮影していたんだっけ…でもこれだとワンちゃんと裸の女がただ遊んでいるだけで見てもつまらないだろうな…
 そんなふうに思った瞬間に、私の頭の中のなけなしの理性が弾け飛びました。

 まっしぐらに戻ってこられたジョセフィーヌさま。
 尻尾をブンブン振りながら嬉しそうに私にフリスビーを差し出してきます。

「ジョセフィーヌさまは本当にえらいですね。だからこれからはオナ子のとっておきのご褒美を差し上げます」

 自分でも何を言っているのかわからないセリフが口をつき、ゆっくりとガニ股中腰になります。
 ペーストたくさん出しちゃったのだから手のひらだけじゃもったいないものね、と自分に言い訳。
 背中に隠した左手をジョセフィーヌさまのお鼻先に突き出した無毛な恥丘の上に重ねます。

 すごく熱い…それにもうグショグショに濡れそぼってる…

 それから、お尻の割れスジに沿ってふたつの穴、肉芽、恥丘へと擦り込むようにペーストを塗りつけます。

「さあ、どうぞ召し上がってください…」

 私の恥ずかしすぎるセリフが終わらないうちに、股のあいだにヌッと挿し込まれたジョセフィーヌさまのお口。

「あーーっ、あんっ、あんっ あーーーんっ!」

 得も言われぬ野蛮な愛撫に内股が、粘膜が蹂躙され始めます。
 お尻のスジをなぞられ、アヌスを啄かれ、会陰を撫ぜられ、ラビアをこじ開けられ…
 粘膜を擦られ、肉芽を弾かれ、恥丘をくすぐられ…

「あっ、だめっ、んっ、そこっ、イやっ、んっ、んーーっ!」

 ピチャピチャピチャピチャ…
 文字通りな舌舐めずりの音は、ジョセフィーヌさまのベロと私の愛液が奏でるハーモニー。
 気がつけば私の両手は知らないうちに、自分のおっぱいを激しく揉みしだいています。

「あーっ、イぃっ、んっ、イぃーーっ、そう、そこ、そこっ!」

 どんどん昂ぶる快感に、いっそのこと膝を突いて寝そべってしまいたい、とも思うのですが、しゃがみ込んだらカメラに映らなくなっちゃうかも、なんてヘンなことまで気にしているガニ股の私。
 このままあっさりイッてしまいそう…

 と思う間もなくスッと股間から離れる刺激。
 スンとされたお顔で私を見上げられるジョセフィーヌさま。
 美味しい味のするペーストが舐め尽くされてしまったのでしょう。
 
 それとも長年あるじさまとM女虐めを共にされているジョセフィーヌさまですから、あっさりイカせちゃうのはつまらない、ということをご理解されているのかもしれません。
 もう、焦らし上手なんだから…

 そういうことなら、と気を取り直しての第四投は、同じくマゾマンコを差し出して充分感度を上げた後、第五投で趣向を変えてみることにしました。

 ジョセフィーヌさまがフリスビーを追いかけているあいだにビデオカメラのレンズ位置を、モニターに自分の下半身と芝生が映るような角度へと変えました。
 すなわち、私がその場に寝そべってもちゃんとカメラに映るような位置です。

 ジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられて戻ってこられ、よーしよしをした後、やおら私はその場に四つん這いになりました。
 お尻をジョセフィーヌさまに向けて膝を大きく開き、突き上げたお尻の割れ目から下へと左手のひらをなすりつけます。

 普通に四つ足で立たれているジョセフィーヌさまのお顔の位置に、私のアヌスから下のワレメ部分がペーストにまみれて突き出されているはずです。
 すぐに舌を伸ばしてくださるジョセフィーヌさま。

「あーっ、あんっ、あんっ、イぃーっ、んーっ!」

 前向きで恥丘を差し出しているときより、より奥まで侵入してきてくださるジョセフィーヌさまのベロ。
 それを嬉々として迎え入れるために、より大きく開いてしまう私の両膝。

 芝生に突いていた両手両腕はあっと言う間に崩れ落ち、地面に右頬と両肩をへばりつかせ、膝立ちのお尻だけ高々と突き上げたマゾ女の四つん這い。
 芝生に押し付けられるおっぱいの尖り切った両乳首が、ジョセフィーヌさまの舌技に合わせてリズミカルに芝の葉先に擦られています。

「あんっ、イぃっ、あんっ、そこっ、あんっ、そうっ、イぃっ、もっとぉ…」

 私、ジョセフィーヌさまに四つん這いで蹂躙されている…
 とてつもない屈辱感…被虐感…背徳感…
 全身を駆け巡る真性マゾヒストの充足感…
 

2022年7月24日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 02

 どうやらジョセフィーヌさまは、私がいつまで待っても出てこないことに痺れを切らされ、おひとりでお散歩に出かけようと門の近くまで行ってらしたみたい。
 バッグの中からスマホを出して確かめると、午前8時を3分ほど過ぎてしまっていました。
 私のスマホ待受は相変わらず来るときの電車内で撮られた、全裸くぱぁ写真、のままです。

 尻尾をブンブン振り回しつつ私に飛びかかってこられるジョセフィーヌさま。
 爪を立てないように両前肢をちょこんと私のお腹や背中にお乗せになり、いたるところをベロベロ舐めてくださいます。

「ああんっ、ごめんなさい、ごめんなさいぃ…」

 私が遅かったことにご不満なのだろうと、あんあん喘ぎつつ身を屈ませて謝り倒す私。
 やがて完全にしゃがみ込んでしまった私のからだにフサフサのおからだやお顔を押し付けられ、私の周りをグルグル回られます。

 五、六周もしてから、ワンッ、とひと声。
 私の首輪から垂れ下がって地面に転がっているリードの持ち手をパクリと咥えられると、そのまま再びずんずんとお屋敷の門のほうへと歩み始められるジョセフィーヌさま。

「あんっ、ちょっ、ちょっと待ってくださいぃ、ジョセフィーヌさまぁ…」

 しゃがみ込んでしまって肩からずり落ちてしまったバッグ、手放してしまった日傘を拾うあいだにリードがピンと張り詰めます。
 ジョセフィーヌさまのリードに引かれるまま、中腰前屈みでヨタヨタと後を追う私。
 これではワンちゃんと私、どちらがお散歩に連れて行かれるのかわかりません。

 玄関前に広がるお屋敷の広大な芝生と石畳のアプローチをジョセフィーヌさまのご先導で進む全裸の私。
 リードに繋がれた首輪を引かれるお力はとても力強く、まさしく後に従う私のほうがペット状態。

 ところどころに綿アメみたいな真っ白い雲を散りばめた青空の下。
 これからどなたのアシストも無くたったひとり野外で全裸のまましばらく過ごす、という生涯初の大冒険に対するドキドキとも相俟って、私の被虐メーターはとっくにレッドゾーンを振り切っています。

 そうしているうちにお屋敷の門までくぐってしまい、そこからは緑溢れる未舗装の山道。
 自動車一台が通れるくらいの木々が立ち並ぶ緩い下り坂を、確か10分くらい歩くことになるはずです。
 昨日は中村さまとご一緒でしたが、今日は私ひとりが全裸で…

 お屋敷の門を出てすぐにジョセフィーヌさまは、咥えられていたリードの持ち手をお口から放され、おひとりでご自由に山道沿いの草むらを右へ左へとスンスン嗅ぎ回っておられます。
 おそらくジョセフィーヌさまなりのお散歩のルーティーン、チェックポイントがおありになるのでしょう。
 ササーッと駆け出されたかと思うと立ち止まられ、早く早く、とでもおっしゃりたげに私のほうを振り返ってくださるのがとても愛らしい。

 左右の木立からこぼれる木洩れ日は夕方のときより明るく、澄んだ空気を心地よく揺らすそよ風に乗って、チチチッという小鳥さんたちの囀りがどこからともなく聞こえてきます。
 
 なんだか夢見心地と言うか、現実ではないみたい。
 だって、ここは紛れもなくお外で私は紛れもなく裸なのに、どなたかに視られたり襲われたりする不安も恐怖も感じずにいられるのですから。

 緩やかな右カーブを過ぎると周りの景色はいっそう森と言うか樹海っぽくなり、ここまでで広場までの道のり半分くらい。
 
 そう言えば有名な女優さんの芸術性が高いとされている写真集とかだと、鬱蒼とした森の中で裸になっているような幻想的お写真をよく見るような…
 ふと思い立ち、右手のひらに嵌めっ放しだったハンディビデオカメラのレンズを自分に向けてみます。

 小さな液晶モニタを自分側に向けると、緑の木々をバックにして素肌を満遍なく晒している女性の姿。
 その顔は紛れもなく私。
 ゆっくり歩きながら右手を遠くへと伸ばしてなるべく全身が映るように工夫すると、まさしく私が裸でお外を歩いていることが客観的に確認出来ます。

 カメラのレンズを顔からその下のほうへと舐めるように移動すれば、尖った乳首のアップ、無毛な股間のアップが容赦なくモニタに映し出されます。
 嵌めている首輪のせいで健全な芸術性という点には若干疑問が残りますが、確かに森と裸婦という組み合わせは非現実的にシュールで幻想的に思えます。

 周りの木立をぐるっと一周映してから自分の裸体に戻したり、腕を前に伸ばしバストアップ固定にして自分が進んでいく様子を映したり。
 いろいろ工夫を凝らして、この自撮り行為が愉しくなってきていたときでした。

 私の10メートルくらい先まで進んでいらっしゃったジョセフィーヌさまが突然、脱兎の如くの全速力で私のほうへと戻ってこられます。
 えっ?何?と思う間もなく、私の横をあっさり走り抜けられ、今度は私の後方10メートルくらいの位置で急ブレーキ。
 振り向いた私にお尻を向けられ、四肢をしっかり踏ん張られて遠くを見据えられ、ときどきお耳をピクリ、尻尾が忙しなくゆらゆら揺れています。

 その先がちょうどさっきの右カーブ、今の位置からだと左カーブとなっているので、ジョセフィーヌさまがまっすぐ見つめていらっしゃる先は道ではなく木立です。
 何?どうしたの?と頭の中が疑問符だらけな私の耳に、不意にフェードインしてくる物音。

 最初は本当に微かに、舗装されていない林道の砂利や小枝を踏みつけながら近づいてくるような低い振動音。
 その持続的な振動音がだんだんと大きくなり、やがてカーブを抜けて姿を現わした自動車の先端部分。

「えっ!?うそっ!?」

 思わず大きな声で叫んだものの、そこからパニック状態。

 …なな、なんで車が、でもとにかく隠れなきゃ、隠れるってどこに、この日傘を広げてやりすごそうか、でもそれって却って目立つんじゃ…

 頭ではいろいろ考えるのですが足がすくんで動けません。
 そうしているあいだにも自動車は、ゆっくりとですがどんどんこちらに近づいてきます。
 
 鮮やかな山吹色で可愛らしいお顔、少し小さめだけれどカッコいい感じの、いかにもSNS映えしそうな、そういう方々に人気ありそう的オシャレな乗用車。
 その真正面の位置に全裸で呆然と対峙している私。

 フロントグラスには正面からの陽射しがまばゆく反射していて、乗っている人のお姿はわかりません。
 ジョセフィーヌさまは車の邪魔にならないよう助手席側の木立にお入りになり、草むらを車と同じ速さで併走されています。
 車がいよいよ数メートルまで迫り、このままでは轢かれてしまう、となったとき、やっと私の足が動きました。

「いやーっ!」

 もう一度大声で叫び、ジョセフィーヌさまとは反対の、車の運転席側の木立に飛び込みます。
 車に背中を向け、背の高い草むらに紛れるようにしゃがみ込み、背中を丸めてうずくまります。

 でも、こんなことをしても隠れたことにはならないのは、わかりきっています。
 更に隠れてみてもどうしようもないことも知っています。
 車に乗っている人は確実に私の姿を視ているでしょうし、私が女性で、おまけになぜだか全裸なことにも気づいているはずです。

 車の人が男性、それも一昨日私にいやらしいイジワルをしてきたあのお蕎麦屋さんの若い店員さんみたいにえっちな男性だとしたら…
 こんなひと気の無い山の中、腕力ではかないっこない男性に捕まってしまったら…
 それに乗っているのはひとりとは限りません、幾人ものスケベな男性に囲まれて車に連れ込まれ拐われでもしたら…

 悪いほうばかりに想像が広がり、大ピンチを抜け出すための有効な思考が出来ません。
 しゃがみ込んだ足元、葉先の尖った草の葉たちに剥き出しの股間のあちこちをサワサワチクチク撫ぜられています。
 状況は充分に絶望的なのに、その極まりきった被虐感に強い性的興奮を覚えている自分もいるみたい。

 車が私の背後を通り過ぎる音がします。
 どうかそのまま走り去って、の願いも虚しく、低く聞こえつづけていたタイヤの走行音がすぐに途絶えました。
 私のすぐそばで停車したみたい。

 少ししてからバタンッという鈍い音。
 車の人が車外に降りて、ドアを閉じた音でしょう。
 逃げなきゃ!
 本能的な判断で中腰に戻り、木立のより奥のほうへと駆け出そうとしたとき…

「直子っ!」

 聞き覚えあるようなないような、いずれにしても紛れもない女性のお声…
 それに加えて私の名前を知っているということは、お知り合いの中のどなたかのはず…
 ホッと安堵するとともに緊張がドッと緩みます。

 それでも一応念の為、中腰で胸と股間を庇ったへっぴり腰ヴィーナスの誕生ポーズで、恐る恐る草むらを抜け出して道端へ。
 お声のしたほうをそっと窺うと、山吹色の背面扉を見せている自動車の脇に寺田さま。
 右手を高々とお上げになり、おいでおいでと手招きされています。

 そのお姿を確認して緊張が完全に解け、ついでにヴィーナスポーズも解き、剥き出しおっぱいがポヨンポヨン弾むのもかまわず駆け寄ります。
 近づいていくと、昨日とは別人と思えるくらい打って変わられた寺田さまのそのおいでたちにまたビックリ。

 目元口元メイクばっちり、アダルティなショートボブは毛先までシャープに揃えられ、涼しげなシルバーグレイのシュッとしたパンツスーツ姿。
 幾分深めに開けたVゾーンから覗くブラウスを分ける胸元の素肌が超セクシーで、どこからどう見てもお仕事バリバリな美人キャリアウーマンさまそのもの。
 もちろん昨日一日ご一緒した素っぴんTシャツなお姿だって充分お美しいのですが、今日のお姿はよそ行き的アップグレードで百二十点満点です。

「ずいぶん焦ってたみたいじゃない?驚かす気は無かったのに。今朝は先生と出かけるって昨日言ったわよね?」

 ご愉快そうに笑われる寺田さま。

「知らない人が来ちゃったって思ったの?どうしよう、襲われちゃうーって」

「…はい、朝のホールに寺田さまのお姿が見えなかったので、てっきり既にお出かけになられたのだと思っていましたし…見たことのないお車だったので…山道に迷い込まれた観光客のかたか何かだと思い込んでしまって…」

「可愛いらしい車でしょ?先生お気に入りの愛車、クラブマン。でも昨日はずっと駐車場に置いてあったわよ。今日はまず宇都宮でラジオ局の取材なの」

 寺田さまがお車の屋根を軽くポンポンと叩かれます。
 寺田さまのお足元にはジョセフィーヌさまが嬉しそうに纏わりつかれています。

 だけどお言葉ですが寺田さま。
 昨日の私はみなさまから矢継ぎ早に放たれるご命令に脊髄反射でご対応することにイッパイイッパイで、あの敷地内のどこに駐車場があるかもまだ存じ上げていないのです。
 もちろんそんなこと、口には出しませんが。

「車の中で先生も大笑いしてしていたわよ。ほら、先生、って言うか、ここでのオナ子のあるじさまにご挨拶は?」

 からかうように笑われながら助手席のほうを指さされる寺田さま。

「あ、はい」

 寺田さまに促されお車の後ろを回って助手席窓際へ。
 すぐにウインドウがスーッと三分の二くらい下りて、名塚先生がお顔を向けてこられました。

「お、おはようございます、名塚先生…」

「うふふ。朝から面白いものを見せていただいたわ。車が近づいてくるのを見て唖然呆然とされる森下さんのお顔が忘れられない」

 思い出し笑い含みなのであろう笑顔でおっしゃる名塚先生。
 そんな名塚先生も今朝はメイクばっちりの薄紅リップ、薄い紫色の大きなサングラスをおかけになり、ボートネックのゆったりした濃茶系のラメニット。
 こちらも昨日のジャージお姿とは打って変わられ、どなたが見ても異口同音、お上品なセレブリティマダムそのものな装いです。

「留守中のジョセフィーヌのお守り、よろしく頼むわね」

 お優しくおっしゃられた名塚先生が、ふと何か思いつかれたようなお顔になられ、助手席ウインドウをスーッと全部下まで下ろされました。

「もう少しこちらに近づいて来ていただけるかしら?」

 ご自身も窓から乗り出し気味になられながら、私に手招きされる名塚先生。

「あ、はい…」

 私も素直にお車のドア部分に近づきます。
 窓から半身を乗り出されるようにされた名塚先生。
 その左腕までを窓の外に伸ばされ、左手のひらで私の両腿の付け根を包み込むようにツルンと撫ぜてこられました。

「あっ、いやんっ…」

 思わずドアから一歩、飛び退いた私。
 私の足元にじゃれつかれるジョセフィーヌさま。

「やっぱりわたくしが思った通り。森下さん、怖かったけれど性的に興奮もしていたのね。ほら、感じちゃった証拠の愛液がこんなにべったり」

 ご自身のテラテラに濡れた左手のひらを窓から突き出され、お見せくださる名塚先生。
 撫でられたとき、一本だけくの字に曲げられた薬指がすんなり膣内に挿入された感覚も残っていました。
 得も言われぬ恥ずかしさが全身を駆け巡ります。

 私がドアから一歩下がったのをいいことに入れ替わりでドアに取り付かれ、差し出された名塚先生の左手をペロペロと嬉しそうにお舐めになるジョセフィーヌさま。
 それって私の恥ずかしい体液…舐められるがままの名塚先生。

「真性マゾの子ってそういうものよね、ああ面白かった。そういうことなら早くあの広場まで行ってジョセフィーヌにいっぱい慰めてもらいなさい。ジョセフィーヌも直子さんをたくさん気持ち良くさせておあげなさいね。それではごきげんよう、どうぞ良い一日を」

 あくまでもお優しいご口調でそんなふうに告げられてから優雅に左手を引っ込められ、同時に助手席側ウインドウがスーッと上がっていきます。
 いつの間にか寺田さまも運転席に戻られており、お名残惜しそうなジョセフィーヌさまをその場に残されたままお車がスーッと遠ざかっていきました。

 取り残されて思わずその場で見つめ合うジョセフィーヌさまと私。
 最初に視線を逸らされたのはジョセフィーヌさま。
 ご自分に託されたお役目にはたとお気づきになられたみたいに、私の首輪から垂れ下がるリードの持ち手をパクリと咥えられ、グイグイと引っ張られます。

「あんっ、ジョセフィーヌさまぁ…」

 そこからはずっと小走り、軽い駆け足ジョギング状態。
 ピンと張り詰めたリードに首ごと引っ張られ、あれよという間に広場へとつづく小径へと折れ、あれれという間に広場の入口に到着。

「ワンッ」

 私に向かってひと声アピールされるジョセフィーヌさま。

「ハア…ハア…い、いいですよ…どうぞ、どうぞごゆっくり行ってらっしゃいませ…ハアハアハァ…」

 思いがけない強制的な駆け足運動で息が上がってしまうも、昨日中村さまからレクチャーいただいたルーティーンをなんとか思い出し、ジョセフィーヌさまに語りかける私。

 その言葉さえ待ちきれないみたいに咥えられていたリードの持ち手を放り出され、広場の芝生を一目散に突っ切って向かいの繁みに飛び込まれるジョセフィーヌさまなのでした。