2020年5月24日

肌色休暇一日目~幕開け 01

 会社近くの繁華街を連日賑わせていた親子連れや学生さんグループの喧噪がパタッと途絶えた頃、少し遅い夏休みをいただけることになりました。
 火曜日から土日を含めて六日間も。

 更に嬉しいことに、お姉さまも私と同じ日程でお休みを取られ、ふたりで旅行に出かけることに。
 行く先は、関東圏の人たちには避暑地として名高い、山間のリゾート地。
 お姉さまのお知り合いが瀟洒な別荘をお持ちだそうで、そこを自由に使ってよいとのこと。

 水曜日から三泊四日。
 そのあいだずうっと、お姉さまと一緒、のはずです。
 そのお話を出張中のお姉さまからのお電話で唐突に告げられたとき、文字通り跳び上がって大喜び。

 でも、ヘンタイな私とミストレスなお姉さまとのバカンスですから、一筋縄ではいきません。
 お出かけするにあたっての注意事項をいくつか言い渡されました。

「直子は旅支度とか一切しなくていいから。着の身着のまま、からだひとつでいらっしゃい」
「そうね、簡単なコスメとスマホ、あとはフェイスタオルくらいをポシェットに入れてぶら下げてくればいいわ。着替えとかお金は一切持ってこないように」
「当日の服装は、失くしちゃったり破かれちゃってもいいブラとパンツに、こないだ買ってあげた前開きのワンピね」

 お電話の向こう側からイタズラっぽいお声でご命令くださるお姉さま。
 失くしちゃったり破かれちゃってもいい…
 その意味深なお言葉にキュンキュン感じてしまう私。

「で、でも宿泊費とか旅費とかお食事とか、お金かカードくらいは私も持っていったほうが…」

 オフィスの社長室でひとり、例によってリンコさまたちのご命令により全裸で勤務していた私は、剥き出しな下腹部に指を滑らせたい衝動を抑えるために、ご命令で気になったところを上ずった声でお尋ねしました。

「いいのよ。その辺は全部、直子のカラダで払ってもらうから」
 
 あっけらかんとおっしゃるお姉さま。

「とにかく今言ったことは全部、ちゃんと守ること。それじゃ当日ね」
 
 かかってきたときと同じように、唐突に切れたお姉さまからのお電話。

「なになに?チーフとふたりきりで旅行?いいなあ」

 お電話が切れて数秒後、お部屋に雪崩れ込んでいらっしゃったリンコさまとミサさま。
   お揃いのアニメキャラTシャツにデニムのショーパン姿。
 もちろん監視カメラで私とお姉さまとの会話を盗み見アンド聴きされていたのでしょう。

「あそこの別荘、雰囲気いいんだよねー、うちらもコスプレの撮影で何度か使わせてもらったけどさ」
「そう。ヨーロッパ中世風のゴージャスな洋室とか、純和風な昭和っぽい畳部屋もあって、雰囲気あった」
「また庭と周りの森がいいカンジなんだよねー。あそこで直子を裸にしたらいい写真撮れそう」
「うん。ヌーディスト系なアートっぽいのもイケるし、猟奇っぽい緊縛放置とかの耽美系シチュにもピッタリだと思う」

 おふたりは、私がおじゃますることになるらしい別荘のお話を交互にいろいろ教えてくださりつつ、全裸な私唯一の着衣である首輪から垂れたチェーンを引っ張って、手際よく窓辺のテーブルまで誘導していきます。

 午後三時を過ぎて、やっと翳り始めた夏の日差しに照らされた窓際のテーブル上に仰向けで寝そべります。
 両膝を立てて右手で右足首、左手で左足首を掴みます。
 必然的に両腿は自然に開き、恥ずかしい亀裂を日差しに向ける形の寝そべりM字開脚。
 少し顔を上げると目の前の大きなガラス窓の向こう側に、地上100数十メートルの青空だけが広がっています。

 最初の頃は、プレイが始まるごとに手錠とか縄で丁寧に拘束してくださっていたのに、それも面倒くさくなられたのか、この数日間でテーブルに乗せられたら自らこの姿勢を取るよう、しっかり躾けられてしまった私。

「相変わらずビンカン濡れ濡れだねえ、ナオちゃんのインランプッシーは」
「ぁあんっ!」

 立て膝M字の中心を覗き込むようにお顔を突き出してきたリンコさまが腕を伸ばし、私のラビアに軽く指を添えると、ジャンケンのチョキの形で更に押し広げてきます。
 おふたりでプロデュース中の新型バイブレーター試作品を片手にほくそ笑むミサさま。

「今日もしばらくのあいだ、うちらの商品開発につきあってもらいましょうか、憐れなギニーピッグちゃん」

 パッと見はよくある棒状の肌色バイブなのですが、表面のシリコンがお魚の鱗みたいに可動する仕様。
 大小の鱗が棒部分にびっちり施されています。
 なので、挿れるときはすんなり入るのですが抜こうとすると鱗たちがめくれ上がり、無数のビラビラが膣壁全体を万遍無く容赦無くゾリゾリ逆撫で擦るのです。
 そのシリコン鱗の形状や密度、配置具合に悩んでいる、とリンコさまはおっしゃるのですが…

 お盆期間をご趣味の同人活動でしっかり休まれたおふたりは、夏休みの宿題消化に焦る小学生さんのように、お休み明けから連日、私をおもちゃにしています。
 雅さまとほのかさまは入れ替わりお休みに入られ、綾音さまとお姉さまは長期出張中。
 オフィス内は、リンコさまとミサさまによる独裁王国状態。
 完全服従なメス犬モルモットに、性的実験したい放題、ヤリ放題。

 今日、私は何時頃開放されるかな?
 それまでに何回、イカされてしまうのかな…
 青空に向けて大きく開いた私のマゾマンコにあてがわれた振動にビクッと肩を震わせつつ、私はそっと目を閉じます。

 あぁ…あんっ!あうぅっ……
 
 月が変わって、待ちに待った旅行当日。
 朝からお日様全開快晴の残暑厳しきバカンス日和。
 待ち合わせは朝の9時半、オフィスビル群の麓にあるホテルの正面入り口前でした。

 出勤ピークも過ぎ、ビル内のショッピングモール開店にはまだ早い中途半端な時間帯なので、通り過ぎる人も車もまばら。
 通りには数台の大きな観光バスが並び、ホテルのエントランスには大きなスーツケースと共に数名の男女がたむろしています。
 どうやら外国からの旅行者さんたちのようで、耳慣れないお言葉での会話が背後から聞こえてきて、目を閉じているとどこか異国の街角に居るみたい。

 そんな光景を見るともなしに見ていたら、見慣れた青色のお車が私の立っている舗道のほうにスーッと近づいてきました。

「おっはよっ!」

 助手席側の窓がスーッと下がり、間髪入れずの弾んだお声。

「おはようございます」

 ちょうどガードレールが途切れたところへ助手席ドアが来るように停めてくださったお姉さまに、私も元気にご挨拶。

「早く乗って。窓開けてると夏の熱気に蹂躙されちゃう」
 
 お芝居がかったお姉さまのお声に促され、助手席に乗り込みます。
 窓がスーッと上がり、車内はヒンヤリ、心地よく冷えています。

「ちゃんと言われた通りにしてきたみたいね。ワンピもよく似合っているわよ」
 
 シートベルトを装着しようとモゾモゾしている私を、運転席からジッと眺めるお姉さま。
 数日前にお姉さまが買ってくださった丸襟膝上丈の半袖前開き水色シャツワンピースを褒めてくださいます。

 そんなお姉さまのお姿は…と横目で窺うと…
 カーキ色でゆったりめなボートネックのサマーニットに濃いめなブラウンのサブリナパンツ。
 最近ショートにされた髪型とも相俟ってシャープでスポーティ、すごくカッコいい。

 お車がスーッと音もなく発進し、私は運転されるお姉さまの端正な横顔を見つめます。
 やがて赤信号に捕まり大きめな交差点で停車。

「ちょっとワンピの裾まくって、パンツ見せてよ」
 
 不意のお言葉にビクンとからだが震えます。
 お姉さまはお顔だけこちらに向け、ニヤニヤ笑い。

 停止線で停車しているのでフロントガラスの先は横断歩道。
 左側に寄っているので私の横は舗道。
 まばらですがもちろん、前や横を行き交う歩行者の方々のお顔までハッキリ見えています。

 こんなところでそんなご命令をくださるお姉さま…
 でも私は、この旅行期間中、お姉さまのどんなご命令にも絶対に服従する、という覚悟を決めていました。
 
 これからお姉さまの運転で数時間、目的地までの密室空間。
 きっとお姉さまから、手を変え品を変え私を辱めるご無体なご命令をいただくことでしょう。
 
 たとえ助手席で全裸になれと命じられても、パーキングエリアを恥ずかしい服装で歩くことを命じられても…
 私はすべて従うつもりです。
 お忙しいお姉さまが私のためだけにセッティングしてくださった、初めての、ふたりだけのバカンスなのですから。

 そんなことを考えながら両膝中間辺りのワンピースの裾を右手でつまみ、おずおずと自らめくり上げていきます。
 その右手がおへその上くらいまで上がったとき、濃茶のレザーシート上に少し日焼けした生々しい太股とデルタ型の白い布地が露わになっていました。

「ふうん。またずいぶん地味なのを穿いてきたんだ」
 
 からかうようにおっしゃるお姉さま。

 私が穿いてきたのは、コットンで純白無地のありふれたフルバックビキニショーツ、いわゆる、綿パン、って呼ばれる下着。
 お色気の欠片もない代物ですが、リンコさまたちの魔改造により、クロッチ部分のあて布が剥がされています。
 なので、無毛の土手下が生々しく密着していて、更に、こんな街中でパンツ丸出しにさせられている刺激に、奥のほうから潤って…

「確かにそれなら、失くしちゃっても惜しくはないわね」
 
 面白くもなさそうにお姉さまがおっしゃったとき、信号が変わりました。

 お車はゆっくりと左折。
 お姉さまからのお赦しが無いので、私はずっと裾をまくったまま。
 上が高速道路らしき高架下の幅広い道の右側車線を、快調に進み、やがてまた信号。

「ブラのほうも。一応見せて」
 
 停車すると同時に、お姉さまがお顔をこちらに向けておっしゃいました。

「あ、はい…」

 今度は右折車線の前から3番めくらいに並んでいるので、歩行者からはかなり遠い感じ。
 まだお赦しが出ないので、裾の布地をウエストを絞るリボンに挟んでショーツ丸出しをキープしつつ手を離し、両手でワンピースのボタンを首下から外し始めます。

 アンダーバストくらいまで外したとき、お車が動き始めました。
 大きな交差点を右へ曲がると…
 あれ?

 お姉さまの運転されるお車は、なぜだか池袋駅東口の駅前方向に進んでいるよう。
 オフィスビルのすぐ傍に高速道路の入口があるので、私はてっきりすぐそれに乗るのだろうと思い込んでいました。
 いったん高速に乗ってしまえば、渋滞以外めったに停まることはないので、さして気にせず下着姿をお見せしていたのですが…

 駅前が近づくにつれ、人通りはどんどん増えています。
 片側2車線の広い車道の右寄りを走っているので、歩行者のみなさまからの距離はあるのですが、360度どこにも他人の目がある状態。

 こんなところで自ら胸をはだけ、ブラジャーをお見せしなければならないなんて…
 ボタンの外れた前合わせをギュッと右手で掴んだまま固まってしまった私に呼応するように、お車がまた赤信号に捕まります。

「どしたの?早く見せてよ」
 
 イジワルさを目元に湛えて私の顔を覗き込んでくるお姉さま。

「あ、はい…あのぅ……でも…」

 またもや停止線先頭の停車なので、目前の横断歩道とほんの数メートル。
 駅前に近づいたぶんだけ増えた歩行者さまたちが右へ左へひっきりなし、こちらへ目線を投げてくるかたも数人。
 あのかたたちから、私の丸出しショーツは見えてしまっているのかしら…

「じゃあ、車が発進したら、胸をはだけなさい。はだけたら直しちゃだめよ」
 
 うつむいたまま硬直状態な私に助け舟を出してくださるお優しいお姉さま。

「もう一度信号に捕まったら、それは直子にツキが無かった、っていうことね」
 
 ちゃんと恥辱の余地も残してくださる、やっぱりイジワルなお姉さま。

 信号が変わり、再び目抜き通りを走り出すお車。
 私はボタンをもう一つ外し、思い切って両肩近くまで、ワンピの前合わせを両手で開きました。

「裾を直していいとは言ってないわよ?」
 
 両手で胸元をはだけた拍子に、ワンピの裾がパサッと戻ってしまっていました。

「あたしはパンツとブラを同時に視たいの。見せなさい」
 
 お姉さまのキツめなお声でのご命令。

「は、はい。ごめんなさい」
 
 すかさず裾をめくり直し、その布をウエストリボンに挟み直しました。
 あわてたためか大きくめくり過ぎ、さっきより露わになる部分が増えておへそまで丸出し。  
 誰がどう見てもワザと見せつけているとしか思えない、まさしく露出狂の仕業。

 それから再び両手で胸元を押し開きます。
 着けているのは、ショーツとお揃いの純白コットン、クォーターカップの前開きブラ。
 これで私の下着は上下とも、文字通り白日の下に曝け出されました。

「下がそれなら、上はやっぱりそうなるわよね。下着だけ見れば清純派?」
 
 蔑むみたいにおっしゃりつつ、お姉さまのお車は駅前の広いロータリーに入りました。
 
 自分が今している行為が恥ずかしすぎて、どうしてもうつむいてしまいます。
 不意に私の左側のドアウインドウがスルスルっと下がり始めました。

「えっ!?」

「せっかく直子がえっちに下着姿を見せつけてくれてるんだから、この暑い中通勤通学で頑張っている人たちにもラッキーをお裾分けしてあげようと思ってさ」

 お姉さまがお芝居口調で微笑みます。

 開け放たれた窓からドッと流れ込んでくる残暑の熱気と街の喧騒。
 思わず視線が上がると、視界に飛び込んでくる街の風景。

 セールを告げるデパートのタペストリー、高級ブランドで着飾ったブティックのマネキン、壁一面のハイヴィジョンディスプレイ、そして、視界の端からひっきりなしに現われては通り過ぎていく、老若男女とさまざまな色、形の自動車。
 
 東京でも5本の指に入る人通りの繁華街。
 その見慣れた街並みを、お姉さまのお車がゆっくり進んでいきます。
 自らワンピースの胸元と下半身を覆う着衣を押し広げ、真っ白な下着を見せびらかすように露出している露出症ヘンタイ女を助手席に乗せて。

 おまけにロータリーに入った途端に車道は数珠つなぎ。
 大きな交差点を超えるまで、進んでは停まりのノロノロ運転。
 更に交差点の両端に信号待ちの人たちの大きな群れ。

 これだけ人がいれば、絶対私に気づいている人、いるだろうな…
 あの子、何してるんだろう?って思ってそう…
 遠目なら下着じゃなくて、暑いから水着なんだろう、って思うかも…
 でも、自分で開いた姿勢のままなのは、やっぱり不自然だよね…

 何かの罰ゲームだって思われるかな… 
 命令されてやらされてるんだって…
 それとも、わざとだって思われてる?
 見せたがりのヘンタイマゾ女だってバレてる?
 
 あ、あの男の人、こちらを二度見した…
 知っている人に見られていたら、どうしよう…
 あ、今度は若い男の人が、こちらを指さした…
 やっぱり視られてる…

 ああんっ、視ないで、視ないで…
 お願いだから早く、交差点を通過して…
 
 あんっ、でも、でももっと視て、直子の恥ずかしい姿、もっとしっかり視て蔑んで…

 顔の紅潮や腋の下に滲み出る汗は、窓から入り込む熱気のせいだけではありませんでした。
 剥き出しの下半身にも熱が集まり、あて布のないクロッチ部分の先端が、透明な蜜を垂らしたかのようにぽってりと、濡れそぼってテカっていました。


肌色休暇一日目~幕開け 02



2018年7月29日

三人のミストレス 31

「へー、水に浸けるとヌメリが出るんだ?」
「太さもいろいろあるんだね」
「あ、ヌメリ舐めたらちょっぴり甘い感じ」

 私の脚の方ではしゃぐお声は、肥後ずいきとやらに群がっているギャラリーの方々でしょう。
 やよいママさまのお声は聞こえてきませんが。

 私の口はジャクリーンさまの膣口とディープキスをする形で塞がれ、伸ばした舌で懸命のご奉仕中。
 襞に沿ってジャクリーンさまの嬌声がひときわ高くなる場所を探しあて、そこを重点的に責め立てています。
 口中に絶えず愛液が流れ込み、その排水も大変です。

「えっ?いきなりそんな太いの、挿れちゃうんですか?」
 呆れたようなどなたかのお声につづいて、やよいママさまの弾んだお声が聞こえてきました。

「いいのよ。この子、あたしと会わないあいだに、いろんな人からいろいろ教え込まれて開発されたみたいだし、この程度なら難なく咥え込むはずよ」
 やよいママさまがご愉快そうなのは私も嬉しいのですが、開発、という表現が生々しくて恥ずかし過ぎます。

「ぬぅぐっ・・・」
 ジャクリーンさまのマゾマンコの下で、私の喉奥からくぐもった悲鳴。
 私のマゾマンコに押し当てられた柔らかいヌメリが、一気にズズンとずいぶん奥まで侵入してきたのです。

「んむぅぅ・・・」
 表面は柔らかいけれど芯がしっかり詰まっているみたいなヌメヌメした棒状のモノが、私の膣穴一杯に押し込まれました。
 本当にいっぱいいっぱいな感じ。
 だけどプラスティックやガラスや金属、今までに経験したディルドやバイブとはどこか違う、何て言うかオーガニック?な感触。

 強いて言えばお野菜のゴーヤを挿れたときの感覚に似ているかな。
 バナナくらいの柔らかさで表面がゴーヤのイボイボで覆われている感じ。
 そのもの全体がみるみるうちに人肌ほどに温まって膣壁との境界線が失くなり、膣奥深く溶け込んでしまったみたい。

 あまりの気持ち良さに声帯がングング震えて、その振動がジャクリーンさまのマゾマンコにも伝わったらしく、あふんっ!と大きく喘がれました。
 相変わらずおっぱいからマゾマンコのあいだまでの私の素肌は、無数の手によって無秩序にイタズラされています。
 
 でも、私ばっかり気持ち良くなっていては失礼。
 気持ち良さに身を委ねつつ私も、懸命にジャクリーンさまの女性器を貪ります。

「うわっ、根本までズッポリ入っちゃった・・・」
「あれ、20センチくらいあったよね・・・」
「膣がパンパンに拡がっちゃってる」
 至近距離から今の私の状況を教えてくださる、ご親切なギャラリーのかたたちのお声。

 奥深く侵入してきてしばらくそのままだった肥後ずいきは、やがてゆっくりとピストン運動を始めました。
 膣口付近までゆっくり抜かれ、それから再び奥を突かれるほどに戻され、をくりかえします。
 
 膣壁がランダムな凹凸でヌルヌル擦れ、粘膜から悦び液の分泌が増したみたい。
 粘膜がされるがままに身を委ねているのがわかります。
 その焦らすような、ある意味緩慢な動きが凄く気持ちいい。
 快感がジワジワ蓄積されていく感じ。

「ママさんの手の動きにピッタリ合わせて、腰振ってる」
「うん、卑猥だね。大股開きで脚を固定されているのに、腰だけウネウネ動いてる」
「跨ったおばさんの腰の振り方も凄いね」
 どなたかの実況中継。

 肥後ずいきのピストン運動の振り幅が、どんどん大きくなってきました。
 いったんマゾマンコから完全に引き抜かれてから、突如一気につらぬかれる感じ。
 その間合いもスピードも早くなってきています。

「んむぅ・・・んもぅ・・・」
 ジャクリーンさまのマゾマンコの下でくぐもった嬌声が止まりません。
 グングン高みへと昇っていく私の昂ぶり。
 ゴールはもうすぐ。

 引き抜かれた肥後ずいきが焦らすように、しばらく戻ってこないことがありました。
 そうされると空洞となったマゾマンコが、疼いて疼いてたまりません。

 ジンジンジンジン、痺れるような痛みみたいな痒みみたいな感覚が粘膜全体を覆っています。
 膣内温度も確実に上がっているはず。
 粘膜全体がムズ痒く騒いで、物理的な刺激を切望しています。

 早く、お願いです、もっと、もっと・・・
 言葉にならない悲鳴がジャクリーンさまの粘膜を震わせます。

「マンコがポッカリだらしなく口開けて、閉じないね」
「中がヒクヒク蠢いて、おねだりしてる」
「肥後ずいきって、媚薬効果もあるんだったっけ」
 どなたかのお声に、あっ、そういうことだったのか、と納得の私。

 そうしてやっと一気に突っ込まれた肥後ずいきの気持ち良さと言ったら・・・
「んむぅふぅぅーーーっ・・・」
 肺の中のすべての空気を絞り出すみたく声帯が震え、夢中で腰を動かします。

「ママの手、動いてないのに、この子が腰振って出し挿れし始めた」
「拘束されているから、腰だけ別の生き物みたい」
「さすが、ママやシーナさんお墨付きの淫乱マゾ奴隷だね、まさしく淫乱レズ便器って感じ」

 違うんです、私は今、お姉さまだけのものなんです。
 お姉さまが悦んでくださるから、今日ここに来ただけなんです。
 ギャラリーの方々のご感想に心の中で抗議しつつも、腰の動きは止められません。

「直子はもうすぐみたいね。ジャクリーンはどう?」
 やよいママさまのハスキーなお声が聞こえました。

「あぅ、は、はいぃ、直子さまのクンニリングスは、とても気持ちよろしゅうございますぅ・・・ああんっ!」
 遥か頭上のジャクリーンさまから、うわずったお声での現状ご報告。

 私も頑張らなくちゃ。
 見えないながらも当たりをつけて、ジャクリーンさまのクリットにコリッと前歯を立てました。

「ああーっ、そこ、そこいいっ、直子さま、もっとそこをーっ!」
 私の顔を押し潰すみたいにジャクリーンさまの力の抜けた下腹部が押し付けられ、私は窒息寸前。

「ふーん、その喘ぎ声の感じじゃ、まだまだって感じね」
 やよいママさまのからかうようなお声が聞こえました。

「待ってなさい。直子をイカセたらあなたにも極太をあげるから、それできっちりイキなさい。バトルで勝ったご褒美なのだから」
 嬉しそうなやよいママさまのお声と共に、私の股間の肥後ずいきがより激しく動き始めました。

「んぐぅ・・・んむぅ・・・んごぉぉ・・・」
 歓喜に向かってグングンヒートアップする私のからだ。
 やよいママさまの手の動きもスピードアップ。

「んむぅぅーーーっ!!!」
 最奥を思い切り突かれてから、勢い良くスポンと抜けた陵辱棒。
 両脚に飛沫が当たる感触。

「うわーっ、すっごいシオ!」
「お腹の動きに合わせてピュッピュッて、凄い勢いでほとばしってる」
「今までで一番たくさん出てるんじゃない?」
「内腿が両方とも、ヒクヒク痙攣してる」

 腰が浮き上がるほどの物凄い絶頂感に、全身が溶け出したよう。
 顎が上がって一瞬ジャクリーンさまのマゾマンコから口が離れてしまい、物凄い勢いでジャクリーンさまが股間を押し付けてきました。

 私は舌を突き上げる力もなく、ただハアハア荒い吐息をジャクリーンさまのマゾマンコに送り込むのみ。
 私のダランとだらしなく開けっ放し出しっ放しな唇と舌に、ジャクリーンさまが腰を捻りつつ粘膜を擦りつけてきます。

 そんな強烈なオーガズムを味わったにもかかわらず、肥後ずいきが去ってしまった粘膜が猛烈に、お帰りを待ち侘びていました。
 物理的刺激を失なって放ったらかしの粘膜が、口を開けたままヒクヒク痙攣をやめません。

「んがぁーっ、んもぅとぉ・・・もっとぉーっ・・・」
 私の口とジャクリーンさまのマゾマンコのあいだに隙間が出来ると、私の淫声が意味をなします。
 私の感情とは無関係な、マゾマンコの粘膜が懇願する叫びでした。
 
 そんなふうになりながら私は、軽いショックも感じていました。
 自分の舌技には、少なからず自信を持っていたのに・・・

 これまで、やよい先生、シーナさま、お姉さまと、手や指を一切使わず口だけでご奉仕して、いつだってご満足いただいていました。
 唇と舌と歯、それだけを使って女性器にご奉仕し、終わった後、直子は凄く上手い、と蕩けたお顔で褒めていただいてきました。
 それが今夜、ジャクリーンさまには通用しなかったのです。

「ジャクリーン?いったん直子から降りてくれる?」
 やよいママさまのお声が聞こえ、圧迫されていた口許がふっとラクになりました。
 同時に視界も開けます。

 私の上半身に左右から数本の手が伸びていました。
 ある手は私の右おっぱいをわしづかみで揉みしだき、ある手は左の乳首をギュウギュウ押し潰し。
 ある手はお腹から脇腹を絶え間なくまさぐり、ある手は下腹部の土手を撫ぜるようにさまよい。
 一番肝心な疼きまくっている粘膜部分は放ったらかしでした。

「あーんっ、マゾマンコ、マゾマンコをもっと弄ってくださいぃっ!」
 自由になった私の唇が、思わずはしたない要求を口走っていました。

「あらあら。ずいきの媚薬効果って、本当だったのね。直子?オマンコを弄って欲しいの?」
 やよいママさまがご感心されたようなお声で尋ねてきます。

「は、はいぃ、さっきのを抜かれてから、直子のマゾマンコの中がジンジン痒くて、仕方ないんですぅ・・・どうか、弄ってくださいぃ・・・」
 思っていることを正直にお答えしました。

「へー、直子がそんなに切羽詰まっておねだりするなんて、さすが大奥御用達の性具なだけあるわね。これだけでそんなになっちゃうんじゃ、今夜のメインディッシュを食べさせたら直子、壊れちゃうかもしれないわよ?」
 やよいママさまがイタズラっぽく微笑まれ、お言葉をつづけられます。

「でもその前に、直子にはしなくちゃいけないことがあるでしょ?今夜の負け犬セイドレイなのだから、ちゃんとジャクリーンをイカせてあげなくちゃ」
 私の膣内に入っていたのであろう肥後ずいきを、目の前に差し出してくるやよいママさま。

 えっ、こんなに太くて長いのだったの?
 こんなのを出し挿れされて私、イッちゃったんだ・・・
 あーん、もう一度挿れたい・・・
 マゾマンコの疼きが狂おしいほどに高まります。

「直子?口を開けなさい」
 やよいママさまのご命令口調。

「ずいきのこっち端を口で咥えて固定して、ジャクリーンのオマンコに突き立てておあげなさい。歯で噛み締めても害はないから」
「ジャクリーンは直子のマン汁をたっぷり吸い込んだこの同じずいきで、自分で気持ち良くなるように直子の顔の上でガンガン腰振って、さっさとイキなさい」
 やよい先生時代と同じような蔑みきったドS口調を、ずいぶんお久しぶりにお聞き出来ました。

「ああ、はいぃ、寛大なミストレス、百合草会長さま、ご慈悲深きご配慮、ありがとうございますぅ・・・」
 私の顔の右横でマゾの服従ポーズなジャクリーンさまの、感極まったように媚びたお声。

「ただし今度はあたしたちに顔を向けてまたがりなさい。ジャクリーンは大ベテランマゾだから、もはやオマンコだけの刺激じゃ物足りなくてイケないのでしょう?同時に他のところも、みんなでたっぷり虐めてあげるから」
 私のからだをまさぐることをやめない6人のギャラリーの方々を見回して、同意を求めるようにニヤッと微笑まれたやよいママさま。

「あっ、まだ駄目よジャクリーン、がっつかないのっ!」
 私の右横でジャクリーンさまが動く気配がしてすかさず、やよいママさまの鋭い叱責。
 同時にピシッと肌を打つ音と、ヒッという悲鳴。
 ジャクリーンさまがどなたかにお尻かお背中か、鞭打たれたようです。

「あたしの説明はまだ終わっていないし、便器の準備だってまだでしょう?ほら直子?口」
 おっしゃりながら私の顔へと左手を伸ばされ、私の鼻をつままれるやよいママさま。

 鼻をつままれると必然的に口でしか呼吸が出来ず、否が応でも口を開けざるを得ません。
「んぐぅ・・・」
 開いた口に肥後ずいきの柄の部分が押し込まれました。

 口中に広がる紛れもなく植物なお味。
 始めはえぐみが強いのですが、そっと歯を立てて支えるとほんのり甘いようなしょっぱいような。
 もちろん沁み込んだ自分のマン汁の味も混ざっているのですが。

「それで直子には、ジャクリーンに奉仕しているあいだ、いいものをご馳走してあげる」
 私の大股開きの両脚のあいだのスペースに、相変わらずメイド服姿のアキコさまが、銀色のキャスタートレイを押して何かを運んでこられました。

 大きな半円形の透明ボウルになみなみと注がれた真っ白な液体。
 そんなボウルがふたつ、トレイに載っていました。

「これ、何だかわかる?」
 イタズラっ子なお顔になられた、やよいママさまからのお問いかけ。

 何?牛乳?生クリーム?まさか木工用ボンドとか?でもそれで何を・・・
 もしもこの中に正解があったとしても、今の私にはお答え出来ません。
 肥後ずいきを咥えさせられたお口でモゴモゴ言いながら、顔を左右に振るだけです。

「これ、さっき来たとき早々に直子が美味しい美味しいってパクパク食べてくれた山芋を擦って作ったトロロ汁」
「これもお店のご贔屓さんがお中元にって、送ってくださったのよね、大量に」
 愉しそうに私の顔を見つめてくるやよいママさま。

「これを直子の全身に塗りつけてあげる、っていう趣向なの。今夜のメインディッシュ」
 やよいママさまがパチンとウインクをくださいました。

「痒いわよー。あたしとシーナがミーチャンとジャクリーンのからだで実験済みだから」
「ずいきの媚薬成分とも合わさったら、直子のからだ、どうなっちゃうのかしらね?」
 私の目を真っ直ぐに見つめ、射すくめるようなドSの微笑みをくださったやよいママさま。

「ただ原液だと意外に早く乾いてしまって、すぐガビガビになっちゃうから、全身マッサージ用のローションで薄めたらこんな量になっちゃたんだ」
「乾いてガビガビになったのも、それはそれで凄く痒い、ってジャクリーンは言っていたけれど、見た目がキレイじゃないしね」
「配合が難しかったわ。これが究極のブレンド。飲み込んでも無害なローションだから安心して」

「あと、こんなものも作ってあるわ」
 やよいママさまが高く掲げられたのは、ディルド状に削られた、おそらく生の山芋が3本。

 それぞれ形状と太さが少しづつちがうみたい。
 薄皮を綺麗に剥かれて真っ白で、見るからにヌメヌメしていて痒そうな山芋ディルド。
 あんなのを突っ込まれたら・・・

「食べ物でイタズラするのは気が引けるけれど、後でみんなで美味しくいただけば、バチは当たらないでしょう」
「みなさんも興味があれば使っていいわよ、たっぷりあるから。その代わりあくまで自己責任ね。粘膜に付くとマジで痒いから」
 お道化た口調でやよいママさまがみなさまにおっしゃり、ドッと沸く場内。

「さあ、あたしはずいきでたっぷり堪能させてもらったから、直子のオマンコはもういいわ。これからは直子のオマンコもアヌスもみなさんのもの。順番だけは守って、ごゆっくり真新しいレズ便器を味わっていって」
 やよいママさまのお声にもう一度、さっきよりも大きく沸きたつ場内。

「整理券7番から10番の人も混ざっちゃっていいですよ。そこに使い捨てのニトリル手袋もあるから、山芋苦手な人はどうぞ」
 進行役に戻られたらしいミイコさまのお声。

 と同時に、私の下半身に何かネットリしたものが垂れる感触。
 あわてて目をやると私の下腹部に、乳白色で粘性の液体がやよいママさまの手でドロリと垂らされているところでした。
 あれが山芋ローション・・・

 思う間もなくジャクリーンさまの日焼けされたお尻が、私の顔めがけて迫ってきていました。






2018年7月16日

三人のミストレス 30

  私が放置されている一帯にのみ眩いライトが灯り、会場全体は薄暗くなっていました。
 恥ずかし過ぎて周囲を伏し目がちにチラチラ盗み見ることしか出来ませんが、以前にも増してピッタリ寄り添うカップルさんや着衣の乱れているかたが増えたみたい。
 パートナーさまのジーンズのウエスト部分から手を入れてガサゴソされている密着カップルさまのシルエットが、薄暗がりに見えました。

 私を囲むみなさまのお話し声は、鮮明過ぎるくらいハッキリと耳に飛び込んできます。
 それもかなりいたたまれない内容のが。

「あーあ、こんなに股おっ広げちゃって、何もかも丸見えじゃない?」
「こんな姿、ご両親がもし見たら、その場で泣き崩れちゃうでしょうね」
「目つぶって恥ずかしがっているくせに、乳首が弄って欲しそうに、こんなにとんがってる」
「拘束された途端に肌が火照りだしてたし、根っからのドマゾメスなんだろうね」

 捕らえた獲物をジワジワといたぶる心境なのでしょう。
 どなたのお声も嬉々として弾んでいらっしゃいます。

「それではお待ちかね、バトル敗者の無制限お仕置きタイムを始めたいと思いまーす!」
 私の顔のすぐ横に立たれていたミイコさまが大きなお声でご宣言されました。
 私の視界に、ガーター状のハーネスで飾られたミイコさまの形の良い生お尻が見えています。

「わたしたち百合草会の新しいレズ便器、その記念すべき最初の利用者は、今夜のバトル勝利者、牝ブタジャクリーンが上を、下は、もちろん会長の百合草ママ、ということで、会員のみなさん、異議はないですね?」
 ミイコさまのお問いかけに、一斉にイェーィッ!と応えられるお客様がた。

「それでは早速、と言いたいところなのですが、せっかくこんなにおあつらえ向きの格好をしているので、やるべきことを先に済ませちゃいたいと思います」
 おっしゃりながらミイコさまがこちらをお向きになると、ミイコさまのポストイット陰毛で飾られたプックリ土手が、ちょうど私の顔の位置でした。
 しほりさまがミイコさまに何か手渡されました。

「先ほど惜しくも負けてしまったスレイブ直子のアヌス書道ですが、わたしもママも、こちらも素晴らしい作品と思うので、軸装か額装してお店に飾るつもりです」
 丸められていた和紙を広げ、私はマゾ女、をもう一度みなさまにお見せになるミイコさま。

「ですので、作者の捺印をもらっておきたいと思います。誰か、捨てちゃってもいいような口紅、持ってません?」
 ミイコさまのお道化たおっしゃりかたにアハハと笑うみなさま。
 幾人かがお手をお挙げになるのを制するように、お姉さまの凛としたお声が響きました。

「そういうことだったら、飼い主のあたしのを使うといいわ」
 ご自分のポシェットからお洒落なフォルムのリップスティックを取り出されたお姉さま。

「あれ?これって先シーズンの新色じゃない?いいの?このブランドだとけっこうしたでしょ?」
 受け取られた口紅をしげしげと眺め、ミイコさまがお目を丸くされています。

「いいのよ。サロンで試したときは、いいかな、って思ったけれど、やっぱりあたしにはちょっと赤過ぎるし色落ちもしやすいみたいなの。だから直子にでも上げようと思って入れっぱにしたまま忘れていたやつだし」
 微妙なご表現ながら、嬉しいことをおっしゃってくださったお姉さま。

「やさしい飼い主さんだこと。それならスレイブ直子のマン拓をとるのは、飼い主さんにお任せしましょう」
 ミイコさまのからかうようなお言葉に、パチパチとまばらにおこる拍手。

「でもこんなにマン汁グショグショじゃマン拓どころじゃないわね。はいタオル。まずは拭いてあげて」
 ミイコさまが笑いながらお姉さまに白いタオルを渡されました。
 多分、私がこのお店に来るときまで素肌に巻いていたバスタオルでしょう。

 私の下半身方向へ無言でツカツカと歩み寄られたお姉さまが、左右に大きく広げられた私の両脚のあいだにお立ちになられました。
 私も少し顔を上げ、お姉さまと真正面で視線を合わせます。
 わざと作ったような冷たい視線に射すくめられます。

「あーあ、こんなにビチャビチャに濡れまくっちゃって、まったくこの子は・・・」
お独り言のようにつぶやかれ、たたんだタオルを無造作に押し付けてくださいます。

「はうぅぅ・・・」
 毛羽立ったタオル地が腫れ切った剥き出しのクリトリスを潰してきて、はしたない呻き声が零れてしまいます。

「感じているんじゃないわよ、本当にいやらしい子ね。今は直子のマン汁を拭き取ってあげているだけなんだからね?」
「しばらくのあいだ、マン汁垂らすの我慢しなさい。終わったらいくらでも溢れさせていいから」
 
 明らかに周りのお客様がたを意識されたお姉さまのお言葉責め。
 あちこちからクスクス笑いが聞こえました。

 しばらくのあいだタオルを私の股間にギューっと押し付けていたお姉さまが、おもむろにタオルを動かし始めます。
「んあーっ!」
 やっぱり零れ出てしまう私の淫ら声。

 だって、お姉さまのタオルが私の恥丘と股間と内腿をぞんざいに擦ってくるのですもの。
 粘膜と襞を乱暴に愛撫されている感じ。
 とくにタオル地で右へ左へとつづけざまに弾かれる腫れ上がりきったクリットへの刺激が、私の理性をスパークさせてしまいます。

「こんなものでいいかな。さっさと済ませちゃいましょう」
 タオルの愛撫が突然終わり、股間から離れました。

「見て。ラビアが全部、外向きに開き切って、中身が丸見え」
「ほんとだ。何か挿れて欲しくてたまんない、って感じね」
「中がヒクヒク蠢いているから、早くしないとまたよだれ垂らしちゃうんじゃない?」
 ギャラリーの方々の呆れたようなご感想が幾つも聞こえ、私のマゾマンコに視線の集中を感じています。

「ラビアにルージュ塗って、形が分かるように採ればいいのよね?」
 お姉さまが、おそらくミイコさまに向けたご質問。

「うん。出来るだけ卑猥に採ってくれると嬉しいな」
 ミイコさまのご愉快そうなご返事。
 私の股間に至近距離で群がられていた方々が場所を空け、代わりにお姉さまが私のマゾマンコの真正面に膝立ちになられました。

「んっ・・・」
 唐突に大陰唇を何か冷たいものでなぞられる感覚。
 左側、右側とマゾマンコの輪郭を楕円形になぞられた後、そのものは内側へと侵入してきます。

「んんーっ・・・」
 小陰唇のビラビラにも口紅が塗られているみたい。
「あうーっ!」
 最後に、完全に皮がめくれ切って突出している肉の芽を押しつぶすみたくグリグリさせて、そのものは去っていきました。

「こんな感じでいいかな?」
 お姉さまのお問いかけで私の股間を覗き込むミイコさま。

「ええ、上出来。でもそのルージュ、塗るとずいぶん明るく発色するのね」
「あんっ!」
 おっしゃりながらミイコさまが少し修正を加えられたみたい。
 クリット周辺とお尻の穴周辺をグリグリ撫ぜ回されました。

「それじゃあこの辺りの余白に押し付けてマン拓、お願いね。でも早くしないと、また中からおシルが溢れそうよ?」
 からかうようにおっしゃたミイコさまのお声につづいて、股間に何かが押し付けられました。

 今度はかなり薄い感じ。
 私がさっき肛門で書いた、穴書道の和紙でしょう。
 押し付けられた和紙越しに、お姉さまの手のひらのぬくもりも感じます。

 手のひらや指をもぞもぞ動かして、私のマゾマンコ全体の輪郭をなぞるお姉さま。
 そのもどかしい感覚が焦れったくてキュンキュン感じてしまう、どうしようもない私。
 でもそんな至福の時間はすぐ終わり、私の股間からお姉さまのぬくもりが去りました。

「はい。これがスレイブ直子のマン拓。股間の唇のキスマークでーす」
 早速私のマン拓をみなさまにご披露されるミイコさま。
 パチパチ沸き上がる拍手と冷やかし。

「へー、綺麗に採れるものね」
「見事に男子の落書きの形ね。毛は無いけど」
「パックリ空いた穴のところが湿っていて、破れちゃいそう」
「やだ、下の穴まで採れてるじゃん」

「ほら」
 しばらく高く掲げた後、ミイコさまが私の眼前でも広げてくださいました。

 私はマゾ女、の女という字の左横に、ボルドーレッドで卑猥な形が押印されていました。
 私の女性器そのままの形。
 それも閉じているときのではなく、大股開きしているときの形状。

 輪郭、大陰唇の肉厚、小陰唇のシワ、陰核の位置と大きさ。
 それらが見事に再現されていました。
 
 何よりも恥ずかしいのは、口紅の乗っていないパックリ開いた楕円形の真ん中部分。
 その部分は口紅ではなく白濁しているっぽい何かでネットリ濡れていました。
 多分乾いたら黄ばんじゃうはず・・・

 更にその上、楕円形の下にオマケみたいな小さな丸。
 まさに、菊門、という感じで細かいシワも鮮明に、肛門の形までもがクッキリ写し採られていました。

 こんな卑猥で恥知らずな作品がこれから先このお店に飾られつづけて、ここにはおられない見知らぬお客様がたをも含めて、大勢のかたの目に触れてしまうんだ・・・
 私が今夜ここで行ったこと、これから行われることが事実であるという、紛れもない証拠として・・・
 そんなことを考えていたら、マゾマンコの奥がヒクヒク反応してしまいました。

「あー、こいつ自分のマン拓見て感じてやんの」
「見た見た。今ピンクの粘膜がウネウネ蠢いたよね」
「ルージュの塗られたオマンコってなんかそそるもんあるね。ディープキスしたくなっちゃう」
 
 お姉さまが退かれ再び私のマゾマンコにかぶりつきになられたお客様がたの、ご容赦無い侮蔑やからかい。
 それをお聞きしてますますヒクついてしまう、どうしようもない私のマゾマンコ。

「はいはーい、それじゃあ今度こそお仕置きタイム開始ね。ジャクリーンは直子の頭のほうに来て」
 ミイコさまが私の顔を見下ろしつつおっしゃいました。
「あと、整理券1番から6番までの人はスレイブの周りに集合。他の人たちは少し下がってくれるかしら」

 ミイコさまのお声で私の周囲がザワザワ動き始めました。
 視界の左側にジャクリーンさまの裸身が見え、開いた両脚のあいだにはやよいママさまとカメラのレンズをこちらに向けた小野寺さまが見えました。
 私の左右至近距離からも人影が数人、私を見下ろしてきます。

「バトルウイナーのスレイブジャクリーンは、これからご褒美タイム。スレイブ直子の顔にまたがって、思う存分マゾマンコを気持ち良くしてもらいなさい。スレイブ直子は口と舌を使って、ジャクリーンに精一杯奉仕すること」

「整理券6番まで人たちはそのあいだ、スレイブ直子のからだを好きにイタズラしていいわよ。そこのテーブルにクリップとか電マとかバラ鞭とか、いろいろ用意してあるからね」
 そこまでおっしゃったミイコさまのお傍に、ツカツカとやよいママさまが近づいてこられました。

「それで、今夜は面白いモノも用意しておきました。ママからご紹介してもらいまーす」
 ミイコさまからマイクを手渡されたやよいママさま。

「うちのお店のご贔屓さんがお中元で送ってくださったの。そのかた九州在住で、あたしもまだ使ったことはないモノなのだけれど・・・」
 おっしゃりながら何か白っぽいものを右手で高々と掲げられたやよいママさま。

 寝そべっている私の視点からはよく見えないのですが、白っぽくて棒状で、なんだか卑猥な形をしているっぽいモノ。
 お客様がたのザワザワ声が広がります。

「ねえ、あれって・・・」
「うそ、本当にあるんだ。て言うか今でも作ってるんだ?」
「ヒゴズイキ?・・・」
「そうよね?わたしも実物は見たことないけど・・・」

「そう。その昔大奥で大流行したっていう、由緒ある性具、肥後ずいきの張り型をたくさん送ってきてくださったの」
 やよいママさまのご愉快そうなお声。

 やよいママさまが右手を下ろされたので、私もそのモノを間近で見ることが出来ました。
 何て言うか、白い麻縄みたいな藁みたいのを棒状に編み込んだような形状。
 その形は男性のアレを模しているようにも見えましたが、木彫りのこけしっぽくもあり、郷土玩具的な民芸品ぽい素朴さもあって、拒絶感はさほど感じませんでした。

「なんでもハスイモっていうおイモの成分が媚薬になって粘膜がウズウズしちゃうらしいわね。今夜はこれを使って、すごくお久しぶりなあたしの愛弟子、直子をメロメロにしちゃいたいと思います」
 やよいママさまが私に視線を合わせ、ニッコリ微笑んでくださいます。

「ダンボール箱一杯に送ってくださって、さすがに人数分はないかもだけれど、水洗いすれば何度か使えるっていうから、今夜はみなさんで直子を虐めながら、大奥気分を味わいましょう」
 やよいママさまのお呼びかけに、イェーイッ、ヒューヒューと盛り上がるお客様がた。

「それでは始めましょう」
 ミイコさまの号令とともに、場内に流れていたリズミカルなソウルミュージックの音量が一段と上がりました。

「順番待ちのみなさんも、待っているだけじゃなくて勝手にどんどん盛り上がってくださいねーっ!」
 BGMに負けじと弾んだお声でお客様がたを煽るミイコさま。

「知っての通り、ここの防音は完璧だから、どんなに大きな声を出しても平気ですからねーっ!パートナーとでも、今日知り合ったばかりでも、レッツメイキンラーヴ!」
 そう言えばここって、元はライブハウスだってどなたかがおっしゃっていたっけ。
 そのお声を最後にミイコさまもマイクを置かれたようでした。

「直子さま?失礼いたしますね?」
 私に呼びかけるお声のほうに顔を向けると、ジャクリーンさまの剥き出しな恥丘が私の顔のすぐ左横にありました。
 汗なのか愛液なのか、下腹のほうまで濡れてテラテラ光っています。

「これも決めごとですので、奴隷は逆らうことが出来ません。直子さまのお口でオーガズムをいただくように命じられています。どうかお気を悪くなされないでくださいませ」
 少し屈んで私の顔を心配そうに見下ろしてくるジャクリーンさま。
 すぐ眼の前に白くたわわおっぱいが垂れ下がり、ユラユラ揺れています。

「は、はい?・・・」
 ジャクリーンさまがあまりに恐縮されているご様子なので、私も当惑気味なお応えになってしまいます。

「これから直子さまのお顔に跨がらせていただきます。奴隷のだらしないマゾマンコですが、どうか可愛がってやってくださいませ」
「は、はい、私が負けたのですから当然の務めです。どうぞご遠慮なさらず、私をお使いください・・・」
 私も場の雰囲気に呑まれたのか被虐がぐんぐん高まり、マゾそのものなお応えがスラスラ口をついてしまいます。

「なんだかマゾ女同士で学芸会やってるよ?」
「ほら、牝ブタちゃん?さっさとまたがっちゃってよ。でないとこっちも始まらないんだからさあ」
「たっぷり虐めてあげるから、がんばってよね、直子チャン?」

 私のからだの脇に立たれているTシャツにジーンズ姿のヤンチャそうな女性おふたりが、茶化すようにはすっぱなお声を投げつけてきます。
 おふたりの手には、それぞれ洗濯バサミと電マが。

「はい、お待たせして申し訳ありません。それでは直子さま、本当に失礼をお許しください」
 ジャクリーンさまのお声が終わらないうちに、私の顔にジャクリーンさまの女性たる部分が覆いかぶさってきました。

 発情した女性特有のむせかえるような臭いが鼻腔一杯に充満し、ぬめった柔らかなお肉が唇に押し付けられました。
 ジャクリーンさまはステージを向いて私の顔に跨がられたため、視界もすべて奪われてしまいました。

 唇に押し付けられたお肉に向かって舌を突き出すと、お肉は溶けるようにすんなり割れ、もっと柔らかで弾力に富む、濡れそぼった内部へと侵入出来ました。
 目の前に見えるのは、少しシワの寄ったジャクリーンさまの日焼けした下腹部だけ。
 舌を思い切り伸ばして小陰唇を形に沿って舐め上げると、ジャクリーンさまが、ひいっ、と小さく啼かれました。

 同時に私のおっぱいが左右とも、乱暴にわしづかみされた感覚。
「んぐぅーっ!」
 ジャクリーンさまのマゾマンコの下で、喉奥からほとばしり出た悲鳴がくぐもってかき消されます。

 すぐに腿と言わず腋と言わず、からだじゅうのいたるところに何かが触れる感覚。
 お客様がたが私のからだをさわっていらっしゃるのでしょう。
 整理券6番までっておっしゃっていたから6名様、手だけでも12本。

 脇腹を撫ぜられたり、腋の下をくすぐられたり、太腿を叩かれたり。
 もちろんおっぱいは両方とも、執拗に揉まれ、つねられ、乳首を引っ張られ、捻られ。
 拘束されて無抵抗な私のからだは、お仕置きの趣旨通り、生贄の慰みものとしてみなさまのオモチャと化しているようでした。

 顔の上のジャクリーンさまは、ご自分で腰を動かし始め、私の舌を膣内へと誘導されようとなさっています。
 からだを弄られる快感に口を開くと流れ込んでくるジャクリーンさまの愛液。
 私の口の中は、しょっぱ苦く、ほのかに甘いなまぬるい粘液で一杯となり、自分のよだれと入り混じって溢れ出し、顎の方へとボタボタ垂れていきます。
 
 両乳首に慢性的な疼痛を感じるようになったので、クリップか何かを挟まれたのでしょう。
 下乳をプルプル震わせてくるのは電マかな。
 両脇腹をサワサワ撫ぜ回してくださるどなたかの手が気持ち良すぎる・・・

 そんなふうに私のからだがどんどん昂ぶる中、大きく広げた両太腿の付け根部分だけは、まだどなたも触れてくださっていませんでした。


三人のミストレス 31