2013年11月3日

コートを脱いで昼食を 18

「それではまずO部分から始めましょう。ミス・ナオコ、ちょっと失礼するから、からだの力を抜いていて」
 アンジェラさんがうつぶせの私の両腿のあいだに、やんわりと両手を差し込んできました。
 アンジェラさんの両手のひらで膝の辺りから左右へ押し開くようにゆっくりと押され、ピタッと揃えて閉じていた私の両脚が40度くらいに開かれました。

「オー部分とは、アヌスの周辺です。アヌスを中心にOの字状の施術になるのでこう呼ばれます」
 私の目の前のモニターに、私のであろうお尻が再び大写しになりました。
 両脚を開かれてしまったので、すぼまったお尻の穴まで丸見え。
 その部分がモニターの真ん中に映っていました。
 これはつまり、ビデオカメラを覗いている小野寺さんが、私のその部分をじっと凝視しながら映しているということでしょう。
 ものすごい恥ずかしさが全身を駆け巡りました。

「このO部分と I 部分は、お客様ご自身ではお手入れしにくい箇所ですから、入念にケアしてあげてください」
「大切なのはまず、その部分をよく観察することです。ミス・ナオコ、失礼してお尻を触らせてもらいますよ?」
「は、はい・・・」
 モニターに映る自分のお尻の穴を見つめながら、私は羞恥で消え入りそうです。
 アンジェラさんの極薄ゴム手袋に包まれたひんやりとした両手が私のお尻のワレメにかかり、その部分をゆっくり左右に押し広げました。
「あぁん・・・」
 お尻の穴周辺の皮膚が左右に引っ張られる感触と共に、モニターの中で、すぼまっていた私の肛門がまあるく小さくお口を開けました。

「今回のお客様は、全体にヘアが薄くていらっしゃるので、施術がしやすい例ですが、お客様の中には、この部分にも太いヘアが密集していらっしゃるかたなどもいらっしゃいます」
「毛足が長すぎる場合は、あらかじめハサミで切ります。15~20ミリくらいが理想ね」
「ヘアの密度によってワックスを塗る面積と回数を変えたり、ワックスそのものの種類を選んだり、といった判断が必要になってきます」
「炎症や傷、ホクロの有無などもしっかりチェックしてください」

 カメラが後ろに引いて今は、私のお尻を覗き込んでいる数人の後頭部が映っています。
 みなさまが、私の押し開かれたお尻の穴を、じーっと見つめている・・・
 うぅっ、恥ずかしい・・・
「このようにアヌスのシワのところにヒョロっと生えているヘアも見落とさないように。それにしても綺麗なアヌスだわー」
 いやんっ!
 アンジェラさんのお言葉の前半部分に、いたたまれないほどの羞恥が駆け巡りました。

「ミス・ナオコは、ここの部分もご自分で処理されているのでしょう?カミソリで、よね?」
「は、はい・・・」
「鏡に映したとしても大変よね。ほとんど手探り状態でしょ?」
「はい・・・」
「だめよ。もったいないわ。カミソリで剃るっていうことは、どんなに注意深くしても角質層も削ってしまうから、回数を重ねるほど色素沈着して、やがて黒ずんできてしまうものなの」
「せっかくこんなに白くて綺麗なお肌にピンクのアヌスなのだもの、カミソリは使わないほうがいいわ」
 アンジェラさんが私のお尻の穴を左右に押し広げたまま、やさしくおっしゃいました。

 小野寺さんのカメラは再び私のお尻に寄り、モニターに、短い毛がまばらに生えた私のその部分が鮮明に映っています。
 みなさま、どんなお顔でソコを視ているのだろう・・・
 うつぶせなので、タオルに押し付けられてひしゃげているおっぱいの、その先端が痛いほど尖ってムズムズしてきました。

「ねえアンジー?いっそ四つん這いにさせてお尻を突き上げさせちゃったほうがやりやすくない?」
「遠慮しなくていいわよ?直子はそういうの、慣れているから、メス犬スタイル」
 足先のほうからシーナさまのお声。
「それもそうなのだけれど・・・、でも、ほら・・・」
 モニターには私のお尻しか映っていないので、足先のほうでどんな仕草がされたのかはわかりません。
 リナリナトリオのうちの誰かがクスリと笑ったのが聞こえました。
「そうね。あんまりソコを開いちゃうと面倒そうね。そのままの格好でタオルに吸わせちゃったほうがいいかも」

 シーナさまの、苦笑混じりのそのお言葉で理解しました。
 モニターを見ればまさしくその通り。
 お尻の穴を押し開かれているので、そこから数センチ離れた亀裂の周りの皮膚も引っ張られ、中身が少し覗いていました。
 その少し開いた唇の端に、いやらしいよだれがたっぷり溜まり、ライトにキラキラ反射していました。
 もしも今、四つん這いにさせられて同じようにお尻の穴を押し広げられたら、亀裂からよだれをポタポタ、タオルに滴らせてしまうことでしょう。
 こんな仕打ちを受けている私が性的に興奮していることは、誰が見ても一目瞭然。
 恥ずかしさで爆発しそうな私は、モニターから目をそらし、真っ赤になった顔を枕に埋めました。

「それでは施術に入りましょう」
 アンジェラさんは、いつのまにかマスクを着けたようで、お声が少しくぐもっています。
 アンジェラさんの両手が私のお尻から離れて、ホッと一息。
 でもすぐに、アンジェラさんが私に、ものすごく恥ずかしい行為を要求してきました。

「ミス・ナオコ、悪いのだけれどちょっとご協力をお願いしたいの」
「あ、はい?・・・」
「施術のあいだ、さっきわたくしがやっていたみたいに、ご自分の手でアヌス周辺の皮膚を引っ張っていて欲しいのよ」
「えっ!?」
「ヘアを抜くときは、皮膚が張っていたほうが痛みが少ないのね。痛くないほうがいいでしょう?」
「無駄な力は抜いてリラックスした感じでお願いね。ほんの数分だから」

 自分で自分のお尻の穴を広げていろ、っていうことです。
 私の羞恥心は、恥ずかしさなどとっくに通り越し、被虐の愉悦へと姿を変えつつありました。
「わ、わかりました・・・」
 恥辱まみれな今の自分の状況に酔い痴れながら両手を背中へ回し、自分のお尻に両手を添えて左右に広げます。
 ああっ・・・
 自らの手で押し広げた肛門が、モニターにアップで映りました。
 私の被虐メーターが振り切れました。

「まずはウェッティで施術箇所を消毒。それからワックスの塗布と剥離をくりかえします。ヘアの生え方の流れを見極めること」
「一度施術した箇所に再度の塗布は厳禁です。取り残しがあれば後にトゥイーザーで取り除きます」
 アンジェラさんが研修のお3人に説明しつつ、ひんやりしたウエットティッシュみたいのが私のお尻にあてられました。

 もはや私はマゾ性のかたまり。
 辱めは、すべて気持ちいいことに変換されていました。
 モニターに映った自分の手で押し広げた肛門周辺の恥ずかしい映像を、まるでお気に入りのえっちビデオを観ているみたく、瞬きもせずに凝視していました。

 アイスのキャンディバーの棒のようなヘラですくいとられた水あめみたいな半液体状のもの、おそらくこれがワックスなのでしょう、が、私の肛門周辺に数センチくらい塗られました。
 じんわりと温かい。
 なんだか官能的な温かさです。
 すぐに、剥がしますよ、というアンジェラさんのお声と共に、白い紙を持ったアンジェラさんの手がフレームインしてきて、ワックスを塗った箇所にあてがわれ、ペリッとワックスが剥がされました。

「ぁあんっ!」
 思わず声が出てしまいましたが、毛を抜かれる、ということで予測していたほど、激しい痛みではありませんでした。
 どちらかと言えば、私が好きな種類の痛み・・・

 それからのアンジェラさんは無言で、塗っては剥がしをテンポ良くつづけていました。
 剥がしますよ、ってお断りされたのは最初だけで、温かいな、ペリッ!、が小気味良いスピードでくりかえされました。

 私は、ワックスが剥がされ、毛が抜ける小さな痛みを感じるたびに、
「んっ!」
「あんっ!」
「はんっ!」
「うっ!」
 と小さく吐息を洩らしていました。
 それは決して痛みによる苦痛の呻きではなく、紛れもなく官能的な理由による、悶え、でした。

 モニターで、私のお尻周辺の毛が徐々に無くなっていくのを見ながら、ワックスが剥がされ毛が抜かれるときに感じる小さな痛みの刺激は、ローソクプレイのときの熱いロウがもたらす刺激に似ている、と感じていました。
 素肌にロウを垂らされたときの、あの一瞬の痛み。
 度重なるごとに、いつしかもっともっとと求めてしまう不思議な苦痛。
 その感覚を思い出した途端、吐息を抑えることは出来なくなっていました。
 心の中で、もっと・・・もっと強く、ってアンジェラさんにお願いしていました。

「はい、これで終わりね。残ったワックスを拭き取ってクールダウンしましょう。ひとまずお疲れさま、ミス・ナオコ」
 お尻が再びウェットティッシュみたいなもので丁寧に拭われ、ローションみたいなものも塗られました。
 そうして、モニターに映った私の肛門周辺は見事にツルッツル。
「もうお尻広げてなくていいわよ?」
 アンジェラさんの笑い混じりなお声に、あわてて手の力を緩めました。

「最後に取り残しがないか、チェックね。ルーペをちょうだい。もしあればトゥイーザーで丁寧に抜きます」
 モニターにアンジェラさんの後頭部がにゅっと入ってきて、モニターが真っ暗になりました。
 再びお尻の皮膚が引っ張られるのを感じると、カメラが引いたらしく、アンジェラさんが私のお尻に覆いかぶさるようにお顔を近づけて、私の肛門周辺を覗き込んでいる後姿が映りました。

「ほらあった。こういうところが見落としがちなのよ」
「アヌスのシワのあいだに2本。一応撮影しておきましょう」
 アンジェラさんのお声で、モニターが真っ暗になりました。
 あれ?と思う間もなく、モニターに明るさが戻りました。

 今度は、ルーペ越しの映像でした。
 私のお尻がまたまた押し広げられ、その上に誰かがルーペをかざし、さらにその上からカメラが映しているようでした。
 モニターいっぱいに私の肛門のドアップ。
 シワシワの一本一本から中の粘膜まで鮮明な、まさに菊門と呼ぶべきその姿かたち。
 まあるく肛門を飾るシワの上部外側に1本、左側のシワに隠れるように1本、極短い毛先が覗いていました。
 ピンセットの先のようなものがフレームインしてきて、まず1本めが手際よく抜かれました。
 抜かれる瞬間に、私は、ぃやんっ、と喘ぎ、肛門がヒクっと動き、アソコの奥がゾクッと潤みました。
 2本目のときも、まったく同じ。
 私はもう、とにかく、いてもたってもいられない気持ちで、気がヘンになりそうなくらい発情していました。

 その2本を抜いたところで、私のお尻への施術は終了のようでした。
 足元のほうにいるみなさまの緊張が解け、少しのあいだコソコソとリナリナトリオのみなさまがおしゃべりしているようでした。
 私はうつぶせの枕に顔を埋めて、フゥーッと大きくため息。
 疼くからだの欲求不満に、からだが弾けてしまいそう。

 パンッ!
 アンジェラさんが一回、アテンションの拍手をしたようで、みなさまのコソコソが収まりました。
「さて次は I 部分に移りますが・・・」
 そこまでおっしゃって、アンジェラさんが少し黙り込みました。
 モニターは真っ暗になっていて、足のほうにいるみなさまがどんなご様子なのかはわかりません。
 私は、一行程終わってしまった寂しさを感じつつも、次は何をされるのかという期待にドキドキムラムラしていました。

「今日はビデオ撮影もしているし、ミス・ナオコがそういうかたなので、何て言うか、ちょっとヘンな雰囲気になってしまっているけれど・・・」
 アンジェラさんのお話が再び始まりました。
「普通のお客様との施術のときは、世間話などをしながら明るい雰囲気で、なるべく施術でお客様が感じる恥ずかしさとか痛みから、意識を逸らして差し上げられるように気配りする必要があります」
「はいっ!」
 リナリナトリオの元気良いお返事。
「今日のように、施術中にセクシーとなムード言うか、性的な昂ぶりをお感じになられてしまうお客様もたまにいらっしゃいますが、そういうかたにも極力普通に、気づかないフリをして接して差し上げるのが無難です」
「はいっ!」

「だけど直子みたいに露骨にアンアン喘がれちゃうと、アンジーたちもやりにくいでしょう?」
 笑いを含んだシーナさまのイジワルいお言葉に、私はカーッ、リナリナトリオはクスクス。
「いいえ。わたくし、ミス・ナオコみたいな女性も好きよ。そういうお客様には、そういうおもてなしも出来るの、わたくしのサロンなら」
 アンジェラさんが枕側にツカツカと歩いていらっしゃいました。
「心配いらないわ、ミス・ナオコ。あなたは感じたままの自然体でいればいいの。すべてわたくしたちにまかせて、ね」
 アンジェラさんが私を見下ろしながら、おやさしい口調でおっしゃってくださいました。
「はい・・・」
 アンジェラさんのほうに首をひねって見上げると、アンジェラさんはマスクをはずされて、ニッコリ微笑まれました。

「それでは施術をつづけるわね。ミス・ナオコ、今度は仰向けになってくださる?」
「あ、はい・・・」
 どこが、とは言えませんが、アンジェラさんの私に対する物腰が、少し変化したような気がしました。


コートを脱いで昼食を 19


2013年10月27日

コートを脱いで昼食を 17

 お部屋の入口でサンダルを貸していただき、ゴージャスな応接室をいったん出て、ホテルのフロントみたいなエレベーターホールを横切ります。
 もちろん私だけ裸のまま。
 右手をシーナさまに引かれ、左手に持ったタオルでアソコを押さえて歩く自分の姿が、明るい廊下を飾るお洒落な鏡や窓に映り、無性に恥ずかしくなりました。

 いくつか並んだドアのうちのひとつを、シーナさまが迷わず開けました。
 どうやらそこが、アンジェラさんがおっしゃっていたゲスト用のドレッシングルームのようです。
 応接室ほどゴージャスではないですが、明るい空間に品のいいドレッサーやチェスト、テーブルなどがセンス良く置かれていました。

「みんなに視られながら裸になったご感想は?キュンキュン感じちゃったんでしょ?」
 シーナさまは、みなさまといたときの雰囲気とは打って変わって、なんだかご機嫌良さげに、愉しそうに尋ねてきました。
「えっ、えっと、すっごく恥ずかしかったです・・・」
「でも直子、そういうの大好きじゃない?わたし、このアイデア思いついたとき、直子なら絶対悦ぶ、って確信していたんだ」
「初対面の綺麗な女性が6人も、じーっと視ていてくれたんだものね?直子にとっては、夢のようだったでしょう?」
「・・・」
 私はうつむいたままモジモジ。

「そう言えば、あのリナリナトリオの中にひとり、直子のご同類がいたようね?」
「気がつかなかった?直子のこと、すごく羨ましそうに、頬を真っ赤に染めて食い入るように視ていた、向かって右端の子」
 私は顔を上げ、シーナさまを見つめながら小さく首を横に振ります。
 私に、そんなことに気がつくような、そんな余裕があるワケがありません。
 研修のかたたちのお顔も、どのかたがどのお名前だったかも、まったく覚えていませんでした。
 それどころか、ご紹介いただいたお名前さえも。
 マリナさんとサリナさん?あれ?カリナさん?あれ???

「あの子は絶対Mっ子ね。直子に感情移入しちゃっていたわ」
 シーナさま、とても嬉しそう。
「でもね直子?さっきのなんてまだまだ序の口よ。直子にはこれから、もっともっと恥ずかしい痴態をみんなに晒して、恥辱色に染まってもらうことになるのだから」
「あんっ!」
 シーナさまのポインターペンが私の尖りっ放しな右乳首を軽く弾きました。

「そのガラス戸の向こうがシャワールームだから、首から下をざっと洗っておきなさい」
 ポインターペンで指し示された素通しガラスの向こうを見ると、確かにそこは浴室のようでした。
 大きなガラス戸はまるっきり素通しで、中が丸見えです。
 ふと横を見ると、私がさっき脱いだスーツとブラウスが、ハンガーにきちんと掛けられ、洒落たハンガーラックにぶら下がっていました。
 きっと小野寺さんがしてくれたのでしょう。
 小野寺さんに私が汚したパンティストッキングとショーツをモロに見られたことを思い出し、恥ずかしさがぶり返してきました。

「下半身は中まで、よーく洗っておきなさいよ。これからいろいろ弄られまくることになるのだから」
 シーナさまがニヤニヤしながらおっしゃいました。
「まあ、洗ったところですぐに濡らしちゃうのでしょうけれど、出来る限りはがまんなさい。はしたなく大声とか出して、わたしに恥を掻かせないでよね?」

 バスタオルを床に置き、シャワールームに入ろうとして、気がつきました。
「あの、シーナさま?これははずしたほうが・・・」
 首のチョーカーを指さしながら尋ねました。
「え?ああ、それはそのままでいいわよ。凄く似合っているし、一応防水加工もしてあるはずだから」
「濡れてシミが浮いたりして、見た目が汚らしくなっちゃったとしても、それもそれで直子にはお似合いだし、本当にみっともなくなっちゃったら、また新しいのをあげるから、気にしなくていいわ」

 シーナさまがシャワールームの前まで来て、私の全身をあらためてジロジロ眺めてきます。
「失敗しちゃったなー。直子用にそれに付けるチェーンももう確保してあったのよ。ニップルとクリットとラビアの完全セット」
「オフィスの机の抽斗にずっといれっぱなのよね。持ってくるの忘れちゃったわ」
「帰りはあれ着けてドライブっていうのも良かったわねー。惜しいことしちゃった」
 お言葉の内容ほどは、さほど惜しそうなお顔でもないシーナさまのニヤニヤ笑い。
「ほら、はやくからだ洗っちゃいなさい」

 シャワーをぬるま湯にして、チョーカーをなるべく濡らさないように肌にお湯を当てました。
 ガラス戸の片方は開けっ放しのまま。
 そこからシーナさまが覗き込んでいるので、お部屋のほうにお湯が飛び散らないよう、奥でシャワーを使います。
 下半身は念入りに、というご指示だったので、シャワーを強めにしてアソコとお尻に当てます。
「あっ、もしオシッコしたかったら、そこでしちゃいなさい。これから当分、出来ないから」
 少し尿意を感じていた私は、シーナさまのお言葉を深く考えず、それでも一応シーナさまには背中を向けて、シャワーを出しっ放しのままその場にしゃがみ込みました。
 シャーッ・・・

「あらあら呆れた。直子って、平気で人前でオシッコ姿晒すような女になっちゃたのねー?はしたない子。いくらマゾだからって恥じらい忘れたら、人間おしまいよ?」
「だって・・・あ、いえ、ごめんなさい・・・」
 シーナさまにまんまとノせられた気もしましたが、確かに今の私はシーナさまだからいいや、と思って普通にオシッコしてしまいました。
 言われた途端に、カーッと恥ずかしさが全身を駆け巡りました。
「ま、そのくらいでいいでしょう。あんまりお待たせしたら悪いから出てきなさい。からだ拭いてあげるわ」
 シーナさまは、オシッコのことにはそれ以上深くツッコまれず、新しいバスタオルを持って私を待ち構えています。

 シーナさまにからだを拭いていただくときのふたりの暗黙の了解、マゾの服従ポーズになりました。
 シーナさまが、私の全身の水気を丁寧に拭ってくださいます。
 最後にシーナさまの右手人差し指が、スルッと私のアソコに潜り込みました。
「ぁあんっ!」
「難なくヌルッと入っちゃうわね?まだ中ジュクジュク。まあ仕方ないわね、直子だから」
「アンジェラたち、驚くでしょうね?言ってあるとはいえ、直子の濡れ方は想像以上だから」
 シーナさまの愉快そうなお声。

「さ、それじゃあそろそろ本番よ。グッドラック、直子」
 パチンと私の裸のお尻を叩いてから、ドレッシングルームの一番奥にあるドアのほうへひとりでスタスタ歩いていかれるシーナさま。
 私もあわてて後を追いました。

 そのドアの向こう側は、何て形容したらいいのか、摩訶不思議で妖しい雰囲気のお部屋でした。
 いの一番に、甘いアロマの香りに全身が包まれました。
 裸足に冷たい大理石の床。
 モーツァルトのピアノ曲が小さく流れています
 お部屋の真ん中に小さめなベッドがひとつ置かれ、ベッドを中心にその周辺だけがスポットライトで照らされたみたく、眩しく浮かび上がっていました。
 四方の壁際は間接照明で薄暗く、無機質で殺風景な感じです。

 ベッドの周りには、ナース服に似た清潔そう、かつお洒落なデザインのユニフォームに身を包んだアンジェラさんと研修のお3人。
 アンジェラさんのユニフォームは淡い藤色、研修のお3人は淡いレモン色です。
 蘭子さんと小野寺さんは、先ほどと同じ私服姿で、4人とは少し離れて座っていらっしゃいました。

「お待ちしていたわ。こちらは準備万端よ。さあ、始めましょう」
 アンジェラさんがニッコリ微笑んで、私を手招きしました。
「まずはこのベッドに上がって、うつぶせになってくださる?」
 アンジェラさんが傍らのベッドを指さしました。
 私は、恐る恐る近づいていきました。

「こちらに頭を向けてね」
 大きな枕と、なぜだか20インチくらいの薄いテレビモニターが乗ったラックが置いてある方向を指示されました。
 その反対側のほうには、見慣れない器具やタオルなどが乗ったキャスタートレイと大きめな姿見がベッドの傍らに置かれ、アンジェラさんたちは、その足側のほうに集まっています。
 
 そのベッドは、普通のベッドよりもやや高めで、私のおへその下くらいの高さ、幅も一般的なシングルベッドよりひとまわり狭い感じでした。
 あまり柔らかそうには見えないベッド表面には、見るからにふんわりしていそうな大きいタオルが敷かれていました。
 私は、踏み台を使っておずおずとベッドに上がり、柔らかい枕に顔を埋めてうつぶせに横たわりました。
 まばゆいくらいの光に照らされた私の背中とお尻を、みなさまが上から見下ろしてきます。
 まるで手術台に乗ったような気分です。

 小野寺さんが立ち上がったな、と思ったら、目の前のテレビモニターが明るく瞬き、何かが映り始めました。
 何だろう?と思う間もなく、モニター一杯に誰かのお尻らしき映像が映りました。
「あっ!」
 あわてて首を後ろに捻ると、ベッドの傍らに立った小野寺さんがハンディなビデオカメラを覗き込んでいました。
 そのカメラのレンズの先には、私のお尻。

「今日の様子はね、録画して編集して、このサロンの新人エステティシャンの研修用教材として、活用していただくのよ」
 シーナさまが枕側にいらして、私を見下ろしつつおっしゃいました。
「もちろん、施術する部分だけを映して、ミス・ナオコのお顔は一切出さないし、音声も全編アフレコで再編集するし、サロン関係者だけの内部閲覧に徹するから、ミス・ナオコには絶対ご迷惑はお掛けしないことを誓うわ」
 アンジェラさんが、お優しいお声でつづけます。
「だから、ミス・ナオコも痛かったり気持ち良かったりしたら、遠慮せずにお声をどんどん出していいから、ね?」
「それに、こうして自分が何されているか、逐一自分で見れるのって、直子の性癖にぴったりでしょう?わたし、アンジーから誰かモデルになってくれる人いない?って相談されたとき、まっさきに直子の顔が浮かんだもの」
「そういうことだから、いいわね?直子?」
 シーナさまに冷たいお声を投げつけられて、首を横に振れる私ではありません。
「は、はい・・・」
 お答えしながら眼前を見ると、自分のお尻が超どアップで映っていました。

「さあ、それでは施術に入りましょう。みなさんは、すでにご自分のからだで具体的な手順は試してきたのよね?」
「はいっ!」
 足のほうで、アンジェラさんと研修のお3人のやりとりが始まっていました。
 小野寺さんは、いったんビデオカメラを切ったらしく、モニターは真っ暗になっていました。

「それならワックスの使い方などに関しては、言及しません。今日は、実際にお客様に施術するとき、どういう点に気を遣うべきか、に重点を置いて説明していきます」
「はいっ!」
 アンジェラさんと研修のお3人、シーナさまが命名されたところのリナリナトリオのみなさんとのあいだに、緊張した雰囲気が流れています。
 シーナさまは、私の頭を見下ろしながらニヤニヤ笑い。
 蘭子さんも立ち上がって、私のお尻付近を見下ろしていらっしゃいました。
 私は枕に顔を埋め、でもまたすぐに不安になって上下左右をキョロキョロ。

「さて、まず最初の注意点ですが、O・I・V脱毛の場合、今日のミス・ナオコのように全裸になっていただく必要は、まったくありません」
「ケースバイケースですが、脱毛だけのお客様なら、上半身は普通に着たまま、もしくはローブを着ていただくとか、なるべく羞恥を感じられないように心配りすることが大切です」
「ご年配のかたは、それほどでもないですが、お若いと、とても恥ずかしがるかたもいらっしゃいます。そんな場合は、施術が見えないようにお腹のところにカーテンをしたり、お部屋を暗くしたり、工夫してください」

「そういう意味で、施術前のカウンセリングは重要です。お客様のニーズをしっかり把握して、出来る限り合わせるように」
「お客様が満足されれば、必ずリピーターになってくださいます。ですので、とくに初回のお客様には細心の心配りで接すること」
「ちなみにミス・ナオコの場合は、ミス・シーナが、ミス・ナオコはこうしたほうがお悦びになるとアドバイスをくれたので、そうしただけです」
 リナリナトリオのうちの誰かおひとりがクスっと笑ったようでした。
 それも恥ずかしかったのですが、何よりも冒頭のアンジェラさんのお言葉にピクンとからだが震えました。

 脱毛。
 エステにかかる、ということ自体が生まれて初めての体験でしたので、いったいこれから何をされるのか、ほとんど見当がついていませんでした。
 マッサージ的な何か、かな、と思いながらも、シーナさまから無駄毛処理を禁じられての訪問でしたから、そっちの関係だろうな、とも予想はしていました。
 今のお言葉でハッキリしました。
 私はこれから、みなさまの前でアソコ周辺の毛を脱毛されるんだ・・・

 いったいどんな方法で?
 私が知っている脱毛方法は、カミソリか脱毛テープ、それとレーザー。
 レーザー脱毛器ぽい機械は見当たらなかったので、たぶんテープなのかな?
 そう言えばさっき、ワックスっておっしゃっていたな・・・
 ワックスって、ローソク?

 いずれにしても私はこれから、その部分をみなさまにじっくり視られながら、思う存分弄られちゃうことにはなるのでしょう。
 おまけにそれがビデオとして残されてしまうのです。
 あっ、だめぇ・・・
 アソコの中がみるみるうちに、ウルウル涙ぐんできました。


コートを脱いで昼食を 18


2013年10月20日

コートを脱いで昼食を 16

 ソファー、テーブル、ソファーと川の字にレイアウトされた豪華な応接セット。
 みなさまがよーくご覧になれるようにとシーナさまに手を引かれ、ソファーが無い側のテーブルの後ろに立たされました。
 さっきまで私とシーナさまが座っていたソファーには、研修のお3人がお座りになり、5人全員が座ったまま少しからだを斜めにひねって、私に注目しています。
 小野寺さんは、入口近くの椅子に座ったままでしたが、視線はしっかりこちらに向けられていました。

「ほら、さっさと脱ぎなさいっ!」
 私の傍らにお立ちになったシーナさまが、どこから取り出したのか、アンテナ式のポインターペンを伸ばして、私のジャケットをつっついてきます。
「もう少しテーブルから離れなさい。みなさんから下半身が見えにくいでしょう?」
 シーナさまのご指示通りにしながら、私は観念しました。
 こんな状況になったら、もはやシーナさまに逆らえるはずがありません。
 それに私は、こんな状況をいつも妄想していたはず。
 シーナさまは、私の妄想を実現させてくれようとしているのです。
 だけど現実になると、やっぱりすごく、例えようもないほど恥ずかしいです。

 ジャケットのボタンをはずし、両腕を袖から抜きました。
 いつの間にか私の傍らに来ていた小野寺さんが、私が脱いだジャケットを受け取ってくださいました。
「あ、ありがとうございます・・・」
 小さな声でお礼を言うと、小野寺さんはニコッと笑い、ジャケットを持ったまま私の至近距離に立ち、そのまま待機されました。

 ちょっと迷ってから、先にスカートを脱ぐことにしました。
 ホックをはずして足元に落とし、スリッパを脱いで拾い上げました。
 小野寺さんが手を差し伸べてきたのでお渡しします。

 次はブラウス。
 このブラウスを脱ぐと、上半身はブラジャーだけになってしまいます。
 でも、それよりも心配なのは下半身でした。
 一枚づつ脱いでいるあいだずっとドキドキ心臓が高鳴り、それはもちろん性的興奮なので私の淫乱なアソコはヒクヒクとのたうち、恥ずかしいおツユをとめどなくジワジワ分泌していました。
 それは、淡いピンク色のショーツの薄いシルク地など、いともたやすく浸透して広範囲を色濃く変色させ、パンティストッキングの表面にまで滲み出ているはずでした。
 今はブラウスの裾でかろうじて隠れていますが、ブラウスを取れば、誰の目にもあからさまにわかってしまうくらいに。
 リボンをほどき、ボタンをはずしていきます。
 ブラウスを左右にそっと開くと案の定、股間がお漏らしでもしちゃったみたいに盛大に変色していました。

 私は、お洋服を脱ぐあいだ中ずっとうつむいていました。
 アンジェラさんたち6人のほうを、どうしても見ることが出来ませんでした。
 どんなお顔をされて、どんなお気持ちで、私の、この突然のストリップショーをご覧になっているのだろう?
 ちょっぴり知りたくもありましたが、それの100倍以上の恥ずかしさで、どうしても顔が上げられませんでした。
 みなさまも、誰も一言も発さず、まるでこのお部屋には誰もいないかのようにシンと静まり返っていました。
 ただ、痛いほどの視線が素肌に突き刺さってくるのだけを感じていました。

 ブラウスを開いたとき、この後、とめどなく襲われることになる、今すぐこの場を逃げ出したいほどの恥ずかしさの、最初のピークが訪れました。
 こんな恥ずかしいシミで汚れたソコは、絶対視られたくない。
 もういてもたってもいられず、クルッとみなさまに背中を向け、手早くブラウスを脱ぎました。
 すかさず小野寺さんの手がブラウスに伸び、レストランのウェイターさんのトーションのように左腕に掛けていた今までのお洋服とひとまとめにして両手で持ち、入口のほうへスタスタ歩いて行かれるのが、視界の端に映りました。
 
 シーナさまに叱られるかな?とも思ったのですが、何もおっしゃらないので、背中を向けたままの姿勢で一気にパンティストッキングもずり下げました。
 穿き慣れていないので、足首から抜くのに少し手間取り、からだが大きく揺れて、おっぱいがプルンと跳ねます。
 足首から抜いて丸まったパンティストッキングの一部分は、少し粘りのある液体でジットリ濡れていました。

 これでもう、あとはブラジャーとショーツだけになってしまいました。
 首にマゾの首輪も着けていますが、たぶんこれは、はずさないほうが良いのでしょう。
 シーナさまがまだ何もおっしゃってこないので今のうちと思い、みなさまに背中を向けたまま、両手を背中へまわしてブラのホックをはずし始めました。
 気が焦って手元が震え、なかなかはずれないホックにジリジリしながら、頭の中で考えていました。

 これはすべて、シーナさまの計算ずく。
 私におめかしさせたのも、みなさまの前で時間を掛けてお洋服を脱がさせることで、私の羞恥心を最大限に煽るための手段だったのでしょう。
 どうせ人前で裸になるのであれば、始めからノーパンノーブラのワンピース姿か何かで、一枚脱いで即全裸、みたいなほうが、気持ち的にラクだったような気がしていました。
 
 ノーパンノーブラで人前に現われること自体が、すでにかなり恥ずかしいことではあるのですが、そんな格好をする人はつまり、そういう人として見られますから、裸になったときのインパクトもそれなりのものになるでしょう。
 一方、お洒落してきちんとした格好をしていれば、一般的にごく普通の人として見られます。
 そんな人が、シーナさまのご命令ひとつで、お洋服を脱ぐ過程を第三者にじっと視られながら、裸になる。
 視ていらっしゃるかたも、この人はいったいどんな人なのだろう?って興味シンシンになられるだろうし、脱ぐほうも、出来ることなら隠しておきたい自分のヘンタイ性癖を、自らの手で、時間を掛けてあからさまにすることになるので、その恥辱感は相当キツイものになります。
 そこまでお考えになっての、シーナさまのご指示。
 シーナさまって、やっぱりスゴイな、って、そんな場合ではないのですが、感心してしまいました。

 ブラジャーをはずして足元に置き、覚悟を決めてショーツに手をかけたとき、シーナさまのポインターペンがヒュンと一閃、前屈みでショーツを脱ぎかけていた私の裸のお尻をペチッと叩きました。
「ぁんっ!」
「ちょっと何?みなさんにお尻なんか突き出して?失礼な子ね。みなさんのほうへ向きなさい!」
「あっ、は、はい!」
 膝の上までずり下げていたショーツを素早く足首まで下ろしました。
 中途半端に生え揃った翳りの下から垂れ下がる透明なか細い糸が、何本か足首のほうへとツーっと伸びては切れました。

「それと、悪いのだけれど小野寺さん?バスタオルか何か、一枚貸していただけるかしら?」
 再び私の傍らに戻っていた小野寺さんが、またスタスタと入口のほうへ行かれたようでした。
 私は背中を向けたままその場にしゃがみ、ショーツの濡れている部分が表に出ないように丸めてから、隠すように足元のブラジャーのカップに押し込みました。

「ほら、小野寺さんからタオル受け取って、自分の足元に敷いて、さっさとみなさんのほうに向きなさい!」
「直子、お股からえっち汁、ダラダラじゃない?綺麗なペルシャ絨毯が台無しになっちゃうわよ?この絨毯、お高いのよ?ほら、早くしなさいっ!」
 誰かがクスッと笑い声を洩らしたのが聞こえました。
 ポインターペンでお尻をペチペチされ、私は足元にバスタオルを敷き、右手は股間に、左腕でバスト全体を隠しながら、ゆっくり回れ右をしました。

 私がみなさまのほうを向いたと同時に、小野寺さんがその場にひざまずき、私が脱いだブラジャーとショーツとパンティストッキングを拾い上げました。
「あっ、それは・・・」
 小野寺さんは立ち上がってニッと笑い、丸まったパンティストッキングとショーツをもう一度広げ、丁寧に折りたたんでからブラジャーと一緒に入口のほうへ持って行ってしまいました。
 小野寺さんの指が私のおツユで汚れちゃった・・・
 言いようのない恥ずかしさが、全身を駆け巡りました。

「ねえ直子?あなたのさっきからのその態度は何?」
 シーナさまが怒ったみたいなお顔になり、私の顔を覗き込みます。
「今日はね、アンジーたちがあなたのからだをいっそうキレイにケアするためにわざわざ集まってくださったのよ?」
「それなのに、背中を向けるは、お尻を突き出すは。今だって、うつむいちゃって、隠しちゃっててどうするのよ?」
「直子が裸になったら、するべき姿勢があるでしょう?わたし、さんざん教えたはずよ?」
「ほら、まず顔を上げなさい!」
 同時にお尻をペチッとされて、私はうつむいていた顔を恐々上げました。

 アンジェラさんと蘭子さんは、困ったような曖昧な笑顔をされています。
 研修のお3人は、肩を寄せ合って興味シンシンのワクワク顔。
 小野寺さんは唇の両端だけを少し上げたクールな微笑。
 みなさんじっと私のからだを見つめていました。
 おのおののかたと視線が合うたびに、からだの奥がキュンキュン疼いてしまいます。
「顔を上げて、前を向いて、それから?」
 シーナさまが間髪を入れずにたたみかけてきました。
「直子のからだを隅々までじっくり視ていただくのに、ピッタリなポーズがあるでしょう?」

 シーナさまがおっしゃっているのは、マゾの服従ポーズ、のことだとわかっていました。
 ここまで来たらもう仕方ありません。
 私は、まず両脚を、休め、の姿勢くらいに開き、一呼吸置いてから意を決して、両手をゆっくり胸と股間からはずし、頭の後ろで組みました。
 私の動きに合わせて、アンジェラさんたちが少し身を乗り出し、隠されていた部分が露になるに連れて、視線がアチコチに散らばるのがわかりました。

 ああんっ!
 なんていう恥ずかしさ。
 なんていうみじめさ。
 みなさまがきちんとお洋服を着ている中で、ひとりだけ裸んぼの私。
 それもこんな豪華なお部屋の中で、全員がファッショナブルに着飾っている中で、私だけが首にマゾな証のチョーカーひとつだけの素っ裸。
 両腕を頭の後ろで組み、腋からおっぱい、アソコまで隠すことを禁じられた恥ずかしすぎるポーズで、シーナさまを含めて7人からの容赦ない好奇の視線を素肌に浴びせかけられている私。
 このセレブな空間の中で、一番身分が低いのは誰なのか、ということを嫌と言うほど思い知らされる、残酷なシチュエーションでした。

 妄想の中でなら今まで何度も思い描いたことがありましたが、現実でこんな目に遭うのは初めてでした。
 今日出会ったばかりの、昨日までは見知らぬ同士だった人たちに全裸を視られている私。
 この場にいるかたたち7人が全員お美しく、服装にも居住まいにも優雅な雰囲気を醸し出されているので、なおさら今の自分の立場が屈辱的でした。
 みなさまの慰み者・・・
 そんな言葉が頭に浮かび、狂おしい被虐感で今にも膝が崩れ落ちそう。
 今の私ほど、メス犬マゾペットの首輪が似合う女は、この世にいないでしょう。

「あら、ずいぶんと薄いのね・・・」
 私の股間をじっと見つめていたアンジェラさんが、ポツンとつぶやきました。
「そのくらいなら、たいした手間もかからなそうだし、研修にはうってつけね」
 張りつめていた緊張を和らげるみたいに、アンジェラさんがおやさしいお声でおっしゃり、ほっこり笑いかけてくださいました。
「それにミス・ナオコ、きれいな裸だわ。バストも良い形だし、腋も綺麗ね。肌も良くお手入れされているようだし」
「まあ、強いて言えばウエストをもう少し絞りたいかな?」
「ほら直子、褒められたのだからお礼を言いなさい」
「あ、ありがとうございます」
 シーナさまに促されて、服従ポーズのままペコリと頭を下げました。

「そんなに薄いのなら、うちに3、4回通ったら、永久ハイジニーナにもなれそうね。ミス・ナオコはそれがお望みなのでしょう?」
「あ、えっと、ハイジニーナって?・・・」
「パイパンのことよ。パイパンのエステ風おシャレな呼び方」
「直子はずっとパイパンのままが理想なんでしょ?視られたがりのマゾだから」
 シーナさまが教えてくださり、私は小さく、はい、とアンジェラさんにお答えしました。
 アンジェラさんが沈黙を破ってくださったおかげで、場にリラックスしたムードが若干戻り、研修のお3人も、私を視つつ、何やらヒソヒソしてはクスクス笑っていらっしゃいます。

「ご覧いただいた通り、直子はこういう女なの」
 シーナさまが私の横に立ち、アンジェラさんたちにお話し始めました。
「人前で裸にされて、恥ずかしがっているクセに、ここはこんなだし・・・」
 ポインターペンで、私の尖りきった左乳首をピンと弾きました。
「ぁあんっ!」
「ここも洪水みたいに濡らしちゃう、露出症のヘンタイ女」
 ポインターペンが私の土手をつつきます。
「その上、わたしの命令には絶対服従の真性マゾヒスト」
 ポインターペンが私の両腿の間を通過してから上に上がり、ワレメにグイッと食い込んできました。
「あっ、だめ・・・ですぅ・・・」
 シーナさま、ヒドイ。
 みなさまの前でそんなこと・・・

「だからくどいようだけれど、一切遠慮無しで、ぞんざいに扱っちゃっていいからね。虐めれば虐めるほど、この子は悦ぶはずだから」
「ほら、直子からもお願いしなさい」
 私の股間にポインターペンの側面を食い込ませてゆっくり前後しながら、シーナさまがニヤリと笑いました。
「ほ、本日は、よ、よろしくお願いいたしますぅ」
 ポインターペンの刺激にクラクラしつつ、マゾの服従ポーズのまま、悦びの声を抑え込んでなんとかご挨拶しました。
 アンジェラさんたちもそれぞれ、ビミョーな笑みを浮かべて会釈を返してくださいました。

「さあさあ、それではみんな着替えて。手早く準備をしましょう!」
 アンジェラさんの一声でみなさまが立ち上がりました。
「あ、直子のシャワーは、わたしが連れて行くから、蘭子さんたちはまだゆっくりしていて」
 シーナさまが蘭子さんと小野寺さんにそう告げて、私の右手を取りました。
「直子は、その今踏んでいるタオルで自分のオマンコを押さえて、わたしについてきなさい」
 アンジェラさんについてお部屋の外に出ようとしていた研修のお3人が、クスクス笑う声が聞こえてきました。


コートを脱いで昼食を 17