2013年6月15日

独り暮らしと私 14

 マッチポイントは、あきらかに狙われていたのだと思います。
 ゆるいボレーとドロップショットでネット際におびき出された私のからだめがけて、鋭いスマッシュが飛んできました。
 咄嗟にからだを開いてかわそうとしたのですが一瞬遅く、矢のようなボールが左の乳房を横からかすめ、乳首の洗濯バサミが左右2本とも、ものの見事にキレイに弾き跳ばされました。
「あぁっうぅぅーんっ!」
 乳首をひきちぎるような、その甘美な激痛に堪らず大きく喘いで、その場にうずくまってしまう私。
 内腿をドクドクとえっちなおツユがしたたっていきます。

 ざわついていた観衆が束の間しんと静まり返り、すぐに弾けたような大歓声と拍手が広がりました。
「あの子、コートでマジでイっちゃったんじゃない?」
「本当に気持ち良さそうな声だったよねー」
「信じられなーい!ドヘンタイ!」

 大騒ぎな観衆をたしなめるように、試合終了を告げるホイッスルが響き、私はよろよろと立ち上がり、コーチの前にお相手とふたり、並びます。
 シーナさま似のコーチは、苦笑いのようなものを浮かべて私のウェアを上下とも直してくださり、私からラケットを取り上げて代わりにデッキブラシとモップを渡されました。
 そして、まず無言で私のサイドのコートを指差し、次にシャワールームへつづく通用口を指差しました。
 あなたが汚したコートの床をキレイに拭いて、それからシャワールームを掃除してきなさい。
 そういう意味でしょう。

 あまりの恥ずかしさとみじめさにうつむいて、モップの先だけを見つめて床を拭いていると、さっきまで見物人だった人たちがゾロゾロとコートに集まってきました。
 どうやらこれから、通常のレッスンが始まるようです。
 
 モップをせっせと滑らせている私を遠巻きにして、てんでにストレッチや屈伸運動を始めています。
 からかいや蔑みの言葉がかけられるでも無い、衣擦れだけが聞こえる静寂の中、ただただ好奇と侮蔑に満ちたたくさんの不躾な視線が、私の全身に浴びせられていました。
 逃げるように通用口へと駆け出す私・・・

 試合終了のとき、リビングルームの鏡の中の私は、ラケットのグリップを左乳首の洗濯バサミに横からあてがい、勢い良く右へと滑らせました。
 乳房が右側へプルルンと派手にひしゃげながら歪み、ふたつの洗濯バサミがバチバチッと一気に右方向へ弾け跳びました。
「ああーーーっつぅーーうーんんっ!!!」
 両膝が崩れ落ち、その場にへたりこみます。
 乳首発の激痛は、全身を駆け巡るうちに大きな快感に変わって両腿の付け根に集積され、悦びの液体となって太ももをヌルリと滑り落ちました。
 腰全体がビクンビクンと何度も波打ちます。
 ああんっ、イっちゃった・・・

 快感の余韻に、ヒクつく私のからだ。
 頭の半分でその余韻に浸りながらも、もう半分では、更なる恥辱へとストーリーが淡々と進んでいました。
 進んでいく脳内妄想に急き立てられるように、膝立ちの四つん這いでよろよろとバスルームへ向かいました。

 このスポーツクラブのシャワールームは、中央にタイル張りの広めな通路を挟んで、扉付きのシャワーブースが左右に5つずつ並んでいる構造。
 今は誰も使っていないので、各シャワーブースの扉がすべて内側に開かれている状態。
 ここのお掃除は、これまでレッスン生全員の当番制だったので、体験済みでした。
 通路の突き当たりにある洗面台の蛇口にホースを繋ぎ、お水を床に撒きながらデッキブラシで通路と各ブース内部をゴシゴシ。
 これからは毎週、私がこの格好で、やらなければいけないのです。

 あんなにも手ひどい辱めを受けたのに、いいえ、受けたからこそなのですが、私のからだはムラムラでオーバーヒート寸前でした。
 からだ全体が強烈に、もっともっと直接的、物理的に虐めて欲しがっていました。
 誰もいないのだから、ここでちょこっと自分を弄って慰めて、落ち着いてからゆっくりお掃除をしよう。
 そう考えるのは当然です。

 一番奥のシャワーブースに入り、扉は開けたまま壁にもたれます。
 デッキブラシは傍らに立てかけ、空いた右手をスコートの中に潜り込ませます。
「あふんっ」
 指二本がツルンと難なく這入ってしまいます。
 左手はウェアの上から右おっぱいを鷲づかみ。
「ああんっ」
 そのまま腰を前後に揺らし始めます。
 人差し指と中指を迎え入れては追い出す私のアソコ。
 チュプチュプチュプ・・・
「うぅーんっ、うっうーん」
 更なる刺激を渇望していたからだは、いとも簡単に登りつめていきます。
「あーんっ、いーーっ、いーくぅーーっ!」

 ガチャン!
 もうすぐてっぺん、というそのとき、シャワールームのドアが開く音がしました。
 つづいてパタパタという複数の足音。
 私はあわてて秘部から指を抜き、着衣を直してデッキブラシを手にしました。

「あれー?誰もいないよ?」
「逃げちゃったのかな?あいつ」
「あそこまで恥さらしちゃったら、そりゃあ逃げたくもなるわよねー」
 愉快そうに弾んだお声に、ビクンとからだがすくみます。

 私は、さもさっきからずっとお掃除をしていたフリで、デッキブラシの先をシャワーブースの外に滑らせます。
「あっ、あそこにいるみたい」
 ひとりが言って、バタバタと足音が近づいてきました。

「ああ、いたいた。マゾ子ちゃん」
「うちら、あんたがちゃんと掃除しているか見てきて、ってコーチに言われたのよ」
 私はまだ動揺していて、彼女たちに視線が向けられません。
「あっ、そ、そうなのですか。ご苦労様です」
 うつむいたままお礼を言っていそいそ、お掃除に集中しているフリをします。

「本当に面白いショーだったわよね。あんな恥さらしなマネ、あたしには死んでも出来ないわー」
「マゾ子ちゃんのおっぱい、きれーだったよ。ねえ、もっかい見せてよ?」
「ねえ、マッチポイントのあれ、やっぱ本当にイっちゃったの?ねえ?ねえ?」
 楽しくて仕方ない、という感じ丸出しのはしゃいだお声は、なんだかまだ幼さが残る若々しさ。
 意を決して視線を上げました。

 私を監視に来たのは3人。
 スクールのレッスンでは、お顔を合わせたことの無い人たちでした。
 3人お揃いで羽織っているスウェットパーカーに校章のようなものが入っているから、まだ高校生?
 それが無くても、遠慮の一切無いなれなれしいしゃべりかたや、好奇心満々のキラキラした瞳を見れば、明らかに3人とも私より年下。
 似たような茶髪で塗り過ぎなメイク、見るからにイジワルそうに見下したお顔で、3人が私をニヤニヤ見ていました。

「ねえ、うちらさっきから質問してんだよ?何シカトしてんのよ?」
 リーダー格らしい、一番イジワルそうな子が私の肩を指でグイッと押しました。
「あっ、ごめんなさい。何でしたっけ?」
 この子たちは、これから私をどうする気なのだろう?
 期待と不安で胸がドキドキ。

「何でしたっけ、じゃないわよ。試合前にコーチが言ってたでしょ?」
「あの試合に負けたほうは、このスクールの一番下になって、服従とご奉仕が義務になるって」
「つまり、あんたはうちらみんなの、言わばドレイになったのよ。すべてに服従して、絶対逆らえないってワケ」
「だから早速うちらが遊んであげようと思って来てやったのに、その態度は何?」
「あっ、ごめんなさい。失礼いたしました・・・」
 すがるような目で彼女たちを見つめてしまいます。
 私のマゾっ気がみるみるうちに心を支配して、ゾクゾク感じてきています。

「やだ、こいつ目をウルウルさせちゃって、マジでドマゾなんだ」
「今日からあんたの名前はマゾ子になったから。うれしいでしょ?」
「コーチもみんなもそう呼ぶってさ。よかったね、マゾ子?」

 この年代の、とくにこういうタイプの女の子たちは、一度嫌ったり軽蔑したり見下した同性に対しては、とことん残酷になれるものです。
 女子同士のイジメほど陰湿なものはない、とはよく言われること。
 スクール公認で私というおもちゃを手に入れた彼女たちは、私をいたぶることしか考えていない様子。
 私は、逆らわないことに決めました。

「ほら、うれしいか、って聞いてんだよっ?」
 ひとりが私のテニスウェアの胸倉を掴み、お顔を寄せてきました。
「は、はい。嬉しいです・・・」
「キャハハハ!うれしいだってー。さすがマゾだねー」
「素直でいいじゃん。最初っからそうしてればいいんだよー」
 3人が笑い転げます。

「じゃあさ、マゾ子はなんで、マンコに毛が無いの?」
「そ、それは、私、もともと薄いから・・・」
「嘘つけ。どうせどっかのヘンタイ男にでも剃られちゃったんだろ?マゾ子、スケベそうだもんねー」
「まあ、マゾだからお似合いって言やーお似合いじゃん」
「でもよくそんなもん、人前に晒せるよねー。恥ずかしい女!」

「だいたいドレイのくせに、デッキブラシなんて贅沢なもの使っていいワケ?ドレイはドレイらしく四つん這いで雑巾がけだろ?」
 デッキブラシを奪い取られ、代わりに濡れ雑巾を投げつけられました。
「ほら、もう一回、通路からやり直し!」
 シャワーブースから追い立てられ、通路に出たところで背中を押さえ付けられ、タイルの上に正座させられました。

「マゾ子がサボらないように、うちら向こうとこっちで見張ってるから、一生懸命、心を込めて雑巾がけしなさいよっ?」
 ひとりがドアのところまで行って、こちらを向いて立ちました。
「はい、それじゃあ雑巾がけ、はじめっ!」
 私は、意を決して四つん這いになり、ドアのほう目がけて雑巾を滑らせました。
 スコートの短い裾は、高く上げた腰のために引力に従って背中のほうへとめくれ上がり、まったく用を成していません。

「うひゃー!お尻丸出しー」
「って言うか、マンコもコーモンも丸見えじゃん。ミットモネー、カッコワリー」
「なんだか本当に犬みたいだよね。マゾ女のことをよくメス犬って呼ぶの、初めて実感できたよー」
 3人が大きな声で言い合いながらゲラゲラ笑っています。
「ほらほらー、もっとおケツを突き上げなさい、マゾ子ちゃーん」

「まだまだ半分も終わってないわよっ!」
 ドアのところにいる子が笑いながら、私が奥へと戻るときに体勢を変えて向けた丸出しのお尻を、突然バチンと平手ではたきました。
「あはーんっ!」
 予期せぬ刺激に、自然と淫ら声が出てしまいます。
「やだーっ。あはーんって何よ、あはーんって。マゾ子、こんな状況でもサカってるの?」
「あたりまえじゃん。それがマゾだもん。うちらが虐めるほど悦んじゃうのよ」
 それから、私が方向転換をするたびに、思い切りお尻をぶたれるようになりました。
 そのたびに喘いでしまう私。

「マゾ子のお尻、まっかっかー」
「すごい熱持ってそうだよね。見てるほうが痒くなっちゃう」
「ああされてもまだ、悦んでるのよねー。マゾってマジすごいわー」

 もうすぐ通路の雑巾がけは終わり、という頃に、ひとりの子が言い出しました。
「ところでさー、さっきから不思議だったんだけど、マゾ子、掃除してたはずなのに、ホースが出てなくね?通路も濡れてなかったしさ」
「そう言えばそうね。ちょっとマゾ子!」
 再び奥のシャワーブースの前で3人に囲まれます。

「うちらが来るまでに30分くらいあったわよね?マゾ子、その間、何してたの?」
「し、試合で疲れてしまったので、ちょっと休憩してから・・・お、お掃除を・・・」
「さ、最初は乾拭きがいいかな、って・・・」
「うちらが来たとき、マゾ子はそのブースから出てきたわよね?デッキブラシ持って」
 ひとりが指差したブースをもうひとりが覗き込みました。
「あーーーっ!」
 覗き込んだ子が大声をあげ、指差す方向を見ると・・・
 ちょうど私がもたれていた壁の足元にあたる床に、見るからに粘液性な白濁液の大きめな水溜りが出来ていました。

「あれって、スケベ汁じゃない?」
「ちょっとマゾ子、どういうこと?」
「掃除もしないで優雅にひとりエッチかよ」
 3人が呆れたお声で私に詰め寄ります。

「ご、ごめんなさいっ!」
 私は、バレてしまった恥ずかしさと、彼女たちがこれからもっと残酷になっていくであろうという予感に打ち震え、身悶えしたいほど感じながらも、ただただうつむいています。

「ねえ、こっから先は、あたしに仕切らせてくれない?」
 3人のうち、一番普通っぽい感じだった子が、他のふたりに突然の提案。
「マゾ子見てたら、あたしもガマン出来なくなっちゃった」
 さっきドアのほうで、私のお尻を最初に叩いた子です。

「実は、あたしもけっこうSM好きでさ。って言ってもあたしは根っからのSなんだけどね」
「その手の小説やマンガ読み耽って、あこがれててさ。一度でいいから、可愛い子ぶった年上の女を徹底的に恥まみれにして、泣くまで虐めてみたかったんだよね」
「ゆくゆくは、ノーマルなイケメン男を、あたしだけのマゾ奴隷に調教するのが夢なんだけどね」
「まずは同性を虐めるところから始めてみようか、って思ってたんだ」
「マゾ子くらいドヘンタイ女なら、あたしも手加減無しで、思ってたこといろいろ試せそうだしさ」
 そう言いながら、その子は私の全身を舐めるように見て、ニヤリと笑いました。


独り暮らしと私 15


2013年6月8日

独り暮らしと私 13

 テニスウェアは上下とも、完全に乾いていました。
 洗濯したてなので、スコートのプリーツが少しヨレヨレシワシワなのは仕方ないこと。
 下着を着けるかどうか、ちょっと迷いましたが、午前中に決めた2着だけルールを思い出して、そのまま素肌に着ることにしました。

 かぶりのテニスウェアは、普通のポロシャツタイプですから、ノーブラが一目で露骨にわかっちゃうほどぴったりフィットではありません。
 でも、ブラをして着ているときよりバストの頂点が二か所、妙に尖って目立っていて、あれっ?って人目を惹く感じ。

 その恰好でリビングに戻りました。
 上半身は、久しぶりの布と素肌とが擦れる感覚に敏感に反応しつつも戸惑い気味、下半身は、衣服を着ているはずなのに妙にスースーして落ち着きません。
 ソファーなどの位置をずらし、大きな姿見の前に素振りをしても危なくないだけの広めなスペースを作りました。

 ラケットを握り、実際に試合に臨むように腰を落として前傾姿勢に構え、エアテニスを始めてみます。
 フォアハンド、バックハンド、ボレー、スマッシュ・・・
 ステップを踏み、からだを大きく動かすたびに、太ももの四分の一も隠していない短いスコートの裾がキワドクひるがえります。
 素振りをしながら、視線がどうしても鏡の中の自分の下半身を追ってしまいます。

 あっ見えた。
 いやん、恥ずかしい!
 抑えてくれるものがないおっぱいも、ウェアの下で派手にプルプル暴れています。
 やっぱりこれ、すっごくえろい。

 最近やっと、狙ったところへ打てるようになってきたサーブのフォーム。
 伸び上がりながらからだを後ろに反らして大きく振りかぶると、スコートの裾がフワッと舞って、隠すものが何も無いアソコに直に空気が当たるのがわかります。
 打ち終わった体勢を後ろから見ている人がいたら、突き出した裸のお尻が丸見えのはず。
 こんなの恥ずかし過ぎです。

 もしも本当にこんな格好で、大勢の人が見ている前で試合をやらされることになったら・・・
 テニスウェアの下でおっぱいを盛大に揺らし、アソコもお尻も丸見えでコートを右往左往する私。
 それをニヤニヤ視ている観客たち。
 まさに恥辱という言葉がふさわしい、晒し者状態。

 鏡の中で素振りをくりかえす自分の扇情的な姿を、お友達と行ったスポーツクラブのテニスコートの中に置いてみました。
 途端に、自分でも呆れる位スラスラと、いやらしい妄想が頭の中に溢れ出てきました。

 全裸家政婦の私は、ずっとお家にいるだけだと運動不足になってしまうので、週に一回、テニススクールに通うよう命じられます。
 サディストな主が決めたことですから、どんなにひどいところなんだろう、と怯えていたのですが、行ってみたらいたって普通のテニススクール。
 主の車で送り迎えされていたので、どこにあるかはわからないけれど、東京郊外っぽい駅のそばのお洒落なスポーツクラブ。
 屋内コートが2面ある大きな倉庫のような造りの練習場で、若い女性ばかり10人以上がレッスンを受けています。
 ご指導してくれるコーチ役のインストラクターも全員妙齢の女性。
 技量に合わせて、基本からしっかり教えてくれます。

 ようやくテニスらしく打ち合いが出来るようになって試合形式のレッスンが増えた頃、そのテニススクールが本性を現しました。
 
 ある日のレッスン。
 コートに出ると、レッスン生が私を含めて二人しかいません。
 コーチの女性、どことなくシーナさまに似た感じの人、が私たちに告げます。

「これまであなたたちの練習振りをずっと見てきたのだけれど、とくにあなたたちふたりは、勝負に対する真剣さが足りないわ」
「絶対に勝つんだ、っていう執念を感じられないの。それがないとこの先もっとうまくはなれない」
「だから少し荒っぽいけれど、あることをしてもらうことにしたわ」
 言い終えてニヤリと笑います。

 そして告げられたのが、アヤさんに教えてもらったのとほぼ同じルールでのストリップテニス。
 ただひとつ違っていたのは、7セットマッチで4セット先取なこと。
 つまり、3つ負けてノーブラノーパンになった後も、更にコートで試合をつづけなければならないのです。

「試合の途中で下着を脱がなくちゃいけないなんて、すごく恥ずかしいことよね?」
「でもそんな恥ずかしい思いをしなくてすむ方法がひとつだけあるわ。とても簡単なこと」
「勝てばいいのよ」

 これは絶対、私の偏見と言うか思い込みだとわかっているので、聞き流して欲しいのですが、テニスが強い人って、Sっぽい雰囲気の人が多いような気がします。
 別の言い方をすると、S度が強い人ほど、うまくて強い印象。
 打ち返せないような場所を狙って意地悪くボールを返し、相手が疲れたところで強烈なスマッシュ。
 テニスというスポーツ自体に、SMチックな要素が大いにある気がするのです。

 実際、テニス授業でコーチから右へ左へとボールを散らされるのを、必死になって追いかけていると、いたぶられている、という言葉が頭に浮かび、私のマゾっ気がチクチク刺激されてしまいます。
「ほらほら、追いつけるはずよー」
 なんて言いながら、もう一歩、という微妙なところにボールを返してくるコーチの嬉しそうなお顔には、私を虐めているときのシーナさまややよい先生と同じ、サディスティックな笑みが浮かんでいるように見えて仕方ありませんでした。
 パコーン、パコーンっていう音も、なんだかお尻をぶたれているみたいだし。
 
 マゾな私は心の中で、ああもうお許しください、これ以上虐めないで、と被虐心全開にしつつ、縋りつくようにボールを追いかけます。
 その翻弄されている感じは、けっこう私にとって気持ちのいいことで、そういう意味でテニスというスポーツが大好きになりました。

 真面目にテニスに取り組んでいる人にとっては、不純過ぎますよね。
 どうか忘れてください。

 私の対戦相手に指名された人は、確かにいつも無表情で、それゆえにやる気が無さそうにも見える、そう、私にアンスコのことを教えてくれた小宮さんみたいなタイプの人でした。
 ただ、彼女は外見上、無気力に見えるだけで、テニスの技量的には私よりぜんぜん上なのは今までのレッスンでわかっていました。
 私にはほとんど勝ち目が無い試合。
 やる前から絶望的な気持ちになっていると、さらに追い討ちをかける事態が待っていました。

 他のレッスン生やコーチたちがぞろぞろとコートの回りに集まってきたのです。
 みんな一様にニヤニヤ笑いを浮かべて私たちを見ています。
 見も知らぬ人たちに混じって主の顔も見えます。
 全部で30人くらい。
 完全な見世物状態です。

 この試合に負けたほうは・・・
 次のリベンジ試合まで、毎週のレッスンもノーブラノーパンで受けなくてはいけないこと。
 施設のトイレとシャワールームの清掃をひとりで、もちろんその格好でしなければいけないこと。
 このテニススクールの最下層レッスン生としての自覚を持ち、他のレッスン生すべての人たちに服従し、ご奉仕しなければいけないこと。
 を約束させられて、試合が始まりました。

 私のサーブで始まった試合は、予想通り一方的。
 あれよあれよという間に、第一セットを落とします。
 アンダースコートを脱いで自前のショーツ丸出し。
 これだけでもかなり恥ずかしいのに、こんなの序の口に過ぎません。

 第二セットもあっさり負け。
 ベースラインのところで、コソコソと腕を抜いてブラをはずそうとしていると、コーチから叱責の声が飛びます。
「なにをもたもたしているの!?時間が無いのだからさっさと脱ぎなさい!」
 別のコーチがふたり駆けてきて私は彼女たちにがっちり押さえつけられ、バンザイさせられて強引にウェアを脱がされます。
 ブラを剥ぎ取られてようやく開放。
 みんなの前でおっぱい丸出しで、再びウェアをかぶりました。

 第三セットはノーブラ状態。
 恥ずかしくてみじめで仕方ないのに、私の乳首はどんどん尖ってウェアを内側から突き破りそう。
 その刺激が股間をぬるませ、ウズウズモヤモヤしてしまい、いっそう足が動きません。
 1ゲームも取れずに敗れた私は、観念して自らショーツをずり下げました。

 ノーブラノーパンの第四セット。
 サーブがまともに入りません。
 スコートがひるがえり、私の股間が露になると、観客席にどよめきが広がりました。
「・・・毛がない?・・・パイパン?・・・・全剃り?・・・ヘンタイ?・・・」
 そんなささやきがザワザワと聞こえてきます。

 コートチェンジするたびに、観客たちはゾロゾロと私のサイドに集まってきます。
 写真を撮っている人もいます。
 ヒソヒソ声だったおしゃべりも、だんだん普通の声になってガヤガヤ、やがては大きな声で野次られ始めました。

「まじめにやんなさいよー」
「ほらー、もっとお尻振ってー」
「がんばってーパイパンちゃーん」
「お尻の穴まで丸見えよー」

 驚いて、呆れて、やがて侮蔑と嘲笑へと移行していく、冷ややかな同性たちの視線。
 私がミスすするたびに拍手と笑い声が上がります。

 第四セットの1ゲームを落としたところで、コーチに怒ったお顔で呼ばれ、審判台の近くに駆け寄りました。

「ちょっとあなた?ひょっとして嬉しがってない?」
「見なさい。コートがあなたのサイドだけ、ヘンなおツユでベトベトよ!」
「こんな格好で大恥かかされているのに、なんで下半身からダラダラよだれ垂らしてるのよ?」
「あなたって、視姦られて悦ぶヘンタイだったのね?」
「こんな試合、やっても意味無かったわね。それなら、もっとお望み通りにしてあげるわ」

 ウェアの前を胸元、おっぱいの上まで捲り上げられ、戻らないよう肩のところに洗濯バサミで止められてしまいました。
「ついでにここにもふたつ、あげましょう」
 尖りきった左右の乳首に、洗濯バサミが挟まれました。
「あら?こんなもので挟まれても痛いとも言わずがまん出来るのね?ずいぶん年季の入ったヘンタイぶりだこと」
「もういっそ、こっちもこうしちゃいましょう」
 スコートの裾をつままれてめくり上げられ、裾部分をウエストに挟み込まれてしまいました。
 前も、後ろも。
「さあ、さっさと負けて、こんなふざけた試合、とっとと終わらせちゃいなさい!」
 本気で怒っているらしいお声と共に、裸のお尻をパチーンとはたかれ、開放されました。

 私がコートに戻ると、盛大な拍手が起こります。
 わざわざウェアを捲り上げておっぱい丸出しにしている私。
 スコートの裾を前後ともウエストに挟み込んで、アソコもお尻も丸出しの私。
 もはやあまり役に立っていなかったウェアとは言え、せっかく一応隠されていた恥ずかしい箇所を、誇示するみたいに不自然な状態で露にしている私の姿は、まさしくヘンタイ露出狂そのもの。
 それだけでもかなり異様なのに、その両乳首には洗濯バサミまでぶら下げています。

「やだーっ、なにあれー!?」
「うわー!ヘンタイ丸出しって感じぃ」
「露出狂マゾってほんとにいるんだねー」
「わたし、あんな姿を見られるくらいなら、死んだほうがましだわー」

 自分の脳内でくりひろげられる破廉恥すぎるテニス試合を、鏡の前のエアテニスで忠実に再現しながら、私はどんどんコーフンしていきました。

「だめっ、いやっ、見ないでーっ」
「そんなひどいこと、言わないでっ!」
「こんなに股を広げたら・・・ああんっ」
「視られてる・・・恥ずかしい・・・おっぱいも、お尻も、オマンコも、視姦られちゃってるぅ・・・」
 からだを激しく動かしながら、ときどき声に出してつぶやきます。

 自分の肌や秘部には一切触れず、テニスの動きをしているだけなのに、からだがどんどん熱くなってムラムラウズウズが高まってきます。
 私のアソコから滴り落ちたはしたない液体が、フローリングに小さな水溜りをいくつも作っていました。

 第四セットに入り、自らウェアとスコートをめくり上げ、乳首に洗濯バサミを噛ませたとき、からだの疼きが一気にピークに達し、一刻も早く自分のからだを滅茶苦茶に弄り回したくて仕方なくなっていました。


独り暮らしと私 14


2013年6月2日

独り暮らしと私 12

 毎週の体育の授業は、お昼前の時間帯だったので、終わった後、着替えてから学食でランチをとります。
 そのときにたまたま相席になった同じ授業の人たちと、ポツポツ言葉を交わしているうちにいつしか親しくなって、体育の時間の仲良しグループみたいなものが出来ました。
 夏休み前までには、気軽におしゃべりするお友達が10人くらい出来、スポーツクラブに誘ってくれたのも、そのグループのお友達でした。

 私を含めて6人で、3時間ほどコートで汗をかき、その後は近くのファミレスでスイーツ&おしゃべりタイム。
 その席で、私にとってひどく刺激的で、興味深いお話を聞かされました。

「アヤさんて、テニスかなりうまいけど、高校のときからやってらしたの?」
 そう問いかけられた彼女は、水上綾乃さんといって、このグループのリーダー的存在な人でした。
 栗毛がかったベリーショートで、いかにもスポーツウーマンらしい、しなやかでスラッとしたからだつき。
 それでいて、よく冗談言って笑わせてくれる明るくて面倒見の良い姉御肌な性格なので、みんなから慕われていました。

 アヤさん以外の5人は、最近やっとテニスらしく打ち合いが出来る程度には上達していました。
 私も、アヤさんがお相手なら、いつまでもラリーをつづけることが出来るくらいにはなっていました。

「うまいって言われても、このグループの中でなら、っていう程度だけれどねー」
 そんな風に笑わせてくれてから、そのお話が始まりました。

「中学のときに、軟式はやっていたんだ」
「それで高校に入って、硬式をやってみようってテニス部に入ったんだけどさ」
「うちの高校、県内ではけっこうテニスで有名な学校でね。新入部員がすごい数なの」
 確かアヤさんは、東京と名古屋の中間くらいにある地方都市のご出身でした。
「うまい人はもう、最初からうまいんだ、これが。だから早々とあきらめてやめちゃった」
「それで、高校のときは、ずっと剣道部。うちの祖父が道場してたからそっちは子供の頃からやってて、なりゆきでね」

 うわーカッコイイ、とか、似合ってるーとかひとしきり大騒ぎ。
 おさまるのを待ってから、アヤさんがお芝居っぽく声をひそめてつづけました。

「それでね・・・」
「うちの高校のテニス部の妙な噂を聞いたことがあるんだ」
「何だと思う?」
 意味深そうにアヤさんが聞いてきます。

「八百長とか?」
「ドーピング?」
「部室に幽霊が出るとか」
 アヤさんは何も言わずに笑っています。
 みんな、うーん、って首をかしげて思案顔。

「聞きたい?」
 一斉にうんうんうなずく私たち。

「それがね、どうもこっそりと、ストリップテニス、っていうのをやっていたらしいの」
「えーっ!?」
「なにそれー?」
「テニスしながら、服脱いでいくわけ?」
「信じられなーい」
 と、またまた大騒ぎ。

「わたしも実際に見たわけじゃなくて、人から聞いた話なんだけれどね」
「教えてくれた人の話が妙に具体的で細かくて、ひょっとしたら本当なのかなー、とも思ったり」
「初めは、ノリのいい先輩たちが冗談ぽく始めたらしいのだけれど、それがだんだん上級生から下級生へのパワハラっぽく伝統化していったらしくて・・・」

 その後、アヤさんが説明してくれたお話を要約すると、こんな感じでした。

 ルールは、3ゲーム1セットの5セットマッチ。
 だから1セットで3ゲーム取れば、そのセットは勝ち。
 1セット負けるごとに、着ている服を一枚、脱がなくちゃならない。
 5セットマッチだから、3セット先に取ったほうが勝ち。
 つまり、そのマッチに負けた人は、三枚の着衣を脱いでいる状態になるわけです。

「だけど、いくらなんでも学校のグラウンドでもろに裸にしちゃうのはまずいでしょ?だから考えたらしいのね」
「普通なら、ウェアの下に三枚着ているじゃない?ブラとショーツ、それにアンスコ」
「それを負けるたびに一枚ずつ脱いでいくことにしたのね」
「だから正確に言えば、ノーブラノーパンテニスマッチ、ね」

「最初は誰でもアンスコを脱ぐわよね」
「2セット負けちゃうと、ノーブラかノーパン、どちらかで次のゲームに臨まなければならないわけ」
「ここは思案のしどころでさ。下ならその場でスルスルって脱げるけれど、でもその格好でゲームするのは・・・ねえ」
「上の場合だと、ウェアってたいていかぶりだから、脱がないでブラはずすのは大変よね。両腕袖から抜いて中でガサゴソ」
「たまたまかぶりのスポーツブラとかしていたら、もうしょうがない」
「そこにいる全員に囲まれた輪の中で、いったん上半身裸になってから、またウェアをかぶり直すことになるわけ」
「その頃、外国の女子選手がけっこうノーブラで試合してて話題にもなっていたから、やっぱりブラを先に取る子が多かったって」

 そのお話をアヤさんにしてくれたのは、中学の軟式テニス部時代のお友達で、アヤさんとは別の高校に進み、その高校の硬式テニス部に入って部の先輩から聞いた、ということなので、けっこう信憑性のあるお話と思う、とアヤさんは言っていました。
 アヤさんから一通りのご説明が終わると、次々に疑問点が投げかけられました。

「でもそんなこと部活の時間にしていたら、速攻で他の生徒や先生にみつかっちゃうんじゃない?」
「だからたぶん、夏休み中の練習のときとか合宿中とか、人の目が少ないときにやっていたんじゃないかな、って」
「うちの高校は、高い塀がめぐらされててグラウンド全体、外部からはぜんぜん見えなかったけれど、テニスコートは校舎の2階以上からなら丸見えだったから、一番警戒するのは学内の目のはず」

「それをやらされて、先生にチクった人とかいないのかな?」
「運動部の上下関係は、マジでやばいからねー。チクったりしたら後で何されるか、っていうのはあるよね」
「あと、そういうことやってたのは、大会とかには出れない、テニス一途ではない一部の人たちだと思うから、ノリのいい子だけ選んで、意外と楽しんでいたのかも」

「脱いじゃったらそこで終わりだったの?それからその格好で何かされるとかは?」
「負けた人たちは、その姿で玉拾いとか素振り、コートの後片付けとかをやらされたらしいわね。あと部室の掃除とか」
「ほら、ウェアのスコートって超短いじゃない。プリーツ入ってひらひらだしさ」
「だからちょっと動くとひるがえっちゃって、ワカメちゃんもオシリーナも全開、みたいな」
「それを、みんなでニヤニヤ見ていたらしいわよ」

「実際、いろんな人がいたみたい。絶対脱ぐもんかって勝負にマジになる人もいれば、対戦相手見て戦わずにギブして、その場で全部脱いじゃうあきらめのいい人」
「2敗目で下脱いでノーパンでコートを駆ける子もいたし、本当は強いはずなのにワザと負けて脱ぎたがる人とかもいたらしいよ」
「マゾっていうのかな?辱めを受けたがる人っているらしいじゃない」
「まあ、男子の目が無い女子校だからね。その手の恥じらいの概念が薄くなっちゃうのは確かだよね」

「ああ、やっぱり女子校だったのね、よかったぁー」
 グループの中で一番おっとりした性格なお友達が、心底良かったー、っていう感じでつぶやきました。
「なあに?ナナちゃん、男子も一緒だと思ってたの!?」
「男がいたら、そんなんじゃ終わらないよねー。て言うか、共学だったらありえないよー」
「ナナちゃんたら、聞きながらどんな想像してたのよー?」
 みんなに冷やかされて、ナナちゃんが真っ赤になっています。

 私も顔が赤くなっているはずです。
 ストリップテニス、という言葉が出たときから、お話を一言も聞き漏らすまいと真剣に聞いていました。

 その頃の私は、シーナさまからいただいたチョーカーを失くしてしまったショックから抜けきれてなく、ムラムラ感も相変わらず皆無でした。
 だけど、普段普通な会話ばかりしている学校のお友達から、この手のお話を聞かされるとは夢にも思っていなかった分、新鮮な驚きとともに痴的探究心がむくむく湧き上がりました。
 これは絶対、次のムラムラが来たときに役立つはず。
 そう思い、ワクワクドキドキしながら聞いていました。

 もしもこのお話を、私がムラムラ全盛期のときに聞かされていたら・・・
 お話にコーフンしすぎて、この場の全員に私のヘンタイ性癖を何らかの形でご披露してしまっていたかもしれません。

「ねえ?アヤさんも、ひょっとしたらそれがイヤでテニス部やめちゃったの?」
「ううん。最初に言ったみたいに、単純に見込みがなさそうだったから。夏休み前にはやめちゃってたわね」
「今でもそんなこと、やってるのかしら?」
「さあねー。在学中に校内でそんなウワサは一度も聞いたこと無かったし、テニス部つづけてた友達もいたけど、聞いたこと無かったな」
「たぶん、けっこう尾ひれが付いちゃって、都市伝説化してるとは思うけれど、テニス部の歴史の中で、そういうことをやってた時期があった、っていうのは本当なんじゃないかなー、って思うんだ。いろいろ具体的すぎるもの」

「なんか面白そうだから、うちらもやってみよっか?」
「えーーっ!?恥ずかしいよー」
「どこでやるのよ?」
「どっかペンションとか行ってさー」
「うちら大学生なんだから、男も呼んじゃう?」
「やだーっ、えっちーー」
「ただしイケメンに限るっ!」
「そう言えばプロのテニス選手で、つけ乳首してるってウワサになった人いなかったっけ?」
「あったあったー。いみねーって思った」
「そんなにちっこかったのかな?でもおっきくしたからってどーよ?って話よねー」
「いやいやいや、ツッコむところ、ソコじゃないから」
 私とナナちゃんを除いたみんなが、キャイキャイ盛り上がっています。

「ほらほら、アヤさんたちがお下品な話ばっかりするもんだから、ウブっ子なお姫がお困りよっ」
「ほんとだー。直子とナナちゃん、顔真っ赤ー」
 4人から盛大に冷やかされます。

 私の顔が赤いのは、照れているのではなく、ひそかにコーフンしているから。
 とくにさっき、アヤさんの口から、マゾ、という単語が発せられたとき、からだの奥がピクンと震えてしまいました。
 普通のお友達からそんな言葉を発せられると、なんだか自分が言葉責めされているように感じてしまいます。

 彼女たちからは、それまでに何度か合コンのお誘いもいただいていました。
 そのたびに私は、のらりくらりとお断りしていました。
 私、男の人、苦手だから・・・
 それがお断りの決まり文句で、私としては、いろいろな意味で本心なのですが、彼女たちはそれを、女子校育ちのお嬢様→恋愛経験が無い→男性が怖い→ウブ、と捉えているようで、いつもその線でいじられていました。
 男性がだめなら女性がいいの?って聞いてくれる人がいないことが、幸せなのか不幸なのか・・・

 その日、お家に帰ってから、早速ノーブラノーパンでテニスウェアを着てみました。
 リビングの鏡の前でラケットの素振りをしてみます。
 スイングするたびにウェアに乳首が擦れ、スコートの裾が大きくひるがえって、鏡の中で自分の無毛なアソコがチラチラと見え隠れしていました。
 うわーっ、本当にいやらしい姿・・・

 ムラムラ期の私なら即座に妄想がほとばしり、そのまま長時間オナニーへ突入していたことでしょう。
 でもその夜は、なんとなくそんな気になれず、アヤさんからお聞きしたお話を忘れないよう、パソコンに要点をメモしてから、シャワーを浴びて早々と眠ってしまいました。
 久しぶりに本気で運動して、からだが疲れきっていたこともあるのでしょうが、チョーカーがまだみつかっていない不安感からくるショック状態からも、まだまだ脱しきれていなかったのだと思います。

 その後、生理をはさんで、さも当然のようにムラムラが日に日にからだを満たし始め、今回の全裸生活スタートにつながったというわけです。
 
 あの夜ほとばしることのなかった妄想を、これから存分に味わっちゃおう。
 右手を伸ばして、テニスウェアをハンガーからはずしました。


独り暮らしと私 13