2011年4月24日

メールでロープ 19

お夕飯を食べて、また少しみんなとおしゃべりしてから自分の部屋に戻ると、パソコンにやよい先生からのメールが届いていました。
今度は、どんな課題なんだろう?
ワクワクしながらメールを一気に読みました。

親愛なる直子へ

課題レポートのメール読みました。
ずいぶん熱心にDVDを見てくれたみたいで、苦労して作った甲斐がありました。
すぐにエッチに使えそうなものを買いに行っちゃうなんて、とてもスケベな直子らしい。
直子が一人でエッチなことをやっているのを想像すると、私もしたい気分になってきて困りました。

直子のレポートを読むと、直子は自虐に大いに興味があるようなので、次の課題は「自縛」に決めました。
送った荷物の中に、ロープと結び方を紹介している本が入っています。
送ったロープは、本格的なSMプレイで使われるそれ専用の麻縄です。
なめし処理をした後、オイルをすり込んで手入れしてあるので、肌触りも心地良いはずです。
これで直子が自分の身体を綺麗に縛れるようになったら、一緒に送ったデジカメで写真を撮って私に送ること。
それが今回の課題です。

縛り方の詳しい手順は、直子も知っている女性がモデルになって、実際に自縛している過程をビデオに撮ったDVDを同封したので、それを見ながらがんばりなさい。
結び目などの細かいところは、一緒に送った本にわかりやすく書いてあるはずです。
アウトドア用の本だけど、色々なロープの結び方を知る事は、実生活にも大いに役立つから、覚えておいて損はありません。
最初のうちは、ほどきやすい結び方(八の字結びや引き解け結び等)を覚えるといいでしょう。

他に注意すべき点は、
・首にロープをかける時は強く絞りすぎて窒息しないように。
・結び目が血管の上にならないようにすること(血行不良で痣になりやすい)。
・長時間縛ったままにならないこと。
・縄の痕が肌に残るかもしれないので、服で隠せない場所を縛るときは注意すること。
このくらいかな。

ついでに直子が気に入っていたプレイについても少しアドバイスしておく。

ローソクプレイ
・直子も書いていたように、溶けた蝋の後始末が意外に大変=ビニールシートなどを床に敷いてから垂らすのが無難。
・一般に売っているローソクは、溶ける蝋の温度がとても高いものもあるので注意。
・SM用の低温度ローソクっていうのがあるから、どうしてもやりたいなら送ってあげるけど、火事の危険もあるし、ローソクプレイはパートナーが出来てからのほうがいいと思う。

野外露出
・直子が気に入っていることはよく知っているけれど、危険度が高いプレイなので、一人でするのはあまりおすすめしません。
・特に、直子の家のご近所と学校、学校の周辺等、顔見知りに出会いそうな場所では絶対やらないこと=一回の失敗が取り返しのつかないことになってしまうから。
ローソクプレイもそうだけど、どうしてもやりたいと思ったらユマに電話してつきあってもらいなさい。
直子が東京の大学に通うようになって一人暮らしを始めたら、私がじっくりと遊んであげるから、ご両親と一緒にいるうちは少しがまんして、いい子にしていてください。

まずは自縛をマスターすること。
私が思わず顔を赤らめてしまうような、いやらしい、Mな写真を送ってくれることを期待しています。
でも、くれぐれもお母様やご家族にみつからないようにね。
この課題をクリアしたら、以前送ったUSBメモリのパスワードを教えてあげる。

私の方は、お店も順調に知られてきて、お客様も増えてきました。
東京は、特に繁華街は、どこもかしこも狭くてうるさくてごちゃごちゃしているけれど、活気があるし、可笑しな人たちも多くて私には合っているみたい。
直子がしっかり勉強して、大学に受かって、2年後に再会できることを楽しみにしています。

もうそろそろ、毛も生え揃ってきた頃かな?
ちょろっと生え始めのアソコも、なんか生々しくていやらしいよね?
見てみたいなあ。
写真、楽しみです。
あ、もちろん私が言うまで剃ってはだめよ。

お母様にもよろしく伝えてください。
それではまた。

愛を込めて XXX やよい

メールを三回、一回目は一気に、二回目はじっくり、三回目はもっとじっくり読み直してから、ベッドの下に隠した荷物を引っ張り出しました。
心がワクワク高鳴っています。
本格的なSMのロープで自分を縛って、いやらしい姿の写真を自分で撮って大好きなやよい先生に送ること・・・
なんてえっちなご命令でしょう!
その過程を想像しただけで、みるみるからだにえっちな反応が起こってきました。

包みを包んだプチプチをちょっと乱暴に剥ぐと、中から優雅な紫色の風呂敷包みが現われました。
四隅からふんわりと結ばれた結び目を解きます。
とぐろを巻くようにまとめられたロープが四束、豆絞りの手ぬぐい一本、箱に入った新品のデジタルカメラ一台、A5判の本一冊、DVDロムが一枚、そしてロープのお手入れ用らしい馬油と書かれた小さな瓶が一本出てきました。

そのロープの束を見た瞬間、ゾクゾクッと気持ちのいい電流がからだを駆け抜けました。
ロープに色は着いてなくて、麻の生成りな色、白と薄茶色の中間、濃い目のベージュ系な独特の色合い。
全体に表面が濡れたみたいに鈍く光っていて、私が思い描く、SMのロープ、まさしくそのもの、っていう、なんとも淫靡な感じ。
この縄が私の肌に巻きついて、私の自由を奪って、おっぱいを歪めて、アソコに食い込むんだ・・・
考えただけで下半身がヌルんできます。

恐る恐るロープの束に手を伸ばします。
見た感じでは、なんとなくゴワゴワ硬そうな印象だったのですが、指に触れた瞬間にロープ全体がすごくしなやかなことがわかりました。
太さも、太すぎもせず細すぎもしない、いい感じ。
間髪を入れず、ロープの束全部を両手で鷲掴みにすると、Tシャツの胸に強く押し付けていました。
「あぁん・・・」
思わずえっちな声が洩れてしまいます。
ロープ全体がクタッとしなやかで、感触がしっとりと滑らかで、覚えのあるいい匂いがして・・・
これは、やよい先生ご愛用のパフュームの香り・・・
ロープの束を胸にかき抱いているだけで、その感触にうっとりと気持ち良くなってきてしまいました。

しばらくの間、ロープの束を抱きしめて目を閉じたまま恍惚としていました。
自分で自分を縛る・・・
DVDの中でも何人もの女の人がやっていました。
自分一人で縛るとなると、腕の拘束とかは出来ないけれど、両脚を開いたままにしたり、おっぱいをキツク縛ったりするのはとても気持ち良さそうでした。
私も同じ体験が出来るんだ・・・
私の性癖を目覚めさせてくれた、父が隠し持っていた写真集の女優さんみたいに、蜘蛛の巣みたいに綺麗な模様で縄をかけたりも出来るようになるのかな?
頭の中に写真集やDVDで見たさまざまな場面が、またグルグルと走馬灯のように甦っているとき、ふいに内線の電話が鳴りました。

「きゃんっ!」
びっくりして思わず小さく悲鳴を上げ、急いで電話に取り付きました。
「お風呂空いたから、いつでも入れるわよー。残ってるのはなおちゃんだけよん」
母の上機嫌なのんびりした声。
「はーいっ!」
必要以上に元気良く答えながら時計を見ると、9時になろうとしています。
母と篠原さんは、お夕食のときワインも飲んでいたから、お風呂上がってからまた二人で少し飲んで、たぶん今日は早めに寝ちゃうと思います。
ともちゃんは、最後に残った夏休みの宿題、8月に入ってからずっと書いていなかった日記を一気に片付けちゃう、って言ってましたから、もう自分のお部屋に戻っているはず。
チャンス到来。
今夜は、早めにえっちモードに入れそうです。

そうと決まったらさっさとお風呂を済ませちゃって、まずは、やよい先生が作ってくれたという自縛のやり方DVDをじっくり見ることにしましょう。
風呂敷の中から本とDVDだけ取り出し、胸に抱いているロープの束と共にベッドの掛け布団の下に隠しました。
デジカメやその他は、もう一度風呂敷に包んでクロゼットの奥深くにしまいました。
デジカメの使い方は、明日の昼にでもゆっくり研究しよう。

それから、テレビをキャスター台のデッキごとベッドの正面に移動しました。
こうしとけばベッドの縁に腰掛けても、ベッドに寝転んでも画面を見ることが出来ます。
準備万端。
お風呂セットを用意して、ルンルン気分でバスルームに向かいました。


メールでロープ 20

2011年4月17日

メールでロープ 18

課題への返信メールは、とても長文になってしまいました。

DVDで見たほとんどのプレイを、やってみたい、やられてみたい、と思いました。
中でも一番憧れるのはやっぱり、ロープで手足をキッチリ縛られ、あられもない格好のまま拘束されて、さまざまなお道具で蹂躙されること、でした。
ローソクも垂らされてみたいし、鞭で叩かれてもみたいし、アソコにローターを挿れっ放しで放置されてもみたいし・・・
それが、あの日みたいにやよい先生の手によって、だったらどんなにシアワセを感じられることでしょう・・・

SMっぽいことで考えると、私の場合、どうやら西洋っぽいボンデージな革と鎖の拘束具、みたいな世界よりも、純和風の、着物がはだけて荒縄が食い込んで、みたいなやつのほうがゾクゾクくるみたいでした。
立派な樹木に囲まれた和風なお屋敷の縁側やお庭で、青空の下のお仕置、みたいなシチュエーションがとくに萌えてしまいます。
ビデオの中に、女囚、って言うのでしょうか、江戸時代ぽい無地の質素な着物一枚の姿で、胸元や裾を乱された上に荒縄で縛られ、木の棒でグリグリされたり、大きな石を抱かされたり、お庭の大きな木に恥ずかしい格好で吊るされて桶の水を浴びせられたり、竹刀でお尻をぶたれたり、っていうのがあって、その姿の哀れさと儚さにビンビン感じてしまい、何度も何度も見返してしまいました。

その他にも気に入ったプレイについていろいろ細かく書いたのですが、それらはまたこの先、私のお話が進むに連れて、私自身が体験して徐々に明らかになりますから、ここでは書かないでおきます。

もちろん、DVDを見て感化され、100円ショップへえっちなお買い物に行ったことも、その後のナワトビオナニーとかのことも正直に全部書きました。
DVDを見たおかげで、今まで以上に自分で自分のからだを縛ったり拘束することや、恥ずかしい格好になって痛い刺激を受けることに貪欲になり、インターネットで自縛の仕方や自虐オナニーのことを真剣に調べたことも書き添えました。

あまりやって欲しくない、やりたくないプレイ、については悩みました。
たとえば、顔面を崩すプレイ・・・お鼻の穴にフックみたいのを引っ掛けてお鼻をブタさんみたくしたり、歯医者さんが使うみたいな歯茎まで露出しちゃう口枷をさせたり・・・みたいな醜い系のは、ちょっとイヤかな・・・とか、
女性同士でスルときに、相手が股間に男性のアレみたいな器具を付けて男女のセックスみたくサレるのも、ちょっとイヤかな・・・とか、
強烈なお浣腸とか、喉に棒状のものを突っ込んでもどしちゃうみたいなキタナイ系も出来ればパスしたい・・・とか・・・

でも、そういうプレイもお相手がやよい先生だったら、全然イヤじゃないのかもしれません。

絶対無理だな、と思ったのは、刺青とか乳首にピアスとか・・・
刺さっちゃったり血が出ちゃうようなやつは、やっぱり怖くてイヤでした。

そんなことがらを、徒然なるままにグダグダ書いて送りました。

で・・・
オナニー禁止を命じられていると、余計にしたくなっちゃうものなんですね。
一日、二日は、お友達と遊びに行ったり、母とお買い物に出かけたり、普通な日々で過ごせました。
さすがの私の性欲も、課題提出までの数日間、幾度と無く昇りつめたハードなオナニーのおかげで大人しくなっていたようでした。
でも、心の片隅で、オナニー禁止、っていうご命令がチクチクと私の被虐心を刺激していました。
どんなにえっちな気分になっても、からだを弄っちゃいけないんだ・・・と。

禁欲生活三日目の夜から、早くもえっちなDVDの数々を見たくて見たくてたまらなくなってきました。
でも、見てしまえば、からだを弄らずにいられるワケがありません。
がまんしていると、今度は頭の中がそのことで一杯になってきます。
えっちなことで一杯になった頭に反応してからだが悶々としてきます。
だめ!やよい先生のご命令なのだから、と自分を戒めながら、一日に何度も携帯電話とパソコンのメールボックスを覗きました。

やよい先生から携帯電話にメールが来たのは、私が返信した5日後の夜でした。
オナニー禁止で焦らすのもメール課題の一環でしょうから、一週間から10日くらいは待たされるだろうと覚悟していた私は、ちょっとだけ拍子抜けしました。

内容は、最初のメールと同じように素っ気ないもので、また昨日荷物を送ったから、それが届いたら連絡すること。
新しい課題はその後にパソコンのメールへ。
今度の荷物はちょっと大きいけれど、メインは私にくれる古着と母へのプレゼントだそうです。
それで、下のほうにまた、ヤバソウナモノ、を入れといたから、くれぐれも家族にみつからないようにがんばって、とのことでした。

一応メールが来たのだからオナニーも解禁なのかな?
一瞬、そう思いましたが、この焦らされている状態もマゾっぽい感じで心地良かったので、もう少しがまんすることにしました。
それに、やよい先生がくれる新しい課題とヤバソウナモノが、きっと私をすっごく気持ち良くしてくれるはずだから、今オナニーしちゃうのはもったいない。
そんな気もしました。

次の日は雨模様で、私は朝からソワソワ。
母も篠原さん親娘も家にいて、私はリビングでともちゃんの夏休みの宿題を手伝っていました。
ピンポーン!
午前11時過ぎにチャイムが鳴りました。
どきんっ!
「はーい」
篠原さんが応対しています。
「宅配便でーす。森下直子さまにお届けものでーす」
「はーい。今行きまーす」
篠原さんがパタパタと廊下を駆けて、玄関から出て行きました。
私はドキドキ最高潮。

「はい。百合草さんていう人から直子さんに」
戻って来た篠原さんが手渡してくれます。
30センチ立方くらいのかなり大きなダンボール箱でした。
でも大きさのわりには軽いです。
「あら、百合草先生から?何?何?」
母が興味シンシンな顔で聞いてきます。
「うん。昨夜先生からメールがあって、またお洋服送ってくれたみたい。ママにも何かプレゼントが入っているらしいよ」
「へー、何かしら。ねえなおちゃん、開けてみて」
「う、うん・・・でもね、先生が、お荷物着いたらすぐ連絡して、って言ってたの。私、先に先生にメールしてくるね」
言うや否や、荷物を持ったままリビングを飛び出し、まっしぐらに階段を駆け上がりました。

お部屋に飛び込むんでスグ、ダンボールのガムテープを丁寧に剥がしました。
幾重にもプチプチで守られた中から、プチプチで包まれた包みが三つ。
一番上は、直子、って書かれた紙が貼ってある一番大きな包みで、どうやらお洋服みたい。
その下に、お母さまへ、と書かれた四角い包み。
箱と同じ大きさのプチプチを何枚も敷いて隠されたその下にもう一つ、ヤ、ってマジックで大きく書かれた紙が付いた平べったい包みが隠れていました。
これがヤバソウナモノなのでしょう。
その包みだけベッドの下奥深くに隠し、他の包みとプチプチを元通りに箱に戻します。
やよい先生に携帯で届きましたメールを入れ、箱のふたを再度ガムテープで閉じた状態にしてから、大急ぎでリビングに戻りました。

母と篠原さんとともちゃんが、ガムテープを剥がしていく私の手元をじーっと見つめています。
私への包みは、秋冬もののお洋服数着。
「ステキねー」
と、篠原さん。
母への包みには、有名ブランドのスポンジケーキの詰め合わせと紅茶の詰め合わせ。
「わあー、美味しそうー」
と、ともちゃん。
あと、小さめなビニールのブティック袋みたいのが一つ。
「あらあらーっ!」
その袋を覗いていた母が黄色い声をあげました。
母の指につままれて姿を現わしたのは、下着、たぶんボトムのほう、なようでした。
ツヤツヤした真っ白なシルクに細かい刺繍の入った、布幅の小さいセクシーそうなやつみたい。
白の上下と黒の上下の二組。
「わぁー、うれしーっ!」
母はちょっぴり頬を赤らめて、ニコニコ笑っていました。

その日は一日中雨でした。
一刻も早くヤバソウナモノを確認したいのは山々でしたが、家にみんないる状態では、昼間っからえっちなことも出来ません。
深夜になるのをワクワク待ちつつ、久しぶりに母やともちゃんたちとゆっくりおしゃべりをして夜までまったり過ごしました。


メールでロープ 19

2011年4月10日

メールでロープ 17

二つの乳首が天を衝いています。
えっちな形のグリップを握った左手で、左乳首を乱暴にグリグリ押し潰しました。
「ぐぅうーっ」
ナワで搾られている上にスースーするお薬をたっぷり塗りつけられた乳首は、ちょっとさわっただけでからだがピクンって動いてしまうほど敏感になっていました。
それでもおかまいなしにグイグイ押しつけます。
「うううーっ!」
すっごく痛いけど、痛いだけじゃないんです。
それがとっても気持ちいいんです。

右手は右手で、せわしなくからだのあちこちをまさぐっています。
右おっぱいを鷲掴み、脇腹に爪を立て、股間のナワをグイグイひっぱり、お尻のお肉をキツクつねります。
「んぐぅーっ」
手探りでもう一方のえっちな形のグリップをみつけ、握ると同時にショーツの上からアソコに押しつけました。
「ぬーーっ!」
二本のナワの間をくぐり、ショーツの布もろともアソコをこじ開け、侵入してきます。
「んぅ、んぅ、んぅーっ!」
お薬が直に粘膜に擦りつけられる快感。

グリップをグリグリ動かすごとに、ワレメに食い込んでいたナワはだらしなく緩み、ショーツの布も伸びきって、いつしかグリップからはずれてしまいました。
紐状になったショーツが隠せなくなった隙間から、えっちな形のグリップは、苦も無くツルンと直にアソコに潜り込みました。
グリップの凸凹が膣壁をランダムに擦ります。
「んぐぅーーっ!」
グリップを逆手に握り、アソコの中を掻き回すみたいに激しく回転させました。

左手はとっくにグリップを捨てて、ゴム手袋越しの五本の指で、左右のおっぱいを交互に激しく蹂躙していました。
揉んで、つまんで、潰して、絞って、ロープをひっぱって・・・
背中はとっくにベッドに倒れていました。
おっぱいを締めつけていたロープもとっくに緩んでいましたが、そんなことも、もうどうでもよくなっていました。

右手も、グリップでの蹂躙ではじれったくなってしまい、五本の指に切り替えていました。
ゴムに包まれた三本の指が、膣壁をズブズブ引っ掻き回していました。
親指はクリトリスをまさぐり、小指は必死に背伸びしてお尻の穴を探していました。

グリップをアソコに入れてショーツを穿き直し、いやらしく出っ張ったショーツを机に押し付けて腰をグラインドさせながらのオナニー・・・
ビデオで見たその姿がとてもえっちでヘンタイチックで、ぜひともやってみたいと思っていたのですが、今はもう、それもどうでもよくなっていました。

ゴム越しでもわかる、自分のオマンコの中が今まで感じたことないほどの熱さになって、ヌメヌメ蠢いていること。
その事実にさらに欲情して、一心不乱、夢中で両手を動かしていました

私は、ひたすらからだの快感だけを求めていました。
今まで味わったことないくらい、より気持ち良くなることだけに集中していました。

頭の中には、いつものストーリー的妄想の欠片もありませんでした。
いつも思い描く、私を苛める特定の相手役、やよい先生も、ユマさんも、もう一人の自分も、誰も浮かんできませんでした。
ただただ、からだをめちゃくちゃにさわって、気持ち良くイクことだけを望んでいました。

後になって思うと、その夜、私のからだをいたぶっていたのは、6枚のDVDで私を発情させた人たち・・・苛められていた女性たちはもちろん、苛め役の人たちも含む全員だったのかもしれません。
DVDで見て頭の中に焼きついた、哀れな顔、泣き出しそうな顔、苦痛な顔、あきらめの顔、悦びの顔、放心の顔・・・
意地悪な声、冷たい声、憐れむ声、嘲笑の声、蔑む声、感嘆の声・・・
行為の間中、それらが脈絡無く頭の中に浮かんでは消えをくりかえしていました。
DVDで知った、やよい先生とのプレイ以上にヘンタイ的なプレイの数々。
飽和状態を超える性的情報をもてあました私の肉体は、すべての理性や知性を失くした単なるサカリのついたメス、そのものと化してました。

「んーんーんーんーんーんー」
仰向けの両目は固く瞑ったまま、股間の右手を両腿で挟むように小さく開け閉めしながら、ぐんぐん天国への階段を登っていきます。
左手は指先が白くなるくらい力を込めて、右乳首を潰しています。
からだが5メートルくらい上に浮いたままな感じ。
からだ中にチリチリした電流が駆け巡っています。
喘ぎ声も出ず、荒い呼吸音だけが喉の奥でくぐもっています。

もうどうなってもいい・・・
「んっ!」
もうすぐ来る・・・
{んーっ!」
もうすぐ・・・
「んーーっ!!」
もう・・・
「んんんーーーーっ!!!」

目が覚めたとき、お部屋の中は薄っすらと明るくなり始めていました。
私は、両膝下だけベッドの外に出して、シーツの上にナナメに仰向けで寝ていました。
猿轡をしたまま、からだに幾重も緩んだナワトビを巻きつけたまま。

ゆっくりとからだを起こし、肌に巻かれているナワトビを緩慢な手つきではずしてから、猿轡をはずしました。
「ふはーっ!」
よだれでべっちょリ濡れた手ぬぐいを片手に持ち、ヨロヨロとお勉強机に向かいます。
机の上の時計を見ると、朝の4時過ぎ。
「はぁ~っ」
思わず小さなため息をつきました。

今までしたオナニーの中で一番、強烈な絶頂感でした。
イった後、ぐったりシーツに身を沈めて、そのまま寝入ってしまったようです。
3時間くらい?
とてもぐっすり深い眠りでした。
その分、目覚めはすごくしゃっきりしていました。

私の下半身から、微かにミントの香りがしてきます。
目を落とすと、ヨレヨレになったショーツがみっともなく下半身に貼りついていました。
あわてて腰を屈め、それを脱ぎ捨てます。

オールヌードになった私は、カーテンを開き、窓を大きく開け放ちました。
お部屋にもミントの香りと、どんよりしたえっちな空気が溜まっているような気がしたから。
ぼんやりと白み始めた夏の明け方特有の爽やかな風が、ソヨソヨとお部屋の空気を入れ替えてくれます。

自分のからだに視線を落とすと、首筋やおっぱいや脇腹、あちこちに擦ったような赤い痕が残っていました。
からだに付いたさまざまなおシルは、寝ている間に乾いていましたが、腋や両腿の間、膝の裏などはまだ少し汗ばんでいます。
なんだか私のからだ、匂ってる・・・
すっごくシャワーを浴びたいけれど、少し時間が早過ぎます。
母にみつかったときの言い訳を考えるのがメンドクサイ・・・
5時半くらいまでがまんすれば朝シャンでごまかせます。
シャワーを浴びたらせっかくだから朝のお散歩に出かけよう、今日はいいお天気そうだし。
そう決めました。

夏のお日様がゆっくり昇り始めて、どんどんお部屋が明るくなってきます。
ベッドの上や床に散らばっている、私を喜ばせてくれたお道具が朝日に照らし出されます。
今さらながら、恥ずかしい・・・早く片付けなくちゃ。
しまうもの、捨てるもの、洗うもの。
捨てるものビニール袋にゴム手袋と穿いていたショーツ、洗うものビニール袋にナワトビ三本と手ぬぐいを入れて、その他のものは所定の場所に隠しました。

姿見の前に立ってみます。
数時間前、あんなに暴れていた乳首もアソコも、今はひっそりとしています。
あんなに頭の中で渦巻いていた欲望も、今は底のほうにちょっぴりだけ残して鎮まったようです。
心地良い疲労感。
でも、眠気もまったく無いので、シャワーの時間になるまで、あともう一息で終わる夏休みの宿題をやってしまうことにしました。
窓は開けたまま、裸のまま、机に向かいました。

その日の夜と次の日の夜。
あまり大げさではないオナニーを間に挟みながら・・・だってDVDを見ていると、どうしても手が下のほうに伸びてしまうんですもの・・・やよい先生の課題レポートをまとめました。
書き終わって、メール送信する前にもう一度、洗濯バサミオナニー。
レポートメールを送ったらお返事が来るまでオナニー禁止というやよい先生のご命令でしたから、ずいぶんがんばってしちゃいました。
快感の余韻がまだ残るアソコから引き抜いた、おシルでふやけてフニャフニャになった指で、メールの送信ボタンをポチッと押したのは、夏休みも残り10日となった日の深夜のことでした。


メールでロープ 18