2010年9月11日

また雨の日にカクレガで 07

それから、カズキくんが興奮しながら一生懸命に説明してくれたお話を要約すると・・・

その雑木林や周辺の林は、全部この神社の持ち物で、神社の今の神主さんとカズキくんのパパと、あと何人かのパパが同世代の地元民で、同じ小学校に通っていて、彼らが最初にその場所にカクレガを作りました。
先代の神主さん、つまり今の神主さんのお父さんがそれを黙認して以来、地元の小中学生数世代に渡って限られた子供たちだけ、そのカクレガで遊ぶことが許されて、他の子たちには本当に知られていないそうです。
大きい子からのイジメがおきないように、年齢別にそれぞれ離れた3つの林にそれぞれのカクレガが作られて、大きくなったら絶対、小さい子のカクレガには行ってはいけない、というルールがいつしか確立されました。
もし行ったのがばれたら、神主さんのパンチがとんでくるそうです。
あと、お酒やタバコも絶対だめ。
バレたら強力パンチ5連発だそうです。

話を聞いてみると、カズキくんのパパたちの、家の中でゲームばっかりしてる子供にならないで、森に入って元気に遊べ、ってメッセージが込められている、ほほえましいシキタリに思えます。
なかなかステキな風習です。
カズキくんのパパや神主さんたちの、子供たちへの愛情がヒシヒシ伝わってきます。

ただ、それだと普通に考えて、一番バクダン山に入って来る可能性があるのは、強力パンチな神主さんなんですが・・・

「けんちゃんたちは、昨日の夜から家族みんなで旅行に行ってるよ。だから、今日と明日は、神社お休み」
そう言われれば、神社の入り口に、そんな張り紙があったような。 
私はだんだん、だいじょうぶそうな気がしてきて、最後の疑問を聞いてみました。
「でも、あの雑木林、バクダン山だっけ?すごい高い柵の中だよ?どうやって入るの?」
雑木林は、5メートルくらいの高さの、網のこまかい鉄の柵でしっかりガッチリ囲われています。
よじ登るなんて、とてもできそうもないのですが・・・

「だいじょうぶだよ」
カズキくんは、腰に巻いている青いウエストポーチを開けて、何か取り出しました。
「鍵あるもん」
世界中で大人気な青いネコ型ロボットのフィギュアが付いたキーホルダーに、その鍵はぶら下がっていました。
入口の鍵、持たされているんだ。

またまた詳しく話を聞くと、地主である神主さんに選ばれた子たちにだけ鍵が渡されていて、カズキくんの代なら3人だけ。
鍵を持たされている子と一緒なら、年長の子も小さな子のカクレガで遊んでいいそうです。
鍵を持っている子がその年代のカクレガから卒業する年齢になると、次にその鍵を譲る年下の子を、それまで鍵を持たされていた子が選んでいいというルール。
もちろん、新しく持たされる子は、神主さんの面接を受けなければなりませんが。
「ボクは、みさこちゃんに渡すつもり・・・」
カズキくんが照れながら教えてくれました。
そこまで管理されているなら、他の子たちや通りすがりのヘンな人とかが入って来る心配は、ほとんど無さそうです。
私は、やっと覚悟を決めました。

「それじゃあ、カクレガ行って、お医者さんごっこ、やろっか?」
そこで私、どんなシンサツをされちゃうんだろう?
って私ったら、最初から患者さんになる気しかありません。
期待と不安にドキドキしながら立ち上がり、スカートのシワを直してから、バッグが置いてある、猫さんと戯れたところまで戻りました。
雨がまた少し激しくなっていました。

私が傘とバッグを持って軒下から出ようとすると、背後から、
「・・・お姉さん?・・・」 
カズキくんが小さな声で呼び止めました。
「なあに?」 
予想もしていなかったことのなりゆきにワクワクな私は、はずんだ声を出しています。
「お願いがあるんだけど・・・」 
「なあに?」 
「カクレガに行く前に・・・」 
「うん?」 
「もっかい、お姉さんのアソコ、見せて・・・」

テレテレになったカズキくんがすごくカワイクて、イジワルしたくなりました。
「アソコ?」 
「・・・」 
「なんていう名前だっけ?」
「・・・」 
「忘れちゃったの?」 
「・・・言ってもいいの?」 
「お姉さんになら、ね」 
「オマ・・・」 
「えっ?」 
「オマンコ・・・」
つぶやくような小さな声がしました。

イジワルな私が心にもない台詞を吐きます。
「でも、お姉さん、恥ずかしいなあ・・・」 
「・・・」 
「でも、いいよ。カズキくんになら、ね?」 
「・・・」 
「さっきはちょっと暗かったから、こっちの明るいところへ、おいで」

大胆になっている私は、建物の外に出っ張っている庇の下まで出てきました。
見える範囲に私たち以外、人がいる気配はありません。
雨粒がトタンの庇を叩くトンタントンタンという音だけがリズミカルに聞こえてきます。

私は、神社の裏庭を背に、軒下のほうを向き、指でカズキくんに私の正面に来るように指示します。
両脚は、休め、の姿勢くらいに開きました。
カズキくんは、私の膝の前にしゃがみ込んで、私を見上げています。

「いい?」
私は、スカートの裾を右手でつまみ、ゆっくりと自分でまくり上げていきます。
スカートがまくり上がるにつれて、カズキくんの頭も同じ速度で、伸び上がってきます。
やがてカズキくんの頭は、ある高さで動きを止めました。
その視線の真正面、20センチくらい先には、私のツルツルなアソコが晒されています。
私は、つまみあげた裾をスカートのウエストのおへそのあたりに挟み込みます。
私のスカートは前方をまくり上げられたまま、固定されました。
そして、両腕を背中にまわし、右手首を左手でがっちり握ります。
私の妄想では、両腕は後ろ手に縄でキツク縛り上げられています。
「いやんっ」
思わず小さく声が漏れてしまいましたが、カズキくんは、微動だにせず一点を見つめています。
これなら、もしここに誰か来ても、庇の下で、後ろ手組んで雨宿りしている女の子の後姿にしか見えないでしょう。
でも、その女の子の本当の姿は・・・

真っ昼間の屋外で後ろ手に縛られ、ノーパンのスカートをまくり上げられたまま固定され、無毛のオマンコを無垢な小学生の男の子に晒さなければならなくなった女・・・
死ぬほど恥ずかしいくせに、子供の好奇心一杯な目で視姦されて喜んでいる、どすけべヘンタイ女・・・
私の被虐羞恥メーターが振り切れるくらいの言い知れぬ快感が、下半身にゆっくりと押し寄せてきました。

見て・・・
もっとよく見て・・・
お願いします・・・
カズキくん・・・
カズキさま・・・

「ねえ・・・」
カズキくんが頭を動かさずに発した小さな声に、私の淫らな妄想がジャマされました。
「お姉さん、オモラシしちゃったの?」
言葉責めの追い討ちをかけてくるカズキくん。

確かに今の妄想で、奥が盛大にヌルるっときて中が溢れかえり、同時にワレメもヒクっときて、重力に耐え切れなくなったいやらしいおシルが出口をみつけて一筋、右の内腿をつたっていく感触がありました。
私のは上付き気味なので、真正面から見つめていたカズキくんには、そのとき、ピクピクッと動いたラビアやクリちゃんも確認できたかもしれません。

私は、羞恥に震え悶えながら弁明します。
「そ、それはね、オシッコじゃないのよ。女の人がうれしいときに出ちゃう、おツユなのね。お、お姉さんは、カズキくんにソコ・・・オ、オマンコを見てもらってスゴクうれしいから、そうなっちゃったのね。そ、そう、うれし涙みたいなものかな・・・」 
「ふーん」
私のヘンな理屈に、納得したのかしてないのか、カズキくんの頭は微動だにしません。
なんだか、顕微鏡を覗いている化学者みたいなたたずまいです。
自分で言った恥ずかしい台詞にまた感じてしまい、ワレメのお尻側の綴目に溜まっていたおシルがまた一滴、ツツーっと糸を引きながら地面にポタリと落ちました。

「そ、そろそろ行こうか?」
顔を真っ赤にした私が言いかけたとき、かぶせるようにカズキくんがまた、
「ねえ」 
と呼びかけてきました。

「ここ、さわってみてもいい?」 
「あ・・・」
カズキくんがゆっくりと頭を動かして、私の顔を見上げました。


また雨の日にカクレガで 08

また雨の日にカクレガで 06

「カ、カズキくん?」 
私は、思わず口をはさみます。
いろいろ突っ込みどころ満載の性知識ですが、それよりも、必要最低限のクギはさしておかなきゃと、にわかに大人としての自覚と責任感が芽生えます。

私は、できるだけやさしい声で言いました。
「あのね、カズキくん。いろいろ知っているのはいいことだけれど、えっちなことって、あんまりむやみにしゃべっちゃ、いけないの」 
「お姉さんにならいいけれど、他の人には言っちゃだめ。今のパパとママのこととか、オネーチャンのこととかね」
「あと、セックスっていう言葉と、オマンコっていう言葉も使っちゃだめ。とくに女の人の前ではね。その言葉を使うと、カズキくん、カッコワルイって思われちゃうよ」

カズキくんは、叱られた、と思ったのか、またシュンとしてしまいました。
しばらくして、おずおずと口を開きます。
「でもねでもね。こんなことしゃべったの、お姉さんにだけだよ。今まで誰にもしゃべってないよ・・・」 
「ボク、お姉さんなら聞いてくれると思ったんだ。お姉さんならやさしいから・・・それに・・・なんかえっちだし」
断言されてしまいました。
「うん。お姉さんにならいいの。でも、みんなお姉さんみたいにえっちじゃないの。だから他の人にはゼッタイだめ。わかった?」 
「わかった・・・」

「ねえ、お姉さん?」
カズキくんが甘えるような声を出してきます。
「さっきボク、オマ・・って言っちゃったでしょ?」 
「うん?」 
「お姉さんもボクのこと、カッコワルイって思った?」 
「なんでそう思うの?」 
「だってさっきお姉さんが、そういう言葉を言うと、女の人にカッコワルイって思われるって・・・」 
「そうだよ。だからカズキくんがちゃんと大人になるまで、そういう言葉は使っちゃだめ」
「でもね、お姉さんにだけならいいよ。お姉さんはえっちだし、カズキくんのこと好きだから」
カズキくんは、ホっとしたって感じで嬉しそうに笑いました。
もう!カワイイなあ!

「カズキくんには、女の子のお友達はいないの?」 
なんとなくな話の流れで聞いてみます。
「いるよっ」
カズキくんが明るく答えます。
「みさこちゃんでしょ。かずみねーちゃんでしょ。ゆいちゃんでしょ・・・」 
「カズキくん、もてもてじゃーん」
照れるカズキくん。

「ボクね、お友達の中だと、みさこちゃんが一番かわいいと思う」
「ふーん」 
「みさこちゃんはね、ボクより一つ下の2年生。おうちも近所だよ」 
「でもね、みさこちゃん、お医者さんごっこで患者さんになると、いっつも泣いちゃうんだ。それがちょっとね・・・」 
「あらー。カズキくん、お医者さんごっこなんてやってるんだ?」
カズキくんは、しまった!って顔をして口を押さえます。
「ご、ごめんなさい・・・」 
「別にあやまらなくてもいいよ」
笑いながら私が言います。
「だ、だって、ボク、またえっちなこと言っちゃった・・・さっき、お姉さんに、そういうことは言っちゃだめって言われたのに・・・」
カズキくんは、本当にすまなそうで、すがるように私を見ています。
「だからー、お姉さんにならいいの。そういうお話は、お姉さんとだけにしなさいね、ってこと」
「うん。わかったっ!」
カズキくんは、安心したようです。
わかりやすくて、カワイイなーもう。

「何人くらいでやってるの?お医者さんごっこ」 
「ボクでしょ、みさこちゃんでしょ、かずみねーちゃんでしょ、けんちゃんでしょ、とおるくんでしょ、あとたまに、みきねーちゃんと、しげにーちゃん。みんな近所のお友達だよ。この人たちとしかやらない」 
「女の子と一緒にかあ。やっぱり女の子が患者さんになるの?」 
「まさかあ。女の子のほうが強いし、みさこちゃんは泣いちゃうから。あ、でも、みきねーちゃんがいると、いつも患者さんやってくれる。みきねーちゃんは患者さんになるの、好きみたい」
なるほど。
みきねーちゃんが昔の私のポジションか。

「だから、ボクが患者さんになるの多いかな。男の中ではボクが一番小さいから・・・」 
「あらあら。カズキくんは患者さんになるの好き?」 
「やだよ。恥ずかしいもん。お尻とか見られるの・・・。やっぱりお医者さんがいいなあ」 
「あ、でもね、いつもやってるわけじゃないよ。たまに、誰かんちがパパやママおでかけしてて、ボクたちだけになる時・・・」
私たちもそうだったなあ。
いつの時代も子供が思いつくことは同じみたい。
「あと、お外でやったこともある」 
と言ってから、カズキくんは何か思い出したみたいです。

「そうだ、お姉さん。ボクとお医者さんごっこしようよ」
また、とんでもない提案をしてきました。
うーん、ワクワクするアイデアだけど・・・
「お医者さんごっこって、ここで?誰か来たらお姉さん困っちゃうよ?」 
「ここでじゃないよ。絶対にみつからないカクレガがあるのっ!」

カクレガ、はいいんですが、カズキくんと会ってから、かれこれもう一時間以上は過ぎています。
腕時計を見るともう2時半近く。
「カズキくんは、おうちに帰らなくていいの?オネーチャン心配してるんじゃない?」 
「心配なんかしてないよ。きっといまごろゲームやってると思う。3時から見たい番組があるのに・・・ボクにテレビ見せてくれないんだ・・・だから学校でも、その番組のお話だとボクはまざれないんだ・・・オネーチャンはきっとボクがじゃまなんだよ・・・」
なんだか、今更ながら、カズキくんがすごくかわいそうに思えてきました。

「そっか。カズキくんは何時までに帰ればいいのかな?」 
「ママが帰ってくるのが6時くらいだから、5時までに帰ればいいかな?ううん、5時半まででだいじょーぶ」
5時までに帰すとして、あと約2時間半くらいあります。
「そう。じゃあ、お姉さんとお医者さんごっこ、やろっか?」 
「やったー」
元気良く返事するカズキくん。

「で、そのカクレガは、どこにあるの?」 
「あっちー」
カズキくんが指さしたのは、神社の裏に広がる雑木林でした。
「あのバクダン山の中にあるの。ボクたちしか知らないの。ちゃんと屋根もあるから雨でも濡れないよ」
おそらく、子供たちがあの雑木林の中に、ひそかに作った『ひみつきち』 みたいなものでしょうか。

私が小学生のときも、そんなのを作って仲間内でニヤニヤしている男子がいたっけなあ。
でも、たいていの場合、その子たちは誰にも知られていないと思っていても、近所の大人たちは知っていて、あえて知らないフリしてるケースも多いものです。
それに雨の日とはいえ、学校がお休みの土曜日です。
地元のやんちゃな中学生たちが先にいて、タバコとか吸っているかもしれません。
人様の土地にしのびこむっていうのも、ちょっとリスキーかなあ?
私は、かなり及び腰になって聞きました。

「でも、そのカクレガを知っているのはカズキくんだけじゃないんでしょう?カズキくんのお友達が来たり、大きいおにいさんたちが来たりしない?」 
「ううん。ぜったいだいじょぶなの。カクレガを知っている子たちは・・・」 
カズキくんは、指を折々数えていましたが、もう一回だいじょうぶ、みたいに頷いて、つづけます。
「今日は塾に行ってたり、あとの子はぜったいおうちであの番組見てる」
さっき、カズキくんが見たがっていた、3時からのテレビ番組のようです。
小学生をそこまでひきつける番組って、いったい?・・・

「大きな子たちもぜったい来ない。5年生より上の子たちと中学生には、また別のカクレガがあるの。それで、大きい子は小さな子のカクレガには絶対行っちゃいけないの。それがシキタリなの」 
「シキタリ?」 
「うん。シキタリ」 
「そんなこと、誰が言ってたの?」 
「パパっ!」


また雨の日にカクレガで 07

2010年9月5日

また雨の日にカクレガで 05

このあと、私に予想できる展開は二つ。

一つは・・・
やっぱり『キモチワルイ』 になっちゃったの?
それじゃあ、そろそろ帰ろうか。
もうここには来れないな。
カズキくんのご両親さん、ごめんなさいっ!

もう一つの展開は・・・
私の頭がその対処の方法と、その後の展開を妄想してめまぐるしく回転します。
こっちが私の希望ルートです。

ふいに、スカートの布地が太腿に戻る感触がしました。

やっぱり『キモチワルイ』 のほうだった?
後悔の気持ちが、むくむくわきあがってきます。

無意識のうちにギュっとつぶっていた目を恐る恐る開けてみると、カズキくんは、私が予想していたどっちの言葉も言わずに、真剣な顔をして私を見上げていました。
両手の指と指を組合わせて固く握ったまま、両腕を精一杯頭上に伸ばしている私を。
私の妄想の中では、今の私は、両手を頭上に上げたまま縛られて恥ずかしい場所を隠すことができずに耐えている、晒し者マゾ女=直子、なのですが・・・

「どーしたのっ?」
私は思わず、語尾上がりの、なじるような声を上げてしまいました。
一気に緊張が抜けてしまい、上げていた両腕の力も抜けて、からだ全体がヘナヘナと地面にへたりこみます。
両膝が開いて、その拍子に、私のアソコにたまってたいやらしいおシルが、一滴、二滴、内腿をすべり落ちて足元の玉砂利にしたたり落ちたみたい。

「ねえ?・・・」 
カズキくんは、同じ目線までしゃがみ込んでしまった私に、もう一度問いかけてきます。
何か不思議なものを見て、興味シンシンという顔つきでした。

「お姉さんは、なんでココに毛がないの?」
「えっ?」
そっち・・・ですか?・・・

思いがけない展開です。
『キモチワルイ』 ルートは、完全に回避されたみたい。
とりあえず、私の覚悟は間違っていなかったようです。
ちゃらららっちゃっちゃ、ちゃっちゃちゃー!
頭の中でレベルアップのファンファーレ!
言葉責めターンは、まだまだつづきそうです。

「カズキくんは、女の人のココに、普通は毛が生えていることを知ってるの?」
「あたりまえだよ。だってボク、いつもママと一緒にお風呂入ってるもんっ!」
「ママもちゃんと生えてるよ。でも、たまに切ってるみたい。多かったり少なかったりするもの」

そうですよね。
このくらいの年なら、まだお母さんとお風呂、入ってますよね。
カズキくんが得意気につづけます。
「前にママに聞いてみたの。なんでママのソコの毛、少なくなっちゃったの?抜けちゃったの?って」
「そしたらママは、カズくんが床屋さんに行くみたいに、ここの毛もときどき切ってもらわなきゃいけないの、って言ってた」
カズキくんちのパパとママ、ご円満のようです。

カズキくんの家庭暴露話は、まだつづきます。
「オネーチャンがね、なんでか、ぜんぜんボクと一緒にお風呂に入ってくれなくなっちゃたのね」
「ボクが一緒に入ろう、って言うと、ゼッタイイヤっ!って怒るんだ。なんであんなにすぐ怒るんだろう・・・」
カズキくんたら、またちょっとインブルー。

「でもね・・・」
急に声をひそめて、私の耳に小さな唇を寄せてきます。
「ボク、聞いちゃったんだ。ママとオネーチャンがテレビのお部屋でお話してるの」
「オネーチャン、ソコに毛が生えてきたんだって。それで、ちょっと泣いてるの、恥ずかしいって」
「それでママがね、それはね、大人になったショーコだって。ぜんぜんヘンじゃないし恥ずかしいことでもないんだって。大人はみんな生えてるんだって、オネーチャンの頭なぜなぜしながら言ってた」

「カズキくんのオネーチャンて今、何年生?」
「中1」 
中1かあ・・・懐かしいなあ、私は小6の終わりだったっけなあ・・・
思い出に耽っていると、
「お姉さんは、大人だよね?」 
カズキくんが問いかけてきます。 
「何年生?」 
「えっ?私?私は高三」 
「じゃあ大人だよね?なんで毛がないの?」
カズキくんたら、言葉責めのセンスいい。
私の被虐心を的確にヒットしてくれます。

「う~ん・・・とねえ・・・」
「お、お姉さんもカズキくんのママみたいにお手入れしてるの。でもね、お姉さん、ここの毛があんまり多くないの。多くないとちょっとね、カッコ悪いでしょ?」
「ハゲな男の人でも、中途はんぱに髪の毛残ってる人より、丸坊主の人のほうがカッコイイでしょう?だから剃っちゃったの」
カズキくんには、ハゲ、という言葉がヒットしたみたいで、私の話の途中で、きゃはは、ってカワイク笑って、なんとなく納得してくれたみたい。
「それにね・・・」
私は、調子にのってつづけます。
「毛がないほうが、カズキくんによーく見てもらえるでしょ?お姉さんのココ、どうだった?」 
「つるつるで、キレイだった」 
「好き?」 
「好き!」 
私は、幼い子供に何を言わせているんでしょうか。

「でも、カズキくんっていろんなこと、いっぱい知ってるんだねえ」 
「うん。ボク本当は、えっちなこと、もっと知ってるんだ。せっくすも知ってるよ」
カズキくんはさらっと、もの凄いことを言いました。
「セックス?」 

「せっくすってね、男の人のオチンチンを女の人のアソコに入れるの。それで、その男の人と女の人が両想いだったら、赤ちゃんが生まれるの」 
「せっくすのときはね、女の人は苦しいみたいな大きな声を出すんだって。でもそれは苦しいんじゃなくて、楽しいんだって。ヘンだよね?」
最近の小学生って、こうなの?

私はちょっと、引き気味になって聞いてみます。
「それもママに教えてもらったの?」
「ううん。さとしにーちゃん」 
「さとしにーちゃん?」
「サッカークラブの6年生。ボク、町内会のこどもサッカークラブに今年入団したの」 
「さとしにーちゃんは、えっちなこと大好きで、ボクよりなんでも知ってるんだ」
「女の子のアソコはオマンコっていう名前で、オチンチンは大人になると時々大きくなることがあって、大きくなるとオチンポになるんだよね?」

ろくでもない先輩がいるようです。

「ボクのオチンチンはまだ大きくなったりはしないんだ。ムズムズすることはあるけど・・・。今もちょっと、ムズムズしてる」
カズキくんは、誰かに聞いて欲しくてたまらなかった、って感じでつづけます。

「でね、ボク、パパとママがせっくすしてるのも聞いちゃったんだ」
「夜にね、寝てたらのどがかわいたから、ジュースが飲みたくなって、テレビのあるお部屋に行こうとしたら、お部屋が暗くなってて、なんか、ガサゴソ音がしてたの」
「ボク、怖くなったけど、パパとママみたいな声がしてて、ヒソヒソなんか話してる声も聞こえたの」 
「ボクは、テレビのお部屋に入ろうかどうか迷ってたのね。そしたら、ママがなんか苦しそうな声出したの」
「ボク、ビクっとした。そしたらパパが、気持ちいいのか?ってママに聞いてたの」
「ボク、すぐ自分のベッドに戻った。さとしにーちゃんの言ってたのは、ほんとなんだなあ、って思った。パパとママはせっくすしてたんだよねえ?」

私は、何も言えません。
私が黙っていると、また話し始めます。

「ボクはね、パパとママがせっくすするのは、なんかイヤだなあ、とも思った・・・」
「でもパパとママが両想いだから、ボクが生まれたんだよね?・・・」 
「それからね、男の人がイヤがってる女の人にむりやりせっくすしようとするのは、ラペっていってね・・・」 


また雨の日にカクレガで 06