乳首にガブッと噛み付いて銀色に輝くふたつの目玉クリップ。
そのうち右のほうの持ち手をそっと指でつまみます。
「はうっぅぅ!」
目尻に涙が滲みそうな激痛の後に訪れる疼痛をともなう甘い開放感。
潰されていた皮膚がゆっくりと膨らんでいくのがわかります。
「あうっぅん!」
2度めの激痛に身を捩らせると同時に、左右の手のひらでおっぱいをひとつづつ、ワシづかみで揉みしだいていました。
リンコさまがデスクの上に残してくださったバスタオルで、とくにビショビショヌルヌルな股間を押さえつつ、社長室に戻りました。
これからオフィス外の給湯室まで行ってお水を汲んできて、汚してしまった綾音部長さまのデスクや周辺の床をキレイに拭き掃除しなければいけません。
バスタオルで軽く全身の汗を拭ってから、お外に出るとき私に唯一許された衣服、先ほど持ってきてくださった白衣をハンガーから外しました。
手に取ってみると、クタッとした柔らかい生地で軽い感じ。
そそくさと両腕を通しました。
敏感になっている乳首や腫れたお尻を布地が滑り、ゾクゾク感じてしまいます。
着丈は膝上で7分袖、ストンとしたAラインシルエットでちゃんとボタンが左前のレディース仕様。
ボタンはおっぱいの谷間あたりから下腹くらいまでの4つ。
ボタンをすべて留め終えると、我ながら妙に似合っている感じ。
なんだか自分がインテリになって、何やら難しい分野の研究者にでもなったような錯覚を覚えちゃいます。
ただし、よく見ると∨ゾーンが意外と空いていて、前屈みになったっら隙間からおっぱい全部が覗けちゃいそう。
更に、柔らかい生地なので、少しでも胸を張ると、白衣上にバストトップの位置があからさまに明示されてしまいます。
この格好で廊下に出るんだ・・・
まさしく裸コートに臨むときと同じドキドキ感に全身が震えました。
そっとオフィスのドアを開き、廊下を窺います。
夕方5時前のオフィスビルはしんと静まり返り、人影はありません。
リノリュームの床をカツカツと早足のヒールで蹴り、廊下の直線上右手にある給湯室へと急ぎました。
給湯室に飛び込んでホッと一息。
幸い誰にも会わず視られずに済みました。
蛇口をひねってバケツにお水を汲みつつ、シンクの前の鏡を覗きます。
白衣の胸元から覗く白い肌が少し汗ばんで、ほんのり上気しているのがわかります。
せっかくお水を使えるのだから、ここでちゃんとからだを拭いていこうか。
汗まみれ汁まみれになった後、乾いたバスタオルで拭いただけだったので、からだがベトベトしている気がしていました。
この給湯室は我が社専用なので、知らない誰かが入ってくる心配はありません。
そそくさと白衣を脱いで全裸になり、濡らしたタオルで全身を拭きました。
ミサさまの鞭さばきで熱病のように疼くお尻に、冷たいタオルをあてがったときの気持ち良さと言ったら・・・
思わず、あーーーっ、と深い溜め息を洩らしてしまったほど。
この数ヶ月の勤務で見慣れた場所となった給湯室で全裸になったことで、入社する前にお姉さまに案内されて初めて訪れたオフィスでの面接のことを、唐突に思い出していました。
あのときは土曜日でフロアが閑散としていたとは言え、バスタオル一枚で廊下を歩かされ、給湯室のすぐ隣のおトイレで全裸にされちゃったんだっけ。
それで戻るときは、全裸で廊下に立たされ坊主みたいに放置され、お姉さまが放リ投げたショーツをワンちゃんみたく四つん這いで拾いに行かされて。
そうそう、正確には全裸じゃなくて、首輪から繋がったチェーンで乳首にチャームをぶら下げ、ラビアクリップで粘膜を押し広げられ、クリットはテグスで絞られてるという破廉恥ドマゾな姿でした。
あの日感じた、胸を締めつけるような恥辱感が鮮やかによみがえり、性懲りもなく股間が潤んできます。
だめだめ。
さっさとお片付けをしなくっちゃ。
股間に伸びそうになる右手を諌めて再び白衣を着込み、片手にはお水をなみなみとたたえたバケツと雑巾、もう一方の手にはモップと数枚のタオルを持って、給湯室を出ました。
出てすぐ、廊下の向こうに人影があるのに気づきました。
淫らモードですっかり気が緩んでいたので、思わず、えっ!?と声をあげて立ちすくむほどびっくりしてしまいました。
給湯室の脇にあるおトイレへ向かう、同じフロアの別会社の社員さんのようでした。
白い半袖ワイシャツにストライプのネクタイ、髪をきっちりと七三に分けた30代くらいの男性がズンズンと私のほうに近づいてきました。
私は、人影に気づいた瞬間にサッとうつむき、廊下の端を重いバケツのせいで幾分ヨタヨタという感じで歩を進めたので、その男性が私をみつけて、どんなリアクションをされたかはわかりません。
でも、すれちがうときにちょっと会釈気味に頭を動かして窺った感じでは、困惑されているご様子でした。
それはそうでしょう。
お医者さまか研究員のような白衣を着た女性が、場違いなバケツとモップを持って廊下をトボトボ歩いているのですから。
普通に考えてミスマッチ。
すれ違った後も、振り返った男性からの怪訝そうな好奇の視線を背中に感じていました。
それとももっと踏み込んで、この不自然に開いた胸元の谷間や、布を押し上げる突起まで気づかれちゃったのかも。
白衣には合わない首輪型チョーカーまでしているし。
そっちの方面に詳しい人なら、それだけで私がどんな女なのか、ピンときちゃったかもしれません。
このフロアの廊下にときどきエロい女が出没する・・・なんて噂になっちゃったりして。
心の中に得体の知れないどす黒い霧のようなものがモヤモヤと広がりました。
すれ違った後も極力ゆっくりと歩き、いったん自分のオフィスのドアを通り越し、振り向いて廊下に男性の姿が無いのを確認してから、急いで後戻りしてオフィスのドアに飛び込みました。
オフィスに戻ったら白衣は脱がなければなりません。
全裸になって綾音部長さまのデスクを拭き始めます。
廊下で他の会社の男性社員と出会ったことで、今自分がしている行為のアブノーマルさを今更ながらに思い知らされました。
このオフィスの壁一枚向こうは普通の世界。
健全な社会人のみなさまが健全に社会生活を営む公共の場所なのです。
先ほどの男性がおトイレから戻るとき、まさか廊下沿いの壁の向こう側で、さっきすれ違った白衣の女が全裸になって床掃除をしているなんて、思いもしないでしょう。
私がしていることは、それほど世間的に考えて異常、つまりヘンタイ的なことなんだ・・・
被虐と恥辱と背徳に身悶えしながら、モップも使わず自ら四つん這いになり、精一杯の罪滅ぼしのつもりで一所懸命床の拭き掃除をしました。
リンコさまとミサさまは、その日からほぼ毎日、オフィスで私を恥ずかしい格好にして愉しまれました。
たいていは午後、綾音部長さまがお出かけになって3人になったとき。
ある日は、イベントのときに着たシースルーのスーツ上下で勤務。
ある日は、本当に全裸に白衣だけで、初めてのお客様にお茶出しをしました。
お茶をお出しするときはどうしても前屈みになってしまうので、∨ゾーンから生おっぱいが丸見えになっていたと思います。
リンコさまのお客様としていらしたアジア地域の生地のバイヤーだという妙齢のお綺麗な外国人女性のかたは、困ったような呆れたようなお顔で、アリガトと微笑んでくださいました。
綾音部長さまがずっとオフィスにいらっしゃるときは、メールで指令が来ました。
その日のご命令は、素肌に短いブラウスだけ着て、下半身は丸出しで勤務。
綾音さまがいらっしゃるのに、とドギマギしながらもご命令に従って社長室でパソコンに向かっていると、綾音さまから呼び出しがかかりました。
どうしよう!と思い、その日穿いてきたジーンズに思わず手が伸びたのですが、ブルルっとケータイが震え、そのまま行きなさい、というメール。
私の行動はすべてリンコさまとミサさまに監視カメラでお見通しなのでした。
おずおずとそのままの格好で綾音さまの前へ出ました。
私の姿を視た綾音さまは、一瞬ギョッとされたようでしたが、すぐにニヤッと唇の端をお上げになりました。
それから、まるで変わったことなんか何ひとつ無いかのようになお顔で、業務の打ち合わせを始められました。
はい、はい、と綾音さまのお言いつけのメモを取りつつ私は、このオフィスで私がこんな破廉恥な格好をしていることもスタッフのみなさまには普通のことになってしまったんだなー、と、ひどくみじめなような、でも嬉しいような、フクザツな気持ちになっていました。
そんなこんなの日々が過ぎて迎えた金曜日。
お姉さまが出張からお戻りになる日なので、朝からルンルン気分。
お姉さまが似合うとおっしゃってくださった、ボディコン気味な白いニットのミニワンピを着て出社しました。
もちろん首にはお姉さまからのプレゼントの首輪型チョーカーを嵌めて。
オフィスには綾音部長さまと開発部のおふたり。
綾音さまには午後、ご来客のご予定があるので、今日はお出かけされないのでしょう。
お姉さまは午後2時頃出社予定なので、今日はリンコさまもミサさまもちょっかいをかけてこないのではないかな、と勝手に予想していました。
午前中、いつものルーティーンワークで郵便局や銀行を回り、頼まれごとのおつかいなども済ませた11時過ぎ。
オフィス最寄りの地下鉄の入口付近で、誰かに後ろからポンと肩を叩かれました。
「直子さん?」
振り返るとほのかさまが人懐っこく、ニコッと笑っていらっしゃいました。
「あ、ほのかさま。お疲れさまです。今お戻りですか?」
そう言えば今日は、ほのかさまも出張からお戻りになる日でした。
「そうなの。名古屋で間宮部長と別れて、わたしだけ一足お先にね」
大きめ無機質なトラベルキャリーカートとシュッとした濃紺のビジネススーツ姿のほのかさまは、いかにも仕事の出来る営業ウーマン、という感じでカッコいい。
「直子さんは銀行?」
「はい。今日はどこも空いていて早く終わったので、これからオフィスに戻ろうかと」
ほのかさまとお顔を合わせるのはイベント開けの月曜日以来なので、なんだか気恥ずかしい感じです。
「そうなんだ?それならちょっとお茶していかない?わたし、昨日の夜から何も食べていないから、はしたないのだけれど、とってもお腹空いちゃっているの」
ほのかさまが、お綺麗なお顔を情けなさそうに少し歪め、可愛らしくおっしゃいました。
「直子さんとは、イベントの後ほとんどお話出来なかったし、お昼までに戻れば大丈夫よね?今オフィスには、どなたがいるの?」
私がお答えするとほのかさまはすぐ、ご自分の携帯電話を取り出してかけました。
「早乙女部長からお許しをいただいたわ。ちょこっとお茶して、それからふたりでオフィスに戻りましょう」
ニッコリ笑いかけてくるほのかさま。
そのままカートを引っ張って颯爽と歩き始めました。
腰を落ち着けたのは、オフィスビルにほど近い、あちこちでよく見かけるチェーン店のカフェテラス。
「お昼前だからあんまり混んでいなくてよかった」
差し向かいのテーブル席で、ツナを挟んだイングリッシュマフィンとサラダの乗ったプレートとミルクティを前にしたほのかさまがおっしゃいました。
ガラス張りの明るい店内は、半分くらいの入り。
ご年配な男性おひとり客と、ショッピングらしきヤングミセスのグループが目立ちます。
「直子さんは、今日もおべんとなのね?」
アイスレモンティだけ前にした私を見て微笑むほのかさま。
大きなカートを引っ張っていたので、カートを脇に置ける一番奥壁際の席に通されました。
お食事のあいだは、ほのかさまがご出張中にお相手されたユニークなクライアントさまの話題。
マフィンを優雅に頬張りつつ、面白おかしくお話してくださるほのかさまに、何度もクスクス笑わされました。
やがてお上品にお口許をナプキンで拭ったほのかさまがお紅茶で一口喉を湿らせてから、じっと私を見つめてきました。
「イベントのときの直子さん、凄かった。びっくりしちゃった」
周りに聞かれてはいけない種類のおしゃべりをするときみたいに、グッとお声を沈めておっしゃいました。
そのお言葉を聞いた瞬間、私は、来たっ!と思いました。
実は、ほのかさまにお茶のお誘いいただいたときから、ほのかさまとふたりきりになることについて、そこはかとない居心地の悪さをずっと感じていました。
その原因は、イベントのときのほのかさまのご様子でした。
他のスタッフのみなさまは、私が破廉恥な格好をしてはしたない振る舞いをするたびに、何て言うか、好色な好奇心を露わにして愉しんでくださっているように感じました。
だけど、ほのかさまだけは始終、当惑されているような、動揺されているような、俗な言葉で言えば、ドン引きされているようなご様子に見えました。
ひょっとしたらほのかさま、こういうヘンタイ性癖には、まったくご理解をお持ちにならないかたなのかもしれない。
プレイとしての虐めではなく、人間として本気で嫌悪されてしまったらどうしよう・・・
いくらマゾで人から虐げられるのが好きな性癖と言っても、私が大好きで尊敬しているほのかさまから生理的に嫌われてしまうのは悲しいことでした。
おそらくほのかさまは、イベントのときの私の浅ましい振る舞いに対して、何かご意見があって私を誘ったんっだ・・・
あなたみたいな不潔な人は大嫌い。
もしくは、今からでも遅くはないから、真っ当な人間に戻りなさい。
面と向かって、そう言われたらどうしよう・・・
ニコニコとフレンドリーな今のご様子も却って不気味に不安感を煽り、胸が張り裂けそうにドキドキし始めました。
「直子さんは、あんなふうに恥ずかしい服装を人に見せたり、辛い命令に従ったりすることが嬉しくて、気持ちいいのよね?」
相変わらずヒソヒソ人目を憚るように尋ねてくるほのかさま。
「は、はい・・・ご、ごめんなさい・・・」
私には小さな声で、そう正直に答えるしかありません。
「ううん。直子さんが謝ることではないの。わたし、そういうの疎くてよく知らなかったからびっくりしてしまって」
ほのかさまのお声が幾分普通に戻り、ティーカップに一口、唇をつけられました。
「そういうご趣味の人がいるらしい、っていうことはなんとなく知っていたのだけれど、まさか自分のこんな間近にいるとは思っていなくて・・・正直、直子さんがみんなの目の前でオシッコし始めちゃったときは、心臓が止まるかと思うくらい、ショッキングだったわ」
その場面を思い出すかのように、形の良い顎を少し上げて天を仰ぐほのかさま。
「あの、ごめんなさい。あのとき、ほのかさまがあのペットボトルを・・・」
「あはは。そうだったわね。でもいいのよ。あのときわたし、ドキドキし過ぎちゃって、あれ以上直子さんの前に居られそうになかっただけだから」
おやさしく微笑まれるほのかさま。
「あの後、まだ生温かいペットボトルの中身をおトイレに流しながら、世の中っていろんな人がいるんだなー、って、しみじみ思っちゃった」
ほのかさまのイタズラっぽいお声。
「出張中二日間、間宮部長と一緒だったから聞いちゃったの。直子さんのこと、どう思われますか?って」
ほのかさまが優雅にポットからティーカップへおかわりのお紅茶を注ぎながらつづけました。
「そしたら間宮部長、すごく嬉しそうにいろいろ教えてくださったの」
「チーフたちと学校で服飾部の頃、同学年に亜弓さんていう、直子さんと同じご趣味をお持ちの同級生がいらしたのですってね」
「それで、風でめくれやすい軽いスカートとか、濡れたら見事に透けちゃうブラウスとかを着せて街に出て、いろいろ虐めて遊んでいたって愉しそうにおっしゃっていたの」
「そのかたと同じ匂いがするから直子さんだって、傍から見ると辛そうだけれど、あれで内心は絶対悦んでいる、って断言されていたわ。マゾってそういうものだ、って」
「だから直子さんが虐められている、って気に病むことはないし、ほのかも直子が悦ぶようなことをどんどんしてあげればいいって」
「そんなふうに諭されて、わたしもずいぶん気がラクになって、どんどん好奇心が湧いてきちゃったの」
私の頭の中では、ほのかさまと雅部長さまが瀟洒なホテルの一室で、お互い裸に近い格好でからだを寄せ合い、私のことを楽しげに話題にしている妄想が浮かんでいました。
それはとても耽美で美しく、うっとりするほど理想的な百合ップルの光景でした。
「・・・なのよね?」
すっかり妄想に耽っていた私の耳に、ほのかさまが私へ問いかけるようなお声がぼんやり聞こえました。
「えっ、あっ、ごめんなさい・・・ほのかさまに私のはしたない性癖を知られてしまった恥ずかしさで、少しボーッとしてしまいました」
訳の分からない言い訳を口走る私。
「ううん。気にしなくていいのよ。それが本当の直子さんなのだったら、わたしも協力したいなって」
「だから、わたしも何か命令したら、直子さんは従ってくれるの?、って聞いておこうと思ったの」
私の首のチョーカーをじっと見つめつつ、相変わらずたおやかに微笑んでいるほのかさま。
「あ、はい、もちろんです。チョーカーをした私は、スタッフのみなさま全員のせ、性的なドレイ、ですから・・・」
自分で言葉にしながらゾクゾクっと被虐感が背筋を駆け上ります。
調子に乗って、こんなことまで付け加えてしまいました。
「大好きなほのかさまが虐めてくださるのなら・・・マ、マゾな私にとって、こんなに嬉しいことはありません」
私のショーツのクロッチ部分は、もうグショグショでした。
「間宮部長が面白いことをおっしゃっていたの」
ほのかさまが今まで見たことの無かった艶っぽい表情でおっしゃいました。
「SMっていうと、一般的にはMの人が虐められて可哀想っていうイメージだけれど、実はMの人のほうが愉しんでいる、って」
「虐める側の人は、マゾな人が悦ぶように工夫して虐めなくちゃならないから、SMのSはサービスのSで、Mはサービスを受けて満足のMなのですって」
「わたし、誰かを喜ばせることって大好きだから、直子さんがそういうご趣味なら、これからはそれに沿うように喜ばせてあげよう、って思ったの。わたし、直子さんのこと、好きだから」
あくまでも生真面目に、じっと私を見つめて語りかけてくださるほのかさま。
「あ、ありがとうございます・・・」
その真剣なご様子に、リンコさまたちとは違うエスっぽい迫力を感じて、タジタジとしてしまう私。
でも心の中では、ほのかさまも私の本当の姿を受け入れてくださった、という嬉しい気持ちでときめいてもいました。
「わたしに命令されるの、嬉しい?」
「はい・・・」
「何でもわたしの言う通りにしてくれる?」
「はい。何でもします」
「それが直子さんにとっても、嬉しいことなのよね?」
「はい。そうです」
「うふっ。わたしも嬉しい」
ほのかさまの無邪気な笑顔。
「それなら今、ここで下着をこっそり脱いで、どれだけ嬉しく思っているのか、その証拠を見せてもらっていいかしら?」
ほのかさまの形良い唇の端が、ちょっぴりイジワルそうにクイッと吊り上がりました。
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