2013年6月22日

独り暮らしと私 15

「おっけ。それじゃあヨシノにまかせるわ」
 他のふたりがうなずいて一歩後ろへ下がり、ヨシノと呼ばれた女の子が私の前に立ちました。

「マゾ子、本当にうちらが来る前、ここでオナニーしてたの?」
「ご、ごめんなさい・・・」
「さっきの試合でめいっぱい辱められて、からだに火が点いちゃったんでしょう?マゾ子って露出狂ぽいもんね?」
「・・・」
「疼いちゃったんでしょ?マゾだからしょうがないわね。で、イったの?」
「あ、いえ、いいえ・・・」
「イク前にうちらが邪魔しちゃったってワケか?悪いことしちゃったね」
 ヨシノさん、唇に薄い笑いを浮かべつつ、妙にやさしい口調。

「じゃあさ、つづき、やっていいよ」
「えっ?・・・えっと・・・」
「だから、つづき。うちらが見ててあげるからさ。イっちゃいなよ」
「・・・今、ここで、ですか?」
「そう」
「で、でも・・・」
 ヨシノさんの目がスーッと細くなって眉根が寄りました。

「あのね、ドレイには、でも、とか、だって、とかの言葉は許されないの!」
「マゾ子、さっき教えてやったでしょ?あたしの言葉は全部命令!マゾ子は絶対服従!」
「うちらが来る前にやってた通りに、すればいいだけ。簡単じゃん」

「わ、わかりました・・・」
 ヨシノさんの迫力に気圧されて、観念しました。
 私の恥ずかしい水溜りがあるシャワーブースに再び入り、奥の壁にもたれ、左手はウェアの上からバストに、右手はスコートの中へ潜らせます。
「やるからには、ちゃんとイキなさいよ?手を抜いてフリとかしたらまたお尻ひっぱたくからね」
「は、はい・・・」

 もぞもぞと両手を動かしてみますが、なかなか集中出来ません。
 誰かに視られている、という状況自体は、私の性癖にとって嬉しいことなのですが、ヨシノさんたちが、このまますんなり最後まで大人しく私のオナニーを見物しているだけ、とは到底思えないので、その後どうされちゃうのか、そんな不気味さのほうが勝ってしまっています。
 3人は、それぞれブースの壁にもたれて、ジーッと私を見つめています。

「へー、意外と普通なやり方なんだ。でもちょっとスコートじゃま。マンコが見えない」
「さっきの試合のときみたく、めくりっぱにしなさい。裾挟んで」
 ヨシノさんのご命令口調。
「早いとこマッパにしちゃえばいいじゃん」
 ひとりが笑いながら言うと、すかさずヨシノさんが、
「のんのんのーとるだむ。わかってないねー。中途半端にだらしなく服着てるとこが萌えるんじゃん。隠せるのに隠せない、みたいな。ね?マゾ子?」
 私に同意を求めてきます。
「あ、はい・・・」
 私は、いったん指を抜いて、スコートの前と後ろをウエストに挟み込みました。

「へー。言われなくても後ろもめくるとこなんか、よくわかってるじゃん」
「ホント見事にいやらしいパイパンだよねー。ドスケベさが滲み出てる、って感じ」
「あっ、マゾ子みたいな女は、嘲笑われたり罵られるとキュンキュン感じちゃうはずだから、ふたりともどんどん思ったこと言っちゃっていいよ」
 他のおふたりがケラケラ笑ってうなずき、私の全身を舐めるように見つめてきます。

「しっかし人前でオナニーなんて、よく出来るよねー」
「だってこいつはヘンタイ露出狂だもん。そんな恥ずかしさがマゾには超気持ちいいんでしょうよ」
「うわっ、マンコがグチュグチュいってるよー」
「腰をクイクイ動かしちゃって、まさにサカッてる犬みたい!」
「見てよ、あのうれしそうなアヘ顔。しかもこっちにマンコ突き出してきてるし」

 今の私の様子を、耳を塞ぎたくなるようなお下品なお言葉で形容され、そのお言葉のひとつひとつに敏感に反応してしまうドマゾな心とからだ。
 最初のうちこそぎこちなかった指の動きも、さっきと同じくらいの熱心さになってきました。
「んーっぅぅぅ」
 気を抜いたら途端に洩れてしまう悦びの嗚咽を、真一文字に唇を結んで懸命にこらえます。
 心のどこかにまだ、こんな恥ずかしいことを好き好んでやっているのではない、と年下の彼女たちに思わせたい気持ちがあるのでしょう。
 マゾでも露出狂でもなく、ご命令だから仕方なく従って、強制的にオナニーさせられている可哀想な私・・・

「ほら、マゾ子、遠慮しないで声もどんどん出していいよ」
 私の心を見透かしているかのように、ヨシノさんがニヤニヤ笑いで言いました。
「マゾ子のいやらしいアヘ声、聞かせなさい」
 そのお言葉を聞いた途端、さっきまでのがまんはどこへやら、私の唇から堰を切ったように淫ら声が溢れ出てきました。
「ああああーっん、んっんっんっーー」
「ううーんっ、ぅぅぅぅ・・・」
「あっ、いいっ、いいっ、ぃいぃーーっ!」
 自分のおっぱいを激しく揉みしだき、指の抽挿もテンポアップ。
 ぐんぐん昂ぶっていきます。

「うわー。いやらしい声!今度は、春先のサカった猫だね」
「ちょっと、マゾ子、超マジじゃん。うちらに見られててもおかまいなしかよ?」
「よだれまで垂らして、顔がどピンク。マジイキだよ?信じらんなーい!」

「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
 快楽のゴールはすぐそこ。
 腰がピクピク痙攣し始めます。
「ちょっとマゾ子、イクときはちゃんと言いなさいよ。マゾ子イきまーす、って大きな声で!」
 ヨシノさまが私にもう一歩近づいて来ました。
「あんっっ、あんっ、あ、は、はいぃぃ」
 両手の動きは止めず、身悶えしながらなんとか答えます。

「それから、目は絶対つぶっちゃだめ。うちら全員をちゃんと見ながらイクこと。わかった?」
「あっ、はぃっ、はぃぃーーっ!いっ、いっ・・・」
 快感に埋没したくてつぶっていた目をご命令通り開けると、目の前にヨシノさまのお顔がありました。
 笑いを含んだ、思い切り私を見下しているサディスティックな瞳。
 その瞳と目が合ったとき、私の絶頂への最後の扉がゆっくりと開き始めました。

「あっ、あっ、いっ、いっ、ィき、ィきまっ、まぞっ、いきまーっ、あっ!」
 大波がゾゾゾッと爪先から駆け上がり始めた瞬間、激しく動いていた私の両手首ががっちりと掴まれました。
「いやっ!」
 行為を続行しようとからだをくねらせますが、両手首を掴んだ力はとても強く、そのまま私のからだから引き剥がされてしまいました、
「はい、そこまでー。おしまーい」
 心の底から愉しそうなヨシノさまのお声。
 私の両手首を掴んだまま強引に左右に広げ、磔みたいな形で私を壁に押し付けてニヤニヤ笑っています。
 必然的にふたりのからだは、抱き合うかのように接近し、私の眼前すぐにヨシノさまのお顔。
 少し首を動かせば、ヨシノさまの唇にキス出来そうなほど。

「まさかそのまますんなり、イかせてもらえるなんて思ってたの?」
「なワケないじゃん?マゾ子が気持ち良くなったところで、うちらぜんぜん面白くないし」
「うちらはあんたをイジメに来たんだからさ。そういうの、好きなんでしょ?」
 私は、イヤイヤするように首を振ります。
 あともう一歩でめくるめく快感にたどり着けたはずの全身が、ピクピクピクピクあちこちで抗議の痙攣をくりかえしています。

「何、その恨めしそうな目つき。ドレイの分際でっ!」
 私の剥き出しな土手に、ヨシノさまの右膝が、膝蹴りするみたいに押し当てられました。
「ああんっ!」
「うわっ、こんなとこまですんごく熱くなってる。それに本気汁でベチョベチョだし。きったねーなー」
「マゾ子はこの膝を、もっと下にあてて欲しいんでしょ?」
 ヨシノさまの瞳をすがる思いで見つめて、コクコクうなずく私。
「だが断る。こんな汚い淫乱マンコに、さわりたくもないね」
 そのまま下腹部をお膝でグリグリ押されます。
「ああーーっ、いたいですぅ」
 そう言いながらも、私は懸命に背伸びをして、ヨシノさまのお膝が私の土手より下にあたるよう誘導を試みます。
 その行為を嘲笑うかのように、ヨシノさまのお膝は上へと逃げていきます。
 弄って欲しいところへ微妙に届かない、もどかし過ぎる蹂躙に、イけなかったからだが猛烈に疼いてしまいます。

「こんなふうになったら、もうこいつは、イかせてもらう為だったら、何でもやるはずだよ。どんなみっともないことでも、恥ずかしいことでもさ、ね、マゾ子?」
 ヨシノさまが私の手首を離し、おふたりのほうに向いてそう説明してから、再び私に同意を求めます。
 私は、自発的に磔の形をキープしながらも、自分の秘部に手を伸ばしたくてウズウズが飽和状態。
「はいっ、どんなことでも、何でもしますから。だからどうか、どうかマゾ子をイかせてくださいぃ」
 とうとう自分で言ってしまいました。

「うひゃーっ。自分でマゾ子って言っちゃってるよー。底無しのドヘンタイ女だなー」
「ちょっとひいちゃうよね。でもお望みなんだから、何かさせたいねー」
「マッパでテニスコートに放り出そうか?でも、コートじゃ生ぬるいかー。いっそ街中に連れてく?」
「その様子をビデオで撮ってネットで売ったら、金儲け出来そうだねー」
 はしゃぎながら言い合うおふたりを笑って見ていたヨシノさまが、私のほうに向き直りました。

「何してもらうかはまた後で考えるとしてさ。あたし、マゾ子のこと、もっとよく知りたいんだよね」
「マゾ子がどのくらいヘンタイなのか、ちょっとインタビューするからさ。正直に答えなさいよ?」
「マゾ子はそこに座って」
 ヨシノさまが、各ブースに一個づつ置いてあるプラスティックぽい椅子、お風呂場に良く置いてある丸っこくて腰掛けるだけのやつ、を私の前に置きました。

「は、はい・・・」
 壁に預けていた背中を離し、おずおずとそこに腰掛けます。
 スコートの裾は前後ともめくれ上がったまま、裸のお尻をピンク色の合成樹脂っぽい表面に直に乗せました。
 椅子の高さは40センチほどなので、腰が膝より少し沈むくらい。
 もちろん左右の膝頭はピタッとくっつけて座りました。

「もう少し浅く座って」
 言われた通りに腰を少し前へずらします。
「両膝を広げて」
「えっ?」
「早く!」
「は、はい」
 両手で股間を隠してから、ゆっくり膝を左右に広げます。
「何をいまさらぶりっ子してんの?手は後ろっ!」
「はい・・・」
「もっと広げて、がばーっと」
「もっと」
「もっと」
「あああ・・・」
 言われるままに、私の両膝はほぼ180度にまで開いています。
 両手は組んで背中に。
 ワレメのスジがぱっくり開いて中身が丸見えのはず。

「意外とからだやわらかいのね。何かスポーツ、やってたの?」
「あっ、いえ・・・」
 バレエをしてたなんて言ったら、もっとひどい格好をさせられそうなので嘘をつきます。
「そうでしょうね。テニス、下手くそだったもんね。まあどうでもいいや。おっぱいも出しなさい」
「えっ?」
「さっきみたいにウェアまくり上げて、そのいやらしいおっぱいも見せなさい、って言ってるの」
 ヨシノさまがデッキブラシの柄で、私のウェアの裾をつつきます。
「は、はい・・・」

 ウェアを裾から巻き上げながら折りたたむようにして、乳房の上までまくり上げました。
「留めておく洗濯バサミとかないから、ずれ落ちちゃうかな?でもまあ、そのいやらしく尖ってる乳首にひっかかるから大丈夫そうね」
「それじゃあ、最後の仕上げ」
「自分の両手で、マンコをもっと押し広げなさい」
「えっ!?」
「あたしは、マゾ子のその、イきそびれたいやらしいマンコの奥をじっくり見ながらインタビューしたいの。だから早く広げなさい」
「ただし、広げる以外は、何一つしちゃダメだからね。ただビラビラを左右に広げて奥を見せるだけ。さあ早く!」

 自分の手がワレメの一番外側の唇に触れたとき、ビクンとからだが震えました。
 出来ることなら、このまま指を突っ込んで掻き回しちゃいたい。
 これ見よがしに飛び出している肉の芽をひねりつぶしてイっちゃいたい。
 でも、それが出来るようになるには、まだまだ耐え難い恥辱を受けなければいけないようです。
 左右の内腿の皮膚を外側へ集めるように、ゆっくりと両手でその部分を押し広げます。
 溜まっていた蜜がトロリと肛門のほうへしたたり、ヨシノさまたち3人の興味シンシンな視線が私の性器に突き刺さりました。


独り暮らしと私 16

2013年6月15日

独り暮らしと私 14

 マッチポイントは、あきらかに狙われていたのだと思います。
 ゆるいボレーとドロップショットでネット際におびき出された私のからだめがけて、鋭いスマッシュが飛んできました。
 咄嗟にからだを開いてかわそうとしたのですが一瞬遅く、矢のようなボールが左の乳房を横からかすめ、乳首の洗濯バサミが左右2本とも、ものの見事にキレイに弾き跳ばされました。
「あぁっうぅぅーんっ!」
 乳首をひきちぎるような、その甘美な激痛に堪らず大きく喘いで、その場にうずくまってしまう私。
 内腿をドクドクとえっちなおツユがしたたっていきます。

 ざわついていた観衆が束の間しんと静まり返り、すぐに弾けたような大歓声と拍手が広がりました。
「あの子、コートでマジでイっちゃったんじゃない?」
「本当に気持ち良さそうな声だったよねー」
「信じられなーい!ドヘンタイ!」

 大騒ぎな観衆をたしなめるように、試合終了を告げるホイッスルが響き、私はよろよろと立ち上がり、コーチの前にお相手とふたり、並びます。
 シーナさま似のコーチは、苦笑いのようなものを浮かべて私のウェアを上下とも直してくださり、私からラケットを取り上げて代わりにデッキブラシとモップを渡されました。
 そして、まず無言で私のサイドのコートを指差し、次にシャワールームへつづく通用口を指差しました。
 あなたが汚したコートの床をキレイに拭いて、それからシャワールームを掃除してきなさい。
 そういう意味でしょう。

 あまりの恥ずかしさとみじめさにうつむいて、モップの先だけを見つめて床を拭いていると、さっきまで見物人だった人たちがゾロゾロとコートに集まってきました。
 どうやらこれから、通常のレッスンが始まるようです。
 
 モップをせっせと滑らせている私を遠巻きにして、てんでにストレッチや屈伸運動を始めています。
 からかいや蔑みの言葉がかけられるでも無い、衣擦れだけが聞こえる静寂の中、ただただ好奇と侮蔑に満ちたたくさんの不躾な視線が、私の全身に浴びせられていました。
 逃げるように通用口へと駆け出す私・・・

 試合終了のとき、リビングルームの鏡の中の私は、ラケットのグリップを左乳首の洗濯バサミに横からあてがい、勢い良く右へと滑らせました。
 乳房が右側へプルルンと派手にひしゃげながら歪み、ふたつの洗濯バサミがバチバチッと一気に右方向へ弾け跳びました。
「ああーーーっつぅーーうーんんっ!!!」
 両膝が崩れ落ち、その場にへたりこみます。
 乳首発の激痛は、全身を駆け巡るうちに大きな快感に変わって両腿の付け根に集積され、悦びの液体となって太ももをヌルリと滑り落ちました。
 腰全体がビクンビクンと何度も波打ちます。
 ああんっ、イっちゃった・・・

 快感の余韻に、ヒクつく私のからだ。
 頭の半分でその余韻に浸りながらも、もう半分では、更なる恥辱へとストーリーが淡々と進んでいました。
 進んでいく脳内妄想に急き立てられるように、膝立ちの四つん這いでよろよろとバスルームへ向かいました。

 このスポーツクラブのシャワールームは、中央にタイル張りの広めな通路を挟んで、扉付きのシャワーブースが左右に5つずつ並んでいる構造。
 今は誰も使っていないので、各シャワーブースの扉がすべて内側に開かれている状態。
 ここのお掃除は、これまでレッスン生全員の当番制だったので、体験済みでした。
 通路の突き当たりにある洗面台の蛇口にホースを繋ぎ、お水を床に撒きながらデッキブラシで通路と各ブース内部をゴシゴシ。
 これからは毎週、私がこの格好で、やらなければいけないのです。

 あんなにも手ひどい辱めを受けたのに、いいえ、受けたからこそなのですが、私のからだはムラムラでオーバーヒート寸前でした。
 からだ全体が強烈に、もっともっと直接的、物理的に虐めて欲しがっていました。
 誰もいないのだから、ここでちょこっと自分を弄って慰めて、落ち着いてからゆっくりお掃除をしよう。
 そう考えるのは当然です。

 一番奥のシャワーブースに入り、扉は開けたまま壁にもたれます。
 デッキブラシは傍らに立てかけ、空いた右手をスコートの中に潜り込ませます。
「あふんっ」
 指二本がツルンと難なく這入ってしまいます。
 左手はウェアの上から右おっぱいを鷲づかみ。
「ああんっ」
 そのまま腰を前後に揺らし始めます。
 人差し指と中指を迎え入れては追い出す私のアソコ。
 チュプチュプチュプ・・・
「うぅーんっ、うっうーん」
 更なる刺激を渇望していたからだは、いとも簡単に登りつめていきます。
「あーんっ、いーーっ、いーくぅーーっ!」

 ガチャン!
 もうすぐてっぺん、というそのとき、シャワールームのドアが開く音がしました。
 つづいてパタパタという複数の足音。
 私はあわてて秘部から指を抜き、着衣を直してデッキブラシを手にしました。

「あれー?誰もいないよ?」
「逃げちゃったのかな?あいつ」
「あそこまで恥さらしちゃったら、そりゃあ逃げたくもなるわよねー」
 愉快そうに弾んだお声に、ビクンとからだがすくみます。

 私は、さもさっきからずっとお掃除をしていたフリで、デッキブラシの先をシャワーブースの外に滑らせます。
「あっ、あそこにいるみたい」
 ひとりが言って、バタバタと足音が近づいてきました。

「ああ、いたいた。マゾ子ちゃん」
「うちら、あんたがちゃんと掃除しているか見てきて、ってコーチに言われたのよ」
 私はまだ動揺していて、彼女たちに視線が向けられません。
「あっ、そ、そうなのですか。ご苦労様です」
 うつむいたままお礼を言っていそいそ、お掃除に集中しているフリをします。

「本当に面白いショーだったわよね。あんな恥さらしなマネ、あたしには死んでも出来ないわー」
「マゾ子ちゃんのおっぱい、きれーだったよ。ねえ、もっかい見せてよ?」
「ねえ、マッチポイントのあれ、やっぱ本当にイっちゃったの?ねえ?ねえ?」
 楽しくて仕方ない、という感じ丸出しのはしゃいだお声は、なんだかまだ幼さが残る若々しさ。
 意を決して視線を上げました。

 私を監視に来たのは3人。
 スクールのレッスンでは、お顔を合わせたことの無い人たちでした。
 3人お揃いで羽織っているスウェットパーカーに校章のようなものが入っているから、まだ高校生?
 それが無くても、遠慮の一切無いなれなれしいしゃべりかたや、好奇心満々のキラキラした瞳を見れば、明らかに3人とも私より年下。
 似たような茶髪で塗り過ぎなメイク、見るからにイジワルそうに見下したお顔で、3人が私をニヤニヤ見ていました。

「ねえ、うちらさっきから質問してんだよ?何シカトしてんのよ?」
 リーダー格らしい、一番イジワルそうな子が私の肩を指でグイッと押しました。
「あっ、ごめんなさい。何でしたっけ?」
 この子たちは、これから私をどうする気なのだろう?
 期待と不安で胸がドキドキ。

「何でしたっけ、じゃないわよ。試合前にコーチが言ってたでしょ?」
「あの試合に負けたほうは、このスクールの一番下になって、服従とご奉仕が義務になるって」
「つまり、あんたはうちらみんなの、言わばドレイになったのよ。すべてに服従して、絶対逆らえないってワケ」
「だから早速うちらが遊んであげようと思って来てやったのに、その態度は何?」
「あっ、ごめんなさい。失礼いたしました・・・」
 すがるような目で彼女たちを見つめてしまいます。
 私のマゾっ気がみるみるうちに心を支配して、ゾクゾク感じてきています。

「やだ、こいつ目をウルウルさせちゃって、マジでドマゾなんだ」
「今日からあんたの名前はマゾ子になったから。うれしいでしょ?」
「コーチもみんなもそう呼ぶってさ。よかったね、マゾ子?」

 この年代の、とくにこういうタイプの女の子たちは、一度嫌ったり軽蔑したり見下した同性に対しては、とことん残酷になれるものです。
 女子同士のイジメほど陰湿なものはない、とはよく言われること。
 スクール公認で私というおもちゃを手に入れた彼女たちは、私をいたぶることしか考えていない様子。
 私は、逆らわないことに決めました。

「ほら、うれしいか、って聞いてんだよっ?」
 ひとりが私のテニスウェアの胸倉を掴み、お顔を寄せてきました。
「は、はい。嬉しいです・・・」
「キャハハハ!うれしいだってー。さすがマゾだねー」
「素直でいいじゃん。最初っからそうしてればいいんだよー」
 3人が笑い転げます。

「じゃあさ、マゾ子はなんで、マンコに毛が無いの?」
「そ、それは、私、もともと薄いから・・・」
「嘘つけ。どうせどっかのヘンタイ男にでも剃られちゃったんだろ?マゾ子、スケベそうだもんねー」
「まあ、マゾだからお似合いって言やーお似合いじゃん」
「でもよくそんなもん、人前に晒せるよねー。恥ずかしい女!」

「だいたいドレイのくせに、デッキブラシなんて贅沢なもの使っていいワケ?ドレイはドレイらしく四つん這いで雑巾がけだろ?」
 デッキブラシを奪い取られ、代わりに濡れ雑巾を投げつけられました。
「ほら、もう一回、通路からやり直し!」
 シャワーブースから追い立てられ、通路に出たところで背中を押さえ付けられ、タイルの上に正座させられました。

「マゾ子がサボらないように、うちら向こうとこっちで見張ってるから、一生懸命、心を込めて雑巾がけしなさいよっ?」
 ひとりがドアのところまで行って、こちらを向いて立ちました。
「はい、それじゃあ雑巾がけ、はじめっ!」
 私は、意を決して四つん這いになり、ドアのほう目がけて雑巾を滑らせました。
 スコートの短い裾は、高く上げた腰のために引力に従って背中のほうへとめくれ上がり、まったく用を成していません。

「うひゃー!お尻丸出しー」
「って言うか、マンコもコーモンも丸見えじゃん。ミットモネー、カッコワリー」
「なんだか本当に犬みたいだよね。マゾ女のことをよくメス犬って呼ぶの、初めて実感できたよー」
 3人が大きな声で言い合いながらゲラゲラ笑っています。
「ほらほらー、もっとおケツを突き上げなさい、マゾ子ちゃーん」

「まだまだ半分も終わってないわよっ!」
 ドアのところにいる子が笑いながら、私が奥へと戻るときに体勢を変えて向けた丸出しのお尻を、突然バチンと平手ではたきました。
「あはーんっ!」
 予期せぬ刺激に、自然と淫ら声が出てしまいます。
「やだーっ。あはーんって何よ、あはーんって。マゾ子、こんな状況でもサカってるの?」
「あたりまえじゃん。それがマゾだもん。うちらが虐めるほど悦んじゃうのよ」
 それから、私が方向転換をするたびに、思い切りお尻をぶたれるようになりました。
 そのたびに喘いでしまう私。

「マゾ子のお尻、まっかっかー」
「すごい熱持ってそうだよね。見てるほうが痒くなっちゃう」
「ああされてもまだ、悦んでるのよねー。マゾってマジすごいわー」

 もうすぐ通路の雑巾がけは終わり、という頃に、ひとりの子が言い出しました。
「ところでさー、さっきから不思議だったんだけど、マゾ子、掃除してたはずなのに、ホースが出てなくね?通路も濡れてなかったしさ」
「そう言えばそうね。ちょっとマゾ子!」
 再び奥のシャワーブースの前で3人に囲まれます。

「うちらが来るまでに30分くらいあったわよね?マゾ子、その間、何してたの?」
「し、試合で疲れてしまったので、ちょっと休憩してから・・・お、お掃除を・・・」
「さ、最初は乾拭きがいいかな、って・・・」
「うちらが来たとき、マゾ子はそのブースから出てきたわよね?デッキブラシ持って」
 ひとりが指差したブースをもうひとりが覗き込みました。
「あーーーっ!」
 覗き込んだ子が大声をあげ、指差す方向を見ると・・・
 ちょうど私がもたれていた壁の足元にあたる床に、見るからに粘液性な白濁液の大きめな水溜りが出来ていました。

「あれって、スケベ汁じゃない?」
「ちょっとマゾ子、どういうこと?」
「掃除もしないで優雅にひとりエッチかよ」
 3人が呆れたお声で私に詰め寄ります。

「ご、ごめんなさいっ!」
 私は、バレてしまった恥ずかしさと、彼女たちがこれからもっと残酷になっていくであろうという予感に打ち震え、身悶えしたいほど感じながらも、ただただうつむいています。

「ねえ、こっから先は、あたしに仕切らせてくれない?」
 3人のうち、一番普通っぽい感じだった子が、他のふたりに突然の提案。
「マゾ子見てたら、あたしもガマン出来なくなっちゃった」
 さっきドアのほうで、私のお尻を最初に叩いた子です。

「実は、あたしもけっこうSM好きでさ。って言ってもあたしは根っからのSなんだけどね」
「その手の小説やマンガ読み耽って、あこがれててさ。一度でいいから、可愛い子ぶった年上の女を徹底的に恥まみれにして、泣くまで虐めてみたかったんだよね」
「ゆくゆくは、ノーマルなイケメン男を、あたしだけのマゾ奴隷に調教するのが夢なんだけどね」
「まずは同性を虐めるところから始めてみようか、って思ってたんだ」
「マゾ子くらいドヘンタイ女なら、あたしも手加減無しで、思ってたこといろいろ試せそうだしさ」
 そう言いながら、その子は私の全身を舐めるように見て、ニヤリと笑いました。


独り暮らしと私 15


2013年6月8日

独り暮らしと私 13

 テニスウェアは上下とも、完全に乾いていました。
 洗濯したてなので、スコートのプリーツが少しヨレヨレシワシワなのは仕方ないこと。
 下着を着けるかどうか、ちょっと迷いましたが、午前中に決めた2着だけルールを思い出して、そのまま素肌に着ることにしました。

 かぶりのテニスウェアは、普通のポロシャツタイプですから、ノーブラが一目で露骨にわかっちゃうほどぴったりフィットではありません。
 でも、ブラをして着ているときよりバストの頂点が二か所、妙に尖って目立っていて、あれっ?って人目を惹く感じ。

 その恰好でリビングに戻りました。
 上半身は、久しぶりの布と素肌とが擦れる感覚に敏感に反応しつつも戸惑い気味、下半身は、衣服を着ているはずなのに妙にスースーして落ち着きません。
 ソファーなどの位置をずらし、大きな姿見の前に素振りをしても危なくないだけの広めなスペースを作りました。

 ラケットを握り、実際に試合に臨むように腰を落として前傾姿勢に構え、エアテニスを始めてみます。
 フォアハンド、バックハンド、ボレー、スマッシュ・・・
 ステップを踏み、からだを大きく動かすたびに、太ももの四分の一も隠していない短いスコートの裾がキワドクひるがえります。
 素振りをしながら、視線がどうしても鏡の中の自分の下半身を追ってしまいます。

 あっ見えた。
 いやん、恥ずかしい!
 抑えてくれるものがないおっぱいも、ウェアの下で派手にプルプル暴れています。
 やっぱりこれ、すっごくえろい。

 最近やっと、狙ったところへ打てるようになってきたサーブのフォーム。
 伸び上がりながらからだを後ろに反らして大きく振りかぶると、スコートの裾がフワッと舞って、隠すものが何も無いアソコに直に空気が当たるのがわかります。
 打ち終わった体勢を後ろから見ている人がいたら、突き出した裸のお尻が丸見えのはず。
 こんなの恥ずかし過ぎです。

 もしも本当にこんな格好で、大勢の人が見ている前で試合をやらされることになったら・・・
 テニスウェアの下でおっぱいを盛大に揺らし、アソコもお尻も丸見えでコートを右往左往する私。
 それをニヤニヤ視ている観客たち。
 まさに恥辱という言葉がふさわしい、晒し者状態。

 鏡の中で素振りをくりかえす自分の扇情的な姿を、お友達と行ったスポーツクラブのテニスコートの中に置いてみました。
 途端に、自分でも呆れる位スラスラと、いやらしい妄想が頭の中に溢れ出てきました。

 全裸家政婦の私は、ずっとお家にいるだけだと運動不足になってしまうので、週に一回、テニススクールに通うよう命じられます。
 サディストな主が決めたことですから、どんなにひどいところなんだろう、と怯えていたのですが、行ってみたらいたって普通のテニススクール。
 主の車で送り迎えされていたので、どこにあるかはわからないけれど、東京郊外っぽい駅のそばのお洒落なスポーツクラブ。
 屋内コートが2面ある大きな倉庫のような造りの練習場で、若い女性ばかり10人以上がレッスンを受けています。
 ご指導してくれるコーチ役のインストラクターも全員妙齢の女性。
 技量に合わせて、基本からしっかり教えてくれます。

 ようやくテニスらしく打ち合いが出来るようになって試合形式のレッスンが増えた頃、そのテニススクールが本性を現しました。
 
 ある日のレッスン。
 コートに出ると、レッスン生が私を含めて二人しかいません。
 コーチの女性、どことなくシーナさまに似た感じの人、が私たちに告げます。

「これまであなたたちの練習振りをずっと見てきたのだけれど、とくにあなたたちふたりは、勝負に対する真剣さが足りないわ」
「絶対に勝つんだ、っていう執念を感じられないの。それがないとこの先もっとうまくはなれない」
「だから少し荒っぽいけれど、あることをしてもらうことにしたわ」
 言い終えてニヤリと笑います。

 そして告げられたのが、アヤさんに教えてもらったのとほぼ同じルールでのストリップテニス。
 ただひとつ違っていたのは、7セットマッチで4セット先取なこと。
 つまり、3つ負けてノーブラノーパンになった後も、更にコートで試合をつづけなければならないのです。

「試合の途中で下着を脱がなくちゃいけないなんて、すごく恥ずかしいことよね?」
「でもそんな恥ずかしい思いをしなくてすむ方法がひとつだけあるわ。とても簡単なこと」
「勝てばいいのよ」

 これは絶対、私の偏見と言うか思い込みだとわかっているので、聞き流して欲しいのですが、テニスが強い人って、Sっぽい雰囲気の人が多いような気がします。
 別の言い方をすると、S度が強い人ほど、うまくて強い印象。
 打ち返せないような場所を狙って意地悪くボールを返し、相手が疲れたところで強烈なスマッシュ。
 テニスというスポーツ自体に、SMチックな要素が大いにある気がするのです。

 実際、テニス授業でコーチから右へ左へとボールを散らされるのを、必死になって追いかけていると、いたぶられている、という言葉が頭に浮かび、私のマゾっ気がチクチク刺激されてしまいます。
「ほらほら、追いつけるはずよー」
 なんて言いながら、もう一歩、という微妙なところにボールを返してくるコーチの嬉しそうなお顔には、私を虐めているときのシーナさまややよい先生と同じ、サディスティックな笑みが浮かんでいるように見えて仕方ありませんでした。
 パコーン、パコーンっていう音も、なんだかお尻をぶたれているみたいだし。
 
 マゾな私は心の中で、ああもうお許しください、これ以上虐めないで、と被虐心全開にしつつ、縋りつくようにボールを追いかけます。
 その翻弄されている感じは、けっこう私にとって気持ちのいいことで、そういう意味でテニスというスポーツが大好きになりました。

 真面目にテニスに取り組んでいる人にとっては、不純過ぎますよね。
 どうか忘れてください。

 私の対戦相手に指名された人は、確かにいつも無表情で、それゆえにやる気が無さそうにも見える、そう、私にアンスコのことを教えてくれた小宮さんみたいなタイプの人でした。
 ただ、彼女は外見上、無気力に見えるだけで、テニスの技量的には私よりぜんぜん上なのは今までのレッスンでわかっていました。
 私にはほとんど勝ち目が無い試合。
 やる前から絶望的な気持ちになっていると、さらに追い討ちをかける事態が待っていました。

 他のレッスン生やコーチたちがぞろぞろとコートの回りに集まってきたのです。
 みんな一様にニヤニヤ笑いを浮かべて私たちを見ています。
 見も知らぬ人たちに混じって主の顔も見えます。
 全部で30人くらい。
 完全な見世物状態です。

 この試合に負けたほうは・・・
 次のリベンジ試合まで、毎週のレッスンもノーブラノーパンで受けなくてはいけないこと。
 施設のトイレとシャワールームの清掃をひとりで、もちろんその格好でしなければいけないこと。
 このテニススクールの最下層レッスン生としての自覚を持ち、他のレッスン生すべての人たちに服従し、ご奉仕しなければいけないこと。
 を約束させられて、試合が始まりました。

 私のサーブで始まった試合は、予想通り一方的。
 あれよあれよという間に、第一セットを落とします。
 アンダースコートを脱いで自前のショーツ丸出し。
 これだけでもかなり恥ずかしいのに、こんなの序の口に過ぎません。

 第二セットもあっさり負け。
 ベースラインのところで、コソコソと腕を抜いてブラをはずそうとしていると、コーチから叱責の声が飛びます。
「なにをもたもたしているの!?時間が無いのだからさっさと脱ぎなさい!」
 別のコーチがふたり駆けてきて私は彼女たちにがっちり押さえつけられ、バンザイさせられて強引にウェアを脱がされます。
 ブラを剥ぎ取られてようやく開放。
 みんなの前でおっぱい丸出しで、再びウェアをかぶりました。

 第三セットはノーブラ状態。
 恥ずかしくてみじめで仕方ないのに、私の乳首はどんどん尖ってウェアを内側から突き破りそう。
 その刺激が股間をぬるませ、ウズウズモヤモヤしてしまい、いっそう足が動きません。
 1ゲームも取れずに敗れた私は、観念して自らショーツをずり下げました。

 ノーブラノーパンの第四セット。
 サーブがまともに入りません。
 スコートがひるがえり、私の股間が露になると、観客席にどよめきが広がりました。
「・・・毛がない?・・・パイパン?・・・・全剃り?・・・ヘンタイ?・・・」
 そんなささやきがザワザワと聞こえてきます。

 コートチェンジするたびに、観客たちはゾロゾロと私のサイドに集まってきます。
 写真を撮っている人もいます。
 ヒソヒソ声だったおしゃべりも、だんだん普通の声になってガヤガヤ、やがては大きな声で野次られ始めました。

「まじめにやんなさいよー」
「ほらー、もっとお尻振ってー」
「がんばってーパイパンちゃーん」
「お尻の穴まで丸見えよー」

 驚いて、呆れて、やがて侮蔑と嘲笑へと移行していく、冷ややかな同性たちの視線。
 私がミスすするたびに拍手と笑い声が上がります。

 第四セットの1ゲームを落としたところで、コーチに怒ったお顔で呼ばれ、審判台の近くに駆け寄りました。

「ちょっとあなた?ひょっとして嬉しがってない?」
「見なさい。コートがあなたのサイドだけ、ヘンなおツユでベトベトよ!」
「こんな格好で大恥かかされているのに、なんで下半身からダラダラよだれ垂らしてるのよ?」
「あなたって、視姦られて悦ぶヘンタイだったのね?」
「こんな試合、やっても意味無かったわね。それなら、もっとお望み通りにしてあげるわ」

 ウェアの前を胸元、おっぱいの上まで捲り上げられ、戻らないよう肩のところに洗濯バサミで止められてしまいました。
「ついでにここにもふたつ、あげましょう」
 尖りきった左右の乳首に、洗濯バサミが挟まれました。
「あら?こんなもので挟まれても痛いとも言わずがまん出来るのね?ずいぶん年季の入ったヘンタイぶりだこと」
「もういっそ、こっちもこうしちゃいましょう」
 スコートの裾をつままれてめくり上げられ、裾部分をウエストに挟み込まれてしまいました。
 前も、後ろも。
「さあ、さっさと負けて、こんなふざけた試合、とっとと終わらせちゃいなさい!」
 本気で怒っているらしいお声と共に、裸のお尻をパチーンとはたかれ、開放されました。

 私がコートに戻ると、盛大な拍手が起こります。
 わざわざウェアを捲り上げておっぱい丸出しにしている私。
 スコートの裾を前後ともウエストに挟み込んで、アソコもお尻も丸出しの私。
 もはやあまり役に立っていなかったウェアとは言え、せっかく一応隠されていた恥ずかしい箇所を、誇示するみたいに不自然な状態で露にしている私の姿は、まさしくヘンタイ露出狂そのもの。
 それだけでもかなり異様なのに、その両乳首には洗濯バサミまでぶら下げています。

「やだーっ、なにあれー!?」
「うわー!ヘンタイ丸出しって感じぃ」
「露出狂マゾってほんとにいるんだねー」
「わたし、あんな姿を見られるくらいなら、死んだほうがましだわー」

 自分の脳内でくりひろげられる破廉恥すぎるテニス試合を、鏡の前のエアテニスで忠実に再現しながら、私はどんどんコーフンしていきました。

「だめっ、いやっ、見ないでーっ」
「そんなひどいこと、言わないでっ!」
「こんなに股を広げたら・・・ああんっ」
「視られてる・・・恥ずかしい・・・おっぱいも、お尻も、オマンコも、視姦られちゃってるぅ・・・」
 からだを激しく動かしながら、ときどき声に出してつぶやきます。

 自分の肌や秘部には一切触れず、テニスの動きをしているだけなのに、からだがどんどん熱くなってムラムラウズウズが高まってきます。
 私のアソコから滴り落ちたはしたない液体が、フローリングに小さな水溜りをいくつも作っていました。

 第四セットに入り、自らウェアとスコートをめくり上げ、乳首に洗濯バサミを噛ませたとき、からだの疼きが一気にピークに達し、一刻も早く自分のからだを滅茶苦茶に弄り回したくて仕方なくなっていました。


独り暮らしと私 14