「あら、面白いポーズになったわね。なあに?性器をじっくりご覧ください、っていうこと?」
からかうようなお姉さまの愉しそうなお声。
「あの、それは・・・はい・・・」
自分の恥ずかし過ぎる性癖を、自分の写真を貼り付けて印鑑まで押してある、ある意味公的な書類に書き加えてしまったことに、私は自分でも驚くほど興奮していました。
まさかお姉さま、この履歴書を他の社員のみなさまにもお見せするつもりなのかしら?
胸のドキドキが治まらず、休め、の形に開いた股間がムズムズと疼きまくっています。
私の中のマゾ性が頭のてっぺんから爪先まで、すべての細胞に行き渡り、全身で更なる辱めを欲していました。
「そこのヘアーをツルツルにしちゃっているのも、わざとなのでしょう?エステサロンに通っていたのよね?」
お姉さまが私の股間を指さして、その部分にお顔を近づけてきました。
「は、はい・・・」
シーナさまご紹介のエステサロンに、一昨年の秋頃から2ヶ月に1回くらいのペースで通っていたことは、すでにお姉さまにお話していました。
「その部分の脱毛って、すごく痛いらしいじゃない?それに、いたたまれないほど恥ずかしい格好にならなければいけないのでしょう?」
「はい、その通りです」
サロンに伺うたびに施された恥ずかし過ぎる仕打ちの数々を思い出し、全身を覆うマゾ熱がまた数度、上がってきました。
「顔がますます赤くなったわね。そのときされたことでも何か思い出したのかしら。それに、なんだか嬉しそうよ?あなた。目がトロンとしちゃって」
「いえ、あの、それは・・・」
「つまりあなたって、恥ずかしい格好をして、いろんな人に剥き出しの性器を見られて、おまけに痛いことされるのさえ悦んじゃう、そんな性格なのよね?」
お姉さまの愉快そうなお声に、蔑みの冷たい響きが加わってきました。
私のマゾ性がそれを目ざとくキャッチして、全力でその部分に縋りつきます。
「はい・・・おっしゃる通りです・・・」
「そうよね。性器から滲み出てくる愛液の量が一段と増えたみたいだもの。両腿の付け根が濡れそぼってテラテラ光っている」
お姉さまのお顔がいっそう近づき、わざとらしく音をたてて、お鼻で息を吸われました。
「んーっ。それになんだかいやらしい臭い。あなた、こんな状況なのに性的に興奮しているでしょう?」
「は、はい・・・ごめんなさい・・・」
「そういう人は、なんて呼ばれるのだっけ?恥ずかしさや苦痛や屈辱感みたいなもので悦んじゃう種類の人たちは」
「はい・・・あの・・・マゾ・・・マゾヒスト、です」
「そうね。それも森下直子さんの特徴なのよね?だったら、それも書いておかなきゃ」
再び履歴書と鉛筆が、私の目の前に突き出されました。
「あなたのそれって、永久脱毛なの?」
マゾヒスト、を履歴書に書き加え、元のポーズに戻ってから尋ねられました。
「あ、いえ、よくはわかないのですが、去年の夏頃からは、ぜんぜん生えてこなくなっています。先生からは、はっきりと、永久脱毛、とはお聞きしていないのですが」
「へー。ずいぶん腕の良い先生なのね」
「あ、腋の下は、永久脱毛しておいた、っておっしゃっていました。何か強い光みたいのを当てられて」
お姉さまのご質問の意図がわからず、戸惑いつつお答えします。
「ふーん。それであなたは、たとえばお友達と旅行とかには行かないの?」
「え?あ、えっと行きます。行ったことあります」
「行ったらお風呂一緒に入るでしょ?何て説明したの?そのツルツルな性器を」
それがお知りになりたかったのか。
思い当たった途端に、そのときのことを思い出し、懐かしい恥ずかしさが全身を駆け巡りました。
「生まれつき、ってお答えしました。一生懸命タオルで隠していたのですが、好奇心旺盛なお友達に無理矢理タオルを剥がされて・・・とても恥ずかしかったです」
大学2年の夏に、仲の良いお友達数名と4泊5日の旅行をしたときのことでした。
行く前はずいぶん悩んだのですが、パイパンを隠し通せるか、というスリルの誘惑と、知られてしまったときの恥辱への期待感もあって、思い切って参加したのでした。
二泊目のお風呂で、一番ざっくばらんな性格のお友達に知られてしまいました。
生まれつき、って告げると珍しがられ、一緒に入っていたお友達全員が集まってきて私を囲み、広い温泉の洗い場の片隅でジーッとその部分を、興味津々の瞳で見つめられました。
そのときの、お友達からの痛いほどの視線は、その後しばらくのあいだ、私の思い出しオナニーの定番になったほどでした。
当然、そのときもその場で濡れてしまったのですが、お風呂場だったので、なんとかバレずにすんだようでした。
旅行の後も、からかわれたり苛められたりすることはほとんど無く、みんな普通に接してくれました。
ただ、一度ある人に、森下さんて、顔の割にはえっちなからだしているんっだってね、と言われたことがあったので、私がいないところで、どうだったのかはわかりません。
「あら、嘘をついたのね。だめじゃない。ちゃんと正直に、マゾだから、性器を隅から隅までよーく見てもらいたくてツルツルにしています、って言わなくちゃ。これからはそうしなさい」
お姉さまのイジワル声でのご命令。
あのとき本当にそう告げたら、私の大学生活はどんなものになったのだろう。
すぐに、いたたまれない妄想が広がり、いてもたってもいられないほどの被虐感に全身が痺れてきました。
「は、はい・・・ごめんなさい。こ、これからは、必ず、そ、そうお答えします」
はしたな過ぎる自分の言葉に、アソコの奥がキュンキュンと疼きました。
「あなた、あたしに何か聞かれて答えるたびに、どんどん発情していない?」
お姉さまが向かい側の椅子で座り直し、ベージュのストッキングに包まれたスラッとしたおみあしを優雅に組み替えられました。
「そんなにサカっちゃってたら、もう抑えきれないんじゃない?性欲」
「・・・はい・・・」
「今、何がしたい?」
「えっ?えっと・・・」
「正直に言っていいのよ。今一番したいこと」
妙におやさしげなお姉さまの薄い笑顔が、かえって不気味でしたが、一刻も早く自分のからだをまさぐって欲しい私は調子に乗ってしまい、正直に告げてしまいました。
「あの、出来ることならお姉さまに、わたしのからだをいろいろ虐めて欲しいです・・・」
「お姉さま?ここがどこで、あたしが誰で、今何をしているのか、わかってないの?」
「ごめんなさいっ!あの、社長さま、あ、いえ、チーフさまに、私を虐めて・・・」
「だから、今は面接中なのよ?それに、まがりなりにもここは神聖なるあたしの会社のあたしの部屋。そんなところであなたと乳繰り合えるわけじゃない、けがらわしいっ!」
本当に怒っているみたいな、お姉さまの語気鋭い一喝。
「ごめんなさいっ!」
怯えてギュッと目をつぶった私は、お姉さまの次のお言葉を待ちました。
「面接というのは、対面して、相手の人となりを知るためにするの。今あなたは発情していて、それを鎮めるためにあなたはどういう方法を取りますか?って聞いたわけでしょう?その答えが、あたしに虐めて欲しい、って、わけがわからない」
「それに、チーフさま、っていうのも、わけがわからないわよ?さま、なんて付けられたら、逆になんだかバカにされているみたいだもの。呼ぶときはチーフ、だけでいいから」
お姉さまのイジワル度が、どんどん上がっています。
「もう一度聞くわよ?今一番、あなたは何がしたいの?」
「あの、そういうことでしたら、えっと、あの、オ、オナニーです・・・」
「ふふん。ずいぶんストレートに言ったわね。ここで、これからあなたの職場になるこの部屋で、まだ入社前で社員でもないのに、オナニーがしたいんだ?」
「あの、ごめんなさい・・・したくないです、がまんします」
「あなたはオナニーが好きなの?」
「はい。好きです。ごめんなさい」
「いちいち謝らなくていいわよ、鬱陶しいから。それで、月にどれくらいしているの?」
「月に、と尋ねられるとよくわかりませんが、ほぼ毎日・・・」
「へー。それは凄いわね。つまり毎日、何かしらえっちなこと、いやらしいことを考えて自分を慰めているということよね?」
「・・・はい」
「そこまで行けば立派な特技だわ。ほら、それも書いておかなきゃ」
私の前に履歴書と鉛筆が差し出されました。
趣味・特技、クラシックバレエ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、ノーブラ、ノーパン、野外露出行為、マゾヒスト、オナニー・・・
履歴書がどんどん、本当の私らしくなっていきます。
「かっこして、ほぼ毎日、とも付け加えておきなさい。普通の女性とは著しく異なる、あなたのチャームポイントなのだから」
呆れたような含み笑い混じりで、お姉さまがぞんざいに履歴書を突っ返してきました。
趣味・特技、クラシックバレエ、音楽鑑賞、映画鑑賞、読書、ノーブラ、ノーパン、野外露出行為、マゾヒスト、オナニー(ほぼ毎日)・・・
「いいわよ。今日は特別に許してあげる。特技だものね。ここで思う存分オナニーなさい」
履歴書を一瞥して満足そうなご様子のお姉さまが再び、おみあしを優雅に組み替えられました。
「そうだ。その前に、永久脱毛した腋の下、っていうのも、あたしに見せてくれない?」
「えっ?腋の下?」
マゾの服従ポーズで後頭部に組んだ腕の、ニットの袖に包まれた自分の腋の下左右を、思わずキョロキョロ見てしまいました。
「えっと、それは・・・」
「ニブい子ね。そのワンピースもさっさと脱いじゃいなさい、っていうことよ。素っ裸になっちゃいなさい」
「そのほうがオナニーも捗るでしょ?どうせ見せたくてしょうがないのだろうし、あたしもあなたの裸が見たいのよ」
その口ぶりから、お姉さまもだんだんと興奮されているように感じました。
「うちは、エロティックな水着や下着も扱っているからね。あなたには、そういうののモデルになってもらうっていう手もあるかな、ってふと思ったの。プロに頼むとそれなりにお金がかかるしさ」
「ほら、さっさと脱いでオナニーしなさい。見ててあげるから」
「はい・・・」
組んでいた両腕を解き、せり上がったワンピースの裾に手を掛けて、そろそろと捲り上げ始めました。
ニット地に貼り付いていたおっぱいが弾力を取り戻し、プルンと息を吹き返すのがわかりました。
押し潰されていた敏感乳首に布地が擦れ、それだけで下半身がいっそうジンワリ潤みました。
顔を通過した布が取り除かれると、再び視界にガラス越しの夜空が見え、半ば鏡と化したそのガラス窓には、私の裸が映っていました。
見ただけで硬さまで実感できるほどツンと尖りきったふたつの乳首が、虐めて欲しそうに宙を突いていました
なんで私、こんなところで裸になっているのだろう。
今日初めて訪れた、これからずっと働くことになる、世間的にも有名な高層ビルのオフィス窓際で。
おっぱいもお尻も性器も全部、丸出しで。
可哀相な私、ヘンタイの私・・・
被虐感に酔い痴れ、自然に後頭部へ行ってしまう両手に自分で呆れながら、次のご命令をワクワクと待ちます。
「あなた、ガラスに映った自分のからだに見惚れているの?ひょっとしてナルシストのケもあるの?」
「あ、いえ、そういうのではなくて、ただひたすら、恥ずかしいなー、って」
あわてて否定しつつも、心の奥底を見透かされた気もして、ビクッと震えました。
「まあ、自分の裸見せたい、なんて性癖の子は、多かれ少なかれナルシストよね。注目を浴びたい、っていう意味なら、すべての女性がそうかもしれないけれど」
「でも私は、注目を浴びて人気者になりたい、とかではないですから。蔑まされたい、辱められたいっていう、自虐マゾですから」
「そうだったわね。まあそれはいいわ。でもあなた、まだ途中よ」
「えっ?えーっと・・・」
「あたしは、素っ裸になりなさい、って言ったはずよ。まだ脱ぐもの、あるじゃない」
「あ、はい・・・でも・・・」
お姉さまがおっしゃっているのは、ハイソックスと靴のことでしょう。
だけど、これらを脱いでしまうと、困った問題が起きてしまいます。
「あの、ソックスと靴も脱ぎなさい、ということだと思うのですが、これを脱いでしまうと、このお部屋の床が、汚れてしまいます」
「なんで?」
「あの、私のアソコから、はしたないおツユが垂れてしまって・・・今は、腿を滑ってソックスの布で堰き止められて床までは落ちていきませんが、脱いでしまったら、かかとまで落ちて床に・・・」
「アソコ、ってどこ?」
「あの・・・性器です」
「性器?」
「えっと・・・オマンコ、です」
「ちょっと、あたしのオフィスでそんなお下品な言葉、使わないでくれる」
「あ、ごめんなさい。性器が濡れているんです」
「あなたのすけべな性器が弄って欲しくて愛液で濡れまくっている、ってわけね?」
「はい・・・」
「いいわよ。床なんて汚れちゃっても。リノリュームだから拭き取ればいいだけだもの」
お姉さまが嬉しそうに、ニヤッと笑いました。
「掃除するのはもちろんあなた。ちなみにモップやらバケツは、部屋の外、フロア共通トイレ脇の給湯室にまとめて置いてあるから、帰る前にあなたが裸でフロアに出て、取ってくればいいだけ。だから、いくら汚してもかまわなくてよ」
突然、お姉さまが立ち上がりました。
「ほら、さっさと靴を脱いで」
私に近づいて来るお姉さま。
「は、はい・・・」
お姉さま、私を裸でオフィスの外のフロアに行かせる気なんだ。
来たときは他の会社の人、いなかったようだけれど、本当に大丈夫なのかな?
そのときのことを想像して、不安と期待に胸を高鳴らせながら、ソックスを脱ぎ始めました。
ハイソックスは左右とも、履き口のゴム部分から全体の三分の一くらいまで、じっとり湿っていました。
粘性のある湿りで、指がヌルヌルしました。
「ちょっと貸して」
脱ぎ終えたソックスがお姉さまの手で奪われました。
「へー。思っていた以上に湿っているのね。ずいぶん垂らしてたんだ。臭いもけっこうきついわね」
ソックスを二本の指でつまんでぶら下げ、お鼻をクンクンさせているお姉さまに、私の顔は、耳たぶが燃えちゃいそうなくらい真っ赤なはずです。
「これはあなたの言う通り、かなり床が汚れちゃうかな?まあ、終わったらしっかり掃除していってね」
「・・・はい。わかりました・・・」
いつものポーズになって小さくうなずきました。
左脇のガラス窓には、正真正銘の全裸になってしまった私の、紅潮した横顔が映っています。
「そう言えばあなた、オナニーするとき、痛いのが欲しいタイプだったわよね?」
「あ、はい・・・」
「あなたのその、痛々しいくらいに背伸びして勃っている乳首を見て、思い出したの」
「最近サンプルでいただいたものの中に、誰も試そうとしない面白そうなものがあったのよ。それなりにファッショナブルで、見ようによってはエレガントなのに、誰も持って帰らなかったの」
お姉さまが可笑しそうにクスッと笑いました。
「あなたならバッチリ似合うはず。それに、使いようによっては痛かったりもするはずだし。ちょっと待っててね」
謎のようなお言葉とともに、お部屋の入口のほうへ向かおうとして、はたと立ち止まりました。
「ただボーっと待っててもらうのも芸が無いわね。あなた、そのあいだ、見世物になっていなさい」
「えっ?」
「マネキンよ。その姿勢で、その窓辺のカウンターのところに上がって、あなたのいやらしい裸を外の人たちに見せつけてやりなさい」
このお部屋の窓辺は、窓の下のほう、だいたい私の膝のところくらいまでが壁部分で、そこから上が太い柱で挟まれた大きな窓になっています。
柱の幅の分だけ外に張り出している窓の下部を埋めるスペースが、人が腰掛けられるくらいな幅の、壁や柱と同じ材質のカウンター状になっていました。
一枚の窓の大きさは、2メートル弱四方くらい。
したがって、そのカウンターの上に立てば、全身が窓枠の中にすっぽり収まります。
もちろん、窓の外は、遥かに広がるお外の景色。
「あなた、そういうの好きでしょう?裸見せたがりの露出狂マゾ女なのだから」
お姉さまがツカツカと私のほうへお戻りになり、窓辺からお外を覗きつつ、つづけました。
「まあ、夜だし、ここは下から見上げたからって、せいぜい見えるのは頭ぐらいだろうし、近くのビルからだって双眼鏡とか使わない限り、何だかわからないだろうから、あまり面白くは無いかもしれないけれど」
「でも、万が一、誰かに気づかれてしまったら、会社にご迷惑がかかりませんか?」
私もお姉さまの隣でお外を覗き、この感じならそんなに心配はいらないかもとも思い、やってみたい気持ちになっていました。
「それは大丈夫。あなたも見た通り、ここには仕事柄、本物のマネキン人形がたくさん置いてあるからね。万が一、ここから裸の女が見えた、なんて噂になっても、ああ、それってマネキンですね、うち、アパレルだから。って笑い飛ばせるわ」
「ほら、早く上がって」
お姉さまに促され、張り出した窓手前のカウンターによたよた上がりました。
大きく両脚を広げ割ったので、早くも床に、はしたない雫がポタリ。
上がるとお空がぐんと近くなりました。
「外を向いて、いつものポーズをしていなさい」
「はい」
お外を向いて、後頭部に両手を遣りました。
夜の闇で鏡と化したガラス窓に、私の全裸姿が頭から爪先まで、クッキリ映りました。
半透明なその全裸姿の向こうには、果てしなく広がる幻想的な都会の夜景。
私の目の前に視界を遮るものは何もありません。
逆に言えば、お外からも、窓枠の中の私の全裸姿を隠すものは何も無い、という状況です。
「私が戻ってくるまで、しっかり下々の者たちに、あなた自慢の裸を見せつけてやりなさい」
冗談めかしたお姉さまのお言葉。
「あとでマネキンっていう言い訳が出来るように、あまり動かないほうがいいかもね」
お姉さまがクスッと笑って遠ざかる気配を、背後に感じました。
私が向いているのは、自分が住んでいるマンションの方向です。
こちらに出て来てから2年以上、毎日のように行き来してきた街です。
その街に向かって私は今、乳首を尖らせ、性器から愛液を垂らしながら、全裸姿を晒していました。
百数十メートル下を駆け抜けていく自動車のライトが幾筋も、ハッキリ見えました。
目を凝らせば、暗い通りをどこかへと急ぐ、小さな人影も識別出来ました。
こちらから見えるということは、あちらからも、その気になれば見えるということ。
誰か私に気づいて欲しい。
土曜日のオフィスビルの窓辺で、社長さまからのご命令により、全裸でマネキンの真似事をやらされている、可哀相な新入社員の姿に。
縛られているわけでもないのに、自発的に両手を後頭部に当て、おっぱいも性器もさらけ出したままの、どうしようもないマゾ女の姿に。
眼下の建物の灯りが瞬くたびに、遥か遠くに人影をみつけるたびに、そんなふうに懇願しては、私は足元に粘性な水溜りを広げていました。
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*面接ごっこは窓際で 06へ
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