2024年2月25日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 20

 サンダルを脱いでバスルームに入ると、少し薄暗いのでまず電気を点けました。
 予想以上の明るさに包まれるガラス張りの浴室。

 リードを外し、それから首輪も外して正真正銘の全裸になります。
 脱衣籠の中にはベージュのボディタオルと真っ白なバスタオルが用意されています。
 首輪に繋がっていたリードとボディタオルを手に浴室へ。

 ぬるま湯に調整してからシャワーのコックをひねり、まずは首から下に強い水滴を浴びます。
 気持ちいい…
 しばらくそうした後リードを手にし、リードに染み付いていた私の恥ずかしい粘液を丁寧に洗い流します。

 お道具を綺麗に洗って濡れないところに干した後、ボディソープでからだを本格的に洗い始めます。
 少し迷ったのですが、汗で髪がベタついていることもありシャンプーもしちゃうことにしました。

 それにしてもこのバスルーム。
 温かいお湯を出すと束の間、ガラスが全体に曇るのですが、すぐに透明な素通しガラスに戻っちゃうんです。
 どういう仕組みなのかはわかりませんが…

 けっこう暗くなったお外に明る過ぎるバスルーム、そして曇り一つ無いガラス張り…
 お外から私の全裸での一挙手一投足が文字通り赤裸々に視えていることでしょう。
 私のほうからもバーベキューのご準備をする皆さまのお姿がいくつかのカンテラに照らされて幻想的に視えていました。

 10分くらいかけて全身を念入りに洗い、最後に冷水を浴びてサッパリしてから脱衣所に戻ります。
 からだを丁寧に拭いつつ姿見で全身を確認すると、二日前にはクッキリ残っていた乳首周りや陰部の恥ずかしすぎる日焼け跡がだいぶ小麦色に同化していました。
 ただし、常時首輪を着けていた首周り部分だけは、逆により白くクッキリ目立つようになってしまっていました。

 まるで首輪していなくても白い首輪を嵌めているみたい…
 これだと東京に戻っても肌の日焼けが引くまで当分のあいだ、首輪やチョーカーを外せないな…
 街中を首輪姿で歩く自分を想像してゾクゾクっと感じてしまいます。

 髪を拭いながらお外に目を向けると、遠くカンテラの灯りの下で数名の人影がまだ行ったり来たりしているみたい。
 時間に余裕があると判断した私は、脱衣所に設えられたチェストの抽斗のひとつに手を伸ばします。
 そこにあることは知っているけれど、今朝は時間に追われて使えなかったドライヤーとヘアブラシ。

 手早く髪を整え、同じ抽斗に入っていたファンデーションと日焼け止めを軽く塗って首輪を着け、どうせすぐに剥ぎ取られてしまうだろうなと思いつつバスタオルをからだに巻きつけてバスルームの灯りを落とし、サンダルを履いて小屋を出ます。
 時計的なものを持っていないので正確なことはわかりませんが、そろそろ午後七時になろうとしているであろうお外はいい感じに黄昏れています。
 バスタオル一枚でちょうどいいくらいにそよ風の吹く心地よい夕暮れ。

 そんな中でお姉さまたちが準備されているバーベキューパーティの一帯だけが一際明るく輝いています。
 カンテラの灯りだけではなくて、スポットライトみたいなのもいくつか配置されているみたい。
 パソコンか何かも持ち込んでいるのでしょうか、ムーディなピアノトリオのジャズ演奏がうっすらたなびく中、薄暗い芝生を進んで近づいていくと、その全容が見えてきました。

 ほぼ中央にパンやオードブルを乗せた大きめなテーブルが置かれ、その脇にバーベキューコンロが2台。
 その周辺に食材を乗せた銀色の配膳カート数台、飲み物を冷やすクーラーボックスとアイスペールを乗せた小さめのテーブル。
 ディレクターズチェアーと呼ぶのでしょうか、背もたれとアームレストの付いた木製の椅子が六脚、その周りを囲んでいます。

 私が着いたときにはみなさま立ったまま中村さまが持たれた深緑色のボトルから、それぞれのプラスティックコップに何やら黄金色の飲み物を注がれておられる最中でした。
 バーベキューコンロからはもうすでにお肉が焼けるいい匂いが漂っています。

 それにみなさま揃って、色艶やかな浴衣をお召しになっています。
 お姉さまは温泉旅荘でいただいた紫寄りの青い浴衣、中村さまは黒地に赤い花柄のシックな浴衣、五十嵐さまは中村さまと色違いで黄色地にピンクの花柄の可愛らしい浴衣。
 そして角田さまはお姉さまが貸し出されたのでしょう、私がいただいたはずの水色の浴衣を召されていらっしゃいました。
 そんなみなさまにまとわりつくようにジョセフィーヌさまも、尻尾を興奮気味にブンブン振り回しながらウロウロしています。

「ああ来た来たー、ナイスタイミング。そろそろ始めようとしてたとこ」

 五十嵐さまが元気なお声で私にプラコップを渡してくださいました。
 すかさず中村さまがシュワシュワの液体を注いでくださいます。
 みなさまが中村さまの周りに集まられました。

「直子も来たことだし、まずカンパイしましょう。うちの秘蔵のシャンパン出してきちゃった」

 中村さまがプラコップを持った右手を高く掲げます。
 いつの間にか私の隣に来られていたお姉さま。

「ほら、いつまでこんなもの巻いて出し惜しみしているの?」

 おっしゃるなりコップを持っていないほうのお姉さまの左手が一閃。
 ハラリとバスタオルが剥ぎ取られました。

「それじゃあ今日はみんなお疲れー、明日も存分に愉しみましょう!カンパーイッ!!」

 同時に乾杯の音頭を取られる中村さま。
 いやん、と声をあげる暇も無く、艶やかな浴衣姿のみなさまの中ひとり、首輪ひとつの全裸で右手を弱々しく掲げる私。
 でも、いただいたシャンパンは凄く美味しくて、ゴクゴク飲み干してしまいました。
 すかさず五十嵐さまが冷えた赤ワインを注ぎ足してくださいます。

 バーベキューコンロを采配してくださるのは中村さまとお姉さま。
 片手に大きめのトング、もう一方の手にはお酒のコップを持たれて時々呑みながら、美味しく焼けた頃合いを見計らって私たちの紙皿に取り分けてくださいます。

 牛肉も焼き鳥も、海老もウインナーも、串に刺したお野菜類もエリンギも、みんな美味しい。
 とくに牛肉は良いお肉みたいでご用意されていたタレを付けて食べると、口の中で蕩けるように旨味が広がり、普段お肉はあまり食べない私でもパクパクいけちゃいます。
 お酒のコップが空くとすかさずどなたかが何かしらのお酒を注ぎ足してくださいます。
 ジョセフィーヌさまも生肉やお芋などのおこぼれを貰ってご満悦なご様子。

 辺りがだんだん暗くなって来て、それにともない、まばゆく輝くカンテラには羽虫さんたちが徐々に集まってきていますが、防虫効果があるらしく時々パチパチ音がして虫さんたちの亡骸が落下しています。
 
 宴の話題の中心は、この二日間で私がしでかした破廉恥な痴態のあれこれ。
 あのときこうだったよねと、どなたかがおっしゃると私に視線が集まり、何か質問やからかいがあって私がモゴモゴとお答えするというくりかえし。
 
 そのうちにお姉さまが会社での私のマゾペット振りをご披露し始めた頃、私の素足にまとわりつかれていていたジョセフィーヌさまが急にタッタッタッと表玄関のほうへ駆け出されました。

「でもさ、やっぱ第三者の目が無いと盛り上がんないし、直子もつまんないでしょう?」

 五十嵐さまからの唐突なご質問。
 だいぶお酒が進んでらっしゃるご様子で、呂律がちょっと怪しい感じ。
 ニヤニヤ笑いで私を睨めつけながらつづけられます。

「…らってもうほら、うちらの前じゃあもう、へーきでおっぱい丸出しーの、パイパンオマンコおっぴろげーじゃん」

「いえ、あの、そんなことは…」

 お話の脈絡がわからないので一応当たり障りのないお返事を、と口に出したとき…

「あー、おかえりー。もう先にやっちゃってるからさー、って、なにーその格好、超エロいぃー」

 急に満面の笑顔になられた五十嵐さまが私の背後に向けて明るいお声を掛け、途中から更にそのお声が嬉しそうに弾みました。
 私も急いで振り返ると…寺田さまでした。

 名塚先生の送り迎えでご帰還されたのでしょう。
 片手に大きめな紙袋を提げられ足元にはジョセフィーヌさまがまとわりつかれています。
 思わず息を呑む私。
 問題は、そのご格好でした。

 私が旅荘でいただいたふたつめの浴衣を召されています。
 裾が私の股の付け根までしかないハッピのような水色の浴衣。
 私が着て股の付け根スレスレでしたから身長のお高い寺田さまがお召しになると付け根を数センチ上回る着丈となってしまっています。

 そしてその付け根部分から扇情的に覗いている赤い布片はおふんどし。
 それも旅荘でのご宴会前にご用意くださったシルクのやつのようで、それが証拠に両おみ足のあいだに見える赤い前垂れ部分がずいぶん短かくて薄い。
 それを私よりも背が高くてナイスプロポーションの寺田さまが、おそらく素肌に直にお召しになられていて、大きく開いた胸元から形の良いバストが今にも零れ落ちそうですし、バストトップの位置も丸わかりで見事に尖立しています。

「締めにみんなでやろうと思って花火買ってきた。あと口さみしいとき用の乾き物」

 ご自分のずいぶんキワドイお姿に照れもせず、艶やかに笑われる寺田さま。
 テーブルに紙袋を置かれました。

「宴会は浴衣縛りってメール貰ってたからさ。あなたたちが広間に散らかしていた浴衣を見繕ってたらこれ発見して、なんかエロいなと思って着てみたんだけど、これ、うちのじゃないわよね?」

 ニコニコ顔の寺田さまのお問いかけにお応えされたのはお姉さま。

「ここに来る前に寄った温泉宿で直子がもらったのよ。直子が着るとただのスケベな露出狂だったけれど、寺ちゃんだとずいぶんとセクシーになるのね」

「ありがと。でもこんな浴衣プレゼントしてくれるなんて、さばけた温泉宿なのね。さてはそこでも直ちゃんに裸同然の格好させていろいろえげつないことさせたんでしょう?」

 みなさま一同がアハハとお笑いになられ、寺田さまは中村さまのお隣の椅子に落ち着かれました。
 いらっしゃることを見越して取っておいたのであろうお肉や食材をお姉さまが焼き始めます。
 そこで一転、笑顔を引っ込められた寺田さま。

「もう、今日のインタビュアー最悪でさ、若い女の記者だったんだけど全然勉強して無くて、先生のこと殆ど知らなくて先生もどんどんご機嫌ナナメになっちゃうし」

 とりあえずもう一度カンパイしてから、自然と寺田さまのお話を聞くモードに入りました。
 寺田さまは注がれるままに、急ピッチでお酒のコップを飲み干しています。
 私は寺田さまの色っぽいお姿にドキドキですし、寺田さまもときどきチラチラと全裸の私に視線をくださいます。

「先生もさすがに疲れたみたいで、今夜は早くに寝むって。お庭で宴会してますよって言ったんだけど、じゃあ二階の洋間の寝室で寝るからって」
「なんかムシャクシャするから、今夜は思い切り弾けちゃおうと思ってさ。こんな格好になってみた」
「そっちの彼女は…ああ、イガっちのツレアイのツノちゃんか。相変わらず可愛いね。今夜は楽しんでってね」

 出されたお料理をパクパク食べつつお酒をグイグイ飲み干される寺田さま。
 やがて再び話題が、今日の私のショッピングモールでの痴態に戻ります。
 今度は寺田さまから集中的にご質問され、私が顔を真っ赤に染めてお答えします。

「…恥ずかしかったです…三回くらいイキました…視られていたと思います…おっぱいを揉まれました…気持ち良かったです…」

 気がつくとお空はすっかり暗くなり、見上げると東京では信じられないほどの星々が夜空を埋めていました。
 私もいつになくたくさんお酒をいただいたせいか、星空に吸い込まれちゃいそうなくらいホワホワ気持ち良くなっています。
 
 お料理はあらかた食べ終わり、みなさまお酒のコップ片手に話題も途切れがちになった頃。
 五十嵐さまが突然また、私に絡んでこられました。

「だーかーら、直子には他人の、身内じゃない第三者の目がないとだめなんだって」

 お隣に座っている角田さまに訴えているような、対面にいる私やみなさまに聞こえるようにおっしゃっているのか。
 かなり酔われて大きなお声になっているので、みなさまのご興味が五十嵐さまに自然と向きました。

「今だって直子だけ素っ裸でいるのに直子は恥ずかしがってもいないし、うちらも全然気にしちゃないじゃない。まあ、うちらが慣れて飽きちゃったってのもあるけど」

 そう言えばこの宴会中、どなたも裸の私に物理的なちょっかいを出してくるかたはいらっしゃいませんでした。
 お言葉ではいろいろイジられましたけれど。

「それじゃあ直子はつまんないの。見慣れちゃったうちらに裸視られてもコーフンできないし、おっぱい乳首だって全然勃ってないじゃない」

 いいえ、五十嵐さまからお言葉責めされて、乳首に血液がだんだん集まってきているのは感じています。

「だからうちらはもっと直子を虐めてあげるべき、辱めてあげるべきなの。それがマゾ女の悲しい性なんだから」

 五十嵐さまが立ち上がられ、私の正面までフラフラといらっしゃいました。
 すっかりマゾモードに染まった私も立ち上がり、両手を後頭部に押し付けます。

「そうよね直子?虐められたいよね?恥ずかしい姿をみんなに視られたいよね?もっとみじめになりたいよね?」

 イジワルそうなまなざしで息がかかるほどお顔を近づけられて念押しされる五十嵐さま。
 事実、凄くアルコールの香る吐息が私の鼻孔をくすぐります。

「は、はい…虐められたいです…蔑まされたいです…マ、マゾですから…」

 五十嵐さまの今までで一番のエスっぷりに気圧される形でグングンとマゾ度が上がっていく私。
 すでに乳首はビンビン、膣内も激しく潤んでいます。

「だったらアレやって欲しいな。花火があるんだよね。うち、一度この目で視てみたかったんだ」

 五十嵐さまが不穏なことをおっしゃり、クーラーボックスが乗っているテーブルを指さされました。
 
「あのテーブルの上で四つん這いになりなさい」

 角田さまの手でクーラーボックス類が片付けられ、寺田さまたちが愉しげに花火を物色し始めます。
 
「…はい」

 降って湧いたような急展開に私のマゾ度は限界超え。
 おずおずとテーブルに向かいお尻からテーブルの上に。

 そのテーブルの大きさは学校にある一般的な教卓くらい。
 四つん這いになるのには少し狭すぎる感じのスペースで、両膝を胸側に寄せてからだを縮こまらせると無駄にお尻が持ち上がってしまいます。
 中村さまがご丁寧にスポットライトの位置を、そのテーブルを照らすように調整されています。

「ねえねえ、これなんかいいんじゃない?持ち手のところも全体も長いし六本もあるし」
「打ち上げ連発式のこれはちょっとヤバいかな。面白そうだけどお尻やけどしちゃったら可哀相だし」
「持ち手まで紙のこれは無理よね、やけど確実」

 みなさまの愉しそうなお声が聞こえてきます。
 私にはこれから何をやらされるのかわかっていました。
 なぜならネットの画像で何度が見たことがあるから。
 なんて惨めな辱めなんだろうと胸とアソコをキュンキュン疼かせていたことを思い出します。

「じゃあ誰が突っ込んで火を点けるかだけど、ここはやっぱりお姉さまでしょう」

 これは五十嵐さまのお声。

「えー、あたしは見物に回ったほうがいいなー。なんかあたしネトラレらしいし」

 お姉さまが笑いながら異議を申し立てて立候補されたのは寺田さま。

「んじゃあアタシやるー。直っちを今日のダメなインタビュアーだと思ってアヌスにぶっ刺してやるー」

「おーおー、寺っちってば、先生やワタシの前ではネコなのに、エム属性前にすると途端にタチに早変わりって、根っからのリバなんだねー」

 中村さまが混ぜ返すと角田さまも、

「中村さんとこもそうなんだー。うちのショーコもボクには根っからの受けのクセに、ちょっとエロくて従順そうなやつ見つけるとバリバリの攻めに転じちゃうんだ」

 へーそういうものなんだ、と感心する間もなく花火の束を持たれた寺田さまが私に近づかれます。
 私を囲むように他の方々も、もちろん手に手にスマホやビデオカメラを構えられて。

「刺さりにくそうだったら直子のマゾマンコに指突っ込んでオツユでアヌスを潤滑するといいわ。どうせもうグショグショに濡らしているでしょうから。あ、でももちろん無理やり突っ込むのもありだけれどね」

 お姉さまからのご愉快そうなアドバイス。
 それを聞いて私の粘液が膣口からテーブルへツツツーっと垂れ下がります。
 
 寺田さまが私の背後に立たれた、という気配を感じたと同時にバチーンと左尻たぶに強烈な一撃。

「はうんっ!」

「ほら、もっと両膝広げてお尻突き出さないと、火の粉が飛び散ってふくらはぎとか火傷しちゃうよ?」
「四つん這いっていうより土下座状態でお尻を差し出すイメージかな」
「手は突かないで肩と顔面で上半身を支えなさい。お尻だけ大きく突き上げて、顔は横向きにして常時みんなによく見えるようにね」
「両手は内側からマンコやおっぱいに伸ばしてもいいよ。花火が燃えているあいだにまさぐってイッちゃいなさい」

 ご命令をくださるたびにバチンバチンと強烈に私のお尻を叩かれる寺田さま。
 そのたびにあふんあふんと喘ぎ悶える私。

「あーあーマンコからこんなにヨダレ垂らしちゃって、本当にドスケベな女だこと。痛いのがそんなにイイのかしら」

 寺田さまの蔑むお声とともに膣内に指が二本、無造作にズブリと挿し込まれたと思ったら、すぐにその上の肛門をサワサワと撫ぜられました。
 とろりとした粘液が肛門を塞ぐ感覚。

「んふぅ…」

 それから何か細い棒で肛門の縁をつつくような刺激、そしてその棒が肛門の内部に侵入してくる異物感。

「ああんっ」

「うん、この角度ならお尻を火傷する心配もないでしょう。風向きが変わったらわからないけど」
「でも一本だとなんか寂しいわね。もう一本入れちゃおう」

 先に挿し込まれた棒に寄り添うようにもう一本の棒が体内に侵入してきました。
 再度、あふん、と喘ぐ私。

「覚悟を決めなさい」

 寺田さまのお芝居がかったお声にブルルンと全身が震えます。 
 少ししてから火薬の匂い、お尻のほうからシューパチパチと何かが弾ける音、小刻みに揺れる肛門内の棒の震動、やがて盛大な火薬の匂いと火花の散る破裂音、ときどきお尻のあちこちを一瞬襲う熱いという感覚、どなたかからのわぁ綺麗という感嘆のお声…

 顔を向けている先には、お姉さま、寺田さま、中村さま、五十嵐さま、角田さまがそれぞれにスマホやビデオカメラを私に向け、シャッターの音やフラッシュを私に浴びせていました。
 
 私は、今みなさまにご披露しているみじめで無様で恥ずかし過ぎる醜態が切なすぎて、マゾマンコの奥からグングン感じながら、股間に伸ばした右手でクリトリスを押し潰していました。


2024年1月1日

彼女がくれた片想い 07

 結論から言うと、その日それ以降の彼女の尾行は出来なかった。

 トイレの個室を出てすぐに向かいの空き教室に入りトイレの出入りを監視していた。
 と言っても、どうせ休み時間中は出てこないだろうと高を括り、チャイムが鳴るまでの監視がおざなりになっていたことは否めない。
 スマホをチェックしたりノーパンが気になってジーンズのジッパーを少し上げたり下げたりもしていた。

 次の講義開始のチャイムが鳴り再び辺りが静けさに包まれて5分10分、いっこうに彼女は出てこない。
 15分を過ぎた頃に、これはおかしい、それともひょっとして2回戦に突入しているのかもと考え、再びトイレへ忍び込むことにした。

 トイレの出入口ドアをそっと押して中を窺う。
 中はもぬけの空。
 5つある個室のドアはすべて内側に開いていた。

 束の間途方に暮れた。
 いつ見過ごしたのだろう?
 でもすぐに思い当たる。
 油断していた休み時間中に出ていったのだろうと。

 尾行のための変装用小道具まで用意していた身としては残念ではあったが、すぐに仕方ないと諦めもついた。
 結局私のミスなのだから。

 それよりも先程のトイレ内での彼女の一部始終である。
 衝撃的だった。
 その興奮はまだ私のからだを奥底からしつこく疼かせていた。
 そのまま家路につき自分の部屋に戻ってから、彼女が洩らした一字一句を思い出しつつ遅くまで自慰行為に耽った。

 次の体育の授業の日、私はひとつの決意を心に秘め、黒い膝下丈スカートを穿いて臨んだ。
 いつもより早めに人影まばらな更衣室に入り、彼女がいつも着替えをするロッカー脇の物陰でまずショーツを脱ぐ。
 もちろんスカートは穿いたまま素早く脱いだショーツをバッグに隠し、間髪をいれずアンダースコートを穿いた。

 穿き終えた後にいつもの自分の着替え定位置に戻り、ゆっくりと着替えを続行する。
 ブラウスを脱いでウエアを被り、スカートを脱いでスコートを着ける。
 これで私も彼女とお揃いだ。

 そうしているあいだに更衣室が賑やかになってきた。
 着替えをほぼ終了している私は近くにあった椅子に腰掛け、ゆっくりとテニスシューズに履き替えている。
 両脚を幾分大きく広げてスコートを無駄に翻し、中のアンダースコートを周囲に見せつけるような格好になって。
 誰にも気づかれない秘めやかな恥ずかしさ。
 その高揚感にゾクゾク感じていたら彼女が現われた。

 いつものように隅のロッカー脇、さっき私がショーツを脱いだ場所、に陣取った彼女はバッグから着替え一式を取り出し、一つ一つ確認した後に着替えを始める。
 
 濃いベージュ色の薄手のジャケットを脱いだ後、七分袖で淡いピンクのニットの袖から両腕を抜いて頭から抜く。
 間髪を入れずテニスウエアを被って上半身は終了。
 本日のブラはピンクで背中にこれといった痕はなし、というのは、シューズの紐を整えるフリをしながら凝視していた私の見解。

 つづいて下半身。
 少し背後をキョロキョロしてから彼女は完全に背中を見せる。
 茶系でエスニックな柄の膝下丈スカートに両手が差し入れられ、ショーツがスルスルっと下げられる。
 今日も長めのスカートを穿いているということは、今日も授業の後はノーパンで過ごすつもりなのかもしれない。

 それから彼女がアンダースコートを手にし、これから脚にくぐらせようと屈んだ刹那、私はどうにも我慢が出来なくなってしまった。
 彼女に本当のことを伝えたら彼女はどんな反応を示すのか?
 幾分サディステイックな衝動とともに、それが知りたくてたまらなくなったのである。

 自分でも思いがけないほどからだが自然に動いていた。
 すっかり着替えの終わった私は彼女と私の間にいる数人の女子を掻き分け、背中を向けている彼女の前に立つ。
 どうしようかと少し迷ったが、背中を向けた彼女の左肩甲骨辺りを右手の人指し指でチョンチョンと軽くつついた。

 彼女は屈んでアンダースコートをずり上げている途中だった。
 彼女のからだが一瞬ビクンと震え、アンダースコートは中途半端なまま両手を離してこちらに振り返る。

「それ、下着の上に穿くもの」

 小声でもちゃんと意味がわかるように滑舌は良くしたつもりだ。
 彼女は瞬間、呆けたような顔して、えっ!?と絶句した。
 無言で私の顔を見つめながら言葉の意味を吟味しているようだ。

「アンスコは下着を隠すためのもの。だから下着は脱がなくていい」

 そう追い打ちをかけると、あっ!と大きな声を上げて見る見る顔が赤く染まっていく。

「あっ、あっ、そ、そうなのっ?」

 私が告げた言葉の意味を完全に理解したらしい彼女は羞恥に身悶えるように顔を歪めてうろたえている。
 顔全体をバラ色に染め、目尻には今にも零れ落ちそうな涙まで溜めて。
 膝まで上げたアンダースコートはそのままだ。

 私に指摘された後の彼女の狼狽ぶりが演技だとは思えない。
 どうやら彼女はアンダースコートの何たるかを本当に知らなくて、その行為をやっていたらしい。

「そ、そうなんだ、教えてくれてありがとう…」

 とても小さな声でつぶやいた彼女をすごく可愛いと思った。
 同時にサディスティックな気持ちももう一段階加速して、余計な一言を追加してしまった。

「でも、したくてしているなら、それでもいいと思う」

 授業後にノーパンになることも知っているから、という意味を持たせた皮肉だが、言い過ぎたかな、とも思い、私はそそくさとラケットを持ってその場を離れた。

 テニスの授業中、私はソワソワ落ち着かなかった。
 ショーツを脱いでアンダースコート一枚ということは下着を常時丸出しで授業を受けているのと同じこと。
 他の人にはわからないけれど、している本人にはその認識となる。
 からだを動かしてスコートが派手に翻るたびに得も言われぬ恥ずかしさが下腹部を襲い、濡れにくい私でも秘部の奥から粘液がジワジワ潤み出ているのがわかった。

 彼女はと見ると、彼女も今までとは違っていた。
 いつもなら無邪気にコートを駆け回っていた彼女が今日はなんだかモジモジ恥ずかしげ、しきりに自分の下半身を気にしている。
 ということはあの後、彼女は下着を穿き直さずにそのままコートに出てきたのだろう。

 テニス授業を受けている者の中で彼女と私だけが恥ずかしい下着丸出し状態。
 その事実がなんだか嬉しかった。

 授業後の着替えでは、さすがに彼女をジロジロ観察することは躊躇われた。
 話しかけてしまった手前、彼女も私を意識しているだろう。
 なので彼女から見えない場所に陣取ったためアンダースコートを脱いだ彼女がショーツを穿き直したのかは確認出来なかった。
 その代わり私がスカートを着けてからアンダースコートを脱ぎ、そのままのノーパン状態でその後を過ごした。

 三限目の授業前の教室で、彼女がわざわざ私のところまで来て律儀に再度お礼を言ってくれた。
 私はそんな彼女がますます好きになったけれど、ねえ今あなたもノーパン?って問い正したかったのも事実だ。


2023年12月24日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 19

 「…きなさい、ほら、着いたわよ、お勤めの時間よ…」

 どなたかのくぐもったお声とともに頬を軽くペチペチと叩かれる感触で意識が戻ります。
 束の間の、ここはどこ?私は誰?状態はお約束。
 ここはまだお車の中で、私はぐっすり眠りこけていたよう。
 起こしてくださったのはお姉さまでした。

「広場に着いたのよ。もう5時半過ぎだからジョセが散歩に向かっちゃってて、あたしらと同時くらいにここで鉢合わせたの」

 お姉さまがご説明くださりながら、私の首輪にリードを繋いでくださっています。
 と、私の胸元を見るといつの間にかエプロンは外されて、首輪とサンダルだけの全裸に剥かれていました。

「今はかなちゃんがジョセの相手してるから、早く行っておあげなさい」

 お車は広場の入口脇に駐められていて、お車の中には私とお姉さましか残っていません。
 まだ半分寝呆け頭ながらも中腰になった私のお尻をパチンと叩かれ、首輪のリードを引っ張られて車外に連れ出されました。

 幾分陽が翳ったとは言え夕陽の熱気がまだ残る高原の夕暮れ。
 この辺りはゲリラ豪雨には襲われなかったらしく、水溜りも見当たらず木々も芝生も青々と乾いたまま。
 時折心地良いそよ風が素肌を撫ぜていきます。

 広場の東屋がある場所から少し離れた芝生を中村さまがゆっくりこちらへ歩かれてきます。
 どうやら木立から東屋へ戻られる途中みたい。
 今朝方私が東屋のテーブル下の簀子の上に置いたジョセフィーヌさまお散歩用のバッグを片手にぶら下げています。

「ジョセのうんちはもうワタシが埋めといたから。ジョセは今パトロール中、程なく戻ると思う」

 おっしゃりながらお姉さまと私の前までいらっしゃった中村さま。
 ジョセフィーヌさまのお散歩グッズバッグを私に差し出してきます。

「はい、タッチ交代。それでこれはジョセ用のおやつね」

 バッグと一緒に中村さまから渡されたのは、わんちゃん用の一口ビスケットの袋。

「今回はペーストのおやつはナシ。今夜は屋敷の庭でバーベキューディナーするから直子もジョセといつまでもイチャイチャしてないで、早めに切り上げて戻ってくること」

 水道でシャベルを水洗いしつつ中村さまがつづけられます。

「もっと人数が多いときはここでやるんだけど今日は6人だし時間も押しちゃったから。それに庭のほうが準備も後片付けもラクだしね」
「ジョセも勘付いてるみたいだから早く帰りたがるはず。ディナーのあいだにゆっくりイチャイチャすればいいよ」

 からかうような笑顔で中村さまがおっしゃり、洗ったシャベルをタオルで拭ってタオルごと私に差し出してきます。
 それらを受け取ってバッグにしまい、他の方々は、と辺りを見回すと、五十嵐さまは角田さまを被写体に広場のあちこちで写真を撮られていました。
 お姉さまはいつの間にか私の傍らを離れ、広場の入口近くにしゃがんでお背中を向けていました。

 何をされているのだろう?と考えていたら、木立の奥からジョセフィーヌさまが私たちに向けてまっしぐらに駆け込んできました。
 まず中村さまに纏わり付かれ頭をワシワシと撫でられています。

 しばらくそうされた後、傍らにいた私と目が合ったもののプイとそっぽを向かれ、タッタッタと芝生の中央付近まで駆け出されるジョセフィーヌさま。
 お散歩の時間に遅れたことに怒ってらっしゃるのかな?お名前を呼んで私も後に付いていったほうがいいのかな?なんて考えていたら、急にまたUターンして戻っていらっしゃいました。

 私の足元まで来られるとやおら、私の首輪に繋がったリードの持ち手をガブリ。
 そのまま力任せに引っ張られトットットとつんのめる私。
 強い力で首輪を引っ張られ、前のめりに歩き出した私の剥き出しなおっぱいがブルンブルンと大袈裟に跳ねています。

 そのままいつもフリスビーをする広々とした空間までリードを引かれて連れて行かれます。
 これでは本当にどちらが飼い主でペットなのかわかりません。

 私がバッグの中からご愛用の青いフリスビーを取り出すと、ジョセフィーヌさまはやっとリードの持ち手からお口を離してくださいました。
 ブランと戻った縄状ロープのリードが尖り始めた左乳首を軽く弾いて、ビクンと感じてしまいます。

「あんっ!」

 と、一声悶えて顔を上げると、お姉さまがまたいつの間にか私の傍らにいらっしゃっていました。
 両手にピンクのゴム手袋をお嵌めになり、右手になにやら草の束を握られて。

「ほらこれ、摘んどいてあげたわよ」

 私の目の前に差し出されたのは見紛うこと無きおぞましきイラクサさまの草束。
 青ジソに似た青々とした葉がまばらに茂る20センチくらいの茎を4、5本の束にして、一括りにした持ち手のところにはご丁寧にウエットティッシュが白く巻かれています。

「今回はペーストのおやつはナシなんでしょう?ジョセが構ってくれなくて刺激が欲しくなったら使うといいわ」

 ジョセフィーヌさまに強引にリードを引かれたことでマゾ心に小さく火の点いた私を見透かすみたいに目を細められた笑顔で、芝生に置いたバッグの上にその草束をソッと置かれたお姉さま。
 その横にはおまけみたいに、ドライブ中の雨宿りで私が下と上のお口で味わった栄養ドリンク剤の空き瓶も。

「だけどまあほどほどにして、早めに帰ってきなさいね」

 ついでみたいに付け足されたお姉さまは踵を返され、スタスタとお車の方に戻られます。
 私はそのあいだ中イラクサさまに目が釘付けで、一昨日あるじさまからいただいた、そのもどかしくも意地の悪い甘美な苦痛に思いを馳せていました。

 やがて遠くでお車のドアを閉じるバタンバタンという音が数回響いた後、エンジン音が遠ざかっていきます。
 これでこの広場にはジョセフィーヌさまと全裸に首輪リードの私だけ。
 ジョセフィーヌさまはブンブン尻尾をお振りになり、私の右手のフリスビーと私の顔を交互に見ています。

「それではジョセフィーヌさま、運動のお時間です。フリスビーを一緒に楽しみましょう」

 まるでご主人さまのご子息と遊ぶ召使いのようなへりくだった気持ちで、ジョセフィーヌさまに語りかける私。
 フルネームを呼ばれて益々ブンブン尻尾をお振りになるジョセフィーヌさま。

「ジョセフィーヌさま、いきますよ。はい、フェッチです」

 はい、の後に思い切りバックスイングして、フェッチです、という号令と一緒にフリスビーを放り投げます。
 捻ったからだを戻すとき剥き出しの両乳房も左右に思いっきり暴れています。
 ジョセフィーヌさまはフリスビーめがけてまっしぐら。

 ジョセフィーヌさまのお姿を目で追いかけながらふと考えます。
 今の私の状況。

 人っ子ひとりいない山中の夕暮れに芝生広場で首輪とサンダル以外素っ裸の私が他人様のワンちゃん相手にフリスビー遊び。
 おっぱいもお尻もマゾマンコも丸出しなのに少しの不安も感じていないばかりか、超リラックスしている私。
 普通に都会で日常生活をしていたら絶対に味わえない気分と体験です。

 裸を視てもらいたいというマゾの露出症的な快楽とはまた別の、普通に野外で裸でいることの自然回帰的な開放感。
 俗に言う裸族への沼に嵌ってしまいそう。

 そんなことを考えていたらジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられて一目散に戻ってらっしゃいます。
 フリスビーを受け取りジョセフィーヌさまの頭をワシワシ撫ぜながら左手に握ったご褒美のビスケットを差し出します。
 私の左手にジョセフィーヌさまの鼻先が当たり生温かい舌で掌がペロペロ舐められます。

「よーし、もう一回です、ジョセフィーヌさま」

 そんな感じで3回4回とフリスビーに興じますが、私には段々と良からぬ欲求が。
 掌をジョセフィーヌさまに舐められるたびに、あのペーストを自分の秘部に塗りつけてジョセフィーヌさまに舐められる、気絶しそうなほどのめくるめく快感が体内によみがえるのです。
 でも今はペーストが無いので、その快感は望めません。

 私がなんとなく気落ちしてしまっていることにジョセフィーヌさまも勘付かれたのでしょうか。
 6度目のご褒美が終わって私の掌から離れたジョセフィーヌさまがそのまま後肢立ちになられ、私に覆い被さるように身体を預けて私のお腹を舐めてきました。

「いやん、くすぐったいー」

 一瞬腰が引けたものの、その反動で思わず前屈みになる私。
 ジョセフィーヌさまのお口との距離が縮まり、私のおっぱいまで舌が届き、左右のそれを入念に舐めてくださっています。

「ああんっ…」

 ペースト無しでも舐めてくださるんだ…
 汗はうっすらかいているので塩味が気に入ったのかな…
 なんて考えながら芝生にお尻を突いた私は、いつしかジョセフィーヌさまに押し倒される格好に。

 仰向けに横たわった私を四本肢で跨ぐ形に覆い被さったジョセフィーヌさま。
 私のからだを踏まないように器用に肢を動かしながら顔もからだも、おっぱいも下腹部もペロペロペロペロ舐めてくださっています。

 尖った乳首を舌で転がされるとビビッと電流が走り、うぅーんと身悶えてしまいます。
 やがて下腹部の裂け目から透き通った粘液が滲み出し、ジョセフィーヌさまはすかさずそこへと舌を這わせます。

「はぁぁんっ!」

 尖った肉芽が転がされ、思わず大きな淫声が迸ります。

「そう、そこを、もっとぉぉ…」

 仰向けの両脚の膝を立て180度近くまで広げ、その部分を誇示するようにジョセフィーヌさまに差し出す私。
 でもジョセフィーヌさまはその部分にはそれ以上ご興味を示さず、私の広げた両膝のあいだにポツンと横たわるリードの持ち手を咥えられました。

 その途端に思い出したのが昨日、初めてのお散歩帰りの玄関先での出来事。
 ジョセフィーヌさまが咥えられた持ち手に繋がるリードの太くてザラザラした感触が私の股間に食い込む股縄のような陵辱。
 すかさず私は仰向けなからだを反転し、ジョセフィーヌさまに背を向けてしゃがみ込む体勢なります。
 お尻の後方にリードを咥えたジョセフィーヌさま。

 私の首輪からからだ前面にピンと張り詰めた縄状リードが股間で直角に折れ、ジョセフィーヌさまによってグイグイ引っ張られます。
 撓んでは張り詰め撓んでは張り詰め、腫れた肉芽ごと潰されては緩み、食い込んでは離れをくりかえす蹂躙。

「あんっ、いたいぃ、いいっ、いいぃぃーっ、もっとぉぉ…」

 苦痛のほうがより勝るような快感なのに頭がボーッとしてきてどんどん気持ち良くなってきます。
 股間への緩急出鱈目でランダムな刺激でも、快感が着実に下腹部の奥底に蓄積されています。
 ああん、もっとぉ、もっと刺激を…

 知らず知らず目の前のバッグの上に横たわる草束に右手が伸びていました。
 これで素肌を嬲れば更なる苦痛が訪れるはずですが、更なる苦痛はより大きな快楽に変わるはずです。

 茎の束を手に取り目をつぶって胸に近づけます。
 触れたか触れないかという刹那、左おっぱいにチクンとする刺激が広がります。
 今すぐにでも草束を放り出したいのですが、逆に自暴自棄のような感情の高まりで草束を左おっぱいから右おっぱいへと押し付けるように擦り付けました。

「あーーっっ、いっつぅーーー!」

 葉っぱたちが滑る感触に一瞬遅れて、素肌の皮一枚下からジンジンウズウズ痺れくる無数の痛痒い疼痛。
 瞬時に両乳房への刺激が許容を超え、右おっぱい上を通り過ぎた草束は芝生上に放り投げられました。
 同時に両おっぱいを乱暴に鷲掴む私の両手。

 思い切り掻き毟りたいけれど赤く爛れてしまうから駄目。
 僅かに残った理性がお姉さまのアドバイスを思い出させます。
 だから決して爪は立てずに乱暴に揉みしだきます。
 シクシク疼く両方の乳房をむんずと掴み、人差し指と薬指のあいだに逃した勃起乳首をギュウギュウ押し潰します。

 ふと気づくと下半身への刺激は失くなっていました。
 ジョセフィーヌさまは私がイラクサさまの草束に手を伸ばしたのをご覧になって、とばっちりは御免とばかりに避難されたのかもしれません。
 少し離れた芝生にゴロンと寝そべって、私の痴態を横からぼんやり眺めていらっしゃいました。

 それならと、私の左腕が眼の前の栄養ドリンク剤の空き瓶を掴みます。
 右手は腕まで使って両乳房を激しく擦りつつ左手は躊躇なくズブリと両足の裂け目へ。
 もちろん飲み口の細いほうからです。

 しとどに濡れた粘膜は空き瓶を難なく呑み込み、底を握って抽送運動開始。
 継続的にもどかしく苛んでくるおっぱいへの疼痛とチュプチュプ音を立てて粘膜を摩擦する硬く冷ややかな感触にどんどん昂ぶる私。
 芝生に左頬を埋めて腰だけ高く突き出した顔面支点の四つん這いで昇天間近。

「ああん、いいっ、いいのー、もっともっとぉーっ!!」
「いくっ、いっちゃうっ!あんっ、ジョ、ジョセフィーヌさま、イッてもいいですかっ、イッてもいいですかぁーっ!」
「もっとかきまわしてっ!めちゃくちゃにっ!ああーいいっ、いくぅ、いくぅ、いいーーーーくぅーーーっ!!!」

 頭の中に無数の星が弾け飛び、やがて真っ白になるほどの快感。
 意識も弾け飛び、束の間気を失なったと思います。
 気がつくと芝生の上にうつ伏せで突っ伏していました。
 さっきからハアハアとうるさいのは自分の呼吸でした。

 おっぱいはまだしつこくシクシクと疼いていますが、いつになく深く充実した快感の余韻を感じていました。
 屋外で何の不安も無く生まれたままの姿で自慰行為に耽るという行為は、子供の頃から憧れていたものでした。
 お尻がムズムズするなと思ったら、ジョセフィーヌさまが舐めてくださっていました。

 全身のあちらこちらがまだヒクヒクと痙攣している中、なんとかからだを起こし一息つきます。
 からだを弄り始めた頃よりも太陽が少し翳っていますが、一体どのくらい時間が経ったのかはわかりません。
 ジョセフィーヌさまは入口近くの東屋の屋根の下で私に視線を向けてブンブン尻尾を振っておられます。
 もはやフリスビー遊びは切り上げて早く帰りたがっていらっしゃるのは一目瞭然でした。

 バッグからバスタオルを取り出し全身を軽く拭ってから、私も後片付けを始めます。
 私を慰めてくださった栄養ドリンクの空き瓶さまの中には、乳白色に濁った粘液が瓶の三分の一くらいに生暖かく溜まっていました。
 遠くの芝生まで飛んでいたイラクサさまの草束も一応怖々拾い、東屋のテーブルの上に、空き瓶さまは水道で洗ってバッグへ。

 ひと通りの片付けを終えて私が肩にバッグを提げると、ジョセフィーヌさまが私のリードの持ち手を再びパクリと咥えられます。
 でも今度は強引に引っ張るようなことはされず、私の四、五歩先を私に合わせたペースで歩く形で帰途につくジョセフィーヌさまと私。
 首輪に繋がったリードをジョセフィーヌさまに引かれている私は完全にご主人さまの下僕ペットでした。

 最初こそゆったり歩いてくださったジョセフィーヌさまでしたが、お屋敷が近づくに連れて段々と早足になっていかれました。
 帰路の三分の二くらい過ぎた頃には走っていると言っても良いくらいグングン首輪が引っ張られます。
 それでなくても山道の上り坂ですから、私はハアハア肩で息をつきながら従います。

 とうとう我慢しきれなくなられたのか、お屋敷の門が見えるとジョセフィーヌさまはお口に咥えられたリードの持ち手をポロリとお離しになられ、全速力で敷地内に駆け込んでいかれました。
 ギターの弦みたいに張り詰めていたリードがブランとお腹に戻り、息を切らせた私もトボトボ敷地内に入ります。

 玄関へとつづくアプローチにはどなたもおらず、木立越しの芝生側で何やら物音がしていました。
 木立の向こう側がぼんやり明るく照らされているように見えるのは、何か明かりを灯しているから?
 さっきよりまた少し薄暗くなった夕暮れのせいか、そこはかとなく幻想的です。

 みなさまがバーバキューの準備をされているのだな、と察した私は、玄関には向かわず木立を抜けて芝生のお庭のほうへ歩を進めました。

「ああ、帰ってきたのね。結構早かったじゃない」

 お屋敷のほうから何やらカートを押してきたお姉さまが気づかれてお声をかけてくださいます。
 お姉さまったら、一昨日に温泉旅荘さまからいただいた紫色寄りの青い浴衣をお召しになられ、優艶に微笑まれています。
 足元にはひと足お先に到着されたジョセフィーヌさまがブンブン尻尾を揺らしてじゃれつかれています。

 今朝方お洗濯物が干されていた一帯にテーブルや椅子が置かれ、カートに載せたお料理がいくつかすでに運ばれているみたい。
 お洗濯物の物干し紐に小洒落たデザインのカンテラがいくつも吊るされて、その灯りが暗くなり始めた夕暮れを淡く照らし出しています。

「今日はあんまり汚れてないのね。でも汗まみれだからチャッチャとシャワーしてきなさい。もたもたしてたら先に始めちゃうからね」

 芝生に置かれたコンロの脇にカートを置かれたお姉さまがこの位置からも内部が丸見えな例のシースルーバスルームを指差されます。
 お姉さまが押されていたカート上にはステンレスの串に刺されたお肉やソーセージ、とうもろこし、各種お野菜などが並んでいて、いかにもこれからバーベキューという感じです。
 私が肩から提げていたバッグはお姉さまが引き取ってくださいました。

「はいっ」

 私もなんだかワクワクしてきて元気よくご返事し、首輪から垂れたリードをブラブラ盛大に揺らしながらいそいそとバスルームに駆け出しました。