2018年5月13日

三人のミストレス 26

「んぐぅぁ・・・」
 不意にお隣から、ひときわ切なそうなジャクリーンさまのくぐもった唸り声が聞こえてきました。

 そっと横目で観察すると、ジャクリーンさまの真ん前に陣取られたお若そうな女性がおふたり。
 ロングとショートのソバージュヘアを同じように明るめに染めた、メイク濃いめなギャルっぽい雰囲気の、おそらくカップルさん。

「あー、さっきチーママが、奴隷には触っちゃダメ、って言ってたじゃん」
 ショートヘアのかたがロングヘアのかたの脇腹に、肘をグイグイ押し付けつつ大きなお声でおっしゃいました。
 といっても咎めるようなご様子ではなく、茶化してじゃれ合っておられる感じ。

「だって、すっごく触って欲しそうにでっかい乳首突き出してんだもん。弄らずにいられないじゃん」
 ロングヘアのかたがまったく悪びれずにおっしゃいました。

「ジャクリーンおばさんの乳首、両方共すんごい熱持ってて、火傷しそうなくらい熱くなってた。そりゃそうよね、あんだけずっと乳首挟まれっ放しだったんだから」
 どうやらおふたりのうちのおひとりが、ジャクリーンさまの乳首に直接何やらイタズラされちゃったみたいです。
 ジャクリーンさまは少し潤んだ恨めしげな瞳で、おふたりのお顔を見つめていらっしゃいます。

「さっきの電マ、すっごく気持ち良かったみたいじゃん?緩んだからだがまだ汗とマン汁でヌラヌラだし。あ、太腿にはクッキリ鞭の痕までつけちゃって」
「オマンコからいまだに、酸っぱい臭いが漂ってるよ?」

「ジャクリーンてもういい歳なんでしょ?なのにいまだにそんなに牝フェロモン、ダダ漏れなんだ?」
「こんなにヘンタイな牝ブタマゾなのに、昼間はヒルズ辺りで素知らぬ顔で着飾ってセレブな奥様気取ってるって本当?」

 可笑しそうに笑いながら大きなお声で、ジャクリーンさまをからかうように罵倒されるおふたり。
 それからもいろいろと非道いことをジャクリーンさまにおっしゃいつつ、おっぱいにお手を伸ばしては、ギリギリ触れそうなところで引っ込めたり。
 取り囲むみなさまも面白そうに、おふたりのお言葉にウンウンうなずいたりしていらっしゃいます。

「むぐぁぅう・・・」
 ジャクリーンさまはといえば、ボールギャグを噛まされた自由にならないお口から、幾度となくお言葉にならない呻きをあげられるばかり。
 口の端から溢れ出たよだれがダラダラと顎をつたい、豊満なおっぱいのカーブへと滴り落ちていました。

 そんなおふたりとジャクリーンさまのやりとりに、いつの間にか見入っていた私。
 ふと視線を感じて顔をフロアに向けようとしたとき、ショートヘアのほうのかたとバッチリ目線が合ってしまいました。

 ニヤニヤ笑いを浮かべて私のほうへと移動してこられるおふたり。
 お隣からまた、くぐもった呻き声が聞こえたのは、ジャクリーンさまがまた、どなたかにどこかを触られたのでしょうか。
 でも近づいてこられたおふたりに目は釘付けで、確かめる余裕はありません。

「こっちのニューフェイスは、うちらとそんなに歳、変わんないんじゃね?」
「うん。おばさんとは肌の張りがだんちだよね。なのに、こんなところに裸で連れ込まれて、こんな格好させられちゃって」

「でも絶対自分で望んで来たんだと思うよ。だって見なよ、このドエム丸出しで物欲しげな誘い受け顔。絶対虐められて感じちゃうムッツリスケベだって」
「そうだよね。さっきのオナニーも、みんな固唾呑んで見入っちゃってスゴかったもん。おかげでこのイベントじゃ久々に、超エロいオーラで客まで盛り上がってない?」

 おふたりが少し背伸びしながらフロア後方を見渡されました。
 私もつられておふたりから目線を外し、少し薄暗いフロアを見渡します。

 ジャクリーンさまと私の周りに群がった十数名以外のかたたちが、一団から少し離れた場所でそれぞれ独自に愉しまれていらっしゃいました。
 もちろんみなさまステージのほうを向いてはいらっしゃるのですが、傍らのパートナーさまとも、いろいろご活発なご様子。
 
 お酒片手に身を寄せ合い、こちらを指差して仲睦まじく談笑されているカップルさん。
 互いの唇をずっとくっつけあったまま、微動だにされないカップルさん。
 互いのからだをせわしなくまさぐりあうカップルさん。

 ステージ前に押しかけてこられないお客様がたは、どうやらステディなカップルさんが多いみたい。
 ブラウスのボタンがすっかり外れて、胸をはだけていらっしゃるかたや、ジーンズが半脱ぎになっていらっしゃるかた、すっかり下着姿になって踊っているかたなど、客観的に見たらかなり非日常的な光景となっていました。

「・・・なんつーか、フロアのほうもけっこうエロくない?」
 ロングヘアのかたのつぶやくようなお声が聞こえ、視線をおふたりに戻しました。

「さっきのこいつらのケダモノじみたイキっぷりにアテられちゃったんだよね。うちだってかなりムラムラきてるもん。こんな雰囲気になるのって、超お久じゃね?」
「お仕置きタイムの前に脱いじゃうヤツが出るって、あたしが知ってる限りじゃ、例のアユが飛び入りしたとき以来じゃないかな?」

「ああ、あんときもスゴかったよね。客の大半がマッパで、あっちこっちで乳繰り合ってたっけ」
「あの日けっこう、カップルが出来上がったらしいよ。今日の客の中にもいるんじゃないかな」

 私の裸身をニヤニヤ眺めつつ、愉しげにおしゃべりされるおふたり。
 私もそのお話をお聞きしながら、このイベントって最後はそんなふうになっちゃうんだ?とびっくりしていました。

「ま、うちらは倦怠期だからさ、ぼっちのマゾい子でもいたら連れ出して遊べれば、なんて思ってたけど、今日は当たりだわ」
「どうせ今日の生贄はこいつだろうし、どう虐めるか、じっくり観察しとかなきゃ」

「こういう一見大人しそうなのに、実はど淫乱の虐められたがりマゾ子って、すげーそそるよね」
「マジ、泣かせたいもん。お仕置きタイムになったら、たっぷりご奉仕してもらわなきゃ」

「百戦錬磨のジャクリーンにマゾバトルで敵うわけないもんな。うちらだってレズ便器は新しいほうが愉しいし」
「ジャクリーンは上手いんだけどさ、なんか反応がワンパで飽きてきちゃった」

 私たちの目前で大きなお声で、思い切りお好き勝手なお言葉責めで私たちをなぶられるおふたり。
 レズ便器、というお言葉が、絶望的に自分にぴったりな感じがして、ゾクゾクヒクヒク感じてしまいます。

「おい、おまえ?名前、なんだっけ?」
 ショートヘアのかたが私に突然問い掛けてきました。
「あぐぅぅ・・・」
 お答えしようとしても言葉にならず、ただ空しく口の端からよだれを垂れ流す私。

「ギャグされてるんだから言える訳ないじゃん。確かみんなはナオコって呼んでた。あたしのダチと同じ名前だから覚えてる」
 ロングヘアのかたが私に代わってお答えくださいました。

「ナオコか。じゃあナオコ?ケツの穴、見せて」
 ショートヘアのかたがニヤニヤしながらおっしゃいました。

「ほら、命令されたらさっさと後ろ向いて、ケツをこっちに突き出しな」
 これは・・・従わなければいけないのだろうな・・・
 その蓮っ葉で高圧的なおっしゃりかたがなぜだかとても新鮮で、私のマゾ性がゾクゾクざわめいてしまいます。

「ほら、おまえらここにいる全員の性奴隷なんだろ?さっさと命令どおりにしろよっ!」
 おそらくワザとなのでしょうが、本当に怒っているみたいな低くて怖いお声を投げつけられて、からだ全体がゾクゾクビクン。

「あぐぅ・・・」
 声にならないお返事をしてからおずおずと両足を動かし、フロアに背中を向けました。

「よーし、もっと両足大きく開いて、ケツをこっちに突き出せ。両膝曲げて腰落として」
 ショートヘアのかたのご命令通りにすると、後ろ手錠のガニ股前屈みでお尻だけ思い切りフロアに突き出した無様な格好。
 いかにも突き出したそこに、何かしてください、とおねだりしているような気分になってくる、マゾ女以外には耐えられないお下品ポーズ。

「おー、見えた見えた、ナオコの肛門。マゾにしちゃ意外とひっそりしてるな。ジャクリーンのなんか糜爛しちゃって柘榴みたいなのに」
「でもこいつ、さっき電マでオナってたとき、手錠の指を必死に伸ばして、ケツの穴にも指突っ込んでほじってたから、けっこう使い込んでると思うよ」

 ロングヘアのかたの大きなお声に、クスクスと忍び嗤う他のお客様がた。
 視られていた・・・と全身の血液が逆流しそうなほどの羞恥に染まる私。

「お、マンコとケツ穴の襞が同時にヒクヒクうごめいた。こんなにこっ恥ずかしい格好視られて、そんなに嬉しいんだ?ナオコちゃんは?」
 嘲嗤うようなお声の息がお尻に直接当たり、ますますゾクゾク感じてしまう、どうしようもない私。

「うわっ、だらだらマン汁まで垂らして悦んでるよ。本当、かなりのスキモノだね、このナオコちゃんは」
 ショートヘアのかたのお芝居じみた嘲りのお言葉に、もはやクスクスではなく、はっきり侮蔑のニュアンスを含んだ乾いた笑い声がフロアに広がりました。

「お仕置きタイムになったら、うちらのマンコ、嫌っていうほど舐めさせてやるから、しっかり気持ち良くしてくれよな」
「ちゃんと気持ち良く出来たら、ご褒美にそのケツの穴に、ぶっといディルドをぶち込んでやるからさ、ね?ナオコちゃん?」
 フヒャヒャヒャと品の無い笑い声がつづきました。

 それからしばらくおふたりのお声は聞こえなくなり、かといってお許しもいただけていないので、お尻突き出しポーズを解く訳にもいかず、そのままフロアに背を向けつづけました。
 明るい照明の下でお客様全員にアヌスとマゾマンコを赤裸々に晒しながら、いつ触られるか、いつ何か挿入されるかとソワソワドキドキ胸を高鳴らせながら。

 ときどき、お尻をこっちにも見せてー、というお声がかかると、お尻をそちらにお向けし、こっちにもー、というお声で、またお尻を振り。
 あまりの恥ずかしさに、いつしか両目をギュッと瞑り、口の端とマゾマンコからよだれをポタポタ垂らしながら辱めに耐えていました。

「はい、みなさま、お待たせしましたー。準備が整いましたので、今度はこちらでショーのつづきをお愉しみくださいー」
 背後で唐突にミイコさまのお声が響き、ふと目を開けると目の前にしほりさまがいらしていました。

「ほら、第3ラウンド開始。もうそのポーズは解いていいのよ。それとももっとまだみんなに淫乱マンコとアナル、見せていたい?」
 からかうようにおっしゃったしほりさまが、私のリードの先を掴まれました。

「次のバトルは、あのテーブルの上でやるんだって。芸術点勝負だから、直子にも十分勝つチャンスがある、ってママさんが言っていたわよ」
 しほりさまにリードを引かれ後ろ手錠のまま、よたよたとステージを降りる私。

「みなさんはスレイブが通れるように、道を空けてやってくださーい」
 ミイコさまのお声は、フロア中央のお酒やお飲み物が置かれていた大きなテーブルのほうから聞こえてきます。
 いつの間にかフロア側も昼間のような明るさに戻り、BGMもクラシックのワルツ曲に戻っていました。

 ステージからテーブルまで、リードを引かれたセイドレイたち、里美さまに引かれたジャクリーンさまとしほりさまに引かれた私、の厳かな行進。
 左右に分かれて通り道を空けてくださったお客様がたの、至近距離からの視線、視線、視線・・・

 ステージを降りてすぐのところにいらした、先ほどのショートとロングのおふたり組は相変わらずのニヤニヤ笑い。
 ボタンの外れたブラウスを掻き合せて、気怠げにこちらを視つめてくるおふたり。
 セクシーなランジェリー姿でお手を繋がれたまま眺めているおふたり。
 しっかり抱き合いくちづけを交わしつつこちらも視ているカップルさん。

 どなたの視線もジャクリーンさまと私を、自分たちとは違う種類のどうしようもないヘンタイな何か、としてご覧になっているのは確かでした。
 そして、アルコールもけっこう進んだのでしょう、場内全体の緊張感が最初の頃よりもぐんと緩み、お客様がた同士の連帯感が増して、みなさま程好くリラックスされている雰囲気を感じました。

 たどり着いた大きなテーブル脇。
 テーブルの上はすっかり綺麗に片付けられ、長方形のテーブル上にひと回り小さく絨毯なのかタオルなのか、真っ赤な敷物が敷かれていました。

 テーブル横には昇降用なのでしょう、木の踏み台がひとつ。
 テーブル沿いの最前列にはすでに、お姉さま、やよいママさま、シーナさま、レンズを構えた小野寺さまが陣取っておられます。

「ほら、とりあえずスレイブはみなさんによく見えるように、上にあがりなさい」
 ご指示されるミイコさまは、いつの間にか菱縄縛りを解かれていました。

 代わりに身に着けられたのはオープンバストな黒のレザーハーネスボンデージドレス。
 バストも性器も相変わらず丸出しながらカラーとタイ、襟は着けたままなので、お持ちになった乗馬鞭とも相俟って、一層女王様らしさが増しています。
 キメの細かいお肌に縄目の赤い痕がチラチラ残り、エロティックなお美しさは10倍増しです。

「あ、リードと手錠は外してやって。それで、あがったらわたしのほうを向いていつものポーズね」
 ミイコさまのお言葉で後ろ手錠が外され、久々の両手の自由を味わうも束の間、しほりさまに背中を押されてテーブルの上に追い立てられました。

「お待ちかねの第3ラウンドの勝敗は、お客様の拍手で決めていただきます。これからこの壇上でスレイブたちが、とある芸を披露します」
 ご自身はテーブルには上がらず、言わばリングサイドでご説明を始められたミイコさま。

 ミイコさまがご説明をされているとき、ジャクリーンさまと私はテーブルの上でマゾの服従ポーズ。
 赤い敷物のほぼ中央で両手を後頭部に当て、360度、どこからでも眺められる位置に裸身を晒していました。
 せっかく自由になった両手を有効に使うことも許されずに。
 
 その上、テーブルの高さが絶妙で、こうして立ち尽くしているとお客様がたの目線がちょうど私たちの性器の位置。
 お客様がたは普通に立っていると否が応でも、ジャクリーンさまと私のマゾマンコに目が行く高さでした。
 長方形のテーブル四辺に万遍なくお客様がたが集まり、私たちを見上げています。
 
「みなさんには、スレイブたちがその芸をしているときの所作の美しさや、出来上がった作品の出来栄えなどを総合的に判断していただき、優劣を決めていただきたいと思います」
 ミイコさまのご説明がつづいています。
 私はみなさまから容赦無く視姦されつつ、これから何をやらされるのか気が気ではありません。

 横目でチラッとジャクリーンさまを盗み見ると、悠然と落ち着いていらっしゃるご様子。
 豊富なご経験上、何をさせられるのかおわかりなのでしょう。
 ということはまた、私に勝ち目はないのかな・・・

「ということで、これからスレイブたちには、書道をしてもらいます」
 ミイコさまのお声に、ああっ、とどよめくみなさま。

「と言ってもヘンタイマゾスレイブに普通にお習字させても面白くもなんともありませんから、第3ラウンドは穴書道バトル、です」
 テーブルの周辺から、あ、それか!というお声やクックックという冷笑が聞こえてきました。

 私も、穴、というお言葉でピンときました。
 そう言えば以前、シーナさまからそんなビデオを見せられたことがあったっけ。

「ただ、今現在、こちらの直子が0勝2敗と劣勢ですので、バトル的にも盛り上げるために特別に、牝ブタおばさんにハンデを科したいと思います」
 ミイコさまが私を見上げて軽くパチンとウインクをくださいました。

「牝ブタおばさんは何度か経験済みだし、プライベートでも練習しているなんてシーナちゃんに聞いちゃったからね」
 ミイコさまのお道化たお声に、アハハと笑われるお客様がた。

「ご存知のように、百合草会の穴書道は、マンコかアヌスに書道筆を挿して、課題の文章を揮毫し、その優劣を競うものですが、ハンデ戦ということで、今回はこちらからスレイブに穴を指定します」
 ミイコさまのご説明は、何をおっしゃっているのか、その意味はわかるのですが、内容そのものがあまりにアブノーマルで頭がクラクラしてしまいました。

 つまり、性器かお尻の穴に書道筆を挿入して、何かしらの文章をお習字する、ということなのでしょう。
 シーナさまからお見せいただいたビデオもそういう内容でしたし、そのときに、こういった芸は、大昔からストリップショーや温泉場の芸者さんの余興として、連綿と受け継がれてきたものだ、というご説明も受けました。

 でも、いざ自分がするとなると、お話はぜんぜん別です。
 こんな見知らぬ人が大勢ご覧になっている前で、全裸のマゾマンコに筆を挿し込んで、しゃがみ込んでヨタヨタとお習字するなんて・・・
 そんなの、よってたかってふたりを笑い者にしようという魂胆が見え見えです。

 でも、そんなご無体なご命令にさえ逆らえないのがマゾのマゾたる所以。
 みなさまとご一緒になってアハハと屈託のない笑顔を見せられているお姉さまを盗み見て、これは、お姉さまもお望みになっていることなんだ、と覚悟が決まりました。

「では始めます。先攻は牝ブタおばさん。筆はマンコに挿してもらいます」
 ミイコさまのお声が場内に大きく響きました。

「だから直子はいったん降りてきなさい」
 ミイコさまに呼ばれてポーズを解き、おずおずとフロアに降り立つ私。
 ミイコさまのお隣で、服従ポーズで待機するよう命ぜられました。

「これがなぜハンデかというと、牝ブタおばさんは歳のせいか使い過ぎのせいか、膣がかなり緩くなっているという情報を飼い主のかたからいただいたからです。確かに最近の穴書道でおばさんは、アヌスばかり使っていた記憶がわたしにもあります」
 ミイコさまの身も蓋もないご説明に、ウヒャヒャヒャとご愉快そうに嗤うお客様がた。

「なので、その失われた膣圧を取り戻すためにも、敢えてこのいつもより細い筆をマンコでコントロールして、なおかつ達筆を披露してもらいたいと思います」
 パチパチと沸き起こる拍手。
 ミイコさまが取り出されたのは、軸の直径が1センチくらいな太さの、普通に中学生さんが学校でお使いになりそうなお習字筆。

 確かにこの太さの筆を膣内に入れ、締め付けながら字を書くのは大変そう。
 でも私なら出来ないこともない・・・かな・・・

「もちろん書いている最中に筆を取り落としたら、その場で失格です。相手も同じ失敗をしたら再戦。相手が書ききれば出来の優劣は問わず、相手の勝ちとなります」
 ミイコさまのご説明に、再び品の無い笑い声。

 テーブルの上には里美さまとしほりさまが上がられ、せっせとご準備されています。
 赤い敷物の上に、お正月のお書き初めで使うような長方形の和紙が敷かれました。
 文鎮が置かれ、傍らの透明のボウルの中にたっぷり墨汁が注がれました。

「それでは揮毫する文字を発表します。せっかく細めな筆にしたのだから、ちょっと複雑にしました。内容はおばさんの自己紹介みたいなものです」
 可笑しそうにフッとお鼻で笑ったミイコさまが、一呼吸置かれてからつづけます。

「被虐性淫乱変態熟女。全部で9文字。全部漢字で書きなさい」
 再び場内が下卑た笑いに包まれました。


三人のミストレス 27


2018年5月6日

三人のミストレス 25

 乳首の痛みが増すほどに電マの唸りも大きくなり、今ではヴィーンという音程の上がったモーター音がハッキリ聞こえるほど。
 チェーンに引っ張られ、ありえないほど伸び切った左乳首。
 その充血した鴇色の表皮を、ステンレスの鰐口がジリジリと滑り落ちようとしているのがわかります。

「あーーっ!あっ!あっ!いぃーーっ!あーーっ!・・・」
 痛みと気持ち良さで、一瞬たりとも口をつぐんでおくことが出来ません。

 のけぞった横目の視界に映るたくさんのお客様がたのお顔。
 こんなに浅ましい姿をじっと視られている、という事実。
 電マがもたらす物理的な性的快感に、恥辱という精神的スパイスが加わることで、その高揚感を何十倍にも高めてくれていました。

「いぃっ!いいっ!もうだめっ!、あっ、あっ、イッちゃう、イッちゃいますぅーっ!!」
 一際激しい痛みが左乳房を襲い、ワンテンポ遅れて伸び切っていた左おっぱいがブルンと胸に叩きつけられました。

「ああぁーーーっ!!!」
 同時に膝立ちブリッジの腰がガクンガクンと跳ね、腰が抜けちゃいそうなほどのオーガズム電流が全身を駆け巡ります。
 マゾマンコをジャクリーンさまのほうへとこれでもかと突き出し、拳ほどもある電マのヘッドを開いた陰唇に潜り込ませるみたいに押し付けたまま。

 あまりの連続する快感に意識まで遠のきかけたとき、暴力的な力で右おっぱいが引っ張られました。
「ぐあっ!ぬうっーんーーーっ!!!」

 おっぱいが引き千切られたのではないかというくらいの激痛に、電マのホイールも思わずフルに。
 瞬く間に激痛までもが超快感へと変換され、からだが浮いちゃいそうなほどの到達感。

「あーっ、だめっ、でちゃうっ!でちゃうぅーっ!!!」
 激し過ぎる振動のせいなのか、マゾマンコの奥がムズムズゾワゾワざわめいて、何かが跳び出しちゃいそうな感覚。

「いやーっぁぁ、みないで、みないでぇーっ!!!」
 本能的な羞恥の叫びと、ギャラリーのみなさまからの、おおっ!という低いどよめきが同時でした。
 その驚き呆れたようなお声の束が、見知らぬ方々に視られている、という現実を揺るぎないものとし、被虐の快感がより増幅してしまいます。

 プシャーーッ!
 私のマゾマンコからほとばしり出た大量の液体。
 さっきバスルームでオシッコはしたばかりだから、これは紛れも無くお潮。
 対面のジャクリーンさまに届きそうなほど勢い良く、断続的に何度も何度も、ピチャピチャとステージの床を叩きました。

 全身が溶けちゃいそうなほどの超快感が徐々に去り始め、どこもかしこもヒクヒク痙攣しっ放し。
 余韻の中でグッタリのけぞる私。
 それでも括られた両手で握った電マは落とさず、いまだマゾマンコに未練がましく押し付けています。
 からだの防衛本能なのか、さすがにホイールは最弱まで、知らないうちに戻していましたが。

「あーあ、第2ラウンドも直子の負けね。イキっぷりは可愛かったけれど・・・」
 ぼんやりと呆けた頭に、マイクを通したミイコさまの憐れむようなお声が聞こえてきました。

「それにしてもこっちの牝ブタおばさんはしぶといわね。電マのヘッドをマンコにめり込ませているのに、ぜんぜんイク気配も無いじゃない」
 ミイコさまのイジワルさ全開のお言葉。
 そのお声で私も緩慢に上体を起こし、ジャクリーンさまのほうを見ました。

「あの音だと振動も最強のはず。なのにアウアウうるさく喘ぐだけで、余裕でオナニーを愉しんじゃってる。マゾ人生のベテラン過ぎて不感症になっちゃったんじゃない?」
 嘲嗤うみたいにエスっ気たっぷりなミイコさま。

「もう決着は付いたのだから、やめるかイクか、どっちかになさい」
 ツカツカとジャクリーンさまのもとに歩み寄ったミイコさまが、プルプル震えている右の太腿を乗馬鞭でピシリと打ち据えました。
 鞭を振るうと、ミイコさまの剥き出しの美おっぱいもプルンと震えます。

「ひいっ!あぁミストレスぅ、イカせてくださいぃ、ここで止めるのだけはお許しくださいぃ・・・奴隷に、奴隷にもっと鞭を、鞭をお与えくださいぃ・・・」
 荒い呼吸の掠れたお声で、ジャクリーンさまが悩ましく懇願されました。

「ここでやめさせたほうが、おまえにとって非情な罰になるのは、長いつきあいでわたしも知っているわ」
 私が知っていたミイコさまとは別人みたいな、まるでやよいママさまのようにお見事な女王様っぷり。

「でも一応はバトルで勝ったのだし、勝者へのご褒美ということでイカせてあげるわ。直子も視ていることだし」
 私のほうへチラッと視線を走らせたミイコさま。

「その代わりとっととイクのよ。この後の予定もあるのだから、5分以内。それに、お客様の前でイクからには、牝ブタのおまえらしく無様に浅ましく、お客様が愉しめるイキざまをご披露するのよ?初お目見えの直子でさえ、ちゃんと潮は吹いたのだから」
 ミイコさまのそのお言葉にパラパラと起こった拍手は、私に向けてのものなのでしょうか。

「もう電マだけじゃイケないだろうから、手伝ってあげる。鞭だけでいいの?」
 ミイコさまの乗馬鞭がヒュンと一閃します。
 ピシッ!

「ひいっ!で、出来れば鎖も、思いっ切り引っ張ってくださいませ・・・ご遠慮なしに、奴隷のふしだらな乳房が千切れるくらい、思いっ切り・・・」
 うるさいくらいヴーンと唸りをあげている白い電マヘッドのすぐ上で、私の親指くらいに腫れ上がったジャクリーンさまの柘榴色のクリトリスが、白濁した愛液にまみれてテラテラ光っています。

「思いっ切り、って言われても加減が難しいわね。じゃあ、お手数だけど手慣れているおまえのドミナにお願いしよっか。悪いけれどステージに上がってきてくれる?」
 ミイコさまがシーナさまのほうをお向きになり、手招きされました。

「悪いのはわたしのほうよ。うちの牝ブタがすっかり手間かけさせちゃって」
 シーナさまはステージにお上がりになった途端、クリップから鎖がだらしなく垂れ下がったジャクリーンさまの左乳房を、思いっ切り平手でバチバチーンと往復ビンタされました。

「ヒィャンッ!」
 ジャクリーンさまの悲痛なのか嬉しいのかよくわからない、甘えたような悲鳴が響き渡りました。

「本当にこいつ、甘やかし過ぎたのかド淫乱が極まっちゃってイキにくくなっているの。次からはショーの前一ヶ月くらい、チャスティティベルトでも着けて禁欲させなきゃダメね」
 面白くもなさそうに吐き捨てられるシーナさま。

「お手を煩わせて悪いけれど、そちらのおふたりも手伝ってくださる?里美さんは向かって右側のチェーンを、しほりさんは直子の電マを取り上げて」
 シーナさまのご指示に従われてしほりさまが近づいて来られ、私がまだ未練がましくマゾマンコに押し当てていた弱振動の電マを奪い取っていきました。

「いい?わたしのワンツースリーの号令で、チェーンを思いっ切り、やり過ぎかな?って思うくらい強く引っ張っちゃって」
 まず里美さまにご指示されるシーナさま。

「それと同時にあなたは、その電マを最強にして、こいつのマンコのてっぺんでテカテカ充血しているみっともないクリトリスに押し当てて。どんなに腰をくねらせても絶対外さないようにね。こいつ、クリも使い過ぎて、ずいぶん鈍感になっているから」
 こちらはしほりさまへのご指示。

「ミイコさんは、鞭をお願い。どこでもご自由に、この牝ブタのからだ全体を真っ赤にしちゃっていいから」
 お願いされたミイコさまの唇の端が、嬉しそうにクイッと上がりました。

「あ、それからあなたは、もっと右横のほうから引っ張ったほうがいいわ。そんなふうにこいつのマンコの後ろにいると、汚いマン汁が直撃しちゃうわよ?こいつ、イクときは絶対、恥ずかしげもなく潮を撒き散らすから」
 シーナさまにご指摘され、里美さまがあわててジャクリーンさまの右横に避難されました。

「ほら牝ブタ?おまえごときのために、こんなにたくさんのレディースが、おまえがイクための手助けをしてくださるのよ?ちゃんと御礼を言いなさい」
 シーナさまの往復ビンタが、今度はジャクリーンさまの右おっぱいにビビビッと炸裂します。

「ああーっ、み、みなさま、あっ、こんな、ど、奴隷のために、わざわざ本当に、はっ、ありがとうございますーっ!!んふぅう・・・」
 甲高いモーター音をあげる電マをご自分の女性器に押し当てたまま、ジャクリーンさまの息も絶え絶えな御礼のお言葉。
 さすがのジャクリーンさまも最強電マの長時間に渡る振動と、最愛のパートナーでいらっしゃるシーナさまからのツボを心得たビンタ責めで、かなり高まっていらっしゃるご様子です。

「じゃあまず、下準備にチェーンをこれくらい引っ張って。あ、チェーンは手首に巻きつけておいたほうがいいわ。こいつのおっぱい、意外に重いから」
 ジャクリーンさまの左側、腰のすぐ脇の位置に陣取ったシーナさまが、ご自分の右手首に巻きつけたチェーンをグイーッと引っ張りました。

 撓んでいたチェーンがみるみるピンと張り詰め、乳首を先頭に乳房が左方向へビローンと伸び切ります。
 日焼けされたときは水着だったのか下着だったのか、浅めなハーフカップブラジャーのカップの形通りに焼け残った青白いおっぱいが、ほぼ仰向けにのけぞったジャクリーンさまの胸から持ち上がりました。

「見てよこのおっぱい。こいつ垂れパイだからだらしなくブヨブヨに伸び切っちゃって、牛のおっぱいそっくりよね」
 嘲嗤うようなシーナさまのお声。

 哺乳瓶の吸い口を思わせる柘榴色の大きな乳首と、それに連なる派手めの乳暈がクリップの鰐口に噛みつかれ、私の人差し指の第二関節くらいまでの長さに伸び切っていました。
 乳暈につづくたっぷりの青白い房がジャクリーンさまの胸板から、まるで別の軟体な生き物のようにタプンと持ち上がっています。

 胸板と乳房の付け根の皮膚には細かい縦ジワが走り、本当に今にも引き千切れちゃいそう。
 それは、とても残酷で、そしてとてもエロティックな光景でした。
 劣情のあまり思わず手錠で括られた不自由な両手の指をお尻側から、一生懸命自分の秘部に伸ばしてしまう私。

「こう、ですか?」
 シーナさまを真似され、里美さまもご自分の右手に巻きつけたチェーンを引っ張り始めました。
 ジャクリーンさまの右おっぱいが持ち上がり始めます。

「んくぁーっ!!」
 切なげな悲鳴をおあげになるジャクリーンさま。

「うわっ、結構重い・・・」
「でしょ?もっと強く引っ張っても、まだまだ外れないわ」
 里美さまのお独り言っぽいつぶやきに、嬉しそうにお応えになるシーナさま。

 ジャクリーンさまの右おっぱいも左と同じように、里美さまの右手から伸びる張り詰めたチェーンによって右横方向に持ち上がっています。
 左右に泣き別れとなったジャクリーンさまの青白いスライムおっぱい。
 自分がされているわけでもないのに、視ているだけで私もゾクゾク昂ぶってしまいます。

 うわー痛そう、よく伸びるもんね、ジャクリーンてあれで40超えているんでしょ?などなど、ギャラリーのみなさまがたの面白がられているお声。
 ジャクリーンさまは、その端正なお顔を歪め切り、はぁ、はぁ、と荒い呼吸で身悶えていらっしゃいます。

「わかったでしょ?こいつのマゾ乳首から大好物のクリップを引き剥がすには、今している以上の力で思いっ切り引っ張らなっきゃいけないの」
 里美さまにニヤッと、フレンドリーに笑いかけるシーナさま。

「わかりました」
 とても嬉しそうに頷き返される里美さま。

「それじゃあ本番いくわよ?牝ブタもちゃんとイキなさいよ?これでイケなかったら、今夜はずっとおあずけだからね?」
「はいぃ、はいぃ、ドミナぁぁ、はっ、早く奴隷を、めちゃくちゃにしてくださいませぇぇーっ!!」
 ジャクリーンさまはすでに全身がピクピク震え、爆発寸前というご様子。

「それじゃあスリーからカウントダウンね。カウントするたびにミイコさんは鞭をくれてやって、ゼロでミッション実行。いくわよ?」
 シーナさまがステージ上のみなさまを見回しておっしゃいました。

「スリー!」
 ピシッとミイコさまの乗馬鞭がしなり、ジャクリーンさまの膝立ちの右腿に真っ赤な鞭のベロ痕が。

「トゥー」
 ピシッ!今度は左腿。

「ワンッ!」
 ピシッ!
「あひぃっ!!」
 鞭がジャクリーンさまの下腹部をヒット。

「ゼロッ!」
「くぅぅっ!あぁ、ひぃぃぃっ!!くぅぅーーっ、いっ、いっ、いぃぃーーーあぁぁーーーーっ!!」

 ジャクリーンさまの左おっぱいがありえないくらい更に伸びた、と思ったら、ビッターンとダイナミックに胸元に戻っていきました。
 クリップが外れたとき、ブチッという音が本当に聞こえたような気がしたほどの痛々しさ。

 ジャクリーンさまのおっぱい、たわわな上にあんなに弾力性に富み、おっぱい全体があんなに伸びるのなら、ボリュームで完全に負けている私が綱引きで負けちゃうのも仕方ないな・・・
 と、妙に納得してしまいました。

 しほりさまは右足横からジャクリーンさまの無毛な股間に電マを押し付けていらっしゃいます。
 ジャクリーンさまがご自分で当てられている電マと接触しているのか、時折ギュイーンという凄まじい唸り音があがります。

「あーーーっ、いぃあぁぁーーーっ、むぅぅーーっ、んぐぅぅーーっ!!」
 少し遅れて里美さまが引っ張られていた右おっぱいも、一際激しくブルンと飛び跳ねました。
 ようやく胸板へと舞い戻った両おっぱいに、ミイコさまの情け容赦無い乗馬鞭が振り下ろされます。

「ひっぎぃーっ!あーーっ、イキますっ、イッちゃいますっ、でますっ、でちゃいますぅぅ・・・」
 立ち膝をたたんで思い切り後方にのけぞられたジャクリーンさまの腰が上下にガクンガクン波打ち、Vの字に開かれた両腿のあいだから勢い良くプッシャーと液体が飛び散りました。

「あうっ、あうっ、あうっ、あうっ」
 波打つ腰の動きに合わせて、綺麗な波打ち線を描く、まさに潮、と呼ぶべき歓喜の洪水。
 
 その飛距離は、真正面で対峙していた私の腰まで優に届き、腿と言わずマゾマンコ、そしておっぱいまでをもビチャビチャ濡らしてくださいました。
 目の前の凄まじすぎる光景をオカズにしつつ必死に伸ばした指先で粘膜をクチュクチュ擦っていた私は、その潮を浴びながら人知れず再びイッてしまっていました。

「まったくうちのマゾ牝ブタのイキっぷりは、本当に品が無いわよね。ケダモノみたいな唸り声あげちゃって、羞じらいの欠片もないんだもの」
 呆れ声であてつけるように言い放つシーナさま。

「でもまあ、ニップルファイトには勝ったのだからよしとするわ。その調子でそこの小娘を、百合草会名物、終わらない百合肉便器地獄に叩き堕としてやりなさい」
 イキ呆けてトロンとされていたジャクリーンさまのお顔が、そんなシーナさまからの労いのお言葉で一瞬、あどけない幼女みたく嬉しげな笑顔になりました。

「ほら、いつまでへたりこんでいるの?さっさと立って、お客様がたにご挨拶なさい」
 小さなお声でミイコさまに叱責され、おずおずと立ち上がるジャクリーンさまと私。
 ふたりとも全身汗まみれ、とくに下半身は愛液と潮でビチョビチョのドロドロでした。

「ご覧のように第二ラウンド、ニップルファイトも牝ブタおばさんの勝利となりました」
 ミイコさまがお客様がたに告げると、場内割れんばかりの大拍手。
 拍手の中に、直子ちゃん、次はがんばってー、というご声援も聞こえました。

「つづきまして第3ラウンド、といきたいところなのですが、ご覧の通り、ステージがこんなありさまですので、次は場所を移動して、もっとみなさんのお近くで見物いただきたいと思います」
 ミイコさまがお道化た感じでアナウンスされました。

 確かにステージ上は私たちが撒き散らした潮と愛液でビショビショで滑りやすそう。
 水はけはいいみたいだけれど、完全に拭き取るのにはけっこう時間がかかりそうです。

「準備が整うまで少し時間をいただきますので、みなさんしばしのご歓談を」
 おっしゃってから、ステージ段差際に立たれているミイコさまから手招きされました。

「お待ちいただくあいだ、この位置にスレイブたちを立たせて展示しておきますので、たった今浅ましくイッたばかりの性器やアヌス、乳房などを、どうぞ間近で、心いくまでご覧になっていてください」

「ただしまだ、くれぐれもスレイブたちのからだには、触れないようにお願いします。いずれ勝敗が決まった後に、じっくりねっとりと弄らせてあげますから」
 イタズラっぽくフロアに向けておっしゃったミイコさま。
 すぐにこちらを振り返っておっしゃいました。

「ほら、ここに並んで立ちなさい。足は休めくらいに開いて」
 指し示されたのは本当にステージの最前中央、フロアのお客様がたがちょっと手を伸ばせば容易に触れられる位置でした。

「基本的に立っているだけでいいわ。話しかけられるとめんどくさいでしょうから、これを嵌めといてあげる」
 手慣れた手つきで、まずジャクリーンさまに、そして私にボールギャグが嵌められました。
「・・・あぐぅ・・」
「・・・あうぅ・・」

「触らないように、とは言っておいたけれど、それでも触ってくる人もいるかもね。まあ、適当にあしらいなさい。股開けとかアヌス見せろとか、ポーズのリクエストには出来るだけ応えてあげなさい。後ろ手錠で不自由だろうけれど」
 
 ミイコさまからざっくりとしたご指示をいただいただけで、ジャクリーンさまと私はステージ上に後ろ手錠全裸置き去り放置。
 たった今イッたばかりで、汗や体液もそのままの生々しく火照った裸身を、為す術なくみなさまに晒しつづけることとなりました。

 ミイコさまたちが準備のためにステージを降りると、再び激しいヒップホップ音楽が流れ始めます。
 フロア側の照明を少し落とし、ステージ周辺だけをワザと一際明るく目立たせる気配りがイジワル過ぎます。
 お客様がたがゾロゾロと、ジャクリーンさまと私の眼前に群がってこられました。
 
「近づくとやっぱり臭うわね?すごい牝臭い」
「そりゃそうよ、あれだけ愛液やら潮やら垂れ流したんだもの」
「こうして間近で視ると、やっぱり年齢差って隠せないものね」
「うん、お肌のハリがぜんぜん違うよね。あと粘膜の色素沈殿」

 お客様がたはアルコールのせいもあるのでしょうが総じてテンションがお高く、私たちの裸身を眺めつつ、口々にご勝手なことを愉しげにおっしゃっています。
 おしゃべりしつつおっぱい寸前までお顔を近づけられ、じーっと私の乳首に見入るかた。
 しゃがみ込んで下から私のマゾマンコを覗き込むかた。

 まさしくジャクリーンさまと私は展示物でした。
 もしも動物園で全裸の人間を展示したら、きっとこんな感じになるのでしょう。
 でも動物園なら檻に入れられますが、今のふたりは手を伸ばせば触れられるサファリパーク状態。
 
 その上、一切の抵抗は禁じられた、このお店中で最下層セイドレイ。
 今の状態は、生きている剥製展示、と喩えたほうが近いかもしれません。
 好奇と侮蔑の瞳と、お言葉の暴力に一方的に晒され、抵抗も逃避も出来ずにただひたすら恥じ入るばかり。

 こんな至近距離からの見知らぬ大人数による視姦陵辱。
 人間性さえ剥奪された見世物生体標本状態。
 
 初めて味わう屈辱的なシチュエーションに、私のマゾ性はぐんぐんヒートアップしてしまい、マゾマンコからはもちろん、ボールギャグの隙間から垂れるよだれも抑えることが出来ませんでした。


三人のミストレス 26


2018年4月22日

三人のミストレス 24

 すべてが終わった後、ジャクリーンさまと私は立ち上がるように命ぜられ、もう一度ぬるま湯シャワーを浴びせられました。
 その後、お隣の狭いお部屋に下がることを許され、そこで里美さまとしほりさまにバスタオルで全身を丁寧に拭っていただきました。

 私の五感に残っているのは、目を覆いたくなる薄茶色に汚れた水流と、鼻をつまみたくなるバツの悪い不快臭、スピーカーから流れていたみなさまのヤンヤの拍手喝采の音と、手のひらにゼリーのように吸い付いたジャクリーンさまの柔らかなおっぱいの感触。
 ジャクリーンさまと素肌を合わせたことで私の性的興奮も高まり、ジャクリーンさまの排泄に合わせて私も、クリットへの刺激で小さくイッてしまっていました。

 からだをすっかり拭き終えた後、ジャクリーンさまと私は再び後ろ手に括られ、首輪にリードを繋がれました。
 ジャクリーンさまのリードの先は里美さまの右手に、私のリードはしほりさまに掴まれ、小部屋からお外へと連れ出されました。

 小部屋のドアを外側へ開けた途端、ガヤガヤさざめくフロアの喧騒とビートの効いたヒップホップ音楽のBGMが耳に飛び込んできました。
 ミイコさまを先頭に、リードの鎖で引かれた私が最後尾という隊列で明るいステージ前まで進みます。
 ギャラリーのみなさまの前に全裸亀甲縛りなミイコさまのお姿が見えた途端、場内に割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。

 リードを引かれ舞台上へと導かれます。
 バスルームへ行く前のような昼間と同じくらい明るい場内。
 ステージ中央に並んで立つように指示され、里美さまとしほりさまがリードの持ち手を手放されました。

「ご覧の通り、第一ラウンドのバトルは牝ブタジャクリーンの勝利となりました。お食事中のお客様には、不快な光景をお見せしてしまったことをお詫び申し上げます」
 マイクを握られたミイコさまがお道化た感じでアナウンスされると、ドッと笑い声が沸き上がります。

「つづいて第2ラウンドの準備に入りますので、しばしのあいだ、今夜の生贄スレイブのいやらしい裸身でも、じっくりねっとりご覧いただきながらお待ち下さい」
「ミイコ!今日もエロかっこいいわよーっ!」
「ありがと」
 お客様からの掛け声に余裕でお応えになられるミイコさま。

 ステージ上には3名の全裸女性。
 そのうちの2名は後ろ手錠をされ、何も隠すことが出来ずただただ無力に、乳房と女性器をみなさまの前に晒しています。
 ジャクリーンさま、そしてもちろんミイコさまも、場慣れた感じで堂々とされている分、ドキドキ恥じ入ってしまい伏目がちな私が悪目立ちしている感じです。

 お酒片手の大勢の女性たちのギラついた視線が、3名の裸身に分散しているのがわかります。
 バスルームのガラス越しと比べ、生身で向き合う大勢からの眼差しは迫力が大違い。
 今さっき、恥ずかし過ぎる全裸排泄姿をご披露し、ジャクリーンさまと素肌をスリ合わせていたふしだらなおっぱいとマゾマンコに、刺さるように集まる好奇の視線。

 視られている、観察されている、値踏みされている・・・
 それらを全身で実感する、まさに視姦されている、という表現がピッタリな状況。
 上目遣いにチラチラお客様がたを窺いつつ、そんなことを考えていたらぐんぐんマゾ性が昂ぶり、股のあいだの粘膜がヒクヒク疼き始めます。
 
 間の悪いこととはこういうときにあるもので、粘膜から湧いたよだれは瞬く間に決壊寸前。
 休め、の広さに開いた両脚のあいだから、とうとう滲み出た愛液が内腿を滑り落ちました。
 一筋で終わらず、左右の内腿を二筋も三筋も、お客様がたが見守る、その眼の前で。

「若いほうの子、マン汁ダラダラ垂れ流しちゃっているじゃない。ただ突っ立っているだけなのに」
「たぶん裸視られて興奮する類の露出狂マゾなんでしょ。でもあの濡れ方はかなり重症なド淫乱ニンフォマニアね」
「可愛い顔しているのに、残念な子なのね。でもあんなにスケベなら、ジャクリーンとのバトルもいいところまでいくんじゃない?」
「そうよね。これからがかなり愉しみになってきた」

 私の目の前に陣取ったOLさん風なブラウス姿のおふたりが、仲睦まじげに肩を寄せ合い、おそらく私に聞こえるようにわざとらしく大きめなお声で、私を指差しながらご感想を述べあっています。
 そんな侮蔑のお言葉をお聞きして恥辱感に身悶え、ますます濡らしてしまうどうしようもない私。

 幾分うるさくも感じていたBGMの音量が不意に下がり、私たちの横にマイクを持ったミイコさまが戻られました。
 何か始まりそう、と思われたのか、フロアの後方で踊られていた方々も、ゾロゾロとステージ前に詰めかけてきました。

「第2ラウンドは、みなさんよくご存知のニップルファイトです」
ミイコさまのお呼びかけに、おおっ、とどよめきパチパチ拍手を贈られるお客様がた。
 低く流れるBGMが再び、クラシカルなバイオリンワルツの調べに変わりました。

「ただし、今夜のニップルファイトは、今までと違う新しい趣向を凝らしてみました。みなさん今までもう何度かご覧になっていて、マンネリに感じている人もいらっしゃるでしょうから」
 お茶目におっしゃったミイコさまをヒュウヒュウ囃し立てるお客様がた。

「わたしとママやスタッフだって、みなさんにイベントをたくさん愉しんでもらえるように、日夜たゆまぬ研究と実験をしているのよ?」
 イタズラっぽくおっしゃるミイコさまへ、一層高まるご歓声。

「スレイブたちは舞台の中央で向き合いなさい」
 ご命令口調のミイコさまが左手の乗馬鞭でヒュンと空を切り裂きます。
 ビクッと肩を震わせ、おずおずと足を動かすジャクリーンさまと私。

「この中でニップルファイトのやり方を知らないのは直子だけだからね。一応説明しながら進めてあげる」
 対面したジャクリーンさまと私のあいだに割って入られたミイコさまが、主に私のほうを見つつおっしゃいました。

「でもまあこれを見れば、勘のいい直子のことだから、何をさせられるのか、大方の予想はつくと思うけれど」
 エプロン姿のしほりさまがミイコさまの目の前に差し出された銀盆。
 その上に載っているのは、細いながらも頑丈そうな鎖、が2本?
 ミイコさまがそれらを手に取られました。

「チェーンの先に付いているのは、直子も大好きなクリップ、洗濯ばさみね。それがチェーンの両端にひとつづつ」
「そういうチェーンが2本。それで2本の長さはまったく同じなの。これを使ってニップルファイト。これだけ言えば、もうわかったでしょう?」

 ミイコさまがエスっ気たっぷりなお顔でニヤッと笑いました。
 私も、チェーンを見て、自分の乳首を見て、対面のジャクリーンさまのおっぱいを見て、その残酷なゲームを理解した途端、ゾクッと震えました。

「つまりは乳首での綱引きね。両端のクリップでそれぞれの乳首を繋いで、手を使わずにチェーンを引っ張り合って先に外れたほうが負け」
 よくあるカードゲームのルール説明のようなミイコさまの事務的な口調。

「それでは自分でニップルにクリップを噛ませなさい、と言いたいところだけれど、後ろ手錠じゃ無理だわね。それぞれの飼い主さんにでも、付けてもらいましょうか」
 ステージ際のテーブル席で優雅にご覧になっていたお姉さまとシーナさまがステージに呼ばれました。

「あ、それからビデオ担当のあなたも、遠慮なさらずにご自由にステージに上がって近くで撮っていいんですよ。顔のアップとかマンコのアップとか」
 ミイコさまから笑顔で呼ばれた小野寺さまも、レンズを私たちに向けたまま、ステージにお上がりになりました。

「このバトルも、うちの牝ブタが優勢みたいね。これまで何度かここで戦って、負け知らずなのはお客様もご存知のはずだし。さっきも見たでしょう?かけはりにさえ耐えられる可愛げのないマゾ乳首」
 ジャクリーンさまのおっぱいを無造作に掴み、腫れた乳首をめり込ませるようにクリップの先を噛ませるシーナさま。
 ジャクリーンさまの端正なお顔が淫靡に歪んでいます。

「そうでしょうけれど、うちの直子を見くびらないでくださいね。シーナさんやママさんもご存知の通り、この直子は、中学生の頃から乳首に洗濯ばさみを挟んでオナニーしていた、筋金入りのヘンタイマゾ女なんですから」
 シーナさまのご挑発にお姉さまも負けてはいません。
 私のはしたな過ぎる過去を暴露して、私に肩入れしてくださいます。

「あら、でもこのクリップ、ずいぶんとバネがキツイんだ・・・」
 お姉さまのお独り言みたいな不穏なお言葉に、私はドキッ!

「あれ?もう弱音?」
 すかさずシーナさまのからかい口調。

「大丈夫よ直子。あなただってオフィスでの裸エプロン業務を、布越しにクリップで乳首二点止めだけで、1時間以上も耐えられる、立派な秘書ドレイなのだから」
 ますます恥ずかし過ぎる私の日常を暴露しつつ、お姉さまの右手が私の左おっぱいを掴みました。

「はうんっ!」
 お姉さまの指先が私の尖りきった左乳首を絞るように強く摘み、乳暈のほうへと食い込ませるように、冷たい金属クリップの切っ先が押し付けられます。

「あっ、いっつぅぅ!」
 お姉さまの指先がおっぱいから去ると同時に、左乳首全体を締め付ける激痛が走りました。

 挟む力の強いクリップの場合は、お肉を分厚く噛ませたほうが痛みが少ないことは、お姉さまも私との経験上ご存知でした。
 刺されたような痛みがやがてジンジンとした疼痛に変わる頃、今度は右乳首に激痛が走りました。
「いたっ!ぁぃぃ・・・」

 私の右乳首もクリップの金属の中に隠れ、そこから繋がった鎖がジャクリーンさまのほうへと伸びています。
 ふたつの乳首はジンジンと疼痛に苛まれ、おっぱい全体が痺れるよう。
 その痺れが下半身を羽毛で撫ぜるように、トロトロ蕩けさせてきます。

「噛ませたら飼い主のおふたかたはお席にお戻りください。スレイブたちはそのまま待っていなさい」
 ミイコさまのお言葉で、ジャクリーンさまと向かい合い、互いに顔を見つめ合います。

 ジャクリーンさまと私とのあいだは1メートル弱くらい。
 私の左乳首から伸びるチェーンはジャクリーンさまの左乳首へ、右乳首からのチェーンは右乳首へ。

 つまり二本のチェーンが交差して、私の股間の辺りまで、ふたりのあいだにブランと垂れ下がっています。
 細いチェーンでも意外に重さがあるようで、私のもジャクリーンさまの乳首も、硬く尖っているはずなのに重力に引っ張られ、だらしなく下方向へとうなだれています。

 お姉さまとシーナさまがお席にお戻りになったのを見届けて、ミイコさまがお声をかけてきました。
「それではスレイブたち、わたしの号令に合わせてお互い一歩ずつ、後退りしなさい。大股気味に、ゆっくりとね。はい。まず一歩」
 ミイコさまの乗馬鞭がペチッと、軽くジャクリーンさまの臀部を叩きました。

「はい、もう一歩」
「おーけー、もう一歩・・・」

 ミイコさまが号令をかけるたびに、私とジャクリンさまを繋ぐチェーンの撓みが解消されていきます。
 4歩ほど下がった頃には、私とジャクリーンさまとの距離は3メートルくらい離れている感じで、鎖の撓みも殆ど無い状態。
 ほぼ胸の高さに空中で交差していました。

「はい。この状態でバトルを開始すれば今までと同じ。ここから先が新趣向なの」
 フロアのみなさまに向けて、ちょっぴりご自慢そうにおっしゃったミイコさま。

「その今の両足の位置に膝立ちになりなさい。くれぐれも距離を変えないように。ふたり一緒だと難しそうだから、まず牝ブタおばさんから」
 ミイコさまのイジワルなお言葉にクスクス笑うギャラリーのみなさま。

「いったんしゃがんで、それから膝を着くといいわ。よろけると危ないから里美さん?悪いけれど手伝ってあげて」
 ミイコさまのお言葉でジャクリーンさまに駆け寄る里美さま。

「ぁいんっ!」
 不意にグインッと、乱暴におっぱいを引っ張られ、その痛みに思わず淫ら声が出てしまいました。
 引っ張られた先を見ると、ジャクリーンさまが膝を折られ、しゃがみ状態から膝立ち状態になろうとしているところでした。

 ジャクリーンさまがおからだを動かすたびに、揺れる乳房の振動がチェーンを伝わって私の乳首に響き、おっぱいをも震わせてきます。
 乳首同士が鎖で繋がっている、ということがなんだか凄くエロくて、まさに二匹の見世物セイドレイという感じ。
 それにあれだけ乱暴に引っ張られても、このクリップたら、噛み付いたままビクともしない。

 これから綱引きするって、わたしのおっぱい、どうなっちゃうんだろう・・・
 不安と期待がないまぜになった、結果的に被虐へと収束する淫らな感情が全身を駆け巡ります。

「おーけー。次は直子。しほりさん?お願いね」
 ミイコさまのお声でしほりさまに支えられ、今度は私がその場にしゃがみ込みました。
 しゃがんだ後、少し前傾して両膝をステージの床に着き、ふくらはぎを伸ばして膝立ちになります。
 今度はふたりのあいだのチェーンが張り詰めることもなく、無難に終わりました。

「うーん、鎖が少し緩んじゃったわね。直子、もう少し後ろに下がりなさい」
 ミイコさまからのご命令でしほりさまのお手を借り、膝歩きでじりじり後退します。

「おーけー。そのくらいでいいわ」
 ミイコさまのストップがかかり顔を上げると、ジャクリーンさまとのチェーンは膝立ちの胸の高さ、ほぼ一直線に戻っていました。

 交差するほぼ中央付近で二本のチェーンが触れ合うと、その振動が乳首にビンビン伝わってきます。 
 噛まれている痛さと揺れの痛さが、おっぱい全体をサディスティックに絶えずなぶっています。

「ふたりとももう少し股を開いておきなさい。いいものをあげるから」
 ミイコさまのご命令に従順に応じるジャクリーンさまと私。
 休め、の幅くらいに開いた膝から伸びる腿の付け根を、空気がスースー通り抜けていきます。

「おまえたちにはこれを使わせてあげる。これで気持ち良くなりながらニップルファイトをするの。どう?嬉しいでしょ?」
 ミイコさまが取り出されたのは、俗に、電マ、と呼ばれる電動マッサージ器。
 一番ポピュラーな全長3~40センチくらいのゴツいやつでした。
 それを一本づつ、里美さまとしほりさまに手渡されました。

「バトル開始と同時にその電マを握らせてあげるから、おまえたちはそれをオマンコに押し付けて、身悶えなさい」
「ニップルファイトはクリップが先に外れたほうが負けだけれど、もし電マを落としちゃったら、その時点で有無を言わせず負けね」

「電マのスイッチはオフれないようになっているから。振動の強弱は手元のホイールで好きなように操作出来るわ」
 確かにさっきからずっとヴゥーンという淫靡な低音が聞こえていました。

「イキたいだけ、何度でもイッていいのよ、電マさえ落とさなければ。それでクネクネ身悶えて、相手の乳首のクリップも引っ張り落としちゃいなさい」
「ボールギャグも敢えて嵌めないから、ヨガり声も好きなだけあげなさい。このお店はバブルの頃はライブハウスだったらしくて、防音は完璧だから」

「これでギャラリーのみなさんも、ニップルファイトとスレイブどものオナニーショーが同時に愉しめるってわけ。いいアイデアでしょ?」
 最後のお問い掛けをフロアに向けて投げかけると、一斉のイェーイッ!と大拍手。

「それでは始めましょう。里美さんしほりさん?お願いね」
 ミイコさまのご合図でしほりさまが私の背面に近づかれ、後ろ手にされた両手にブルブル震えているもの握らせてくださいました。
 双楕円錐状の持ち手を股のあいだにくぐらせると、ひと回り大きく突起したマッサージ部分が恥丘のすぐ前に飛び出しました。

 こんな状態で、こんな器具をマゾマンコに押し付けたら・・・
 私は身も蓋もなく、呆気なくイキ果ててしまうことでしょう。
 見知らぬみなさまも見物されている、その前で。

「では始めましょう。レディ?」
 ミイコさまのご合図のときはまだ、しほりさまが背後からお手を添えて電マを支えていてくださっていました。
 おそらくジャクリーンさまもそうだったのでしょう。

「ゴーッ!」
 ミイコさまの号令とともに電マの唸りがブーンッと一際上がり、しほりさまがお手を引くタイミングで電マの強い振動が胴体ごと、私の股間、肉芽、陰唇、粘膜、膣口、お尻の穴にまで万遍なく、グイーッと押し当てられました。

「あぁはぁーーっ、あーあっ、あっぁーーーっ!・・・」
 ジャクリーンさまと私の切なく淫らで悩ましい悲鳴が同時に、ステージに響き渡りきます。

「あっ、あっ、いいっ、いいのぉーっ!」
 あられもないお声をあげたジャクリーンさまが、グイーンと上体を後方へのけぞらせています。

「ああん、つ!いたぁいぃぃーっ!」
 ジャクリーンさまのほうへとチェーンが引っ張られ、乳首ごとおっぱい全体が前方へと伸びています。

 乳首を伸ばされ、おっぱいが引き千切れそうなほど引っ張られ、その痛みが官能に火を点けます。
 痛みを少しでも紛らわそうと、不自由な後ろ手でしっかり握った電マを股間に押し付けて快感を貪る私。
 イヤイヤをするように身を捩ると、チェーンが張り詰めたり緩んだり。

「あーっ、イキますっ、イッちゃいますぅぅーっ!」
 ジャクリーンさまの一際甲高いお声が響き、見るとジャクリーンさまは、電マの胴体をゴシゴシとご自分の股間に擦りつけていらっしゃました。

「あ、いやっ、だめっ、そこっ、そこそこーっ!」
 私も電マのヘッド部の段差になっている端っこが、いい具合にクリトリスに引っかかることを発見し、押し当てたままホイールを回して振動具合を強めました。

「あんっ、私もイキます、お姉さま、みなさま、イッても、イカせていただいて、よ、よろしでしょうかーっ!」
 おっぱいの痛みはほとんど感じなくなっていました。
 ジャクリーンさまが一足お先におイキになり、身悶えが静かになっていたからでしょう。
 
 電マのヘッド部はいい感じで私の腫れた肉芽をなぶりつづけ、からだの底からの快感がせりあがりつつありました。
 ただ、それに加えて私の汗まみれな右乳首からクリップの先端が、皮膚をザリザリ擦りつつ滑り始めていることにも気がついていました。

「あーっ、またくる、またくるーっ、またきちゃうーっ!」
 ジャクリーンさまの咆哮が再び始まり、私のおっぱいが前方へと引っ張られます。
 ジャクリーンさまはもはや膝立ちのお背中を後方へブリッジするみたいに大きくのけぞられ、電マのヘッド部分を押し当てたオマンコをこちらに突き出していらっしゃいました。

 右乳首の痛みが凄く強くなっている気がします。
 加えて左乳首も。
 おそらくクリップが強く引っ張られて滑り、さっきより皮膚の薄いところへと移動してしまったのでしょう。
 
 外れちゃうのも時間の問題。
 こういうのって外れる瞬間が、一番の激痛なんだよね・・・

 それでもかまわない、と思いました。
 痛ければ痛いほど、その瞬間にイケば、快感も何倍にもなるはずだから。
 もう少し、あと少し・・・
 
 じりじりとホイールを回してクリットへの振動を強めながら、私はその瞬間を待っていました。


三人のミストレス 25