2013年5月5日

独り暮らしと私 06

「ハァハァ・・・ああ、気持ち良かったぁ・・・」
 ランドリールームの床に横座りになって、洗濯機にもたれたまましばし休憩。
 すっかり大人しくなった洗濯機のまっ白い外装が、火照ったからだの余韻を冷ますように、ひんやり肌を包んでくれます。

 ようやく息も落ち着いてきて、立ち上がろうと洗濯機の側面に手をついたらヌルリと滑りました。
 おっと危ない。
 よろけた体勢を立て直しながらあらためて洗濯機を見ると、アソコを押し付けていた角を中心に、その左右の側面がベットリ私の愛液まみれ。
 床には、見るからにトロリとした白濁液の水溜りまで出来ていました。
 うわー、恥ずかしー。

「すぐにお拭きしますのでお許しください、洗濯機さま」
 深々と礼をしてタオルを取りに走る私は、もうすっかり洗濯機さまの虜です。

 自分のからだも乾いたタオルでざっと拭いて、ンーッって一回大きく伸びをしたら、なんだかからだが軽やかで気分もスッキリ、労働意欲も湧いてきました。
 よーし、お洗濯をちゃっちゃと終わらせちゃおう。

 それからしばらく、真面目にお洗濯に取り組みました。
 2回目のお洗濯物を干す間に3回目を回し、3回目が終わったらすぐ4回目。

 ただ、真面目とは言っても全裸生活中の私ですから、えっちなことはチラチラ考えてしまいます。
 2回目のお洗濯物を干しながら、さっき洗濯機さまから責められていたときに浮かんだ宇宙人の妄想を思い出していたら、スーパーでの異国美人さんとの妄想とつなげられるストーリーが浮かびました。

 スーパーの女子トイレで、全裸のまま取り残され途方に暮れていた私を、突然、淡い不思議な光が包みます。
 フワッっとからだが浮く感覚がしたと思うと意識が途切れ、気がつけば宇宙船の中。
 そして、さっきの洗濯機型ロボットによる人体実験をさせられたのでした。

 宇宙人からテレパシーで教えてもらったところによると、彼らの星では、地球人を密かにさらってきて飼うのが流行していたのですが、虐待が絶えないため星の権力者から全面的に禁止されてしまい、仕方なく地球まで出張してきて、宇宙船内で楽しんでいるのだそうです。
 何故そんなことをするのかと言うと、地球人が性的に興奮してオーガズムやエクスタシーに達するときに発せられるオーラみたいなパワーが、彼ら宇宙人の健康にとても良いらしいのです。
 地球人が森林浴をするようなものだ、と言っていました。
 中でもマゾな女性の羞恥を多く含んだオーガズムを浴びるのが一番良いそうで、私はずいぶん気に入られてしまい、必ずまた近いうちにさらうから、と約束までされてしまいました。
 
 あの異国美人さんも宇宙人に気に入られちゃった一人で、今では宇宙人の手先になって、それっぽい女性を見つけると誘い込んで裸にしてから宇宙人に連絡する、というブローカーみたいなことをしているのだそう。
 ということは、異国美人さんも本性はマゾなんだ。
 全裸にするのは、服を着ていると宇宙船への転送を失敗しちゃう恐れがあるからで、虐めかたは、地球上のコンピューターネットワークから各国のアダルトビデオをハッキングしていろいろ研究している・・・

 そんなストーリーでした。

 今こうして文章にしたら、失笑しちゃうほど拙いご都合主義な設定ですが、そのときの私は、自分の考えたお話がうまくつながった、って悦に入って大満足でした。

 そうこうしているうちに3回目のお洗濯も終わり、六帖くらいあるサンルームが、竿とロープとハンガーに吊り下げられた色とりどりのお洗濯物でびっしりになってきました。
 こういうのを何て呼ぶのだっけ?・・・万国旗、じゃなくて・・・満艦飾?だったっけ?
 私が中学の頃、母と一緒に聞いたCDの中に、ランドリーゲートのなんとか、っていう曲があったな・・・あれはいい曲だったな・・・誰が歌っていたのだっけかな?

 お洗濯にまつわるとりとめのないことを考えながら、お洗濯物を干していきます。
 わりと深めな籐製バスケットの中にギッシリ詰まっていたプラスティック洗濯バサミも、残り少なくなってきました。
 バスケットに手を突っ込むと、もう底についちゃうくらい。
 あらら、足りるかな?
 そう思ってバスケットを覗き込んだら、まばらになった洗濯バサミの隙間から思いがけないものを発見しました。

「ああー!ここにあったんだー!」
 思わず大きな声を出しちゃうくらい、ずっとずっと探しつづけていたものでした。

 あれは7月の下旬。
 その日、学校が早く終わって午後3時頃には池袋に戻り、なんとなくプラプラとデパートのブランドショップをウインドウショッピングしていたら偶然、シーナさまとお逢いしたのでした。

 数週間前に初めてシーナさまと遊んで以来、その後も何度かお逢いしていました。
 ただ、シーナさまがいろいろとお忙しいため、まとまった時間が持てず、差し入れを持って私のお部屋にいらして普通にお食事とおしゃべりをするくらいのもので、えっちな遊びはあまりしていませんでした。
 おしゃべりの合間にリモコンローターで遊ばれたり、一緒にお風呂に入ったり、鞭の扱いかたを教えてもらったり、そんな程度。
 私のムラムラが大人しい時期だったこともありますが、何よりシーナさまとふたりでおしゃべりするのが楽しくて嬉しくて、充分満足していました。

「なんてステキな偶然!」
 明るいベージュのパンツスーツ姿のシーナさまが満面の笑顔で近づいてきました。
 聞けば、次のお仕事のお約束までの時間潰しでプラプラしていたそう。
 まだ1時間ちょっとは余裕があるとのことなので、上のティーラウンジでお茶することになりました。

 半端な時間帯だったのでティーラウンジはガラガラ、グルメフロアの通路に面した窓際の席に向かい合わせで座りました。
 その頃ふたりとも、同じケータイゲームにハマっていたから話題には事欠きません。
 あーだこーだと夢中でおしゃべり。
「それで、あそこで出てくる犬がさあ・・・」
 そこまで言って、シーナさまがハッとしたお顔をされました。

「いけないいけない。肝心なことを忘れちゃうところだった」
 シーナさまが意味ありげな笑顔を向けてきます。
「さっき、ステキな偶然、って言ったのは、あまりにタイミング良く直子が現われたからなのよ」
 シーナさまは、いつの間にか私を、直子、と呼び捨てにするようになっていました。
 私にはそれがなんだか、同年代のお友達同士、ぽく思えて、とても嬉しく感じていました。

「今日のわたしは、すごくいいものを持ってるの。もちろん、直子にとっていいもの、よ」
 フフフンッ、て、ちょっと得意気に笑います。
「直子、犬の首輪、欲しがってたわよね?」
 突然、話題がアダルティになりました。

 SMの定番、メス犬マゾペットの必需品とも言っていいワンちゃんの首輪。
 確かに、欲しいけれど買うのは恥ずかしい、みたいなことをシーナさまに言った覚えはあります。
 でも、平日午後のデパートの明るく健全なティーラウンジで口にするような話題ではありません。
 あわてて周りを見回してしまいましたが、相変わらずお店は閑散としていて、離れた席で中年のおじさまがひとり、ケータイを見つめているだけでした。

「え、えっと・・・」
 私が答えられずにいるのにはおかまいなく、シーナさまはご自分のバッグをガサゴソやっています。
 えっ?ここで出しちゃうつもりなの?
「ジャジャジャーン!」
 お口での効果音と共に、テーブルの上にネックレスケースみたいなビロード地の立派な箱が置かれました。
 ゴールドの金具をはずしてパッカンと開けると・・・

「見てわかるとは思うけれど、犬用の首輪じゃないわよ?ちゃんとしたブランド品の人間様用チョーカーだから」
「革もパールもいいものを使っているし、手造りで仕上げもしっかりしてる。その分お値段もそこそこするけれど」

「わあ、綺麗・・・」
 濃い赤色と言うより、むしろエンジ色と言うべき艶のあるなめし革にゴールドの金具。
 革全体にビーズとパールの細工飾りがいくつも付いていてキラキラ光っています。
 太さは、男性用の腕時計のベルトくらい?
 着けたら正面に来るであろうところに、直径3センチくらいのゴールドのリングがぶら下がっています。

「これのいいところはね、そのゴールドのリングに、チョーカーとおそろいのビーズやパールを使ったニップルチェーンやラビアチェーンをオプションで付けることか出来るの。ニップルチェーンってわかる?」
「え?えっと・・・」
 ニップルは乳首、チェーンは鎖・・・

「簡単に言えば、乳首にクリップで留めるチェーンアクセね。直子そういうの好きでしょう?欲しかったら都合してあげる。クリットチェーンなんていうのもあるわよ?」
 シーナさまのいたずらっ子な笑顔。

「まあ、チョーカーだけならアクセとして普段使いも出来るデザインだし、ゴシック系の服だとすっごく合うわね」
「そんなオプションまで作るくらいだから、メーカーはボンデージマニア向けのアクセとして作っているのは間違いないけれどもね」
「今度機会があったら、欧米でのパーティとかの画像や映像で、イブニングドレスにネックチョーカーを合わせている映画女優とかセレブのご婦人をよーく観察してごらんなさい」
「チョーカーからチェーンが垂れて、その先がドレスの中に隠れていたり、チョーカー以外胸元にアクセしていないのに背中にチェーンが見えたら、乳首かアソコにクリップ付けてるマゾッ子婦人だと思って間違いないわ」
「チェーンを短かめに調節すると、一足歩くたびに乳首が引っ張られたり、ラビアがパクパクしたり、たまらないらしいわよ?」
 シーナさまったら、この場に似つかわしくないアダルティワード、炸裂です。

「今日、撮影見本で貸し出していたのがちょうど返ってきたの」
「わたしも、貸し出したことさえすっかり忘れていたのだけれど、現物見たらパッと直子の顔が浮かんでさ」
「これは直子にあげよう、って決めてたの」
「そしたら、よりによってその日に出会っちゃうのだもの。直子、あなた超ラッキーよ」
 シーナさま、なんだか楽しそう。

「これを・・・くださるのですか?」
「そう。嬉しいでしょ?」
「でも、お高いのでしょ?」
「ああ、それは気にしないでいいの。お高いっていうのは上代、あ、お店で売るときの値段ね。わたしはサンプルとしてもらったようなものだから」
「それにこれ、意外に売れてて、もうけっこう儲けさせてもらっているし」
「そうそう、あの人も買ってくれたらしいのよ、オプションチェーン全部付きで・・・」
 シーナさまは、かなり有名な日本の若手美人女優さんの名前を挙げました。

 シーナさまのお仕事は、ご本人にちゃんと聞いたことはまだ無いのですが、これまでにしたいろいろな会話の断片を組み合わせると、輸入雑貨の仕入れと卸しを個人的にやっていらっしゃる、ということみたいです。
 その手のものにとてもお詳しいし、今日みたいに会話にもよく出てきます。
 海外へ買い付けにも頻繁に行ってらっしゃるみたい。
 だからシーナさまは、ご自分のお仕事のことを隠しているのではなく、ただ単に説明するのがめんどくさいだけなのかもしれません。
 でも、以前やよい先生にもはぐらかされた、やよい先生のお手伝い、がシーナさまのお仕事とどうつながるのか?という謎は、まだ残されたままでした。

「タダでもらうのがどうしても心苦しいって言うのなら、ここのお茶代で手を打つわ」
 シーナさまがケースごとチョーカーを私の前に滑らせました。
「さあ、早速着けてみて」
「えっ?ここでですか?」
「そうよ。ただのよくあるアクセサリーだもの、別に恥ずかしがることはないでしょう?」
「直子の今日の服なら、むしろピッタリよ。なんだか、これを着けるために選んできたような色だもの。そういうのも含めて今日の直子は超ラッキー」

 確かに私が今着ているお洋服、今日は曇り空で、そんなに暑くなかったので薄手のボートネックな半袖ニットを着ていました。
 その色は、目の前にあるチョーカーとほとんど同じようなエンジ色でした。
「で、でも・・・」
 私は再び、あたりを見回してしまいます。

 シーナさまはアクセサリーとおっしゃいますが、その形も、その色艶も、前にぶら下がるリング=リードを付けて引き回す、からしても、私にはどうしても、メス犬マゾペットの首輪、にしか思えませんでした。
 ここでこれを着けるということは、私はマゾです、と世間の皆様に宣言するのと同じ、って感じていました。
 これは、シーナさまお得意の羞恥プレイ?
 なんだかからだが火照ってきました。

「そ、それは・・・ご命令ですか?」
 上目遣いにシーナさまを見て、すがるみたいに聞きました。
「そう。命令よ。ここで着けられないのなら、あなたにこれはあげられないわ」
 数週間前のあの日みたいな冷たい口調になったシーナさまの瞳が、半分Sになりかかっていました。
「・・・わかりました」
 マゾな私は、シーナさまのご命令には絶対逆らえないのです。


独り暮らしと私 07



2013年5月3日

独り暮らしと私 05


「ハァハァ・・・ああ、気持ち良かったぁ・・・」
 浴室の壁にもたれたまましばし休憩。
 弱いシャワーの水滴が火照ったからだの余韻を鎮めるように、やさしく肌を撫ぜてくれます。

 バスタオルで丁寧にからだを拭いたら、全裸のままリビングへ。
 時計を見ると午前11時半を少し過ぎたところ。
 お腹もまだ空いていないしムラムラも少し落ち着いたので、ランチ前にハウスキーパーのお仕事を何か一つ済ませてしまおう。
 こんな晴天だし、まずはお洗濯かな。

 私にノーパンでジーンズを気づかせてくれたお洗濯物の山。
 あらためて見るとうんざりですが、ここでひるんだら先に進みません。
 よしっ、やっちゃおう!

 真夏の陽射しが燦々と差し込むサンルームの床にバスタオルを敷き、裸のお尻でペタンと座ってお洗濯物を選別し始めました。
 色もの、手洗いするもの、ネットに入れる小さいもの、かさばるもの・・・
 ずいぶん溜めちゃったなあ。
 確実に3回は回さないとだめみたい。
 下手すると4回、5回。
 よしっ、こうなったらとことん、今使っているシーツも枕カバーも全部洗っちゃおう。

 まず一回目。
 洗濯機にお洗濯物を入れてタイマーをセット。
 乾燥までやってくれる洗濯機ですが、せっかくの真夏日なのでサンルームに干して、お日様の光でゆっくり乾かすことにします。
 スタートスイッチを押すと、洗濯機の中でウィーンと音がして何かガサゴソやった後、低くヴーンと唸り始めます。
 洗濯機の側面を手のひらでそっと撫ぜてみました。

 洗濯機さんが働いている間、バスルームで手洗いが必要なものを洗ったり漂白剤に漬けたり。
 全裸で作業しているから、水しぶきが跳んでもへっちゃら。
 これはこれで効率的です。
 しゃがんでゴシゴシすると、おっぱいがぷるぷる揺れています。
 ただ、漂白剤のときは、からだにしぶきが跳ねないように、かなり慎重にやりました。
 全裸にピンクのゴム手袋だけ、という姿は、鏡で見たらなんだかシュールで、フェティッシュなエロさを感じました。

 そろそろ終わり、という頃にタイミングよく1回目のお洗濯完了のチャイムが聞こえてきました。
 洗い立てのお洗濯物をカゴに移した後、次のお洗濯物を入れてタイマーをセット。
 スタートスイッチは入れずそのままにして、今終わったお洗濯物のカゴを持ってサンルームへ移動。

 我が家のサンルームは、リビングとドア一つ隔てた隣のお部屋、マンションの建物的には玄関に対して裏手にあります。
 リビングから出られるバルコニーとお外で地つづきになっていて、陽の当たる側面は全面ガラス張り。
 バルコニー部分に出窓のように突き出た温室みたいな構造です。
 
 バルコニーの向かいが広めな駐車場なので、陽射しを遮る建物が近くには無く陽当りは最高、熱気がこもって室内がけっこう暑くなるくらいなので、普段はブラインドで日光を遮っています。
 今はエアコンのおかげで適温なのでブラインドはたたみ、ガラスの向こうの視界は全開、まぶしいくらいの明るさで、晴れ渡った街並みが見渡せます。

 サンルームの窓ガラスはすべて、いわゆるマジックミラーになっていて、お外から見ても鏡になってルーム内は覗けません。
 だから私も安心して、こんなふうに全裸でウロウロ出来るのです。
 ただ、この仕様には盲点がありました。

 夜になって、サンルームに灯りを点けると逆転して、こちら側が鏡になります。
 そのことに気づいた当初は深く考えず、窓ガラスすべてが鏡の空間というもの珍しさに楽しくなって、わざわざレオタードに着替えてバレエの練習をしたりしていました。
 ある夜、やよい先生とお電話しているとき、なにかの拍子でそのことを言ったら、
「でも、直ちゃん、室内が鏡になってたら、外からは丸見えってことだよ?」
 と言われて、頭がパニック。
 だって・・・
 そう、お察しの通り、そこでオナニーとかも、もちろんしていたのです。

 翌日早速、マンションの裏手に回り、我が家のバルコニーがお外からどう見えるのか確認しました。
 道路からだと、真下ではもちろん、遠くに行ってもバルコニーのフェンスと奥行きの関係で、サンルーム内までは見えないようでした。
 いろいろ場所を移動してみたけれど大丈夫。
 ただ、付近の4階以上のお部屋からだと・・・
 幸い駐車場が間にあるので、4、50メートル周辺にはそういった建物はないのですが、遠くには、ここより高いマンションや高層ビルが立ち並んでいました。
 まあでも、そこからもし見えたとしても、ちっちゃな人影みたいなものだろう・・・
 そう自分に言い聞かせました。

 夜のバレエレッスンを始めてから、それはまずいと気がつくまで3週間位。
 梅雨に入る前の頃だったかな。
 その間にそこでオナニーは・・・5、6回はしたでしょう。

 鏡に映った自分を見ながらの行為でしたから当然、鏡のそばで鏡に向かって、つまり窓際でお外に向いた格好で行為に励んでいました。
 アソコを自分の指で広げたまま、いやらしい顔をして鏡のすぐそばまで寄っていくこともあったでしょう。
 
 もしもそのときバルコニー内に誰かいたら・・・
 その人は、夜の闇に煌々と浮かび上がるガラス張りの見世物小屋の特等席で、世にも淫靡な自虐オナニーショーを見物することが出来たことでしょう。
 ロープや卑猥なお道具を手に、濡れそぼった性器や洗濯バサミに噛まれた乳首、蕩けきった淫乱な表情をその人に見せつけるようにしながら、痴態の限りを尽くして身悶える私の自慰姿を。

 もちろんその日を境に、サンルームでの夜の遊びは一切やめて、夜は必ずブラインドを下ろすようにしました。

 そんなサンルームに洗い立ての洗濯物を干していきます。
 こうして見ると、私の下着って淡いブルーかピンクばっかりだな・・・
 なんて思いながら、洗濯バサミも本来の使い方で正しく使って、エアコンを除湿に切り替えたらお洗濯第一弾は完了です。
 バスルーム横のランドリールームに戻った私は、新しいタオルを水に濡らして絞り、洗濯機の外装にあてがいました。
 きれいにしとかなくちゃ、ね?

 実は、昨夜リストアップした、やってみたいこと一覧、の中に、この洗濯機を使った遊びも含まれていました。
 思いついてはいたけれど、まだやったことのない遊び。
 私のおへそくらいの高さな洗濯機の前にひざまづき、その真っ白な側面を濡れたタオルで愛おしく愛撫するように拭いていると、未知なる行為への期待に胸がどんどん高鳴ってきて、その証がみるみる乳首に顕われました。
 満遍なく拭き終えてから立ち上がり、すでにセットしておいた洗濯設定を再チェック、期待を込めてスタートボタンを押しました。

 ヴーンという低い音ともに洗濯機が運転を開始します。
 その音を確認した私は、長方形な洗濯機の側面の角、やわらかく曲線を描く丸みのある角に、立ったまま自分の剥き出しな下半身をギュッと押し付けました。
 両脚を少し開いて上体だけ少し後ろに反らし、左右の内腿で洗濯機の二つの側面を挟むような格好です。

 両内腿がひんやりした無機質な感触に包まれ、その内腿が交わる私の敏感な部分が洗濯機の丸みを帯びた角に直接当たりました。
 懸命に働いている洗濯機さんが奏でる緩やかな振動が、下半身全体を震わせて私の奥に伝わってきます。
 ああ、やっぱり思っていた通り・・・気持ちいい・・・

 丸みを帯びていると言っても角は角。
 強く押し付けていると角の出っ張った部分が、私の陰の唇を左右に強引にこじ開けてきます。
 無機質な何かがソコに食い込んで押し開かれた感触がして、中のもっと敏感な唇や一番敏感な突起にも振動が直に響いてきました。
「あーーんっ、いやーんっ」
 膝をゆっくり上下して、丸みに沿って唇を滑らせながら擦り付けます。
 唇からはたっぷりなヨダレが溢れているので、ヌルヌル滑らかに動きます。
 クリトリスが押しつぶされたまま上下するのがわかります。
「あんっ、いいっ、いいーっ」

 洗濯機さまったら、焦らすように突然振動を止めてウィーウィー言ってたかと思うと、また突然震え始めたりしてなかなかのテクニシャン。
 今回は、これをやることに決めていたので洗濯時間も長く設定してあります。
 ああん、いっぱい愉しませてぇ・・・
 腰を思い切り前に突き出して角に密着させ、膝の屈伸で激しく上下しながら、いつの間にか両手で左右のおっぱいを掴み、揉みしだいていました。
「あっ、あっ、あっ、あーんっ」

 普段からバターナイフでクリトリスを虐めたり、アイストングでおっぱいを掴んだり、金属的で無機質な感触にからだを弄られるのがお気に入りの無機質フェチな私にとって、この洗濯機さまとのプレイは見事にツボにはまりました。

 下半身に密着する硬くて冷たいメタリックな感触。
 加えて、ときどき聞こえてくるウイーンという機械音やピロピロ鳴る電子音。
 目をつぶると、SFチックな妄想に放り込まれました。

 突然、謎の宇宙人に誘拐され、彼らの宇宙船内に連れ込まれた私。
 ピコピコ光るフクザツそうな装置に囲まれたお部屋の中央に、真っ白で四角い、まるで地球の洗濯機のような形のロボット。
 丸裸にされた私は、そのロボットの前に立つように言われます。
 宇宙人の姿は目に見えないけれど、テレパシーみたいなので命令してくるんです。

 ロボットに近づいた途端、見えない力で私の下半身とロボットが密着し、もうどんなにあがいても離れなくなってしまいました。
 対地球人人体実験データー収集用洗濯機型ロボットから、ねちっこく蹂躙される私のからだ。
 地球人のからだのどの部分にどんな刺激を与えたらどんな反応をするか、という、いやらしい実験の被験体に選ばれてしまったのです。

「あっ、許してっ、そんなのだめだめっ、いやーーっ」
 声に出してそう言いながらも、からだはもっともっと、って腰をグイグイ押し付けてしまいます。
 下半身への振動と自分の手でのおっぱい乳首虐めを、ロボットからの無慈悲な陵辱に脳内変換して、盛大に抵抗しながら身悶えました。
「あーんっ、そこはだめっ!そんなに捻ったらいたい、いたいーっ!」

 かなり昂ぶってきてもうすぐ、っていうときにまた、洗濯機さまが小休止に入りました。
 ああんっ、もう!
 絶妙な焦らしのタイミングに焦れったさ爆発でちょっとキレ気味、前にも増して思い切り股間を押し付け闇雲に上下させます。
 その直後。
 突然、それまでとは比べものにならない激しい振動が始まりました。

 脱水に移ったのでしょう。

「んんーーっ、んんーーーっ!」
 凄まじい快感の波が押し寄せてきました。
 激しい振動に合わせてからだ中がプルプル震えてしまいます。
「いいいいーーっ、いいいいいーーーっ・・・」
「ああーーっいやーーいやーーいやーーーんっ!!!」
 性急な振動と同じリズムで全身が激しくビクンビクンビクン!
 振動が変わってほんの数秒で、呆気なくイっちゃいました。

 それでもまだ、えっち宇宙人開発の洗濯機型ロボットは許してくれません。
 押し付けたままの股間に休む暇も与えず、より激しい振動を絶え間なく送ってきます。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ・・・」
 もはや腰がズルズルと崩れ落ち、がに股の中腰、頭が洗濯機さまと同じ高さまで落ちていました。
 両手を大きく左右に広げ、洗濯機さまの側面にしがみつくように抱きつく私。
 角が二つのおっぱいを左右に分け、洗濯機のそれぞれの側面にへばりついたおっぱいも、激しい振動に包まれます。
 私のからだ全体が洗濯機さまと一緒に振動していました。

 それは、もしも傍から見ていたら、あまりに異様で滑稽な光景だったことでしょう。
 素っ裸の女が不様ながに股で、まっ白い洗濯機にしがみついているんです。
 悦びの声をあげながら切なげに目を閉じて、洗濯機の白い外装に愛おしげに頬ずりまでしているんです。
 洗濯機に犯される女・・・

 私は、本当にこのままロープか鎖で洗濯機にグルグル巻きに縛り付けて欲しいと思っていました。
 ずっとずっとこの荒々しい振動を感じていたい。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ・・・」
 喘ぎ声が止まらなくなっています。

 一度イって敏感になっているからだは貪欲に、性急に昂ぶりを蓄積していきました。
「あーん、いいっ、いいっ、もっとーもっとーっ!」
 下半身は性器を擦り付けるために上下に激しく動き、上半身は乳房を擦り付けるために左右に動くという不思議なダンス。
 洗濯機さまをお相手にそんな淫靡なダンスを器用に踊りながら、私のからだはどんどん新たな高みへと登りつめていきます。

「ああーーああーーいいいいぃぃぃ・・・」
 イったと思ったら更に高く、イったと思ったら更に高く・・・
「あぁあぁあぁーーーーっ!!!」
 もうこれ以上はイけない、それくらいの快感が全身をつらぬいたと同時に、
「ピロロロロロ~~~ン!」
 軽やかな上昇和音の電子音と共に洗濯機さまが脱水を終え、お洗濯完了のお歌を高らかに歌い上げた後、停止しました。

 それはまるで、洗濯機さまが私と一緒にイったかのような、絶妙なタイミングでした。


独り暮らしと私 06

2013年4月27日

独り暮らしと私 04


 重いものはトートバッグに入れて肩に提げ、レジ袋2つに入りきらなかったものを詰めて両手に提げて、スーパーを後にしました。
 お外は相変わらず、茹だるような暑さ。
 ただでさえ重たい荷物が、暑さのおかげで二割増し位ズッシリ感じます。

 暑さと重さを少しでも忘れるために、帰り道はひたすら異国美人さんのことを考えながら歩きました。

 彼女あのまま、ジッパー全開のまま、この通りを歩いて帰ったのかな?
 ラフな服装から考えてたぶん、スーパーのごくご近所に住んでらっしゃるのだろうけれど、それにしても大胆。
 彼女の姿に気がついた街行く男性は誰もが、ラッキー!と思っただろうな・・・

 外国人で、あれほどの美人さんがああいう恰好をしていると、いやらしい、って感じるよりも、セクシーでカッコイイ、っていう印象のほうが勝っちゃうのは何故なんだろう?
 やっぱり、自分の美貌に自信を待っているから、見られるのがあたりまえで、むしろ、さあ見なさい、って堂々としているからかなのだろうな。
 外国人の女性、とくに西洋顔の美人さんだと、ノーブラとかシースルーとかセクシーな服装やキワドイ仕草をしても、淫靡とか猥褻な感じにはならないで、何て言うか、オトナの健康的なお色気、みたいな枠に収まって、世間的に許されちゃう気がする。
 ヘンに恥ずかしがらずに、あっけらかんとしているからだろうな。
 私には絶対無理・・・

 そうだ。
 今回の全裸生活の主の設定、彼女にしてみようかな。
 カタコトの日本語で責められるのって、なんだか萌えそう・・・

 でも、外国人のSMって、すっごくハードそうなイメージがあるな。
 お尻を叩くにしても、大きな手で力いっぱいバッチーン、バッチーンて血が滲むまで、みたいな。
 縄じゃなくて鎖、革製の手枷と足枷、一本鞭、十字架磔、人体実験。
 お仕置き、っていうより、折檻、拷問っていう感じ。
 ちょっと怖いけどゾクゾクしちゃう・・・

 ジーンズでノーパンは当たりだったな。
 ワンピやチュニックを上に着れば、スカートのときほど心配しなくてもドキドキ感が味わえるし。
 そう言えば、今もジッパー全開だったんだ。
 いっそ思い切って、ゆうこ先生が穿いていたみたいな、土手まで見えちゃうえっちなローライズ、買っちゃおうかな・・・

 穿いたら、すっごく恥ずかしいだろうな。
 それ以前に買うのだって恥ずかしいな。
 だいたい売っているお店を見たことない気がする。
 きっとシーナさまならそういうお店、知っているのだろうけれど、シーナさまにお買物おつきあいしてもらったら100パーセント、お店の中で羞恥プレイが始まっちゃうだろうな・・・

 そんなふうに、無闇にえっちなことを必死に考えて気を紛らわし、暑さと重さを忘れようとしていたのですが、もはや限界でした。
 肩に提げたトートバッグが重みでワンピのショルダーごとずり落ち、肩がはだけそうになること数回。
 そのたびにバッグを提げ直し、レジ袋を持ち替えて、全身汗みずく。
 それに加えて、このあたりは坂道が多く、お家に帰るときは上り坂ばかりなんです。

 住宅街の路地に入ってからは、もはや何も考えられず、ひたすら涼しい我が家のことだけを想い、息をきらして懸命に歩きました。
 傍から見ていたらヨロヨロのヨレヨレだったでしょうけれど。
 マンションの入口がやっと見えたときの嬉しさといったら。

「あらあら直子ちゃん。こんな早くからお買物?」
 エントランスのロビーで一息ついていたら、奥から声がかかりました。
 このマンションの管理人の柏木のおばさまでした。

 おばさまのご一家は、このマンションの土地の元地主さんで、このあたり一帯に多くの土地を所有している資産家さんらしいです。
 このマンションも1階と2階のお部屋の権利をお持ちで、今は、お知り合いに賃貸されているそう。
 私の母の実家と柏木さんご一家が曽祖父の時代からずっと懇意にしていた関係で、このマンションが建ったとき母の実家が一フロア、娘、つまり母のために譲ってもらったのだそうです。

 柏木のおばさまは、母が住んでいた頃からここの管理人さんを務められていて、確か母より十いくつか上のお年。
 その年代のかたにしては背が高く細身でシュッとされているので、ぜんぜんお若く見えます。
 メタルフレームのメガネがよくお似合いな、学校の先生みたいな雰囲気のかた。
 一見、気難しそうなお顔をされていますが、お話してみると気取りがなくて細やかで、何かと私のことを気にかけてくださいます。
 資産家さんだから別に働かなくてもいいと思うのですが、いろいろお世話を焼くのがお好きなのだそうです。
 居住まいや言葉遣いに品があって、いろいろ気遣いしてくれるのにサッパリしていて、さすがにずっと東京に住んでいる人はカッコイイな、って、こっちに来て私が最初に思った人でした。

「あっ、おばさま。おはようございます」
 雑巾を片手に、手ぬぐいを姉さま被りにした柏木のおばさまが、奥から出てきました。
 どうやら、エントランスのお掃除をされていたよう。
「今日も暑いわねー」
 エプロン姿のおばさまが私のほうへ近づいてきます。
 私は、あわてて緩んでいた襟元をかき寄せ、だらけていた表情を引き締め、ソファーから立ち上がって笑みを作りました。

「あらー、すごい荷物ね。今日は特売か何か?」
 私がソファーに置いた荷物を見て、おばさまが目を丸くしています。
「あ、いえ、えっと、学校の夏休みの課題を一気に終わらせちゃおうと思って、今日からしばらく、お部屋に引きこもろうかな、って食料を・・・」
 おばさまに嘘をつくのは心苦しいですが、まさか本当のことなんて言えません。
「そう。学生さんもいろいろ大変なのね。がんばってね」
「あ、はい。ありがとうございます」

 おばさまの目が、私の服装をチェックするみたいに、上から下へと動きました。
「直子ちゃんは、こんなに暑くてもきちんとおズボン、穿いているのね。えらいわー」
「街に出ると今時は、若い女の子がおへそとか出して、裸みたいな格好で平気で歩いているじゃない?いくら暑いからって、おばさん、ああいうのは感心しないのよ」
「そこいくと直子ちゃんは、いつもきちんとしているから。素子さんがちゃんとご教育されたのね。おばさんも我がことのように嬉しいわ」
 実は、そのおズボンのジッパーをワザと全開にしているんです・・・なんて死んでも言えません。

「でも直子ちゃん、汗びっしょりじゃない?早くお部屋に戻ってお着替えしたほうがいいわよ。そんなまんまじゃ風邪ひいちゃうから」
「あ。はい。それでは失礼します」
 ペコリとお辞儀して、荷物を持ってエレベーターに向かいました。
「何か困ったことあったら、いつでも言ってちょうだいね」
 私の背中に、おばさまが声をかけてくれました。

 ああ緊張した。
 おばさまは、すっごくいい人なのだけれど、自分がやましいことをしているときに、あのまっすぐさは眩し過ぎるな。
 もしも私がお部屋でやっているようなこと、おばさまにバレたら、すっごい蔑みの目で見られちゃうのだろうな。
 当然、母にも即効で報告がいっちゃうだろうし。
 絶対バレないように気をつけなくちゃ・・・

 お外ほどではないけれど、エレベーターの中もエレベータホールや廊下もムンムンムシムシしていたので、4階の我が家の玄関ドアを開けて、涼しい空気がそよそよっと流れてきたときには、心底ホッとしました。
 エアコン点けっぱなしで行って、よかったー。

 そう言えば、シーナさまもあのおばさまの面接受けたのかな?
 居住者に新しく同居人が出来たときとかも、おばさまの簡単な面接を受けて、それにパスしないとここには出入り出来ないって聞いたけれど。
 まあ、シーナさまなら如才ないから、そのへんは上手にやったのだろうな。
 最上階のペントハウスでときどき、キワドイ水着やオールヌードでパーティやっているなんて、夢にも思っていないだろうなあ。
 シーナさまがときどき私のお部屋に来て、ふたりでえっちな遊びをしていることも・・・

 そんなことを考えながら、いつものようにお部屋に上がろうとして、ハッと思い出しました。
 いけないいけない。
 昨日から私は、ここで服を全部脱がなきゃいけないんだった。

 汗でよれよれのワンピースを裾からまくり上げ、頭から脱ぎました。
 服を脱がなきゃいけない、って今さっき考えた自分のマゾな言葉に反応したのか、乳首に血が集まってくるのがわかります。
 ジーンズの前ボタンをはずしただけで、両腿の付け根を起点に布地が左右にハラリと分かれました。
 そのまま下ろしていくと、ジーンズの股の所の布地と私のアソコの間を透明な糸が幾筋かツツーッと伸びていきました。
 うわー、こんなに濡らしちゃってる・・・

 一刻も早く冷たいシャワーを浴びながら自分のからだをまさぐりたいところですが、お買い物の中に冷凍食品とかもあるので、グッとがまん。
 バスタオルでからだを軽く拭いた後、手早くドタドタと、買ってきたものをキッチンの所定の場所にしまいました。

 それからバスルームへ一目散。
 髪は濡らさないように、首から下に冷たいシャワー全開。
 勢いある水滴が絶え間なく私の肌を打ちつけてきます。
 ああん、気持ちいい・・・
 お水の流れに沿っては逆らい、おっぱいからお腹へと自然に両手が上下します。
 固くなった乳首に手のひらがひっかかり、さっきの異国美人さんのおっぱいの感触がよみがえります。
 うーん、もうがまん出来ない・・・
 シャワーの勢いを緩め、人肌くらいの温度に調節して目をつぶり、妄想の世界へ突入です。

 私の手を自分のバストに導いた異国美人さんが、自分の手も私の胸に。
「オゥノゥ。アナタ、カップツイタフクデスネ。ツマラナイ」
「アナタノオッパイモ、サワリタイデス」
「で、でも、こんなところじゃ・・・」
 いくら人影が無いとはいえ、ここはスーパーのフルーツ売り場。

「ソレナラ、コッチデス」
 ふたりの買い物カゴはその場に置き去りに、腕をひっぱられて連れ込まれたのは狭い女子トイレ。
 タイル貼りの冷たい壁に背中を押し付けられたと思ったら、胸元のボタンを下まで手早くはずされ、両ショルダーを左右に払われて、ワンピが足元に落ちました。
「オゥ、ビューリィフォー!エッチナオッパイデスネー」
 間髪を入れず両手で鷲づかみされ、乱暴に揉みしだかれます。
「ああんっ、だめぇん・・・」
 私の淫らな声が彼女の柔らかい唇で塞がれます。

 彼女の左手が私のお腹を滑り、ジーンズのボタンをはずして中へ。
「ワオ!ヤッパリアナタモノーパンティデシタネー」
 彼女の唇が離れ、ニヤニヤ笑いで私を見つめてきます。

 一呼吸置いて、彼女の手がジッパーを下げつつ奥へ奥へともぐりこみ始めます。
「ソレニアナタ、ケガナイネー。オマンコツルツルデース」
 彼女の指先は、もはや私の裂け始めまでたどりついています。
「ああんっ」

「ワタシシッテマス。オマンコノケヲシェイヴドシテルオンナハ、ミンナスケベデス」
 手の甲で器用に私のジーンズを下へと降ろしつつ、私のアソコ周辺をお尻の穴のほうまで、ゴシゴシ擦るように愛撫してきます。
「ああん、だ、だめですぅ、こんなところでぇっ」
 
 まだ個室にも入っていない、ドアを開けてすぐの洗面所のところでいきなり始まったこの行為。
 私はワンピを足元に落とされ、ジーンズも膝まで下げられたほぼ全裸。
「だめぇ、だ、誰かが入ってきたら・・・」
 言葉とは裏腹。
 立ったまま背中を壁に押し付けられた形の私は、自発的に両手を頭の後ろで組んで両脚を軽く広げたマゾの服従ポーズ。
 彼女の乱暴な愛撫にクネクネ身悶えます。
「ダイボージ。ワタシウマイカラ、アナタ、スグニオーガズムデス。シンパイナイ」

 彼女の長い指が私の中にズブリと突き挿さりました。
「あーーんっ!!」
「オゥノゥ。オオキナコエハダメネ。ガマンシナサイ」
「アナタガコエダシテダレカキタラ、ソレ、アナタワルイデス」
 言いながら、彼女の指が私の中を勢いよくかき回してきます。
 チュプチュプビチャビチャと卑猥な音が女子トイレに響きます。

「ワタシ、アナタミタトキ、スグワカッタネ。エッチナオンナッテ」
「ユーアーノゥティーマゾヒスティックガール、アーンチュウ?」
「ワタシ、スケベマゾオンナ、イジメルノダイスキネ」
「イマダレカココニキテ、アナタ、ハダカミラレタラ、ソレ、アナタノセイ。アナタガスケベマゾオンナダカラ」

 彼女の手が私の乳首をひねり、膣壁をひっかき、お尻の穴を広げ、クリトリスを潰します。
「んぅーんっ、ふーんっ・・」
 必死に声を押し殺して、歯を食いしばって快感の波に耐える私。

 やがて彼女の右手が細かく激しく、私のヌルヌルな秘部を出入りし始めました。
3本の長い指が陰唇から膣の奥まで、出ては入り出ては入りをくりかえし、そのたびに彼女の手のひらが私の土手に当たり、ペチペチと拍手みたいな音が響きます。
 ペチペチペチ・・・
 チュプチュプチュプ・・・
「あっ、あっ、あっ・・・」
 そのリズミカルな音に合わせて、押し殺しきれない私の喘ぎ声がワンテンポ遅れで追いかけます。
 淫らなポリリズム。

「あっあっあっあっ・・・」
 拍手のテンポがどんどん上がって、私の声は追いつけなくなり、代わって上半身がイヤイヤするみたいに左右に揺れ始めました。
 私のおっぱいがゆらゆら揺れて、ニヤリとほくそ笑む異国美人さん。
 私のからだは、どんどん宙高く舞い上がり、あとはあきらめて快楽の渦に身を投げるだけ。
「あっあっ・・・あっーーっ・・あーーっ・・・」
「・・・あっ、あっ・・・あーーーーんっ!!!」

 気がついたときには、女子トイレの冷たい床にへたりこんでいて、異国美人さんの姿は消えていました。
 私のワンピとジーンズと共に。
 丸裸の私だけが置き去りでした。
 
「えーっ!?そんな・・・私ここから、どうやって帰ればいいの!?」


独り暮らしと私 05