2011年7月17日

しーちゃんのこと 21

そのプレイを体験するためには、あるものを手に入れなければなりなせん。
そして、それを買いに行く行為自体が、私にとってはドキドキな羞恥プレイでした。

それは、薬屋さんに売っているはずです。
でも、小さな薬屋さんだと、その商品名を店員さんに告げなければ買えなそうです。
まして、私の町にある薬屋さんは、しーちゃんのご両親のお店でした。
しーちゃんちの薬屋さんは大きなお店でしたが、そこでそれを買うことは、私には恥ずかしくて絶対出来ないことでした。

バレエ教室のある駅には、大きなドラッグストア形式のチェーン店がありましたが、そこだと買っているのを誰かに見られちゃうかもしれません。
学校の最寄駅の薬屋さんも同様ですし、何よりも制服のまま買うのは憚られます。
結局、悩んだ挙句、学校よりも遠い、このあたりでは一番大きな繁華街がある駅まで足を伸ばすことにしました。

二月にしてはよく晴れて、比較的寒くない土曜日のお昼過ぎ、私は電車に乗ってその街を目指しました。
髪型を変えて、素通しのメガネをかけて、私にしては精一杯の変装をして、地味な服装で出かけました。
空いている電車のドア際に立って流れていく景色をボンヤリ眺めていました。
学校のある駅を3つぐらい過ぎた、とある駅に停まっているとき、駅前に、バレエ教室のある駅にあるのと同じドラッグストア形式のチェーン店があるのが見えました。
私が目指している駅は、まだまだこの後20分くらい、電車に揺られなければ辿りつけません。
今日は夕方までお家には誰もいないので、早く入手できれば今日中にそれを試すことが出来ます。
早くお家に帰れるなら、それに越したことはありません。
そう考えた私は、素早くその見知らぬ駅に降り立っていました。

改札を出ると、ロータリーの向こう側にドラッグストアの大きな看板が見えました。
早足気味にそっちへ向かいました。

それがどんなデザインのパッケージで売られているのかは、昨夜ネットで確認していました。
カゴを片手に端のほうからゆっくりと商品棚を見ていきます。
広い店内に、中年のおばさま買い物客が4、5人、私と同じようにまったりと商品棚を物色していました。

まさかそれだけを買うのはあまりに恥ずかしいと思ったので、あらかじめ考えておいたハミガキ粉とのど飴を、見つかった順にカゴに入れました。
目的のものは、まだみつかりません。

えーっと、ああいうのはどの棚なんだろう?
内臓系だから胃腸薬とか、そういうとこかな?

レジに近い壁際に、胃腸薬などが並んでいる棚がありました。
そこを端から見ていくと、棚の一番下の段に、昨夜ネットで見たのと同じデザインのパッケージがありました。
あった!
みつけた途端に胸がいっそうドキドキしてきました。

容器が、とある果実に形状が似ているので、その名前を冠された液体状のお薬。
私が探していたのは、お浣腸のお薬でした。

そーっと手を伸ばして小さい箱を2箱掴み、カゴに入れました。
ドキドキが高鳴ります。
私、便秘でもないのに、ただ恥ずかしい遊びがしたくて、これを買おうとしているはしたない女・・・
自分で思いながら、キュンって感じてしまいます。

レジには3人、清算待ちのお客さんがいました。
これをカゴに入れたままレジの行列に並ぶのは恥ずかしい。
もう一度店内を一周しながらレジが空くのを待ちました。

レジの係りの人は、中年のおばさまでした。
淡々と機械的に商品を取り上げてはピッってやって、黒いビニールの袋に入れて渡してくれました。
黒い袋を受け取った途端に、フッと緊張が緩んで、代わりにワクワクした気持ちが湧いてきました。

急いでお家へ帰りました。
午後の2時半過ぎ。
母や篠原さんたちが帰って来るまで、少なくともまだ2時間はあるはずです。
早速、やってみよう。

どこでやるかが問題です。
いきなり自分のお部屋、というのは危険な感じがします。
どのくらいの刺激で、どのくらいがまん出来ないものなのか、全然わからないから。
最初ですから、ここは無難におトイレでかな?
階下のおトイレのほうが広いのですが、万が一早めに母たちが帰ってきた場合、ややこしいことになりそうなので、自分のお部屋に近い2階のおトイレですることにしました。
二月ですから、まだ廊下に出ると肌寒い感じです。
いったん荷物を自分のお部屋に置いた私は、2階のおトイレの暖房をあらかじめ点けておくことにしました。

お浣腸のお薬を入れた黒い袋だけ持って、おトイレに入りました。
中はほどよく暖まっています。
黒い袋からお浣腸のお薬の紙箱を取り出し、ふたを破って中身を取り出しました。
ビニールの袋に包まれた果実型スポイト状のお浣腸器が二つ、現われました。
へー、こういうふうになってるんだ・・・
薄いピンク色のスポイト容器の中には透明な液体が詰まっていて、スポイトの先端はちっちゃなキャップで栓がしてあります。
このキャップをはずして、スポイトの先端をお尻の穴に挿し込むのね・・・

お尻の穴に何かを挿れてみるのは、小学校のときにしたお医者さんごっこ以来だと思います。
あのときは、お浣腸がどういう行為なのかも知らないまま、幼馴染の女の子にオモチャの注射器を突き立てられたんだっけなー。
幼い頃の行為なら、少々ヘンタイっぽいことでも可愛げ気があって微笑ましくも思えますが、高校生になって、それがどんな快楽をもたらしてくれるのか知りたくて、自分の手で行おうとしている今の私は、紛れもないヘンタイさんですよね。
まだ何もしていないのに、ブラの下で乳首が固まってくるのがわかりました。

さて、どんな格好でやろうか?
行為が行為ですから、万が一漏れたソレで衣服や下着を汚してしまうのは絶対イヤでした。
やっぱり全裸かな・・・
そう、これはゆかりへのお仕置なのですから、服を着ていることなんて許されません。
私は、着ていたニットの胸ボタンをはずし始めました。

ジーンズも脱いで、ソックスも脱いで裸足になります。
ブラをはずすと、乳首がツンと上を向いていました。
ショーツを取ると、早くも薄っすらと湿っていました。

脱いだ衣服一式はキレイにたたんで、ちょっと迷ってからおトイレのドアをそっと開け、廊下に置きました。
おトイレ内に衣服一式を安全に置いておけそうな場所がなかったから。
おトイレのドアをあけたとき、廊下の冷たい空気がスーッと忍び込んできて背中がブルッて震えました。
お家のおトイレの中で全裸になっているというのも、考えてみるとありえない状況です。
私のワクワクがどんどん高鳴ってきます。

どんな格好で挿れればいいのかな?
ネットの読み物だとたいがい四つん這いにされていました。
でもそれは、挿れてくれる人が居る場合のこと。
お浣腸の容器を一つ、右手に持ったままちょっと考えてから、休め、の状態で上半身を前に屈め、お尻を後ろに突き出すような格好になりました。
おっぱいがプルンと震え、固くなった乳首が下を向きます。

右手をお尻のほうに回して、お浣腸容器の尖った先端を手探りで、お尻の穴にあてがいます。
このへんかな?
おトイレには鏡が付いていないので確かめようがありません。
左手も後ろに回して、指先で自分のお尻の穴を確かめます。
左手の指先で自分のお尻の穴を押し広げるように、お尻のお肉をひっぱります。
今、自分がやっていることの恥ずかしさ、いやらしさ、ヘンタイさにふいに気がついて、アソコの奥がキュンって疼きました。

お浣腸容器の先端が私のお尻の穴を捉えました。
「ああんっ!」
背筋がゾクゾクッとして、思わずえっちな声が洩れてしまいます。
そのままゆっくり、先っぽをお尻の穴の奥へと挿入していきます。
ネットのお話では必ず、ほら、お尻の力を抜いて!って、やるほうの人に言われていたのを憶えていたので、私も力を抜いています。
「ああああーっ」
お尻の穴に何かが侵入してくる感覚がわかります。
思いのほかスムースに、先端がお尻の穴に埋め込まれたみたいです。

それからゆっくりと容器の側面を押して、お薬を中に入れていきます。
「ううーーんっ」
冷たい液体がお尻の奥へと注ぎ込まれていくのがわかります。
なんだかヘンな感覚・・・
容器がペッチャンコになるまで押してから、そーっと引き抜きました。

「ふーっ」
上体を起こして、今引き抜いたばかりのお浣腸容器の先端部分をしげしげと見てみます。
これが今、私のお尻の穴に入っていたんだ・・・
容器には、四分の一くらい、まだ液体が残っていました。
さあ、これから私に何が起こるのでしょう?

念のために便器のふたを開けていつでも座れる状態にして、休め、の姿勢で立っていました。
ほどなくお腹がムズムズし始めて、キューッと痛くなってきました。
えっ!?こんなに早いの?
お腹がグルッて鳴りました。
この痛さは、お腹をこわしておトイレが近くなっているときのせっぱ詰まった状態と同じ感じです。
えーっ!?こんなのがまんできないよーっ!
お尻から何かが出よう出ようとしているのを、お尻の穴をキュッとすぼめてがまんしようとします。
でもお薬の攻撃は容赦ありません。
お腹が耐えられないくらいグルグル痛みます。
もうだめーーっ!

サッと便座に座ると同時にお尻の穴から、ジャーッと水状のものが流れ出ました。
「はあ、はあ、はあ・・・」
便座に座り込んだまま荒い息を吐いて、ふと腕時計を見ました。
お薬注入から2分も経っていませんでした。

こんなに呆気ないものなの?
なんだか拍子抜けしてしまって便座に座ったまま、お薬の箱に入っていた使用上の注意を読んでみました。
そこには、便意が強まるまで3分から10分くらい待つこと、使用後、すぐに排便を試みると薬剤のみ排出され、効果がみられないことがある、って書いてありました。

便器の底に残っている、私がさっき出した液体を覗き込んでみると、確かに無色透明の液体しか出ていませんでした。
そっか、私、お薬入れて、お薬出しただけだったんだ。
最低でも3分はがまんしなくちゃいけないんだ、よーし、もう一回!
と思ったら、2本目をご使用の際は、一 時間あけた方が効果的です、と書いてありました。
これから一時間待つと、母たちが帰ってきてしまう恐れがありました。

どうしようか?
もう一回チャレンジしてみたいのはやまやまでしたが、さっきからの一連の行為にからだが疼いていて、お部屋でオナニーをしたい気持ちが勝ちました。

結局、ウォシュレットでお尻を洗ってから裸のまま自分のお部屋に戻り、ちゃんとお浣腸を出来なかった罰としてお尻をぶたれたり洗濯バサミを挟まれるお仕置オナニーでその日はがまんしました。
次は絶対、5分はがまんするぞ、って心に誓って。


しーちゃんのこと 22

2011年7月16日

しーちゃんのこと 20

しーちゃんと恋人関係になれる望みが完全に潰えてしまったショックは、約2週間後に迫った学期末試験のお勉強に没頭することで紛らわせていました。
しーちゃんのことを考えそうになるたびに頭をブンブン振り、教科書に書かれた文字をひたすら暗記しました。
学校では、以前とまったく変わらない感じで、しーちゃんとおしゃべりしたり遊んだりするように心がけていたので、まわりのお友達からは、文化祭が終わってますます仲良しになったみたい、なんて言われました。

期末試験が終わった日、しーちゃんが私の家に来て、文化祭のときに展示されていた私の肖像画を、お誕生日プレゼントとしてお約束どおり私にくれました。
抱いて眠れるくらい大きい、フワフワのウサギさんのぬいぐるみと一緒に。
「しーちゃん、スゴイわねー。実物よりもちょっとキレイ過ぎるけど」
母がその絵を見て、すっごく感動していました。

もらってからしばらくは、自分のお部屋にその絵を飾っていました。
試験も終わってしまい、さしあたってやるべきことが無くなってしまった私は、一人でお部屋に居るとやっぱりどうしてもしーちゃんとのことを考え始めてしまいます。

私がもっと早くアプローチしていれば・・・
私の性癖をさっさとお話しておけば・・・
キスだけでも先にしていたら・・・
絵を見つめながら、たら、れば、ばかりをうじうじと考えてしまいます。
こんなに真剣に私の肖像画をステキに描いてくれたしーちゃんは、間違いなく私のこと好きだったはずなのに、私がぐずぐずしているから・・・

「ねえママ?私、しーちゃんのあの絵、すっごく好きなんだけど、なんだか自分のお部屋に飾ってるのは、少しヘンかな、って思ったのね・・・」
「あら?なんで?」
二学期の終業式の日、帰宅した私は母におずおずと告げました。
「なんだか、自分がキレイに描かれた絵を自分のお部屋に飾ってるのって、ナルシストみたいって言うか・・・」
本心は、あの絵を見ると反射的にしーちゃんを思い浮かべてしまうことに、耐えられなくなっていたからでした。
「あはは。それはなおちゃん考えすぎよ?」
「そうかなあ?」
私がうつむいてしまうと、母が私の肩をポンと軽く叩きました。
「でもまあ、なんとなく照れ臭いのはわかる気がするわ。だったらママの部屋にあの絵を飾らせて。あの絵をどこかにしまっちゃうなんて、もったいないもの。ママも毎日キレイななおちゃんのお顔を見れて嬉しいし」

そういうことで、しーちゃんの絵は母のお部屋に飾られることになりました。
そして私は、しーちゃんからもらったウサギさんのぬいぐるみを、毎晩胸に抱いて眠っていました。

しーちゃんがお泊りした次の日からずっと、私にえっちなムラムラ感が訪れなくなっていました。
生理がやって来て去っていっても、私のからだが疼き始めることはなく、心の中では空虚な喪失感が日に日に大きくなっていきました。
もちろんしーちゃんやまわりのみんなには気づかれないように、努めて明るく振舞っていましたが・・・

冬休みに入って、お部屋に一人で居ることが増え、私はインターネットでえっちな読み物を読み耽ることに嵌っていました。
野外露出や恥ずかしいオナニーの体験談とか、創作されたえっちな小説とか。
たぶん、しーちゃんから聞かされたクリスさんとのえっちな体験談、そして今も実体験しているであろうえっちな遊びのあれこれを、私もそういうのを読むことで追体験できるかも、と思ったのでしょう。
しーちゃんとクリスさんに感じているうらやましさを、ごまかしたかったんだと思います。
ムラムラな気持ちはおこらないまま、何て言うか、普段している読書と同じように、知識欲に衝き動かされる感覚で、そういうお話が載っているサイトをいろいろ検索しては、淡々と熱心に読んでいました。

中にはいくつか、私の性癖をくすぐる刺激的なお話もありました。
でもどんどん探して読んでいくうちに大半のお話は、私には合わないことがわかりました。
男性視点の、女性をヤル、っていうお話ばかりだったからです。
でも考えてみれば、こういうお話を読むのは、ほとんどが男性ですから、それはしごくあたりまえのこと。
女性向け、とわざわざ断わったサイトでも、書かれているのはだいたい男女のロマンス。
それがノーマル。
ヘンなのは私。
男性のモノが具体的に描写されるお話は、それがどんなに被虐的で私が気に入るシチュエーションだったとしても、読み進めることができませんでした。

インターネットも私を慰めてくれないんだ。
サイト巡りを始めて一週間で、そんな結論に達し、モヤモヤした気持ちのまま新年を迎えました。

お正月休み中も、お友達とたまにお出かけしたとき以外は、お部屋でゴロゴロしていました。
オナニーをしたい、っていう欲求も相変わらず湧かず、自分でも、このままで大丈夫なのかな?と思いつつも、他にしたいことも無く、しーちゃんから借りていたライトノベルを読み始めました。

「どうしてこんな簡単なことに気付かなかったのかしら!」
「ないんだったら自分で作ればいいのよ!」
そのライトノベルの中で、少しエキセントリックな女の子が、自分に合う部活動が無くて憤っていたとき、主人公の男の子に言われた何気ない言葉によって活路を見出して、発せられたセリフです。

それを読んだとき、私もその女の子と同じように目からウロコでした。
そうか、ネット上に無いなら、自分で書けばいいんだ!

せっかく文芸部に入って、文章の作法も教えてもらっているのだから。
妄想のネタなら、今までもずいぶん考えてきたし、それなりの体験もしたし。
私が読みたいと思うようなお話を、自分で書いてみよう。
その日の夜から早速パソコンに向かい、自分のえっち妄想を物語風に書き始めました。

最初に選んだのは、中三の修学旅行の後、しーちゃんにお友達以上の感情を抱き始めた頃に見た夢をもとに、盛んにオナニーのオカズにしていた、あの妄想。
しーちゃんが相原さんにさらわれて、私が助けに行って返り討ちにあい、相原さんに散々いたぶられる・・・
あの妄想をちゃんと文字にしてみよう。

さすがに自分やお友達の本名で書くのは気恥ずかしいので、それぞれ名前を考えることにしました。
私が好きなマンガや小説の登場人物を参考に、私が榊ゆかり、しーちゃんは日向ちよ、相原さんは小笠原亜弓と名づけました。
最初は小説風に、三人称で書き始めてみたのですが、客観的に書かなければならず、登場人物にもなりきれないのでなんとも書き辛くて、一人称に変更したら、ずいぶん書きやすくなりました。
物語の辻褄とかはぜんぜん気にしないで、とにかく私、いえ、榊ゆかりが苛められる場面から書き始めてみました。

頭の中では、ゆかりがいたぶられているシーンがどんどん浮かんでくるのですが、いざそれを文章にしてみようとすると、けっこう難しいことでした。
両手を後ろ手に縛られ、ベッドに仰向けに転がされ、大きく両膝を広げられた、と書いてから、実際、どんな格好になるんだろう?って思い、パジャマと下着を脱いで、ベッドの前に姿見を置いて、両腕を後ろに組んだままベッドに寝転んでみます。
ああ、こういう風に見えるんだ、いやらしい・・・
その姿をしっかり目に焼き付けてパソコンのある机に戻り、今見た自分のアソコの描写を書き込みます。
右膝は縛っちゃったほうがいいかな?
またベッドに戻り、今度は右膝だけ折り曲げて両脚を開いてみます。
左脚は吊るしちゃおうか・・・

そんなことをくりかえしているうちに、私はすっかり発情していました。
何度目かにベッドに戻ったとき、ついにがまんできなくなってしまい、自分の裸のからだをすごい勢いで撫ぜ回し始めていました。
どんどん気持ち良くなっていく自分のからだの感覚を、どう文章に表現しようかって思いながらも、盛大にイってしまいました。

妄想した行為を描写するために自分でやってみて、それを見て文章にしつつ、ついにがまんできなくなって・・・という一連の作業、妄想執筆オナニーがすっかり気に入ってしまい、それから毎晩、お休みが終わって学校が始まっても、私は夜な夜な、榊ゆかりシリーズを書き続けていました。
ゆかりをどうやって苛めるかを考えるのが楽しくて、その苛め方を実際自分のからだでやってみるのも楽しくて、後で読み返すのも恥ずかしいけれど楽しくて・・・

もちろん、そんな文章を書いていることは、絶対誰にも知られたくないので、書いた文章は外付けのUSBメモリにそのつど移し、パスワードをかけて絶対見られないようして持ち歩いていました。

文章の中でなら、ゆかりにいくつでも洗濯バサミを噛ませることができます。
そういう描写を書いていると、私も実際にたくさんの洗濯バサミを肌にぶら下げたくなってきます。
とくに乳首を噛ませてみたくて、仕方ありませんでした。
でも実際には、本当にすっごく痛くって無理でした。
そこで一生懸命考えて、二つの洗濯バサミだけバネの力が弱まるように細工しました。
一般的なプラスティックの洗濯バサミは、円状の細い針金のたわみで締め付けて挟む仕組みなので、この針金を後ろにずらしてあげると締める力が少し弱まるようです。
こうして弱まった洗濯バサミなら、なんとか乳首に付けられるようになりました。
最初に、乳首を噛ませた自分の姿を鏡に映したときは、痛かったけれど、すっごく嬉しかった。

露出行為をしている心境を生々しく書いてみたくって、あることを試みたのは、一月の中頃でした。
と言っても、臆病な私に大胆な露出行為が出来るはずもなくて、たいしたことではありません。
バレエのレッスンにタイツもインナーショーツも着けずに出てみたんです。

高校生になってからのバレエレッスンは、私の場合、基礎はすでに終えていたので、個人練習みたいなものになっていました。
中学生がグループレッスンをしている一角についたてをして、自分の課題曲を音楽プレイヤーのイヤホンで聞きつつの個人練習。
それをたまにやよい先生が見に来てアドバイスをくれる、という形でした。

タイツをわざと忘れてきた私は、インナーも穿かず、じかにグリーンのレオタードに両脚を通しました。
パッと見ただけではわからないでしょうが、踊り始めて脚を上げたり、ジャンプしたりすれば、どんどん食い込んでしまうはずです。
ドキドキしながらレッスンルームに出ました。

私の2メートルくらい隣で愛ちゃんが夢中で踊っています。
そのまた向こうにももう一人。
私を含めて三人が、鏡に全身を映して、それぞれ個人練習をしていました。
私の下半身は案の定、激しい動きでスジの形通りに食い込んできていました。
濃いめのグリーンなのであまり目立ちませんが。

ああ、恥ずかしい・・・
どうか誰も気がつかないで、私のこんないやらしい姿・・・
鏡に映った自分の姿を見ながら、それでもスジの食い込みを直そうともせず踊りつづける私のアソコは、すでにヌルヌルになって少し表布に染み出してもいました。
タイツを忘れてきた私への罰、それはスジを食い込ませた恥ずかしい私の姿をみんなに晒すこと・・・
見ないで・・・でも見て・・・

頭の中でそんなえっち妄想を昂ぶらせつつ、課題曲の練習をしていると、
「森下さん、ちょっと動きにキレがないわよっ!」
ふいに背後からやよい先生に声をかけられました。
「きゃっ!」
私は大げさに驚いて、思わず股間を両手で隠してしまいました。
「あ、驚かせちゃった?ごめんごめん。でもその部分はもっと大胆に、歯切れ良く演じたほうがいいわよ」
そう言いながらやよい先生が、そのキレイな肢体をのけぞらせて、私が今やっていた箇所を踊ってくれました。
「あ、はいっ。がんばります」
私は、不自然にならないように股間からサッと両手をはずし、すぐにやよい先生がしたように踊ってみせます。
「そうそう、そんな感じ。その調子ね」
やよい先生は、私にニッと笑いかけ、愛ちゃんのほうに移動していきました。
よかった、バレずに済んだみたい。
最高潮に達していた私のドキドキが緩んでいき、同時に下半身でジワッと何かが溢れ出たのがわかりました。
ああんっ!

今から思えばあの頃、私はしーちゃんにもフられて、かなり自虐的な心境になっていたんだと思います。
とにかく自分を苛めたくて、みじめな姿にしたくて、仕方ありませんでした。

そしてもう一つ、私がゆかりにぜひとも体験させてみたいプレイがありました。
ネットで読んだお話の中の誰もが、とても苦しそうで、恥ずかしそうで、そのくせなんだかとても気持ち良さそうに見えた、すっごく被虐的な責められかた。
ゆかりに体験させるためには、私も実際に体験してみなければなりません。
そのプレイとは・・・


しーちゃんのこと 21

2011年7月10日

しーちゃんのこと 19

まっ先に一階の洗面所に寄り、冷たいお水で顔を洗って、トイレをして、しーちゃんのお家にお電話した後、母にしーちゃんが泊まることを告げました。
やっと気持ちが落ち着いてきました。
再び自分のお部屋に戻ってからは、いつもお話しているアニメやマンガなどの話題を、普段どおりにいろいろおしゃべりして、やっぱり、しーちゃんとお話するのは楽しいな、って感じていました。

お夕食を、母と篠原さん親娘としーちゃんとでワイワイ食べた後、また二人で私のお部屋に戻りました。

「胸につっかえていたことをなおちゃんにちゃんと話せて、なおちゃんもワタシたちを理解してくれて、これからもお友達でいてくれるってわかったら、なんだか一気にスッキリしちゃったヨ。だから、もっとエッチなヒミツも全部、この際教えてあげるネ」

そう言って、明るいお顔に戻ったしーちゃんがその後聞かせてくれたお話は、つまりは二宮先輩としーちゃんとのラブラブなお惚気話だったのですが、しーちゃんは知らないはずの私の性癖をピンポイントで刺激しまくる、二人をすっごくうらやましく感じてしまうお話でした。

鳥越先輩のお家で初エッチをした後、しーちゃんのお部屋や二宮先輩のお家、たまには鳥越先輩のお家で、夏から秋にかけて、二人は何度も何度もえっちなことをしたんだそうです。

「クリスの家はネー、すんごい豪邸なんだヨー。なおちゃんちにも負けないくらい」
しーちゃんの二宮先輩に対する呼び方が、いつの間にかクリスって愛称に変わっていました。
先輩なのに、いいのかな?

「お父さんがどっかの大きな会社の社長さんらしくて、お手伝いさんとか執事さんまでいるんだヨ」
「クリスは三人姉妹の真ん中。クリスの部屋もすんごく広くて、当然、お姫さまベッドだった」
「でも、クリスの家に初めて行ったのは、二学期始まってからで、その前に行った夏の合宿がまた、スゴかったんだヨ」

「合宿のときは、顧問の井上先生のお友達っていう、プロのモデルの人が来て、その人のヌードデッサンもやったのネ」
「その人がすんごく美人さんでキレイなからだでネー。20代半ばくらいなのかナ?おっぱい大きくて、乳首がツンとしてて、アソコの毛もキレイにカットしてお手入れしてあって」
「落合先輩によると、毎年来てくれてるんだって。今年で3年目だけど全然からだの線が崩れてなくって、それどころか見るたびに一層キレイなプロポーションになってる、って」
「アダルトビデオの人なんじゃないか?なんて憶測もあったんだけど、井上先生は笑って否定してた。去年、落合先輩がネットのそういうサイトで顔を頼りに検索しまっくったときも、みつからなかったんだって」
「それで、そのデッサンをやった日の夜は、みんなコーフン気味だったんだ。えーっと、性的なイミでネ」

「で、ワタシたち6人は同じお部屋だったんだけど、負けたらカード交換と同時に服も脱がなきゃいけない、ストリップ大貧民が始まったんだヨ」
「大貧民は二枚、貧民は一枚、負けたら何か着ているものを脱がなきゃいけないのネ。富豪と大富豪は、その脱いだ服ももらえるの。脱ぐものが失くなったらエッチな指令になるのネ」
「夏だからみんなTシャツにジーンズと下着くらいじゃない?身に着けてるの。だから3回くらい大貧民がつづくともうハダカンボ」
「富豪とかに返り咲ければ、貧民がまだ服を持っていれば返してもらえて着れるんだけど、返ってくるのが自分の服とは限らないのネ」
「マッパなのにTシャツだけ返ってきたりすると、それだけ着たりして。下半身ヌードでチビTだけって、すんごくいやらしい感じなんだヨ。それ披露したのは村上先輩で、あの人おっぱいバイーンだから、すんごくエッチかった」

「クリスは最初の3回ずっと大貧民で、たぶんワザと負けてたんだと思う。早々と脱ぐものが失くなっちゃってて」
「ワタシはだいたい貧民から平民の間をウロウロしていて、辛うじてショーツ一枚はキープしてたんだけど、クリスへの誰かの指令は全部、ワタシがクリスにやらなきゃいけないことになってたのネ、まだつきあい始めたばっかだったから」
「最初のうちは、キスしなさい、とか、おっぱいを3回揉みなさい、とかソフトな指令だったんだけど、鳥越先輩が強くてネー。自分の周りにみんなの服や下着ほとんど集めて、イジワルな指令をしてくるんだヨ」
「乳首を勃たせなさい、とか、アソコの毛を一本抜きなさい、とか、ワタシとクリスは、さんざんいじられちゃったヨ」

「結局、鳥越先輩以外はほとんどハダカンボになっちゃってて、そのうちお互いのパートナーとイチャイチャしだして」
「そのペンションは、うちのOBの経営で合宿の日は貸切状態なんだって。だから少しくらいエッチな声出しても大丈夫、って言われたから、もうみんな大胆だったヨー」
「井上先生も、あのモデルの人と楽しんでいるはずよ、なんて落合先輩が言ってた。嘘か本当かわからないけど」

「二学期始まってからも、部活の後にお互いのお家を行き来して、いろいろ遊んでたのネ」
「それで、クリスといろいろそういうことしているうちに気がついたんだけど・・・」
「クリスはネ、そういうことをしてるとき、お尻をパチンて叩かれたり、乳首を強くつままれたりすると、すんごく反応して、何て言うか、喜ぶのネ」
「これはよくエッチぽいマンガに出てくる、アレだな、って思ったヨ」
「わたしマゾっぽいよね?ってクリス自身も言ってた。それで、ワタシもそうやってクリスのお尻叩いたり、乱暴におっぱい掴んだりすると、異様にコーフンしちゃうことに気がついちゃったのネ」
「ワタシ、Sッ気、強かったみたい・・・自分でも知らなかったヨ」

「被虐願望、っていうのかナ?自分を可哀想でみじめな状況に追い込んでコーフンするタイプ。クリスはそういうのがとっても好きみたいなのネ」
「でも、面白がってただイジメているワケじゃないんだヨ。ワタシはクリスが大好きだから、クリスがやって欲しいと思ってることを、やってあげたいだけなんだから」
「だから最近はネ、みんなといるときは普通に先輩と後輩みたいに振舞っているんだけど、二人きりになったら、ううん、鳥越先輩たちと一緒のときもそうかな?」
「そういうときには完全にSとMの関係になっちゃってるのネ」

しーちゃんが本当に楽しそうなお顔でお話してくれます。
私は、しーちゃんのお話にグイグイ引き込まれて、相槌をうつのも忘れてしーちゃんのよく動く唇を見つめていました。

「ワタシの目が届かないところでは、無防備な格好をしちゃダメ、って約束だから、ワタシの許可がないと、今は人前で裸でモデルとかしちゃイケナイことになってるのネ」
「だけどワタシが、やって、って言ったら、そのときがどんな状況でも、他の人にみつからないように、ちょこっと恥ずかしいこととか、しなくちゃイケナイの、クリスは」

「たとえばワタシが、次の休み時間、ってクリスにメールするでしょ?そうするとクリスは、次の休み時間にワタシがクリスの教室に顔を出すまでにパンツを脱いでおいて、ワタシが教室に来たら、そのパンツをワタシにこっそり手渡さなくちゃイケナイのネ」
「ワタシが次にメールを入れるまで、クリスはノーパンのまま授業を受けなければイケナクなるワケ」
「始めた頃は、クリスもどこでいつ、パンツを脱げばいいのかわからなくて、ワタシが教室に着いてもまだ脱いでなかったのネ。廊下の隅の人目につかないところでコソコソ脱いでもらったヨ」
「クリスが廊下の隅っこで恥ずかしそうにパンツ脱いでいる、その姿がカワイクって。クリス、身長が高いから、普通に立ってると目立っちゃうでしょ?だから両膝屈めて小さくなって、よろけたりして」
「パンツを膝の下くらいまで下げたときが、一番恥ずかしい、って、顔真っ赤にして言ってたヨ」

「それからしばらく、クリスは授業が終わったらすぐトイレに駆け込んで、個室で脱いで、ワタシに渡してたようなのだけど、ワタシも意地になるから、クリスにトイレに行く時間を与えないように、急いでクリスの教室に行くようにしたのネ」
「ワタシが教室に顔を出して、そのときクリスが教室にいないと、その日の放課後デートは中止になっちゃうから、クリスも真剣に考えたみたいでネ」
「両サイドをヒモで結ぶ式のパンツを穿いてくるようになったの。それなら、ワタシからメールが来たらすぐ、授業中でもなんとかこっそり脱げるじゃない?」
「でも、それじゃあちょっとツマラナイから、ワタシはすぐ、ヒモパン禁止令を出したのネ。そしたら最近はクリス、普通のパンツでも、なんとか先生やみんなの目を盗んで、授業中に脱いでいるみたい」

そう言われてみれば、二学期になってからしーちゃんが、授業中にコソコソとメール打っていたり、休み時間になった途端に廊下へ飛び出していくところを何回か目撃していました。
そんなにえっちで楽しそうな遊びをやってたのか・・・

「うちの学校の制服にはベストがあるから、ブラでやらせたこともあるヨ。ベストしてればノーブラばれないから」
「ブラのときは、さすがにみんなのいる教室ではずすのは無理だから、二人でトイレの個室入って、ワタシがはずしてあげるのネ」
「ノーパンやノーブラのとき、先生に指されて教科書読まされたり、前に出て問題解かされたりすると、すんごくドキドキして感じちゃうんだって」
「そういう遊びをした後の放課後デートはスゴイんだヨ。クリスが感じまくっちゃってネ」

「一度、ノーパン指令が体育の時間にかかっちゃってネ」
「クリスは仕方ないからジャージを直穿きして臨んだんだって」
「クリスのジャージ、ちょっとウエストゴムが緩くなってて、間の悪いことにその日は鉄棒の授業」
「クリスは運動神経、すんごくいいの。スポーツは何でも得意みたい」
「先生に指名されて、みんなへの模範演技として足掛け回りやってみせている間中、今ここでジャージのゴムが切れちゃったらどうしよう、ジャージがずり下がっちゃったらどうしよう、ってずーっとドキドキしっ放しですんごいコーフンしちゃったんだって。ジャージの内側がベトベトになるくらい」
「だけど頭の片隅では、ゴムが切れちゃうことを願ってたかもしれない、みんなにジャージがずり下がったノーパンのお尻を見られちゃうことを望んでたのかもしれない、なんて、すっごく恥ずかしそうに真っ赤になってワタシに言うのネ。それがまたカワイクってネー」

「クリスを恥ずかしがらせるアイデアは、鳥越先輩たちと考えたり、クリスが自分でアイデア出すこともあるんだヨ。それも、すっごく嬉しそうに」
「面白そうでクリスも乗り気なアイデアでも、あんまり過激すぎるのは却下。先生とか頭が固くて融通の利かない一般の生徒にヤバイ現場を見られちゃうのはマズイからネ、そのへんは気をつけてるヨ」
「小川先輩がクリスと同じクラスだから、いろいろフォローしてくれてるみたい。クリスが教室でヘンなことをしてるの、他のみんなにみつからないように」
「その代わり、クリスがノーパン状態のときにワザとスカートつまんでみたり、ノーブラのときにタッチしたり、まわりには悪フザケっぽく見える範囲でちょっかい出して、クリスを教室でも辱めてあげてるみたい。それを後でワタシに教えてくれるの」
「小川先輩も鳥越先輩と二人だと、完全に、受け、状態らしいんだけどネ」

しーちゃんは、本当に楽しくてしょうがない、という様子で、クリスさんのお家の美人姉妹さんのこととか、しーちゃんちに来たときのご両親の反応とか、その他いろいろ、いっぱいお話してくれました。
私は、しーちゃんとクリスさんの関係が、うらやましくてうらやましくて、仕方ありませんでした。

二人でベッドに横になって電気を消して、もう寝よう、ってなったとき、私のほうを向いた気配がして、こんなことを言いました。

「ワタシ、今こんなふうにクリスと遊んでること、マンガに描いてみようって思ってるんだ。こんな経験を実際にしてる人って、きっとめったにいないだろうから。出来上がったらまっ先に、なおちゃんに見せてあげるネ」

しーちゃんの言葉が途切れて、やがて規則正しい寝息が聞こえてきました。
私は暗闇の中で目を開いたまま、だんだんと闇に目が慣れて薄っすらと見えてきた、天井の白い幾何学模様をボンヤリ眺めていました。

後輩である可愛らしいしーちゃんからえっちな指令を出されて、それを羞恥に震えながらもけなげに実行する美しい上級生のクリスさん。
そんな遊びで燃え上がったお互いのからだを、最後は二人きりで思う存分貪り合う・・・
それは、まさしく私が理想とする百合カップルの姿でした。

お話疲れしちゃったのか、私の隣でしーちゃんが無邪気なお顔でグッスリ眠っています。
私もぐったり、心身ともに疲れきっていました。
この数ヶ月の間にしーちゃんは、私よりも遥かに高く、オトナの階段をのぼっていました。
今、しーちゃんに抱きついたら、しーちゃんは私のお相手をしてくれるだろうか?
そんな不埒な考えが一瞬頭をよぎります。

いえいえ、私の身勝手な衝動で、しーちゃんとクリスさんのステキな関係を乱すわけにはいきません。
しーちゃんは、私の大事な大事な親友なんだから。
私は、しーちゃんのお顔に自分の顔を近づけ、その柔らかいほっぺに唇を一度だけ触れさせてもらってから、仰向けに戻って両目を瞑りました。


しーちゃんのこと 20