ラベル 肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年1月1日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 16

 午後7時前の山間は、すでに夜と言ってもいいくらいの暗がり。
 そんな中をジョセフィーヌさまにリードを引かれた倉島さまの、仄かに浮かぶ白いお尻を追いかけながら早足で坂道を登っていきます。
 ただ、気温はそんなに下がっていなく、坂道のおかげでうっすら汗ばむほど。

 山道に出る前に東屋のところでシャベルを回収し、来たときと同じようにビデオカメラだけ倉島さまに渡しました。
 手渡したとき倉島さまはうつろな瞳を私に向けて、

「…なんかすごかったです…」

 と一言おっしゃり、ジョセフィーヌさまにリードを引っ張られ歩き始められました。
 夢遊病者のようにフラフラと、心ここにあらずといったご様子でした。

 そのままふたりとも無言で薄闇の山道を足早に進み、ほどなくお屋敷の入口までたどり着きます。
 ジョセフィーヌさまはさっさとご自分のお部屋のほうへと戻られ、私はこのままバスルームに直行するか、でも遅くなっちゃったから一声お声をかけたほうがいいのかな、なんて考えていました。

 迷ったまま玄関前の階段そばまで歩を進めると、急にパッと周囲が明るくなりました。
 玄関前の瀟洒な柱に取り付けられたライトが左右から私たちの裸身を照らし出しています。
 きっと暗くなると自動で人影を感知して灯る仕組みなのでしょう。

 キャッと小さく悲鳴を上げられたのは倉島さま。
 そのとき初めて我に帰れらたようで、とっさにヴィーナスの誕生ポーズをとっておられます。
 と同時に玄関の扉も開きました。

「あらあら、ふたりしてヨレヨレ。身体中を足跡だらけにして、ずいぶんとお愉しみだったみたいね」

 薄手の真っ赤なキャミソールを艶かしく召された寺田さまがからかうようにお声をかけてきます。
 玄関口からの明るい光も加わり、お姉さま以下全員がご集合。

「とくに倉島ちゃんなんか肌が白いからジョセの土色の肉球痕がくっきりあちこちに残ってる。これは記念写真を撮っておかないと」

 五十嵐さまがおっしゃるなりスマホでパシャパシャと写真を録り始められます。
 シャッターを押すたびに、まばゆいフラッシュライトがふたりに浴びせかけられます。

 ここへ来たときと同じ服装、サマーニットとサブリナパンツに身を包まれたお姉さまが一歩踏み出され、私からお散歩バッグとネコミミカチューシャを取り上げられ、倉島さまからもビデオカメラを回収されます。
 お姉さまの頬がほんのり桜色に染まっていますので、おそらくすでにお酒を召し上がっているのでしょう。

「ほら、早くふたりで浴室に行って、そのキチャナイからだを綺麗に洗ってきなさい。あ、お尻の尻尾は自分でよーく洗って脱衣所に干しておけばいいってさ」

 お姉さまがニヤニヤ笑いで私たちふたりを交互に眺めながらおっしゃいます。
 それからふとイタズラっぽいお顔になられ、こうつづけられました。

「あ、でももうあたしの荷物はみんな車に積み込んだし、直子はこの後、お夕飯をいただくだけだから、浴槽にお湯張って、ふたりでゆっくりくつろいでくるといいわ」
「今、7時過ぎだから9時過ぎにでも出発すればいいでしょう。倉島さんは直子推しなんだし、しっかりファンサービスしておあげなさい」

 いつもシャワーはさっさと浴びてなるべく早く広間に戻りなさい、とご指示されていたので、お姉さまの予想外のお言葉にびっくり。

「えっ、あの…それって…」

「M女らしくゲストにしっかりご奉仕して、気持ち良くイカせて差し上げなさい、ってこと。察しなさい、鈍い子ね」

 お姉さまの思いがけないご命令に、倉島さまはと見ると、頬を赤らめて困惑されながらも嬉しそうにモジモジ、でも乳首が瞬く間にムクムクと屹立。

「あら、エミリーってば太っ腹ね。さすがのネトラレ性癖」

 キャミソールの胸元を色っぽくはだけさせた寺田さまが笑いながらおっしゃると、すかさず異議を挟まれたのは、だっぷりしたロングTシャツ姿の五十嵐さま。

「でもこちらのお姉さまの場合、パートナーを他の人に差し出して奉仕させて悦に入る、ネトラセタイプの女王さまじゃない?」

 五十嵐さまのご指摘にみなさまがドッと沸かれます。
 本宮さまを除いてみなさま、すでにご酩酊のハイ状態なご様子。

「ほら、さっさと行きなさい。あたしたちもお酒飲みながら広間でゆっくり見物させてもらうから。少なくとも3回はイカせてあげること」

「えっ!?」

 お姉さまの謎なお言葉に思わず声を上げてしまう私。
 3回イカせて差し上げるのは別にかまわないのですけれど…

「呆れた。あの浴室にカメラが仕込まれていないってなぜ思うの?」

 本当に呆れたお顔をされ、蔑むように私の顔をまじまじと見つめられるお姉さま。
 でもその瞳だけはご愉快で堪らないご様子。

「あのシースルーバスルームはマゾ女の見せ物小屋なのよ?外から直にライブで愉しむことも出来るし、複数の監視カメラ越しに大広間の大きなモニターに映してみんなで愉しむことも出来るのよ」
「今までの直子の入浴姿だって全部録画されているわよ。急かしてばっかりだったからあまり面白くはなかったけれど」

 今まであのバスルームでヘンなことをしていなかったか、思い出してみようとしますがうまく思い出せません。
 ただ、すべて録画されていた、と聞かされて恥ずかしさばかりが募るだけ。

「それじゃあ、しっかりね」

 寺田さまのからかうようなお一言で、みなさまぞろぞろと玄関扉の向こう側へと引き上げられます。
 玄関扉が閉まると共に玄関灯もセンサーライトも消え、暗闇の中に取り残された全裸の私と倉島さま。

「とりあえずお風呂入ろうか?」

 真っ暗になったので足下も覚束ず、そばにいらっしゃるであろう倉島さまに向けて右手を伸ばします。
 その右手に倉島さまの左手が重なり、ふたり手を繋いで暗い木立を抜けていきます。
 木立を抜けると星空の降る芝生の先に燦然と光輝く総ガラス張りのバスルーム。

 横開きのガラス戸を開けて中へ入り、まず首輪を外します。
 それを見ていた倉島さまも私を真似て黒い首輪を外されました。
 そうそう私はお尻の尻尾プラグも抜かなくちゃ。

「さっきのオーガニックなディルドって、噂に聞く肥後ずいきってやつですか?」

 浴室に入ろうとした私の背中をチョンチョンとつつき、倉島さまがしばらく振りにお声をかけてくださいます。
 急いで振り返ると眼の前に倉島さまの気恥ずかしそうに上気されたお顔。

「そうです。里美さまのお店でも扱っているから麗子さんも知っていると思っていましたけれど…」

「いえ、そういうアイテム…性具が存在するということはもちろん知っていましたけど、あいにくお店でも実物を見た覚えは無くて…」

 給湯器を操作する私の背中に向けて倉島さまが恥ずかしそうにお話をつづけます。

「まだアソコの奥がムズムズ疼いてて、すごくえっちな気分になっているんです…」

 端正なお顔を悩ましく歪められ、媚びるように私を見つめてくる倉島さま。

「さっきの直子さまのお姉さまからのご命令だと、これから直子さまがわたしを可愛がってくださるのですよね?わたし、無理言って直子さまに逢いに来て、本当に良かったと思います。どうぞよろしくお願いします…」

 真っ赤になったお顔でペコリと頭を下げられると、尖りきったふたつの乳首が目立っている美乳もプルンと震えます。
 そのお姿のいじらしさに、私も急激に悶々ムラムラ。

「あ、はい…でも、もうすぐ浴槽にお湯も貯まるから、まずはシャワーで汗を流してしまいましょう。その後ふたりで湯船でゆっくりと…」

 倉島さまと裸で抱き合う姿を想像しつつ、ぬるま湯に調節したシャワーヘッドを倉島さまに渡します。
 倉島さまは素直にシャワーを浴び始めました。

 そのシャワー姿を手持ち無沙汰で眺めながらふと、同い年の女の子とえっちなことをするのは初めてじゃないかな、と気づきます。
 私の場合、SM関係のご主人さまはみなさま年上ですし、あとは年の離れた男の子たちとか、里美さまのお店での自縛レクチャーは一方的にヤられただけですし、中学高校の同級生だったしーちゃんとは、そういう関係になれなかったし…

 と、ここまで考えて唐突に思い出しました。
 中学三年のときに図書室で裸になっていた相原さんとのことを。
 彼女も露出願望を持った女の子で、彼女のリードで私は初めて女の子と抱き合い、互いの指でイキ果てる快楽を知ったのでした。

 まさに、類は友を呼ぶ、という諺?は本当のことなんだなー、と目の前の倉島さまのシャワー姿を見ながら思います。
 でも相原さんにはすぐにボーイフレンドが出来、露出願望がアブノーマルな嗜好だと考えた彼女は、その悪癖からきっぱりと足を洗い、私とも疎遠となりました。
 そんなことを考えて甘酸っぱい感傷に耽っていたら、倉島さまがシャワーを終えました。

「あの、シャワーを浴びてさっぱりしたら緊張が緩んで、にょ、尿意を感じてきてしまったのですけれど…」

 倉島さまが上気しつつも切なそうなお顔で、シャワーのすぐ脇にある便座のほうを見つめながらおっしゃいました。

「お、おトイレ…使ってもよろしいでしょうか?…」

「あ、はい、もちろんです」

 倉島さまから手渡されたシャワーヘッドを肩上に当ててぬるま湯を浴びつつ答えます。

「恥ずかしいので、あんまり視ないでくださいね」

 視ないでとおっしゃられても私がシャワーを浴びているほんの1メートルくらい前に便座ですから、否が応でも排尿姿が目に入ります。
 気恥ずかしそうに全裸で便座に座り込まれた倉島さまがお顔を視られまいとうなだれています。
 シャワーの音と入り混じってオシッコの音は聞こえませんでしたが、ずいぶんと長いあいだうなだれてられました。

 やがて出し切られたのでしょう、少しだけお顔を上げられフッと溜め息をつかれ、便座傍らのスイッチを押されます。
 その途端に、アンッ!という色っぽいつぶやきが溢れます。
 ビデの水流が勢いよく倉島さまのアソコを直撃したのでしょう。

 思わずのけぞるようにお顔を上げられた倉島さまの目線と私の視線がぶつかります。
 お顔をピンクに染められた倉島さまが便座から立ち上がられ、逃げるように浴槽の中へドボン。
 私もシャワーを終え、倉島さまが浸かったばかりの湯船にお邪魔します。

 成人女性ふたりが浸かるには、いささか狭すぎる浴槽の中。
 素肌と素肌が自然に触れ合い、すぐにお互いの背中に腕を絡めて抱き合う姿に。
 見つめ合う顔と顔、私の唇が倉島さまの唇に重なろうとしますが、倉島さまがやんわりお顔をそむけられ拒否られます。

「くちづけは駄目です。直子さまにはお姉さまという素敵なステディがいらっしゃるのですから、そのかただけとしてください」

 ずいぶんとロマンチックなことをおっしゃる倉島さま。
 出鼻をくじかれて行き場を失った形の私の唇は、湯面ギリギリで屹立している倉島さまの右の勃起乳首を咥え込みます。

「アンッ、そうっ、そこならいいです…アァンッ、気持ちいぃっ!」

 固く尖った乳首を舌で転がしたり甘噛みしながら、右手を下半身に伸ばします。
 手探りでソコに人差し指を滑り込ませると難なく侵入、お湯の中でもその部分だけ別の液体でヌルヌルになっているのがわかります。

「アンッ!いきなりっ、アフーンッ、いいです、いいですぅっ!」

 上半身を浴槽から飛び出させた倉島さまが可愛らしく喘ぎ始められ、負けじと私のマゾマンコに腕を伸ばしてきます。
 ヌプっと挿し込まれた指はいきなり二本。

「ああんっ!」

 思わずあがる歓喜の嬌声。
 その指が奥へ奥へと進撃しつつ上下左右の膣壁が滅茶苦茶に擦られています。

「あーーんっ、いいっ、いいーーっ!」

 私も遠慮なく淫声を迸らせて倉島さまの指技にお応えします。
 ふたり、膝立ちの下半身のみをお湯に潜らせ、抱き合った上半身で私は倉島さまのお胸に舌を這わせ、倉島さまは左手で私の右おっぱいを滅茶苦茶に揉みしだきつつ、仲良く競い合うように絶頂へと昇っていきます。
 チャプチャプチャプと浴槽のお湯が盛大に波打っています。


 倉島さまの膣穴に挿入している私の人差し指が絞り込まれるように膣壁に締め付けられ、肩先からお尻までがヒクヒク激しく痙攣しています。
 どうやらオーガズムに達したみたい。
 同時に私の右おっぱいが力任せに鷲掴まれ、倉島さまのお湯に潜った右手も私の膣内奥深くへグイッと挿し込まれます。

「あーーっ!!!」

 私も軽くイッてしまいました。

 ハァハァハァ…
 ふたり、激しい息遣いでやんわり抱き合っています。
 でもまだこれで一回目、ご命令は、少なくとも3回はイカせてあげること、です。

 マゾ性が持っているエスとエムの相反する側面。
 この人にどんなことをすればあられもなく乱れさせられるだろうという嗜虐性と、ご奉仕しなければという被虐性。
 私はすっかりやる気マンマン。

「次は浴槽の縁にこちら向きで腰掛けてください」

 監視カメラがどこに何台設置されているのかはわかりませんが、視られていることを意識して少しご命令ぽくハッキリした口調で倉島さまに告げます。
 おずおずと両足だけ湯船に浸け、足湯のように浴槽の縁に腰掛けられる倉島さま。

「下の唇ならくちづけてもかまいませんよね?」

 ご不安そうに私を見下されている倉島さまにイタズラっぽく告げます。

「…は、はい…」

「それではもう少し浅く腰掛けてください。両脚をもっと大きく開いて、下半身全体をこちらへ突き出すような感じで」

 間近で見る倉島さまの陰部は、私と比べてだいぶ下付き。
 外性器は薄い陰毛で両腿付け根の割れ始めまで覆われ、膣穴はかなり肛門側に寄っています。

 大胆に広げられた両脚の境目に膣穴が少し開いて中のピンクを覗かせ、クリットは小ぶりで半分包皮を脱ぎかけています。
 肌と同じ白さで周囲に色素の沈殿もなく、ビラビラもはみ出していない清楚な女性器。
 これはあるじさまもご調教のし甲斐があるだろうな、とふと思います。

 まずはそのクリットに狙いを定め、舌を思い切り伸ばしながら顔を近づけていきます。
 少し陰毛が被っているので舌先にざらついた感触。
 それも気にせず肉の芽の露出している部分を舌先で丁寧に転がした後、唇全体で包み込み包皮を脱がせにかかります。

「あうっ!はぅんっ!」

 ひときわ高く可愛らしい淫声が浴室にエコーして、私の舌技がフルスロットル。
 クリットは充分固く勃起しているのですが、舐め上げ、吸い付き、甘噛みしていると、更に膨らんでくるのを舌で感じます。
 アンアンと喘ぐお声にリズムを合わせて、まずは充分に昂ぶっていただきます。
 喘ぎ声の高まりでそろそろかなと感じた頃、唇を下にずらして少し開いた膣穴に伸ばしきった舌を捩じ込みます。

「あぁーんっ!そこっ、だめぇーっ…」

 愛液で濡れそぼった膣穴に力を挿れた舌先は難無く潜り込み、倉島さまのマン汁と私の唾液が交じり合います。
 少しの酸味と塩味を感じるまろやかな液体を膣壁から貪るように舐め取り、ジュルジュル音を立てて飲み込みます。
 
 舌は挿し込んだまま陰唇全体を唇で吸い込んだり膨らませたり。
 ときどき唇を離して、ほったらかしの肉の芽を不意に舐め上げたり。
 倉島さまの喘ぎ声がどんどん激しくなり、やがて頂点へ。
 ヒクヒクと腰全体が痙攣したのは倉島さまがイキ果てられた証拠でしょう。

「ハァハァハァ…すごかったです…やっぱり直子さまは、虐められるだけではなくて虐めるのもお上手なんですね…」

 倉島さまの股間から顔を上げた私を見下ろして、倉島さまが息も絶え絶えにおっしゃいます。

「麗子さんの感度がいいから、私も張り切っちゃいました。じゃあ今度は浴槽の縁に腹這いになって、お尻をこちらに突き出してくれますか?」

 そんな倉島さまにうってつけの責め方を思いついたので、次のご指示を伝えます。

「えっ?まだヤるんですか?わたしのマンコ、壊れちゃう…」

 お口では不本意っぽいニュアンスでおっしゃっていますが、いそいそと体勢を変えられ、お尻を私に差し出してこられる倉島さま。

「お姉さまに、3回はイカせて差し上げなさい、とご命令されていますから。この様子もご覧になられているようですし、ご命令に背いたら私が叱られてしまいます」

 倉島さまの真っ白で形の良いお尻を眺めながら私は、この旅行で何度か話題に上ったゆうこ先生とのプレイ以来の、エス的、嗜虐的な性的高ぶりを感じていました。


2024年11月4日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 15

 ジョセフィーヌさまが結構遠いところで、芝生に落ちたフリスビーをパクリと咥えられるのを確認して、ワクワク顔な倉島さまのお隣に立ちます。

「ジョセフィーヌさまのご褒美にはね、こういうのもご用意されているんです。まず私がお手本を見せますね」

 あのめくるめく快感を思い出してすでに火照り始めているからだ。
 そして、それを味わえるのも今日が最後という、一抹の寂しさ。
 私に憧れているとおっしゃる倉島さまの前で、思いっ切り乱れてみたいと思っていました。

 倉島さまから一メートルくらい離れたところに、左手を後ろに隠して立ちます。
 フリスビーを咥えられて倉島さまのもとへと一直線に駆け寄ってこられたジョセフィーヌさまが、たどり着く寸前というところで私のほうからより強いチーズの匂いが漂っていることに気づかれたのでしょう、器用に方向転換をされ、私にフリスビーを突き出してこられました。

「あれ?私にくださるのですか?ジョセフィーヌさまには何でもお見通しなんですね」

 中腰になった右手でフリスビーを受け取って芝生に置いてから、ジョセフィーヌさまのフワフワな頭を媚びるような笑顔でワシワシ撫ぜて差し上げます。
 そのあいだに隠していた左手を自分の剥き出しな股間に添え、会陰から恥丘の膨らみ始めまで、チーズペーストをベッタリ塗りつけました。

「はぅんっ!」

 間髪を入れず私の股間に突っ込まれるジョセフィーヌさまのお鼻先。
 濡れそぼった長い舌がせわしなく私の外性器を愛撫し始めます。

「ああん、あんっ、いいぃぃっ…」

 裂けめに溜まったペーストを咀嚼しようと粘膜まで侵入してくるヌメヌメした異物。
 そのあまりの気持ち良さに私は立っていられなくなり、芝生にお尻を着いてしまいます。
 肛門に挿した尻尾のアナルプラグ先っちょがグイッとより奥まで届く感覚。

 アンアン盛大に喘ぎながら左手に残ったペーストをおっぱいにも擦り付ける私。
 それも目ざとく見つけられたジョセフィーヌさまに押し倒されるような形で私は芝生に仰向けとなり、ジョセフィーヌさまに組み伏せられたような格好。

「あんっ、いいっ、そこっ、そこっ、もっとぉーー!」

 しどけなく寝そべった裸体を決して踏みつけない器用な肢運びで、私のからだのあちこちを熱心に、ペーストの塗られていないところまで舐めてくださるジョセフィーヌさま。
 そんな私とジョセフィーヌさまのふしだらな痴態を、唖然としたお顔で見下されている倉島さまも見えています。
 私は目を瞑って全集中、ジョセフィーヌさまの舌がくださる奔放な愛撫の快感に身を委ね、絶え間ない淫声で喘ぎながらお応えします。

 やがて肌を舐められる感触がまったくなくなり、そっと目を開けてみると夕暮れ空が見えるだけ。
 上半身を起こして見回すと、少し離れたところでジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられ、呆然と私のしどけない姿を見つめられている倉島さまを見上げてらっしゃいました。
 おそらくペーストを舐め尽くされたジョセフィーヌさまがまだフリスビーで遊んで欲しくて、倉島さまに催促されておられるのでしょう。

 ジョセフィーヌさまの舌技はオーガズムまではイカないものの、前戯として充分過ぎる気持ち良さでした。
 ゆっくりと立ち上がり倉島さまのほうへと近寄ります。

「ね、ジョセフィーヌさまはこんなこともしてくださるんです。麗子さんも体験してみたいでしょう?」

 私がにこやかに尋ねると、戸惑ったようなお顔になられる倉島さま。

「えっ?あ、あの、わたしは…わたしは別に…」

 すっかり及び腰で両手を前に突き出されイヤイヤするようなポーズ。
 普通の人なら当然のリアクションですが、お言葉とは反対に倉島さまの陥没乳首が天を衝くようにピンと尖り出ているのを私は見逃しません。
 同時に少しサディスティックな感情も芽生えていました。

「麗子さん、さっき、私からだったなら命令されたり意地悪されて気持ち良くなってみたい、っておっしゃっていましたよね?」

「えっ?あっ、は、はい…」

「でしたらこれが私から麗子さんへの意地悪な命令だとすれば、麗子さんは悦んで従うはずですよね?」

「あ、えっと…それは…」

「それなら麗子さんに命令します。ペーストをからだに塗りつけてジョセフィーヌさまに舐めていただきなさい、と」

 命令を告げながら私の気持ちはゾクゾクキュンキュン、どんどんサディスティックな方向に傾いていっています。
 こんな気持ちをいつかも感じたことがあったような…
 そう、高校の頃ピアノ講師だったゆうこ先生とのSMごっこ以来の高ぶりかも。
 すっかり怯えたお顔の倉島さまも両乳首だけはますます硬そうに尖りきり、その白い裸身が全身ほんのりピンクに染まっておられます。

「それではまずジョセフィーヌさまのお相手として、フリスビーを投げてあげてください」

 私の言葉にビクンと肩を震わされた倉島さまは、ジョセフィーヌさまが差し出されているフリスビーをおずおずと受け取られ、少し掠れたお声で、ジョセフィーヌさまフェッチです、という号令とともにフリスビーを放り投げられました。
 比較的低い軌道を描いて遠くまで飛んでゆくフリスビーと、それを嬉々として追い掛けられるジョセフィーヌさま。
 そのあいだに私はチーズペーストのチューブを手にしています。

「左手を出してください」

 おずおずと差し出された倉島さまの左手のひらにこんもりとチーズペーストを盛り付けます。
 ご不安そうにご自分の左手のひらを見つめられる倉島さま。

「まず最初はおっぱいを可愛がっていただくと良いです。左手は後ろに隠して、ジョセフィーヌさまが戻ってこられたらフリスビーを受け取って褒めて差し上げてから、左手のペーストをご自分のバストに塗りつけてジョセフィーヌさまに差し出すんです」

 倉島さまはまだご不安そうにご自分の手のひらと私の顔を交互に見つめられています。
 そうしているあいだにジョセフィーヌさまはフリスビーに追いつかれキャッチ、間髪入れずに遠くからこちらへと一直線。

「大丈夫です、絶対気持ちいいですから。それに私も一緒に気持ち良くなりますから」

 そう告げて倉島さまから離れます。
 倉島さまから距離を取った位置でトートバッグの中身を物色している私は、いくつかのアイテムをポシェットに忍ばせて成り行きを見守ります。
 フリスビーを咥えられ戻られたジョセフィーヌさまは、左手を背中側に隠されている倉島さまにフリスビーを差し出され、頭を撫でられています。

「…は、はい。よく出来ました…ご、ご褒美ですよ…」

 震えるようなお声でそうおっしゃった倉島さまが意を決したように、私のサジェスト通り左手をご自分のバスト、右おっぱいに重ねられると、そこから滑らせるように左おっぱいまで横断した後に膝立ちに屈まれ、尖り乳首もろとも美乳おっぱいをジョセフィーヌさまに突き出されました。

「あぁんっ!」

 一際高く倉島さまの可愛らしい淫声が響き渡ったのは、ジョセフィーヌさまに勃起乳首を舌で転がされたからでしょう。
 それからはもう間断なく、倉島さまの甲高い嬌声が聞こえています。

「あんっ、だめっ、いやんっ、だめだめっ、あぁんっ、いいっ、いやあっ、いいーっ、いいぃぃーっ…」

 私はそっとおふたりに近づき、倉島さまの手が届くところに半分ほどに中身の減ったチーズペーストのチューブを置き、耳元でこう囁きます。

「…もっと気持ち良くなりたかったらペーストを下のほうにも塗りつけるといいですよ…」

 それから倉島さまの背中側にまわり、ポシェットからあるものを取り出しました。
 新品の肥後ずいきさま。
 これで倉島さまとジョセフィーヌさまのイチャイチャをオカズにイキ果てようという魂胆です。

 こんな開放的なお外で何の懸念もなく全裸でイキ果てられるのもきっとこれで最後。
 お身内以外にはどなたにも見られる心配は皆無という点に、背徳感もスリルも全く無いというマイナスポイントは付きますが、それを補って余りある圧倒的な開放感と爽快感。
 すっかり四六時中全裸生活に馴染んでしまった私は、東京に戻ってもしばらくは裸族習慣が抜けなそう。

「あんっ、そこはだめ、そこだめぇっ!いやっ、いやんっ、んっ、んっ、いいぃぃーっ!」

 倉島さまは私のアドバイスを素直に聞かれたのか、チューブを絞り下半身にもペーストを塗られたよう。
 さっきの私みたいに仰向けに押し倒されたような格好の倉島さまの翳ったアソコを、ジョセフィーヌさまが貪るように舐め上げられています。

 そうされながらも倉島さまはせっせとチューブを絞って、ご自分のおからだのあちこちにペーストを補充。
 ジョセフィーヌさまももはやフリスビーはそっちのけで、倉島さまを悦ばせることだけにご執心なご様子。

 ひっきりなしにあがる倉島さまの嬌声を耳にしながら、おふたりの痴態を見下ろす位置に立ったまま、軽く開いた両腿の付け根に肥後ずいきさまをズブリと突き挿します。
 先程の前戯で充分濡れそぼっている私のマゾマンコは、乾き切ってゴツゴツしている新品肥後ずいきさまでも難なく咥え込みます。

「んうーんっ!」

 しばらく馴染ませて私のマン汁気を充分に吸われたずいきさまを静かに動かし始めます。
 ずいきさま特有のむず痒いような刺激が徐々に広がってきて、性感が一段アップ。

「ううぅ、いいっ、すごいいっ、あはぁーんっ!」

「いいっ、いいっ、だめっ、だめっ、やめないでっ、いいっ、すっごくいいぃーっ!」

 私の淫声に重なるように倉島さまのヨガり声が聞こえてきます。
 私はずいきさま抽挿のスピードをアップしてジュブジュブと膣音を響かせます。
 早くも一度目の軽い絶頂アクメ…

 ハアハア息を荒げつつ倉島さまはと見ると、倉島さまは仰向けのM字大開脚になられ、その中心部にジョセフィーヌさまのお鼻先が埋まっています。
 もうすでに何度かイっているのか、悩ましげにお顔をしかめられている倉島さまが凄くエロ可愛い。

「あんっ、すごいっ、そこいいっ、もっとっ、もっとぉぉーっ!!」

 苦悶と愉悦が入り混じったお顔な倉島さまと目が合い、私はマゾマンコにずいきさまを挿したままゆっくり近づきました。
 ジョセフィーヌさまは大股開きの倉島さまのお腹に両前肢をお乗せになり、おっぱい付近のペースト咀嚼に移られています。
 ジョセフィーヌさまにのしかかられている倉島さまは、まるで本当に犯されているみたい。

 自分の愛液でヌメヌメグズグズとなったずいきさまをマゾマンコから引き抜いた私は、その濡れそぼって人肌より熱いずいきさまを喘ぎつづける倉島さまの右手に握らせます。
 芝生にだらんと投げ出された右手に何か握らされたと気づいた倉島さま。
 
 仰向けに寝そべっているゆえ、それが何かはわからなかったでしょうが、握ったときの太さや感触、湿り具合でピンときたのでしょう。
 躊躇せずにご自分の膣口に突き立てられました。

「ああんっ!!」

「正解。それはいいものですよ。もうひとつあるからふたり一緒にイキましょう。ジョセフィーヌさまに可愛がっていただきながら…」

 それだけ告げて再び倉島さまの死角に入った私は、ポシェットからもう一本の新品肥後ずいきさまと新品のトリササミペーストチューブを取り出します。
 まずは立ったまま新品ずいきさまをズブリと挿入。
 馴染ませているあいだにチューブのシュリンクを破り、左手に持って準備完了。

 それから倉島さまとジョセフィーヌさまのところへと戻り、倉島さまの左隣に倉島さまと同じ格好、仰向けのM字大股開きで寝そべります。
 私と倉島さまのあいだにトリササミペーストのチューブを置き、まずは倉島さまのおっぱい周辺にペーストを補充して差し上げました。

 倉島さまはご自分のアソコに突き立てたずいきさまを左手で、すごい勢いでピストンさせています。
 クチュクチュジュブジュブ淫靡な水音が絶え間なく響いていて、倉島さまも愛液が多いほうなのかもしれません。

 ジョセフィーヌさまもペーストが追加されたおかげでフルスロットル状態。
 倉島さまの上半身、ありとあらゆるところを尻尾をブンブン振りながらのしかかって舐め尽くしています。
 両おっぱいにたっぷり盛ったので、勃起乳首は転がされ放しでしょう。

「いいっ、いいのっ、すごいっ、もうっ、もうっ、イッちゃうぅ、イッちゃうっうー!!」
「いくぅ、イキますぅ、れいこイッちゃいますぅ、あーっ、あーーっ、んぅぅぅー!!!」

 自分のマゾマンコに挿れたずいきさまをゆっくり動かしながら、倉島さまがアクメに達しつつあるお顔を初めて鑑賞出来ました。
 端正な小顔のクールビューティなお顔に汗が滴って髪が貼り付き、切れ長な瞳が愉悦で歪むそのご表情はなんとも艶かしくも美しいものでした。
 M女として憧れられている身としては、私も負けてはいられません。

「あっ、直子さま…視られていたのですね…恥ずかしい…」

 ハアハア吐息を荒くしながら、今気づいたみたいに隣に寝そべっている私に語りかけてきました。

「…このディルドって言うか、縄を編んで棒にしたみたいなやつ、何なんですか…もう何度かイッているのに、ウズウズが止まらないんです…今だって勝手に手が動いちゃって…オマンコを苛める手が止まらないんです…」

 時折淫声でお言葉を途切らせつつ、眉根にシワを寄せた悩ましいお顔で私に訴えかけてこられる倉島さま。
 どうやら倉島さまは肥後ずいきさま初体験なご様子。
 私に話しかけながらも下半身に伸ばした手の動きは止まらず、ジュブジュブいやらしい音がしています。

「それは後で教えてあげるから、今はジョセフィーヌさまと愉しみましょう。ほら、こうしてあげるから、今度は一緒にイキましょうね」

 自分のずいきさまを動かす手をいったん止めて、まず倉島さまのバストへのペーストを再び補充。
  次に自分のおっぱいへもたっぷり塗りつけてから、すぐさまずいきさまに戻ります。

 ジョセフィーヌさまは私のほうからもトリササミの香りがしているのに気づかれたようで、それからは縦横無尽の大活躍。
 前肢後肢で私たちのからだを頻繁に踏みつけながら右へ左へと、ふたりの勃起乳首を気持ち良く転がしてくださいます。

「ああんっ、いいっ、いいーっ、またイク、またイク、またイッちゃうぅぅーっ!んふぅぅぅーーっ!!!」
「そこっ、そこっ、だめっ、だめぇぇ、もっと、イキそうっ、もっとぉ!んぐぅううーーっ!!!」
「やだっやだっやだーーっ、んふうーーっ、きちゃうっ、きちゃうっ、でちゃうぅぅーっ!ああぁぁーーっ!!!」
「んーはぁーっ、すぅーはぁーっ、おまんこいいのっ、おまんこいいっ!おまんここわれちゃうーーっ!!!」

 無我夢中で行為に没頭しました。
 何度も何度もイキ果て、それでも手は止まりませんでした。
 
 何度目かにイッた後、ふと隣を見ると倉島さまが四つん這いに体勢を変えていました。
 お顔支点の土下座状態でお尻だけ高く掲げ、お腹のほうから回した左手で膣穴のずいきさまを凄いスピードでピストンされていました。
 私もすぐに同じ格好となり真似をしました。

 さすがにイキ疲れて膣のずいきさまに腕が伸びなくなった頃、ふと見渡すと辺りがかなり暗くなっていることに気がつきました。
 こちらに来て夕方のお散歩は三度目ですが、一番暗い感じです。

 隣を見ると倉島さまは、ハアハアと荒い息で仰向けにねそべっており、そのすぐ横でジョセフィーヌさまも伏せの体勢で寝ておられたようで、半目を開けられ私を見てきます。
 慌てているのに下半身に力が入らず、ヨロヨロモタモタ立ち上がる私。

「ねえ麗子さん、これってちょっとマズイかも。今何時だかわかる?」

 私の問いかけにゆっくり上半身を起こされた倉島さま。

「ふぁー、わたし時計持っていないので、わかりませーん…」

 なんとも気だるげに投げやりな、色っぽいお声が返ってきました。
 私も持っていないし…と、しばし考えて思いついたのがビデオカメラの時刻表示。
 ビデオカメラは回りっ放しで、フィックスながら今までの一部始終が記録されていたみたい。

 それを停めて時刻表示に切り替えるともう7時10分前。
 やっぱり今までで一番遅い、大遅刻です。

「麗子さん、早く帰らなくちゃ。帰り支度するからゴミを拾ってこの袋に入れて」

 ポシェットからコンビニレジ袋を取り出し、股に指しっ放しだったグズグズのずいきさまと、見事に空になったペーストチューブ2本の残骸を放り込みます。
 倉島さまもヨタヨタと立ち上がられ、これまたアソコに挿しっ放しのずいきさまを抜いて挿れてくださいます。
 倉島さまが抜かれるとき、んふっ、という艶っぽいお声とともに細い肩がビクンと震えました。

「急いで帰りましょう。お姉さまたちがご心配されているかもだから」

 フリスビーや三脚などをトートバッグに突っ込み東屋のほうに早足で向かいながらふと振り返ると、ジョセフィーヌさまが倉島さまの首輪から伸びるリードの持ち手を咥えられ、倉島さまを引っ張っていらっしゃいます。
 張り詰めたリードに引かれフラフラとジョセフィーヌさまに従われる倉島さま。

 あっちの人間は居なくなって、明日からはこっちの人間が遊び相手だとわかっていらっしゃるのでしょう。
 それを見たとき、ジョセフィーヌさまは本当に賢いご主人さまなのだな、とあらためて思いました。

* 

2024年10月13日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 14

 玄関扉からお外へ出ると、ジョセフィーヌさまは玄関前の石階段下で扉を見上げられ、私たちを待ち構えてくださっていました。
 いきなり裸の人間がふたり現われたので束の間ポカンと見つめるだけのジョセフィーヌさまでしたが、石畳までふたり降り立つとすぐにまず私のほうに駆け寄ってこられ、私の素脚にフワフワの毛並みをスリスリ。
 それから倉島さまのほうへも寄っていかれて遠巻きに両足の周りをグルグル。

「わあ、人懐っこいワンちゃんですね」

「お名前を呼んであげてみてください」

「えっ!?」

 少し照れくさそうにモジモジされていた倉島さまでしたが、ジョセフィーヌさまのほうを向かれ意を決されたように小さなお声で、

「ジョ、ジョセフィーヌ…さま…」

 倉島さまのお顔を見上げられたジョセフィーヌさまが距離を詰められ、ますます素脚をグルグルスリスリされて倉島さまの嬉しそうな困惑顔。
 それでもまだおっぱいと股間は両手で、雑にですか隠されています。

 ジョセフィーヌさまはひと通り愛想を振り撒かれた後、ネコミミカチューシャに尻尾アナルプラグでお散歩用バッグを提げている、おそらく見慣れているのであろう私のほうのリードの持ち手をパクリと咥えられます。
 首輪に繋がったリードに引っぱられ、ジョセフィーヌさまに従うように歩き出す私。
 そのすぐ後ろを慌てたように着いてこられる倉島さま。

 ジョセフィーヌさまを先頭に、首輪にサンダルの全裸女ふたりが、初日よりも若干、陽の陰りが増したように感じる夕方の山道を進んでいきます。
 ジョセファーヌさまは山道に入られると私のリードの持ち手をお口から離され、あちこちの草むらにお鼻を突っ込まれ、いつも通りのパトロールに余念の無いご様子。
 倉島さまはまだ恥ずかしそうに左腕でおっぱいを庇いながら私の横を歩かれ、右手に嵌めたビデオカメラも下に向けたきり。

「わたし、こんな格好で外を出歩くの、生まれて初めてです…妄想小説でなら何度かそういう場面を書いたことはあるけれど…」

 私から少し遅れ気味におどおどキョロキョロ着いてこられる倉島さまが、ご不安そうに話しかけてこられます。

「本当に他の人は入って来れないんですか?誰かに覗かれちゃったりとか襲われちゃったりとか…」

 倉島さまのあまりに落ち着かれないご様子に、イタズラぽい気持ちがほんのり芽生える私。

「うん。少なくとも私がお散歩に出かけるときには、どなたにも出会わなかったですね。でも稀に、宅配便の人とか郵便配達の人とかがお屋敷を訪れることもあるみたい…」

 ピタッと足を止められ、思い出したように股間も右手で覆われる倉島さま。

「そうですよね!そういう人が通らないとは限らないし、こんな格好ただの痴女だし、みつかっちゃったらどうなっちゃうんだろう…」

 ますます怯えの色が濃くなっちゃったみたいなので、可哀想になってネタばらし。

「でもそいう人が訪れる時間帯は決まっているみたいだし、この時間には絶対無いです。それに万が一そんな場面に出くわしても、あるじさまとの取り決めで見物や撮影以上の行為をしたら問答無用で法的手段に訴える、ていうお約束になっているらしいから」

 私の説明と全然隠そうともせずに普通に歩いている私の態度に幾分ホッとされたのでしょう、足早に私に追いつかれる倉島さま。

「わたし、露出願望はそれほどでもないと思っていたのだけれど、こうして歩いているとなんだか凄くドキドキしてきますね。視られたくないって気持ちと、でもやっぱりちょっとは誰かに視て欲しい、っていうアンビバレントな感情がせめぎ合って、もうどうなってもいいかも、っていう刹那的な高揚感を感じて」

 疎かになった胸元を覆う腕からはみ出した倉島さまのピン勃ち乳首で、倉島さまが性的に充分興奮されていることが如実にわかります。

「麗子さんはいつ裸にされちゃったの?車を降りてきたときは目隠しの全裸だったけれど」

 私と肩を並べられ、おっぱいと股間へのガードも緩くなり始めた倉島さまとの会話が途切れないよう、浮かんだ話題を歩きながら振ってみます。

「高速下りて山道に入ってからでしたね。わたしも愛川さまからいろいろ聞かされていて覚悟はしていたし、運転手さんも女性でしたし…」
「でも脱いで目隠しされてからは凄く不安でしたね。これからどういう所に連れて行かれるのかは全然わからないわけですから」
「直子さまに会えるんだ、というのと、車中で愛川さまがいろいろ気持ち良くしてくださったことでなんとかそのまま辿り着けました」

 誰かに聞いて欲しかった、という感じで堰を切ったようにお話し始める倉島さま。

「この旅行に参加したいってわたしが言い出してから、愛川さまのエス度がグンと上がったんです」
「参加の条件として、すぐ脱げる服装で、失くしても破かれても構わない下着で来て、愛川さまのご命令には絶対服従なエム女に成り切ること」
「その代わり逗留中の費用は一切不要だからお金は一銭も持ってこなくていい、麗子のからだで支払いなさい、って。よくよく考えるとキチクな条件ですよね」
「それでもわたしは直子さまに会いたくて参加したんです…」

 里美さまったら、お姉さまが私にしたのと同じご命令をされていらっしゃる…
 きっと事前にお姉さまとご相談されていたのでしょう。
 なんだか可笑しくて、私と同じだ、と打ち明けたい気持ちもありましたが、本気で憤っていらっしゃる倉島さまが可愛らしくて種明かしはしないことにします。

 ジョセフィーヌさまは、タッタッタと先に行かれたと思ったらこちらへ引き返して私たちの周りをグルグルみたいなことをくりかえしつつ、草むらのチェックにも勤しむという、いつになく落ち着きの無いご様子。
 首輪裸女がふたりもいて、ジョセフィーヌさまのテンションも上がっているみたい。

「じゃあ麗子さんのご主人様は里美さまなんだ?」

 バスルームでも勤務中に里美さまが倉島さまにえっちなご命令をされているようなこともおっしゃっていたし、おふたりもそういうおつきあいを始められたのかなと嬉しくなって、軽い気持ちで聞いてみます。

「そういうことになるんですかね。でもわたしの中ではバイト先の店長とバイトっていう主従関係以上のものは感じていなくて、今回もロールプレイングで従っているって感じかな」
「愛川さまもお綺麗で優しくて適度にキチクで素敵なかたなんですけれど、なんて言うか、愛川さまから聞かされた、直子さまとお姉さまみたいな恋愛感情は不思議に湧かないんです。ただ単にわたしを気持ち良く辱めてくれる人って感じで」

 里美さまってば、私とお姉さまのことをどんなふうに倉島さまに伝えているのでしょう。
 まあ、私がお姉さまに熱烈な恋愛感情を抱いているのは事実ですからいいですけれど。

「どちらかと言うとわたしとしては、直子さまからご命令や意地悪をされてふたりで気持ち良くなりたいかな。あ、でもこれも恋愛感情とは別物だと思いますけれど」

 リアクションに困る告白を倉島さまからいただいたとき、広場の入口に到着しました。
 結局ここに着くまで倉島さまのビデオカメラは何も撮影されていません。

 ワンッと一声お吠えになったジョセフィーヌさまが、タッタッタと木立の茂みのほうへと駆け出されます。
 そのお姿を見失わないようにしつつ東屋へと向かい、お散歩セットのバッグをいったん木製のテーブル上に置きます。
 
 私の後を着いてくる倉島さまはもうすっかり普通の歩き方で、おっぱいや股間を隠すこともやめています。
 両乳首もひっそりと引っ込まれてしまっているので、性的興奮も落ち着かれているご様子。

「ここに来て最初のお仕事は、ジョセフィーヌさまのおトイレの後始末です」

 バッグの中身を一通り確認しつつ、シャベルだけを取り出して持ち、ジョセフィーヌさまの後を追います。
 今回のジョセフィーヌさまのおやつは、ビスケットとペーストの両方が用意されていました。
 ペーストは味の違う二種類のチューブがそれぞれ丸々一本づつ、更に新品の肥後ずいきも二本。
 ということは…

 木立の奥の茂みにおられたジョセフィーヌさまは、とっくに行為は終えられて私たちを待ってくださっていたみたい。
 私と目が合うと、私を見つめたまま尻尾を少しパタパタ動かされた後プイッとそっぽを向かれ、タッタッタと木立沿いに離れていかれました。

「ジョセフィーヌさまはここへ来られると必ずまず茂みで用を足されるので、それの後始末が最初のお仕事です」
「具体的には地面にシャベルで2、30センチくらい穴を掘って、それをシャベルですくって跡を埋めるだけです。簡単ですから実際にやってみてください」

 倉島さまにシャベルを手渡すと、そのものから50センチくらい離れた場所にしゃがみ込まれ、穴を掘り始めます。

「土が柔らかくてヘンに掘りやすいところは最近埋めた跡かもしれないから避けて、適度に土が硬い場所を選んで掘るのがいいです」

 中村さまに教えられた注意事項を思い出しつつ、倉島さまの小さくうずくまった真っ白い裸の背中を見つめます。
 背骨の凹凸が綺麗にカーブを描いていて、なんだか艶めかしい。

「ジョセフィーヌさまのお尻は、拭いてあげなくていいのですか?」

 穴を掘り終え、いつもより少し少なめなそれをシャベルですくいつつ振り向かれた倉島さまが、以前の私と同じ素朴な疑問を投げかけてきます。

「麗子さんはペット飼ったことはないっておっしゃってましたね。ワンちゃんて排便するとき肛門から腸が少しお外に出るのですって。それで終わると体内に引っ込むから肛門は汚れないそうです」

 中村さまの受け売りをそのままお伝えする私。
 少し得意げだったかもしれません。

「そう言えば、街なかでのペットのお散歩でも犬のお尻を拭いている人なんて見かけませんもんね。へー、そういう仕組になっているんだ…」

 感心しきりな倉島さま。
 なんだか可愛らしい。

「終わったらジョセフィーヌさまは広場全体の巡回パトロールにしばらく出かけられますから、そのあいだに東屋へ戻ってシャベルを綺麗に洗ってから、次の準備に移ります」

 木立を出て東屋に向かうときには、倉島さまもすっかりリラックスされている雰囲気。
 胸も股間もまったく庇わない自然体で、暮れなずむ陽射しを全身に浴びつつ歩かれていました。

 倉島さまが水道でシャベルを洗われているあいだに、私はフリスビーの準備。
 小さめなポシェットにはジョセフィーヌさまのおやつ類だけを入れます。
 フリスビーと折りたたみの三脚は剥き出しにしてテーブル上に。
 トートバッグ内に残っているのはバスタオルと凍らせて溶けつつあるペットボトルのスポーツドリンク、肥後ずいきや木製洗濯バサミ数個など。

「ジョセフィーヌさまがパトロールから戻って来られたら、次は運動の時間です。フリスビー。麗子さんはフリスビーで遊んだことありますか?」

 倉島さまが洗ってくださったシャベルを軽く拭ってから、陽当りの良いテーブルの上に置いた後、私がトートバッグとポシェットを肩から提げて倉島さまと向き合います。

「あ、はい。中学の頃に何人かの友達と近くの公園でよく遊んでいました。でもあまり上手いほうではないと思うけれど…」

「それでもきっと私よりは全然上手いと思うな。それにジョセフィーヌさまは、どこに投げても全力で追いかけてくださるから大丈夫」
「ジョセフィーヌさまはまだ戻って来られないけれど、先に準備をしてしまいましょう。麗子さんはフリスビーと三脚だけ持ってきて」

 芝生のいつもの開けた場所へと、肩を並べて進む全裸女ふたり。

「三脚って、フリスビーしているところを撮影もするのですか?」

 少し戸惑っているような怪訝そうな面持ちで倉島さまが尋ねられます。

「そう。お姉さまたちが麗子さんにそのビデオカメラを託されて、バッグに三脚が入っているということは、撮影してきなさい、というご命令だから」

 ご命令、という表現にビクッと肩を震わせた倉島さま。
 お顔にも少し赤みが差してきています。

 それはそうでしょう。
 マゾ慣れしていない人にとって、自分の裸の姿が映像に残ってしまうということは、恥ずかし過ぎる一大事なのですから。

「でも心配しなくていいと思います。お姉さまたちは、その映像をネットで拡散したり誰彼構わずお見せになったりは絶対しないから。身内で見て愉しむだけです」

 ホッとしたようなお顔をされる倉島さまに、またイタズラ心が湧いてきてしまった私。

「でもそれをネタにしてバラ撒くぞとか脅迫して、個人的にえっちな要求を強要してくるようなお身内のかたはいるかもしれませんね」

 ご冗談めかして告げたつもりなのですが、心当たりのあるかたがおられるのでしょうか。
 困ったようなお顔をされてうつむいてしまわれた倉島さまの両乳首が、徐々に勃ち上がってきているのが間近に見えました。

 私たちが映るような位置に三脚を置いてビデオカメラをセッティングし、小さなポシェットだけ持って芝生にふたり並んだとき、タイミング良くジョセフィーヌさまが戻ってこられました。
 フリスビーは倉島さまが持たれていたので一瞬迷われたようですが、おやつのポシェットを私が持っているのに気づかれたのか私のほうへと駆け寄られ、私のおっぱいより少し下のお腹を前肢の支えにして後肢立ちになられ、私の脇腹や太腿をペロペロ舐めてくださいます。
 
 ああんっ、ジョセフィーヌさま、大好き…

「それじゃあとりあえず私がやってみましょうか。麗子さん、フリスビーを貸してください」

 倉島さまからフリスビーが手渡され、そのフリスビーをジョセフィーヌさまにお見せします。
 ブンブン千切れんばかりに激しく揺れるジョセフィーヌさまの尻尾。

「それではジョセフィーヌさま、よろしくお願いします。いきますよ、フェッチです」

 掛け声とともにからだをひねったバックスイングでフリスビーを思い切り飛ばします。
 私の剥き出しのおっぱいがブルンと盛大に暴れ、お尻に挿した尻尾もユラユラ揺れています。
 うまく投げられたみたいで、空高くかなり遠くまで飛んでいきました。

「ジョセフィーヌさまはあるじさまと英語で学習されているので、とってきてくださいはフェッチ、おすわりはシット、まてはステイです」
「それでジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられて戻っていらしたら、フリスビーを受け取りながら頭を撫ぜて盛大に褒めて差し上げてからこれを差し出します」
「ヘルシーチーズビスケット。ジョセフィーヌさまのご褒美おやつです。一回に2粒づつ」

「これを10回くらい、30分くらいを目安にくり返します。ジョセフィーヌさまが飽きてこられたら、ちょこんと座り込まれるので、そうしたら早めでも切り上げていいです」
「これが朝夕のジョセフィーヌさまとのお散歩の全行程です。戻るときはゴミも含めて全部持ち帰るのがお屋敷のルールです」

 私がご説明し終えるのを見計らっていたみたいに、ジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられて一目散に戻ってこられました。
 ジョセフィーヌさまからフリスビーを受け取り、フリスビーを一旦芝生に置いて右手でジョセフィーヌさまのフワフワな頭をよーしよーしとワシワシ撫ぜながら、左手のひらを開いてビスケットを差し出します。

 ジョセフィーヌさまのお鼻先が私の左手に突っ込まれ、私の手のひらがベロベロと舐められ私は背筋が軽くゾクゾク。
 この感触を早くもっとからだのあちこちの箇所で存分に味わいたい、と思ってしまいます。

「こんな感じだから麗子さんもやってみる?」

「あ、はい!ぜひやらせてくださいっ!」

 ジョセフィーヌさまがご褒美を味わい終えられ、もっと、という感じで私の顔を見上げられたので、倉島さまにお役目を振ってみます。

「ジョセフィーヌさま、今度はわたしからいきますよ?」

 フリスビーが倉島さまの手に渡ったので、私から数十センチくらい離れた倉島さまのもとへと尻尾をフリフリ近づいていかれるジョセフィーヌさま。
 倉島さまの性的興奮はすっかり鳴りを潜めたようで、両乳首はすっかり陥没されていました。

「それではいいですか?ジョセフィーヌさま。はいっ、それえっ、フェッチですぅ」

 倉島さまが満面の笑みと上ずられたお声で楽しげにフリスビーを放り投げると、青いフリスビーは高々と舞い上がり、それでもそれなりに距離も出そう。
 へー、倉島さまってフリスビーをフォアハンドで投げるんだ…
 投げる寸前に勢いよくバックスイングしたとき、形の良いおっぱいが突き出されるようにグイッと全開になって綺麗かつセクシーでした。

「うわー、一生懸命追い掛けてる。早い早い、可愛いっ!」

 はしゃぐ倉島さまにご褒美ビスケットをふたつ握らせ、ジョセフィーヌさまのお戻りを待ちます。
 やがて戻ってこられたジョセフィーヌさまは、迷うことなく倉島さまのほうへフリスビーを差し出されます。

 右手でジョセフィーヌさまの頭を撫でながら、左手のひらをベロベロ舐められている倉島さま。
 いやん、くすぐったーい、でもなんか気持ちいい、なんてきゃあきゃあはしゃぎながら、おそらくワンちゃんとの生まれて初めての触れ合いを満喫されているご様子。

 ご褒美を食べ終えお顔を上げられたジョセフィーヌさまが私のほうに、何かおっしゃりたげな視線をくださいました。

「明日からはそのかたがジョセフィーヌさまのお散歩のパートナーになります。仲良くしてあげてくださいね…」

 実際に声に出してジョセフィーヌさまにお願いすると、ジョセフィーヌさまは私のほうへゆっくりと近づかれ、私の股間を長い舌で一度だけペロンと舐め上げてくださり、また何事もなかったように倉島さまの元にお戻りになられました。
 あんっ、まるで何もかもわかっていらっしゃるよう…
 私のマゾ心に小さな火種が灯ります。

 幸い倉島さまの位置からは、私がアソコを舐め上げられたのまではわからなかったようで、ムラムラに火が点いた私の火照り始めた顔をキョトンとしたご表情でみつめられていました。
 その後、三投、四投は、ご褒美を手渡す以外、全部倉島さまにお任せしました。
 
 ジョセフィーヌさまに手のひらを舐められるたびにきゃあきゃあはしゃがれる倉島さま。
 そんなお姿を微笑ましくも羨ましく眺めていた私は、倉島さまが五投目を投げられた後、後ろ手に隠した自分の左手のひらにチーズ味のペーストをたっぷりとチューブから絞り出していました。

2024年9月15日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 13

「あ、帰ってきたね。意外と早かったじゃん」

「あたし今頃、直子は倉島さんと泡まみれになってグッチョングッチョンにヤられてると思ってたんだけどね」

「新顔のM女相手でも直子はネコなんだ?」

 みなさまの失笑を誘う会話は、五十嵐さま、お姉さま、中村さまの順です。

「直子たちはまだ仕事があるから、アルコールはダメね。でもとくに直子は先生にあんなに責められて喉カラカラなんじゃない?これでも飲んで一息つきなさい」

 お姉さまのご指示でお姉さまと里美さまのあいだに座らされた私たち。
 お姉さまの隣に私、その隣に倉島さまで里美さま、の前に大きめなスポーツドリンクのペットボトルがそれぞれ置かれます。
 いただきます、と手に取って口をつけたが最後、一気にゴクゴクゴクと半分くらいまで飲み干してしまいました。
 倉島さまも美味しそうにゴクゴク飲まれています。

 そこへ厨房ホールのドアが開いて、寺田さまがお姿を現わされました。
 丈が短く胸元も大きく開いたバスローブのようなものを羽織られ、ウエストを緩く紐で結んでおられます。
 その下は、あれ?素肌?

「ふうーっ。カレーの仕込み、やっと終わった。突然9人分の仕込みなんて野球部のマネージャーにでもなった気分。みんな、今日の晩ごはんは想定外で準備していなかったからカレーだけだから。ごはんもたっぷり炊くしパンとフルーツもあるし、みんな好きなときに好きなだけ食べて、あとはアルコールでごまかして」

 大きなお声でそれだけおっしゃった寺田さまは、私たちのテーブル真向いのお席にどっかりと腰を落ち着かされ、缶ビールをプシュッと開けてゴクゴク飲み干されます。
 大きくはだけた胸元からたわわなおっぱいの丸みが半分くらい覗いています。

「あ、うち寺っちが作ったカレー大好物だからラッキー」

 お気楽なご感想を述べられたのは五十嵐さま。

「寺っち、今日はお疲れだねー。寺っちのいやらしいヨガリ声がこっちにまでガンガン聞こえてたよ。先生、ノってるみたいだね」

 中村さまがからかうようにおっしゃると、お疲れ気味なお顔で応えられる寺田さま。

「そうなのよ。さっきの直ちゃんの達磨縛りで先生の創作意欲に火が点いちゃったみたいでさ。時代物を始めっちゃって、女囚の折檻だ、身体検めだ、後ろ手縛りでイラクサ責めだ、肥後ずいき挿れろ、ってやらされて…まあ、アタシも気持ちいいから良いんだけどさ」

 寺田さまったら、あの後もあるじさまから執筆のためのモデルとして折檻を受けているみたい。
 だからあのバスローブの下は今でも裸で、そう言えば両手首やチラチラ見える二の腕両方にクッキリ縄痕が付いていらっしゃる…
 羨ましいと言うか、恐ろしいと言うか…

「あ、あなたが倉島さん?ようこそいらっしゃいませ。へー、これまた可愛らしい子じゃない」

 缶ビールを一缶飲み干されて二缶目を開けたときに、今気づいたというようにお声掛けされる寺田さま。
 バスタオル一枚のおからだをビクンと震わされ、おずおず立ち上がられた倉島さま。

「あ、はい。倉島麗子と申します。このたびはお招きありがとうございます。予定よりも早くお邪魔してしまって申し訳ありません。これから、えっと、数日間、よろしくお願いいたします」

 大げさにお辞儀をされバスタオルが外れないかとヒヤヒヤしましたが、無事再び着席されます。

「それであなたは、この直ちゃんに憧れているのね?」

「あ、はい」

 寺田さまが色っぽいニヤニヤ笑顔で私を見つめます。
 私は今さっき聞いたことで、あるじさまと全裸の寺田さまとのあれこれを妄想してしまい意味もなくドギマギ。

「でもほどほどにしておいたほうがいいかもよ、アタシが見たところ直ちゃんて天性の筋金入りな変態さんだから」

 私と倉島さまに向けてパチンとウインクされた寺田さまの艶っぽさに私はズッキュン。
 倉島さまは、そんなこと知っています、とでも言いたげに澄ましたご表情で私の裸を熱っぽく見ています。
 無言で私たちの様子をご覧になられていた寺田さまが気を取り直されるように缶ビールに唇をあてられ一口飲まれた後、みなさまを見回されておっしゃいます。

「そういうことで、いつまた先生からお声がかかるかわからないから、今夜のアタシは食事当番が出来ないってわけ。だからみんなよしなにやってね。晩ごはんの時間見計らってスイッチやコンロの火を点ければだいたい一時間ほどで出来上がる手筈にはなっているから」

 アタシの話はこれでおしまい、とでもおっしゃるように、お隣の中村さまに笑顔で何事か話しかけられる寺田さま。
 お話が一段落するのを待っておられたかのように、私にお話を振ってこられたのはお姉さま。

「そう言えばさっき里美から聞いたのだけれど、明日から来るシーナさん主催のご一行、ジャクリーンと小野寺さんはわかるけれど、あたしの知らない人まで直子のことは知っているって、どういうことなのよ?」

 問い詰めるようなからかっているような、全体的にイタズラっぽい雰囲気なお姉さまのご口調。
 お姉さまってば早々と、少し酔っ払われているかも。

「あれ?それで、えっと誰が来るんだっけ?」

 お姉さまの天然ボケに即答される里美さま。

「はい。シーナさんと艶美の小野寺さん、それにエステティシャンをやっておられるという若い女性がおふたり。あとセレクトショップをやっておられる店長さんと、そこでネイルアートを担当されている、確か小野沢さんとおっしゃる女性。それにわたしとレイコと運転手の本宮さんが飲み会に出席したメンバーでした」
「あとふたりくらい当日増えるかもしれないということと、アンジェラさんはご多忙でご欠席、ジャクリーンさんは一日遅れて参加される、とのことでした」

 エステティシャンをやっておられるおふたりとは、私の陰毛を施術していただいたとき、インターン扱いだったリナリナトリオのうちのどなたかおふたりでしょう。
 セレクトショップの店長さまというのは、私が裸コートで冒険した最後にシーナさまが連れてってくださった西池袋のお店の店長さまである古泉純さま、そこでネイルアートをご担当されていたのは、確か小野沢桜子さまというお名前だっだはず。
 あれ?でもこの裸コートのお話もお姉さまにはお話したような気もするけれど。

「ジャクリーンさんは別として、M女ぽいのはレイコしかいないみたいだから、レイコは覚悟しておいたほうがいいわよ、っていうお話でした」

 里美さまのご説明が終わり、みなさまがお姉さまにご注目されます。

「そうそう。そのセレクトショップの店長ていうのは何者なのよ?」

 わざとらしく問い詰めるように怒った演技をされるお姉さま。
 やっぱりお姉さま、愉しんでいらっしゃる。

「前にお話ししたと思いますけれど、お姉さまと知り合う前に、シーナさまに裸コートを見抜かれて連れて行かれた西池袋のセレクトショップの店長さまです。営業中の昼間のショップで丸裸にされておっぱいとアソコの土手にスキンアートを施されるところをご来店されたお客様にたくさん視られたっていう…」

 弁解している最中、我ながらとんでもなく破廉恥なことをしていたな、と思います。
 あれから古泉さまにも小野沢さまにも会っていませんが、今出会ったらどんな気持ちになるのでしょう。

「はいはい、何だか聞いたような覚えもあるわね。でも倉島さん、直子ってこういう女なのよ。誰にでも見せちゃって誰にでも弄らせちゃうど淫乱ど変態娘。まあ、男が死ぬほど苦手だってところに救いはあるけれど…」
「昨日だって、高校生の頃、年上のピアノの先生と乳繰り合ってたっていうのを聞かされたし、その先生は今でも立派なM女さんで先週ここで虐められてたっていうじゃない。まあ類は友を呼ぶっていうか、直子の周りにはドスケベと変態ばかりが集まってくるの」

 そこでワイングラスの白ワインをクイッと飲み干されたお姉さま。

「まあ、あたしもそのひとりで、おまけにネトラレぽいらしいからあまり気にしてないけれど倉島さん、直子に憧れるのもほどほどにしておいたほうが身の為よ。一歩でも間違うと即、人生破滅しちゃうからね。お友達は選びなさいよ」

 そこまでおっしゃってお姉さまが妖艶に微笑まれ、お話が終わります。

「はい。わたしはまだまだ直子さまの足元にも及んでいませんから、直子さまから性の愉しみ方やマゾヒストの真髄をどんどん学び取りたいと思っています」

 またまたリアクションに困ることをおっしゃてくださる倉島さま。
 ふと目を上げると五十嵐さまがビデオカメラをこちらに向けています。
 お姉さまは角田さまと、寺田さまは中村さまと本宮さまとご雑談、里美さまはスマホを弄っておられます。
 時刻は午後5時を過ぎて、まだ倉島さまのバスタオルを剥ぎ取ろうとするかたは、どなたもいらっしゃいません。

 倉島さまからの熱い視線を乳首付近に感じつつ、しばし過ぎ行く手持ち無沙汰な時間。
 中村さまが静かに席をお立ちになられ厨房のほうへ行かれたと思ったら、すぐに大きめのトートバッグを手に戻られました。
 あれはジョセフィーヌさまのお散歩セット。
 そのトートバッグがテーブルの上にドンと置かれます。

「そろそろ時間だから仕事の引き継ぎを済ませちゃいましょう。倉島さんに直子から説明してあげて」

 トートバッグを指差しつつの中村さまのご指示に、はいっ、と思わず立ち上がってしまった私。
 つられて倉島さまもビクッと小さく震えた後、おずおずと立ち上がられました。
 みなさまのご注目が集まる中、倉島さまと向き合います。

「えっと、お仕事というのはジョセフィーヌさまのお散歩です。あ、ジョセフィーヌさまというのは、あるじさま、名塚先生が大切にされているワンちゃんの女の子で、ゴールデンレトリーバーというフワフワなご犬種で、とても賢いワンちゃんさまです」
「朝の8時前と夕方の5時半頃から毎日二回、ここから歩いて10分くらいの広場までご一緒にお散歩して、そこでフリスビーとかで30分くらい遊んで差し上げる、というのがお仕事の内容です」

 他に何か付け加えることあったかな、と思いながら倉島さまのお顔を見ると、なんだか嬉しそう。

「わたし、ワンちゃんとかお猫さまとか何かペット飼ってみたいなって思っていたんです。実家では親が嫌がって飼えなかったから。中でもゴールデンレトリーバーって頭良いんですよね?気になっていた犬種だったからとても楽しみです」

 涼し気な瞳をキラキラ輝かせてワクワク顔の倉島さま。
 
「まあ、そんな感じね。今日の朝まで直子にやってもらっていたんだけど、明日の朝から帰るまでは倉島ちゃんにお願いするわ。で、これから直子に付いて行って段取りを覚えてもらうと」

 中村さまが何やら褐色のお飲み物をクイッと傾けられた後おっしゃって、急にイタズラっぽいニヤニヤ顔になられます。

「でも、肝心なことを教えていないんじゃない?」

 中村さまがからかうように私に尋ねられます。

「えっ?」

 ただただ戸惑う私。

「散步のときのM女の格好のことよ」

 中村さまが全裸の私をしげしげと見つめながらイタズラっぽくおっしゃいます。
 あっ、と、うろたえる私。
 今の私の姿を見れば、倉島さまも薄々お気づきとは思いますが…

「あっ、あのう…それで、お散歩のとき、あるじさまはジョセフィーヌさまでM女はペットですから、ペットの格好は基本、生まれたままの姿です…」

 申し訳無い気持ちで倉島さまに告げます。
 倉島さまの肩が小さくビクンと震えます。
 あわててつづけます。

「あ、でもこの辺り一帯はあるじさまの私有地なので、一般の人はどなたも入ってこられません。現に私の滞在中もお散歩中にお身内以外のかたには一切会っていませんし、ジョセフィーヌさまもリードを着けずにご自由に走り回られておられますから、裸でもまったく安全です…」

 弁解がましくお散歩の安全性を力説する私。

「でも露出大好き見せる子ちゃんな直子にとっては、視てくれる人がいないのが不満だから、必要以上にジョセとイチャイチャしては全身をジョセの足跡だらけにして毎日帰ってきてたんだよね?」

 ビデオカメラのレンズをこちらに向けられた五十嵐さまから、からかうように決めつけられて、私はあまりの恥ずかしさでみるみる赤面。
 倉島さまも驚いたように私を見ています。

「直子の見解は基本的に合っているわ。それで直子は倉島さんをどう指導するのかしら?」

 中村さまがイジワルっぽく真面目なお顔で私に詰問されます。
 そのとき私は理解しました。
 みなさまは、私の手で倉島さまのタオルを剥ぎ取ることをご期待されているんだ、と。

「麗子さん?ちょっと失礼します…」

 私の右手が倉島さまの胸元に伸び、倉島さまが胸元を押さえられるより一瞬早く、私の右手がバスタオルの折り目を掴んで、そのままスルスルと剥ぎ取りました。

「きゃっ!」

 ひと声叫ばれた倉島さまが、遠ざかってゆくバスタオルを恨めしげにご覧になりつつ、すかさずヴィーナスの誕生ポーズ。
 おっぱいを庇っている右腕から零れ落ちている右乳首はしっかりと尖っていました。

「おおっ、必死に隠しちゃって、初々しいねえ」
「今じゃ何もかもおっ広げな直子とは大違い」
「それにしても倉島ちゃんて肌、白いよねえ」
「肌の白い人って陽焼けすると赤く染まっちゃって痛々しいんだよね」

 みなさまがご勝手なご感想を述べられる中、里美さまだけがワザとらしく怖いお顔をお作りになり、首を左右にゆっくり振られます。
 それをご覧になられ、観念したようにゆっくり両手を頭の後ろに持っていかれる倉島さま。

「ふうん、里美もちゃんと躾けているじゃん。どう?倉島ちゃんの伸びしろは?」

 お姉さまが嬉しそうに里美さまに尋ねられると…

「有望だと思いますよ。直子の域までいくのはまだまだですけれど」

 ここにいるみなさま、私がリアクションに困るコメントしかしてくださいません。
 そうしているあいだにお姉さまのお綺麗な顎が私に向けてクイッと上向きに動かれ、私もすかさずマゾの服従ポーズ。

「うわっ、一気にこの場が性奴隷市場みたいに艶かしくなっちゃった」

 五十嵐さまがお独り言みたいにそうつぶやかれると、中村さまが茶化すようにその後をつづけられます。

「ねえねえ、寺っちも裸になって同じポーズでそこに並んでみてよ。見比べてみたい」

 そんな破廉恥なご提案に嬉々としてノられる寺田さま。

「おっけー」

 スルスルっとローブを脱がれて一糸まとわぬお姿で私の横に並ばれました。

「うわっ、何て言うか、壮観だね」
「うん、ビフォアアンドアフターって言うか、使用前使用後みたいな…」
「M女ってこういうふうに進化していくんだね」
「寺っちの肌のあちこちに残っている縄の痕が淫靡…」
「みんな思わず虐めたくなるからだだよね…」

 みなさまお好き勝手なご感想を述べられています。
 
 真っ白いおからだで本当に恥ずかしそうにポーズを取られる倉島さま。
 全身陽に焼けて、何もかもさらけ出して、それでもやっぱり恥ずかしい気持ちのままポーズを作る私。
 視たいなら視ればいいわ、とでもおっしゃりたげに自信満々で淫猥な陽焼け跡と縄痕を魅せつけられるようにポーズをお取りになられる寺田さま。
 確かにM女の行き着く先は、こんな進化を遂げるのかもしれません。

「で、そろそろ時間だから、M女デビューの倉島ちゃんを生温かく送り出しましょう」

 中村さまが茶化すようにおっしゃったとき、大広間のどこからかトゥルトゥルと電子音のような音が小さく響きました。

「あ、内線、先生からだ」

 寺田さまがいち早くご反応され、厨房近くの壁に掛かった電話機に全裸のまま取り付かれました。

「あ、はい、寺田です、あ、はい、はい、あ、えっと、直子、いえ、オナ子は午後に帰るはずだったのですがまだいまして、これからジョセフィーヌの散步です、新しいM女が予定外に今日来まして、散步のレクチャーも兼ねて…あ、はい、アタシは全然大丈夫です、あ、はい、すぐに馳せ参じます…」

 ご従順な下僕のように受け答えされるご様子と、そのダイナマイトボディとのギャップがアンビバレントな寺田さま。
 私もお姉さまと、名塚先生と寺田さまのようなご関係になりたいなと、ふと思います。

「聞いての通り、アタシは先生の下に戻るから、あとはよしなにね。解放されたらまたみんなと飲むからね」

 それだけ言い残されて寺田さまは全裸のまま奥の通路にそそくさと消えていかれます。
 取り残された真っ白と陽焼け肌、ふたつの全裸。

「そろそろ出発だから、おめかししてあげましょう」

 中村さまがご冗談ぽくおっしゃり、まずふたりの首輪にそれぞれ麻縄に似たリードが取り付けられます。
 先端は持ちやすいように輪っかになり、ふたりとも股間の下20センチくらい余る長めのリードです。

「それから直子にはこれね」

 今朝方着けられたネコミミカチューシャとキツネさんの尻尾プラグ。

「今はさすがに浣腸はしないであげるけど、絶対に抜いては駄目よ」

「はうっ、んーっ!」

 カチューシャをかぶせてくださった後、なんの準備もしていなかった私の乾いた肛門に無理矢理プラグを捩じ込まれる中村さま。
 少し痛かったけれど、それを嬉々として飲み込んでしまう私のお尻の穴。

「それで、あなたにはこれを貸してあげる」

 五十嵐さまが倉島さまに手渡されたのはハンディビデオカメラ。

「散步のあいだ、直子が色々恥ずかしいことをすると思うけれど、倉島ちゃんはそれをしっかり目と映像に焼き付けて、一歩一歩立派なM女に近づきなさい」

 お姉さまが真面目なお顔で倉島さまにおっしゃると、倉島さまもうんうんと神妙なお顔で頷かれています。
 
 時刻は夕方5時半ちょっと前、仲良く首輪とリードにサンダルだけの全裸、あ、私はネコミミとアナルプラグも着けていますが、なふたりは、みなさまに見送られてお外へと放り出されました。


2024年9月9日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 12

 里美さまに手を引かれてお車から降りてきた女性は、黒いアイマスクをさせられ、首に細めの黒い首輪、足元の白いサンダル以外の衣類は身に着けていませんでした。

 アイマスクでお顔の半分は隠れてしまっていますが見たところまだお若い感じで、襟足までのショートカットにスレンダーな体躯。
 小ぶりながら形の良い乳房にスラリとしたお腹、両腿の付け根にはあまりお手入れをされていないように見受けられる密度の薄い陰毛が逆三角形に翳っています。
 何よりもまったく陽焼けしていない全身の青白い素肌が、この数日、陽焼け肌を見慣れた目には妙に艶かしくて淫猥に感じます。

「あれ?あなたたちって、明日からの予定じゃなかったっけ?」

 お姉さまが里美さまに訝しげにお声がけ。

「はい。その予定だったのですけれど、この子がわがままを言い出しちゃって…」

 すっかり車を降りられたその彼女は、右手は里美さまに握られたまま、左手を股間に添えて隠しつつ、うつむかれています。
 目隠しをされたままですから周りの状況などまったくわからず、その上からだは全裸なのですから、さぞかしご不安かつ恥ずかしいことでしょう。

「木曜日に顔合わせも兼ねてシーナさん主催の飲み会をやったんです」

 私たちの目前、一メートルくらいの位置で裸の女性と手を繋いだ里美さまがご説明をつづけます。
 五十嵐さまと角田さまに加えて、いつの間に戻られたのか中村さまも加わられ、おふたりをグルっと取り囲まれています。

「そのときに運転手の本宮さんも参加されていて、本宮さんが、前日にチーフたちをここまで迎えに行くんです、って言ったら、この子が、直子さまがいるんですよね?直子さまも一緒ですよね?って」
「ひと目でもいいからどうしても直子さまに会いたいから一緒に前日に連れて行ってくれ、って言い出して、シーナさんが、そこまで言うなら行けばいいわ、M女が途切れないから先方も退屈しないでしょう、って許可が下りて」
「面識ない子をひとりで行かせるわけにもいかないのでわたしが付き添いで来たんです」

「ふうん、この子って里美が新しく雇ったバイトの子よね?そこまで直子に憧れているんだ…」

 お姉さまがその彼女の白い素肌を値踏みでもするように上から下まで眺めながら、嬉しそうにされています。
 私は、新しいバイトの子なんだ、でも私のことを知っているんだ?と何も聞かされていなかったことに少しの憤りを感じつつも、その髪型や佇まいにそこはかとない既視感を感じていました。

「あ、かなちゃんは、里美は知っているよね?去年もあたしたちと来たし」

 お姉さまが中村さまに尋ねられると、

「うん。あなたたちの中ではけっこうM女弄りのうまい、ノリのいい子だなと思ってた。こっちの裸のお嬢ちゃんは新顔よね」

 そうお応えされた中村さまも、彼女の素肌を舐めるように見つめられています。
 彼女の青白い素肌は全身がほんのり薄桃色に染まり、両乳首も精一杯背伸びするように尖り勃ち、この理不尽な状況にも彼女が性的興奮していることを如実に顕しています。

「目隠し取ってあげるから、ちゃんと教えた通りみなさんにご挨拶なさい。ほら、レイコの両手はそこじゃないでしょ?ちゃんと言い付け通りにしなさいっ!」

 里美さまが繋いでいた手を離されると、すかさずその手をおっぱいの前に持っていって隠されようとされる彼女。
 お尻へのビンタと共に、それをビシッと窘められる里美さま。
 彼女の両手がおずおずとご自分の後頭部に上がっていかれ、両腋までも露わにしたマゾの服従ポーズ。
 腋毛の処理も若干甘めです。

 彼女の背後に回られた里美さまが彼女のアイマスクを外されようとしています。
 その真正面に私、彼女のアイマスクがゆっくり外されます。

「あっ、直子さまっ!」

「あっ…」

 ふたり同時に声を上げていました。
 私の理由は思いがけなく、まさしく見覚えのあるお顔だったから。

「わ、わたしは倉島麗子というえっちに虐められることが大好きで、直子さまのような素敵なマゾヒストになってみなさまの慰み者になりたい女です…本日はお招きいただきましてありがとうございます…まだまだ至らない点も多々あるとは思いますが、みなさまのご指導ご調教のほど、よろしくお願いいたします…」

 ほんの数ヶ月前、セルフボンデージのレクチャーで倉島さまはお客様、私は緊縛モデルのM女として出会い、そのときはクールな見た目ながら熱心で頭の良さそうなかただな、くらいにしか思わなかった、私と同い年の大学三年生の女性。
 その倉島麗子さまが、マゾの服従ポーズで恥ずかしそうに頬を染めています。

「へー、あなた、直子に憧れているんだ?ただのドマゾな直子の何にそんなに惹かれるの?」

 五十嵐さまが混ぜっ返すようなニヤニヤ笑いでお尋ねになります。

「そうですね…ご自分の欲望に真摯で貪欲なところ、です。あと、やられていること、やらされていることはとんでもないのに、直子さまがやられると可愛らしくてチャーミングに見えるところ…ですかね」

 私の瞳をまっすぐ見つめて頬を赤らめながら、私のほうが気恥ずかしくなるようなお言葉をくださった倉島さま。
 そして唐突に、私がまだノーズクリップを着けっ放しな豚っ鼻であったことを思い出しました。
 うわっ、恥ずかしい…でも突然外すのもヘンだし、お許しももらっていないし…

 急激に赤面しつつうろたえていると、みなさまが会話されているあいだにお車を駐車場に移動されていた本宮さまが、徒歩で静かに戻っていらっしゃいました。
 つかつかとお姉さまの前まで来られて、お辞儀をひとつ。

「これはひとつご提案なのですが、今日ここまで走ってきた感じで、高速は上りも下りもかなり渋滞していました。上下ともどこかで事故があったようで」

 本宮さまがお姉さまに、お仕事のご報告のように事務的にご説明を始められます。

「今日は土曜日ですし天気もいいことに加えて事故処理ですから、夕方過ぎまでこんな感じがつづくと思われますので、たとえば4時頃にここを出たとしても、ご自宅に着くのは9時近くになるかと」
「逆に夜の8時9時に出発すれば2時間くらいで東京に着くと思います。だから差支えなければ出発を夜まで伸ばされたほうがよろしいかと」
「もちろん渡辺さまに何かご予定があって何時までに帰りたいというご要望があれば善処はいたしますが…」

 本宮さまのご提案を黙って聞かれていたお姉さまが笑顔でご返答。

「別に帰ってからの予定なんて無いし明日は日曜だし、あたしは帰れれば夜中でも夜明けでも何時でもいいわよ。本宮さんにお任せ」

 お姉さまのお言葉を引き継がれたのは中村さま。

「だったらこの子、倉島さんだっけ、に直子の仕事の引き継ぎも出来るじゃん。ジョセの散歩。倉島さんも少しのあいだだけど憧れの直子と過ごせるし」

 こうして私たちの数時間の滞在延長が決まりました。

「運転手さんが来てくれたから、これで心置きなくお酒が飲めるわ」

 お姉さまの嬉しそうなお言葉。

「新しく来たM女志願の子も可愛らしいし、うちらももう一泊させてもらおっか?」
「いいんじゃない。明日は日曜だし」

 五十嵐さまと角田さまもお顔を見合わせて嬉しそう。

「寺っちに新しいお客様がみえたことを知らせきゃ。夕飯の用意も想定外だし」

 中村さまは思案顔で玄関口に向かわれます。

「直子は軽くシャワーしてから広間に来なさい。倉島さんも汗ばんでるみたいだから直子と一緒に行くといいわ。直子、倉島さんにここでの心構えとか、軽くレクチャーしてあげなさい。あんまり長湯はしないように。そうね、15分くらい見当で広間に戻ること」

 お姉さまにそれだけ言い渡され、お姉さまは里美さまとご一緒に玄関口に消えていきます。

「…こ、こんにちは…」

「こんにちは…」

 数か月ぶりの再会に、ふたりぎこちなくご挨拶。
 ふたりとも首輪とサンダルだけの全裸で、おまけに私は鼻の穴を上に引っ張られた豚っ鼻。

「こんな顔でごめんなさいね。ついさっきまで辱めをいただいていたから…」

「いえいえ、とてもチャーミングですごく似合っています」

 リアクションに困るお応えをくださる倉島さま。

「えっと、バスルームはこっちにあるの…」

 会話がつづかなくて、無言のまま木立に立ち入っていく全裸の女性ふたり。
 私が先に立ち倉島さまが少し遅れ気味になったとき、倉島さまから含み笑い交じりのようなお声がかかりました。

「直子さま、お尻にも尻尾付けてもらっているんですね?」

「えっ?」

 あわててお尻に手を遣ると、柔らかくて短い紐のようなものが。
 焦って紐部分を引っ張るとスポンと抜けたのは小さめ細めのアナルプラグ。
 立ち止まってしげしげと見ると、紐状のところはピンクに近い肌色の柔らかいゴム製でクルンと丸まっています。
 つまり豚さんの尻尾。

 さっきの達磨縛りのとき、どなたかがイタズラ心で挿入されたのでしょう。
 確かにあのときは全身性感帯でしたが、事後でもそれが挿入されているのがわからないくらい、私のお尻の穴って拡がっちゃっているんだ…
 その尻尾を隠すように左手に握り、地味にショックでしばらく無言で歩きます。

「あの、里美さまのところでバイトされているのですよね?いつから始められたのですか?」

 無言に耐え切れなくなって、私のほうから当たり障りのない会話を始めてみます。

「えっと、お盆開けた頃からですね。毎日じゃなくて週二、三回くらいです。配送のお手伝いとか在庫品の確認整理とか」
「お店に新しい麻縄をひとりで取りに行ったときに、私が大学で被服学科を専攻しているって言ったら、だったらうちの店でバイトしてたら就職先もすんなり決まるかもよ、って愛川さまに誘われて」

 いくぶん陽の翳った夕方間近ながら晴天の芝生を並んで進む全裸なふたり。

「暇なときには下着姿や裸で自縛の練習とか、新しいえっちなオモチャのモニターとかもやらされています。でも、直子さまにもう一度会えるかもしれない、っていうのがバイトをしている一番の理由です」

 倉島さまがまたまたリアクションに困るようなお言葉をおっしゃったとき、例の全面ガラス張りシースルーバスルームの前までたどり着いていました。
 ふうん、やっぱり里美さまはもう倉島さまと、ヤるべきことはヤッているんだ…

「なんなんですかこれっ!丸見えじゃないですかっ!」

 呆れたように大きなお声を出された倉島さま。

「この別荘のあるじさまのご趣味だそうです。ここでM女を虐めて、それをみなさまで眺めたり」

 苦笑交じりに説明する私。
 こんな屋外バスルームを初めて見せられたら、そういうご反応になるのはあたりまえです。

 ガラスのドアを開けて中に入り、ふたりまず首輪を外します。
 私はこれでやっとノーズフックからも解放されました。
 倉島さまが、私のそこだけ真白く残る首輪の陽焼け跡を眩しそうに見つめています。
 タオル類はひとり分しか用意されていないので、それを持ってふたりで浴室に入ります。

 最初のシャワーは倉島さまに譲り、私はそのあいだに髪が濡れないよう上にまとめています。
 少しうるさく感じるシャワー音の向こうから倉島さまのお声が聞こえてきます。

「あのう、この別荘のあるじさまって、どんなかたなんですか?怖いけれど偉い女性のかた、とは聞いているんですけれど…」

 里美さまってば、お姉さまと同じご説明をされているんだ、と思います。
 教えて差し上げても良いけれど、それではちょっとつまらないかな?でも同人小説を書かれている倉島さまなら先生のこともご存じで、感激されるかもしれないし…
 少しのあいだ考えてから、やっぱり教えて差し上げることにします。

「倉島さんは、百合薔薇学園サーガ、っていう小説シリーズ、ご存じ?」

「あ、はい。名塚毬藻先生ですよね。わたし、あの中の、かなり昔のお話ですけど古本で読んだ鬼百合と姫小百合っていうお話が大好きで…」

 ああ、やっぱり、と私も嬉しくなります。

「その名塚先生がここのあるじさまです。ふだんは品があっておやさしいかたなのですけれど、執筆中はお人が変わられるので覚悟されていたほうが良いかもしれません」

 あるじさまの本気ビンタの痛みを思い出しながら、ぼやかした感じでアドバイス。
 シャワーを交代して、私はシャワー、倉島さまはソープでからだ洗い。

「あのう、直子さま?」

 全身を泡だらけにされた倉島さまがおずおずと語りかけてきます。
 はい?と久しぶりのシャワーを気持ち良く浴びつつ応える私。

「直子さまはわたしの憧れなのですから、わたしに丁寧語は不要です。なんなら上からの命令口調でもいいですし、名前も、倉島とか麗子とか呼び捨てにしてください」

 今まで言われたことのない懇願に困惑する私。

「そんなこと言われても…同い年みたいだし、私のほうこそ、直子さま、なんてなんだかこそばゆくて…」

「いいえ、これは譲れません。直子さまはわたしのアイドルなんですから」

「だったら私は、麗子さん、って呼ぶね。それで出来るだけ普通に会話するから、それで許して」

 同い年のM女志願な女の子にもマゾっぽく許しを乞うてしまう私。
 そんな感じに少しだけ打ち解けたふたりは、背中の流しっこなど軽いボディタッチはあったものの、濃ゆいまさぐり合いなどはしないままシャワーを終えました。

 そのあいだに、倉島さまはこの滞在中にあるじさまによって陰毛を剃られ、パイパンを維持するためにエステの施術を受ける計画があることが聞き出せました。
 浴室を出て、いざからだを拭こうと思ったとき、バスタオルも一枚しかないことに気がつきます。

 バスタオルもまず倉島さまに譲って、倉島さまがおからだを拭く姿をボーっと眺めていたとき、違和感に気づきました。
 最初に出会ったとき、宙を衝くように尖り切っていた両乳首が今はひっそり。
 それどころか、恥ずかしがるように奥まで引っ込み凹んでいるんです。

「あ、これですか…」

 目を丸くして見つめる私の視線に気づかれたのでしょう、倉島さまがバスタオルを私に手渡しながら恥ずかしそうにお言葉をつづけます。

「わたし、陥没乳首なんです。刺激されるとムックリ起き上がるのですが、普段はこの通り引っ込み思案なまま…」

 初めて見た気がします。
 あ、でもしーちゃんもそんな感じだったかもしれない…
 興味津々で倉島さまのおムネを凝視しつつ首輪を嵌めると、倉島さまもつられて首輪を嵌め直します。
 そのとき少し、イタズラ心が湧きました。

「ねえ、麗子さんのおっぱい、少し触ってみてもいい?」

「あ、はいっ!どうぞご自由に。直子さまに触っていただけるのでしたら光栄です…」

 パッと頬を紅潮させられる倉島さま。
 両乳首も心なしかヒクッとご反応された気がします。

 向かい合って両手を倉島さまの両乳房にゆっくり近づけていきます。
 皮膚の感覚がぶつかり、ちょっと固めながら手のひらにちょうどいいサイズの滑らかな脂肪の感触。
 そのまま両手をゆっくりニギニギすると、みるみる洞窟から乳首がせり上がってきました。

 ムックリと勃ち上がった乳首をすかさず逃さず指のあいだに捕まえて、ギュッと挟むと、あんっ!またギュッと挟めば、あんっ!
 目の前の倉島さまが眉根にシワを寄せて切ないお声を上げています。
 その悶え顔が可愛くてしばらくのあいだ、あんあんあんあん喘がせていたのですが、ふと、早く戻ってくるよう言い渡されたことを思い出します。
 パッと両手を離し、洗面台に放置してあったノーズフックと豚さんの尻尾を掴みます。

「バスタオルは麗子さんが巻いていいから。急いでみなさまのところへ戻りましょう」

「ああん、そんなのずるいです。わたし濡れちゃいました。最後までシてくださいぃ」

 倉島さまが甘えたお声でおねだり。

「早く戻ってこいっていうご命令でしょう、バスタオル巻いて、早く行きましょう」

 後ろ髪を引かれる思いで魅力的な誘惑を断ち切ります。

「あれ、バスローブとかは用意されていないのですか?」

「ここではM女は基本全裸なの。麗子さんは来たばかりで慣れていないから、まずバスタオルを巻いて様子を見ましょう。大広間でどうなるかはわからないけれど」

 きっとみなさまの目前に出るや否やどなたか、たぶん里美さまに没収されてジロジロじっくり、全身くまなく視られしまうとは思いますが。

 胸から下を真っ白いバスタオルで隠した倉島さまの手を引いて、バスルームを出る私は首輪とサンダルだけの全裸。
 さっきよりもまた少し翳った芝生を早足で進み木立を抜けて正面玄関へ。

 扉に鍵は掛かってなく、重々しい外開きの扉を開けた途端にハッと息を呑まれる倉島さま。
 初めて足を踏み入れた人ならどなただってそうなるでしょう。

 壮麗な沓脱を超えてお洒落な室内履きに履き替え、もう一枚の観音開きを超えて大広間に着いても、倉島さまは唖然とするばかり。
 豪華な大広間の一画に、いささか不似合いな庶民的な服装をされたみなさまがたむろっておられます。
 ほとんどのかたはTシャツかスウェット姿、一番フォーマルぽいブラウス姿なのは運転手の本宮さまだけ。

 みなさまが囲まれるテーブルには色とりどりの飲み物とおつまみが並び、どうやらアルコールが始まっているようです。
 もちろん本宮さまだけは飲まれていないのでしょうが。


2024年8月25日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 11

「直ちゃん、ちょこっと勘弁ね、そこに仰向けに寝そべってくれる?」

 石畳から少し外れた芝生部分にふんわり柔らかそうな大きめのバスタオルを敷いてくださった全裸の寺田さまが小声でエクスキューズしながら私におっしゃいます。
 リードが外されご命令通りに寝そべると、寺田さまはまず私のソックスを履いた右足首をやおら私の顔側にグイッと引き寄せます。
 持ち上がるお尻、開く股間。

 頭側に持ってこられた右脚の膝裏を私の右腕で上から押さえ込むように固定しつつ、くの字に曲がった右脚の足首を右手首と交差させ、麻縄で手際良く一括りにされました。
 頭方向へ引き寄せられた右腿を右腕で押さえ付ける状態となり、私の股間の右半分が半開状態。
 左足をどんなに動かしても隠すことは出来ません。

 いきなりとんでもない格好にされちゃったのですが、近づかれたときに寺田さまのおからだからほのかに立ち昇るフローラルの甘美な香り。
 間近で拝見する少し小麦色に焼けたキメ細かく滑らかそうな素肌。
 前屈みになられた寺田さまの豊満なおムネが眼前でユサユサ揺れて、このままギュッと抱きすくめられたい、と思ってしまいます。

 そんなしょうもないことを考えているうちに左脚も同じように持ち上げられ、あれよという間に私の股間は180度以上に全開。
 右腕と右足首、左腕と左足首を大股開き全開で縛られ、あられもなくマゾマンコがお天道様と直撃です。
 自分の両腕で自分の両脚を押さえ付ける、いわゆるマングリ返しの格好で身動き取れない状態のまま、見事に拘束されてしまいました。

「このM女はバレエ経験者でからだが柔らかいという情報がありましたので、僭越ながら達磨縛りにしてみました」

 全裸の寺田さまがあるじさまへ事務的なご口調でご報告。

「ふふ、無様な格好ね。いいじゃない寺田。絵面にインパクトがあるよ」

 あるじさまが私に近づいてこられ、私の少し持ち上がっている左尻たぶを雪駄のおみ足で軽く蹴られます。
 私のからだ全体が右側へとごろんと傾きますが、すぐに元通り。
 どんなにぞんざいに扱われても文字通り手も足も出せない、まさに肉達磨状態。

 そんな私の痴態を小さなデジカメでいろいろな角度からパシャカシャ撮影されるあるじさま。
 私はどうすることも出来ず、媚びるようにあるじさまと全裸の寺田さまを見上げるばかり。
 地面から見上げる寺田さまの裸身の凹凸も迫力満点です。

「あら、こんなに恥ずかしい格好にされているのに、もうマンコからよだれ垂らしているじゃないか?ケツ穴までグッショリ濡らして」

 あるじさまがレンズを向けつつ、イジワルク私をお言葉責めしてくださいます。

「こんなマンコおっ広げの格好にされたのに感じているんだ?オナ子、恥ずかしくないのかい?」

「…あんっ、とっても恥ずかしい…です…」

「ふん、恥ずかしいのにマンコはこんなに濡れちゃうんだ?本当は恥ずかしいのが気持ちいいのだろう?」

「いえっ、そういうことではなくて、おツユが多いのはただの体質で…」

 こんな小芝居がいつまでもつづけばいいと、敢えてあるじさまのお言葉に反論してしまう私。

「はん、体質が聞いて呆れるよ。ただのドスケベ淫乱ドマゾのクセにっ!」

 寺田さまから手渡された乗馬鞭で右の尻タブをバチンと打擲されます。

「…あうぅっ、あんっ、あるじさまぁ…」

「何媚びた声を上げているんだい。寺田、こいつに鼻フックをかませなさい。こんな無様な肉達磨には不細工な豚っ鼻がお似合いだ」

 寺田さまがすぐに傍らのショッパーから取り出され、私の鼻先にぶら下げられる見覚えのある器具。
 数ヶ月前にうちのショップを訪ねられた女子大生のかたたちにセルフボンデージのレクチャーをさせていただいたとき、最後の記念撮影で生まれて初めて施されたノーズフック。
 その写真も見せられたのですが、確かに凄く不細工な豚っ鼻に成り果てていました。
 あのときはボールギャグも噛ませられていたっけ…

 豚さんで思い出したのですが、そう言えば大好きなあるじさまと寺田さまが揃っているのにジョセフィーヌさまのお姿がありません。
 暑い盛りですからどこかの木陰でゆっくりお昼寝でもされているのでしょうか。
 大好きな寺田さまのオールヌードが視れるせっかくのチャンスなのに…

 そんなことをとりとめもなく考えているうちに鉤状の突起ふたつが私の鼻の穴ふたつを的確に捉え、紐状のベルトが私のおでこから後頭部を張り詰めて通り、首輪の後ろにカッチリ取り付けられます。

「あーーっ、いやーーっ!…」

 私の鼻の穴ふたつが強く上方に引っ張り上げられ、つられて上唇まで軽く引っ張り上げられてしまいます。
 相変わらずパシャカシャ写真を撮られるあるじさま。
 ちゃんと処理はしているつもりだけれど、鼻毛とか出ていないといいのですが…

「ますますオナ子にお似合いの姿になったじゃないか。でも、豚ヅラになってもまだ可愛いのがなんだか腹立たしいね」

 素直に喜んでいいのか困るご感想を述べられるあるじさま。
 その顔を知っている私にとっては、恥ずかしさと屈辱感が倍増なのですが。

「おや、マンコからのスケベ汁もどんどん溢れて洪水のようだね。まったくど淫乱なメス豚だ」

 呆れたようなお声のあるじさまが、今度はさっきより強く私の左尻たぶを蹴飛ばします。
 仰向けだった姿勢が転がされ半身になったところをなおも足で押され、半回転してうつぶせに。
 バスタオルからは完全にはみ出して全身が芝生の上。
 もちろん手足は緊縛されて動かせませんから、顔面支点で両脚の膝が地面を突き、お尻だけ高く上げた四つん這い、いえ、三つん這いです。

「ほう、ずいぶんメス豚らしい格好になったじゃないか。家畜奴隷のおまえには四つ足のほうがお似合いだ」

 左頬を芝生に埋めている私の眼前にしゃがみ込まれたあるじさま。
 私の顎に指を添え、無理矢理正面を向かされ顔を覗き込まれます。
 おっぱいは地面にべったり押し付けられ、両手両足拘束で膝立ちのお尻だけ持ち上がる、かなり苦しい体勢です。

「ほら、豚らしくブヒブヒ鳴いてみな」

 私の顎に指を添えて上を向かせ、別の手のカメラで私の顔のアップをパシャパシャお撮りになるあるじさま。
 その背後から全裸の寺田さまがあるじさまに日傘を差し掛けていらっしゃいます。

「…ぶ、ブヒ…ブヒブヒ…」

 ご命令通りに口に出した途端、得も言われぬ屈辱感が全身に広がります。

「うまいうまい。もっと大きな声で」

「ブ、ブヒブヒー、ブヒブヒブヒー…」

 バチバチーンッ!

「ああんっ!」

 鳴いている最中にあるじさまからの強烈な往復ビンタ。
 私の両頬と全身がカッと萌え立ちます。

「ひっぱたかれて何うっとりした顔をしてるんだい、気持ち悪いやつだね。でもまあ、うまく鳴けたご褒美はやろう」
「寺田、こいつの牝穴にずいきをぶち込んでおやり。ドロドロだから乾いたままでも難なく咥え込むだろう」

 あるじさまが立ち上がられ、呼応するように寺田さまのおみ足も私の視界から消えました。
 視線のずっと先は建物の正門、お尻を向けているのは玄関前の石段です。
 程なく私のマゾマンコにいきなり何か固いものが捩じ込むように乱暴に侵入してきました。

「あぁーーーーっ!」

 予期はしていたとは言え唐突だったので、自分でもびっくりするほど大きな声が出てしまいました。
 始めこそゴツゴツしていましたが、膣に溜まっていたおツユと徐々に馴染んでしんなりフィットしてくるこの感覚。
 紛れもなく肥後ずいきさまです。
 ずいきさまはすぐに、私の中でゆっくりとしたピストン運動を始められます。

「これがオナ子の好物なのだろう?この数日で三本も四本も味わい尽くしたそうじゃないか。これは餞別だ。存分に味わえ」

 あるじさまのお声がお尻のほうから聞こえ、ときどき乗馬鞭でお尻をピシッと叩かれます。
 そのあいだもずいきさまのピストン運動はつづいてますから、ずいきさまを動かしていらっしゃるのは寺田さまでしょう。

「あ、うごかさないでっ、んんーっ、いいぃーーっ、あんっ、あーーんっ、もっとぉー、もっとおくまでぇーっ!」
「ああぁーっ、いいっ、いいっのっ、おまんこいいっ、やだっ、いいっ、いっちゃうっ、いっちゃうーっ!!」

 唐突に始まったご褒美展開に私の性感帯は瞬く間に全開となり、喘ぎ声の暴走が止まりません。
 辛い姿勢で地べたに投げ出され身動きもままならない境遇に、被虐感もどんどん高まります。
 私の視界にはどなたのお姿もありませんので目を瞑り、下半身から押し寄せる甘美な快感に任せて心ゆくまで身悶えます。

 グングン昂ぶる性感と共に私のお尻のほうが騒がしくなっていることに気がつきました。
 私の奔放な淫ら声が聞こえちゃったのでしょうか、お屋敷の中からみなさま出てきちゃったみたい。

「あー寺っち、素っ裸になってあたしのペットに何しているのよー、なーんてね。あたしはネトラレらしいから、ぜんぜんかまわないけど。どんどんやって」

 お道化たお声はお姉さま。

「ある意味、寺っちって直子の上位互換かもね。先生のご命令とは言え人前で真っ裸になっても全然恥じ入ることなく、むしろ、さあ視なさい、って感じ。確かにボンキュッボンでナイスプロポーションだからそれもわかるんだけど、なんかムカつく」

 ご冷静に分析されるのは五十嵐さま。
 寺田さまって私と同類の、見せる子ちゃん、じゃないかとのご見解に、勝手に寺田さまに親近感を抱いている私。

 わざわざ私の顔のほうまでやって来られて、喘ぎ悶える私の顔を覗き込まれるのは中村さまと角田さま。

「へー、豚っ鼻にしてもらってるんだー」

 と中村さまが笑うと、

「でもこれはこれで可愛いじゃん。とても直子らしい」

 とまたまたリアクションに困るご感想を述べられる角田さま。

「なに人間様の言葉で喘いでいるんだい?おまえに許されているのは豚の鳴き声だけだよ。喘ぐならブヒブヒ喘ぎなさい」

 乗馬鞭で私のお尻を強烈に叩かれつつ、苦笑い交じりでおっしゃったあるじさまの叱責がお尻のほうから聞こえました。
 一斉にドッと沸かれるみなさま。
 ご命令にすぐさま素直に従う私。

「んーーっ、ぶひぃーんっ、ブヒブヒブヒーーンッ!あっ、あっ、ヒイーーンッ!!」

 寺田さまであろうおかたが出し挿れされているずいきさまは、浅く深く、的確に私の膣壁を蹂躙し、絶頂への階段を着実に昇り詰めつつあります。
 乗馬鞭による打擲も、左右の尻たぶ満遍なく、ときに弱くときに強く、ベロの部分でスーッと恥丘を撫でられたりと、完璧なアシスト。

「ブヒ、ブヒブヒーーン、ブヒブヒブヒっ、あんっ、ブヒブヒブヒブヒーーんッ!!」

「鞭を振るうの疲れちゃった。どなたか代わってくださらない?」

 あるじさまがお尋ねされるとすぐにご反応されたお声は五十嵐さま。

「はい、はい、うちがやりまーす」

 少しのあいだ鞭が止み、すぐに強烈な一発が右尻たぶに炸裂。

「ブヒィーんっ!!」

「本当に無様で浅ましいメス豚っぷりだこと」

 あるじさまの落ち着いたお声が聞こえます。

「もしも本当にこんな格好のM女を屋外に一晩放置したら、どんなことになってしまうだろうかね…」

 お独り言っぽくあるじさまがつづけられます。

「…時代物だったら宿場町の旅籠や女郎街の大店の軒先とか、現代ものだったらラブホ街の暗がりとかホームレスがたむろする公園の中…」
「大きな声は出せないように猿轡、目隠しもしたほうがいいね。拉致られないような工夫も必要だな…」
「暗がりに乗じて不埒な輩が列を作って肉棒が次から次へとブチ込まれる、M女も気が可怪しくなるくらい大満足して身も心もイキ果てる…」

 恐ろし過ぎる妄想を淡々と口にされるあるじさま。
 でも私はずいきさまがくださるめくるめく快感でもはや天国一歩手前、何も考えられません。

「ヒィーッ、ブヒィィーーっ!!」

「イメージがいい感じに固まってきた。達磨縛りの肉便器か。寺田、執筆に戻ります。あとはよしなに」

 あるじさまの力強いお声が聞こえ、スタスタと少し遠のかれたのでしょう、距離を感じる張りのあるお声がすぐにつづきます。

「それで寺田、オナ子は今日で最後だからしっかり存分にイカせてやりなさい。それが終わり次第裸のままわたくしのもとに戻ってくること。まだまだやってもらいたいことはあるからね」

「はいっ、先生!」

 忠誠心溢れる寺田さまのお答えが聞こえたかと思うと、すぐに、うふふ、と意味深な含み笑い。

「お許しが出ちゃったから本気出すわよ。直ちゃん、覚悟はいい?」

 寺田さまの弾んだお声が合図となって、ずいきさまの動きが一変します。
 それまで膣壁をねっとりねぶるように動いていたずいきさまが、ずっぽり奥深くまで潜り込まれます。
 それから膣粘膜の行き止まりをコツコツ細かく叩くような小刻みなストロークが始まりました。

「あっ、あっ、あっ、そこっ、だめっ、いやっ、ブヒッ、ブヒッ、ブヒィーぃぃぃっ!!」

 豚さんの鳴き声をしなくちゃと思うのですが、思うより先に淫声が湧き出てしまいます。
 女性器全体を震わせてくるような小刻みな振動に、ずいきさま特有の甘痒いような疼きが満遍なく行き渡り、腟内の粘膜がゼリーとなって蕩け出ちゃいそう。

「ああんっ、イッちゃうぅっ、ブヒィ、ヒィィーっ、そこっ、もっとぉっ、んんんーっ!!」

 クリットやお尻の穴もどなたかが弄られているようですが、もう何がなんだかわかりません。
 小さく何度もイキながら、より大きなオーガズムが待ち構えている感じ。
 もうどなたのことも気にならず、ずいきさまがくださる快感だけに集中していました。

「あーーーっ!!イッちゃうっ!!イッちゃいます!!ごめんなさいっ!!いぃぃぃーーーっ!!!!!!」

 からだが粉々に弾け飛ぶような波紋状の膨大な快感に翻弄されて、なぜだか謝りながら、私は意識を手放したようでした。

 …

 口中に甘苦く刺激的な何かが侵入してきてぼんやりと目が覚めます。
 わけもわからずその何かが喉を通り過ぎて胃の腑に落ち、カッとからだが燃え上がって完全に意識が戻ります。

「ブランデーよ。直子、また気絶しちゃっていたの」

 私の顔のところにしゃがみ込まれたお姉さまが、お優しくおっしゃってくださいます。
 私は最初に寝そべったふわふわバスタオルの上に仰向けの立膝で寝かされていました。
 手足を縛っていた縄は解かれ、両脚のあいだにグズグズに濡れそぼったずいきさまがポツンと置いてありました。

「まったく、応接に暇がない、っていうのはこのことね。直子のいくところに陵辱あり、って感じ。戻ってきてからシャワーもまだなんでしょ?」

「はい…」

 お姉さまの傍らには五十嵐さまと角田さまがいらっしゃり、他の方々のお姿は見えません。
 相変わらず燦々な陽射しですが、少し陰った感じも。

「もう三時過ぎたし帰る準備もしなくちゃだから、早くシャワーを浴びていらっしゃい。立てる?」

 お姉さまのお優しいお言葉に、そっと上体を起こしてみます。
 視界が仰ぎ見から水平に移ったとき、なんとなく鼻の辺りに違和感が…

「あはは、なんかしっくりきていたから忘れていたわ。鼻フックも外してあげなきゃね」

 お姉さまが笑いながら私の顔にお手を伸ばしかけられたとき、正面に聳えるお屋敷の門から、静かなエンジン音と共に一台の乗用車が侵入してきました。
 思わずお手が止まるお姉さま。
 反射的におっぱいを両手で庇う私。

 その乗用車は石畳をゆっくりと徐行しながら、こちらに近づいてきます。
 ピカピカに磨かれた大きくて黒塗りの厳かな外見、こんなお車、どこかで見覚えがあったな、と思う間もなく、私たちの2メートル先くらいで静かに停車しました。

 運転席側のドアが開き、長身細身なシルエットが現われます。
 襟元を広めに開いた白いブラウスに黒のパンツ。
 ショートなセシルカットのシャープなお顔立ちで丁寧にお辞儀されるそのかたは、何度かお世話になったことのあるハイヤー運転手、本宮さまでした。

 唖然としている私たちにキッチリお辞儀をされた本宮さまは、キビキビとした動作で後部座席左側のドアへと向かわれ、優雅にドアを開けられます。

 ドアから降り立ったのは、外国のバンドらしいロゴが描かれただっぷりとしたTシャツにショーパン、サンダル、サングラス姿のリゾート感とオフモード感が満開な女性、うちの会社の通販及びショップ担当な愛川里美さまでした。
 その右手にはどなたかの手が握られているようで、もうおひとりいるみたい。

「段差になるから気をつけてね。一歩一歩確認しながらゆっくり降りなさい」

 里美さまのお優しげなお声が聞こえ、もうおひとかたを誘導されています。
 最初に白いサンダルの素足が覗き、やがておからだが現われるにつれて、そのかたがどうやら裸であることがわかりました。


2024年8月15日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 10

 それからは、私の膣口にこけしさまが挿入されては去りが何度もくり返され、そのたびに私はビチャビチャと潮を撒き散らしていました。

「あーあ、こうなっちゃうとこの子は、もう何をやっても制御不能なのよ。ずっとイキっぱだから最後にあなたたちに、人間ってこんなになっちゃうんだっていうくらい、強烈なオーガズムを見せてあげる。直子が気絶しちゃわなければ、の話だけれどね」

「えっ?大丈夫なのですか?」

「うん、直子はずっとシアワセの真っ只中だから、たぶん大丈夫」

 朦朧とした頭にお姉さまとどなたかとの会話が聞こえてきます。
 細かいことは理解出来ないけれど、お姉さまが私を更に悦ばせようとされているニュアンスは感じています。
 それを私はすっごくシアワセに感じています。

「それじゃあ今度はあなたがこけしを担当して。それであなたはこの無駄にやらしく目立っている三点、お豆と乳首を虐めてあげて。潰しても捻ってもひっぱたいても、何しても大丈夫だから」

 お姉さまのお声が聞こえ、担当替えがあったみたい。
 クリットにズキンという刺激を感じたので洗濯バサミが外されたのでしょう。
 こけしさまもすこしのあいだ膣の中でスンと休んでおられたのですが、またすぐにソロリソロリと動き始められます。

 今度のこけしさまの動きは激しさが影を潜め、膣壁全体を満遍なくねぶるようなねっとりとした動き。
 対称的にクリットのほうは無造作にむんずと摘まれギュッと捻られたりグイッと引っ張られたり。
 いずれにしても私の快感はとどまるところを知らず、苦痛も恥辱もすべて快楽へと変換され、より高く昇り詰めるだけ。

「あっ、そこっだめっ、もっとっ、もっとつよくぅ、あんっ、またイクっ、またイクぅぅっ!!!…」

 絶え間ない甘美なオーガズムの波に翻弄される私。
 からだ全体が性感帯になっちゃっています。

「あらあら、クリちゃん虐めに夢中で乳首まで手が回らないみたいだから、おっぱいはあたしが担当してあげましょう…」

 お姉さまのお声がどこかから聞こえたと思ったら、ブリッジ状態でぼんやり見えている地面と草むらに割り込むように、お姉さまのスリムジーンズから伸びる華奢でスッとお綺麗な生足首と白いスニーカーが現われます。
 首を必死に曲げて見上げると、見下ろすお姉さまと視線が合いました。

「気持ち良さそうに喘いでいるけれど、腕が落ちてブリッジが低くなっちゃっているわよ?腕をしっかり伸ばして綺麗にアーチを描かなきゃ駄目じゃない。手伝ってあげる」

 おっしゃったと同時に左右の乳首が同時にギュッと摘まれます。
 ってお姉さま、さっきまでビデオカメラをお持ちだったはずのに、なんで両手が使えるのですか?

「あなたもクリトリス摘んでね。イチニのサンでグイッと上に引っ張り上げるから」

 お姉さまのお言葉が終わるか終わらないかのうちに私のクリトリスをもてあそんでいるどなたかの指先にギューッと力が入ります。
 すかさずお姉さまのお声でイチニのサン!

「いやぁーーっ!いたぃぃぃーーっ!!いいぃぃーーっ、んんーーーぅぅぅっ!!!」

 左右の乳首とクリトリスが二等辺三角形を描いて凄い力で上に引っ張られ、敏感な恥部三点を襲う激痛が喩えようの無い快感に変わりイキ果てます。
 胸から下腹部にかけてが上方へと引っ張り上げられ、地面に突いていた両腕が伸び、結果、ブリッジのアーチが見事に復活します。

「うん、綺麗なブリッジ。まだまだがんばれるじゃん。そんな直子にはご褒美を上げましょう」

 両乳首を引っ張る激痛は去っていましたが、相変わらずの疼痛がジンジン両乳首を覆っています。
 お姉さまの足首も視界から消えたし、と首を持ち上げると、両乳首にはしっかりそれぞれ洗濯バサミが噛み付いていました。
 膣内とクリットを蹂躙する刺激は休むことを知らず、快楽の大波小波が相変わらず寄せては返しています。

「あんっ、いいっ、またイクっ、またいきますっ!いやっ、だめっ!!んんんぅぅぅぅーー!!!」

「あなたたちも気になってるでしょ?オマンコの下にある手つかずなもうひとつの穴…」

 ハアハア息も絶えだえな私の耳に、お姉さまのお声が今度は私の下半身のほうから聞こえてきました。

「さっきはあなたたちにはまだ早いかな、って言ったけど、この際だから見せてあげる。浅ましすぎるドマゾ女のお下劣なイキザマ」

 お姉さまの弾んだお声が聞こえてきます。

「もっともこんなふうになった直子だと、どこ触っても感じまくっちゃうトランス状態なんだけどね。でもまあ話のネタにはなるはずよ。絵面のお下品さがかなりインパクトがあるから」

 含み笑い混じりにおっしゃったお姉さま、おふたりが虐めている手にストップをかけたようです。
 膣からこけしさまが引き抜かれ、クリットへの愛撫も止まりましたが、私は余韻でまだビクンビクンと小イキ状態。

 束の間放置されて徐々に呼吸も落ち着き、もっと刺激が欲しいなと性懲りもなく思ったとき…
 お尻の穴をスッと撫ぜられました。

「はうんっ!」

 すぐに、多分私の愛液であろうヌルヌルした粘液を纏った細い指先が私のアヌスに侵入してきます。

「あんっ、あーーっ、そこはだめーーっ!」

「うわっ、ズッポリ…」

 驚愕満点なおふたりのお声がユニゾンで聞こえます。

「ほら、この子はこんなところ弄られても感じまくっちゃうの。お尻の穴に指突っ込まれて悦んじゃうのよ」

 お姉さまのご愉快そうなお声とともに私の肛門をお姉さまの指が出たり入ったり。

「ぬぅっ、うーーんっ、あんっ、あはーんっ、ぬふぅーんっ…」

 膣穴とはまた異なる恥辱感強めな背徳感溢れる快感。
 こんなところを弄られて感じちゃうなんて…でも気持ち良いのだからしょうがない…ああんっ、気持ちいいっ…

 お尻の穴がムズムズ疼き、何か余計なものまで出てしまいそうな不安。
 そのうち出入りする指の感触が落ち着き、そのまま指が奥へ奥へと潜り込んでくる感触。

「うわっ、二本も…」

 というどなたかのお声が聞こえたので、お姉さまの人差し指に中指も加わったのでしょう。
 深く挿入された指先が粘膜を介した膣側に折り曲げられ、腸壁越しの膣壁がトントントンとリズミカルに刺激されます。
 その瞬間、今までとは桁違いの凄まじい快感が下腹部から全身へと広がりました。

「あっ、あっあんっ、いいっ、いいっ、そこっ、あっ、あーんっ!!」
「いやっ、いやいやいやっ、いくぅ、いっちゃうっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁーーっ!!!」
「んっ、んんーーーーっ、うぬぅぅぅーーーーっ、んぐぅぅぅーー、うっ、うぅぅぅっーーっ!!!」

 ブリッジの両腕を必死に踏ん張ったまま、あられもなく悶え乱れ暴れます。
 何度も何度も大小の快楽の波が寄せては返し、為す術なく翻弄されます。
 蓄積された快感は、やがて大きなうねりとなって終わらないオーガズムが訪れます。
 腸壁への愛撫とともにお尻をペチペチと叩かれる、そのリズムと同期して何度も何度もイキ果てました。

「…凄かったでしょ?これがケツマンコの威力。お尻側からのGスポット責め。あーあ、こんなにシオ撒き散らしちゃって…」

 手放しかけた意識の向こう側からお姉さまのお声が聞こえてきました。
 うるさいほどハアハアいっているのは自分の呼吸、全身あちこちの皮膚が意志とは関係なくヒクヒク引き攣っています。
 ブリッジはいつの間にか崩れ、膝から下の両脚だけ鉄棒の支柱に縛られたまま、地面に仰向けにだらしなく寝そべっていました。

 ヘンタイ過ぎる、信じられない、というお姉さま以外のご興奮気味なお声が耳に届いていますが、私には意味を成さず、五感すべてが放心してしまっています。
 寝そべったまままどろむように再び意識を手放しかけたとき、お姉さまの一際大きなお声が私の鼓膜を揺らしました。

「あら大変!あなたたち、もう2時を過ぎちゃってるわよ、部活、大丈夫?」

「えーーっ!?ちょっ、やばいぃーっ!」

 それからドタドタと走り去る音がして、そのあいだにお姉さまが私の足元にしゃがまれて支柱から解いてくださいます。
 両脚が開放されて私がよろよろ立ち上がる頃、おふたりがそれぞれバッグを提げてお姉さまの傍に駆け出してこられます。
 メガネの彼女さまがおもむろに小さな紙片を差し出されます。

「これ、わたしのケータイ番号ですっ。写真、必ず送ってくださいねっ!」

 息せき切られて投げつけるようにおっしゃられたかと思うと、踵を返されておふたりとも校門のほうへと猛ダッシュ。

「自転車、気をつけて事故らないように行きなさいねーっ、今日はありがとーっ」

 お姉さまが笑いながらおっしゃられたお礼も聞こえたかどうか。
 校門前の自転車にそれぞれ飛び乗るように跨り、瞬く間にお姿が見えなくなりました。

「やれやれ、想定外のハプニングだったわね。直子は充分愉しめたようだけれど」

 少しお疲れ気味っぽいお姉さまが苦笑交じりで汗みずくな私に広げたバスタオルをそっと掛けてくださいます。
 汗をザッと拭ったところでクーラーボックスにまだ残っていたスポーツドリンクを手渡してくださり、私はゴクゴクとそれを飲み干します。

「でもギャラリーがいなくなっちゃうと一段落ついちゃった気がして、一段落つくとこんな炎天下の暑さに耐えられなくなっちゃう」

 お姉さまがお独り言っぽくボソッとつぶやかれます。

「あたしたちもそろそろ戻ろうか。お迎えももうそろそろ着く頃だろうし」

 お姉さまのご提案で私たちもお屋敷に戻ることにします。
 私は敢えて服を着直すようなこともせず、首輪と愛液でベトベトなソックスにサンダルの全裸で、助手席にバスタオルを敷いてお車に乗り込みます。
 お車のクーラーが効いてきた途端、生き返る気分。

 お車の中では、お姉さまが運転されながらギャラリーになってくださったおふたりのご印象を、楽しそうにお話してくださいました。

「彼女たちと話していて、背の高いほう、髪を後ろで束ねてたほうね、の彼女はかなりウブなように感じたのよね。まあ、いわゆる下ネタ的な意味で」

 お姉さまがおっしゃるのはポニーテイルの彼女さまのことでしょう。

「人当たりは良いけれど、まあ普通の優等生っていう感じで、つまり奥手」
「たぶんあまりオナニーとかしていないんじゃないかな。だからあんまりヘンタイ的なことするとすぐ逃げちゃいそうだと思ってさ」
「だから早々と撮影係に任命したの。責任感はありそうだったし、役目を与えていればそうそう逃げ出せないでしょう」

「メガネの彼女のほうは、大人しそうな顔していたけれど相当なむっつりさんね。夜な夜な独りで性的快楽を追及するタイプの耳年増」
「直子を裸にしたときからすっごく嬉しそうにしていたし、縛ったりお尻叩いたりにも過剰に反応してたから、エスッ気もまあある感じ」
「ふたりとも男性経験はまだみたいね。レズッ気も感じなかったけど、メガネのほうはマゾ虐めは好物みたい」

 お姉さまのご感想をお聞きして、私も行為の最中に感じたことをお話ししました。

「ブリッジのときに、最初にこけしさまを突っ込まれたのがポニーテイルさま、交代されてメガネの彼女さまと思ったのですが…」

 ブリッジのときはみなさまのご様子が見えなかったので、それまでいろいろされた感触から私はこう予想していました。
 当たりよ、とお姉さまがお答えくださいます。

「ポニーテイルの彼女さまのほうは、からだの触り方に慣れていないっていうか、からだへの扱いがぞんざいな感じがしていました。だからこのかた、ひょっとしてご自分で慰めたことがまだないのかな?なんて。クリトリスも思いっきり潰してきたし…」
「逆にメガネの彼女さまのほうは、愛撫がいちいちねっとりしていて触り慣れているていうか、きっとご自分のからだでいろいろ試しているのだろうな、絶対オナニー知っているな、なんて思っていました」

「ふーん、直子もそんなこと考えていたんだ。まああたしらの予想が的外れだったとしても、あの子たちにとって青天の霹靂みたいな光景が目の前で繰り広げられたのは事実よね。直子のケツマンコ爆イキ大量シオ撒き散らしまで見ちゃったんだから。この先の人生がヘンな方向に向かわないことを祈るばかりだわ」

 お姉さまがお芝居っぽく両手を合わせてお祈りのポーズ。
 うふふとふたりで笑います。

「それでお姉さまはおふたりに、本当に私の恥ずかしい写真を送られるつもりなのですか?」

 別れ際に手渡された白い紙片のことをふと思い出し、尋ねてみます。

「ああ、まあ、あたしから言い出したことだし約束は守るべきよね。彼女たちだったら約束通りネットに拡散とかもしなさそうだし、オナニーのオカズにしてもらえたら直子も嬉しいでしょ?」

 イタズラっぽくおっしゃるお姉さまを見て、確かにそれも悪くないなと思います。
 お名前もついぞ聞きそびれたままの彼女さまたちですが。
 涼しい車内で心地良い疲れを感じつつ、そんな他愛も無い話題に興じているうちにもお車は順調に進み、お屋敷の一画が見えてきました。

 門を抜けて石畳を徐行して駐車場へ。
 出てきたときと同じ場所に静かに駐車しました。

「とりあえず軽くシャワーを浴びてから大広間に来なさい。その後お部屋に戻って帰る準備をするから」

 エンジンはまだ止めず冷房の効いた車内で、女子学生風編込みカチューシャな私の髪を解いてくださるお姉さま。
 お車の時計を確認すると午後二時四十分。
 ポニーテイルとメガネの彼女さまたちは無事に部活に間に合ったかしら、とふと思います。

 それからエンジンを止め荷物を降ろし、全裸の私にはトートバッグだけを持たせて正面玄関へと向かいます。
 もう今日でこのお屋敷ともお別れなのだなと思うと感傷的な気分。
 あと一週間は居たい感じです。

 玄関扉下の石階段前まで来てお姉さまが私からトートバッグを取り上げられ、トートバッグからバスタオルだけ取り出され、私に手渡してくださいます。

「はい。さっさとシャワーして、終わったら裸で大広間にね」

 それだけおっしゃって私の裸の背中をパチンとはたいたお姉さまが石階段を上がられ、玄関扉の向こうへ消えたのを確認してから、私は木陰のほうへと足を向けます。
 木陰を超えた芝生の端っこにあるシースルーなバスルーム。
 そこを使うのもこれが最後でしょう。

 今日までにここでやらかした破廉恥な行為の数々を次々に思い出し、赤面と共にセンチな気分に浸りつつ、ふと目を上げると、芝生脇の名塚先生のお仕事部屋和室のガラス戸が大きく開いているのが見えました。
 おやっ?あそこの引き戸が開いているのは珍しいな、と思い足を止めて見ていると、すぐに中から人影が出てきました。

 最初に出こられたのは名塚先生。
 涼しげなえんじ色の作務衣姿で、よく芸能人のかたがしているような縁が大きくて茶系のセレブサングラスをかけていらっしゃいます。
 その手には大きめなショッパーがおふたつ。

 その後ろから白い日傘を差しかけるようにつづかれる大柄な肌色の人影。
 遠目ながらギャングの人がしているような黒サングラス以外、どう見ても全裸の女性です。
 芝生に降り立った名塚先生の背後に日傘を差しかけつつスクッとお立ちになったそのボン・キュッ・ボンなお姿は…
 なんと寺田さまでした。

 芝生の上をご姿勢良く、スッスッと歩いてこられるおふたりの人影が、やがて芝生の端で呆然と立ち尽くす私の姿を見つけられたようでした。

「あら、あなた、お戻りになっていたのね。だったらちょうどいいわ。あなたのほうが適任だから」

 謎なことをおっしゃりながら私の目前まで来られた名塚先生と全裸の寺田さま。
 間近で見る寺田さまの、全裸であることをまるで恥ずかしがる素振りもないままスクッと立っているその立ち姿の美しさといったら。

 乳房は丸みを帯びてボリュウミーながら両乳首は上向きにツンと尖り、キュッとくびれたウエスト、下敷きみたいにまっすぐな下腹部に美しい縦長のおへそ。
 ヒップは逆ハート型にボンとせり出し、恥丘の上で狭い逆三角形に刈り揃えられた薄めの陰毛。
 背中とVゾーンがら空きのレースクイーンレオタード型にうっすら残る日焼け跡が、均整とれ過ぎな裸身をいっそうエロティックに引き立てています。

「さんざんもてあそばれたマゾ女が見せしめのために恥ずかしい姿で玄関外に放置される、っていうシチュの描写なんだけど、なんか、これだ、っていうイメージが湧いてこなくて」
「それで寺田にモデルをお願いして実際に外でいろいろやってみようとしていたところなの。でもオナ子がいるなら、オナ子のほうがイメージが湧きそう。寺田はやっぱり年増だしグラマー過ぎるから」

 なんだかとんでもない場面に出くわしてしまったみたい。
 どうやらシャワーどころのお話では無さそうです。

「今のマゾ子なら、視た感じいい感じに薄汚れているし、脚には縄痕まであって、どこに行ったのかはしらないけれど、ずいぶんお愉しみだったようね」
「今だって寺田の裸をやらしいまなざしでジロジロ視ていたし、わたくしが知る中でも稀にみる好色ドスケベ娘のようだから、わたくしも虐め甲斐があるよ」

 名塚先生の瞳がどんどん嗜虐色に染まっていきます。
 先生に例のスイッチが入っちゃったみたい。

「寺田はそのままわたくしの助手をしなさい。ああそうだ、緊縛放置されたオナ子が通りすがりのヘンタイ女に更にもっとひどい目にあわされるっていうのも面白いかしらね」

「はい先生。仰せのままに」

 寺田さまが初めてお声を出されました。
 濃いサングラスはされていますが、そのお綺麗なお顔にはずっと薄い笑顔が浮かんでいます。

 名塚先生、いえ、あるじさまとお呼びするべきべきでしょうか、がショッパーの中から古びたリードを出され、そのリードが寺田さまの手によって私の首輪に繋がれ、全裸の寺田さまにリードを引かれてお屋敷の表玄関前にたどりつきます。

「まずは寺田、がに股縛りね」

 あるじさまが寺田さまにご指示され、全裸の寺田さまが、あるじさまが地面に置かれたショッパーから麻縄を何束か取り出されました。


2024年7月28日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 09

「その鉄棒の向こう側に回って、こっちを向いて立ちなさい」

 お姉さまに促され一番低い鉄棒の金網側に回り、みなさまのほうを向いて握り棒の真ん中辺りにまっすぐ立ちます。
 握り棒は私のおへそちょっと下の位置、この高さで前転したら頭が地面に着いてしまいそう。

「本当はジャングルジムを檻みたいに使って、大股開きのありえない格好に縛り付けてじっくりいたぶってあげたいんだけどね。もう一時半回ってるし、サクッと縛ってイかせるほうに時間を割いたほうがあなたたちが愉しめるかなと思ってさ」

 お姉さまがおふたりにご説明されながら、三脚ごとビデオカメラも私が映るように移動されてから、麻縄を片手に私に近づいてこられました。
 おふたりは少し離れたところから、次は何が起こるのだろう、というお顔つきで全裸の私を眺めています。
 お姉さまが私の傍らにしゃがみ込まれ、私の左足首に麻縄の輪が掛けられます。

「あっ!」

「直子はしっかり鉄棒掴んで、倒されないようにしていなさい」

 足下からお姉さまのお声が聞こえ、何?何?と慌てる間もなく、左足首が強引に引っ張られます。

「あんっ、いやんっ…」

 逆らえる術もなく、左足首が今度は鉄棒の支柱左側の地面に縛り付けられてしまいます。
つづいてもう一本の麻縄で右足首が右の支柱に。
 あれよという間に私の両足が鉄棒の幅の長さ、一メートルちょっとくらい?に広げられてしまいました。
 支柱に足首もろとも結び付けられた麻縄は、左右とも随分余っています。

「もう一度脚を引っ張るから、しっかり鉄棒に掴まっていなさいね」

 お姉さまから念を押され、改めてしっかり鉄棒を掴むと、お姉さまは地面に這っていた余りの麻縄を拾い上げ私に近づいて来られます。
 支柱に縛り付けられた左脚近くにしゃがみ込まれ、今度は左膝の裏側に麻縄を通されました。
 麻縄がギュッと引っ張られると左脚の膝下部分が支柱のほうへと寄せられて、左脛が支柱に沿ってまっすぐ縛り付けられました。

「あんっ、お、お姉さま?…」

 思わず戸惑いの声を上げますがお姉さまは何処吹く風。
 同じように右脚も膝から引っ張られ、右の脛が右側の支柱に括りつけられます。
 あれよという間に、腰を落としたガニ股大股開きで鉄棒に拘束されてしまいました。
 大股開きですからマゾマンコの割れスジもパックリ開いてしまっています。

「まあこんなものかな。直子、鉄棒を握ったまま両腕をまっすぐ伸ばして上体を後ろに倒しなさい」

 お姉さまのご命令で、握り棒にしがみついていた両腕を恐る恐る伸ばしていくと、両足は膝から固定されていますから背中が地面に近づき仰け反るような格好となります。
 そうすることによりガニ股のままマゾマンコをより前に突き出すような姿勢となり、まるでみなさまに、ご自由にイタズラしてください、と差し出しているみたい。

「ふふん、これもなかなかに浅ましい格好でしょ?これ見よがしにその部分を見せびらかしているみたいで」

 私の股間部分に近づいてこられたお姉さまが腕を伸ばされ、指先が私の剥き出しな大陰唇を沿うようにツツーと滑ります。

「あんっ!」

「ご自由に弄ってくださいと言わんばかりの生け贄状態ね。今度はこの中を重点的に可愛がってあげる」

 おっしゃりながら左手に隠し持たれていた何かを右手に持ち替えられ、割れ始めの先端部分、未だ大きく腫れ上がっている肉の芽に触れました。

「ああんっ!」

 さっきまでは私の乳首を苛んでいた木製洗濯バサミが、今度は私のクリトリスに噛みつきました。
 その下の穴を邪魔しないように持ち手を上にしてお豆を押し潰してきます。
 少しは治まっていた肉の芽が刺激に反発するように再び腫れ始め、ジンジンする疼痛が下腹部に広がります。

「ほら、今、穴の奥のほうのビラビラがヒクヒク蠢いたの見えた?本当に感度が良すぎるんだから」

 からかうようにご説明されながら、お姉さまの指が私のマゾマンコをもてあそんできます。
 大陰唇の際をなぞられ、ラビアが引っ張られたと思うと膣穴が拡げられ…
 膣奥から愛液がとめどなく滲み出て地面にポタポタ垂れています。

「あ、あんっ、だめっ、ああんっ、そんなっ、弄られたらっ、ううんっ…」

「どう?見えた?弄るたびに奥のほうがウネウネ波打っているでしょう?」

 その場にしゃがみ込まれ、私の秘部を至近距離から食い入るように視つめられているおふたり。
 お姉さまのお問いかけに頷かれるように首が揺れます。

「どう?あなたたちも弄ってみる?」

「えっ!」

 からかうようなお姉さまのご提案に、おふたり同時にユニゾンで困惑のお声。
 アイコンタクトするように呆然と見つめ合ったお二人のお顔から、引き気味な、ちょっと遠慮したいというニュアンスがありありと読み取れます。

「まあ、それもそうね。こんなにビチャビチャよだれみたいに濡れ散らかしているマゾマンコ触るのは躊躇しちゃうかもね」

 おっしゃりながら畳んだバスタオルを私の秘部に押し付けてグリグリ擦ってくださるお姉さま。

「あんっ、ああんっ!」

「でもね、直子のおツユはとても美味なのよ。しょっぱ苦い中に適度な甘みもあって、いくらでも舐められるほど」

 嬉しいことをおっしゃってくださるお姉さまですが、おふたりに私たちの営みを露骨にご説明されているようにも感じて気恥ずかしさも少し。

「ほら、これだけ拭ってあれば気持ち悪さも減って触れるでしょう?真正マゾ女のオマンコ弄るなんて経験、滅多にできないんだから、さっきも言ったけれど演劇部なら何事も経験して役作りに活かさなきゃ」

 おっしゃっていることは思いっ切り破廉恥なのに、部活で励ます先輩みたいにさわやかにおっしゃるお姉さま。
 メガネの彼女さまが真剣なお顔で頷かれているのをご確認されてから、お姉さまが私にダメ押し的なご命令。

「ほら、直子からもお願いしなさい。触って欲しいのでしょう?触ってほしいからそんなにソコを突き出しているのでしょう?」

 詰るようにおっしゃりながらクリットに挟んだ洗濯バサミを指でピンと弾かれます。

「あうっ!は、はいっ…ど、どうか直子のマゾマンコを弄ってくださいぃ…どんなことをされても、わ、私はマゾなので大丈夫ですからぁ…」

 もはや本心がダダ漏れな、心の奥底からの真剣なおねだり。
 好奇のご表情が一層強くなられるメガネの彼女さま。
 驚愕から唖然を経て、軽蔑から侮蔑の色がより濃くなられているようなポニーテイルの彼女さま。
 メガネの彼女さまが意を決されたようにつぶやかれます。

「わたし、触ってみます」

「お、いいねいいね。遠慮なく触ってやって。ビラビラ引っ張ったり穴に指突っ込んだり、何してもいいから」

 私のマゾマンコを弄っていた指を引っ込められ、メガネの彼女さまに場所を譲られたお姉さま。
 メガネの彼女さまとお姉さまは私から見て右側のほうで地面に完全にしゃがみ込まれ、ポニーテイルの彼女さまは左側から中腰になられて、そして真正面には三脚のビデオカメラが、四者四様でそれぞれ私の剥き出しマゾマンコを凝視されています。

「弄っているとまたおツユが溢れ出してきちゃうと思うけれど、直子はただ濡れやすいドスケベヘンタイっていうだけで、ヘンな病気とかは一切持って無いっていつも舐めているあたしが保証するわ」

 ご冗談めかして舌なめずりをされたお姉さまに、クスクス笑われるおふたり。
 メガネの彼女さまの右手がおずおずと私の恥丘に伸びてきます。
 触れるか触れないかのところで一瞬止まったかと思うと、不意に左大陰唇真ん中辺に指先の感触。

「うわっ、熱い…」

 思わずお口をついてしまったという感じでメガネの彼女さまが、今までにない大きなお声でつぶやかれました。

「この人のここ、すっごく熱持ってますね?これってつまり、それだけ興奮してるってことなんですか?」

 メガネの彼女さまがお姉さまに問いかけます。
 私のソコに触れる指は恐る恐るふうにぎこちない優しい愛撫なのですが、大陰唇を形に沿うように一通りなぞってから内側に外れ、小陰唇のより敏感なラビアを執拗に撫ぜてくださっています。
 当然のことながら我慢し切れない私の淫声が喉奥から洩れてしまいます。

「んっ…あっ、あーんっ…」

「そうね、直子はドスケベでとくに感じやすいから、すぐにオマンコ全体に血が集まって熱くなっちゃうのね。ついさっきクリイキもしてたし、こうなるともう手をつけられないのよ」

 お姉さまがご愉快そうにお応えくださるあいだも、メガネの彼女さまの愛撫は止まりません。
 小陰唇の襞の凹凸をご確認されるかのように念入りな愛撫。
 それでも洗濯バサミに挟まれた陰核や、すぐ下にある膣奥には決して指を伸ばされず、おやさしく慈しむような愛撫がつづいています。

「あんっ、ああんっ、んーっ、うぅーんっ…」

「うわっ、奥からみるみるおツユが溢れ出してきた。滑りが良くなってネットリしてるのにツルツルしてヘンな感じ。それに襞がヒクヒク蠢いて穴に誘っているみたい」

 メガネの彼女さまの的確に恥ずかし過ぎる実況中継。
 私は目を瞑り、グングン昂ぶる性感に身を任せるだけ。

「ほら、ちいちゃんも触ってみ、面白いよ。指を少し動かすだけでこの人がアンアン悶えるの。それにつれておツユもどんどん滲み出てくる」

 マゾマンコへの愛撫が突然途絶えて目を開けると、メガネの彼女さまがポニーテイルの彼女さまを笑顔で見つめています。
 メガネの彼女さまのお誘いに逡巡気味なポニーテイルの彼女さまは、メガネの彼女さまから視線を外すと仰け反った私の顔を見下ろして視線を合わせてきます。

 ポニーテイルの彼女さまの瞳がスッと細くなられたと思ったら意を決せられたらしく、その場にしゃがみ込まれ私の秘部におずおずと片手を伸ばされます。
 右手の人差指が真っ直ぐ伸びているな、と確認する間もなくズボッ!

「あうっ!」

 いきなり膣穴の奥深くまで乱暴に挿入されました。
 それもすんなり受け挿れる私のマゾマンコ。
 膣中で遠慮がちにウネウネと膣壁を擦るポニーテイルの彼女さまの右手人差し指。
 でも数秒ですぐに引き抜かれてしまいました。

「なんか本当に奥へ誘い込むように粘膜がウネウネ吸い付いてきた…」

 驚愕のご表情でご自分の濡れた人差し指を見つめられるポニーテイルの彼女さま。
 そんなご様子をご満足そうに眺められていたお姉さまが立ち上がられ、ご自分のバッグのほうへ。
 何かを取り出されて後ろ手に隠しつつ、おふたりに向き合います。

「すごいでしょ。これが直子のオマンコ。百戦錬磨で鍛えられたスケベなことにはとことん貪欲な名器中の名器なのよ」

 嬉しさと恥ずかしさ半分半分なお姉さまから私への剥き出しマゾマンコへの賛辞。
 膣穴が刺激の名残を惜しんで未だヒクヒク痙攣しています。

「いい感じにほぐれてきたみたいだから、これでさっさとイかせちゃいましょう。この感じならものの数分で、怒涛のオーガズムラッシュが視れるはずよ」

 お姉さまが後ろ手を前に回され、みなさまにお見せになられたのは…

「これもね、さっき言った温泉宿の若女将さんからプレゼントされたものなの。それも着いてすぐによ。直子がよっぽどスケベそうに見えたんでしょうね」

 お姉さまが円柱形な胴体の先っちょのところを持たれ、球形な頭をブラブラ揺らされています。

「それって、こけし、ですよね?」

「そうよ」

「それを、アソコに挿れるのですか?」

「そうよ」

「そんなに太いのを、ですか?」

「直子ならラクショーよ。頭のほうからズッポリ」

 お姉さまとメガネの彼女さまとの会話です。
 数日前、露天風呂や宴会場で味わったこけしさまの快感を思い出した私は、マゾマンコからのよだれが止まりません。

「本当は避妊ゴム、いわゆるコンドームとかを被せたほうが衛生上良かったり、ゴムに付いているジェルで滑りが良くなったりするのだけれど、直子は天然のローションが枯れずに湧き出てくるからこのまま突っ込んでぜんぜんおーけー」

 お姉さまが持たれたこけしさまの頭が私の陰部になすり付けられ、みるみる愛液まみれになっていきます。
 粘膜を擦られ、あんあん、と身悶えてはしまいますが、いつまでたっても穴のほうへ下りてきてはくださいません。

「このままこのこけしを直子のマゾ穴に突っ込んで4、5回も出し挿れすれば、すぐに直子はイキ果てちゃうと思うんだけれど、それだと直子だけ気持ち良くなるだけで、なんかズルイわよね?直子にも何かしら辛い思いをしてもらわないと」

 お姉さまからおふたりに向けてのご提案にうんうん頷かれるおふたり。
 ポニーテイルの彼女さまのほうがより力を込められ深く頷かれている感じ。

「それじゃあ直子、鉄棒から両手を離して、そのまま地面に背中から倒れ込みなさい」

「えっ?えーっ!?それってどういう…」

「つべこべ言わずに言われた通りにすればいいのっ!倒れたら両手を地面に突いてお腹を持ち上げる。つまりブリッジの格好よ」

 お尻をバチンと叩かれ、両手を握り棒から強引に剥がされます。
 両足は膝から下が鉄棒の支柱にガニ股状態で固定されていますから、膝を立てた状態でお尻から崩れ落ちました。

「ほら、なに悠長に寝そべってんのよ。頭の横に両手を突いてお腹持ち上げてオマンコ突き出しなさい」

 お姉さまに叱責され慌ててご命令通りの動作を取ります。
 倒れ込んだからだを地面に突いた両手に力を込めて両腕で持ち上げると、お腹と一緒におっぱいも誇示するかのような姿勢。
 尖り切った乳首が脂肪の山のてっぺんで天を衝いています。

 そこまでは視えるのですが下半身の状態はわかりません。
 ガニ股で突き出した下腹部を誇示していることは体感的にわかるのですが、そこに何をされても自分では目視出来ません。
 先程お姉さまもおっしゃっていた、ご自由にどうぞの生け贄状態。

 そんなふうに考えていたら唐突に、マゾマンコに何かが押し当てられ、膣穴をこじ開けるようにヌプっと挿入されました。

「はうんっ!」

 思わず洩れる私の淫声。
 この感触は、太さや凹凸の具合から言って、カッパさまを模したこけしさまのまあるい頭部分でしょう。
 ただ、潜り込んだきりで動かしてはくださいません。

「それじゃあ始めるけど、いい直子?いくらでもイッていいけれど、絶対そのブリッジの形を崩しては駄目よ。もし崩れたらこの動画を直子の顔にもモザイクかけずにインターネットに放流するからね」

 いつの間にかビデオカメラを再び手持ちにされレンズをこちらに向けられたお姉さまが、ブリッジ状態の私の顔のほうまで来られてレンズを私に向けながら恐いお顔でおっしゃいます。

「は、はい…」

 ブリッジ状態は結構苦しいですが、両脚が支柱に固定されているので足から崩れる心配が無いのは救い。
 両手だけならなんとか踏ん張れそう。

「それじゃあ、あなた、この部分を持ってこけしを動かしてみて。前後に動かしたり掻き回すようにしたり。そのたびに直子はあんあん喘ぐはずだから面白いわよ」

 私の下半身のほうに舞い戻られたお姉さまがどなたかに語りかけられています。
 少しの静寂の後、私に挿入されたこけしさまに手が添えられた気配がしました。

 始めはぎこちなく恐る恐るな感じがこけしさまから伝わっていたのですが、すぐに大きく乱暴な前後のストロークに変わっていきました。
 当然、私の興奮もダダ上がりです。

「あっ、あんっ、あんあんっ、あーーっ、いやーっ、あっ、あっ、いいっ、だめぇーっ、やめないでやめないでぇ、もっとぉ、もっとつよくぅーっ!!…」

 腟内が乱暴に掻き回されています。
 カッパさまの頭のお皿やくちばしの凹凸が粘膜を滅茶苦茶に蹂躙して、あっという間に昂ります。
 乱暴過ぎる抽送運動はどんどん奥まで侵入し、より深い場所まで刺激してきます。
 崩れまいと両腕に力を込めるごとに、下腹部の快感が大きくなっていきます。

「ぁあんっ、もうイキますっ、みなさまっ、イッてもいいですかっ、イカせてくださいぃぃっ、イッてもよろしでっ、うっ、くぅっ、ふぅんっ、いぃぃくぅぅぅっ!!!」

「今よ!こけしを完全に穴から抜いてから、またすぐに挿すの、それをくりかえすと呆気なく潮を吹くから面白いわよ。あ、でも潮はオマンコ正面に飛んでくるから上手く避けてね」

 朦朧としている頭にお姉さまのご愉快そうなお声が聞こえて、膣内から異物が去っていく感覚。
 粘膜が空虚に取り残された寂寥感の後、でも、またすぐに去っていった異物が奥まで潜り込んでこられる感触が膣壁に戻り、同時にすさまじい高揚感と多幸感が訪れます。

 次に異物が去っていくとき、一緒に気持ちのいい開放感に全身が包まれます。
 目視は出来ませんでしたが、何かの液体が体外に排出される感覚、そしてビチャビチャと何か液体が撒き散らされた音は聞こえました。
 
 たしかに私は晴天の屋外の空の下で、勢い良くマゾマンコから潮を吹いていました。


2024年7月7日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 08

「長時間血行を阻害しちゃうとからだに良くないからね。このご褒美もいったんリセット」

 お姉さまが弾け飛んだ洗濯バサミを拾い上げつつ、心底ご愉快そうにおっしゃいます。
 おふたりは唖然とされたお顔つきでニヤニヤ笑いのお姉さまと苦痛の余韻で歪む私の顔とを交互に見遣っています。

「あら直子、今の強烈な痛みでまたイッちゃったみたい。見て、オマンコから白く濁ったおツユがだらだら」

 確かに私の太腿をだらだらと滑り落ちる粘液に白濁した雫が混ざっています。
 もはや私は更なる辱めを受けたくてどうしようもない状態です。

「レクチャーするには直子の剥き出しマゾマンコをもっと至近距離で観察する必要があるわよね?」

 おふたりにご同意を求められ、うんうんと頷かれるメガネの彼女さま。
 ポニーテイルの彼女さまはレンズを私に向けてじっとモニターを覗かれています。

「じゃあ直子、今度はあの鉄棒の前に行きなさい」

 お姉さまが雲梯の右隣にある鉄棒を指さされました。
 はい、とお返事してしずしずとそちらへ向かう私。

 その鉄棒は三基並んでいて、それぞれの幅は一メートルちょっとくらい。
 支柱はそれぞれ共有のため全部で4本、向かって左側のほうから低い順に並びますが、小学校の鉄棒ですから私がちゃんと両足まで浮かせてぶら下がれるような高さのものはありません。
 三基の内一番低いのは私のおへそくらい、2番目がおっぱいの下くらい、一番高いのでも私の肩の位置の高さです。

「そうね、それじゃあその真中の鉄棒、それに掴まって」

 みなさまと対面したほうが良いかと考え、金網側に回って握り棒に両手を置きます。
 最近でも遊ぶ人がいるのかどなたかがお手入れされているのか、握り棒にサビなどは一切無くピカピカ銀色に光っています。
 
 両手で握るとひんやりした感触が気持ちいい。
 握り棒に掴まった姿勢で下乳が棒に触れるか触れないかくらいの高さです。

「まずは前転ね、前回り。超イージーモード。それこそ小学一年生でも出来る技よね」

 お姉さまがおふたりにご冗談ぽくおっしゃり、おふたりもクスクス笑っていらっしゃいます。
 私も何かもっと凄いこと、例えば片脚かけ上がり、とかをご命令されるかもとヒヤヒヤワクワクしていたのですが、なんだか拍子抜け。
 それでもご命令ですから、まず鉄棒を握った両腕を踏ん張ってからだ全体を引き上げました。

 からだを引き上げたときに気が付きます。
 そう言えば全裸で鉄棒をするなんて生まれて初めての経験。
 それも複数のギャラリーさまが見守っている人前で。

 前転ですから上半身を前に傾け始めたとき、わたしの理性という臆病なストッパーが働き始めます。
 なるべく脚を真っ直ぐ揃えて余計なものが見えないように…
 なるべく早く回転して恥ずかしい姿がすぐ終わるように…

 くるり。
 おっぱいがブルンと揺れ、地面とお空が一瞬逆転して元に戻りました。
 着地したとき、もう一度おっぱいが大きく暴れます。

 全裸とは言え、普通に鉄棒で前転しただけですからリアクションに戸惑われ、困惑気味なおふたり。
 対照的に何か考え込まれているようなお姉さまのお独り言。

「…そっか、あっち側だと反対向きになっちゃって…それじゃつまんないもんね…」

 すぐにお姉さまからご命令が下されます。

「直子、そっちじゃなくてこっち側にいらっしゃい。あたしたちにお尻を向ける位置に」

 理由もわからず粛々とお姉さまのご命令に従う私。
 握り棒をくぐり抜け、みなさまにお尻をお見せしつつ再び鉄棒に掴まりました。

「今度は逆上がり。これも直子ならラクショーだろうけれど」

 お姉さまがおやさしくおっしゃってくださり、そういうことならと今度は逆手で握り棒を握り直します。
 背中を向けたのでみなさまのご表情はわかりません。

 逆上がりの一般的なやりかたは助走っぽく地面を蹴って勢いで回るものですが、私は上体を引き上げて反動をつけて腕の力だけで回ることも可能でした。
 先程の前転があまりに普通だったので、少しくらいお見せしちゃうのもいいかな、という自虐の気持ちで地面を蹴るほうを選択します。
 両脚を大きめに開き、剥き出しのスジが少し開くのを意識しながら地面を蹴ります。

 くるり。
 おっぱいがブルンと揺れ、地面とお空が一瞬逆転して元に戻りました。
 着地したとき、もう一度おっぱいが大きく暴れますが、背中を向けているのでみなさまには見えていないでしょう。

 パチパチパチとお愛想程度の拍手が聞こえます。
 背中越しなのでよくはわかりませんが、なんだか空気がビミョーな感じ。

「おっけー。じゃあ今度はもう少しゆっくり、もう一度逆上がりして。直子なら助走無しで腕の力だけでも回れるはずよね?」

 お姉さまの嬉しそうなお声が背後から聞こえ、何やらガサガサする音も聞こえてきました。
 ギャラリーのみなさまがたのご様子がわからない私は、お姉さまのお言葉に従うのみです。

 握り棒を今度は順手で掴み、懸垂の要領で上体を引き上げてお腹を鉄棒に密着させてから、両脚を揃えて前後に揺らし反動をつけてくるりと回ります。

「上手い上手い、今度はそのままゆっくり前転」

 回り終えた後も懸垂状態で鉄棒を握って浮いている私に、お姉さまから今更なご指示。
 訝しみつつもゆっくりと上体を前に傾け始めたとき…

「ストップ!」

 突然お声がして、どなたかに背中を押さえつけられます。
 私のお尻が天を衝き、下腹部を境にして上半身は逆さ吊り、下半身は宙ぶらりん。
 ちょうど物干しに干したお布団のような状態で握り棒にぶら下がっている状態。
 おっぱいが下向きな私の顔のほうへと垂れ下がり、がんばれば腫れた乳首まで舌が届きそう。

「ほら、この格好、なかなかイイ感じに恥ずかしいでしょう?」

 お姉さまの弾んだお声が聞こえます。
 逆さ吊り状態ながらみなさまと対面はしているので、みなさまのご動向もわかります。

 至近距離まで近づいてこられるみなさま。
 見下ろしたその真正面に私のお尻側の両腿の付け根。
 両脚をピッタリ閉じてはいましたが、30センチにも満たない距離にお尻の穴、そのすぐ下に私のアソコがあるはずでした。

「いい?そのままの格好で動いちゃだめよ」

 お姉さまがバッグから取り出されたのでしょう、麻縄の束を片手に近づいてこられます。
 手慣れた手つきで短かめの麻縄を二重にされ、出来た輪っか部分を私の左足首にソックスを避けて引っ掛けられてグイっとそのまま左側に引っ張ります。

「あんっ、いやんっ…」

 ピッタリ閉じていた両脚が強引に抉じ開けられ、左脚が40度くらい開いた状態となり、余った麻縄が鉄棒左側の支柱の高い位置に括り付けられました。
 左側のラビアがひっぱられ、少し口を開けたのがわかります。

 このままで終わるはずもなく当然右足も同じようにもう一本の麻縄で引っ張られ、右側の支柱に括り付けられます。
 かくして私の両腿は160度くらいに大きく開かされ固定されてしまいました。

 当然、お尻の穴際の皮膚もラビア周辺のお肉も左右水平方向に引っ張られ、ポッカリお口を開けています。
 最後に握り棒と私のお腹の皮膚とのあいだに真っ白なバスタオルを畳んで挟んでくださったお姉さま。

「鉄棒でお腹が擦れちゃうと可哀想だからね。長丁場になりそうだし」

 なんて、おやさし気なことをおっしゃりながら。
 私は二つ折りの宙吊り大股開き状態で、みなさまにお尻を向けたまま鉄棒に固定されてしまいました。
 両足が高い位置で縛り付けられているので下半身の身動きは一切取れず、唯一自由になる両手も必死に握り棒を掴むだけ。

「うわっ、なんだかSMって感じになりましたね」

 メガネの彼女さまらしき弾んだお声が上から聞こえます。
 逆さまになっている頭を首から曲げて見上げると、みなさま覗き込むように私の丸出しな恥ずかしい部分を間近から見下ろしておられます。
 私とみなさまの目が合ってしまいます。

「誰かのお尻の穴、こんなにドアップで見るの初めて。本当にお尻のほうにも全然毛が生えてないんだ。丸出し過ぎてすっごく生々しい」

 ご興奮気味なメガネの彼女さまのお声と一緒に、吐息が私の秘部に直接当たります。
 それだけお顔を近づけられているということでしょう。
 私のヌルヌルに濡れそぼって大きく口を開いたマゾマンコと肛門に。

「そっちの穴でも気持ち良くなれるんだけれど、あなたたちの年齢じゃ少し早いかな?」

 お姉さまの愉しそうなお声が聞こえます。

「まずきちんとオマンコでイクことをマスターしないとね。マスターベーションっていうくらいだし。ほら、そっちの彼女も撮影ご苦労さま。もう直子も動けないし、あとは三脚立ててフィクスで撮影するから、あなたも間近でじっくり観察するといいわ」

 軽口を叩かれながらポニーテイルの彼女さまからビデオカメラを受け取り、私を斜めから狙う感じの場所に三脚を立ててビデオカメラを固定されるお姉さま。
 そのあいだにポニーテイルの彼女さまも私に近づかれ、今度は肉眼で私の開けっぴろげな恥部を覗き込んでこられます。

「はい、お待たせー。これが直子自慢の剥き出しマゾマンコね。今日はよく晴れているから陽射しを浴びてスケベなおツユがキラキラきらめいているわね」
「閉じているときは柏餅みたいにふっくら地味なんだけれど、いざ開いちゃうとお豆ちゃんとか中身のビラビラとか意外と派手なのよ」

 カメラを設置し終えたお姉さまが、私の左尻たぶを軽くツンツンつつきながら愉しそうにおっしゃいます。
 お姉さまは左尻たぶ側に、おふたりは右尻たぶ側に別れ、私のその部分もちゃんとフィクスのビデオカメラに映るようにご配慮されたお立ち位置です。

「あなたたち、自分のオマンコだってこんな間近でまじまじと視たことないでしょう?滅多に無い機会なんだから思う存分視姦してやって」

 私のスマホでその部分を撮影されながら、お姉さまがおっしゃいます。
 数回シャッター音がした後スマホはバッグに仕舞われ、お姉さまがおふたりに語りかけられます。

「まず、手っ取り早く気持ち良くなれるのはこの部分、割れ始めに覗いているお豆、クリトリスね」

 ご説明のお声と一緒に、パンパンに腫れ上がった私の肉芽が当然のようにお姉さまの指でつままれます。

「あ、あんっ!」

 不意に訪れた物理的快感に思わず洩れる私の淫ら声。
 そんな声など意にも介されないご様子なお姉さまがお話をつづけられます。

「普段は皮の下に隠れていて、性的に興奮してくると充血して大きくなるのね。そのときに皮が完全に脱げちゃう人もいるし先っちょだけ少しって人もいるの。慣れないうちは直だと刺激が強過ぎて触っても痛いと感じるだけかもしれないけれど、やさしく皮の上から愛撫するだけでも充分気持ち良くなれるはずよ」
「直子の場合は、小学生の頃からひとりえっちで弄りまくっているから、こんなにやらしく肥大化しちゃって皮もすぐに脱げちゃうんだけれどね」

「あっ、あっ、あんっ、だめっ、あんっ、いやっ、あっそこっ、あっ、あーっ…」

 お話されているあいだ中、お姉さまの指が私の剥き出しクリットをもてあそんでいます。
 撫でられ、擦られ、潰され、引っ張られ、爪を立てられ…
 みるみる昂ぶる私の性感。
 逆さ吊りの頭には血が集まってきてボーッと気持ち良く何も考えられなくなっています。

「なんかアソコ全体がヒクヒク蠢いていない?」

「うん。愛液?も増えて溢れて腿から滴っちゃってるし」

 おふたりがヒソヒソと私のソコの状態を見たままに実況報告されているあいだもお姉さまのイタズラは止まりません。
 腫れた肉芽を根本から絞り込むように擦り潰してくる快感が溜まりに溜まってもう暴発寸前。

「あんっ、もうだめっ、もうだめですぅ、イッちゃいますぅ、お、お姉さま、みなさまぁ、イッても、イッてもよろしいでしょうかっ!…ああんっ、イキそうですっ、イッちゃいますっ、イカせてくだいぃっ、みなさまぁぁっ!!…」

「あれ?何かヘンタイマゾ女があたしたちにお願いしているみたいよね?イキたいんだって、どうする?聞いてあげる?」

 お姉さまがおふたりに向けて尋ねられているのでしょう、ご愉快そうにお芝居じみたお声が聞こえます。
 おふたりのリアクションは宙吊りな私の位置からはわかりません。

「ふたりともやさしいからイッてもいいってさ。ただし、ただイッてもつまんないから、こう言いつづけながらイキなさい」

 私のクリトリスを蹂躙するお姉さまの指がふと止まり、昇り詰め寸前の快感が寸止めで焦らされます。

「やらしいヘンタイマゾ女が浅ましくイキ果てる姿を、どうかじっくりご覧ください、ってね」

 お姉さまの蔑み切った冷たいお声が私のマゾマンコの辺りから聞こえます。
 中断された陵辱を一刻も早く再開して欲しくて、お姉さまのお声が終わるか終わらないかのうちに、私の懇願の声が重なります。

「やらしいヘンタイマゾ女が浅ましくイキ果てる姿を、どうかじっくりご覧くださいぃ…やらしいヘンタイマゾ女直子が、あ、浅ましくイキ果てる姿をどうかじっくりご覧ください…いやらしいヘンタイマゾ女直子が浅ましくイキ果てる姿を、どうかじっくり視てやってください…ああんっ、やらしいヘンタイマゾ女直子が浅ましくイキ果てる姿を、あっ、あっ、どうかじっくりご覧くださいっ…」

 懇願の呪文を三回ほどくりかえしたところでお姉さまの指が戻り、前にも増した活発さで再度、私のクリトリスがもてあそばれ始めます。
 停滞していた快感が一気に戻り、スピードアップした摩擦としごきの蹂躙で一気に快楽が駆け上がっていきます。

「ああんっ、い、いやらしいヘンタイマゾ女、な、直子が、あんっ、あさっ、浅ましくぅ、うっ、そう、そこっ、浅ましくっ、イキっ、イキっ、イキ果てるすがっ、ああんっ、姿をっ、いやんっ、イクぅ、イッちゃうっ…」

「あなたたち、気をつけたほうがいいわよ、潮吹くかもしれないから。直子のオマンコの正面に立っていると浴びせられちゃうかも」

 お姉さまがおふたりに笑いながらアドバイスされているようですが私には関係ありません。
 グングン昂ぶるクリットへの快感に全神経を全集中してオーガズムに達したい一心です。

「どうかっ、どうかっ、どうかじっくりぃぃいいっ、ご覧っ、ごらんっ、ごらんっ、視てっ、視て視てっ、ああっ、いいっ!いいっ!視てやって視てやってっ、ああっ、くださいぃぃぃ、いいっ!!いいのっ!!いっぃぃくぅぅぅっっ!!!」

 目眩く快感の大きなうねりが二つ折りの全身をつらぬきました。
 自分がどこで何をしているのか生きてるのかいないのか、それさえわからなくなるほどの深い陶酔感。
 逆さ吊りにされているせいか、ギュッと目を瞑った脳内をいつもより鮮明で強烈な無数の火花が埋め尽くしました。

 ハアハアという呼吸音が自分の耳にフェードインしてきて、少しうるさいな、と訝しんでいたら自分が発している荒い吐息でした。
 全身のアチコチがまだ勝手にヒクヒク蠢き、口からはよだれが垂れています。
 虚ろな目で眼前を見ると地面はさほど濡れてなく、潮はそんなに吹かなかったみたい。

 とにかく未だ快感の余韻に翻弄されている感じで、正常な思考が出来ません。
 それほど強烈なオーガズムでした。

「こんな感じでドスケベドマゾな直子でも、ものの数分で淫らにイキ果てちゃうくらい気持ちいいのがクリトリス、所謂クリイキね。見て、まだ膣の粘膜がヒクヒク蠢いて、何か誘っているみたいじゃない?」

 お姉さまが私のマゾマンコを指さして呆れたように笑われます。
 おふたりもクスクス笑いながら私のマゾマンコと逆さまになった私のイキ直後顔を交互に見比べておられます。

「こんな感じで今まで乳首イキ、クリイキと視てもらったんだけど、あと残るのは中イキ、ズバリ、オマンコの穴に何か異物を挿入して膣壁を摩擦しながらエクスタシーに至る方法ね」

 お姉さまがご説明しながら鉄棒の支柱に縛り付けた私の足首を、まず左足から解いて開放してくださっています。

「あたしたちはレズビアンだから異物って言ったけれど、男女の恋愛関係だったら挿入するのは男性器ってことになるわね。男性がオマンコ内に射精して精子が子宮に着床したら妊娠して赤ちゃん誕生っていう一連の流れ」

 お姉さまが右足も開放してくださり久々に着地が許され、逆さ吊りからも開放されます。
 頭に昇っていた血が戻るのと、まだ残っている強烈な快感の余韻で全身がクラクラしています。

「長時間逆立ち状態だと命が危ないって言うからね。逆にこれくらいの宙吊りなら血の巡りが良くなって美容と健康にもいいらしいわよ」

 鉄棒から外したバスタオルで汗みずくな私のからだを軽く拭ってくださりながら、お姉さまがイタズラっぽく微笑まれます。
 敏感になっている皮膚にバスタオルのザラザラが心地よく、ぐったりされるがままの私。

「それじゃあ次はいよいよ直子の淫らな中イキ姿をご披露するのだけれど、直子としてはやっぱり何か普通じゃない恥ずかしい格好になって、より直子らしい姿を視てもらいたいわよね?」

 選択肢を委ねているようにも聞こえますが、実質ご命令なお姉さまのお言葉責め。

「は、はい…」

 小さな声でお答えした私に呆れ顔なポニーテイルの彼女さま、ニヤニヤ笑いのメガネの彼女さま。
 おふたりともすっかり、この淫靡な見世物に馴染まれてしまったご様子。

「どうしよっかなー」

 お姉さまがグルっと辺りを見回され、私を辱める算段を模索されているのでしょう。

「あんまり時間もかけられないからそんなに凝らなくてもいいか。じゃあ直子、今度はそこに立ちなさい」

 お姉さまが指さされたのは、さっきの鉄棒のお隣、私のおへそくらいな高さの一番低い鉄棒でした。


2024年6月16日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 07

 お姉さまが指さされたのは遊具のある一画でした。
 ブランコが三基と高さの違う鉄棒が三台、大人には少し低すぎるような雲梯とジャングルジムにすべり台が連結したような遊具が見えます。
 確かにどれも私に恥ずかしい格好をさせるにはうってつけの遊具類のような気もします。

 先頭はお姉さまとメガネの彼女さまで何やらにこやかに談笑されながら進まれ、そのすぐ後ろをポニーテイルの彼女さまが振り向かれての横歩きで、そのまた後ろを歩く人物の姿を撮影されながらつづかれます。
 
 その被写体は私。
 スカートは捲り上げっ放し、セーラー服は両肩剥き出しの肩脱ぎで、秘部ギリギリの下腹部と紐ビキニからはみ出た両乳首を露わにし、妄想の後ろ手錠でトボトボ着いていく私。

 あちこち破れている金網の際はまばらな木立になっていて、その傍らに遊具類が並んでいます。
 金網の向こうは草伸び放題な荒れ地の先にさっきお車で走ってきた道路、その向こうはこれまた草の生い茂る空き地。
 普通なら人やお車がたまに行き交いそうですが、ここは私有地なので人っ子ひとりなく、しんと静まり返っています。
 雲梯の前に立たされて、その周りをお姉さまとおふたりが囲みます。

「じゃあまずはここでストリップね。インナーまで全部脱いで、そのやらしい裸体を隅々までじっくり視ていただきなさい」

 お姉さまがにこやかにご宣言。
 おふたりは驚かれたお顔を見合わせて見つめ合われた後、憐れむような蔑むような、好奇満開なワクワク顔に変わられていきます。

「セーラー、スカート、ブラ、ショーツの順ね。せいぜい色っぽくセクシーに脱ぎなさい。あと、靴下は脱がなくていいわ。裸靴下ってそこはかとなくエロいから」

 お姉さまがご愉快そうにおっしゃり、おふたりは完全にご期待のまなざし。
 私は妄想の後ろ手錠を解き、開ききったセーラー服の前立てに両手を伸ばします。
 
 せいぜい色っぽくとのご注文ですが、どうしていいのか何も思い浮かばない私はひとつひとつの動作をややゆっくりめにして、まずセーラー服を脱ぎました。
 脱いだ衣服はお姉さまが回収してくださいます。

 次にスカート。
 捲り上げっぱに留めていたふたつの洗濯バサミを外してからホックを外しジッパーも下げると、そのままストンとスカートが足元に落ちました。
 踏まないように気をつけて足下から回収し、洗濯バサミと一緒にお姉さまに手渡します。
 これで私は紐ビキニと極狭ローライズショーツのインナー姿。

 ブラのほうはもうすでに乳首までご披露済みですから、からだから取り去ってもさほど恥ずかしさは感じません。
 問題はショーツです。

 極狭でほとんど用をなしていないショーツでも、脱ぎ去ってしまえば私の無毛な秘部が白日の下、みなさまの眼前にさらけ出されてしまいます。
 それもさっき知り合ったばかりの名前も知らない年下の女子高校生おふたりの好奇のまなざしが待ち受ける中で。
 そして全裸となった私に、お姉さまが何をさせようと企まれているのか。
 まだ見ぬ恥辱に思いを馳せただけで、膣奥の粘膜がいっそう潤んでしまいます。

 ショーツの縁に指をかけ、ゆっくりとズリ下ろしていきました。
 ショーツの裏布地と私の秘部のあいだを粘質でか細い糸が何本も引いては途切れます。
 それだけでもう逃げ出したいほど恥ずかしいのですが、頭の中のSな自分が、急いじゃ駄目、ゆっくりじっくりお見せして充分に恥辱を味わいなさい、と囁きます。
 もちろんポニーテイルの彼女さまが構えられたレンズに、そんな痴態の一部始終が記録されているはずです。

 足下まで下ろしたショーツを膝を曲げて跨ぎ、回収したショーツの端を持ってお姉さまに手渡します。
 お姉さまはわさわざショーツを裏返しで広げられ、ベトベトに濡れそぼったクロッチにあたる部分をおふたりにお見せして笑っています。
 脱ぎ終えた私は両手を重ねて後頭部にあて、自然とマゾの服従ポーズになっていました。

 恥ずかしいショーツから私の裸身へと視線を動かされたおふたりとレンズ。
 頭の天辺から爪先まで、舐めるように視姦された後にメガネの彼女さまがポツリとつぶやかれます。

「本当にぜんぜん毛が生えていないんだ…」

「それについては直子から説明があるはずよ。直子、なぜあなたのオマンコには陰毛が一本も生えていないのかしら?答えなさい」

 お姉さまが女性器の品の無い俗称を初めてはっきりとお口に出され、おふたりがお姉さまのお顔を見つめて唖然とされています。

「は、はい…私がマゾだからです」

 マゾの服従ポーズで眼前のみなさまをまっすぐ見つめて宣言します。
 どうぞ存分に辱めてください、という願いを込めて。
 休めの幅に広げた両足のあいだからまた一筋、雫が滑り落ちていきました。

「どうしてマゾだとオマンコをパイパンにしなきゃいけないのかしら?」

 お姉さまがご愉快そうに四文字言葉を連発されます。

「マゾなので、はしたない性器を隅から隅までよーくご覧いただきたくて、邪魔な毛はすべて失くしてツルツルにしました」

「誰かさんがそういうのにピッタリなニックネームを付けていたわよね?」

「はい…お姉さまに、な、直子の剥き出しマゾマンコ…という呼び名を付けていただきました…」

 お応えした途端に膣奥がヒクヒク蠢き、恥ずかしいおツユが更に一筋、内腿を滑り落ちます。

「そういうことなのよ。あたしと出逢ったときにはすでにこの状態。あたしの前の飼い主がエステに連れて行ってマン毛を全部永久脱毛しちゃったらしいの。まだ直子が大学生だった頃によ。まあ、高二の頃から自分で剃り落としたりもしてパイパンマンコを愉しんでたっていうから、筋金入りの変態マゾ娘なのよ」

 笑顔なお姉さまの品の無いご説明にお顔を赤らめられるも、視線は私のその部分に釘付けのままリアクションに困られているおふたり。
 やがてポニーテイルの彼女さまが気を取り直されるように、お姉さまに向けてこんなご質問を投げかけられました。

「でもこの人、脚は細いけれど太腿やお腹に薄っすら筋肉が浮いている感じで、立っている姿もとてもキレイなんですけど、何かスポーツとかやってます?」

「あら、ユニークな着眼点ね。筋肉とかそういうことに詳しいタイプなの?」

 笑顔でご質問返しをされたお姉さまを眩しそうに見つめながら、ポニーテイルの彼女さまが幾分早口でおっしゃいます。

「いえ、ただ演劇やってると体幹トレーニングで講師の先生からそういうことをよく言われるので。この人の立ち姿は軸がブレてないでキレイだなと…」

 レンズは私に向けたまま、お顔だけお姉さまに向けて恥ずかしそうにご説明。
 私も面と向かってキレイと言われて少し恥ずかしいです。

「直子はね、中学生の頃からずっとクラシックバレエを習っていたんだって。そのときのバレエの先生が直子をこんなにしちゃった張本人なんだけどね。もちろんその先生も女性よ」

 お姉さまがご愉快そうに笑いながらおっしゃいます。

「直子の体幹がしっかりしているのはきっとそのおかげ。それにからだが凄くやわらかくて、両脚も180度以上広がるし、前屈だって手のひらまでべたーっ」

 そこで一度お言葉を切られたお姉さまが、イタズラっぽいお顔に変わられてつづけられます。

「だからどんな体位も自由自在。直子ならマンぐり返しで自分のオマンコ、舐められるんじゃないかしら」

 どうしてもお話を下ネタのほうに持っていきたがるお姉さま。
 私も以前、自分で試したことがありますが無理です、さすがに背骨がそんなには曲がりません。

「だったらY字バランスなんてラクショーですね」

 しばらくお話の成り行きを見守られ沈黙を保っておられたメガネの彼女さまが、ワクワクなお顔でお姉さまに尋ねられます。
 それから私のほうを見られ、意味ありげにお鼻にシワをお寄せになりました。
 きっと私がその姿勢になったときのことをご想像されているのでしょう。

「そんなの朝飯前。直子ならI字バランスだってラクショーよ。直子、せっかくだからこのかたたちに見ていただきなさい」

 お姉さまの思惑通りにメガネの彼女さまがノッてこられ、たちまち卑猥なショー、お姉さまがおっしゃるところの見世物の始まりとなってしまいます。
 は、はい、と一応お返事して服従ポーズを解いた私の心臓はドキドキ。
 
 こんな格好でY字バランスの姿勢になったら、普通に立っていたら見えないところまですべて丸見えとなってしまうのは明らか。
 でも、お姉さまからの恥辱を掻き立てるご命令が私の頭の芯を痺れさせ、恥ずかしくなりたい、という欲求がどうにも抑えられなくなってしまうのです。

「太腿の付け根がよーく視えるようにこっちに向けて、不安定だったら左手は雲梯に掴まってもいいから。あ、それと…」

 お姉さまがそこまでおっしゃってから、ご自身の右腕を私のほうへと伸ばしてこられます。

「これはあたしからのプレゼント。直子が好きなように使っていいわ」

 差し出されたのは先程スカートから外した木製洗濯バサミふたつ。
 ありがとうございます、とお礼を述べた後それを受け取り、躊躇なく尖り切ったそれぞれの乳首に噛ませました。

「あふんっ!」

「わ、乳首を挟んじゃうんだ、痛そう…」

 ポニーテイルの彼女さまが驚かれたようにつぶやかれます。
 メガネの彼女さまも一瞬驚かれたようなお顔になられましたが、すぐ見下したようなニヤニヤ笑いに。

「そりゃあ普通に痛いわよ。あたしも直子があんまり気持ち良さそうだからひとりのときにちょっと試したことあるけど、二秒と保たなかった」
「でも慣れればマゾにはその痛みが快感らしいのよね。だから直子にとってはこれもご褒美なの」

 笑いながらおっしゃるお姉さま。
 お姉さまもそんなことをされることがあるんだ、と私にとっては初耳でした。
 なんだか嬉しい。

 ご命令通り、これから上げる脚の付け根がみなさまのほうを向くように少し全身を斜めにして、右脚を伸ばしたままゆっくりとからだの右側面へと近づけていきます。
 左脚を軸にして右腕で右太腿を抱え込むように抱き、左手はソックスを穿いた右足の裏に添えています。
 両乳首を噛んだ木製洗濯バサミがプラプラ揺れ、両脚の距離が開くにつれて閉じていた両腿の付け根の陰唇が少しづつ開いていくのを感じています。

「いい眺めね。ほら、ここまで真っ直ぐだとY字っていうよりI字でしょ。そのままあたしがいいって言うまで、そのポーズをキープね」

 全裸でのY字バランスは、お家の鏡張りのお部屋でのひとり遊びでもよくやっていましたので、第三者からどんなふうに見えているのかはよく知っています。
 みなさまの眼前に私の180度に開き切った太腿の付け根が小さく口を開けて、淫靡に息吹いているはずです。

「うわ、スジが開いちゃって中身のピンク色まで見えちゃってる。毛がないと本当に生々しいですね」

 メガネの彼女さまが感嘆のお声をあげられます。

「あなたたちってイマドキの女子高生にしては珍しくケータイとかスマホを出してこないのね?こういうの見たら真っ先に取り出すのかと思ってたけれど」

 お姉さまが相変わらずの笑顔でご質問。

「あ、わたしたちの学校、休日の部活にケータイ類の持ち込み、NGなんです。普通の日でも家族との連絡以外は一切使用禁止。本当、訳わからないルールですよね?」

 ポニーテイルの彼女さまが少し憤られたように語気を荒くされ、メガネの彼女さまもうんうんと頷かれています。

「ふーん、ずいぶん時代錯誤的な規則よね。あなたたちも良い子だから、一応従っているんだ?」

 からかうようにおっしゃったお姉さまがイタズラっぽくつづけます。

「だったらさ、もし今あなたたちの手元にスマホとかがあれば、直子の写真、撮影してる?」

 お姉さまのお尋ねにおふたり、お口を揃えて、もちろんです、と綺麗なユニゾン。

「じゃああたしが代わりに写真を撮っといてあげる。どちらかのケータイ番号を教えてくれたら、後からショートメールで連絡とってその写真を送ることも出来るじゃん」

 お姉さまがご自分のバッグに手を入れながら愉しそうにおっしゃいます。

「あ、でもその写真はあなたたちふたりだけで共有してね。お友達に見せるくらいならいいけれど、他の人に写真送ったりネットで拡散は絶対NG。直子にもバレたくない身内はいるから」

 なぜだか嬉しそうに注意事項を告げられるお姉さま。
 取り出されたのは私のスマホでした。

「ほら、これが直子のスマホの待受。この旅行中は絶対にこの待受を変えてはいけなくて、レストランとかでも常にテーブルの上に表向きに置いておかなければいけないルールなの」

 おふたりに私のスマホの待受画面をお見せになるお姉さま。
 あの全裸M字大開脚の秘部を更に自分の両手で押し広げて、悩ましげにカメラレンズを見つめている写真。
 恥ずかし過ぎてずっとY字バランスな私の姿勢が少しグラつき、乳首の洗濯バサミがプルプル震えます。

「うわっ、凄い格好。自分でアソコを広げちゃってる」

 メガネの彼女さまが見た通りのことを率直にお声に出されます。

「やらしいでしょ?これは数日前にこっちに向かうときの急行列車の個室で撮ったの。それでこれが着信音声。これも撮影しながら同時に録ったのよ」

 お姉さまが私のスマホを何やら操作され、やがて大きな音で流れ出す私の恥ずかし過ぎる着信淫ら声。

 …これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです……

 何度も何度もエンドレスに響く私の破廉恥な懇願が高い青空に吸い込まれていきます。
 さすがの私もあまりに恥ずかし過ぎる状況に動揺してしまい、真っ直ぐに上げた右脚がグラグラ揺れてしまいます。

「ほら、これから彼女たちのために写真撮影するのだから、ポーズを崩しちゃ駄目じゃない。でもまあ疲れるだろうし準備もあるから、今はいったん下ろしていいわ。あたしがスマホを構えたらすぐにまたI字バランスね」

 お優しいお姉さまからお許しが出て、いったんポーズを解きます。
 息が上がってハアハア荒い呼吸をしているのはポーズが辛かっただけではありません。
 恥ずかしい待受を視られ、恥ずかしい着信音を聞かれ、これから恥ずかしい写真を撮られてそれをおふたりに共有されるというご無体この上ない状況に興奮して、マゾ性が一気に発情しています。

 一度は鳴り止んだ恥ずかしい着信音ですが、お姉さまが少しのあいだスマホを弄っていると思ったらまた、さっきよりももっと大きな音量で鳴り始めました。

 …これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子の……

 静まり返った晴天ののどかな校庭に私の淫ら声だけが鳴り響いています。
 どういう操作をされたのか、そのままスマホを私に向けてくるお姉さま。

「ほら、さっさとI字バランス。この声が直子の本心なのだから、流しっ放しにしたほうが恥ずかし過ぎてより興奮出来るでしょ?さっさと自慢のオマンコをみなさんに見せなさい」

 再び右腿を抱え込んでゆっくり脚を上げていく私。
 自分の大きな淫ら声が、自分の本心を吐露している恥辱音声が鳴り響く中で。
 その音声と同じ台詞をいつの間にか私も心の中で唱和しています。
 全身がカァーっと熱く滾り、膣奥が盛大に潤んできます。

「そう、顔はこっちに向けてそのまま動かないで」

 お姉さまがたてつづけにスマホのシャッター音をカシャカシャ鳴らしています。
 その音が聞こえるたびに私の心臓もドクンドクンと波打ちます。
 そんな風景をお姉さまごと、ポニーテイルの彼女さまのレンズが記録しています。

「その姿勢なら空いている左手でラビアを開くことも出来るわね。どうせなら直子の本心通り奥の奥まで視ていただきましょう。俗に言う、くぱぁ、っていうやつね」

 お姉さまからのご容赦ないご命令で、右足に添えていた左腕をおずおずと下ろし、その手を下腹に伸ばして股間部分へ。
 人差し指と中指で作ったチョキの形を、腫れた肉芽に触れないよう慎重に大陰唇左右に配置して、チョキの指間隔をグイッと広げます。

「んうっ…」

 たちまち濡れそぼる人差し指と中指に、思わず淫ら声が洩れてしまいます。
 粘液に満たされた膣粘膜の空気に当たる面積が確実により大きく広がった感覚がして、居ても立っても居られない羞恥心が更に膨れ上がります。
 今すぐにでも膣奥に指を何本も潜り込ませたくて堪りません。

「うん、いい感じ。そのままじっとしてて。うつむかないで顔は絶対カメラに向けていなさい。オマンコももっと開いて。うん、エロっぽくていい感じよ」

 お姉さまがシャッターを切りながらニヤニヤ顔で私を見つめてくださいます。
 メガネの彼女さまは覗き込むように私が自分で押し広げている秘部を凝視され、ポニーテイルの彼女さまのレンズもそこに釘付けです。

「じゃあ最後に、流れているこの着信音に合わせて、直子の偽り無い本心を実際に口に出してあたしたちにお願いしなさい。ちゃんと心を込めて、とくにこのおふたりにお願いしなくちゃ駄目よ。あたしがいいと言うまで何度でも」

 あまりに屈辱的でお情けご容赦ないご無体なご命令に、脳内はクラクラ真っ白となり、全身がグラリと揺れて秘部に添えていた指がズレてしまいます。
 瞬間、目力を強められ睨むように刺さるお姉さまのドエスなお顔にビクンと慄き、慌てて体勢を再度整え、マゾマンコに添えた指もより大きく開いてしまう私。

 …奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで…

 相変わらず晴天の校庭に鳴り響いている自分の淫声にタイミングを合わせ、恐る恐る自分の声を重ねていきます。

「これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…」

「そんなちっちゃな声じゃぜんぜんその気になれないわよ?直子は本当に視てもらいたいのでしょう?だったらもっと真剣に、マゾらしく憐れっぽくお願いしなきゃ」

 お姉さまにお鼻で笑われながら叱責され、私も覚悟を決めてマゾ性全開となり、おふたりに向けて声もより大きくして真剣に懇願させていただきます。

「これが直子のマゾマンコです…奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てください…これが直子のマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで、どうぞ、じっくり、視てやってください…これが直子の剥き出しマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで、ゆっくりじっくり、ご覧ください…これが直子のパイパン剥き出しマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで、じっくりご覧になって蔑んでください…」
 
 言っているうちにどんどん興奮してきて、マゾマンコに添えた指はどんどん開き、軸足は震えて伸ばした脚も揺れて、それでも顔はおふたりに向けて媚びるように何度も懇願していました。
 
 いつの間にかガイドだった着信音声も途絶え、私の肉声だけが校庭に響いていました。
 憐れっぽくおもねるように懇願するドマゾ声の肉声。
 呼応するように膣奥がビクンヒクンと何度も震えています。

「これが直子の淫乱剥き出しマゾマンコです…どうぞ奥の奥まで隅の隅まで、じっくりご覧いただいて蔑んでください、虐めてください、辱めてください…これが直子の変態剥き出し濡れ濡れマゾマンコです…」

「おーけー、まあ、そんなもんでしょう。直子、ポーズ解いていいわよ。こんだけたくさん写真撮れば二枚か三枚くらいはイイ感じのがあると思うから、後で送ってあげる、もちろん無修正でね」

 お姉さまからやっとお許しをいただき、I字バランスで自らくぱぁ、のポーズを解きました。
 吐息はハアハアで全身も燃えるように上気、秘部に添えていた指は溢れ滴る愛液でフニャフニャにふやけていました。
 開いた陰部の真下に当たる地面にはこんもりと粘液の水溜りが広がっています。
 恥ずかし過ぎる願望を何度も口に出して言っているうちに、どうやら何度か小さくイッてしまったようでした。

「撮影会はこのぐらいにして、今度は実際に女の子がひとりでも凄く気持ち良くなれる、そのノウハウを直子のからだを使ってレクチャーしてあげるわね」

 お姉さまがおっしゃりながら私に近づいてこられ、おもむろに伸ばされた右腕が鞭のようにしなり、私の両乳首を噛ませた木製洗濯バサミが次々と勢い良く払い落とされました。

「んふぅんーーーっ!!!」

 耐え難い苦痛と苦甘い歓喜に満ちた私の淫らな呻き声が、のどかな田舎町の校庭に響き渡りました。